JP2024066463A - 撮像装置、制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、撮像装置を操作する技術に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置は、所定の操作部材に所望の機能(例えば、オートフォーカス)を割り当て、撮影時に所定の操作部材を操作することで所望の機能を実行できる。撮像装置には、オートフォーカスだけでなく、多種多様な機能が備えられており、ユーザが操作部材に割り当てられる機能も増加している。
ユーザは、所望の機能を操作部材に割り当てることができる一方で、所望の機能を実行した後に他の機能を実行する場合には複数の操作部材を操作する必要があるため、操作の手番が増加したり、操作が困難となる場合もある。例えば、ある被写体に対して操作部材を操作してオートフォーカスを実行した後、異なる被写体に対して再度オートフォーカスを実行したい場合、複数の操作部材を操作する必要があり、変更後の被写体に対するフォーカスが間に合わず、撮影機会の損失を招く可能性がある。
このような課題に対して、特許文献1には1つの操作部材に対する異なる操作に応じて異なる機能を実行可能とする方法が記載され、特許文献2にはユーザの視線検出位置と被写体位置とに基づいてオートフォーカスの対象の被写体を決定する方法が記載されている。
特許文献1では、操作部材(シャッターボタン)の半押しで動画記録、全押しで静止画撮影が実行可能となっているが、シャッターボタンはあくまで静止画撮影機能として固定したい場合があり、その場合に特許文献1のように実行する機能を変更してしまうと、本来の静止画撮影ができなくなる。また、シャッターボタンとは異なる操作部材を用いてオートフォーカスの操作を行う場合、ユーザはシャッターボタンの操作を行わないだけで、操作の手番を低減する効果は得られない。
特許文献2では、ユーザの意思に反して自動でオートフォーカスの対象が決定される可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、複数の押下操作が可能な1つの操作部により所定の処理に関する複数の機能を使い分けることができ、操作手番を低減できる技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像手段と、前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、撮影指示を行うための第1の操作部と、前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御する制御手段と、を有する。
本発明によれば、複数の押下操作が可能な1つの操作部により所定の処理に関する複数の機能を使い分けることができ、操作手番を低減できる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に、本発明の撮像装置を、静止画の撮影及び動画の記録が可能なデジタル一眼レフカメラに適用した実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態においては、本発明の撮像装置をデジタルカメラに適用した例を説明するが、この例に限定されず、カメラ機能を備える装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、カメラ機能を備えるタブレットデバイス、携帯電話やその一種であるスマートフォン、音楽プレーヤ、ゲーム機、電子ブックリーダなどにも適用可能である。
[第1の実施形態]
<装置構成>図1および図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100の構成および機能について説明する。
<装置構成>図1および図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100の構成および機能について説明する。
図1(a)は、レンズユニット200を取り外した状態のデジタルカメラ100の前面斜視図、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。
図1において、背面表示部101は、ユーザが視認可能に、画像や各種情報を表示する、ファインダー外であるカメラ本体の背面に設けられた液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスである。また、背面表示部101は、静止画撮影後の静止画再生や記録中の動画表示、およびライブビュー表示機能を併せ持っている。背面表示部101には、タッチパネル270aが設けられている。タッチパネル270aは、背面表示部101の表示面(タッチパネル270aの操作面)対する接触(タッチ操作)を検出可能なタッチ検出手段である。ファインダー外表示部243は、カメラ本体の上面に設けられた液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスであり、シャッター速度や絞りなどのカメラの様々な設定値を表示する。
シャッターボタン102は撮影指示を行うための押しボタン式の操作部材である。モード切替スイッチ103は各種モードを切り替えるためのダイヤル式の操作部材である。モード切替スイッチ103は、システム制御部201の動作モードを、静止画撮影モード、動画記録モード、再生モードのいずれかに切り替える。静止画撮影モードには、例えば、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード(Pモード)、が含まれる。また、静止画撮影モードには、例えば、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモードなどが含まれる。
モード切替スイッチ103で、静止画撮影モードに含まれる複数のモードのいずれかに直接切り替える。あるいは、モード切替スイッチ103で静止画撮影モードに一旦切り替えた後に、静止画撮影モードに含まれる複数のモードのいずれかに他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画記録モードや再生モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
端子カバー104は外部機器とデジタルカメラ100をUSBなどのケーブルを介して接続するためのコネクタ(不図示)を保護するカバー部材である。メイン電子ダイヤル105は図2で後述する操作部270に含まれる回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル105を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値が変更できる。
電源スイッチ106はデジタルカメラ100の電源のオン/オフを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル107は、選択枠の移動や画像送りなどを行う回転操作部材である。十字キー108は、上、下、左、右からなる4方向ボタンのいずれかを押し込むことで、十字キー108の押した部分に応じた操作が可能な移動指示部材である。SETボタン109は、主に選択項目の決定などに用いられる押しボタン式の操作部材である。
録画ボタン110は、静止画撮影モードではライブビュー表示のオン/オフを切り替え、動画記録モードでは動画撮影(記録)の開始や停止の指示に用いられる押しボタン式の操作部材である。拡大ボタン111は、ライブビュー中における拡大表示のオン/オフ、および拡大表示中の拡大率の変更を行うために用いられる押しボタン式の操作部材である。また、拡大ボタン111は、再生モードでは再生画像を拡大し、拡大率を増加させるために使用される。拡大表示をオンとした後にメイン電子ダイヤル105を操作することでライブビューの拡大または縮小を行うことができる。また、再生モードでは再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。AEロックボタン112は、撮影待機状態で押下することにより露出状態を固定することができる押しボタン式の操作部材である。
再生ボタン113は、撮影モードと再生モードとを切り替えるために用いられる押しボタン式の操作部材である。撮影モード中に再生ボタン113を押下することで再生モードに移行し、記録媒体250に記録された画像のうち最新の画像を背面表示部101に表示させることができる。メニューボタン114は、押下されると各種の設定可能なメニュー画面が背面表示部101に表示される押しボタン式の操作部材である。ユーザは、背面表示部101に表示されたメニュー画面と、十字キー108やSETボタン109またはマルチコントローラ115を用いて直感的に各種設定を行うことができる。
AFオンボタン116は、ライブビュー画像内の所定の被写体に対してAE(自動露出)処理およびAF(オートフォーカス)処理を実行する機能と、AF処理の対象をユーザの視線入力により指定された被写体に切り替える機能の実行を指示することが可能な操作部材である。AFオンボタン116は、後述するシャッターボタン102と同様に、操作途中(半押し)でオンとなり、第1のAFオン信号SW3を発生する第1の段階と、操作完了(全押し)でオンとなり、第2のAFオンッ信号SW4を発生する第2の段階の2段階の操作が可能な押しボタン式の操作部材である。システム制御部201は、AFオンボタン116が第1の段階への第1の操作が行われると被写体に対するAE処理、AF処理を実行し、第1の段階から続く第2の段階への操作が行われるとユーザの視線入力により指定された被写体に切り替える機能を実行する。AFオンボタン116の半押しと全押しのそれぞれの操作に応じて実行する機能は、図6で後述する設定画面と、十字キー108やSETボタン109またはマルチコントローラ115を用いて割り当て可能である。なお、AFオンボタン116の半押しと全押しのそれぞれの操作に対して、AE処理、AF処理、視線入力に基づく被写体の切り替え以外の機能を割り当てることも可能である。なお、AFオンボタン116だけでなく、他の操作部材についても、実行する機能をユーザが設定可能に構成してもよい。また、シャッターボタン102についても、半押し操作については、実行する機能を変更可能としてもよい。例えば、シャッターボタン102の半押し操作に応じて、AE処理およびAF処理を実行するか否かを、ユーザ設定により変更可能としてもよい。ただし、撮影記録処理の機能が割り当てられているシャッターボタン102の全押し操作については、割り当て機能が変更されてしまうと撮影ができなくなってしまう。そのため、シャッターボタン102の全押し操作については、ユーザにより実行する機能(割り当てる機能)を変更不可とする。
背面表示部101および後述するファインダー内表示部229は、電子ビューファインダー(以下、EVF)として上述した各種の動作モードに応じてシステム制御部201により表示制御される。
接眼部216は、覗き込み型の接眼ファインダーである。ユーザは、接眼部216を介してファインダー内表示部229に表示された画像を視認可能であり、レンズユニット200を通じて取り込んだ被写体像の焦点や構図の確認を行うことができる。
接眼検知部217は、接眼部216の近傍に配置され、接眼部216への何らかの物体の接近を検知することができる。接眼検知部217は、例えば赤外線近接センサが用いられる。
通信端子210はデジタルカメラ100がレンズユニット200(図2)と通信を行うための電気的接点である。蓋118はデジタルカメラ100に対して記録媒体250を着脱するためにスロットを開閉する部材である。グリップ部117は、ユーザがデジタルカメラ100を構えた場合に右手で握りやすい形状を有する。グリップ部117を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラ100を保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン102、メイン電子ダイヤル105が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル107が配置されている。
次に、図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100およびレンズユニット200の内部構成について説明する。図2において、図1と共通する構成には同じ符号を付して示している。
図2において、レンズユニット200は撮影レンズ207を搭載し、デジタルカメラ100に対して着脱可能である。撮影レンズ207は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して1枚のレンズのみで示している。通信端子206はレンズユニット200がデジタルカメラ100と通信を行うための電気的接点である。通信端子210はデジタルカメラ100がレンズユニット200と通信を行うための電気的接点である。レンズユニット200は、通信端子206を介してシステム制御部201と通信し、内蔵されたレンズ制御部204が絞り駆動回路202を制御して絞り205を駆動し、AF駆動回路203を制御して撮影レンズ207の位置を変位させることで焦点を合わせる。
フォーカルプレーンシャッター221は、システム制御部201の指示に応じて撮像部222での露光時間を自由に制御できる。撮像部222は被写体像を電気信号に変換するCCDやCMOS等の撮像素子で構成されたイメージセンサである。A/D変換器223は、撮像部222から出力される1画素のアナログ信号を、例えば10ビットのデジタル信号に変換する。
画像処理部224は、A/D変換器223からのデータ、又は、メモリ制御部215からのデータに対して所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部224では、撮像した画像データを用いて測光処理および測距処理のための所定の演算処理が行われ、システム制御部201は演算結果に基づいて露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF処理、AE処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部224では更に、撮像した画像データを用いてホワイトバランス処理のための所定の演算処理が行われ、演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。また、画像処理部224は、撮像した画像データを用いて、被写体の種類や部位や状態(種別)、被写体の位置や大きさ(領域)などを検出する被写体検出処理を行う。また、画像処理部224は、顔AFや瞳AFが可能である。顔AFとは被写体検出処理によって検出された画像内の顔に対してAFを行うことである。瞳AFとは被写体検出処理によって検出された画像内の顔に含まれる瞳に対してAFを行うことである。また、システム制御部201は、画像処理部224により検出された1つまたは複数の被写体から自動またはユーザ操作により所定の被写体を決定し、所定の被写体に対してAE処理およびAF処理の対象であることを示す枠を表示する。
メモリ制御部215は、A/D変換器223、画像処理部224、メモリ232の間のデータの授受を制御する。A/D変換器223から出力されるデジタルデータは、画像処理部224およびメモリ制御部215を介して、あるいは、メモリ制御部215を介してメモリ232に直接書き込まれる。メモリ232は、撮像部222およびA/D変換器223から得られる画像データや、背面表示部101またはファインダー内表示部229に表示するための画像表示用のデータを格納する。メモリ232は、所定枚数の静止画や所定時間の動画および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ232は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
D/A変換器219は、メモリ232に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して背面表示部101またはファインダー内表示部229に供給する。メモリ232に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器219を介して背面表示部101やファインダー内表示部229により表示される。背面表示部101やファインダー内表示部229は、表示デバイスにD/A変換器219からのアナログ信号に応じた表示を行う。このように、メモリ232に格納されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、背面表示部101またはファインダー内表示部229に逐次転送して表示することで、ライブビュー表示(スルー画像表示)を行うEVFとして機能する。
ファインダー外表示部243には、ファインダー外表示部駆動回路244を介して、シャッター速度や絞りなどのカメラの様々な設定値が表示される。
不揮発性メモリ256は、電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROMなどである。不揮発性メモリ256には、システム制御部201の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述するフローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部201は、デジタルカメラ100全体を統括して制御するCPUやMPUを備え、不揮発性メモリ256に格納されたプログラムを実行することで、後述するフローチャートの各処理を実現する。システムメモリ252はRAMなどであり、システム制御部201の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ256から読み出したプログラムなどを展開するワークメモリとしても使用される。また、システム制御部201は、メモリ232、D/A変換器219、背面表示部101、ファインダー内表示部229などを制御することにより表示制御も行う。システムタイマー253は各種制御に用いる時間や、内蔵時計の時間を計測する計時部である。
第1シャッタースイッチ211は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン102の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でオンとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部201は、第1シャッタースイッチ信号SW1を受けて画像処理部224によって、AE処理、AF処理、AWB処理、EF処理などを開始する。
第2シャッタースイッチ212は、シャッターボタン102の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部201は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部222からの信号読み出しから記録媒体250に画像データを書き込むまでの一連の記録処理を開始する。
操作部270は、ユーザからの各種操作を受け付けて、システム制御部201へ通知する各種スイッチ、ボタンなどの操作部材からなり、少なくとも以下の操作部材が含まれる。シャッターボタン102、モード切替スイッチ103、メイン電子ダイヤル105、電源スイッチ106、サブ電子ダイヤル107、十字キー108、SETボタン109、録画ボタン110、拡大ボタン111、AEロックボタン112、再生ボタン113、メニューボタン114、マルチコントローラ115、AFオンボタン116。
なお、操作部270に含まれる各操作部材には、メニュー画面と、十字キー108やSETボタン109またはマルチコントローラ115を用いて所望の機能を割り当てることができる。
電源制御部280は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部280は、その検出結果およびシステム制御部201の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体250を含む各部へ供給する。
電源部230は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。記録媒体I/F218は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体250とのインターフェースである。記録媒体250は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部254は、無線アンテナや有線ケーブルによって外部機器と通信可能に接続し、画像や音声の送受信を行う。通信部254は無線LAN(Local Area Network)やインターネットにも接続可能である。通信部254は撮像部222で撮像された画像データ(ライブビュー画像を含む)や、記録媒体250に記録されている画像ファイルを外部機器に送信でき、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信できる。なお、通信部254は、無線LANに限らず、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Low Energy、WirelessUSBなどの無線通信モジュール、あるいは、USBケーブルやHDMI(登録商標)、IEEE1394などの有線接続手段を用いてもよい。
姿勢検知部255は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部255で検知された姿勢に基づいて、撮像部222で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像なのかを判別可能である。システム制御部201は、姿勢検知部255で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部222で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部255としては、加速度センサやジャイロセンサなどを用いることができる。姿勢検知部255は、加速度センサやジャイロセンサを用いることで、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止など)を検知することも可能である。
なお、操作部270の1つとして、背面表示部101に対するタッチ操作を検出可能なタッチパネル270aを有する。タッチパネル270aと背面表示部101とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル270aを光の透過率が背面表示部101の表示を妨げないように構成し、背面表示部101の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル270aにおける入力座標と、背面表示部101の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザが背面表示部101に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。システム制御部201はタッチパネル270aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル270aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル270aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)。
・タッチパネル270aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-On)と称する)。
・タッチパネル270aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)。
・タッチパネル270aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)。
・タッチパネル270aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル270aに指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部201に通知される。システム制御部201は通知された情報に基づいてタッチパネル270aにどのような操作(タッチ操作)が行われたかを判定する。
タッチムーブについてはタッチパネル270aで移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル270aの垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作(ドラッグ)が行われたと判定するものとする。タッチパネル270aに指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル270aを指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行われたと判定できる(ドラッグに続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。
タッチパネル270aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
接眼検知部217は接眼部216に対する目(物体)の接近(接眼)および離反(離眼)を検知する(接近検知)。システム制御部201は、接眼検知部217で検知された状態に応じて、背面表示部101とファインダー内表示部229の表示(表示状態)/非表示(非表示状態)を切り替える。システム制御部201は、少なくとも撮影モード、かつ、表示先の切替が自動である場合において、非接眼中は表示先を背面表示部101とし、ファインダー内表示部229は非表示とする。また、接眼中は表示先をファインダー内表示部229とし、背面表示部101は非表示とする。
物体が接近した場合は、接眼検知部217の投光部(図示せず)から照射された赤外光が反射して赤外線近接センサの受光部(図示せず)に入射される。赤外線近接センサで受光される赤外光の入射光量によって、接眼部216への何らかの物体の接近の検出と、物体が接眼部216からどの程度の距離まで近づいているか(接眼距離)を判別することができる。接眼部216への物体の接近を検知するとシステム制御部201がファインダー内表示部229の表示を開始させることが可能となる。これにより、ユーザが接眼部216を覗いたときにファインダー内表示部229を極力遅延なく表示可能となる。
また、接眼検知部217は、非接眼状態(非接近状態)から、接眼部216に対して所定距離以内に近づく物体を検出した場合に接眼を検出したと判定し、システム制御部201に接眼検知通知を送信する。また、接眼状態(接近状態)から、接近を検知していた物体が所定距離以上離れた場合に離眼が検出したと判定し、システム制御部201に離眼検知通知を送信する。接眼を検出する閾値と、離眼を検出する閾値は例えばヒステリシスを設けるなどして異なっていてもよい。また、接眼を検出した後は、離眼を検出するまでは接眼状態であるものとする。離眼を検出した後は、接眼を検出するまでは非接眼状態であるものとする。これにより、システム制御部201は、接眼検知部217が検出した接眼状態もしくは離眼状態に応じて背面表示部101とファインダー内表示部229の表示制御を行う。
なお、接眼検知部217は赤外線近接センサに限らず、接眼とみなせる目や物体の接近を検知できるものであれば他のセンサを用いてもよい。
視線検出部260は、次のダイクロイックミラー262、結像レンズ263、視線検出センサ264、視線検出回路265、赤外発光素子266を含み、ユーザのファインダー内表示部229に対する視線の有無だけでなく視線の位置や動きを検出する。
本実施形態のデジタルカメラ100は、視線検出部260により角膜反射法と呼ばれる方式で視線を検出する。角膜反射法とは、赤外発光素子266から発した赤外光が眼球(目)261(特に角膜)において反射した反射光と、眼球(目)261の瞳孔との位置関係から、視線の位置や向きを検出する方式である。その他にも黒目と白目での光の反射率が異なることを利用する強膜反射法と呼ばれる方式など、様々な視線の位置や向きを検出する方式がある。なお、視線の位置や向きを検出できる方式であれば、上記以外の視線検出方式を用いてもよい。本実施形態のデジタルカメラ100では、図12に例示するメニュー画面により、視線入力機能がオンの場合の、視線ポインタの表示設定が可能である。ユーザは、図12の視線ポインタの表示設定画面において、操作部270を操作して、視線ポインタの表示設定を、「する」、「撮影待機中のみ」、「しない」の中から選択して設定することができる。視線ポインタの表示設定が「する」に設定された場合は、システム制御部201は、視線入力機能がオンの場合に、視線検出部260により検出した視線位置を示す視線ポインタを、ライブビュー画像に重畳して、ファインダー内表示部229に表示するように制御する。視線ポインタを表示することで、ユーザは、現在検出されている視線位置を把握することができ、視線入力機能により位置の指定を行う場合に、どの位置が指定されるのかを事前に確認できる。視線ポインタの表示設定が「しない」に設定された場合は、システム制御部201は、視線位置を示す視線ポインタを表示しないように制御する。「撮影待機中のみ」が設定された場合は、システム制御部201は、視線入力機能がオンである場合に視線ポインタを表示するように制御する。ただし、シャッターボタン102の全押しや、シャッターボタン102の半押し等により、AF処理、AE処理の撮影準備処理を実行している間は、視線検出部260により視線を検出していても視線ポインタを非表示にする。つまり、AF処理、AE処理を実行していないときにのみ視線ポインタを表示するように制御する。AF処理、AE処理の実行中は、ユーザは被写体にピントが合っているかを確認するためにライブビュー画像を見ることが考えられるが、視線位置に視線ポインタが表示されると被写体を確認し難くなってしまうため、撮影準備処理の実行中には視線ポインタを表示しない「撮影待機中のみ」という設定を設けている。
赤外発光素子266は、ファインダー画面内におけるユーザの視線位置を検出するための赤外光を発光するダイオードであり、ユーザの眼球(目)261に赤外光を接眼部216の中央付近に向けて照射する。赤外発光素子266から照射された赤外光は眼球(目)261で反射し、反射した赤外光はダイクロイックミラー262に到達する。ダイクロイックミラー262は赤外光だけを反射して可視光を透過させる機能を有し、光路を変更された反射赤外光は、結像レンズ263を介して視線検出センサ264の撮像面に結像する。
結像レンズ263は視線検出光学系を構成する光学部材である。視線検出センサ264は、CCDやCMOSなどからなるイメージセンサを含む。視線検出センサ264は、入射された反射赤外光を電気信号に光電変換して視線検出回路265へ出力する。視線検出回路265は、視線検出センサ264の出力信号に基づき、ユーザの眼球(目)261の動きや瞳孔の位置からユーザの視線位置を検出し、検出した情報をシステム制御部201に出力する。視線検出センサ264は、人の目の瞳孔の検知が可能であるため、他の物体が接眼部216に接近または接触していても、人の視線が入力されていることを検知しない。これにより接眼部216は視線操作部としての機能を有するが、視線検出部は別の構成であってもよい。なお、視線検出部260による視線入力機能の有効/無効は、例えば、メニュー画面を介してユーザが設定可能である。
システム制御部201は視線検出部260の検出結果に基づいて接眼部216への以下の操作または状態を検出できる。
・接眼部216に接眼したユーザの視線が新たに入力(検出)されたこと(視線入力の開始)
・接眼部216に接眼したユーザが視線入力している状態であること
・接眼部216に接眼したユーザが注視している状態であること
・接眼部216に接眼したユーザが入力していた視線を外したこと(視線入力の終了)
・接眼部216に接眼したユーザが何も視線入力していない状態
これらの操作・状態や、接眼部216に視線の入力位置はシステム制御部201に通知され、システム制御部201は通知された情報に基づいて接眼部216にどのような操作(視線操作)が行われたかを判定できる。
・接眼部216に接眼したユーザの視線が新たに入力(検出)されたこと(視線入力の開始)
・接眼部216に接眼したユーザが視線入力している状態であること
・接眼部216に接眼したユーザが注視している状態であること
・接眼部216に接眼したユーザが入力していた視線を外したこと(視線入力の終了)
・接眼部216に接眼したユーザが何も視線入力していない状態
これらの操作・状態や、接眼部216に視線の入力位置はシステム制御部201に通知され、システム制御部201は通知された情報に基づいて接眼部216にどのような操作(視線操作)が行われたかを判定できる。
なお、注視とは、ユーザの視線位置が所定時間内に所定の移動量を超えなかった場合のことを指す。つまり、システム制御部201は、視線検出回路265から受け取った検出情報に基づいて、ユーザの視線がある領域に固定されている期間が所定の閾値を越えた場合に、その領域を注視していると判定する。従って、当該領域は、注視が行われた位置である注視位置(注視領域)であるといえる。なお、「視線がある領域に固定されている」とは、例えば、所定の期間経過するまでの間、視線の動きの平均位置が当該領域内にあり、かつ、ばらつき(分散)が所定値よりも少ないことである。
<制御処理>次に、図3から図6を参照して、第1の実施形態のデジタルカメラ100の制御処理について説明する。
図3および図4は、第1の実施形態のデジタルカメラ100の制御処理を示すフローチャートである。図3の処理は、デジタルカメラ100の電源がオンされ、システム制御部201が、不揮発性メモリ256に格納されたプログラムをシステムメモリ252に展開して実行し、各構成要素を制御することにより実現される。なお、図3の処理は、デジタルカメラ100が起動した直後だけでなく、静止画撮影モードや動画記録モードに移行し、ライブビュー画像の表示が開始された直後であってもよい。図3の処理は、撮影待機状態(撮影モードにおいてシャッターボタン102が全押しされたことによる撮影記録処理を実行していない状態)でのAFオンボタン116の操作に関する処理のみを抜粋している。つまり、図3の処理とは別に、装置構成において説明した処理も実行される。すなわち、システム制御部201は、シャッターボタン102の半押し(SW1オン)に応じて、AE処理、AF処理、AWB処理、EF処理などの撮影準備処理を実行する。また、システム制御部201は、シャッターボタン102の全押し(SW2オン)に応じて記録処理を実行する。
ステップS301では、システム制御部201は、撮像部222により撮像されたライブビュー画像を逐次更新しながら背面表示部101に表示する。ライブビュー画像の表示処理は、図3の処理中継続して実行される。
ステップS302では、システム制御部201は、画像処理部224によりライブビュー画像に対して被写体検出処理を行う。
ステップS303では、システム制御部201は、画像処理部224の被写体検出処理によって所定の被写体が検出されたか否かを判定し、所定の被写体が検出されたと判定した場合は処理をステップS304に進め、所定の被写体が検出されたと判定しなかった場合は処理をステップS305に進める。
ステップS304では、システム制御部201は、ステップS302で検出された所定の被写体の位置情報を画像処理部224から受け取り、背面表示部101に表示されている画像内の所定の被写体を囲むように被写体枠を表示する。なお、ユーザの操作、例えば、AFオンボタン116への全押し操作による視線位置でのAF位置の確定操作や、背面表示部101へのタッチ操作によるAF位置の指定操作により、AF対象の被写体がユーザにより選択された場合は、選択済みの被写体であることを示す被写体枠を表示してもよい。そして、ユーザにより選択された被写体ではなく、システム制御部201が自動選択した被写体の場合は通常の1重線の被写体枠を表示し、ユーザが選択した被写体である場合は2重線の被写体枠を表示し、選択済みの被写体であることが識別できるように異なる表示形態(形状や色など)で表示するようにしてもよい。また、一度ユーザに選択された被写体を、画像処理部224により追尾し、追尾した被写体位置に被写体枠を表示するようにしてもよい。
ステップS305では、システム制御部201は、背面表示部101に表示されている画像において、ユーザが十字キー108やSETボタン109またはマルチコントローラ115を用いて指定したAF位置に対して、一定サイズの固定AF枠を表示する。なお、ステップS302で被写体が検出されない場合は、システム制御部201は、ステップS305の処理を行わず、ステップS306に処理を進めてもよい。
ステップS306では、システム制御部201は、視線検出部260により検出されたユーザの視線位置の情報を受け取り、背面表示部101に表示されている画像に視線位置を表示する。なお、デジタルカメラ100の視線入力機能が無効にされていた場合は、ステップS306の処理を省略してもよい。
ステップS307では、システム制御部201は、AFオンボタン116が半押しされているか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116から第1のAFオン信号SW3を検出した場合にAFオンボタン116が半押しされていると判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116が半押しされていると判定した場合は処理をステップS308に進め、AFオンボタン116が半押しされていないと判定した場合は処理をステップS301に戻す。
ステップS308では、システム制御部201は、画像処理部224により得られた測光演算結果に基づく露光制御によりAE処理を実行する。
ステップS309では、システム制御部201は、画像処理部224によりステップS303からS305の処理でAF対象として決定した被写体枠または固定AF枠をAF位置に決定する。第1の実施形態のデジタルカメラ100は、AFオンボタン116が操作されていないステップS301からS306の間は、AE/AF処理は行わず、AFオンボタン116に対して半押し操作または全押し操作が行われたタイミングで、AE/AF処理を実行する。また、シャッターボタン102が半押しされたタイミングにおいてもAE/AF処理を実行する。
ステップS310では、システム制御部201は、画像処理部224により得られた、ステップS309で決定したAF位置の測距演算結果に基づく測距制御によりAF処理を実行し、AF処理を実行した結果を示すAF枠を背面表示部101に表示する。被写体枠や固定枠とは異なる色や形状でAF枠を表示することにより、AF処理を実行した結果を示すAF枠を表示する。なお、メニュー画面でAF動作設定が設定可能である場合、AF動作設定がワンショット(1点)AFに設定されている場合は、システム制御部201は、AFオンボタン116が半押しされたタイミングで1回だけAF処理を実行するように制御する。また、AF動作設定がサーボAFに設定されている場合は、システム制御部201は、決定したAF位置に対して、AF処理を実行し続け、AF結果を示すAF枠の表示の更新を行うように制御する。また、メニュー画面でAF動作設定がサーボAFに設定されており、さらに被写体追尾が設定されている場合は、システム制御部201は、被写体追尾を実行し、追尾した被写体位置をAF位置としてAF処理を実行するように制御する。
ステップS311では、システム制御部201は、AFオンボタン116の半押しが解除された、つまりAFオンボタン116が操作されていない状態になったか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116から第1のAFオン信号SW3を検出しなくなった場合にAFオンボタン116の半押しが解除されたと判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116の半押しが解除されたと判定した場合は処理をステップS301に戻す。システム制御部201は、AFオンボタン116の半押しが解除されていないと判定した場合は処理をステップS312に進める。
ステップS312では、システム制御部201は、AFオンボタン116が全押しされたか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116から第2のAFオン信号SW4を検出した場合にAFオンボタン116が全半押しされていると判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116が全押しされたと判定した場合は処理をステップS313に進める。システム制御部201は、AFオンボタン116が全押しされていないと判定した場合は処理をステップS311に戻す。
ステップS313では、システム制御部201は、デジタルカメラ100の視線入力機能が有効であるか否かを判定し、視線入力機能が有効であると判定した場合は処理をステップS314に進め、視線入力機能が有効ではないと判定した場合は処理をステップS311に戻す。
ステップS314では、システム制御部201は、視線検出部260により検出された視線位置を確定する。
ステップS315では、システム制御部201は、ステップS314で確定された視線位置をAF位置に決定する。
ステップS316では、システム制御部201は、画像処理部224により、ステップS315で決定されたAF位置の被写体に対してAE処理およびAF処理を実行し、AF枠を背面表示部101に表示する。なお、システム制御部201は、ステップS316においても、ステップS310と同様に、AF動作設定がワンショット(1点)であるか、サーボAFであるかに応じて、1回だけAF処理を実行するか、AF処理を実行し続けるかを切り替える。また、システム制御部201は、AF結果を示すAF枠の表示の更新を行ったり、被写体追尾が設定されている場合は、被写体追尾を実行し、追尾した被写体位置をAF位置としてAF処理を実行するように制御する。
ステップS317では、システム制御部201は、AFオンボタン116の全押しが解除された、つまりAFオンボタン116が半押し状態になったか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116から第2のAFオン信号SW4を検出しなくなった場合にAFオンボタン116の全押しが解除されたと判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116の全押しが解除されたと判定されるまで待機し、AFオンボタン116が解除されたと判定した場合は処理をステップS318に進める。
ステップS318では、システム制御部201は、デジタルカメラ100の動作モードが変更されるなどにより撮影動作が終了されたか否かを判定し、撮影動作が終了されたと判定した場合は処理を終了し、撮影動作が終了されていないと判定した場合は処理をステップS311に戻す。
なお、ステップS317においてAFオンボタン116の全押しが解除されたと判定された場合、ステップS308に進み、被写体枠もしくは固定AF枠の位置でAE処理およびAF処理を再度実行してもよい。
また、視線入力機能が無効である場合は、ステップS312でAFオンボタン116が全押しされてもステップS308からS310で被写体枠もしくは固定AF枠の位置でAE処理およびAF処理を続行するようにしてもよい。
次に、図4を参照して、第1の実施形態のデジタルカメラ100の視線入力機能が無効である場合の制御処理について説明する。
図3では、ステップS313で視線入力機能が無効である場合は、ステップS307からS310でAFオンボタン116の半押しにより被写体枠もしくは固定AF枠の位置でAFを実行した直後の状態となっていたが、図4(a)または図4(b)に示す制御処理を実行してもよい。
図4(a)は、図3のステップS313で視線入力機能が無効である場合に瞳AF/顔AFを切り替える処理を示している。
ステップS401、S312では、図3のステップS301からS312と同様の処理を行う。
ステップS313で、デジタルカメラ100の視線入力機能が有効であると判定した場合は、システム制御部201は、ステップS314、S315の処理を実行し、視線入力機能が有効ではないと判定した場合は処理をステップS402に進める。
ステップS402では、システム制御部201は、被写体の瞳に対するAF処理(瞳AF機能)が有効であるか否かを判定し、瞳AF機能が有効であると判定した場合は処理をステップS403に進め、瞳AF機能が有効ではないと判定した場合は処理をステップS405に進める。
ステップS403では、システム制御部201は、瞳AF機能を無効にし、被写体の顔(顔全体)に対するAF処理(顔AF機能)を有効にする。
ステップS404では、システム制御部201は、画像処理部224により被写体の顔を検出し、検出された顔位置をAF位置に決定し、決定されたAF位置に対して、ステップS407でAE処理およびAF処理を実行し、AF枠を背面表示部101に表示する。なお、ステップS404では、被写体の顔ではなく、被写体の全体を含む矩形領域を検出してもよい。
ステップS405では、システム制御部201は、瞳AF機能を有効にする。
ステップS406では、システム制御部201は、被写体枠の被写体について、画像処理部224により被写体の瞳を検出し、検出された瞳位置をAF位置に決定し、決定されたAF位置に対して、ステップS407に進み、AE処理およびAF処理を実行(ステップS316)し、AF枠を背面表示部101に表示する。
ステップS407では、図3のステップS316からS322と同様の処理を行う。
なお、ステップS402からS406では、AFオンボタン116の全押しが繰り返される(AFオンボタン116の全押しが解除された後、再び全押しが実行される)度に、瞳AF機能の有効/無効が切り替えられる。そのため、AF位置を被写体の顔にするか瞳にするかを切り替えつつAF処理を実行することができる。なお、AFオンボタン116の全押しが繰り返される度に、AF位置を被写体の顔にするか瞳にするかを切り替えるのではなく、AF位置を被写体の顔、右目、左目のいずれにするかを切り替えてもよい。あるいは、AFオンボタン116の全押しが繰り返される度に、AF位置を被写体の右目と左目の間で切り替えるようにしてもよい。
なお、ステップS402からS406において、瞳AF機能は常に無効で、AFオンボタン116が全押しされている間のみ、瞳AF機能を有効にして被写体の瞳にAF処理を実行するようにしてもよい。
図4(b)は、視線入力機能が無効である場合にAF対象の被写体を切り替える処理を示している。
ステップS401、S351では、図3のステップS301からS312と同様の処理を行う。
ステップS313で、デジタルカメラ100の視線入力機能が有効であると判定した場合は、システム制御部201は、ステップS314、S315の処理を実行し、視線入力機能が有効ではないと判定した場合は処理をステップS408に進める。
ステップS408では、システム制御部201は、S303で検出された被写体を検索し、ステップS309でAF位置に決定された被写体とは異なる被写体に被写体枠を表示する。
ステップS409では、システム制御部201は、ステップS408で表示された被写体枠をAF位置に決定し、決定されたAF位置に対して、ステップS407でAE処理およびAF処理を実行し、AF枠を背面表示部101に表示する。なお、ステップS408では、被写体の顔ではなく、被写体の全体を含む矩形領域を検出してもよい。
ステップS407では、図3のステップS316からS322と同様の処理を行う。
なお、ステップS408からS409では、AFオンボタン116の半押しと全押しが繰り返される間、AF対象の被写体を順次別の被写体に切り替えてもよい。
さらに、図4では、AFオンボタン116が全押しされ、視線入力機能が無効である場合に、ステップS402からS406またはステップS408からS409の処理を実行しているが、視線入力機能の有効/無効を判定しないで実行してもよい。
次に、図5を参照して、第1の実施形態の制御処理をライブビュー画面を用いて説明する。
図5(a)の画面では、背面表示部101にライブビュー画像が表示され、画像処理部224によって被写体501が検出され、被写体501の顔の位置に、被写体枠502が表示されている。また、図5(a)の画面では、視線検出部260により検出された視線位置に視線アイコン503が表示されている。
図5(a)の例では、ユーザの視線が画面の左上付近にある。なお、視線入力機能が無効である場合、視線アイコン503は表示されなくてもよい。
図5(a)の例では、被写体501に被写体枠502が表示されているが、被写体が検出できない場合は、ユーザが指定した位置に固定AF枠510を表示してもよいし、固定AF枠510を被写体枠502と同時に表示してもよい。なお、固定AF枠510のサイズはユーザが任意に指定することができる。
図5(b)の画面は、図5(a)の画面から、ユーザがAFオンボタン116を半押しした状態を例示している。
システム制御部201は、画像処理部224により、被写体501の被写体枠502に対してAE処理およびAF処理を行い、被写体枠502をAF枠504に変更する。
被写体が検出できない場合は、図5(a)の枠510に対して、AE処理およびAF処理を行い、固定AF枠510の位置にAF枠504が表示される。
上記の処理中も視線検出部260による視線検出処理は常に実行することができ、ユーザの視線位置に応じて視線アイコン503の位置が更新される。
図5(b)の例では、ユーザの視線が図5(a)と同じ位置をある状態を例示している。
図5(c)の画面は、図5(b)の状態から、ユーザの視線が被写体505に変更された状態を例示している。
図5(b)から図5(c)までの時間も図5(b)の例と同様に視線検出部260による視線検出処理は常に実行することができる。
図5(a)の例と異なり、図5(c)の例では視線アイコン503の位置が被写体505付近に移動し、ユーザの視線が被写体501から別の被写体505に変更されている。
図5(d)の画面は、図5(c)の状態から、ユーザがAFオンボタン116を全押しした状態を例示している。
システム制御部201は、視線検出部260により検出された視線位置を被写体505の位置に確定する。
システム制御部201は、画像処理部224により、確定した視線位置の被写体505に対してAE処理およびAF処理を実行し、AF枠504を表示する。
なお、図5(d)の状態で視線位置の被写体に対してAF処理を実行した後も、視線検出部260による視線検出を続行し、視線アイコン503を表示し続けてもよい。
図5(e)の画面は、AFオンボタン116が全押しされた場合に、瞳AF機能を有効にして、被写体501の瞳に対してAE処理およびAF処理を実行した状態を例示している。
図5(e)の例では、瞳AF機能が有効であることを示す瞳AFアイコン506が表示されている。瞳AF機能が無効である場合は、瞳AFアイコン506は表示されなくてもよいし、瞳AF機能が無効であることを示すアイコンを表示してもよい。
また、図5(e)の例では、被写体501の瞳に対してAE処理およびAF処理が実行されたことを示す瞳AF枠507が表示されている。
システム制御部201は、図4のステップS402で視線入力機能が無効である場合は、ステップS405で瞳AF機能を有効にし、瞳AFアイコン506を表示する。
システム制御部201は、画像処理部224により検出された被写体501の瞳に対してAE処理およびAF処理を実行し、瞳AF枠507を表示する。
図4のステップS403で瞳AF機能を無効にした場合は、システム制御部201は、画像処理部224により、図4のステップS406で被写体501の顔に対してAE処理およびAF処理を実行し、被写体501の顔にAF枠504を表示する。
なお、図5(e)の状態において、視線入力機能の有効/無効に限らず、被写体501に対して瞳AF機能を実行してもよい。
図5(f)の画面は、AFオンボタン116が全押しされた場合に、AFオンボタン116が半押しされた状態から被写体が変更されてAE処理およびAF処理が実行された状態を例示している。
図5(f)の例では、図4のステップS307からS310でAFオンボタン116が半押しされたときにAF位置であった被写体501の顔に点線枠508が表示されている。
その後、図4のステップS312でAFオンボタン116が全押しされた場合、システム制御部201は、画像処理部224により検出された被写体から被写体501とは異なる被写体の候補を探索する。そして、被写体501とは異なる被写体509が見つかったとする。
この場合、システム制御部201は、画像処理部224により、被写体509の顔に対してAE処理およびAF処理を実行し、AF枠504を表示する。
以上説明したように、ユーザは、AFオンボタン116を全押しするだけで、AF対象の被写体を切り替えることができる。
詳しくは、視線入力機能が有効な場合は、AFオンボタン116を全押しするだけで、ユーザの視線位置に応じてAF対象の被写体を切り替えることができる。また、視線入力機能が無効な場合は、AFオンボタン116を全押しするだけで、瞳AFまたは顔AFに切り替えたり、AF対象の被写体を切り替えることができる。
なお、AFオンボタン116の半押しおよび全押しを繰り返すことで、AF対象の被写体を順次切り替えてAE処理およびAF処理を実行してもよい。
次に、図6を参照して、第1の実施形態の操作部270に含まれる操作部材に機能を割り当てる方法について説明する。
図6は、第1の実施形態のAFオンボタン116に機能を割り当てるための設定画面を例示している。
以下では、操作部270に含まれる操作部材に機能を割り当てる例として、AFオンボタン116を半押し・全押しした場合に実行できる機能を設定する方法を説明する。
図6(a)は、AFオンボタン116に割り当てることができる機能と、他の操作部材に割り当てられた機能の一覧を表示する設定画面601を例示している。
表示エリア602には、ユーザが十字キー108やマルチコントローラ115を用いて移動したカーソル604の位置に対応する操作部材の名称と、操作部材に割り当てることができる機能が表示される。
表示エリア603には、操作部材の名称と、操作部材に割り当てられている機能の簡易名称が表示される。
図6(a)の例では、AFオンボタン116が選択され、表示エリア602に、AFオンボタン116の名称と現在の機能の名称が表示され、AFオンボタン116の表示エリア603にカーソル604が表示されている。
カーソル604の位置の表示エリア603をタッチまたはカーソル604の位置の表示エリア603が選択された状態でSETボタン109を操作すると、AFオンボタン116に割り当てる機能を設定する設定画面605(図6(b))が表示される。
図6(b)は、図6(a)の画面において、AFオンボタン116が選択された状態でSETボタン109が操作されたときに表示される設定画面605を例示している。
表示エリア606には、AFオンボタン116を半押しまたは全押しした場合に実行できる機能の名称(Set1~Set5)と、機能の内容が表示される。
表示エリア607には、AFオンボタン116に割り当てることができる半押しで実行する機能と全押しで実行する機能の組み合わせを示す選択肢が簡易表示される。
表示エリア607の選択肢のいずれかをタッチまたは表示エリア607の選択肢のいずれかが選択された状態でSETボタン109が操作されると、AFオンボタン116の半押しで実行する機能と全押しで実行する機能を設定する画面611が表示される。
また、表示エリア607の選択肢607aから選択肢607bにカーソルを移動すると、選択肢607bに対応した機能の簡易名称と、機能名に、表示エリア606が更新される。
AFオンボタン116において、半押しで実行できる機能と全押しで実行できる機能を設定する場合は、選択肢607aにカーソル604を当てた状態で、INFOボタン609をタッチすることで、図6(c)の設定画面611が表示される。
図6(c)は、AFオンボタン116に対して、半押しで実行できる機能と全押しで実行できる機能を設定するための設定画面611を例示している。
画面611には、AFオンボタン116の半押しの機能表示エリア612とAFオンボタン116の半押しの機能表示エリア613が表示され、マルチコントローラ115や十字キー108を用いてカーソル604を移動させて選択することができる。
機能表示エリア612ではAFオンボタン116を半押しした場合に実行する機能を確認することができ、機能表示エリア613ではAFオンボタン116を全押しした場合に実行する機能を確認することができる。
図6(c)の例では、AFオンボタン116を半押しした場合に実行する機能として「AE処理およびAF処理」が設定され、AFオンボタン116を全押しした場合に実行する機能として「視線でAF枠移動」が設定されている。
機能表示エリア612にカーソル604を当て、機能選択タッチボタン614をタッチまたはSETボタン109を操作すると、図6(d)の実行したい機能を選択する画面615が表示される。
図6(d)は、AFオンボタン116の半押しで実行したい機能を選択する画面を例示している。
なお、図6(c)の画面で機能表示エリア613にカーソル604を当て、機能選択タッチボタン614またはSETボタン109を操作すると、図6(d)と同様のAFオンボタン116の全押しで実行したい機能を選択する画面が表示される。
図6(d)の例では、選択肢616にカーソルが当たっており、AFオンボタン116の半押しで選択肢616の「AE処理およびAF処理」が選択されている。
例えば、図6(d)の画面615において、選択肢617の「機能A」にカーソルを移動させると、AFオンボタン116の半押しで選択肢617の「機能A」を実行する設定にできる。
なお、第1の実施形態では、図6(a)の画面601でカーソル604を移動させてAFオンボタン116を選択すると、図6(b)の画面605が表示され、AFオンボタン116に割り当てることができる半押しで実行する機能と全押しで実行する機能の組み合わせを選択できるようにしたが、図6(a)の画面601から、図6(b)の画面605を介さず、図6(c)の画面611を表示するようにしてもよい。
図6(e)は、視線入力機能を有効または無効に設定するための画面を例示している。
選択肢617の「有効」を選択すると視線入力機能を有効にし、視線検出部260による視線検出を実行することができる。選択肢618の「無効」を選択すると視線入力機能を無効にし、視線検出部260による視線検出を実行しないようにすることができる。
第1の実施形態では、選択肢618が選択された場合、AFオンボタン116が全押しされても視線入力機能が無効であるため、図4で説明したように瞳AF機能の有効または無効を切り替えたり、AF対象の被写体を切り替えたりして、AE処理およびAF処理を実行することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、AFオンボタン116を半押しまたは全押しすることにより、ライブビュー画像内の被写体に対してAF(オートフォーカス)処理およびAE(自動露出)処理を実行する機能と、AF対象をユーザの視線入力により指定された被写体に切り替える機能とを使い分けることができる。このように、AFに関する異なる機能をAFオンボタン116の半押し操作、全押し操作で指示することができ、操作手番を低減できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、AFオンボタン116の全押しで実行される機能だけでなく、AFオンボタン116の半押しにより実行される機能もユーザが設定可能である。第2の実施形態の装置構成は、第1の実施形態と同じであり、第2の実施形態の制御処理は第1の実施形態と一部共通するため、同じ処理には同じ符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態では、AFオンボタン116の全押しで実行される機能だけでなく、AFオンボタン116の半押しにより実行される機能もユーザが設定可能である。第2の実施形態の装置構成は、第1の実施形態と同じであり、第2の実施形態の制御処理は第1の実施形態と一部共通するため、同じ処理には同じ符号を付して説明を省略する。
図7から図9を参照して、メニュー画面によるAFオンボタン116の機能の割り当てについて説明する。
図7(a)は、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700を例示している。
AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700には、AFオンボタンの機能割り当て可能な設定項目として、項目721~727の各項目が表示される。また、選択中の項目を示すカーソル701、選択中の項目の設定内容表示領域710、詳細設定アイコン702、OKアイコン703が表示される。
AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700において、ユーザは十字キー108を操作して、カーソル701を項目721~727のいずれかに移動して、選択中の項目を変更することが可能である。項目721~727は、それぞれ、AFON1~AFON7に対応しており、AFON1~AFON7は、AFオンボタン116の半押しおよび全押しに対して割り当てられる機能の組み合わせがそれぞれ図7(b)のように予め決められている。ただし、図7(b)において「ユーザ設定」となっているAFON1のAFオンボタン半押し、AFON2のAFオンボタン全押しについては、デフォルト設定として「測光・AF開始」が設定されているが、ユーザ選択により割り当てる機能を変更可能としている。ユーザは、AFON1~AFON7の組み合わせの中から、AFオンボタン半押しおよび全押しにそれぞれ割り当てる機能を設定できるため、2つの操作に割り当てる機能を簡単に設定することができる。
設定内容表示領域710には、選択中の項目を設定した場合にAFオンボタン半押しに割り当てられる機能711とAFオンボタン全押しに割り当てられる機能712がそれぞれ表示される。機能711と機能712の表示は、ユーザ設定により変更可能な機能の場合は通常表示、変更不可能な機能の場合はグレーアウト表示で区別して表示される。本実施形態では変更不可な機能をグレーアウト表示にして区別して表示したが、他の方法(例えば変更可能である場合に変更可能であることを示すアイコンを追加表示する等)で区別して表示してもよい。
図7(a)では、AFON1(項目721)がカーソル701により選択されている状態であり、AFON1は、AFオンボタン半押しが「ユーザ設定」、AFオンボタン全押しが「無効」である。そのため、項目712は、グレーアウトで「無効」と表示される。項目711は、AFオンボタン半押しに対して、ユーザが割り当てる機能を選択可能であるため、グレーアウト表示ではなく通常表示で表示される。また機能名は、ユーザ設定におけるデフォルト設定である「測光・AF開始」が表示されている。
詳細設定アイコン702は、デジタルカメラ100のINFOボタン(不図示)を押下することにより詳細設定に進むことを示しており、詳細設定アイコン702へのタッチ操作により詳細設定に進むこともできる。INFOボタンの押下または詳細設定アイコン702へのタッチ操作がされると、選択中の項目についての詳細設定画面が表示される。詳細設定画面については、図8および図9を参照して後述する。
OKアイコン703は、SETボタン109の押下またはOKアイコン703に対するタッチ操作により、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しに割り当てる機能を設定することを示している。
SETボタン109の押下またはOKアイコン703に対するタッチ操作が行われると、システム制御部201は、選択中の項目に対応する機能、つまり、設定内容表示領域710に表示されている機能を、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しに割り当てる。
図8(a)、(b)は、AFON1(項目721)の詳細設定画面を例示している。
AFON1~AFON7の詳細設定画面には、基本的に、詳細設定対象となる項目名801、詳細設定対象となる項目が設定された場合に、AFオンボタン半押しに割り当てられる機能802及びAFオンボタン全押しに割り当てられる機能803、カーソル804、詳細設定アイコン805、戻るアイコン806が表示される。
図8(a)、(b)は、AFON1の詳細設定画面であるため、項目名801には、AFON1を示すアイコンが表示される。半押しの機能802には、デフォルト設定である「測光・AF開始」機能が表示され、全押しの機能803には、「無効」が表示される。AFON1の半押し機能802は、ユーザ設定により変更可能であるため、通常表示されている。これに対して、全押しの機能803である「無効」は変更できない固定の設定のため、グレーアウト表示される。カーソル804は、半押し機能802または全押し機能803のどちらを選択中であるかを示し、十字キー108への操作、または、タッチ操作により、半押し機能802、全押し機能803の選択を変更できる。INFOボタン押下または詳細設定アイコン805をタッチした場合に、カーソル804で選択中の機能が、ユーザ設定により変更可能である場合は、図8(c)の機能変更画面に遷移する。つまり、図8(a)、(b)のように、AFON1の場合は、図8(a)のように、ユーザ設定が可能な半押し機能802を選択中にINFOボタンの押下または詳細設定アイコン805がタッチされると機能変更画面に遷移する。しかしながら、図8(b)のように、ユーザ設定が不可である全押し機能803を選択中にINFOボタンが押下されても、機能変更画面に遷移しない。ユーザ設定が不可である項目が選択されている場合は、機能変更画面に遷移不可なため、図8(b)のように、詳細設定アイコン805を非表示にしてもよい。また、詳細設定画面において、メニューボタン114の押下または戻るアイコン806へのタッチ操作が行われると、詳細設定画面の設定を確定して(設定対象の)、前の画面(AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700)に戻る。詳細設定画面の設定の確定は、設定対象となる項目801について、項目801が設定された場合に、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しに対して割り当てられる機能を、機能802、803にそれぞれ設定する。
図8(c)は、機能変更画面810を例示しており、操作部に割り当てる機能をユーザ操作により変更するための画面である。項目811は、機能変更画面810において選択された機能が設定される操作部を示しており、図8(c)の例では、AFオンボタン半押しに割り当てられる機能を設定するための機能変更画面であることを示している。機能変更画面810には、割り当て可能な機能に対応する機能アイコンが表示され、現在選択中の機能アイコンに対してカーソル813が表示され、選択中の機能ついて、機能を示す文字が項目812に表示される。SETボタン109の押下またはOKアイコン815へのタッチ操作が行われると、機能変更画面810の設定が確定され、機能変更画面810において選択された機能が、設定対象の操作部811に対して設定された状態で、詳細設定画面800に表示される。機能変更画面810において表示される複数の機能のうちの一部の機能については、更に詳細設定が可能な機能がある。詳細設定が可能な機能が選択された場合は、詳細設定アイコン814が表示され、INFOボタンの押下または詳細設定アイコン814の押下により、機能詳細設定画面820が表示される。
図8(d)は、測光・AF開始機能についての機能詳細設定画面820を例示している。機能詳細設定画面820には、詳細設定対象となる機能名821、初期設定に戻すための初期設定アイコン822、設定を確定し、前の画面(機能変更画面810)に戻るための戻るアイコン823、詳細設定のための設定項目等が表示される。初期設定アイコン822のへタッチ操作により、機能詳細設定を初期設定に戻すことができる。メニューボタン114の押下または戻るアイコン823のタッチ操作が行われると、詳細設定対象となる機能821について、機能詳細設定画面820における設定が反映され、機能変更画面810に戻る(機能変更画面810の表示に切り替わる)。
図9は、AFON2~AFON7の機能変更画面を例示している。
図9(a)は、AFON2の機能変更画面を例示している。AFON2では、AFオンボタン半押しには「無効」が設定されており、AFオンボタン全押しはユーザ設定が可能であるため、最初はデフォルト値の「測光・AF開始」が表示される。そのためAFON2の機能変更画面では、AFオンボタン半押しの「無効」は変更不可のためフレーアウトで表示され、AFオンボタン全押しはユーザ設定可能なため通常表示される。
図9(b)は、AFON3の機能変更画面を例示している。AFON3では、AFオンボタン半押しには「測光・AF開始」が設定されており、AFオンボタン全押しには「視線でAFフレーム移動」が設定されている。そのため、AFON3の機能変更画面では、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しのいずれについても、ユーザ設定不可のため両方ともグレーアウトで表示される。
図9(c)は、AFON4の機能変更画面を例示している。AFON4では、AFオンボタン半押しには「測光・AF開始」が設定されており、AFオンボタン全押しには「瞳AF」が設定されている。そのため、AFON4の機能変更画面では、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しのいずれについても、ユーザ設定不可のため両方ともグレーアウトで表示される。
図9(d)は、AFON5の機能変更画面を例示している。AFON5では、AFオンボタン半押しには「測光・AF開始」が設定されており、AFオンボタン全押しには「AF停止」が設定されている。そのため、AFON5の機能変更画面では、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しのいずれについても、ユーザ設定不可のため両方ともグレーアウトで表示される。
図9(e)は、AFON6の機能変更画面を例示している。AFON6では、AFオンボタン半押しには「測光・AF開始」が設定されており、AFオンボタン全押しには「被写体選択変更」が設定されている。そのため、AFON6の機能変更画面では、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しのいずれについても、ユーザ設定不可のため両方ともグレーアウトで表示される。
図9(f)は、AFON7の機能変更画面を例示している。AFON7では、AFオンボタン半押しには「測光・AF開始」が設定されており、AFオンボタン全押しには「ONE SHOT/SERVO切り替え」が設定されている。そのため、AFON7の機能変更画面では、AFオンボタン半押しおよびAFオンボタン全押しのいずれについても、ユーザ設定不可のため両方ともグレーアウトで表示される。
また、図9(b)~(f)のようにAFON3~AFON7は、AFオンボタン半押しには「測光・AF開始」が設定されており変更不可である。しかしながら、「測光・AF開始」は詳細設定が可能な機能である。そのため、AFON3~7の機能変更画面に詳細設定アイコンを表示し、詳細設定アイコンへのタッチ操作またはINFOボタンへの押下により、図8(d)のような機能詳細設定画面820を表示して機能の詳細設定ができるようにしている。
図10および図11は、第2の実施形態のデジタルカメラ100の制御処理を示すフローチャートである。
図10および図11の処理は、システム制御部201が、不揮発性メモリ256に格納されたプログラムをシステムメモリ252に展開して実行し、各構成要素を制御することにより実現される。なお、図10および図11の処理は、撮影待機状態(撮影モードにおいてシャッターボタン102が全押しされたことによる撮影記録処理を実行していない状態)でのAFオンボタン116の操作に関する処理のみを抜粋している。また、図10および図11の処理は、第1の実施形態の制御処理(図3、図4)と一部共通するため、同じ処理には同じ番号を付して説明を省略する。
まず、デジタルカメラ100が起動した直後、または、静止画撮影モードや動画記録モードに移行し、ライブビュー画像の表示が開始された直後に制御処理が開始され、第1の実施形態と同様にステップS301からS306の処理が実行される。
ステップS307において、システム制御部201は、AFオンボタン116が半押しされていると判定した場合は処理をステップS1001に進め、AFオンボタン116が半押しされていないと判定した場合は第1の実施形態と同様に処理をステップS301に戻す。
ステップS1001では、システム制御部201は、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「測光・AF開始」であるか否かを判定する。システム制御部201はAFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「測光・AF開始」と判定した場合は処理をステップS308に進める。システム制御部201はAFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「測光・AF開始」ではないと判定した場合は、処理をステップS1002に進める。
ステップS308では、システム制御部201は、第1の実施形態の図3と同様のステップS308からS311の処理を実行する。
ステップS1002では、システム制御部201は、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「無効」であるか否かを判定する。ここで、AFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「無効」である場合とは、AFオンボタン半押しに応じて実行する機能が割り当てられていないことを意味する。システム制御部201は、AFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「無効」と判定した場合、つまり、機能が割り当てられていない、と判定した場合は処理をステップS311に進め、AFオンボタン116の半押し操作に対して処理を実行しないように制御する。システム制御部201は、AFオンボタン半押しに割り当てられた機能が「無効」ではないと判定した場合は処理をステップS1003に進める。
ステップS1003では、システム制御部201は、AFオンボタン半押しに割り当てられた機能を実行し、処理をステップS311に進める。
ステップS311では、システム制御部201は、AFオンボタン116の半押しが解除されたか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116の半押しが解除されたと判定した場合は処理をステップS301に戻す。システム制御部201は、AFオンボタン116の半押しが解除されていないと判定した場合は処理をステップS312に進める。
ステップS312では、システム制御部201は、AFオンボタン116が全押しされたか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116が全押しされたと判定した場合は処理をステップS1101に進める。システム制御部201は、AFオンボタン116が全押しされていないと判定した場合は処理をステップS311に戻す。
ステップS1101では、システム制御部201は、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「視線でAFフレーム移動」であるか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「視線でAFフレーム移動」であると判定した場合は処理をステップS314に進める。
ステップS314では、システム制御部201は、第1の実施形態の図3と同様のステップS314からS318の処理を実行する。
ステップS316では、システム制御部201は、ステップS315で決定したAF位置の被写体に対して、AE処理およびAF処理を実行し、AF位置の被写体にAF枠を表示する。システム制御部201は、ステップS1101においてAFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「視線でAFフレーム移動」ではないと判定した場合は処理をステップS1102に進める。
ステップS1102では、システム制御部201は、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「瞳AF」であるか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「瞳AF」であると判定した場合は処理をステップS402に進める。
ステップS402では、システム制御部201は、第1の実施形態の図3と同様のステップS402からS406の処理を実行し、その後、処理をステップSS316に進める。ステップS316では、システム制御部201は、ステップS404またはS406で決定したAF位置の被写体に対して、AE処理およびAF処理を実行し、AF位置の被写体にAF枠を表示し、処理をステップS317に進める。システム制御部201は、ステップS1102においてAFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「瞳AF」ではないと判定した場合は処理をステップS1103に進める。
ステップS1103では、システム制御部201は、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が、「被写体選択変更」であるか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「被写体選択変更」であると判定した場合は処理をステップS1104に進める。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「被写体選択変更」ではないと判定した場合は処理をステップS1105に進める。
ステップS1104では、システム制御部201は、画像処理部224によるライブビュー画像に対する被写体検出結果に基づいて、現在AF位置として設定されている被写体とは異なる被写体を新たなAF位置として決定する。つまり、AF対象となる被写体を、現在選択されている被写体から他の被写体に変更する。被写体検出処理により1つの被写体しか検出できていない場合はAF対象の被写体を変更しないようにしてもよい。また、2以上の被写体が検出されている場合は、AFオンボタンが全押しされる度に、検出されている被写体を、被写体の大きさ、被写体の位置、優先度等に基づく順で、被写体の選択が変更されるようにする。そして、システム制御部201は、処理をステップS316に進め、S1104で決定されたAF位置の被写体(AF対象の被写体)に対して、AE処理およびAF処理を実行し、AF位置の被写体にAF枠を表示する。その後、システム制御部201は、処理をステップS317に進める。
ステップS1105では、システム制御部201は、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「ONE SHOT/SERVO切り替え」であるか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「ONE SHOT/SERVO切り替え」であると判定した場合は処理をステップS1106に進める。システム制御部201は、AFオンボタン押しに割り当てられた機能が「ONE SHOT/SERVO切り替え」ではないと判定した場合は処理をステップS1107に進める。
ステップS1106では、システム制御部201は、現在のAF動作設定がワンショットAFの場合はサーボAFに変更し、現在のAF動作設定がサーボAFの場合はワンショットAFに切り替える。そして、システム制御部201は、処理をステップS316に進め、ステップS1106で切り替えたAF動作設定で、AE処理及びAF処理を実行する。
ステップS1107では、システム制御部201は、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「AF停止」であるか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「AF停止」であると判定した場合は処理をステップS1108に進める。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「AF停止」ではないと判定した場合は処理をステップS1109に進める。
ステップS1108では、システム制御部201は、AF動作設定がサーボAFの場合は、サーボAF処理を一時停止する。ワンショットAFの場合は、AF処理が継続して実行されていないため、本処理を実行しない。システム制御部201は、AFオンボタンが全押しされている間、ステップS1107のサーボAF処理を一時停止し、AFオンボタンへの操作が解除されたことに応じて、サーボAF処理を再開する。あるいは、システム制御部201は、AFオンボタン半押しに「測光・AF開始」の機能が割り当てられている場合は、AFオンボタン116の全押しの解除に応じて、AFオンボタン116が半押しされていたとしても、サーボAF処理を再開する。そして、AFオンボタン半押しに他の機能が割り当てられている場合は、AFオンボタン116の全押しおよび半押しの両方が解除されたことに応じて、サーボAF処理を再開するようにしてもよい。
ステップS1109では、システム制御部201は、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「無効」であるか否かを判定する。ここで、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「無効」である場合とは、AFオンボタン全押しに応じて実行する機能が割り当てられていないことを意味する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「無効」であると判定した場合、つまり、機能が割り当てられていない、と判定した場合は処理をステップS317に進め、システム制御部201は、AFオンボタンの全押しに対して処理を実行しないように制御する。システム制御部201は、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能が「無効」ではないと判定した場合は処理をステップS1110に進める。
ステップS1110では、システム制御部は、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン全押しに割り当てられた機能を実行し、処理をステップS317に進める。
ステップS317では、システム制御部201は、AFオンボタン116の全押しが解除されたか否かを判定する。システム制御部201は、AFオンボタン116の全押しが解除されたと判定されるまで待機し、AFオンボタン116が解除されたと判定した場合は処理をステップS318に進める。
ステップS318では、システム制御部201は、デジタルカメラ100の動作モードが変更されるなどにより撮影動作が終了されたか否かを判定し、撮影動作が終了されたと判定した場合は処理を終了し、撮影動作が終了されていないと判定した場合は処理をステップS311に戻す。
以上のように、第2の実施形態によれば、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700によって、AFオンボタン116の半押し操作および全押し操作に対してそれぞれ機能を割り当てることができる。AFオンボタン116に割り当てる機能としては、図7(b)のように、予め決められた組み合わせで設定可能である。AFオンボタン116は、基本的には、「測光・AF開始」の指示を行うために設けられた操作部であるため、AFON3~AFON7の各設定において、半押し操作には「測光・AF開始」機能が設定されている。そして、半押し操作に「測光・AF開始」機能が設定されているAFON3~AFON7については、全押し操作に対しては、半押し操作により実行される「測光・AF開始」機能に関連する処理を割り当てた方が操作性が向上するため、全押し操作にはAF処理に関する機能が設定されている。また、「測光・AF開始」機能を実行した後、AF対象となる被写体を変更する操作を行うことがよくあるため、AFON3、4,6には、全押し操作に、AF対象となる被写体を変更するための機能が割り当てられている。
AFオンボタン116の半押し操作に「測光・AF開始」機能が設定され、全押し操作に「視線でAFフレーム移動」が設定された場合、つまり、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700においてAFON3が設定された場合は、視線ポインタの表示について、以下の処理を行う。AFON3が設定された場合、システム制御部201は、AFONボタン116の押下している間、つまり、AF処理、AE処理(測光処理)を行っている間、視線ポインタの表示設定画面における設定に関わらず、視線ポインタを表示するように制御する。AFオンボタン116半押し操作に「測光・AF開始」機能が設定され、視線ポインタの表示設定として、「しない」、「撮影待機時のみ」が設定されている場合は、通常であれば、AFONボタン116が押下されている間は、視線ポインタは表示されない。しかしながら、AFオンボタン116の全押し操作に「視線でAFフレーム移動」が設定されている場合は、AFオンボタン116の全押し操作前に視線ポインタを表示しないと、ユーザは、全押しによりどの被写体にフレーム枠が移動するのかを事前に把握できなくなってしまう。そこで、AFオンボタン116の全押し操作に「視線でAFフレーム移動」が設定されている場合は、システム制御部201は、AFONボタン116の半押し操作時に視線ポインタを表示しない設定になっていたとしても、AFONボタン116の半押し操作に応じて、視線ポインタを表示させるように制御する。なお、AFオンボタン116半押し操作時にのみ視線ポインタを表示するようにしてもよいし、AFオンボタン116半押し半押し及び全押し操作時に視線ポインタを表示するようにしてもよい。
第2の実施形態では、AFON5のAFオンボタン116の全押しに「AF停止」を設定したが、「全域トラッキングの開始/停止」にしてもよい。この場合、AFオンボタンの機能割り当て設定画面700でAFON5を設定し、AFオンボタン116が全押しされた場合、以下の動作を行う。AFオンボタン116の全押し操作に割り当てられた機能が「全域トラッキングの開始/停止」である場合、システム制御部201は、被写体の顔に対するAF処理(顔AF機能)を有効であるか否かを判定する。被写体の顔に対するAF処理(顔AF機能)が有効である場合、固定枠に対するAF処理を有効にするよう変更して図11のステップS316以降の処理に進み、そうでない場合は、被写体の顔に対するAF処理(顔AF機能)を有効にして図11のステップS316以降の処理に進む。なお、AFオンボタン116の全押しが繰り返される(AFオンボタン116の全押しが解除された後再び全押しが実行される)度に、被写体の顔に対するAF処理(顔AF機能)を有効にするか、固定枠に対するAF処理を有効にするかを交互に切り替えられる。そのため、AF位置を被写体の顔にするか固定枠の位置にするかを切り替えつつAF処理を実行することができる。なお、瞳AF機能が有効である場合、AFオンボタン116の全押しが繰り返される度に、AF位置を被写体の瞳にするか固定枠の位置にするかを切り替えるようにしてもよい。このように、ユーザは、AFオンボタン116を半押しまたは全押しすることにより、ライブビュー画像内においてAF(オートフォーカス)処理およびAE(自動露出)処理を実行する機能と、AF対象を被写体の顔、もしくは瞳にするか固定枠の位置にするかを切り替える機能とを使い分けることができる。AFオンボタン116の全押しに「全域トラッキングの開始/停止」を割り当てることにより、意図しない被写体の顔にAFされた場合に、固定枠の位置へAF対象を切り替えつつ本来AFしたい位置にAF対象を変更するといった操作を、少ない操作手番で行うことができる。
さらに、AFON5のAFオンボタン116の全押しに「拡大/縮小」を設定できるようにしてもよい。この場合、AFオンボタン116の機能割り当て設定画面700でAFON5を設定し、AFオンボタン116が全押しされた場合、以下の動作を行う。AFオンボタン116の全押し操作に割り当てられた機能が「拡大/縮小」である場合、システム制御部201は、AE処理結果・AF処理結果を維持したまま被写体の顔、瞳、または固定枠の位置(以降、拡大位置)に対してライブビュー画像を拡大し、図11のステップS317以降の処理に進む。なお、「拡大/縮小」は、AF動作がワンショットAFである場合に有効である。AF動作がサーボAFである場合は、拡大位置が常に移動し続けるため、何もせずに図11のステップS317以降の処理に進む。AFオンボタン116の全押しが繰り返される(AFオンボタン116の全押しが解除された後再び全押しが実行される)度に、ライブビュー画像内の拡大位置に対してライブビュー画像の拡大を有効/無効(等倍率)を切り替えられるようにしてもよい。また、AFオンボタン116の全押しが繰り返される(AFオンボタン116の全押しが解除された後再び全押しが実行される)度に、ライブビュー画像内の拡大位置に対して、拡大倍率を5倍、10倍、等倍の順に変更して表示するようにしてもよい。第2の実施形態では、拡大倍率を5倍、10倍の値にしたが、変更できる倍率はこれに限定されない。また、拡大倍率を変更する順番も自由に変更できるようにしてもよい。このように、AFオンボタン116を半押しまたは全押しすることにより、ライブビュー画像内においてAF(オートフォーカス)処理およびAE(自動露出)処理を実行する機能と、ライブビュー画像内の拡大位置に対して拡大/縮小表示する機能とを使い分けることができる。AFオンボタン116の全押しに「拡大/縮小」を割り当てることにより、ユーザがAFオンボタン116の全押しをすることでライブビュー画像を拡大表示し、AFのピントが合っているかを確認することを少ない操作手番で行うことができる。
上述の実施形態においては、機能割り当て設定画面700により、AFオンボタン116の半押し、全押し操作に対して割り当てる機能として、AFON1~AFON7のいずれか1つを設定可能とした。しかしながら、撮影モードと再生モードとで、それぞれ、AFオンボタン116の半押し、全押し操作に対して異なる機能を設定可能としてもよい。また、撮影モードと再生モードとで、機能割り当て設定画面700において設定可能な項目(AFON1~AFON7)それぞれの項目に設定される機能を相違させてもよい。また、撮影モードと再生モードとで、機能割り当て設定画面700において設定可能な項目(図7ではAFON1~AFON7)の数を変えてもよい。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、上述した実施形態を組み合わせて実現してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神および範囲から離脱することなく、様々な変更および変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
本明細書の開示は、以下の撮像装置、制御方法およびプログラムを含む。
[構成1]
撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、
撮影指示を行うための第1の操作部と、
前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、
前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
[構成2]
ユーザの視線位置を検出する視線検出手段を有し、
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象をユーザの視線位置に応じた被写体に切り替えるように制御することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
[構成3]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を前記第1の被写体のうちの顔全体とするか瞳とするかを切り替えるように制御することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
[構成4]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を、前記第1の被写体の顔全体、右目、左目のいずれにするかを切り替えるように制御することを特徴とする構成3に記載の撮像装置。
[構成5]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を、前記第1の被写体の右目とするか左目とするかを切り替えるように制御することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
[構成6]
前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作は、前記第2の操作部に対する半押し操作であり、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作は、前記第2の操作部に対する全押し操作であることを特徴とする構成1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成7]
前記撮像手段が撮像した画像から被写体を検出する被写体検出手段を有し、
前記第1の被写体は、前記被写体検出手段により決定された被写体またはユーザにより指定された被写体であることを特徴とする構成1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成8]
前記視線検出手段による視線の検出に基づく視線入力機能を有効または無効に設定する手段を有し、
前記制御手段は、前記視線入力機能が無効に設定されているときに、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて、ユーザの視線位置に応じた前記所定の処理の対象の被写体の切り替えを行わずに、前記第1の被写体の瞳に対して前記所定の処理を実行することを特徴とする構成2に記載の撮像装置。
[構成9]
前記視線入力機能が無効に設定されているときに、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作と前記第2の押下操作が繰り返される場合、前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われるごとに前記所定の処理の対象を前記第1の被写体の瞳と前記第1の被写体の顔のいずれかに切り替えることを特徴とする構成8に記載の撮像装置。
[構成10]
前記視線検出手段による視線の検出に基づく視線入力機能を有効または無効に設定する手段を有し、
前記制御手段は、前記視線入力機能が無効に設定されているときに前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われた場合には、前記第1の被写体とは異なる被写体であってユーザの視線位置に関わらずに決定される被写体に対して前記所定の処理を実行することを特徴とする構成2に記載の撮像装置。
[構成11]
前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作と前記第2の押下操作が繰り返される場合、前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われるごとに前記所定の処理の対象の被写体を切り替えることを特徴とする構成10に記載の撮像装置。
[構成12]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われた後、前記第1の押下操作が行われた状態に戻った場合、前記第2の押下操作に応じて切り替えられた前記所定の処理の対象の被写体に対して、前記所定の処理を実行することを特徴とする構成1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成13]
前記制御手段は、前記第1の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて、画像内の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記撮像手段により画像を撮像して記録する記録処理を実行するように制御することを特徴とする構成1から12のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成14]
前記第2の操作部に対して、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて実行する第1の機能、および、前記第2の操作部にする前記第2の押下操作に応じて実行する第2の機能を、ユーザ操作に応じて割り当てる割り当て手段を有することを特徴とする構成1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成15]
前記撮像装置の操作部に対する操作に応じて実行する機能をユーザ操作に応じて割り当てる割り当て手段を有し、
前記制御手段は、前記第1の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて、画像内の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記撮像手段により画像を撮像して記録する記録処理を実行するように制御し、
前記割り当て手段は、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて実行する機能をユーザ操作に応じて割り当て可能とし、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて実行する機能のユーザ操作に応じた割り当ては不可とすることを特徴とする構成1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成16]
前記制御手段は、前記第2の操作部が操作されていないときは、前記所定の処理を実行せず、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて前記所定の処理を実行するように制御することを特徴とする構成1から15のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成17]
前記所定の処理は、前記画像内の被写体に対して測光を行い、フォーカスを合わせる処理であることを特徴とする構成1から16のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成18]
前記第1の操作部は、シャッターボタンであることを特徴とする構成1から17のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成19]
撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置は、
撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、
撮影指示を行うための第1の操作部と、
前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、を有し、
前記制御方法は、
前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御するステップを有することを特徴とする制御方法。
[構成20]
コンピュータを、構成1から18のいずれか1項に記載された撮像装置として機能させるためのプログラム。
[構成1]
撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、
撮影指示を行うための第1の操作部と、
前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、
前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
[構成2]
ユーザの視線位置を検出する視線検出手段を有し、
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象をユーザの視線位置に応じた被写体に切り替えるように制御することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
[構成3]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を前記第1の被写体のうちの顔全体とするか瞳とするかを切り替えるように制御することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
[構成4]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を、前記第1の被写体の顔全体、右目、左目のいずれにするかを切り替えるように制御することを特徴とする構成3に記載の撮像装置。
[構成5]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を、前記第1の被写体の右目とするか左目とするかを切り替えるように制御することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
[構成6]
前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作は、前記第2の操作部に対する半押し操作であり、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作は、前記第2の操作部に対する全押し操作であることを特徴とする構成1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成7]
前記撮像手段が撮像した画像から被写体を検出する被写体検出手段を有し、
前記第1の被写体は、前記被写体検出手段により決定された被写体またはユーザにより指定された被写体であることを特徴とする構成1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成8]
前記視線検出手段による視線の検出に基づく視線入力機能を有効または無効に設定する手段を有し、
前記制御手段は、前記視線入力機能が無効に設定されているときに、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて、ユーザの視線位置に応じた前記所定の処理の対象の被写体の切り替えを行わずに、前記第1の被写体の瞳に対して前記所定の処理を実行することを特徴とする構成2に記載の撮像装置。
[構成9]
前記視線入力機能が無効に設定されているときに、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作と前記第2の押下操作が繰り返される場合、前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われるごとに前記所定の処理の対象を前記第1の被写体の瞳と前記第1の被写体の顔のいずれかに切り替えることを特徴とする構成8に記載の撮像装置。
[構成10]
前記視線検出手段による視線の検出に基づく視線入力機能を有効または無効に設定する手段を有し、
前記制御手段は、前記視線入力機能が無効に設定されているときに前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われた場合には、前記第1の被写体とは異なる被写体であってユーザの視線位置に関わらずに決定される被写体に対して前記所定の処理を実行することを特徴とする構成2に記載の撮像装置。
[構成11]
前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作と前記第2の押下操作が繰り返される場合、前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われるごとに前記所定の処理の対象の被写体を切り替えることを特徴とする構成10に記載の撮像装置。
[構成12]
前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われた後、前記第1の押下操作が行われた状態に戻った場合、前記第2の押下操作に応じて切り替えられた前記所定の処理の対象の被写体に対して、前記所定の処理を実行することを特徴とする構成1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成13]
前記制御手段は、前記第1の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて、画像内の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記撮像手段により画像を撮像して記録する記録処理を実行するように制御することを特徴とする構成1から12のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成14]
前記第2の操作部に対して、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて実行する第1の機能、および、前記第2の操作部にする前記第2の押下操作に応じて実行する第2の機能を、ユーザ操作に応じて割り当てる割り当て手段を有することを特徴とする構成1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成15]
前記撮像装置の操作部に対する操作に応じて実行する機能をユーザ操作に応じて割り当てる割り当て手段を有し、
前記制御手段は、前記第1の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて、画像内の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記撮像手段により画像を撮像して記録する記録処理を実行するように制御し、
前記割り当て手段は、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて実行する機能をユーザ操作に応じて割り当て可能とし、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて実行する機能のユーザ操作に応じた割り当ては不可とすることを特徴とする構成1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成16]
前記制御手段は、前記第2の操作部が操作されていないときは、前記所定の処理を実行せず、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて前記所定の処理を実行するように制御することを特徴とする構成1から15のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成17]
前記所定の処理は、前記画像内の被写体に対して測光を行い、フォーカスを合わせる処理であることを特徴とする構成1から16のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成18]
前記第1の操作部は、シャッターボタンであることを特徴とする構成1から17のいずれか1項に記載の撮像装置。
[構成19]
撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置は、
撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、
撮影指示を行うための第1の操作部と、
前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、を有し、
前記制御方法は、
前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御するステップを有することを特徴とする制御方法。
[構成20]
コンピュータを、構成1から18のいずれか1項に記載された撮像装置として機能させるためのプログラム。
100…デジタルカメラ、101…背面表示部、116…AFオンボタン、201…システム制御部、222…撮像部、224…画像処理部、260…視線検出部
Claims (20)
- 撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、
撮影指示を行うための第1の操作部と、
前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、
前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。 - ユーザの視線位置を検出する視線検出手段を有し、
前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象をユーザの視線位置に応じた被写体に切り替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を前記第1の被写体のうちの顔全体とするか瞳とするかを切り替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を、前記第1の被写体の顔全体、右目、左目のいずれにするかを切り替えるように制御することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を、前記第1の被写体の右目とするか左目とするかを切り替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作は、前記第2の操作部に対する半押し操作であり、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作は、前記第2の操作部に対する全押し操作であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像手段が撮像した画像から被写体を検出する被写体検出手段を有し、
前記第1の被写体は、前記被写体検出手段により決定された被写体またはユーザにより指定された被写体であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記視線検出手段による視線の検出に基づく視線入力機能を有効または無効に設定する手段を有し、
前記制御手段は、前記視線入力機能が無効に設定されているときに、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて、ユーザの視線位置に応じた前記所定の処理の対象の被写体の切り替えを行わずに、前記第1の被写体の瞳に対して前記所定の処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記視線入力機能が無効に設定されているときに、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作と前記第2の押下操作が繰り返される場合、前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われるごとに前記所定の処理の対象を前記第1の被写体の瞳と前記第1の被写体の顔のいずれかに切り替えることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記視線検出手段による視線の検出に基づく視線入力機能を有効または無効に設定する手段を有し、
前記制御手段は、前記視線入力機能が無効に設定されているときに前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われた場合には、前記第1の被写体とは異なる被写体であってユーザの視線位置に関わらずに決定される被写体に対して前記所定の処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作と前記第2の押下操作が繰り返される場合、前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われるごとに前記所定の処理の対象の被写体を切り替えることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2の操作部に対して前記第2の押下操作が行われた後、前記第1の押下操作が行われた状態に戻った場合、前記第2の押下操作に応じて切り替えられた前記所定の処理の対象の被写体に対して、前記所定の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて、画像内の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記撮像手段により画像を撮像して記録する記録処理を実行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第2の操作部に対して、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて実行する第1の機能、および、前記第2の操作部にする前記第2の押下操作に応じて実行する第2の機能を、ユーザ操作に応じて割り当てる割り当て手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像装置の操作部に対する操作に応じて実行する機能をユーザ操作に応じて割り当てる割り当て手段を有し、
前記制御手段は、前記第1の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて、画像内の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて前記撮像手段により画像を撮像して記録する記録処理を実行するように制御し、
前記割り当て手段は、前記第2の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて実行する機能をユーザ操作に応じて割り当て可能とし、前記第1の操作部に対する前記第2の押下操作に応じて実行する機能のユーザ操作に応じた割り当ては不可とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第2の操作部が操作されていないときは、前記所定の処理を実行せず、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に応じて前記所定の処理を実行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記所定の処理は、前記画像内の被写体に対して測光を行い、フォーカスを合わせる処理であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の操作部は、シャッターボタンであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置は、
撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した画像内の被写体に対して所定の処理を行う処理手段と、
撮影指示を行うための第1の操作部と、
前記第1の操作部とは異なる第2の操作部と、を有し、
前記制御方法は、
前記第2の操作部に対する第1の押下操作に応じて画像内の第1の被写体に対して前記所定の処理を実行し、前記第2の操作部に対する前記第1の押下操作に続く第2の押下操作に応じて前記所定の処理の対象を切り替えるように制御するステップを有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、請求項1から18のいずれか1項に記載された撮像装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2023/038676 WO2024095888A1 (ja) | 2022-11-01 | 2023-10-26 | 撮像装置、制御方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022175677 | 2022-11-01 | ||
JP2022175677 | 2022-11-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024066463A true JP2024066463A (ja) | 2024-05-15 |
Family
ID=91064306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023176879A Pending JP2024066463A (ja) | 2022-11-01 | 2023-10-12 | 撮像装置、制御方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024066463A (ja) |
-
2023
- 2023-10-12 JP JP2023176879A patent/JP2024066463A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240528 |