JP2024081665A - アルカリホスファターゼを用いて神経線維腫症1型および関連状態を治療する方法 - Google Patents

アルカリホスファターゼを用いて神経線維腫症1型および関連状態を治療する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】神経線維腫症1型(NF1)の少なくとも1つの症状を治療する方法を提供する。
【解決手段】本開示は、可溶性アルカリホスファターゼ(sALP)を患者に投与することにより、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状を治療するため、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療するため、または骨癒合を誘導するための方法を特徴とする。
【選択図】なし

Description

多くの疾患および状態は骨もしくは軟骨の異常な骨格機能、構造、または成長を伴う。そのような疾患の例は、神経線維腫症1型(NF1またはフォンレックリングハウゼン病)である。NF1は、およそ3,500人の出生数に1人の発生率の常染色体性優性遺伝障害である。遺伝子NF1は、Rasキナーゼを抑制することが知られているGTPase活性化タンパク質(GAP)ファミリーのメンバーであるニューロフィブロミンをコードする。ニューロフィブロミンはp21-RASの特異的な抑制因子であり、NF1遺伝子における突然変異は異常な細胞成長および分化につながるRASの抑制されない活性化を引き起こす。NF1の一般的な臨床的特徴には、神経皮膚性神経線維腫および視覚路腫瘍などの様々な発癌性形質転換、ならびに認知障害および骨格異常などの他の非癌兆候が含まれる。
神経線維腫症1型は、脊椎の発達を妨げる可能性がある。この疾患は、硬膜と呼ばれる脊椎の保護被覆に影響を与える場合がある。脊髄神経の神経線維腫による髄液の圧力の増加は、脳脊髄液を含む嚢の膨張である硬膜拡張症をもたらす可能性がある。この状態は、背中および肢の疼痛、膀胱制御問題、ならびに重度の場合、痺れをもたらす場合がある。神経線維腫症は、脊髄におよびその周囲に腫瘍を引き起こす場合もある。この領域において良性腫瘍であっても、最も重度の場合では、疼痛および脱力感を引き起こす可能性がある。骨粗鬆症は神経線維腫症1型の罹患者の間で一般的であり、罹患者は一般的に、年齢別の健康な個体よりも骨密度が低い。
神経線維腫症1型の小児は、ジストロフィー脊椎側弯症、非ジストロフィー脊椎側弯症、および/または後湾症を発症し得る。左から右への脊椎の不規則な側弯の脊椎側弯症、および丸まったまたは前角度のある背中の後湾症は、一緒にまたは別個に、神経線維腫症1型の5人に約1人において生じる。非ジストロフィー脊椎側弯症は、神経線維腫症の小児でも、青年期特発性脊椎側弯症.として知られる「典型的な」脊椎側弯症とかなり似ている。しかしながら、ジストロフィー脊椎側弯症は、脊椎に影響を与える神経線維腫に関連する骨性変化により生じる脊椎側弯症のより重度な形態である。これには、異常に薄い肋骨、椎骨の脆弱、および重度な脊椎彎曲が伴い得る。
ジストロフィー脊椎側弯症は、稀だが、衰弱性神経学的障害(不全対麻痺、対麻痺)に関連し得るNF1の患者において深刻な骨格兆候である。これは、いくつかの椎骨を伴う鋭い角度形成、椎骨回転、椎骨貝状陥凹(vertebral scalloping)、楔状椎、および他のX線所見を特徴とする(Durrani et al.,2000)。NF1と診断されたわずか14歳の患者でも、前後脊椎X線写真は、わずか3つの椎骨にわたって49度の湾曲を伴う胸腰部ジストロフィー脊椎側弯症を示す(Petryk et al.,2016)。
ジストロフィー湾曲は、急速な進行の前兆であり、早期固定を必要とし、これは顕著な罹患率に関連する。術後経過は、NF1患者において本質的に不十分な骨癒合により複雑になり、脊椎後方固定を受けるNF-1の患者の60~100%において偽関節(固定の欠如)をもたらす(Delucia et al.,2011)。例えば、治療された脊椎側弯症の3人のNF1患者のうち3人が、青年期特発性脊椎側弯症の1/100人の患者と比較して、脊椎後方固定後に偽関節を有した。
脊椎側弯症に対する治療は常に困難であるが、ジストロフィー脊椎側弯症が存在する場合、特に困難である。理学療法は脊椎の小さな構造的問題を軽減することができるが、決定的な治療は整形外科手術を必要とすることが多い。例えば、手術による骨の骨化を誘導するための方法である関節固定を用いて、罹患した患者の脊椎固定をもたらすことができる。関節固定は、天然の骨移植片(例えば、自家移植片または同種移植片)の使用、または合成骨代用材の患部への導入を伴い得る。合成骨代用材の例としては、ヒドロキシアパタイトまたはリン酸三カルシウムに基づく顆粒、ならびに骨形成タンパク質(BMP)が挙げられる。別の選択肢は、骨の成長に有利に働く位置に金属インプラントを骨に取り付けて、それらを一緒に保持することである。関節固定は一般的に、例えば、脊椎、手、足首、足、臀部、または膝の結合部のまたはその付近の骨折の癒合を促進するために使用され、骨折は、事故、損傷、または進行性劣化により引き起こされる。関節固定は、NF1関連脊椎側弯症および後湾症を治療するためにも用いることができる。最終結果は、典型的には、互いに対する骨の移動が制限されるような、2つの隣接している骨の固定である。
動物およびインビトロ研究に基づいて、NF1における不十分な骨癒合は、骨形成の低減、骨吸収の増加、および不十分な骨石灰化の組み合わせによるものであると考えられており、主要なプロセスが正常な骨の恒常性および骨の修復に関与する。前臨床研究は、NF1における骨病理がかなりRas経路の過剰活性化およびピロリン酸(PPi)蓄積によるものであることを示す(de la Croix Ndong et al.,2014)。ニューロフィブロミンは、活性Rasの変換、GTPのその不活性形態への結合、GDPへの結合を加速する。これはPPi合成および細胞外輸送を促進する遺伝子の発現の上方制御にもつながり、PPi蓄積および石灰化の阻害につながる。NF1の喪失も、間葉系前駆細胞からの傷害性骨芽細胞分化およびアルカリホスファターゼ発現(Wu et al.,2006;Yu et al.,2005)、ならびに破骨細胞形成および骨吸収の顕著な増加(Yang et al.,2006)にもつながる。
NF1におけるジストロフィー脊椎側弯症の手術後に確実な関節固定を達成する難しさを考えると、単剤療法は一見適切なまたは効果的な治療戦略ではなかった。骨形成を誘導するための組換え骨形成タンパク質(BMP)の使用は、脊椎固定手術において確立されているが、NF1におけるBMP治療単独に対する骨細胞前駆細胞の応答は、限られているように思え(de la Croix Ndong et al.,2014、Heerva et al.,2012)、この患者集団における臨床的転帰を不十分なものにさせる。
後の研究では、BMPとビスホスホネートとの組み合わせ使用が脛骨の偽関節を伴うNF1欠損マウス(Schindeler et al.,2008)およびNF1患者(Birke et al.,2010)においてBMP療法単独よりも優れているように思えることが示された。脊椎後方固定の前臨床モデルにおいて、rhBMP2およびゾレドロン酸で治療されたNF1欠損マウスも固定において顕著な改善を示したが、NF1欠損マウスは依然として野生型対照よりも少ない骨を生成した(Bobyn et al.,2014)。他の研究は、これらの薬剤を組み合わせた(Petryk et al.,2016)。
しかしながら、今までに試みてきた治療である、骨形成を強化するための骨形成タンパク質(BMP)および骨吸収を阻害するためのビスホスホネート(パミドロネートおよびゾレドロン酸)は、石灰化障害である、NF1の患者において病原経路の第3の主要な構成要素に対処することができなかった。Seitz et al.(2010)および手術経験は、おそらくPPiの局在的な蓄積、ならびにロッドが周囲の軟組織およびさらには硬膜へ変位して深刻な神経学的合併症をもたらす、手術用金具が骨においてその元の位置に残存することの難しさにより、NF1患者における骨軟化症(石灰化の低減)の証拠を提供する(Seitz et al.,2010)。
NF1を含む多くの骨格疾患は、1つ以上のタンパク質の機能の喪失から生じる。上述のように、NF1は、ニューロフィブロミンの喪失を特徴とする。別の骨格疾患の例は、組織非特異的アルカリホスファターゼ(TNALPまたは肝臓/骨/腎臓型ALP)をコードする遺伝子ALPLにおける1つ異常の機能喪失突然変異によって引き起こされる稀な遺伝性疾患である低ホスファターゼ症(HPP)である。骨芽細胞および軟骨細胞におけるアルカリホスファターゼ欠損は、クル病または骨軟化症から子宮内でのほぼ完全な骨石灰化の不在まで、様々な重症度の症状につながる骨格石灰化を損なう。しかしながら、未修飾のアルカリホスファターゼを用いた酵素補充療法(例えば、天然アルカリホスファターゼの注入)は、大部分は成功していない。また別の例は、低身長症を引き起こし、後湾症などの脊椎合併症を伴い得る軟骨無形成症である。
NF1関連骨症状を含む神経線維腫症、ならびに脊椎側弯症、ジストロフィー脊椎側弯症、後湾症、骨折、脱灰などの他の形態の治療の改善が必要である。
概して、本開示は、任意選択的に外科的介入などの物理的介入と組み合わせて、可溶性アルカリホスファターゼ(sALP、例えば、配列番号1に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するsALP、例えば、アスホターゼアルファ)の投与による、神経線維腫症1型、特にジストロフィー脊椎側弯症および骨折を含む様々な疾患および状態の治療に関する。一実施形態では、開示される方法は、治療後の安定性、例えば、確実な関節固定、治療方法中に挿入された金具の安定性、治療方法前に患者に存在する金具の安定性の増加、および安定した脊椎側弯症(例えば、湾曲の増加なし)をもたらし得る。
患者における神経線維腫症1型(NF1)の少なくとも1つの症状を治療する方法が本明細書で提供される。一実施形態では、本方法は、NF1の患者における少なくとも1つの外科的介入と、外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週(例えば、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週、例えば、約6mg/kg/週、約7mg/kg/週、約8mg/kg/週、または約9mg/kg/週)のsALPをもたらす投薬量で、患者にsALP(例えば、配列番号1に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するsALP、例えば、アスホターゼアルファ)を投与することと、を含む。一実施形態では、sALPは、配列番号1の配列に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、好ましくは、sALPは配列番号1の配列を有する。一実施形態では、sALPの投与は、(i)患者の基準点で、治療前の患者の基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または(ii)治療前の患者の基準点の骨塩密度と比較して、sALPの投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、基準点の骨塩密度における平均変化、のうちの1つ以上をもたらす。一実施形態では、少なくとも1つの症状が、脊椎湾曲症、後弯症、骨粗鬆症、椎骨の脆弱、肋骨の薄化、椎骨の回転、楔状椎、椎骨の侵食、回転または角度のある脊椎変形、硬膜拡張症、不完全な骨石灰化、ホスホエタノールアミン(PEA)の血液および/または尿中レベルの上昇、石灰化減少、高カルシウム尿症、低身長、骨格変形、あひる歩行、骨痛、骨折、脱力感、ならびにピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着のうちの1つ以上を含む。
患者におけるジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する方法も本明細書で提供される。一実施形態では、本方法は、ジストロフィー脊椎側弯症の患者に対する少なくとも1つの外科的介入と、外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週(例えば、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週、例えば、約6mg/kg/週、約7mg/kg/週、約8mg/kg/週、または約9mg/kg/週)のsALPをもたらす投薬量で、患者にsALP(例えば、配列番号1に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するsALP、例えば、アスホターゼアルファ)を投与することと、を含む。一実施形態では、sALPは、配列番号1の配列に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、好ましくは、sALPは配列番号1の配列を有する。一実施形態では、sALPの投与は、(i)患者の基準点で、治療前の患者の基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または(ii)治療前の患者の基準点の骨塩密度と比較して、sALPの投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、基準点の骨塩密度における平均変化、のうちの1つ以上をもたらす。一実施形態では、少なくとも1つの症状は、非ジストロフィー脊椎側弯症と比較してより短いおよび/またはより鋭い角度のある湾曲、骨異常、肋骨の薄化、椎骨の脆弱、椎骨の回転、楔状椎、および椎骨の侵食のうちの1つ以上を含む。一実施形態では、ジストロフィー脊椎側弯症には、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症が含まれる。
患者において骨癒合を誘導する方法が本明細書でさらに提供される。一実施形態では、本方法は、約6mg/kg/週のsALPをもたらす投薬量で、患者にsALPを投与することを含む。一実施形態では、本方法は、約9mg/kg/週のsALPをもたらす投薬量で、患者にsALPを投与することを含む。あるいは、本方法は、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週(例えば、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週、例えば、約6mg/kg/週、約7mg/kg/週、約8mg/kg/週、または約9mg/kg/週)のsALPをもたらす投薬量を投与することを含む。一実施形態では、sALPは、配列番号1の配列に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、好ましくは、sALPは配列番号1の配列を有する。一実施形態では、sALPの投与は、外科的介入と併用される。一実施形態では、sALPの投与は、(i)患者の基準点で、治療前の患者の基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または(ii)治療前の患者の基準点の骨塩密度と比較して、sALPの投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、基準点の骨塩密度における平均変化、のうちの1つ以上をもたらす。
患者における少なくとも1つの骨関連障害を治療する方法が本明細書でさらに提供される。患者は、骨石灰化障害(例えば、HPP、NF1、または頭蓋骨癒合症)を有しない患者であり得る。一実施形態では、本方法は、患者における少なくとも1つの外科的介入を含む。本方法は、外科的介入前、介入中、および/または介入後に、例えば、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週(例えば、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週、例えば、約6mg/kg/週、約7mg/kg/週、約8mg/kg/週、または約9mg/kg/週)をもたらす投薬量で、患者にsALPを投与することを含み得る。sALPの投与は、患者の基準点で、治療前の患者の基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加をもたらし得る。いくつかの実施形態では、患者は、治療前の患者の基準点の骨塩密度と比較して、sALPの投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、基準点の骨塩密度における平均変化を有する。他の実施形態では、患者は、治療前の患者の基準点の骨塩密度と比較して、sALPの投与の8ヶ月後に少なくとも0.01%である、基準点の骨塩密度における平均変化を有する。少なくとも1つの外科的介入は、膝、肩、臀部、足首、肘、もしくは手首の関節鏡検査および半月板切除、肩の関節鏡検査および除圧、手根管開放、膝の関節鏡検査および軟骨形成、支持インプラントの除去、膝の関節鏡検査および前十字靱帯再建、膝置換、大腿骨頸部骨折の修復、転子部骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリードマン、膝の関節鏡検査、片方または両方の半月板の修復、臀部置換、肩の関節鏡検査/鎖骨遠位端切除、回旋腱板の腱の修復、橈骨または尺骨の修復骨折、椎弓切除、足首骨折の修復(2踝型)、肩の関節鏡検査およびデブリードマン、腰部脊椎固定、橈骨の遠位部の修復骨折、下背部椎間板手術、指の腱鞘の切開、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹部骨折の修復、ならびに転子部骨折の修復からなる群から選択され得る。金具は、ネジ、ロッド、プレート、金属ケージ、釘、ピン、およびナットのうちの1つ以上であり得る。
一実施形態では、骨癒合の増加は、関節固定によって結合された2つの骨間の増加であり、別の実施形態では、骨癒合の増加は、骨折により分離された骨の2つの部分間の増加である。一実施形態では、骨癒合の増加は、骨周囲器具類(instrumentation)における増加である。一実施形態では、骨癒合の増加は、陰影度の増加である。一実施形態では、陰影度の増加は、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される。
一実施形態では、外科的介入は、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、または器具類の挿入のうちの1つ以上を含む。一実施形態では、器具類は、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む。一実施形態では、外科的介入は、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む。一実施形態では、sALPは、外科的介入の約7ヶ月後(例えば、外科的介入の約7~約12ヶ月後以上)に投与される。
本方法は、1つ以上の骨形成タンパク質(複数可)(BMP)を患者に投与することをさらに含み得る。一実施形態では、BMPは、外科的介入中に投与される。
本方法は、1つ以上のビスホスホネート(複数可)を患者に投与することをさらに含み得る。一実施形態では、ビスホスホネートは、外科的介入後に投与される。一実施形態では、ビスホスホネートは、外科的介入の約3ヶ月後(例えば、外科的介入の約3~12ヶ月後)に投与される。
一実施形態では、患者は、約12歳、または約12歳より上である。一実施形態では、患者は、約18歳、または約18歳より上である。一実施形態では、患者は、sALPを以前に投与されていない。
一実施形態では、sALPは、毎日または毎週の投与用に製剤化される。例えば、sALPは、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化され得る。一実施形態では、sALPは、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される。一実施形態では、sALPは、毎日1回の投与用に製剤化され、別の実施形態では、連日または隔日での投与用に製剤化される。一実施形態では、sALPは、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される。
一実施形態では、sALPは、配列番号1のアミノ酸配列を含み、別の実施形態では、配列番号1のアミノ酸配列からなる。一実施形態では、sALPは、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである。
一実施形態では、sALPは、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する、または骨癒合を誘導するのに治療的に有効な量で投与される。
一実施形態では、患者は、sALPの投与に忍容性を呈する。忍容性は、例えば、注射部位紅斑、ヘモグロビンの減少、発熱、肺炎、上気道感染、中耳炎、嘔吐、便秘、下痢、歯牙喪失、上咽頭炎、発疹、う蝕、および易刺激性からなる群から選択される有害事象の発生の欠如または減少を含み得る。
一実施形態では、sALPは、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される。一実施形態では、少なくとも1つの薬学的に許容される担体は、生理食塩水であり、別の実施形態では、塩化ナトリウム(例えば、150mM塩化ナトリウム)およびリン酸ナトリウム(例えば、25mMリン酸ナトリウム)を含む。一実施形態では、医薬組成物は、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、もしくは皮内投与、またはそれらの組み合わせ用に製剤化される。
本明細書に記載の特徴のうちの1つ以上を含む方法も本明細書で提供される。
「アスホターゼアルファ」とは、本明細書に開示される方法のために製剤化されたヒトTNALP(hTNALP)融合タンパク質を意味する。アスホターゼアルファ(STRENSIQ(登録商標)、Alexion Pharmaceuticals,Inc.)は、2つの同一のポリペプチド鎖の可溶性糖タンパク質を含む融合タンパク質であり、各ポリペプチド鎖は、配列番号1のアミノ酸残基1~726を含む(例えば、WO2017/171871および米国特許出願公開第2013/0323244号を参照されたい)。各ポリペプチド鎖の構造は、hTNALPの触媒ドメイン、ヒト免疫グロブリンG1 Fcドメイン、および骨標的化ドメインとして使用されるデカ-アスパルテートペプチドを含む(構造 hTNALP-Fc-D10)。2つのポリペプチド鎖は、2つのジスルフィド結合によって共有結合される。アスホターゼアルファは、米国、欧州、日本、カナダ、イスラエル、オーストラリア、および韓国を含む多くの国で、商品名STRENSIQ(登録商標)で認可されている。
本明細書で使用される場合、「平均」は、データセットの平均(mean)または中央値を表す数値を指す。データセットの平均は、セットにおける値の合計をその数で割ることによって計算される。データセットの中央値は、奇数リストの中央の値を決定することにより、または偶数リスト中央の2つのデータ値の平均を決定することにより計算される。
本明細書で使用される場合、「骨標的化部分」という用語は、骨標的化部分が、単独で、骨基質に対して約10-6M~約10-15M(例えば、10-7M、10-8M、10-9M、10-10M、10-11M、10-12M、10-13M、10-14M、または10-15M)のインビボ結合親和性を有するように、骨基質に対して十分な親和性を有する長さの、1~50のアミノ酸残基(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14、15、16、18、20、22、24、25、26、28、30、32、34、35、36、38、40、42、44、45、46、48、または50のアミノ酸残基など)のアミノ酸配列を指す。例えば、骨標的化部分は、一連の連続したアスパルテート(D)および/またはグルタメート(E)残基を含み得、n=1~50、例えば、n=3~30、例えば、5~15、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、36、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50である。
本明細書で使用される場合、「触媒的に適格性のある」という用語は、骨石灰化阻害剤の無機ピロリン酸(PPi)を加水分解して、無機リン酸(Pi)を得、それにより、PPiの細胞外濃度を減少させるsALPを指す。したがって、触媒的に適格性のあるsALPは、PPiの濃度を調節することによって骨の骨格石灰化を改善する。
「細胞外ドメイン」とは、天然タンパク質の任意の機能的細胞外部分、例えば、アルカリホスファターゼを意味する。特に、細胞外ドメインは、シグナルペプチドを欠く。
「Fc」とは、免疫グロブリンの断片の結晶化可能領域、例えば、IgG-1、IgG-2、IgG-3、IgG-3、またはIgG-4(免疫グロブリン重鎖のCH2およびCH3ドメインを含む)を意味する。Fcは、FabおよびFc領域を結合するヒンジ領域の任意の部分も含み得る。Fcは、ヒトを含む任意の哺乳動物のものであり得、翻訳後修飾され得る(例えば、グリコシル化により)。非限定的な例では、Fcは、配列番号20のアミノ酸配列を有するヒトIgG-1の断片の結晶化可能領域であり得る。
「断片」とは、好ましくは、参照核酸分子またはポリペプチドの全長の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%以上を含むポリペプチドまたは核酸分子の一部を意味する。断片は、最大ポリペプチドの全長の、例えば、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、400、500、600、700以上のアミノ酸残基を含み得る。例示的なsALP断片は、ALPのアミノ酸残基18~498、18~499、18~500、18~501、18~502、18~503、18~504、18~505、18~506、18~507、18~508、18~509、18~510、18~511、または18~512(例えば、配列番号2~6)を有し、追加のC末端および/またはN末端部分を含み得る。そのような断片の生物学的活性は、当該技術分野で既知の標準的なアッセイ、例えば、sALP断片の薬物動態パラメータを計算するための非コンパートメント分析(NCA)により試験される。
「ナイーブ患者」とは、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状を有するか、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を有するか、またはsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を用いた治療を全く受けたことがない骨癒合を必要とする患者を意味する。
「ペプチド」、「ポリペプチド」、および「タンパク質」という用語は、交換可能に使用され、翻訳後修飾(例えば、グリコシル化またはリン酸化)にかかわらず、2つ以上の天然または非天然アミノ酸残基の任意の鎖を指し、本明細書に記載されるように、天然に生じるまたは天然に生じないポリペプチドまたはペプチドの全てまたは一部を構成する。
「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される賦形剤」とは、それぞれ、治療された患者に生理学的許容され、同時に投与される化合物の治療特性を維持する、少なくとも1つの担体または賦形剤を意味する。1つの例示的な薬学的に許容される担体の物質は、生理学的生理食塩水である。例えば、薬学的に許容される担体は、塩化ナトリウム(例えば、150mM塩化ナトリウム)およびリン酸ナトリウム(例えば、25mMリン酸ナトリウム)を含み得る。他の生理学的に許容される担体およびそれらの製剤は、当業者に既知であり、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(20th edition),A.Gennaro,Ed.,2000,Lippincott,Williams&Wilkins,Philadelphia,PAに記載されている。
「医薬組成物」とは、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体と共に製剤化された、本明細書に記載されるポリペプチドまたは核酸分子を含む組成物を意味する。医薬組成物は、患者における疾患または事象の治療または予防のための治療レジメンの一部として政府の規制機関の認可を得て製造または販売され得る。医薬組成物は、例えば、皮下投与用、静脈内投与用(例えば、粒状塞栓物(particulate emboli)不含の減菌溶液として、および静脈内使用に好適な溶媒系で)、経口投与用(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ゲルキャップ、またはシロップ)、または例えば、単位剤形の、本明細書に記載の任意の他の製剤に製剤化され得る。
本明細書で使用される場合、「生理学的に活性」という用語は、ホスホエタノールアミン(PEA)、無機ピロリン酸(PPi)、およびピリドキサール5’-リン酸(PLP)を加水分解して、Piを得、それにより、PEA、PPi、およびPLPの細胞外濃度を減少させるsALPを指す。
「sALP」、「可溶性アルカリホスファターゼ」、および「アルカリホスファターゼの細胞外ドメイン」という用語は、交換可能に使用され、可溶性の非膜結合性アルカリホスファターゼ(ALP)、または可溶性の非膜結合性ALPのドメインもしくはその生物学的活性断片を指す。sALPは、例えば、C末端糖脂質アンカー(GPIシグナル配列、例えば、ヒトTNALPのアミノ酸残基18~502(配列番号2、3、4、5、または6)を含むか、またはそれからなるポリペプチド)を欠くアルカリホスファターゼを含む。特に、TNALPは、例えば、アスホターゼアルファなどの、配列番号1のアミノ酸残基1~485を含むか、もしくはそれからなるポリペプチド、または配列番号1のアミノ酸残基1~485に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型を含み得る。sALPは、例えば、ヒトTNALPの哺乳類オルソログ、例えば、アカゲザルTNALP(配列番号7)、ラットTNALP(配列番号8)、イヌTNALP(配列番号9)、ブタTNALP(配列番号10)、マウスTNALP(配列番号11)、ウシTNALP(配列番号12~14)、またはネコTNALP(配列番号15)をさらに含む。sALPは、ヒトPALP(例えば、配列番号16または17のアミノ酸残基18~502を含むか、またはそれからなるポリペプチド)、:GCALP(例えば、配列番号18のアミノ酸残基18~502を含むか、またはそれからなるポリペプチド)、およびIALP(例えば、配列番号19のアミノ酸残基18~502を含むか、またはそれからなるポリペプチド)の可溶性の非膜結合形態、ならびにアルカリホスファターゼ活性、例えば、PPiを加水分解する能力を維持するそれらの追加の変異型および類似体も含む。sALPは、特に、N末端シグナルペプチド(例えば、配列番号2~6、8、11~13、もしくは15のaa1~17、または配列番号7のaa1~25)を欠く。
「sALP融合ポリペプチ」とは、構造Z-sALP-Y-スペーサー-X-Wn-V、Z-Wn-X-スペーサー-Y-sALP-V、Z-sALP-Y-Wn-X-スペーサー-V、およびZ-Wn-X-sALP-Y-スペーサー-Vを有するポリペプチドを意味する。特に、sALP融合ポリペプチドは、Z-sALP-Y-スペーサー-X-Wn-VまたはZ-Wn-X-スペーサー-Y-sALP-V、例えば、hTNALP-Fc-D10(例えば、アスホターゼアルファ;アミノ酸配列の配列番号1)であり得る。X、Y、Z、V、スペーサー、および/またはWnのうちの任意の1つは、不在であるか、または少なくとも1つのアミノ酸のアミノ酸配列であり得る。例えば、X、Y、Z、およびVは、Y位置の2残基リンカー(例えば、ロイシン-リジン)およびX位置の2残基リンカー(例えば、アスパラギン酸-イソロイシン)などのジペプチド配列(例えば、ロイシン-リジンまたはアスパラギン酸-イソロイシン)であり得る。スペーサーは、例えば、配列番号20のアミノ酸配列などの免疫グロブリンのFc領域を含む。Wnは、例えば、一連の連続したアスパルテート(D)および/またはグルタメート(E)残基を有する、本明細書に定義される骨標的化部分であり得、n=1~50、例えば、n=3~30、例えば、5~15、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、36、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50である。
「シグナルペプチド」とは、ポリペプチドを分泌経路(例えば、細胞外空間)へ指向するポリペプチドのN末端における短いペプチド(5~30のアミノ酸長)を意味する。シグナルペプチドは、典型的には、ポリペプチドの分泌中に切断される。シグナル配列は、ポリペプチドを細胞内コンパートメントまたは小器官、例えば、ゴルジ体に指向し得る。シグナル配列は、ポリペプチドを細胞の特定の領域に標的化する既知の機能を有するペプチドに対する相同性、または生物学的活性により特定され得る。当業者は、容易に利用可能なソフトウェア(例えば、Sequence Analysis Software Package of the Genetics Computer Group,University of Wisconsin Biotechnology Center,1710 University Avenue,Madison,Wis.53705、BLAST、またはPILEUP/PRETTYBOXプログラム)を使用することによりシグナルペプチドを特定することができる。シグナルペプチドは、例えば、配列番号2~6のアミノ酸残基1~17、または配列番号7のアミノ酸残基1~25に対して実質的に同一であるものであり得る。
本明細書で使用される場合、ポリペプチドまたは核酸配列が参照配列に対して「少なくともX%の配列同一性」を有すると称される場合(「X」は実数である)、配列が最適にアライメントされるとき、少なくともXパーセントのアミノ酸残基またはポリペプチドもしくは核酸におけるヌクレオチドが参照配列に対して同一であることを意味する。配列の最適なアライメントは、当該技術分野の技術内である様々な方法、例えば、Smith Watermanアライメントアルゴリズム(Smith et al.,J.Mol.Biol.147:195-7,1981)およびBLAST(Basic Local Alignment Search Tool;Altschul et al.,J.Mol.Biol.215:403-10,1990)において決定され得る。これらおよび他のアライメントアルゴリズムは、GeneMatcher Plus(Schwarz and Dayhoff,Atlas of Protein Sequence and Structure,Dayhoff,M.O.,Ed pp 353-358,1979)、BLAST、BLAST-2、BLAST-P、BLAST-N、BLAST-X、WU-BLAST-2、ALIGN、ALIGN-2、CLUSTAL、Megalign(DNASTAR)に組み込まれている「Best Fit」(Smith and Waterman,Advances in Applied Mathematics,482-489,1981)、またはアライメント用の他のソフトウェア/ハードウェアなどの公的に入手可能なコンピュータソフトウェアを使用して利用可能である。加えて、当業者であれば、比較される配列の長さにわたって最適なアライメントを達成するのに必要な任意のアルゴリズムを含む、アライメントを測定するのに適切なパラメータを決定することができる。
「患者」または「対象」という用語は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物、例えば、ウシ、ウマ、イヌ、ヒツジ、またはネコを含むがこれらに限定されない哺乳動物を指す。
本明細書で使用される場合、「非経口投与」、「非経口的に投与される」、および他の文法的に同等の句は、通常注射による、腸内および局所投与以外の投与モードを指し、限定されないが、皮下、皮内、静脈内、鼻腔内、眼内、肺、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、肺内、腹腔内、経気管、表皮下、関節内、嚢下、クモ膜下、脊髄内、硬膜外、脳内、頭蓋内、頸動脈内、ならびに胸骨内注射および注入を含む。
「治療有効量」とは、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を実質的に改善する、治療する、予防する、遅延する、抑制する、もしくは停止させるか、または骨癒合を誘導するのに十分である、本明細書に記載のポリペプチドまたは核酸分子の量を意味する。本明細書に記載の組成物の治療有効量は、治療される障害および状態の重症度、患者の体重および全身状態に依存し、そのような要因を考慮して、当業者により決定され得る。本明細書に記載の組成物の治療有効量は、単回用量、または一定期間にわたって投与される複数回用量で患者に投与され得る。
「治療すること」、「治療する」、または「治療」とは、例えば、医薬組成物を投与することにより、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、もしくはジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治癒する、寛解させる、安定させる、その可能性を低減する、もしくは予防する目的での患者の医療管理、および/または神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状もしくはジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を呈する、もしくは有する可能性がある患者の管理を意味する。この用語は、例えば、医薬組成物を投与することにより、骨癒合を必要とする状態を治癒する、寛解させる、もしくは安定させる目的での患者の医療管理、および/または骨癒合を必要とする状態を呈する、もしくは有する可能性がある患者の管理も意味する。この用語は、積極的な治療、つまり、疾患、病的状態、障害、または事象の改善に具体的に指向された、またはその治癒に関連する治療を含み、また原因治療、つまり、関連疾患、病的状態、障害、または事象の原因の排除に指向された治療も含む。加えて、この用語は、緩和治療、つまり、疾患、病的状態、障害、または事象の治癒ではなく、少なくとも1つの症状の軽減または改善のために設計された治療;対症療法、つまり、関連疾患、病的状態、障害、または事象の体質症状に指向された治療;予防的治療、つまり、例えば、まだ病気ではないが、特定の疾患、病的状態、障害、または事象にかかりやすい、またはさもなければそのリスクにある患者において、関連疾患、病的状態、障害、または事象の発症を最小限にする、または部分的もしくは完全に阻害するように指向された治療;ならびに支持治療、つまり、関連疾患、病的状態、障害、または事象の改善に指向された別の具体的な療法を補うために用いられる治療を含む。
「好ましい」および「好ましくは」という用語は、ある特定の状況下である特定の利益を提供し得る本開示の実施形態を指す。しかしながら、同じまたは他の状況下で、他の実施形態も好ましい場合がある。さらに、1つ以上の好ましい実施形態の記述は、他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、本開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図していない。
「含む」という用語およびその変形は、これらの用語が説明および特許請求の範囲に現れる場合、意味を限定しない。
特に指定のない限り、「a」、「an」、「the」、および「at least one(少なくとも1つ)」は、交換可能に使用され、1つまたは2つ以上を意味する。
また本明細書において、エンドポイントによる数値範囲の記述は、その範囲内に包含される全ての数値を含む(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.8、4、5などを含む)。
個別のステップを含む本明細書に開示される任意の方法に関して、ステップは任意の実現可能な順序で行われ得る。また、必要に応じて、2つ以上のステップの任意の組み合わせが同時に行われてもよい。
本開示の上記の概要は、開示された各実施形態または本開示の全ての実施を説明することを意図していない。以下の説明は、より具体的に例示的な実施形態を実証する。本出願を通していくつかの箇所に、例のリストによりガイダンスが提供され得、この例は、様々な組み合わせで使用することができる。各場合において、記述のリストは代表的な群としてのみ機能し、排他的なリストとして解釈されるべきではない。
47歳の患者の重度のジストロフィー腰部脊椎側弯症を示すX線写真である。矢印は、L3で尖部を有する胸腰椎の著しく左凸状のジストロフィー脊椎側弯症を指し示す。このX線写真は、短い鋭角、硬膜拡張症、椎体の貝状陥凹、楔状椎、および狭い椎弓根のため、ジストロフィー湾曲を示す。 図1で特定された同じ47歳の患者の腰椎のコンピュータ断層撮影(CT)スキャンである。CTスキャンは、腰部全体を通して重度の硬膜拡張症を示すが、矢印によって示されるL2およびL3で最も顕著であり、際立った後方椎体貝状陥凹がある。 47歳の患者の4回目の脊椎手術の6ヶ月前に行ったCTスキャンである。図3Aは、矢印によって示される左後腸骨棘ネジの周囲の透過性(lucency)を示す。 図3Bは、矢印によって示される左L4椎弓根ネジの下の左側の垂直な連結ロッドの骨折を示す。 両側腸骨ネジによるT11から仙骨までの脊椎固定器具類、および顕著に改善したジストロフィー脊椎側弯症変形.を示す術後の単純フィルムのX線写真である。 脊椎手術の2日後に行われた術後のCTスキャンである。図5Aは、矢印によって示される左後腸骨ネジの周囲の安定した透過性を示す。 図5Bは、矢印によって示される左後腸骨ネジの先端の骨の外皮質の骨折を示す。 脊椎手術の13ヶ月後、およびアスホターゼアルファを用いた治療の6ヶ月後に行われたCTスキャンである。CTスキャンは、緩みの証拠がない(上の矢印)ネジの周囲の周辺の透過性、および左後腸骨ネジ(下の矢印)の先端での治癒した骨折を示す。
我々は、アスホターゼアルファ(配列番号1、STRENSIQ(登録商標)、Alexion Pharmaceuticals,Inc.)のいくつかの新たなおよび予想外の使い方を発見した。骨形成タンパク質(BMP)およびビスホスホネート療法を組み合わせたとき、アスホターゼアルファは、BMP療法のみと組み合わせた手術が以前失敗した、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症の患者の脊椎手術後に確実な関節固定をもたらした。患者は組織非特異的アルカリホスファターゼが不足していなかったが、組織非特異的アルカリホスファターゼのアスホターゼアルファの投与が確実な関節固定をもたらしたため、この結果は予想外であった。したがって、アスホターゼアルファが外科的介入と組み合わされた場合、例えば、術後の骨癒合および/または石灰化の改善をもたらす相乗効果があった。一実施形態では、アスホターゼアルファは、神経線維腫症1型の1つ以上の症状を有する患者を治療するために使用され得る。一実施形態では、アスホターゼアルファは、ジストロフィー脊椎側弯症の患者を治療するために使用され得る。一実施形態では、アスホターゼアルファは、骨癒合を促進するために使用され得る。アスホターゼアルファの使用は、外科的介入などの物理的介入と併用して生じ得る。任意選択的に、アスホターゼアルファの使用は、1つ以上の骨形成タンパク質、1つ以上のビスホスホネート、またはそれらの組み合わせの投与と併用して生じる。
治療方法
本方法のいくつかの実施形態では、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する変異型など、本明細書に記載のポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、例えば、脊椎湾曲症、後湾症、骨粗鬆症、椎骨の脆弱、肋骨の薄化、椎骨の回転、楔状椎、椎骨の侵食、回転もしくは角度のある脊椎変形、硬膜拡張症、不完全な骨石灰化、ホスホエタノールアミン(PEA)の血液および/もしくは尿中レベルの上昇、石灰化減少、高カルシウム尿症、低身長、骨格変形、あひる歩行、骨痛、骨折、脱力感、ならびにピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着を治療するのに治療的に有効な量で患者に投与される。
本方法のいくつかの実施形態では、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するポリペプチ変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状、例えば、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症、例えば、非ジストロフィー脊椎側弯症で見られるよりも短く、より鋭い角度のある湾曲、肋骨の薄化を含む骨異常、椎骨の脆弱、椎骨の顕著な回転、楔状椎、および髄液による椎骨の侵食を治療するために治療的に有効な量で患者に投与される。
本方法の一実施形態では、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有するポリペプチ変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、骨癒合を誘導するのに治療的に有効な量で患者に投与される。骨癒合を誘導する例としては、骨折の治療、および2つの関節の外科的固定である関節固定が挙げられる。例えば、本方法は、脊椎固定を促進するのに有用である。脊椎固定手術は、骨と骨との摩擦を排除し、かつ/または疼痛および他の症状を引き起こす神経圧迫を軽減するために使用され得る。外科的骨固定は、例えば、指、足首、および足にも使用され得る。
本方法のいくつかの実施形態では、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する変異型など、本明細書に記載のポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、整形外科手術を受けた患者に投与される。手術には、少なくとも1つのインプラントまたは金具を手術中に挿入することを含み得る。患者は、神経線維腫症1型(NF1)、HPP、または頭蓋骨癒合症を有しない患者であり得る。患者は、脊椎湾曲症、後湾症、骨粗鬆症、椎骨の脆弱、肋骨の薄化、椎骨の回転、楔状椎、椎骨の侵食、回転もしくは角度のある脊椎変形、硬膜拡張症、不完全な骨石灰化、ホスホエタノールアミン(PEA)の血液および/もしくは尿中レベルの上昇、石灰化減少、高カルシウム尿症、低身長、骨格変形、あひる歩行、骨痛、骨折、脱力感、ならびにピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着などの、疾患または障害を有し得るか、または1つ以上の骨関連状態を有し得る。いくつかの実施形態では、患者は、機能しない骨に挿入された金具を有する。患者は、インプラントの固定が失敗した1つ以上の整形外科手術(例えば、再置換手術)を受けている場合がある。例えば、患者は、頭蓋顔面インプラント、歯科インプラント、脊椎インプラント、臀部、膝、肩、脊椎、肘、もしくは手首の関節置換部品、または釘、ネジ、ピン、ナット、ロッド、およびプレートなどの骨固定材を有し得るか、またはそれらを必要としている可能性がある。患者は、再置換手術を必要としている可能性もあり、頭蓋顔面インプラント、歯科インプラント、脊椎インプラント、臀部、膝、肩、脊椎、肘、もしくは手首の関節置換部品、または釘、ネジ、ピン、ナット、ロッド、およびプレートなどの骨固定材が機能していない。
インプラントまたは金具を含み得る整形外科手術には、例えば、手または上肢、肩、肘、関節(例えば、全関節再建、例えば、関節形成)、足、足首、脊椎の手術、筋骨格腫瘍学関連手術、スポーツ損傷関連手術、外傷などが含まれる。金具またはインプラントの使用を含み得る他の一般的な整形外科手術には、例えば、膝、肩、臀部、足首、肘、もしくは手首の関節鏡検査および半月板切除、肩の関節鏡検査および除圧、手根管開放、膝の関節鏡検査および軟骨形成、支持インプラントの除去、膝の関節鏡検査および前十字靱帯再建、膝置換、大腿骨頸部骨折の修復、転子部骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリードマン、膝の関節鏡検査、片方または両方の半月板の修復、臀部置換、肩の関節鏡検査/鎖骨遠位端切除、回旋腱板の腱の修復、橈骨(骨)/尺骨の修復骨折、椎弓切除、足首骨折の修復(2踝型)、肩の関節鏡検査およびデブリードマン、腰部脊椎固定、橈骨の遠位部の修復骨折、下背部椎間板手術、指の腱鞘の切開、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹部骨折の修復、ならびに転子部骨折の修復が含まれる。前述の整形外科処置のいずれかを受けた患者は、骨の修復を改善するため、またはインプラントもしくは金具の固定を改善するために、本明細書に記載の方法によりsALPで治療され得る。
sALPは、手術または疾患によって生じた骨外傷または骨欠損の修復のために使用され得る。損傷したまたは分裂した骨組織は、インプラントまたは金具を使用して再構築され、欠損を修復するために、手術前、手術中、または手術後にsALPの投与が補われ得る。sALP投与と組み合わせて、インプラントまたは金具は、損傷部位の骨断片の残りの小片に必要な機械的支持をさらに提供し、同時に、隣接組織からの血液および骨形成細胞が治癒の改善のためにインプラントに浸透することを可能にする。例えば、本明細書に記載の方法は、骨性眼窩底および顎骨の再構築において、脳神経外科手術および外傷後の頭蓋冠骨欠損を修復するために使用され得る。本明細書に記載の方法は、整形外科および脊椎手術、ならびに骨の分裂した小片の固定および美容整形手術においても使用され得る。疾患により脆弱化した長骨が存在する場合、または皮質骨部が失われた場合、インプラントを使用して長骨を補強し、皮質骨が失われた開口部を被覆することができる。
本明細書に記載の方法は、質が低下した骨(例えば、骨粗鬆症の骨)でまたは再置換手術(例えば、それらは以前に挿入されたインプラントを置換するために使用され得る)においても使用することができる。sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する変異型など、本明細書に記載のポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、金属プレート、ピン、ロッド、もしくはワイヤなどの機械的な安定デバイスと併用して、または個別に、のいずれかで、例えば骨、例えば骨折した(折れた)骨を内部で安定させる、および/または結合するための骨接合において使用され得る。
本明細書に記載の方法は、圧迫を必要とする骨折を有する患者における骨欠損を治療するためにも使用され得る。特に、sALPは、患者に圧迫固定を提供するために使用され得るインプラントと併用して投与することができる。
本明細書に記載の方法により治療することができる骨には、例えば、関節下骨折、脊椎もしくは椎骨の欠損、または橈骨、尺骨、腓骨、鎖骨、上腕骨、骨盤、大腿骨、膝蓋骨、脛骨、距骨、踵骨、舟状骨、楔状骨(cuneiforms)、中足骨、中手骨、指骨、肩甲骨、足首、上顎骨、または下顎骨の欠損が含まれる。インプラントまたは金具は、骨欠損に近接して位置付けられ得る(例えば、骨の骨内空間と接するようにインプラントを位置付ける)。sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する変異型など、本明細書に記載のポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、インプラントまたは金具の施工前、施工中、または施工後のいつでも投与することができる。sALPは、インプラントまたは金具上にコーティングされてもよい。
本発明の治療方法には、上下顎または頭蓋顔面固定、段階的な再構築で骨欠損を修復するための一時的な固定、関節窩もしくは上腕骨固定、膝蓋骨固定、または脊椎固定も含まれる。例えば、脊椎手術において、インプラントは、椎弓根内に設置されるか、体間デバイスを固定するために使用されるか、脊椎固定プレートおよびスペーサー置換を固定するために使用されるか、骨粗鬆症の椎骨において使用されるか、または隣接する椎骨の棘突起に近接して位置付けられ得る。本方法には、骨欠損に近接してロッド、ピン、釘、またはメッシュもしくは骨プレートを挿入することも含まれる。sALPは、手術前、手術中、または手術後のいつでも投与することができる。sALPは、任意のインプラントまたは金具上にコーティングされてもよい。
本明細書に記載の方法を使用して治療することができる特定の骨欠損には、例えば、骨の空隙、隙間、陥凹部、または他の断絶などの任意の骨の欠損領域が含まれる。骨欠損は、例えば、疾患または外傷によるものであり得る。本明細書に記載のインプラントまたは金具は、例えば、歯周欠損の修復、頭蓋顔面または顎顔面の手術または再構築、美容整形手術、手の手術、関節の再構築、骨折修復、整形外科手技、および脊椎固定において適用され得る。インプラントは、ワッシャ(例えば、本発明のワッシャ)、金属プレート、ピン、ロッド、もしくはワイヤなどの他の機械的デバイスと併用して、または個別に、のいずれかで、例えば骨、例えば骨折した(折れた)骨を内部で安定させる、および/または結合するための骨接合においても使用され得る。例えば、インプラントは、骨欠損および骨折の圧迫固定を提供するためにワッシャと共に使用され得る。特に、本方法は、大きい骨の欠損または骨折の治療に有用である。骨折の非限定的な例としては、例えば、安定骨折、横骨折、斜骨折、らせん骨折、粉砕骨折、ならびに開放および変位骨折が挙げられる。骨折固定を必要とし得る例示的な大きい骨としては、例えば、大腿骨、脛骨、腓骨、上腕骨、尺骨、橈骨、肋骨、寛骨(寛骨(hip bone))、および胸骨が挙げられる。これらの手術のそれぞれにおいて、sALPは、手術前、手術中、または手術後のいつでも投与することができる。
外科的介入
開示される方法のいずれかにおけるsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の投与は、例えば、外科的介入などの物理的介入と併用して生じ得る。外科的介入は、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、または骨折した骨の固定に使用され得る。外科的介入は、骨固定役立つ器具類(例えば、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージなどの金具の移植)を含み得る。外科的介入には、開首または開背手術(open neck or open back surgery)、低侵襲手術、またはそれらの組み合わせなどの従来の観血的手術が含まれ得る。
骨形成タンパク質
開示される方法のいずれかにおけるsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、骨形成タンパク質(BMP)の投与と併用して生じ得る。骨形成および骨癒合(例えば、関節固定または骨折の治療)を誘導するためのBMPの使用が既知である。一実施形態では、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状の治療、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状の治療、または骨癒合の誘導は、BMPの投与と併用して生じる。BMPは、患部、例えば、骨折に直接、または皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、もしくは皮内投与により投与することができる。一実施形態では、BMPは、物理的介入、例えば、外科的介入中に投与される。BMPは、骨形成を誘導するのに有効な任意のBMPであり得る。有用なBMPの例は、BMP-2、BMP-4、およびBMP-7である。BMPの遺伝子配列、タンパク質配列、ならびに組換えおよび天然に由来するBMPを産生するための方法が当該技術分野で既知である。BMPは、凍結乾燥した粉砕した海綿状の同種移植片骨と混合したコラーゲン吸収性海綿上に投与され得る。
ビスホスホネート
開示される方法のいずれかにおけるsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、少なくとも1つのビスホスホネーの投与と併用して生じ得る。一実施形態では、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状の治療、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状の治療、または骨癒合の誘導は、少なくとも1つのビスホスホネートの投与と併用して生じる。骨密度の減少を防止するための少なくとも1つのビスホスホネートの使用は、当該技術分野で既知であり、通例である。ビスホスホネートの例としては、ゾレドロン酸およびパミドロネートが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、少なくとも1つのビスホスホネートは、物理的介入、例えば、外科的介入中または介入後に投与される。例えば、少なくとも1つのビスホスホネートは、単回または複数回投薬量レジメンのいずれかにおいて提供され得る。1回以上の用量が、例えば、毎時間、1時間おき、毎日、隔日、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、毎週、隔週、毎月、隔月、または毎年投与され得る。あるいは、用量は、例えば、1日1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、または12回投与され得る。一実施形態では、投与レジメンは単回投与である。投与レジメンの継続期間は、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30日間(複数可)、週間(複数可)、または月間(複数可)であり得る。一実施形態では、投与は、物理的介入、例えば、外科的介入の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)後に始まり得る。少なくとも1つのビスホスホネートは、例えば、0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、2.5、5、10、20、25、50、100、125、150、200、250、もしくは500mg/kg、または1、2、2.5、5、10、20、25、50、100、125、150、200、250、500、750、900、もしくは1,000mg/kgの投薬量で送達され得る。少なくとも1つのビスホスホネートは、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、または皮内投与により投与され得る。一実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与用に製剤化される。投薬量の量、頻度、および継続期間は、神経線維腫症1型、ジストロフィー脊椎側弯症の症状、骨癒合/石灰化の必要性、および患者からの異なるパラメータなどの患者によって提示される従来の要因により、臨床医によって適応される。
治療有効性の評価
sALP(TNALP、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を使用した治療の有効性を評価するのに有用な例示的な測定基準には、(1)骨癒合、(2)骨石灰化、(3)骨塩密度、ならびに(4)血漿PPiおよびPLP濃度が含まれる。本方法は、治療有効性を評価するために、単独でまたは組み合わせて、記載の測定基準(例えば、骨癒合、石灰化、骨塩密度、または血漿PPiおよびPLP濃度)のうちの1つ以上を使用することをさらに含み得、本明細書に記載される改善は、sALPが治療される状態に有効な治療であることを示す。加えて、本方法は、sALPの有効量を決定して、それを必要とする患者に投与するために、sALP(例えば、配列番号1、例えば、アスホターゼアルファ)投与の投薬量および/または頻度を変更することをさらに含み得る。
骨癒合および石灰化
場合によっては、本開示によるsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する変異型など、本明細書に記載のポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の投与は、治療後、患者の骨癒合を増加させる。骨癒合の増加は、新しい骨をもたらし、2つ以上の骨の融合(例えば、2つの通常は分離している骨の固定、または骨折により分離された骨の2つの部分の融合)をもたらす石灰化の増加、または器具類付近の骨癒合の増加を含む。骨癒合および石灰化の増加を特定するための方法は、通例であり、X線撮影およびコンピュータ断層撮影(CT)などの非侵襲技法を含む。典型的には、患者の関連領域の画像は、治療方法の前および治療方法後の1つ以上の時点で撮影され、画像が比較される。骨癒合および/または石灰化の増加は、陰影度の増加として特定される。したがって、良好な関節固定は、固定を標的とする2つの骨間の治療後の陰影度の増加として特定され得る。骨中の金具、例えば、ネジの緩みの低減は、器具類を囲む、例えば、固定する骨の陰影度の増加として特定され得る。治療前の画像は、治療方法が始まる前の任意の時間に撮影され得、治療が開始される1、2、3、4、5、または6日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)前であるように調整され得る。治療前の画像は、治療が開始された1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)後に撮影され得る。患者における骨癒合および/または石灰化の増加は、治療期間の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)後に検出可能となり得る。患者における骨癒合および/または石灰化の増加は、場合によっては、治療期間後の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)にわたって維持され得る。参照骨は、1つ以上の特定の骨であり得る。一実施形態では、基準点は、開示の方法による、固定される1つ以上の特定の骨(例えば、脛骨、橈骨、尺骨、および脊椎の骨、例えば椎骨、例えば、頚椎C1~C7、胸椎T1~T12、腰椎L1~L5、仙骨S1~S5、および尾骨)である。一実施形態では、基準点は、開示の方法によって治療される骨折がある特定の骨である。一実施形態では、基準点は、器具類を囲む骨である。
骨塩密度(BMD)
場合によっては、本開示によるsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の投与は、治療後、患者のBMDの変化を限定する。BMDを測定する方法は、既知であり、例えば、骨生検、二重エネルギーX線吸収測定法(DXAまたはDEXA)、末梢骨定量的CT(pQCT)、高解像度pQCT(HR-pQCT)、および定量的超音波(QUS)を含む。測定は、CTハウンスフィールド測定を含む任意の方法によるものであってよく、結果と規範的データベースまたは対照患者との比較に使用され得る。BMDは、典型的には、ZスコアまたはTスコアとして報告される。治療前のBMD値は、治療方法が始まる前の任意の時間に測定され得、治療が開始される1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)前であるように調整され得る。治療前のBMD値は、治療が開始された1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日(複数可)、週(複数可)、または月(複数可)後に測定影され得る。一実施形態では、治療後の基準点のBMD値は、0.01%、0.05%、0.1%、0.5%、1%以下減少する。一実施形態では、治療後の基準点のBMD値は、少なくとも0.01%、0.05%、0.1%、0.5%、または1%増加する。一実施形態では、治療後の基準点のBMD値の変化は未変化であるか、または変化が検出不可能である。患者のBMDの変化は、場合によっては、治療期間後、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12日間(複数可)、週間(複数可)、または月間(複数可)以上維持され得る。基準点は、例えば、1つ以上の特定の骨であり得る。一実施形態では、基準点は、開示の方法によって治療される1つ以上の特定の骨(複数可)である。
PPiおよびPLP濃度
sALPまたはsALPポリペプチド(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)が本開示により投与される患者からの血漿試料における平均PPi濃度減少は、sALPの投与前の患者からの血漿試料のPPi濃度に対して、約25%以上(例えば、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、または60%超)であり得る。患者からの血漿試料における平均PPi濃度減少は、場合によっては、少なくとも1週間、6ヶ月間、または最大1年間以上の治療期間の間維持され得る。典型的には、減少は、アスホターゼアルファでの治療期間の継続期間にわたって維持される。
sALPまたはsALPポリペプチド(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)が投与される患者からの血漿試料における平均PLP濃度減少は、sALPの投与前の患者からの血漿試料のPLP濃度に対して、約50%以上(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または95%超)であり得る。患者からの血漿試料における平均PLP濃度減少は、場合によっては、少なくとも1週間および最大1年間以上の治療期間の間維持され得る。典型的には、減少は、アスホターゼアルファでの治療期間の継続期間にわたって維持される。
アルカリホスファターゼ
アスホターゼアルファは、TNALP(hTNALP、配列番号1)融合ポリペプチドである。特に、アスホターゼアルファ(配列番号1)は、効率的に、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状を治療するため、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療するため、または骨癒合を誘導するため、およびそれらに関連する身体障害に使用され得る。
本明細書に記載の結果を考えると、治療方法は、特定のアルカリホスファターゼ(ALP)またはALPをコードする核酸配列の投与に限定されない。アルカリホスファターゼは、リン酸部分の切断(例えば、ピロリン酸の加水分解、PPi)を触媒する酵素群を包含する。4つの既知の哺乳類アルカリホスファターゼ(ALP)アイソザイムが存在する:組織非特異的アルカリホスファターゼ(TNALP、以下にさらに説明される)、胎盤アルカリホスファターゼ(PLALP)(例えば、受入番号P05187,NP_112603およびNP_001623)、胚細胞アルカリホスファターゼ(GALP)(例えば、受入番号P10696、および腸アルカリホスファターゼ(IALP)(例えば、受入番号P09923およびNP_001622)。本明細書に論じられる例示的なALPに加えて、ALPの同一または同様の触媒部位構造および/または酵素的活性を有するあらゆるポリペプチド(例えば、本明細書で定義されるsALPまたはsALP融合ポリペプチド)が本明細書に開示される方法において使用され得る。sALPを含む骨送達コンジュゲートは、PCT公開第WO2005/103263号および第WO2008/138131号にさらに記載されている。
本明細書に記載の方法により使用され得るTNALPには、例えば、ヒトTNALP(受入番号NP_000469、AAI10910、AAH90861、AAH66116、AAH21289、およびAAI26166)、アカゲザルTNALP(受入番号XP_01109717)、ラットTNALP(受入番号NP_037191)、イヌTNALP(受入番号AAF64516)、ブタTNALP(受入番号AAN64273)、マウス(受入番号NP_031457)、ウシTNALP(受入番号NP_789828、NP_776412、AAM 8209、およびAAC33858)、およびネコTNALP(受入番号NP_001036028)が含まれる。特に、TNALPは、本明細書に開示される方法において使用される組換えヒトTNALP(例えば、配列番号1、アスホターゼアルファ、米国特許第7,763,712号および第7,960,529号を参照されたい)であり得る。TNALPはまた、上記のTNALPのポリペプチドまたは核酸配列に対して少なくとも約95%の配列同一性を呈するものであり得る。
可溶性アルカリホスファターゼ
本明細書に記載される方法において使用され得るALPには、本明細書に記載のアルカリホスファターゼのいずれかの可溶性(例えば、細胞外または非膜結合)形態が含まれる。sALPは、例えば、ヒト組織非特異的アルカリホスファターゼ(ヒトTNALP(hTNALP))の可溶性形態であり得る。本方法は、特定のsALPに限定されず、例えば、ホスホエタノールアミン(PEA)、無機ピロリン酸(PPi)、およびピリドキサール5’-リン酸(PLP)に対して生理学的に活性な任意のsALPを含み得る。特に、sALPは、骨の骨格石灰化を改善するのに触媒的に適格性のあるものである。本方法は、本明細書に記載の方法において使用され得る、本明細書に記載のsALPをコードする核酸をさらに含む。
TNALPは、C末端において糖脂質部分によって固定される膜結合タンパク質(Swiss-Prot,P05186)である。この糖脂質アンカー(GPI)は、一時的な膜アンカーおよびGPI付加のシグナルの両方として機能する、疎水性C末端の除去の後に翻訳後付加される。GPIアンカーは細胞膜に位置するが、TNALPの残りの部分は細胞外に位置する。特に、TNALP(例えば、ヒトTNALP(hTNALP))は、疎水性C末端配列の第1のアミノ酸(アラニン)を停止コドンに置き換えるように操作され、それにより、TNALPの天然の固定された形態の全てのアミノ酸残基を含み、GPI膜アンカーを欠く操作されたhTNALPを産生することができる。当業者は、GPI膜アンカーの位置が異なるALPにおいて異なり、例えば、ポリペプチドのC末端上に最後の10、12、14、16、18、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、32、34、36、38、40、45、50以上のアミノ酸残基を含み得ることを理解する。組換えsTNALPは、例えば、アミノ酸1~502(分泌された場合、18~502)、アミノ酸1~501(分泌された場合、18~501)、アミノ酸1~504(分泌された場合、18~504)、アミノ酸1~505(分泌された場合、18~505)、またはアミノ酸1~502を含み得る。したがって、天然ALPのC末端は、ALP活性に影響を与えることなく、ある特定のアミノ酸によって切り詰められ得る。
C末端GPIアンカーに加えて、TNALPは、N末端シグナルペプチド配列も有する。N末端シグナルペプチドは、合成されたとき、合成されたタンパク質上に存在するが、ERに移行された後、TNALPから切断される。sALPは、その分泌型(すなわち、N末端シグナルを欠く)およびその非分泌型(すなわち、N末端シグナルを有する)の両方を含む。当業者は、N末端シグナルペプチドの位置が異なるアルカリホスファターゼにおいて異なり、ポリペプチドのN末端上に最初の5、8、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、27、30以上のアミノ酸残基を含み得ることを理解する。当業者は、例えば、Bendtsen et al.(J.Mol.Biol.340(4):783-795,2004)に記載されるような、およびwww.cbs.dtu.dk/services/SignalP/のウェブで利用可能な適切なコンピュータアルゴリズムにより、シグナル配列切断部位の位置を予測することができる。
本方法は、ALPアイソザイムの細胞外ドメインに由来するsALPコンセンサス配列(例えば、TNALP、PALP、GCALP、IALPなど)を使用して行うこともできる。したがって、上で論じられるsTNALPと同様に、本開示は、他の可溶性ヒトALPアイソザイムも提供する、すなわち、ペプチドシグナルを含まず、好ましくは、ALPの細胞外ドメインを含む。sALPは、ヒトALPアイソザイムおよび哺乳類TNALPオルソログ(ヒト、マウス、ラット、ウシ、ネコ、およびイヌ)のALP細胞外ドメインに由来するコンセンサス配列、または哺乳類TNALPオルソログ(ヒト、マウス、ラット、ウシ、ネコ、およびイヌ)のみのALP細胞外ドメインに由来するコンセンサスを満たすポリペプチ配列も含む。sALPは、これらのTNALPオルソログまたはヒトALPアイソザイムの様々な組み合わせに由来する同様のコンセンサス配列を満たすものも含む。そのようなコンセンサス配列は、例えば、WO2008/138131において得られる。
本方法のsALPは、上述のsALPの野生型配列を含むだけでなく、これらのアルカリホスファターゼ(例えば、配列番号1~19、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)に対して少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%以上)の配列同一性を有する任意のポリペプチドも含み得る。ALP配列に導入することができる突然変異の例は、米国公開第2013/0323244号に記載されている。sALPは、任意選択的に、任意の適切な1つ以上のアミノ酸残基においてグリコシル化され得る。加えて、sALPは、本明細書に記載のsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)のいずれかに対して少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%以上)の配列同一性を有し得る。sALPは、本明細書に記載のsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)のいずれかに対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上の付加、欠失、または置換を有し得る。
sALP融合ポリペプチド
本明細書に記載のsALPのいずれか(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)、リンカー、スペーサー(例えば、Fc領域)、骨標的化部分は、構造Z-sALP-Y-スペーサー-X-Wn-V、Z-Wn-X-スペーサー-Y-sALP-V、Z-sALP-Y-Wn-X-スペーサー-V、およびZ-Wn-X-sALP-Y-スペーサー-Vを含む融合ポリペプチドにおいて組み合わされ得る。特に、sALP融合ポリペプチドの構造は、Z-sALP-Y-スペーサー-X-Wn-VまたはZ-Wn-X-スペーサー-Y-sALP-Vであり得る。sALP融合ポリペプチドのsALPは、本明細書に記載されるように、完全長ALPまたはALPの機能断片、例えば、ALPの可溶性細胞外ドメイン(例えば、TNALP、PALP、GCALP、およびIALP)であり得る。
X、Y、Z、およびV、ならびに/またはスペーサーのうちの任意の1つは、不在であるか、または少なくとも1つのアミノ酸のアミノ酸配列を含むリンカー領域であり得る。例えば、X、Y、Z、およびVは、Y位置の2残基リンカー(例えば、ロイシン-リジン)またはX位置の2残基リンカー(例えば、アスパラギン酸-イソロイシン)などのジペプチド配列(例えば、ロイシン-リジンまたはアスパラギン酸-イソロイシン)であり得る。例えば、sALP融合ポリペプチドは、構造hTNALP-Fc-D10(例えば、配列番号1のアミノ酸配列を含むsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を有し得る。
リンカー領域は、sALPが生物学的活性を維持することを可能にする、例えば、立体障害のない任意の配列および長さのものであり得る。例示的なリンカーの長さは、1~200のアミノ酸残基、例えば、1~5、6~10、11~15、16~20、21~25、26~30、31~35、36~40、41~45、46~50、51~55、56~60、61~65、66~70、71~75、76~80、81~85、86~90、91~95、96~100、101~110、111~120、121~130、131~140、141~150、151~160、161~170、171~180、181~190、または191~200のアミノ酸残基である。例えば、リンカーは、可動性部分、例えば、顕著に固定された二次または三次構造を含まない領域を含むか、またはそれからなる。例示的な可動性リンカーは、例えば、50%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはさらには100%のグリシン残基を含む、グリシン豊富リンカーである。リンカーは、例えば、セリン残基も含み得る。場合によっては、リンカーのアミノ酸配列は、グリシンおよびセリン残基のみからなる。リンカーは、任意選択的に、任意の適切な1つ以上のアミノ酸残基においてグリコシル化され得る。加えて、本明細書に記載されるリンカーは、共有結合または非共有結合された任意の他の配列または部分を含み得る。リンカーはまた、不在であってもよく、スペーサー(例えば、Fc領域)およびsALPが介在残基なしで一緒に直接融合される。
有用なスペーサーは、Fc領域を含むポリペプチドを含むが、これに限定されない。例えば、sALPは、N末端またはC末端ドメインに免疫グロブリンのFc領域を含む融合ポリペプチドであり得る。免疫グロブリン分子は、当該技術分野で周知の構造を有する。これは、鎖間ジスルフィド結合によって結合された2つの軽鎖(各約23kD)および2つの重鎖(各約50~70kD)を含む。免疫グロブリンは、タンパク質分解により(例えば、パパイン切断により)、Fab(軽鎖ならびに重鎖のVHおよびCH1ドメインを含む)およびFc(隣接している配列と共に、重鎖のCH2およびCH3ドメインを含む)に容易に切断される。本明細書に記載される有用なFc断片は、任意の哺乳動物(例えば、ヒト)からの、IgG、IgM、IgA、IgD、またはIgE、およびそれらの様々なサブクラス(例えば、IgG-1、IgG-2、IgG-3、IgG-4、IgA-1、IgA-2)を含む、任意の免疫グロブリン分子のFc断片を含む。例えば、Fc断片は、ヒトIgG-1である。Fc断片は、例えば、重鎖のCH2およびCH3ドメイン、ならびにヒンジ領域の任意の部分を含み得る。Fc領域は、任意選択的に、当業者に既知の任意の適切な1つ以上のアミノ酸残基においてグリコシル化され得る。特に、融合ポリペプチドのFc断片は、配列番号20のアミノ酸配列を有するか、または配列番号20に対して少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%以上)の配列同一性を有する。操作された、例えば、天然に生じないFc領域は、本明細書に記載のsALP融合ポリペプチド、例えば、WO2005/007809に記載のものに組み込まれ得る。本明細書に記載されるFc断片は、本明細書に記載のFc断片のいずれかに対して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、50以上の付加、欠失、または置換を有し得る。
Wnは、例えば、一連の連続したアスパルテート(D)および/またはグルタメート(E)残基を有する、骨標的化部分であり得、n=1~50、例えば、n=3~30、例えば、5~15、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、36、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50である。存在する場合、骨標的化部分は、融合ポリペプチドのどこにでも、例えば、N末端またはC末端にもしくはその付近に、および/またはリンカー領域に位置付けられ得る。例えば、骨標的化部分は、sALP融合ポリペプチドのC末端に存在し得る。sALPおよび融合ポリペプチドはまた、骨標的化部分を欠いてもよい。
追加のアミノ酸残基は、融合ポリペプチドを産生するために使用されるクローニング戦略によりポリペプチドに導入され得る。例えば、追加のアミノ酸残基は、可溶性形態のポリペプチドを維持するために、追加のGPI固定シグナルを提供しない。さらに、任意のそのような追加のアミノ酸残基は、本方法のポリペプチドに組み込まれる場合、宿主細胞のエンドプロテアーゼのための切断部位を提供しない。設計された配列が宿主細胞のエンドプロテアーゼによって切断される可能性は、例えば、Ikezawa(Biol.Pharm.Bull.25:409-417,2002)により記載されるように予測することができる。
sALP融合ポリペプチド(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、二量体または三量体に会合し得る。例えば、2つのsALP-Fc単量体は、Fc断片のヒンジ領域に位置する2つのジスルフィド結合により共有結合され得る。加えて、sALP融合ポリペプチド(例えば、sALPまたはsALP融合ポリペプチド)は、グリコシル化またはPEG化され得る。
核酸およびポリペプチドの産生
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)をコードする核酸は、当該技術分野で既知の任意の方法により産生され得る。典型的には、所望の融合ポリペプチドをコードする核酸は、分子クローニング方法を使用して生成され、一般的に、プラスミドまたはウイルスなどのベクター内に配置される。ベクターを使用して、核酸を、融合ポリペプチドの発現に適切な宿主細胞に形質転換する。代表的な方法は、例えば、Maniatisら(Cold Springs Harbor Laboratory,1989)に開示されている。多くの細胞型が、適切な宿主細胞として使用することができるが、哺乳類細胞は、適切な翻訳後修飾を付与することができるため、好ましい。宿主細胞には、例えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、L細胞、C127細胞、3T3細胞、BHK細胞、COS-7細胞、または当該技術分野で既知の任意の他の好適な宿主細胞が含まれる。例えば、宿主細胞は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞(例えば、CHO-DG44細胞)である。
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、宿主細胞において、sALPポリペプチドの発現をもたらすのに好適な任意の条件下で産生され得る。そのような条件は、緩衝液、炭酸水素および/またはHEPES、塩化物のようなイオン、リン酸、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、単糖のような炭素源、アミノ酸、潜在的な脂質、ヌクレオチド、ビタミン、ならびにインスリンのような成長因子;アルファ-MEM、DMEM、ハムのs-F12、ならびに2~4mM L-グルタミンおよび5%ウシ胎仔血清を補充したIMDMのような通常の市販の培地;2~4mM L-グルタミンを補充した、Hyclone(商標)SFM4CHO、Sigma CHO DHFR-、Cambrex POWER(商標)CHO CDのような通常の市販の動物タンパク質不含培地などの構成要素を用いて調製された培地の適切な選択を含む。これらの培地は、望ましくは、選択圧を維持するために、チミジン、ヒポキサンチン、およびL-グリシンなしで調製され、安定したタンパク質産生発現を可能にする。
本方法により治療された患者
sALPが投与される患者は、任意の年齢の患者であってもよいが、特に、青年期、例えば、約12~18歳の者、または約18歳より上の成人であってもよい。患者は、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状に苦しんでいる可能性がある。患者は、ジストロフィー脊椎側弯症に苦しんでいる可能性がある。患者は、骨癒合および/または石灰化の誘導を必要としている場合がある。例えば、患者は、脊椎の骨、例えば、椎骨の骨折など、1つ以上の骨折に苦しんでいる可能性がある。患者は、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症を含む、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を有し得る。
投与および投薬量
開示の方法のいずれかにおいて、医薬組成物(例えば、TNALPなどのsALPまたはsALP融合ポリペプチド、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも80、85%、90%、95%、97%、99%、または100%の配列同一性を有する変異型など、本明細書に記載のポリペプチ変異型、例えば、アスホターゼアルファを含む)の任意の量が患者に投与され得る。投薬量は、投与モードおよび患者の年齢を含む多くの要因に依存する。典型的には、単回用量に含まれる組成物(例えば、TNALPなどのsALPまたはsALP融合ポリペプチド、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の量は、顕著な毒性を誘導することなく、本明細書に記載の患者を治療するのに有効な量である。
例えば、開示の方法のいずれかにおいて、本明細書に記載のsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、例えば、0.01mg/kg~500mg/kg(例えば、0.05mg/kg~500mg/kg、0.1mg/kg~20mg/kg、5mg/kg~500mg/kg、0.1mg/kg~100mg/kg、10mg/kg~100mg/kg、0.1mg/kg~50mg/kg、0.5mg/kg~25mg/kg、1.0mg/kg~10mg/kg、1.5mg/kg~5mg/kg、または2.0mg/kg~3.0mg/kg)、または1μg/kg~1,000μg/kg(例えば、5μg/kg~1,000μg/kg、1μg/kg~750μg/kg、5μg/kg~750μg/kg、10μg/kg~750μg/kg、1μg/kg~500μg/kg、5μg/kg~500μg/kg、10μg/kg~500μg/kg、1μg/kg~100μg/kg、5μg/kg~100μg/kg、10μg/kg~100μg/kg、1μg/kg~50μg/kg、5μg/kg~50μg/kg、または10μg/kg~50μg/kg)の範囲の個々の用量で患者に投与され得る。
sALPの例示的な用量は、例えば、0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、2.5、5、10、20、25、50、100、125、150、200、250、もしくは500mg/kg、または1、2、2.5、5、10、20、25、50、100、125、150、200、250、500、750、900、または1,000μg/kgを含む。本明細書に記述される全ての投薬量または範囲は、これらの投薬量を、記述される値または範囲のエンドポイントを±10%修正するために使用され得る。特に、本開示による組成物(例えば、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む)は、約0.001mg/kg/日~約500mg/kg/日、約0.01mg/kg/日~約100mg/kg/日、または約0.01mg/kg/日~約20mg/kg/日の範囲の用量で患者に投与され得る。例えば、sALP組成物(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、約0.5mg/kg週~約140mg/kg/週、例えば、約0.8mg/kg/週~約50mg/kg/週、または約1mg/kg/週~約10mg/kg/週(例えば、約3または約6または約9mg/kg/週)の範囲の毎週投薬量で患者に投与され得る。特に、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、2mg/kgを週3回(合計約6mg/kg/週)、1mg/kgを週6回(合計約6mg/kg/週)、3mg/kgを週3(合計約9mg/kg/週)、0.5mg/kgを週3回(合計約1.5mg/kg/週)、または9.3mg/kgを週3回(合計約28mg/kg/週)の投薬量で投与され得る。投薬量は、例えば、神経線維腫症1型、ジストロフィー脊椎側弯症の程度、骨癒合の必要性、および患者からの異なるパラメータなどの従来の要因により臨床医によって適応される。
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む医薬組成物の投薬量は、単回または複数回投薬量レジメンのいずれかにおいて提供され得る。用量は、例えば、毎時間、2時間おき、毎日、1日2回(bidaily)、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、毎週、隔週、毎月、隔月、または毎年投与され得る。あるいは、用量は、例えば、1日1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、または12回投与され得る。特に、投与レジメンは、週3回である。投与レジメンの継続期間は、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30日間(複数可)、週間(複数可)、または月間(複数可)であり得る。投与レジメンは、外科的介入などの物理的介入前、介入中、または介入後に始まり得る。投薬量の量、頻度、および継続期間は、神経線維腫症1型、ジストロフィー脊椎側弯症、骨折、または骨石灰化の程度、および患者からの異なるパラメータなどの従来の要因により、臨床医によって適応される。
例えば、sALPまたはsALP融合ポリペプチド(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、透明の無色からわずかに黄色の水溶液、pH 7.4である注射用溶液として製剤化され得る。sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、例えば、12mg/0.3mL、18mg/0.45mL、28mg/0.7mL、40mg/1ml、または80mg/0.8mLの濃度で製剤化され得る。特に、本組成物は注射用の40mg/mlの溶液として製剤化され得、溶液の各mlは、40mgのsALPを含む(例えば、各バイアルは、0.3mlの溶液、および12mgのsALP(40mg/ml)を含むか、各バイアルは、0.45mlの溶液および18mgのsALP(40 mg/ml)を含むか、各バイアルは、0.7mlの溶液および28mgのsALP(40mg/ml)を含むか、または各バイアルは、1.0mlの溶液および40mgのアスホターゼアルファ(40mg/ml)を含む)。sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、100mg/mlの濃度で注射用の溶液として製剤化され得、各1mlの溶液は、100mgのsALPまたはsALPポリペプチドを含む(例えば、各バイアルは、0.8mlの溶液および80mgのアスホターゼアルファ(100mg/ml)を含む)。
例えば、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の推奨投薬量は、週3回皮下投与される2mg/体重kg、または週6回皮下投与される1mg/体重kgの投薬量レジメンである。さらなる投薬量の情報は以下に提供される(表1)。
Figure 2024081665000001
場合によっては、本開示によるsALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の投与は、(i)患者における骨癒合の増加、および/または(ii)検出不可能な、もしくは増加した骨塩密度の変化、のうちの1つ以上をもたらし得る。
本明細書に開示される態様のいずれかにおいて、患者は、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)の投与に対する忍容性、例えば、注射部位紅斑、ヘモグロビンの減少、発熱、肺炎,、上気道感染、中耳炎、嘔吐、便秘、下痢、歯牙喪失、上咽頭炎、発疹、う蝕、および易刺激性からなる群から選択される有害事象の発生の欠如または減少を呈する。
本明細書に開示される態様のいずれかにおいて、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、例えば、生理食塩水(例えば、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウム)と共に医薬組成物に製剤化される。例えば、少なくとも1つの薬学的に許容される担体は、150mM塩化ナトリウムおよび25mMリン酸ナトリウムを含み得る。
上記の態様のいずれかにおいて、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、PEA、PPi、およびPLPに対して生理学的に活性であり、骨における骨格石灰化を改善するのに触媒的に適格性があり、かつ/またはアルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである。
製剤
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む医薬組成物は、標準的な方法により製剤化され得る。医薬製剤は、十分に確立された技術分野であり、例えば、Gennaro(2000)Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,Lippincott,Williams&Wilkins(ISBN:0683306472)、Ansel et al.(1999)Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,7th Edition,Lippincott Williams & Wilkins Publishers(ISBN:0683305727)、およびKibbe(2000)Handbook of Pharmaceutical Excipients,American Pharmaceutical Association,3rd Edition(ISBN:091733096X)においてさらに記載されている。例えば、sALP組成物(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)は、例えば、好適な濃度および2~8℃(例えば、4℃)での保管に好適な緩衝溶液として製剤化され得る。組成物はまた、0℃を下回る温度(例えば、-20℃または-80℃)で保管するために製剤化され得る。組成物はさらに、2~8℃(例えば、4℃)で最大2年間(例えば、1ヶ月間、2ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1 1/2年間、または2年間)保管するために製剤化され得る。したがって、本明細書に記載の組成物は、2~8℃(例えば、4℃)で少なくとも1年間の保管において安定していてもよい。
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む医薬組成物は、様々な形態であり得る。これらの形態には、液体、半固体および固体剤形、例えば、液状溶液(例えば、注射液および注入液)、分散液または懸濁液、錠剤、ピル、粉末、リポソーム、および坐剤が含まれる。好ましい形態は、部分的に、意図される投与モードおよび治療用途に依存する。
例えば、全身または局所送達用に意図された組成物は、注射液または注入液の形態であり得る。したがって、sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む組成物は、非経口モード(例えば、皮下、静脈内、腹腔内、または筋肉内注射)による投与用に製剤化され得る。
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALP融合ポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む医薬組成物は、溶液、マイクロエマルジョン、分散液、リポソーム、または高濃度で安定した保存に好適な他の規則構造として製剤化され得る。滅菌注射液は、本明細書に記載の組成物を、必要に応じて、上記で列挙された成分のうちの1つまたは組み合わせと共に必要な量で適切な溶媒に組み込み、続いて濾過滅菌することにより調製され得る。一般的に、分散液は、本明細書に記載の組成物を、基本的な分散媒体および上記に列挙された成分から必要な他の成分を含む滅菌ビヒクルに組み込むことにより調製される。減菌注射液の調製のための減菌粉末の場合、調製方法は、本明細書に記載の組成物の粉末に加えて、その前の減菌濾過溶液からの任意の追加の所望の成分(本明細書を参照されたい)が得られる真空乾燥および凍結乾燥を含む。溶液の適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散の場合に必要な粒径の維持、および界面活性剤の使用により維持され得る。注射可能な組成物の吸収の延長は、吸収を遅延させる試薬、例えば、モノステアリン酸塩およびゼラチンを組成物中に含めることによりもたらされ得る。
本明細書に記載の医薬組成物はまた、イムノリポソーム組成物に製剤化され得る。そのような製剤は、例えば、Epstein et al.(1985)Proc Natl Acad Sci USA 82:3688、Hwang et al.(1980)Proc Natl Acad Sci USA 77:4030;、ならびに米国特許第4,485,045号および同第4,544,545号に記載の方法など、当該技術分野で既知の方法により調製され得る。循環時間が強化されたリポソームは、例えば、米国特許第5,013,556号に開示されている。
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む医薬組成物はまた、インプラントおよびマイクロカプセル化送達系を含む徐放性製剤などの迅速な放出に対して組成物(例えば、sALPポリペプチドまたはsALP融合ポリペプチド)を保護する担体と共に製剤化され得る。エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸などの生分解性の生体適合性ポリマーが使用され得る。そのような製剤を調製するための多くの方法が当該技術分野で既知である。例えば、J.R.Robinson(1978)Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems,Marcel Dekker,Inc.,New Yorkを参照されたい。
組成物が第2の活性剤と組み合わせて使用される場合、組成物は、第2の薬剤と共製剤化され得るか、または組成物は、第2の薬剤の製剤とは別個に製剤化され得る。例えば、それぞれの医薬組成物が、例えば、投与直前に混合され、一緒に投与され得るか、または例えば、同時もしくは異なる時間に別個に投与され得る。
担体/ビヒクル
sALP(TNALPなど、例えば、配列番号1のsALPポリペプチド、または配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド変異型、例えば、アスホターゼアルファ)を含む調製物は、薬学的に許容される減菌の水性もしくは非水性溶媒、懸濁液、またはエマルジョンと組み合わせて、患者、例えば、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を有する、または骨癒合を必要とする患者に提供され得る。非水性溶媒の例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、魚油、および注射可能な有機エステルである。水性担体には、生理食塩水および医療用緩衝非経口ビヒクル(塩化ナトリウム溶液、リンゲルのデキストロース溶液、デキストロース+塩化ナトリウム溶液、ラクトースを含むリンゲル溶液、または固定油を含む)を含む、水、水-アルコール溶液、エマルジョン、または懸濁液が挙げられる。例えば、薬学的に許容される担体は、塩化ナトリウムおよび/またはリン酸ナトリウムを含むことができ、組成物は、例えば、約150mM塩化ナトリウムおよび/または約25mMリン酸ナトリウム、pH7.4を含む。
静脈内ビヒクルは、流動および栄養補給物、電解質補給物、例えば、リンゲルのデキストロースなどに基づくものを含み得る。薬学的に許容される塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などの鉱酸塩、および酢酸、プロピオン酸、マロン酸、安息香酸などの有機酸の塩がその中に含まれ得る。加えて、湿潤剤または乳化剤などの補助物質、pH緩衝物質などがそのようなビヒクル中に存在し得る。薬学的に許容される担体の完全な考察は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Pub.Co.,N.J.1991)において利用可能である。
以下の実施例は、本開示を限定するのではなく、例示することを意図している。特定の実施例、材料、量、および手順は、本明細書に記載される開示の範囲および趣旨により広義に解釈されることを理解されたい。
実施例1.神経線維腫症1型(NF1)の患者におけるジストロフィー脊椎側弯症のために脊椎固定後に石灰化を促進するためのアスホターゼアルファの使用
ジストロフィー脊柱側弯症は、稀だが、神経線維腫症1型(NF1)の患者において深刻な骨格兆候であり、衰弱性神経学的障害に関連し得る。ジストロフィー型湾曲は迅速に進行し、早期固定を必要とし、不十分な骨癒合および偽関節を合併することが多い。NF1における不十分な骨癒合は、骨癒合の低減、骨吸収の増加、および不十分な骨石灰化の組み合わせによるものと考えられている。ニューロフィブロミンの喪失はピロリン酸(PPi)の合成を促進する遺伝子を上方制御することができ、PPiの蓄積および石灰化の阻害、アルカリホスファターゼ発現の低減による骨芽細胞分化障害、ならびに骨吸収の増加につながる。
NF1のマウスノックアウトモデルにおける前臨床研究は、PPiの恒常性を制御する2つの主な遺伝子であるEnpp1およびAnkの発現の減少を示した。しかしながら、この結果は、接着性骨髄細胞における報告されたヒト細胞アッセイと矛盾した(De la Croix Ndong,J.,et al.,Nature Medicine;20:904-910,2014)。
この研究において、重度のNF1関連ジストロフィー脊椎側弯症および骨粗鬆症の54歳の閉経後の女性は、事前のT11から骨盤の脊椎固定を含む、7年の期間にわたって事前の背中手術を3回受けた(図1)。脊椎固定は、進行性硬膜拡張症(図2)、偽関節、および生命を脅かす出血を合併した。前方アプローチが試されたが、左腸骨静脈合併症により中断された。患者は、後方器具類および骨形成タンパク質(BMP)による増強再置換も受けたが、斬進的なネジの緩み、大腿前部の感覚異常、および難治性の背痛が継続的にあった。彼女は、L4椎弓根のロッドの変位を発展させ、修復手術を必要とした。患者は、難治性の背痛を助けるために5mgのモルヒネも受けた。患者は、モルヒネ治療で保存的に管理されたが、背痛は持続し、視覚的アナログスケール(VAS)の疼痛スコアは9、オスウェストリー下背部障害スコア(Oswestry low back disability score)は52%であった。CTスキャンにより、緩みを示す左後腸骨ネジの進行した周囲透過性(図3A)、およびL4椎弓根ネジ連結部の左垂直ロッドの骨折(図3B)が明らかになり、4回目の脊椎手術を必要とした。
高確率のインプラント失敗および手術後の確実な関節固定を達成する難しさを考えると、外科的介入と、骨癒合を強化するための骨形成タンパク質(組換えヒトBMP-2)、骨吸収を阻害するためのビスホスホネート(例えばゾレドロン酸)、および確実な関節固定.を達成するために骨石灰化を改善するためのアスホターゼアルファ(組換えヒトアルカリホスファターゼ)を含む追加の利用可能な医療介入との組み合わせが決定された。
研究の開始時に、患者は、胸椎T11から仙骨の脊椎器具類の再挿入、骨盤固定の再挿入、およびT11から骨盤の脊椎後方固定を含む腰部固定の再置換を受けた(図4)。これは4回目の脊椎手術であった。反復手術中または手術後の医療介入には、骨癒合を強化するために、手術される骨に直接適用される術内BMPが含まれた。
手術のおよそ3ヶ月後に、骨吸収を阻害するために、患者は、副作用なく、単一の5mgのゾレドロン酸の静脈内注入として、ビスホスホネート療法を受けた。
手術のおよそ7ヶ月後および6ヶ月間の間継続して、骨石灰化を改善するために、アスホターゼアルファ(組換えヒトアルカリホスファターゼ、STRENSIQ(登録商標)、Alexion Pharmaceuticals,Inc.)を、2mg/kgの用量で3x/週皮下投与した。アスホターゼアルファの投与は、6ヶ月の終わりに(すなわち、手術の13ヶ月後)に中止した。患者は、治療中、深刻な有害事象を経験しなかった。
確実な関節固定が、4回目の手術の13ヶ月後に良好に得られた。安定した器具類装着された(instrumented)脊椎固定は、CTスキャン(脊椎X線写真)により判断されるように、13ヶ月で観察された。ハウンスフィールド単位スケール測定を使用して、基準点としてT10椎体を用いた、全体的な骨塩密度における実質的な変化はその時点では見られなかった。
BMP単独(骨形成を強化するために使用された)では、初期の手術中、この患者において良好な脊椎固定はもたらされなかった。それらは、患者の手術中にも再度使用されたが、今回は、ビスホスホネートおよびアスホターゼアルファを用いた組み合わせ療法と共に使用された。BMP(例えば、rhBMP-2)およびビスホスホネートと組み合わせたアスホターゼアルファが、BMP療法単独が以前に失敗した、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症の患者の脊椎手術後に確実な関節固定をもたらしたことがわかった。
骨吸収のマーカーが手術後に増加したことが認められた。手術の3ヶ月後のビスホスホネートゾレドロン酸(ZOL)の投与後、骨吸収マーカー(NTXおよびCTX)は減少したが、骨形成マーカー(OCNおよびP1NP)も減少した。理論に拘束されるものではないが、これらのマーカーの減少は、ZOL後の骨代謝回転の低減による可能性がある。したがって、患者は、基底疾患およびZOLの使用の両方により骨石灰化の阻害を経験し得る(さもなければ、骨吸収阻害の有益な効果を有する)。
しかしながら、同時に、骨特異的アルカリホスファターゼ(BSAP)および総ALPレベルの両方がアスホターゼアルファの投与後に大幅に増加した。この研究は、ZOLなどのビスホスホネートの投与後のアスホターゼアルファの投与が、幾分「救援」療法のような、骨石灰化を改善し得ることを示唆する。アスホターゼアルファの投与は、骨折治癒が生じ、ネジの緩みが分解能の兆候を示した、ZOLの投与の潜在的な交絡効果が生じたことにもかかわらず、骨石灰化を改善することが示された。これらの結果は、ビスホスホネート療法の補助としてアスホターゼアルファを用いる、より一般的な治療プロトコルを示唆する。より具体的には、骨吸収を阻害するためのZOLなどのビスホスホネートの投与の後に、ビスホスホネートの骨石灰化に対する有害効果の可能性を弱めるために、アスホターゼアルファの投与が続き得る。これは、ビスホスホネート治療がアスホターゼアルファ治療中は禁忌であることを示唆する、一般に広まっている標準治療とは異なる(Kishnani,P.,et al.,Mol.Gen.Metab.122:4-17,2017)。
研究の詳細
表2は、参照範囲を含む、研究期間中に行われた室内および放射能調査を要約する。全ての手順のタイミングはおおよそであり、患者の臨床的進行に基づき、そして患者のスケジュールに対応するために、特定の日時に柔軟性を許容した。
Figure 2024081665000002
Figure 2024081665000003
Figure 2024081665000004
アスホターゼアルファ治療前調査
手術の4ヶ月後の腎臓超音波の報告
右腎9.7cm、正常なエコー像および皮質。腫瘤、結石、または水腎なし
左腎10.4cm、正常なエコー像および皮質。腫瘤、結石、または水腎なし
手術の5ヶ月後の総合的な眼検査により、一時的な眼瞼異常からわかるように、特に左眼の乾性角結膜炎と報告された。正常な動眼神経。正常な黄斑。
ベースラインのDXAスキャンにより、左大腿骨頸部BMDが-2.8のTスコアに相当する0.643であることが明らかとなった。右大腿骨頸部BMDは、-3.0のTスコアに相当する0.627であった。平均総臀部BMDは、-2.9のTスコアに相当する0.635であった。8年前のBMDと比較して、骨密度は、8.1%減少し、これは有意であった。左33%前腕BMDは、-3.0のTスコアに相当する0.621であった。
X線データ、CT腰椎
手術の7ヶ月前に得た手術前CTおよび脊椎X線写真は、左L4椎弓根ネジの下の垂直な連結ロッドの骨折および左後腸骨棘ネジの周辺の透過性を示した(図3A~3B)。腰椎、特に右L2~L4の進行した硬膜拡張症、および両側仙腸関節ネジでのT 11から骨盤の脊椎骨盤固定器具類の手術後の変化が認められた。
手術日に、胸椎T11から仙骨の脊椎器具類の再挿入、骨盤固定の再挿入、およびT11から骨盤の脊椎後方固定を含む腰部固定の再置換が行われた(図4)。
手術直後のCT、および脱力感がない両側足首のストッキングのような感覚異常の突然の発症のため手術の2日後に得た脊椎X線写真は、両側で内側腸骨に延在する追加のネジで再置換器具類装着された(revision instrumented)脊椎固定T11-骨盤の術後変化を示した。T11、T12、L1、S1の両側椎弓根ネジ、L2およびL4の左椎弓根ネジ、L5の右椎弓根ネジ、ならびに両側腸骨ネジが認められた。左後腸骨ネジの周囲の安定した透過性は、ネジの先端の皮質外層に新たな骨欠損と共にみられた(図5A~5B)。両側足首の感覚異常は徐々に2日後に改善され、患者は自宅退院前に安全に歩けた。患者の重度のジストロフィー脊椎側弯症、および機械的失敗の過去の手術歴を所与として以前の高確率の失敗を考えると、患者は、骨吸収を阻害するために、骨吸収を阻害するためのゾレドロン酸(手術の3ヶ月後に1回、5mg IV)、および骨石灰化を改善するために、骨石灰化を改善するためのアスホターゼアルファ(手術の7~13ヶ月後に(2mg/kg 3x/週の皮下注射)も受けた。
手術の3ヶ月および7ヶ月後に得た脊椎X線写真は、無傷の器具類が後方にT11から仙骨まで認められ、ネジが両仙腸関節にわたって延在する、脊椎固定の安定した術後変化を示した、すなわち、確実な両側背外側関節強直を伴う安定した器具類装着された脊椎固定T11-骨盤が観察された。左後腸骨ネジの先端に関連する以前に見られた骨欠損の治癒および硬化が、手術観察の2日後以降に観察された。
アスホターゼアルファ治療後調査
X線写真
アスホターゼアルファ開始からおよそ7ヶ月後に得たCTおよび脊椎X線写真は、確実な両側背外側関節強直を伴う安定した器具類装着された脊椎固定T11-骨盤を示した。左ネジ周辺腸骨骨折の間隔治癒が手術の5日後以降に観察された。両側仙腸関節ネジの周囲の最小限の周辺の透過性が緩みの確証的な証拠なく観察された。安定した凸状の右脊椎側弯症および非対照の右側の硬膜拡張症が観察された。
再腎臓超音波、再眼検査、および再DXAスキャンが手術の1.2年後に計画された。アスホターゼアルファ治療前後の臓超音波および総合的な眼検査では、異所性石灰化は示されなかった。手術の13ヶ月後の経過観察訪問時に、患者は、VAS疼痛スコア7およびオスウェストリー下背部障害スコア42%の背痛の改善を報告した。患者は、モルヒネ治療を停止することができた。
追加観察
結論として、安定した器具類装着された脊椎固定は、脊椎のX線写真により判断された手術後に観察された。ネジの先端に新たな骨欠損を伴う(ネジ周辺の骨折を示す)左後腸骨ネジの周囲に透過性を示した(ネジの緩みを示唆する)手術直後のCT腰椎(手術の2日後に得た)と比較して、アスホターゼアルファ開始からおよそ6ヶ月後のCT腰椎は、緩みの証拠なく左後腸骨ネジの先端の骨折が治癒したことを示した(図6)。しかしながら、これら2つのCTスキャンを比較したとき、外科的変化がなかった基準点としてのT10椎体において認められた、CTハウンスフィールド測定を使用した骨塩密度に有意な変化はなかった。再置換手術の前に提示された肉眼的な骨架橋の程度(骨形成を示す)ならびに脊椎後方(posterior element)骨架橋部位での客観的測定(ハウンスフィールド測定)は、実質的な間隔変化を示さなかった。
実施例2.大腿骨頸部骨折の治療
本明細書に開示の方法によると、当該技術分野の整形外科医は、大腿骨が骨折した患者を治療する場合がある。例えば、患者は、自転車から落ちた後に大腿骨を骨折する可能性があるか、または特発骨折する可能性がある。変位のない骨折は激痛を引き起こす場合があり、医者は、プレートおよび4本のネジを骨折上に配置し、続いて3ヶ月間患者の脚をギブスに固定する整形外科手術を行い得る。3ヶ月後、骨がX線およびCTスキャンで見たときに適切な治癒を表さない場合、またはネジが緩んだ場合、整形外科医は、2ヶ月間、6mg/kg/週で皮下投与されるアスホターゼアルファのレジメンで患者を治療し得る。アスホターゼアルファ治療の後、医師または外科医は、さらなるX線およびCTスキャンを行い、治癒プロセスを視覚化してもよい。医師または外科医は、アスホターゼアルファ治療が治癒プロセスを補助したこと、および2本のネジがこれ以上緩まないことを判断することができる。十分な治癒後、外科医は、プレートおよび4本のネジを含む金具が大腿骨から除去されてもよいことを判断し得る。
実施例3.外傷性顔面骨折の治療
複数の顔面の頬骨を骨折した患者は、顔の原形および特徴を復元するために顔面骨の再建により口腔顎顔面外科医または形成外科医によって治療され得る。骨折の複雑度により、外科医は、顔面骨の再形成に役立つように複数のネジおよびプレートを利用することを決めてもよい。ネジおよびプレートは、顔に永久に残存するように設計され得る。医師は、最初に、手術の2週間前に、2mg/kg/週で局所投与されるアスホターゼアルファのレジメンを開始してもよい。医師は、手術を行い、プレートおよびネジを頬骨の骨折部分上に配置する。回復時間の3ヶ月後、医師は、X線およびCTスキャンにより治癒プロセスを視覚化してもよい。医師は、ネジの1本が緩いと判断する場合があり、アスホターゼアルファの投薬量を6mg/kg/週に増加することができる。回復時間のさらに1ヶ月後、医師は、X線およびCTスキャンにより治癒プロセスを再度視覚化してもよく、ネジがもはや緩くないと判断し得、その時点で、アスホターゼアルファ治療を終了してもよい。
参照文献
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前述の発明を実施するための形態および実施例は、単に理解を明確にするために記載されてきた。不必要な制限がそれから理解されるべきではない。本開示は、示され、記載される正確な詳細に限定されず、当業者に明らかな変形に関しては、特許請求の範囲により定義される本開示内に含まれる。
特に示されない限り、本明細書および特許請求の範囲に使用される構成要素、分子量などの量を表す全ての数字は、全ての場合において、「約」という用語により修飾されると理解されるべきである。したがって、特に反対が示されない限り、本明細書および特許請求の範囲に記載される数値のパラメータは、本開示によって得えられることが求められる所望の特性により異なり得る近似である。少なくとも、および特許請求の範囲の範囲と同等の原理を制限しようとするのではなく、各数値パラメータは、少なくとも、報告される有効桁数の観点から、および適切な通常の丸め技法により解釈されるべきである。
本開示の広範囲を記載する数値範囲およびパラメータは近似であるが、特定の実施例に記載される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、全ての数値は、それぞれの試験測定において見られる標準偏差に必然的に起因する範囲を本質的に含む。
全ての見出しは、読者の利便性のためであり、特にそのように特定されない限り、見出しに続く文脈の意味を限定するように使用されるべきではない。
本明細書に引用される全ての特許、仮特許出願を含む特許出願、特許公開および非特許公開を含む刊行物、ならびに電子的に利用な能な材料(例えばGenBank and RefSeqの、例えばヌクレオチド配列提出、ならびに例えばSwissProt、PIR、PRF、PDBのアミノ酸配列提出、およびGenBank and RefSeqの注釈付きコード領域からの翻訳を含む)は参照により組み込まれる。
[配列表]
SEQUENCE LISTING

<110> Alexion Pharmaceuticals, Inc.

<120> METHODS OF TREATING NEUROFIBROMATOSIS TYPE 1 AND RELATED
CONDITIONS WITH ALKALINE PHOSPHATASE

<130> PA24-117

<150> US 62/717,371
<151> 2018-08-10

<160> 20

<170> PatentIn version 3.5

<210> 1
<211> 726
<212> PRT
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Synthetic Construct

<400> 1

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Ser Lys Thr Tyr Asn Thr Asn Ala Gln Val Pro Asp Ser Ala Gly Thr
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His Gln Asp Trp Leu Asn Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn
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Gln Lys Ser Leu Ser Leu Ser Pro Gly Lys Asp Ile Asp Asp Asp Asp
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Asp Asp Asp Asp Asp Asp
725


<210> 2
<211> 524
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 2

Met Ile Ser Pro Phe Leu Val Leu Ala Ile Gly Thr Cys Leu Thr Asn
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Ser Leu Val Pro Glu Lys Glu Lys Asp Pro Lys Tyr Trp Arg Asp Gln
20 25 30


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Pro Pro Glu Ala Leu Ser Gln Gly Cys Lys Asp Ile Ala Tyr Gln Leu
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Cys Ala Pro Ala Ser Ser Ala Gly Ser Leu Ala Ala Gly Pro Leu Leu
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Leu Ala Leu Ala Leu Tyr Pro Leu Ser Val Leu Phe
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<213> Homo sapiens

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Tyr Met Tyr Pro Lys Asn Lys Thr Asp Val Glu Tyr Glu Ser Asp Glu
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355 360 365


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370 375 380


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<213> Homo sapiens

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<210> 7
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<400> 7

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Cys Ala Pro Ala Ser Ser Ala Gly Ser Leu Ala Ala Gly Pro Leu Leu
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Leu Pro Leu Ala Leu Phe Pro Leu Ser Ile Leu Phe
645 650


<210> 8
<211> 524
<212> PRT
<213> Rattus norvegicus

<400> 8

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485 490 495


Cys Ala Trp Ala Ser Ser Ala Ser Ser Pro Ser Pro Gly Ala Leu Leu
500 505 510


Leu Pro Leu Ala Leu Phe Pro Leu Arg Thr Leu Phe
515 520


<210> 9
<211> 502
<212> PRT
<213> Canis lupus familiaris

<400> 9

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Tyr Ala Leu Arg Leu Gln Asn Leu Asn Thr Asn Val Ala Lys Asn Val
20 25 30


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Arg Ile Leu Lys Gly Gln Leu His His Asn Pro Gly Glu Glu Thr Arg
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115 120 125


Leu Arg Trp Ala Lys Asp Ala Gly Lys Ser Val Gly Ile Val Thr Thr
130 135 140


Thr Arg Val Asn His Ala Thr Pro Ser Ala Ala Tyr Ala His Ser Ala
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Asp Arg Asp Trp Tyr Ser Asp Asn Glu Met Pro Pro Glu Ala Leu Ser
165 170 175


Gln Gly Cys Lys Asp Ile Ala Tyr Gln Leu Met His Asn Val Lys Asp
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195 200 205


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Leu Asp Gly Leu Asn Leu Ile Asp Ile Trp Lys Asn Phe Lys Pro Arg
225 230 235 240


His Lys His Ser His Tyr Val Trp Asn Arg Thr Glu Leu Leu Ala Leu
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Glu Met Val Glu Ile Ala Ile Lys Ile Leu Ser Lys Lys Pro Arg Gly
290 295 300


Phe Phe Leu Leu Val Glu Gly Gly Arg Ile Asp His Gly His His Glu
305 310 315 320


Gly Lys Ala Lys Gln Ala Leu His Glu Ala Val Glu Met Asp Arg Ala
325 330 335


Ile Gly Lys Ala Gly Val Met Thr Ser Leu Glu Asp Thr Leu Thr Val
340 345 350


Val Thr Ala Asp His Ser His Val Phe Thr Phe Gly Gly Tyr Thr Pro
355 360 365


Arg Gly Asn Ser Ile Phe Gly Leu Ala Pro Met Val Ser Asp Thr Asp
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Lys Lys Pro Phe Thr Ala Ile Leu Tyr Gly Asn Gly Pro Gly Tyr Lys
385 390 395 400


Val Val Gly Gly Glu Arg Glu Asn Val Ser Met Val Asp Tyr Ala His
405 410 415


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420 425 430


Gly Gly Glu Asp Val Ala Val Phe Ala Lys Gly Pro Met Ala His Leu
435 440 445


Leu His Gly Val His Glu Gln Asn Tyr Ile Pro His Val Met Ala Tyr
450 455 460


Ala Ala Cys Ile Gly Ala Asn Gln Asp His Cys Ala Ser Ala Ser Ser
465 470 475 480


Ala Gly Gly Pro Ser Pro Gly Pro Leu Leu Leu Leu Leu Ala Leu Leu
485 490 495


Pro Val Gly Ile Leu Phe
500


<210> 10
<211> 252
<212> PRT
<213> Sus scrofa

<400> 10

Ala Glu Leu Leu Ala Leu Asp Pro His Thr Val Asp Tyr Leu Leu Gly
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Leu Phe Glu Pro Gly Asp Met Gln Tyr Glu Leu Asn Arg Asn Asn Val
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Thr Asp Pro Ser Leu Ser Glu Met Val Glu Met Ala Ile Arg Ile Leu
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Ile Lys Asn Pro Lys Gly Phe Phe Leu Leu Val Glu Gly Gly Arg Ile
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Cys Ala Ser Ala Ser Ser Ser Gly Ser Pro Ser Pro Gly Pro Leu Leu
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Leu Leu Leu Ala Leu Leu Pro Leu Gly Ile Leu Phe
245 250


<210> 11
<211> 524
<212> PRT
<213> Mus musculus

<400> 11

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1 5 10 15


Ser Phe Val Pro Glu Lys Glu Arg Asp Pro Ser Tyr Trp Arg Gln Gln
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Asn Val Ala Lys Asn Val Ile Met Phe Leu Gly Asp Gly Met Gly Val
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Ser Thr Val Thr Ala Ala Arg Ile Leu Lys Gly Gln Leu His His Asn
65 70 75 80


Thr Gly Glu Glu Thr Arg Leu Glu Met Asp Lys Phe Pro Phe Val Ala
85 90 95


Leu Ser Lys Thr Tyr Asn Thr Asn Ala Gln Val Pro Asp Ser Ala Gly
100 105 110


Thr Ala Thr Ala Tyr Leu Cys Gly Val Lys Ala Asn Glu Gly Thr Val
115 120 125


Gly Val Ser Ala Ala Thr Glu Arg Thr Arg Cys Asn Thr Thr Gln Gly
130 135 140


Asn Glu Val Thr Ser Ile Leu Arg Trp Ala Lys Asp Ala Gly Lys Ser
145 150 155 160


Val Gly Ile Val Thr Thr Thr Arg Val Asn His Ala Thr Pro Ser Ala
165 170 175


Ala Tyr Ala His Ser Ala Asp Arg Asp Trp Tyr Ser Asp Asn Glu Met
180 185 190


Pro Pro Glu Ala Leu Ser Gln Gly Cys Lys Asp Ile Ala Tyr Gln Leu
195 200 205


Met His Asn Ile Lys Asp Ile Asp Val Ile Met Gly Gly Gly Arg Lys
210 215 220


Tyr Met Tyr Pro Lys Asn Arg Thr Asp Val Glu Tyr Glu Leu Asp Glu
225 230 235 240


Lys Ala Arg Gly Thr Arg Leu Asp Gly Leu Asp Leu Ile Ser Ile Trp
245 250 255


Lys Ser Phe Lys Pro Arg His Lys His Ser His Tyr Val Trp Asn Arg
260 265 270


Thr Glu Leu Leu Ala Leu Asp Pro Ser Arg Val Asp Tyr Leu Leu Gly
275 280 285


Leu Phe Glu Pro Gly Asp Met Gln Tyr Glu Leu Asn Arg Asn Asn Leu
290 295 300


Thr Asp Pro Ser Leu Ser Glu Met Val Glu Val Ala Leu Arg Ile Leu
305 310 315 320


Thr Lys Asn Leu Lys Gly Phe Phe Leu Leu Val Glu Gly Gly Arg Ile
325 330 335


Asp His Gly His His Glu Gly Lys Ala Lys Gln Ala Leu His Glu Ala
340 345 350


Val Glu Met Asp Gln Ala Ile Gly Lys Ala Gly Ala Met Thr Ser Gln
355 360 365


Lys Asp Thr Leu Thr Val Val Thr Ala Asp His Ser His Val Phe Thr
370 375 380


Phe Gly Gly Tyr Thr Pro Arg Gly Asn Ser Ile Phe Gly Leu Ala Pro
385 390 395 400


Met Val Ser Asp Thr Asp Lys Lys Pro Phe Thr Ala Ile Leu Tyr Gly
405 410 415


Asn Gly Pro Gly Tyr Lys Val Val Asp Gly Glu Arg Glu Asn Val Ser
420 425 430


Met Val Asp Tyr Ala His Asn Asn Tyr Gln Ala Gln Ser Ala Val Pro
435 440 445


Leu Arg His Glu Thr His Gly Gly Glu Asp Val Ala Val Phe Ala Lys
450 455 460


Gly Pro Met Ala His Leu Leu His Gly Val His Glu Gln Asn Tyr Ile
465 470 475 480


Pro His Val Met Ala Tyr Ala Ser Cys Ile Gly Ala Asn Leu Asp His
485 490 495


Cys Ala Trp Ala Gly Ser Gly Ser Ala Pro Ser Pro Gly Ala Leu Leu
500 505 510


Leu Pro Leu Ala Val Leu Ser Leu Arg Thr Leu Phe
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<210> 12
<211> 524
<212> PRT
<213> Bos taurus

<400> 12

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Ser Leu Val Pro Glu Lys Glu Lys Asp Pro Lys Tyr Trp Arg Asp Gln
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Asn Val Ala Lys Asn Val Ile Met Phe Leu Gly Asp Gly Met Gly Val
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Ser Thr Val Thr Ala Ala Arg Ile Leu Lys Gly Gln Leu His His Ser
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Pro Gly Glu Glu Thr Lys Leu Glu Met Asp Lys Phe Pro Tyr Val Ala
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Lys Ala Arg Gly Thr Arg Leu Asp Gly Leu Asn Leu Ile Asp Ile Trp
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Lys Ser Phe Lys Pro Lys His Lys His Ser His Tyr Val Trp Asn Arg
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Pro His Val Met Ala Tyr Ala Ala Cys Ile Gly Ala Asn Arg Asp His
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Cys Ala Ser Ala Ser Ser Ser Gly Ser Pro Ser Pro Gly Pro Leu Leu
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Leu Leu Leu Ala Leu Leu Pro Leu Gly Ser Leu Phe
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<210> 13
<211> 524
<212> PRT
<213> Bos taurus

<400> 13

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Asn Val Ala Lys Asn Val Ile Met Phe Leu Gly Asp Gly Met Gly Val
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165 170 175


Ser Tyr Ala His Ser Ala Asp Arg Asp Trp Tyr Ser Asp Asn Glu Met
180 185 190


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195 200 205


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210 215 220


Tyr Met Phe Pro Lys Asn Arg Thr Asp Val Glu Tyr Glu Leu Asp Glu
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Lys Ala Arg Gly Thr Arg Leu Asp Gly Leu Asn Leu Ile Asp Ile Trp
245 250 255


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260 265 270


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Thr Asp Pro Ser Leu Ser Glu Met Val Glu Met Ala Ile Arg Ile Leu
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Asn Lys Asn Pro Lys Gly Phe Phe Leu Leu Val Glu Gly Gly Arg Ile
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Asp His Gly His His Glu Gly Lys Ala Lys Gln Ala Leu His Glu Ala
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Val Glu Met Asp Gln Ala Ile Gly Gln Ala Gly Ala Met Thr Ser Val
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370 375 380


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385 390 395 400


Met Val Ser Asp Thr Asp Lys Lys Pro Phe Thr Ala Ile Leu Tyr Gly
405 410 415


Asn Gly Pro Gly Tyr Lys Val Val Gly Gly Glu Arg Glu Asn Val Ser
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450 455 460


Gly Pro Met Ala His Leu Leu His Gly Val His Glu Gln Asn Tyr Ile
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Cys Ala Ser Ala Ser Ser Ser Gly Ser Pro Ser Pro Gly Pro Leu Leu
500 505 510


Leu Leu Leu Ala Leu Leu Pro Leu Gly Ser Leu Phe
515 520


<210> 14
<211> 124
<212> PRT
<213> Bos taurus

<400> 14

Asp Pro Lys Tyr Trp Arg Asp Gln Ala Gln Gln Thr Leu Lys Asn Ala
1 5 10 15


Leu Gly Leu Gln Lys Leu Asn Thr Lys Val Ala Lys Asn Val Ile Leu
20 25 30


Phe Leu Gly Asp Gly Met Gly Val Ser Thr Val Thr Ala Ala Arg Ile
35 40 45


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<210> 15
<211> 524
<212> PRT
<213> Felis catus

<400> 15

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Ser Leu Val Pro Glu Lys Glu Lys Asp Pro Lys Tyr Trp Arg Asp Gln
20 25 30


Ala Gln Gln Thr Leu Lys Asn Ala Leu Arg Leu Gln Lys Leu Asn Thr
35 40 45


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50 55 60


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65 70 75 80


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85 90 95


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100 105 110


Thr Ala Thr Ala Tyr Leu Cys Gly Val Lys Ala Asn Glu Gly Thr Val
115 120 125


Gly Val Ser Ala Ala Thr Gln Arg Thr Gln Cys Asn Thr Thr Gln Gly
130 135 140


Asn Glu Val Thr Ser Ile Leu Arg Trp Ala Lys Asp Ser Gly Lys Ser
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Lys Ala Arg Gly Thr Arg Leu Asp Gly Leu Asn Leu Val Asp Ile Trp
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Met Val Ser Asp Thr Asp Lys Lys Pro Phe Thr Ser Ile Leu Tyr Gly
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Leu Leu Leu Ala Leu Pro Ser Leu Gly Ile Leu Phe
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<210> 16
<211> 532
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 16

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Ser Leu Gly Ile Ile Pro Val Glu Glu Glu Asn Pro Asp Phe Trp Asn
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115 120 125


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Gly Asn Glu Val Ile Ser Val Met Asn Arg Ala Lys Lys Ala Gly Lys
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Gly Ala Tyr Ala His Thr Val Asn Arg Asn Trp Tyr Ser Asp Ala Asp
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Leu Gln Ala Ser Leu Asp Pro Ser Val Thr His Leu Met Gly Leu Phe
275 280 285


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290 295 300


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Asn Pro Arg Gly Phe Phe Leu Phe Val Glu Gly Gly Arg Ile Asp His
325 330 335


Gly His His Glu Ser Arg Ala Tyr Arg Ala Leu Thr Glu Thr Ile Met
340 345 350


Phe Asp Asp Ala Ile Glu Arg Ala Gly Gln Leu Thr Ser Glu Glu Asp
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Thr Leu Ser Leu Val Thr Ala Asp His Ser His Val Phe Ser Phe Gly
370 375 380


Gly Tyr Pro Leu Arg Gly Ser Ser Ile Phe Gly Leu Ala Pro Gly Lys
385 390 395 400


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405 410 415


Gly Tyr Val Leu Lys Asp Gly Ala Arg Pro Asp Val Thr Glu Ser Glu
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Ser Gly Ser Pro Glu Tyr Arg Gln Gln Ser Ala Val Pro Leu Asp Gly
435 440 445


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450 455 460


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485 490 495


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Pro Ala Leu Leu Pro Leu Leu Ala Gly Thr Leu Leu Leu Leu Gly Thr
515 520 525


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530


<210> 17
<211> 535
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 17

Met Leu Gly Pro Cys Met Leu Leu Leu Leu Leu Leu Leu Gly Leu Arg
1 5 10 15


Leu Gln Leu Ser Leu Gly Ile Ile Pro Val Glu Glu Glu Asn Pro Asp
20 25 30


Phe Trp Asn Arg Glu Ala Ala Glu Ala Leu Gly Ala Ala Lys Lys Leu
35 40 45


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Gly Met Gly Val Ser Thr Val Thr Ala Ala Arg Ile Leu Lys Gly Gln
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Lys Lys Asp Lys Leu Gly Pro Glu Ile Pro Leu Ala Met Asp Arg Phe
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115 120 125


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Thr Glu Leu Met Gln Ala Ser Leu Asp Pro Ser Val Thr His Leu Met
275 280 285


Gly Leu Phe Glu Pro Gly Asp Met Lys Tyr Glu Ile His Arg Asp Ser
290 295 300


Thr Leu Asp Pro Ser Leu Met Glu Met Thr Glu Ala Ala Leu Arg Leu
305 310 315 320


Leu Ser Arg Asn Pro Arg Gly Phe Phe Leu Phe Val Glu Gly Gly Arg
325 330 335


Ile Asp His Gly His His Glu Ser Arg Ala Tyr Arg Ala Leu Thr Glu
340 345 350


Thr Ile Met Phe Asp Asp Ala Ile Glu Arg Ala Gly Gln Leu Thr Ser
355 360 365


Glu Glu Asp Thr Leu Ser Leu Val Thr Ala Asp His Ser His Val Phe
370 375 380


Ser Phe Gly Gly Tyr Pro Leu Arg Gly Ser Ser Ile Phe Gly Leu Ala
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405 410 415


Asn Gly Pro Gly Tyr Val Leu Lys Asp Gly Ala Arg Pro Asp Val Thr
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Glu Ser Glu Ser Gly Ser Pro Glu Tyr Arg Gln Gln Ser Ala Val Pro
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Leu Asp Glu Glu Thr His Ala Gly Glu Asp Val Ala Val Phe Ala Arg
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Gly Pro Gln Ala His Leu Val His Gly Val Gln Glu Gln Thr Phe Ile
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<210> 18
<211> 532
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 18

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Ser Leu Gly Ile Ile Pro Val Glu Glu Glu Asn Pro Asp Phe Trp Asn
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115 120 125


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Gly Asn Glu Val Ile Ser Val Met Asn Arg Ala Lys Lys Ala Gly Lys
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Ser Val Gly Val Val Thr Thr Thr Arg Val Gln His Ala Ser Pro Ala
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Gly Ala Tyr Ala His Thr Val Asn Arg Asn Trp Tyr Ser Asp Ala Asp
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Val Pro Ala Ser Ala Arg Gln Glu Gly Cys Gln Asp Ile Ala Thr Gln
195 200 205


Leu Ile Ser Asn Met Asp Ile Asp Val Ile Leu Gly Gly Gly Arg Lys
210 215 220


Tyr Met Phe Pro Met Gly Thr Pro Asp Pro Glu Tyr Pro Asp Asp Tyr
225 230 235 240


Ser Gln Gly Gly Thr Arg Leu Asp Gly Lys Asn Leu Val Gln Glu Trp
245 250 255


Leu Ala Lys His Gln Gly Ala Arg Tyr Val Trp Asn Arg Thr Glu Leu
260 265 270


Leu Gln Ala Ser Leu Asp Pro Ser Val Thr His Leu Met Gly Leu Phe
275 280 285


Glu Pro Gly Asp Met Lys Tyr Glu Ile His Arg Asp Ser Thr Leu Asp
290 295 300


Pro Ser Leu Met Glu Met Thr Glu Ala Ala Leu Leu Leu Leu Ser Arg
305 310 315 320


Asn Pro Arg Gly Phe Phe Leu Phe Val Glu Gly Gly Arg Ile Asp His
325 330 335


Gly His His Glu Ser Arg Ala Tyr Arg Ala Leu Thr Glu Thr Ile Met
340 345 350


Phe Asp Asp Ala Ile Glu Arg Ala Gly Gln Leu Thr Ser Glu Glu Asp
355 360 365


Thr Leu Ser Leu Val Thr Ala Asp His Ser His Val Phe Ser Phe Gly
370 375 380


Gly Tyr Pro Leu Arg Gly Ser Ser Ile Phe Gly Leu Ala Pro Gly Lys
385 390 395 400


Ala Arg Asp Arg Lys Ala Tyr Thr Val Leu Leu Tyr Gly Asn Gly Pro
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Gly Tyr Val Leu Lys Asp Gly Ala Arg Pro Asp Val Thr Glu Ser Glu
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Ser Gly Ser Pro Glu Tyr Arg Gln Gln Ser Ala Val Pro Leu Asp Gly
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Ala His Leu Val His Gly Val Gln Glu Gln Thr Phe Ile Ala His Val
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Met Ala Phe Ala Ala Cys Leu Glu Pro Tyr Thr Ala Cys Asp Leu Ala
485 490 495


Pro Arg Ala Gly Thr Thr Asp Ala Ala His Pro Gly Pro Ser Val Val
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Pro Ala Leu Leu Pro Leu Leu Ala Gly Thr Leu Leu Leu Leu Gly Thr
515 520 525


Ala Thr Ala Pro
530


<210> 19
<211> 528
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 19

Met Gln Gly Pro Trp Val Leu Leu Leu Leu Gly Leu Arg Leu Gln Leu
1 5 10 15


Ser Leu Gly Val Ile Pro Ala Glu Glu Glu Asn Pro Ala Phe Trp Asn
20 25 30


Arg Gln Ala Ala Glu Ala Leu Asp Ala Ala Lys Lys Leu Gln Pro Ile
35 40 45


Gln Lys Val Ala Lys Asn Leu Ile Leu Phe Leu Gly Asp Gly Leu Gly
50 55 60


Val Pro Thr Val Thr Ala Thr Arg Ile Leu Lys Gly Gln Lys Asn Gly
65 70 75 80


Lys Leu Gly Pro Glu Thr Pro Leu Ala Met Asp Arg Phe Pro Tyr Leu
85 90 95


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Ala Thr Ala Thr Ala Tyr Leu Cys Gly Val Lys Ala Asn Phe Gln Thr
115 120 125


Ile Gly Leu Ser Ala Ala Ala Arg Phe Asn Gln Cys Asn Thr Thr Arg
130 135 140


Gly Asn Glu Val Ile Ser Val Met Asn Arg Ala Lys Gln Ala Gly Lys
145 150 155 160


Ser Val Gly Val Val Thr Thr Thr Arg Val Gln His Ala Ser Pro Ala
165 170 175


Gly Thr Tyr Ala His Thr Val Asn Arg Asn Trp Tyr Ser Asp Ala Asp
180 185 190


Met Pro Ala Ser Ala Arg Gln Glu Gly Cys Gln Asp Ile Ala Thr Gln
195 200 205


Leu Ile Ser Asn Met Asp Ile Asp Val Ile Leu Gly Gly Gly Arg Lys
210 215 220


Tyr Met Phe Pro Met Gly Thr Pro Asp Pro Glu Tyr Pro Ala Asp Ala
225 230 235 240


Ser Gln Asn Gly Ile Arg Leu Asp Gly Lys Asn Leu Val Gln Glu Trp
245 250 255


Leu Ala Lys His Gln Gly Ala Trp Tyr Val Trp Asn Arg Thr Glu Leu
260 265 270


Met Gln Ala Ser Leu Asp Gln Ser Val Thr His Leu Met Gly Leu Phe
275 280 285


Glu Pro Gly Asp Thr Lys Tyr Glu Ile His Arg Asp Pro Thr Leu Asp
290 295 300


Pro Ser Leu Met Glu Met Thr Glu Ala Ala Leu Arg Leu Leu Ser Arg
305 310 315 320


Asn Pro Arg Gly Phe Tyr Leu Phe Val Glu Gly Gly Arg Ile Asp His
325 330 335


Gly His His Glu Gly Val Ala Tyr Gln Ala Leu Thr Glu Ala Val Met
340 345 350


Phe Asp Asp Ala Ile Glu Arg Ala Gly Gln Leu Thr Ser Glu Glu Asp
355 360 365


Thr Leu Thr Leu Val Thr Ala Asp His Ser His Val Phe Ser Phe Gly
370 375 380


Gly Tyr Thr Leu Arg Gly Ser Ser Ile Phe Gly Leu Ala Pro Ser Lys
385 390 395 400


Ala Gln Asp Ser Lys Ala Tyr Thr Ser Ile Leu Tyr Gly Asn Gly Pro
405 410 415


Gly Tyr Val Phe Asn Ser Gly Val Arg Pro Asp Val Asn Glu Ser Glu
420 425 430


Ser Gly Ser Pro Asp Tyr Gln Gln Gln Ala Ala Val Pro Leu Ser Ser
435 440 445


Glu Thr His Gly Gly Glu Asp Val Ala Val Phe Ala Arg Gly Pro Gln
450 455 460


Ala His Leu Val His Gly Val Gln Glu Gln Ser Phe Val Ala His Val
465 470 475 480


Met Ala Phe Ala Ala Cys Leu Glu Pro Tyr Thr Ala Cys Asp Leu Ala
485 490 495


Pro Pro Ala Cys Thr Thr Asp Ala Ala His Pro Val Ala Ala Ser Leu
500 505 510


Pro Leu Leu Ala Gly Thr Leu Leu Leu Leu Gly Ala Ser Ala Ala Pro
515 520 525


<210> 20
<211> 227
<212> PRT
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Synthetic Construct

<400> 20

Asp Lys Thr His Thr Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro Glu Leu Leu Gly
1 5 10 15


Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr Leu Met
20 25 30


Ile Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp Val Ser His
35 40 45


Glu Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val Asp Gly Val Glu Val
50 55 60


His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr Asn Ser Thr Tyr
65 70 75 80


Arg Val Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp Trp Leu Asn Gly
85 90 95


Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Ala Leu Pro Ala Pro Ile
100 105 110


Glu Lys Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly Gln Pro Arg Glu Pro Gln Val
115 120 125


Tyr Thr Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys Asn Gln Val Ser
130 135 140


Leu Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp Ile Ala Val Glu
145 150 155 160


Trp Glu Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys Thr Thr Pro Pro
165 170 175


Val Leu Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser Lys Leu Thr Val
180 185 190


Asp Lys Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser Cys Ser Val Met
195 200 205


His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser Leu Ser Leu Ser
210 215 220


Pro Gly Lys
225
前述の発明を実施するための形態および実施例は、単に理解を明確にするために記載されてきた。不必要な制限がそれから理解されるべきではない。本開示は、示され、記載される正確な詳細に限定されず、当業者に明らかな変形に関しては、特許請求の範囲により定義される本開示内に含まれる。
例えば、本発明は、以下の実施形態を包含する:
[実施形態1]患者における神経線維腫症1型(NF1)の少なくとも1つの症状を治療する方法であって、
NF1の患者における少なくとも1つの外科的介入と、
前記外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者に可溶性アルカリホスファターゼ(sALP)を投与することと、
を含み、前記sALPの前記投与が、次の:
(i)前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または
(ii)前記治療前の前記患者の基準点の骨塩密度と比較して、前記sALPの前記投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、前記基準点の前記骨塩密度における平均変化、
のうちの1つ以上をもたらす、方法。
[実施形態2]前記少なくとも1つの症状が、脊椎湾曲症、後弯症、骨粗鬆症、椎骨の脆弱、肋骨の薄化、椎骨の回転、楔状椎、椎骨の侵食、回転または角度のある脊椎変形、硬膜拡張症、不完全な骨石灰化、ホスホエタノールアミン(PEA)の血液および/または尿中レベルの上昇、石灰化減少、高カルシウム尿症、低身長、骨格変形、あひる歩行、骨痛、骨折、脱力感、ならびにピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着のうちの1つ以上を含む、実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]患者におけるジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する方法であって、
ジストロフィー脊椎側弯症の患者への少なくとも1つの外科的介入と、
前記外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者にsALPを投与することと、
を含み、前記sALPの前記投与が、次の:
(i)前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または
(ii)前記治療前の前記患者の基準点の骨塩密度と比較して、前記sALPの前記投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、前記基準点の前記骨塩密度における平均変化、
のうちの1つ以上をもたらす、方法。
[実施形態4]少なくとも1つの症状が、非ジストロフィー脊椎側弯症と比較してより短いおよび/またはより鋭い角度のある湾曲、骨異常、肋骨の薄化、椎骨の脆弱、椎骨の回転、楔状椎、ならびに椎骨の侵食のうちの1つ以上を含む、実施形態3に記載の方法。
[実施形態5]前記ジストロフィー脊椎側弯症が、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症である、実施形態3または4に記載の方法。
[実施形態6]患者において骨癒合を誘導する方法であって、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者にsALPを投与することを含み、前記sALPの前記投与が、外科的介入と併用され、前記sALPの前記投与が、次の:
(i)前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または
(ii)前記治療前の前記患者の基準点の骨塩密度と比較して、前記sALPの前記投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、前記基準点の前記骨塩密度における平均変化、
のうちの1つ以上をもたらす、方法。
[実施形態7]前記骨癒合の増加が、関節固定によって結合された2つの骨間の増加である、実施形態1~6のいずれかに記載の方法。
[実施形態8]前記骨癒合の増加が、骨折により分離されている骨の2つの部分間の増加である、実施形態1~7のいずれかに記載の方法。
[実施形態9]前記骨癒合の増加が、骨周囲器具類(instrumentation)における増加である、実施形態1~7のいずれかに記載の方法。
[実施形態10]前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、実施形態1~9のいずれかに記載の方法。
[実施形態11]前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、実施形態10に記載の方法。
[実施形態12]前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および器具類の挿入のうちの1つ以上を含む、実施形態1~11のいずれかに記載の方法。
[実施形態13]前記器具類が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、実施形態12に記載の方法。
[実施形態14]前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、実施形態1~13のいずれかに記載の方法。
[実施形態15]前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、実施形態1~14のいずれかに記載の方法。
[実施形態16]前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、実施形態15に記載の方法。
[実施形態17]前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、実施形態1~16のいずれかに記載の方法。
[実施形態18]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、実施形態17に記載の方法。
[実施形態19]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入の約3ヶ月後に投与される、実施形態17または18に記載の方法。
[実施形態20]前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、実施形態1~19のいずれかに記載の方法。
[実施形態21]前記患者が、約12歳である、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
[実施形態22]前記患者が、約12歳より上である、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
[実施形態23]前記患者が、約18歳である、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
[実施形態24]前記患者が、約18歳より上である、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
[実施形態25]前記患者が、前記sALPを以前に投与されていない、実施形態1~24のいずれかに記載の方法。
[実施形態26]前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、実施形態1~25のいずれかに記載の方法。
[実施形態27]前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、実施形態1~26のいずれかに記載の方法。
[実施形態28]前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、実施形態1~27のいずれかに記載の方法。
[実施形態29]前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、実施形態27または28に記載の方法。
[実施形態30]前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、実施形態27または28に記載の方法。
[実施形態31]前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、実施形態1~30のいずれかに記載の方法。
[実施形態32]前記sALPが、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する、または骨癒合を誘導するのに治療的に有効な量で投与される、実施形態1~31のいずれかに記載の方法。
[実施形態33]前記患者が、前記sALPの投与に忍容性を呈する、実施形態1~32のいずれかに記載の方法。
[実施形態34]前記忍容性が、注射部位紅斑、ヘモグロビンの減少、発熱、肺炎、上気道感染、中耳炎、嘔吐、便秘、下痢、歯牙喪失、上咽頭炎、発疹、う蝕、および易刺激性からなる群から選択される有害事象の発生の欠如または減少を含む、実施形態33に記載の方法。
[実施形態35]前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、実施形態1~34のいずれかに記載の方法。
[実施形態36]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、実施形態35に記載の方法。
[実施形態37]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、実施形態35に記載の方法。
[実施形態38]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、実施形態37に記載の方法。
[実施形態39]前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、実施形態35~38のいずれかに記載の方法。
[実施形態40]前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、実施形態39に記載の方法。
[実施形態41]前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、実施形態1~40のいずれかに記載の方法。
[実施形態42]前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、実施形態1~41のいずれかに記載の方法。
[実施形態43]前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態1~42のいずれかに記載の方法。
[実施形態44]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、実施形態43に記載の方法。
[実施形態45]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、実施形態44に記載の方法。
[実施形態46]本明細書に記載の特徴のうちの1つ以上を含む、方法。
[実施形態47]患者における少なくとも1つの骨関連障害を治療する方法であって、
前記患者における少なくとも1つの外科的介入を含み、前記方法が、前記外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者に可溶性アルカリホスファターゼ(sALP)を投与することを含み、前記sALPの投与により、前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨形成をもたらす骨癒合が増加する、方法。
[実施形態48]前記骨癒合の増加が、関節固定により結合された2つの骨間の増加である、実施形態47に記載の方法。
[実施形態49]前記骨癒合の増加が、骨折により分離されている骨の2つの部分間の増加である、実施形態47または48に記載の方法。
[実施形態50]前記骨癒合の増加が、金具と接触している骨における増加である、実施形態47~49のいずれかに記載の方法。
[実施形態51]前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、金属ケージ、釘、ピン、またはナットである、実施形態50に記載の方法。
[実施形態52]前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、実施形態47~51のいずれかに記載の方法。
[実施形態53]前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、実施形態52に記載の方法。
[実施形態54]前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および金具の挿入のうちの1つ以上を含む、実施形態47~53のいずれかに記載の方法。
[実施形態55]前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、実施形態54に記載の方法。
[実施形態56]前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、実施形態47~55のいずれかに記載の方法。
[実施形態57]前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、実施形態47~56のいずれかに記載の方法。
[実施形態58]前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、実施形態57に記載の方法。
[実施形態59]前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、実施形態47~58のいずれかに記載の方法。
[実施形態60]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、実施形態59に記載の方法。
[実施形態61]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入の約3ヶ月後に投与される、実施形態59または60に記載の方法。
[実施形態62]前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、実施形態47~61のいずれかに記載の方法。
[実施形態63]前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、実施形態47~62のいずれかに記載の方法。
[実施形態64]前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、実施形態47~63のいずれかに記載の方法。
[実施形態65]前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、実施形態47~64のいずれかに記載の方法。
[実施形態66]前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、実施形態64または65に記載の方法。
[実施形態67]前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、実施形態64または65に記載の方法。
[実施形態68]前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、実施形態47~67のいずれかに記載の方法。
[実施形態69]前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、実施形態47~68のいずれかに記載の方法。
[実施形態70]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、実施形態69に記載の方法。
[実施形態71]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、実施形態69に記載の方法。
[実施形態72]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、実施形態71に記載の方法。
[実施形態73]前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、実施形態69~72のいずれかに記載の方法。
[実施形態74]前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、実施形態73に記載の方法。
[実施形態75]前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、実施形態47~74のいずれかに記載の方法。
[実施形態76]前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、実施形態47~75のいずれかに記載の方法。
[実施形態77]前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態47~76のいずれかに記載の方法。
[実施形態78]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、実施形態77に記載の方法。
[実施形態79]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、実施形態78に記載の方法。
[実施形態80]前記少なくとも1つの外科的介入が、膝、肩、臀部、足首、肘、もしくは手首の関節鏡検査および半月板切除、肩の関節鏡検査および除圧、手根管開放、膝の関節鏡検査および軟骨形成、支持インプラントの除去、膝の関節鏡検査および前十字靱帯再建、膝置換、大腿骨頸部骨折の修復、転子部骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリードマン、膝の関節鏡検査、片方または両方の半月板の修復、臀部置換、肩の関節鏡検査/鎖骨遠位端切除、回旋腱板の腱の修復、橈骨または尺骨の修復骨折、椎弓切除、足首骨折の修復(2踝型)、肩の関節鏡検査およびデブリードマン、腰部脊椎固定、橈骨の遠位部の修復骨折、下背部椎間板手術、指の腱鞘の切開、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹部骨折の修復、ならびに転子部骨折の修復からなる群から選択される、実施形態47~79のいずれかに記載の方法。
[実施形態81]前記骨癒合の増加が、関節固定により結合された2つの骨間の増加である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態82]前記骨癒合の増加が、骨折により分離されている骨の2つの部分間の増加である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態83]前記骨癒合の増加が、骨周囲の金具における増加である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態84]前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態85]前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、実施形態83に記載の方法。
[実施形態86]前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および金具の挿入のうちの1つ以上を含む、実施形態1に記載の方法。
[実施形態87]前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、実施形態86に記載の方法。
[実施形態88]前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、実施形態1に記載の方法。
[実施形態89]前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
[実施形態90]前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、実施形態89に記載の方法。
[実施形態91]前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
[実施形態92]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、実施形態91に記載の方法。
[実施形態93]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入の約3ヶ月後に投与される、実施形態91に記載の方法。
[実施形態94]前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態95]前記患者が、約12歳である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態96]前記患者が、約12歳より上である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態97]前記患者が、約18歳である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態98]前記患者が、約18歳より上である、実施形態1に記載の方法。
[実施形態99]前記患者が、前記sALPを以前に投与されていない、実施形態1に記載の方法。
[実施形態100]前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態101]前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態102]前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態103]前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、実施形態102に記載の方法。
[実施形態104]前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、実施形態101に記載の方法。
[実施形態105]前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態106]前記sALPが、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する、または骨癒合を誘導するのに治療的に有効な量で投与される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態107]前記患者が、前記sALPの投与に忍容性を呈する、実施形態1に記載の方法。
[実施形態108]前記忍容性が、注射部位紅斑、ヘモグロビンの減少、発熱、肺炎、上気道感染、中耳炎、嘔吐、便秘、下痢、歯牙喪失、上咽頭炎、発疹、う蝕、および易刺激性からなる群から選択される有害事象の発生の欠如または減少を含む、実施形態107に記載の方法。
[実施形態109]前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態110]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、実施形態109に記載の方法。
[実施形態111]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、実施形態109に記載の方法。
[実施形態112]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、実施形態111に記載の方法。
[実施形態113]前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、実施形態109に記載の方法。
[実施形態114]前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、実施形態113に記載の方法。
[実施形態115]前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、実施形態1に記載の方法。
[実施形態116]前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態117]前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態1に記載の方法。
[実施形態118]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、実施形態117に記載の方法。
[実施形態119]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、実施形態118に記載の方法。
[実施形態120]前記骨癒合の増加が、金具と接触している骨における増加である、実施形態47に記載の方法。
[実施形態121]前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、金属ケージ、釘、ピン、またはナットである、実施形態120に記載の方法。
[実施形態122]前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、実施形態47に記載の方法。
[実施形態123]前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、実施形態122に記載の方法。
[実施形態124]前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および器具類の挿入のうちの1つ以上を含む、実施形態47に記載の方法。
[実施形態125]前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、実施形態124に記載の方法。
[実施形態126]前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、実施形態47に記載の方法。
[実施形態127]前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、実施形態47に記載の方法。
[実施形態128]前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、実施形態127に記載の方法。
[実施形態129]前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、実施形態47に記載の方法。
[実施形態130]前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、実施形態129に記載の方法。
[実施形態131]前記ビスホスホネートが、外科的介入の約3ヶ月後に投与される、実施形態129に記載の方法。
[実施形態132]前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態133]前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態134]前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態135]前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態136]前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、実施形態134に記載の方法。
[実施形態137]前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、実施形態134に記載の方法。
[実施形態138]前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態139]前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態140]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、実施形態139に記載の方法。
[実施形態141]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、実施形態139に記載の方法。
[実施形態142]前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、実施形態141に記載の方法。
[実施形態143]前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、実施形態139に記載の方法。
[実施形態144]前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、実施形態143に記載の方法。
[実施形態145]前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、実施形態47に記載の方法。
[実施形態146]前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、実施形態47に記載の方法。
[実施形態147]前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態47に記載の方法。
[実施形態148]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、実施形態147に記載の方法。
[実施形態149]前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、実施形態148に記載の方法。
[実施形態150]前記少なくとも1つの外科的介入が、膝、肩、臀部、足首、肘、もしくは手首の関節鏡検査および半月板切除、肩の関節鏡検査および除圧、手根管開放、膝の関節鏡検査および軟骨形成、支持インプラントの除去、膝の関節鏡検査および前十字靱帯再建、膝置換、大腿骨頸部骨折の修復、転子部骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリードマン、膝の関節鏡検査、片方または両方の半月板の修復、臀部置換、肩の関節鏡検査/鎖骨遠位端切除、回旋腱板の腱の修復、橈骨または尺骨の修復骨折、椎弓切除、足首骨折の修復(2踝型)、肩の関節鏡検査およびデブリードマン、腰部脊椎固定、橈骨の遠位部の修復骨折、下背部椎間板手術、指の腱鞘の切開、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹部骨折の修復、ならびに転子部骨折の修復からなる群から選択される、実施形態47に記載の方法。

Claims (150)

  1. 患者における神経線維腫症1型(NF1)の少なくとも1つの症状を治療する方法であって、
    NF1の患者における少なくとも1つの外科的介入と、
    前記外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者に可溶性アルカリホスファターゼ(sALP)を投与することと、
    を含み、前記sALPの前記投与が、次の:
    (i)前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または
    (ii)前記治療前の前記患者の基準点の骨塩密度と比較して、前記sALPの前記投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、前記基準点の前記骨塩密度における平均変化、
    のうちの1つ以上をもたらす、方法。
  2. 前記少なくとも1つの症状が、脊椎湾曲症、後弯症、骨粗鬆症、椎骨の脆弱、肋骨の薄化、椎骨の回転、楔状椎、椎骨の侵食、回転または角度のある脊椎変形、硬膜拡張症、不完全な骨石灰化、ホスホエタノールアミン(PEA)の血液および/または尿中レベルの上昇、石灰化減少、高カルシウム尿症、低身長、骨格変形、あひる歩行、骨痛、骨折、脱力感、ならびにピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 患者におけるジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する方法であって、
    ジストロフィー脊椎側弯症の患者への少なくとも1つの外科的介入と、
    前記外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者にsALPを投与することと、
    を含み、前記sALPの前記投与が、次の:
    (i)前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または
    (ii)前記治療前の前記患者の基準点の骨塩密度と比較して、前記sALPの前記投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、前記基準点の前記骨塩密度における平均変化、
    のうちの1つ以上をもたらす、方法。
  4. 少なくとも1つの症状が、非ジストロフィー脊椎側弯症と比較してより短いおよび/またはより鋭い角度のある湾曲、骨異常、肋骨の薄化、椎骨の脆弱、椎骨の回転、楔状椎、ならびに椎骨の侵食のうちの1つ以上を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ジストロフィー脊椎側弯症が、NF1関連ジストロフィー脊椎側弯症である、請求項3または4に記載の方法。
  6. 患者において骨癒合を誘導する方法であって、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者にsALPを投与することを含み、前記sALPの前記投与が、外科的介入と併用され、前記sALPの前記投与が、次の:
    (i)前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨をもたらす骨癒合の増加、および/または
    (ii)前記治療前の前記患者の基準点の骨塩密度と比較して、前記sALPの前記投与の8ヶ月後に検出不可能または0.01%以下である、前記基準点の前記骨塩密度における平均変化、
    のうちの1つ以上をもたらす、方法。
  7. 前記骨癒合の増加が、関節固定によって結合された2つの骨間の増加である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記骨癒合の増加が、骨折により分離されている骨の2つの部分間の増加である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記骨癒合の増加が、骨周囲器具類(instrumentation)における増加である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および器具類の挿入のうちの1つ以上を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記器具類が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入の約3ヶ月後に投与される、請求項17または18に記載の方法。
  20. 前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記患者が、約12歳である、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記患者が、約12歳より上である、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記患者が、約18歳である、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記患者が、約18歳より上である、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記患者が、前記sALPを以前に投与されていない、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、請求項1~25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、請求項1~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、請求項1~27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、請求項27または28に記載の方法。
  30. 前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、請求項27または28に記載の方法。
  31. 前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、請求項1~30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記sALPが、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する、または骨癒合を誘導するのに治療的に有効な量で投与される、請求項1~31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記患者が、前記sALPの投与に忍容性を呈する、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記忍容性が、注射部位紅斑、ヘモグロビンの減少、発熱、肺炎、上気道感染、中耳炎、嘔吐、便秘、下痢、歯牙喪失、上咽頭炎、発疹、う蝕、および易刺激性からなる群から選択される有害事象の発生の欠如または減少を含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、請求項1~34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、請求項35に記載の方法。
  37. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、請求項35に記載の方法。
  38. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、請求項37に記載の方法。
  39. 前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、請求項35~38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、請求項39に記載の方法。
  41. 前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、請求項1~40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、請求項43に記載の方法。
  45. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、請求項44に記載の方法。
  46. 本明細書に記載の特徴のうちの1つ以上を含む、方法。
  47. 患者における少なくとも1つの骨関連障害を治療する方法であって、
    前記患者における少なくとも1つの外科的介入を含み、前記方法が、前記外科的介入前、介入中、および/または介入後に、約0.2mg/kg/週~約12mg/kg/週をもたらす投薬量で、前記患者に可溶性アルカリホスファターゼ(sALP)を投与することを含み、前記sALPの投与により、前記患者の基準点で、前記治療前の前記患者の前記基準点と比較して、新たな骨形成をもたらす骨癒合が増加する、方法。
  48. 前記骨癒合の増加が、関節固定により結合された2つの骨間の増加である、請求項47に記載の方法。
  49. 前記骨癒合の増加が、骨折により分離されている骨の2つの部分間の増加である、請求項47または48に記載の方法。
  50. 前記骨癒合の増加が、金具と接触している骨における増加である、請求項47~49のいずれか一項に記載の方法。
  51. 前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、金属ケージ、釘、ピン、またはナットである、請求項50に記載の方法。
  52. 前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、請求項47~51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、請求項52に記載の方法。
  54. 前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および金具の挿入のうちの1つ以上を含む、請求項47~53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、請求項54に記載の方法。
  56. 前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、請求項47~55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、請求項47~56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、請求項57に記載の方法。
  59. 前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、請求項47~58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、請求項59に記載の方法。
  61. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入の約3ヶ月後に投与される、請求項59または60に記載の方法。
  62. 前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、請求項47~61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、請求項47~62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、請求項47~63のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、請求項47~64のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、請求項64または65に記載の方法。
  67. 前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、請求項64または65に記載の方法。
  68. 前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、請求項47~67のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、請求項47~68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、請求項69に記載の方法。
  71. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、請求項69に記載の方法。
  72. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、請求項71に記載の方法。
  73. 前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、請求項69~72のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、請求項73に記載の方法。
  75. 前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、請求項47~74のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、請求項47~75のいずれか一項に記載の方法。
  77. 前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項47~76のいずれか一項に記載の方法。
  78. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、請求項77に記載の方法。
  79. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、請求項78に記載の方法。
  80. 前記少なくとも1つの外科的介入が、膝、肩、臀部、足首、肘、もしくは手首の関節鏡検査および半月板切除、肩の関節鏡検査および除圧、手根管開放、膝の関節鏡検査および軟骨形成、支持インプラントの除去、膝の関節鏡検査および前十字靱帯再建、膝置換、大腿骨頸部骨折の修復、転子部骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリードマン、膝の関節鏡検査、片方または両方の半月板の修復、臀部置換、肩の関節鏡検査/鎖骨遠位端切除、回旋腱板の腱の修復、橈骨または尺骨の修復骨折、椎弓切除、足首骨折の修復(2踝型)、肩の関節鏡検査およびデブリードマン、腰部脊椎固定、橈骨の遠位部の修復骨折、下背部椎間板手術、指の腱鞘の切開、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹部骨折の修復、ならびに転子部骨折の修復からなる群から選択される、請求項47~79のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記骨癒合の増加が、関節固定により結合された2つの骨間の増加である、請求項1に記載の方法。
  82. 前記骨癒合の増加が、骨折により分離されている骨の2つの部分間の増加である、請求項1に記載の方法。
  83. 前記骨癒合の増加が、骨周囲の金具における増加である、請求項1に記載の方法。
  84. 前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、請求項1に記載の方法。
  85. 前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、請求項83に記載の方法。
  86. 前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および金具の挿入のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
  87. 前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、請求項86に記載の方法。
  88. 前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
  89. 前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  90. 前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、請求項89に記載の方法。
  91. 前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  92. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、請求項91に記載の方法。
  93. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入の約3ヶ月後に投与される、請求項91に記載の方法。
  94. 前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、請求項1に記載の方法。
  95. 前記患者が、約12歳である、請求項1に記載の方法。
  96. 前記患者が、約12歳より上である、請求項1に記載の方法。
  97. 前記患者が、約18歳である、請求項1に記載の方法。
  98. 前記患者が、約18歳より上である、請求項1に記載の方法。
  99. 前記患者が、前記sALPを以前に投与されていない、請求項1に記載の方法。
  100. 前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、請求項1に記載の方法。
  101. 前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、請求項1に記載の方法。
  102. 前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、請求項1に記載の方法。
  103. 前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、請求項102に記載の方法。
  104. 前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、請求項101に記載の方法。
  105. 前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、請求項1に記載の方法。
  106. 前記sALPが、神経線維腫症1型の少なくとも1つの症状、ジストロフィー脊椎側弯症の少なくとも1つの症状を治療する、または骨癒合を誘導するのに治療的に有効な量で投与される、請求項1に記載の方法。
  107. 前記患者が、前記sALPの投与に忍容性を呈する、請求項1に記載の方法。
  108. 前記忍容性が、注射部位紅斑、ヘモグロビンの減少、発熱、肺炎、上気道感染、中耳炎、嘔吐、便秘、下痢、歯牙喪失、上咽頭炎、発疹、う蝕、および易刺激性からなる群から選択される有害事象の発生の欠如または減少を含む、請求項107に記載の方法。
  109. 前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、請求項1に記載の方法。
  110. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、請求項109に記載の方法。
  111. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、請求項109に記載の方法。
  112. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、請求項111に記載の方法。
  113. 前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、請求項109に記載の方法。
  114. 前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、請求項113に記載の方法。
  115. 前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、請求項1に記載の方法。
  116. 前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、請求項1に記載の方法。
  117. 前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  118. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、請求項117に記載の方法。
  119. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、請求項118に記載の方法。
  120. 前記骨癒合の増加が、金具と接触している骨における増加である、請求項47に記載の方法。
  121. 前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、金属ケージ、釘、ピン、またはナットである、請求項120に記載の方法。
  122. 前記骨癒合の増加が、陰影度の増加である、請求項47に記載の方法。
  123. 前記陰影度の増加が、X線撮影またはコンピュータ断層撮影(CT)により判断される、請求項122に記載の方法。
  124. 前記外科的介入が、関節固定、骨の除去、骨移植材の挿入、および器具類の挿入のうちの1つ以上を含む、請求項47に記載の方法。
  125. 前記金具が、ネジ、ロッド、プレート、および金属ケージのうちの1つ以上を含む、請求項124に記載の方法。
  126. 前記外科的介入が、観血的手術または低侵襲手術のうちの1つ以上を含む、請求項47に記載の方法。
  127. 前記患者に1つ以上の骨形成タンパク質(BMP)を投与することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  128. 前記BMPが、前記外科的介入中に投与される、請求項127に記載の方法。
  129. 前記患者に1つ以上のビスホスホネート(複数可)を投与することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  130. 前記ビスホスホネートが、前記外科的介入後に投与される、請求項129に記載の方法。
  131. 前記ビスホスホネートが、外科的介入の約3ヶ月後に投与される、請求項129に記載の方法。
  132. 前記sALPが、前記外科的介入の約7ヶ月後に投与される、請求項47に記載の方法。
  133. 前記sALPが、毎日または毎週の投与用に製剤化される、請求項47に記載の方法。
  134. 前記sALPが、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、または週7回の投与用に製剤化される、請求項47に記載の方法。
  135. 前記sALPが、週3回の投与用に2mg/kgの投薬量で、週3回の投与用に3mg/kgの投薬量で、または週6回の投与用に1mg/kgの投薬量で製剤化される、請求項47に記載の方法。
  136. 前記sALPが、毎日1回の投与用に製剤化される、請求項134に記載の方法。
  137. 前記sALPが、連日または隔日での投与用に製剤化される、請求項134に記載の方法。
  138. 前記sALPが、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月またはそれ以上の治療期間の間投与される、請求項47に記載の方法。
  139. 前記sALPが、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物に製剤化される、請求項47に記載の方法。
  140. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、生理食塩水である、請求項139に記載の方法。
  141. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、塩化ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む、請求項139に記載の方法。
  142. 前記少なくとも1つの薬学的に許容される担体が、150mMの塩化ナトリウムおよび25mMのリン酸ナトリウムを含む、請求項141に記載の方法。
  143. 前記医薬組成物が、皮下、筋肉内、静脈内、経口、経鼻、舌下、髄腔内、および皮内のうちの少なくとも1つの投与用に製剤化される、請求項139に記載の方法。
  144. 前記医薬組成物が、皮下投与用に製剤化される、請求項143に記載の方法。
  145. 前記sALPが、アルカリホスファターゼの可溶性細胞外ドメインである、請求項47に記載の方法。
  146. 前記sALPが、約6mg/kg/週~約9mg/kg/週の投薬量で投与される、請求項47に記載の方法。
  147. 前記sALPが、配列番号1の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項47に記載の方法。
  148. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列を含む、請求項147に記載の方法。
  149. 前記sALPが、配列番号1の配列を有するアミノ酸配列からなる、請求項148に記載の方法。
  150. 前記少なくとも1つの外科的介入が、膝、肩、臀部、足首、肘、もしくは手首の関節鏡検査および半月板切除、肩の関節鏡検査および除圧、手根管開放、膝の関節鏡検査および軟骨形成、支持インプラントの除去、膝の関節鏡検査および前十字靱帯再建、膝置換、大腿骨頸部骨折の修復、転子部骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリードマン、膝の関節鏡検査、片方または両方の半月板の修復、臀部置換、肩の関節鏡検査/鎖骨遠位端切除、回旋腱板の腱の修復、橈骨または尺骨の修復骨折、椎弓切除、足首骨折の修復(2踝型)、肩の関節鏡検査およびデブリードマン、腰部脊椎固定、橈骨の遠位部の修復骨折、下背部椎間板手術、指の腱鞘の切開、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹部骨折の修復、ならびに転子部骨折の修復からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
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