JP2024122530A - 通信システム - Google Patents

Abstract

【課題】同一のバスに複数の情報処理装置が接続されている場合において、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムの書き換えを行なう。【解決手段】同一のバスに接続され、バスを介して所定識別子を含む所定データを受信したときには所定データを用いて記憶しているプログラムを書き換える複数の情報処理装置と、バスに所定データを送信する送信装置と、を備える通信システムであって、送信装置は、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムを書き換えるときには、残余の情報処理装置によるバスへのアクセスを停止させた後に、バスに所定データを送信する。【選択図】図２

Description

本発明は、通信システムに関する。

従来、この種の通信システムとしては、同一のバスに複数の情報処理装置が接続されているものが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００９－１２４４８０号公報

ところで、情報処理装置として、バスを介して所定識別子を含むデータを受信したときに、そのデータを用いて記憶しているプログラムを書き換えるものが提案されている。こうした情報処理装置が同一のバスに複数接続されている場合、所定識別子を含むデータをバスに送信すると、全ての情報処理装置が所定データを受信してプログラムを書き換えてしまう。そのため、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムを書き換えることができない。

本発明の通信システムは、同一のバスに複数の情報処理装置が接続されている場合において、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムの書き換えを行なうことを主目的とする。

本発明の通信システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。

本発明の通信システムでは、
同一のバスに接続され、前記バスを介して所定識別子を含む所定データを受信したときには前記所定データを用いて記憶しているプログラムを書き換える複数の情報処理装置と、
前記バスに前記所定データを送信する送信装置と、
を備える通信システムであって、
前記送信装置は、複数の前記情報処理装置のうち一部の前記情報処理装置に記憶されている前記プログラムを書き換えるときには、残余の前記情報処理装置による前記バスへのアクセスを停止させた後に、前記バスに前記所定データを送信する
ことを要旨とする。

この本発明の通信システムでは、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムを書き換えるときには、残余の情報処理装置によるバスへのアクセスを停止させた後に、バスに所定データを送信する。これにより、残余の情報処理装置では、所定データを受信しないからプログラムの書き換えが行なわれない。この結果、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムの書き換えを行なうことができる。

こうした本発明の通信システムにおいて、複数の前記情報処理装置は、前記情報処理装置毎に設定されたアドレスを含むデータを前記バスを介して受信した場合において、対応する前記アドレスが前記データに含まれるときには、前記バスへのアクセスを停止し、前記送信装置は、一部の前記情報処理装置に記憶されている前記プログラムを書き換えるときには、残余の前記情報処理装置に対応する前記アドレスを含む前記データを前記バスに送信した後に、前記バスに前記所定データを送信してもよい。残余の情報処理装置によるバスへのアクセスが停止された状態で、バスに所定データが送信されるから、残余の情報処理装置では所定データが受信されずに、一部の情報処理装置で所定データが受信される。これにより、一部の情報処理装置に記憶されているプログラムの書き換えを行なうことができる。

また、本発明の通信システムでは、複数の前記情報処理装置毎に設けられ、複数の前記情報処理装置のうち対応する前記情報処理装置と電源との接続および接続の解除を行なう複数のリレーと、前記バスに接続され、複数の前記リレーを制御する複数のリレー制御装置と、を備え、複数の前記リレー制御装置は、前記バスを介して前記リレー制御装置毎に設定されたアドレスを含むデータを受信した場合において、前記データに対応する前記アドレスが含まれるときには、対応する前記リレーをオフし、前記送信装置は、一部の前記情報処理装置に記憶されている前記プログラムを書き換えるときには、残余の前記情報処理装置と前記電源との接続および接続の解除を行なう前記リレーを制御する前記リレー制御装置に対応する前記アドレスを含むデータを前記バスに送信した後に、前記バスに前記所定データを送信してもよい。対応するアドレスを含むデータを受信したリレー制御装置は、残余の情報処理装置と電源との接続および接続の解除を行なうリレーをオフする。これにより、残余の情報処理装置に対する電源からの電力の供給が停止されて、残余の情報処理装置のバスへのアクセスが停止する。この状態でバスに所定データが送信されるから、複数の情報処理装置のうち一部の情報処理装置に記憶されているプログラムの書き換えを行なうことができる。

本発明の一実施例としての通信システム２０の構成の概略を示す構成図である。 送信装置２４により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 残余のＥＣＵ２２ａと電源との接続および接続の解除を行なうリレーＲをオフしている様子の一例を説明するための説明図である。

次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。

図１は、本発明の一実施例としての通信システム２０の構成の概略を示す構成図である。通信システム２０は、図示するように、複数の制御システム２２と、送信装置２４と、を備える。

各制御システム２２は、例えば、各々が対応するインバータの制御や対応するバッテリの管理などに用いられ、電子制御ユニット（以下、「ＥＣＵ」という）２２ａ、２２ｂと、リレーＲとを備える。

ＥＣＵ２２ａは、例えば、各種制御用プログラムを記憶するメモリや、メモリが記憶している制御用プログラムを実行するＣＰＵなどを備えるマイクロコンピュータとして構成されている。ＥＣＵ２２ａは、リレーＲを介して電源ラインＬｐｓに接続されており、電源ラインＬｐｓから作動用の電力が供給されている。ＥＣＵ２２ａは、バスＢに接続されており、バスＢを介して送信装置２４とＣＡＮ（Controller Area Network）プロトコルにて通信を行なう。各ＥＣＵ２２ａには、互いに異なるアドレスが設定されている。各ＥＣＵ２２ａは、設定されているアドレスに拘わらず、プログラムの書き換え用のＣＡＮＩＤ（識別子）として予め定められた識別子（所定識別子）ＩＤｒｅｐを有するデータ（所定データ）をバスＢを介して受信したときには、受信したデータを用いてメモリに記憶されている制御用プログラムを書き換える処理を実行する。なお、各ＥＣＵ２２ａにおいて、識別子ＩＤｒｅｆは、同一であるものとする。

ＥＣＵ（リレー制御装置）２２ｂは、例えば、各種制御用プログラムを記憶するメモリや、メモリが記憶している制御用プログラムを実行するＣＰＵなどを備えるマイクロコンピュータとして構成されている。ＥＣＵ２２ｂは、電源ラインＬｐｓに接続されており、電源ラインＬｐｓから作動用の電力が供給されている。ＥＣＵ２２ｂは、バスＢに接続されており、バスＢを介して送信装置２４とＣＡＮプロトコルにて通信を行なう。各ＥＣＵ２２ｂには、互いに異なるアドレスが設定されている。ＥＣＵ２２ｂは、バスＢを介して自身のアドレスを含むリレーオフ用識別子ＩＤｒｏｆｆを有するデータを受信したときには、対応するリレーＲをオフし、バスＢを介して自身のアドレスを含むリレーオン用識別子ＩＤｒｏｎを有するデータを受信したときには、対応するリレーＲをオンする。

送信装置２４は、ＣＰＵなどを備えるマイクロコンピュータとして構成されている。送信装置２４は、上述したように、バスＢに接続されており、バスＢを介してＥＣＵ２２ａ、２２ｂとＣＡＮプロトコルにて通信を行なう。

次に、こうして構成された実施例の通信システム２０の動作、特に、複数の制御システム２２のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶されているプログラムを書き換える際の動作について説明する。

プログラムを書き換える動作に先立ち、各制御システム２２のＥＣＵ２２ａには、ＥＣＵ２２ａを、対応するアドレスを含む通信停止用識別子ＩＤｓｃを有するデータをバスＢを介して受信したときには、バスＢへのアクセスを停止するよう機能させるプログラムを予めインストールしておく。

図２は、送信装置２４により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、複数の制御システム２２のうちの一部のＥＣＵ２２ａに記憶されているプログラムを書き換える際に実行される。このとき、リレーＲは全てオンしているものとする。

本ルーチンが実行されると、書き換え対象ではないＥＣＵ２２ａのアドレスを含む通信停止用識別子ＩＤｓｃを有するデータをバスＢに送信する（ステップＳ１００）。バスＢを介して自身のアドレスを含む通信停止用識別子ＩＤｓｃを有するデータを受信した制御システム２２のＥＣＵ２２ａ、即ち、書き換え対象ではないＥＣＵ２２ａは、バスＢへのアクセスを停止する。バスＢを介して自身のアドレスを含まない通信停止用識別子ＩＤｓｃを有するデータを受信した制御システム２２のＥＣＵ２２ａ、即ち、書き換え対象のＥＣＵ２２ａは、バスＢへのアクセスを継続する。

続いて、バスＢに識別子ＩＤｒｅｐを含むデータを送信して（ステップＳ１１０）、本ルーチンを終了する。各ＥＣＵ２２ａは、識別子ＩＤｒｅｐを含むデータを受信すると、受信したデータを用いてメモリに記憶されている制御用のプログラムを書き換える処理を実行する。そのため、全てのＥＣＵ２２ａがバスＢへのアクセスを行なえる場合、全てのＥＣＵ２２ａで制御用のプログラムが書き換えられてしまう。実施例では、ステップＳ１００で、書き換え対象ではないＥＣＵ２２ａは、バスＢへのアクセスを停止しているから、識別子ＩＤｒｅｐを含むデータを受信するのは、書き換え対象のＥＣＵ２２ａのみとなる。そのため、ステップＳ１１０で、書き換え対象のＥＣＵ２２ａ、即ち、複数のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶しているプログラムの書き換えが行なわれることになる。こうした処理により、複数の制御システム２２のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶しているプログラムの書き換えを行なうことができる。

以上説明した実施例の通信システム２０によれば、送信装置２４は、複数のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶しているプログラムを書き換えるときには、残余のＥＣＵ２２ａによるバスＢへのアクセスを停止させた後に、バスＢにプログラムの書き換え用のデータを送信することにより、同一のバスＢに複数のＥＣＵ２２ａが接続されている場合において、複数のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶しているプログラムの書き換えを行なうことができる。

また、複数のＥＣＵ２２ａは、バスＢを介してＥＣＵ２２ａ毎に設定されたアドレスを含むデータを受信した場合において、データに対応するアドレスが含まれるときには、バスＢへのアクセスを停止し、送信装置２４は、一部のＥＣＵ２２ａに記憶されているプログラムを書き換えるときには、残余のＥＣＵ２２ａに対応するアドレスを含むデータをバスＢに送信した後に、バスＢにプログラムの書き換え用のデータを送信することにより、複数のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶しているプログラムの書き換えを行なうことができる。

実施例の通信システム２０では、プログラムを書き換える動作に先立ち、各制御システム２２のＥＣＵ２２ａには、ＥＣＵ２２ａを、バスＢから対応するアドレスを含むデータを受信したときにバスＢへのアクセスを停止するよう機能させるプログラムを予めインストールしている。しかし、こうしたプログラムをＥＣＵ２２ａに予めインストールすること代えて、複数のＥＣＵ２２ｂを、ＥＣＵ２２ｂ毎に設定されたアドレスを含むデータをバスＢを介して受信した場合において、データに対応する自身のアドレスが含まれるときには、対応するリレーＲをオフしてもよい。この場合、送信装置２４は、一部のＥＣＵ２２ａに記憶されているプログラムを書き換えるときには、残余のＥＣＵ２２ａと電源との接続および接続の解除を行なうリレーＲを制御するＥＣＵ２２ｂに対応するアドレスを含むデータをバスＢに送信した後に、バスＢにプログラムの書き換え用のデータを送信すればよい。

図３は、残余のＥＣＵ２２ａと電源との接続および接続の解除を行なうリレーＲをオフしている様子の一例を説明するための説明図である。図示されている３つのＥＣＵ２２ａのうち、図に向かって右端のＥＣＵ２２ａのプログラムを書き換えるものとする。この場合、右端のＥＣＵ２２ａを除く２つのＥＣＵ２２ａに接続されるリレーＲがオフされるから、２つのＥＣＵ２２ａへの電力供給が停止して、ＥＣＵ２２ａのバスＢへのアクセスが停止し、オンしているリレーＲに接続されたＥＣＵ２２ａのみがバスＢを介した通信が継続する。この状態で、バスＢにプログラムの書き換え用のデータが送信されるから、オンしているリレーＲに接続されたＥＣＵ２２ａのみが記憶している制御用プログラムを書き換える。こうした処理により、複数のＥＣＵ２２ａのうち一部のＥＣＵ２２ａに記憶しているプログラムの書き換えを行なうことができる。

実施例の通信システム２０では、バスＢにＥＣＵ２２ｂが接続されている。しかし、ＥＣＵ２２ｂが接続されていなくてもよい。この場合、リレーＲの制御をＥＣＵ２２ａで行なえばよい。

実施例の通信システム２０では、ＥＣＵ２２ａは、リレーＲを介して電源ラインＬｐｓに接続されている。しかし、ＥＣＵ２２ａを、リレーＲを介さずに電源ラインＬｐｓに接続してもよい。

実施例の通信システム２０では、ＥＣＵ２２ａ、２２ｂは、バスＢを介して送信装置２４とＣＡＮプロトコルにて通信を行なっている。しかし、通信プロトコルは、ＣＡＮプロトコルに限定されるものではなく、他のプロトルクであってもよい。

実施例の通信システム２０では、バスＢに、制御用のＥＣＵ２２ａ、ＥＣＵ２２ｂを接続している。しかし、バスＢに接続されるのは、制御用のＥＣＵに限定したものではなく、各種演算を行なう情報処理装置であればよい。

実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、複数のＥＣＵ２２ａが「複数の情報処理装置」に相当し、送信装置２４が「送信装置」に相当する。

なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。

以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

本発明は、通信システムの製造産業などに利用可能である。

２０ 通信システム、２２ 制御システム、２２ａ、２２ｂ 電子制御ユニット（ＥＣＵ）、２４ 送信装置、Ｂ バス、Ｌｐｓ 電源ライン、Ｒ リレー。

Claims (3)

1. 同一のバスに接続され、前記バスを介して所定識別子を含む所定データを受信したときには前記所定データを用いて記憶しているプログラムを書き換える複数の情報処理装置と、
   前記バスに前記所定データを送信する送信装置と、
   を備える通信システムであって、
   前記送信装置は、複数の前記情報処理装置のうち一部の前記情報処理装置に記憶されている前記プログラムを書き換えるときには、残余の前記情報処理装置による前記バスへのアクセスを停止させた後に、前記バスに前記所定データを送信する
   通信システム。
2. 請求項１記載の通信システムであって
   複数の前記情報処理装置は、前記情報処理装置毎に設定されたアドレスを含むデータを前記バスを介して受信した場合において、対応する前記アドレスが前記データに含まれるときには、前記バスへのアクセスを停止し、
   前記送信装置は、一部の前記情報処理装置に記憶されている前記プログラムを書き換えるときには、残余の前記情報処理装置に対応する前記アドレスを含む前記データを前記バスに送信した後に、前記バスに前記所定データを送信する
   通信システム。
3. 請求項１記載の通信システムであって、
   複数の前記情報処理装置毎に設けられ、複数の前記情報処理装置のうち対応する前記情報処理装置と電源との接続および接続の解除を行なう複数のリレーと、
   前記バスに接続され、複数の前記リレーを制御する複数のリレー制御装置と、
   を備え、
   複数の前記リレー制御装置は、前記バスを介して前記リレー制御装置毎に設定されたアドレスを含むデータを受信した場合において、前記データに対応する前記アドレスが含まれるときには、対応する前記リレーをオフし、
   前記送信装置は、一部の前記情報処理装置に記憶されている前記プログラムを書き換えるときには、残余の前記情報処理装置と前記電源との接続および接続の解除を行なう前記リレーを制御する前記リレー制御装置に対応する前記アドレスを含むデータを前記バスに送信した後に、前記バスに前記所定データを送信する
   通信システム。

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