JP2024086075A - 硬質表面除菌用組成物及び硬質表面の除菌方法 - Google Patents

硬質表面除菌用組成物及び硬質表面の除菌方法 Download PDF

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Abstract

【課題】除菌性能と気泡保持性能とを両立した組成物の提供。
【解決手段】下記式(I)で表される化合物又はその塩と、ポリアクリル酸と、水と、を含み、気泡が内部に分散して保持されている、硬質表面除菌用組成物。
式(I):R-N((CH2nNH22
[式中、
Rは、水素、又は直鎖若しくは分岐鎖のアルキルであり、
nは、それぞれ独立して、2~6の整数である]
【選択図】なし

Description

本発明は、硬質表面除菌用組成物及び硬質表面の除菌方法に関する。
床面等の硬質表面は、人が接触する機会が多く、皮脂等の汚れが蓄積しやすいため、汚れを栄養源とする種々の微生物が繁殖しやすい環境である。衛生意識の向上に伴い、除菌効果を有する組成物で硬質表面を処理することが広く行われている。
例えば、特許文献1には、アミンオキシド系界面活性剤等を含む硬質表面用洗浄剤組成物が、除菌力に優れることが記載されている。また、特許文献2には、陽イオン界面活性剤等を含み、20℃におけるpHが4.0以上9.0以下である、硬質表面用除菌剤組成物が記載されている。
特開2015-7221号公報 特開2020-200269号公報
ところで、製剤の美観を高めることを目的として、製剤中に気泡を均一に分散させることが行われている。そこで、本発明は、除菌性能と気泡保持性能とを両立した組成物を提供することを目的とする。
本発明者等が鋭意検討した結果、所定の除菌成分とポリアクリル酸とを組み合わせることにより、除菌性能と気泡保持性能とを両立できることを見出した。
本発明は以下の実施形態を含む。
[1]
下記式(I)で表される化合物又はその塩
式(I):R-N((CH2nNH22
[式中、
Rは、水素、又は直鎖若しくは分岐鎖のアルキルであり、
nは、それぞれ独立して、2~6の整数である]と、
ポリアクリル酸と、
水と、
を含み、
気泡が内部に分散して保持されている、
硬質表面除菌用組成物。
[2]
前記硬質表面除菌用組成物を振盪し、30分静置した後の気泡の数をa個、7日間静置した後の気泡の数をb個とした場合において、b/aが0.1以上である、[1]に記載の硬質表面除菌用組成物。
[3]
[1]又は[2]に記載の硬質表面除菌用組成物を、希釈すること、及び
前記希釈した硬質表面除菌用組成物で、硬質表面を処理すること、
を含む、
硬質表面を除菌する方法。
本発明によれば、除菌性能と気泡保持性能とを両立した組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
<硬質表面除菌用組成物>
本発明の一実施形態は、下記式(I)で表される化合物又はその塩と、ポリアクリル酸と、水と、を含み、気泡が内部に分散して保持されている、硬質表面除菌用組成物に関する。
式(I):R-N((CH2nNH22
[式中、
Rは、水素、又は直鎖若しくは分岐鎖のアルキルであり、
nは、それぞれ独立して、2~6の整数である]
本実施形態に係る組成物は、その内部に気泡を均一に分散して長期間保持することができるために美観に優れると共に、高い除菌効果を発揮することもできる。
[成分]
本実施形態に係る組成物は、式(I)で表される化合物又はその塩(以下「化合物(I)ともいう」)を含む。化合物(I)は、除菌成分として機能する。
式(I)のRは、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキルであり、より好ましくは直鎖のアルキルであり、更に好ましくは炭素数6~18の直鎖のアルキルであり、より更に好ましくは炭素数10~14の直鎖のアルキルであり、特に好ましくは炭素数12の直鎖のアルキルである。
式(I)のnは、それぞれ独立して、好ましくは2~5の整数であり、より好ましくは2~4の整数であり、更に好ましくは3又は4であり、特に好ましくは3である。
式(I)で表される化合物として、具体的には、
・N-(3-アミノプロピル)-N-デシルプロパン-1,3-ジアミン、
・N-(3-アミノプロピル)-N-ドデシルプロパン-1,3-ジアミン、
・N-(3-アミノエチル)-N-ドデシルプロパン-1,3-ジアミン、
・N-(3-アミノエチル)-N-テトラデシルプロパン-1,3-ジアミン
等が挙げられ、
N-(3-アミノエチル)-N-ドデシルプロパン-1,3-ジアミンが好ましい。
式(I)で表される化合物の塩としては特に限定されないが、例えば、無機酸との塩、及び有機酸との塩が挙げられる。
無機酸としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、及び臭化水素酸が挙げられる。
有機酸としては、例えば、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、及び乳酸が挙げられる。
化合物(I)は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る組成物は、ポリアクリル酸を含む。ポリアクリル酸は、気泡の保持に寄与する。
ポリアクリル酸は、アクリル酸を重合させて得られる高分子であり、その分子量及び構造(例えば、直鎖状、分岐鎖状等)に特に制限はない。本明細書におけるポリアクリル酸は、塩の形態であってもよいし、(部分的に)中和した形態であってもよいし、(部分的に)架橋した形態であってもよい。ポリアクリル酸の塩としてはナトリウム、カリウム等の一価金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。ポリアクリル酸の市販品としては、Carbopol 20 polymer、Carbopol 21 polymer、Carbopol 20 polymer(いずれもLubrizol社製)、ジュンロンPW-120(東亞合成株式会社製)、POLYGEL CB(3V Sigma社製)等を用いることができる。
ポリアクリル酸は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る組成物は、水を含む。水としては、例えば、水道水、精製水、イオン交換水、及び純水が挙げられる。
本実施形態に係る組成物は、pH調整剤を更に含んでいてもよい。pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、塩酸、ホウ酸、酢酸、クエン酸、リン酸、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、トリエタノールアミン、トリス、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジイソプロパノールアミン、及びトリイソプロパノールアミンが挙げられる。水酸化ナトリウムを含むことによって、好適な増粘効果が得られる。塩酸又はホウ酸を含むことによって、より低いpH域でも製剤の安定性を担保できる。
pH調整剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
化合物(I)の量は、組成物の質量を基準として、好ましくは0.01~3質量%であり、より好ましくは0.05~2質量%であり、更に好ましくは0.1~1質量%である。
ポリアクリル酸の量は、組成物の質量を基準として、好ましくは0.01~3質量%であり、より好ましくは0.05~2質量%であり、更に好ましくは0.1~1質量%である。
本実施形態に係る組成物は、溶剤を更に含んでいてもよい。溶剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール等の低級アルコール;パルミチン酸、ステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸等の脂肪酸;ノルマルパラフィン、イソパラフィン、ヘキサン、スクワラン等の飽和炭化水素;ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等の脂肪酸エステルが挙げられる。
本実施形態に係る組成物は、ノニオン系界面活性剤を更に含んでいてもよい。ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンジアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルプルロニック系界面活性剤が挙げられる。
本実施形態に係る組成物は、粘度調整剤を更に含んでいてもよい。粘度調整剤としては、例えば、キサンタンガム、ジェランガム、グァーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、アルギン酸及びその塩、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。
本実施形態に係る組成物は、キレート剤を更に含んでいてもよい。キレート剤としては、例えば、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、グルコン酸、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、アスパラギン酸ジ酢酸(ASDA)、イソセリンジ酢酸(ISDA)、β-アラニンジ酢酸(ADAA)、セリンジ酢酸(SDA)、グルタミン酸ジ酢酸(GLDA)、イミノジコハク酸(IDS)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、1,3-プロパンジアミン四酢酸(PDTA)、1,3-ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン四酢酸(DPTA-OH)、ヒドロキシエチレンイミノ二酢酸(HIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、グリコールエーテルジアミン四酢酸(GEDTA)、ジカルボキメチルグルタミン酸(CMGA)、(S,S)-エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)が挙げられる。
本実施形態に係る組成物は、防腐剤を更に含んでいてもよい。防腐剤としては、例えば、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-n-ブチル-3-イソチアゾロン、2-ベンジル-3-イソチアゾロン、2-フェニル-3-イソチアゾロン、2-メチル-4,5-ジクロロイソチアゾロン、5-クロロ-2-メチル-3-イソチアゾロン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン等のベンズイソチアゾロン系化合物;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル等のパラオキシ安息香酸類;塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム等の四級アンモニウム塩;フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウムが挙げられる。
本実施形態に係る組成物は、香料を更に含んでいてもよい。香料としては、例えば、シンナミックアルデヒド、シトラール、シトロネラ―ル、オクタナール、リリアール、リラール、バニリン、ヘリオナール等のアルデヒド類;オイゲノール、イソオイゲノール等のフェノール類;ゲラニオール、リナロール、ネロール、テルピネオール、メントール、テルピネオール、フェニルエチルアルコール、ジヒドロリナロール等のアルコール類;酢酸アミル、ジヒドロジャスモン酸メチル、サリチル酸ベンジル、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、ギ酸ゲラニル、へディオン、酢酸リナリル等のエステル類;リモネン、α-ピネン、ミルセン等の炭化水素類;α-イオノン、β-イオノン、α-ダマスコン、α-ダマスコン、δ-ダマスコン、シス-ジャスモン、イソイースーパー、カルボン等のケトン類;及びそれらを含むオレンジ油、レモン油、ライム油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビエス油、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油、タイム油等の精油が挙げられる。
[性質]
本実施形態に係る組成物は、その内部に気泡を長期間保持することができる。具体的には、組成物を振盪し、30分静置した後の気泡の数をa個、7日間静置した後の気泡の数をb個とした場合において、b/aは、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.12以上であり、更に好ましくは0.14以上であり、特に好ましくは0.16以上である。b/aの上限は特に限定されないが、例えば、0.5、0.4、0.3、又は0.2としてもよい。気泡の数の測定方法は、下記実施例に記載のとおりである。
気泡の大きさは、好ましくは0.01~10mmであり、より好ましくは0.05~5mmであり、更に好ましくは0.1~2mmである。気泡の大きさが前記範囲であることにより、組成物の美観が更に優れる。気泡の大きさの測定方法は、下記実施例に記載のとおりである
本実施形態に係る組成物のpHは、好ましくは8~12であり、より好ましくは8.5~11であり、更に好ましくは9~10である。pHを8以上とすることにより、化合物(I)の析出を抑制することができる。pHを12以下とすることにより、使用時の皮膚への悪影響を抑制することができる。
本実施形態に係る組成物の20℃における粘度は、好ましくは50~50000mPa・sであり、より好ましくは1000~30000mPa・sであり、更に好ましくは3000~20000mPa・sである。粘度を前記範囲とすることにより、気泡保持性能及び水への希釈性能を更に向上させることができる。粘度の測定方法は、下記実施例に記載のとおりである
本実施形態に係る組成物は、透明であることが好ましい。透明であることにより、気泡が視認しやすくなり、美観に優れる。
[用途]
本実施形態に係る組成物は、硬質表面の除菌に使用することができる。硬質表面としては、例えば、プラスチック、金属、ガラス、陶器、木、コンクリート等で構成された物の表面が挙げられる。
<除菌方法>
本発明の一実施形態は、上記硬質表面除菌用組成物を、希釈すること、及び前記希釈した硬質表面除菌用組成物で、硬質表面を処理すること、を含む、硬質表面を除菌する方法に関する。
硬質表面除菌用組成物の希釈率は、組成物の性質や除菌対象物等に応じて適宜調節すればよい。そのため、希釈率は特に限定されないが、例えば、10~100倍に希釈してもよい。
硬質表面の具体例については、上記<硬質表面除菌用組成物>の欄に記載したとおりである。
硬質表面の処理方法は、特に限定されず、組成物が硬質表面に接触すればよい。具体的な処理方法としては、例えば、噴霧方法、塗布方法、又は浸漬方法が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
<硬質表面除菌用組成物の調製>
表1に示すとおり、所定の成分を所定の割合で混合することにより、実施例1及び比較例1~6の組成物を調製した。
<殺菌試験>
[試験方法]
(1)予め黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC13276)をSCD培地10mLに接種し、37℃下で24時間前培養した。
(2)前培養液を5000rpmで5分間遠心分離し、上清を除き、PBS(phosphate-buffered saline)10mLを加え懸濁した。
(3)660nmにおける吸光度(OD600)を測定し、OD600=0.5となるようPBSで希釈した。
(4)希釈した菌液100μLに、各検体をイオン交換水で20倍希釈した希釈製剤900μLを加え、10秒間ボルテックスで混和した。また、コントロールとして、検体に替えてPBS900μLを用いた。
(5)25℃下で60分静置した。
(6)静置した混合液100μLをSCDLP液体培地10mLに添加し不活化させた。
(7)SCDLP液体培地で適宜希釈し、100μLをとり、SCDLP寒天培地に塗抹した。
(8)37℃下で24時間培養し、コロニー数をカウントし、下記式から殺菌効力を算出した。
(殺菌率(%))
殺菌率(%)=(PBS処理時の生残菌数-検体処理時の生残菌数)/(PBS処理時の生残菌数)×100
<気泡残存性の評価>
[試験方法]
(1)50mL容量のガラス製サンプル瓶(SV-50A;日電理化硝子)に製剤約30gを充填した。
(2)蓋を閉め、30cm間隔にて上下に30回/15秒振盪し、製剤中に気泡を発生させた。
(3)25℃下で静置し、下記の方法に従って30分後及び7日後の残存気泡数を測定した。
(残存気泡数の測定)
・ポリエチレン製深型シャーレ(φ90mm、深さ20mm;フルステリ社製)に製剤約10gを均一に注いだ。
・デジタルマイクロスコープ(VHX-900;キーエンス)を用いて撮像し、5×5mmの範囲にあるφ0.1mm以上の大きさの気泡を測定した。
<粘度の測定>
[試験方法]
製剤約300gを300mLビーカーに入れ、製剤温度20℃における粘度を測定した。測定はR型粘度計(RB-85型;東機産業)及びH2ロータを用いて行った。実施例1並びに比較例2、5及び6は回転速度2.5rpmで、比較例1は回転速度5rpmで測定した。比較例3及び4はH2ロータを用いて100rpmで測定した。
<試験結果>
上記試験の結果を表1に示す。実施例1が示すとおり、N-(3-アミノプロピル)-N-ドデシルプロパン-1,3-ジアミンと、ポリアクリル酸とを組み合わせることにより、除菌性能と気泡保持性能とを両立することができた。一方、比較例1~6が示すとおり、前記成分のいずれかが欠けると、前記性能を両立することができなかった。

Claims (3)

  1. 下記式(I)で表される化合物又はその塩
    式(I):R-N((CH2nNH22
    [式中、
    Rは、水素、又は直鎖若しくは分岐鎖のアルキルであり、
    nは、それぞれ独立して、2~6の整数である]と、
    ポリアクリル酸と、
    水と、
    を含み、
    気泡が内部に分散して保持されている、
    硬質表面除菌用組成物。
  2. 前記硬質表面除菌用組成物を振盪し、30分静置した後の気泡の数をa個、7日間静置した後の気泡の数をb個とした場合において、b/aが0.1以上である、
    請求項1に記載の硬質表面除菌用組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の硬質表面除菌用組成物を、希釈すること、及び
    前記希釈した硬質表面除菌用組成物で、硬質表面を処理すること、
    を含む、
    硬質表面を除菌する方法。
JP2022200968A 2022-12-16 硬質表面除菌用組成物及び硬質表面の除菌方法 Pending JP2024086075A (ja)

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