JP2024092710A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の画像と第2の画像中の臓器等の撮影対象物の相対的な位置関係の精度を向上できる、画像処理装置を提供する。【解決手段】変形情報取得部23は、第2の変形情報の中から、第1の部分73を取得する。これにより、変形情報取得部23は、第2の変形情報を全て用いるのではなく、信頼性の高い第1の部分73だけを第3の変形情報として採用できる。また、変形情報取得部23は、第1の部分73、及び第1の変形情報に基づいて、第2の変形情報における第1の部分73を除く第2の部分74を補間することで第3の変形情報を取得する。これにより、変形情報取得部23は、信頼性の低い第2の部分74については、信頼性の高い部分に基づいて高い精度にて補間することができる。以上より、第1の画像と第2の画像中の臓器等の撮影対象物の相対的な位置関係の精度を向上できる。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置に関するものである。
近年、第1の画像と第2の画像との間で位置合わせを行う画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。特許文献1では、画像中における関心のある組織に精度を改善するために、低コントラストのエッジ部の輝度差を拡大するような強度マップを取得し、画像全体に適用して、第1の画像と第2の画像との位置合わせを行っている。特許文献2では、剛体変形と非剛体変形のベクトル場を組み合わせて第1の画像と第2の画像との位置合わせを行っている。
特表2016-514535号公報 特開2016-41245号公報
ここで、特許文献1では、画像全体に対して輝度差を拡大する処理を行うため、注目部位以外の領域における位置合わせの精度が低下してしまうという問題がある。特許文献2では、異なるベクトル場を組み合わせるために、ベクトル場の境界部における平滑度が低下し、精度が低下するという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、第1の画像と第2の画像中の臓器等の撮影対象物の相対的な位置関係の精度を向上できる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、第1の画像と第2の画像との間で位置合わせを行う画像処理装置であって、第1の画像及び第2の画像に対して、第1の領域、及び第1の領域に隣接する第2の領域を設定する領域設定部と、少なくとも第1の画像を第2の画像に位置合わせするための変形情報を取得する変形情報取得部と、少なくとも第1の画像の画像処理を行う画像処理部と、を備え、変形情報取得部は、第1の領域に関する第1の変形情報を取得し、第2の領域に関する第2の変形情報を取得し、第2の変形情報の中から、第1の部分を取得し、第2の変形情報における第1の部分、及び第1の変形情報に基づいて、第2の変形情報における第1の部分を除く第2の部分を補間することで第3の変形情報を取得し、画像処理部は、第3の変形情報を用いて、第1の画像の画像処理を行う。
本発明に係る画像処理装置は、第1の画像及び第2の画像に対して、第1の領域、及び第1の領域に隣接する第2の領域を設定する領域設定部を備える。これに対し、変形情報取得部は、第1の領域に関する第1の変形情報を取得し、第2の領域に関する第2の変形情報を取得する。これにより、変形情報取得部は、互いに隣接する第1の領域及び第2の領域ごとに、適切な変形情報を取得できる。ここで、変形情報取得部は、第2の変形情報の中から、第1の部分を取得する。これにより、変形情報取得部は、第2の変形情報を全て用いるのではなく、信頼性の高い第1の部分だけを第3の変形情報として採用できる。また、変形情報取得部は、第1の部分、及び第1の変形情報に基づいて、第2の変形情報における第1の部分を除く第2の部分を補間することで第3の変形情報を取得する。これにより、変形情報取得部は、信頼性の低い第2の部分については、信頼性の高い部分に基づいて高い精度にて補間することができる。以上より、第1の画像と第2の画像中の臓器等の撮影対象物の相対的な位置関係の精度を向上できる。
変形情報取得部は、変形情報として、第1の画像中の各画素の変形ベクトル場を取得してよい。この場合、変形情報取得部は、変形前の画素に対する変形量及び変形の向きを容易に把握することができる。
変形情報取得部は、所定の処理パラメータに基づき、第1の画像及び第2の画像中の各画素の輝度に関する情報を用いて変形情報を取得し、第1の変形情報を取得するための処理パラメータの値と、第2の変形情報を取得するための処理パラメータの値とは、互いに異なってよい。この場合、変形情報取得部は、第1の領域及び第2の領域において、輝度に関する情報を用い易くなるように、それぞれ適切な処理パラメータの値を設定することができる。
処理パラメータは、第1の画像及び第2の画像中の各画素のコントラストに関する情報であってよい。この場合、変形情報取得部は、コントラストに関する情報を調整することで、容易に処理パラメータを適切な値に調整することができる。
第1の画像の複数の画素は、第2の領域中の臓器の輪郭に関する輪郭情報と紐付けられ、変形情報取得部は、輪郭情報に基づいて、第1の部分を取得してよい。第2の領域のうち、臓器の輪郭は変形情報を取得する上で信頼性が高い部分である。よって、変形情報取得部は、信頼性の高い第1の部分を取得できる。
変形情報取得部は、第1の領域と第2の領域との境界部から、所定の画素数だけ離れた部分を第1の部分として取得してよい。この場合、境界部の信頼性が低い場合に、当該境界部から離れた部分を信頼性の高い第1の部分として取得できる。
画像処理装置は、第2の領域中の臓器の輪郭、及び第1の領域と第2の領域との境界部とを表示画像として表示する表示装置を更に備えてよい。この場合、作業者は、表示装置の表示画像を見ながら、臓器の輪郭及び境界部の位置を考慮して、信頼性の高い第1の部分を選択することができる。
画像処理装置は、表示装置に表示された表示画像に基づいて、第1の部分を入力できる入力装置を更に備えてよい。この場合、作業者は、表示画像に基づいて、信頼性の高い第1の部分を選択することができる。
第1の画像はCTデータに基づいて取得された画像であり、第2の画像はX線画像であってよい。この場合、臓器の輪郭に関する情報を有するCTデータから取得された画像から、X線画像内での臓器の輪郭を取得することができる。
本発明によれば、第1の画像と第2の画像中の臓器等の撮影対象物の相対的な位置関係の精度を向上できる画像処理装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例を示すブロック図である。 変形画像及び目標画像について説明するための概略図である。 演算装置の処理内容を示す図である。 演算装置の処理内容を示す図である。 演算装置の処理内容を示す図である。 演算装置の処理内容を示す図である。 演算装置の処理内容を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わる画像処理装置を説明する。
本実施形態に係る画像処理装置は、様々な形態を取ることができる。例えば、画像処理装置は、医用画像を生成する医用画像診断装置に組み込まれても良いし、例えば、医用画像診断装置にネットワークを介して接続された他の処理装置であっても良い。さらに、本実施形態に係る画像処理装置は、超音波、MRI、X線撮影、コンピュータ断層撮影法(CTスキャナ)、陽電子放射断層撮影法(PETスキャナ)および同様のものを含む一連のモダリティを用いて生成された医用画像と共に動作することができる。従って本実施形態は、特定の構成または撮像技法に限定されることはなく、一連の医用画像処理システム構成およびモダリティに対して、広く適用することができる。以下、本実施形態に係る画像処理装置は、医用画像診断装置(スキャナ)に接続された処理装置であるとする。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置100の構成を示す図である。演算装置10は、変形画像(第1の画像)と目標画像(第2の画像)との間で位置合わせを行う装置である。図1に示すように、画像処理装置100は、演算装置10と、撮影装置11と、撮影装置12と、表示装置13と、入力装置14と、を備える。
撮影装置11,12は、臓器などの撮影対象物を撮影する装置である。撮影対象となる臓器としては、心臓、肺、肝臓、腎臓、横隔膜、その他の人体内の臓器が挙げられる。撮影装置11,12として、3次元のCT画像を取得するCTスキャナ、X線撮影、MRI、PET、または超音波スキャナのいずれかが採用される。撮影装置11で撮影された画像は、変形画像を取得するために用いられる。撮影装置12で撮影された画像は、目標画像を取得するために用いられる。
表示装置13は、演算装置10によって画像処理された画像を表示画像として表示する装置である。表示装置13として、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は当技術分野で知られている他の任意のディスプレイが適宜利用可能である。入力装置14は、演算装置10に対して各種情報を入力するための装置である。入力装置14としては、キーボードやマウス、各種スイッチ、タッチパネル等が利用可能である。
演算装置10は、画像処理装置100全体を制御する装置であり、装置全体を統括的に管理するECU[Electronic Control Unit]を備えている。ECUは、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECUでは、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECUは、複数の電子ユニットから構成されていてもよい。
演算装置10は、画像取得部21と、領域設定部22と、変形情報取得部23と、画像処理部24と、を備える。
画像取得部21は、変形画像と目標画像を取得する。画像取得部21は、撮影装置11,12から取得した画像データに基づいて、変形画像及び目標画像を取得する。本実施形態では、画像取得部21は、変形画像としてCT画像から作成した投影画像(DRR:Digital Reconstructed Radiograph)を取得する。CT画像は3次元の画像であり、各臓器の輪郭(コンツーリング)情報を有している。DRR画像は、CT画像から作成した連続X線画像である。画像取得部21は、目標画像としてX線画像を取得する。X線画像は輪郭情報を有していない。従って、画像処理装置100は、変形画像であるDRR画像の各部位を目標画像であるX線画像に位置合わせ(例えば、非剛体レジストレーション)する。これにより、X線画像における各臓器の輪郭を推定することができる。
例えば、図2に示す例においては、画像取得部21は、図2(a)に示すような変形画像50を取得する。また、画像取得部21は、図2(c)に示すような目標画像60を取得する。本実施形態では、撮影対象物となる臓器として、肺81、横隔膜82、障害物としての心臓83が写っている。
領域設定部22は、変形画像50及び目標画像60に対して、関心領域E2(ROI:Regionof Interest、第2の領域)を設定する。関心領域E2は、手動で設定されてもよく、CT輪郭情報を用いて自動的に設定されてもよい。また、領域設定部22は、変形画像50及び目標画像60に対して、関心領域E2に隣接する外側領域E1(第1の領域)を設定する。外側領域E1は、関心領域E2の外側の領域である。関心領域E2と外側領域E1との間には境界部BDが設定される。本実施形態では、横隔膜82の輪郭の一部に心臓83が重なっており、当該部分のコントラストが低く、そのままレジストレーションを行うと、変形画像と目標画像との位置合わせの結果が悪くなる。従って、領域設定部22は、コントラストが低くなる箇所に対する処理を行うことができるように、関心領域E2を設定する。ここで、心臓83と重なる箇所における横隔膜82の輪郭を注目部位PIとする。関心領域E2は、変形画像50及び目標画像60の両方において、注目部位PIを含む。臓器の位置は変形画像50と目標画像60とで互いに異なるため、両方の画像において関心領域E2が注目部位PIを含むことができるように、関心領域E2は広めに設定される。なお、実際の変形画像50に対して設定された関心領域E2を図3(a)に示す。
変形情報取得部23は、変形画像50を目標画像60に位置合わせ、すなわちレジストレーションするための変形情報を取得する。変形情報取得部23は、変形情報として、変形ベクトル場(図3(b)及び図4(b)参照)を取得する。変形ベクトル場は、変形画像50を目標画像60にレジストレーションしたときに、変形画像50のある位置における画素が目標画像60の対応位置における画素へ変形するときの変形量及び変形方向を含む情報である。例えば、変形画像50における心臓83の上端部の位置の画素を「画素P1」で示し(図2(b)参照)、目標画像60における心臓83の上端部の位置の画素を「画素P2」で示す(図2(d)参照)。このとき、画素P2は、画素P1よりも相対的に上側の位置に配置される。この場合、画素P1に対する変形ベクトルVは、画素P2へ向かうように上向きのベクトルとして設定される。図3(b)及び図4(b)に示すように、変形ベクトル場では、網目状の形状の歪みの大きさと方向が、画素の変形量及び変形方向を示す。歪みが大きい画素ほど、変形したときの変形量が大きいことを示す。なお、変形ベクトル場の表示方法は、網目状に限らず、他の方法を適宜採用してもよい。例えば、縦方向の変形量、横方向の変形量を別々に表示してもよく、必ずしも網目状である必要はない。変形ベクトル場は、各画素に、変形量と変形方向を持つものであればよい。
変形情報取得部23は、所定の処理パラメータに基づき、変形画像50及び目標画像60中の各画素の輝度に関する情報を用いて変形情報を取得する。変形情報取得部23は、変形画像50と目標画像60とで、各画素における輝度を比較して、変形画像50における各画素の変形量を算出する。例えば、変形画像50の画素P1と、目標画像60の対応位置における画素P2とでは、輝度が同じになる。また、変形情報取得部23は、変形画像50と目標画像60とで、各画素における輝度の差分を比較して、変形画像50における各画素の変形量を算出してよい。
処理パラメータは、変形画像50及び目標画像60の各画素のコントラストに関する情報である。コントラストが高い場合は、各部位の輝度の違いを比較し易いため変形情報を取得し易いが、コントラストが低い場合は変形情報を取得し難い。図2(a)(c)の画像の関心領域E2では、注目部位PIにおける横隔膜82と心臓83との境界部でのコントラストが低いため、変形情報を取得し難い。一方、図2(a)(c)の外側領域E1では、各部位の境界部でのコントラストが高いため、変形情報を取得し易い。そのため、外側領域E1の第1の変形情報を取得するための処理パラメータの値と、関心領域E2の第2の変形情報を取得するための処理パラメータの値とは、互いに異なる。変形情報取得部23は、関心領域E2内のコントラストを拡大することで、図2(b)(d)に示すように、横隔膜82と心臓83との境界部でのコントラストを高くする。
変形情報取得部23は、外側領域E1に関する第1の変形情報として、第1の変形ベクトル場71を取得する(図3(b)参照)。変形情報取得部23は、変形画像50の全域に対する第1の変形ベクトル場71を取得する。変形情報取得部23は、全域が画像取得部21で取得した状態のコントラストの値を有する変形画像50Aを用いて、第1の変形ベクトル場71を取得する。なお、変形画像50Aは、演算装置10の内部の処理に用いられる画像であり、表示装置13で表示される表示画像とは異なる。
また、変形情報取得部23は、関心領域E2に関する第2の変形情報として、第2の変形ベクトル場72を取得する(図4(b)参照)。変形情報取得部23は、関心領域E2のコントラストを拡大するように変更した変形画像50Bを取得する(図4(a)参照)。変形情報取得部23は、変形画像50Bを用いて第2の変形ベクトル場72を取得する。なお、変形画像50Bは、演算装置10の内部の処理に用いられる画像であり、表示装置13で表示される表示画像とは異なる。
ここで、図2(b)(d)に示すように、関心領域E2のコントラストを拡大すると、横隔膜82と心臓83の輝度差は大きくすることができるが、輝度差がなくなってしまう部分が生じる。例えば、肺81の右端部81a付近の輪郭において、輝度差がなくなってしまう。このような部分では変形情報を正確に取得することが難しい。従って、図4(c)に示すように、変形情報取得部23は、第2の変形ベクトル場72の中から、信頼性が高い部分として第1の部分73を演算することによって自動的に取得する。そして、変形情報取得部23は、第2の変形ベクトル場72のうち、第1の部分73を除く第2の部分74については、最終的な変形処理を行うための変形情報として用いないようにする。これにより、変形情報取得部23は、第2の変形ベクトル場のうち、信頼性が高い部分だけを最終的な変形処理に用いることができる。これにより、図2(b)(d)の肺81の右端部81aのように、輝度差が無くなる部分は、変形処理に用いられない。
信頼性が高い部分とは、当該部分における変形情報を取得したときに、所定以上の正確性にて変形情報を取得することができる部分である。ここで、変形画像50の複数の画素は、関心領域E2中の臓器の輪郭に関する輪郭情報と紐付けられている。従って、変形情報取得部23は、輪郭情報に基づいて、第1の部分73を演算によって自動的に取得する。変形情報取得部23は、横隔膜82の輪郭上の画素を第1の部分73とする。また、変形情報取得部23は、第1の部分73として、境界部BDを除いた部分(図5(a)において濃い色が付された部分)を取得してよい。変形情報取得部23は、関心領域E2と外側領域E1との境界部BDから、所定の画素数だけ離れた部分を第1の部分73として取得してよい。関心領域E2は、横隔膜の輪郭が存在する中央部に近づくほど変形量が正確になる傾向にあるので、関心領域E2の中央部付近を第1の部分73としてよい。境界部BDが変形後にどこに移動したかは、変形ベクトル場から算出可能であるため、関心領域E2の各箇所を自動的に演算して第1の部分73として選択できる。なお、変形情報取得部23は、変形画像の変形前に第1の部分73を取得してもよく、変形後に取得してもよい。
図5(a)に示すように、変形情報取得部23は、第2の変形ベクトル場72における第1の部分73、及び第1の変形ベクトル場71に基づいて、第2の部分74を補間することで第3の変形情報として第3の変形ベクトル場76を取得する。第2の部分74の補間方法は特に限定されず、線形補間、非線形補間のあらゆる公知の方法(バイリニア補間、バイキュービック補間など)が用いられてよい。空白部分となる第2の部分74は、周囲の変形ベクトル場71及び第1の部分73の変形量、変形方向に基づいて、画像処理などで用いられる公知の補間方法が用いられる。
画像処理部24は、少なくとも変形画像50の画像処理を行う。画像処理部24は、第3の変形ベクトル場76を用いて、変形画像50を変形する画像処理を行う。これにより、図5(b)に示すように、変形後の変形画像50Cが得られる。この変形後の変形画像50Cは、表示画像として表示装置13に表示される。
次に、本実施形態に係る画像処理装置100の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置100は、変形画像及び目標画像に対して、外側領域E1、及び外側領域E1に隣接する関心領域E2を設定する領域設定部22を備える。これに対し、変形情報取得部23は、外側領域E1に関する第1の変形情報を取得し、関心領域E2に関する第2の変形情報を取得する。これにより、変形情報取得部23は、互いに隣接する外側領域E1及び関心領域E2ごとに、適切な変形情報を取得できる。ここで、変形情報取得部23は、第2の変形情報の中から、第1の部分73を取得する。これにより、変形情報取得部23は、第2の変形情報を全て用いるのではなく、信頼性の高い第1の部分73だけを第3の変形情報として採用できる。また、変形情報取得部23は、第1の部分73、及び第1の変形情報に基づいて、第2の変形情報における第1の部分73を除く第2の部分74を補間することで第3の変形情報を取得する。これにより、変形情報取得部23は、信頼性の低い第2の部分74については、信頼性の高い部分に基づいて高い精度にて補間することができる。以上より、第1の画像と第2の画像中の臓器等の撮影対象物の相対的な位置関係の精度を向上できる。
変形情報取得部23は、変形情報として、変形画像中の各画素の変形ベクトル場を取得してよい。この場合、変形情報取得部23は、変形前の画素に対する変形量及び変形の向きを容易に把握することができる。
変形情報取得部23は、所定の処理パラメータに基づき、変形画像及び目標画像中の各画素の輝度に関する情報を用いて変形情報を取得し、第1の変形情報を取得するための処理パラメータの値と、第2の変形情報を取得するための処理パラメータの値とは、互いに異なってよい。この場合、変形情報取得部23は、外側領域E1及び関心領域E2において、輝度に関する情報を用い易くなるように、それぞれ適切な処理パラメータの値を設定することができる。
処理パラメータは、変形画像及び目標画像中の各画素のコントラストに関する情報であってよい。この場合、変形情報取得部23は、コントラストに関する情報を調整することで、容易に処理パラメータを適切な値に調整することができる。
変形画像の複数の画素は、関心領域中の臓器の輪郭に関する輪郭情報と紐付けられ、変形情報取得部23は、輪郭情報に基づいて、第1の部分73を取得してよい。関心領域E2のうち、臓器の輪郭は変形情報を取得する上で信頼性が高い部分である。よって、変形情報取得部23は、信頼性の高い第1の部分73を取得できる。
変形情報取得部23は、外側領域E1と関心領域E2との境界部BDから、所定の画素数だけ離れた部分を第1の部分73として取得してよい。この場合、境界部BDの信頼性が低い場合に、当該境界部BDから離れた部分を信頼性の高い第1の部分73として取得できる。
変形画像はCTデータに基づいて取得された画像であり、目標画像はX線画像であってよい。この場合、臓器の輪郭に関する情報を有するCTデータから取得された画像から、X線画像内での臓器の輪郭を取得することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、信頼性が高い第1の部分73を演算によって自動的に取得されたが、医者などの作業者が手動で指定してもよい。この場合、画像処理装置100は、関心領域E2中の臓器の輪郭、及び外側領域E1と関心領域E2との境界部BDとを表示画像として表示する表示装置13を更に備えてよい。この場合、医者などの作業者は、表示装置13の表示画像を見ながら、臓器の輪郭及び境界部の位置を考慮して、信頼性の高い第1の部分を選択することができる。
画像処理装置100は、表示装置13に表示された表示画像に基づいて、第1の部分73を入力できる入力装置14を更に備えてよい。この場合、作業者は、表示画像に基づいて、信頼性の高い第1の部分73を選択することができる。
具体的に、変形情報取得部23は、図3(b)に示す第1の変形ベクトル場71と、図4(b)に示す第2の変形ベクトル場72から、図6(a)に示すような仮設定に係る変形ベクトル場78を取得する。また、図6(b)に示すように、画像処理部24は、変形ベクトル場78に基づいて変形した変形画像50Dを作成する。
図7(a)に示すように、表示装置13は、関心領域E2中の臓器の輪郭91、及び外側領域E1と関心領域E2との境界部BDとを変形画像50Dと共に、表示画像90として表示する。このとき、変形ベクトル場78も表示してよい。医者は、表示画像90を見ながら、信頼性の高い領域を囲むように、入力装置14を操作することにより、手動で閉曲線を描く。これにより、図7(b)に示すように、変形情報取得部23は、手動で描かれた閉曲線を第1の部分73として取得する。医者は、表示画像90を見ることで、変形精度が高い部分を視覚的に判断することができる。医者は、境界部BDが入らないように第1の部分73を選択する。なお、閉曲線は領域を指定することができれば形状は特に限定されず、矩形や円形などであってよい。なお、第1の部分73を選択した後の処理は、図5及び図6で説明した処理と同様である。
なお、医者の入力が閉曲線になっていない場合、自動で補間してもよい。また、第1の部分73を半自動で選択してもよい。また、複数のデータを扱う場合、一枚目は手動で第1の部分73を選択し、他の画像については関心領域の変化に応じて第1の部分73を変化させてよい。なお、第1の部分73は、自動的に取得した場合も手動で取得した場合も、修正可能であってよい。
上述の実施形態では、第1の領域及び第2の領域として、関心領域と外側領域が例示されたが、互いに隣り合う領域であればよく、どのような領域であるかは特に限定されない。
[形態1]
第1の画像と第2の画像との間で位置合わせを行う画像処理装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像に対して、第1の領域、及び前記第1の領域に隣接する第2の領域を設定する領域設定部と、
少なくとも前記第1の画像を前記第2の画像に位置合わせするための変形情報を取得する変形情報取得部と、
少なくとも前記第1の画像の画像処理を行う画像処理部と、を備え、
前記変形情報取得部は、
前記第1の領域に関する第1の変形情報を取得し、
前記第2の領域に関する第2の変形情報を取得し、
前記第2の変形情報の中から、第1の部分を取得し、
前記第2の変形情報における前記第1の部分、及び前記第1の変形情報に基づいて、前記第2の変形情報における前記第1の部分を除く第2の部分を補間することで第3の変形情報を取得し、
前記画像処理部は、前記第3の変形情報を用いて、前記第1の画像の画像処理を行う、画像処理装置。
[形態2]
前記変形情報取得部は、前記変形情報として、前記第1の画像中の各画素の変形ベクトル場を取得する、形態1に記載の画像処理装置。
[形態3]
前記変形情報取得部は、
所定の処理パラメータに基づき、前記第1の画像及び前記第2の画像中の各画素の輝度に関する情報を用いて前記変形情報を取得し、
前記第1の変形情報を取得するための前記処理パラメータの値と、前記第2の変形情報を取得するための前記処理パラメータの値とは、互いに異なる、形態1又は2に記載の画像処理装置。
[形態4]
前記処理パラメータは、前記第1の画像及び前記第2の画像中の各画素のコントラストに関する情報である、形態3に記載の画像処理装置。
[形態5]
前記第1の画像の複数の画素は、前記第2の領域中の臓器の輪郭に関する輪郭情報と紐付けられ、
前記変形情報取得部は、前記輪郭情報に基づいて、前記第1の部分を取得する、形態1~4の何れか一項に記載の画像処理装置。
[形態6]
前記変形情報取得部は、前記第1の領域と前記第2の領域との境界部から、所定の画素数だけ離れた部分を前記第1の部分として取得する、形態1~5の何れか一項に記載の画像処理装置。
[形態7]
前記第2の領域中の臓器の輪郭、及び前記第1の領域と前記第2の領域との境界部とを表示画像として表示する表示装置を更に備える、形態1~6の何れか一項に記載の画像処理装置。
[形態8]
前記表示装置に表示された前記表示画像に基づいて、前記第1の部分を入力できる入力装置を更に備える、形態7に記載の画像処理装置。
[形態9]
前記第1の画像はCTデータに基づいて取得された画像であり、前記第2の画像はX線画像である、形態1~8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
13…表示装置、14…入力装置、22…領域設定部、23…変形情報取得部、24…画像処理部、50…変形画像(第1の画像)、60…目標画像(第2の画像)、73…第1の部分、74…第2の部分、100…画像処理装置。

Claims (9)

  1. 第1の画像と第2の画像との間で位置合わせを行う画像処理装置であって、
    前記第1の画像及び前記第2の画像に対して、第1の領域、及び前記第1の領域に隣接する第2の領域を設定する領域設定部と、
    少なくとも前記第1の画像を前記第2の画像に位置合わせするための変形情報を取得する変形情報取得部と、
    少なくとも前記第1の画像の画像処理を行う画像処理部と、を備え、
    前記変形情報取得部は、
    前記第1の領域に関する第1の変形情報を取得し、
    前記第2の領域に関する第2の変形情報を取得し、
    前記第2の変形情報の中から、第1の部分を取得し、
    前記第2の変形情報における前記第1の部分、及び前記第1の変形情報に基づいて、前記第2の変形情報における前記第1の部分を除く第2の部分を補間することで第3の変形情報を取得し、
    前記画像処理部は、前記第3の変形情報を用いて、前記第1の画像の画像処理を行う、画像処理装置。
  2. 前記変形情報取得部は、前記変形情報として、前記第1の画像中の各画素の変形ベクトル場を取得する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変形情報取得部は、
    所定の処理パラメータに基づき、前記第1の画像及び前記第2の画像中の各画素の輝度に関する情報を用いて前記変形情報を取得し、
    前記第1の変形情報を取得するための前記処理パラメータの値と、前記第2の変形情報を取得するための前記処理パラメータの値とは、互いに異なる、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理パラメータは、前記第1の画像及び前記第2の画像中の各画素のコントラストに関する情報である、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の画像の複数の画素は、前記第2の領域中の臓器の輪郭に関する輪郭情報と紐付けられ、
    前記変形情報取得部は、前記輪郭情報に基づいて、前記第1の部分を取得する、請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記変形情報取得部は、前記第1の領域と前記第2の領域との境界部から、所定の画素数だけ離れた部分を前記第1の部分として取得する、請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の領域中の臓器の輪郭、及び前記第1の領域と前記第2の領域との境界部とを表示画像として表示する表示装置を更に備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記表示装置に表示された前記表示画像に基づいて、前記第1の部分を入力できる入力装置を更に備える、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の画像はCTデータに基づいて取得された画像であり、前記第2の画像はX線画像である、請求項1に記載の画像処理装置。
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