JP2024072684A - リング照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光の均一性を高めた小型のリング照明装置を提供する。【解決手段】光源と、前記光源から出射した光が入射する入射面を有する一端部と、前記一端部と反対側の他端部と、側面部とを備え、前記側面部から周囲方向に拡散して前記光源から入射した光を出射する円柱状の導光チューブと、中央に穴部を有する環状の壁面部と前記導光チューブを保持する保持部とを備え、透光性材料からなる導光部材と、前記導光チューブおよび前記導光部材の一部を覆う非透過性材料からなるケース部材と、を備えるリング照明装置。前記導光チューブと前記押さえ部を、前記第1端面と前記押さえ部との距離が、前記導光チューブの一端面側から他端面側に向かうに連れて小さくなるように形成する。これにより、光源からの光の減衰する場合でも発光面の明るさの均一性を高めることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車室内に設けられているカップホルダのホルダ部の周囲照明、空調装置やオーディオ装置の円筒状ダイヤルその他の機器や意匠部品の周囲を照明するリング状の照明装置に関するものである。
車両(自動車)の車室内にカップホルダが設けられている。このようなカップホルダには、缶飲料、ペットボトルなどの飲料容器を収容可能な凹部を形成するカップホルダ本体が形成されている。カップホルダ本体の凹部の底部縁部をリング状に発光するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。また、カップホルダの底部を照明するものに限らず、凹部の上縁部を発光させて照明するものも存在する。
また、リング状に発光する照明として、自動車のエアコンスイッチ等で使用されているダイヤルスイッチをリング状に照明する照明構造も存在する(例えば、特許文献2参照)
特許文献1の照明装置は、板状に形成した導光板と、板状導光板の中央部の入射面に対向して配置したLED光源とを備え、LED光源から出射した光が板状導光板内を導光して端縁部から外部に出射させることでリング状の発光を得ている。
特許文献2の照明装置は、リング照明を行うリング照明部として、均一反射または拡散処理が施されたリング状の導光板と、導光板上に配置される透過性の着色樹脂からなるリング状拡散部材と、リング状の導光板の側面に配置した複数のLED光源を備えている。複数のLED光源からの光をリング状の導光板の側面から入射させ、導光板の上部に位置するリング状拡散部材からリング状に発光させている。
特開2021-123224号公報 特開2001-118463号公報
しかしながら、特許文献1のリング状の照明は板状の導光板を使うのでリング状の発光の中央にスイッチなどを設けることができない。特許文献2のリング照明は、リング状の導光板とリング状拡散部材の両方とも中央部が穴部となった形状としているので穴部にスイッチなどを設けることができるが、側面に複数のLEDを設置しなければならないため、照明装置が大きくなる。また、リング状の発光を得るためには複数のLED光源からの光を等間隔に側面から入射させなければならない。それゆえ、均一な発光を得ようとする場合にはLED光源を多く設置する必要があり小型化が難しい。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
[1] 光源と
前記光源から出射した光が入射する入射面を有する一端部と、前記一端部と反対側の他端部と、側面部とを備え、前記側面部から周囲方向に拡散して前記光源から入射した光を出射する円柱状の導光チューブと、
中央に穴部を有する環状の壁面部と前記導光チューブを保持する保持部とを備え、透光性材料からなる導光部材と、
前記導光チューブおよび前記導光部材の一部を覆う非透過性材料からなるケース部材と、を備えるリング照明装置であって、
前記壁面部は、前記穴部と接する内周面と、前記内周面と対向する外周面と、前記内周面および前記外周面に接続する第1端面と、前記第1端面に対向する第2端面を有し、
前記ケース部材と前記導光部材は、前記導光チューブを内部に収容する第1空間を形成するとともに、前記第1端面が露出するように取り付けられており、
前記導光部材の前記内周面または前記外周面には、前記第1空間内に突出する押さえ部が形成されており、
前記押さえ部は、前記第1端面と前記押さえ部との距離が、前記導光チューブの一端面側から他端面側に向かうに連れて小さくなるように形成されており、
前記導光チューブは、前記第1空間内において前記押さえ部に接触するように固定されており、
前記導光チューブの側面部から出射した前記光源からの光は、前記第1空間内において前記導光部材の内部に入射し、前記壁面部の内部を導光した後に前記第1端面から出射してリング状に発光するリング照明装置、である。
上記発明によれば、穴の周囲から均一な光を出射するリング照明を得ることができる。リング照明は、導光チューブの一方の端面側から光源からの光を入射させるのみなので小型化を図ることができる。導光チューブとして一方の端面側から光源からの光を入射させ、拡散光を周囲方向に出射すものを用い、その光を導光部材の端面から出射させるので拡散光を得ることができる。また、一方の端面側に比べて減衰しやすい導光チューブの他端面側においては、導光チューブと接する押さえ部を、導光部材の第1端面との距離が小さくなるようにしているので均一な発光を得ることができる。
本発明に係る他の態様は、[2] 前記第1空間内には、前記押さえ部材と平行な方向に突出して前記導光チューブを挟んで前記導光チューブを所定形状に保持する係止片を有する[1]に記載のリング照明装置。
[3] 前記ケース部材は、少なくとも前記第1空間側の内側表面が白色系材料もしくは光反射層を備える[1]または[2]に記載のリング照明装置。
[4] 前記第1端面方向から前記導光部材および前記導光チューブを監視したときに、前記導光チューブの他端部が、当該導光チューブの一端部側と重なるように固定されている[3]に記載のリング照明装置。
[5] 前記導光チューブは、円柱状の中心部に設けられた透明樹脂層と、前記透明樹脂を覆う拡散性樹脂層を備える[4]に記載のリング照明装置、である。
上記発明の一態様によれば、導光チューブを所定位置に固定することができるので、発光面から出射する光の均一性が損なわれることを防止することができる。また、ケース部材の反射率を高めることで、導光チューブから漏れ出た光を拡散光として再利用することができ、リング状の発光面から出射する光の輝度を高めるとともに均一性が向上する。
上記構成によれば、発光面の均一性の高い小型化を図ったリング照明を提供することができる。
図1は、本発明に係る実施形態におけるリング照明装置を示す(A)上面図および(B)正面図である。 図2は、第1の実施の形態のリング照明装置の導光体の構成を分解して示す斜視図である。 図3は、図1のA-A線に沿った断面図である。 図4は、図3のB部を拡大して説明する断面図である。 図5は、導光体の要部を説明する概略斜視図である。 図6は、導光チューブの一例を示す断面図である。 図7は、光源ユニットを示す概略断面図である。 図8は、第2の実施の形態のリング照明装置の導光部材を示す概略斜視図である。 図8は、導光チューブの一例を示す断面図である。 図9は、第1の実施の形態のリング照明装置を取り付けたカップホルダを示す概略図である。 図10は、比較例および実施例の均一性を示す輝度測定値である。(A)が比較例、(B)が実施例である。
以下、本発明に係る除菌装置について好適な実施の形態を挙げて、図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施形態におけるリング照明装置を示す上面図および正面図である。リング照明装置は例えばカップホルダにおいてカップ本体を収容する本体部のカップ挿入口の照明に用いる(図9参照)。
リング照明装置1は、基本構成としてリング状に発光する発光面45を上部に有する本体部12と、光源2を備え光源2からの出射光を本体部に向かって照射する光源ユニット11を有する。本実施形態において光源ユニット11は本体部12に着脱可能なものとして形成されている。
本体部12は、上面視において中央部に穴部41が形成された環状、図1においては円環状とされ外径方向から光源ユニット11を取り付ける構成とされている。本体部12は導光体5と、導光体5に設けられている発光面45を外部に露出するように取付けたケース部材6とで構成されている。
図2は、本実施形態のリング照明装置の本体部12における導光体5の構成を分解して説明する斜視図である。図2では図1に示したケース部材6を外した状態としている。図6は、導光チューブの一例を示す断面図である。
導光体5は、変形可能な柔軟性を備えた導光チューブ3と、全体として円筒形状とされ中央部に穴部41を有する導光部材4とで構成され、導光チューブ3は導光部材4の壁面部42に取り付けられる。
導光チューブ3は、両端面と側面からなる円柱形状をなす光透過性材料からなる。両端面の一方の端面が光源2から出射した光が入射する入射面31aであり、入射面31aから入射した光は、導光チューブ3の内部を他方の端面である終端面32aに向かって進行し、一部の光は側面部33から出射する。入射面31aを有する端部が本発明における一端部31に相当し、終端面32aを有する端部が本発明における他端部32に相当する。側面部33から出射する光が、側面部33から周囲方向に向かって拡散しながら出射するようにするために、例えば、図6に示したように導光チューブ3は円柱の中心部を透明層34とし、透明層34の周囲外周を拡散層35として、透明層34の内部を進行する際に一部の光が拡散層35に進入し拡散層35にて拡散しながら側面方向に拡散光を出射する多層構造の構成としたものを用いる。導光チューブ3は多層構造としたものに限るものではない。例えば、透明層34の中に透明層34の内径よりも小径の屈折率の異なる球状体を混入させ、屈折率の違いによる屈折作用を利用して側面部33から様々な方向に屈折または反射した光が出射するようにして拡散させたもの、さらに側面部33の表面に微細な凹凸を設けて拡散光が出射するようにしたものでも拡散光を取り出すことができる。側面方向に拡散光を出射する導光チューブは、例えば、スリーエムジャパン株式会社にて3Mライトストリングの名称で販売しているものなどを入手して利用することができる。
導光部材4は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの可視光透過率の高い透光性樹脂材料により形成され、中央に穴部41を有する環状の壁面部42と導光チューブ3を保持する保持部47とを備える。円筒形状の壁面部42は、穴部41と接する内周面43と、内周面43と対向する外周面44と、内周面43および外周面44に接続する第1端面45と、第1端面45に対向する第2端面46よりなる。第1端面45は、導光部材4の内部に入射し、壁面部42の内部を導光した後に出射しリング状に発光する発光面となる。図面においては上側に向かってリング状に発光するように配置している。
壁面部42には導光チューブ3が内周面または外周面に取付けられる。導光チューブ3の側面部33から出射した光は、導光チューブ3を固定した内周面または外周面から壁面部42の内部に入射し、壁面部42の内部を導光した後に第1端面45から出射してリング状に発光する。
次に導光チューブ3の導光部材4への取付構造について説明する。図3は、図1にて示したリング照明装置1のA-A線に沿った断面図である。図4は、図3の導光チューブ3の壁面部42への取付状態を説明するためにB部を拡大して説明する断面図である。図5は、導光体5の要部を説明する概略斜視図である。なお、図5は本体部12に光源ユニット11を取り付ける領域を示す図1のC部に相当する。また、理解しやすくするために光学系に関係する部材のみを図示し、ケース部材6や光源を搭載する基板などを省略するとともに模式的に示している。
壁面部42の外周面44には、導光チューブ3を保持して固定するための保持部47が形成されている。保持部47は、外周方向に向かって突出する押さえ部47aと係止片47bとからなる。押さえ部47aは、壁面部42と同一の透光性材料により一体に形成されており、壁面部42に対してほぼ直交するように外周方向に延びた平面である。また、押さえ部47aは、図2に示すように外周面44の周回方向において切れ目なく少なくとも1周する螺旋状に形成されている。螺旋状に形成している理由については後述する。
導光チューブ3は柔軟性を備えており、導光部材4の形状に沿って延伸するように配置する。大きな屈曲部が生じないように緩やかな曲率、本実施形態では円弧形状にするとともに、押さえ部47aと同様に少なくとも1回は周回する螺旋状となるように延伸させている。保持部47は、発光面となる第1端面45側、すなわち図3および図4では上側に押さえ部47aが位置し、下側には外周方向に等間隔に係止片47bを設けている。係止片47bは押さえ部材47aと平行な方向に突出している。係止片47bは先端が僅かにフック形状(図示せず)とされ導光チューブ3が脱落しないようになっている。これにより上側から順に押さえ部47a、導光チューブ3、係止片47bが位置することになり、導光チューブ3は押さえ部47aと接触した状態で固定されることになる。
また、押さえ部47aは導光チューブ3の外径よりも大きい幅(壁面部42からの突出する長さ)を有している。したがって、導光チューブ3の側面から出射光は、押さえ部47aから効率的に導光部材4の中に光を取り込むことができる。また、押さえ部47aが発光面側となる上側に位置するように設けている。押さえ部47aを下側に設ける場合に比べたときに、上側に設けているので、押さえ部47aから入射する光は、壁面部42の全周において1周の間の何れの箇所においても、それぞれの場所の導光チューブ3からの出射光に対して等しい割合で入射することになり、結果として第1端面45から出射する光の均一性を維持することに寄与する。
導光チューブ3の側面部33は、図3に示すように隣接する係止片47bの間および押さえ部47aと係止片47bとの間において露出している。これら露出部の全てを覆うために遮光性材料からなるケース部材6を設ける。ケース部材6は、導光部材4の第1端面45を含む露出部45a以外の領域も覆うようにする。具体的には、図1に示したように本体部12に光源ユニット11を取り付ける取付部と、導光部材4の露出部45aを除く領域を覆うために、図3に示すように導光部材4の内周面43および第2端面46を覆う壁面側ケース47bと、保持部47を含む導光部材4の外周面44と導光チューブを覆う保持部側ケース6aの2部品を係合している。
保持部側ケース6aは、螺旋状に形成した押さえ部47aに応じた形状としている。それゆえ図3に示したようにA-A断面の両端側(紙面左側と紙面右側)では、押さえ部47aを覆うケース6aの上側表面の高さが異なっている。保持部側ケース6aは、保持部側ケース6aと導光部材4とで、導光チューブ3を内部に収容する第1空間7を形成するとともに、前記第1端面が露出するようにして取り付けられている。
また、ケース部材6の内側表面6cは反射率を高くすることが好ましい。反射率を高くすることで導光チューブ3および導光部材4から漏れ出た光を反射して、導光部材4内に入射させることができるからである。そこで、本実施形態ではケース部材6を白色の粒状アルミナを白色系樹脂材料に混入して形成し、外側表面に着色層を施した。ケース部材6として、導光チューブ3側の内側表面が白色系材料となるようにして形成したもの、内側表面に金属反射膜などの光反射層を備えるものとしても良い。
少なくとも第1空間7を形成するケース部材の内側表面は白色系材料もしくは光反射層を備えることが好ましい。第1空間7内に出射した光を第1空間内で繰り返し反射または第1空間7内の様々な場所で反射することでいろいろな方向から導光部材4内に光を取り込むことができるからである。いろいろな方向の光から入射する光を再利用することで、第1端面45から出射する光も様々な方向に向かって拡散させて出射させることができ光の減衰を抑えて均一性を高めることができる。
導光チューブ3の入射面31aは導光チューブの一方の端面であり、図5に示したように光源2から出射した光が入射する。光源2は、光源2から出射した光は図5のように直接入射面31aから入射するようにして光源ユニット11の所定位置に形成しても良いが、光源2から出射した光を効率よく入射面31aから入射するようにするために集光レンズやリフレクタを介して集光させた後に入射させることが好ましい。入射面31aを備える一端部31は、周端面32aを備える他端部32の下側に位置する。換言すれば、周端部32は、一端部31よりも発光面となる第1端面45側に位置している。
次に螺旋状となるように導光チューブ3および押さえ部材47aを配置している点について説明する。
導光チューブ3は、第1端面45と導光チューブの側面部33との距離が導光チューブの一端部31側から他端部32側に向かうにしたがって小さくなるように形成されている(図2,3参照)。同様に押さえ部47aも、第1端面45と押さえ部47aとの距離が、導光チューブの一端部31側から他端部32側に向かうにつれて小さくなるように形成されている。すなわち、導光チューブ3および押さえ部47aは、螺旋状に形成されている。光源ユニット11は、光源ユニット11から出射する光源2からの出射光が導光チューブの一端部31に設けられている入射面31aに向かうように本体部12に取付けられている。
入射面31aを備える一端部31は、終端面32aを備える他端部32の下側に位置しているので、一端部31に比べて入射面31aから遠い位置にある他端部32は、導光部材4からの光が出射する発光面である第1端面45までの距離が近くに位置している。他端部32は一端部31に比べて導光チューブ3の内部に入射した光が減衰するため、他端部32付近の側面部から出射する光の輝度は、一端部31付近の側面部から出射する光の輝度に比べてどうしても低くなる(暗くなる)。それ故、本実施形態では輝度が低くなる(暗くなる)他端部32側に進むにつれて、導光チューブ3の一端部31に位置する側面部33と第1端面45までの最短距離が最も短くなるように次第に変化する螺旋形状としている。
押さえ部47aも、導光チューブ3の一端部31が接する部分の押さえ部47aと第1端面45までの最短距離が、他の部分の押さえ部47aとの距離に比べて最も短くなるように次第に変化する螺旋形状としている。導光部材4においては、壁面部42および押さえ部47aの内部を導光する光の減衰率が同一ならば、発光面である第1端面45との距離が近いものほど明るく、距離が遠いものほど減衰して暗くなる。そこで、押さえ部47aも螺旋形状とすることで、相対的に輝度の高い光を出射する導光チューブ3の一端部31側においては第1端面45と押さえ部47aとの距離を相対的に長くし、相対的に輝度の低い光を出射する導光チューブ3の他端部32側においては第1端面45と押さえ部47aとの距離を相対的に短くする。これにより、導光チューブ3の側面部33と第1端面45との距離を環状の壁面部の全周囲において同一とした場合に比べて、発光面から出射する光の均一性を高めることができる。
螺旋状としたことで、図2および図4に示すように、導光チューブ3は、他端部32の下側に一端部31が位置し、上面視において重なるように配置することができる。入射面31aから最も遠い他端部32は特に暗くなりやすい。そこで、最も減衰して暗くなる他端部32の下側に重ねて配置する(図2および図5における領域X参照)。
また、入射面31aの近くに光源ユニット11を設けているので、一端部31は特に明るくなりやすい。そこで、最も減衰して暗くなる他端部32の下側に重ねて配置することで、他端部32が一端部31から押さえ部47aに向かう光の遮蔽物とすると良い(図5における領域Y参照)。具体的には図5に示したように、本実施形態では導光チューブ3を重ねて配置している領域Zにおいて、一端部31側の導光チューブ3が接する押さえ部47aを入射面31a側の一部の領域部分Yでは形成していない。これにより、特に明るくなりやすい入射面近くの領域Yでの減衰率をより高めることができる。
なお、明るさを均一化するには最も暗い他端部32を基準として明るい部分が暗くするように遮光するフィルタを押さえ部に設ければ良い。しかしながら、単純に遮光するフィルタを設けたのでは、光源から出射した光の利用効率が劣る。そこで、本実施の形態では、一端部31側においては第1空間7内に積極的漏れ光を生じさせるとともにケース部材6の内側表面6cの反射率を高くして他端部32を明るくする。さらに、重なるように配置して最も遠い他端部32を明るくしたので、明るい輝度を基準として均一化を図ることができる。穴の周囲から均一な光を出射するリング照明を得ることができる。螺旋形状、特に第1端面から導光チューブ3および押さえ部47aまでの距離は、リング状に周回する際の光の減衰率に応じて変更する。螺旋形状を調整することで均一性の度合いを変えることができる。
さらに、導光チューブ3の入射面31aが他端部32の下側に位置しているので、螺旋形状とせずに同一平面内に一端部31と他端部32の両方が位置する場合に比べて、光源ユニット12を取り付けたときに、光源ユニット12と導光チューブの他端部32とが干渉して取付けができないという問題が生じないので、光源ユニット12の取付けにあたり取付上の制約が少なくなり取付精度の幅を広くすることができ、光源ユニット12の取付けが容易となる。
本実施形態では、ケース部材6の形状を保持部47の形状に沿ったものとせずに、導光チューブ3の体積よりも大きな容積を持つ第1空間7が形成されるようにしている。第1空間47の大きさを大きくすることで、第1空間7の内部に漏れ出た光の拡散性を高め、様々な方向から導光部材4に入射させて再利用することを目的としているからである。また、図4に示したように、保持部47に保持された導光チューブ3は外周面44と接していない。これも導光チューブ3と外周面44との間に形成される第2空間8での拡散性を高めるためである。第2空間での拡散性の寄与度は第1空間7における拡散性に比べて小さいので、第2空間8が生じないように導光チューブ3と外周面44が接するように配置しても良い。
また、本実施形態において導光部材4の露出部45aは、図1および図3に示したようにケース部材6よりも上面側に突出するように形成している。これにより、第1端面45のみでなく第1端面45に繋がっている内周面43および外周面44の一部からも光が出射するので、指向性の少ないリング照明を得ることができる。
次に光源ユニット11について図1および図6を参照しながら説明する。図7は光源ユニットを示す概略断面図である。本体部12のケース部材6に光源ユニット取付部6dが形成されており、光源ユニット11を所定位置に固定する。光源ユニット11の内部にはLEDなどの小型の光源2と、光源2および光源2を点灯制御するための図示しない回路部品を実装した回路基板11bが収容されている。回路基板11cにはコネクタ部11eの内部にまで延びるコネクタ端子11dが接続されている。コネクタ部11eに図示しない電源および制御部からの信号を供給するためのコネクタが接続される。なお、本実施形態では光源ユニット11を本体部12に着脱可能なものとしたが、本体部12と一体化することもできる。
図9は、第1の実施形態のリング照明装置をカップホルダに用いた場合について、一部を切り欠いて説明する概略斜視図である。カップホルダ100は、飲料等のカップ101を収容する凹部を備えるカップホルダ本体部102と、カップ101を挿入する開口103を形成する上縁部104に取り付けたリング照明装置1とで構成されている。リング照明装置1は、上述した第1の実施形態と同一の構成である。リング照明装置1はリング状に発光するので、上縁部104がリング照明装置1により発光する。これによりカップ挿入口が目立つものとなり、カップの誤挿入などを抑止することができる。また、開口103の周囲から均一な光を出射するのでカップホルダ100の商品性を高めることができる。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態においては、導光チューブ3を保持する保持部47を外周面44に設けた導光部材4を用いた。第2の実施形態においては、図8に示すように壁面部140の第1端面141と反対側となる第2端面142において壁面部140に対して垂直方向に延びる押さえ部143を螺旋状に形成した。導光チューブ3は押さえ部143と接するようにして押さえ部143の下側に設置し、押さえ部143と図示しないケース部材とで導光チューブ3固定するものとした。他の構成については第1実施例と同一であるので、説明は省略する。
第2の実施形態においても、導光チューブ3および押さえ部143を螺旋状に形成している。また、押さえ部は、第1の実施の形態と同様に、第1端面と押さえ部との距離が、導光チューブの一端面側から他端面側に向かうに連れて小さくなるように形成されている。これにより、導光チューブ3の側面部から出射した光源からの光は、導光部材の内部に入射し、壁面部の内部を導光した後に第1端面から出射してリング状に発光する。このとき、導光チューブ3および押さえ部143を螺旋状に形成しているので、発光面の均一性が向上する。
以上のような実施形態によれば、少ない光源数で小型で均一な光を出射するリング照明を得ることができる。
次にリング照明の発光面の明るさの均一性について実施例にて説明する。
〔実施例〕
導光チューブ3としてガラス製の外径3.65mmφの側面部33から拡散光を出射する光ファイバーを用いた。アクリル樹脂にて半径85mmφとして図1から図3に示した形状の導光部材4を形成し、導光チューブ3を外周面44に形成した保持部に固定し、ケース部材を取り付けた。ケース部材は白色樹脂を用いた。光源2としてLEDを使用し、LED光源から出射する光を光源ユニット12に設けた集光レンズを介して導光チューブ3の入射面31aから入射させた。
〔比較例〕
上記実施例と同一材料の導光チューブ、同一形状の壁面部を有する導光部材を用い、螺旋形状とせずに、発光面から導光チューブまでの距離が外周方向において同一とした点のみが相違し、他の点を同一としたリング照明装置を試作した。
図10は比較例および実施例の均一性を示す輝度の変化率を示すグラフである。(A)が比較例、(B)が実施例である。時計6時方向を導光棒の入射面近傍位置を光源位置とみなして、時計まわりに螺旋状に導光している。何れのグラフも上面、すなわち発光面である第1端面側から測定した輝度もので、光源位置の明るさを100%として、リング状の所定位置における明るさを入射面近傍の位置の明るさを基準としてパーセントで表している。中心点からの距離が一定な場合には均一性が高く、中心点は0%、すなわち非発光の状態を示す。
図10(A)の比較例の場合には光源位置の100%から38.5%まで次第に減衰して暗くなっている。一方、図10(B)の実施例の場合には光源位置の100%から81.9%までしか減衰していない。螺旋状とすることで、輝度の均一性が改善されている。
以上に、本発明の実施形態及び実施例を説明したが、上記実施形態および実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその趣旨から逸脱することなく他の様々な形で構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。例えば、異なる発光色のLEDを用いた複数の光源ユニットを準備し、光源ユニットを交換することで、異なる発光色のリング照明を得ることができる。また、螺旋形状とした導光チューブを導光部材の外周側に設けたが、内周面に設けても良い。また、リング照明をカップホルダ100に適用した例を示したが、その他の車載部品、例えば円形のスピーカーの周囲を光らせてスピーカーを照明によって装飾する演出用の照明などに用いることもできる。導光チューブと導光部材を同心円形状に形成したが楕円や八角形などの多角形状などとすることもできる。
本リング照明装置は、センターコンソール、エアコン送風口などに周囲に装飾目的で適用することができる。また、家電製品、空調機などの電機製品などの車載以外の用途にも適用できる。
1…リング照明装置
11…光源ユニット
11a…集光レンズ
11b…回路基板
11c…コネクタ端子
11e…コネクタ部
12…本体部
2…光源
3…導光チューブ
31…一端部
31a…入射面
32…他端部
32a…終端面
33…側面部
34…透明層
35…拡散層
4…導光部材
41…穴部
42、140…壁面部
43…内周面
44…外周面
45、141…第1端面(発光面)
45a…露出部
46、142…第2端面
47…保持部
47a、143…押さえ部
47b…係止片
49…光源取付部
5,150…導光体
6…ケース部材
6a…保持部側ケース
6b…壁面側ケース
6c…内側表面
6d…光源ユニット取付部
7…第1空間
8…第1空間
100…カップホルダ
図1は、本発明に係る実施形態におけるリング照明装置を示す(A)上面図および(B)正面図である。 図2は、第1の実施の形態のリング照明装置の導光体の構成を分解して示す斜視図である。 図3は、図1のA-A線に沿った断面図である。 図4は、図3のB部を拡大して説明する断面図である。 図5は、導光体の要部を説明する概略斜視図である。 図6は、導光チューブの一例を示す断面図である。 図7は、光源ユニットを示す概略断面図である。 図8は、第2の実施の形態のリング照明装置の導光部材を示す概略斜視図である。 図9は、第1の実施の形態のリング照明装置を取り付けたカップホルダを示す概略図である。 図10は、比較例および実施例の均一性を示す輝度測定値である。(A)が比較例、(B)が実施例である。

Claims (5)

  1. 光源と
    前記光源から出射した光が入射する入射面を有する一端部と、前記一端部と反対側の他端部と、側面部とを備え、前記側面部から周囲方向に拡散して前記光源から入射した光を出射する円柱状の導光チューブと、
    中央に穴部を有する環状の壁面部と前記導光チューブを保持する保持部とを備え、透光性材料からなる導光部材と、
    前記導光チューブおよび前記導光部材の一部を覆う非透過性材料からなるケース部材と、を備えるリング照明装置であって、
    前記壁面部は、前記穴部と接する内周面と、前記内周面と対向する外周面と、前記内周面および前記外周面に接続する第1端面と、前記第1端面に対向する第2端面を有し、
    前記ケース部材と前記導光部材は、前記導光チューブを内部に収容する第1空間を形成するとともに、前記第1端面が露出するように取り付けられており、
    前記導光部材の前記内周面または前記外周面には、前記第1空間内に突出する押さえ部が形成されており、
    前記押さえ部は、前記第1端面と前記押さえ部との距離が、前記導光チューブの一端面側から他端面側に向かうに連れて小さくなるように形成されており、
    前記導光チューブは、前記第1空間内において前記押さえ部に接触するように固定されており、
    前記導光チューブの側面部から出射した前記光源からの光は、前記第1空間内において前記導光部材の内部に入射し、前記壁面部の内部を導光した後に前記第1端面から出射してリング状に発光するリング照明装置。
  2. 前記第1空間内には、前記押さえ部材と平行な方向に突出して前記導光チューブを挟んで前記導光チューブを所定形状に保持する係止片を有する請求項1に記載のリング照明装置。
  3. 前記ケース部材は、少なくとも前記第1空間側の内側表面が白色系材料もしくは光反射層を備える請求項1または2に記載のリング照明装置。
  4. 前記第1端面方向から前記導光部材および前記導光チューブを監視したときに、前記導光チューブの他端部が、当該導光チューブの一端部側と重なるように固定されている請求項3に記載のリング照明装置。
  5. 前記導光チューブは、円柱状の中心部に設けられた透明樹脂層と、前記透明樹脂を覆う拡散性樹脂層を備える請求項4に記載のリング照明装置。
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