JP2024066988A - ロボット、ロボットの制御方法、物品の製造方法、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

ロボット、ロボットの制御方法、物品の製造方法、制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロボットの関節角度を検出するエンコーダの検出位置の信頼性が低下した場合でも、ロボットの稼働率低下を抑制する。【解決手段】 関節を備えたロボットであって、関節の位置に関する情報を取得する第1位置センサと第2位置センサとを備え、第1位置センサの第1基準位置を、第2位置センサの第2基準位置に基づき取得する、ことを特徴とするロボットを採用した。【選択図】 図4

Description

本発明はロボットに関する。
近年、工場の製造工程における自動化を目的としてロボットが使用されている。このようなロボットにおいては、モータ軸の回転角度、または関節角度を1つのエンコーダで検出し、モータ軸の回転角度または関節角度を制御している。一般的なエンコーダでは1回転分の角度を検出するスケールと回転数を保持する記憶媒体で構成される。このような記憶媒体は、ロボットへの通電が切れ電力が未供給となった場合でも、回転数を保持しておくために電池、キャパシタンスなどが使用されている。しかしながら、電池消耗、電池給電線の断線、短絡等により記憶媒体に保持されている回転数が消失、または信頼性の低下を招く場合がある。これにより、回転数の消失前後、または信頼性低下前後で、エンコーダ検出位置に差異が発生する。例えば3回転分の回転数が消失してしまうと、3回転が0回転となり、回転数の消失前後で3回転分の差異が生じる。
ロボットでは、モータ駆動して各関節角度を制御することにより所望の動作を実行するために、各関節角度を指定するための基準位置が関節毎に設定されている。しかしながら、上述のように回転数の消失前後、信頼性低下前後でエンコーダ検出位置に差異が発生することで、関節毎に元々設定されていた基準位置をエンコーダにより正しく取得できなくなり、所望の動作ができなくなる。そのため、基準位置を復元することが必要となる。このような基準位置の復元方法として、下記特許文献1が一例として開示されている。特許文献1では機構部の原点(基準位置)において取得されたエンコーダ値を不揮発性メモリに格納している。
特開2014-102179号公報
上記特許文献1では、エンコーダと機構部との基準位置を合わせるために、機構部のマニュアル操作を行い、エンコーダと機構部との基準位置を再設定している。しかしながら、電池消耗後のエンコーダは既にエンコーダとしての検出値の信頼性が低く、電池消耗前のエンコーダの検出値を再現できない。そのため、バックアップとして取得していた電池消耗前のエンコーダの基準位置の値に、電池消耗後のエンコーダの値で、ロボットの機構部の基準位置を合わせたとしても、そこには少なからず差が生じている。よってロボットに元々設定されていた基準位置と再設定された基準位置とは少なからず差が発生する。そのためロボットの手先位置、作業位置が変動することを低減するため、ロボット動作を、再設定された基準位置に基づいて再教示する必要がある。しかしながらロボット動作の再教示は、ロボットの停止時間を増大させ稼働率の低下を招いてしまう。
本発明は、ロボットの関節角度を検出するエンコーダの検出位置の信頼性が低下した場合でも、ロボットの稼働率低下を抑制する。
本発明は、関節を備えたロボットであって、前記関節の位置に関する情報を取得する第1位置センサと第2位置センサとを備え、前記第1位置センサの第1基準位置を、前記第2位置センサの第2基準位置に基づき取得する、ことを特徴とするロボットを採用した。
本発明によれば、ロボットの関節角度を検出するエンコーダの検出位置の信頼性が低下した場合でも、ロボットの稼働率低下を抑制することができる。
本実施形態におけるロボットシステム1000の概略図である。 本実施形態におけるロボットシステム1000の制御ブロック図である。 本実施形態における外部入力装置147の概略図である。 本実施形態における制御フローチャートである。 本実施形態における外部入力装置147の表示例である。 本実施形態における制御フローチャートである。 本実施形態におけるロボットシステム1000の制御ブロック図である。 本実施形態における制御フローチャートである。 本実施形態におけるロボットシステム1000の制御ブロック図である。 本実施形態における制御フローチャートである。 本実施形態における外部入力装置847の表示例である。
以下、添付図面に示す実施例を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施例はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。なお以下の図面において、図中の矢印X、Y、Zはロボットシステムの全体の座標系を示す。一般に、XYZ3次元座標系は、設置環境全体のワールド座標系を示す。その他、制御の都合などによって、ロボットハンド、指部、関節などに関して適宜ローカル座標系を用いる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を採用可能なロボットシステムの概略構成を示した説明図である。本実施形態のロボットシステム1000は、ロボットアーム本体200、ロボットハンド本体300、制御装置102、外部入力装置147で構成される。
ロボットシステム1000によって対象物であるワークを把持、操作し、別のワークに組付けることにより、組み付いたワークを工業製品、ないしは物品として製造することができる。例えば、把持対象となるワークに対する操作は、ロボットアーム本体200とロボットハンド本体300を用いて把持対象のワークを把持し、移動させ、別のワークに嵌合または組付といった操作で実行される。また、外部入力装置147は、IF102d、バス102eを介して、制御装置102と接続される。外部入力装置147は、例えばタッチパネルやボタンなどの操作部を備えたティーチングペンダントであり、タッチパネルにはGUIを備えているものとする。
ロボットアーム本体200は、本実施形態では多関節のロボットアームであり、ロボットアーム本体200の根元は固定されている。ロボットアーム本体200は、回転駆動する複数の関節103、104、105、106、107、108で連結されたベース部210、複数のリンク201、202、203、204、205、206を有する。リンク201はベース部210に連結されている。ロボットアーム本体200の各関節には、これらの関節を各々駆動する駆動源としてのモータ、減速機、およびモータの回転角度を検出する位置検出手段としてのエンコーダ、力を検出するトルクセンサがそれぞれ設けられている。後述するが、本実施形態では、エンコーダを冗長構成としており、各関節に2つずつ設けられているものとする。
ロボットアーム本体200の先端部であるリンク206には、ロボットハンド本体300が取り付けられている。ロボットハンド本体300およびリンク206は関節108により回転することが可能となっている。ロボットアーム本体200の関節103~108を駆動させることで、ロボットアーム本体200を様々な姿勢に位置させ、ロボットハンド本体300を様々な位置、姿勢に位置させることができる。
ロボットアーム本体200の先端には、エンドエフェクタであるロボットハンド本体300が装着されている。ロボットハンド本体300はハンド基部301を備えており、ハンド基部301には指部302が設けられている。エンドエフェクタはロボットアーム本体200における所定部位である。
制御装置102は、CPU(Central Processing Unit)102a、ROM(Read Only Memory)102b、RAM(Random Access Memory)102cを有している。また外部との通信を担うIF(Inter Face)102dを有している。これらはバス102eを介して互いに通信可能なように構成されている。ROM102bは、ロボットアーム本体200の各種動作に応じて対応する駆動部を制御するためのプログラムや、それらの制御に必要なデータ等を記憶している。RAM102cはCPU102aの作業領域として機能する。
IF102dは、ロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300、外部入力装置147と通信するためのインタフェースとして機能する。CPU102aは、ロボットハンド本体300の移動先であるロボットアーム本体200の先端の目標位置及び姿勢に対して各関節が取るべき角度を計算する。そしてIF102dを介して各関節のモータを制御するサーボ回路(不図示)へと指令値を出力し、ロボットアーム本体200の各関節を駆動制御する。これによってワークにロボットハンド本体300による操作を行うことができる。
外部入力装置147は、例えばティーチングペンダント(TP)のような操作装置が考えられるが、ロボットプログラムを編集可能な他のコンピュータ装置(PCやサーバ)であってもよい。外部入力装置147は、制御装置102に対して有線ないし無線の通信接続手段を介して接続することができ、ロボット操作および状態表示などのユーザーインターフェース機能を有する。CPU102aは、例えば外部入力装置147で入力された教示点データをIF102dから受信する。外部入力装置147から入力された教示点データに基づきロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300の軌道を生成し、IF102dを介して制御目標値としてロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300に送信することができる。
以上の構成により、ロボットアーム本体200によりロボットハンド本体300を任意の位置に動作させ、所望の作業を行わせることができる。例えば、材料として所定ワークと他のワークとを用い、所定ワークと他のワークとを組み付ける処理を行うことで、成果物として組付けワークを製造することができる。またロボットハンド本体300として切削や研磨を行うことが可能なツールを装着させ、ツールにより加工したワークを成果物として物品の製造を行っても構わない。以上によりロボットアーム本体200によって物品の製造を行うことができる。
図2は本実施形態におけるロボットシステム1000の制御ブロック図である。本実施形態では、各関節にエンコーダを冗長構成としたシリアルリンクロボットシステムを用いて説明する。図2より、ロボットアーム本体200は、6軸構成であり関節103~108には、モータ127、128、129、130、131、132を駆動するモータ制御基板109、110、111、112、113、114が設置される。各モータ127~132には、モータからの出力を減速して各リンクに伝達する減速機133、134、135、136、137、138が接続される。そして各減速機にリンク201、202、203、204、205、205が接続される。また各モータ127~132、各モータ制御基板109~114への電力が、電源101および電力供給線145により供給される。
モータ制御基板109~114上には、各関節の駆動情報を生成する制御装置102と通信するための通信制御器、モータドライバ、演算器を駆動する電源回路、モータ制御処理を実行する演算器が実装される。さらに、モータ駆動用ドライバ、モータ駆動線に流れる電流を計測する電流検出器及び電流検出器からの出力電圧をデジタル変換するADコンバータ、エンコーダとシリアル通信制御を行うシリアル通信器が実装される。
また、モータ制御基板109~114には、各関節を駆動するモータ127~132が接続されており、各モータ127~132軸には、モータ軸回転角度を検出する絶対位置エンコーダ(以下、エンコーダ)がモータ軸に設けられる。エンコーダは、冗長化されておりエンコーダ115、116、117、118、119、120及び121、122、123、124、125、126により各モータ127~132のモータ軸の回転角度を検出する。エンコーダ115~120には、電源からの給電が停止した場合に、モータ軸の回転数を保持するための電源として利用するバックアップ用電池148が、バックアップ用電力給電線150を介して接続される。また、エンコーダ121~126には、同様にバックアップ用電池149がバックアップ用電力給電線151を介して接続される。バックアップ用電池148、149は、各エンコーダにそれぞれ設けられているものとする。図2では、これらバックアップ用電池148、149、バックアップ用電力給電線150、151をまとめて図示しているものとする。バックアップ用電池148、149を電力供給部と呼称する場合がある。
エンコーダ115~120及びエンコーダ121~126は、モータ制御基板109~114とシリアル通信線及を介して接続されており、シリアル通信によりエンコーダ情報の授受を行う。エンコーダ115~120及び121~126からは、モータ軸の回転角度とエンコーダ状態、バックアップ用電池148、149の電圧値を送信する。送信されたエンコーダに関係する情報は、制御装置102を介して外部入力装置147のモニター(表示部)に表示される。外部入力装置147に搭載されるモニターは、タッチパネル方式となっており、操作画面をユーザーが触れることで操作可能である。
ここで図3に外部入力装置147に搭載されるモニターに表示される画面例を示す。モニター147aの上部に関節103~108に設置されるエンコーダ115~120及び121~126に接続されるバックアップ用電池の電圧検出値を視覚的にユーザーに通知する記号を表示する。上段のアイコン147bが各関節に設置されるエンコーダ115~120、下段のアイコン147cがエンコーダ121~126のバックアップ用電池の電圧検出値を表示する。バックアップ用電池の電圧検出値が所定値の電圧以下となった場合には、モニター147aにバックアップ用電池の電圧低下警告メッセージの表示や、警告音にてユーザー通知を行ってもよい。
図2に戻り、演算器は通信器及びシリアル通信線146を介して制御装置102と接続されている。そして制御装置102に実装される軌道生成器で生成される各関節の制御目標値を含むコマンド情報とシリアル通信線及びシリアル通信器を介して接続されるエンコーダ情報に基づいてモータを駆動する処理を実行する。また、制御装置102から送信されるコマンド情報の応答として、モータ軸の回転角度、バックアップ電池の電圧、エラー情報等を制御装置102へ送信する処理とを実行する。制御装置102とモータ制御基板109~114のコマンド情報及びコマンド応答の送受信は周期的に行われており、本実施形態では2ミリ秒周期で行うものとする。
次に本実施形態における関節の基準位置設定について図4を用いて説明する。図4(a)は基準位置設定に係る制御フローチャート、図4(b)は図4(a)におけるステップS304、ステップS305の処理の詳細を示している。なお本実施形態における制御フローは、制御装置102が有するCPU102aおよび各関節のモータ制御基板109~114によって実行されるものとする。
図4(a)より、まずステップS301にてロボットアーム本体200の各関節を手動で駆動または人手にて関節の基準位置へ移動させる。
ここで、ステップS302にて関節が基準位置へ移動したかの判断は、各関節間のリンク部(筐体部)に基準位置を示す刻印の一致や、各関節に設けられた基準位置孔に所定ピンをはめ合わせることで関節位置が基準位置であるか判断する。各関節が基準位置へ移動させた後に、各関節が停止した状態で制御装置102より基準位置設定コマンドを送信する。制御装置102からの基準位置設定コマンドの送信は、オペレータによる手動作業や基準位置への移動をセンサ等により検知して自動送信してもよい。
そしてステップS303にて各モータ制御基板109~114は基準位置設定コマンド受信処理として、基準位置設定コマンドの応答情報を生成した後、制御装置102へ通信制御器及び通信線を介して基準位置設定コマンドの応答情報を送信する。
続いて、モータ制御基板109~114に実装される演算器は、エンコーダ処理となるステップS304、ステップS305処理を実行する。ステップS304とステップS305は、冗長化された2つのエンコーダに対して、同じ処理を実行する。本実施形態ではステップS304にてエンコーダ115~120に対する処理、ステップS305にてエンコーダ121~126に対する処理とするが、逆で合っても構わない。
図4(b)を用いて、ステップS304、S305で実行される処理について詳述する。モータ制御基板109~114に実装される演算器は、ステップS306にてシリアル通信により、各エンコーダよりモータ軸の回転角度を取得し、モータ軸の回転角度より各エンコーダの分解能から1回転内での回転角度θとモータ軸の回転数nを算出する。
次にステップS307にて回転角度θを不揮発性メモリに記憶する。次にステップS308にて回転数nの値を不揮発性メモリに記憶する処理を実行する。不揮発性メモリは、エンコーダに内蔵されるメモリ、モータ制御基板109~114に実装されるメモリや、制御装置102に実装されるメモリ等のいずれかに記憶されればよく、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどを利用して構わない。不揮発性メモリを格納部と呼称する場合がある。
以上により、ロボットアーム本体200の各関節と各エンコーダにおける基準位置の情報を設定する。上述したステップS301~ステップS308をロボットアーム本体200が有する関節の数だけ行う。本実施形態では、ロボットアーム本体200の関節の数は6つであるので6回行う。
次に本実施形態における、エンコーダの基準位置の復元方法について、図5、図6を用いて説明する。図5及び図6では、バックアップ用の電池の電圧の低下等により、エンコーダ115による検出値の信頼性が低下した際における、エンコーダ115の検出値及び基準位置の復元方法について説明する。他のエンコーダにおいても同様の処理が行われるものとする。図5(a)はエンコーダの基準位置の復元の実行をユーザーに選択させる際の図である。図5(b)はエンコーダの基準位置の復元の実行をユーザーに通知している際の図である。図5(c)はエンコーダの基準位置の復元が完了したことをユーザーに通知した図である。
図6(a)は基準位置復元に係る制御フローチャートを示している。図6(b)は図6(a)におけるステップS402、ステップS404の処理の詳細を示している。図6(c)は図6(a)におけるステップS405、ステップS406の処理の詳細を示している。なお本実施形態における制御フローは、制御装置102が有するCPU102aおよび各関節のモータ制御基板109~114によって実行されるものとする。
図5(a)より、モータ制御基板109よりシリアル通信によりエンコーダ115へリクエスト送信の応答として検出値の情報、バックアップ用電池の電圧値を含むエンコーダ状態を制御装置102へ応答返信する。バックアップ用電池の電圧値があらかじめ設定される所定値以下となっている場合には、エンコーダ115の検出値の信頼性が低下していると判定し、外部入力装置147に搭載されるモニター147aに図5(a)で示すメッセージ162を表示する。ユーザーは、警告表示によりエンコーダ115(図5(a)では「軸1エンコーダA」と表示)の回転角度情報に異常があることを認識することができる。また、図5(a)では、エンコーダ115のバックアップ電池の電圧状態を表示する電圧表示161を空の状態で表示し、電圧表示161を点滅させて表示させている。本実施形態ではエンコーダ115を第1位置センサ、エンコーダ121を第2位置センサと呼称する場合がある。またエンコーダ115の基準位置を第1基準位置、エンコーダ121の基準位置を第2基準位置と呼称する場合がある。
本実施形態では、外部入力装置147に搭載されるモニター147aへ警告メッセージ等を表示することでユーザーへの通知を行っている。しかしながら、モニター等が搭載されないシステムにおいては、ロボットアーム本体200において各関節に表示灯等の表示器を設置する。そして異常検知したエンコーダが搭載される対象関節部の示灯等を点灯、点滅させることや、表示灯を予め設定された色で点灯させることでエンコーダの異常発生を通知してもよい。
ユーザーは、警告メッセージにより、エンコーダ115のバックアップ用電池の交換やバックアップ電池への配線の断線等の異常原因を除去した後に、実行ボタン163を押下することでエンコーダ検出値及び基準位置の復元処理の実行を許可して処理を開始する。キャンセルボタン164を押下するとエンコーダ検出値及び基準位置の復元処理の実行を行わず、メッセージ162の表示および電圧表示161の点滅表示を終了する。その際、電圧表示161は満杯の表示にする。
エンコーダ検出値及び基準位置の復元処理の実行中は、図5(b)で示すメッセージ165を表示し、エンコーダ検出値及び基準位置の復元処理実行中のメッセージを表示する。そして後述するエンコーダ検出値及び基準位置の復元処理の実行が完了したら、モニター147aにメッセージ166を表示してエンコーダ115の検出値及び基準位置の復元処理が完了したことをユーザーに通知する。メッセージ162を第1メッセージ、メッセージ165を第2メッセージ、メッセージ166を第3メッセージと呼称する場合がある。
次に図6を用いてエンコーダ検出値及び基準位置の復元処理で実行される処理フローチャートを説明する。図5で述べたユーザー操作にて復元処理実行を開始し、ステップS401にて異常が発生しているエンコーダ115から現在の検出回転角度θ115を取得する。
次にステップS402にて、検出回転角度θ115から1回転範囲内の回転角度θs115、回転数N121を算出する角度情報演算処理を実行する。角度情報演算処理は図6(b)より、ステップS410にて検出回転角度θ115をエンコーダ115の1回転分解能θrの剰余を算出する。ステップS410の記号MOD(X,Y)はXをYで除算した余りを算出する処理を表す。
続いて、ステップS411にて回転数を算出する。ステップS411の記号INT(X)は、Xの小数点以下を切り捨てて整数にする処理を表す。
次にステップS403、ステップS404にて、エンコーダ121についてエンコーダ115と同様の処理を実行して1回転範囲内の回転角度θs121、回転数N121を得る。エンコーダ121は、エンコーダ115と同じ関節103における回転角度を取得するエンコーダである。
次に、エンコーダ115及びエンコーダ121の不揮発性記憶媒体に記憶された基準位置情報を取得するステップS405、ステップS406の処理を実行する。ステップS405、ステップS406では、図6(c)より、ステップS412にてエンコーダ1回転範囲内の回転角度θorgを不揮発性記憶媒体から読み出す。そして、ステップS413にて回転数norgを不揮発性記憶媒体から読み出す処理を行い、内部処理変数の1回転範囲内の基準位置回転角度θorg115及びθorg121、回転数Norg115及びNorg121へそれぞれ代入する処理を実行する。ここで、不揮発性記憶媒体より読みだしたθorg115、Norg115は、エンコーダ115の異常検知する以前の基準位置情報である。
続いて、ステップS407にて、エンコーダ115とエンコーダ121の回転数N115及びN121から現回転数の差ΔNを算出する。
次にステップS408にて、N115及びN121からの現回転数の差ΔNと、基準位置情報の回転数Norg115及びNorg121からエンコーダ115異常発生後の基準位置回転数Norg115を新たに算出してNorg115へ代入する。
次にS409処理にて、エンコーダ115の基準位置情報として1回転範囲内の基準位置回転角度θorg115及び本基準位置の復元処理にて算出したNorg115を不揮発性メモリに記憶する処理を行う。
ステップS409処理後、外部入力装置147にメッセージ166を表示してエンコーダ115の検出値及び基準位置の復元処理が完了したことをユーザーに通知して終了する。
以上本実施形態では、異常発生していないエンコーダ121により、異常発生しているエンコーダ115における基準位置および検出値の復元を行う。エンコーダ121の情報は、異常発生前のエンコーダ115の情報と同等であり、1回転範囲内の基準位置回転角度θorg115は、エンコーダ115の異常検知前後で変更されない為、エンコーダ115の異常検知前の基準位置を復元可能である。エンコーダ115の情報を、異常発生する前のエンコーダ情報(エンコーダ121の情報)で復元するので、エンコーダ115の基準位置および関節103の基準位置の再設定が不要となり、ロボットアーム本体200の動作の再教示が不要となる。よって、ロボットの停止時間が低減し、ロボットの稼働率の低下を低減することができる。また、エンコーダ115検出角度分解能とエンコーダ121の検出角度分解能が異なる場合でも復元可能である。
特に近年では、自動組立を行う産業用ロボットにおいて、人と協働するロボットの開発が進められている。従来、人とロボットの接触を避けるために、産業用ロボットは、人と隔離された空間の範囲で作業を行っていたが、人と協働するロボットは、人と近接した区切りのない空間での作業が要求される。人と協働するロボットにおいて、ロボットの誤動作による人に対する危害を低減する様々な安全施策が行われる。例えば本実施形態のように、産業用ロボットの各関節角度を検出する位置検出器(以下、エンコーダ)を冗長構成(各関節に少なくとも2つ搭載)として、エンコーダ故障検出を行うことが行われている。このような協働ロボットでは、エンコーダにおいて冗長構成となっていることが多く、本実施形態は特に効果を発揮できる。
(第2の実施形態)
上述の第1実施形態では各モータに少なくとも2つのエンコーダを搭載させ冗長化したロボットシステムを例とり説明した。しかしながら、本発明は、モータ軸の回転角度を検出する入力軸エンコーダと、減速機によって回転させられる部位の回転角度を検出する出力軸エンコーダと、を搭載したロボットシステムにおいても適用可能である。本実施形態で詳述する。以下では、上述の実施形態とハードウェア的な構成、および表示画面の構成などのうち基本的な部分は同じであるものとし、その詳細な説明は省略する。また、以下の実施形態において、同一ないし実質的に同一となる部材には同一の参照符号を用い、その詳細な説明は省略するものとする。
図7は本実施形態におけるロボットシステム1000の制御ブロック図である。図7より、各関節において、モータ軸の回転角度を検出するエンコーダと、減速機を介して接続される関節(出力)側にエンコーダを設置して冗長構成としたロボットシステムである。本実施形態のロボットアーム本体200は6軸構成であり、各関節を駆動するモータ627、628、629、630、631、632のモータ軸の回転角度を検出するエンコーダ615、616、617、618、619、620を備えている。またモータ制御基板609、610、611、612、613、614を備えている。
また、モータ軸に接続される減速機633、634、635、636、637、638を介して関節回転軸の回転角度を検出するエンコーダ621、622、623、624、625、626が設置される。モータ制御基板609~614は、エンコーダ615~620、エンコーダ621~626と通信可能なように接続されている。その他のロボットシステム構成、制御装置602とモータ制御基板609、610、611、612、613、614と、ハンドシェイクするコマンド及びコマンド応答情報は第1の実施形態と同様である。また、モータ制御基板609~614とエンコーダ615~620及びエンコーダ621~626とハンドシェイクする情報は、第1の実施形態と同じである。また、本実施形態の関節の基準位置設定処理についても第1の実施形態と同様の処理(図4)を実行する。また各モータ627~632、各モータ制御基板609~614への電力が、電源601および電力供給線645により供給される。
モータ制御基板609~614上には、各関節の駆動情報を生成する制御装置602と通信するための通信制御器、モータドライバ、演算器を駆動する電源回路、モータ制御処理を実行する演算器が実装される。さらに、モータ駆動用ドライバ、モータ駆動線に流れる電流を計測する電流検出器及び電流検出器からの出力電圧をデジタル変換するADコンバータ、エンコーダとシリアル通信制御を行うシリアル通信器が実装される。
エンコーダ615~620には、電源601からの給電が停止した際に、モータ軸の回転数を保持するための電源として利用するバックアップ用電池648が、バックアップ用電力給電線650を介して接続される。また、エンコーダ621~626には、同様にバックアップ用電池649がバックアップ用電力給電線651を介して接続される。バックアップ用電池648、649は、各エンコーダにそれぞれ設けられているものとする。図7では、これらバックアップ用電池648、649、バックアップ用電力給電線650、651をまとめて図示しているものとする。バックアップ用電池648、649を電力供給部と呼称する場合がある。
エンコーダ615~620、621~626は、モータ制御基板609~614とシリアル通信線を介して接続されており、シリアル通信によりエンコーダ情報の授受を行う。エンコーダ615~620及び621~626からは、モータ軸の回転角度とエンコーダ状態、バックアップ用電池648、649の電圧値を送信する。送信されたエンコーダに関係する情報は、制御装置602を介して外部入力装置647のモニター(表示部)に表示される。外部入力装置647に搭載されるモニターは、タッチパネル方式となっており、操作画面をユーザーが触れることで操作可能である。
演算器は通信器及びシリアル通信線646を介して制御装置602と接続されている。そして制御装置602に実装される軌道生成器で生成される各関節の制御目標値を含むコマンド情報とシリアル通信線及びシリアル通信器を介して接続されるエンコーダ情報に基づいてモータを駆動する処理を実行する。また、制御装置602から送信されるコマンド情報の応答として、モータ軸の回転角度、バックアップ電池の電圧、エラー情報等を制御装置602へ送信する処理とを実行する。制御装置602とモータ制御基板609~614のコマンド情報及びコマンド応答の送受信は周期的に行われており、本実施形態では2ミリ秒周期で行うものとする。
次に本実施形態における基準位置復元方法について、エンコーダ615の検出回転角度の信頼性が低下した際の、検出回転角度及び基準位置の復元方法について図8を用いて説明する。図8は本実施形態における基準位置復元方法の制御フローチャートである。なお本実施形態における制御フローは、制御装置602が有するCPUおよび各関節のモータ制御基板609~614によって実行されるものとする。
図8より、ステップS701にて、エンコーダ615の検出回転角度θ615を取得し、ステップS702で回転数N615を算出する。ここで、記号MOD(X,Y)は、XをYで除算した剰余を算出、INT(X)は、Xの小数点以下を切り捨てて整数にする処理を表す。
続けて、ステップS703でエンコーダ621の検出回転角度θ621を取得する。次にS704にてエンコーダ615の基準位置情報を不揮発性記憶媒体から読み出し、ステップS705にてエンコーダ615の基準位置の1回転範囲内の回転角度θorg615及び回転数N615を算出する処理を実行する。
続けて、ステップS706にて、エンコーダ621の基準位置情報を不揮発性媒体から読み出してθorg621に代入する処理が実行される。次にステップS707にて、エンコーダ621の取得した検出回転角度θ621、θorg621、エンコーダ621の回転角度検出分解能θr621及び減速機633の減速比Gからエンコーダ615の回転数を算出する処理を実行する。
次にステップS708にて、エンコーダ621から取得した検出回転角度θ621から算出したエンコーダ615の回転数N621とエンコーダ615から取得した検出回転角度θ615から算出したエンコーダ615の回転数N615の差ΔNを算出する。
次にステップS709にて、ステップS702で算出したエンコーダ615の回転数N615に、ステップS708で算出した回転数差ΔNを加算したエンコーダ615の基準位置情報の回転数とする処理を行う。
そしてステップS710にて、新たに算出した基準位置情報の回転数N615と1回転範囲内の検出回転角度θorg615を不揮発性記憶媒体に記憶することで終了する。
以上本実施形態によれば、異常発生していないエンコーダ621により、異常発生しているエンコーダ615における基準位置および検出値の復元を行う。エンコーダ621の情報は減速機の減速比の情報により処理を行うことで、異常発生前のエンコーダ615の情報と同等とすることができる。また、1回転範囲内の基準位置回転角度θorg615は、エンコーダ615の異常検知前後で変更されない為、エンコーダ615の異常検知前の基準位置を復元可能である。エンコーダ615の情報を、異常発生する前のエンコーダ情報(エンコーダ621の情報)で復元するので、エンコーダ615の基準位置および関節603の基準位置の再設定が不要となり、ロボットアーム本体200の動作の再教示が不要となる。よって、ロボットの停止時間が低減し、ロボットの稼働率の低下を低減することができる。また、エンコーダ615の検出角度分解能とエンコーダ621の検出角度分解能が異なる場合でも復元可能である。また、上述の種々の実施形態および変形例を本実施形態と組み合わせて実施しても構わない。
(第3の実施形態)
上述の実施形態では各モータに少なくとも2つのエンコーダを搭載させたロボットシステム、またはモータの回転軸の回転角度を検出するエンコーダと減速機を介して回転させられる出力軸の回転角度を検出するエンコーダとを搭載した実施形態を説明した。本発明は更に、多回転データを保持する絶対位置エンコーダと、1回転位置を検出する(多回転データを保持しない)絶対位置エンコーダとを冗長構成として搭載するロボットシステムにおいても適用可能である。以下詳述する。以下では、上述の実施形態とハードウェア的な構成、および表示画面の構成などのうち基本的な部分は同じであるものとし、その詳細な説明は省略する。また、以下の実施形態において、同一ないし実質的に同一となる部材には同一の参照符号を用い、その詳細な説明は省略するものとする。
図9は本実施形態におけるロボットシステム1000の制御ブロック図である。本実施形態では、各関節に絶対位置エンコーダを冗長構成としたシリアルリンクロボットシステムを用いて説明する。図9より、ロボットアーム本体200は、6軸構成であり関節803、804、805、806、807、808を有する。各関節には、モータ827、828、829、830、831、832を駆動するモータ制御基板809、810、811、812、813、814が設置される。各モータ827~832には、モータからの出力を減速して各リンクに伝達する減速機833、834、835、836、837、838が接続される。そして各減速機にリンク201、202、203、204、205、206が接続される。また各モータ827~832、各モータ制御基板809~814への電力が、電源801および電力供給線845により供給される。
モータ制御基板809~814上には、各関節の駆動情報を生成する制御装置802と通信するための通信制御器、モータドライバ、演算器を駆動する電源回路、モータ制御処理を実行する演算器が実装される。さらに、モータ駆動用ドライバ、モータ駆動線に流れる電流を計測する電流検出器及び電流検出器からの出力電圧をデジタル変換するADコンバータ、エンコーダとシリアル通信制御を行うシリアル通信器が実装される。
また、モータ制御基板809~814には、各関節を駆動するモータ827~832が接続されており、各モータ827~832のモータ軸には、モータ軸回転角度を検出する絶対位置エンコーダ(以下、エンコーダ)がモータ軸に設けられる。エンコーダは、冗長化されておりエンコーダ815、816、817、818、819、820及び821、822、823、824、825、826により各モータ827~832のモータ軸回転角度を検出する。エンコーダ815~820には、電源801からの給電が停止した際に、モータ軸の回転数を保持するための電源として利用するバックアップ用電池848が、バックアップ用電力給電線849を介して接続される。バックアップ用電池848は、各エンコーダにそれぞれ設けられているものとする。図9では、これらバックアップ用電池848、バックアップ用電力給電線849をまとめて図示しているものとする。バックアップ用電池848を電力供給部と呼称する場合がある。なお、エンコーダ815~820が、多回転データを保持する絶対位置エンコーダとなる。
1回転位置を検出する絶対位置エンコーダとなるエンコーダ821~826は、本実施形態では、モータ軸に係合してモータ軸の回転角度と検出する。なお、エンコーダ821~826を、減速機等を介した回転する部位の回転角度を検出する出力軸側に設置してもよい。エンコーダ821~826は、1回転の範囲の回転角度情報を検出可能でありバックアップ電池は装備していない。すなわち、エンコーダ821~826は、多回転データを保持しない。また各関節には力に関する情報を取得するセンサ850、851、852、853、854、855が設けられており、センサ850~855は、モータ制御基板809~814にそれぞれシリアル通信線を介して接続されている。
エンコーダ815~820、821~826は、モータ制御基板809~814とシリアル通信線を介して接続されており、シリアル通信によりエンコーダ情報の授受を行う。エンコーダ815~120及び821~826からは、モータ軸の回転角度とエンコーダ状態、バックアップ用電池848の電圧値を送信する。送信されたエンコーダに関係する情報は、制御装置802を介して外部入力装置847のモニター(表示部)に表示される。外部入力装置847に搭載されるモニターは、タッチパネル方式となっており、操作画面をユーザーが触れることで操作可能である。
演算器は通信器及びシリアル通信線846を介して制御装置802と接続されている。そして制御装置802に実装される軌道生成器で生成される各関節の制御目標値を含むコマンド情報とシリアル通信線及びシリアル通信器を介して接続されるエンコーダ情報に基づいてモータを駆動する処理を実行する。また、制御装置802から送信されるコマンド情報の応答として、モータ軸の回転角度、バックアップ電池の電圧、エラー情報等を制御装置802へ送信する処理とを実行する。制御装置802とモータ制御基板809~814のコマンド情報及びコマンド応答の送受信は周期的に行われており、本実施形態では2ミリ秒周期で行うものとする。
次に本実施形態における基準位置復元方法について、エンコーダ815の検出回転角度の信頼性が低下した際の、検出回転角度及び基準位置の復元方法について図10を用いて説明する。図10は本実施形態における基準位置復元方法の制御フローチャートである。なお本実施形態における制御フローは、制御装置802が有するCPUおよび各関節のモータ制御基板809~814によって実行されるものとする。
図10より、ステップS901にて、モータ827のモータ軸を基準位置近傍に移動させる。基準位置近傍への移動方法は、モータ軸の回転により減速機等を介して回転する部位を、基準位置を示す刻印近傍へ手動で移動させるか、モータ軸を回転させて移動させる。ここでは、厳密に基準位置に合致させる必要はなく、例えば、モータ軸の1回転範囲内程度に移動させることが望ましい。
次にステップS902にて、基準位置を復元する対象であるエンコーダ815から検出されるモータ軸回転角度を取得する。
次にステップS903にて、ステップS902にて取得したモータ軸の回転角度から多回転情報を取得する。多回転情報の取得は、例えば、エンコーダ815の1回転検出角度の分解能(カウント値)をCsとした場合に、θ815を除算(θ815/Cs)した結果の整数部を回転数、N815として取得することができる。
続いて、ステップS904にて、エンコーダ815の信頼性が低下する以前に記憶媒体に記憶された基準位置情報θorg815をリードする。
次にステップS905にて、ステップS904で取得したエンコーダ815の基準位置情報から1回転情報を取得してθorg,s815にセットする処理を実行する。1回転情報算出する処理は、エンコーダ815の1回転検出角度の分解能(カウント値)をCsとした場合に、基準位置θorg815をCsで除算した剰余から取得してもよい。また、基準位置を記憶媒体に記憶する場合に、1回転情報と回転数(多回転)情報を別に記憶してもよい。
続いて、ステップS906にてエンコーダ821の基準位置情報を記憶媒体から取得する。
そしてステップ907にて、エンコーダ815のエンコーダ情報の信頼性が低下する以前の基準位置情報θorg815と、エンコーダ821の基準位置情報θorg821の角度差Δθorgを取得する。
そしてステップ908にて、ステップS903にて取得した現在の多回転情報から回転角度θN815に変換する処理が実行される。
次にステップ909にて、エンコーダ815の新たな基準位置情報を取得する。エンコーダ815の基準位置の1回転角度θorg,s815と、現在の多回転情報から取得される回転角度情報θN815と、エンコーダ815の基準位置情報とエンコーダ821の基準位置情報から取得される基準位置差Δθorgと、を加算する。これにより、エンコーダ815の新たな基準位置情報であるθorg815を取得する。
そしてステップS910にて、ステップS909にて取得した新たな基準位置情報θorg815を不揮発性の記憶媒体へ記憶することにより基準位置の復元は終了する。また、ロボットシステムの電源を落とした場合などは、エンコーダ821~826の基準位置を、エンコーダ815~820の基準位置から取得すればよい。これにより、バックアップ用電池が片方のエンコーダのみに設けられる場合において、ロボットシステムの電源を落としたとしても、両方のエンコーダの基準位置を取得することが可能となる。
また図11示すように、各関節に設けられたバックアップ用電池848の状態を外部入力装置847に搭載されるモニターに表示される画面例を示す。モニター847aの上部に関節803~808に設置されるエンコーダ815~820に接続されるバックアップ用電池の電圧検出値を視覚的にユーザーに通知する記号を表示する。アイコン847bが各関節に設置されるエンコーダ815~820のバックアップ用電池の電圧検出値を表示する。バックアップ用電池の電圧検出値が所定値の電圧以下となった場合には、モニター847aにバックアップ用電池の電圧低下警告メッセージの表示や、警告音にてユーザー通知を行ってもよい。
以上本実施形態によれば、異常発生していないエンコーダ821により、異常発生しているエンコーダ815における基準位置および検出値の復元を行う。またロボットシステムの電源を落とした場合などにおいては、バックアップ用電池が設けられたエンコーダ815の基準位置に基づき、エンコーダ821の基準位置を取得する。エンコーダ821の情報は、異常発生前のエンコーダ815の情報と同等であり、1回転範囲内の基準位置回転角度θorg815は、エンコーダ815の異常検知前後で変更されない為、エンコーダ815の異常検知前の基準位置を復元可能である。エンコーダ815の情報を、異常発生する前のエンコーダ情報(エンコーダ821の情報)で復元するので、エンコーダ815の基準位置および関節803の基準位置の再設定が不要となり、ロボットアーム本体200の動作の再教示が不要となる。よって、ロボットの停止時間が低減し、ロボットの稼働率の低下を低減することができる。また、エンコーダ815検出角度分解能とエンコーダ821の検出角度分解能が異なる場合でも復元可能である。
また、1回転情報を検出可能な(多回転情報を保持しない)エンコーダを用いることにより、エンコーダ自体のコスト削減並びにバックアップ用電池の数も減らすことができるので、ロボットシステムのコスト並びにスペースの削減を実現することができる。また電池の数の低減により環境にも配慮したロボットシステムとすることができる。また、上述の種々の実施形態および変形例を本実施形態と組み合わせて実施しても構わない。
(その他の実施形態)
以上述べた実施形態の処理手順は具体的にはCPUおよびモータ制御基板により実行されるものである。従って上述した機能を実行可能なソフトウェアの制御プログラムを記録した記録媒体を読み出して実行するように構成することもできる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した各実施形態の機能を実現することになり、プログラム自体およびそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、各実施形態では、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が各ROM或いは各RAM或いは各フラッシュROMであり、ROM或いはRAM或いはフラッシュROMにプログラムが格納される場合について説明した。しかしながら本発明はこのような形態に限定されるものではない。本発明を実施するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。
また上述した種々の実施形態では、ロボットアーム本体200が複数の関節を有する多関節ロボットアームを用いた場合を説明したが、関節の数はこれに限定されるものではない。ロボットアームの形式として、垂直多軸構成を示したが、水平多関節型、パラレルリンク型、直交ロボットなど異なる形式の関節においても上記と同等の構成を実施することができる。
また上述した種々の実施形態は、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械に適用可能である。
なお本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。また、上述の種々の実施形態および変形例を組み合わせて実施しても構わない。
また本実施形態の開示は、以下の構成および方法を含む。
(構成1)
関節を備えたロボットであって、
前記関節の位置に関する情報を取得する第1位置センサと第2位置センサとを備え、
前記第1位置センサの第1基準位置を、前記第2位置センサの第2基準位置に基づき取得する、
ことを特徴とするロボット。
(構成2)
構成1に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置を、前記第2基準位置と前記第2位置センサからの検出値とに基づき取得する、
ことを特徴とするロボット。
(構成3)
構成2に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置を、前記第2基準位置と、前記第1位置センサと前記第2位置センサとの回転数差と、に基づき取得する、
ことを特徴とするロボット。
(構成4)
構成3に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置と前記第2基準位置とが格納された不揮発性の格納部を備えている、
ことを特徴とするロボット。
(構成5)
構成1から4のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記第1位置センサへ電力を供給する電力供給部を備え、
前記電力供給部の電力に関する値が所定値となった場合に、前記第1基準位置を前記第2基準位置に基づき取得する、
ことを特徴とするロボット。
(構成6)
構成5に記載のロボットにおいて、
前記値は前記電力供給部における電圧値である、
ことを特徴とするロボット。
(構成7)
構成5または6に記載のロボットにおいて、
前記値が前記所定値となった場合に、前記第1位置センサからの検出値は信頼性が低いと判定する、
ことを特徴とするロボット。
(構成8)
構成5から7のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記電力供給部の状態を表示部に表示する、
ことを特徴とするロボット。
(構成9)
構成8に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置の取得をユーザーに促す第1メッセージを前記表示部に表示する、
ことを特徴とするロボット。
(構成10)
構成8または9に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置の取得を実行していることをユーザーに通知する第2メッセージを表示する、
ことを特徴とするロボット。
(構成11)
構成8から10のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置の取得を完了したことをユーザーに通知する第3メッセージを表示する、
ことを特徴とするロボット。
(構成12)
構成5から7のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記関節に表示器を備えており、
前記電力供給部の状態を前記表示器により表示する、
ことを特徴とするロボット。
(構成13)
構成5から12のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記電力供給部は前記第1位置センサへの電力供給のバックアップとして機能する、
ことを特徴とするロボット。
(構成14)
構成5から13のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記電力供給部は、前記第1位置センサ、前記第2位置センサ、それぞれに設けられている、
ことを特徴とするロボット。
(構成15)
構成5から13のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記電力供給部は、前記第1位置センサ、前記第2位置センサ、のいずれかに設けられている、
ことを特徴とするロボット。
(構成16)
構成15に記載のロボットにおいて、
前記第1位置センサおよび前記第2位置センサの内、前記電力供給部が設けられている方の位置センサの基準位置に基づき、他方の位置センサの基準位置を取得する、
ことを特徴とするロボット。
(構成17)
構成1から16のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記第1基準位置と前記第2基準位置とは、前記関節の原点に対応させて設定されている、
ことを特徴とするロボット。
(構成18)
構成1から17のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記関節は前記第1位置センサと前記第2位置センサとにより冗長化されている、
ことを特徴とするロボット。
(構成19)
構成1から18のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記関節はモータを備えており、
前記第1位置センサと前記第2位置センサとは前記モータのモータ軸の回転角度を検出する、
ことを特徴とするロボット。
(構成20)
構成1から18のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記関節はモータを備え、前記モータからの駆動を減速させることで駆動するリンクを備えており、
前記第1位置センサは前記モータのモータ軸の回転角度を検出し、前記第2位置センサは前記リンクの回転角度を検出する、
ことを特徴とするロボット。
(構成21)
構成1から20のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
前記ロボットは協働ロボットである、
ことを特徴とするロボット。
(方法22)
構成1から21のいずれか1項に記載のロボットを用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
(方法23)
関節を備えたロボットの制御方法であって、
前記関節の位置に関する情報を取得する第1位置センサと第2位置センサとを備え、
前記第1位置センサの第1基準位置を、前記第2位置センサの第2基準位置に基づき取得する、
ことを特徴とする制御方法。
(構成24)
方法23に記載の制御方法をコンピュータにより実行可能な制御プログラム。
(構成25)
構成24に記載の制御プログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
101、601、801 電源
102、602、802 制御装置
103、104、105、106、107、108 関節
603、604、605、606、607、608 関節
109、110、111、112、113、114 モータ制御基板
609、610、611、612、613、614 モータ制御基板
809、810、811、812、813、814 モータ制御基板
115、116、117、118、119、120 エンコーダ
121、122、123、124、125、126 エンコーダ
615、616、617、618、619、620 エンコーダ
621、622、623、624、625、626 エンコーダ
815、816、817、818、819、820 エンコーダ
821、822、823、824、825、826 エンコーダ
127、128、129、130、131、132 減速機
627、628、629、630、631、632 減速機
827、828、829、830、831、832 減速機
850、851、852、853、854、855 センサ
145、645、845 電力供給線
146、646、846 シリアル通信線
147、647、847 外部入力装置
147a、847a モニター
148、149、648、649、848 バックアップ用電池
150、151、650、651、849 バックアップ用電力給電線
161 電圧表示
162、165、166 メッセージ
163 実行ボタン
164 キャンセルボタン
201、202、203、204、205、206 リンク
210 基台
300 ロボットハンド本体
301 ハンド基台
302 指部

Claims (25)

  1. 関節を備えたロボットであって、
    前記関節の位置に関する情報を取得する第1位置センサと第2位置センサとを備え、
    前記第1位置センサの第1基準位置を、前記第2位置センサの第2基準位置に基づき取得する、
    ことを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置を、前記第2基準位置と前記第2位置センサからの検出値とに基づき取得する、
    ことを特徴とするロボット。
  3. 請求項2に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置を、前記第2基準位置と、前記第1位置センサと前記第2位置センサとの回転数差と、に基づき取得する、
    ことを特徴とするロボット。
  4. 請求項3に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置と前記第2基準位置とが格納された不揮発性の格納部を備えている、
    ことを特徴とするロボット。
  5. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記第1位置センサへ電力を供給する電力供給部を備え、
    前記電力供給部の電力に関する値が所定値となった場合に、前記第1基準位置を前記第2基準位置に基づき取得する、
    ことを特徴とするロボット。
  6. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記値は前記電力供給部における電圧値である、
    ことを特徴とするロボット。
  7. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記値が前記所定値となった場合に、前記第1位置センサからの検出値は信頼性が低いと判定する、
    ことを特徴とするロボット。
  8. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記電力供給部の状態を表示部に表示する、
    ことを特徴とするロボット。
  9. 請求項8に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置の取得をユーザーに促す第1メッセージを前記表示部に表示する、
    ことを特徴とするロボット。
  10. 請求項8に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置の取得を実行していることをユーザーに通知する第2メッセージを表示する、
    ことを特徴とするロボット。
  11. 請求項8に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置の取得を完了したことをユーザーに通知する第3メッセージを表示する、
    ことを特徴とするロボット。
  12. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記関節に表示器を備えており、
    前記電力供給部の状態を前記表示器により表示する、
    ことを特徴とするロボット。
  13. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記電力供給部は前記第1位置センサへの電力供給のバックアップとして機能する、
    ことを特徴とするロボット。
  14. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記電力供給部は、前記第1位置センサ、前記第2位置センサ、それぞれに設けられている、
    ことを特徴とするロボット。
  15. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記電力供給部は、前記第1位置センサ、前記第2位置センサ、のいずれかに設けられている、
    ことを特徴とするロボット。
  16. 請求項15に記載のロボットにおいて、
    前記第1位置センサおよび前記第2位置センサの内、前記電力供給部が設けられている方の位置センサの基準位置に基づき、他方の位置センサの基準位置を取得する、
    ことを特徴とするロボット。
  17. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記第1基準位置と前記第2基準位置とは、前記関節の原点に対応させて設定されている、
    ことを特徴とするロボット。
  18. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記関節は前記第1位置センサと前記第2位置センサとにより冗長化されている、
    ことを特徴とするロボット。
  19. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記関節はモータを備えており、
    前記第1位置センサと前記第2位置センサとは前記モータのモータ軸の回転角度を検出する、
    ことを特徴とするロボット。
  20. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記関節はモータを備え、前記モータからの駆動を減速させることで駆動するリンクを備えており、
    前記第1位置センサは前記モータのモータ軸の回転角度を検出し、前記第2位置センサは前記リンクの回転角度を検出する、
    ことを特徴とするロボット。
  21. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記ロボットは協働ロボットである、
    ことを特徴とするロボット。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載のロボットを用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  23. 関節を備えたロボットの制御方法であって、
    前記関節の位置に関する情報を取得する第1位置センサと第2位置センサとを備え、
    前記第1位置センサの第1基準位置を、前記第2位置センサの第2基準位置に基づき取得する、
    ことを特徴とする制御方法。
  24. 請求項23に記載の制御方法をコンピュータにより実行可能な制御プログラム。
  25. 請求項24に記載の制御プログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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