JP2024095634A - 有機金属化合物及び複数種のホスト材料を含む有機発光素子 - Google Patents

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ハンソル パク,
ヨジョン チョン,
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Abstract

Figure 2024095634000001
【課題】駆動電圧、効率及び寿命を改善することができる、有機金属化合物と複数種のホスト材料を有機発光層に適用した有機発光素子を提供すること。
【解決手段】有機発光素子は、特定の有機金属化合物を含むドーパント物質160’と、特定の化合物であるホスト物質160’’、及び別の特定の化合物であるホスト物質160’’’とを含む発光層160を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機金属化合物及び複数種のホスト材料を含む有機発光素子に関する。
表示装置は、様々な分野に適用されるにつれて関心が高まっている。これら表示素子の1つとして、有機発光素子(organic light emitting diode,OLED)を含む有機発光表示装置の技術が急速で発展している。
有機発光素子は、正極と負極との間に形成された発光層に電荷を注入すると、電子と正孔とが双を成して、励起子(エキシトン)を形成した後、励起子のエネルギーを光に放出する素子である。有機発光ダイオードは、既存のディスプレイ技術に比べて、低電圧駆動が可能であり、電力消耗が比較的に少なくて、優れた色感を有するだけでなく、フレキシブルな基板の適用が可能であるため、様々な活用が可能であり、表示装置の大きさを自在に調節することができるという長所を有している。
有機発光素子(organic light emitting diode,OLED)は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)に比べて視野角、明暗比などに優れ、バックライトが不要であり、軽量及び超薄型が可能である。有機発光素子は、負極(電子注入電極;cathode)と正極(正孔注入電極;anode)との間に複数の有機物層、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、正孔輸送補助層、電子遮断層、発光層、電子伝達層などが配置して形成される。
これら有機発光素子の構造において、両電極の間に電圧をかけると、負極と正極からそれぞれ電子と正孔が注入され、発光層で生成された励起子(exciton)が基底状態に落ちながら輝くことになる。
有機発光素子に用いられる有機材料は、大きく発光材料と電荷輸送材料に区分することができる。発光材料は、有機発光素子の発光効率を決定する重要な要因であって、発光材料は、量子効率が高く、電子と正孔の移動度に優れる必要があり、発光層に均一かつ安定的に存在していなければならない。発光材料は、発色光によって青色、赤色、緑色などの発光材料に区分され、発色材料として、色純度の増加と、エネルギー転移による発光効率を増加させるために、ホスト(host)、ドーパント(dopant)として用いる。
蛍光物質の場合、発光層で形成される励起子のうち、約25%の一重項(singlet)のみが光を作るのに用いられ、75%の三重項(triplet)は、ほとんど熱に消失する反面、燐光物質は、一重項と三重項をいずれも光に転換させる発光メカニズムを有している。
現在まで有機発光素子に用いられる燐光発光材料は、有機金属化合物が用いられている。既存の有機発光素子に対し素子の効率及び寿命の改善のため、高効率の燐光ドーパント材料の導出及び最適な光物里的特性のホストの適用により、有機発光素子の性能を改善しようとする技術的要求が依然として存在している実情である。
よって、本発明の目的は、駆動電圧、効率及び寿命を改善することができる、有機金属化合物と複数種のホスト材料を有機発光層に適用した有機発光素子を提供することである。
本発明の目的は、以上で言及した目的に限らず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施例によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
上記課題を解決するために本発明は、第1電極;前記第1電極と向かい合う第2電極;及び前記第1電極と第2電極との間に配置される有機層;を含み、前記有機層は、発光層を含み、前記発光層は、ドーパント物質及びホスト物質を含み、前記ドーパント物質は、下記の化1で表される有機金属化合物を含み、前記ホスト物質は、下記の化2で表される化合物及び下記の化3で表される化合物を含む、有機発光素子を提供することができる。
Figure 2024095634000002
上記化1において、
Xは、酸素(O)、硫黄(S)及びセレン(Se)からなる群から選択される1つであってもよく、
、X及びXは、それぞれ独立して窒素(N)又はCR’であってもよく、
、R、R、R、R、R、及びR’は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであってもよく、このとき、前記R、R、R、R、R、R、及びR’の水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
及びRは、それぞれ独立してハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであってもよく、このとき、前記R及びRの水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
nは、0~2の定数であってもよく、
p、qおよびwは、独立して1~4の定数であり、
Figure 2024095634000003
上記化2において、
及びRは、C3-C40の単環アリール基、多環アリール基、単環ヘテロアリール基、及び多環ヘテロアリール基からなる群から選択される1種であってもよく、前記R及びRは、それぞれ独立してアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、アルキルシリル基、及びトリフェニルシリルのようなアリールシリル基からなる群から選択される1種以上の置換基に置換することができ、
及びRは、それぞれ水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びアルキル基からなる群から選択される1つであってもよく、r及びsは、それぞれ独立して0~7の定数であり、rが2以上である場合、Rは、互いに同一であるか相異していてもよく、sが2以上である場合、Rは、互いに同一であるか相異していてもよく、
Figure 2024095634000004
上記化3において、
Zは、それぞれ独立して窒素(N)又はCRであってもよく、前記Zのうち2個以上は、窒素(N)であってもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであってもよく、
Yは、酸素(O)又は硫黄(S)のうち1つであってもよく、
及びLは、それぞれ独立して単一結合、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、オキシアルキレン基、オキシアリレン基、及びアリレン基からなる群から選択される1つであってもよく、
l及びmは、それぞれ独立して0~2の定数であってもよく、
Ar及びArは、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであってもよく、
Arは、C6-C60のアリール基であってもよい。
本発明による有機発光素子は、化1で表される有機金属化合物を燐光ドーパントとして適用し、化2で表される化合物及び化3で表される化合物を混合して燐光ホストとして適用することにより、有機発光素子の駆動電圧、効率及び寿命特性を向上させて、低電力を達することができる。
本明細書の効果は、以上で言及した効果に限らず、言及していないさらに他の効果は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明確に理解することができる。
本発明の一実施例による有機発光素子を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による2つの発光部を備えるタンデム(tandem)構造の有機発光素子を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施例による3つの発光部を備えるタンデム構造の有機発光素子を概略的に示した断面図である。 本発明の例示的な実施形態による有機発光素子が適用された有機発光表示装置を概略的に示した断面図である。
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これによって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明を説明するにあたり、本発明に係る公知の技術に関する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施例を詳説することとする。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すために使われる。
本明細書を説明するにあたり、関連する公知の技術に関する具体的な説明が本明細書の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
本明細書において、構成要素を「含む」、「有する」、「なる」、「配置する」、「備える」などが使われる場合、「のみ」が使われていない限り、他の部分を加えることができる。構成要素を単数で示した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
本明細書における構成要素を解釈するにあたり、別途明示的記載がないとしても、誤差範囲を含むものと解釈する。
本明細書において、構成要素の「上部(又は下部)」又は構成要素の「上(又は下)」に任意の構成が配されるということは、任意の構成が上記構成要素の上面(又は下面)に接して配されるだけでなく、上記構成要素と、上記構成要素上に(又は下に)配された任意の構成との間に他の構成が介在し得ることを意味する。
本明細書で使われた用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、フッ素、塩素、ブローム、及びヨードを含む。
本明細書における化1で表される有機金属化合物、化2で表される化合物及び上記化3で表される化合物のそれぞれの水素は、一部又は全部が重水素に置換される場合をいずれも含むことができる。
本明細書で使われた用語「アルキル基」は、直鎖アルキル基及び分枝鎖アルキル基をいずれも意味する。特に限定がなければ、アルキル基は、1~20個の炭素原子を含有するものであり、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを含み、さらにアルキル基は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「シクロアルキル基」は、環状アルキル基を意味する。特に限定がなければ、シクロアルキル基は、3~20個の炭素原子を含有するものであり、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含み、さらにシクロアルキル基は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「アルケニル基」は、直鎖アルケン基及び分枝鎖アルケン基をいずれも意味する。特に限定がなければ、アルケニル基は、2~20個の炭素原子を含有するものであり、さらにアルケニル基は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「アルキニル基」は、直鎖アルキン基及び分枝鎖アルキン基をいずれも意味する。特に限定がなければ、アルキニル基は、2~20個の炭素原子を含有するものである。さらに、アルキニル基は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「アラルキル基」又は「アリールアルキル基」は、互いに混用し、置換基として芳香族基を有するアルキル基を意味し、さらにアルキルアリール基は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「アリール基」又は「芳香族基」は、同様の意味に使われ、アリール基は、単環基及び多環基をいずれも含む。多環は、2個の炭素が隣接した両環に共通した2個以上の環である「縮合環」を含むものであってもよい。特に限定がなければ、アリール基は、6~60個の炭素原子を含有するものであり、さらにアリール基は、任意に置換することができる。アリール基の非制限的な例では、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、ビフェニル、フルオレニル、トリフェニレン、アントラセン、フェナントレン、及びフェナレン(phenalene)を含む。
本明細書で使われた用語「ヘテロ環基」は、アリール基、シクロアルキル基、アラルキル基(アリールアルキル基)を構成する炭素原子のうち1つ以上が酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)などのヘテロ原子(heteroatom)に置換されたものを意味し、さらにヘテロ環は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「炭素環(carbocyclic ring)」は、特に限定がない限り、指環族環基の「シクロアルキル基」及び芳香族環基の「アリール基(芳香族基)」をいずれも含む用語として用いることができる。
本明細書で使われた用語「ヘテロアルキル基」、「ヘテロアルケニル基」は、これを構成する炭素原子のうち1つ以上が酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)などのヘテロ原子に置換されたものを意味し、さらにヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基は、任意に置換することができる。
本明細書で使われた用語「置換された/置換される」は、水素(H)のほかの置換基が当該炭素に結合されることを意味し、前記置換基は、水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、フッ化アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロ環基(heterocyclyl)、アルキルヘテロ環基(alkylheterocyclyl)、-NH、-NH(アルキル)、-N(アルキル)、-NH(O)(アルキル)、-S(アルキル)、-SONH、-SONH(アルキル),-SON(アルキル)、-SONH(シクロアルキル)、-SON(シクロアルキル)、-C(O)NH、-C(O)NH(アルキル)、-C(O)N(アルキル)、-O-(ヘテロ環)、-O-(ヘテロ環)-アルキルアリール、-SONH(シクロアルキル)、及び-CO(アルキル)から選択された1つであってもよい。
本明細書で他に定義されない限り、炭素数が定義されていない置換基は、最大60個の炭素原子を含んでいてもよく、各置換基内に含まれ得る炭素原子の最小個数は、知られたところによる。
本明細書で定義される各対象及び置換基は、特に言及しない限り、同一であるか相異していてもよい。
以下では、本発明による有機金属化合物の構造、及びこれを含む有機発光素子について詳説することとする。
従来は、燐光発光層のドーパントとして有機金属化合物が用いられてきており、例えば、有機金属化合物の主なリガンド構造として、2-フェニルピリジン(2-phenylpyridine)などの構造が知られている。しかし、これら従来の発光ドーパントは、有機発光素子への効率及び寿命を向上させるのに限界点があり、新規な発光ドーパント物質を開発することが必要であった。前記ドーパント物質と共に、ホスト物質として正孔輸送型(hole transport type)ホスト及び電子輸送型(electron transport type)ホストを混合することにより、有機発光素子の効率及び寿命をさらに増加させ、駆動電圧は、減少させて、有機発光素子の特性を向上させることを実験から確認して、本発明を完成した。
具体的に、本発明の一具現例による図1を参照すると、第1電極110;前記第1電極110と向かい合う第2電極120;及び前記第1電極110と第2電極120との間に配置される有機層130;を含む有機発光素子100を提供することができる。前記有機層130は、発光層160を含むことができ、前記発光層160は、ドーパント物質160’及びホスト物質160’’,160’’’を含むことができ、前記ドーパント物質として、下記の化1で表される有機金属化合物160’を含むことができ、前記ホスト物質は、正孔輸送型ホストとして、下記の化2で表される化合物160’’、及び電子輸送型ホストとして、下記の化3で表される化合物160’’’の2種ホスト混合物を含むことができる。
Figure 2024095634000005
上記化1において、
Xは、酸素(O)、硫黄(S)及びセレン(Se)からなる群から選択される1つであってもよく、
、X及びXは、それぞれ独立して窒素(N)又はCR’であってもよく、
、R、R、R、R、R、及びR’は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであってもよく、このとき、前記R、R、R、R、R、R、及びR’の水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
及びRは、それぞれ独立してハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであってもよく、このとき、前記R及びRの水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
nは、0~2の定数であってもよく、
p、qおよびwは、独立して1~4の定数であり、
Figure 2024095634000006
上記化2において、
及びRは、C3-C40の単環アリール基、多環アリール基、単環ヘテロアリール基、及び多環ヘテロアリール基からなる群から選択される1種であってもよく、前記R及びRは、それぞれ独立してアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、アルキルシリル基、及びトリフェニルシリルのようなアリールシリル基からなる群から選択される1種以上の置換基に置換することができ、
及びRは、それぞれ水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びアルキル基からなる群から選択される1つであってもよく、r及びsは、それぞれ独立して0~7の定数であり、rが2以上である場合、Rは、互いに同一であるか相異していてもよく、sが2以上である場合、Rは、互いに同一であるか相異していてもよく、
Figure 2024095634000007
上記化3において、
Zは、それぞれ独立して窒素(N)又はCRであってもよく、前記Zのうち2個以上は、窒素(N)であってもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであってもよく、
Yは、酸素(O)又は硫黄(S)のうち1つであってもよく、
及びLは、それぞれ独立して単一結合、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、オキシアルキレン基、オキシアリレン基、及びアリレン基からなる群から選択される1つであってもよく、
l及びmは、それぞれ独立して0~2の定数であってもよく、
Ar及びArは、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであってもよく、
Arは、C6-C60アリール基であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化1で表される有機金属化合物は、ホモレプティック(homoleptic)又はヘテロレプティック(heteroleptic)構造であってもよく、例えば、上記化1におけるnは、0であるホモレプティック構造;nは、1であるヘテロレプティック構造;又はnは、2であるヘテロレプティック構造;であってもよく、例えば、nは、2であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化1のXは、例えば、酸素(O)であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化1で表される有機金属化合物は、下記の化合物GD-1~化合物GD-10からなる群から選択された1つであってもよいものの、上記化1の定義に属するものであれば、これに限定されるものではない。
Figure 2024095634000008
本発明の一具現例によれば、上記化2のR及びRは、C3-C40の単環又は多環アリール基又はヘテロアリール基であってもよく、R及びRであるC3-C40アリール基は、それぞれ独立してアルキル基、アリール基、シアノ基、アルキルシリル基、及びアリールシリル基からなる群から選択される1種以上の置換基に置換することができる。
本発明の一具現例によれば、R及びRは、単環又は多環アリール基であるのが好ましく、前記R及びRであるアリール基は、それぞれ独立してフェニル基、ナフチル基、アントラセン基、クリセン基、ピレン基、フェナントレン基、トリフェニレン基、フルオレン基、及び9,9’-スピロフルオレン基からなる群から選択される1種であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化2のR及びRは、それぞれ水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びアルキル基からなる群から選択される1つであってもよく、これは、互いに同一であるか相異していてもよく、好ましくは、R及びRは、いずれも水素であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化2で表される有機金属化合物は、下記の化合物GHH-1~化合物GHH-20からなる群から選択された1つであってもよいものの、上記化2の定義に属するものであれば、これに限定されるものではない。
Figure 2024095634000009
Figure 2024095634000010
Figure 2024095634000011
本発明の一具現例によれば、上記化3のl及びmは、それぞれ独立して0又は1であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化3のAr及びArは、それぞれ独立して水素又はC6-C50のアリール基であってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化3のArは、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、ピレニル基、ペリレニル基、クリセニル基、及び置換又は非置換されたフルオレニル基からなる群から選択される1つであってもよい。
本発明の一具現例によれば、上記化3で表される有機金属化合物は、下記の化合物GEH-1~化合物GEH-20からなる群から選択された1つであってもよいものの、上記化3の定義に属するものであれば、これに限定されるものではない。
Figure 2024095634000012
Figure 2024095634000013
また、有機発光素子100において、第1電極110と第2電極120との間に配置される有機層130は、第1電極110から順次に正孔注入層140(hole injection layer;HIL)、正孔輸送層150(hole transfer layer;HTL)、発光層160(emission material layer;EML)、電子輸送層170(electron transfer layer;ETL)、及び電子注入層180(electron injection layer;EIL)を含む構造であってもよい。前記電子注入層180上に第2電極120を形成し、その上に保護膜(不図示)を形成することができる。
また、図1に示されてはいないものの、前記正孔輸送層150と発光層160との間に正孔輸送補助層をさらに追加することができる。正孔輸送補助層は、正孔輸送特性の良い化合物を含み、正孔輸送層150と発光層160との間のHOMOエネルギーレベル差を減らすことにより、正孔の注入特性を調節して、正孔輸送補助層と発光層160との界面に正孔が蓄積することを減少させて、界面におけるポーラロン(polaron)による励起子が消滅する消光現象(quenching)を減少させることができる。これによって、素子の劣化現象が減少し、素子が安定化して、効率及び寿命を改善することができる。
第1電極110は、正極であってもよく、仕事関数値が比較的に大きい導電性物質であるITO、IZO、スズ酸化物、又は亜鉛酸化物からなっていてもよいものの、これに限定されるものではない。
第2電極120は、負極であってもよく、仕事関数値が比較的に小さい導電性物質であるAl、Mg、Ca、Ag、又はこれらの合金や組み合わせを含むことができるものの、これに限定されるものではない。
正孔注入層140は、第1電極110と正孔輸送層150との間に位置していてもよい。正孔注入層140は、第1電極110と正孔輸送層150との間の界面特性を改善する機能があり、適宜な伝導性を有する物質から選択することができる。正孔注入層140は、MTDATA(m-MTDATA:4,4’,4’’-トリス[フェニル(m-トリル)アミノ]トリスフェニルアミン)、CuPc(銅(II)フタロシアニン)、TCTA(トリス(4-カルバゾリル-9-イルフェニル)アミン) 、HATCN(1,4,5,8,9,11-ヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリル)、TDAPB(1,3,5-トリス[4-[ビス(4-メトキシフェニル)アミノ]フェニル]ベンゼン)、PEDOT/PSS(ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)ポリスチレンスルホナート)、N1,N1’-([1,1’-biphenyl]-4,4’-diyl)bis(N1,N4,N4-triphenylbenzene-1,4-diamine)などの化合物を含むことができ、好ましくは、N1,N1’-([1,1’-biphenyl]-4,4’-diyl)bis(N1,N4,N4-triphenylbenzene-1,4-diamine)を含むことができるものの、これに限定されるものではない。
正孔輸送層150は、第1電極110と発光層160との間で発光層に隣接して位置する。正孔輸送層150は、TPD(N,N’-ビス(3-メチルフェニル)-N,N’-ジフェニルベンジジン)、NPB(N,N’-ジ(1-ナフチル)-N,N’-ジフェニル-(1,1’-ビフェニル)-4,4’-ジアミン)、CBP(4,4’-ビス(N-カルバゾリル)1,1’-ビフェニル)、N-(ビフェニル-4-イル)-9,9-ジメチル-N-(4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル)-9H-フルオレン-2-アミン、N-(ビフェニル-4-イル)-N-(4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル)ビフェニル)-4-アミンなどの化合物を含むことができ、好ましくは、NPBを含むことができるものの、これに限定されるものではない。
本発明の一具現例によれば、発光層160は、ホスト160’’,160’’’と素子の発光効率などを向上させるために、化1で表される有機金属化合物がドーパント160’でドープして形成されていてもよく、前記ドーパント160’は、緑色又は赤色に発光する物質で用いることができ、好ましくは、緑色燐光物質で用いることができる。
本発明の一具現例によれば、ドーパント160’のドープ濃度は、2種ホスト160’’,160’’’の総重量を基準に、1~30重量%の範囲内で調節することができ、これに制限されるものではないものの、例えば、前記ドープ濃度は、2~20重量%であってもよく、例えば、3~15重量%であってもよく、例えば、5~10重量%であってもよく、例えば、3~8重量%であってもよく、例えば、2~7重量%であってもよく、例えば、5~7重量%であってもよく、例えば、5~6重量%であってもよい。
本発明の一具現例によれば、前記2種ホスト160’’,160’’’の混合の割合は、特に限定されず、化2で表される化合物であるホスト160’’は、正孔輸送特性を有し、化3で表される化合物であるホスト160’’は、電子輸送特性を有するため、前記2種のホストを混合すると、寿命特性が増加するという利点を奏することができ、2種ホストの混合の割合は、適宜調節することができる。そのため、化2で表される化合物及び化3で表される化合物を混合した2種ホストの混合の割合は、特に限定されるものではなく、化2で表される化合物:化3で表される化合物の割合(重量基準)は、例えば、1:9~9:1であってもよく、例えば、2:8であってもよく、例えば、3:7であってもよく、例えば、4:6であってもよく、例えば、5:5であってもよく、例えば、6:4であってもよく、例えば、7:3であってもよく、例えば、8:2であってもよい。
また、発光層160と第2電極120との間には、電子輸送層170と電子注入層180が順次積層されていてもよい。電子輸送層170の材料は、高い電子移動度が求められるが、円滑な電子輸送によって発光層に電子を安定的に供給することができる。
例えば、電子輸送層170の材料は、本技術分野で用いられるものであって、例えば、Alq(tris(8-hydroxyquinolino)aluminum)、Liq(8-hydroxyquinolinolatolithium)、PBD(2-(4-biphenylyl)-5-(4-tert-butylphenyl)-1,3,4oxadiazole)、TAZ(3-(4-biphenyl)4-phenyl-5-tert-butylphenyl-1,2,4-triazole)、spiro-PBD、BAlq(bis(2-methyl-8-quinolinolate)-4-(phenylphenolato)aluminium)、SAlq、TPBi(2,2’,2-(1,3,5-benzinetriyl)-tris(1-phenyl-1-H-benzimidazole)、オキサジアゾール(oxadiazole)、トリアゾール(triazole)、フェナントロリン(phenanthroline)、ベンゾオキサゾール(benzoxazole)、ベンゾチアゾール(benzthiazole)、2-(4-(9,10-di(naphthalen-2-yl)anthracen-2-yl)phenyl)-1-phenyl-1H-benzo[d]imidazoleなどの化合物を含むことができ、好ましくは、2-(4-(9,10-di(naphthalen-2-yl)anthracen-2-yl)phenyl)-1-phenyl-1H-benzo[d]imidazoleを含むことができるが、これに限定されるものではない。
電子注入層180は、電子の注入を円滑にする役割を担い、電子注入層の材料は、本技術分野で用いられるものであり、例えば、Alq(tris(8-hydroxyquinolino)aluminum)、PBD、TAZ、spiro-PBD、BAlq、SAlqなどの化合物を含むことができるものの、これに限定されるものではない。または、電子注入層180は、金属化合物からなっていてもよく、金属化合物は、例えば、Liq、LiF、NaF、KF、RbF、CsF、FrF、BeF、MgF、CaF、SrF、BaF、RaF等を含むことができるが、これに限定されるものではない。
本発明の有機発光素子は、タンデム(tandem)構造を有する白色有機発光素子であってもよい。本発明の一具現例によるタンデム有機発光素子の場合、単一発光スタック(又は発光部)は、電荷生成層(CGL,Charge Generation Layer)によって2つ以上が連結された構造から形成することができる。前記有機発光素子は、基板上に互いに対向した第1電極及び第2電極と、前記第1及び第2電極の間に積層されて、特定波長帯の光を放射する発光層を有する2つ以上の複数の発光スタック(stack;発光部)を含むことができる。複数の発光スタック(発光部)は、互いに同じ色を発光するか、異なる色を発光するように適用することができる。また、1つの発光スタック(発光部)にも発光層を1つ以上含むことができ、複数の発光層は、互いに同一であるか異なる色の発光層であってもよい。
このとき、複数の発光部に含まれる発光層のうち1つ以上は、本発明による化1で表される有機金属化合物をドーパント物質として含むことができる。タンデム構造における複数個の発光部は、N型(N-type)電荷生成層及びP型(P-type)電荷生成層からなる電荷生成層(CGL)と連結されていてもよい。
本発明の例示的な具現例である図2及び図3は、それぞれ2つの発光部及び3つの発光部を有するタンデム構造の有機発光素子を概略的に示した断面図である。
図2に示したように、本発明の有機発光素子100は、互いに向い合う第1電極110及び第2電極120と、第1電極110と第2電極120との間に位置する有機層230とを含む。前記有機層230は、第1電極110と第2電極120との間に位置して、第1発光層261を含む第1発光部(ST1)と、第1発光部(ST1)と第2電極120との間に位置して、第2発光層262を含む第2発光部(ST2)と、第1及び第2発光部(ST1及びST2)の間に位置する電荷生成層(CGL)と、を含む。前記電荷生成層(CGL)は、N型電荷生成層291及びP型電荷生成層292を含むことができる。前記第1発光層261及び第2発光層262のうち1つ以上は、本発明による化1で表される有機金属化合物をドーパント262’として含むことができる。例えば、図2に示されたように、第2発光部(ST2)の第2発光層262にはドーパントとして、化1で表される化合物262’と、正孔輸送型ホストとして、化2で表される化合物262’’と、電子輸送型ホストとして、化3で表される化合物262’’’と、を含むことができる。図2に示されてはいないものの、第1及び第2発光部(ST1及びST2)のそれぞれには第1発光層261及び第2発光層262のほか、追加発光層をさらに含むことができる。図2の第1正孔輸送層251及び第2正孔輸送層252は、図1の正孔輸送層150について前述した内容と同一又は類似に適用することができる。また、図2の第1電子輸送層271及び第2電子輸送層272は、図1の電子輸送層170について前述した内容と同一又は類似に適用することができる。
図3に示したように、本発明の有機発光素子100は、互いに向い合う第1電極110及び第2電極120と、第1電極110と第2電極120との間に位置する有機層330とを含む。前記有機層330は、第1電極110と第2電極120との間に位置して、第1発光層261を含む第1発光部(ST1);第2発光層262を含む第2発光部(ST2);第3発光層263を含む第3発光部(ST3);第1及び第2発光部(ST1及びST2)の間に位置する第1電荷生成層(CGL1);及び第2及び第3発光部(ST2及びST3)の間に位置する第2電荷生成層(CGL2)を含む。前記第1及び第2電荷生成層(CGL1及びCGL2)は、それぞれN型電荷生成層291,293及びP型電荷生成層292,294を含むことができる。前記第1発光層261、第2発光層262及び第3発光層263のうち1つ以上は、本発明による化1で表される有機金属化合物をドーパントとして含むことができる。例えば、図3に示されたように、第2発光部(ST2)の第2発光層262にはドーパントとして、化1で表される化合物262’と、正孔輸送型ホストとして、化2で表される化合物262’’と、電子輸送型ホストとして、化3で表される化合物262’’’と、を含むことができる。図3に示されてはいないものの、第1、第2及び第3発光部(ST1、ST2及びST3)のそれぞれには第1発光層261、第2発光層262及び第3発光層263のほか、追加発光層をさらに含み、複数の発光層で形成することができる。図3の第1正孔輸送層251、第2正孔輸送層252及び第3正孔輸送層253は、図1の正孔輸送層150について前述した内容と同一又は類似に適用することができる。また、図3の第1電子輸送層271、第2電子輸送層272及び第3電子輸送層273は、図1の電子輸送層170について前述した内容と同一又は類似に適用することができる。
さらに、本発明の一具現例による有機発光素子は、第1電極と第2電極との間に、4つ以上の発光部と3つ以上の電荷生成層が配置されたタンデム構造を含むことができる。
本発明による有機発光素子は、有機発光表示装置及び有機発光素子を適用した照明装置などに活用することができる。一具現例として、図4は、本発明の例示的な実施形態による有機発光素子が適用された有機発光表示装置を概略的に示した断面図である。
図4に示されたように、有機発光表示装置3000は、基板3010と、有機発光素子4000と、有機発光素子4000を覆うカプセル化フィルム3900を含むことができる。基板3010上には駆動素子である駆動薄膜トランジスタ(Td)と、駆動薄膜トランジスタ(Td)に連結される有機発光素子4000が位置する。
図4に明示的に示してはいないものの、基板3010上には、互いに交差して画素領域を定義するゲート配線とデータ配線と、ゲート配線及びデータ配線のうちいずれかと平行に離隔して延在するパワー配線と、ゲート配線及びデータ配線に連結されるスイッチング薄膜トランジスタと、パワー配線及びスイッチング薄膜トランジスタの一電極に連結されるストーレジキャパシタと、がさらに形成される。
駆動薄膜トランジスタ(Td)は、スイッチング薄膜トランジスタに連結され、半導体層3100と、ゲート電極3300と、ソース電極3520と、ドレイン電極3540と、を含む。
半導体層3100は、基板3010上に形成され、酸化物半導体物質からなるか、多結晶シリコンからなっていてもよい。半導体層3100が酸化物半導体物質からなる場合、半導体層3100の下部には遮光パターン(不図示)が形成されていてもよく、遮光パターンは、半導体層3100に光が入射することを防止して、半導体層3100が光によって劣化することを防止する。これと違って、半導体層3100は、多結晶シリコンからなっていてもよく、この場合、半導体層3100の両縁に不純物がドープしていてもよい。
半導体層3100の上部には、絶縁物質からなるゲート絶縁膜3200が基板3010の前面に形成される。ゲート絶縁膜3200は、シリコン酸化物又はシリコン窒化物のような無機絶縁物質からなっていてもよい。
ゲート絶縁膜3200の上部には、金属のような導電性物質からなるゲート電極3300が、半導体層3100の中央に対応して形成される。ゲート電極3300は、スイッチング薄膜トランジスタに連結される。
ゲート電極3300の上部には、絶縁物質からなる層間絶縁膜3400が、基板3010の前面に形成される。層間絶縁膜3400は、シリコン酸化物やシリコン窒化物のような無機絶縁物質から形成されるか、ベンゾシクロブテン(benzocyclobutene)やフォトアクリル(photo-acryl)のような有機絶縁物質から形成されていてもよい。
層間絶縁膜3400は、半導体層3100の両側を露出する第1及び第2半導体層コンタクト孔3420,3440を有する。第1及び第2半導体層コンタクト孔3420,3440は、ゲート電極3300の両側にゲート電極3300と離隔して位置する。
層間絶縁膜3400上には、金属のような導電性物質からなるソース電極3520とドレイン電極3540が形成される。ソース電極3520とドレイン電極3540は、ゲート電極3300を中心に離隔して位置し、それぞれ第1及び第2半導体層コンタクト孔3420,3440を介して半導体層3100の両側と接触する。ソース電極3520は、パワー配線(不図示)に連結される。
半導体層3100と、ゲート電極3300、ソース電極3520、ドレイン電極3540は、駆動薄膜トランジスタ(Td)を構成し、駆動薄膜トランジスタ(Td)は、半導体層3100の上部にゲート電極3300、ソース電極3520及びドレイン電極3540が位置するコプレーナ(coplanar)構造を有する。
これと違って、駆動薄膜トランジスタ(Td)は、半導体層の下部にゲート電極が位置し、半導体層の上部にソース電極とドレイン電極とが位置する逆スタガード(inverted staggered)構造を有することができる。この場合、半導体層は、非晶質シリコンからなっていてもよい。一方、スイッチング薄膜トランジスタ(不図示)は、駆動薄膜トランジスタ(Td)と実質的に同じ構造を有することができる。
一方、有機発光表示装置3000は、有機発光素子4000で生成された光を吸収するカラーフィルター3600を含むことができる。例えば、カラーフィルター3600は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、及び白色(W)の光を吸収することができる。この場合、光を吸収する赤色、緑色及び青色のカラーフィルターパターンは、各々の画素領域別に分離して形成されていてもよく、これら各々のカラーフィルターパターンは、吸収しようとする波長帯域の光を放出する有機発光素子4000のうち、有機層4300とそれぞれ重畳して配置されていてもよい。カラーフィルター3600を採用することで、有機発光表示装置3000は、フルカラー(full-color)を具現することができる。
例えば、有機発光表示装置3000が下部発光方式(bottom-emission type)である場合、有機発光素子4000に対応する層間絶縁膜3400の上部に光を吸収するカラーフィルター3600が位置していてもよい。例示的な実施形態において、有機発光表示装置3000が上部発光方式(top-emission type)である場合、カラーフィルターは、有機発光素子4000の上部、つまり第2電極4200の上部に位置していてもよい。一例として、カラーフィルター3600は、2~5μmの厚さに形成することができる。
一方、駆動薄膜トランジスタ(Td)のドレイン電極3540を露出するドレインコンタクト孔3720を有する平坦化層3700は、駆動薄膜トランジスタ(Td)を覆って形成される。
平坦化層3700上には、ドレインコンタクト孔3720を介して駆動薄膜トランジスタ(Td)のドレイン電極3540に連結される第1電極4100が、各画素領域別に分離して形成される。
第1電極4100は、正極(anode)であってもよく、仕事関数値が比較的に大きい導電性物質からなっていてもよい。例えば、第1電極4100は、ITO、IZO又はZnOのような透明な導電性物質からなっていてもよい。
一方、有機発光表示装置3000が上部発光方式(top-emission type)である場合、第1電極4100の下部には反射電極又は反射層がさらに形成されていてもよい。例えば、反射電極又は反射層は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、アルミニウム-パラジウム-銅(aluminum-paladium-copper:APC)合金のいずれかからなっていてもよい。
平坦化層3700上には、第1電極4100の縁を覆うバンク層3800が形成される。バンク層3800は、画素領域に対応して第1電極4100の中心を露出させる。
第1電極4100上には有機層4300が形成され、必要に応じて有機発光素子4000は、タンデム(tandem)構造を有することができ、タンデム構造については、本発明の例示的な実施形態を示す図2~図4と、これに関する上記説明を参照する。
有機層4300が形成された基板3010の上部に第2電極4200が形成される。第2電極4200は、表示領域の前面に位置し、仕事関数値が比較的に小さい導電性物質からなり、負極(cathode)として用いることができる。例えば、第2電極4200は、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム-マグネシウム合金(Al-Mg)のいずれかからなっていてもよい。
第1電極4100、有機層4300及び第2電極4200は、有機発光素子4000を形成する。
第2電極4200上には、外部の水分が有機発光素子4000に浸透することを防止するために、カプセル化フィルム(encapsulation film)3900が形成される。図4に明示的に示してはいないものの、カプセル化フィルム3900は、第1無機層と有機層と無機層とが順次積層された三重層構造を有することができ、これに限定されるものではない。
以下では、本発明の実施例を説明する。しかし、下記の実施例は、本発明の一例示だけであり、これに限定されるものではない。
実施例1
ITO(インジウムスズ酸化物)が1,000Åの厚さで薄膜コーティングされたガラス基板を洗浄した後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノールなどの溶剤で超音波洗浄して、乾燥させた。
準備したITO透明電極上に、正孔注入材料としてHI-1を100nm厚さで熱真空蒸着した後、正孔輸送材料としてHT-1を350nm厚さで熱真空蒸着した。その後、発光層におけるドーパントとしてGD-1、ホストとしてGHH-1及びGEH-1(GHH-1:GEH-1=7:3、重量基準)の混合材料を用いており、前記ドーパントのドープ濃度は、10%であり、発光層の厚さは、400nmであった。次いで、ET-1及びLiq化合物をそれぞれ電子輸送層と電子注入層の材料で熱真空蒸着した後、100nm厚さのアルミニウムを蒸着して負極を形成し、有機発光素子を製作した。
上記実施例1において用いた材料は、次のとおりである。
Figure 2024095634000014
上記材料におけるHI-1は、NPNPBであり、前記ET-1は、ZADNである。
比較例1~5及び実施例2~200
上記実施例1におけるドーパント材料及びホスト材料を下記の表1~表15で記載したものを用いたことを除いては、実施例1と同じ方法で比較例1~5及び実施例2~200の有機発光素子を製作した。比較例1~5は、ホストとして、下記構造の「CBP」1種を用いている。
Figure 2024095634000015
実験例
実施例1~200及び比較例1~5でそれぞれ製造された有機発光素子を外部電力供給源に連結しており、電流供給源及び光度計を用いて、室温で素子特性を評価した。
具体的に、10mA/cmの電流で駆動電圧(V)、外部量子効率(EQE;%)及び寿命特性(LT95;%)を測定しており、これを比較例1~比較例5のいずれかに対する相対値として計算し、その結果を下記の表1~表15に示した。
LT95寿命とは、ディスプレイ要素が最初明るさの5%を失うのにかかる時間を言う。LT95は、最も充足しにくい顧客仕様であり、ディスプレイのイメージ焼き付き(burn in)現象の発生有無を決定する。
Figure 2024095634000016
Figure 2024095634000017
Figure 2024095634000018
Figure 2024095634000019
Figure 2024095634000020
Figure 2024095634000021
Figure 2024095634000022
Figure 2024095634000023
Figure 2024095634000024
Figure 2024095634000025
Figure 2024095634000026
Figure 2024095634000027
Figure 2024095634000028
Figure 2024095634000029
Figure 2024095634000030
上記表1~表15の結果から分かるように、実施例1~200において用いた本発明の化1で表される構造を満足する有機金属化合物を発光層のドーパントとして適用しつつ、化2で表される化合物及び化3で表される化合物の混合材料のホストとして適用した有機発光素子は、単一材料のホストとして用いた比較例1~5の有機発光素子に比べて、駆動電圧が低くなり、外部量子効率(EQE)及び寿命(LT95)が向上したことが分かった。
以上、添付の図面を参照して、本明細書の実施例をさらに詳説したが、本明細書は、必ずしもこれら実施例に限るものではなく、本明細書の技術思想を外れない範囲内における様々な変形実施を行うことができる。よって、本明細書に開示の実施例は、本明細書の技術思想を限定するためではない、説明するためのものであり、これら実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。よって、上述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本明細書の保護範囲は、請求の範囲によって解釈しなければならず、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈しれなければならない。
100,4000 有機発光素子
110,4100 第1電極
120,4200 第2電極
130,230,330,4300 有機層
140 正孔注入層
150 正孔輸送層
251 第1正孔輸送層
252 第2正孔輸送層
253 第3正孔輸送層
160 発光層
261 第1発光層
262 第2発光層
263 第3発光層
160’,262’ ドーパント
160’’,262’’ 正孔輸送型ホスト
160’’’,262’’’ 電子輸送型ホスト
170 電子輸送層
271 第1正孔輸送層
272 第2正孔輸送層
273 第3正孔輸送層
180 電子注入層
3000 有機発光表示装置
3010 基板
3100 半導体層
3200 ゲート絶縁膜
3300 ゲート電極
3400 層間絶縁膜
3420 第1半導体層コンタクト孔
3440 第2半導体層コンタクト孔
3520 ソース電極
3540 ドレイン電極
3600 カラーフィルター
3700 平坦化層
3720 ドレインコンタクト孔
3800 バンク層
3900 カプセル化フィルム

Claims (20)

  1. 第1電極;
    前記第1電極と向かい合う第2電極;並びに、
    前記第1電極と第2電極との間に配置される有機層;を含み、
    前記有機層は、発光層を含み、前記発光層は、ドーパント物質及びホスト物質を含み、
    前記ドーパント物質は、下記の化1で表される有機金属化合物を含み、
    前記ホスト物質は、下記の化2で表される化合物及び下記の化3で表される化合物の混合物を含む、有機発光素子:
    Figure 2024095634000031
    上記化1において、
    Xは、酸素(O)、硫黄(S)及びセレン(Se)からなる群から選択される1つであり、
    、X及びXは、それぞれ独立して窒素(N)又はCR’であり、
    、R、R、R、R、R、及びR’は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであり、このとき、前記R、R、R、R、R、R、及びR’の水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
    及びRは、それぞれ独立してハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであり、このとき、前記R及びRの水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
    nは、0~2の定数であり、
    p、qおよびwは、それぞれ独立して1~4の定数であり、
    Figure 2024095634000032
    上記化2において、
    及びRは、それぞれC3-C40の単環アリール基、多環アリール基、単環ヘテロアリール基、及び多環ヘテロアリール基からなる群から選択される1種であり、R及びRは、それぞれ独立してアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、アルキルシリル基、及びアリールシリル基、及びトリフェニルシリル基からなる群から選択される1種以上の置換基に置換されるか非置換であり、
    及びRは、それぞれ水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びアルキル基からなる群から選択される1つであり、r及びsは、それぞれ独立して0~7の定数であり、rが2以上である場合、(RのRは、互いに同一であるか相異し、sが2以上である場合、(RのRは、互いに同一であるか相異し、
    Figure 2024095634000033
    上記化3において、
    Zは、それぞれ独立して窒素(N)又はCRであり、前記Zのうち2個以上は、窒素(N)であり、
    は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであり、
    Yは、酸素(O)又は硫黄(S)のうち1つであり、
    及びLは、それぞれ独立して単一結合、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、オキシアルキレン基、オキシアリレン基、及びアリレン基からなる群から選択される1つであり、
    l及びmは、それぞれ独立して0~2の定数であり、
    Ar及びArは、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであり、
    Arは、C6-C60のアリール基である。
  2. 上記化1のnは、2である、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  3. 上記化1のXは、酸素(O)である、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  4. 上記化1で表される有機金属化合物は、下記の化合物GD-1~化合物GD-10からなる群から選択される1つである、
    請求項1に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000034
    Figure 2024095634000035
  5. 上記化2のR及びRは、それぞれ独立してフェニル基、ナフチル基、アントラセン基、クリセン基、ピレン基、フェナントレン基、トリフェニレン基、フルオレン基、及び9,9’-スピロフルオレン基からなる群から選択される1種である、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  6. 上記化2で表される化合物は、下記の化合物GHH-1~化合物GHH-20からなる群から選択される1つである、
    請求項1に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000036
    Figure 2024095634000037
    Figure 2024095634000038
  7. 上記化3のl及びmは、それぞれ独立して0又は1である、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  8. 上記化3のAr及びArは、それぞれ独立して水素又はC6-C50のアリール基である、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  9. 上記化3のArは、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、ピレニル基、ペリレニル基、クリセニル基、及び置換又は非置換されたフルオレニル基からなる群から選択される1つである、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  10. 上記化3で表される化合物は、下記の化合物GEH-1~化合物GEH-20からなる群から選択される1つである、
    請求項1に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000039
    Figure 2024095634000040
    Figure 2024095634000041
  11. 前記有機層は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、及び電子注入層からなる群から選択される1つ以上をさらに含むものである、
    請求項1に記載の有機発光素子。
  12. 第1電極;
    前記第1電極と向かい合う第2電極;並びに、
    前記第1電極と第2電極との間に位置する第1発光部及び第2発光部を含み、
    前記第1発光部及び第2発光部は、それぞれ1つ以上の発光層を含み、
    前記発光層のうち少なくとも1つは、緑色燐光発光層であり、
    前記緑色燐光発光層は、ドーパント物質及びホスト物質を含み、
    前記ドーパント物質は、下記の化1で表される有機金属化合物を含み、
    前記ホスト物質は、下記の化2で表される化合物及び下記の化3で表される化合物の混合物を含む、有機発光素子:
    Figure 2024095634000042
    上記化1において、
    Xは、酸素(O)、硫黄(S)及びセレン(Se)からなる群から選択される1つであり、
    、X及びXは、それぞれ独立して窒素(N)又はCR’であり、
    、R、R、R、R、R、及びR’は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであり、このとき、前記R、R、R、R、R、R、及びR’の水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
    及びRは、それぞれ独立してハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであり、このとき、前記R及びRのそれぞれの水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
    nは、0~2の定数であり、
    p、qおよびwは、独立して1~4の定数であり、
    Figure 2024095634000043
    上記化2において、
    及びRは、C3-C40の単環アリール基、多環アリール基、単環ヘテロアリール基、及び多環ヘテロアリール基からなる群から選択される1種であり、前記R及びRは、それぞれ独立してアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、アルキルシリル基、及びアリールシリル基からなる群から選択される1種以上の置換基に置換されるか非置換であり、
    及びRは、それぞれ水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びアルキル基からなる群から選択される1つであり、r及びsは、それぞれ独立して0~7の定数であり、rが2以上である場合、(RのRは、互いに同一であるか相異し、sが2以上である場合、(RのRは、互いに同一であるか相異し、
    Figure 2024095634000044
    上記化3において、
    Zは、それぞれ独立して窒素(N)又はCRであり、前記Zのうち2個以上は、窒素(N)であり、
    は、水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであり、
    Yは、酸素(O)又は硫黄(S)であり、
    及びLは、それぞれ独立して単一結合、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、オキシアルキレン基、オキシアリレン基、及びアリレン基からなる群から選択される1つであり、
    l及びmは、それぞれ独立して0~2の定数であり、
    Ar及びArは、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであり、
    Arは、C6-C60のアリール基である。
  13. 上記化1で表される有機金属化合物は、下記の化合物GD-1~化合物GD-10からなる群から選択される1つである、
    請求項12に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000045
    Figure 2024095634000046
  14. 上記化2で表される有機金属化合物は、下記の化合物GHH-1~化合物GHH-20からなる群から選択される1つである、
    請求項12に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000047
    Figure 2024095634000048
    Figure 2024095634000049
  15. 上記化3で表される有機金属化合物は、下記の化合物GEH-1~化合物GEH-20からなる群から選択される1つである、
    請求項12に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000050
    Figure 2024095634000051
    Figure 2024095634000052
  16. 第1電極;
    前記第1電極と向かい合う第2電極;並びに、
    前記第1電極と第2電極との間に位置する第1発光部、第2発光部及び第3発光部を含み、
    前記第1発光部、第2発光部及び第3発光部は、それぞれ1つ以上の発光層を含み、
    前記発光層のうち少なくとも1つは、緑色燐光発光層であり、
    前記緑色燐光発光層は、ドーパント物質及びホスト物質を含み、
    前記ドーパント物質は、下記の化1で表される有機金属化合物を含み、
    前記ホスト物質は、下記の化2で表される化合物及び下記の化3で表される化合物の混合物を含む、有機発光素子:
    Figure 2024095634000053
    上記化1において、
    Xは、酸素(O)、硫黄(S)及びセレン(Se)からなる群から選択される1つであり、
    、X及びXは、それぞれ独立して窒素(N)又はCR’であり、
    、R、R、R、R、R、及びR’は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであり、このとき、前記R、R、R、R、R、R、及びR’の水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
    及びRは、それぞれ独立してハロゲン、ハライド、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、シリル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、カルボニル基、カルボン酸基、エステル基、ニトリル基、イソニトリル基、スルファニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ホスフィノ基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つであり、このとき、前記R及びRの水素のうち1つ以上は、非置換されるか重水素に置換することができ、
    nは、0~2の定数であり、
    p、qおよびwは、独立して1~4の定数であり、
    Figure 2024095634000054
    上記化2において、
    及びRは、C3-C40の単環アリール基、多環アリール基、単環ヘテロアリール基、及び多環ヘテロアリール基からなる群から選択される1種であり、前記R及びRは、それぞれ独立してアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、アルキルシリル基、及びアリールシリル基からなる群から選択される1種以上の置換基に置換されるか非置換であり、
    及びRは、それぞれ水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びアルキル基からなる群から選択される1つであり、r及びsは、それぞれ独立して0~7の定数であり、rが2以上である場合、(RのRは、互いに同一であるか相異し、sが2以上である場合、(RのRは、互いに同一であるか相異し、
    Figure 2024095634000055
    上記化3において、
    Zは、それぞれ独立して窒素(N)又はCRであり、前記Zのうち2個以上は、窒素(N)であり、
    は、水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであり、
    Yは、酸素(O)又は硫黄(S)であり、
    及びLは、それぞれ独立して単一結合、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、オキシアルキレン基、オキシアリレン基、及びアリレン基からなる群から選択される1つであり、
    l及びmは、それぞれ独立して0~2の定数であり、
    Ar及びArは、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ハライド、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つであり、
    Arは、C6-C60のアリール基である。
  17. 上記化1で表される有機金属化合物は、下記の化合物GD-1~化合物GD-10からなる群から選択される1つである、
    請求項16に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000056
    Figure 2024095634000057
  18. 上記化2で表される有機金属化合物は、下記の化合物GHH-1~化合物GHH-20からなる群から選択される1つである、
    請求項16に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000058
    Figure 2024095634000059
    Figure 2024095634000060
  19. 上記化3で表される有機金属化合物は、下記の化合物GEH-1~化合物GEH-20からなる群から選択される1つである、
    請求項16に記載の有機発光素子:
    Figure 2024095634000061
    Figure 2024095634000062
    Figure 2024095634000063
  20. 基板;
    前記基板に位置する駆動素子;及び、
    前記基板に位置し、前記駆動素子に連結される請求項1~請求項19のいずれか一項に記載の有機発光素子;を含む、有機発光表示装置。
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