JP2024065314A - 窒化物半導体モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】逆方向電圧の低減を図る窒化物半導体モジュールを提供すること。【解決手段】窒化物半導体モジュール10は、窒化物半導体によって構成されたトランジスタ30と、窒化物半導体によって構成されるとともにトランジスタ30に並列に接続されたトランジスタ40と、トランジスタ30,40を制御する制御回路14とを備える。制御回路14は、トランジスタ30がオンからオフに切り替わるターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘ってトランジスタ40のゲート端子40Gにトランジスタ40の閾値電圧Vth未満のバイアス電圧VBを印加するように構成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、窒化物半導体モジュールに関する。
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体(以下、単に「窒化物半導体」と言う場合がある)を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。特許文献1は、窒化物半導体を用いたノーマリオフ型HEMTの一例を記載している。
特開2017-73506号公報
窒化物半導体HEMTでは、電子走行層と電子供給層との間のヘテロ接合界面付近にて電子走行層内に発生した二次元電子ガス(2DEG)がソース-ドレイン間の電流経路(チャネル)として使用される。HEMT構造は、2DEGのチャネルを介してソースからドレインに逆電流が流れるときのソース-ドレイン間電圧、すなわち逆方向電圧が典型的なシリコン(Si)デバイスに比べて大きい。逆方向電圧は電力損失を増加させる要因となる。このため、窒化物半導体HEMTの逆方向電圧を低減する上で未だ改善の余地がある。
本開示の一態様による窒化物半導体モジュールは、窒化物半導体によって構成された主トランジスタと、窒化物半導体によって構成され、前記主トランジスタに並列に接続された補助トランジスタと、前記主トランジスタおよび前記補助トランジスタを制御する制御回路とを備える。前記制御回路は、前記主トランジスタがオンからオフに切り替わるターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘って前記補助トランジスタのゲート端子に前記補助トランジスタの閾値電圧未満のバイアス電圧を印加するように構成されている。
一態様による窒化物半導体モジュールは、逆方向電圧の低減を図ることができる。
図1は、第1実施形態による例示的な窒化物半導体モジュールの概略回路図である。 図2は、図1の窒化物半導体モジュールの概略的な動作波形図であり、補助トランジスタへのバイアス印加による逆方向電圧制御を示す図である。 図3は、図1の窒化物半導体モジュールの概略的な動作波形図であり、別のバイアス電圧を用いた場合の逆方向電圧制御を示す図である。 図4は、第2実施形態による例示的な窒化物半導体モジュールの概略回路図である。 図5は、第3実施形態による例示的な窒化物半導体モジュールの概略回路図である。
以下、添付図面を参照して本開示における半導体装置の実施形態を説明する。
なお、図示および説明を簡潔かつ明瞭にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。理解を容易にするために、特徴部分を拡大している場合があり、各構成要素の寸法比率は各図面で同じであるとは限らない。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
[第1実施形態]
[1.窒化物半導体モジュールの全体構造]
図1は、第1実施形態による例示的な窒化物半導体モジュール10の概略回路図である。窒化物半導体モジュール10は、例えばハーフブリッジモジュールとして具体化されている。ただし、窒化物半導体モジュール10はハーフブリッジモジュールに限定されるものではなく、他のモジュールとして具体化されてもよい。
図1の例では、窒化物半導体モジュール10は、ハーフブリッジ回路12と制御回路14とを含む。ハーフブリッジ回路12は、複数の電界効果トランジスタとして、第1トランジスタ20と、第2トランジスタ30と、第3トランジスタ40を含む。制御回路14は、第1~第3トランジスタ20,30,40の駆動を制御する。
第1トランジスタ20と第2トランジスタ30とは互いに直列に接続されている。第1トランジスタ20は、ハーフブリッジ回路12のハイサイドトランジスタ(制御用トランジスタ)として機能し、第2トランジスタ30は、ハーフブリッジ回路12のローサイドトランジスタ(同期整流用トランジスタ)として機能する。
第3トランジスタ40は、第2トランジスタ30に並列に接続されている。第3トランジスタ40は、第2トランジスタ30のオフ時に第2トランジスタ30に印加されるソース-ドレイン間の逆方向電圧を低減するために設けられている。第2トランジスタ30と第3トランジスタ40との関係において、第2トランジスタ30は主トランジスタに対応し、第3トランジスタ40は補助トランジスタに対応する。
例えば、第1~第3トランジスタ20,30,40は各々、窒化物半導体によって構成され得る。窒化物半導体の材料は特に限定されないが、例えばGaNであってよい。図1の例では、第1~第3トランジスタ20,30,40は各々、ノーマリオフ型のGaN系HEMTとして構成されている。
ハイサイドトランジスタとして設けられた第1トランジスタ20は、ソース端子20S、ドレイン端子20D、およびゲート端子20Gを含み、ドレイン端子20Dは入力端子10T1に接続され、ソース端子20Sは出力端子10T2に接続されている。入力端子10T1には、入力電圧VINが印加される。
ローサイドトランジスタとして設けられた第2トランジスタ30は、ソース端子30S、ドレイン端子30D、およびゲート端子30Gを含み、ドレイン端子30Dは出力端子10T2に接続され、ソース端子30SはグランドGNDに接続されている。したがって、第1トランジスタ20と第2トランジスタ30とは、入力端子10T1とグランドGNDとの間に直列に接続されており、第1トランジスタ20と第2トランジスタ30との間の接続ノードが出力端子10T2に接続されている。
第3トランジスタ40は、ソース端子40S、ドレイン端子40D、およびゲート端子40Gを含み、ドレイン端子40Dは出力端子10T2に接続され、ソース端子40SはグランドGNDに接続されている。したがって、第3トランジスタ40(補助トランジスタ)は、第2トランジスタ30(ローサイドトランジスタとして機能する主トランジスタ)に並列に接続されている。
制御回路14は、ハイサイドドライバ50、ローサイドドライバ60、およびバイアス回路70を含む。ハイサイドドライバ50は、第1トランジスタ20を駆動するハイサイド制御信号VGHを生成し、ローサイドドライバ60は、第2トランジスタ30を駆動するローサイド制御信号VGLを生成する。ハイサイド制御信号VGHは、第1トランジスタ20のゲート端子20Gに印加され、ローサイド制御信号VGLは、第2トランジスタ30のゲート端子30Gに印加される。
制御回路14は、ハイサイド制御信号VGHとローサイド制御信号VGLとに基づいて第1トランジスタ20と第2トランジスタ30とを相補にオンオフ制御して出力端子10T2にスイッチ電圧VSWを生成する。なお、出力端子10T2には、例えばコイルおよびインダクタなどを含む図示しない負荷回路が接続されている。
第1トランジスタ20がオン状態、第2トランジスタ30がオフ状態にあるとき、第1トランジスタ20を介して入力端子10T1から負荷回路(出力端子10T2)に向けてスイッチ電流ISWが流れ、入力電圧VINに基づくスイッチ電圧VSWが出力端子10T2に出力される。逆に、第1トランジスタ20がオフ状態、第2トランジスタ30がオン状態にあるとき、第2トランジスタ30を介して負荷回路(出力端子10T2)からグランドGNDに向けてスイッチ電流ISWが流れ、スイッチ電圧VSWが0Vに引き下げられる。
バイアス回路70は、第3トランジスタ40の閾値電圧Vth未満の電圧レベルを有するバイアス電圧VBを生成する。バイアス電圧VBは、第3トランジスタ40のゲート端子40Gに印加される。したがって、バイアス電圧VBは、第3トランジスタ40をオフ状態に維持しつつバイアス回路70のソース-ゲート間に印加される。なお、バイアス電圧VBの値は、例えば、窒化物半導体モジュール10の製品出荷時に測定された閾値電圧Vthに基づいて決定されてもよい。
制御回路14は、第2トランジスタ30がオンからオフに切り替わるターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘って、第3トランジスタ40のゲート端子40Gにバイアス電圧VBを印加する。例えば、所定期間は、第2トランジスタ30のターンオフ動作とターンオン動作との双方を跨ぐ時間幅であってよい。すなわち、この所定期間は、第2トランジスタ30のオフ期間(後述するハーフブリッジ回路12のデッドタイム)を含む時間幅であってよい。例えば、制御回路14は、第2トランジスタ30のオフ期間に亘って第3トランジスタ40のゲート端子40Gにバイアス電圧VBを印加してもよい。
あるいは、制御回路14は、第3トランジスタ40のゲート端子40Gにバイアス電圧VBを常時印加してもよい。例えば、制御回路14は、第2トランジスタ30をオンオフ制御するスイッチング制御期間全体(すなわち、ハーフブリッジ回路12の第1および第2トランジスタ20,30を相補にオンオフ制御するスイッチング制御期間全体)に亘って例えば一定電圧レベルのバイアス電圧VBを印加してもよい。
[2.バイアス電圧を用いた逆方向電圧制御]
図2は、図1の窒化物半導体モジュール10の概略的な動作波形図である。制御回路14は、ハーフブリッジ回路12にシュートスルー電流が流れることを防止するために第1トランジスタ20と第2トランジスタ30がともにオフするデッドタイムが存在するようにハーフブリッジ回路12の動作を制御する。
図2の例では、時刻t1において、ロー(L)レベルのハイサイド制御信号VGHにより第1トランジスタ20がオフしている状態でローサイド制御信号VGLがローレベルに立ち下がると、第2トランジスタ30がオフされる。ハイサイド制御信号VGHはローレベルのまま維持され、その後、時刻t2において、ハイサイド制御信号VGHがハイ(H)レベルに立ち上がると第1トランジスタ20がオンされる。したがって、第1トランジスタ20のターンオン時には、時刻t1~t2の期間がデッドタイムとして設けられている。
また、時刻t3において、ローレベルのローサイド制御信号VGLにより第2トランジスタ30がオフしている状態でハイサイド制御信号VGHがローレベルに立ち下がると、第1トランジスタ20がオフされる。ローサイド制御信号VGLはローレベルのまま維持され、その後、時刻t4において、ローサイド制御信号VGLがハイレベルに立ち上がると第2トランジスタ30がオンされる。したがって、第2トランジスタ30のターンオン時には、時刻t3~t4の期間がデッドタイムとして設けられている。
デッドタイム時、スイッチ電圧VSWは、オフ状態の第2トランジスタ30に印加される逆方向電圧に起因して負電圧に変化し得る。このような負電圧は、第2トランジスタ30の逆導通損失またはデッドタイム損失としてハーフブリッジ回路12の電力損失を増加させる要因となる。このような負電圧(すなわち、第2トランジスタ30の逆方向電圧)を低減するために、第2トランジスタ30に第3トランジスタ40が並列に接続されて第3トランジスタ40のゲート端子40Gにバイアス電圧VBが印加される。
第3トランジスタ40は、第1実施形態ではGaN系HEMTデバイスである。HEMTは、ゲート-ソース間電圧(以下、単に「ゲート電圧」と言う)に依存する逆導通特性を有している。このため、ゲート電圧が閾値電圧未満のオフ状態でソースからドレインに2DEGのチャネルを介して逆電流が流れるときのソース-ドレイン間電圧、すなわち逆方向電圧がゲート電圧に応じて変化する。したがって、HEMTは、逆電流が流れるときもトランジスタとして動作する。このとき、印加されたゲート電圧分の電圧降下がゲート-ソース間で生じることにより、このゲート電圧分だけ逆方向電圧が低減される。
制御回路14は、このような逆導通特性のゲート電圧依存性を利用して、閾値電圧Vth未満のバイアス電圧VBを第3トランジスタ40のゲート端子40Gに印加する。なお、図2の例では、バイアス電圧VBは、第3トランジスタ40のゲート端子40Gに一定の電圧レベルで常時印加されている。このようなバイアス電圧VBの印加により第3トランジスタの逆方向電圧は実質的にバイアス電圧VB分だけ低減される。
第3トランジスタ40は、第2トランジスタ30に並列に接続されている。したがって、第3トランジスタ40の逆方向電圧がバイアス電圧VBに応じて低減されることで、オフ状態(デッドタイム時)の第2トランジスタ30の逆方向電圧もそれに応じて低減される。その結果、図2に示されるように、スイッチ電圧VSWに現れる負電圧Vr1は、バイアス電圧VBによって制御される第3トランジスタ40を有さない典型的な従来構造で生じる負電圧Vr2よりも低減される。
バイアス電圧VBは、閾値電圧Vthにより近い値であることが望ましい。ただし、バイアス電圧VBの変動に起因して第3トランジスタ40が意図せずオンしないようにバイアス電圧VBと閾値電圧Vthとの間に所定の電圧マージンを設けてもよい。例えば、バイアス電圧VBと閾値電圧Vthとの差ΔV1(図2参照)は0.1V以上1.5V以下であってよい。この差ΔV1の範囲内でバイアス電圧VBが高いほど第3トランジスタ40の逆方向電圧を低減する効果が高まる。
[3.バイアス電圧の変形例]
上述した図2の例では、第3トランジスタ40のゲート端子40Gに一定電圧レベルのバイアス電圧VBを常時印加したが、図3に示されるようにバイアス電圧VBの電圧レベルを変化させてもよい。
例えば、バイアス電圧Vは、閾値電圧Vth未満の第1電圧レベルと、第1電圧レベルよりも高く閾値電圧Vth未満の第2電圧レベルとを交互に繰り返す電圧であってよい。例えばこのようなバイアス電圧Vがバイアス回路70で生成されてもよい。
この場合、制御回路14は、例えば第2トランジスタ30のオフ期間を含む所定期間に亘って第3トランジスタ40のゲート端子40Gに第2電圧レベル(>第1電圧レベル)のバイアス電圧Vを印加する。この所定期間は、ハーフブリッジ回路12のデッドタイム(図3における時刻t1~t2の期間および時刻t3~j4の期間)を含む。図3の例では、所定期間は、時刻t1直前の時刻t0から時刻t4直後の時刻5までの時間幅であり、バイアス電圧Vは、時刻t0で第2電圧レベルに立ち上がり、時刻t5で第1電圧レベルに立ち下がる。
このように、第2トランジスタ30のオフ期間を含む所定期間に亘りバイアス電圧Vのレベルを上昇させて逆方向電圧を低減する一方、それ以外の期間にはバイアス電圧Vのレベルを低下させてもよい。この構成によれば、逆導通損失が生じない期間にバイアス電圧VBにより第3トランジスタ40が意図せずオンすることが抑制される。
第2電圧レベルのバイアス電圧VBと閾値電圧Vthとの差ΔV1は、上述した図2の場合と同様に、例えば0.1V以上1.5V以下であってよい。一方、第1電圧レベルのバイアス電圧VBと閾値電圧Vthとの差ΔV2は、差ΔV1よりも大きければよい。なお、第1電圧レベルは、ローレベルと同電位(例えば0V)であってもよい。
[4.温度に応じたバイアス電圧調整]
第3トランジスタ40の閾値電圧Vthは、例えば温度に依存して変化し得る。この点を考慮して、バイアス電圧VBの電圧レベルを閾値電圧Vth未満かつ閾値電圧Vth付近に維持するために、閾値電圧Vthの温度特性に応じてバイアス電圧VBを変化させてもよい。例えば、図1に示されるように、第3トランジスタ40の温度を示す温度検出信号Stをバイアス回路70に供給し、温度検出信号Stに基づきバイアス電圧VBを変化させてもよい。温度検出信号Stは、例えば第3トランジスタ40が実装されたチップの温度であってもよいし、または環境温度であってもよい。
[5.補助トランジスタの閾値電圧]
第3トランジスタ40(補助トランジスタ)の閾値電圧Vthは、第2トランジスタ30(主トランジスタ)の閾値電圧と同じであってよいし、異なっていてもよい。上記したように、第3トランジスタ40の逆方向電圧はバイアス電圧Vが高いほど低減されるため、第2トランジスタ30の閾値電圧(第1閾値電圧)よりも第3トランジスタ40の閾値電圧Vth(第2閾値電圧)を高くすることで逆方向電圧の低減効果を高めてもよい。この場合、第2トランジスタ30と第3トランジスタ40は同一チップ上に形成されてもよいし、異なるチップ上に形成されてもよい。
[6.主トランジスタと補助トランジスタとの面積比]
第3トランジスタ40(補助トランジスタ)の面積は、第2トランジスタ30(主トランジスタ)の面積と同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、ここでいう面積とはトランジスタサイズのことである。例えば、第2トランジスタ30に対する第3トランジスタ40の面積比は0.1以上1.5以下であってよい。
この面積比が1未満であるとき、すなわち第3トランジスタ40の面積が第2トランジスタ30の面積よりも小さい場合には、第2トランジスタ30の面積縮小によるオン抵抗増加を抑えつつ、第3トランジスタ40の逆導通損失の増加を抑えることができる。一方、面積比が1よりも大きいとき、すなわち第3トランジスタ40の面積が第2トランジスタ30の面積よりも大きい場合には、より大きなトランジスタサイズを有する第3トランジスタ40によりアバランシェ耐量を高めてドレイン-ソース間降伏電圧を向上させることができる。
[7.窒化物半導体モジュールの作用]
窒化物半導体モジュール10は、ハーフブリッジ回路12と、制御回路14とを含む。制御回路14は、ハーフブリッジ回路12の第1トランジスタ20(ハイサイドトランジスタ)と第2トランジスタ30(ローサイドトランジスタ)とを相補にオンオフ制御して出力端子10T2にスイッチ電圧VSWを生成する。第2トランジスタ30には、第3トランジスタ40が並列に接続されている。制御回路14は、第3トランジスタ40のゲート端子40Gに閾値電圧Vth未満のバイアス電圧VBを印加する。例えば、バイアス電圧VBは、第3トランジスタ40のゲート端子40Gに常時印加され得る。
ハーフブリッジ回路12のデッドタイム時、第3トランジスタ40にはグランドGNDから出力端子10T2に向けて逆電流が流れる。このとき、第3トランジスタ40に印加される逆方向電圧がバイアス電圧VBに応じて低減される。これにより、第2トランジスタ30に印加される逆方向電圧が低減されることで、第3トランジスタ40を有さない構造に比べて、スイッチ電圧VSWに現れる負電圧Vr1が低減される。
第1実施形態の窒化物半導体モジュール10は、以下の利点を有する。
(1-1)第2トランジスタ30に並列接続された第3トランジスタ40のゲート端子40Gに、第2トランジスタ30のターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘って第3トランジスタ40の閾値電圧Vth未満のバイアス電圧VBが印加される。これにより、第3トランジスタ40に印加される逆方向電圧がバイアス電圧VBに応じて低減されることで第2トランジスタ30に印加される逆方向電圧が低減される。その結果、スイッチ電圧VSWに現れる負電圧Vr1を抑制して、逆導通損失を低減することができる。
(1-2)所定期間は、第2トランジスタ30のオフ期間を含む。第2トランジスタ30のオフ期間は、ハーフブリッジ回路12の第1および第2トランジスタ20,30がともにオフするデッドタイムを含む。これにより、デッドタイム時の逆導通損失を低減することができる。
(1-3)制御回路14は、第2トランジスタ30のスイッチング制御期間全体に亘り第3トランジスタ40のゲート端子40Gにバイアス電圧VBを印加するものであってよい。すなわち、バイアス電圧VBは、第3トランジスタ40のゲート端子40Gに常時印加されるものであってよい。この場合、例えばバイアス電圧VBを一定電圧レベルとすることで、バイアス電圧VBを印加する制御が容易となる。
(1-4)バイアス電圧Vは、閾値電圧Vth未満の第1電圧レベルと、第1電圧レベルよりも高く閾値電圧Vth未満の第2電圧レベルとを交互に繰り返す電圧であってよい。この場合、制御回路14は、例えば、第2トランジスタ30のオフ期間(ハーフブリッジ回路12のデッドタイム)を含む所定期間に亘って第3トランジスタ40のゲート端子40Gに第2電圧レベルのバイアス電圧Vを印加し得る。この構成によれば、第2トランジスタ30のオフ期間の逆導通損失を低減しつつ、逆導通損失が生じない期間にバイアス電圧VBにより第3トランジスタ40が意図せずオンすることが抑制される。
(1-5)バイアス電圧VBと閾値電圧Vthとの差ΔV1は、例えば0.1V以上1.5V以下であってよい。この差ΔV1の範囲内でバイアス電圧VBが高いほど、第3トランジスタ40の逆方向電圧を低減する効果を高めることができる。
(1-6)第3トランジスタ40の閾値電圧Vthは、第2トランジスタ30の閾値電圧よりも高い電圧であってよい。第3トランジスタ40の逆方向電圧はバイアス電圧Vが高いほど低減されるため、第2トランジスタ30の閾値電圧よりも第3トランジスタ40の閾値電圧Vthを高くすることで、逆方向電圧の低減効果を高めてもよい。
(1-7)バイアス電圧VBを第3トランジスタ40の閾値電圧Vthの温度特性に応じて変化させてもよい。この構成によれば、バイアス電圧VBの電圧レベルを閾値電圧Vth未満かつ閾値電圧Vth付近に維持して逆方向電圧の低減効果を好適に得ることができる。
(1-8)第2トランジスタ30と第3トランジスタ40は同一チップ上に形成されてもよい。この場合、同一プロセスを利用して両者の製造を効率化することができる。一方、第2トランジスタ30と第3トランジスタ40は異なるチップ上に形成されてもよい。この場合、第2トランジスタ30および第3トランジスタ40のトランジスタ特性を個々に選択可能となるため、例えば第2トランジスタ30の閾値電圧よりも高い閾値電圧Vthを有する第3トランジスタ40を選択し易くなる。
(1-9)第2トランジスタ30に対する第3トランジスタ40の面積比は、例えば0.1以上1.5以下であってよい。面積比が1未満であるとき、第2トランジスタ30の面積縮小によるオン抵抗増加を抑えつつ、第3トランジスタ40の逆導通損失の増加を抑えることができる。一方、面積比が1よりも大きいとき、より大きなトランジスタサイズを有する第3トランジスタ40によりアバランシェ耐量を高めてドレイン-ソース間降伏電圧を向上させることができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態による例示的な窒化物半導体モジュール10Aの概略回路図である。第2実施形態の構成は、第1実施形態の窒化物半導体モジュール10(図1)に検出回路80Aを加えたものであり、その他の構成は第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態と相違する構成を中心に第2実施形態を説明し、同様な構成については同一符号を付して説明を省略する。
検出回路80Aは、例えば、抵抗素子R1,R2およびダイオードD1,D2を含む。ダイオードD1,D2は例えばツェナーダイオードであってよい。図4の例では、ダイオードD1のカソードは、抵抗素子R1を介してノードN1(すなわち、第2トランジスタ30のドレイン端子30D)に接続されている。ダイオードD1のアノードは、ダイオードD2のカソードに接続されるとともに、抵抗素子R2を介して接地されている。ダイオードD1のアノードは接地されており、ダイオードD1,D2間の接続ノードN2は第3トランジスタ40のゲート端子40Gに接続されている。
検出回路80Aは、第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧がドレイン-ソース間最大定格電圧未満の基準電圧Vref以上に達したことを検出して、第2トランジスタ30に上記最大定格電圧以上の過電圧が印加されることを抑制する。
例えば、第2トランジスタ30がオフ、第1トランジスタ20がオンされている状態でノードN1の電位、すなわち第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が基準電圧Vrefに達すると、抵抗素子R1およびダイオードD1を介して電流が流れる。これにより接続ノードN2の電位、すなわちバイアス電圧VBの電圧レベルが第3トランジスタ40の閾値電圧Vth以上に上昇することで第3トランジスタ40がオンされる。その結果、第3トランジスタ40に電流が流れて第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が引き下げられる。
その後、第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が基準電圧Vref未満に低下すると、ダイオードD1に電流が流れなくなることで、バイアス電圧VBの電圧レベルが再度閾値電圧Vth未満に低下して第3トランジスタ40がオフされる。このように、検出回路80Aがバイアス回路70に接続されていることで、第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が基準電圧Vref以上となる期間に亘って第3トランジスタ40がオンされる。これにより、第2トランジスタ30に最大定格電圧以上の過電圧が印加されることが抑制される。
第2実施形態の窒化物半導体モジュール10Aは、第1実施形態の窒化物半導体モジュール10で得られる利点に加えて、さらに以下の利点を有する。
(2-1)窒化物半導体モジュール10Aは、第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧がドレイン-ソース間最大定格電圧未満の基準電圧Vref以上に達したことを検出する検出回路80Aを備える。この構成によれば、第2トランジスタ30に最大定格電圧以上の過電圧が印加されることを抑制することができる。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態による例示的な窒化物半導体モジュール10Bの概略回路図である。第3実施形態の構成は、第2実施形態の窒化物半導体モジュール10A(図4)に代えて検出回路80Bを設けたものであり、その他の構成は第2実施形態と同様である。以下では、第2実施形態と相違する構成を中心に第3実施形態を説明し、同様な構成については同一符号を付して説明を省略する。
検出回路80Bは、例えば、抵抗素子R1,R2、ダイオードD1,D2、インバータ回路82、ワンショットパルス回路84、およびスイッチ回路86を含む。抵抗素子R1,R2、ダイオードD1,D2は、上述した第2実施形態の検出回路80Aと同じ素子であってよい。
図5の例では、接続ノードN2はインバータ回路82を介してワンショットパルス回路84に接続されており、ワンショットパルス回路84の出力にスイッチ回路86が接続されている。スイッチ回路86は例えばpチャネル型MOSFETであってよい。スイッチ回路86の出力端子は、ノードN3すなわち第3トランジスタ40のゲート端子40Gに接続されている。
検出回路80Bは、上述した第2実施形態の検出回路80Aと同様、第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧がドレイン-ソース間最大定格電圧未満の基準電圧Vref以上に達したことを検出して、第2トランジスタ30に上記最大定格電圧以上の過電圧が印加されることを抑制する。
例えば、第2トランジスタ30がオフ、第1トランジスタ20がオンされている状態でノードN1の電位、すなわち第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が基準電圧Vrefに達すると、抵抗素子R1およびダイオードD1を介して電流が流れる。これにより接続ノードN2の電位が上昇する。この接続ノードN2の電位上昇に応答してインバータ回路82から出力される信号に基づき、ワンショットパルス回路84によりワンショットパルスSPが生成される。その結果、ワンショットパルスSPのパルス幅に相当する期間に亘りスイッチ回路86がオンされる。
スイッチ回路86がオンされると、ノードN3の電位、すなわちバイアス電圧VBの電圧レベルが第3トランジスタ40の閾値電圧Vth以上に上昇することで第3トランジスタ40がオンされる。その結果、第3トランジスタ40に電流が流れて第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が引き下げられる。
第3実施形態では、第3トランジスタ40は、スイッチ回路86のオン期間、すなわちワンショットパルスSPのパルス幅に相当する期間に亘りオンされる。したがって、ワンショットパルスSPのパルス幅の期間において第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧の引き下げが行われる。これにより、第2トランジスタ30に最大定格電圧以上の過電圧が印加されることが抑制される。
第3実施形態の窒化物半導体モジュール10Bは、第1実施形態の窒化物半導体モジュール10で得られる利点および第2実施形態の窒化物半導体モジュール10Aで得られる利点に加えて、さらに以下の利点を有する。
(3-1)第2トランジスタ30のドレイン-ソース間電圧が基準電圧Vref以上に達したとき、スイッチ回路86がワンショットパルスSPに基づきオンされる期間に亘り第3トランジスタ40がオンされる。この構成では、第3トランジスタ40のゲート端子40Gが接続ノードN2の電位変動の影響を直接受けない。これにより、第2トランジスタ30に最大定格電圧以上の過電圧が印加されることを抑制しつつ、第3トランジスタ40のゲート端子40Gのノイズ耐性を向上させることができる。
[変更例]
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。また、上記実施形態および以下の各変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・窒化物半導体はGaNに限定されない。第1~第3トランジスタ20,30,40をGaN以外の他の窒化物半導体を用いて構成してもよい。窒化物半導体の代表例としては、GaNの他に、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)が挙げられる。これらは、一般には、AlInGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)と表すことができる。
・第3トランジスタ40(補助トランジスタ)に窒化物半導体HEMTを用いることに必ずしも限定されない。例えばシリコンカーバイド(SiC)を用いたSiC-MOSFETで補助トランジスタを構成してもよい。この場合、SiC-MOSFETのボディダイオード(寄生ダイオード)を用いて逆方向電圧を制御することができる。ただし、SiC-MOSFETのボディダイオードは逆回復特性を有するため、逆回復特性に起因したスイッチング損失が生じる。これは、補助トランジスタに一般的なダイオードを採用する場合にも同様に生じる。窒化物半導体HEMTの場合、このような逆回復特性に起因したスイッチング損失が生じない点で、SiC-MOSFETを用いる場合に比べて有利である。
・窒化物半導体モジュール10,10A,10Bは、ハーフブリッジ回路12に適用されることに限定されず、例えば、フルブリッジ回路に適用されてもよい。すなわち、補助トランジスタは、主トランジスタの逆導通損失を低減する目的で導入されており、ハーフブリッジ回路12以外の他の回路にも適用可能である。
・第2トランジスタ30のターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間とは、第2トランジスタ30のオフ期間に限定されず、ターンオフ動作のみを跨ぐ期間であってよい。この場合、少なくともターンオフ時に生じる逆方向電圧が低減される。
・検出回路80A,80Bは、必ずしも図4および図5に示された構成にそれぞれ限定されるものではなく、基準電圧Vrefを検出可能であれば、他の任意の構成を採用することができる。
・第3トランジスタ40(補助トランジスタ)を、過電圧保護のみを目的として、図4および図5に示された各検出回路80A,80Bと組み合わせてもよい。すなわち、バイアス回路70を省略してもよい。
本開示で使用される「~上に」という用語は、文脈によって明らかにそうでないことが示されない限り、「~上に」と「~の上方に」の意味を含む。したがって、例えば、「第1要素が第2要素上に実装される」という表現は、或る実施形態では第1要素が第2要素に接触して第2要素上に直接配置され得るが、他の実施形態では第1要素が第2要素に接触することなく第2要素の上方に配置され得ることが意図される。すなわち、「~上に」という用語は、第1要素と第2要素との間に他の要素が形成される構造を排除しない。
本開示で使用されるZ軸方向は必ずしも鉛直方向である必要はなく、鉛直方向に完全に一致している必要もない。したがって、本開示による種々の構造は、本明細書で説明されるZ軸方向の「上」および「下」が鉛直方向の「上」および「下」であることに限定されない。例えば、X軸方向が鉛直方向であってもよく、またはY軸方向が鉛直方向であってもよい。
本開示で使用される「第1~」、「第2~」などの数詞は単に構成部品を明確に区別するために用いたものであり、必ずしも順番どおりの構成部品を備えることが必須とされるものではない。
[付記]
上記各実施形態および各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。なお、各付記に記載された構成要素に対応する実施形態の構成要素の符号を括弧書きで示す。符号は、理解の補助のために例として示すものであり、各付記に記載された構成要素は、符号で示される構成要素に限定されるべきではない。
(付記A1)
窒化物半導体によって構成された主トランジスタ(30)と、
窒化物半導体によって構成され、前記主トランジスタ(30)に並列に接続された補助トランジスタ(40)と、
前記主トランジスタ(30)および前記補助トランジスタ(40)を制御する制御回路(14)と、を備え、
前記制御回路(14)は、前記主トランジスタ(30)がオンからオフに切り替わるターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘って前記補助トランジスタ(40)のゲート端子(40G)に前記補助トランジスタ(40)の閾値電圧(Vth)未満のバイアス電圧(VB)を印加するように構成されている、窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A2)
前記所定期間は、前記主トランジスタ(30)のオフ期間(t1~t4)を含む、付記1に記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A3)
前記バイアス電圧(VB)は、前記閾値電圧(Vth)未満の第1電圧レベルと、前記第1電圧レベルよりも高く前記閾値電圧(Vth)未満の第2電圧レベルとを交互に繰り返す電圧であり、
前記制御回路(14)は、前記補助トランジスタ(40)のゲート端子(40G)に前記所定期間に亘って前記第2電圧レベルの前記バイアス電圧(VB)を印加するように構成されている、付記1または2に記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A4)
前記制御回路(14)は、前記主トランジスタ(30)をオンオフ制御するスイッチング制御期間全体に亘って前記補助トランジスタ(40)のゲート端子(40G)に前記バイアス電圧(VB)を印加するように構成されている、付記1に記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A5)
前記バイアス電圧(VB)と前記閾値電圧(Vth)との差(ΔV1)が0.1V以上1.5V以下である、付記1~4のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A6)
前記主トランジスタ(30)の閾値電圧は第1閾値電圧であり、
前記補助トランジスタ(40)の前記閾値電圧(Vth)は、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧である、付記1~5のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A7)
前記制御回路(14)は、前記バイアス電圧(VB)を前記補助トランジスタ(40)の閾値電圧(Vth)未満に維持するべく前記補助トランジスタ(40)の温度(St)に応じて前記バイアス電圧(VB)を変化させるように構成されている、付記1~6のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A8)
前記主トランジスタ(30)および前記補助トランジスタ(40)は同一チップ上に形成されている、付記1~7のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A9)
前記主トランジスタ(30)に対する前記補助トランジスタ(40)の面積比は0.1以上1.5以下である、付記1~8のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A10)
互いに直列に接続されたハイサイドトランジスタ(20)とローサイドトランジスタ(30)とを含むハーフブリッジ回路を含み、
前記ハイサイドトランジスタ(20)は窒化物半導体によって構成されており、
前記ローサイドトランジスタ(30)は前記主トランジスタ(30)であり、
前記制御回路(14)は、前記ハイサイドトランジスタ(20)と前記ローサイドトランジスタ(30)を相補にオンオフ制御し、
前記所定期間は、前記ハイサイドトランジスタ(20)および前記ローサイドトランジスタ(30)の双方がオフするデッドタイム(t1~t2;t3~t4)を含む、付記1~9のうちのいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記A11)
前記主トランジスタ(30)のドレイン-ソース間電圧が、ドレイン-ソース間最大定格電圧未満の基準電圧(Vref)以上に達したことを検出する検出回路(80A;80B)をさらに備え、
前記制御回路(14)は、前記検出回路(80A;80B)が前記基準電圧(Vref)以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出したときに前記補助トランジスタ(40)をオンするように構成されている、付記1~10のいずれか1つに記載の窒化物半導体モジュール(10A;10B)。
(付記A12)
前記制御回路(14)は、前記検出回路(80A;80B)が前記基準電圧(Vref)以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出している期間に亘り前記補助トランジスタ(40)をオンするように構成されている、付記11に記載の窒化物半導体モジュール(10A)。
(付記A13)
前記検出回路(80A;80B)は、前記基準電圧(Vref)以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出したことに応答してワンショットパルス(SP)を発生するワンショットパルス回路(84)を含み、
前記制御回路(14)は、前記ワンショットパルス(84)のパルス幅の期間に亘り前記補助トランジスタ(40)をオンするように構成されている、付記11に記載の窒化物半導体モジュール(10B)。
(付記B1)
窒化物半導体によって構成された主トランジスタ(30)と、
前記主トランジスタ(30)に並列に接続された補助トランジスタ(40)と、
前記主トランジスタ(30)および前記補助トランジスタ(40)を制御する制御回路(14)と、を備え、
前記制御回路(14)は、前記主トランジスタ(30)がオンからオフに切り替わるターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘って前記補助トランジスタ(40)のゲート端子(40G)に前記補助トランジスタ(40)の閾値電圧(Vth)未満のバイアス電圧(VB)を印加するように構成されている、窒化物半導体モジュール(10;10A;10B)。
(付記C1)
窒化物半導体によって構成された主トランジスタ(30)と、
前記主トランジスタ(30)に並列に接続された補助トランジスタ(40)と、
前記主トランジスタ(30)および前記補助トランジスタ(40)を制御する制御回路(14)と、
前記主トランジスタ(30)のドレイン-ソース間電圧が、ドレイン-ソース間最大定格電圧未満の基準電圧(Vref)以上に達したことを検出する検出回路(80A;80B)と、を備え、
前記制御回路(14)は、前記検出回路(80A;80B)が前記基準電圧(Vref)以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出したときに前記補助トランジスタ(40)をオンするように構成されている、窒化物半導体モジュール(10A;10B)。
以上の説明は単に例示である。本開示の技術を説明する目的のために列挙された構成要素および方法(製造プロセス)以外に、より多くの考えられる組み合わせおよび置換が可能であることを当業者は認識し得る。本開示は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲内に含まれるすべての代替、変形、および変更を包含することが意図される。
10,10A,10B…窒化物半導体モジュール
12…ハーフブリッジ回路
14…制御回路
20…第1トランジスタ(ハイサイドトランジスタ)
30…第2トランジスタ(主トランジスタ/ローサイドトランジスタ)
40…第3トランジスタ(補助トランジスタ)
50…ハイサイドドライバ
60…ローサイドドライバ
70…バイアス回路
80A,80B…検出回路
84…ワンショットパルス回路
GH…ハイサイド制御信号
GL…ローサイド制御信号
Vth…閾値電圧
B…バイアス電圧
Vref…基準電圧
SP…ワンショットパルス

Claims (13)

  1. 窒化物半導体によって構成された主トランジスタと、
    窒化物半導体によって構成され、前記主トランジスタに並列に接続された補助トランジスタと、
    前記主トランジスタおよび前記補助トランジスタを制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記主トランジスタがオンからオフに切り替わるターンオフ動作を跨ぐ少なくとも所定期間に亘って前記補助トランジスタのゲート端子に前記補助トランジスタの閾値電圧未満のバイアス電圧を印加するように構成されている、窒化物半導体モジュール。
  2. 前記所定期間は、前記主トランジスタのオフ期間を含む、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  3. 前記バイアス電圧は、前記閾値電圧未満の第1電圧レベルと、前記第1電圧レベルよりも高く前記閾値電圧未満の第2電圧レベルとを交互に繰り返す電圧であり、
    前記制御回路は、前記補助トランジスタのゲート端子に前記所定期間に亘って前記第2電圧レベルの前記バイアス電圧を印加するように構成されている、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  4. 前記制御回路は、前記主トランジスタをオンオフ制御するスイッチング制御期間全体に亘って前記補助トランジスタのゲート端子に前記バイアス電圧を印加するように構成されている、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  5. 前記バイアス電圧と前記閾値電圧との差が0.1V以上1.5V以下である、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  6. 前記主トランジスタの閾値電圧は第1閾値電圧であり、
    前記補助トランジスタの前記閾値電圧は、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧である、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  7. 前記制御回路は、前記バイアス電圧を前記補助トランジスタの閾値電圧未満に維持するべく前記補助トランジスタの温度に応じて前記バイアス電圧を変化させるように構成されている、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  8. 前記主トランジスタおよび前記補助トランジスタは同一チップ上に形成されている、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  9. 前記主トランジスタに対する前記補助トランジスタの面積比は0.1以上1.5以下である、請求項1に記載の窒化物半導体モジュール。
  10. 互いに直列に接続されたハイサイドトランジスタとローサイドトランジスタとを含むハーフブリッジ回路を含み、
    前記ハイサイドトランジスタは窒化物半導体によって構成されており、
    前記ローサイドトランジスタは前記主トランジスタであり、
    前記制御回路は、前記ハイサイドトランジスタと前記ローサイドトランジスタを相補にオンオフ制御し、
    前記所定期間は、前記ハイサイドトランジスタおよび前記ローサイドトランジスタの双方がオフするデッドタイムを含む、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体モジュール。
  11. 前記主トランジスタのドレイン-ソース間電圧が、ドレイン-ソース間最大定格電圧未満の基準電圧以上に達したことを検出する検出回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記検出回路が前記基準電圧以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出したときに前記補助トランジスタをオンするように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の窒化物半導体モジュール。
  12. 前記制御回路は、前記検出回路が前記基準電圧以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出している期間に亘り前記補助トランジスタをオンするように構成されている、請求項11に記載の窒化物半導体モジュール。
  13. 前記検出回路は、前記基準電圧以上の前記ドレイン-ソース間電圧を検出したことに応答してワンショットパルスを発生するワンショットパルス回路を含み、
    前記制御回路は、前記ワンショットパルスのパルス幅の期間に亘り前記補助トランジスタをオンするように構成されている、請求項11に記載の窒化物半導体モジュール。
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