JP2024089138A - 研磨装置および圧力制御ユニットの調整方法 - Google Patents

研磨装置および圧力制御ユニットの調整方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024089138000001
【課題】複数の圧力レギュレータの応答性のばらつきを小さくすることができる研磨装置が提供される。
【解決手段】研磨装置は、複数のバッファタンクT1~T6を備える。複数のバッファタンクT1~T6のそれぞれは、剛体から構成されたタンク部120と、バッファタンクの容積を調整する容積調整装置122と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、研磨装置および圧力制御ユニットの調整方法に関する。
半導体デバイスの製造工程における技術として、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)が知られている。CMPを行うための研磨装置は、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、ウェハを保持するための研磨ヘッドと、を備えている。
このような研磨装置を用いてウェハの研磨を行う場合には、複数の圧力室を有する研磨ヘッドによりウェハを保持しつつ、このウェハを研磨パッドの研磨面に対して所定の圧力で押圧する。このとき、研磨テーブルと研磨ヘッドとを相対運動させることによりウェハが研磨面に摺接し、ウェハの表面が研磨される。複数の圧力室に供給される気体の圧力は、圧力レギュレータによって調整される。
特開2015-131360号公報
圧力室の圧力変動を相対的に小さくするように構成されたバッファタンクを備える研磨装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、バッファタンクは、圧力室の容積と同じか、またはそれよりも大きい容積を有しており、圧力室の圧力変動を低下させることができる。
精密な研磨制御を行うためには、目標圧力値の変化に応じて圧力室内の圧力を速やかに変化させる必要がある。しかしながら、複数の圧力室に接続された複数の気体移送ラインは異なる長さを有していることがあり、複数の圧力室も異なる容積を有していることがある。
複数の気体移送ラインの長さや複数の圧力室の容積がそれぞれ異なると、複数の圧力室に連結された複数の圧力レギュレータの応答性(すなわち、圧力レギュレータの二次側圧力が目標圧力値に到達するまでの応答時間あるいは圧力変動の挙動)は異なってしまい、結果として、複数の圧力レギュレータの応答性にばらつきが生じてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、複数の圧力レギュレータの応答性のばらつきを小さくすることができる研磨装置および圧力制御ユニットの調整方法を提供することを目的とする。
一態様では、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付けるための複数の圧力室を有するトップリングと、前記複数の圧力室内の気体の圧力を制御する複数の圧力レギュレータと、前記複数の圧力レギュレータによって調整された圧力を検出する複数の圧力センサと、前記複数の圧力室と、前記複数の圧力レギュレータと、を連結する複数の気体移送ラインに接続された複数のバッファタンクと、を備える研磨装置が提供される。前記複数のバッファタンクのそれぞれは、剛体から構成されたタンク部と、前記バッファタンクの容積を調整する容積調整装置と、を備えている。
一態様では、前記容積調整装置は、前記タンク部の内部に配置され、かつ前記タンク部の内部空間の一部を閉塞する閉塞部材と、前記閉塞部材を往復移動させる往復移動機構と、前記往復移動機構によって移動された前記閉塞部材を位置決めする位置決め部材と、を備える。
一態様では、前記研磨装置は、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを通じて、前記複数の圧力室のそれぞれの圧力を制御する制御装置を備えており、前記制御装置は、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの二次側圧力を測定し、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの目標圧力値が変化したときの前記二次側圧力の変化が所定の許容範囲内に収まるように、前記バッファタンクの容積を決定する。
一態様では、前記制御装置は、前記容積を調整した後に、前記複数の圧力レギュレータに入力される制御パラメータを調整する。
一態様では、前記複数の圧力センサのそれぞれを第1の圧力センサと定義し、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを第1の圧力レギュレータと定義した場合、前記研磨装置は、前記第1の圧力センサの代わりに用意された第2の圧力センサと、前記第1の圧力レギュレータの代わりに用意された第2の圧力レギュレータと、を備えている。
一態様では、前記研磨装置は、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを通じて、前記複数の圧力室のそれぞれの圧力を制御する制御装置を備えており、前記制御装置は、所定の制御パラメータを前記第2の圧力レギュレータに入力し、前記第2の圧力センサに基づいて、前記第2の圧力レギュレータの二次側圧力を測定し、前記第2の圧力レギュレータの目標圧力値が変化したときの前記二次側圧力の変化が所定の許容範囲に収まるように、前記バッファタンクの容積を決定する。
一態様では、基板を研磨するためのトップリングに内蔵された複数の圧力室に気体を供給する圧力制御ユニットの調整方法が提供される。前記圧力制御ユニットは、前記複数の圧力室の気体の圧力を制御する複数の圧力レギュレータと、前記複数の圧力レギュレータによって調整された圧力を検出する複数の圧力センサと、前記複数の圧力室と、前記複数の圧力レギュレータと、を連結する複数の気体移送ラインに接続された複数のバッファタンクと、を備えており、前記複数のバッファタンクのそれぞれの容積は可変であり、前記容積は対応する前記複数の圧力センサのそれぞれによって測定された圧力値に基づいて決定される。
一態様では、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの目標圧力値が変化したときの前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの二次側圧力の変化が所定の許容範囲内に収まるように、前記容積を決定する。
一態様では、前記容積を調整した後に、前記圧力レギュレータの制御パラメータを調整する。
一態様では、前記複数の圧力センサのそれぞれを第1の圧力センサと定義し、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを第1の圧力レギュレータと定義した場合、前記第1の圧力レギュレータの代わりに第2の圧力レギュレータを用いて前記複数の圧力室の圧力を制御し、前記第1の圧力センサの代わりに第2の圧力センサを取り付けて、前記圧力を測定する。
研磨装置は、バッファタンクの容積を調整する容積調整装置を備えている。したがって、複数の気体移送ラインの長さや複数の圧力室の容積がそれぞれ異なっていても、複数のバッファタンクの容積を調整することによって、研磨装置は、複数の圧力レギュレータの応答性のばらつきを小さくすることができる。
研磨装置の一実施形態を示す図である。 図1に示すトップリングの構造を示す断面図である。 圧力制御ユニットを示す模式図である。 バッファタンクの構造を示す断面図である。 バッファタンクの容積を決定するフローを示す図である。 研磨装置のシステムを示す図である。 研磨装置のシステムの他の実施形態を示す図である。
図1は、研磨装置の一実施形態を示す図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨パッド23を支持する研磨テーブル22と、研磨対象物であるウェハなどの基板を保持して研磨テーブル22上の研磨パッド23に押圧するトップリング(基板保持部)30と、を備えている。
研磨テーブル22は、テーブル軸22aを介してその下方に配置されるテーブルモータ(図示しない)に連結されており、そのテーブル軸22a周りに回転可能になっている。研磨パッド23は研磨テーブル22の上面に貼付されており、研磨パッド23の表面はウェハWを研磨する研磨面23aを構成している。
研磨装置は、研磨テーブル22の上方に配置された研磨液供給ノズル(図示しない)を備えている。研磨液供給ノズルは、研磨パッド23上に研磨液を供給するように構成されている。
トップリング30は、ウェハWを研磨面23aに対して押圧するトップリング本体31と、ウェハWを保持してウェハWがトップリング30から飛び出さないようにするリテーナリング32と、を備えている。トップリング30は、トップリングシャフト27に接続されており、トップリングシャフト27は、上下動機構(図示しない)によりトップリングヘッド64に対して上下動するように構成されている。トップリングシャフト27は、その上下動により、トップリングヘッド64に対してトップリング30の全体を昇降させる。
図1に示すように、トップリング30は、その下面にウェハWを保持できるように構成されている。トップリングヘッド64は、トップリングヘッドシャフト80を中心として旋回可能に構成されている。ウェハWを保持したトップリング30は、トップリングヘッド64の旋回によりウェハWの受取位置から研磨テーブル22の上方位置に移動される。
ウェハWの研磨は次のようにして行われる。トップリング30および研磨テーブル22をそれぞれ回転させ、研磨テーブル22の上方に配置された研磨液供給ノズル(図示しない)から研磨パッド23上に研磨液を供給する。この状態で、トップリング30を所定の位置(所定の高さ)まで下降させ、この所定の位置でウェハWを研磨パッド23の研磨面23aに押圧する。ウェハWは研磨パッド23の研磨面23aに摺接され、結果として、ウェハWの表面が研磨される。以下、トップリング30の構造について説明する。
図2は、図1に示すトップリングの構造を示す断面図である。図2に示すように、トップリング本体31は、自由継手39を介して、トップリングシャフト27に連結されており、リテーナリング32は、トップリング本体31の下方に配置されている。
トップリング30は、ウェハWに接触する柔軟なメンブレン(弾性膜)34と、メンブレン34を保持するチャッキングプレート35と、を備えている。メンブレン34およびチャッキングプレート35は、トップリング本体31の下方に配置されている。トップリング30は、ウェハWを研磨パッド23の研磨面23aに押し付けるための複数の圧力室C1~C6を有している。
複数の圧力室C1~C6のうち、4つの圧力室(エアバッグ)C1,C2,C3,C4は、メンブレン34とチャッキングプレート35との間に配置されている。中央の圧力室C1は円形であり、他の圧力室C2,C3,C4は環状である。これらの圧力室C1,C2,C3,C4は、同心上に配列されている。
研磨装置は、圧力室C1,C2,C3,C4に接続された気体移送ラインF1,F2,F3,F4と、気体移送ラインF1,F2,F3,F4を介して、加圧気体(加圧流体)を供給する気体供給源(流体供給源)40と、気体移送ラインF1,F2,F3,F4に接続された真空ラインV1,V2,V3,V4と、を備えている。
真空ラインV1,V2,V3,V4は、圧力室C1,C2,C3,C4に負圧を形成するように構成されている。圧力室C1,C2,C3,C4の内部圧力は、互いに独立して変化させることが可能であり、ウェハWの対応する4つの領域、すなわち、中央部、内側中間部、外側中間部、および周縁部に対する研磨圧力を独立に調整することができる。
研磨装置は、チャッキングプレート35とトップリング本体31との間に形成された圧力室C5に接続された気体移送ラインF5と、気体移送ラインF5に接続された真空ラインV5と、をさらに備えている。気体供給源40から供給された加圧気体は、気体移送ラインF5を介して、圧力室C5に供給される。圧力室C5は、真空ラインV5を通じて負圧を形成する。
リテーナリング32は、研磨中にウェハWがトップリング30から飛び出さないように、ウェハWの周端部を取り囲んでいる。圧力室C3を構成する、メンブレン34の部位は開口を有しており、真空を圧力室C3に形成することにより、ウェハWは、メンブレン34の開口を通じて、トップリング30に吸着保持される。窒素ガスやクリーンエアなどの加圧気体を圧力室C3に供給することにより、ウェハWは、トップリング30からリリースされる。
トップリング30は、トップリング本体31とリテーナリング32との間に配置された環状のローリングダイヤフラム36を備えている。ローリングダイヤフラム36は、その内部に形成された圧力室C6を有している。
研磨装置は、圧力室C6に接続された気体移送ラインF6と、気体移送ラインF6に接続された真空ラインV6と、を備えている。圧力室C6は、気体移送ラインF6を介して気体供給源40に連結されている。気体供給源40は加圧気体を圧力室C6に供給し、ローリングダイヤフラム36はリテーナリング32を研磨パッド23に対して押圧する。圧力室C6は、真空ラインV6を通じて負圧を形成する。
研磨装置は、圧力室C1,C2,C3,C4,C5,C6に連通する気体移送ラインF1,F2,F3,F4,F5,F6に接続された電空レギュレータ(すなわち、圧力レギュレータ)R1,R2,R3,R4,R5,R6を備えている。気体供給源40から供給された加圧気体は、電空レギュレータR1~R6を通って圧力室C1~C6内に供給される。電空レギュレータR1~R6は、気体供給源40から供給される加圧気体の圧力を調整することによって、圧力室C1~C6内の気体の圧力を制御する。圧力室C1~C6は、大気開放弁(図示せず)に接続されている。大気開放弁は、圧力室C1~C6を大気開放するように構成されている。
研磨装置は、気体移送ラインF1~F6に接続された流量計G1,G2,G3,G4,G5,G6を備えている。流量計G1~G6は、気体移送ラインF1~F6を流れる気体の流量を測定するように構成されている。気体移送ラインF1~F6は、ロータリージョイント82を経由して、圧力室C1~C6から電空レギュレータR1~R6まで延びている。真空ラインV1~V6は、圧力室C1~C6と流量計G1~G6との間に配置されている。
研磨装置は、電空レギュレータR1,R2,R3,R4,R5,R6と、加圧気体のユースポイントであるトップリング30との間に配置されたバッファタンクT1,T2,T3,T4,T5,T6と、電空レギュレータR1,R2,R3,R4,R5,R6によって調整された圧力を検出する圧力センサP1,P2,P3,P4,P5,P6と、を備えている。
バッファタンクT1,T2,T3,T4,T5,T6は、分岐ラインB1,B2,B3,B4,B5,B6を通じて、気体移送ラインF1,F2,F3,F4,F5,F6にそれぞれ接続されている。バッファタンクT1~T6は、電空レギュレータR1~R6と、流量計G1~G6との間に配置されている。
圧力センサP1~P6は、加圧気体の移送方向において、電空レギュレータR1~R6の下流側(すなわち、2次側)の圧力を検出するように構成されている。圧力センサP1~P6は、電空レギュレータR1~R6に内蔵されていてもよく、または電空レギュレータR1~R6の下流側の位置において、気体移送ラインF1~F6に接続されてもよい。
研磨装置は、電空レギュレータR1~R6のそれぞれを通じて、圧力室C1~C6のそれぞれの圧力を制御する制御装置50を備えている。電空レギュレータR1~R6は、制御装置50に電気的に接続されている。制御装置50は、電空レギュレータR1~R6のそれぞれに対して、所定の制御パラメータ(例えば、PIDパラメータ)を入力して、電空レギュレータR1~R6のそれぞれの動作を制御する。
制御パラメータは、電空レギュレータR1~R6のそれぞれの応答性(すなわち、電空レギュレータR1~R6の二次側圧力が目標圧力値に到達するまでの応答時間あるいは圧力変動の挙動)を決定づけるパラメータであり、電空レギュレータR1~R6のそれぞれに対して設定されている。
電空レギュレータR1~R6は、入力された制御パラメータに基づいて、圧力室C1~C6に供給される気体の圧力および流量を制御する。上記二次側圧力は、圧力室C1~C6に供給される気体の流れ方向において、電空レギュレータR1~R6の下流側の圧力である。
トップリング30に保持されたウェハWの、研磨パッド23に対する押圧力は、圧力室C1~C6に供給される気体の圧力に依存する。したがって、圧力室C1~C6の圧力特性にばらつきが生じると、適切な押圧力がウェハWに付与されず、結果として、ばらつきは、ウェハWの研磨に悪影響を与えるおそれがある。したがって、圧力室C1~C6の圧力特性のばらつきを小さくすることが望ましい。より具体的には、圧力室C1~C6のすべてにおいて、圧力の安定性および応答性を、所定のしきい値以内にすることが望ましい。
バッファタンクT1~T6は、加圧気体を圧力室C1~C6に供給している間、加圧気体の圧力および流量の安定性を維持する。しかしながら、圧力室C1~C6に接続された気体移送ラインF1~F6は異なる長さを有していることがあり、圧力室C1~C6も異なる容積を有していることがある。
このような構成により、圧力室C1~C6の圧力特性(すなわち、電空レギュレータR1~R6の応答性)は異なってしまい、圧力室C1~C6の圧力特性(すなわち、電空レギュレータR1~R6の応答性)にばらつきが生じてしまうおそれがある。そこで、バッファタンクT1~T6は、可変な容積を有しており、バッファタンクT1~T6の容積を調整することにより、電空レギュレータR1~R6の応答性のばらつきを小さくすることができる。
図3は、圧力制御ユニットを示す模式図である。図3に示すように、研磨装置は、バッファタンクT1~T6、圧力センサP1~P6、および電空レギュレータR1~R6が組み込まれた圧力制御ユニット100を備えている。圧力制御ユニット100は、トップリング30の上方に配置された載置台110上に配置されている(図1参照)。
図4は、バッファタンクの構造を示す断面図である。バッファタンクT1~T6は、同一の構造を有しているため、以下、単一のバッファタンクT1(およびT2~T6)の構造について説明する。図4に示すように、バッファタンクT1のそれぞれは、剛体から構成されたタンク部120と、バッファタンクT1(より具体的には、タンク部120)の容積を調整する容積調整装置122と、を備えている。
タンク部120は、その下部において、気体移送ラインF1(およびF2~F6)に接続されており、気体供給源40から供給された加圧気体は、タンク部120に流れ込む。タンク部120は、筒状の耐圧構造を有しており、例えば、金属から構成されている。
容積調整装置122は、タンク部120の内部に配置され、かつタンク部120の内部空間の一部を閉塞する閉塞部材121と、閉塞部材121を往復移動させる往復移動機構124と、往復移動機構124によって移動された閉塞部材121を位置決めする位置決め部材127と、を備えている。
閉塞部材121は、タンク部120の延びる方向に対して垂直に配置された板形状を有している。本実施形態では、容積調整装置122は、閉塞部材121の外周面に装着されたOリング123を備えている。Oリング123を閉塞部材121とタンク部120の内面との間に配置することにより、Oリング123は、加圧気体の漏洩を防止することができる。
図4に示す実施形態では、往復移動機構124は、ボールねじ機構である。より具体的には、往復移動機構124は、タンク部120に形成された挿入穴120aおよびナット127に挿入されたねじ軸125を備えている。
ねじ軸125は、タンク部120の内部に配置された閉塞部材121に接続されている。ねじ軸125を回転することにより、閉塞部材121は往復移動する。本実施形態では、閉塞部材121をタンク部120の下部に近接する方向に移動させると、バッファタンクT1の容積は小さくなり、逆に、閉塞部材121をタンク部120の上部に近接する方向に移動させると、バッファタンクT1の容積は大きくなる。
作業者は、バッファタンクT1の容積を調整するために、ねじ軸125を介して、閉塞部材121を手動で移動させる。往復移動機構124は、ボールねじ機構には限定されない。一実施形態では、往復移動機構124は、ラックアンドピニオン機構であってもよく、ピストン機構であってもよい。
図4に示す実施形態では、位置決め部材127は、タンク部120に固定されたナット127に相当する。ねじ軸125の外周面に形成されたねじ溝をナット127の内周面に形成されたねじ溝に螺合させることにより、位置決め部材としてのナット127は、閉塞部材121を位置決めする。容積調整装置122は、ねじ溝によって、バッファタンクT1の容積を多段階に調整するように構成されてもよく、ねじ溝以外の構成によって、無段階に調整するように構成されてもよい。
一実施形態では、往復移動機構124は、ねじ軸125に連結された駆動モータ(図示しない)を備えてもよい。この場合、駆動モータは、その駆動によって、ねじ軸125に接続された閉塞部材121を位置決めすることができる。往復移動機構124が駆動モータを備えている場合には、往復移動機構124は、必ずしもナット127を備えていなくてもよく、駆動モータが位置決め部材を兼ねるようにしてもよい。
図5は、バッファタンクの容積を決定するフローを示す図である。このフローは、研磨装置の立ち上げ時に行う、圧力制御ユニット100の調整工程を示している。図5に示すように、図5のステップS101に示すように、制御装置50は、所定の制御パラメータ(固定値)を電空レギュレータR1~R6に入力し、電空レギュレータR1~R6を動作させる。電空レギュレータR1~R6は、制御パラメータに基づいて、気体供給源40から供給される加圧気体の圧力および流量を調整する。電空レギュレータR1~R6によって調整された加圧気体は、圧力室C1~C6に供給される。
圧力センサP1~P6のそれぞれは、電空レギュレータR1~R6によって調整された加圧気体の圧力値のそれぞれを検出する。作業者は、圧力センサP1~P6のそれぞれによって検出された圧力値に基づいて、電空レギュレータR1~R6のそれぞれの応答性(すなわち、電空レギュレータR1~R6の二次側圧力が目標圧力値に到達するまでの応答時間あるいは圧力変動の挙動)を圧力室C1~C6ごとに測定する(ステップS102参照)。同様に、流量計G1~G6のそれぞれは、電空レギュレータR1~R6によって調整された加圧気体の流量値のそれぞれを検出する。
ステップS103に示すように、作業者は、制御パラメータに基づいて動作する電空レギュレータR1~R6のそれぞれの応答性(すなわち、圧力室C1~C6のそれぞれの圧力特性)と、所定の許容条件と、を比較し、応答性(すなわち、圧力特性)が許容条件を満たすか否かを判断する。
言い換えれば、作業者は、電空レギュレータR1~R6のそれぞれの目標圧力値が変化したときの二次側圧力の変化(すなわち、圧力変化の挙動または圧力変化を示す曲線)が所定の許容範囲内に収まるか否かを判断する。
許容条件を満たす応答性が存在する場合(ステップS103の「YES」参照)、作業者は、許容条件を満たす応答性に対応するバッファタンクT1~T6の容積を変更しない(ステップS104参照)。許容条件を満たさない応答性が存在する場合(ステップS103の「NO」参照)、作業者は、応答性が許容条件を満たすように、許容条件を満たさない応答性に対応するバッファタンクT1~T6の容積を変更する(ステップS105参照)。
本実施形態によれば、研磨装置は、バッファタンクT1~T6の容積を調整する容積調整装置122を備えている。したがって、気体移送ラインF1~F6の長さや圧力室C1~C6の容積がそれぞれ異なっていても、バッファタンクT1~T6の容積を調整することによって、研磨装置は、電空レギュレータR1~R6の応答性のばらつきを小さくすることができる。
なお、電空レギュレータR1~R6の二次側圧力の変化が所定の許容範囲内に収まるように、バッファタンクT1~T6の容積を調整した後、圧力および流量の安定性(目標圧力が一定の場合の、圧力および流量の変動幅が所定の許容範囲に入っているか)を確認するようにすることが望ましい。
上述した実施形態では、作業者がバッファタンクT1~T6の容積を決定するフローについて説明したが、一実施形態では、制御装置50がバッファタンクT1~T6の容積を決定してもよい。この場合、制御装置50は、ねじ軸125に連結された駆動モータ(図示しない)を操作して、バッファタンクT1~T6の容積を自動的に調整してもよい。
作業者(または制御装置50)は、バッファタンクT1~T6のそれぞれの容積を調整(決定)した後に、制御パラメータを圧力室C1~C6ごとに調整して、応答性の均一性がさらに向上するように、制御パラメータを最適化してもよい。より具体的には、作業者は、ステップS101~ステップS105を行った後、圧力室C1~C6のそれぞれに対して、制御パラメータを個別に調整してもよい。このような構成により、電空レギュレータR1~R6の応答性のばらつきをさらに小さくすることができる。
図6は、研磨装置のシステムを示す図である。図7は、研磨装置のシステムの他の実施形態を示す図である。図6および図7に示すように、電空レギュレータR1~R6、流量計G1~G6、バッファタンクT1~T6、および圧力センサP1~P6は、気体移送ラインF1~F6に接続されており、加圧気体の移送方向において、この順に配置されている。真空ラインV1~V6は、バッファタンクT1~T6と圧力センサP1~P6との間に配置されている。
図7に示すように、研磨装置は、気体移送ラインF1~F6のそれぞれに連結された調整用セット130を備えている。調整用セット130は、圧力センサP1~P6の代わりに用意された圧力センサ(第2の圧力センサ)P1+~P6+と、電空レギュレータR1~R6の代わりに用意された電空レギュレータ(第2の電空レギュレータ)R1+~R6+と、を備えている。図7に示す実施形態では、研磨装置は、流量計G1~G6の代わりに用意された流量計(第2の流量計)G1+~G6+をさらに備えている。
圧力センサP1+~P6+は、圧力センサP1~P6よりも高い精度で圧力を検出する高精度圧力センサである。電空レギュレータR1+~R6+は、電空レギュレータR1~R6よりも高い精度で動作する高精度電空レギュレータである。流量計G1+~G6+は、流量計G1~G6よりも高い精度で流量を検出する高精度流量計である。圧力センサP1+~P6+、電空レギュレータR1+~R6+、および流量計G1+~G6+は、個体差に起因する測定誤差を抑制するために設けられている。
制御装置50は、制御パラメータを電空レギュレータR1+~R6+に入力し、圧力センサP1+~P6+(および流量計G1+~G6+)に基づいて、電空レギュレータR1+~R6+の応答性を測定し、応答性が所定の許容条件を満たすように、バッファタンクT1~T6の容積を決定する(図5のステップS101~ステップS105参照)。
本実施形態によれば、制御装置50は、調整用セット130を用いて、バッファタンクT1~T6の容積を調整することによって、圧力センサP1~P6、電空レギュレータR1~R6、および流量計G1~G6の個体差の影響を排除して、電空レギュレータR1~R6の均一な応答性を向上させることができる。
気体移送ラインF1~F6の長さおよび/または圧力室C1~C6の容積は、研磨装置ごとに異なる可能性がある。したがって、ある研磨装置において、圧力レギュレータの応答性のばらつきを小さくすることができたとしても、他の研磨装置においては、圧力レギュレータの応答性のばらつきを小さくすることができないおそれがある。
上述した実施形態によれば、バッファタンクT1~T6の容積を調整する容積調整装置122は、圧力室C1~C6の圧力特性(すなわち、電空レギュレータR1~R6の応答性)のばらつきを小さくすることができる。したがって、容積調整装置122は、1つの研磨装置に設けられた各研磨モジュールの圧力室C1~C6のすべての応答性を所定の許容範囲内に収めることはもちろん、複数の研磨装置に設けられた各研磨モジュールの圧力室C1~C6のすべての応答性を所定の許容範囲内に収めることができる。
一実施形態では、制御装置50は、電空レギュレータR1~R6の外部に配置された外部圧力センサP1~P6(例えば、図6参照)のそれぞれによって検出された圧力検出値に基づいて、電空レギュレータR1~R6に入力する圧力指令値を補正して、補正圧力指令値を生成し、補正圧力指令値に基づいて、電空レギュレータR1~R6を制御してもよい。制御装置50は、補正圧力指令値に基づいて、電空レギュレータR1~R6を動作させて、圧力室C1~C6に供給される加圧気体の圧力を制御する。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
22 研磨テーブル
22a テーブル軸
23 研磨パッド
23a 研磨面
27 トップリングシャフト
30 トップリング
31 トップリング本体
32 リテーナリング
34 メンブレン
35 チャッキングプレート
36 ローリングダイヤフラム
39 自由継手
40 気体供給源
50 制御装置
64 トップリングヘッド
80 トップリングヘッドシャフト
82 ロータリージョイント
100 圧力制御ユニット
110 載置台
120 タンク部
120a 挿入穴
121 閉塞部材
122 容積調整装置
123 Oリング
124 往復移動機構
125 ねじ軸
127 ナット(位置決め部材)
130 調整用セット
P1~P6 圧力センサ
P1+~P6+ 圧力センサ(第2の圧力センサ)
C1~C6 圧力室
F1~F6 気体移送ライン
V1~V6 真空ライン
G1~G6 流量計
G1+~G6+ 流量計(第2の流量計)
R1~R6 電空レギュレータ
R1+~R6+ 電空レギュレータ(第2の電空レギュレータ)
B1~B6 分岐ライン
T1~T6 バッファタンク

Claims (10)

  1. 研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付けるための複数の圧力室を有するトップリングと、
    前記複数の圧力室内の気体の圧力を制御する複数の圧力レギュレータと、
    前記複数の圧力レギュレータによって調整された圧力を検出する複数の圧力センサと、
    前記複数の圧力室と、前記複数の圧力レギュレータと、を連結する複数の気体移送ラインに接続された複数のバッファタンクと、を備え、
    前記複数のバッファタンクのそれぞれは、
    剛体から構成されたタンク部と、
    前記バッファタンクの容積を調整する容積調整装置と、を備えている、研磨装置。
  2. 前記容積調整装置は、
    前記タンク部の内部に配置され、かつ前記タンク部の内部空間の一部を閉塞する閉塞部材と、
    前記閉塞部材を往復移動させる往復移動機構と、
    前記往復移動機構によって移動された前記閉塞部材を位置決めする位置決め部材と、を備える、請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記研磨装置は、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを通じて、前記複数の圧力室のそれぞれの圧力を制御する制御装置を備えており、
    前記制御装置は、
    前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの二次側圧力を測定し、
    前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの目標圧力値が変化したときの前記二次側圧力の変化が所定の許容範囲内に収まるように、前記バッファタンクの容積を決定する、請求項1に記載の研磨装置。
  4. 前記制御装置は、前記容積を調整した後に、前記複数の圧力レギュレータに入力される制御パラメータを調整する、請求項3に記載の研磨装置。
  5. 前記複数の圧力センサのそれぞれを第1の圧力センサと定義し、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを第1の圧力レギュレータと定義した場合、
    前記研磨装置は、
    前記第1の圧力センサの代わりに用意された第2の圧力センサと、
    前記第1の圧力レギュレータの代わりに用意された第2の圧力レギュレータと、を備えている、請求項1に記載の研磨装置。
  6. 前記研磨装置は、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを通じて、前記複数の圧力室のそれぞれの圧力を制御する制御装置を備えており、
    前記制御装置は、
    所定の制御パラメータを前記第2の圧力レギュレータに入力し、
    前記第2の圧力センサに基づいて、前記第2の圧力レギュレータの二次側圧力を測定し、
    前記第2の圧力レギュレータの目標圧力値が変化したときの前記二次側圧力の変化が所定の許容範囲に収まるように、前記バッファタンクの容積を決定する、請求項5に記載の研磨装置。
  7. 基板を研磨するためのトップリングに内蔵された複数の圧力室に気体を供給する圧力制御ユニットの調整方法であって、
    前記圧力制御ユニットは、
    前記複数の圧力室の気体の圧力を制御する複数の圧力レギュレータと、
    前記複数の圧力レギュレータによって調整された圧力を検出する複数の圧力センサと、
    前記複数の圧力室と、前記複数の圧力レギュレータと、を連結する複数の気体移送ラインに接続された複数のバッファタンクと、を備えており、
    前記複数のバッファタンクのそれぞれの容積は可変であり、前記容積は対応する前記複数の圧力センサのそれぞれによって測定された圧力値に基づいて決定される、圧力制御ユニットの調整方法。
  8. 前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの目標圧力値が変化したときの前記複数の圧力レギュレータのそれぞれの二次側圧力の変化が所定の許容範囲内に収まるように、前記容積を決定する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記容積を調整した後に、前記圧力レギュレータの制御パラメータを調整する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記複数の圧力センサのそれぞれを第1の圧力センサと定義し、前記複数の圧力レギュレータのそれぞれを第1の圧力レギュレータと定義した場合、
    前記第1の圧力レギュレータの代わりに第2の圧力レギュレータを用いて前記複数の圧力室の圧力を制御し、
    前記第1の圧力センサの代わりに第2の圧力センサを取り付けて、前記圧力を測定する、請求項9に記載の方法。
JP2022204319A 2022-12-21 2022-12-21 研磨装置および圧力制御ユニットの調整方法 Pending JP2024089138A (ja)

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