JP2024072203A - 二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池ケース内の密閉性を向上させる。【解決手段】リチウムイオン電池10は、第1貫通孔20Aを有し、電極体70を収容する電池ケース12と、電池ケース12に接触して設けられ、第2貫通孔52Aを有し、可撓性を有する内側絶縁部材50と、電池ケース12の内側に設けられ、第3貫通孔62Aを有する集電端子60と、第1貫通孔20A、第2貫通孔52A及び第3貫通孔62Aに挿入され、集電端子60、電池ケース12及び内側絶縁部材50を挟み込む外部端子30と、第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、外部端子30と干渉するように設けられ、外部端子が第2貫通孔52Aに挿入されてたわむ凸部56と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、二次電池に関する。
二次電池では、電池ケースの内側に収容された電極体に接合された集電端子に接続され、電池ケースの貫通孔を介して、電池ケースの外部に引き出される外部端子を備えることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、端子引出孔を有する電池ケースと、台座部から突設したリベット部を有する電極端子と、ケースと電極端子との隙間をシールするシール部材とを備え、リベット部の先端は、平板部を端子軸方向に圧縮するように一定圧にてかしめられている密閉型電池が開示されている。
ところで、二次電池では、電池ケース内の密閉性を向上させることが好ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、電池ケース内の密閉性を向上させた二次電池を提供することが目的である。
本発明の第1態様の二次電池は、第1貫通孔を有し、電極体を収容する電池ケースと、前記電池ケースに接触して設けられ、第2貫通孔を有し、可撓性を有する絶縁部材と、前記電池ケースの内側に設けられ、第3貫通孔を有する集電端子と、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔に挿入され、前記集電端子、前記電池ケース及び前記絶縁部材を挟み込む外部端子と、前記第2貫通孔の内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、前記外部端子と干渉するように設けられ、前記外部端子が前記第2貫通孔に挿入されてたわむ凸部と、を備える。
本発明の第2態様の二次電池では、本発明の第1態様の二次電池において、前記凸部は、前記外部端子の挿入方向において、前記第2貫通孔の出口側に設けられている。
本発明の第3態様の二次電池では、本発明の第1態様又は第2態様の二次電池において、前記凸部は、前記外部端子が前記第2貫通孔に挿入されてたわんだ際に、前記絶縁部材から飛び出さない位置に設けられている。
本発明の第4態様の二次電池では、本発明の第1態様から第3態様のいずれか1つの二次電池において、前記外部端子の挿入方向において、前記第2貫通孔の入口側は、前記第2貫通孔の出口側より大きい径に形成されている。
本発明の第5態様の二次電池では、本発明の第1態様から第4態様のいずれか1つの二次電池において、前記外部端子は、前記電池ケースの外側から内側に向けて挿入されている。
本発明の第6態様の二次電池では、本発明の第1態様から第5態様のいずれか1つの二次電池において、前記凸部が設けられた前記絶縁部材は、前記電池ケースの内側に設けられている。
本発明の第1態様の二次電池では、第2貫通孔の内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、外部端子と干渉するように設けられ、外部端子が第2貫通孔に挿入されてたわむ凸部を備えることで、外部端子が第2貫通孔に挿入された際に、凸部が、外部端子の挿入方向にたわむ。そのため、絶縁部材が外部端子に密着して取り付けられる。その結果、電池ケース内の密閉性を向上させることができる。
本発明の第2態様の二次電池では、凸部は、外部端子の挿入方向において、第2貫通孔の出口側に設けられていることで、外部端子の挿入方向において、第2貫通孔の入口側は、第2貫通孔の出口側と比べて、大きい径とされる。そのため、外部端子を第2貫通孔に挿入しやすくすることができる。
本発明の第3態様の二次電池では、凸部は、外部端子が第2貫通孔に挿入されてたわんだ際に、絶縁部材から飛び出さない位置に設けられていることで、外部端子が第2貫通孔に挿入されて、凸部が外部端子の挿入方向にたわんだ際に、たわんだ凸部が絶縁部材から突出しない。そのため、たわんだ凸部と、集電端子とを干渉させないようにすることができる。その結果、集電端子を狙いの位置に配置することができる。
本発明の第4態様の二次電池では、外部端子の挿入方向において、第2貫通孔の入口側は、第2貫通孔の出口側より、大きい径に形成されていることで、外部端子を第2貫通孔に挿入しやすくすることができる。
本発明の第5態様の二次電池では、外部端子は、電池ケースの外側から内側に向けて挿入されていることで、凸部が電池ケースの内側に向けてたわむ。そのため、凸部が電池ケースの外側に向けてたわむ場合と比較して、電池ケースの内側の電解液の漏洩を抑制することができる。
本発明の第6態様の二次電池では、凸部が設けられた絶縁部材は、電池ケースの内側に設けられていることで、電池ケースの内側において、絶縁部材と外部端子とが密着される。そのため、電池ケースの内側の電解液の漏洩をより抑制することができる。
以下、本実施形態に係る二次電池について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る二次電池は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の車載用電源として使用される組電池を構成するリチウムイオン電池とする例を説明する。なお、各図において、矢印Dは、リチウムイオン電池10の長手方向Dを示し、矢印Eは、リチウムイオン電池10の幅方向Eを示し、矢印Fは、リチウムイオン電池10の上下方向Fを示している。単に外側及び内側を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、電池ケース12の蓋部材20に対するものとする。
[リチウムイオン電池10の構成]
図1及び図2に示すように、リチウムイオン電池10は、電池ケース12と、蓋アセンブリ14と、電極体70と、絶縁フィルム80と、を有している。
図1及び図2に示すように、リチウムイオン電池10は、電池ケース12と、蓋アセンブリ14と、電極体70と、絶縁フィルム80と、を有している。
(電池ケース12)
電池ケース12は、収容体15と、蓋部材20と、を有している。
電池ケース12は、収容体15と、蓋部材20と、を有している。
<収容体15>
収容体15は、例えば、アルミニウム製であり、上面が開放した、長手方向Dに長い矩形の箱状に形成されている。
収容体15は、例えば、アルミニウム製であり、上面が開放した、長手方向Dに長い矩形の箱状に形成されている。
<蓋部材20>
蓋部材20は、例えば、アルミニウム製であり、長手方向Dに延在した矩形の板状に形成されている。蓋部材20には、安全弁22と、注入口24と、第1貫通孔20Aと、が設けられている。
蓋部材20は、例えば、アルミニウム製であり、長手方向Dに延在した矩形の板状に形成されている。蓋部材20には、安全弁22と、注入口24と、第1貫通孔20Aと、が設けられている。
安全弁22は、長手方向Dにおける蓋部材20の中央付近に配置されている。安全弁22は、電池ケース12の内部圧力の値が所定圧力に到達した場合に開弁し、電池ケース12内部に発生したガスを排出する。
注入口24は、安全弁22の近傍に設けられ、蓋部材20の板厚方向に貫通した貫通孔として形成されている。注入口24は、電池ケース12内に電解液を注入する際に用いられる。注入口24には、キャップ26が、例えば、レーザ溶接によって、気密にシールされて取り付けられている。
第1貫通孔20Aは、蓋部材20の板厚方向に貫通して形成されている。第1貫通孔20Aは、長手方向Dにおいて、蓋部材20の一端側と他端側に設けられている。第1貫通孔20Aは、後述する外側絶縁部材40の内フランジ部46の外径より若干大きな内径を有している。
収容体15の内側に、電極体70と、絶縁フィルム80と、集電端子60と、内側絶縁部材50と、が収容された状態で、蓋部材20が、例えば、レーザ溶接によって、収容体15の開口を塞ぐように取り付けられる。
(電極体70)
図1に示すように、電極体70は、正極シートと負極シートとセパレータシートが積層された状態で、捲回されて横断面が扁平状に形成されている。電極体70は、発電体72と、正極集電部76と、負極集電部74と、を有する。
図1に示すように、電極体70は、正極シートと負極シートとセパレータシートが積層された状態で、捲回されて横断面が扁平状に形成されている。電極体70は、発電体72と、正極集電部76と、負極集電部74と、を有する。
発電体72は、正極シートのうち正極活物質が塗工された領域と、負極シートのうち負極活物質が塗工された領域と、セパレータシートと、が積層されて形成されている。発電体72は、リチウムイオン電池10の電気エネルギーを蓄積する機能を有する。
正極集電部76は、活物質が塗工されておらず、正極シートが捲回されて形成されている。負極集電部74は、活物質が塗工されておらず、負極シートが捲回されて形成されている。
(絶縁フィルム80)
絶縁フィルム80は、例えば、ポリプロピレン等の絶縁材により、収容体15の開口側に開口する袋状に形成されている。絶縁フィルム80は、電極体70とともに電池ケース12に収容され、電極体70と収容体15とが絶縁されるようになっている。
絶縁フィルム80は、例えば、ポリプロピレン等の絶縁材により、収容体15の開口側に開口する袋状に形成されている。絶縁フィルム80は、電極体70とともに電池ケース12に収容され、電極体70と収容体15とが絶縁されるようになっている。
(蓋アセンブリ14)
蓋アセンブリ14は、外部端子30と、絶縁部材としての外側絶縁部材40と、絶縁部材としての内側絶縁部材50と、蓋部材20と、集電端子60と、を備えている。
蓋アセンブリ14は、外部端子30と、絶縁部材としての外側絶縁部材40と、絶縁部材としての内側絶縁部材50と、蓋部材20と、集電端子60と、を備えている。
電池ケース12の長手方向Dの一端側には、正極端子16が設けられ、電池ケース12の長手方向Dの他端側には、負極端子17が設けられている。正極端子16を構成する外部端子30及び集電端子60は、例えば、アルミニウムで形成され、負極端子17を構成する外部端子30及び集電端子60は、例えば、銅で形成されている。正極端子16と負極端子17とは、外部端子30及び集電端子60の材料が異なる以外は、同様の構成であることから、以下では、主に正極端子16について説明する。
(外部端子30)
図2及び図3に示すように、外部端子30は、座部32と、軸部34と、を備えている。
図2及び図3に示すように、外部端子30は、座部32と、軸部34と、を備えている。
座部32は、上下方向Fを板厚方向とした矩形の板状に形成され、電池ケース12の外側に配置されている。軸部34は、座部32の下面の中央部から、下方に延在した円柱状に形成され、電池ケース12の外側から、蓋部材20の第1貫通孔20Aに挿入されて、電池ケース12の内側に及んで設けられている。軸部34の先端(下端)には、軸部34の先端部が加締められたカシメ部36を備えている。
(外側絶縁部材40)
外側絶縁部材40は、例えば、フッ素樹脂等の絶縁性のある材料で形成され、蓋部材20に接触して、電池ケース12の外側に配置されている。外側絶縁部材40は、上下方向Fから見て、矩形状に形成されている。外側絶縁部材40は、本体部42と、外フランジ部44と、内フランジ部46と、第4貫通孔46Aと、を有している。
外側絶縁部材40は、例えば、フッ素樹脂等の絶縁性のある材料で形成され、蓋部材20に接触して、電池ケース12の外側に配置されている。外側絶縁部材40は、上下方向Fから見て、矩形状に形成されている。外側絶縁部材40は、本体部42と、外フランジ部44と、内フランジ部46と、第4貫通孔46Aと、を有している。
本体部42は、上下方向Fを板厚方向とした矩形の板状に形成されている。本体部42の中央には、本体部42の板厚方向に貫通した円形の第4貫通孔46Aが形成されている。第4貫通孔46Aは、外部端子30の軸部34の外径より若干大きな内径L1(例えば、4.0mm)に形成されている。
外側絶縁部材40の第4貫通孔46Aに、外部端子30の軸部34が挿入されている。外側絶縁部材40の本体部42に、外部端子30の座部32が設置されている。
外フランジ部44は、本体部42の外周縁から上方に延在したリブ状に形成されている。外フランジ部44は、外部端子30の座部32の外周を取り囲むように配置されている。
内フランジ部46は、本体部42の内周縁から下方に延在したリブ状に形成されている。内フランジ部46は、蓋部材20の第1貫通孔20Aに挿入されている。
(内側絶縁部材50)
内側絶縁部材50は、例えば、ポリフェニレンサルファイド等の耐液性と可撓性と絶縁性のある材料で形成され、蓋部材20に接触して、電池ケース12の内側に配置されている。内側絶縁部材50は、上下方向Fから見て、矩形状に形成されている。内側絶縁部材50は、本体部52と、外フランジ部54と、第2貫通孔52Aと、凸部56と、を有している。
内側絶縁部材50は、例えば、ポリフェニレンサルファイド等の耐液性と可撓性と絶縁性のある材料で形成され、蓋部材20に接触して、電池ケース12の内側に配置されている。内側絶縁部材50は、上下方向Fから見て、矩形状に形成されている。内側絶縁部材50は、本体部52と、外フランジ部54と、第2貫通孔52Aと、凸部56と、を有している。
本体部52は、上下方向Fを板厚方向として矩形の板状に形成されている。本体部52の中央には、本体部52の板厚方向に貫通した円形の第2貫通孔52Aが形成されている。第2貫通孔52Aは、外部端子30の軸部34の外径より若干大きな内径L1(例えば、4.0mm)に形成されている。
外フランジ部54は、本体部52の外周縁から下方に延在したリブ状に形成されている。外フランジ部54は、後述する集電端子60のベース部62の外周を取り囲むように配置されている。
<凸部56>
図4(A)に示すように、凸部56は、第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出した断面矩形状に形成されている。凸部56は、上下方向Fにおいて、第2貫通孔52Aの中間より下側に設けられている。凸部56は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの出口側(下側)に設けられている。
図4(A)に示すように、凸部56は、第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出した断面矩形状に形成されている。凸部56は、上下方向Fにおいて、第2貫通孔52Aの中間より下側に設けられている。凸部56は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの出口側(下側)に設けられている。
凸部56が設けられることで、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの入口側(上側)は、第2貫通孔52Aの出口側(下側)より大きい径に形成されている。
凸部56は、第2貫通孔52Aに挿入される軸部34に対して、所定の長さW(例えば、10μ)干渉するように形成されている。凸部56の厚さT2(例えば、1μ)は、本体部52の厚さT1(例えば、0.6mm)に対して、薄く形成されている。
図4(B)に示すように、凸部56は、外部端子30の軸部34が、電池ケース12の外側から内側に向けて第2貫通孔52Aに挿入されてたわんだ際に、内側絶縁部材50の下面から下方に飛び出さない位置に設けられている。
(集電端子60)
図1及び図2に示すように、集電端子60は、内側絶縁部材50の本体部52の下面に接触して、電池ケース12の内側に配置されている。集電端子60は、ベース部62と、接続片64と、を有している。
図1及び図2に示すように、集電端子60は、内側絶縁部材50の本体部52の下面に接触して、電池ケース12の内側に配置されている。集電端子60は、ベース部62と、接続片64と、を有している。
図2及び図3に示すように、ベース部62は、上下方向Fを板厚方向とした矩形の板状に形成されている。ベース部62の中央には、ベース部62の板厚方向に貫通した円形の第3貫通孔62Aが形成されている。第3貫通孔62Aは、外部端子30の軸部34の外径より若干大きな内径L2(例えば、4.0mm)に形成されている。
図1に示すように、接続片64は、幅方向Eを板厚方向とした矩形の板状に形成されている。正極端子16の接続片64は、電極体70の正極集電部76に、例えば、抵抗溶接によって、接合されている。負極端子17の接続片64は、電極体70の負極集電部74に、例えば、抵抗溶接によって、接合されている。
[蓋アセンブリ14の組立方法]
図5に示すように、軸部34の先端が上方を向く姿勢で、外部端子30を治具2に固定する。次いで、外側絶縁部材40を上方から下方に移動して、外側絶縁部材40の第4貫通孔46Aに軸部34を挿入する。次いで、蓋部材20を上方から下方に移動して、蓋部材20の第1貫通孔20Aに軸部34及び内フランジ部46を挿入する。
図5に示すように、軸部34の先端が上方を向く姿勢で、外部端子30を治具2に固定する。次いで、外側絶縁部材40を上方から下方に移動して、外側絶縁部材40の第4貫通孔46Aに軸部34を挿入する。次いで、蓋部材20を上方から下方に移動して、蓋部材20の第1貫通孔20Aに軸部34及び内フランジ部46を挿入する。
次いで、内側絶縁部材50を上方から下方に移動して、内側絶縁部材50の第2貫通孔52Aに軸部34を挿入する。この際、図4(B)に示すように、凸部56が外部端子30の軸部34に衝突して、挿入方向Gの出口側にたわむ。
次いで、図5に示すように、集電端子60を上方から下方に移動して、集電端子60のベース部62の第3貫通孔62に軸部34を挿入する。
次いで、図2に示すように、外部端子30の軸部34の先端を加締めてカシメ部36を形成して、蓋アセンブリ14を形成する。蓋アセンブリ14では、外部端子30の座部32とカシメ部36とによって、集電端子60と、内側絶縁部材50と、蓋部材20と、外側絶縁部材40と、が挟み込まれている。
[リチウムイオン電池10の動作]
上記のように構成されたリチウムイオン電池10では、電極体70の出力が外部端子30から取り出され、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源として使用される。
上記のように構成されたリチウムイオン電池10では、電極体70の出力が外部端子30から取り出され、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源として使用される。
[作用]
本実施形態のリチウムイオン電池10は、第1貫通孔20Aを有し、電極体70を収容する電池ケース12と、電池ケース12に接触して設けられ、第2貫通孔52Aを有し、可撓性を有する内側絶縁部材50と、電池ケース12の内側に設けられ、第3貫通孔62Aを有する集電端子60と、第1貫通孔20A、第2貫通孔52A及び第3貫通孔62Aに挿入され、集電端子60、電池ケース12及び内側絶縁部材50を挟み込む外部端子30と、第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、外部端子30と干渉するように設けられ、外部端子が第2貫通孔52Aに挿入されてたわむ凸部56と、を備える(図2参照)。
本実施形態のリチウムイオン電池10は、第1貫通孔20Aを有し、電極体70を収容する電池ケース12と、電池ケース12に接触して設けられ、第2貫通孔52Aを有し、可撓性を有する内側絶縁部材50と、電池ケース12の内側に設けられ、第3貫通孔62Aを有する集電端子60と、第1貫通孔20A、第2貫通孔52A及び第3貫通孔62Aに挿入され、集電端子60、電池ケース12及び内側絶縁部材50を挟み込む外部端子30と、第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、外部端子30と干渉するように設けられ、外部端子が第2貫通孔52Aに挿入されてたわむ凸部56と、を備える(図2参照)。
第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、外部端子30と干渉するように設けられ、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入されてたわむ凸部56を備えることで、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入された際に、凸部56が、外部端子30の挿入方向Gにたわむ。そのため、内側絶縁部材50が外部端子30に密着して取り付けられる。その結果、電池ケース12内の密閉性を向上させることができる。
ところで、図6に示すように、第2貫通孔52Aに凸部56を設けない場合、内側絶縁部材50が外部端子30に対して、狙いの位置からズレて配置される可能性がある。そうすると、集電端子60が内側絶縁部材50に設けられた外フランジ部54等の突起に乗り上げ、集電端子60を狙いの位置に配置することができない、という問題がある。
本実施形態では、第2貫通孔52Aの内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、外部端子30と干渉するように設けられ、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入されてたわむ凸部56を備えることで、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入された際に、内側絶縁部材50が外部端子30に対して、狙いの位置に位置決めされる。そのため、集電端子60を、内側絶縁部材50に対して、狙いの位置に配置して取り付けることができる。
本実施形態のリチウムイオン電池10では、凸部56は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの出口側に設けられている(図3参照)。
凸部56は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの出口側に設けられていることで、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの入口側は、第2貫通孔52Aの出口側と比べて、大きい径とされる。そのため、外部端子30を第2貫通孔52Aに挿入しやすくすることができる。
本実施形態のリチウムイオン電池10では、凸部56は、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入されてたわんだ際に、内側絶縁部材50から飛び出さない位置に設けられている(図4B参照)。
凸部56は、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入されてたわんだ際に、内側絶縁部材50から飛び出さない位置に設けられていることで、外部端子30が第2貫通孔52Aに挿入されて、凸部56が外部端子30の挿入方向Gにたわんだ際に、たわんだ凸部56が内側絶縁部材50から突出しない。そのため、たわんだ凸部56と、集電端子60とを干渉させないようにすることができる。その結果、集電端子60を狙いの位置に配置することができる。
本実施形態のリチウムイオン電池10では、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの入口側は、第2貫通孔52Aの出口側より大きい径に形成されている(図4A参照)。
外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの入口側は、第2貫通孔52Aの出口側より、大きい径に形成されていることで、外部端子30を第2貫通孔52Aに挿入しやすくすることができる。
本実施形態のリチウムイオン電池10では、外部端子30は、電池ケース12の外側から内側に向けて挿入されている(図3参照)。
外部端子30は、電池ケース12の外側から内側に向けて挿入されていることで、凸部56が電池ケース12の内側に向けてたわむ。そのため、凸部56が電池ケース12の外側に向けてたわむ場合と比較して、電池ケース12の内側の電解液の漏洩を抑制することができる。また、外部端子30は、電池ケース12の外側から内側に向けて挿入されていることで、外部端子30の座部32に、バスバーを溶接するための形状を形成することができる。
本実施形態のリチウムイオン電池10では、凸部56が設けられた内側絶縁部材50は、電池ケース12の内側に設けられている(図2参照)。
凸部56が設けられた内側絶縁部材50は、電池ケース12の内側に設けられていることで、電池ケース12の内側において、内側絶縁部材50と外部端子30とが密着される。そのため、電池ケース12の内側の電解液の漏洩をより抑制することができる。
以上、本発明の二次電池を、上記実施形態に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更などは許容される。
上記実施形態では、凸部56は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの出口側(下側)に設けられている例を示した。しかし、凸部は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第2貫通孔52Aの入口側に設けられてもよい。
上記実施形態では、凸部56は、径方向内側に突出した断面矩形状に形成されている例を示した。しかし、図7(A)に示すように、凸部156は、径方向内側に突出した断面三角状に形成されてもよい。この場合、図7(B)に示すように、外部端子30の軸部34を第2貫通孔52Aに挿入することで、凸部156は、挿入方向Gの出口側にたわむ。
上記実施形態では、凸部56は、内側絶縁部材50に設けられる例を示した。しかし、図8(A)に示すように、凸部248は、外側絶縁部材40に設けることもできる。この場合、凸部248は、外部端子30の挿入方向Gにおいて、第4貫通孔46Aの出口側に設けることができる。
上記実施形態では、蓋部材20の第1貫通孔20Aに挿入される内フランジ部46は、外側絶縁部材40に設けられる例を示した。しかし、図8(B)に示すように、蓋部材20の第1貫通孔20Aに挿入される内フランジ部358は、内側絶縁部材50に設けられてもよい。
上記実施形態では、外部端子30の軸部34の先端を加締めてカシメ部36を形成する例を示した。しかし、外部端子30の軸部34の先端は、ナット等の他の締結方法によって締結することもできる。
上記実施形態では、外部端子30は、電池ケース12の外側から内側に向けて挿入されている例を示した。しかし、外部端子は、電池ケースの内側から外側に向けて挿入されてもよい。
上記実施形態では、電極体70は、捲回されて横断面が扁平状に形成されている例を示した。しかし、電極体としては、正極シートと、負極シートと、セパレータシートを積層する積層型としてもよい。
上記実施形態では、二次電池は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車載用電源として使用される組電池を構成するリチウムイオン電池とする例を示した。しかし、二次電池は、この態様に限定されず、ニッケル水素蓄電池等、その他の二次電池としてもよい。
10 リチウムイオン電池(二次電池の一例)
12 電池ケース
20A 第1貫通孔
30 外部端子
50 内側絶縁部材(絶縁部材の一例)
52A 第2貫通孔
56 凸部
60 集電端子
62A 第3貫通孔
70 電極体
G 挿入方向
12 電池ケース
20A 第1貫通孔
30 外部端子
50 内側絶縁部材(絶縁部材の一例)
52A 第2貫通孔
56 凸部
60 集電端子
62A 第3貫通孔
70 電極体
G 挿入方向
Claims (6)
- 第1貫通孔を有し、電極体を収容する電池ケースと、
前記電池ケースに接触して設けられ、第2貫通孔を有し、可撓性を有する絶縁部材と、
前記電池ケースの内側に設けられ、第3貫通孔を有する集電端子と、
前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔に挿入され、前記集電端子、前記電池ケース及び前記絶縁部材を挟み込む外部端子と、
前記第2貫通孔の内周面に全周にわたって、径方向内側に突出し、前記外部端子と干渉するように設けられ、前記外部端子が前記第2貫通孔に挿入されてたわむ凸部と、
を備える二次電池。 - 前記凸部は、前記外部端子の挿入方向において、前記第2貫通孔の出口側に設けられている
請求項1に記載の二次電池。 - 前記凸部は、前記外部端子が前記第2貫通孔に挿入されてたわんだ際に、前記絶縁部材から飛び出さない位置に設けられている
請求項1に記載の二次電池。 - 前記外部端子の挿入方向において、前記第2貫通孔の入口側は、前記第2貫通孔の出口側より大きい径に形成されている
請求項1に記載の二次電池。 - 前記外部端子は、前記電池ケースの外側から内側に向けて挿入されている
請求項1に記載の二次電池。 - 前記凸部が設けられた前記絶縁部材は、前記電池ケースの内側に設けられている
請求項1に記載の二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022182929A JP2024072203A (ja) | 2022-11-15 | 2022-11-15 | 二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024072203A true JP2024072203A (ja) | 2024-05-27 |
Family
ID=91193846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022182929A Pending JP2024072203A (ja) | 2022-11-15 | 2022-11-15 | 二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024072203A (ja) |
-
2022
- 2022-11-15 JP JP2022182929A patent/JP2024072203A/ja active Pending
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