JP2024076326A - 管理システム、コンテンツ生成装置、コンテンツの管理方法、コンテンツ生成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

管理システム、コンテンツ生成装置、コンテンツの管理方法、コンテンツ生成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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【課題】生成時から編集されたコンテンツの真正性を判定することができる管理システムを提供する。【解決手段】管理システム101は、画像ファイルの管理者による指示に従って、この画像ファイルに対して編集処理を施し、この編集処理によって編集済みの画像ファイルを生成した直後に当該編集済みの画像ファイルのハッシュ値を生成する。また、管理システム101は、編集済みの画像ファイルを識別するための真正保証番号を生成し、編集済みの画像ファイルのハッシュ値を、当該真正保証番号に対応付けてブロックチェーンに登録する。その後、管理システム101は、閲覧者からの真正確認要求に応じて、真正確認要求と共に受信した画像ファイルから生成されたハッシュ値と、ブロックチェーンにおける、真正確認要求と共に受信した真正保証番号に対応するハッシュ値とを比較する。【選択図】図4

Description

本発明は、管理システム、コンテンツの管理方法、及びプログラムに関する。
近年、インターネットやSNSによる情報共有が活発化し、誰もが情報を閲覧・発信できる時代になった。例えば、デジタルカメラやスマートフォンによる撮影で生成された静止画データや動画データがSNS等に投稿される。動画データは、連続する複数のフレームで構成され、一部のフレームを静止画データとして切り出すことが可能であり、広くユーザに利用されている。このような状況下において、更にデジタル画像の加工技術も進化したため、情報の閲覧者が閲覧内容の真偽を確認することが難しくなってきており、フェイクニュース等の問題が深刻化している。このような問題に対処するために、デジタル画像の真正性(不正な改ざんが行われていないこと)を保証する仕組みの需要が高まっている。
デジタル画像の真正性を保証する仕組みとして、金融をはじめとして広く産業利用されているブロックチェーン技術の利用が検討されている。ブロックチェーン技術は、非中央集権的方法且つ低コストにデジタルデータの改ざんを防ぐことができる。例えば、ブロックチェーン技術を利用した管理システムは、コンテンツを生成した直後に算出されたコンテンツのハッシュ値とコンテンツに付随するメタデータとをブロックチェーンに登録し、コンテンツの生成時からの真正性を保証する(例えば、特許文献1参照)。これにより、生成時から不正な改ざんが行われていないコンテンツをこの管理システムから取得し、取得したコンテンツをインターネットやSNS等で公開することが可能となる。
特開2017-204706号公報
また、コンテンツの提供者等による指示に従って正当な編集処理によって生成された編集済みのコンテンツの真正性を保証する仕組みが求められている。正当な編集処理は、例えば、RAWデータをユーザが指定したデータ形式の画像データに変換する現像処理、現像済みの画像データに対して実行される上記トリミング処理や上記調整処理、動画データから一部のフレームを静止画データとして切り出す処理である。また、正当な編集処理は、例えば、撮影して得られた複数の画像データからパノラマ画像データ等の1つの合成画像データを生成する処理である。しかしながら、上述した特許文献1の技術では、生成時から編集されたコンテンツの真正性を判定することができない。
本発明の目的は、生成時から編集されたコンテンツの真正性を判定することができる管理システム、コンテンツの管理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の管理システムは、コンテンツの管理者による指示に従って、前記コンテンツに対して編集処理を施す手段と、前記編集処理によって編集済みのコンテンツを生成した直後に当該編集済みのコンテンツのハッシュ値を生成する手段と、前記編集済みのコンテンツを識別するための識別番号を生成する手段と、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号を対応付けてブロックチェーンに登録する手段と、真正性の判定対象となるコンテンツ、当該コンテンツを識別するための識別番号を受信する手段と、前記受信したコンテンツの真正性を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記受信したコンテンツから生成されたハッシュ値と、前記ブロックチェーンに登録されたハッシュ値であって前記受信した識別番号に対応するハッシュ値とを比較することを特徴とする。
本発明によれば、生成時から編集されたコンテンツの真正性を判定することができる。
本実施の形態に係る管理システムの機能を説明するための図である。 図1の撮像装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の撮像装置によって実行されるデータ送信処理の手順を示すフローチャートである。 図1の管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。 図4の画像データベースの構成の一例を示す図である。 図1の管理システムによって実行されるブロックチェーン登録処理の手順を示すフローチャートである。 図4のブロックチェーンのブロックデータ構造の一例を示す図である。 図1の管理システムによって実行される画像データ送信処理の手順を示すフローチャートである。 図1の管理システムによって実行される真正性判定処理の手順を示すフローチャートである。 図1の管理システムによって実行される画像ファイル編集処理の手順を示すフローチャートである。 図4のブロックチェーンのブロックデータ構造の一例を示す図である。 図1の管理システムによって実行される画像ファイル編集処理の手順を示すフローチャートである。 図4のブロックチェーンのブロックデータ構造の一例を示す図である。 図1の撮像装置のパノラマ合成機能を用いた撮影を説明するための図である。 図1の撮像装置102において実行されるデータ送信処理の別の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は、本実施の形態に係る管理システム101の機能を説明するための図である。
管理システム101は、撮像装置102等の外部装置からインターネット等を介して取得したコンテンツを管理する機能を備える。管理システム101は1つ以上のコンピュータ装置により実現される。なお、本実施の形態では、管理システム101がさらにブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104と通信して利用する構成について説明するが、この構成に限られず、他のネットワークを利用して実現しても良い。
図1に示すように、撮像装置102は、撮影動作を行うと、これにより得られた画像ファイル、ハッシュ値(画像ハッシュ値)、及びハッシュ値計算詳細情報を管理システム101へ対応付けて送信する(ステップ(1))。画像ファイルは、画像データ及びメタデータを含む。画像データは、静止画データや動画データである。なお、画像データは、指定されたデータ形式の画像データに変換する現像処理が施されていない画像データであるRAWデータであってもよい。また、画像データは、現像処理が施された画像データ、例えば、JPEG形式やMPEG形式の画像データであってもよい。メタデータは、画像データの撮影者、撮影時刻、撮影場所、撮像装置の機種、撮影時の設定値等を示す画像データの属性情報を含む。ハッシュ値は、生成時の画像ファイルに対してハッシュ関数を実行することで得られる値である。
ハッシュ値計算詳細情報は、画像ファイルに含まれる画像データを間引いてハッシュ関数にかけた場合に、その間引き方を示す情報を記載した情報である。間引き方は、間引きをしないことも含む。尚、使用するハッシュ関数のアルゴリズムは、初期設定されたアルゴリズムのみとしてもよいし、SHA256、MD5など複数のアルゴリズムの一つを選択できるようにしてもよい。後者の場合は、ハッシュ値計算詳細情報にハッシュ値計算に使用したアルゴリズムも記載される。例えばSHA256で画像データをハッシュ化する場合、SHA256はデータを先頭から64バイトずつ、データの終了まで繰り返し演算処理し、32バイト(256bit)のハッシュ値を生成するアルゴリズムである。画像データの先頭から64バイトを演算に使用し、次の64バイトは演算に使用せず読み飛ばす、ということを画像データすべてに対して繰り返し行えば、演算量は半分で済むことになる。この場合のハッシュ値計算詳細情報は、CSVファイル形式を用いると、「Algorithm,SHA256,Read,64,Skip,64」などと表記できる。また、画像データが動画データの場合は、1フレームおきに、ハッシュ関数にかけることもできる。この場合のハッシュ値計算詳細情報は、CSVファイル形式を用いると、「Algorithm,SHA256,SkipFrame,1,」などと表記できる。さらにこれに組み合わせて、1フレームの中でもすべてのデータを使わず、間引くこともできる。この場合のハッシュ値計算詳細情報は、CSVファイル形式を用いると、「Algorithm,SHA256,SkipFrame,1,Read,64,Skip,64」などと表記できる。
なお、ハッシュ値計算詳細情報の書式はCSVファイル形式に限られない。例えば、JSONファイル形式など広く使用されるファイル形式でもよいし、独自のファイル形式を使用してもよい。
なお、本実施の形態では、撮像装置102がハッシュ値を生成し、管理システム101へ送信する構成について説明するが、この構成に限られず、例えば、管理システム101が撮像装置102から取得した画像ファイルに基づいてハッシュ値を生成しても良い。
本実施形態の管理システム101は、画像ファイル、ハッシュ値及びハッシュ値計算詳細情報を撮像装置102から受信すると、管理システム101内で一意の番号である真正保証番号を生成する。真正保証番号は、当該画像ファイルを一意に識別するための識別番号である。
管理システム101は、メタデータ、ハッシュ値及びハッシュ値計算詳細情報といった画像ファイルの情報と、真正保証番号とを含むトランザクションデータを生成し、生成したトランザクションデータが書き込まれたブロックをブロックチェーンに接続する。具体的には、管理システム101が、生成したトランザクションデータを発行して、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ以上のコンピュータ(ノード)へブロードキャストする(ステップ(2))。これにより、トランザクションデータがトランザクションプールに一時的に保存され、マイナーによりトランザクションデータが承認されることにより検証が完了する。そして、トランザクションデータが書き込まれたブロックが生成され、ブロックチェーンの末尾に追加される。これにより、画像ファイルの情報がブロックチェーンに登録される。
上記トランザクションデータが書き込まれたブロックをブロックチェーンに接続した後、管理システム101は、画像ファイル及び真正保証番号を対応付けて後述する図4の画像データベース407に格納(提供)する。なお、本実施の形態では、管理システム101は、画像データベース407に格納されている画像ファイルに含まれる動画データから、後述する図4の静止画切り出し部411によって一部のフレームを静止画データとして切り出すことも可能である。なお、以下では、画像データベース407に格納されている画像ファイルに含まれる動画データから切り出された静止画データを「切り出し静止画データ」とする。管理システム101は、切り出し静止画データを含む画像ファイルに対して、真正保証番号を新たに生成し、この画像ファイルと真正保証番号とを対応付けて画像データベース407に格納する。このように、本実施の形態では、静止画撮影にて得られた静止画データを含む画像ファイルだけでなく、切り出し静止画データを含む画像ファイルも画像データベース407に格納される。
管理システム101は、ブロックチェーンに画像ファイルの情報を登録する処理を完了したことを示す登録完了通知を撮像装置102へ送信する(ステップ(3))。管理システム101は、その後、画像公開サイト103上で公開する画像ファイルを、画像データベース407に登録されている複数の画像ファイルの中からユーザ(例えば、撮影者(画像提供者))に選択させる(ステップ(4))。具体的には、ユーザは、当該ユーザが操作する通信装置105aから管理システム101のWEBページにアクセスし、そのWEBページ上で画像公開サイト103上で公開するための画像ファイルを選択することができる。管理システム101は、ユーザが選択した画像ファイルと、当該画像ファイルに対応付けられた真正保証番号を画像公開サイト103に提供する(ステップ(5))。併せて管理システム101は、ステップ(4)でユーザが選択した画像ファイルが画像公開サイト103上で公開可能となった旨を通信装置105aに通知する。
画像公開サイト103は、そのWEBページにおいて、管理システム101から当該画像ファイルと共に提供された真正保証番号が、例えば、画像ファイルの近傍に表示されるように表示制御する。なお、真正保証番号の表示位置は、一例であり、画像公開サイト103の閲覧者が、画像ファイルに対応する真正保証番号であることを認識可能な位置に表示されていれば良い。
画像公開サイト103の閲覧者は、画像公開サイト103のWEBページに表示されている画像ファイルが撮影時から改ざんされていないことを確認したい場合がある。この場合、閲覧者は、まず、通信装置105bを用いて画像公開サイト103から、当該画像ファイルとこれに対応付けられた真正保証番号を取得(ダウンロード)する(ステップ(6))。具体的には、閲覧者は通信装置105bから画像公開サイト103のWEBページにアクセスし、そのWEBページ上で公開されている画像ファイルを選択し、ダウンロードの指示をする。この指示があると、画像公開サイト103は、その選択された画像ファイル及び真正保証番号を通信装置105bに送信する。
上記ダウンロードが完了すると、通信装置105b(第1の通信装置)は、取得した画像ファイルおよび真正保証番号とともに、当該画像ファイルの真正確認要求を管理システム101へ送信する(ステップ(7))。本実施例では、真正確認要求は、閲覧者が通信装置105bを用いて、管理システム101によって提供される入力フォームに、画像公開サイト103から取得した画像ファイル及び真正保証番号を添付することで行われる。しかし、真正確認要求は本実施例の方法に限定されず、例えば、上記画像ファイル及び真正保証番号を添付した電子メールを管理システム101へ送信することで行うようにしてもよい。
通信装置105bから真正確認要求が送信されると、管理システム101は、真正確認要求の対象の画像ファイルの真正性の判定を行う。尚、ここでは、真正性の判定のタイミングは、管理システム101が画像公開サイト103の閲覧者の通信装置105bから画像公開サイト103に表示された画像データの真正確認要求を受け付けた時であるが、これに限定されない。例えば、管理システム101は、真正性の判定を画像データベース407に基づき定期的に行うようにしてもよい。管理システム101は、真正性の判定結果を管理システム101のWebページに表示する、若しくはメールで通信装置105bに通知する(ステップ(8))。なお、本実施の形態では、真正性の判定対象となる画像ファイルが切り出し静止画データを含む画像ファイルである場合、真正性の判定結果と共に、切り出し元の動画データを含む画像ファイルに関する情報が通信装置105bに通知されても良い。切り出し元の動画データを含む画像ファイルに関する情報は、例えば、当該画像ファイルの真正保証番号や、当該画像ファイルから切り出し静止画データとして切り出したフレームを示すフレーム番号である。
図2は、図1の撮像装置102の構成を概略的に示すブロック図である。撮像装置102は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラといったカメラ、又はカメラ機能を備える携帯電話やカメラ付きコンピュータ等といったカメラ機能を備える電子機器である。
図2において、撮像装置102は、MPU201、タイミング信号生成回路202、撮像素子203、A/D変換器204、メモリコントローラ205、バッファメモリ206、及び画像表示部207を備える。また、撮像装置102は、記録媒体I/F208、記録媒体209、ハッシュ値生成部210、及び通信部211を備える。
MPU201は、撮影シーケンス等の撮像装置102のシステムに関する制御を行うためのマイクロコントローラである。
タイミング信号生成回路202は、撮像素子203を動作させるために必要となるタイミング信号を生成する。
撮像素子203は、被写体からの反射光を電気信号(アナログ画像データ)に変換し、A/D変換器204に読み出すCCDやCMOS等の撮像素子である。
A/D変換器204は、撮像素子203から読み出されたアナログ画像データをデジタル画像データに変換する。以下、このデジタル画像データを単に「画像データ」という。
メモリコントローラ205は、バッファメモリ206への画像ファイルの読み書きやバッファメモリ206のリフレッシュ動作等を制御する。この画像ファイルは、後述するようにMPU201により生成される、画像データにそのメタデータが付加された画像ファイルである。詳細は後述する。
バッファメモリ206は、画像ファイルを格納する。
画像表示部207は、バッファメモリ206に格納された画像ファイルを表示する。
記録媒体I/F208は、記録媒体209に対するデータの読み書きを制御するためのインターフェースである。
記録媒体209は、例えば、メモリカード等といった撮像装置102に挿抜可能な構成の記憶媒体であり、プログラムや画像ファイル等を格納する。
ハッシュ値生成部210は、バッファメモリ206に格納された画像ファイルに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成(算出)する。なお、ハッシュ値生成部210ではなく、MPU201がハッシュ値の生成を行ってもよい。また、画像ファイルではなく、画像データに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成してもよい。
通信部211は、インターネットに接続され、外部装置とデータの送受信を行う。
図3は、図1の撮像装置102において実行されるデータ送信処理の手順を示すフローチャートである。図3のデータ送信処理は、撮像装置102のMPU201が記録媒体209等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図3のデータ送信処理は、撮影者が撮像装置102の撮影ボタンを押下する等の撮影開始操作を撮像装置102が受け付けた際に開始する。
図3において、MPU201は、露光時間を制御するために撮像素子203の被写体側に配置されるシャッター(不図示)を駆動させる(ステップS301)。なお、ステップS301では、撮影者が動画撮影の撮影開始操作を行った場合、MPU201は、上記シャッターと共に、音声を記録するマイクロフォン(不図示)を駆動させる。
次いで、MPU201は、撮像素子203がシャッターを介して受光した被写体からの光を電気信号(アナログ画像データ)に変換する撮像処理を行う(ステップS302)。
次いで、MPU201は、上記撮像処理によって得られた電気信号に対して、符号化等の画像処理を施す(ステップS303)。これにより、現像処理が施されていない画像データ(RAWデータ)が生成される。また、撮影者がJPEGやMPEGといったデータ形式を指定していた場合、ステップS303では、更に現像処理が実行され、現像処理が施された画像データ、つまり、撮影者が指定したデータ形式の画像データが生成される。
次いで、MPU201は、画像データを生成するための撮像処理が実行されたときの属性情報(撮影者、撮影時刻、撮影場所、撮影装置の機種、撮影時の設定値等)を含むメタデータを生成する(ステップS304)。
次いで、MPU201は、上記画像データに上記メタデータを付加した画像ファイルを生成する(ステップS305)。例えば、現像処理が実行されていない場合、RAWデータにメタデータを付加した画像ファイル(以下、「未現像の画像ファイル」という。)が生成される。また、JPEGやMPEGといったデータ形式が撮影者によって指定されていた場合、撮影者が指定したデータ形式の画像データにメタデータを付加した画像ファイル(以下、「現像済みの画像ファイル」という。)が生成される。
次いで、MPU201は、ハッシュ値生成部210を制御して、生成した画像ファイルのバイナリデータに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成する(ステップS306)。なお、未現像の画像ファイル及び現像済みの画像ファイルの両方を送信する設定がなされている場合、ステップS306では、未現像の画像ファイル及び現像済みの画像ファイルに対し、それぞれハッシュ関数が実行される。これにより、各画像ファイルに対応する2つのハッシュ値が生成される。
また、ハッシュ値の生成時(算出時)、画像ファイルのバイナリデータの一部を読み飛ばしながらハッシュ値が生成される場合がある。この場合、MPU201は、画像ファイルのバイナリデータをどのように読み飛ばしたか(間引き方)を記録するハッシュ値計算詳細情報を生成する(ステップS307)。
次いで、MPU201は、通信部211を制御して、ハッシュ値及び画像ファイルを管理システム101へ送信する(ステップS308)。この際、ステップS307で生成されている場合は、ハッシュ値計算詳細情報も併せて管理システム101へ送信する。なお、ステップS308にて送信されるデータに、暗号化処理が施されていてもよい。また、MPU201は、画像表示部207に警告通知を表示させる(ステップS309)。この警告通知は、例えば、管理システム101から上記登録完了通知を受信するまで画像表示部207に表示される。この警告通知は、例えば、ブロックチェーンへの登録を完了するまで記録媒体209を挿抜しないように注意喚起する通知である。これにより、記録媒体209の挿抜に起因して、ブロックチェーンに画像ファイルの情報を登録する処理や、後述する画像ファイルに登録済み情報を付与する処理が失敗するのを未然に防ぐことができる。
次いで、MPU201は、画像ファイルを記録媒体209に記憶し(ステップS310)、本処理を終了する。
このようにして、本実施の形態では、撮像装置102が撮影処理を行うと、画像データとメタデータを含む画像ファイルが記録媒体209に記録されるだけでなく、画像ファイル及びそのハッシュ値が管理システム101へ送信される。また、ステップS307で生成されている場合は、ハッシュ値計算詳細情報も管理システム101へ送信される。
図4は、図1の管理システム101の構成を概略的に示すブロック図である。本実施の形態では、管理システム101は、ネットワークに接続された1つ又は複数のコンピュータにて構成される。
図4において、管理システム101は、制御部400、データ受信部401、データ送信部402、真正保証番号生成部403、及びトランザクション生成部404を備える。また、管理システム101は、ブロック生成部405、ブロックチェーン管理部406、画像データベース407、ハッシュ生成部408、ハッシュ比較部409、画像処理部410、及び静止画切り出し部411を備える。
制御部400は、管理システム101全体を制御する。
データ受信部401は、外部装置から各種データを受信する。例えば、データ受信部401は、撮像装置102からハッシュ値、ハッシュ値計算詳細情報、及び画像ファイルを受信する。また、データ受信部401は、画像公開サイト103の閲覧者が操作する通信装置105bから真正性の判定を行うための画像ファイル及び真正保証番号を受信する。
データ送信部402は、外部装置へ各種データを送信する。例えば、データ送信部402は、画像公開サイト103上で公開するように選択された画像ファイルおよびそれに対応する真正保証番号をユーザ(例えば、撮影者(画像提供者))が操作する通信装置105aへ送信する。また、データ送信部402は、画像ファイルの真正確認要求を行った閲覧者が操作する通信装置105bへ、真正性の判定結果を送信する。
真正保証番号生成部403は、撮像装置102からハッシュ値及び画像ファイルを受信した際に、管理システム101内で一意の番号である真正保証番号を生成する。なお、未現像の画像ファイルと現像済みの画像ファイルとが撮像装置102から送信された場合、真正保証番号生成部403は、未現像の画像ファイルおよび現像済みの画像ファイルに対し、それぞれ真正保証番号を生成する。
トランザクション生成部404は、トランザクションデータを生成し、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ以上のコンピュータ(ノード)へブロードキャストする。トランザクションデータは、撮像装置102から受信したハッシュ値、当該ハッシュ値を受信した際に生成され、対応付けられた真正保証番号、及び画像ファイルに含まれるメタデータを含む。なお、切り出し静止画データを含む画像ファイルのトランザクションデータには、当該画像ファイルのハッシュ値、メタデータ、真正保証番号の他に、例えば、上記切り出し元の動画データを含む画像ファイルに関する情報が含まれても良い。
ブロック生成部405は、上記ブロードキャストされたトランザクションデータがマイナーにより承認され、その検証が完了すると、トランザクションデータが書き込まれたブロックを生成し、そのブロックをブロックチェーンに接続する。
ブロックチェーン管理部406は、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ又は複数のコンピュータ(ノード)によって保持されるブロックチェーンを管理する。また、管理システム101及び各ノードは、夫々が保持するブロックチェーンが常に同じ内容になるよう、同期が取られている。
画像データベース407には、画像ファイル及び当該画像ファイルに対応する真正保証番号が登録されている。具体的には、画像データベース407は、図5に示すように、互いに紐づく、ブロックID501、真正保証番号502、画像ファイル名503で構成される。
ブロックID501には、画像ファイルが書き込まれたブロックがブロックチェーンに接続される毎に、順に発行されるブロックID(ID番号)が設定される。すなわち、ブロックID501に設定される各ブロックIDは、ブロックチェーンに登録されるハッシュ値の1つに対応する。
真正保証番号502には、画像ファイルに対応する真正保証番号が設定される。
画像ファイル名503には、管理システム101が撮像装置102等から受信した画像ファイルのファイル名が設定される。
なお、画像データベース407の構成は、上述した構成に限られず、画像データベース407は他の項目を含んでいても良い。
図4に戻り、ハッシュ生成部408は、真正性の判定を行う際に、真正確認要求を行ったユーザ(閲覧者)の通信装置105bから送信された画像ファイルに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成する。
ハッシュ比較部409は、ブロックチェーン管理部406で管理されるブロックチェーンの中から、真正確認要求を行ったユーザから送信された真正保証番号に対応するブロック(後述)を取得する。そして、ブロックチェーンのうち、そのブロックに書き込まれたハッシュ値(画像ハッシュ値)を取得する。ハッシュ比較部409は、ブロックから取得したハッシュ値と、ハッシュ生成部408が生成したハッシュ値とを比較して真正性の判定を行う。これら2つのハッシュ値が同じである場合、ハッシュ比較部409は、真正確認要求を行ったユーザから送信された画像ファイルがその生成時から改ざんされていない(真である)と判定する。一方、これら2つのハッシュ値が異なる場合、ハッシュ比較部409は、真正確認要求を行ったユーザから送信された画像ファイルがその生成時から改ざんされた(真でない/偽である)と判定する。
例えば、画像公開サイト103から通信装置105bへ配信された画像ファイルが改ざんされており、真正確認要求と共にその改ざんされている画像ファイルが管理システム101に送信される場合がある。かかる真正確認要求があった場合、ハッシュ生成部408が、その画像ファイルに対してハッシュ関数を実行して生成したハッシュ値は、改ざん前の画像ファイルから生成されたハッシュ値とは異なる。また、管理システム101において、ブロックチェーンに保存したハッシュ値は、誰からも変更されることが不可能である。よって、上記真正確認要求があった場合、ハッシュ生成部408がその画像ファイルに対して生成したハッシュ値は、ブロックチェーンのうち、その真正確認要求の真正保証番号に対応するブロックに格納されたハッシュ値とは一致しない。
画像処理部410は、撮像装置102から受信した画像ファイルを用いて現像処理や所定の画像処理といった編集処理を行う。例えば、画像処理部410は、撮像装置102から受信した未現像の画像ファイルに含まれるRAWデータに対して現像処理を施し、JPEG形式やMPEG形式等の画像データを生成する。このような処理により、JPEG形式やMPEG形式等の画像データを含む編集済みの画像ファイルが生成される。また、画像処理部410は、撮像装置102から受信した現像済みの画像ファイルに含まれるJPEG形式やMPEG形式等の画像データに対し、画像のトリミング処理や、明るさ、色、シャープネス等の調整処理等といった所定の画像処理を施す。画像処理部410は、処理済みの画像データを再度JPEG形式やMPEG形式等の画像データに変換(圧縮)する。このような処理により、JPEG形式やMPEG形式等の画像データであって所定の画像処理が施された画像データを含む編集済みの画像ファイルが生成される。
画像処理部410は、ネットワークに接続された1つ又は複数のコンピュータにて構成される。ユーザ(例えば、撮影者(画像提供者))は、通信装置105aから管理システム101にアクセスして、画像データベース407に登録された複数の画像ファイルの中から編集処理を施す画像ファイルを選択する。このように、画像データベース407に登録された複数の画像ファイルの中から編集処理を施す画像ファイルをユーザに選択させることで、編集元の画像ファイルの出所を保証(画像データベース407に限定)することができる。また、ユーザは、通信装置105aから管理システム101にアクセスして、編集の指示や編集結果の確認を行う。
また、画像処理部410は、編集処理における編集内容を示す情報を、例えば、メタデータ形式で保持する。なお、本実施の形態では、編集中の画像ファイルや編集済みの画像ファイルが、データ送信部402経由で、通信装置105a等にダウンロード(複製)されないように制御される。これにより、編集中の画像ファイルや編集済みの画像ファイルの唯一性が保証される。
静止画切り出し部411は、指定された画像ファイルに含まれる動画データから、指定されたフレーム番号が示すフレームを切り出して切り出し静止画データを生成し、この切り出し静止画データを含むJPEG形式やMPEG形式等の画像ファイルを生成する。静止画切り出し部411は、ネットワークに接続された1つ又は複数のコンピュータにて構成される。ユーザは、通信装置105a等を用いて、画像データベース407に登録された複数の画像ファイルの一つを選択し、選択された画像ファイルに含まれる動画データから切り出すフレームを示すフレーム番号を指定することができる。なお、指定された画像ファイルやフレーム番号等の情報といった静止画切り出し要求の設定情報は、例えば、メタデータ形式で、静止画切り出し部411によって保持される。その後、このフレーム番号に基づいて生成された切り出し静止画データを含む画像ファイルの情報をブロックチェーンに登録する際に、静止画切り出し要求の設定情報は、当該画像ファイルと共に出力される。なお、本実施の形態では、静止画切り出し部411が静止画データを切り出す対象は、画像データベース407に登録されている画像ファイルのみに制限されている。これにより、切り出し静止画データの生成元の画像ファイルの出所を保証することができ、切り出し静止画データが悪意ある改竄によって生成されたものでないことを保証することができる。
図6は、図1の管理システム101において実行されるブロックチェーン登録処理の手順を示すフローチャートである。図6のブロックチェーン登録処理は、制御部400が管理システム101を構成するコンピュータが備える記録媒体に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図6のブロックチェーン登録処理は、例えば、撮像装置102によって図3のデータ送信処理が行われて、ステップS308の処理により撮像装置102からハッシュ値及び画像ファイルが送信された際に実行される。ここでは、ステップS307でハッシュ値計算詳細情報が生成され、ステップS308でハッシュ値及び画像ファイルと共にハッシュ値計算詳細情報も管理システム101へ送信された場合について説明する。
図6において、制御部400は、撮像装置102からハッシュ値、ハッシュ値計算詳細情報、及び画像ファイルを受信する(ステップS601)。受信したデータに暗号化処理が施されている場合、制御部400は、受信したデータに対して復号化処理を施す。その後、制御部400は、不図示のRAMに、ハッシュ値、ハッシュ値計算詳細情報、及び受信した画像ファイルに含まれるメタデータを保存する。
次いで、制御部400は、ステップS601で受信した画像ファイルにハッシュ値計算詳細情報に基づく間引き処理を適用する。そして、ハッシュ関数を間引き処理後の画像ファイルに適用することによりハッシュ値を算出する(ステップS602)。そして、制御部400は、ステップS601で受信されたハッシュ値とステップS602で算出されたハッシュ値とが一致するか否かを判定する(ステップS603)。
ステップS603の判別の結果、これらのハッシュ値が一致する場合、処理は後述するステップS604へ進む。ステップS603の判別の結果、これらのハッシュ値が一致しない場合、処理はステップS609へ進む。ステップS609では、制御部400は、ブロックチェーンに登録できないことを示すエラー通知を行う。その後、本処理は終了する。
ステップS604では、制御部400は、真正保証番号生成部403を制御して、受信した画像ファイルの真正保証番号を生成する。
次いで、制御部400は、ステップS604で生成した真正保証番号と、ステップS601でRAMに保存したハッシュ値、ハッシュ値計算詳細情報、及びメタデータをブロックチェーンに登録する(ステップS605)。具体的には、まず、トランザクション生成部404で、真正保証番号、ハッシュ値、ハッシュ値計算詳細情報、及びメタデータを含むトランザクションデータを生成する。次に、トランザクション生成部404で、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ以上のコンピュータ(ノード)へトランザクションデータをブロードキャストする。ブロードキャストされたトランザクションデータがマイナーにより承認され、その検証が完了すると、ブロック生成部405は、検証済のトランザクションデータを書き込んだブロックを生成し、当該ブロックをブロックチェーンに接続(登録)する。
次いで、制御部400は、上記ブロックに対応するブロックIDを発行する(ステップS606)。ここで、制御部400は、ブロックのヘッダに対してハッシュ関数を2回実行することにより生成した値をブロックIDとして発行する。なお、ブロックIDは、ブロックの参照に使用されるが、ブロック内にはブロックIDのフィールドはない。
次いで、制御部400は、発行したブロックIDと、ステップS601にて受信した画像ファイルと、ステップS604にて生成した真正保証番号とを対応付けて画像データベース407へ登録する(ステップS607)。次いで、制御部400は、ブロックチェーンに画像ファイルの情報を登録する処理を完了したことを示す登録完了通知を撮像装置102へ送信する(ステップS608)。
その後、ブロックチェーン登録処理は終了する。
図7は、図4のブロックチェーン管理部406で管理するブロックチェーンのブロックデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、ブロックチェーンは、ブロックが時系列に沿ってチェーンのように連結されて形成されるデータベースである。ブロックチェーンに接続されるブロック701は、前ブロックのハッシュ702、ナンス703、トランザクション704を含む。
前ブロックのハッシュ702は、ブロック701の1つ前にブロックチェーンに接続されたブロックのハッシュ値である。
ナンス703は、マイニングに用いられるナンス値である。
トランザクション704は、トランザクション生成部404によって生成されたトランザクションデータであり、トランザクション種類、画像ハッシュ、真正保証番号、ハッシュ値計算詳細情報、及びメタデータが含まれる。
トランザクション種類は、トランザクションの種類を示す情報である。トランザクション種類によって、トランザクションの内部の構造が異なる。
画像ハッシュは、撮像装置102から管理システム101に送信されたハッシュ値や、静止画切り出し部411によって生成された切り出し静止画データを含む画像ファイルのハッシュ値である。
真正保証番号は、画像ハッシュが撮像装置102から管理システム101に送信された際や、切り出し静止画データを含む画像ファイルを生成した際に管理システム101で生成された真正保証番号である。
ハッシュ値計算詳細情報は、撮像装置102から管理システム101に送信されたハッシュ値である。
メタデータは、画像ファイルに含まれるメタデータである。また、切り出し静止画データを含む画像ファイルに対応するブロックのトランザクション704には更に、切り出し元の画像ファイルの真正保証番号、当該画像ファイルから切り出したフレームを示すフレーム番号が含まれる。
図8は、図1の管理システム101において実行される画像公開サイト103への画像ファイル送信処理の手順を示すフローチャートである。図8の画像ファイル送信処理も、制御部400が管理システム101を構成するコンピュータが備える記録媒体に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図8の画像ファイル送信処理は、例えば、ユーザ(例えば、撮影者)が、通信装置105aを用いて、画像データベース407に登録された複数の画像ファイルの一つを選択し、その画像ファイルの画像公開サイト103への送信要求を行った際に実行される。この送信要求には、画像データベース407において、ユーザ選択された画像ファイルと紐づくブロックIDが含まれる。
図8において、まず、制御部400は、データ受信部401により、ユーザが操作する通信装置105aから上記送信要求を受信する(ステップS801)。
次いで、制御部400は、上記送信要求の対象である画像ファイル及び当該画像ファイルの真正保証番号を画像データベース407から取得する(ステップS802)。具体的には、上記送信要求に含まれるブロックIDに対応する画像ファイル及び真正保証番号を画像データベース407から取得する。
次いで、制御部400は、データ送信部402により、取得した画像ファイル及び真正保証番号を画像公開サイト103へ送信する(ステップS803)。併せて制御部400は、上記送信要求の対象である画像ファイルが画像公開サイト103上で公開可能となった旨を上記送信要求の要求元であるユーザの通信装置105aに通知する。
次いで、制御部400は、上記画像ファイルの送信情報をブロックチェーンに登録する(ステップS804)。具体的には、まず、トランザクション生成部404で、真正保証番号、及び画像ファイルの送信情報、画像データ、真正保証番号の送信先を表す情報(URLなど)を含むトランザクションデータを生成する。次に、トランザクション生成部404で、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ以上のコンピュータ(ノード)へトランザクションデータをブロードキャストする。ブロードキャストされたトランザクションデータがマイナーにより承認され、その検証が完了すると、ブロック生成部405は、検証済のトランザクションデータを書き込んだブロックを生成し、当該ブロックをブロックチェーンに接続する。その後、画像ファイル送信処理は終了する。
以上、図8の画像ファイル送信処理では、ユーザからの送信要求に応じて管理システム101から画像公開サイト103に画像ファイルが送信された際、ユーザにその画像ファイルが画像公開サイト103上で公開可能となった旨を通知する。併せて、その画像ファイルの送信情報がブロックチェーンに登録される。このため、ユーザは画像ファイルの利用状況を把握できるようになる。
図9は、図1の管理システム101において実行される真正性判定処理の手順を示すフローチャートである。図9の真正性判定処理も、制御部400が管理システム101を構成するコンピュータが備える記録媒体に格納されたプログラムを実行することによって実現される。尚、ここでは、図9の真正性判定処理は、画像公開サイト103の閲覧者が、通信装置105bを操作して、画像公開サイト103に表示された画像ファイルの真正確認要求を、管理システム101へ行った際に実行されるがこれに限定されない。
図9において、制御部400は、データ受信部401により、閲覧者が操作する通信装置105bから真正確認要求を受信する(ステップS901)。この受信の際、制御部400は、データ受信部401により、真正性の判定対象となる画像ファイル及び当該画像ファイルに対応する真正保証番号も受信する。
次いで、制御部400は、ステップS901で受信したこの真正保証番号をキーに画像データベース407に問い合わせ、当該真正保証番号と対応するブロックIDを取得する(ステップS902)。
次いで、制御部400は、ブロックチェーンにおける、取得したブロックIDに対応するブロックにアクセスし、当該ブロックに格納されたハッシュ値(画像ハッシュ値)を取得する(ステップS903)。
また、ステップS902,S903の処理と並行して、制御部400は、ハッシュ生成部408により、ステップS901で受信した画像ファイルに対してハッシュ関数を実行する(ステップS904)。これにより、制御部400は、ハッシュ値をハッシュ生成部408で生成(取得)する。この際、ブロックチェーンを構成する複数のブロックのうち、取得したブロックIDに対応するブロックにアクセスし、当該ブロックに格納されたハッシュ値計算詳細情報を取得する。ステップS904では、このハッシュ値計算詳細情報を参照してハッシュ値が生成される。
ステップS902~S904の処理を完了すると、制御部400は、ハッシュ比較部409により、ステップS903にて取得した画像ハッシュ値と、ステップS904にて生成されたハッシュ値を比較する(ステップS905)。
制御部400は、ステップS905で比較した2つのハッシュ値が一致するか否かを判別する(ステップS906)。
ステップS906の判別の結果、2つのハッシュ値が一致する場合、制御部400は、ステップS901にて受信した画像ファイルがその生成時から改ざんされていないことを示す「真」であると判定する(ステップS907)。その後、ステップS909へ進む。
一方、ステップS906の判別の結果、2つのハッシュ値が一致しない場合、制御部400は、ステップS901にて受信した画像ファイルがその生成時から改ざんされていることを示す「偽」であると判定し(ステップS908)、ステップS909へ進む。
次いで、制御部400は、ブロック生成部405を制御して、ステップS907又はステップS908の判定結果をブロックチェーンに登録する(ステップS909)。具体的には、ブロック生成部405は、ステップS907又はS908の判定結果を書き込んだブロックを生成し、当該ブロックをブロックチェーンに接続する。
次いで、制御部400は、データ送信部402を制御して、真正確認要求の要求元(依頼元)である通信装置105bに上記判定結果を通知する(ステップS910)。その後、本処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、管理システム101では以下の処理が実行される。まず、画像ファイル及びその生成時のハッシュ値の受信に応じて、受信した画像ファイルを識別するための真正保証番号が生成され、受信したハッシュ値が真正保証番号に対応付けられてブロックチェーンに登録される。その後、閲覧者からの真正確認要求に応じて、真正確認要求と共に受信した画像ファイルから生成されたハッシュ値と、ブロックチェーンにおける、真正確認要求と共に受信した真正保証番号に対応するハッシュ値とが比較される。これにより、管理システム101において、閲覧者が取得した画像ファイルの真正性を容易に判定することができる。
ここで、上述した図6の処理では、画像ファイルの生成時のハッシュ値がブロックチェーンに登録され、また、上述した図9の処理では、このハッシュ値を用いて画像ファイルの真正性の判定が行われる。このため、画像ファイルを生成した後に当該画像ファイルの提供者等によって正当な編集処理が行われた画像ファイルの真正性を保証することができない。
これに対し、本実施の形態では、編集済みの画像ファイルを識別するための真正保証番号が生成され、編集済みの画像ファイルのハッシュ値が、当該真正保証番号に対応付けられてブロックチェーンに登録される。
図10は、図1の管理システム101によって実行される画像ファイル編集処理の手順を示すフローチャートである。図10の画像ファイル編集処理も、制御部400が管理システム101を構成するコンピュータが備える記録媒体に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図10の画像ファイル編集処理は、例えば、ユーザが通信装置105aから管理システム101にアクセスし、画像データベース407に登録された複数の画像ファイルの中から編集対象の画像ファイルを選択した際に実行される。なお、このユーザは、選択された画像ファイルの提供者、又はこの画像ファイルに対する正当な編集を許可されたユーザといったこの画像ファイルの管理者である。ユーザが編集対象の画像ファイルを選択すると、選択された画像ファイルを示す情報が通信装置105aから管理システム101へ送信される。
図10において、制御部400は、データ受信部401により、編集対象としてユーザに選択された画像ファイル(以下、単に「編集対象の画像ファイル」という。)を示す情報を受信する(ステップS1001)。
次いで、制御部400は、編集対象の画像ファイルと、編集対象の画像ファイルに対応する真正保証番号とを画像データベース407から読み出す(ステップS1002)。次いで、制御部400は、画像データベース407から読み出した画像ファイルを、画像処理部410に入力する(ステップS1003)。画像処理部410は、取得した画像ファイルを画像処理部410内の記憶装置(不図示)に一旦格納する。
次いで、ユーザが編集対象の画像ファイルの編集に関する設定を通信装置105aに入力し、データ受信部401が通信装置105aからこの設定を示す編集指示情報を受信すると、処理はステップS1004へ進む。ステップS1004では、制御部400は、受信した編集指示情報を画像処理部410に入力する。画像処理部410は、取得した編集指示情報に基づいて、編集対象の画像ファイルに対して編集処理を施す。編集処理は、例えば、未現像の画像ファイルに含まれるRAWデータをユーザに指定されたデータ形式の画像データに変換する現像処理である。また、編集処理は、例えば、現像済みの画像ファイルに含まれる画像データに対して実行される上記トリミング処理や上記調整処理等といった所定の画像処理である。また、画像処理部410は、編集処理における編集内容を示す編集情報をメタデータ等の既知の形式で保持する。編集情報は、例えば、編集元の画像ファイルに対してどのような編集が行われたかを示す情報や、編集元の画像ファイルと編集済みの画像ファイルとの差分情報である。
編集処理によって生成された編集済みの画像ファイルは、編集情報と共に、画像処理部410内の上記記憶装置に格納される。なお、本実施の形態では、ユーザは、編集処理の結果を通信装置105aから確認することができる。例えば、通信装置105aには、編集済みの画像ファイルそのものではなく、編集処理の結果のプレビューを表示するための表示用データ等が送信され、通信装置105aは、この表示用データに基づいて、編集処理の結果のプレビューを表示する。このように、本実施の形態では、ユーザが通信装置105aに入力した指示に従って管理システム101によって編集処理が施された編集済みの画像ファイルは、画像処理部410内の上記記憶装置にのみ格納され、通信装置105aには提供されない。
編集処理の結果を確認したユーザが編集の完了を示す指示を通信装置105aに入力し、データ受信部401が通信装置105aからこの指示を示す編集完了情報を受信すると、処理はステップS1005へ進む。ステップS1005では、制御部400は、画像処理部410から編集済みの画像ファイルと編集情報とを読み出す。なお、本実施の形態では、データ受信部401が通信装置105aから編集完了情報を受信した際にステップS1005の処理を行う構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、編集処理の結果を確認したユーザが編集済みの画像ファイルの保存指示を通信装置105aに入力し、データ受信部401が通信装置105aからこの指示を示す保存指示情報を受信した場合、ステップS1005の処理を実行しても良い。
次いで、制御部400は、ハッシュ生成部408を制御して、編集済みの画像ファイルに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成する(ステップS1006)。次いで、制御部400は、真正保証番号生成部403を制御して、編集元の画像ファイルの真正保証番号と異なる一意の番号を、編集済みの画像ファイルの真正保証番号として生成する(ステップS1007)。これにより、管理システム101では、編集済みの画像ファイルが、編集元の画像ファイルとは別の画像ファイルとして管理される。次いで、制御部400は、ブロック生成部405を制御して、ステップS1007にて生成した真正保証番号と、ステップS1006にて生成したハッシュ値と、ステップS1005にて読み出した編集済みの画像ファイル及び編集情報と、ステップS1003にて読み出した編集元の画像ファイルの真正保証番号とをブロックチェーンに登録する(ステップS1008)。具体的には、まず、トランザクション生成部404で、真正保証番号、ハッシュ値、編集元の画像ファイルの真性保証番号、及び編集情報を含むトランザクションデータを生成する。次に、トランザクション生成部404で、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ以上のコンピュータ(ノード)へトランザクションデータをブロードキャストする。ブロードキャストされたトランザクションデータがマイナーにより承認され、その検証が完了すると、ブロック生成部405は、検証済のトランザクションデータを書き込んだ図11のブロック1101を生成する。また、ブロック生成部405は、ブロック1101をブロックチェーンに接続(登録)する。
ブロック1101は、上述したブロック701と類似する構成であり、前ブロックのハッシュ1102、ナンス1103、トランザクション1104を含む。前ブロックのハッシュ1102は、上述した前ブロックのハッシュ702と同様の構成である。ナンス1103は、上述したナンス703と同様の構成である。トランザクション1104は、トランザクション生成部404によって生成されたトランザクションデータであり、トランザクション種類、画像ハッシュ、真正保証番号、及びメタデータを含む。更にトランザクション1104は、編集元の画像ファイルの真正保証番号及び編集情報を含む。なお、本実施の形態では、ステップS1006におけるハッシュ値の生成において、画像ファイルのバイナリデータの一部を読み飛ばしながらハッシュ値が生成された場合、上述したハッシュ値計算詳細情報が生成される。この場合、トランザクション1104には、このハッシュ値計算詳細情報も含まれる。
次いで、制御部400は、上記ブロックに対応するブロックIDを発行する(ステップS1009)。なお、ブロックIDの発行手順は、上述したステップS604と同様である。次いで、制御部400は、発行したブロックIDと、ステップS1005にて読み出した編集済みの画像ファイルと、ステップS1007にて生成した真正保証番号とを対応付けて画像データベース407へ登録する(ステップS1001)。その後、ブロックチェーン登録処理は終了する。
以上、本実施の形態によれば、管理システム101では以下の処理が実行される。まず、画像ファイルの管理者による指示に従って、この画像ファイルに対して編集処理が施され、この編集処理によって編集済みの画像ファイルが生成された直後に当該編集済みの画像ファイルのハッシュ値が生成される。また、編集済みの画像ファイルを識別するための真正保証番号が生成され、編集済みの画像ファイルのハッシュ値が、当該真正保証番号に対応付けられてブロックチェーンに登録される。その後、閲覧者からの真正確認要求に応じて、真正確認要求と共に受信した画像ファイルから生成されたハッシュ値と、ブロックチェーンにおける、真正確認要求と共に受信した真正保証番号に対応するハッシュ値とが比較される。これにより、生成時から編集された画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、上述した実施の形態では、画像ファイルは、撮像装置102が被写体を撮影して生成した画像データを含む。これにより、撮像装置102が被写体を撮影して生成した画像データを編集して得られた編集済みの画像ファイルの真正性を判定することができる。
上述した実施の形態では、画像データは、未現像の画像データであるので、未現像の画像データを編集して得られた編集済みの画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、上述した実施の形態では、編集処理は、未現像の画像データ(RAWデータ)を所定のデータ形式の画像データに変換する現像処理である。これにより、未現像の画像データに現像処理を施して得られた所定のデータ形式の画像データを含む編集済みの画像ファイルの真正性を判定することができる。
上述した実施の形態では、画像データは、現像済みの画像データであるので、現像済みの画像データを編集して得られた編集済みの画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、上述した実施の形態では、編集処理は、現像済みの画像データに対して実行される所定の画像処理である。これにより、現像済みの画像データに所定の画像処理を施して得られた画像データを含む編集済みの画像ファイルの真正性を判定することができる。
上述した実施の形態では、画像データは、静止画データ又は動画データであるので、静止画データ又は動画データを編集して得られた編集済みの画像ファイルの真正性を判定することができる。
上述した実施の形態では、編集済みの画像ファイルのハッシュ値及び編集済みの画像ファイルの真正保証番号に対応付けて、編集元の画像ファイルの真正保証番号及び編集情報がブロックチェーンに登録される。これにより、編集済みの画像ファイルに関連する情報として、編集内容を示す情報を管理することができる。
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した図9の真正性判定処理において、編集情報がステップS901にて受信した真正保証番号に対応付けられてブロックチェーンに登録されている場合、制御部400が、ステップS903にてブロックチェーンからこの編集情報を取得しても良い。また、ステップS910にて、制御部400が、この編集情報を上記判定結果と共に真正確認要求の要求元に通知しても良い。これにより、真正確認要求を行った閲覧者は、画像ファイルの真正性の判定結果と共に、当該画像ファイルがどのような編集が行われたものであるかを知ることができる。
また、本実施の形態では、編集元の画像ファイルの真正保証番号がブロックチェーンに登録されていない場合、編集済みの画像ファイルのハッシュ値をブロックチェーンに登録しないように制御しても良い。例えば、画像データベース407に編集対象の画像ファイルに対応する真正保証番号が登録されておらず、ステップS1002において当該真正保証番号を読み出すことができなかった場合、制御部400は、ステップS1008において、編集済みの画像ファイルのハッシュ値をブロックチェーンに登録しない。これにより、真正性が保証されない画像ファイル、つまり、不正な改ざんが行われている懸念がある画像ファイルを編集元とする編集済みの画像ファイルがブロックチェーンに登録されるのを防止することができる。
次に、編集済みの画像ファイルをブロックチェーンに登録する他の例として、切り出し静止画データを含む画像ファイルをブロックチェーンに登録する際の処理について説明する。
図12は、図1の管理システム101によって実行される画像ファイル編集処理の別の手順を示すフローチャートである。なお、図12の画像ファイル編集処理は、上述した図10の画像ファイル編集処理と類似する処理であり、以下では、特に、上述した図10の画像ファイル編集処理と異なる内容について説明する。図12の画像ファイル編集処理も、制御部400が管理システム101を構成するコンピュータが備える記録媒体に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図12の画像ファイル編集処理でも、例えば、ユーザが通信装置105aから管理システム101にアクセスし、画像データベース407に登録された複数の画像ファイルの中から編集対象の画像ファイルを選択した際に実行される。なお、このユーザは、選択された画像ファイルの提供者、又はこの画像ファイルに対する正当な編集を許可されたユーザといったこの画像ファイルの管理者である。ユーザが編集対象の画像ファイルを選択すると、選択された画像ファイルを示す情報を含む静止画切り出し要求が通信装置105aから管理システム101へ送信される。
図12において、制御部400は、データ受信部401により、静止画切り出し要求を受信する(ステップS1201)。次いで、制御部400は、静止画切り出し要求が示す編集対象の画像ファイルを画像データベース407から読み出す(ステップS1202)。なお、この画像ファイルは、画像データとして動画データを含む画像ファイルである。次いで、制御部400は、編集対象の画像ファイルに対応する真正保証番号を画像データベース407から読み出す(ステップS1203)。
次いで、制御部400は、画像データベース407から読み出した編集対象の画像ファイルを静止画切り出し部411に入力する(ステップS1204)。静止画切り出し部411は、取得した画像ファイルを静止画切り出し部411内の記憶装置(不図示)に一旦格納する。
次いで、ユーザが編集対象の画像ファイルに含まれる動画データから切り出すフレームのフレーム番号等の情報を通信装置105aに入力し、データ受信部401が通信装置105aからこの情報を含む切り出し指示情報を受信すると、処理はステップS1205へ進む。ステップS1205では、制御部400は、切り出し指示情報を静止画切り出し部411に入力する。静止画切り出し部411は、切り出し指示情報をメタデータ等の既知の形式で保持する。また、静止画切り出し部411は、受信した切り出し指示情報に基づいて、編集対象の画像ファイルに対して編集処理を行う。具体的に、静止画切り出し部411は、静止画切り出し部411内の記憶装置に格納された編集対象の画像ファイルに含まれる動画データから、切り出し指示情報が示すフレーム番号に対応するフレームを切り出して切り出し静止画データを生成する。
切り出し静止画データを含む編集済みの画像ファイルは、上記フレーム番号と共に、静止画切り出し部411内の記憶装置に格納される。なお、本実施の形態では、ユーザは、編集処理の結果を通信装置105aから確認することができる。例えば、通信装置105aには、編集済みの画像ファイルそのものではなく、編集処理の結果のプレビューを表示するための表示用データ等が送信され、通信装置105aは、この表示用データに基づいて、編集処理の結果のプレビューを表示する。このように、本実施の形態では、ユーザが通信装置105aに入力した指示に従って管理システム101によって編集処理が施された編集済みの画像ファイルは、静止画切り出し部411内の上記記憶装置にのみ格納され、通信装置105aには提供されない。
編集処理の結果を確認したユーザが編集の完了を示す指示を通信装置105aに入力し、データ受信部401が通信装置105aからこの指示を示す切り出し完了情報を受信すると、処理はステップS1206へ進む。ステップS1206では、制御部400は、静止画切り出し部411から編集済みの画像ファイルとフレーム番号とを読み出す。なお、本実施の形態では、データ受信部401が通信装置105aから切り出し完了情報を受信した際にステップS1206の処理を行う構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、編集処理の結果を確認したユーザが編集済みの画像ファイルの保存指示を通信装置105aに入力し、データ受信部401が通信装置105aからこの指示を示す保存指示情報を受信した場合、ステップS1206の処理を実行しても良い。
次いで、制御部400は、ハッシュ生成部408を制御して、編集済みの画像ファイルに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成する(ステップS1207)。次いで、制御部400は、真正保証番号生成部403を制御して、切り出し元の画像ファイルの真正保証番号と異なる一意の番号を、編集済みの画像ファイルの真正保証番号として生成する(ステップS1208)。
次いで、制御部400は、ブロック生成部405を制御して、編集済みの画像ファイルの情報をブロックチェーンに登録する(ステップS1209)。具体的には、まず、ブロック生成部405で、ステップS1208で生成した真正保証番号、ステップS1207で生成したハッシュ値、ステップS1203で取得した切り出し元の画像ファイルの真正保証番号、ステップS1206で取得したフレーム番号を含むトランザクションデータを生成する。次に、トランザクション生成部404で、ブロックチェーンのピアツーピアネットワーク104に参加する1つ以上のコンピュータ(ノード)へトランザクションデータをブロードキャストする。ブロードキャストされたトランザクションデータがマイナーにより承認され、その検証が完了すると、ブロック生成部405は、検証済のトランザクションデータを書き込んだ図13のブロック1301を生成する。また、ブロック生成部405は、ブロック1301をブロックチェーンに接続(登録)する。
ブロック1301は、上述したブロック701と類似する構成であり、前ブロックのハッシュ1302、ナンス1303、トランザクション1304を含む。前ブロックのハッシュ1302は、上述した前ブロックのハッシュ702と同様の構成である。ナンス1303は、上述したナンス703と同様の構成である。トランザクション1304は、トランザクション生成部404によって生成されたトランザクションデータであり、トランザクション種類、画像ハッシュ、真正保証番号、及びメタデータを含む。更にトランザクション1304は、ステップS1203で取得した切り出し元の画像ファイルの真正保証番号、ステップS1206で取得したフレーム番号(切り出したフレームのフレーム番号)を含む。なお、本実施の形態では、ステップS1207におけるハッシュ値の生成において、画像ファイルのバイナリデータの一部を読み飛ばしながらハッシュ値が生成された場合、上述したハッシュ値計算詳細情報が生成される。この場合、トランザクション1304には、このハッシュ値計算詳細情報も含まれる。
次いで、制御部400は、上述した1009と同様に、上記ブロックに対応するブロックIDを発行する(ステップS1210)。次いで、制御部400は、発行したブロックIDと、ステップS1206で読み出した編集済みの画像ファイルと、ステップS1208で生成した真正保証番号とを対応付けて画像データベース407へ登録する(ステップS1211)。その後、画像ファイル編集処理は終了する。
上述した実施の形態では、編集済みの画像ファイルは、ブロックチェーンにハッシュ値及び識別番号が対応付けて登録された画像ファイルに含まれる動画データから一部のフレームを切り出して生成された切り出し静止画データを含む画像ファイルである。これにより、ブロックチェーンにハッシュ値及び識別番号が対応付けて登録された画像ファイルに含まれる動画データから切り出した静止画データを含む画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、上述した実施の形態では、管理システム101が切り出し静止画データを生成する静止画切り出し部411を備える。これにより、ブロックチェーンにハッシュ値及び識別番号が対応付けて登録された画像ファイルに含まれる動画データから切り出した静止画データを含む画像ファイルを容易に生成することができる。
上述した実施の形態では、編集済みの画像ファイルが切り出し静止画データを含む画像ファイルである場合、編集済みの画像ファイルのハッシュ値及び識別番号に対応付けて、切り出し静止画データの切り出し元の画像ファイルの識別番号及び切り出し静止画データに対応するフレーム番号がブロックチェーンに登録される。これにより、編集済みの画像ファイルに関連する情報として、切り出し元に関する情報を管理することができる。
なお、上述した図12の画像ファイル編集処理によってブロックチェーンの登録が行われた編集済みの画像ファイルの真正確認要求を受けた場合、以下のように処理される。具体的に、上述した図9の真正性判定処理において、アクセスしたブロックに切り出し元の画像ファイルの真正保証番号が含まれている場合、制御部400が、ステップS903にてブロックチェーンから、上記ハッシュ値と共に、切り出し元の画像ファイルの真正保証番号を取得する。また、ステップS910にて、制御部400が、切り出し元の画像ファイルの真正保証番号を上記判定結果と共に真正確認要求の要求元に通知する。これにより、真正確認要求を行った閲覧者は、画像ファイルの真正性の判定結果と共に、当該画像ファイルに含まれる静止画データの切り出し元の画像ファイル容易に知ることができ、悪意ある改竄によって生成されたものでないことを確認することができる。
尚、本実施の形態では、編集済みの画像ファイルは、管理システム101によって編集された画像データを含む画像ファイルに限られず、撮像装置102によって編集された画像データを含む画像ファイルであっても良い。撮像装置102によって編集された画像データを含む画像ファイルの一例として、パノラマ画像データを含む画像ファイルが挙げられる。パノラマ画像データは、撮像装置102のパノラマ合成機能による撮影で生成される合成画像データであって画角が異なる複数の画像データを合成して得られる合成画像データである。パノラマ合成機能は、図14(a)のように撮影者がパンニング操作している間に撮像装置102が連続撮影を行って当該連続撮影で得られた複数の画像データをパンニング方向に沿って合成することで広角な1つのパノラマ画像データを生成する機能である。
図15は、図1の撮像装置102において実行されるデータ送信処理の別の手順を示すフローチャートである。なお、図15のデータ送信処理は、上述した図3のデータ送信処理に類似する処理であり、以下では、特に、上述した図3のデータ送信処理と異なる内容について説明する。図15のデータ送信処理も、上述した図3のデータ送信処理と同様に、撮像装置102のMPU201が記録媒体209等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図15のデータ送信処理は、パノラマ合成機能が有効に設定された状態で撮影者が撮像装置102の撮影ボタンを押下する等の撮影開始操作を撮像装置102が受け付けた際に開始する。撮影者は、このような撮影開始操作を行った後、撮像装置102のパンニング操作を行う。
図15において、まず、MPU201は、連続撮影処理を行う(S1501)。これにより、画角が異なる複数の画像データが生成される。次いで、MPU201は、パノラマ画像データを生成するための画像合成処理を行う。具体的に、MPU201は、S1501で生成された画像データの数分、S1502~S1509を行う。
この画像合成処理において、まず、MPU201は、何枚目の画像データであるかを示す変数nを1に設定し、S1502において、1枚目の画像データと2枚目の画像データの間の動きベクトルを算出する。動きベクトルの算出方法として、例えば、n枚目の画像データからその特徴点を含む領域を抽出し、抽出した領域に類似する領域をn+1枚目の画像データから探索して、これら画像データ間の相対的な動きベクトルを算出する方法が挙げられる。また、動きベクトルの算出方法として、撮像装置102が備える加速度センサ(不図示)や速度センサ(不図示)に基づいて、n枚目の画像データとn+1枚目の画像データ間の動きベクトルを算出する方法が挙げられる。
次いで、S1503において、MPU201は、1枚目の画像データと2枚目の画像データの位置合わせを行う。尚、本実施の形態では、n枚目の画像データとn+1枚目の画像データを合成する場合、互いの画像データの端同士を結合するのではなく、例えば、図14(b)に示すように、所定の幅のオーバーラップ領域(のりしろ)1401を重ねて合成する。このようなオーバーラップ領域において違和感なく画像データを結合させるために、本実施の形態では、S1502にて算出された動きベクトルに基づいてS1503の位置合わせが行われ、また、S1504の処理が行われる。
S1504では、MPU201は、オーバーラップ領域に移動体の領域が含まれるか否かを判定する。尚、移動体とは、連続撮影処理中に移動していた被写体である。S1504では、例えば、n枚前の画像データのオーバーラップ領域における画素値と、n+1枚前の画像データのオーバーラップ領域における画素値との差分絶対値和Σが算出される。算出した値に基づいてオーバーラップ領域に移動体の領域が含まれるか否かが判定される。例えば、算出した値が閾値より小さい場合、オーバーラップ領域に移動体の領域が含まれないと判定される。この場合、データ送信処理は後述するS1508へ進む。一方、算出した値が閾値以上である場合、オーバーラップ領域に移動体の領域が含まれると判定される。この場合、データ送信処理はS1505へ進む。
S1505では、MPU201は、真正保証モードがONに設定されているか否かを判定する。本実施の形態では、ユーザは、撮影開始操作を行う前等に、真正保証モードのON/OFFを設定可能である。真正保証モードがONに設定された場合、生成されたパノラマ画像データを含む画像ファイルの情報をブロックチェーンに登録するための処理が行われる。一方、真正保証モードがOFFに設定された場合、生成されたパノラマ画像データを含む画像ファイルの情報をブロックチェーンに登録するための処理が行われない。
S1505において、真正保証モードがONではなく、OFFに設定されていると判定された場合、MPU201は、オーバーラップ領域に対する画像処理を第1の画像処理に決定する。第1の画像処理は、所定値未満のサイズの移動体の領域を周辺画素のテクスチャから補間したデータで置き換えて当該移動体の領域を除去する画像処理である。第1の画像処理を行うことで、オーバーラップ領域に含まれる移動体の領域が二重像となった違和感のある画像が生成されるのを防止することが可能となる。次いで、データ送信処理は後述するS1508へ進む。
一方、S1505において、真正保証モードがONに設定されていると判定された場合、MPU201は、オーバーラップ領域に対する画像処理を、第1の画像処理と異なる第2の画像処理(所定の画像処理)に決定する。ここで、上述した第1の画像処理を行った場合、オーバーラップ領域に含まれる移動体の領域が二重像となった違和感のある画像が生成されるのを防止可能となる反面、本来映っていた移動体の領域が画像データから消失することとなる。つまり、画像データに含まれる構成要素が変わり、画像データの持つ意味が変わってしまう懸念がある。このため、オーバーラップ領域に施した第1の画像処理が恣意的な改ざんではなかったとしても、真正性を保証する観点では好ましくない。これに対し、本実施の形態では、真正保証モードがONに設定されていると判定された場合、オーバーラップ領域に対して第2の画像処理が施される。第2の画像処理は、n枚目の画像データにおけるオーバーラップ領域の画素値とn+1枚目の画像データにおけるオーバーラップ領域の画素値を50:50で合成する画像処理であり、移動体の領域が除去されない。これにより、オーバーラップ領域に対して施した画像処理によって、本来映っていた移動体の領域が画像データから消失するのを防止することが可能となる。
次いで、S1508において、MPU201は、1枚目の画像データと2枚目の画像データの合成処理を行う。この合成処理では、MPU201は、上述したように、1枚目の画像データと2枚目の画像データの各オーバーラップ領域を重ねて合成する。オーバーラップ領域には、S1506やS1507で決定された画像処理が施される。尚、S1504において、オーバーラップ領域に移動体の領域が含まれないと判定された場合、オーバーラップ領域には、例えば、第2の画像処理が施される。
次いで、S1509において、MPU201は、変数nが最後の画像データを示すNに達したか否かを判定する。変数nがNに達しないと判定された場合、MPU201は、変数nをインクリメントし、データ送信処理はS1502に戻る。このようにして、本実施の形態では、S1501で生成された全ての画像データに対し、上述したS1502~S1508の処理が行われ、これらの画像データを合成したパノラマ画像データが生成される。
S1509において、変数nがNに達したと判定された場合、MPU201は、上述したS303と同様に、符号化等の画像処理を行う(ステップS1510)。次いで、S1510において、MPU201は、パノラマ画像データを生成するための撮像処理が実行されたときの属性情報(撮影者、撮影時刻、撮影場所、撮影装置の機種、撮影時の設定値等)を含むメタデータを生成する(ステップS1511)。
次いで、MPU201は、パノラマ画像データに上記メタデータを付加した画像ファイルを生成する(ステップS1512)。次いで、MPU201は、真正保証モードがONに設定されているか否かを判定する(S1513)。
S1513において、真正保証モードがONに設定されていると判定された場合、S1512で生成された画像ファイルの情報をブロックチェーンに登録するための処理であるS1514~S1517が行われる。
S1514では、MPU201は、ハッシュ値生成部210を制御して、S1512で生成した画像ファイルのバイナリデータに対してハッシュ関数を実行してハッシュ値を生成する。
また、ハッシュ値の生成時(算出時)、画像ファイルのバイナリデータの一部を読み飛ばしながらハッシュ値が生成される場合がある。この場合、MPU201は、画像ファイルのバイナリデータをどのように読み飛ばしたか(間引き方)を記録するハッシュ値計算詳細情報を生成する(ステップS1515)。
次いで、MPU201は、通信部211を制御して、ハッシュ値及び画像ファイルを管理システム101へ送信する(ステップS1516)。この際、ステップS1515で生成されている場合は、ハッシュ値計算詳細情報も併せて管理システム101へ送信する。なお、ステップS1516にて送信されるデータに、暗号化処理が施されていてもよい。また、MPU201は、上述したS309と同様に、警告通知を画像表示部207に表示させる(ステップS1517)。
次いで、MPU201は、画像ファイルを記録媒体209に記憶し(ステップS1518)、本処理を終了する。
S1513において、真正保証モードがOFFに設定されていると判定された場合、S1512で生成された画像ファイルの情報をブロックチェーンに登録するための処理であるS1514~S1517が行われず、データ送信処理は後述するS1518へ進む。
上述した図15の処理では、パノラマ画像データを含む画像ファイル及びそのハッシュ値が管理システム101へ送信される。これにより、撮影時から編集されたパノラマ画像データを含む画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、上述した図15の処理では、真正保証モードがON(有効)に設定された場合、画像合成処理では、移動する被写体の領域が除去されない第2の画像処理が実行される。これにより、オーバーラップ領域に対して施した画像処理によって、本来映っていた移動体の領域が画像データから消失するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、上述したS1516において、画像ファイル及びそのハッシュ値と共に、パノラマ画像データの生成に用いられた合成前のN枚の画像データ及びこれらのハッシュ値を管理システム101へ送信しても良い。これらのデータを受信した管理システム101は、真正保証番号、画像ファイルのハッシュ値、上記合成前の各画像データのハッシュ値、ハッシュ値計算詳細情報、及びメタデータを含むトランザクションデータを書き込んだブロックを生成し、当該ブロックをブロックチェーンに接続(登録)する。また、管理システム101は、このブロックに対応するブロックID及び真正保証番号に対応付けて、画像ファイル及び上記合成前の各画像データを画像データベース407へ登録する。このように上記合成前の各画像データの情報をブロックチェーンに登録することにより、パノラマ画像データが上記合成前の各画像データから生成された合成画像データであることを保証することができ、このパノラマ画像データを含む画像ファイルの真正性を保証することができる。
尚、本実施の形態では、画像合成処理は、パノラマ画像データを生成する処理に限られない。例えば、画像合成処理は、連続撮影処理で生成された複数の画像データを合成して手振れが抑制された1つの合成画像データを生成する処理であってもよい。これにより、連続撮影処理で生成された複数の画像データに基づいて手振れが補正された合成画像データを含む画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、本実施の形態では、画像合成処理は、連続撮影処理で生成された複数の画像データであって明るさが異なる複数の画像データを合成して明るさの再現幅が広い1つの合成画像データを生成するHDR合成処理であってもよい。これにより、連続撮影処理で生成された複数の画像データに基づいて生成された明るさの再現幅が広い合成画像データを含む画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、本実施の形態では、画像合成処理は、連続撮影処理で生成された複数の画像データを合成してノイズが軽減された1つの合成画像データを生成する処理であってもよい。これにより、連続撮影処理で生成された複数の画像データに基づいてノイズが軽減された合成画像データを含む画像ファイルの真正性を判定することができる。
また、本実施の形態では、画像合成処理において機械学習によって学習された学習モデルを用いた画像処理が実行されないように制御しても良い。ここで、機械学習によって学習された学習モデルを用いた画像処理は、その処理内容がブラックボックスとなり、画像データの持つ意味が変わるような意図しない改変が行われる懸念がある。このような画像処理によって得られた画像データを含む画像ファイルの情報を、コンテンツの真正性を保証するためのブロックチェーンに登録するのは好ましくない。これに対し、上述したように制御することで、意図しない改変が行われる懸念がある画像処理によって得られた画像データを含む画像ファイルがブロックチェーンに登録されるのを防止することができる。
また、本実施の形態では、真正性保証モードがONに設定されている場合、パノラマ合成機能を利用できないように制御しても良い。
また、本実施の形態では、真正性保証モードがONに設定されている場合、生成されたパノラマ画像データを含む画像ファイルのハッシュ値を生成しないように制御しても良い。
また、本実施の形態では、真正性保証モードがONに設定されている場合、生成されたパノラマ画像データを含む画像ファイル及びそのハッシュ値を管理システム101へ送信しないように制御しても良い。これにより、本来写っていた移動体の領域が消失した画像データ等といった、持つ意味が変わった画像データを含む画像ファイルがブロックチェーンに登録されるのを防止することができる。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、本実施の形態の開示は、以下の構成及び方法を含む。
(構成1)コンテンツの管理者による指示に従って、前記コンテンツに対して編集処理を施す手段と、前記編集処理によって編集済みのコンテンツを生成した直後に当該編集済みのコンテンツのハッシュ値を生成する手段と、前記編集済みのコンテンツを識別するための識別番号を生成する手段と、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号を対応付けてブロックチェーンに登録する登録手段と、真正性の判定対象となるコンテンツ、当該コンテンツを識別するための識別番号を受信する手段と、前記受信したコンテンツの真正性を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記受信したコンテンツから生成されたハッシュ値と、前記ブロックチェーンに登録されたハッシュ値であって前記受信した識別番号に対応するハッシュ値とを比較することを特徴とする管理システム。
(構成2)前記コンテンツ及び前記受信したコンテンツは、撮像装置が被写体を撮影して生成した画像データを含むことを特徴とする構成1に記載の管理システム。
(構成3)前記画像データは、未現像の画像データであることを特徴とする構成2に記載の管理システム。
(構成4)前記編集処理は、前記未現像の画像データを所定のデータ形式の画像データに変換する現像処理であることを特徴とする構成3に記載の管理システム。
(構成5)前記画像データは、現像済みの画像データであることを特徴とする構成2に記載の管理システム。
(構成6)前記編集処理は、前記現像済みの画像データに対して実行される所定の画像処理であることを特徴とする構成5に記載の管理システム。
(構成7)前記画像データは、静止画データ又は動画データであることを特徴とする構成2乃至6の何れか1つに記載の管理システム。
(構成8)前記編集済みのコンテンツは、前記ブロックチェーンにハッシュ値及び識別番号が対応付けて登録されたコンテンツに含まれる動画データから一部のフレームを切り出して生成された切り出し静止画データを含むコンテンツであることを特徴とする構成7に記載の管理システム。
(構成9)前記切り出し静止画データを生成する手段を更に備えることを特徴とする構成8に記載の管理システム。
(構成10)前記編集済みのコンテンツが前記切り出し静止画データを含むコンテンツである場合、前記登録手段は、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号に対応付けて、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号及び前記切り出し元のコンテンツから切り出したフレームを示すフレーム番号を前記ブロックチェーンに登録することを特徴とする構成8又は9に記載の管理システム。
(構成11)前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果を通知する通知手段を更に備え、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号が前記受信した識別番号に対応付けられて前記ブロックチェーンに登録されている場合、前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号を取得し、前記通知手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果と共に、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号を通知することを特徴とする構成10に記載の管理システム。
(構成12)前記登録手段は、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号に対応付けて、編集元のコンテンツの識別番号及び前記編集処理における編集内容を示す情報を前記ブロックチェーンに登録することを特徴とする構成1乃至7の何れか1つに記載の管理システム。
(構成13)前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果を通知する通知手段を更に備え、前記編集処理における編集内容を示す情報が前記受信した識別番号に対応付けられて前記ブロックチェーンに登録されている場合、前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記ブロックチェーンから前記編集処理における編集内容を示す情報を取得し、前記通知手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果と共に、前記編集処理における編集内容を示す情報を通知することを特徴とする構成1乃至7,12の何れか1つに記載の管理システム。
(構成14)前記編集元のコンテンツの識別番号が前記ブロックチェーンに登録されていない場合、前記登録手段は、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値を前記ブロックチェーンに登録しないことを特徴とする構成12に記載の管理システム。
(構成15)連続撮影処理を行って複数の画像データを生成する手段と、前記複数の画像データに画像合成処理を施して1つの合成画像データを生成する手段と、前記合成画像データの情報をブロックチェーンに登録するための所定のモードが有効に設定されたことに従って、前記合成画像データのハッシュ値を生成する手段と、前記ハッシュ値を前記ブロックチェーンに登録する管理システムへ、前記合成画像データ及び前記ハッシュ値を送信する手段とを備え、前記所定のモードが有効に設定された場合、前記画像合成処理では、移動する被写体の領域が除去されない所定の画像処理が実行されることを特徴とするコンテンツ生成装置。
(構成16)前記送信する手段は、更に前記複数の画像データ、及び前記複数の画像データそれぞれのハッシュ値を前記管理システムへ送信することを特徴とする構成15に記載のコンテンツ生成装置。
(構成17)前記所定のモードが有効に設定された場合、前記画像合成処理では、機械学習によって学習された学習モデルを用いた画像処理が実行されないことを特徴とする構成15又は16に記載のコンテンツ生成装置。
(構成18)前記画像合成処理は、画角が異なる前記複数の画像データを合成して1つのパノラマ画像データを生成する処理であることを特徴とする構成15乃至17の何れか1つに記載のコンテンツ生成装置。
(構成19)前記画像合成処理は、前記複数の画像データを合成して手振れが抑制された1つの合成画像データを生成する処理であることを特徴とする構成15乃至17の何れか1つに記載のコンテンツ生成装置。
(構成20)前記画像合成処理は、明るさが異なる前記複数の画像データを合成して明るさの再現幅が広い1つの合成画像データを生成する処理であることを特徴とする構成15乃至17の何れか1つに記載のコンテンツ生成装置。
(構成21)前記画像合成処理は、前記複数の画像データを合成してノイズが軽減された1つの合成画像データを生成する処理であることを特徴とする構成15乃至17の何れか1つに記載のコンテンツ生成装置。
101 管理システム
102 撮像装置
201 MPU
203 撮像素子
210 ハッシュ値生成部
211 通信部
400 制御部
403 真正保証番号生成部
406 ブロックチェーン管理部
408 ハッシュ生成部
409 ハッシュ比較部
410 画像処理部
411 静止画切り出し部

Claims (25)

  1. コンテンツの管理者による指示に従って、前記コンテンツに対して編集処理を施す手段と、
    前記編集処理によって編集済みのコンテンツを生成した直後に当該編集済みのコンテンツのハッシュ値を生成する手段と、
    前記編集済みのコンテンツを識別するための識別番号を生成する手段と、
    前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号を対応付けてブロックチェーンに登録する登録手段と、
    真正性の判定対象となるコンテンツ、当該コンテンツを識別するための識別番号を受信する手段と、
    前記受信したコンテンツの真正性を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記受信したコンテンツから生成されたハッシュ値と、前記ブロックチェーンに登録されたハッシュ値であって前記受信した識別番号に対応するハッシュ値とを比較することを特徴とする管理システム。
  2. 前記コンテンツ及び前記受信したコンテンツは、撮像装置が被写体を撮影して生成した画像データを含むことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記画像データは、未現像の画像データであることを特徴とする請求項2に記載の管理システム。
  4. 前記編集処理は、前記未現像の画像データを所定のデータ形式の画像データに変換する現像処理であることを特徴とする請求項3に記載の管理システム。
  5. 前記画像データは、現像済みの画像データであることを特徴とする請求項2に記載の管理システム。
  6. 前記編集処理は、前記現像済みの画像データに対して実行される所定の画像処理であることを特徴とする請求項5に記載の管理システム。
  7. 前記画像データは、静止画データ又は動画データであることを特徴とする請求項2に記載の管理システム。
  8. 前記編集済みのコンテンツは、前記ブロックチェーンにハッシュ値及び識別番号が対応付けて登録されたコンテンツに含まれる動画データから一部のフレームを切り出して生成された切り出し静止画データを含むコンテンツであることを特徴とする請求項7に記載の管理システム。
  9. 前記切り出し静止画データを生成する手段を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の管理システム。
  10. 前記編集済みのコンテンツが前記切り出し静止画データを含むコンテンツである場合、前記登録手段は、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号に対応付けて、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号及び前記切り出し元のコンテンツから切り出したフレームを示すフレーム番号を前記ブロックチェーンに登録することを特徴とする請求項8に記載の管理システム。
  11. 前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果を通知する通知手段を更に備え、
    前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号が前記受信した識別番号に対応付けられて前記ブロックチェーンに登録されている場合、前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号を取得し、前記通知手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果と共に、前記切り出し静止画データの切り出し元のコンテンツの識別番号を通知することを特徴とする請求項10に記載の管理システム。
  12. 前記登録手段は、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号に対応付けて、編集元のコンテンツの識別番号及び前記編集処理における編集内容を示す情報を前記ブロックチェーンに登録することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  13. 前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果を通知する通知手段を更に備え、
    前記編集処理における編集内容を示す情報が前記受信した識別番号に対応付けられて前記ブロックチェーンに登録されている場合、前記判定手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記ブロックチェーンから前記編集処理における編集内容を示す情報を取得し、前記通知手段は、前記受信したコンテンツの真正性の判定の依頼元に、前記判定の結果と共に、前記編集処理における編集内容を示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  14. 前記編集元のコンテンツの識別番号が前記ブロックチェーンに登録されていない場合、前記登録手段は、前記編集済みのコンテンツのハッシュ値を前記ブロックチェーンに登録しないことを特徴とする請求項12に記載の管理システム。
  15. 連続撮影処理を行って複数の画像データを生成する手段と、
    前記複数の画像データに画像合成処理を施して1つの合成画像データを生成する手段と、
    前記合成画像データの情報をブロックチェーンに登録するための所定のモードが有効に設定されたことに従って、前記合成画像データのハッシュ値を生成する手段と、
    前記ハッシュ値を前記ブロックチェーンに登録する管理システムへ、前記合成画像データ及び前記ハッシュ値を送信する手段とを備え、
    前記所定のモードが有効に設定された場合、前記画像合成処理では、前記連続撮影処理中に移動していた被写体の領域が除去されない所定の画像処理が実行されることを特徴とするコンテンツ生成装置。
  16. 前記送信する手段は、更に前記複数の画像データ、及び前記複数の画像データそれぞれのハッシュ値を前記管理システムへ送信することを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ生成装置。
  17. 前記所定のモードが有効に設定された場合、前記画像合成処理では、機械学習によって学習された学習モデルを用いた画像処理が実行されないことを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ生成装置。
  18. 前記画像合成処理は、画角が異なる前記複数の画像データを合成して1つのパノラマ画像データを生成する処理であることを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ生成装置。
  19. 前記画像合成処理は、前記複数の画像データを合成して手振れが抑制された1つの合成画像データを生成する処理であることを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ生成装置。
  20. 前記画像合成処理は、明るさが異なる前記複数の画像データを合成して明るさの再現幅が広い1つの合成画像データを生成する処理であることを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ生成装置。
  21. 前記画像合成処理は、前記複数の画像データを合成してノイズが軽減された1つの合成画像データを生成する処理であることを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ生成装置。
  22. コンテンツの管理者による指示に従って、前記コンテンツに対して編集処理を施す工程と、
    前記編集処理によって編集済みのコンテンツを生成した直後に当該編集済みのコンテンツのハッシュ値を生成する工程と、
    前記編集済みのコンテンツを識別するための識別番号を生成する工程と、
    前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号を対応付けてブロックチェーンに登録する工程と、
    真正性の判定対象となるコンテンツ、当該コンテンツを識別するための識別番号を受信する工程と、
    前記受信したコンテンツの真正性を判定する判定工程とを有し、
    前記判定工程は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記受信したコンテンツから生成されたハッシュ値と、前記ブロックチェーンに登録されたハッシュ値であって前記受信した識別番号に対応するハッシュ値とを比較することを特徴とするコンテンツの管理方法。
  23. 連続撮影処理を行って複数の画像データを生成する工程と、
    前記複数の画像データに画像合成処理を施して1つの合成画像データを生成する工程と、
    前記合成画像データの情報をブロックチェーンに登録するための所定のモードが有効に設定されたことに従って、前記合成画像データのハッシュ値を生成する工程と、
    前記ハッシュ値を前記ブロックチェーンに登録する管理システムへ、前記合成画像データ及び前記ハッシュ値を送信する工程とを有し、
    前記所定のモードが有効に設定された場合、前記画像合成処理では、前記連続撮影処理中に移動していた被写体の領域が除去されない所定の画像処理が実行されることを特徴とするコンテンツ生成装置の制御方法。
  24. コンテンツの管理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンテンツの管理方法は、
    コンテンツの管理者による指示に従って、前記コンテンツに対して編集処理を施す工程と、
    前記編集処理によって編集済みのコンテンツを生成した直後に当該編集済みのコンテンツのハッシュ値を生成する工程と、
    前記編集済みのコンテンツを識別するための識別番号を生成する工程と、
    前記編集済みのコンテンツのハッシュ値及び前記識別番号を対応付けてブロックチェーンに登録する工程と、
    真正性の判定対象となるコンテンツ、当該コンテンツを識別するための識別番号を受信する工程と、
    前記受信したコンテンツの真正性を判定する判定工程とを有し、
    前記判定工程は、前記受信したコンテンツの真正性の判定において、前記受信したコンテンツから生成されたハッシュ値と、前記ブロックチェーンに登録されたハッシュ値であって前記受信した識別番号に対応するハッシュ値とを比較することを特徴とするプログラム。
  25. コンテンツ生成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンテンツ生成装置の制御方法は、
    連続撮影処理を行って複数の画像データを生成する工程と、
    前記複数の画像データに画像合成処理を施して1つの合成画像データを生成する工程と、
    前記合成画像データの情報をブロックチェーンに登録するための所定のモードが有効に設定されたことに従って、前記合成画像データのハッシュ値を生成する工程と、
    前記ハッシュ値を前記ブロックチェーンに登録する管理システムへ、前記合成画像データ及び前記ハッシュ値を送信する工程とを有し、
    前記所定のモードが有効に設定された場合、前記画像合成処理では、前記連続撮影処理中に移動していた被写体の領域が除去されない所定の画像処理が実行されることを特徴とするプログラム。
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