JP2024077195A - ヒューズ装置及び電池モジュール - Google Patents

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Abstract

Figure 2024077195000001
【課題】溶融したヒューズを確実に分断しやすくする。
【解決手段】第1ヒューズ装置40Aは、ベース302Aと、少なくとも一部分がベース302Aの上方に位置する幅狭部414と、を備えている。ベース302Aは、溶融によってベース302Aに向けて落下した幅狭部414を分断する構造を有している。
【選択図】図7

Description

本発明は、ヒューズ装置及び電池モジュールに関する。
リチウムイオン二次電池等の電池モジュールは、積層された複数の電池セルを備えていることがある。このような電池モジュールでは、電池セルの外装材から引き出された正極リード及び負極リードによって複数の電池セルが電気的に互いに接続されている。また、電池モジュールは、過電流が流れることを抑制するためのヒューズを備えていることがある。
特許文献1には、ヒューズの一例について記載されている。このヒューズは、互いに分断された2つの金属板と、当該2つの金属板を相互に接続するはんだと、を有している。はんだの下方には、過電流によって溶融したはんだが落下するための空間が設けられている。
特開平11-73871号公報
例えば特許文献1に記載されているように、溶融したヒューズを所定の空間に向けて落下させることでヒューズを分断することがある。しかしながら、この空間の高さを十分に確保することが難しい場合、溶融によって落下したヒューズが再び接続することがある。
本発明の目的の一例は、溶融したヒューズを確実に分断しやすくすることにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
本発明の一態様は、以下のとおりである。
[1]
ベースと、
少なくとも一部分が前記ベースの上方に位置するヒューズと、
を備え、
前記ベースが、溶融によって前記ベースに向けて落下した前記ヒューズを分断する構造を有する、ヒューズ装置。
[2]
前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分から突出した突起を有する、[1]に記載のヒューズ装置。
[3]
前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分に向けて上方に傾斜した傾斜を有する、[1]に記載のヒューズ装置。
[4]
前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分に向けて下方に傾斜した傾斜を有する、[1]に記載のヒューズ装置。
[5]
前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分に設けられた凹部を画定している、[1]に記載のヒューズ装置。
[6]
前記構造が、前記ベースの下方において所定方向に向けて下方に傾斜した傾斜を有する、[1]に記載のヒューズ装置。
[7]
[1]~[6]のいずれか一に記載のヒューズ装置と、
前記ヒューズに電気的に接続された電池セルと、
を備える電池モジュール。
本発明の上記態様によれば、溶融したヒューズを確実に分断しやすくすることができる。
実施形態1に係る電池モジュールを前方から見た斜視図である。 実施形態1に係る電池モジュールを後方から見た斜視図である。 図1から収容体を取り外した図である。 図2から収容体を取り外した図である。 実施形態1に係るセル積層体を前方から見た斜視図である。 実施形態1に係る第1電圧検出装置のうち第1ヒューズ装置が設けられた位置の拡大図である。 実施形態1に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 幅狭部が溶融した状態における実施形態1に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 実施形態2に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 幅狭部が溶融した状態における実施形態2に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 実施形態3に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 幅狭部が溶融した状態における実施形態3に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 実施形態4に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 幅狭部が溶融した状態における実施形態4に係る第1ヒューズ装置の模式前面図である。 実施形態5の第1例に係る第1ヒューズ装置の模式斜視図である。 実施形態5の第2例に係る第1ヒューズ装置の模式斜視図である。 実施形態5の第3例に係る第1ヒューズ装置の模式斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
本明細書において、「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は、特に断りのない限り、同様の名称が付された構成を単に区別するために付されたものであり、構成の特定の特徴(例えば、順番又は重要度)を意味するものではない。
図1は、実施形態1に係る電池モジュール50を前方から見た斜視図である。図2は、実施形態1に係る電池モジュール50を後方から見た斜視図である。図3は、図1から収容体20を取り外した図である。図4は、図2から収容体20を取り外した図である。図5は、実施形態1に係るセル積層体10を前方から見た斜視図である。
図1~図5において、第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zを示す矢印は、当該矢印の基端から先端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の正方向であり、当該矢印の先端から基端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の負方向であることを示している。第1方向Xは、鉛直方向に垂直な水平方向に平行な一方向を示している。具体的には、第1方向Xは、電池モジュール50の前後方向を示している。第1方向Xの正方向は、電池モジュール50の前方から後方に向かう方向である。第1方向Xの負方向は、電池モジュール50の後方から前方に向かう方向である。第2方向Yは、鉛直方向と、第1方向Xと、に垂直な方向を示している。第2方向Yは、電池モジュール50の左右方向を示している。第2方向Yの正方向は、電池モジュール50の前方から見て、電池モジュール50の右から左に向かう方向である。第2方向Yの負方向は、電池モジュール50の前方から見て、電池モジュール50の左から右に向かう方向である。第3方向Zは、鉛直方向に平行な方向を示している。第3方向Zの正方向は、電池モジュール50の下方から上方に向かう方向である。第3方向Zの負方向は、電池モジュール50の上方から下方に向かう方向である。
第1方向Xと、第2方向Yと、第3方向Zと、鉛直方向と、水平方向と、の関係は上述した例に限定されない。例えば、第1方向X又は第2方向Yが鉛直方向に平行となるように電池モジュール50は配置されていてもよい。
以下、特に断りがない限り、「右」及び「左」は、それぞれ、電池モジュール50の前方から見た場合の右及び左を意味する。
本実施形態において、電池モジュール50は、自動車等の移動体に搭載される。しかしながら、電池モジュール50の用途はこの例に限定されない。
電池モジュール50は、セル積層体10、収容体20、第1電圧検出装置30A及び第2電圧検出装置30A´を備えている。第1電圧検出装置30Aは、第1ヒューズ装置40Aを有している。第2電圧検出装置30A´は、第2ヒューズ装置40A´を有している。図6を用いて後述するように、第1ヒューズ装置40Aは、終端正極リード112Tに電気的に接続されたヒューズを有している。第2ヒューズ装置40A´は、終端負極リード114Tに電気的に接続されたヒューズを有している。
図5に示すように、セル積層体10は、第2方向Yに積層された複数のセル群100Gを含んでいる。各セル群100Gは、第2方向Yに積層された複数の電池セル100を含んでいる。各電池セル100は、外装材102、正極リード112及び負極リード114を含んでいる。
本実施形態において、各セル群100Gは、2つの電池セル100を含んでいる。しかしながら、各セル群100Gは、3つ以上の電池セル100を含んでいてもよい。なお、セル積層体10では、複数のセル群100Gが直列に接続されずに、複数の電池セル100が直列に接続されていてもよい。言い換えると、セル群100Gに含まれる電池セル100の数は1つのみであってもよい。
各電池セル100は、実質的に縦向きに置かれている。電池セル100が実質的に縦向きに置かれているとは、電池セル100が厳密に縦向きに置かれていることのみを意味するのではない。電池セル100が実質的に縦向きに置かれているとは、電池モジュール50の動作に支障が生じない範囲で、電池セル100が第3方向Zから斜めに傾いてもよいことを意味している。
図3及び図4に示すように、セル積層体10の上面には複数の接着部材104が配置されている。各接着部材104は、例えば、液体樹脂の硬化体である。本実施形態において、複数の接着部材104は、規則的に配置されている。具体的には、複数の接着部材104は、第2方向Yに平行に延在して第1方向Xに平行に並んでいる。複数の接着部材104の上方には、不図示の絶縁シートが配置されている。不図示の絶縁シートの上方には、後述する第6カバー部材260が配置されている。なお、接着部材104のレイアウトは、本実施形態に係るレイアウトに限定されない。例えば、接着部材104は、セル積層体10の上面の全体に亘って設けられていてもよい。或いは、複数の接着部材104が不規則に配置されていてもよいし、又は図3及び図4に示す規則と異なる規則で並んでいてもよい。セル積層体10の下面にも、セル積層体10の上面と同様にして、接着部材が配置されている。
外装材102は、不図示の正極電極、負極電極及びセパレータを不図示の電解液とともに収容している。一例において、正極電極、負極電極及びセパレータは、外装材102内で第2方向Yに積層されている。或いは、正極電極、負極電極及びセパレータは、外装材102内で巻回されていてもよい。
正極リード112は、外装材102の前端及び後端の一方から実質的に水平方向に引き出されている。正極リード112は、外装材102内の正極電極に電気的に接続されている。一例において、正極リード112は、アルミニウム等の金属からなっている。正極リード112が実質的に水平方向に引き出されているとは、正極リード112が厳密に水平方向に引き出されていることのみを意味するのではない。正極リード112が実質的に水平方向に引き出されているとは、電池モジュール50の動作に支障が生じない範囲で、正極リード112が水平方向からずれた方向に引き出されてもよいことを意味している。
負極リード114は、外装材102の前端及び後端の他方から実質的に水平方向に引き出されている。負極リード114は、外装材102内の負極電極に電気的に接続されている。一例において、負極リード114は、正極リード112を構成する金属と異なる金属、例えば銅からなっている。負極リード114が実質的に水平方向に引き出されているとは、負極リード114が厳密に水平方向に引き出されていることのみを意味するのではない。負極リード114が実質的に水平方向に引き出されているとは、電池モジュール50の動作に支障が生じない範囲で、負極リード114が水平方向からずれた方向に引き出されてもよいことを意味している。
各セル群100Gに複数の電池セル100が含まれる場合、これらの複数の電池セル100は並列に接続されている。具体的には、各セル群100Gに含まれる複数の電池セル100は、第2方向Yに積層されている。また、各セル群100Gに含まれる複数の電池セル100の正極リード112は、第2方向Yに束ねられて互いに接続されている。また、各セル群100Gに含まれる複数の電池セル100の負極リード114は第2方向Yに束ねられて互いに接続されている。隣り合う電池セル100は接着部材を介して積層してもよい。接着部材としては、両面テープや液状の樹脂を硬化させるもの等が挙げられる。
複数のセル群100Gは、リード部110を介して直列に接続されている。リード部110は、第2方向Yに隣り合うセル群100Gの一方のセル群100Gの複数の正極リード112と、第2方向Yに隣り合うセル群100Gの他方のセル群100Gの複数の負極リード114と、を含んでいる。リード部110に含まれる複数の正極リード112と負極リード114とは、レーザ溶接、超音波接合、抵抗溶接、接着等の接合方法によって互いに接合されている。正極リード112の材料と負極リード114の材料とが異なる場合、これらの接合方法の中でも、接合の信頼性の高さや、部品点数の低減という観点から、レーザ溶接が好ましい。リード部110は、第2方向Yに隣り合うセル群100Gの間で折り返されている。これによって、セル積層体10の前方において、複数のリード部110が第2方向Yに並んでいる。また、セル積層体10の後方において、複数のリード部110が第2方向Yに並んでいる。
本実施形態において、図3に示すように、セル積層体10の前方に位置する各リード部110の複数の正極リード112及び複数の負極リード114の接合部では、複数の負極リード114が複数の正極リード112よりも前方に位置している。また、図4に示すように、セル積層体10の後方に位置する各リード部110の複数の正極リード112及び複数の負極リード114の接合部では、複数の正極リード112が複数の負極リード114よりも後方に位置している。
本実施形態において、図3に示すように、直列に接続された複数のセル群100Gの一端のセル群100Gに含まれる複数の正極リード112は、セル積層体10の右前側に位置している。以下、必要に応じて、直列に接続された複数のセル群100Gの一端のセル群100Gに含まれる複数の正極リード112を終端正極リード112Tという。また、図4に示すように、直列に接続された複数のセル群100Gの他端のセル群100Gに含まれる複数の負極リード114は、セル積層体10の左後側に位置している。以下、必要に応じて、直列に接続された複数のセル群100Gの他端のセル群100Gに含まれる複数の負極リード114を終端負極リード114Tという。
セル積層体10の構造は、本実施形態に係る構造に限定されない。例えば、終端負極リード114Tは、セル積層体10の左後側でなく、左前側に位置していてもよい。この例においては、終端正極リード112Tと終端負極リード114Tとの双方が前側に位置している。終端負極リード114Tがセル積層体10の左前側又は左後側に位置するかは、第2方向Yに積層されたセル群100Gの数によって調整可能である。
本実施形態において、図3に示すように、セル積層体10の前方に位置する各リード部110の正極リード112及び負極リード114の接合部の前面は、第1方向Xに垂直な方向に実質的に平行となっている。当該接合部の前面が第1方向Xに垂直な方向に実質的に平行であるとは、当該接合部の前面が第1方向Xに垂直な方向に厳密に平行であることのみを意味するのでない。当該接合部の前面が第1方向Xに垂直な方向に実質的に平行であるとは、リード部110の機能に支障が生じない範囲で、当該接合部の前面が第1方向Xに垂直な方向に平行な状態から僅かに変形していることも意味する。本実施形態においては、当該接合部の前面が湾曲している場合と比較して、後述する第1電圧検出部310をリード部110の前面に接合しやすくすることができる。本実施形態と異なる他の例において、上述した接合部の前面は、湾曲していてもよい。
本実施形態において、図4に示すように、セル積層体10の後方に位置する各リード部110の正極リード112及び負極リード114の接合部の後面は、セル積層体10の前方に位置する各リード部110の正極リード112及び負極リード114の接合部の前面と同様にして、第1方向Xに垂直な方向に実質的に平行となっている。
収容体20は、セル積層体10、第1電圧検出装置30A及び第2電圧検出装置30A´を収容している。収容体20は、第1カバー部材210、第2カバー部材220、第3カバー部材230、第4カバー部材240、第5カバー部材250及び第6カバー部材260を有している。本実施形態において、第1カバー部材210、第2カバー部材220、第3カバー部材230、第4カバー部材240、第5カバー部材250及び第6カバー部材260は、例えば、アルミニウムを主成分として含む金属からなっている。しかしながら、第1カバー部材210、第2カバー部材220、第3カバー部材230、第4カバー部材240、第5カバー部材250及び第6カバー部材260を構成する材料は、この例に限定されない。
第1カバー部材210は、セル積層体10の前側と、第1電圧検出装置30Aと、を覆っている。第2カバー部材220は、セル積層体10の後側と、第2電圧検出装置30A´と、を覆っている。第3カバー部材230は、セル積層体10の右側を覆っている。第4カバー部材240は、セル積層体10の左側を覆っている。第5カバー部材250は、セル積層体10の下側を覆っている。第6カバー部材260は、セル積層体10の上側を覆っている。
図1及び図2に示すように、第6カバー部材260の上面のうち右前側には、「+」のマークが付されている。また、第6カバー部材260の上面のうち左後側には、「-」のマークが付されている。「+」のマークは、図3に示す終端正極リード112Tが「+」のマークが付された位置に位置していることを示している。「-」のマークは、図4に示す終端負極リード114Tが「-」のマークが付された位置に位置していることを示している。したがって、電池モジュール50の使用者は、収容体20の外側からはセル積層体10がほとんど見えない状態になっていたとしても、終端正極リード112Tの位置及び終端負極リード114Tの位置を、「+」のマーク及び「-」のマークから、判断することができる。
第1電圧検出装置30Aは、第1保持体300A、複数の第1電圧検出部310、複数の第1電圧検出線320、第1コネクタ330を有している。
第1保持体300Aは、セル積層体10の前方に設けられている。第1保持体300Aは、絶縁体である。絶縁体としては、ポリプロピレン系の樹脂やそれと同等以上の硬度や絶縁性を持つ樹脂が用いられる。第1保持体300Aは、スナップフィット、ねじ等の機械的接合によって収容体20に取り付けられている。
各第1電圧検出部310は、第1保持体300Aによって保持されている。複数の第1電圧検出部310の各々は、セル積層体10の前方の複数のリード部110の各々に接続されている。具体的には、各第1電圧検出部310は、レーザ溶接等の接合方法によってセル積層体10の前方の各リード部110に接合されている。本実施形態では、第1電圧検出部310の後面がリード部110の正極リード112及び負極リード114の接合部の前面に接合されている。第1電圧検出部310は、リード部110のうち第1電圧検出部310に接触する部分と同じ材料からなることが好ましい。本実施形態において、第1電圧検出部310は負極リード114に接触している。この例においては、第1電圧検出部310が負極リード114と異なる材料からなる場合と比較して、第1電圧検出部310を負極リード114に接合させやすくなる。他の例において、第1電圧検出部310は、リード部110のうち第1電圧検出部310に接触する部分と異なる材料からなっていてもよい。
複数の第1電圧検出線320の各々は、複数の第1電圧検出部310の各々を第1コネクタ330に電気的に接続している。各第1電圧検出線320の一端は、第1電圧検出部310に接続されている。各第1電圧検出線320の他端は、第1コネクタ330に接続されている。
第2電圧検出装置30A´は、第1電圧検出装置30Aと同様にして、第2保持体300A´、複数の第2電圧検出部310´、複数の第2電圧検出線320´、第2コネクタ330´を有している。
第2保持体300A´は、セル積層体10の後方に設けられている。複数の第2電圧検出部310´の各々は、セル積層体10の後方の複数のリード部110の各々に接続されている。本実施形態では、各第2電圧検出部310´の第1方向Xの負方向側の面が、リード部110の正極リード112及び負極リード114の接合部の第1方向Xの正方向側の面に接合されている。複数の第2電圧検出線320´の各々は、複数の第2電圧検出部310´の各々を第2コネクタ330´に電気的に接続している。
図6は、実施形態1に係る第1電圧検出装置30Aのうち第1ヒューズ装置40Aが設けられた位置の拡大図である。
第1ヒューズ装置40Aは、ベース302A、導体400、第1固定具432、第2固定具434及び第1配線440を備えている。
ベース302Aは、第1保持体300Aの右端部を含んでいる。
導体400は、ベース302Aに設けられている。導体400は、例えば、金属からなっている。導体400は、終端正極リード112Tに電気的に接続されたバスバーとして機能している。
導体400は、異なる方向に延在する複数の延在体を含んでいる。複数の延在体のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分は、ベース302Aによって保持されている。
具体的には、導体400は、水平方向に延在する第1延在体410と、鉛直方向に延在する第2延在体420と、を含んでいる。第2延在体420は、第1延在体410の右端部から下方に向けて延在している。第1延在体410と第2延在体420とは一体的に形成されている。ただし、導体400は、例えば、第1延在体410となる金属と、第2延在体420となる金属と、を結合して形成されていてもよい。しかしながら、導体400の形成方法は、この例に限定されない。また、導体400の形状は、本実施形態に係る形状に限定されない。例えば、導体400は、第2延在体420を含んでいなくてもよい。
第1延在体410は、第1幅広部412、幅狭部414及び第2幅広部416を含んでいる。幅狭部414の左端は、第1幅広部412の右端に接続されている。幅狭部414の右端は、第2幅広部416の左端に接続されている。
第1幅広部412は、不図示の別の電池モジュールと電気的に接続するためのターミナルとして機能している。第1幅広部412の左端部には、締結孔450が設けられている。締結孔450には、例えば、別の電池モジュールと電気的に接続されている不図示のバスバーを固定するための不図示の固定具が固定される。なお、本実施形態において、第1幅広部412の締結孔450の周辺部分は、幅狭部414よりも高い位置にある。しかしながら、第1幅広部412の締結孔450の周辺部分は、幅狭部414と同じ高さに位置していてもよい。
幅狭部414は、ヒューズとして機能している。幅狭部414の第1方向Xの幅は、第1幅広部412の第1方向Xの幅及び第2幅広部416の第1方向Xの幅のいずれよりも狭くなっている。このため、幅狭部414の第2方向Yに垂直な断面積は、第1幅広部412の第2方向Yに垂直な断面積及び第2幅広部416の第2方向Yに垂直な断面積のいずれよりも小さくなっている。したがって、過電流が導体400に流れた場合、幅狭部414は、第1幅広部412及び第2幅広部416よりも、溶融しやすくなっている。
本実施形態においては、幅狭部414は、第1保持体300Aに取り付けられている。したがって、ヒューズを保持するための構造を第1保持体300Aとは別に設ける場合と比較して、第1電圧検出部310及びヒューズを空間的に効率的に設けることができる。
さらに、本実施形態においては、ヒューズとして管状ヒューズ管を用いる場合と比較して電池モジュール50を小型化することができる。具体的には、管状ヒューズを用いる場合、電池モジュール50のエネルギーが高くなるほど、管状ヒューズの大きさが大きくなる。したがって、比較的高いエネルギーの電池モジュール50においては、管状ヒューズを設けるためのスペースが比較的大きくなる。これに対して、導体400の一部分をヒューズとして機能させる場合、管状ヒューズを用いる場合と比較して、ヒューズを設けるためのスペースを小さくすることができる。
本実施形態において、幅狭部414は、第1幅広部412の延在方向と同じ方向に延在している。すなわち、第1幅広部412及び幅狭部414は、第2方向Yに延在している。仮に、幅狭部414が第2延在体420に設けられていて第1幅広部412の延在方向と直交する方向に延在する場合、第2延在体420に設けられた幅狭部414を終端正極リード112Tと接合させることが難しくなり得る。これに対して、本実施形態においては、第2延在体420に幅狭部414を設ける必要がない。したがって、本実施形態においては、上述した場合と比較して、第2延在体420と終端正極リード112Tとの接合部分の第3方向Zの長さを長くすることができる。また、本実施形態においては、上述した場合と比較して、幅狭部414の第2方向Yの長さを調整しやすくすることができる。さらに、本実施形態においては、上述した場合と比較して、幅狭部414と終端正極リード112Tとをより離して設けることができる。したがって、本実施形態においては、上述した場合と比較して、幅狭部414の発熱による終端正極リード112Tへの影響を抑制することができる。
第1延在体410のうち幅狭部414の前方には、幅狭部414を画定する切欠き空間402が設けられている。本実施形態において、切欠き空間402は、第1延在体410を構成する導体のうち幅狭部414となる部分の前方部分をプレス加工によって打ち抜くことで形成されている。
第1延在体410のうち幅狭部414の後方には、幅狭部414を画定する空間が設けられていない。しかしながら、幅狭部414の形成方法は、本実施形態に係る方法に限定されない。例えば、切欠き空間402は、幅狭部414の後方に設けられていてもよい。或いは、切欠き空間402は、幅狭部414の前方及び後方の双方に設けられていてもよい。また、切欠き空間402に代えて、第1延在体410を鉛直方向に貫通する貫通孔が設けられていてもよい。この場合、第1延在体410のうち貫通孔の第1方向Xの両側の部分が、ヒューズとして機能する幅狭部414となる。
プレス加工によって幅狭部414を形成する場合、本実施形態のように、幅狭部414を画定する空間は、第1延在体410の第1方向Xの両側のうち一方のみに設けられていることが好ましい。この場合、第1延在体410を構成する導体のうち幅狭部414となる部分の後方部分をプレス加工によって打ち抜く必要がない。本実施形態と、第1延在体410を構成する導体のうち幅狭部414となる部分の前方部分及び後方部分の双方をプレス加工によって打ち抜く場合と、を比較する。上述した場合においては、本実施形態と比較して、幅狭部414となる部分の前方部分及び後方部分を同時又は個別に打ち抜く必要があるため、プレス加工の際に第1延在体410の中で最も幅狭となる幅狭部414にかかる機械的な負荷が増加する。このため、上述した場合においては、本実施形態と比較して、幅狭部414の破断を抑制する観点から、幅狭部414の第1方向Xの幅を広くする必要がある。これに対して、本実施形態においては、上述した場合と比較して、幅狭部414の第1方向Xの幅をより狭くすることができ、幅狭部414の寸法の自由度を大きくことができる。
なお、幅狭部414を形成する方法は、プレス加工に限定されない。幅狭部414は、例えば、レーザ加工によって形成されてもよい。レーザ加工によって幅狭部414を形成する場合、幅狭部414を画定する空間は、第1延在体410の第1方向Xの両側のうち一方のみに設けられていてもよいし、又は第1延在体410の第1方向Xの両側に設けられていてもよい。
幅狭部414の下方には、凹空間304Aが設けられている。凹空間304Aは、ベース302Aのうち第1延在体410が載置された上面に設けられた凹部によって画定されている。本実施形態においては、導体400に過電流が流れて幅狭部414が溶融した場合、溶融した幅狭部414が凹空間304Aに向けて落下することができる。したがって、本実施形態によれば、幅狭部414の下面がベース302Aの上面に接触している場合と比較して、幅狭部414の溶断の確度を高くすることができる。
凹空間304Aの第3方向Zの高さ、すなわち、ベース302Aの上述の凹部の第3方向Zの深さは、後述する突起306Aが設けられた部分を除いて、例えば、幅狭部414の第3方向Zの厚さより大きくてもよい。この場合、凹空間304Aの第3方向Zの高さが幅狭部414の第3方向Zの厚さ以下である場合と比較して、幅狭部414を溶断しやすくすることができる。ただし、凹空間304Aの第3方向Zの高さは、幅狭部414の第3方向Zの厚さ以下であってもよい。
本実施形態において、幅狭部414の少なくとも一部分は、正極リード112及び負極リード114の少なくとも一方の上方に位置している。また、ベース302Aの少なくとも一部分が、第3方向Zにおいて、正極リード112及び負極リード114の少なくとも一方と、幅狭部414の少なくとも一部分と、の間に位置している。具体的には、ベース302Aにおける上記凹部の底を画定している部分が、第3方向Zにおいて、正極リード112及び負極リード114の少なくとも一方と、幅狭部414の少なくとも一部分と、の間に位置している。したがって、溶融した幅狭部414が、幅狭部414の下方に位置する正極リード112又は負極リード114に接触することを防止することができる。
ベース302Aの正極リード112及び負極リード114の少なくとも一方の上方に位置する部分は、耐熱性を有していてもよい。例えば、ベース302Aの上記凹部の底面には、耐熱層が設けてられていてもよい。耐熱層は、金属であってもよいし、セラミックやガラス質等の無機材料であってもよい。耐熱層を設けることで、溶融した幅狭部414がベース302Aの本体部を溶かして正極リード112、負極リード114又は第1配線440に接触することをより確実に防止することができる。
第1幅広部412は、第1固定具432によってベース302Aに固定されている。本実施形態において、第1固定具432は、第1幅広部412を鉛直方向に貫通してベース302Aのうち第1幅広部412の下方に位置する部分に差し込まれたねじである。第1幅広部412には、第1固定具432の軸部が鉛直方向に挿通可能な貫通孔が設けられている。第1固定具432は、ねじ以外の固定具、例えば、ビス、ボルト等であってもよい。
第2幅広部416には、第2固定具434が設けられている。第2固定具434によって、第2幅広部416には、第1配線440の一端が取り付けられている。本実施形態において、第2固定具434は、ねじである。第2固定具434は、ねじ以外の固定具、例えば、ビス、ボルト等であってもよい。
本実施形態において、第1固定具432、第2固定具434等の固定具は、導体400に対して着脱自在となっている。したがって、幅狭部414が溶断する等して導体400の交換が必要になった際は、第1固定具432、第2固定具434等の固定具を取り外すことで、導体400を新たな導体400に交換することができる。
導体400をベース302Aに固定する方法は、上述した例に限定されない。例えば、導体400の少なくとも一部分は、ベース302Aの少なくとも一部分にスナップフィット等の機械的接合を介して接合されていてもよい。
本実施形態において、第1幅広部412が第1固定具432によってベース302Aに固定されている。この場合、第1幅広部412がベース302Aに固定されていない場合と比較して、幅狭部414を破断させる力が幅狭部414に加わることを抑制することができる。幅狭部414を破断させる力は、例えば、電池モジュール50を不図示の別の電池モジュールと電気的に接続するため不図示のバスバーを第1幅広部412に取り付ける場合において、締結孔450に対して不図示の固定具を固定する際に生じる。これは、締結孔450と幅狭部414とが第3方向Zに垂直な略同一平面内に位置していることによる。
第1固定具432及び第2固定具434は、幅狭部414に近い位置に配置することが好ましい。例えば、第1固定具432及び第2固定具434は、切欠き空間402を介して互いに対向する位置に設けられることが好ましい。
本実施形態において、第1配線440の少なくとも一部分は、切欠き空間402を通過している。この場合、第1配線440が切欠き空間402と異なる領域を通過する場合と比較して、第1配線440を空間的に効率的に配策することができる。
また、本実施形態において、第1配線440の少なくとも一部分は、ベース302Aの幅狭部414の下方に位置する部分から水平方向にずれた部分を通過している。本実施形態では、ベース302Aにおける凹空間304Aを画定する凹部の底面に、第1配線440を通す貫通孔が設けられている。当該貫通孔は、幅狭部414の直下の領域から第1方向Xの負方向側に位置している。したがって、溶融して凹空間304Aに落下した幅狭部414が第1配線440に接触しにくくすることができる。
第1配線440は、第2幅広部416に接続された一端と、図3に示した第1コネクタ330に接続された他端と、を有している。第1配線440の一部分は、第1配線440のうち第2幅広部416に接続された一端から下方に向けて引き出されて、切欠き空間402及び凹空間304Aを通過している。第1配線440の配策は、本実施形態に係る例に限定されない。
本実施形態において、第1配線440のうち第2幅広部416に接続された一端は、第2固定具434によって第2幅広部416に固定されている。本実施形態においては、第1配線440の上記一端が例えばはんだによって第2幅広部416に固定されている場合と比較して、幅狭部414が溶断したときの第1配線440の着脱が容易になる。第1配線440の上記一端には、例えば、圧着端子等の接続部品が設けられていてもよい。この場合、当該接続部品が第2固定具434によって固定されることで、第1配線440の上記一端を第2幅広部416に固定することができる。しかしながら、第1配線440の上記一端を第2幅広部416に接続する方法は、この例に限定されない。
第2幅広部416のうち第2固定具434が設けられた部分は、終端正極リード112Tの電圧を検出する電圧検出部として機能している。すなわち、終端正極リード112Tは、第2幅広部416のうち第2固定具434が設けられた部分の電圧検出対象となっている。第1配線440は、当該電圧検出部に電気的に接続された電圧検出線として機能している。本実施形態において、第1配線440のうち第2固定具434によって固定された一端は、第2幅広部416に電気的に接続されている。この場合、第1配線440が第1幅広部412に電気的に接続されている場合と比較して、幅狭部414における電圧降下の影響を抑制して終端正極リード112Tの電圧を検出することができるので、終端正極リード112Tの電圧をより正確に検出することが可能になる。
図3及び図6において、第2延在体420は、終端正極リード112Tに電気的に接続されている。本実施形態では、第2延在体420の右側面と、終端正極リード112Tの左側面と、がレーザ溶接等の接合方法によって互いに接合されている。なお、第2延在体420は設けられていなくてもよい。第2延在体420が設けられていない場合、不図示のL字状のバスバーを介して、終端正極リード112Tと第1延在体410とを電気的に接続することも可能である。
第2延在体420の少なくとも一部分は、ベース302Aの少なくとも一部分によって保持されている。本実施形態では、第1延在体410の上端は、ベース302Aのうち第1延在体410の上端が貫通する貫通孔の第2方向Yの両側面によって保持されている。また、第2延在体420の下端は、ベース302Aのうち第2延在体420の下端が差し込まれる穴の第2方向Yの両側面によって保持されている。本実施形態においては、第2延在体420がベース302Aによって保持されていない場合と比較して、幅狭部414を鉛直方向に垂直な方向に回転させる力が加わることを抑制することができるので好ましい。したがって、第2延在体420がベース302Aによって保持されていない場合と比較して、幅狭部414の破断をより抑制することができる。
図7は、実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aの模式前面図である。図8は、幅狭部414が溶融した状態における実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aの模式前面図である。図7及び図8において、第1方向Xを示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が第1方向Xの正方向であり、紙面の奥から手前に向かう方向が第1方向Xの負方向であることを示している。
ベース302Aの凹空間304Aの底面には、突起306Aが設けられている。突起306Aは、凹空間304Aの底面から上方に向けて突出している。図7及び図8に示す例において、突起306Aは、幅狭部414の第2方向Yの略中央部分の下方に位置している。
図7及び図8に示す例において、突起306Aは、溶融によって落下した幅狭部414を分断する構造となっている。具体的には、幅狭部414が溶融によって凹空間304Aに向けて落下すると、図8に示すように、幅狭部414の左側部分及び幅狭部414の右側部分が突起306Aによって互いに隔てられる。仮に、凹空間304Aの第3方向Zの高さが比較的低い状態で突起306Aが設けられていない場合、凹空間304Aの底面に落下した幅狭部414の左側部分及び幅狭部414の右側部分が再び接続することがある。例えば、電池モジュール50内のスペースの制約から、凹空間304Aの第3方向Zの高さを十分に確保することが難しいことがある。しかしながら、実施形態1では、突起306Aが設けられていない場合と比較して、凹空間304Aの底面に落下した幅狭部414の左側部分及び幅狭部414の右側部分が再び接続することを抑制することができる。したがって、実施形態1では、突起306Aが設けられていない場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
凹空間304Aの底面に設けられる突起306Aは、図7及び図8に示す例に限定されない。突起306Aは、凹空間304Aの底面における幅狭部414の下方の所定部分から突出していればよい。凹空間304Aの底面の当該所定部分は、凹空間304Aの底面の第2方向Yの略中央部でなくてもよい。例えば、凹空間304Aの底面の当該所定部分は、凹空間304Aの底面の第2方向Yの略中央部から第2方向Yにずれた部分であってもよい。凹空間304Aの底面に設けられる突起306Aの数は2つ以上であってもよい。例えば、複数の突起306Aが第2方向Yに略平行に配列されていてもよい。いずれの例においても、凹空間304Aの底面が水平方向に略平行な平面である場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
図9は、実施形態2に係る第1ヒューズ装置40Bの模式前面図である。図10は、幅狭部414が溶融した状態における実施形態2に係る第1ヒューズ装置40Bの模式前面図である。実施形態2に係る第1ヒューズ装置40Bは、以下の点を除いて、実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aと同様である。
ベース302Bの凹空間304Bの底面は、凹空間304Bの底面の第2方向Yの両端部分から第2方向Yの略中央部分にかけて上方に傾斜した傾斜を有している。言い換えると、第1方向Xから見て、凹空間304Bの底面は、略逆V字形状となっている。したがって、第1方向Xから見て、凹空間304Bの底面の第2方向Yの略中央部分は凸形状を有している。
図9及び図10に示す例において、凹空間304Bの底面の第2方向Yの略中央部分の凸形状は、溶融によって落下した幅狭部414を分断する構造となっている。具体的には、幅狭部414が溶融によって凹空間304Aに向けて落下すると、図10に示すように、幅狭部414の左側部分及び幅狭部414の右側部分が凹空間304Bの第2方向Yの略中央部分の凸形状によって互いに隔てられる。よって、凹空間304Bの底面が水平方向に略平行な平面である場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
凹空間304Bの底面の傾斜は、図9及び図10に示す例に限定されない。凹空間304Bの底面の傾斜は、凹空間304Bの底面における幅狭部414の下方の所定部分に向けて上方に傾斜していればよい。凹空間304Bの底面の当該所定部分は、凹空間304Bの底面の第2方向Yの略中央部でなくてもよい。例えば、凹空間304Bの底面の当該所定部分は、凹空間304Bの底面の第2方向Yの略中央部から第2方向Yにずれた部分であってもよい。この例においても、凹空間304Bの底面が水平方向に略平行な平面である場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
図11は、実施形態3に係る第1ヒューズ装置40Cの模式前面図である。図12は、幅狭部414が溶融した状態における実施形態3に係る第1ヒューズ装置40Cの模式前面図である。実施形態3に係る第1ヒューズ装置40Cは、以下の点を除いて、実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aと同様である。
ベース302Cの凹空間304Cの底面は、凹空間304Cの底面の第2方向Yの両端部分から第2方向Yの略中央部分にかけて下方に傾斜した傾斜を有している。言い換えると、第1方向Xから見て、凹空間304Cの底面は、略V字形状となっている。したがって、第1方向Xから見て、凹空間304Cの底面の第2方向Yの略中央部分は凹形状を有している。
図11及び図12に示す例において、凹空間304Cの底面の第2方向Yの略中央部分の凹形状は、溶融によって落下した幅狭部414を分断する構造となっている。具体的には、幅狭部414が溶融によって凹空間304Cに向けて落下すると、図12に示すように、幅狭部414の溶融部が凹空間304Cの底面の第2方向Yの略中央部分の凹形状の内部に誘導される。図12には、当該凹形状の内部に誘導されて溜まった幅狭部414の溶融部が模式的に楕円で描写されている。したがって、凹空間304Cの底面の第3方向Zの深さが凹空間304Cの第2方向Yの全体に亘って上述の凹形状の第3方向Zの深さより浅い場合と比較して、幅狭部414における上述の凹形状の内部に誘導された溶融部を幅狭部414における第2方向Yの両側部分から隔てやすくすることができる。よって、凹空間304Cの底面の第3方向Zの深さが凹空間304Cの第2方向Yの全体に亘って上述の凹形状の第3方向Zの深さより浅い場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
凹空間304Cの底面の傾斜は、図11及び図12に示す例に限定されない。凹空間304Cの底面の傾斜は、凹空間304Cの底面における幅狭部414の下方の所定部分に向けて下方に傾斜していればよい。凹空間304Cの底面の当該所定部分は、凹空間304Cの底面の第2方向Yの略中央部でなくてもよい。例えば、凹空間304Cの底面の当該所定部分は、凹空間304Cの底面の第2方向Yの略中央部から第2方向にずれた部分であってもよい。この例においても、凹空間304Cの底面の第3方向Zの深さが凹空間304Cの第2方向Yの全体に亘って上述の凹形状の第3方向Zの深さより浅い場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
図13は、実施形態4に係る第1ヒューズ装置40Dの模式前面図である。図14は、幅狭部414が溶融した状態における実施形態4に係る第1ヒューズ装置40Dの模式前面図である。実施形態4に係る第1ヒューズ装置40Dは、以下の点を除いて、実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aと同様である。
ベース302Dの凹空間304Dの底面には、2つの凹部306Dが設けられている。2つの凹部306Dは、凹空間304Dの底面の第2方向Yの両端部分に設けられている。
図13及び図14に示す例において、各凹部306Dは、溶融によって落下した幅狭部414を分断する構造となっている。具体的には、幅狭部414が溶融によって凹空間304Dに向けて落下すると、図14に示すように、幅狭部414の第2方向Yの略中央部の両側部分が2つの凹部306Dの内部に誘導される。図14には、各凹部306Dの内部に誘導されて溜まった幅狭部414の溶融部が模式的に円で描写されている。したがって、凹空間304Dの底面が水平方向に略平行な平面である場合と比較して、幅狭部414の第2方向Yの略中央部の両側部分を互いに隔てやすくすることができる。よって、凹空間304Dの底面が水平方向に略平行な平面である場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
凹空間304Dの底面に設けられる凹部306Dは、図13及び図14に示す例に限定れない。凹部306Dは、凹空間304Dの底面における幅狭部414の下方の所定部分に設けられていればよい。例えば、凹空間304Dの底面の当該所定部分は、凹空間304Dの底面の第2方向Yの両端部分でなくてもよい。例えば、凹空間304Dの底面の当該所定部分は、凹空間304Dの底面の第2方向Yの両端部分から第2方向Yにずれた部分であってもよい。凹空間304Dの底面に設けられる凹部306Dの数は、1つのみであってもよいし、又は3つ以上であってもよい。例えば、凹空間304Dの底面の第2方向Yの両端部分の一方のみに1つの凹部306Dが設けられていてもよい。或いは、3つ以上の凹部306Dが第2方向Yに略平行に配列されていてもよい。これらのいずれの例においても、凹空間304Dの底面が水平方向に略平行な平面である場合と比較して、溶融した幅狭部414を確実に分断しやすくすることができる。
図15は、実施形態5の第1例に係る第1ヒューズ装置40E1の模式斜視図である。実施形態5の第1例に係る第1ヒューズ装置40E1は、以下の点を除いて、実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aと同様である。
図15には、説明のため、一対の仮想線Lが図示されている。一対の仮想線Lは、第1方向Xに平行に延在している。
実施形態5の第1例に係る第1延在体410Eは、第1幅広部412E、幅狭部414E及び第2幅広部416Eを含んでいる。実施形態5の第1例に係るベース302E1は、凹空間304E1を画定している。
図15に示す例において、凹空間304E1の底面は、第1方向Xの負方向側に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜を有している。この傾斜は、幅狭部414Eの下方に位置している。よって、溶融によって凹空間304E1に落下した幅狭部414Eを、凹空間304E1の底面の傾斜に沿って第1方向Xの負方向側に向けて移動させることができる。したがって、凹空間304E1の底面が水平方向に略平行である場合と比較して、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断しやすくすることができる。すなわち、凹空間304E1の底面の傾斜は、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断する構造となっている。
図16は、実施形態5の第2例に係る第1ヒューズ装置40E2の模式斜視図である。実施形態5の第2例に係る第1ヒューズ装置40E2は、以下の点を除いて、実施形態5の第1例に係る第1ヒューズ装置40E1と同様である。
実施形態5の第2例に係るベース302E2は、凹空間304E2を画定している。
図16に示す例において、凹空間304E2の底面は、第1方向Xの正方向側に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜を有している。この傾斜は、幅狭部414Eの下方に位置している。よって、溶融によって凹空間304E2に落下した幅狭部414Eを、凹空間304E2の底面の傾斜に沿って第1方向Xの正方向側に向けて移動させることができる。したがって、凹空間304E2の底面が水平方向に略平行である場合と比較して、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断しやすくすることができる。すなわち、凹空間304E2の底面の傾斜は、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断する構造となっている。
図17は、実施形態5の第3例に係る第1ヒューズ装置40E3の模式斜視図である。実施形態5の第3例に係る第1ヒューズ装置40E3は、以下の点を除いて、実施形態5の第1例に係る第1ヒューズ装置40E1又は実施形態5の第2例に係る第1ヒューズ装置40E2と同様である。
実施形態5の第3例に係るベース302E3は、凹空間304E3を画定している。
図17に示す例において、凹空間304E3の底面の略右半分部分は、第1方向Xの負方向側に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜を有している。この傾斜は、幅狭部414Eの略右半分部分の下方に位置している。よって、溶融によって凹空間304E3の略右半分部分に落下した幅狭部414Eを、凹空間304E3の底面の略右半分部分の傾斜に沿って第1方向Xの負方向側に向けて移動させることができる。したがって、凹空間304E3の底面の略右半分部分が水平方向に略平行である場合と比較して、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断しやすくすることができる。すなわち、凹空間304E3の底面の略右半分部分の傾斜は、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断する構造となっている。
図17に示す例において、凹空間304E3の底面の略左半分部分は、第1方向Xの正方向側に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜を有している。この傾斜は、幅狭部414Eの略左半分部分の下方に位置している。よって、溶融によって凹空間304E3の略左半分部分に落下した幅狭部414Eを、凹空間304E3の底面の略右半分部分の傾斜に沿って第1方向Xの正方向側に向けて移動させることができる。したがって、凹空間304E3の底面の略左半分部分が水平方向に略平行である場合と比較して、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断しやすくすることができる。すなわち、凹空間304E3の底面の略左半分部分の傾斜は、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断する構造となっている。
図17に示す例において、凹空間304E3の底面の第2方向Yの略中央部分には、凹空間304E3の略右半分部分の傾斜及び凹空間304E3の略左半分部分の傾斜によって第3方向Zの段差が設けられている。この段差は、幅狭部414Eの第2方向Yの略中央部分の下方に位置している。したがって、凹空間304E3の底面の第2方向Yの略中央部分が水平方向に略平行である場合と比較して、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断しやすくすることができる。すなわち、凹空間304E3の底面の第2方向Yの略中央部分の段差は、溶融によって落下した幅狭部414Eを分断する構造となっている。
実施形態5の各例において、凹空間の底面は、ベースの前方及び後方の少なくとも一方に向けて下方に傾斜した傾斜を有している。しかしながら、凹空間の底面の傾斜は、この例に限定されない。例えば、凹空間の底面の傾斜は、ベースの右方及び左方の少なくとも一方に向けて下方に傾斜していてもよい。或いは、凹空間の底面の傾斜は、ベースの右前、左後等、ベースの前方、後方、右方及び左方に対して斜め方向に向けて下方に傾斜していてもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、実施形態1に係る第1ヒューズ装置40Aは、電池セル100に電気的に接続されている。しかしながら、第1ヒューズ装置40Aは、電池セル100と異なる電子機器に電気的に接続されていてもよい。第2ヒューズ装置40A´についても同様である。
10 セル積層体
20 収容体
30A 第1電圧検出装置
30A´ 第2電圧検出装置
40A,40B,40C,40D,40E1,40E2,40E3 第1ヒューズ装置
40A´ 第2ヒューズ装置
50 電池モジュール
100 電池セル
100G セル群
102 外装材
104 接着部材
110 リード部
112 正極リード
112T 終端正極リード
114 負極リード
114T 終端負極リード
210 第1カバー部材
220 第2カバー部材
230 第3カバー部材
240 第4カバー部材
250 第5カバー部材
260 第6カバー部材
300A 第1保持体
300A´ 第2保持体
302A,302B,302C,302D,302E1,302E2,302E3 ベース
304A,304B,304C,304D,304E1,302E2,304E3 凹空間
306A 突起
306D 凹部
310 第1電圧検出部
310´ 第2電圧検出部
320 第1電圧検出線
320´ 第2電圧検出線
330 第1コネクタ
330´ 第2コネクタ
400 導体
402 切欠き空間
410,410E 第1延在体
412,412E 第1幅広部
414,414E 幅狭部
416,416E 第2幅広部
420 第2延在体
432 第1固定具
434 第2固定具
440 第1配線
450 締結孔
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向

Claims (7)

  1. ベースと、
    少なくとも一部分が前記ベースの上方に位置するヒューズと、
    を備え、
    前記ベースが、溶融によって前記ベースに向けて落下した前記ヒューズを分断する構造を有する、ヒューズ装置。
  2. 前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分から突出した突起を有する、請求項1に記載のヒューズ装置。
  3. 前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分に向けて上方に傾斜した傾斜を有する、請求項1に記載のヒューズ装置。
  4. 前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分に向けて下方に傾斜した傾斜を有する、請求項1に記載のヒューズ装置。
  5. 前記構造が、前記ベースにおける前記ヒューズの下方の所定部分に設けられた凹部を画定している、請求項1に記載のヒューズ装置。
  6. 前記構造が、前記ベースの下方において所定方向に向けて下方に傾斜した傾斜を有する、請求項1に記載のヒューズ装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のヒューズ装置と、
    前記ヒューズに電気的に接続された電池セルと、
    を備える電池モジュール。
JP2022189117A 2022-11-28 ヒューズ装置及び電池モジュール Pending JP2024077195A (ja)

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