JP2024104554A - 為替マッチング処理プログラム、為替マッチング処理方法、及び、為替マッチング処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、第1取得手順が実行されることで、第1端末からの第1マッチング申込が取得される。この第1マッチング申込には、輸出側取引者が第1エクスチェンジを希望する受渡日(第1受渡日)と取引希望金額(第1取引希望金額)とが含まれる。
また、第2取得手順が実行されることで、第2端末からの第2マッチング申込が取得される。この第2マッチング申込には、輸入側取引者が第2エクスチェンジを希望する受渡日(第2受渡日)と取引希望金額(第2取引希望金額)とが含まれる。
その後、マッチング判定手順において、第1受渡日及び第2受渡日が互いに同一受渡日である第1マッチング申込及び第2マッチング申込が揃っている(=取引マッチングが成立している)か否かが判定される。
取引マッチングが成立している場合には、予め定められたレート算出日(例えば受渡日)において基準レート算出手順が実行されることで、上記取引マッチングによる相殺取引に適用すべき、マッチング基準レートが算出される。このマッチング基準レートは、レート算出日よりも過去にさかのぼった所定期間における実取引レートに基づき決定される。具体的には、例えば、受渡日の属する年度の初日から当該受渡日までの平均値(FYTD平均レート)、受渡日の属する年の1月1日から当該受渡日までの平均値(YTD平均レート)、受渡日の属する四半期の初日から当該受渡日までの平均値(QTD平均レート)、受渡日の属する月の1日から当該受渡日までの平均値(MTD平均レート)、等を用いて決定される。
そして、決済手順では、レート算出日(例えば受渡日)において、このようにして過去の実レートに基づいて決定されたマッチング基準レートに基づき、第1エクスチェンジ及び第2エクスチェンジの相殺取引の決済が行われる。決済結果は第1端末及び第2端末にそれぞれ報知される。
以上のように、本願発明においては、通常の為替予約とは異なり、エクスチェンジの相殺取引の決済のための為替レート(マッチング基準レート)が、レート算出日においてそれより過去の実レートに基づき決定される。これにより、輸出側業者及び輸入側業者の取引申込時(第1及び第2マッチング申込の取得時)の後で為替相場が大きく変動したとしても、その変動を表す実レートの挙動を反映したマッチング基準レート、すなわち相場から大きく乖離することのないレートを用いることができる。この結果、輸出側業者、輸入側業者ともに、為替レートの変動リスクを考慮しなくても、相場と連動した妥当な形で取引を行うことができ、経営計画上における安心感を確保することができる。
また、コンピュータの設置者側にとっても、通常の為替予約やその他デリバティブ取引において必要となる多数のポジション管理が必要でなくなる等、管理の簡素化を図ることができる。
図1には本実施形態に係るコンピュータシステム10(為替マッチング処理システムに相当)が示されている。コンピュータシステム10は、例えば特定の金融機関の情報センタ等に設置され各種の金融取引の実行をオンラインで指示可能とするサービス(オンラインバンキング)を提供する所定のウェブサイト(オンラインバンキングサイト)を運営するウェブサーバ(アプリケーションサーバ)30と、オンラインバンキングを利用する契約を上記特定の金融機関と結んでいる各顧客(個人顧客でも法人顧客でもよい)がそれぞれ所持しており通信網28(例えば適宜のネットワーク)を介してアプリケーションサーバと通信可能なパーソナルコンピュータ(クライアントPC)12,112と、を含んでいる。
なお、本実施形態に係るオンラインバンキングにおける実行対象の金融取引の中には、外国為替取引の一種である仕向送金の実行、為替予約の締結、及び後述の取引マッチング等が含まれる。
特に、この例では、クライアントPC12,112は、USドル(特定外国法定通貨の一例)からJP円(国内法定通貨の一例)へのエクスチェンジ(第1エクスチェンジの一例)を希望する輸出側取引者の保有する輸出側PC12(第1端末の一例。図1では「輸出企業PC」と図示)と、JP円からUSドルへのエクスチェンジ(第2エクスチェンジの一例)を希望する輸入側取引者に保有される輸入側PC112(第2端末の一例。図1では「輸入企業PC」と図示)と、を含んでいる。
なお図示では、輸出側PC12を1つ、輸入側PC112も1つだけ示しているが、それぞれ複数台が接続されていてもよい。また、輸出側PC12及び輸入側PC112は、パーソナルコンピュータに限られるものではなく、携帯端末、タブレット端末等、他の機器であってもよい。
上述した特定金融機関のアプリケーションサーバ30(端末装置に相当)は、例えば適宜のコンピュータからなるワークステーション等により構成され、CPU30A、ROM30B、RAM30C、入出力ポート30Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バス等のバス30Eを介して互いに接続されている。入出力ポート30Dには、各種の入出力機器として、通信網28に接続された通信制御装置32、ディスプレイ34(表示部に相当)、マウス36、キーボード38、HDD40、CD-ROMからの情報の読み出しを行うCD-ROMドライブ42がそれぞれ接続されている。
次に、上述の各種DBを含むHDDを備えたアプリケーションサーバ30、輸出側PC12、輸入側PC112を有するコンピュータシステム10においてやり取りされる各種情報のデータフォーマット及びデータ構造の例を図2~図8により説明する。
上記構成において、本実施形態の最大の特徴は、輸出側取引者と輸入側取引者との取引マッチング(以下適宜、「為替マッチング」ともいう)が行われる点である。以下、その詳細を順を追って説明する。
すなわち例えば、外国から国内へ物資を輸入する輸入側取引者は、物資の仕入れにおいて外貨(その特定の外国の法定通貨)による支払いが生じる。そのために、国内通貨から外貨にエクスチェンジ(上記した第1エクスチェンジ)を行う必要がある。同様に、国内で製造した物資を外国へ輸出する輸出側取引者は、海外の売上で得た外貨(その特定の外国の法定通貨)を国内通貨にエクスチェンジ(上記した第2エクスチェンジ)する必要がある。
しかしながら、上記為替予約の手法を用いたとしても、予想外の著しい高騰や著しい暴落が生じた場合には、その為替レートの予想外の変動が業績に対して大きく影響する。
例えば、上記のように国内通貨(例えば「JPY」で表す日本円。以下同様)と外貨(例えば「USD」で表すUSドル。以下同様)との間でエクスチェンジを行う場合において、JPYの価値が予想外に高騰した場合には輸出側取引者が得られるJPYの額が急激に小さくなるため売上が予想外に低迷する一方、輸入側取引者が支払いに必要なJPYの額は急激に小さくなるため売上を予想外に大きく伸ばすことができる。逆にJPYの価値が予想外に暴落した場合においては輸出側取引者が得られるJPYの額が急激に大きくなるため売上が予想外に急激に伸びる一方、輸入側取引者が支払いに必要なJPYの額は急激に大きくなるため売上は予想外に低迷することになる。
すなわち、例えば図9(a)に対応する図9(b)に示すように、輸出側PC12からのマッチング申込(=第1マッチング申込。上記第1エクスチェンジを希望する受渡日と取引希望金額とを含む)と、輸入側PC112からのマッチング申込(=第2マッチング申込。上記第2エクスチェンジを希望する受渡日と取引希望金額とを含む)とが、アプリケーションサーバ30へと送信される。
この場合、輸出側取引者の輸出側PC12が受渡日T0において被る損害は△α0にとどまり、図9(a)の例において前述した上記△α1+△α2+△α3よりも悪影響が低減される。逆に、輸入側取引者の輸入側PC112が受渡日T0において得る収益も△α0にとどまる。すなわち、図9(a)の例よりも為替変動による影響が緩和され、相場と連動した妥当な形で取引を行うことができるものである。
上記手法を実現するために、アプリケーションサーバ30のCPU30Aにおける本実施形態の為替マッチング処理プログラムの実行により行われる処理手順を、図10のフローチャートを参照して説明する。
図11は、輸出側PC12のディスプレイ14に表示される為替マッチング予約枠状況確認画面(第2マッチング状況表示画面に相当)を示す。図示のように、この例では、前述のように、USDからJPYへのエクスチェンジ(第1エクスチェンジの一例)を行う場合が選択された例を示している。
FYTD平均レート
・・受渡日の属する年度の初日から当該受渡日までの平均値
YTD平均レート
・・受渡日の属する年の1月1日から当該受渡日までの平均値
QTD平均レート
・・受渡日の属する四半期の初日から当該受渡日までの平均値
MTD平均レート
・・受渡日の属する月の1日から当該受渡日までの平均値
図12は、輸入側PC112のディスプレイ114に表示される為替マッチング予約枠状況確認画面(第1マッチング状況表示画面に相当)を示す。図11の例に対応し、この例では、JPYからUSDへのエクスチェンジ(第2エクスチェンジの一例)を行う場合が選択され、マッチング基準レートとしてFYTD(仲値)平均レートが選択された例を示している。
図11と同様、画面中のカレンダーに示される各日付ごとに、当該日付を受渡日(第1受渡日)として既に輸出側PC12から申込済になっている、マッチング申込(第1マッチング申込)の取引希望金額(第1取引希望金額に相当)が表記されている。前述と同様、図中の数字は百万を単位としており、図示の例では、この画面が表示された日の時点で、例えば3/1(水)を受渡日として8,000,000USドルの輸出側PC12からのマッチング申込があったことを示している。前述と同様、いずれか1つの輸出側PC12から8,000,000USドルを指定したマッチング申込があったか、若しくは、複数の輸出側PC12のマッチング申込の取引希望金額の合計額が8,000,000USドルになっている。図中の「E」は輸出側(Export Side)の第1マッチング申込であることを表している。この為替マッチング予約枠状況確認画面の表示内容も、例えば1営業日ごとに更新される。
新規の取引マッチングの申込であった(上記第1マッチング申込又は第2マッチング申込であった)場合はYes判定され、S10へと処理が移行する。
S10では、図13又は図14に示すような為替マッチング依頼内容入力画面が表示される。
図13は、輸出側PC12のディスプレイ14に表示されるマッチング依頼内容入力画面を示す。図示のように、この例では、前述と同様、USDからJPYへのエクスチェンジを行う場合が選択され、マッチング基準レートとしてFYTD(仲値)平均レートが選択され、受渡日として2023年3月31日が指定されている。そしてこの例では、取引希望金額(第1取引希望金額)として、1,000,000USドルのマッチング申込の入力がなされている。「マッチング確認」ボタンが操作されることにより、これらの申込内容が確定し、アプリケーションサーバ30のCPU30Aにより取得される。
図14は、輸入側PC112のディスプレイ114に表示されるマッチング依頼内容入力画面を示す。図示のように、この例では、前述と同様、JPYからUSDへのエクスチェンジを行う場合が選択され、マッチング基準レートとしてFYTD(仲値)平均レートが選択され、受渡日として2023年3月31日が指定されている。そしてこの例では、取引希望金額(第2取引希望金額)として、1,000,000USドルのマッチング申込の入力がなされている。「マッチング確認」ボタンが操作されることにより、これらの申込内容が確定し、アプリケーションサーバ30のCPU30Aにより取得される。
取引マッチングが成立していればYes判定され、S20へと処理が移行する。
S20では、上記のように取引マッチングが成立した第1マッチング申込及び第2マッチングにおける、上記第1取引希望金額及び第2取引希望金額のうち大きくないほうが、当該取引マッチングにおける相殺取引金額として決定される。つまり輸出側PC12の第1取引希望金額が輸入側PC112の第2取引希望金額よりも大きい場合は、低額の輸入側PC112の第2取引希望金額が当該取引マッチングにおける相殺取引金額として決定される。輸入側PC112の第2取引希望金額が輸出側PC12の第1取引希望金額よりも大きい場合は、低額の輸出側PC12第1取引希望金額が当該取引マッチングにおける相殺取引金額として決定される。輸出側PC12の第1取引希望金額と輸入側PC112の第2取引希望金額とが等しい場合は、それら等しい第1又は第2取引希望金額が当該取引マッチングにおける相殺取引金額として決定される。S20が、取引金額決定手順に相当している。
なお、高額側である輸入側PC112からの11,000,000USドルから上記相殺取引金額8,000,000USドルを差し引いた3,000,000USドルは、この表示時点ではマッチング未成立分となる。しかしながら、例えば受渡日3/1(水)までの間に、輸出側PC12からこの3,000,000USドル分の第1マッチング申込を追加で行うことで、この分についてもマッチングを成立させて相殺取引金額に組み入れ、積み増しされた後の11,000,000USドル全体を相殺取引金額とすることができる。
なお、高額側である輸出側PC12からの320,000,000USドルから上記相殺取引金額30,000,000USドルを差し引いた290,000,000USドルは、この表示時点ではマッチング未成立分となる。しかしながら、例えば受渡日3/7(火)までの間に、輸入側PC112からこの290,000,000USドル分の第2マッチング申込を追加で行うことで、この分についてもマッチングを成立させて相殺取引金額に組み入れ、積み増しされた後の320,000,000USドル全体を相殺取引金額とすることができる。
S25では、図15又は図16に示すような為替マッチング内容確認画面が表示される。
図15は、輸出側PC12のディスプレイ14に表示されるマッチング内容確認画面(マッチング実行画面)を示す。図示のように、この例の第1マッチング申込では、前述と同様、(「通貨ペア」として)USDからJPYへのエクスチェンジ選択、FYTD(仲値)平均レートの選択、2023年3月31日の受渡日指定、がそれぞれなされている。そしてこの例では、前述の手法によるS20での決定によって、相殺取引金額が500,000USドルとなったことが示されている。
「マッチング実行」ボタンが操作されることにより、S25の後のS30がYes判定され、上記第1マッチング申込に基づく相殺取引金額500,000USドルによる取引マッチングの実行がCPU30Aにより確定されて図17に示す「為替マッチング完了しました」のメッセージがディスプレイ14に表示された後、後述のS35へと処理が移行する。
「やめる」ボタンが操作されるとS30がNo判定されて上記第1マッチング申込は中止されて白紙に戻され、前述のS2に戻って同様の手順が繰り返される。
図16は、輸入側PC112のディスプレイ114に表示されるマッチング内容確認画面(マッチング実行画面)を示す。図示のように、この例の第2マッチング申込では、前述と同様、(「通貨ペア」として)JPYからUSDへのエクスチェンジ選択、FYTD(仲値)平均レートの選択、2023年3月31日の受渡日指定、がそれぞれなされている。そしてこの例では、前述の手法によるS20での決定によって、相殺取引金額が500,000USドルとなったことが示されている。
「マッチング実行」ボタンが操作されることにより、上記同様、S25の後のS30がYes判定され、上記第2マッチング申込に基づく相殺取引金額500,000USドルによる取引マッチングの実行がCPU30Aにより確定されて上記と同じ図17に示す「為替マッチング完了しました」のメッセージがディスプレイ114に表示された後、後述のS35へと処理が移行する。
「やめる」ボタンが操作されるとS30がNo判定されて上記第2マッチング申込は中止されて白紙に戻され、前述のS2に戻って同様の手順が繰り返される。
S40では、マッチング済みの上記第1及び第2マッチング申込に係わる予め定められたレート算出日(前述の例では受渡日)において、当該レート算出日よりも過去の所定期間における実取引レート(前述の例では受渡日T0までの間の実平均レート)に基づき、上記相殺取引に適用するマッチング基準レートが算出される。算出されたマッチング基準レートは、クライアントPC12,112において図18又は図19に示す基準レート確認画面において表示される。
図18は、輸出側PC12のディスプレイ14に表示される基準レート確認画面を示す。この例では、輸出側PC12からは、前述したUSDからJPYへのエクスチェンジのほか、ユーロ(EUR)からJPYへのエクスチェンジ(第1エクスチェンジの別例)、イギリスポンド(GBP)からJPYへのエクスチェンジ(第1エクスチェンジの別例)、オーストラリアドル(AUD)からJPYへのエクスチェンジ(第1エクスチェンジの別例)、も併せて申し込まれており、それぞれにおいて取引マッチングが成立した例を示している。
図示のように、USDからJPYへのエクスチェンジに対しては、第1取引希望金額である500,000USドルの全額に対してマッチングが成立しており、基準レートが148.265[円/USドル]となっている。
EURからJPYへのエクスチェンジに対しては、第1取引希望金額である1,500,000EURの全額に対してマッチングが成立しており、基準レートが147.866[円/ユーロ]となっている。
GBPからJPYへのエクスチェンジに対しては、第1取引希望金額である2,700,000GBPの全額に対してマッチングが成立しており、基準レートが165.117[円/ポンド]となっている。
AUDからJPYへのエクスチェンジに対しては、第1取引希望金額である800,000AUDのうち、300,000AUDに対してのみマッチングが成立(残りの500,000AUDについては未成立で輸入側のさらなる第2マッチング申込待ちの状態)しており、基準レートが94.314[円/AUDドル]となっている。
なお、図示のように、この基準レート確認画面には、「予約番号」「申込日」「受渡日」「マージン金額」「出来上がりレート」「決済に必要な金額」「受取金額」(国内通貨での表記)等の他の情報も併せて表示されている。
図19は、輸入側PC112のディスプレイ114に表示される基準レート確認画面を示す。この例では、輸入側PC112からは、前述したJPYからUSDへのエクスチェンジのほか、JPYからユーロ(EUR)へのエクスチェンジ(第2エクスチェンジの別例)、JPYからイギリスポンド(GBP)へのエクスチェンジ(第2エクスチェンジの別例)、JPYからオーストラリアドル(AUD)へのエクスチェンジ(第2エクスチェンジの別例)、も併せて申し込まれており、それぞれにおいて取引マッチングが成立した例を示している。
図示のように、JPYからUSDへのエクスチェンジに対しては、第2取引希望金額である500,000USドルの全額に対してマッチングが成立しており、基準レートが148.265[円/USドル]となっている。
JPYからEURへのエクスチェンジに対しては、第2取引希望金額である1,500,000EURの全額に対してマッチングが成立しており、基準レートが147.866[円/ユーロ]となっている。
JPYからGBPへのエクスチェンジに対しては、第2取引希望金額である2,700,000GBPの全額に対してマッチングが成立しており、基準レートが165.117[円/ポンド]となっている。
JPYからAUDへのエクスチェンジに対しては、第2取引希望金額である800,000AUDのうち、300,000AUDに対してのみマッチングが成立(残りの500,000AUDについては未成立で輸出側のさらなる第1マッチング申込待ちの状態)しており、基準レートが94.314[円/AUDドル]となっている。
なお、上記図18同様、この基準レート確認画面には、「予約番号」「申込日」「受渡日」「マージン金額」「出来上がりレート」「決済に必要な金額」「受取金額」(外国通貨での表記)等の他の情報も併せて表示されている。
図10に戻り、S40の後は、S45へと処理が移行する。
なお、S45が決済手順に相当しており、S45を実行するCPU30Aが決済部に相当している。S45が完了したら、このフローを終了する。
一方、前述のS15において、取引マッチングが成立していなければNo判定され、図20に示す「マッチングしませんでした。マッチング依頼を出しますか」のメッセージがディスプレイ14又は114に表示された後、「Yes」ボタンが操作されることで、S50へと処理が移行する。
図21は、輸出側PC12のディスプレイ14(又は輸入側PC112のディスプレイ114)に表示される、マッチング依頼の継続期間入力画面を示す。図示のように、この例では、マッチング依頼の依頼継続期間(反対側取引とのマッチングが成立するまで待ち続ける期間)を、当該表示が行われた当日である「本日のみ」とするか、手動で「期間を指定する」か、を選択可能となっている。図示の例では、手動による依頼継続期間の指定が行われ、表示が行われた当日から、2023年の3月31日まで(すなわち受渡日まで)、の期間が指定されている。
画面中の「OK」ボタンが操作されることにより、上記期間指定がアプリケーションサーバ30に登録された後、S55へと処理が移行する。
図22は、輸出側PC12のディスプレイ14に表示されるマッチング依頼内容確認画面を示す。図示のように、この例では、前述と同様、USDからJPYへの第1エクスチェンジの選択、FYTD(仲値)平均レートの選択、2023年3月31日の第1受渡日の指定、第1取引希望金額としての1,000,000USドルの指定、がそれぞれなされている。そしてこの例では、上記S50での登録に基づき、依頼継続期間が2023年3月31日までとなったことが示されている。
「確定」ボタンが操作されることにより、表示されている為替マッチング依頼の内容がCPU30Aにより確定されて図24に示す「為替マッチング依頼を受け付けました」のメッセージがディスプレイ14に表示された後、後述のS60へと処理が移行する。
「やめる」ボタンが操作されると上記内容の依頼は中止されて白紙に戻され、前述のS50に戻って依頼継続期間の受付からの処理が繰り返される。
図23は、輸入側PC112のディスプレイ114に表示されるマッチング依頼内容確認画面を示す。図示のように、この例では、上記図22と同様、JPYからUSDへの第2エクスチェンジの選択、FYTD(仲値)平均レートの選択、2023年3月31日の第2受渡日の指定、第2取引希望金額としての1,000,000USドルの指定、がそれぞれなされている。そしてこの例では、上記S50での登録に基づき、依頼継続期間が2023年3月31日までとなったことが示されている。
「確定」ボタンが操作されることにより、表示されているマッチング依頼の内容がCPU30Aにより確定されて図24に示す「為替マッチング依頼を受け付けました」のメッセージがディスプレイ114に表示された後、後述のS60へと処理が移行する。
「やめる」ボタンが操作されると上記内容の依頼は中止されて白紙に戻され、前述のS50に戻って依頼継続期間の受付からの処理が繰り返される。
依頼継続期間内にマッチングが成立しなければS60がNo判定され、S65へ処理が移行する。
一方、前述のS5において、上記クライアントPC12,112からの操作が、既に行われたマッチング申込の依頼内容の変更またはキャンセル操作であった場合はNo判定され、S70へと処理が移行する。
そしてそれらの中のいずれかの内容が変更された場合は、S75においてその変更された内容で新たにアプリケーションサーバ30において登録が行われる。その後、前述のS15に処理が移行され、前述と同様の処理が行われる。
同様に、輸出側PC12からの第1取引希望金額(例えば320,000,000USドル)が輸入側PC112からの第2取引希望金額(例えば30,000,000USドル)よりも大きく当該第2取引希望金額が相殺取引金額として決定されている場合には、輸入側PC112から送信された、上記第1取引希望金額を上限とする上記第2取引希望金額の積み増し(差引290,000,000USドル分)を行うことができる。上記S70及びS75では、このような輸入側PC112からの積み増しも実行可能であり、そのような積み増しをCPU30Aが輸入側PC112から受け付ける処理が第2積み増し受付手順に相当している。
次に、上記図10に示すような処理の流れの中で、アプリケーションサーバ30のディスプレイ34において表示される各種画面の一例を、図25~図28により説明する。
図25に、ディスプレイ34に表示される為替マッチング状況確認画面の一例を示す。
図示のように、この為替マッチング状況確認画面では、前述のS25において図15、図16等を用いて説明したような、成立している各取引マッチングにおける上記相殺取引金額(図中「マッチング金額」と表記)と、相殺取引金額を上回り反対側取引と相殺できなかった部分の金額(図中「非マッチング金額」と表記)とが、受渡日ごとに一覧表示されている。また上記相殺取引金額に対応するマッチング基準レート(この例ではFYTD(仲値)平均レート)及び通貨ペア(この例ではUSDとJPYとのエクスチェンジ)の種類が併せて表示されている。
また例えば受渡日3/7(火)にて成立しているマッチングにおいて、上記マッチング金額である240,000,000[USドル]部分は網掛け表示され、それを超える輸入側PC112からの第2マッチング申込に係る非マッチング金額160,000,000[USドル]部分は白無地で表示されている。
また例えば受渡日3/8(水)にて成立しているマッチングでは、上記マッチング金額である450,000,000[USドル]部分のみが網掛け表示されている。この場合、これを超える非マッチング金額が存在しないため白無地で表示される部分はない。
また例えば受渡日3/9(木)に関しては、輸出側PC12からの第1マッチング申込及び輸入側PC112からの第2マッチング申込のいずれもがなされていないため、棒グラフにて表示される部分はない。
さらに例えば受渡日3/10(金)に関しては、輸入側PC112からの430,000,000[USドル]の第2マッチング申込のみがなされているため、この部分が非マッチング金額となって白無地で表示されている。
図26に、ディスプレイ34に表示される為替マッチング注文一覧確認画面の一例を示す。
図示のように、この為替マッチング注文一覧確認画面では、前述のS55において図22、図23等を用いて説明した、輸出側PC12及び輸入側PC112からの取引マッチング申込であって、まだマッチングが成立していないものの依頼内容、言い換えれば反対側取引とのマッチング待ちとなっている注文内容、が一覧表示されている。
表示内容には、図示のように、オーダー番号、顧客名、申込日、(エクスチェンジ対象となる)保有通貨、(エクスチェンジ後の)交換通貨、取引希望金額(第1取引希望金額又は第2取引希望金額)、基準レートの種類、指定されている受渡日(第1受渡日又は第2受渡日)、上記所定期間(=依頼継続期間)、詳細にはその最終日を表すオーダー期限、等が含まれている。
図27に、ディスプレイ34に表示される為替マッチング成立明細一覧確認画面の一例を示す。
図示のように、この為替マッチング成立明細一覧確認画面では、上記同様、前述のS25において図15、図16等を用いて説明したような、成立している各取引マッチングにおける上記相殺取引金額(図中「マッチング金額」と表記)と、相殺取引金額を上回り反対側取引と相殺できなかった部分の金額(図中「非マッチング金額」と表記)とが、受渡日及びマッチング成立日を用いて整理して一覧表示されている。
また、予約番号、顧客名、申込日、(エクスチェンジ対象となる)保有通貨、(エクスチェンジ後の)交換通貨、取引希望金額(第1取引希望金額又は第2取引希望金額)、上記相殺取引金額に対応するマッチング基準レートの種類、指定されている受渡日(第1受渡日又は第2受渡日)、マッチング成立日、通貨ペア(この例ではUSDとJPYとのエクスチェンジ)の種類、アプリケーションサーバ30側で徴収するマージン、等が併せて表示されている。
図28に、ディスプレイ34に表示される基準レート確認画面の一例を示す。
図示のように、この基準レート確認画面では、前述のS40において図18、図19等を用いて説明したような、成立している各取引マッチングにおける上記相殺取引金額に対応するマッチング基準レート(この例ではFYTD(仲値)平均レート)の値が、受渡日ごとに一覧表示されている。なお対応する通貨ペア(この例ではUSDとJPYとのエクスチェンジ)の種類も併せて表示されている。
以上説明したように、本実施形態においては、金融機関等に設置されたアプリケーションサーバ30が、輸出側取引者に保有される輸出側PC12と、輸入側取引者に保有される輸入側PC112と、の両方に接続されている。そして輸出側取引者の希望するUSドルからJP円への第1エクスチェンジと、輸入側取引者の希望するJP円からUSドルへの第2エクスチェンジと、の相殺取引を行う。
すなわち、図10のS10が実行されることで、輸出側PC12からの第1マッチング申込が取得される。この第1マッチング申込には、輸出側取引者が第1エクスチェンジを希望する受渡日(第1受渡日)と取引希望金額(第1取引希望金額)とが含まれる。
また、S10が実行されることで、輸入側PC112からの第2マッチング申込が取得される。この第2マッチング申込には、輸入側取引者が第2エクスチェンジを希望する受渡日(第2受渡日)と取引希望金額(第2取引希望金額)とが含まれる。
取引マッチングが成立している場合には、予め定められたレート算出日(例えば受渡日)において図10のS40が実行されることで、上記取引マッチングによる相殺取引に適用すべき、マッチング基準レートが算出される。このマッチング基準レートは、レート算出日よりも過去にさかのぼった所定期間における実取引レートに基づき決定される。具体的には、例えば、受渡日の属する年度の初日から当該受渡日までの平均値(FYTD平均レート)、受渡日の属する年の1月1日から当該受渡日までの平均値(YTD平均レート)、受渡日の属する四半期の初日から当該受渡日までの平均値(QTD平均レート)、受渡日の属する月の1日から当該受渡日までの平均値(MTD平均レート)、等を用いて決定される。
そして、図10のS45では、レート算出日(例えば受渡日)において、このようにして過去の実レートに基づいて決定されたマッチング基準レートに基づき、第1エクスチェンジ及び第2エクスチェンジの相殺取引の決済が行われる。決済結果は輸出側PC12及び輸入側PC112にそれぞれ報知される。
また、アプリケーションサーバ30の設置者側にとっても、通常の為替予約やその他デリバティブ取引において必要となる多数のポジション管理が必要でなくなる等、管理の簡素化を図ることができる。
これにより、第1マッチング申込に係わる第1取引希望金額と第2マッチング申込に係わる第2取引希望金額とが異なる場合であっても、両者が共有できる金額部分について、マッチング基準レートを用いて確実に相殺取引を行うことができる。
これにより、第1マッチング申込に係わる第1取引希望金額と第2マッチング申込に係わる第2取引希望金額とが異なる場合で、両者が共有できない金額部分については、通常の為替予約の手法により確実に取引を行うことができる。
あるいは、S15で取引マッチングが成立したと判定され、S20において、第1取引希望金額が第2取引希望金額よりも大きく当該第2取引希望金額が相殺取引金額として決定されている場合に、輸入側PC112から送信された、第1取引希望金額を上限とする第2取引希望金額の積み増し提示が受け付けられる(S70,S75)。
これにより、アプリケーションサーバ30のディスプレイ34において、輸出側取引者の第1マッチング申込と輸入側取引者の第2マッチング申込とによる取引マッチングの成立状況が、そのときのマッチング基準レートとともにアプリケーションサーバ30の管理者にとって一目瞭然となる。この結果、管理者側における利便性を向上することができる。
これにより、管理者側から見たとき、成立した各取引マッチングにおいて、輸出側PC12からの第1取引希望金額と輸入側PC112からの第2取引希望金額とのどちらがどれだけ大きいのか、が一目瞭然となり、さらに管理上の利便性が向上する。
これにより、輸出側取引者は、輸出側PC12の第2マッチング状況表示画面に表示されたカレンダー上の各日付にて、相手側の輸入側取引者による第2マッチングの申込がなされているか否か、第2取引希望金額がいくらであるか、等を迅速かつ容易に視認できる。あるいは、輸入側取引者は、輸入側PC112の第1マッチング状況表示画面に表示されたカレンダー上の各日付にて、相手側の輸出側取引者による第1マッチングの申込がなされているか否か、第1取引希望金額がいくらであるか、等を迅速かつ容易に視認できる。
過去の所定期間における実際の為替レートの平均値を用いることにより、為替相場の変動を無理なく反映させた形でマッチング基準レートを算出することができる。
受け渡し日までの平均値を用いることで、受け渡しが行われるギリギリ直前までの実際の為替相場の変動を反映させた形で、マッチング基準レートを算出することができる。これにより、受渡日直前に為替レートが予想外に大きく変動した場合であっても、その大きな変動を確実に反映した形で堅実な取引を行うことができる。
受渡日までのその年度の為替レートの全変動を確実に反映した形で、堅実な取引を行うことができる。
受渡日までのその年の為替レートの全変動を確実に反映した形で、堅実な取引を行うことができる。
受渡日までのその四半期の為替レートの全変動を確実に反映した形で、堅実な取引を行うことができる。
受渡日までのその月の為替レートの全変動を確実に反映した形で、堅実な取引を行うことができる。
これにより、基準マッチングレートの算出方法が互いに同一である第1マッチング申込と第2マッチング申込とを確実に突き合わせ、取引マッチングを成立させることができる。
これにより、マッチングが未成立となっている、輸出側PC12及び輸入側PC112からのの第1及び第2マッチング申込の状況が、そのときの受渡日、取引希望金額、所定期間の設定とともにアプリケーションサーバ30の管理者にとって一目瞭然となる。この結果、管理者側における利便性を向上することができる。
12 輸出側PC
14 ディスプレイ
30 アプリケーションサーバ(端末装置)
30A CPU
34 ディスプレイ(表示部)
112 輸入側PC
T0 受渡日
Claims (17)
- 特定外国法定通貨から国内法定通貨への第1エクスチェンジを希望する輸出側取引者に保有される第1端末と、前記国内法定通貨から前記特定外国法定通貨への第2エクスチェンジを希望する輸入側取引者に保有される第2端末とに、情報送受信可能に接続されたコンピュータに対し、
前記第1端末から送信され、前記第2エクスチェンジとのマッチングによる相殺取引を希望する第1マッチング申込であって、前記第1エクスチェンジにおける第1受渡日及び第1取引希望金額を含む前記第1マッチング申込を取得する第1取得手順と、
前記第2端末から送信され、前記第1エクスチェンジとのマッチングによる相殺取引を希望する第2マッチング申込であって、前記第2エクスチェンジにおける第2受渡日及び第2取引希望金額を含む前記第2マッチング申込を取得する第2取得手順と、
前記第1取得手順及び前記第2取得手順での取得結果に基づき、前記第1受渡日及び前記第2受渡日が互いに同一受渡日である前記第1マッチング申込及び前記第2マッチング申込が出揃う取引マッチングが、成立したか否かを判定するマッチング判定手順と、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立したと判定された場合に、予め定められたレート算出日において、当該レート算出日よりも過去の所定期間における実取引レートに基づき、前記取引マッチングに係わる相殺取引に適用するマッチング基準レートを算出する基準レート算出手順と、
前記基準レート算出手順で算出された前記マッチング基準レートに基づき、前記第1マッチング申込及び前記第2マッチング申込に係わる前記第1エクスチェンジ及び前記第2エクスチェンジの相殺取引の決済を行い、決済結果を前記第1端末及び前記第2端末にそれぞれ報知する決済手順と、
を実行させるための、為替マッチング処理プログラム。 - 請求項1記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記コンピュータに対し、さらに、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立したと判定された場合に、前記第1取引希望金額及び前記第2取引希望金額のうち大きくないほうを前記相殺取引における相殺取引金額として決定する取引金額決定手順
を実行させ、
前記決済手順では、
前記基準レート算出手順で算出された前記マッチング基準レートに基づき、前記相殺取引金額ぶんの前記第1エクスチェンジ及び前記第2エクスチェンジの相殺取引の決済を行う
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項2記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記コンピュータに対し、さらに、
前記第1取引希望金額と前記第2取引希望金額とが異なる場合に、それら第1取引希望金額及び第2取引希望金額のうち大きいほうと前記相殺取引金額との差額について、予め定められた外国為替取引条件で為替予約の締結処理を行う為替予約手順
を実行させることを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項2記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記コンピュータに対し、さらに、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立したと判定され、前記取引金額決定手順において、前記第2取引希望金額が前記第1取引希望金額よりも大きく当該第1取引希望金額が前記相殺取引金額として決定されている場合に、前記第1端末から送信された、前記第2取引希望金額を上限とする前記第1取引希望金額の積み増し提示を受け付ける第1積み増し受付手順、若しくは、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立したと判定され、前記取引金額決定手順において、前記第1取引希望金額が前記第2取引希望金額よりも大きく当該第2取引希望金額が前記相殺取引金額として決定されている場合に、前記第2端末から送信された、前記第1取引希望金額を上限とする前記第2取引希望金額の積み増し提示を受け付ける第2積み増し受付手順
を実行させることを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項2記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、前記コンピュータに対し、さらに、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立したと判定された場合に、成立した各取引マッチングにおける前記相殺取引金額と当該相殺取引金額に対応する前記マッチング基準レートとを、当該コンピュータを備える端末装置の表示部において各受渡日ごとに一覧表示する、マッチング成立状況表示手順
を実行させることを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項5記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記マッチング成立状況表示手順では、
成立した各取引マッチングにおける前記第1取引希望金額及び前記第2取引希望金額をそれぞれ棒グラフにて表示し、かつ、各棒グラフのうち前記相殺取引金額に対応するマッチング領域を、それ以外の非マッチング領域とは異なる表示態様で前記表示部において表示する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、前記コンピュータに対し、さらに、
カレンダーに示される各日付ごとに、当該日付を第1受渡日として既に申込済の前記第1マッチング申込の前記第1取引希望金額を表記した第1マッチング状況表示画面を前記第2端末へ表示させるか、若しくは、当該日付を第2受渡日として既に申込済の前記第2マッチング申込の前記第2取引希望金額を表記した第2マッチング状況表示画面を前記第1端末へ表示させる、マッチングカレンダー表示手順
を実行させることを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項1記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記基準レート算出手順では、
前記所定期間における前記実取引レートの平均値を用いて、前記マッチング基準レートを算出する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項8記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記基準レート算出手順では、
前記レート算出日としての受渡日までの前記平均値を用いて、前記マッチング基準レートを算出する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項9記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記基準レート算出手順では、
前記受渡日の属する年度の初日から当該受渡日までを前記所定期間とした場合の前記平均値を用いて、前記マッチング基準レートを算出する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項9記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記基準レート算出手順では、
前記受渡日の属する年の1月1日から当該受渡日までを前記所定期間とした場合の前記平均値を用いて、前記マッチング基準レートを算出する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項9記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記基準レート算出手順では、
前記受渡日の属する四半期の初日から当該受渡日までを前記所定期間とした場合の前記平均値を用いて、前記マッチング基準レートを算出する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項9記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記基準レート算出手順では、
前記受渡日の属する月の1日から当該受渡日までを前記所定期間とした場合の前記平均値を用いて、前記マッチング基準レートを算出する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項8乃至請求項13のいずれか1項記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、
前記第1取得手順では、
前記所定期間の指定を含む前記第1マッチング申込を前記第1端末から取得し、
前記第2取得手順では、
前記所定期間の指定を含む前記第2マッチング申込を前記第2端末から取得し、
前記マッチング判定手順では、
前記第1受渡日及び前記第2受渡日が互いに同一受渡日であってかつ前記所定期間の指定が互いに同一期間である前記取引マッチングが成立したか否かを判定する
ことを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 請求項14記載の為替マッチング処理プログラムにおいて、前記コンピュータに対し、さらに、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立していないと判定された場合に、その時点までに前記第1取得手順で取得済の前記第1マッチング申込に係わる、前記第1受渡日、前記第1取引希望金額、前記所定期間を前記コンピュータを備える端末装置の表示部において一覧表示するか、若しくは、その時点までに前記第2取得手順で取得済の前記第2マッチング申込に係わる、前記第2受渡日、前記第2取引希望金額、前記所定期間を前記表示部において一覧表示する、マッチング申込状況表示手順
を実行させることを特徴とする為替マッチング処理プログラム。 - 特定外国法定通貨から国内法定通貨への第1エクスチェンジを希望する輸出側取引者に保有される第1端末と、前記国内法定通貨から前記特定外国法定通貨への第2エクスチェンジを希望する輸入側取引者に保有される第2端末とに、情報送受信可能に接続されたコンピュータが実行する為替マッチング処理方法であって、
前記第1端末から送信され、前記第2エクスチェンジとのマッチングによる相殺取引を希望する第1マッチング申込であって、前記第1エクスチェンジにおける第1受渡日及び第1取引希望金額を含む前記第1マッチング申込を取得する第1取得手順と、
前記第2端末から送信され、前記第1エクスチェンジとのマッチングによる相殺取引を希望する第2マッチング申込であって、前記第2エクスチェンジにおける第2受渡日及び第2取引希望金額を含む前記第2マッチング申込を取得する第2取得手順と、
前記第1取得手順及び前記第2取得手順での取得結果に基づき、前記第1受渡日及び前記第2受渡日が互いに同一受渡日である前記第1マッチング申込及び前記第2マッチング申込が出揃う取引マッチングが、成立したか否かを判定するマッチング判定手順と、
前記マッチング判定手順で取引マッチングが成立したと判定された場合に、予め定められたレート算出日において、当該レート算出日よりも過去の所定期間における実取引レートに基づき、前記取引マッチングに係わる相殺取引に適用するマッチング基準レートを算出する基準レート算出手順と、
前記基準レート算出手順で算出された前記マッチング基準レートに基づき、前記第1マッチング申込及び前記第2マッチング申込に係わる前記第1エクスチェンジ及び前記第2エクスチェンジの相殺取引の決済を行い、決済結果を前記第1端末及び前記第2端末にそれぞれ報知する決済手順と、
を有することを特徴とする為替マッチング処理方法。 - コンピュータによる為替マッチング処理システムであって、
特定外国法定通貨から国内法定通貨への第1エクスチェンジを希望する輸出側取引者に保有される第1端末から送信され、前記国内法定通貨から前記特定外国法定通貨への第2エクスチェンジとのマッチングによる相殺取引を希望する第1マッチング申込であって、前記第1エクスチェンジにおける第1受渡日及び第1取引希望金額を含む前記第1マッチング申込を取得する第1取得部と、
前記第2エクスチェンジを希望する輸入側取引者に保有される第2端末から送信され、前記第1エクスチェンジとのマッチングによる相殺取引を希望する第2マッチング申込であって、前記第2エクスチェンジにおける第2受渡日及び第2取引希望金額を含む前記第2マッチング申込を取得する第2取得部と、
前記第1取得部及び前記第2取得部による取得結果に基づき、前記第1受渡日及び前記第2受渡日が互いに同一受渡日である前記第1マッチング申込及び前記第2マッチング申込が出揃う取引マッチングが、成立したか否かを判定するマッチング判定部と、
前記マッチング判定部により取引マッチングが成立したと判定された場合に、予め定められたレート算出日において、当該レート算出日よりも過去の所定期間における実取引レートに基づき、前記取引マッチングに係わる相殺取引に適用するマッチング基準レートを算出する基準レート算出部と、
前記基準レート算出部により算出された前記マッチング基準レートに基づき、前記第1マッチング申込及び前記第2マッチング申込に係わる前記第1エクスチェンジ及び前記第2エクスチェンジの相殺取引の決済を行い、決済結果を前記第1端末及び前記第2端末にそれぞれ報知する決済部と、
を有することを特徴とする、為替マッチング処理システム。
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