JP2024066853A - 情報処理装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑なユーザ操作を伴わずにバッテリの劣化を抑える。【解決手段】コントローラと、バッテリと、電源回路と、を備え、コントローラは、バッテリへの充電を終了する充電終了時刻を設定し、バッテリの残量が当該残量の目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定し、現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時刻以前となるとき、電源回路に充電を実行させる。本実施形態は、情報処理装置、制御方法のいずれによっても実現することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置および制御方法、例えば、バッテリへの充電に関する。
モバイルPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォンなどの可搬型の情報処理装置は、バッテリ(二次電池)を備える。バッテリには予め電力を充電しておく。ユーザによる携帯中に使用される場合には、充電された電力が消費される。バッテリが完全に放電された状態から満充電状態までに要する充電時間は、典型的には数時間程度である。充電は、情報処理装置が利用されないことを慣例とする時間帯になされることがある。ユーザは、例えば、睡眠前に情報処理装置にAC(Alternating Current)アダプタを接続して充電を開始させる。起床時においてバッテリの状態が満充電状態となることが期待される。
しかしながら、バッテリへの過大な充電電流や満充電状態の継続は、バッテリの劣化を促進し、寿命を短縮する一因となることが知られている。そこで、バッテリの残量が満充電状態に達する前(例えば、残量の80%に達したとき)に、充電を停止することが考えられる。一律に満充電状態に達する前に充電を停止するだけでは、バッテリの容量が活用されない。そのため、充電回数が増加し、効率が低下することがある。
その他、バッテリの温度に注目し、バッテリの劣化を抑えることが試みられてきた。例えば、特許文献1に記載の充電装置は、充電回路により二次電池を充電し、二次電池に関する温度を示す温度情報を取得し、取得された温度情報に基づいて充電回路を制御する。当該充電装置は、充電回路に二次電池の温度が第1の閾値未満、かつ、第1の条件を満たすとき、二次電池の充電開始を許容し、二次電池の温度が第1の閾値未満、かつ、第1の条件を満たさないときには、二次電池の充電を許容しない。第1の条件は、二次電池に関する温度が第1の閾値未満の状態が第1の時間以上継続することを含む。
特開2015-64838号公報
バッテリの残量が一定量未満となる残量不足状態の継続も、バッテリの劣化を促進し、寿命を短縮する一因となりうる。情報処理装置の消費電力が使用状況に依存する一方で、ユーザは常にバッテリの残量を監視しているとは限らない。残量の低下が情報処理装置の性能に影響しない場合には、ユーザが残量の減少を自覚し、充電の開始に至らないことがある。充電がなされずに残量不足時間が継続する結果、バッテリの劣化が抑えられないこともあった。
本開示は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様に係る情報処理装置は、コントローラと、バッテリと、電源回路と、を備える情報処理装置であって、前記コントローラは、前記バッテリへの充電を終了する充電終了時刻を設定し、前記バッテリの残量が当該残量の目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定し、現時刻から前記充電時間経過後の時刻が前記充電終了時刻以前となるとき、前記電源回路に充電を実行させる。
上記の情報処理装置において、前記コントローラは、前記残量が当該残量の下限である最低残量以下となるとき、前記電源回路に充電を実行させ、前記残量が前記目標残量に達するとき、前記電源回路に充電を停止させてもよい。
上記の情報処理装置において、前記コントローラは、自装置に電力を供給する充電器が除去される除去時刻を検出し、前記除去時刻に基づいて前記充電終了時刻を設定してもよい。
上記の情報処理装置において、前記コントローラは、標準の充電速度よりも高速な急速充電モードが設定されている場合、現時刻が充電制御開始時刻に達するとき、前記急速充電モードを解除してもよい。
上記の情報処理装置において、前記コントローラは、自装置に電力を供給する充電器が接続される接続時刻を検出し、前記接続時刻に基づいて前記充電制御開始時刻を定めてもよい。
本発明の第2態様に係る制御方法は、バッテリと電源回路を備える情報処理装置における制御方法であって、前記情報処理装置は、前記バッテリへの充電を終了する充電終了時刻を設定するステップと、前記バッテリの残量が当該残量の目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定するステップと、現時刻から前記充電時間経過後の時刻が前記充電終了時刻以前となるとき、前記電源回路に充電を実行するステップと、を実行する。
本発明の実施形態によれば、煩雑なユーザ操作を伴わずにバッテリの劣化を抑えることができる。
本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る設定画面の例を示す図である。 本実施形態に係る充電制御の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置の充電例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施形態に係る情報処理装置1の概要について説明する。情報処理装置1は、バッテリ34を備え、バッテリ34への充電を終了する充電終了時刻を設定し、バッテリ34の残量が目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定する。情報処理装置1は、現時刻から充電時間経過後の時刻が、充電終了時刻以前となるとき充電を実行する。情報処理装置1は、バッテリ34の残量が、その残量の下限である最低残量以下となるとき、バッテリ34への充電を実行する。情報処理装置1は、バッテリ34の残量が目標値に達するとき、バッテリ34への充電を停止する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置1は、持ち運びに便利な大きさおよび重量を有する可搬型の電子機器である。情報処理装置1は、PC、スマートフォン、タブレット端末のいずれの形態によって実現されてもよい。以下の説明では、情報処理装置1がPCとして構成される場合を主とする。
情報処理装置1は、CPU11、メインメモリ12、ビデオサブシステム13、ディスプレイ14、PCH(Platform Controller Hub)21、BIOS(Basic Input Output System;基本入出力システム)メモリ22、補助記憶装置23、WLAN(Wireless Local Area Network;無線構内ネットワーク)カード25、USB(Universal Serial Bus)コネクタ26、EC(Embedded Controller、エンベデッドコントローラ)31、入力部32、電源回路33、バッテリ34、AC(Alternating Current)アダプタ37、および、電源ボタン38を備える。
CPU11は、情報処理装置1に備わるシステムデバイスの中核をなすプロセッサである。CPU11は、ソフトウェア(プログラム)に記述された命令で指示される種々の演算処理を実行するプロセッサである。CPU11は、例えば、OS(Operating System)、BIOS、アプリケーションプログラム(本願では、「アプリ」と呼ぶ)など、各種のソフトウェアで指示される処理を実行する。なお、ソフトウェアに記述された指令(コマンド)で指示される処理を実行することを、「ソフトウェアを実行する」と呼ぶことがある。
メインメモリ12は、プロセッサの実行プログラムの読み込み領域として、または、実行プログラムの処理データを書き込むための作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ12は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。実行プログラムには、OS、周辺機器などのハードウェアを操作するための各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリ等が含まれる。
CPU11、および、メインメモリ12は、情報処理装置1の中核となるコンピュータシステム、つまり、ホストシステムをなすシステムデバイスとして機能する。情報処理装置1のコンピュータシステムは、ハードウェアとしてシステムデバイスと、OS、スケジュール・タスクなどのソフトウェアと、を含んで構成される。
ビデオサブシステム13は、CPU11の制御に従って画像処理を実行する。ビデオサブシステム13は、ビデオコントローラとビデオメモリ(図示せず)を備える。ビデオコントローラは、CPU11から入力される描画命令に従って画像処理を行い、描画情報を生成し、生成した描画情報をビデオメモリ(図示せず)に書き込む。ビデオコントローラは、ビデオメモリから描画情報を読み出して、読み出した描画情報を示す表示データをディスプレイ14に出力する(画像処理)。
他方、CPU11は、OS上でグラフィックドライバを実行して、ビデオサブシステム13の動作を制御する。CPU11は、OS、アプリ、その他のプログラムで描画命令をビデオサブシステム13に出力し画像処理を実現させる。
ディスプレイ14は、CPU11から出力された表示データに基づく表示画面を表示する。ディスプレイ14は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード)ディスプレイなどのいずれであってもよい。
PCH21は、1個または複数のコントローラを備え、複数のデバイスと各種のデータを入出力できるように接続可能とする。PCH21は、例えば、USB、シリアルATA(Advanced Technology Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI-Expressバス、および、LPC(Low Pin Count)などのバスコントローラのいずれか1個または組み合わせである。接続先となる複数のデバイスは、例えば、後述するBIOSメモリ22、補助記憶装置23、WLANカード25、USBコネクタ26、および、EC31が該当する。
BIOSメモリ22は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。かかる不揮発メモリとして、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、および、フラッシュROM(Read Only Memory)などが該当する。BIOSメモリ22は、BIOS、EC31その他のデバイスの動作を制御するためのファームウェアなどを記憶する。BIOSは、システムデバイスの基本的な入出力を行うためのファームウェアである。本願では、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)に規定された仕様に従って定義されたファームウェアもBIOSの概念に含まれうる。
補助記憶装置23は、各種のデータを持続的に記憶する。記憶されるデータは、CPU11およびGPU13により実行されうる各種のプログラム、パラメータ、各種処理に用いられるデータ、各種処理により取得されるデータが含まれる。補助記憶装置23は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、および、SSD(Solid State Drive)などのいずれであってもよい。補助記憶装置23は、各種の不揮発性メモリを含んで構成される。不揮発性メモリとして、例えば、フラッシュメモリが用いられる。各種のプログラムには、例えば、OS、ドライバ、ファームウェア、アプリ、などの何れか1個または組み合わせが含まれうる。
WLANカード25は、ワイヤレス(無線)LAN、または、ワイヤレスLANを経由して他のネットワークに接続して、接続先との機器との間で、各種のデータを送受信可能とする。
USBコネクタ26は、USBを利用して各種の周辺機器類を接続するためのコネクタである。
EC31は、情報処理装置1の中核をなすホストシステムの動作状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)の状況を監視して制御するワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)である。EC31は、CPU11とは別個のCPU、メインメモリ12とは別個のRAMの他、ROM、複数チャネルのA/D(Analog-to-Digital)入力端子、D/A(Digital-to-Analog)出力端子、タイマおよびデジタル入出力端子(図示せず)を備える。EC31のデジタル入出力端子には、入力部32、および、電源回路33などが接続されており、EC31は、これらの動作を制御可能とされている。
入力部32は、ユーザの操作を検出し、検出した操作に応じた操作信号をEC31に出力する入力デバイスを備える。入力部32には、例えば、キーボード、および、タッチパッドなどが該当する。入力部32をなすタッチセンサは、表示部をなすディスプレイ14と重なり合い、タッチパネルとして構成されてもよい。
電源回路33は、ACアダプタ37、または、バッテリ34から供給される直流電力の電圧を、情報処理装置1を構成する各デバイスの動作に要する電圧に変換し、変換した電圧を有する電力を供給先のデバイスに供給する。電源回路33は、EC31の制御に従って、電力供給を実行する。電源回路33は、給電器と変換器を備える。給電器は、ACアダプタ37から電力が供給されている場合、各デバイスにおいて消費されずに残された電力をバッテリ34に充電する。ACアダプタ37から電力が供給されない場合、または、ACアダプタ37から供給される電力が不足する場合には、給電器は、バッテリ34から放電される電力を、動作電力として変換器を経由して各デバイスに供給する。ACアダプタ37は、充電器に相当する。変換器は、給電器から自器に供給される電力の電圧を個々のデバイスで要求される電圧に変換し、電圧が変換された電力を個々のデバイスに供給する。
バッテリ34として、二次電池が用いられる。二次電池は、充電および放電とも可能な蓄電池である。二次電池として、例えば、リチウムイオン電池が該当する。
ACアダプタ37は、外部電源から供給される交流電力を電圧が一定となる直流電力に変換し、変換された電力を電源回路33に供給する。ACアダプタ37は、電源回路33およびEC31と各種のデータ信号を入出力可能に接続される。ACアダプタ37は、電源回路33を含む情報処理装置1の筐体と着脱可能とする装着具を備える。装着具は、電力とデータの両方を所定の規格に従って伝送することができるインタフェースを備える。所定の規格として、例えば、USB Type-Cを用いることができる。
電源ボタン38は、押下操作が受け付けられる都度、情報処理装置1の全体への電力供給の有無(Power ON/OFF)を制御する。電源ボタン38は、押下を示す押下信号をEC31に出力する。EC31は、情報処理装置1が電源断(電力供給なし)であるときに電源ボタン38から押下信号が入力されるとき、電源回路33に対し、情報処理装置1の各デバイスへの電力供給を開始させる(電源投入)。EC31は、情報処理装置1が通電(電力供給あり)されているときに電源ボタン38から押下信号が入力されるとき、電源回路33に対し、情報処理装置1の各デバイスへの電力供給を停止する(電源断)。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成例を示す概略ブロック図である。情報処理装置1は、制御部100を備える。制御部100は、設定処理部102、充電時間推定部104、および、充電制御部106の機能を備える。CPU11は、所定のプログラムに記述される各種の命令で指示される処理を実行することで、メインメモリ12、EC31、入力部32、電源回路33などの各種のデバイスと協働し、その機能を実現する。所定のプログラムの種別は、アプリ、ユーティリティなどのいずれであってもよい。
設定処理部102は、バッテリ34への充電に関する各種のパラメータを設定する。設定処理部102は、設定対象とするパラメータには、充電終了時刻が含まれる。設定処理部102は、例えば、入力部32から設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、予め記憶した表示データを読み取り、読み取った表示データをディスプレイ14に出力する。ディスプレイ14には、設定処理部102から入力される表示データに基づいて設定画面を表示する。設定処理部102は、入力部32から入力される操作信号で指示されるパラメータを設定する。
次に、本実施形態に係る設定画面の例について説明する。図3は、本実施形態に係る設定画面の例を示す図である。例示される設定画面は、「バッテリ残量」と「バッテリ設定」の項目を有する。「バッテリ残量」の項目には、バッテリ34の残量が表される。残量は、満充電時において蓄積可能な電荷容量に対する、その時点において蓄積される電荷容量の比で表される。図示の例では、電池の図案における塗りつぶし部分の幅の全体に対する比率が残量に相当する。その時点における消費電力に対する電荷容量の比が、推定残り時間として示されている。
「バッテリ設定」の項目には、操作により設定可能なパラメータの項目と、その項目に対する設定値が表されている。「バッテリ設定」の項目には、「就寝時刻」、「起床時刻」、「目標残量」、「最低残量」、および、「急速充電」の項目が含まれる。「就寝時刻」、「起床時刻」は、それぞれ充電制御開始時刻、充電終了時刻に相当する。この例では、就寝中の充電を前提としている。充電制御開始時刻は、本実施形態に係る充電制御を開始する時刻を意味する。充電制御開始時刻は、必ずしもバッテリ34への充電を開始する時刻を意味しない。
「目標残量」は、充電終了時における目標とする残量である。目標残量は、最低残量よりも多く満充電時における残量(100%)以下の値が設定可能である。目標残量は、100%よりも小さいこと、例えば、75%~85%がバッテリ34の保護に望ましい。「最低残量」は、最低限保持すべき残量である。最低残量として、0%よりも大きい値が設定可能である。最低残量は、目標残量よりも少なく0%以上の値が設定可能である。「急速充電」は、急速充電モードの適用の有無を示す。図示の○印は、急速充電要を示す。急速充電モードは、標準的な充電、即ち、標準モードにおける充電速度よりも、充電速度が高い充電モードである。充電速度は、単位時間当たりの電荷容量の増加量に相当し、概ね充電電流に相当する。急速充電モードでは、バッテリ34の正極と負極間に印加する充電電圧を、標準モードにおける充電電圧よりも高くして実現されうる。急速充電なし(即ち、標準モード)と設定される場合には、充電制御部106は、急速充電モードで充電を行わず、標準モードを適用し、電源回路33に標準の充電速度で充電させる。
なお、充電制御部106は、充電の都度、ACアダプタ37が接続される接続時刻と、ACアダプタ37が除去される除去時刻を記録してもよい。充電制御部106は、ACアダプタ37が電源回路33に接続される時刻を接続時刻として特定し、ACアダプタ37が電源回路33から除去される時刻を除去時刻として特定してもよい。充電制御部106は、ACアダプタ37から電源回路33に供給される電力の有無を監視することで、ACアダプタ37との接続、または、ACアダプタ37の除去を検出することができる。ここで「接続」とは電気的に電力が供給され得ない状態から供給可能な状態に変化することを意味し、「除去」とは電気的に電力が供給可能な状態から供給され得ない状態に変化することを意味する。ACアダプタ37には、接続型、据置型、など種々の形態があるが、上記の「接続」とは、必ずしも機械的に係合していることに限られず、通電可能に載置されている状態も含まれうる。同様に、「除去」とは、必ずしも機械的に係合されている状態が解消されることに限られず、通電可能に載置されている状態から絶縁された状態に移行したことも含まれうる。
設定処理部102は、各日付において特定された接続時刻の平均値を、制御パラメータとしての充電制御開始時刻(例えば、就寝時刻)として定めてもよい。設定処理部102は、各日において特定された充電終了時刻の平均値を制御パラメータとしての充電終了時刻(例えば、起床時刻)として定めてもよい。設定処理部102は、平均値の算出対象とする充電開始時刻、充電終了時刻として、一日の特定の時間帯、例えば、22時-24時、6時-8時に含まれるものだけを採用してもよい。また、設定処理部102は、個々の充電における充電開始時刻、充電終了時刻が、それらの時間帯に含まれる頻度が一定頻度(例えば、70~90%)以上となる場合に、その時間帯に含まれる充電開始時刻、充電終了時刻を平均値の算出に採用してもよい。
充電時間推定部104は、その時点における残量(以下、「現残量」と呼ぶことがある)から標準充電を行って目標残量に達するまでの時間を充電時間として推定する。まず、充電時間推定部104には、バッテリ34の正極と負極の間の電位差と残量との関係を示す電位差残量情報を予め設定しておく。充電時間推定部104は、電位差残量情報を用い、電源回路33から通知される電位差に基づいて残量を特定することができる。電位差残量情報は、電位差と残量との関係を示すデータテーブルとして構成されてもよいし、電位差に対して残量を演算するための関数として構成されてもよい。
また、充電時間推定部104には、標準充電における基準時刻からの経過時間と残量との関係(いわゆる、充電曲線に相当)を示す充電経過情報を予め設定しておく。基準時刻は、例えば、バッテリ34の残量が0であるときに、充電を開始する時刻を0とする時刻となりうる。充電時間推定部104は、充電経過情報を参照し、目標残量に対する第1の経過時間から、現時点における残量に対する第2の経過時間を差し引いて充電時間を定めることができる。充電経過情報は、経過時間と残量との関係を示すデータテーブルとして構成されてもよいし、残量に対して経過時間を演算するための関数として構成されてもよい。充電時間推定部104は、定めた充電時間を充電制御部106に出力する。
ACアダプタ37から電源回路33への通電が検出され、その通電が充電制御部106に通知される。充電制御部106に、電源回路33への通電が通知されるとき、電源回路33に充電を開始させる。
充電制御部106は、現時刻が充電制御開始時刻に達するとき、本実施形態に係る充電制御処理を開始する。
充電制御部106は、充電モードとして急速充電モードが設定されている場合、急速充電モードを解除し、充電モードを標準モードに変更する。
現残量が最低残量未満である場合には、充電制御部106は、電源回路33にバッテリ34への充電を開始させる。充電制御部106は、充電時間推定部104と同様の手法を用いてバッテリ34の残量を推定することができる。
現残量が最低残量以上である場合には、充電制御部106は、現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時刻以前となるとき、電源回路33にバッテリ34への充電を開始させる。
現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時刻よりも後になるとき、電源回路33にバッテリ34への充電を終了させる。
次に、本実施形態に係る充電制御の例について説明する。図4は、本実施形態に係る充電制御の例を示すフローチャートである。
(ステップS102)設定処理部102は、充電終了時刻を設定する。就寝中の充電に対しては、充電終了時刻は起床時刻として設定されてもよい。
(ステップS104)充電制御部106は、現時刻が充電制御開始時刻に達したか否かを判定する。充電制御開始時刻に達したと判定されるとき(ステップS104 YES)、ステップS106の処理に進む。充電制御開始時刻に達していないと判定されるとき(ステップS104 NO)、ステップS104の処理を繰り返す。
(ステップS106)充電制御部106に急速充電モードが設定されているか否かを判定する。急速充電モードが設定されている場合(ステップS106 YES)、ステップS108の処理に進む。急速充電モードが設定されていない場合(ステップS106 NO)、ステップS110の処理に進む。
(ステップS108)充電制御部106は、急速充電モードを解除し、充電モードを標準モードに変更する。
(ステップS110)充電制御部106は、現時点のバッテリ34の残量が最低残量未満か否かを判定する。最低残量未満と判定されるとき(ステップS110 YES)、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)充電制御部106は、電源回路33にバッテリ34に充電させる。その後、ステップS110の処理に戻る。
(ステップS114)充電時間推定部104は、バッテリ34の現残量に基づいて充電時間を推定する。
(ステップS116)充電制御部106は、現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時刻以前であるか否かを判定する。充電終了時刻以前である場合(ステップS116 YES)、ステップS120の処理に進む。充電終了時刻よりも後である場合(ステップS116 NO)、ステップS118の処理に進む。
(ステップS118)充電制御部106は、電源回路33にバッテリ34に充電させない。その時点で充電がなされている場合には、バッテリ34への充電が停止する。その後、ステップS116の処理に戻る。
(ステップS120)充電制御部106は、電源回路33にバッテリ34に充電させる。その時点で充電がなされていない場合には、バッテリ34への充電が開始する。その後、図4の処理を終了する。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1への充電例について説明する。図5は、本実施形態に係る情報処理装置1の充電例を示す図である。図5は、就寝前にACアダプタ37が装着され、起床直後にACアダプタ37が除去される場合を例にする。また、就寝時刻が午後10時、起床時刻が午前7時、目標残量が100%、最低残量20%と設定されている。
午後9時において、情報処理装置1がACアダプタ37に装着されるとき、充電が開始される。バッテリ34の残量は増加し始める。
午後10時にユーザ設定により設定された充電制御開始時刻(就寝時刻)に達するとき、その時点における残量に基づき充電時間が推定される。現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時点以前であるため、充電が停止される。
午前4時30分において、その時点における残量に基づき推定された充電時間の経過後の時刻が充電終了時刻以前となるため、充電が開始される。そのため、残量が増加し始める。
午前7時にユーザ設定により設定された充電終了時刻(起床時刻)に達するとき、充電が停止する。なお、図5の例では、バッテリ34の残量が最低残量を超えるため、充電の開始は残量が最低残量未満となったことを原因とするものではない。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、コントローラ(例えば、CPU11、EC31)と、バッテリ34と、電源回路33と、を備え、コントローラは、バッテリへの充電を終了する充電終了時刻を設定し、バッテリの残量が当該残量の目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定し、現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時刻以前となるとき、電源回路33に充電を実行させる。
この構成により、現時刻から充電時間経過後の時刻が充電終了時刻に達するまで、充電が実行されずに保留される。バッテリ34の残量が目標残量に達する時期が現時刻から充電時間経過後の時刻となるので、バッテリ34の残量が目標残量以上となる期間が短縮される。バッテリの残量が満充電または満充電に近似する期間の継続によるバッテリ34の劣化を抑制することでバッテリ34の寿命の延長に貢献する。
また、コントローラは、バッテリ34の残量が当該残量の下限である最低残量以下となるとき、電源回路33に充電を実行させ、残量が目標残量に達するとき、電源回路33に充電を停止させてもよい。
この構成によれば、バッテリ34の残量が最低残量以下となるときバッテリ34への充電がなされ、残量が目標残量に達するときバッテリ34への充電が停止する。バッテリ34の残量が最低残量から目標残量の間に保たれるため、残量が最低残量未満となる期間、または、残量が目標残量を超える期間を解消することでバッテリ34に対する劣化を抑制することができる。
また、コントローラは、情報処理装置1自体に電力を供給する充電器(例えば、ACアダプタ37)が除去される除去時刻を検出し、検出した除去時刻に基づいて充電終了時刻を設定してもよい。
この構成によれば、特段の操作を必要とせずに充電終了時刻が設定される。また、情報処理装置1に充電器に接続したまま放置しても、現時刻が充電終了時刻に達することでバッテリ34への充電が停止する。残量が目標残量を超える可能性を排除することで、バッテリ34の劣化を抑制することができる。
また、コントローラは、標準の充電速度よりも高速な急速充電モードが設定されている場合、現時刻が充電制御開始時刻に達するとき、急速充電モードを解除してもよい。
この構成によれば、充電制御開始時刻以降の定時的充電に対して、急速充電モードが適用されず、標準の充電速度で充電がなされる。充電制御開始時刻より前における一時的充電に対しては、急速充電モードの利用を完全に排除せずに、急速充電に対する要求を満たすことができる。
また、コントローラは、情報処理装置1自体に電力を供給する充電器が接続される接続時刻を検出し、接続時刻に基づいて充電制御開始時刻を定めてもよい。
この構成によれば、特段の操作を必要とせずに充電制御開始時刻が設定される。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
1…情報処理装置、11…CPU、12…メインメモリ、13…ビデオサブシステム、14…ディスプレイ、21…PCH、22…BIOSメモリ、23…補助記憶装置、25…WLANカード、26…USBコネクタ、31…EC、32…入力部、33…電源回路、34…バッテリ、37…ACアダプタ、38…電源ボタン、100…制御部、102…設定処理部、104…充電時間推定部、106…充電制御部

Claims (6)

  1. コントローラと、バッテリと、電源回路と、を備える情報処理装置であって、
    前記コントローラは、
    前記バッテリへの充電を終了する充電終了時刻を設定し、
    前記バッテリの残量が当該残量の目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定し、
    現時刻から前記充電時間経過後の時刻が前記充電終了時刻以前となるとき、
    前記電源回路に充電を実行させる
    情報処理装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記残量が当該残量の下限である最低残量以下となるとき、
    前記電源回路に充電を実行させ、
    前記残量が前記目標残量に達するとき、
    前記電源回路に充電を停止させる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記コントローラは、
    自装置に電力を供給する充電器が除去される除去時刻を検出し、
    前記除去時刻に基づいて前記充電終了時刻を設定する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記コントローラは、
    標準の充電速度よりも高速な急速充電モードが設定されている場合、現時刻が充電制御開始時刻に達するとき、
    前記急速充電モードを解除する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記コントローラは、
    自装置に電力を供給する充電器が接続される接続時刻を検出し、
    前記接続時刻に基づいて前記充電制御開始時刻を定める
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. バッテリと電源回路を備える情報処理装置における制御方法であって、
    前記情報処理装置は、
    前記バッテリへの充電を終了する充電終了時刻を設定するステップと、
    前記バッテリの残量が当該残量の目標値である目標残量に達するまでの充電時間を推定するステップと、
    現時刻から前記充電時間経過後の時刻が前記充電終了時刻以前となるとき、
    前記電源回路に充電を実行するステップと、
    を実行する制御方法。
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