JP2024080035A - 遊技場用管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】供給者の意図するものでない遊技性能の遊技機遊技機が市場に流通することを防止する。【解決手段】各遊技場における個々の遊技機の遊技情報を複数店舗に跨って収集でき、当該遊技情報が市場データとしての実績データ或いは判定値と乖離していれば、該当する遊技機の取引に際して、以前に不正行為等が行われたか否かを当該遊技情報の判定結果から特定して報知することができ、当該遊技機を市場に流通させるべきか否かを好適に判断できるようになる。【選択図】図4
Description
本発明は遊技場用管理システムに関する。
遊技場に導入される遊技機には、全くの新台つまり全店を通した新規導入機種の他、他店(他の遊技場)で用いられたものが含まれることがある。そこで、例えば特許文献1では、遊技場における遊技機の導入の際、取り分け、他店で遊技情報が対応付けられた遊技機を導入した場合、当該遊技情報を好適に活用するために、他店情報として遊技情報管理手段により管理される遊技情報と統合し、或いは比較可能に出力する技術について開示されている(例えば特許文献1参照)。
さて、依然として遊技機に対する不正行為により、不正に出玉を得るといった行為が蔓延している。遊技場によっては遊技機の遊技情報から不正に出玉を得られている可能性があると考えられる遊技機を優先して中古市場に流通させる傾向にある。そのような遊技機が他の遊技場に購入された場合、意図した出玉性能が発揮されず再び中古市場に流通されることとなり、このような事態が繰り返される虞がある。そのため複数の遊技場に設置された遊技機の遊技情報を管理することで不正行為が働かれた可能性がある遊技機を把握し中古市場への流通を防止する必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、供給者の意図するものでない遊技性能の遊技機が市場に流通することを防止することのできる遊技場用管理システムを提供することにある。
本発明は、各遊技場に設置される複数の遊技機を管理する各遊技場の管理装置と、各遊技場の前記管理装置との間で通信可能な管理サーバと、を備える遊技場用管理システムにおいて、
前記管理装置は、
遊技機を識別するための識別情報(例えば基板番号)を管理する識別情報管理手段(例えば管理装置4の制御部)と、
遊技機から出力される遊技信号を入力することで当該遊技機における遊技情報を前記識別情報に対応付けて管理する遊技情報管理手段(例えば管理装置4の制御部)と、
前記遊技情報管理手段により管理される前記遊技情報と前記識別情報とを対応付けて前記管理サーバへ送信する送信手段(例えば管理装置4の制御部)と、
当該遊技場において、遊技機の取引に関する取引処理を実行する遊技機取引手段(例えば管理装置4の制御部)と、
前記取引処理に際して、その取引に関する異常報知を行うための異常報知手段(例えば管理装置4の制御部、及びモニタ6)と、を備え、
前記管理サーバは、
各遊技場から前記送信手段により送信される前記遊技情報を前記識別情報毎に記録する遊技情報記録手段(例えば管理サーバ9の記憶部を含む制御部)と、
各遊技場から前記送信手段により送信される前記遊技情報を収集し、前記識別情報に対応する遊技機の判定対象機種別に統合した実績データ(例えば図4の「市場」データの欄の大当り確率等)として蓄積する蓄積手段(例えば管理サーバ9の記憶部を含む制御部)と、を備え、
前記管理装置または前記管理サーバにおいて、前記遊技情報記録手段により記録される前記識別情報に対応する前記遊技情報と、前記蓄積手段により蓄積される前記判定対象機種別の前記実績データ或いは前記判定対象機種別の判定値(例えば図4の「メーカー」の欄の大当り確率等の発表値)と、を比較することにより当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定する異常判定手段(例えば管理装置4の制御部または管理サーバ9の制御部)を具備し、
前記管理装置において、前記遊技機取引手段による取引処理が実行される際(例えば図5または図6の画面を表示させて購入処理または売却処理を実行する際)、その取引処理の対象になる遊技機の前記識別情報と対応する前記遊技情報の前記異常判定手段による判定結果に基づき、当該遊技機について前記異常なデータが特定された場合に、前記異常報知手段により異常報知を行うことで(例えば図6や図8の画面でメッセージ等を表示することで)当該遊技機の取引処理を制限するように構成されている。
前記管理装置は、
遊技機を識別するための識別情報(例えば基板番号)を管理する識別情報管理手段(例えば管理装置4の制御部)と、
遊技機から出力される遊技信号を入力することで当該遊技機における遊技情報を前記識別情報に対応付けて管理する遊技情報管理手段(例えば管理装置4の制御部)と、
前記遊技情報管理手段により管理される前記遊技情報と前記識別情報とを対応付けて前記管理サーバへ送信する送信手段(例えば管理装置4の制御部)と、
当該遊技場において、遊技機の取引に関する取引処理を実行する遊技機取引手段(例えば管理装置4の制御部)と、
前記取引処理に際して、その取引に関する異常報知を行うための異常報知手段(例えば管理装置4の制御部、及びモニタ6)と、を備え、
前記管理サーバは、
各遊技場から前記送信手段により送信される前記遊技情報を前記識別情報毎に記録する遊技情報記録手段(例えば管理サーバ9の記憶部を含む制御部)と、
各遊技場から前記送信手段により送信される前記遊技情報を収集し、前記識別情報に対応する遊技機の判定対象機種別に統合した実績データ(例えば図4の「市場」データの欄の大当り確率等)として蓄積する蓄積手段(例えば管理サーバ9の記憶部を含む制御部)と、を備え、
前記管理装置または前記管理サーバにおいて、前記遊技情報記録手段により記録される前記識別情報に対応する前記遊技情報と、前記蓄積手段により蓄積される前記判定対象機種別の前記実績データ或いは前記判定対象機種別の判定値(例えば図4の「メーカー」の欄の大当り確率等の発表値)と、を比較することにより当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定する異常判定手段(例えば管理装置4の制御部または管理サーバ9の制御部)を具備し、
前記管理装置において、前記遊技機取引手段による取引処理が実行される際(例えば図5または図6の画面を表示させて購入処理または売却処理を実行する際)、その取引処理の対象になる遊技機の前記識別情報と対応する前記遊技情報の前記異常判定手段による判定結果に基づき、当該遊技機について前記異常なデータが特定された場合に、前記異常報知手段により異常報知を行うことで(例えば図6や図8の画面でメッセージ等を表示することで)当該遊技機の取引処理を制限するように構成されている。
本発明によれば、各遊技場における個々の遊技機の遊技情報を複数店舗に跨って収集でき、当該遊技情報が市場データとしての実績データ或いは判定値と乖離していれば、該当する遊技機の取引に際して、以前に不正行為等が行われたか否かを当該遊技情報の判定結果から特定して報知することができ、当該遊技機を市場に流通させるべきか否かを好適に判断できるようになる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示す遊技場用管理システムにおいて、符号A,B,Cを付した各遊技場は概略図として各店舗を表すものとする。
遊技場A内には、複数台の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して貸出装置2が設置されている。これら遊技機1及び貸出装置2は、2台ずつ中継装置3に接続され、それら遊技機側(遊技機1、貸出装置2等)から出力される遊技信号は、中継装置3によりLAN7を介して管理装置4に送信される。また、図示は省略するが、各遊技機1の上方には、周知の情報表示装置が設置されており、係る情報表示装置も中継装置3に接続され、LAN7を介して管理装置4と接続されている。
遊技場A内には、複数台の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して貸出装置2が設置されている。これら遊技機1及び貸出装置2は、2台ずつ中継装置3に接続され、それら遊技機側(遊技機1、貸出装置2等)から出力される遊技信号は、中継装置3によりLAN7を介して管理装置4に送信される。また、図示は省略するが、各遊技機1の上方には、周知の情報表示装置が設置されており、係る情報表示装置も中継装置3に接続され、LAN7を介して管理装置4と接続されている。
管理装置4は、例えば遊技場A内の事務室等に設置されている。詳しい図示は省略するが、管理装置4の制御部は、CPU、ROMやRAMといった記憶部を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、当該制御部には、遊技場管理者が操作するキーボード5、モニタ6、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置4は、当該遊技場Aにおいて遊技機側から出力される各種の遊技信号(遊技情報)を、中継装置3(LAN7)を介して収集し、遊技機1や貸出装置2等の稼動状態等を管理する。
本実施形態において遊技場管理者とは遊技場Aの管理者のことであり、以下では単に「管理者」と称する。また、制御主体となる管理装置4の制御部(識別情報管理手段、遊技情報管理手段、送信手段、遊技機取引手段、異常報知手段、異常判定手段、取得手段)を単に「管理装置4」と称して説明を簡単化する。
なお、管理装置4の管理対象には例えば、LAN7に接続される所謂POSや残高精算機、或いは計数装置(何れも図示略)等の機器も含まれるものとする。また、図1では図示を省略したが、実際には例えば図示しないスロットマシンを含む数百台の遊技機1が配置されており、遊技媒体の貸出単価(レート)等が異なる複数の遊技機島が形成されるものとする。
なお、管理装置4の管理対象には例えば、LAN7に接続される所謂POSや残高精算機、或いは計数装置(何れも図示略)等の機器も含まれるものとする。また、図1では図示を省略したが、実際には例えば図示しないスロットマシンを含む数百台の遊技機1が配置されており、遊技媒体の貸出単価(レート)等が異なる複数の遊技機島が形成されるものとする。
遊技場Aに設置された各遊技機1、各貸出装置2、管理装置4等を含む、同様の構成のシステムが別の遊技場B、遊技場Cにも構築されている。遊技場A~C各々に設置されている管理装置4は、インターネットやVPN接続等の公衆回線8を介して遊技情報サーバ(以下、管理サーバ)9と接続されており、遊技情報の通信が可能に構成されている。
管理サーバ9は、例えば遊技場A~C外のセンターに設置され、情報提供会社(遊技場とは異なる第三者)により運営されている。各遊技場A~Cにおいて管理装置4により管理される前記遊技情報は、後述する識別情報と対応づけて当該管理サーバ9へ送信される。詳しい図示は省略するが、管理サーバ9の制御部は、CPU、ROMやRAMといった記憶部を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、各遊技場A~Cの管理装置4と通信を行うための通信手段(遊技情報等の受信手段や送信手段)や、モニタ、キーボード等(図1参照)を備えている。
このように、本実施形態の遊技場用管理システムは、各遊技場A~Cに設置される複数の遊技機1を管理する各遊技場A~Cの管理装置4と、夫々通信可能な管理サーバ9を備えている。また、本実施形態では、遊技場A~C以外の多数の遊技場とも、管理サーバ9と各種遊技情報の通信が可能であるが、遊技場Aにおける遊技機1や管理装置4等の構成を中心に説明する。
図1に示す遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ機であり、その遊技盤面に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル11、上部受皿12、下部受皿13を有すると共に、遊技盤面に、液晶表示部14、一般入賞口15(他入賞口)、普図入賞口16、第1始動入賞口17、第2始動入賞口18、大入賞口19を有する。
遊技機1は以下の動作を行う。
遊技機1は以下の動作を行う。
(1)第1始動入賞口17は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動入賞口18は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動入賞口17,18への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部14にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されず、所謂オーバーフローとなる。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/319.7で、大当りがその後に確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)50.0%である。大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口19を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数または上限開放期間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は第1始動入賞口17に入賞した場合は6Rが100%だが、第2始動入賞口18の場合は4Rが40%で8Rが10%で15Rが50%となり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動入賞口17よりも第2始動入賞口18の方が高く設定される。
(5)確変中は大当り確率が1/80に向上すると共に、始動入賞口への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続する為、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
(6)第2始動入賞口18は普図入賞口16への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動入賞口18の入賞率が高くなる。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば他の機種であればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打込みや各始動入賞口17,18への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号(遊技情報)を送信する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。なお、遊技機1から出力される信号でもよい。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。なお、遊技機1から出力される信号でもよい。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。なお、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。また、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及び有効S(スタート処理数)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定する。
始動入賞信号=遊技機1から出力される始動入賞、及び始動入賞数(入賞S)を特定可能な信号。始動入賞時に出力されるので信号入力に応じて始動入賞を特定する。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中、有利状態)を特定可能な信号。第2始動入賞口18の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。なお、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であってもよい。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
貸出装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技機1の遊技状態を示す状態表示部20、貨幣(貨幣価値)が投入される貨幣投入口21、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、獲得玉を払出すための払出釦23、払出された獲得玉が通過する払出ノズル24、一般カードや会員カードが挿入されるカード挿入口25、遊技機1の下部受皿13の下方に位置する着脱可能な計数受皿26、この計数受皿26から流入した玉を計数する計数部(図示せず)を有する。また、貸出装置2は、周知のカメラを有しており、対応する遊技機1で遊技を行う遊技者の顔画像を取得し、その顔認証の結果に応じて以下の対価付与処理等を行う。
貸出装置2は以下の動作を行う。
(1)貨幣を受付ける(貨幣受付処理)と、遊技機1と貸出装置2との双方に入金額を表示すると共に貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(対価付与処理)、その対価付与処理に応じて入金額の表示を貸出玉の対価を除いて残高の表示とする。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(1)貨幣を受付ける(貨幣受付処理)と、遊技機1と貸出装置2との双方に入金額を表示すると共に貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(対価付与処理)、その対価付与処理に応じて入金額の表示を貸出玉の対価を除いて残高の表示とする。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)計数部を有していることで遊技者が獲得した玉を受付可能で、受付けた場合には持玉として管理し、その持玉を対価とした払戻処理(価値付与処理)も可能とし、払い戻した場合はその対価分(払い戻した玉と同数)を持玉より減算する。
(3)残高や持玉がある状態で遊技機1の返却釦が押下(発行操作)されると、残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する(発行処理)。なお、一般カードを受付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
(3)残高や持玉がある状態で遊技機1の返却釦が押下(発行操作)されると、残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する(発行処理)。なお、一般カードを受付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
(4)中継装置3とのシリアル通信により管理装置4にて貨幣受付処理や対価付与処理、価値付与処理、残高、持玉、貸出数、払戻数、入金額や計数玉数や、貸出の対価となる売上額、及び一般カードの受付や発行処理等の各種情報を特定可能であるが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定してもよい。
さて、遊技場A~Cでは所謂チェーン店間のような遊技場間で遊技機1を移設する場合や、中古機遊技機を買い取った場合のように、他の遊技場にて使用された遊技機1を導入する場合が少なくない。しかしながら、「発明が解決しようとする課題」で述べたように、不正に出玉を得られている可能性がある遊技機が他の遊技場に購入され場合、意図した出玉性能が発揮されず再び中古市場に流通されることとなり、このような事態が繰り返される虞がある。
そこで、本実施形態の管理装置4は、遊技機取引手段として取引処理を実行する際、その取引処理の対象になる遊技機1の識別情報と対応する前記遊技情報の判定結果に基づき、当該遊技機1について異常なデータが特定された場合に、異常報知手段により異常報知を行うことで当該遊技機1の取引処理を制限するように構成されている。
ここで、図2及び図3は、係る識別情報(例えば基板番号等の遊技機ID)、当該遊技機1の配置箇所を特定するための配置ID(例えば台番)並びに遊技情報を相互に対応づけた、機種Aについての一覧画面及び管理画面を例示している。なお、図2の一覧画面や図3の管理画面は、管理装置4におけるモニタ6に表示出力し、或いは前記プリンタで印刷出力することが可能である。
即ち、図2に示すように、管理装置4は、遊技場A内における遊技機1全部についての「機種名」及び「機種コード」並びに「基板番号」を「台番」と対応付けて記録・管理しており、同図の一覧画面では、その一部のデータとして機種Aの台番「12」~「14」のものを抜粋している。
このうち、基板番号は説明の便宜上「SY-C 172791、SY-C 172793、…」との番号(後述する図9の「主基板番号等」)としているが、例えば台番+新台としての設定回数(例えば00100001)のような管理番号を採番してもよい。つまり、個々の遊技機1を識別するための識別情報は、基板番号に代えて(或いは基板番号に紐づけられる)、管理番号等の他の遊技機IDを用いることができる。
このうち、基板番号は説明の便宜上「SY-C 172791、SY-C 172793、…」との番号(後述する図9の「主基板番号等」)としているが、例えば台番+新台としての設定回数(例えば00100001)のような管理番号を採番してもよい。つまり、個々の遊技機1を識別するための識別情報は、基板番号に代えて(或いは基板番号に紐づけられる)、管理番号等の他の遊技機IDを用いることができる。
機種コードは、パチンコ機とスロットマシンとの別よりも細分化して設定されたコードとして、例えば識別情報に対応するパチンコ機の機種別に付与されている。つまり、同図2の「100001」の機種コードは、台番「12」~「14」に共通する機種Aの属性である、後述の判定対象機種の特定が可能である。
図3は、所定期間における帳票の一部を示す管理画面であって、機種Aの台番「12」~「14」における遊技情報の一例を示している。係る遊技情報は、遊技機側から出力される前記遊技信号に基づき管理装置4にて特定され、当該遊技機1の識別情報に対応する台番に対応付けて管理される。
同図3の「累計スタート」は図柄変動数の累計、「累計初当り回数」は通常状態で発生した大当り数の累計を示す。「累計大当り確率」は、通常状態で初当りが発生した確率を示し、「累計スタート」÷「累計初当り回数」で求められる。また、「出率」は、アウトに対するセーフの割合(払出率、付与率)、「粗利」は、遊技に応じた遊技場側の営業利益として、売上額-(獲得玉×貸単価×原価率)で求められる。
同図3の「累計スタート」は図柄変動数の累計、「累計初当り回数」は通常状態で発生した大当り数の累計を示す。「累計大当り確率」は、通常状態で初当りが発生した確率を示し、「累計スタート」÷「累計初当り回数」で求められる。また、「出率」は、アウトに対するセーフの割合(払出率、付与率)、「粗利」は、遊技に応じた遊技場側の営業利益として、売上額-(獲得玉×貸単価×原価率)で求められる。
管理装置4において、上記した図2、図3の如く遊技情報と対応付けられる識別情報としての基板番号、及び当該遊技場Aにおける遊技機1の配置IDとしての台番を含むデータを、キーボード5等の操作入力手段で入力し、或いは外部装置から取得することもできる。
ここで、図9は、遊技場Aにおいて遊技機1の配置替えを行う場合の配置替情報を申請書90の形で例示したものであり、申請書90に化体されている配置替情報は、当該配置替え後の台番(同図で「新台番」として表す配置ID)及び基板番号の関連性を示すものである。
ここで、図9は、遊技場Aにおいて遊技機1の配置替えを行う場合の配置替情報を申請書90の形で例示したものであり、申請書90に化体されている配置替情報は、当該配置替え後の台番(同図で「新台番」として表す配置ID)及び基板番号の関連性を示すものである。
即ち、申請書90は、遊技機1の配置替えを行う場合に警察や公安委員会のような所轄機関に提出する書類であるが、当該書類の記載に含まれる配置替情報は例えば、遊技場Aの委託により申請書90を作成する委託会社により作成されるCSVファイルやテキストファイル等、としてUSBメモリやSDカード等の着脱可能なメモリに予め記憶させ保持することができる。このため、申請書90の配置替情報は、例えばUSBメモリやSDカード等の外部装置或いはCSVファイルといった規定手段により規定され、管理装置4(取得手段)において入力可能に取得することができる。なお、配置替情報を管理装置4により作成し、そのまま管理装置4にて取込む(前記記憶部に展開する)こともできる。
申請書90は、これを所轄機関に申請する場合、図9に例示するように申請日付、配置替え前の「旧台番」と配置替え後の「新台番」との配置IDを含むとともに、当該配置IDに対応付けられた「遊技盤番号等」や「主基板番号等」(代表して基板番号と称する)を含む内容とされている。この基板番号が、遊技機1の一台一台必ず異なるものとして付与される遊技機IDである。
なお、配置替情報は、配置替え後の台番及び配置替え対象の基板番号の関連性を示す情報として、管理装置4により遊技情報と対応付けて管理することができ、遊技機1の配置替えがあった場合、或いは管理サーバ9との通信や遊技機1の取引に関する取引処理を実行する場合でも、遊技情報を台番や基板番号と対応付けたデータとして好適に管理・処理を行うことができる。
なお、配置替情報は、配置替え後の台番及び配置替え対象の基板番号の関連性を示す情報として、管理装置4により遊技情報と対応付けて管理することができ、遊技機1の配置替えがあった場合、或いは管理サーバ9との通信や遊技機1の取引に関する取引処理を実行する場合でも、遊技情報を台番や基板番号と対応付けたデータとして好適に管理・処理を行うことができる。
管理装置4は、自身の管理する上記の遊技情報と、基板番号等の識別情報とを対応付けて遊技場外の管理サーバ9に送信する。この場合、管理装置4にて管理・集計される図2、図3のデータは管理サーバ9においても管理対象となり、図2の機種コードや図3の遊技情報以外の各種遊技情報(例えば遊技場の識別情報(遊技場ID)等)を含みうることは勿論である。また、管理サーバ9は、例えば遊技場Bや遊技場Cのような他の遊技場の管理装置4とも接続されていることから、そのような遊技情報を例えば全国レベルで管理すればよいが、例えば系列店のように限定的な他店の情報としてもよい。
こうして、管理サーバ9は、自装置9の前記記憶部を遊技情報記録手段或いは蓄積手段として、各遊技場A~Cから前記送信手段により送信される遊技情報を基板番号等の識別情報毎に記録し、或いは係る遊技情報を収集して当該識別情報に対応する遊技機1の判定対象機種別に統合した実績データとして蓄積する。
この場合、管理サーバ9において受信し、特定された基板番号が過去に受信したものと同じで、且つ他の遊技場B,Cの遊技場IDが対応付けられていた場合には、当該基板番号毎に遊技情報を結合(統合)して記録する。また、管理サーバ9において収集し、蓄積する実績データは、他の遊技場B,Cの遊技情報を含むものとし、例えば機種Aのような判定対象機種別(機種グループ別)に統合される。この場合、実績データは、機種A,B,…の別に区分して蓄積されるが、遊技スペックが近似する他機種の機種グループの遊技情報をも統合して、それらの平均値から求めるようにしてもよい。また、判定対象機種の別を、前記レートに応じた区分に設定する等、管理サーバ9にて機種グループの区分を適宜設定してもよい。また、以下に説明するように、管理サーバ9では、遊技機メーカーの公開する、判定対象機種別の判定値を記憶・管理している。
そして、管理装置4または管理サーバ9において、前記遊技情報記録手段により記録される基板番号に対応する遊技情報と、前記蓄積手段により蓄積される判定対象機種別の実績データ或いは判定対象機種別の判定値と、を比較することにより当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定する。
ここで、判定に係る主体を管理装置4とし、当該管理装置4において図4の右上枠40内に示すように判定対象「機種」を機種A、対象「期間」を例えば3月1日から3月31日といった特定の期間に設定した場合の判定方法について同図4を参照しながら説明する。
即ち、管理装置4は、管理サーバ9から機種Aの実績データと遊技機メーカーの発表値(判定対象機種別の判定値)とを受信する。この場合、前者の実績データは、図4の「市場」データの欄に例示する「大当り確率」「出率」「玉粗利」を含み、後者の発表値は「メーカー」の欄に例示する「大当り確率」を含むものとする。なお、玉粗利はアウト1当りの粗利であり、「粗利÷アウト」で求められる。
即ち、管理装置4は、管理サーバ9から機種Aの実績データと遊技機メーカーの発表値(判定対象機種別の判定値)とを受信する。この場合、前者の実績データは、図4の「市場」データの欄に例示する「大当り確率」「出率」「玉粗利」を含み、後者の発表値は「メーカー」の欄に例示する「大当り確率」を含むものとする。なお、玉粗利はアウト1当りの粗利であり、「粗利÷アウト」で求められる。
図4の大当り確率は、実績データと遊技機メーカーの発表値との何れも「319」であるが、これは実績データとしての実際の市場データと、遊技機メーカーの遊技スペックとして公開された発表値とが同じ値を示すものであるが、両者を比較基準として用いることで、遊技性能に関する公正な判定乃至信頼性が二重の意味で担保されているものと言える。
これにより、管理装置4は、機種Aについて特定の期間における当該遊技場Aでの遊技情報(図4の台番「12」~「14」毎の「大当り確率」~「玉粗利」)を、受信した実績データ及び遊技機メーカーの発表値の双方と夫々比較し、当該遊技場Aでの遊技情報が実績データ及び遊技機メーカーの発表値の少なくとも一方(双方でもよい)と乖離していた場合にはその旨を識別可能に表示出力する。
具体的には例えば、図4の「玉粗利」であれば実績データと比較して2割以上低い場合に、大当り確率であれば例えば遊技機メーカーの発表値より2割以上高い(大当り確率の逆数:TSであれば2割以上低い)場合に、異常なデータであると判定する。このときの2割以上或いは2割以下というのは例示であり、異常が判定できればどのような数値を用いてもよく、比較する遊技情報も大当り確率や玉粗利の他に出率や大当り中の出玉などであってもよい。
管理装置4において例えば、図4に示す帳票の比較画面がモニタ6に表示され、その表示対象になる遊技機1のうち台番「14」の基板番号と対応する遊技情報(同図の玉粗利の「-0.33」)が実績データ「0.14」と比較して2割以上低く、異常なデータであるとの判定結果に基づき、当該遊技機1について異常なデータが特定された場合に、モニタ6において当該台番「14」の背景色を異ならせたり(同図のハッチング参照)、該当する数値「-0.33」を太字で示すことにより異常報知を行うようになっている。なお、説明の便宜上(対応関係を分かり易くするために)、図3の「-0.33」も太字で示しているが、異常報知は同図3の管理画面で行うことを要しない。
上記の異常報知は、当該遊技場Aにおいて管理装置4により遊技機1の取引に関する取引処理を実行するに際して、その取引処理の対象となる遊技機1について上記の異常なデータが特定された場合に行うことができる。ここで、図5と図6は、管理装置4により遊技機1を中古遊技機として外部から購入する購入処理を実行する際にモニタ6に表示される画面を示し、図7と図8は、遊技機1を中古遊技機として外部に売却する売却処理を実行する際にモニタ6に表示される画面を示している。
即ち先ず、管理装置4は例えば、管理サーバ9の運営する遊技機1の購入用サイト(当該ウエブサイトを運営する機能を各遊技場A~Cの管理装置4に付加してもよい)へアクセスし、図示しないメニュー画面から購入を希望する機種B,Cを選択して、図5の購入画面をモニタ6に表示させる。
同図5の「販売一覧」で示すように、購入画面では個々の中古遊技機について「機種」、「基板番号」、「メーカー」名、「価格」等が一覧表示される。これにより、管理者はキーボード5等の操作入力手段を用いて、所望する何れか一つの中古遊技機(特定の機種の欄)を選択すると、その中古遊技機に関する詳細情報を購入決定用釦61,62とともに示す図6の詳細画面に遷移する。
このとき、判定主体となる管理サーバ9は、その購入処理の対象として選択された中古遊技機の識別情報(図5の「基板番号」参照)を照合して、その基板番号に対応する遊技情報と、実績データ或いは遊技機メーカーの発表値と、を上記の如く比較することにより当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定し、図6の詳細画面(管理装置4のモニタ6)で、係る判定結果に応じた内容も併せて表示させる。
これにより、例えば当該中古遊技機の「大当り確率」について異常なデータが特定された場合、図6の詳細画面で例示するように「この遊技機の遊技データ(遊技情報)と市場データ(実績データ)との間で乖離があります。この遊技機を購入しますか?」とのメッセージと、「本機」(当該中古遊技機の大当り確率:275)及び「市場」(実績データとしての大当り確率:318)の各数値と、を購入決定用の「はい」釦61及び「いいえ」釦62の表示と併せて報知することができる。また、図示は省略するが、同図の詳細画面では、遊技機の状態や、市場に初めて導入された初導入日、検定通過日等を表示してもよい。
こうして、当該中古遊技機について購入処理が実行される際、詳細画面のメッセージと具体的な数値との表示により、その購入以前の遊技情報に異常なデータが含まれることの異常報知を事前に行うことができ、以って、当該中古遊技機の購入処理を制限する(「はい」釦61の操作による購入を抑止する)効果が見込める。
このような異常報知は、管理者が購入決定用の「はい」釦61を操作することに伴い表示してもよいし、管理装置4と管理サーバ9との間で通信が可能であることから、判定主体を管理装置4として当該管理装置4での判定結果に基づき表示してもよい。また、異常報知は、図4で説明した背景色等や図6で説明したメッセージの表示出力に限らず、前記プリンタでの印刷出力や、スピーカを用いた音声出力により行うようにしてもよく、上記の購入処理と売却処理を問わず、判定主体や異常報知手段等を適宜変更して実施しうるものである。
売却処理については、例えばモニタ6に表示される前記メニュー画面から、当該遊技場Aの遊技機1を中古遊技機として売却する自店を選択したときに、図7の売却画面が表示される。
同図7の「売却一覧」で示すように売却画面では、自店に現に存する遊技機1に対応して「機種」、「基板番号」、「メーカー」名、「導入日」等が一覧表示される。これにより、管理者はキーボード5等を用いて、中古遊技機として売却を予定している自店の一の遊技機1(特定の機種の欄)を選択すると、その一の遊技機1に関する詳細情報を売却決定用釦81、82とともに示す図8の詳細画面(売却画面)に遷移する。
同図7の「売却一覧」で示すように売却画面では、自店に現に存する遊技機1に対応して「機種」、「基板番号」、「メーカー」名、「導入日」等が一覧表示される。これにより、管理者はキーボード5等を用いて、中古遊技機として売却を予定している自店の一の遊技機1(特定の機種の欄)を選択すると、その一の遊技機1に関する詳細情報を売却決定用釦81、82とともに示す図8の詳細画面(売却画面)に遷移する。
このとき、判定主体となる管理サーバ9は、その売却処理の対象として選択された遊技機1の識別情報(図7の「基板番号」参照)を照合して、その基板番号に対応する遊技情報と、実績データ或いは遊技機メーカーの発表値と、を上記の如く比較することにより当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定し、当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定し、図8の詳細画面にて、係る判定結果に応じた内容も併せて表示させる。
これにより、例えば当該遊技機1の「大当り確率」について異常なデータが特定された場合、図8の詳細画面で例示するように「この遊技機の遊技データと市場データとの間で乖離があります。この遊技機を売却しますか?」とのメッセージと、「本機」(当該遊技機1の大当り確率:275)及び「市場」(実績データとしての大当り確率:318)の各数値と、を売却決定用の「はい」釦81及び「いいえ」釦82の表示と併せて報知することができる。また、図示は省略するが、同図の詳細画面では、当該遊技機1の状態や、自店に初めて導入された導入日、検定通過日等を表示してもよい。
こうして、当該遊技機1について売却処理が実行される際、詳細画面のメッセージと具体的な数値との表示により、その売却以前の遊技情報に異常なデータが含まれることの異常報知を事前に行うことができ、以って、中古遊技機としての売却処理を制限する(「はい」釦81による売却を抑止する)効果が見込める。
このような異常報知は、購入処理と同様、管理者が売却決定用の「はい」釦81を操作することに伴い表示してもよいし、判定主体を管理装置4として当該管理装置4での判定結果に基づき表示してもよい。
また、上記した実績データと遊技機メーカーの発表値とのうち、少なくとも一方と遊技情報とを比較してもよい。また、係る遊技情報の集計期間は、特定の期間として図4の枠40内に例示したが、例えば売却時等の取引処理の実行時を起算点とする、直近一か月といったデフォルトの設定によっても、或いは管理者の操作入力による期間の設定入力としてもよい。
また、上記した実績データと遊技機メーカーの発表値とのうち、少なくとも一方と遊技情報とを比較してもよい。また、係る遊技情報の集計期間は、特定の期間として図4の枠40内に例示したが、例えば売却時等の取引処理の実行時を起算点とする、直近一か月といったデフォルトの設定によっても、或いは管理者の操作入力による期間の設定入力としてもよい。
管理装置4において、上記した購入処理や売却処理の際、異常なデータが特定されなければ、その旨を図6や図8の詳細画面で報知してもよい。この場合、当該遊技機1についての同図6や同図8の詳細画面で異常報知が行われず、購入決定用の「はい」釦61やの操作や売却決定用の「はい」釦81の操作により、外部の第三者との間で遊技機1の取引に関する正常な取引処理(購入処理や売却処理)が実行されることとなる。
こうして、遊技場Aにおいて、購入処理により当該遊技機1(中古遊技機)が導入され、或いは売却処理に伴う遊技機1の配置替えが行われる場合にも、前記CSVファイルの配置替情報を取得して(図9の台番及び基板番号を含む申請書90の情報に基づいて)、適切な配置替えに係る処理と遊技情報の管理を行うことができる。
即ち、管理装置4において、システム導入時に取得された配置替情報は、以後(2回目以降)行われる配置替えに際し、当該配置替え前の(入替日を基準日とする)台番及び遊技機IDの関係性を示す基準配置替情報として管理されることとなる。
そして、2回目以降の配置替えの際、管理装置4において、前記入替日の日付情報を含む基準配置替情報と、今回取得される配置替情報とを比較することにより入替判定を行い、配置替えされた遊技機1を特定することができる。つまり、管理装置4は、初回のCSVファイルの配置替情報を取込んだ場合は、基準となる台番及び基板番号の対応付けを行うだけだが、2回目以降の配置替情報を取込んだ場合には、初回の基準配置替情報と比較して台番及び基板番号の対応付けが異なるかを判定する。この判定に基づき配置替えに伴う遊技情報の引継処理、或いは遊技機1を管理する上で必要とする設定情報の引継処理を自動的に行うことが可能となる。
以上のような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
管理装置4は、遊技機取引手段として取引処理を実行する際、その取引処理の対象になる遊技機1の識別情報(例えば基板番号)と対応する遊技情報の異常判定手段による判定結果に基づき、当該遊技機1について異常なデータが特定された場合に、異常報知手段により異常報知を行うことで当該遊技機1の取引処理を制限する(図6、図8参照)。
管理装置4は、遊技機取引手段として取引処理を実行する際、その取引処理の対象になる遊技機1の識別情報(例えば基板番号)と対応する遊技情報の異常判定手段による判定結果に基づき、当該遊技機1について異常なデータが特定された場合に、異常報知手段により異常報知を行うことで当該遊技機1の取引処理を制限する(図6、図8参照)。
これによれば、例えば遊技場A~Cといった複数店舗にわたって蓄積される判定対象機種別の実績データ或いは判定対象機種別の判定値(図4の「市場」データ或いは「メーカー」の発表値参照)と、を比較することにより、当該遊技情報が実績データと乖離していれば遊技情報に対応する遊技機1に対して不正行為が行われたか否かの異常報知を行うことができ、当該遊技機1を市場に流通させるべきか(取引すべきか)否かを好適に判断できるようになる。
管理装置4は、遊技機取引手段として購入処理を実行する際、例えば図5の購入画面で購入処理の対象になる中古遊技機の基板番号と対応する遊技情報の異常判定手段による判定結果に基づき、当該中古遊技機について異常なデータが特定された場合に、異常報知手段により異常報知(例えば図6のメッセージや数値等の表示)を行うことで当該中古遊技機の購入処理を制限する。
これによれば、中古遊技機を購入しようとする際、例えば当該中古遊技機の遊技情報が市場データたる実績データと乖離していれば、異常報知により購入処理を抑制することができ、以って不正が施された遊技機を市場に流通させないようにする効果をも見込める。
これによれば、中古遊技機を購入しようとする際、例えば当該中古遊技機の遊技情報が市場データたる実績データと乖離していれば、異常報知により購入処理を抑制することができ、以って不正が施された遊技機を市場に流通させないようにする効果をも見込める。
管理装置4は、遊技機取引手段として売却処理を実行する際、例えば図7の売却画面で売却処理の対象になる中古遊技機の基板番号と対応する遊技情報の異常判定手段による判定結果に基づき、当該中古遊技機について異常なデータが特定された場合に、異常報知手段により異常報知(例えば図9のメッセージや数値等の表示)を行うことで当該中古遊技機の売却処理を制限する。
これによれば、例えば自店の遊技機1を中古遊技機として売却しようとする際、当該中古遊技機の遊技情報が実績データと乖離していれば、異常報知により売却処理を抑制することができ、以って不正が施された遊技機の市場への流通を未然に防止することが可能となる。
これによれば、例えば自店の遊技機1を中古遊技機として売却しようとする際、当該中古遊技機の遊技情報が実績データと乖離していれば、異常報知により売却処理を抑制することができ、以って不正が施された遊技機の市場への流通を未然に防止することが可能となる。
管理装置4は、識別情報としての遊技機ID(例えば基板番号)、及び当該遊技場Aにおける遊技機1の配置箇所を特定するための配置ID(例えば台番)を含むデータを取得する取得手段を備え、当該取得手段により取得される遊技機ID及び配置ID、並びに遊技情報を相互に対応付けて管理する。
この点、遊技場における遊技機1の遊技情報の管理は、台番のような配置IDと対応付けて管理することが一般的である。これに対し、管理装置4において、取得される遊技機ID及び台番を含むデータに基づき、台番に対応付けて遊技情報を収集し、収集した遊技情報を基板番号にも対応付けて管理することができ、遊技機1に固有のデータとして或いは管理サーバ9を含むシステム全体のデータとして、より的確な遊技情報の収集・管理を行うことができ、個々の遊技機1のデータ判定を好適に行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張してもよい。
中古遊技機の取引は、既存のECサイト(Electronic Commerce site)のようなネットワーク(公衆回線8)上のWEBサイトを利用して行うことができる。この場合でも、ネットワークを通じて管理装置4や管理サーバ9と接続でき、中古遊技機乃至遊技機1の取引に関する取引処理は各遊技場の管理装置4を介して(管理装置4が遊技機取引手段を備えるものとして)実行することができる。
中古遊技機の取引は、既存のECサイト(Electronic Commerce site)のようなネットワーク(公衆回線8)上のWEBサイトを利用して行うことができる。この場合でも、ネットワークを通じて管理装置4や管理サーバ9と接続でき、中古遊技機乃至遊技機1の取引に関する取引処理は各遊技場の管理装置4を介して(管理装置4が遊技機取引手段を備えるものとして)実行することができる。
前記異常なデータであるか否かの判定(不正の判定)は、市場データや遊技機メーカーの発表値(判定対象機種別の実績データや判定対象機種別の判定値)との比較に基づき行うようにしたが、後者の発表値に代えて管理者により予め設定された値を判定値として用いるようにしてもよい。
市場データや遊技機メーカーの発表値と乖離があり、不正が働かれた可能性が高い遊技機1は(つまり当該遊技機1について異常なデータが特定された場合には)、中古遊技機の取引機能(手段)において、図5の販売一覧や図7の売却一覧に表示されないようにしてもよい。この場合でも係る非表示の旨を報知する等して、その取引に関する異常報知を行うことで、上記実施形態と同様の効果を奏する。
前記基板番号は、申請書90やCSVファイルのデータ、或いは管理者の操作入力により取得するようにしたが、遊技機1から出力される遊技信号により遊技機IDを特定し、これを識別情報として取得してもよい。例えば、管理装置4において、取込まれるCSVファイルの配置替情報が図9の申請書90の如く「新台番」や「旧台番」を含むとき、その何れかの台番に対応する遊技機1から送信される遊技信号により遊技機IDを特定し、又、配置替えされた遊技機1を特定することも可能である。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置4のメーカーにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等のサーバや管理サーバ9)から設定情報をダウンロードして設定してもよい。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定してもよい。また、遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信等による信号入力としてもよい。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定してもよい。また、遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信等による信号入力としてもよい。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよい。また、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
機種としては、例えばレート別やフロア別に機種をグループ化する等、どのような区分により構成してもよい。対象となる遊技機1としては、封入式等の他のパチンコ機やスロットマシン等にも採用できる。なお、遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現することができる。
異常判定手段の処理を、管理装置4と管理サーバ9との少なくとも何れか一方で行い、又、管理装置4が行う処理の一部を中継装置3等にて行ってもよい等、どの様に構成してもよい。更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組合わせてもよいし、適宜、採用しない構成を設けてもよい。
機種としては、例えばレート別やフロア別に機種をグループ化する等、どのような区分により構成してもよい。対象となる遊技機1としては、封入式等の他のパチンコ機やスロットマシン等にも採用できる。なお、遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現することができる。
異常判定手段の処理を、管理装置4と管理サーバ9との少なくとも何れか一方で行い、又、管理装置4が行う処理の一部を中継装置3等にて行ってもよい等、どの様に構成してもよい。更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組合わせてもよいし、適宜、採用しない構成を設けてもよい。
図面中、1は遊技機、4は管理装置(識別情報管理手段、遊技情報管理手段、送信手段、遊技機取引手段、異常報知手段、異常判定手段、取得手段)、6はモニタ(異常報知手段)、9は管理サーバ(遊技情報記録手段、蓄積手段、異常判定手段)である。
Claims (4)
- 各遊技場に設置される複数の遊技機を管理する各遊技場の管理装置と、各遊技場の前記管理装置との間で通信可能な管理サーバと、を備える遊技場用管理システムにおいて、
前記管理装置は、
遊技機を識別するための識別情報を管理する識別情報管理手段と、
遊技機から出力される遊技信号を入力することで当該遊技機における遊技情報を前記識別情報に対応付けて管理する遊技情報管理手段と、
前記遊技情報管理手段により管理される前記遊技情報と前記識別情報とを対応付けて前記管理サーバへ送信する送信手段と、
当該遊技場において、遊技機の取引に関する取引処理を実行する遊技機取引手段と、
前記取引処理に際して、その取引に関する異常報知を行うための異常報知手段と、を備え、
前記管理サーバは、
各遊技場から前記送信手段により送信される前記遊技情報を前記識別情報毎に記録する遊技情報記録手段と、
各遊技場から前記送信手段により送信される前記遊技情報を収集し、前記識別情報に対応する遊技機の判定対象機種別に統合した実績データとして蓄積する蓄積手段と、を備え、
前記管理装置または前記管理サーバにおいて、前記遊技情報記録手段により記録される前記識別情報に対応する前記遊技情報と、前記蓄積手段により蓄積される前記判定対象機種別の前記実績データ或いは前記判定対象機種別の判定値と、を比較することにより当該遊技情報が異常なデータであるか否かを判定する異常判定手段を具備し、
前記管理装置において、前記遊技機取引手段による取引処理が実行される際、その取引処理の対象になる遊技機の前記識別情報と対応する前記遊技情報の前記異常判定手段による判定結果に基づき、当該遊技機について前記異常なデータが特定された場合に、前記異常報知手段により異常報知を行うことで当該遊技機の取引処理を制限するように構成された遊技場用管理システム。 - 前記遊技機取引手段により実行される前記取引処理は、前記遊技機を中古遊技機として外部から購入する購入処理を含み、
前記管理装置において前記遊技機取引手段による購入処理が実行される際、その購入処理の対象になる中古遊技機の前記識別情報と対応する前記遊技情報の前記異常判定手段による判定結果に基づき、当該中古遊技機について前記異常なデータが特定された場合に、前記異常報知手段により異常報知を行うことで当該中古遊技機の購入処理を制限するように構成された請求項1に記載の遊技場用管理システム。 - 前記遊技機取引手段により実行される前記取引処理は、前記遊技機を中古遊技機として外部に売却する売却処理を含み、
前記管理装置において前記遊技機取引手段による売却処理が実行される際、その売却処理の対象になる中古遊技機の前記識別情報と対応する前記遊技情報の前記異常判定手段による判定結果に基づき、当該中古遊技機について前記異常なデータが特定された場合に、前記異常報知手段により異常報知を行うことで当該中古遊技機の売却処理を制限するように構成された請求項1に記載の遊技場用管理システム。 - 前記管理装置において、前記識別情報としての遊技機ID、及び当該遊技場における遊技機の配置箇所を特定するための配置IDを含むデータを取得する取得手段を備え、
前記遊技情報管理手段は、前記取得手段により取得される前記遊技機ID及び前記配置ID、並びに前記遊技情報を相互に対応付けて管理する請求項1から3の何れか一項記載の遊技場用管理システム。
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