JP2024091500A - 電気外科用ジェネレータ - Google Patents

電気外科用ジェネレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2024091500A
JP2024091500A JP2023207824A JP2023207824A JP2024091500A JP 2024091500 A JP2024091500 A JP 2024091500A JP 2023207824 A JP2023207824 A JP 2023207824A JP 2023207824 A JP2023207824 A JP 2023207824A JP 2024091500 A JP2024091500 A JP 2024091500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
energy
electrosurgical generator
sub
base module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023207824A
Other languages
English (en)
Inventor
ラミン ダニエル
フェーシング トーマス
ディートリヒ シュテファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Winter and Ibe GmbH
Original Assignee
Olympus Winter and Ibe GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Winter and Ibe GmbH filed Critical Olympus Winter and Ibe GmbH
Publication of JP2024091500A publication Critical patent/JP2024091500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

Figure 2024091500000001
【課題】異なるタイプの電気外科用ジェネレータの製造を容易に行うこと。
【解決手段】電気外科用ジェネレータ1は、電気外科用器具19の接続のために構成された少なくとも1つの出力ソケット17に少なくとも2つの電極ラインを介してHFエネルギーを供給する高電圧接続部を備える。高電圧接続部は、分配ユニットと、少なくとも1つの接続ポートが設けられたベースモジュール2とを備える。分配ユニットは、HFエネルギー分配ライン4と、データ信号のためのデータ通信分配配線5と、を備え、インバータユニット27から供給されたHFエネルギー並びにデータ信号を少なくとも1つの接続ポートに分配するように構成される。少なくとも1つの接続ポートは、サブモジュール7にHFエネルギー及びデータ信号を伝達するように構成される。
【選択図】図2A

Description

本発明は、電気外科用器具に高周波交流電圧を出力するように構成された電気外科用ジェネレータに関する。電気外科用ジェネレータは、ケーシングと、電源ユニットと、電気外科用器具の接続のために構成された少なくとも1つの出力ソケットに供給される高周波交流電圧を生成する高電圧用インバータユニットとを備える。
電気外科手術又は高周波外科手術では、電気外科用メスなどの電気外科用器具を使用して、人体内の組織に高周波交流電流を印加している。通常、約200kHz~4,000kHzまでの無線周波数範囲内の高周波が使用されている。これにより、組織が局所的に加熱される。これにより、加熱により組織が切断又は切断によって分離され、熱切除により組織が除去される。これの主な利点は、影響を受けた血管を閉じることによって、切断と同時に出血を止めることができ、凝固などの他の用途に電気外科用器具を使用することができることである。電気外科用ジェネレータは、電気外科用器具に電力を供給するために利用され、高周波交流電圧を電気外科用器具に送達するように設計されているため、医療用のデバイスである。
種々の医療分野のための電気外科用ジェネレータを提供するために、異なる構成要素を有し、異なる機能を特徴とする、異なるタイプの電気外科用ジェネレータが必要とされている。種々のタイプの電気外科用ジェネレータが存在しており、一般的な手術用のタイプとは別に、例えば、ほんの数例を挙げると、泌尿器科、婦人科、胃腸科、呼吸器科、ENT(耳鼻咽喉科)、瀉血、及び内臓手術に特化した種々のタイプが存在する。これらのタイプの各々の中には、電気外科用ジェネレータの異なる変形形態も存在し、あるものは、より小さい範囲の機能及び電力を有し、他のものは、より大きい範囲の機能及び電力を有している。これは、特定の手術作業のために正しい電気外科用ジェネレータを有することに関して外科医にとって有益である。他方、これは、膨大な数の異なる種類の電気外科用ジェネレータが存在することを意味する。
かかる非常に多様な電気外科用ジェネレータの開発及び製造は、製造業者にとって厄介である。更に、多種多様な電気外科用ジェネレータは、最新化をより複雑にし、技術革新の妨げとなっている。
そこで、電気外科用ジェネレータの異なるタイプの製造を容易に行うことができる技術が要望されている。
したがって、本発明の目的は、異なるタイプの製造を容易に行うことができる電気外科用ジェネレータを提供することである。
本発明による解決策は、独立請求項の特徴による電気外科用ジェネレータにある。有利な発展形態は、従属請求項の主題である。
電気外科用器具にHFエネルギーを出力するように構成された電気外科用ジェネレータでは、電気外科用器具に出力されるHFエネルギーを生成するインバータユニットと、電気外科用器具の接続のために構成された少なくとも1つの出力ソケットに少なくとも2つの電極ラインを介してHFエネルギーを供給する高電圧接続部と、を備え、高電圧接続部は、分配ユニットと、少なくとも1つの接続ポートが設けられたベースモジュールと、を備え、本発明によれば、分配ユニットは、HFエネルギー分配ラインと、データ信号のためのデータ通信分配配線と、を備え、インバータユニットから供給されたHFエネルギー並びにデータ信号を少なくとも1つの接続ポートに分配するように構成され、当該少なくとも1つの接続ポートは、サブモジュールに接続され、出力ソケットにHFエネルギーを供給する当該サブモジュールにHFエネルギー及びデータ信号を伝達するように構成される。
以下では、本発明の文脈内で使用される一部の表現について説明する。
インバータユニットは、出力ソケットに接続される手術器具に実際の高周波出力を提供するためのデバイスである。インバータという用語は、非常に広義であり、実際のインバータ技術、並びにコンバータ、例えばフォワードコンバータ若しくはフライバックコンバータ、又は増幅器を含む。
本特許の文脈において、「HF」という用語は、「高周波」を意味し、電気外科用ジェネレータのインバータユニットによって生成される200kHz~4000kHzの無線周波数範囲内の周波数に関する。しかしながら、超音波器具を駆動することができる電気外科用ジェネレータについては、「高周波数」という用語は、典型的には20kHz~200kHz(超音波外科用ジェネレータ)の範囲内の超音波周波数範囲にも関する。HFエネルギーは、特に10kVまで、好ましくは4000ボルトまで、更に好ましくは100ボルトを超える高電圧範囲の振幅を有する場合、本特許の文脈において高電圧であると見なされる高周波交流電圧として出力され得る。
「接続ポート」は、電気的接触が行われるように、サブモジュールをベースモジュール及びその分配ユニットに接続することができるデバイスである。接続ポートは、単一(例えば、ハイブリッドコネクタ)、対、又は複数のコネクタを介して、関連サブモジュールに接続されてもよい。
「ハイブリッドコネクタ」という用語は、HF電力及び信号を伝達するための異なるセクションを備えるコネクタとして理解されるべきである。ハイブリッドコネクタは、HF電力用のセクションと、信号用の別のセクションとを特徴とし、これらのセクションは、単一のコネクタに結合される。
本特許の文脈において、「サブモジュール」は、ベースモジュールに取り付けられ、インバータユニットによって生成された高周波交流電圧を出力ソケットに供給するように構成されたモジュールである。典型的には、サブモジュールはプリント回路基板を含む。出力ソケットは、サブモジュール上に直接配置されてもよく、又は接続部を介してサブモジュールに接続されてもよい。
本発明は、独立請求項に定義されるようなベースモジュールを提供することによって、ベースモジュールの1つ又は複数の接続ポートが、電気外科用ジェネレータの特定のタイプ又は変形形態のために選択されたサブモジュールの種々の構成に接続され得るという事実を利用する。それによって、手元にある特定のタイプ又は変形形態の必要性に合わせて電気外科用ジェネレータを形成することが非常に容易になる。それによって、所望の機能を達成するために、関連するサブモジュール(複数可)を適切な接続ポートに挿入すること以外の更なる修正なしに、種々のタイプ又は変形形態を製造することができる。これにより、電気的接続とデータ通信とが同時に確立される。その結果、1つ又は別の接続ポートに異なるサブモジュールを挿入することによって、電気外科用ジェネレータのタイプ及び変形形態のはるかに簡略化された変更が可能になる。これにより、電気外科用ジェネレータの多くの異なるタイプ及び変形形態の製造が、はるかに少ない労力で可能となる。
更に、最新化及び更新も容易になる。新しいバージョンのサブモジュールが開発された場合、ベースモジュールを変更する必要なく、接続ポートに挿入するだけでよい。ベースモジュールは、いかなる場合にもサブモジュールを適切に供給する。
好ましくは、少なくとも1つの接続ポートは、異なるタイプの、特に電極ラインの数及び/又は種類が異なるサブモジュールに接続可能であるようにユニバーサルコネクタとして構成される。これは、サブモジュールのいずれかを別のサブモジュール、特に、異なる機能を有し、かつ/又は高周波分配ユニットへの異なる接続を必要とする別のサブモジュールに変更することによって、電気外科用ジェネレータの既存のタイプ又は変形形態を容易に修正又は再構成することができるという利点をもたらす。好ましくは、異なるタイプのサブモジュールは、単極サブモジュール、双極サブモジュール、中性電極サブモジュール、及び/又は汎用サブモジュールを備える。それによって、単極及び双極のような異なる種類のサブモジュールを使用することができ、必要であれば、ベースモジュールを変更することなく交換することができることは、重要な利点である。接続ポートは、必要な電極及びデータシグナリングを提供し、それによって、異なるタイプのサブモジュールを採用することに関して最適な柔軟性が得られる。かかる異なるタイプのサブモジュールの顕著な例は、単極ソケットモジュール、双極ソケットモジュール、中性電極ソケットモジュール、及び/又は汎用ソケットモジュールである。これに限定されず、他のタイプの任意のサブモジュールが設けられてもよい。
有利には、分配ユニットは、HFエネルギー及びデータ信号を複数の接続ポートに分配する。本発明は、単一の接続ポートを有するだけで機能するが、複数の接続ポートが分配ユニットによって供給される場合、その有用性は増大する。これは、種々の接続ポートにおいて異なるサブモジュールを使用することによって、非常に多数の変形形態を作成する可能性を提供する。
好ましくは、少なくとも1つの接続ポートは、HFエネルギーのための第1のセクションと、データ信号のための第2のセクションとを備えるハイブリッドコネクタとして形成される。これは、両方を適切に供給するためのハイブリッドコネクタ接点を差し込むことによって、HFエネルギーとデータ通信のための信号が同時に確立されることを意味する。このセクションは、好ましくは絶縁材料で作られた壁及び/又は適切な絶縁のために十分な寸法の空間によって分離されてもよい。追加のセクション、例えば、絶縁又は間隔セクション及び/又は他のタイプの電気接点、例えば、低電圧電源のためのセクションが存在してもよい。
有利には、HFエネルギー分配ラインは、アクティブ電極、中性電極、及び少なくとも1つの追加の電極、好ましくは第2のアクティブ電極のための高電圧導体を備える。電極のかかる組み合わせによって、種々の異なる種類のサブモジュール、特に単極ソケットモジュール及び双極ソケットモジュールにHF電圧を供給することができる。更に、追加の電極は、特別な電気外科用器具のための、又は第2の電気外科用器具に供給する追加のサブモジュールに電力を供給するための第2のアクティブ電極として使用され得る。好ましくは、追加の電極の導体は、第2のアクティブ電極として作用する、又は他の電極のうちの1つ、中性電極若しくはアクティブ電極と接続されるなど、種々の状態間で切り替え可能である。かかる切り替え可能な特性によって、追加の電極の汎用性が高められる。
好ましい実施形態では、HFエネルギー分配ラインは、超音波周波数範囲の電圧(超音波周波数電圧)のための導体を更に備える。それによって、超音波器具のためのサブモジュール、又は超音波器具とHF器具との組み合わせ(例えば、Olympus SurgicalのThunderbeat)のためのサブモジュールを供給することが更に可能になる。これにより、超音波周波数電圧のための導体は、好ましくは追加の導体であるが、代替的に共有導体として構成されてもよい。「共有導体」とは、当該導体が切り替え可能な導体であること、すなわち、超音波導体であることと、別の電極用の導体、例えば、第2のアクティブ電極用の導体であることとの間で切り替え可能であることを意味する。それによって、例えば、超音波周波数電圧を必要とするサブモジュールが存在する場合、超音波のために、又は、例えば、第2の電気外科用器具が電力供給されるべきである場合、第2のアクティブ電極のために、追加の導体を使用するための高度な柔軟性が提供される。
ベースモジュールは、好ましくは、接続ポートを介してサブモジュールのための動作電力を伝達するように構成された器具電圧分配配線を更に備える。これにより、サブモジュールの内部回路のような器具に電力を供給するために必要な電力は、同じ接続ポートを使用して伝達され得る。これにより、基板上に多くの回路を有する電力供給された「スマート」サブモジュールであっても、電力供給を必要としない単なるパッシブモジュールと同様に、接続ポートを介して接続することができる。これは、これがハイブリッドコネクタの第3のセクションとして具現化される場合に、取り扱いを最も容易にするために特に有益である。
好ましい実施形態では、ベースモジュールは回路基板であり、HFエネルギー分配ラインは高電圧バスバーとして構成される。ベースモジュールを回路基板として構成することによって、接続ポート、好ましくはハイブリッドコネクタのための適切な支持を提供することを可能にする固体の機械的ベースが形成される。それによって、サブモジュールを接続ポート、好ましくはハイブリッドコネクタに差し込むことが非常に容易になり、サブモジュールは、差し込まれた状態でも当該回路基板によって機械的に支持することができる。しかしながら、これは必須ではなく、ベースモジュールは、接続ポートを備え、HFエネルギー、データ通信、及び適用可能な場合には器具電圧を伝達するケーブルセットとして構成することもできる。
かかるバスバーによって、HFエネルギーを中央給電点から複数の接続ポートに効率的に分配することができる。更に、接続ポート、特にハイブリッドコネクタは、バスバーに沿った任意の点に位置することができ、これは、接続ポート、特にハイブリッドコネクタの位置決めの柔軟性を更に高める。
有利には、高電圧バスバーは、それらの間に規定された間隔を有する複数の、好ましくは少なくとも3つの細長い導体によって形成される。これにより、導体の絶縁に必要とされる適切な間隔を確保することができ、これは、数百ボルト以上の範囲の高電圧がHFエネルギーに使用される場合に特に重要である。更に、かかる導体の構成により、導体の向きによって画定されるラインに沿ってサブモジュールを並べて配置することが可能になる。これにより、複数のサブモジュールを有する複雑な電気外科用ジェネレータの場合であっても、サブモジュールの良好な配置及び明確にレイアウトされた位置決めが得られる。好ましくは、高電圧バスバーは、回路基板上のレール又はストライプによって形成される。これにより、レール状の細長い導体を簡単かつ確実な方法で回路基板上に直接形成することができる。導体が回路基板、好ましくはベースモジュールの回路基板上にストライプとして形成される場合、導体の位置ずれ又は導体の相対間隔の望ましくない変動のいかなるリスクも効果的に排除される。
一実施形態では、出力ソケットは、サブモジュール上に直接配置することができる。これは、サブモジュールから出力ソケットへの短い供給経路を提供する。代替的な変形形態では、出力ソケットは、サブモジュールから取り外されてもよい。この変形形態では、サブモジュールは、相互接続ラインによって出力ソケットに接続される。かかる相互接続ラインは、出力ソケットの柔軟な位置決めを可能にし、例えば、ベースモジュール上に位置決めされたサブモジュールの実際の位置に関係なく、電気外科用ジェネレータのケーシング上のどこにでも位置することができる。相互接続ラインは、好ましくは、HFエネルギー及び信号リードを含む。好ましくはHFエネルギーリードと共通のケーブルに一体化されたかかる追加の信号リードを設けることによって、非常に複雑な電気外科用器具及びハンドスイッチを有するそれらの器具を出力ソケットに差し込むことができる。信号リードは、サブモジュールによってベースモジュールのデータ通信分配配線に接続されることが好ましい。
好ましくは、接続ポートのためにリレーが設けられ、リレーの各々は、接続ポートのうちの1つと相互作用し、接続ポートのうちの当該1つによって伝達されるHFエネルギーをオンに切り替えるか、又は遮断するように構成される。これにより、保護効果を達成することができる。特に、サブモジュールが接続ポートにおいてベースモジュールに適切に接続され、出力ソケットに差し込まれた器具が通電される場合、リレーはオンに切り替わり、それによって、HFエネルギーがベースモジュールの分配ユニットからサブモジュールを介して出力ソケットに差し込まれた器具に渡されることを可能にする。これにより、サブモジュールが接続ポート内に適切に装着されていない場合、又は器具がアクティブ化されていないために実際の要求がない場合、リレーはアクティブ化されず、HFエネルギーは器具に流れない。それによって、追加の安全機能を達成することができる。
有利には、接続ポートのうちの1つと相互作用するリレーは、サブモジュールが互換性チェックに合格した場合に発行される信号に応じてオンに切り替わるように構成される。これにより、正しいサブモジュールが取り付けられた場合にのみ、HFエネルギーがリレーによってスイッチオンされることを達成することができる。サブモジュールが正しくない場合、リレーはオンに切り替わらず、それによってHFエネルギーを遮断する。これは、デバイスの安全性を著しく向上させる。
リレーは、ベースモジュール上の接続ポート又は接続ポートの近傍に位置してもよい。しかしながら、好ましい実施形態では、リレーはサブモジュール上に位置し、好ましくは、リレーは、当該サブモジュールに接続された接続ポートのうちの当該1つによって伝達される個々のイネーブル信号によって通電される。したがって、リレーは、保護すべきサブモジュール上に配置され、したがって、それぞれのサブモジュールの要件に従って構成することができる。これは、ベースモジュール上に位置する場合に必要となる一種のユニバーサルリレーとは対照的に、異なるサブモジュールの種々の要件により良好に適したリレー構成を可能にする。
それ自体で独立した保護に値し得る好ましい実施形態では、少なくとも1つの追加の接続ポートと、拡張されたHFエネルギー分配ラインと、拡張されたデータ通信分配配線とを備える任意の拡張ボードが提供され、少なくとも1つの追加の接続ポートは、ベースモジュールの接続ポートのように、当該拡張されたHFエネルギー分配ライン及び拡張されたデータ通信分配配線に接続される。
かかる拡張モジュールによって、追加の接続ポートを設けることができ、それによって、電気外科用ジェネレータが、拡張モジュール上に複数の追加のサブモジュールを提供することを可能にする。これは、非常に複雑な電気外科用ジェネレータのハードウェアの適応を可能にする一方で、依然として同じベースモジュールを採用し、単に当該拡張モジュールによってそれを強化する。電気外科用ジェネレータの「リーン」又は「リッチ」なモジュール及び出力ソケット構成のための異なる部品の使用を最小限に抑えることができる。
好ましい実施形態では、ベースモジュールは、ベースモジュールのHFエネルギー分配ラインが拡張モジュールのHFエネルギー分配ラインに接続され、ベースモジュールのデータ分配配線及び/又は器具電圧分配配線が拡張モジュールのそれぞれの分配配線に接続されるように、拡張モジュールを取り付けるためのインターフェースを備える。インターフェースによって、拡張モジュールは、分配ユニットの拡張として機能するベースモジュールに接続される。これにより、拡張モジュール上に配置される追加のサブモジュールの供給が容易になり、電気外科用ジェネレータの機能を高めるための追加のサブモジュールを容易に取り付けることができる。
有利には、拡張モジュールの分配ユニットは、別の電極のための補助導体を備える。これにより、拡張モジュール上に配置されたサブモジュールは、ベースモジュール上に配置されたサブモジュールとは異なるアクティブ電極を使用することができる。これは、増加した種類の異なるサブモジュールを可能にし、相互運用性の範囲を更に増加させる。例えば、ブリッジ構成で単極サブモジュールを使用することが可能であり、一方、正側のための1つのサブモジュールがベースモジュール上に配置され、負側のための相補的な単極サブモジュールが、好ましくは逆の、すなわち負の極性を有する別のアクティブ電極として追加の導体を採用するように構成された拡張モジュール上に配置される。これにより、ベースモジュール及び拡張モジュールを有するという本発明の概念に従いながら、電極の非常に高度な構成を達成することができる。
好ましくは、インターフェースは、拡張モジュールの補助導体をベースモジュールの導体のうちの1つ、好ましくはベースモジュールの中性電極に絶縁又は接続するように構成された少なくとも1つのスイッチを備える。それによって、拡張モジュールの補助導体は、それ自体の独立した電位を有する追加の電極として、又は中性電極として選択的に使用することができる。後者の場合、単極ブリッジ構成の2つの単極サブモジュールを供給することができ、一方はベースモジュール上にあり、他方は拡張モジュール上にある。
有利には、インターフェースは、ベースモジュールの電極導体を拡張モジュールの電極導体に交差接続するように構成された少なくとも1つの切替えスイッチを更に備え、切替えスイッチは、好ましくは、拡張モジュールの少なくとも1つの追加の接続ポートに接続されたサブモジュールのタイプに応じて自動的に作動される。かかる交差接続によって、拡張モジュールは、そのサブモジュールに、アクティブ電極のためにベースモジュール上で使用される電位とは異なる電位を供給することが可能になる。これは、特に、電気外科用器具が二重双極方式で供給されることを可能にする。更に、インターフェース及びその導体の拡張モジュールへの接続は、拡張モジュールの接続ポートに実際に挿入されるサブモジュールの仕様に従って自動的に選択される。これは、適切な構成のために手動の相互作用を必要とすることなく、使用され得るサブモジュールのタイプに関して適応性及び柔軟性の範囲を増加させる。
好ましくは、拡張モジュールは、独自のHFエネルギー入力端子を有し、ベースモジュールには、インターフェースを介してHFエネルギーが供給される。これは、拡張モジュールにHFエネルギーを直接供給することを可能にし、更に、インターフェースを介して拡張モジュールからベースモジュールに逆行供給することを可能にする。これは、高電圧の最適な供給のための短い距離を保証し、更に、拡張モジュール上に存在する追加の導体に必要なHFエネルギーを直接供給することができるという利点を有する。
本発明は、有利な実施形態を示す添付の図面と併せて、例として以下により詳細に説明される。
電気外科用器具が取り付けられた電気外科用ジェネレータの正面図を示す。 第1及び第2の例示的な実施形態による2つの電気外科用ジェネレータの概略斜視図である。 第1及び第2の例示的な実施形態による2つの電気外科用ジェネレータの概略斜視図である。 ハイブリッドコネクタとして具現化された接続ポートの正面図を示す。 例示的な実施形態による電気外科用ジェネレータのベースモジュールの概略機能図を示す。 第1の構成における拡張モジュールに加えて、図4のベースモジュールの概略機能図を示す。 第2の構成における拡張モジュールに加えて、図4のベースモジュールの概略機能図を示す。 第3の構成における拡張モジュールに加えて、図4のベースモジュールの概略機能図を示す。 ベースモジュールの変形形態の概略図を示す。
本発明の例示的な実施形態による電気外科用ジェネレータが図1に示されている。全体として電気外科用ジェネレータ1は、電気外科用器具19の接続のための出力ソケット17を有するハウジング11を備える。電源ケーブル13には、建物内のAC主電源のような電気グリッド、又は車両若しくは移動病院内の12ボルト若しくは24ボルトバッテリのような電気エネルギーのオフグリッド源であり得る電源(図示せず)に接続するためのプラグ12が設けられる。更に、タッチスクリーンであり得るディスプレイ15を有するユーザインターフェース14が設けられ、又はユーザによる入力のためのノブ16が存在していてもよい。
電気外科用器具19は、図示の例示的な実施形態では電気メスである電気外科用器具19にHFエネルギーを供給するために、出力ソケット17に差し込まれるケーブルを備える。
電気外科用ジェネレータ1は、電気外科用ジェネレータ1のタイプ又は変形形態に応じて、追加のソケット17’及び17’’を有してもよく、又は有さなくてもよい。
図2A、図2Bは、第1の例示的な実施形態による電気外科用ジェネレータ1及び第2の例示的な実施形態による電気外科用ジェネレータ1’の概略斜視図を示す。両方の実施形態は、設置されるモジュールの数及び種類が互いに異なる同じ基本概念を共有する。両方の例示的な実施形態は、電源ケーブル13によって電源から電気エネルギーが供給される電源ユニット21を備える。電源ユニット21は、電気外科用ジェネレータ1の種々の構成要素ユニット及びモジュールに電力、通常はDC電力を供給する。特に、通常は数キロボルトの高電圧範囲内であるが、数10ボルト~4000ボルトまでの範囲内の振幅を有し得る高周波交流電圧を生成することによってHFエネルギーを生成するように構成されたインバータユニット27に電力を供給する。
インバータユニット27の種類は、当業者によって選択可能であるが、その理由は、当技術分野において知られている複数の概念、例えば、フォワードコンバータ又はマルチレベルインバータが存在するためである。重要な点は、インバータユニット27が、電気外科用器具19の適切な動作のためのHFエネルギーを生成するのに十分に高い電圧範囲の高周波交流電圧を生成することである。インバータユニット27の動作は、制御ユニット20によって管理され、制御ユニット20は、ユーザが電気外科用ジェネレータの動作のための指示及びコマンドを発行することができるように、ユーザインターフェース14と接続され、制御ユニット20は、対応する制御信号を生成し、これらの命令及びコマンドに従って、電気外科用ジェネレータ1の関連構成要素、ユニット、及びモジュールを管理する。これは、当技術分野で一般的に知られており、したがって、これ以上詳細には説明しない。
インバータユニット27によって生成されたHFエネルギーは、出力接続を介して出力ソケット17に印加される。この目的のために、第1及び第2の例示的な実施形態では、サブモジュール7を介してインバータユニット27の出力電圧を出力ソケット17に伝達するように構成された高周波分配ユニットを備えるベースモジュール2が提供され、サブモジュール7は、ベースモジュール2上のハイブリッドコネクタ8(図3参照)として形成された接続ポート内に配置される。図2Aに示される実施形態では、サブモジュール7は、出力ソケット17を直接担持する。
図2Bに示される第2の例示的な実施形態1’は、2つ以上のソケット17’及び17’’が設けられ、その各々がそれぞれの独自のサブモジュール7を備えるという点で特に異なる。サブモジュール7のうちの2つは、ベースモジュール2上のハイブリッドコネクタ8(図4参照)として形成されたそれぞれの接続ポート内に配置され、一方、出力ソケット17’’を供給する第3のサブモジュール7は、インターフェース3を介してベースモジュール2に接続された追加の回路基板である拡張モジュール9上のハイブリッドコネクタ8’(図5参照)として形成された対応する接続ポート内に配置される。
第3のサブモジュール7は、その出力ソケット17’’がサブモジュール7から離れて位置決めされている点で異なる。一体化された追加の信号リード73を有する高電圧ケーブルであり、取り外された出力ソケット17’’を当該サブモジュール7のプリント回路基板71に接続する相互接続ケーブル72が設けられる。それによって、取り外された出力ソケット17’’の位置は、拡張モジュール9上のその対応するサブモジュールの位置によって厳密に決定されず、むしろ、取り外された出力ソケット17’’は、ほぼ自由に、例えば、ハウジング11の便利な位置に位置決めすることができる。更に、図2Bに示される第2の例示的な実施形態は、十分な高周波電力及び制御権限を提供するために、より大型でより強力なインバータユニット27’が、より高度なユーザインターフェース14’とともに提供されるという点で異なる。
次に、図4を参照して、ベースモジュール2の構成について説明する。ベースモジュール2は、HFエネルギー分配ライン4と、データ通信分配配線5と、器具電圧分配配線6とを備える分配ユニットを備える。当該分配ユニット及びベースモジュール2は、本発明に係る高電圧接続部に相当する。
HFエネルギー分配ライン4は、高周波及び高電圧用に構成された3つのストライプ導体を備えるバスバー40を備え、図示の例示的な実施形態では、第1の導体41はアクティブ電極41用であり、第2の導体は中性電極42として構成され、第3の導体43は第2のアクティブ電極として構成される。ストライプ導体は、比較的幅広に寸法設定され、医療用のデバイスに必要とされる(通常、それぞれの国の規制によって要求される)絶縁に十分な間隔45だけ互いに分離される。インバータユニット27によって生成されるHFエネルギーは、HFエネルギー供給ケーブル28を介して、バスバー40の全ての導体41、42、43にわたってベースモジュール2の縁部に近接して位置するHF入力端子22に、ベースモジュール2のHFエネルギー分配ライン4に供給される。これにより、インバータユニット27で生成された高周波電力は、ベースモジュール2のHFエネルギー分配ライン4に直接供給される。
バスバー40のストライプ導体に実質的に平行に、器具電圧分配配線6がベースモジュール2上に位置する。この器具電圧分配配線6は、電源バスバー60として平行に配置されたより小さい導体46のセットを備え、これらの導体は、12VのDC電源及び5Vの電力のように、それぞれのサブモジュール7上の器具回路を動作させるために電力を伝導するように構成される。これらの電圧は、電源ユニット21から供給され、ケーブル68及び器具電圧供給端子62によって器具電圧分配配線6に伝達され、器具電圧分配配線6の導体は、直接又はDC/DCコンバータによって器具電圧供給端子62に接続される。
更に、ベースモジュール2上に設けられたデータ通信分配配線5は、HFエネルギー分配ライン4及び器具電圧分配配線6と平行に延びる種々のラインを有するデータバスバー50を備える。これは、動作制御ユニット20に接続されたデータ端子52に接続されている。例示的な実施形態では、データバスは、好ましくは非常に低い通信速度(CAN-Low)を有するCAN(コントロールエリアネットワーク)バスとして構成され、制御ユニット20への接続は、高い通信速度(CAN-High)を特徴とする。この目的のために、端子52は、任意選択で、高/低通信コンバータ53を備えることができる。
更に、図4に示される実施形態では、ベースモジュール2は、任意のデバイス、すなわち、ベースモジュール2の動作を制御するように構成されたマイクロプロセッサ24を更に備える。
ここで本発明の重要な態様を参照すると、複数の接続ポートがベースモジュール2に設けられている。これらの各々は、任意のガイド80と、HFエネルギー分配ライン4への接点セット84と、データ通信分配配線5への接点セット85と、器具電圧分配配線6への接点セット86とを備える。任意のガイド80は、それぞれのサブモジュール7を機械的に受け入れるように構成され、当該サブモジュール7は、その挿入された状態で、それぞれ当該接続ポート及びその接点セット84、85及び86を介して、HFエネルギー分配ライン4、データ通信分配配線5及び器具電圧分配配線6に電気的に接続される。接続ポートの好ましい実施形態は、図3に示すようなハイブリッドコネクタ8である。それは、複数のセクション、すなわち、接点セット84のためのHFエネルギーセクション81と、CANプラグとして具現化され得る接点セット85のためのデータセクション82と、12V、5V、及び接地接点を備え得る接点セット86のための補助電圧セクション83とを備える単一のコネクタである。種々のセクション81、82、83は、好ましくは、内壁89によって互いに区切られる。更に好ましくは、ハイブリッドコネクタ8内に、間隔セクション88が設けられる。これは、繊細な低電圧及びデータ信号のための接点セット85、86を有するセクション82及び83から、HFエネルギーセクション81及びその接点セット84における高電圧を更に絶縁するという目的を果たす。間隔セクション88は、アイソレータとして空気を使用する中空空間であってもよく、又は追加の絶縁のために非導電性材料によって充填されてもよい。ハイブリッドコネクタ8は、任意のガイド80を更に特徴とする。ハイブリッドコネクタ8は、それぞれのサブモジュール7をそれぞれのハイブリッドコネクタ8に挿入すると、全ての接続が自動的に行われるという利点を有する。
ハイブリッドコネクタ8は、同一に構成され、ハイブリッドコネクタの各々は、サブモジュールのいずれかを受け入れることができる。この目的のために、ハイブリッドコネクタ8の各々は、接点セット84、85、及び86の全てを提供するが、それぞれの接点セットのうちのどの接点セットが実際に使用されるかは、挿入されるサブモジュール7のタイプに依存する。それによって、同じ又は異なるサブモジュール7を利用することに関して大きな柔軟性がもたらされる。この柔軟性は、任意の拡張モジュール9によって更に強化することができる。これは、ベースモジュール2と同様の分配ライン及び配線を備え、当該分配ライン及び配線に接続される少なくとも1つの追加のハイブリッドコネクタ8’を更に提供するという点で、ベースモジュール2と同様に構成される。拡張モジュール9をベースモジュール2に接続するために、インターフェース3が設けられている。それは、ベースモジュール2の分配ライン及び配線4、5、6が拡張モジュール9の同様の分配ライン及び配線4’、5’、6’に接続されるように、拡張モジュール9をベースモジュール2に取り付けるように構成される。
これにより、追加のハイブリッドコネクタ8’が提供され、より多くのサブモジュール7を利用することができる。更に、それによって、以下で強調される特定の強化された機能が達成される。
次に、第1の構成による拡張モジュール9に加えて、図3のベースモジュールの概略機能図を示す図5を参照する。ベースモジュール2の一部のみが、図の左側に示されており、分配ライン及び配線4、5、6を支持している。図の右側には、拡張モジュール9が示されており、図の中央には、拡張モジュール9をベースモジュール2に接続するインターフェース3が示されている。拡張モジュール9の分配ライン及び配線4’,5’,6’は、ベースモジュール2と同様に3つのストライプ導体41’、42’、43’を備え、更に補助ストライプ導体44を備える。更に、ハイブリッドコネクタ8’が設けられ、図示の例では、拡張モジュール9上に3つの追加のハイブリッドコネクタ8’がある。これらは、接点セット84、85、86を有するベースモジュール2上のハイブリッドコネクタ8と同様に構成され、接点セット84内に補助導体44への追加の接点84’を含む。
インターフェース3は、二重単極双投(SPDT)リレーとして構成された切替えスイッチ38を備える。これは、インターフェースライン31、31’、32、32’及び33によってベースモジュール2のストライプ導体41、42、43に接続されている。ライン33は、ベースモジュール2のストライプ導体43から始まり、拡張モジュール9のストライプ導体44に直接接続される。ベースモジュール2のストライプ導体41で始まるライン31及び31’は、いずれかのSPDTの接点の1つに接続され、一方、ライン32及び32’は、ストライプ導体42で始まり、いずれかのSPDTの他の接点に接続される。したがって、切替えスイッチ38の切り替え状態に応じて、ダブルSPDTは、ベースモジュール2のストライプ導体41を拡張モジュール9のストライプ導体41’に直線的に接続し、ベースモジュール2のストライプ導体42を拡張モジュール9のストライプ導体42’に直線的に接続するか、又は、ベースモジュール2のストライプ導体41を拡張モジュールのストライプ導体42’に交差接続し、ベースモジュール2のストライプ導体42を拡張モジュール9のストライプ導体41’に交差接続する。図5に示すような例示的な実施形態では、直線接続は切替えスイッチ38によって行われる。
インターフェース3は、スイッチを更に備え、拡張モジュール9の補助コネクタ44をストライプ導体43’に選択可能に接続するためのスイッチ37に更に接続される。
更に、ラインセット35によって、ベースモジュール2のデータ通信分配配線5は、拡張モジュール9のデータ通信分配配線5’に接続される。同様に、別のラインセット36によって、ベースモジュール2の器具電圧分配配線6は、拡張モジュール9の器具電圧分配配線6’に接続される。その結果、拡張モジュール9は、ベースモジュール2に完全に接続され、そのハイブリッドコネクタ8を提供するために、ベースモジュール2と同じ方法で追加のハイブリッドコネクタ8’を提供する。
更に、HF入力端子22を有するベースモジュール2と同様に、拡張モジュール9は、それ自体のHF入力端子92を備える。拡張モジュール9がベースモジュール2に接続される場合、HFエネルギー供給ケーブル28は、ベースモジュール2のHF入力端子22ではなく、拡張モジュール9のHF入力端子92に配置される。これにより、補助導体44を含む全てのストライプ導体41、42、43に、電気外科用器具19用の高周波電力を供給することができ、切替えスイッチ38及びスイッチ37により、ベースモジュール2のストライプ導体41、42、43には、インターフェース3によって拡張モジュール9から逆行的にHF電力が供給される。
図5に示す構成では、ベースモジュール2の最も左のハイブリッドコネクタ8に単極サブモジュール7が挿入され、次のハイブリッドコネクタ8に中性電極を提供するサブモジュール7が挿入される。ベースモジュール2の最も右側のハイブリッドコネクタ8には、プラズマ混合サブモジュール7が挿入される。それぞれのハイブリッドコネクタ8に配置されたサブモジュール7は、図ではディザリングによってマークされている。サブモジュール7とHFエネルギー分配ライン4の導体41、42、43(及び該当する場合は44)との間に確立された接触は、クロスハッチングで塗りつぶされた菱形によって示されており、塗りつぶされていない白抜きの菱形は、接触が行われていないことを表している。
拡張モジュール9上では、2つの最も左のハイブリッドコネクタ8’にもサブモジュールが装着されており、一方は別の単極サブモジュール7を担持し、他方はプラズマ混合サブモジュール7を担持する。スイッチ37は、ストライプ導体43’及び44の両方がストライプ導体43と同様に中性電極を提供するように閉じられる。この構成は、「プラズマブレンド、単極ブリッジNE」と称される。
図6では、ベースモジュール2及び拡張モジュール9の最も左のハイブリッドコネクタ8,8’に配置された1つの単極サブモジュール7を有する構成が示されている。更に、ベースモジュール2の最も右側のハイブリッドコネクタ8及び拡張モジュール9の中間のハイブリッドコネクタ8’には、ユニバーサルサブモジュール7が配置される。しかしながら、図5に示される第1の構成とは対照的に、図6に示される第2の構成では、切替えスイッチ38は、ベースモジュール2のストライプ導体42が拡張モジュール9のストライプ導体41’に接続され、ベースモジュール2のストライプ導体41が拡張モジュール9のストライプ導体42’に接続されるように、ライン31及び32と交差するその他の状態にある。これにより、ストライプ導体41、42は、ベースモジュール2と拡張モジュール9とで電気的に反転する。これにより、スイッチ37が図示されるように開いているとき、「独立した中性電極を有するユニバーサル二重アクティブ双極」を特徴とする構成が得られる。「二重単極」構成は、スイッチ37が閉じられた場合に達成される。
図7には、著しく異なる第3の構成が示されている。この構成では、電気外科用ジェネレータ1は、超音波電気外科用器具に供給するための超音波構成で構成される。サブモジュール7は、ベースモジュール2のハイブリッドコネクタ8のいずれにも配置されず、むしろ、超音波サブモジュール7は、拡張モジュール9のハイブリッドコネクタ8’の1つに配置される。切替えスイッチ38は、ストレート接続状態である。スイッチ37はその開状態にあり、それによって拡張モジュール9のストライプ導体43’及び44を分離する。したがって、超音波エネルギーを含むHF入力端子92を介してストライプ導体44に供給されるHFエネルギーは、拡張モジュール9上のハイブリッドコネクタ8’内に配置された超音波サブモジュール7のそれぞれの接点に伝達される。これにより、対応する超音波サブモジュール7を拡張モジュール9のハイブリッドコネクタ8内に配置することによって、「超音波構成」の変形形態を製造することができる。
サブモジュール7の適切なアクティブ化のために、イネーブルライン55が、拡張モジュール9と同様にベースモジュール2上に設けられる。このイネーブルライン55は、接続ポート、すなわちハイブリッドコネクタ8、8’を介して、それぞれのサブモジュール7上のリレー78にルーティングされる。リレー78は、それぞれのハイブリッドコネクタ8,8’を介してそれぞれのサブモジュール7に供給されるHFエネルギーを伝達又は遮断するように構成される。イネーブルライン55は、サブモジュール7が、例えば、互換性チェックに合格することによって、アクティブ化されると判定される場合、HFエネルギーを伝達するためのリレーをオンに切り替えるために利用されてもよい。この目的のために、ベースモジュール2のマイクロプロセッサ24は、それぞれのハイブリッドコネクタ8,8’内に配置されているそれぞれのサブモジュール7からデータ通信分配配線5,5’を介して識別データを問い合わせる。マイクロプロセッサ24は、ベースモジュール2に設けられたアクティブ化制御ユニット25と協働し、それによって、サブモジュール構成を識別し、アクティブ化制御ユニット25に取り付けられたメモリ26に記憶された1つ又は複数の基準構成に対して、識別された構成の有効性をチェックする。対応する基準構成が見つかった場合、アクティブ化制御ユニット25は、現在のサブモジュール構成が有効であると判定し、対応する信号をマイクロプロセッサ24に提供する。有効性が確立されると、対応するアクティブ化信号が、有効であることが見出されたそれぞれのサブモジュール7にイネーブルライン55を介して送信され、それぞれのサブモジュール7に設けられたリレー78が通電されて、HFエネルギーの流れを可能にする。基準構成に属さない任意のサブモジュール7は、イネーブルライン55を介してイネーブル信号を受信せず、したがって、アクティブ化されない。これにより、サブモジュール7の構成の完全性が検証され、維持される。したがって、1つ又は複数の基準構成に適合しない任意の「不良」サブモジュールはアクティブ化されない。これにより、操作の柔軟性及び安全性が向上する。
ベースモジュール2は、図2A及び図2B並びに図4~図7に示すようなプリント回路基板として具現化されてもよい。それによって、接続ポート、特にハイブリッドコネクタ8のための適切な支持が提供され、サブモジュール7のための適切な機械的支持及び安定化を達成することができる。しかしながら、ベースモジュール2のかかるハードな実施形態は必須ではない。それはまた、図8に示されるように、主にHFエネルギーのためのケーブルセットとハイブリッドコネクタ8とを備えるソフトな変形形態で構成されてもよい。更に、HF入力端子22、データ端子52、及び器具電圧端子62、並びに拡張モジュール9(図8には図示せず)に接続するためのインターフェース3が含まれる。これは、効率的に製造することができるコンパクトなベースモジュール2を提供する。
上述した実施形態では、本発明に係る接続ポートは、ハイブリッドコネクタによって構成されていたが、これに限らず、異なるタイプのサブモジュールであって、電極ラインの数及び/又は種類が異なるサブモジュールに接続可能であるようにユニバーサルコネクタとして構成しても構わない。また、当該異なるタイプのサブモジュールは、単極ソケットモジュール、双極ソケットモジュール、中性電極ソケットモジュール、及び/又は汎用ソケットモジュールを含む。
1,1´ 電気外科用ジェネレータ
2 ベースモジュール
3 インターフェース
4,4’ HFエネルギー分配ライン
5,5’ データ通信分配配線
6,6’ 器具電圧分配配線、分配ユニット、配線
7 サブモジュール
8,8’ ハイブリッドコネクタ
9 拡張モジュール
11 ハウジング
12 プラグ
13 電源ケーブル
14,14’ ユーザインターフェース
15 ディスプレイ
16 ノブ
17,17’,17’’ 出力ソケット
19 電気外科用器具
20 制御ユニット
21 電源ユニット
22 HF入力端子
24 マイクロプロセッサ
25 アクティブ化制御ユニット
26 メモリ
27,27’ インバータユニット
28 HFエネルギー供給ケーブル
31,31’,32,32’,33 インターフェースライン
35,36 ラインセット
37 スイッチ
38 切替えスイッチ
40 バスバー
41,41’,42,42’,43,43’ ストライプ導体
44 補助導体
45 間隔
46 導体
50 データバスバー
52 データ端子
53 高/低通信コンバータ
55 イネーブルライン
60 電源バスバー
62 器具電圧供給端子
68 ケーブル
71 プリント回路基板
72 相互接続ケーブル
73 信号リード
78 リレー
80 ガイド
81 第1のセクション
82 第2のセクション
83 第3のセクション
84 接点セット
84’ 追加の接点
85,86 接点セット
88 間隔セクション
89 内壁
92 HF入力端子

Claims (19)

  1. 電気外科用器具にHFエネルギーを出力するように構成された電気外科用ジェネレータであって、前記電気外科用器具に出力される前記HFエネルギーを生成するインバータユニットと、前記電気外科用器具の接続のために構成された少なくとも1つの出力ソケットに少なくとも2つの電極ラインを介して前記HFエネルギーを供給する高電圧接続部と、を備え、
    前記高電圧接続部は、分配ユニットと、少なくとも1つの接続ポートが設けられたベースモジュールと、を備え、
    前記分配ユニットは、HFエネルギー分配ラインと、データ信号のためのデータ通信分配配線と、を備え、前記インバータユニットから供給された前記HFエネルギー並びに前記データ信号を前記少なくとも1つの接続ポートに分配するように構成され、
    前記少なくとも1つの接続ポートは、サブモジュールに接続され、前記出力ソケットに前記HFエネルギーを供給する前記サブモジュールに前記HFエネルギー及び前記データ信号を伝達するように構成される、電気外科用ジェネレータ。
  2. 前記少なくとも1つの接続ポートは、電極ラインの数及び/又は種類が異なる前記サブモジュールに接続可能であるようにユニバーサルコネクタとして構成される、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  3. 前記サブモジュールは、単極ソケットモジュール、双極ソケットモジュール、中性電極ソケットモジュール、及び/又は汎用ソケットモジュールを含む、請求項2に記載の電気外科用ジェネレータ。
  4. 前記分配ユニットは、前記HFエネルギー及び前記データ信号を複数の接続ポートに分配する、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  5. 前記少なくとも1つの接続ポートは、HFエネルギーのための第1のセクションと、前記データ信号のための第2のセクションと、を備えるハイブリッドコネクタとして形成される、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  6. 前記HFエネルギー分配ラインは、アクティブ電極、中性電極、及び少なくとも1つの追加の電極である第2のアクティブ電極のための高電圧導体を備える、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  7. 前記HFエネルギー分配ラインは、超音波周波数電圧のための導体を含む、請求項6に記載の電気外科用ジェネレータ。
  8. 超音波周波数電圧のための前記導体は、追加の導体であるか、又は別の導体であって、第2のアクティブ電極のための導体と共有される、請求項7に記載の電気外科用ジェネレータ。
  9. 前記ベースモジュールは、前記ハイブリッドコネクタの第3のセクションを介して、前記サブモジュールのための動作電力を伝達するように構成された器具電圧分配配線を更に備える、請求項5に記載の電気外科用ジェネレータ。
  10. 前記ベースモジュールは、回路基板であり、前記HFエネルギー分配ラインは、高電圧バスバーとして構成される、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  11. リレーが、前記接続ポートのために設けられ、前記リレーの各々は、前記接続ポートのうちの1つと相互作用し、前記接続ポートのうちの前記1つによって伝達される前記HFエネルギーをオンに切り替えるか又は遮断するように構成される、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  12. 前記接続ポートのうちの1つと相互作用する前記リレーは、前記サブモジュールが互換性チェックに合格した場合に発行される信号に応じてオンに切り替わるように構成される、請求項11に記載の電気外科用ジェネレータ。
  13. 前記リレーは、前記サブモジュール上に位置し、前記サブモジュールに接続された前記接続ポートのうちの前記1つによって伝達される個々のイネーブル信号によって通電される、請求項11に記載の電気外科用ジェネレータ。
  14. 少なくとも1つの追加の接続ポートと、拡張されたHFエネルギー分配ラインと、拡張されたデータ通信分配配線とを備える拡張モジュールが設けられ、前記少なくとも1つの追加の接続ポートは、前記ベースモジュールの前記接続ポートのように、前記拡張されたHFエネルギー分配ライン及び前記拡張されたデータ通信分配配線に接続される、請求項1に記載の電気外科用ジェネレータ。
  15. 前記ベースモジュールは、前記ベースモジュールの前記HFエネルギー分配ラインが前記拡張モジュールの前記拡張されたHFエネルギー分配ラインに接続され、前記ベースモジュールの前記データ通信分配配線及び/又は器具電圧分配配線が前記拡張モジュールのそれぞれの分配配線に接続されるように、前記拡張モジュールを取り付けるためのインターフェースを備える、請求項14に記載の電気外科用ジェネレータ。
  16. 前記拡張モジュールの前記拡張されたHFエネルギー分配ラインには、別の電極用の補助導体が設けられている、請求項15に記載の電気外科用ジェネレータ。
  17. 前記インターフェースは、前記拡張モジュールの前記補助導体を前記ベースモジュールの中性電極に対して絶縁又は接続するように構成された少なくとも1つのスイッチを更に備える、請求項16に記載の電気外科用ジェネレータ。
  18. 前記インターフェースは、前記ベースモジュールの電極導体を前記拡張モジュールの電極導体に交差接続するように構成された少なくとも1つの切替えスイッチを備え、前記拡張モジュールの前記少なくとも1つの追加の接続ポートに接続された前記サブモジュールのタイプに応じて自動的に作動される、請求項15に記載の電気外科用ジェネレータ。
  19. 前記拡張モジュールは、自身のHF入力端子を有し、前記ベースモジュールには、前記インターフェースを介して前記HFエネルギーが供給される、請求項18に記載の電気外科用ジェネレータ。
JP2023207824A 2022-12-23 2023-12-08 電気外科用ジェネレータ Pending JP2024091500A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US63/434,989 2022-12-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024091500A true JP2024091500A (ja) 2024-07-04

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607895B2 (ja) 医療用電気機器を制御するための制御装置
US5573424A (en) Apparatus for interfacing a bipolar electrosurgical instrument to a monopolar generator
US9901388B2 (en) Hand switched combined electrosurgical monopolar and bipolar device
US5562503A (en) Bipolar adaptor for electrosurgical instrument
US8251989B1 (en) Combined bipolar and monopolar electrosurgical instrument and method
US20140336633A1 (en) Electrosurgical generator
EP0694290B1 (en) Electrosurgical apparatus
US5342356A (en) Electrical coupling unit for electrosurgery
CN105208955A (zh) 组合式电外科设备
US8911437B2 (en) Medical technology device and medical technology device arrangement
JPH0334345B2 (ja)
JP2011506008A (ja) 外科手術装置用プラグシステム
HK1075599A1 (en) Electric field concentrating electrosurgical electrode
CN104519820B (zh) 电外科器械和系统
JP2017038927A (ja) 制御が改良された凝固切開器具
JPH03176902A (ja) 自動車の電気装置用制御装置
JP2024091500A (ja) 電気外科用ジェネレータ
US20240206947A1 (en) Electrosurgical generator
EP0952638A1 (en) Bipolar electric plug equipped with switch
JP2018505593A (ja) Rf高電力発生装置
JP2020518316A (ja) 医療器具に高周波交流電流を出力するための発生器
EP4344663A1 (en) Electrosurgical generator with modular output socket for electrosurgical instrument
US20220370115A1 (en) Electrosurgical generator
JPH09135843A (ja) 外科手術装置
KR200375091Y1 (ko) 절연특성이 우수한 전자기기