JP2024115173A - Flow path switching device - Google Patents
Flow path switching device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024115173A JP2024115173A JP2023020710A JP2023020710A JP2024115173A JP 2024115173 A JP2024115173 A JP 2024115173A JP 2023020710 A JP2023020710 A JP 2023020710A JP 2023020710 A JP2023020710 A JP 2023020710A JP 2024115173 A JP2024115173 A JP 2024115173A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- valve
- housing
- seal
- opening edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims abstract description 20
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 7
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 34
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 23
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 14
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 10
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 2
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 1
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K11/00—Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
- F16K11/02—Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit
- F16K11/06—Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements
- F16K11/072—Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with pivoted closure members
- F16K11/074—Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with pivoted closure members with flat sealing faces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
- Sliding Valves (AREA)
Abstract
Description
この明細書に開示される技術は、流体が流れる流路を切り替えるように構成した流路切替装置に関する。 The technology disclosed in this specification relates to a flow path switching device configured to switch the flow path through which a fluid flows.
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される「流路切替バルブ」が知られている。この流路切替バルブは、ステータ(ハウジング)と、ハウジングに対して円周上に摺動しつつ回転するロータ(弁部材)に接続されたロータシール(弁シール部材)とを備える。ハウジングは、弁シール部材に開口する複数のステータ流路(ハウジング流路)を有する。弁シール部材は、複数のハウジング流路のうち二つ以上を連結するためのロータシール流路(弁流路)を有する。ここで、弁シール部材の流路端部のうち、弁流路の摺動方向の先端に位置する流路端部は、少なくとも摺動開始時に弁流路が接続するハウジング流路端部の摺動方向の逆方向に位置付けられる。
A conventional technique of this type is, for example, the "flow path switching valve" described in
ところが、特許文献1に記載の流路切替バルブでは、弁シール部材は弾性体であり、弁部材を回転させて流路を切り替えた後の弁シール部材の座り状態(変形状態)によっては、弁シール部材の先端接触部がハウジングに接して引きずられ、変位してハウジング流路に入り込み、弁流路のシールが不十分となり流体の漏れが発生するおそれがあった。
However, in the flow path switching valve described in
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、弁部材の駆動により弁シール部材の座り状態(変形状態)が変化しても、弁シール部材により流路を確実にシールすることを可能とした流路切替装置を提供することにある。 This disclosed technology was made in consideration of the above circumstances, and its purpose is to provide a flow path switching device that makes it possible to reliably seal the flow path with the valve seal member even if the seating state (deformation state) of the valve seal member changes due to the actuation of the valve member.
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、ハウジングと、ハウジングの内部に配置され、ハウジングに対し相対的に駆動する板状の弁部材とを備え、ハウジングは、複数のハウジング流路を含み、弁部材は、板面方向に沿って伸びる少なくとも一つの弁流路を含み、弁流路は、開口縁を含み、ハウジング流路は、弁流路に通可能な複数の開口部を含み、ハウジングと弁部材との間で弁流路の開口縁を囲むように配置され、弁部材の駆動に伴いハウジングとの間で摺動する弁シール部材が設けられ、弁部材が駆動することで弁流路により複数の開口部のうち少なくとも2つを接続してハウジング流路と弁流路を選択的に連通させることで流体の流路を形成するように構成した流路切替装置において、弁シール部材は、開口縁を挟んで弁部材の駆動方向に沿って伸びる一対の第1シール部と、開口縁を挟んで弁部材の駆動方向と交差する方向に配置され、一対の第1シール部の両端を繋ぐ一対の第2シール部とを含み、ハウジング流路の開口部と第2シール部との間の最短距離である第2シール距離は、ハウジング流路の開口部と第1シール部との間の最短距離である第1シール距離よりも大きく設定されることを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the technology described in
上記技術の構成によれば、弁シール部材につき、ハウジング流路の開口部と第2シール部との間の第2シール距離をハウジング流路の開口部と第1シール部との間の第1シール距離よりも大きく設定しているので、弁シール部材が、弁部材の駆動に伴い、ハウジングに対する摺動抵抗により変位しても、第2シール部の先端部がハウジング流路に突出することなくハウジングの内面に接地する。 According to the configuration of the above technology, the second seal distance between the opening of the housing flow path and the second seal portion of the valve seal member is set to be larger than the first seal distance between the opening of the housing flow path and the first seal portion. Therefore, even if the valve seal member is displaced due to sliding resistance against the housing as the valve member is driven, the tip of the second seal portion does not protrude into the housing flow path and grounds to the inner surface of the housing.
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、流体の流路を形成した状態では、ハウジング流路の開口部が、弁流路の開口縁の駆動方向両端から間隔を隔てて位置し、開口縁の駆動方向両端は半円弧状をなしており、第2シール部は、開口縁の駆動方向両端に沿って半円弧状をなし、第2シール部と開口縁との距離は円周方向に沿って均一に設定されることを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the technology described in claim 2 is the technology described in
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、弁流路の駆動方向における両端がその駆動方向へ拡大され、第2シール部と開口縁との距離は円周方向に沿って均一化される。
According to the configuration of the above technology, in addition to the effect of the technology described in
上記目的を達成するために、請求項3に記載の技術は、請求項1又は2に記載の技術において、弁シール部材は、その周方向に沿ってハウジング又は弁部材と接触可能な先端部を有し、先端部は、弁シール部材の内周寄りに配置されることを趣旨とする。
To achieve the above object, the technology described in claim 3 is the technology described in
上記技術の構成によれば、請求項1又は2に記載の技術の作用に加え、弁シール部材の先端部が、弁シール部材の内側寄りに配置されるので、弁シール部材の先端部のハウジングに対する接触長が短くなる。
According to the configuration of the above technology, in addition to the effect of the technology described in
上記目的を達成するために、請求項4に記載の技術は、請求項1又は2に記載の技術において、弁部材は、円板状をなし、その中心に設けられた回転軸を中心に回転可能に設けられ、弁流路の開口縁は、回転軸を中心側とする円弧状に形成され、回転軸に近い内径側開口縁と回転軸から遠い外径側開口縁とを含み、弁シール部材は、その周方向に沿ってハウジング又は弁部材と接触可能な先端部を有し、一対の第1シール部は、弁流路の外径側開口縁に沿って配置される外径側第1シール部と、弁流路の内径側開口縁に沿って配置される内径側第1シール部とを含み、外径側第1シール部の先端部は、外径側第1シール部の内周寄りに配置され、内径側第1シール部の先端部は、内径側第1シール部の外周寄りに配置されることを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the technology described in claim 4 is the technology described in
上記技術の構成によれば、請求項1又は2に記載の技術の作用に加え、弁シール部材につき、外径側第1シール部の先端部は、外径側第1シール部の内周寄りにオフセットして配置され、内径側第1シール部の先端部は、内径側第1シール部の外周寄りにオフセットして配置される。従って、弁シール部材につき、外径側第1シール部の先端部と内径側第1シール部の先端部のハウジングに対する回転半径が小さくなる。
According to the configuration of the above technology, in addition to the effect of the technology described in
請求項1に記載の技術によれば、弁部材の駆動により弁シール部材のハウジングに対する座り状態(変形状態)が変化しても、弁シール部材により流路を確実にシールすることができる。
According to the technology described in
請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、弁シール部材と弁流路の内壁との間の壁幅を円周方向に均一化することができ、弁流路を有する弁部材を樹脂材により成形する場合でもその成形精度を確保することができる。
According to the technology described in claim 2, in addition to the effect of the technology described in
請求項3に記載の技術によれば、請求項1又は2に記載の技術の効果に加え、弁シール部材のハウジングに対する駆動トルクを低減することができる。
The technology described in claim 3 has the effect of the technology described in
請求項4に記載の技術によれば、請求項1又は2に記載の技術の効果に加え、弁シール部材のハウジングに対する駆動トルクを低減することができる。
The technology described in claim 4 has the effect of the technology described in
以下、流路切替装置を具体化したいくつかの実施形態につき詳細に説明する。 Below, we will explain in detail several embodiments of the flow path switching device.
<第1実施形態>
第1実施形態について図1~図17を参照して説明する。
First Embodiment
The first embodiment will be described with reference to FIGS.
[流路切替装置の概要について]
先ず、流路切替装置の概要について説明する。図1に、この実施形態の流路切替装置1の外観を斜視図により示す。図2に、この実施形態の流路切替装置1を分解斜視図により示す(駆動部13と制御部14の図示は省略)。図3に、この実施形態の流路切替装置1を断面図により示す(駆動部13と制御部14の図示は省略)。図1~図3に示すように、流路切替装置1は、ハウジング11と、弁体部12と、駆動部13と、制御部14とを備える。
[Overview of the flow path switching device]
First, an overview of the flow path switching device will be described. Fig. 1 shows a perspective view of the appearance of the flow
[ハウジングについて]
図1~図3に示すように、ハウジング11は、上ハウジング11Aと下ハウジング11Bを複数のネジ16で締結することで構成される。ハウジング11は、流体が流入する流入流路20と、流体が流出する流出流路30とを含む。この実施形態では、流路切替装置1は、一例として六方弁として構成され、ハウジング11は、3つの流入流路20と3つの流出流路30とを有する。3つの流入流路20として、上ハウジング11Aには、第1流入流路21、第2流入流路22及び第3流入流路23が設けられる。図3に示すように、回転ディスク40と対向する流入流路20の一端には、後述する回転流路60に連通可能な開口部20aが設けられる。また、3つの流出流路30として、下ハウジング11Bには、第1流出流路31、第2流出流路32及び第3流出流路33が設けられる。
[About housing]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
なお、ハウジング11は、例えば樹脂により形成される。ハウジング11(上ハウジング11A及び下ハウジング11B)は本開示技術の「ハウジング」の一例に相当し、流入流路20(第1流入流路21、第2流入流路22及び第3流入流路23)と、流出流路30(第1流出流路31、第2流出流路32及び第3流出流路33)は本開示技術の「ハウジング流路」の一例に相当する。
The
[弁体部について]
弁体部12は、ハウジング11の内部に設けられる。この弁体部12は、図2と図3に示すように、回転しない固定ディスク50と、固定ディスク50に積層して配置され、上ハウジング11A及び固定ディスク50に対し回転する回転ディスク40と、回転ディスク40の中心にて同ディスク40と一体に設けられる回転軸42とを含む。
[About the valve body]
The
なお、回転ディスク40(回転軸42を含む)と固定ディスク50は、例えば樹脂により形成される。回転ディスク40は本開示技術の「弁部材」の一例に相当し、固定ディスク50は本開示技術の「ハウジング」の一部を構成する。
The rotating disk 40 (including the rotating shaft 42) and the fixed
[回転ディスクについて]
図4に、回転ディスク40の上面図を示す。図2~図4に示すように、回転ディスク40は、上ハウジング11Aと固定ディスク50との間に配置される。回転ディスク40は、円板部41と回転軸42を含む。回転ディスク40(円板部41)は、円板状に形成されており、複数の回転流路60を含む。この回転流路60は、回転ディスク40を板厚方向(軸方向)に貫通し、板面方向に沿って伸び、流入流路20や後述する固定流路70と連通可能である。この実施形態で、回転ディスク40は、3つの回転流路60を含む。図2や図4に示すように、3つの回転流路60として、第1回転流路61、第2回転流路62及び第3回転流路63を含む。回転流路60(第1回転流路61、第2回転流路62及び第3回転流路63)は、本開示技術の「弁流路」の一例に相当する。
[About rotating disks]
FIG. 4 shows a top view of the
[回転軸について]
回転軸42は、その軸方向一端側にて回転ディスク40(円板部41)に接続され、他端側にて駆動部13に接続される。この回転軸42は、その中心軸が回転ディスク40の中心軸Lと一致するように円板部41と一体に形成される。そして、駆動部13から回転駆動力を得て回転軸42が回転することにより、回転ディスク40が回転する。
[About the rotation axis]
The rotating
[固定ディスクについて]
図5に、固定ディスク50の上面図を示す。図2、図3及び図5に示すように、固定ディスク50は、円板部51と、円板部51と一体に形成された円筒部52とを含む。固定ディスク50と下ハウジング11Bとの間には、固定ディスク50を回転ディスク40の方向へ付勢し保持するための保持スプリング82が設けられる。保持スプリング82は、固定ディスク50の下面にて、各円筒部52を内包するように配置される。
[About fixed disks]
Fig. 5 shows a top view of the fixed
円板部51は、円板状に形成され、軸方向に貫通する固定流路70を含む。この実施形態では、3つの固定流路70として、第1固定流路71、第2固定流路72及び第3固定流路73を含む。3つの固定流路70は、互いに等角度間隔空けて配置される。なお、固定流路70は、本開示技術の「ハウジング流路」の一例に相当する。
The
円筒部52は、固定流路70を囲うようにして円板部51から軸方向に延びるようにして形成される。この実施形態では、円筒部52は、3つの固定流路70のそれぞれに対応するようにして、3つ形成される。これら固定流路70の先端は、下ハウジング11Bに形成された流出流路30に接続される。図2~図4に示すように、回転ディスク40と対向する固定流路70の一端には、回転流路60に連通可能な開口部70aが設けられる。
The
[駆動部について]
駆動部13は、回転軸42に回転駆動力を与えるためのモータ及び減速機構等(図示略)を含む。
[About the drive unit]
The
[制御部について]
制御部14は、例えば、CPUとROM,RAM等のメモリを備え、メモリに予め格納されているプログラムに応じて、駆動部13のモータ等を制御するようになっている。
[Regarding the control unit]
The control unit 14 includes, for example, a CPU and memories such as a ROM and a RAM, and controls the motor of the
以上のように構成した流路切替装置1は、流入流路20と回転流路60と固定流路70(流出流路30)とを連通させることで、流体が流れる流路を形成する。そして、流路切替装置1は、駆動部13により回転軸42を介し回転ディスク40を回転駆動させ、3つの回転流路60(61~63)と、3つの流入流路20(21~23)と、3つの固定流路70(71~73)と、3つの流出流路30(31~33)との連通の組み合わせを切り替えることで、流体の流路をいくつかのパターンに切り替えるようになっている。
The flow
[流路パターンについて]
例えば、第1の流路パターンとして、図6に示すように、3つの回転流路60(61~63)により、第1流入流路21と第1固定流路71と第1流出流路31とを連通させ、第2流入流路22と第2固定流路72と第2流出流路32とを連通させ、第3流入流路23と第3固定流路73と第3流出流路33とを連通させる。図6は、第1の流路パターンを模式的にイメージ図により示す。
[Flow path pattern]
For example, as a first flow path pattern, as shown in Fig. 6, three rotary flow paths 60 (61 to 63) communicate the first
そして、図6に示す第1の流路パターンの状態から、駆動部13により回転ディスク40を反時計回りに回転させることで、図7に示す第2の流路パターンに切り替えることができる。図7は、第2の流路パターンを模式的にイメージ図により示す。
Then, by rotating the
すなわち、第2の流路パターンでは、3つの回転流路60(61~63)により、第1流入流路21と第3固定流路73と第3流出流路33とを連通させ、第2流入流路22と第1固定流路71と第1流出流路31とを連通させ、第3流入流路23と第2固定流路72と第2流出流路32とを連通させる。
That is, in the second flow path pattern, three rotating flow paths 60 (61-63) connect the first
なお、図7に示す第2の流路パターンの状態から、駆動部13により回転ディスク40を時計回りに回転させることで、図6に示す第1の流路パターンに切り替えることもできる。又は、回転ディスク40を更に半時計回りに回転させることで、図6に示す第1の流路パターンに切り替えることもできる(この場合、回転流路60の組み合わせは異なる)。
The second flow path pattern shown in FIG. 7 can be switched to the first flow path pattern shown in FIG. 6 by rotating the
[弁シール部材について]
この実施形態で、図3に示すように、流路切替装置1において、上ハウジング11Aと回転ディスク40との間及び回転ディスク40と固定ディスク50との間には、それぞれ、弁シール部材81として、流路における流体の漏れを抑制するための上弁シール部材81Aと下弁シール部材81Bが設けられる。これら弁シール部材81は、回転ディスク40の回転流路60の外周に沿って形成された周溝41cに対し圧入及び接着されて固定される。
[Valve seal member]
3, in the flow
この弁シール部材81は、図2~図4に示すように、回転ディスク40(円板部41)の上面41aと下面41bにて、長孔状に形成される回転流路60の開口縁60aの周囲を囲むようにして突条に設けられる。回転ディスク40の上面41aに設けられる上弁シール部材81Aは、上ハウジング11Aへ向けて突出するように設けられ、上ハウジング11Aの内面11aに接触して、流入流路20と流入流路20に連通する回転流路60との間に形成される流路を外部からシールするようになっている。また、回転ディスク40(円板部41)の下面41bに設けられる下弁シール部材81Bは、固定ディスク50に接触して、固定流路70とその固定流路70に連通する回転流路60との間に形成される流路を外部からシールするようになっている。
As shown in Figs. 2 to 4, the
なお、この実施形態では、各弁シール部材81(81A,81B)は、例えば、弾性体であるゴムにより形成される。この他、各弁シール部材81は、フッ素樹脂(例えば、テフロン(登録商標))により形成したり、フッ素樹脂を貼付したゴムにより形成したり、フッ素樹脂やゴム以外の材料により形成したりすることもできる。
In this embodiment, each valve seal member 81 (81A, 81B) is formed, for example, from rubber, which is an elastic body. Alternatively, each
[その他のシール部材]
図3に示すように、上ハウジング11Aと回転軸42との間には、リップシール83が設けられる。また、固定ディスク50の各円筒部52と下ハウジング11Bとの間には、リップシール84が設けられる。
[Other sealing materials]
3, a
[流路切替時の弁シール部材の課題について]
図8~図11は、従前の対比例に係るイメージ図である。図8及び図9には、ハウジング11と回転ディスク40と固定ディスク50の断面であって、回転ディスク40を矢印Y1で示す方向へ駆動させて流路を切り替えた後の弁シール部材81(上弁シール部材81Aと下弁シール部材81B)の状態の一例をイメージ図により示す。図8は、弁シール部材81に変位がない場合をイメージ図により示す。図9は、弁シール部材81に変位がある場合をイメージ図により示す。図10に、図8の場合の弁シール部材81、回転流路60、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの平面視における配置関係をイメージ図により示す。図11には、図9の鎖線四角S1で囲った部分を拡大してイメージ図により示す。
[Issues with valve seal materials when switching flow paths]
8 to 11 are conceptual diagrams for comparison with the conventional example. In Fig. 8 and Fig. 9, cross sections of the
図8、図9に示すように、流路を切り替えるために回転ディスク40が矢印Y1の方向へ回転するときは、弁シール部材81の一部が、上ハウジング11Aの流入流路20の開口部20aや固定ディスク50の固定流路70の開口部70aを過る。そのため、弁シール部材81において、開口部20a,70aを過らずに常に上ハウジング11Aの内面11aや固定ディスク50(円板部51)の上面51aを摺動する部位と、それら内面11a及び上面51aを摺動しつつ開口部20a,70aを過る部位とが存在する。
As shown in Figures 8 and 9, when the
ここで、図12に、回転ディスク40の回転流路60の周囲に設けられる弁シール部材81を平面図により示す。図12に示すように、弁シール部材81は、回転流路60の開口縁60aを挟んで回転ディスク40の回転方向(駆動方向)に沿って伸びる一対の第1シール部91と、開口縁60aを挟んで回転ディスク40の回転方向と交差する方向に配置され、一対の第1シール部91の両端を繋ぐ一対の第2シール部92とを含む。
Figure 12 shows a plan view of the
一対の第1シール部91は、開口部20a,70aを過らずに常に上ハウジング11Aの内面11a、固定ディスク50の上面51aを摺動する部位であり、回転ディスク40の回転方向に沿って形成され、図12の領域αに位置する。これら第1シール部91は、回転ディスク40が回転するときに、回転ディスク40の回転方向に沿って、上ハウジング11Aの内面11a、固定ディスク50の上面51aを摺動する。これら第1シール部91は、この開示技術の「第1シール部」の一例に相当する。
The pair of
また、一対の第2シール部92は、上ハウジング11Aの内面11a、固定ディスク50の上面51aを摺動しつつ、開口部20a,70aを過って流入流路20、固定流路70に解放される部位であり、図12の領域βに位置する。これら第2シール部92には、回転ディスク40が回転するときに、上ハウジング11Aの内面11a、固定ディスク50の上面51aを摺動してせん断応力が生じる。これら第2シール部92は、この開示技術の「第2シール部」の一例に相当する。
The pair of
なお、図10、図12は、説明上、回転ディスク40の回転方向(円周方向)を図面の左右方向に直線状にして表している。以下の説明で示す図13,18,19,22,23についても同様である。
For the sake of explanation, in Figures 10 and 12, the rotation direction (circumferential direction) of the
ここで、第2シール部92は、開口部20a,70aを過るときに、流入流路20又は固定流路70に解放される状態となる。そのため、第2シール部92の先端部92a(図11に示す)は、流入流路20、固定流路70に突き出た状態になる。その後、回転ディスク40が更に回転すると、流入流路20、固定流路70に突き出た第2シール部92の先端部92aは、やがて流入流路20、固定流路70から上ハウジング11Aの内面11a、固定ディスク50の上面51aに乗り上げることになる。このとき、第2シール部92が流入流路20、固定流路70の開口部20a,70aに引きずられ、第2シール部92が変位することがある。このように第2シール部92に変位が生じると、弁シール部材81によるシール性が低下する懸念がある。
Here, when the
この実施形態では、弁シール部材81は、弾性体であるゴムにより形成されるため、回転ディスク40が回転するときに上ハウジング11A、固定ディスク50に接触して摺動し、その摺動抵抗により接触部が上ハウジング11A、固定ディスク50に引きずられて変位することがある。特に、第2シール部92は、開口部20a,70aを過るときに、流入流路20、固定流路70に解放される状態になることから、第2シール部92の先端部92aは、流入流路20、固定流路70に突き出た状態になる。その後、回転ディスク40が更に回転すると、流入流路20、固定流路70に突き出た第2シール部92の先端部92aは、やがて上ハウジング11Aの内面11a、固定ディスク50の上面51aに乗り上げることになる。このとき、第2シール部92が流入流路20、固定流路70の開口部20a,70aに引きずられ、第2シール部92が変位する。
In this embodiment, the
ここで、流路を切り替えた後に弁シール部材81に変位がなければ、図8及び図10に示すように、第2シール部92の先端部92aが開口部20a,70aに入り込むことはない。このため、回転流路60が確実にシールされ、流入流路20、固定流路70で流体の漏れが発生することはない。これに対し、流路を切り替えた後に第2シール部92の先端部92aに変位があると、図9、図11に示すように、上弁シール部材81Aでは、第2シール部92の先端部92aが開口部20aに入り込み、流入流路20に突出するおそれがあり、流入流路20の圧損が増大したり、回転流路60のシールが不十分となって流入流路20で流体の漏れが発生したりする懸念がある。
If there is no displacement of the
[弁シール部材の変位の対応策について]
そこで、この実施形態では、上記課題に対処するために、次のような対応策を講じた。図13に、この実施形態に係り、弁シール部材81、回転流路60、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの平面視における配置関係を図10に準ずるイメージ図により示す。図14に、第2シール部92の部分であって、図13のA-A線断面図を示す。図15に、第1シール部91の部分であって、図13のB-B線断面図を示す。図13~図15は、流路を切り替えた後に回転ディスク40が停止し、流体の流路を形成した状態を示し、回転流路60の開口縁60aの長手方向両端における半円弧と、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの半円弧が上下に一致(整合)する状態を示す。
[Countermeasures for displacement of valve seal members]
In this embodiment, the following countermeasures are taken to address the above-mentioned problems. Fig. 13 shows the arrangement of the
図13~図15に示すように、この実施形態では、流入流路20及び固定流路70の開口部20a,70aと第2シール部92との間の最短距離である第2シール距離D2は、流入流路20及び固定流路70の開口部20a,70aと第1シール部91との間の最短距離である第1シール距離D1よりも大きく設定される。この実施形態では、第2シール部92は、流入流路20の開口部20a、固定流路70の開口部70aに沿って円弧状をなして形成される。この実施形態の第2シール距離D2は、半円状の第2シール部92の位置によって異なり、その中央部で最も大きく、両端に近付くに連れて第1シール距離D1に近くなる。
As shown in Figures 13 to 15, in this embodiment, the second seal distance D2, which is the shortest distance between the
図16には、対比例に係り、第2シール部92の部分であって、図10のC-C線断面図を示す。図17に、対比例に係り第1シール部91であって、図10のD-D線断面図を示す。図15に示す本実施形態の第1シール距離D1は、図17に示す対比例の第1シール距離D1と同じであるが、図14に示す本実施形態の第2シール距離D2は、図16に示す対比例の第2シール距離D2よりも大きくなっている。
Figure 16 shows a cross-sectional view of the
[流路切替装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の流路切替装置1の構成によれば、図14、図15に示すように、弁シール部材81につき、流入流路20の開口部20aと第2シール部92との間の第2シール距離D2を流入流路20の開口部20aと第1シール部91との間の第1シール距離D1よりも大きく設定している。従って、図14に示すように、弁シール部材81(上弁シール部材81A)が、回転ディスク40の回転に伴い、上ハウジング11Aに対する摺動抵抗により変位しても、第2シール部92の先端部92aが、流入流路20に突出することなく上ハウジング11Aの内面11aに接地する。下弁シール部材81Bについては、固定ディスク50に対する摺動抵抗により第2シール部92が変位しても、その先端部92aが、固定流路70に突出することなく固定ディスク50の上面51aに接地することになる。このため、回転ディスク40(弁部材)の回転(駆動)により弁シール部材81の上ハウジング11A、固定ディスク50(ハウジング)に対する座り状態(変形状態)が変化しても、弁シール部材81により流路(すなわち、回転流路60、流入流路20及び固定流路70)を確実にシールすることができる。
[Actions and Effects of the Flow Path Switching Device]
According to the configuration of the flow
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図18~図22を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
Second Embodiment
Next, the second embodiment will be described with reference to Figures 18 to 22. In the following description, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and the description will be omitted, and the differences will be mainly described.
[弁シール部材の変位の対応策について]
この実施形態では、弁シール部材81の変位の対応策の点で第1実施形態と構成が異なる。第1実施形態では、第2シール部92の第2シール距離D2が、位置によって不均一となっている。すなわち、第2シール距離D2は、第2シール部92の中央部で最も大きく、両端に近付くに連れて第1シール距離D1に近くなっている。この点、回転ディスク40を樹脂で成形する場合、弁シール部材81が嵌め込まれる周溝41cと回転流路60の開口縁60aとの間の幅が不均一となり、回転ディスク40の成形精度が低下し、平面度が低下したり、反りや割れが生じたりする懸念があった。
[Countermeasures for displacement of valve seal members]
This embodiment differs from the first embodiment in terms of the countermeasure against the displacement of the
そこで、この実施形態では、第2シール部92の第2シール距離D2を次のように設定した。図18に、この実施形態に係り、弁シール部材81、回転流路60、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの平面視における配置関係を図13に準ずるイメージ図により示す。図19に、図18の一部であって、弁シール部材81、回転流路60及び流入流路20の開口部20aの平面視における配置関係をイメージ図により示す。図20に、第2シール部92の部分であって、図18のE-E線断面図を示す。図21に、第1シール部91の部分であって、図18のF-F線断面図を示す。図22に、第1実施形態に係り、弁シール部材81、回転流路60及び流入流路20の開口部20aの平面視における配置関係を図19に準ずるイメージ図により示す。図18~図20は、流路を切り替え後に回転ディスク40が停止し、流体の流路を形成した状態を示す。
Therefore, in this embodiment, the second seal distance D2 of the
この状態では、回転流路60の開口縁60aの長手方向両端における半円弧と、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの半円弧が上下に一致(整合)しておらず、開口部20a,70aが、開口縁60aの回転方向(駆動転方向)両端から間隔を隔てて位置する状態となっている。そして、図18~図20に示すように、第2シール部92は、回転流路60の開口縁60aの回転方向(駆動方向)の両端に沿って半円弧状をなし、第2シール部92と開口縁60aとの距離は円周方向に沿って均一に設定される。換言すると、弁シール部材81を固定するための周溝41cに合わせ、その周溝41cと回転流路60の内壁との間の壁幅を、その円周方向に沿って均一化している。
In this state, the semicircular arcs at both longitudinal ends of the opening
[流路切替装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の流路切替装置1の構成によれば、回転流路60の回転方向(駆動方向)における両端が、第1実施形態の回転流路60(図20参照)に対し、その回転方向へ拡大され、第2シール部92と開口縁60aとの距離が円周方向に沿って均一化される(図19参照)。従って、図20に2点鎖線で示すように、回転ディスク40の回転(駆動)に伴い、弁シール部材81(上弁シール部材81A)が、上ハウジング11Aの内面11aに対する摺動抵抗により変位しても、第2シール部92の先端部92aが、流入流路20に突出することなく上ハウジング11Aの内面11aに接地する。下弁シール部材81Bについては、固定ディスク50に対する摺動抵抗により第2シール部92が変位しても、その先端部92aが、固定流路70に突出することなく固定ディスク50の上面51aに接地する。このため、第1実施形態と同様、回転ディスク40(弁部材)の回転(駆動)により弁シール部材81の上ハウジング11A、固定ディスク50に対する座り状態が変化しても、弁シール部材81により流路(すなわち、回転流路60、流入流路20及び固定流路70)を確実にシールすることができる。加えて、弁シール部材81と回転流路60の内壁との間の壁幅を円周方向に均一化することができ、回転流路60を有する回転ディスク40を樹脂材により成形する場合でもその成形精度を確保することができる。
[Actions and Effects of the Flow Path Switching Device]
According to the configuration of the flow
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について図23~図25を参照して説明する。
Third Embodiment
Next, a third embodiment will be described with reference to FIGS.
[弁シール部材の変位の対応策について]
この実施形態では、弁シール部材81の変位の対応策及び駆動時の摺動抵抗の対策の点で第2実施形態と構成が異なる。第1実施形態及び第2実施形態では、弁シール部材81をその回転方向の両端へ拡大した。このため、弁シール部材81の全長が増加し、その増加に伴い弁シール部材81の摺動抵抗が増加する懸念があった。この場合、回転ディスク40を回転させるモータの駆動トルクが増加してしまう。
[Countermeasures for displacement of valve seal members]
This embodiment differs from the second embodiment in terms of measures taken to counter the displacement of the
そこで、この実施形態では、弁シール部材81の断面形状を次のように変更した。図23に、この実施形態に係り、弁シール部材81、回転流路60、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの平面視における配置関係を図18に準ずるイメージ図により示す。図24に、第2シール部92の部分であって、図23のG-G線断面図を示す。図25に、第2実施形態に係り、第2シール部92の部分であって、図24に準ずる断面図を示す。図23~図25は、流路を切り替え後に回転ディスク40が停止し、流体の流路を形成した状態を示す。
Therefore, in this embodiment, the cross-sectional shape of the
この状態において、図24に断面で示す本実施形態の構成は、各部材の配置の点では図25に示す第2実施形態と同じであるが、弁シール部材81の断面形状の点で相違する。すなわち、この実施形態では、図23、図24に示すように、弁シール部材81は、その周方向に沿ってハウジング11(上ハウジング11A)と接触可能な先端部81a(先端部92aを含む)を有し、その先端部81aは、弁シール部材81の内周寄りに配置される。換言すると、弁シール部材81の断面形状における頂部は、弁シール部材81の内周寄りにオフセットして配置される。
In this state, the configuration of this embodiment shown in cross section in FIG. 24 is the same as the second embodiment shown in FIG. 25 in terms of the arrangement of each component, but differs in the cross-sectional shape of the
[流路切替装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の流路切替装置1の構成によれば、第2実施形態の作用及び効果に加え次のような作用及び効果が得られる。すなわち、図24に示す本実施形態の弁シール部材81の先端部81aが、図25に示す第2実施形態の弁シール部材81の先端部81aよりも開口縁60aの側寄り(内周寄り)に配置される。これにより、例えば、本実施形態の第2シール部92の先端部92a(弁シール部材81の先端部81a)の半径は、第2実施形態のそれに対し、図24で示す半径差ΔRだけ円弧の半径が短くなる。従って、弁シール部材81の先端部81aの上ハウジング11A、固定ディスク50に対する接触長が、第2実施形態のそれよりも短くなる。このため、弁シール部材81の上ハウジング11A、固定ディスク50に対する駆動トルクを低減することができる。この結果、回転ディスク40を回転させるためのモータによる駆動トルクを低減することができ、その分だけモータの小型化を図ることができる。
[Actions and Effects of the Flow Path Switching Device]
According to the configuration of the flow
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について図26を参照して説明する。
Fourth Embodiment
Next, a fourth embodiment will be described with reference to FIG.
[弁シール部材の変位の対応策について]
この実施形態では、弁シール部材81の変位の対応策の点で第2実施形態と構成が異なる。ここで、図4を参照して説明すると、前記各実施形態では、回転ディスク40を回転軸42を中心に回転させることで、円弧状をなす長孔の回転流路60が弁シール部材81と共に回転軸42を中心に回転する。このため、弁シール部材81は、回転軸42から遠ざかる外径側程、内径側よりも上ハウジング11A、固定ディスク50に対する回転半径が大きくなる。これにより、弁シール部材81を摺動させるためのモータによる駆動トルクが、弁シール部材81の外径側程、内径側よりも増加することになる。
[Countermeasures for displacement of valve seal members]
This embodiment differs from the second embodiment in terms of the countermeasure against the displacement of the
そこで、この実施形態では、弁シール部材81の先端部81aの配置形状を、第2実施形態に対して次のように変更した。図26に、この実施形態に係り、弁シール部材81、回転流路60、流入流路20の開口部20a及び固定流路70の開口部70aの平面視における配置関係を図23に準ずるイメージ図により示す。図26では、回転流路60及び弁シール部材81が、図26の下側に位置する回転軸42を中心に回転する円弧状をなすことを想定し、やや湾曲して示す。
In this embodiment, the arrangement of the
すなわち、この実施形態では、回転ディスク40は、円板状をなし、その中心に設けられた回転軸42を中心に回転可能に設けられる。そして、回転流路60の開口縁60aは、回転軸42を中心側とする円弧状に形成され、回転軸42に近い内径側開口縁60aaと回転軸42から遠い外径側開口縁60abとを含む。弁シール部材81は、その周方向に沿って上ハウジング11A、固定ディスク50と接触可能な先端部81aを有する。そして、一対の第1シール部91は、回転流路60の外径側開口縁60abに沿って配置される外径側第1シール部91Aと、回転流路60の内径側開口縁60aaに沿って配置される内径側第1シール部91Bとを含む。ここで、外径側第1シール部91Aの先端部81aは、外径側第1シール部91Aの内周寄りにオフセットして配置され、内径側第1シール部91Bの先端部81aは、内径側第1シール部91Bの外周寄りにオフセットして配置される。第2シール部92の先端部81a(先端部92a)は、外径側第1シール部91Aと内径側第1シール部91Bとの間で連続的に徐々に変化する。
That is, in this embodiment, the
[流路切替装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態の流路切替装置1の構成によれば、第2実施形態の作用及び効果に加え次のような作用及び効果が得られる。すなわち、本実施形態の弁シール部材81につき、外径側第1シール部91Aの先端部81aは、外径側第1シール部91Aの内周寄りにオフセットして配置され、内径側第1シール部91Bの先端部81aは、内径側第1シール部91Bの外周寄りにオフセットして配置される(図26参照)。従って、弁シール部材81につき、外径側第1シール部91Aの先端部81aと内径側第1シール部91Bの先端部81aの、上ハウジング11A、固定ディスク50に対する回転半径が、第2実施形態のそれよりも小さくなる。このため、弁シール部材81の上ハウジング11A、固定ディスク50に対する駆動トルクを低減することができる。この結果、回転ディスク40を回転させるためのモータによる駆動トルクを低減することができ、その分だけモータの小型化を図ることができる。
[Actions and Effects of the Flow Path Switching Device]
According to the configuration of the flow
<別の実施形態>
なお、この開示技術は前記各実施形態に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
<Another embodiment>
The disclosed technology is not limited to the above-described embodiments, and may be implemented by modifying part of the configuration as appropriate without departing from the spirit of the disclosed technology.
(1)前記各実施形態では、流路切替装置1の弁体部12に、回転軸42を中心に回転する回転ディスク40と、下ハウジング11Bに固定された固定ディスク50を設けた。これに対し、弁体部から固定ディスクを省略し、回転軸を中心に回転する回転ディスクのみを設けてもよい。図27に、固定ディスクを省略したタイプの流路切替装置を断面図により示す。このタイプでは、上ハウジング11Aと下ハウジング11Bとの間に回転ディスク40が設けられ、回転ディスク40の上下両面に設けられた弁シール部材81は、上ハウジング11Aと下ハウジング11Bの内面に摺動可能となっている。
(1) In each of the above embodiments, the
(2)前記各実施形態では、弁シール部材81(上弁シール部材81A及び下弁シール部材81B)をそれぞれ回転ディスク40の上下両面に固定し、上ハウジング11A及び固定ディスク50の内面に対し摺動可能に設けた。これに対し、弁シール部材をハウジングに固定し、回転ディスクに対し摺動可能に設けることもできる。
(2) In each of the above embodiments, the valve seal members 81 (upper
(3)前記各実施形態では、弁部材をハウジングに対し回転する回転ディスクにより構成したが、弁部材をハウジングに対し直線的に移動する移動部材により構成することもできる。 (3) In each of the above embodiments, the valve member is configured as a rotating disk that rotates relative to the housing, but the valve member can also be configured as a moving member that moves linearly relative to the housing.
(4)前記各実施形態では、流路切替装置1を六方弁に具体化したが、これに限らず、三方弁や四方弁などのその他の多方弁に具体化することもできる。
(4) In each of the above embodiments, the flow
(5)前記各実施形態では、「弁体部」である回転ディスク40の板厚方向に貫通した回転流路60を「弁流路」として設けたが、弁体部を板厚方向に貫通しない弁流路を設けることもできる。
(5) In each of the above embodiments, the
この開示技術は、例えば、冷媒等の流体が流れる流体回路において流体の流路を切り替えるために利用することができる。 The disclosed technology can be used, for example, to switch the flow path of a fluid in a fluid circuit through which a fluid such as a refrigerant flows.
1 流路切替装置
11 ハウジング
20 流入流路(ハウジング流路)
20a 開口部
30 流出流路(ハウジング流路)
30a 開口部
40 回転ディスク(弁部材)
42 回転軸
50 固定ディスク(ハウジング)
60 回転流路(弁流路)
60a 開口縁
60aa 内径側開口縁
60ab 外径側開口縁
70 固定流路(ハウジング流路)
70a 開口部
81 弁シール部材
81a 先端部
91 第1シール部
91A 外径側第1シール部
91B 内径側第1シール部
92 第2シール部
D1 第1シール距離
D2 第2シール距離
1 Flow
42 Rotating
60 Rotational flow path (valve flow path)
60a: Opening edge 60aa: Inner diameter side opening edge 60ab: Outer diameter side opening edge 70: Fixed flow passage (housing flow passage)
Claims (4)
前記ハウジングの内部に配置され、前記ハウジングに対し相対的に駆動する板状の弁部材と
を備え、
前記ハウジングは、複数のハウジング流路を含み、
前記弁部材は、板面方向に沿って伸びる少なくとも一つの弁流路を含み、
前記弁流路は、開口縁を含み、
前記ハウジング流路は、前記弁流路に連通可能な複数の開口部を含み、
前記ハウジングと前記弁部材との間で前記弁流路の前記開口縁を囲むように配置され、前記弁部材の駆動に伴い前記ハウジングとの間で摺動する弁シール部材が設けられ、
前記弁部材が駆動することで前記弁流路により前記複数の開口部のうち少なくとも2つを接続して前記ハウジング流路と前記弁流路を選択的に連通させることで流体の流路を形成するように構成した流路切替装置において、
前記弁シール部材は、前記開口縁を挟んで前記弁部材の駆動方向に沿って伸びる一対の第1シール部と、前記開口縁を挟んで前記弁部材の駆動方向と交差する方向に配置され、前記一対の第1シール部の両端を繋ぐ一対の第2シール部とを含み、
前記ハウジング流路の前記開口部と前記第2シール部との間の最短距離である第2シール距離は、前記ハウジング流路の前記開口部と前記第1シール部との間の最短距離である第1シール距離よりも大きく設定される
ことを特徴とする流路切替装置。 Housing and
a plate-shaped valve member disposed inside the housing and movable relative to the housing;
the housing includes a plurality of housing channels;
The valve member includes at least one valve flow passage extending along a plate surface direction,
The valve passage includes an opening edge,
the housing passage includes a plurality of openings that are communicable with the valve passage;
a valve seal member is provided between the housing and the valve member so as to surround the opening edge of the valve flow passage, and the valve seal member slides between the housing and the valve member as the valve member is driven;
a flow path switching device configured to form a flow path for a fluid by selectively connecting at least two of the plurality of openings through the valve flow path by driving the valve member to selectively communicate the housing flow path with the valve flow path,
the valve seal member includes a pair of first seal portions extending along a drive direction of the valve member with the opening edge therebetween, and a pair of second seal portions arranged in a direction intersecting the drive direction of the valve member with the opening edge therebetween and connecting both ends of the pair of first seal portions,
A flow path switching device characterized in that a second sealing distance, which is the shortest distance between the opening of the housing flow path and the second sealing portion, is set larger than a first sealing distance, which is the shortest distance between the opening of the housing flow path and the first sealing portion.
前記流体の流路を形成した状態では、前記ハウジング流路の前記開口部が、前記弁流路の前記開口縁の駆動方向両端から間隔を隔てて位置し、前記開口縁の駆動方向両端は半円弧状をなしており、
前記第2シール部は、前記開口縁の駆動方向両端に沿って半円弧状をなし、前記第2シール部と前記開口縁との距離は円周方向に沿って均一に設定される
ことを特徴とする流路切替装置。 The flow path switching device according to claim 1 ,
In a state where the fluid flow path is formed, the opening of the housing flow path is located at a distance from both ends of the opening edge of the valve flow path in the drive direction, and both ends of the opening edge in the drive direction form semicircular arc shapes,
A flow path switching device characterized in that the second seal portion is semicircular along both ends of the opening edge in the driving direction, and the distance between the second seal portion and the opening edge is set uniformly along the circumferential direction.
前記弁シール部材は、その周方向に沿って前記ハウジング又は前記弁部材と接触可能な先端部を有し、前記先端部は、前記弁シール部材の内周寄りに配置される
ことを特徴とする流路切替装置。 The flow path switching device according to claim 1 or 2,
A flow path switching device characterized in that the valve seal member has a tip portion along its circumferential direction that can contact the housing or the valve member, and the tip portion is positioned toward the inner circumference of the valve seal member.
前記弁部材は、円板状をなし、その中心に設けられた回転軸を中心に回転可能に設けられ、
前記弁流路の前記開口縁は、前記回転軸を中心側とする円弧状に形成され、前記回転軸に近い内径側開口縁と前記回転軸から遠い外径側開口縁とを含み、
前記弁シール部材は、その周方向に沿って前記ハウジング又は前記弁部材と接触可能な先端部を有し、
前記一対の第1シール部は、前記弁流路の前記外径側開口縁に沿って配置される外径側第1シール部と、前記弁流路の前記内径側開口縁に沿って配置される内径側第1シール部とを含み、
前記外径側第1シール部の前記先端部は、前記外径側第1シール部の内周寄りに配置され、前記内径側第1シール部の前記先端部は、前記内径側第1シール部の外周寄りに配置される
ことを特徴とする流路切替装置。 The flow path switching device according to claim 1 or 2,
The valve member is disk-shaped and rotatable about a rotation axis provided at the center thereof.
the opening edge of the valve flow passage is formed in an arc shape with the rotation shaft as a center side, and includes an inner diameter side opening edge close to the rotation shaft and an outer diameter side opening edge far from the rotation shaft,
the valve seal member has a tip portion that can come into contact with the housing or the valve member along a circumferential direction thereof,
the pair of first seal portions includes an outer diameter side first seal portion arranged along an outer diameter side opening edge of the valve flow path, and an inner diameter side first seal portion arranged along an inner diameter side opening edge of the valve flow path,
A flow path switching device characterized in that the tip portion of the outer diameter side first seal portion is positioned toward the inner circumference of the outer diameter side first seal portion, and the tip portion of the inner diameter side first seal portion is positioned toward the outer circumference of the inner diameter side first seal portion.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023020710A JP2024115173A (en) | 2023-02-14 | 2023-02-14 | Flow path switching device |
PCT/JP2024/000411 WO2024171662A1 (en) | 2023-02-14 | 2024-01-11 | Flow path switching device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023020710A JP2024115173A (en) | 2023-02-14 | 2023-02-14 | Flow path switching device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024115173A true JP2024115173A (en) | 2024-08-26 |
Family
ID=92421451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023020710A Pending JP2024115173A (en) | 2023-02-14 | 2023-02-14 | Flow path switching device |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024115173A (en) |
WO (1) | WO2024171662A1 (en) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10122395A (en) * | 1996-10-22 | 1998-05-15 | Calsonic Corp | Four-way selector valve |
JP5835454B2 (en) * | 2014-02-07 | 2015-12-24 | ダイキン工業株式会社 | Four-way selector valve |
JP7314461B2 (en) * | 2019-02-21 | 2023-07-26 | Smc株式会社 | Spool switching valve |
WO2022172743A1 (en) * | 2021-02-15 | 2022-08-18 | イーグル工業株式会社 | Selector valve |
-
2023
- 2023-02-14 JP JP2023020710A patent/JP2024115173A/en active Pending
-
2024
- 2024-01-11 WO PCT/JP2024/000411 patent/WO2024171662A1/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2024171662A1 (en) | 2024-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108302206B (en) | Double eccentric valve | |
JP2011094787A (en) | Rotary valve | |
JP2023528531A (en) | Variable cylinder wall for sealing plug valve | |
JP2024524034A (en) | Rotary Disc Valve | |
WO2024171662A1 (en) | Flow path switching device | |
WO2022070839A1 (en) | Valve device | |
JP2010261564A (en) | Rotary valve and method for producing the same | |
US11255449B2 (en) | Valve device | |
JP7163695B2 (en) | valve device | |
CN116265788A (en) | Rotary disk valve | |
JP6945859B2 (en) | Flow switching valve | |
JP5820644B2 (en) | Rotating damper | |
JP7287245B2 (en) | control valve | |
EP3680523B1 (en) | Valve | |
JP7148449B2 (en) | three-way valve | |
EP3680522B1 (en) | Valve | |
JPH11325276A (en) | Passage selector valve | |
WO2024232140A1 (en) | Flow path switching device | |
WO2024135384A1 (en) | Rotary valve | |
KR102717973B1 (en) | A valve for a vehicle | |
WO2024210157A1 (en) | Flow path switching valve | |
JP7235328B2 (en) | valve | |
EP4411184A1 (en) | Multi-way valve | |
WO2024105986A1 (en) | Flow passage switching device | |
JP7568317B1 (en) | Rotary Valve |