JP2024064273A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像領域ごとに適した動作モードを自動判定し、局所的な高フレームレート撮像もしくは高解像度撮像を実現する撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、フィードバック信号に応じて、高フレームレート撮像と高解像度撮像を複数の画素からなる画素ブロックごとに切り換える機能を有する撮像素子を備え、前記撮像素子の撮像画像、雲台のパン・チルト情報、及びレンズの焦点距離情報を出力する撮像部と、前記パン・チルト情報と前記焦点距離情報から前記撮像素子の撮像画面の動きを検出して、グローバル動き信号を出力するグローバル動き検出部と、前記撮像画像から被写体の動きを検出して、ローカル動き信号を出力するローカル動き検出部と、前記グローバル動き信号と前記ローカル動き信号から前記フィードバック信号を生成するOR回路と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号を取得する撮像装置に関する。
近年の撮像装置の高解像度(多画素)化に対応するため、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子が広く使用されている。CMOS撮像素子の高速画素信号読出回路には、画素アレイの列ごとにADC(アナログ/デジタル変換器)を設ける列並列ADCが一般に用いられている(例えば、特許文献1)。
CMOS撮像素子の出力データレート(画素数×フレームレート)は画素信号読出に用いるADC回路の信号読出速度に制限される。そのため、高解像度・高フレームレート撮像素子の実現にはADC回路の高速化が求められる。例えば、列並列ADCを用いた8K/240fps撮像素子の1行あたり信号読出期間THは1μs以下である。さらに、デジタルCDS(相関二重サンプリング)による固定パターンノイズ除去を行う場合、一回の読出動作に対して画素のリセットレベルと信号レベルの両方のAD変換を行う必要があるため、0.5μs以下での高速AD変換が必要である。
しかしながら、ADCの動作速度はノイズ性能・ビット深度・消費電力・ADC面積等の性能とトレードオフの関係にある。そのため、各種撮像性能を維持しながら、撮像素子のデータレートを増大させることは困難である。
この課題に対し、限られたAD変換速度で実質的な画質向上を図る撮影手法として、従来、撮像素子にフレームレートや解像度などの特定の撮像性能に特化した動作モードを複数備え、撮影シーンの特徴に合わせて最適な動作モードを選択する手法が提案されている(特許文献2)。例えば、動きの速い被写体を撮像する場合は高フレームレート/低解像度モード、高精細で動きの少ない被写体を撮像する場合は低フレームレート/高解像度モードで撮影するといった撮影シーンに適応したモード選択をすることで、実質的な画質向上を図るものである。
特開2020-188360号公報 特開2020-141405号公報
しかしながら、従来のモード選択は、撮像素子(撮像領域)全体を特定の撮像性能に特化した動作モードとするものであった。モード選択機能を撮像素子に設けたとしても、一般の撮影シーンにおいては、同一撮像画面の中に複数の異なる特徴を持つ被写体が同時に映り込むことが想定される。特に360°映像などの広視野撮像を行う場合、同時に複数の特徴を持つ撮影シーンが混在することが想定されるため、この影響は顕著になる。このとき、例えば、画面内の移動速度の速い被写体に合わせて高フレームレートモードでの撮像を選択すると、同一画面内に同時に映り込む静止した高精細な被写体の精細度が低下してしまう。反対に、画面内の高精細な被写体に合わせて高解像度モードでの撮像を選択すると、移動速度の速い被写体がぼやけ、動きをとらえることができない。すなわち、撮像画面の場所ごとに最適な動作モードが異なるという問題が生じる。
したがって、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、撮像領域ごとに高フレームレート撮像もしくは高解像度撮像のいずれの動作モードが適しているかを自動判定し、局所的な高フレームレート撮像もしくは高解像度撮像を実現する撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る撮像装置は、
(1)フィードバック信号に応じて、高フレームレート撮像と高解像度撮像を複数の画素からなる画素ブロックごとに切り換える機能を有する撮像素子を備え、前記撮像素子の撮像画像、雲台のパン・チルト情報、及びレンズの焦点距離情報を出力する撮像部と、前記パン・チルト情報と前記焦点距離情報から前記撮像素子の撮像画面の動きを検出して、グローバル動き信号を出力するグローバル動き検出部と、前記撮像画像から被写体の動きを検出して、ローカル動き信号を出力するローカル動き検出部と、前記グローバル動き信号と前記ローカル動き信号から前記フィードバック信号を生成するOR回路と、を備えることを特徴とする、撮像装置である。
(2)上記(1)の撮像装置は、更に、光電変換部を備えた画素を隣接する2×2画素ごとに1つの画素ブロックとし、前記高フレームレート撮像は、前記画素ブロックの4画素の光電変換部に蓄積された全ての電荷をビニングしてフレームごとに読み出し、前記高解像度撮像は、前記画素ブロックの一つの画素の光電変換部に蓄積された電荷をフレームごとに順に読み出すことが好ましい。
(3)上記(1)または(2)の撮像装置は、更に、前記グローバル動き検出部が、前記パン・チルト情報と前記焦点距離情報からアフィン変換行列を生成し、現在の撮像画像と該撮像画像を前記アフィン変換行列で逆アフィン変換した画像と比較することで、撮像画面の各位置における変位量を求めて二値化し、グローバル動き信号を生成することが好ましい。
(4)上記(1)~(3)のいずれかの撮像装置は、更に、前記ローカル動き検出部が、所定フレーム前の撮像画像を前記アフィン変換行列でアフィン変換した画像と、現在の撮像画像との差分信号を求めて二値化し、ローカル動き信号を生成することが好ましい。
(5)上記(1)~(4)のいずれかの撮像装置は、更に、前記フィードバック信号を、4フレームごとに更新することが好ましい。
本発明における撮像装置によれば、撮像領域ごとに高フレームレート撮像もしくは高解像度撮像のいずれの動作モードが適しているかを自動判定し、局所的な高フレームレート撮像もしくは高解像度撮像を実現できる。したがって、上述した同一画面内に動きの速い被写体と高精細な被写体が同時に映り込むような撮像シーンにおいても、撮像素子のデータレートを一定としながら画面全体の画質を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例である。 本発明に用いる撮像素子の構成例である。 撮像素子の画素ブロックの回路構成の一例である。 画素ブロックの各読出動作における駆動信号のタイミングチャートの例である。 撮像素子のある列の動作タイミングの一例を示す図である。 撮像画像の座標系の例である。 フィードバック信号Fと対応する画素ブロックの出力信号の例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例である。撮像装置は、撮像部10と、グローバル動き検出部20と、ローカル動き検出部30と、OR回路40とで構成される。以下に各要素の構成および動作原理の詳細を述べる。
(A)撮像部
撮像部10は、レンズ11と、雲台12と、撮像素子100とを備え、レンズ11の焦点距離情報と雲台12のパン・チルト情報をグローバル動き検出部20に出力し、撮像素子100で撮影した映像(撮像画像)をローカル動き検出部30に出力する。
レンズ11は、被写体からの入射光を集光し、撮像素子100に導く。本実施形態において、レンズ11は焦点距離f(焦点距離情報)を撮影フレームごとに出力する機能を有する。
雲台12は、カメラ(レンズ、撮像素子)の向きや傾きを調整する。本実施形態において、雲台12は、パン・チルト角度θp及びθt(パン・チルト情報)を撮影フレームごとに出力する機能を有する。
図2は、本発明に用いる撮像素子100の構成例である。撮像素子100は、画素アレイ110、行選択回路120、読出列制御回路130、及び列読出回路140を備えている。
画素アレイ110は、隣接する水平2画素×垂直2画素(2×2画素と略す。)を単位(以下「画素ブロック」という。)とする水平H個×垂直V個の画素ブロック111(水平2H個×垂直2V個の画素)で構成され、画素ブロック111ごとに制御することができる。本実施形態では、画素ブロック1列ごとに1本の信号読出し線PIXOUTと4本の読出列制御信号線(TXA~TXD)が垂直方向に配線される。読出列制御回路130は、読出列制御信号線(TXA~TXD)を制御し、信号読出し線PIXOUTは、それぞれの列に対応する列読出回路140(141,142・・・)に接続される。列読出回路140は、各画素ブロックの信号を読み出し、ADC、デジタルCDS等の信号処理を行う。また、画素ブロック1行ごとに行選択SL、転送ゲート制御TX、リセットRTの3種類の信号線が行選択回路120から水平に配線され、行選択回路120は、それらの信号線を垂直方向に走査して画素ブロック111を1行ずつ駆動する。
図3は、撮像素子100の画素ブロック111の回路構成の一例である。画素ブロック111は、4画素に対応する4個の光電変換部(本実施形態では、フォトダイオード)PD(A)~PD(D)を備える。4個のフォトダイオードPD(A)~PD(D)が、フローティングディフュージョン(FD)ノードを共有している。各フォトダイオードPDの電荷転送用トランジスタTGTのゲート電極には、転送動作制御用トランジスタTGCのソース・ドレイン端子を介して行選択回路120からの転送ゲート制御信号(TX信号)が入力される。転送動作制御用トランジスタTGCのゲート電極には、読出列制御信号線(TXA~TXD)が接続されており、PD(A)~PD(D)ごとに転送ゲート制御信号(TX信号)の有効/無効を切り替えることができる。フローティングディフュージョン(FD)ノードの電位は、電源PIXVDDに接続されたソースフォロアトランジスタSFTのゲート電極に入力される。行選択信号(SL信号)によって制御される選択トランジスタSLTが導通することにより、ソースフォロアトランジスタSFTの出力信号が信号読出し線PIXOUTに出力される。なお、リセットトランジスタRTTは、リセット信号(RT信号)によって制御され、導通することにより、フローティングディフュージョンFDに蓄積した電荷を排出する。
撮像素子100は、画素ブロック111ごとに高速(高フレームレート)撮影又は高解像度撮影を行うことができる。撮像素子100には、後述するフィードバック信号(各画素ブロックの動作モード選択信号)Fが入力され、各画素ブロック111の読出動作が選択される。
図4は、画素ブロック111の各読出動作における駆動信号のタイミングチャートの例である。本実施形態において、画素ブロック111は、5種類の読出動作を有する。各読出動作(TXF,TXA,TXB,TXC,TXD)に対応する図4の各タイミングチャートは、1フレームにおいて1つの画素ブロック行が選択されている時間(1/ff/V秒)内の各信号を示している。
行選択信号(SL信号)は各読出動作で共通であり、画素ブロック行が選択されている期間(1/ff/V秒)常に選択トランジスタSLTを導通させるレベル(本実施形態では、各トランジスタを導通させる信号をHighとする。)となる。また、リセット信号(RT信号)も各読出動作で共通であり、フォトダイオードPDの読み出しが行われる(電荷転送用トランジスタTGTが導通する)前のいずれかのタイミングでHighとなり、フローティングディフュージョンFDの電荷を排出する。
読出動作TXFは、高速撮影(高フレームレート撮影)時に使用される読出動作であり、所定のタイミングで、転送ゲート制御信号(TX信号)と、4つのフォトダイオードPD(A)~PD(D)の転送動作制御用トランジスタTGCの制御信号(TXA~TXD)が全てHighとなる。したがって、読出動作TXFでは、全てのフォトダイオードPD(A)~PD(D)の電荷(ここでは、1フレーム期間に蓄積した電荷)が、フローティングディフュージョンFDに読み出される。こうして、フレームごとに画素ブロック111の4画素の光電変換部に蓄積された全ての電荷をビニングして読み出すことができる。
読出動作TXAは、高解像度撮影時に使用される読出動作であり、所定のタイミングで、転送ゲート制御信号(TX信号)と、1つのフォトダイオードPD(A)の転送動作制御用トランジスタTGCの制御信号(TXA)がHighとなる。したがって、読出動作TXAでは、フォトダイオードPD(A)のみの電荷が、フローティングディフュージョンFDに読み出される。なお、この期間、他のフォトダイオードPD(B)~PD(D)は、光電荷の蓄積を続ける。後述のとおり、読出動作TXA~TXDは順に行われ、4フレームごとに読出動作TXAが行われることから、本読出動作では、4フレーム期間に蓄積されたフォトダイオードPD(A)の電荷が読み出される。
読出動作TXBは、高解像度撮影時に使用される読出動作であり、所定のタイミングで、転送ゲート制御信号(TX信号)と、1つのフォトダイオードPD(B)の転送動作制御用トランジスタTGCの制御信号(TXB)がHighとなる。したがって、読出動作TXBでは、フォトダイオードPD(B)のみの電荷(ここでは、4フレーム期間に蓄積した電荷)が、フローティングディフュージョンFDに読み出される。なお、この期間、他のフォトダイオードPD(A)、PD(C)、PD(D)は、光電荷の蓄積を続ける。
読出動作TXCは、高解像度撮影時に使用される読出動作であり、所定のタイミングで、転送ゲート制御信号(TX信号)と、1つのフォトダイオードPD(C)の転送動作制御用トランジスタTGCの制御信号(TXC)がHighとなる。したがって、読出動作TXCでは、フォトダイオードPD(C)のみの電荷(ここでは、4フレーム期間に蓄積した電荷)が、フローティングディフュージョンFDに読み出される。なお、この期間、他のフォトダイオードPD(A)、PD(B)、PD(D)は、光電荷の蓄積を続ける。
読出動作TXDは、高解像度撮影時に使用される読出動作であり、所定のタイミングで、転送ゲート制御信号(TX信号)と、1つのフォトダイオードPD(D)の転送動作制御用トランジスタTGCの制御信号(TXD)がHighとなる。したがって、読出動作TXDでは、フォトダイオードPD(D)のみの電荷(ここでは、4フレーム期間に蓄積した電荷)が、フローティングディフュージョンFDに読み出される。なお、この期間、他のフォトダイオードPD(A)~PD(C)は、光電荷の蓄積を続ける。
なお、フィードバック信号を高速撮影モードから高解像度撮影モードに切り換えた直後は、各画素に蓄積された電荷は4フレーム期間に満たない場合があるが、高解像度撮影モードの定常状態においては、読出動作TXA~TXDが順に繰り返され、各画素から4フレーム分の電荷が読み出される。
図5は、撮像素子100のある列の動作タイミングの一例である。この図は、撮像素子100のある特定の画素ブロック列(k列目)に対して、m1行目からm2行目のみ高解像度撮影行い、その他の行は高速撮影を行う場合の動作タイミングを一例として示している。図5は、横軸が時間軸であり、縦軸が行の位置であって、斜めのラインは、各時点でどの行が何の読出動作で動作しているかを示している。
行選択回路120は、1フレームの期間Tf=1/ff(秒)に画素ブロック1行目からV行目までの走査を行う。読出列制御回路130からの制御信号TXA~TXDは、図4に示すように4フレーム周期(f1~f4)でフレームごとに異なる。すなわち、m1からm2行目までの読出動作において、第1フレーム(f1)では読出動作TXA、第2フレーム(f2)では読出動作TXB、第3フレーム(f3)では読出動作TXC、第4フレーム(f4)では読出動作TXDを行い、その他の行の読出し動作ではフレームに関わらず読出動作TXFを行う。
上記動作を行うことでm1からm2行目までは画素ブロック111の一つの画素の光電変換部に蓄積された複数フレーム分の電荷が、1フレームごとに1画素ずつ順に読み出される。すなわち、フォトダイオードPD(A)~PD(D)に蓄積される電荷それぞれについて、露光時間が4/ffとなる映像信号を得られるため、画素に対応した解像度の高解像度映像が実現される。
その他の行ではフォトダイオードPD(A)~PD(D)に蓄積される電荷はビニングされ、画素ブロック111ごとにフレームレートffの映像信号が得られるため、高速(高フレームレート)撮影が実現される。
図5ではm1からm2行目までを高解像度モードで撮影する場合を例示したが、行ごとに動作モードは任意に指定でき、かつ列ごとに独立して動作モードを設定できるため、2×2画素の画素ブロック111を単位として高解像度撮影と高速(高フレームレート)撮影の動作モードを自由に設定することができる。すなわち、撮像素子100は、画素ブロック111ごとに、フィードバック信号(モード選択信号)Fに応じて、高速撮影と高解像度撮影を切り換える機能を有する。
フィードバック信号Fは、例えば、画素ブロック111の配列に対応するV行H列の配列(行列)であらわされ、配列の要素Fmnの値によって高速撮影を行うか、高解像度撮影を行うかを画素ブロック111ごとに指定する。すなわち要素Fmnにより、m行n列目の画素ブロック111の動作モードを指定できる。本実施形態では一例として、Fmn=1のとき高速(高フレームレート)撮影、Fmn=0のとき高解像度撮影と定義するが、モード指定の定義はこれに限られず、0と1を反対に定義してもよい。
フィードバック信号Fは、撮像部10からの出力信号に基づいて、グローバル動き検出部20、ローカル動き検出部30、及びOR回路40による処理により生成される。以下、各部の処理とともに、フィードバック信号Fの生成過程について説明する。
(B)グローバル動き検出部
グローバル動き検出部20は、アフィン変換行列生成部21、変位場生成部22、及び二値化部23で構成され、グローバル動き信号Fgを出力する。
アフィン変換行列生成部21は、撮像部10からフレームごとに出力される焦点距離f及びパン・チルト角度θp及びθtを用いて、以下の手順で表される演算を例えば4フレームごとに1回行い、アフィン変換行列Xを生成する。なお、以下の説明において、撮像画像の座標系は、図6に示す撮像面の中心位置を原点とし、画面水平方向をx軸、垂直方向をy軸、1画素を単位とした座標系(x軸は-H~+H、y軸は-V~+V)を用いる。
アフィン変換行列生成部21は、下記(i)~(iii)の演算を行うことでアフィン変換行列Xを生成する。
(i)拡大行列Sの計算
以下の式(1)~(2)により、焦点距離の変化で生じる撮像面の拡大行列Sを求める。
Figure 2024064273000002
ここでfは現在の焦点距離、f’は4フレーム前の焦点距離であり、式(1)の比sは拡大率を示す。よって、拡大率sから式(2)により、拡大行列Sが得られる。
Figure 2024064273000003
(ii)平行移動行列Tの計算
以下の式(3)~(9)により、カメラのパン・チルト動作によって生じる撮像画像の平行移動行列Tを求める。
Figure 2024064273000004
Figure 2024064273000005
Figure 2024064273000006
Figure 2024064273000007
Figure 2024064273000008
Figure 2024064273000009
ここで、θp及びθtはそれぞれ現在のパン・チルト角度、θp’及びθt’はそれぞれ4フレーム前のパン・チルト角度を示す。したがって、式(3)(4)は、4フレーム間でのパン・チルト角度の変化を示す。また、V及びHは、それぞれ垂直及び水平方向の画素ブロック数を示し、dx及びdyはそれぞれ水平方向及び垂直方向の画素ピッチを示す。したがって、式(5)(6)は、撮像画面の視野角度を示す。式(7)(8)のtx及びtyは、それぞれx方向、y方向の撮像画面上での移動量である。
よって、移動量tx及びtyから式(9)により、平行移動行列Tが得られる。
Figure 2024064273000010
(iii)アフィン変換行列Xの計算
手順(i)及び(ii)で得られた拡大行列S及び平行移動行列Tの積を求めることで、次の式(10)によりアフィン変換行列Xを生成する。
Figure 2024064273000011
アフィン変換行列生成部21は、生成したアフィン変換行列Xを、変位場生成部22とローカル動き検出部30のアフィン変換部32に出力する。
変位場生成部22は、以下の式(11)~(14)により変位場Dを生成する。
Figure 2024064273000012
ここでxi及びyiは、撮像画面内の任意の画素中心座標を示す。すなわち、
Figure 2024064273000013
Figure 2024064273000014
ここでアフィン変換行列Xは、4フレーム前の状態と比較して作成された行列であるから、式(11)で求められた座標(xi *,yi *)の集合は、現在の撮像画像の画素位置が4フレーム前にあった画素位置を示す。
式(11)によって得られたxi *及びyi *に対して、以下の式(14)の演算を行うことで変位場Dの要素Dijを得る。この要素Dijの値は、撮像画面の各位置における変位量に相当し、4フレーム前の画素位置と比較して変位(移動)が大きい領域は値が大きくなる。したがって、焦点距離(ズーム)やパン・チルトの変化による画面全体の動きが変位場Dとして得られる。変位場生成部22は、得られた変位場Dを二値化部23に出力する。
Figure 2024064273000015
二値化部23は、使用者によって任意の値に設定された閾値aを用いて、変位場Dを0及び1の要素に二値化し、グローバル動き信号Fgを生成する。なお、グローバル動き信号Fgは画素ブロック単位のV行H列の配列とすることが望ましい。そのため、例えば、変位場Dの要素を画素ブロック(2×2画素)ごとに平均化した後に、画素ブロック単位で閾値判定をして二値化を行う。本実施形態では、閾値a以上の値を有する要素を1とし、閾値a未満の値を有する要素を0とする。したがって、撮像画像の位置の移動が大きい領域(画素ブロック)は、グローバル動き信号Fgの要素が1となる。
(C)ローカル動き検出部
ローカル動き検出部30は、フレームメモリ部31、アフィン変換部32、減算処理部33、及び二値化部34によって構成され、ローカル動き信号Flを出力する。
フレームメモリ部31は、撮像部10の出力する撮像画像Pをフレームごとに保存し、所定フレーム前(本実施形態では、4フレーム前)の撮像画像P*をアフィン変換部32に出力する。なお、フレームメモリ部31は、フィードバック信号Fの更新処理に使用されるフレームのみ(例えば、4フレームごとの撮像画像のみ)を保存してもよい。
アフィン変換部32は、グローバル動き検出部より出力されたアフィン変換行列Xを用いて、フレームメモリ部31から出力された4フレーム前の撮像画像P*をアフィン変換し、変換後の撮像画像P’を出力する。変換後の画像は、4フレーム前の撮像画像P*に対し、ズームやパン・チルト等のカメラの動きによる変化を反映させた画像となる。
減算処理部33は、得られた撮像画像P’から撮像画像Pを減算することで、差分信号を取得する。4フレーム前と被写体の動きが大きい画素は、差分信号が大きくなる。減算処理部33は、得られた差分信号を二値化部34に出力する。
二値化部34は、使用者によって任意の値に設定された閾値bを用いて、差分信号を0及び1の要素に二値化し、ローカル動き信号Flを生成する。なお、ローカル動き信号Flは画素ブロック単位のV行H列の配列とすることが望ましい。そのため、例えば、撮像画像の差分信号を画素ブロック(2×2画素)ごとに平均化した後に、画素ブロック単位で閾値判定をして二値化を行う。本実施形態では、閾値b以上の値を有する要素を1とし、閾値b未満の値を有する要素を0とする。したがって、4フレーム前と被写体自体の動きが大きい領域(画素ブロック)は、ローカル動き信号Flの要素が1となる。
(D)OR部
OR部40は、グローバル動き信号Fgとローカル動き信号FlのOR演算を行い、フィードバック信号Fを得る。フィードバック信号Fは、グローバル動き信号Fgとローカル動き信号Flの少なくとも一方の動きが大きい要素(画素ブロックに対応)が例えば1となる、V行H列の配列とすることが望ましい。得られたフィードバック信号Fは、撮像素子100に出力される。
上述した撮像装置の各構成要素の動作により、カメラのパン・チルト・ズーム動作によって発生する画面全体に生じるグローバルな動きと、被写体の動きによって生じるローカルな動きの両方を検出し、フィードバック信号Fとして撮像素子100にフィードバックすることができる。撮像装置(撮像素子100)は、フィードバック信号Fに応じて高フレームレート撮像モードと高解像度撮像モードを領域ごとに自動的に切り替え、領域毎に適切な動作モードで撮影された撮像画像Pを出力する。
フィードバック信号Fと撮像素子100の出力の関係について説明する。フィードバック信号Fは、例えば4フレームごとに更新される。図7は、フィードバック信号Fと対応する画素ブロック111の出力信号の例である。図7(a)は、フィードバック信号Fの一例である。フィードバック信号Fの要素Fmnが0又は1の値をとることによって、画素アレイ110の画素ブロック111が動作モードの異なる2種類の撮像領域に分けられる。
フィードバック信号Fにより、撮像素子100は、読出列制御回路130と行選択回路120を制御し、フィードバック信号F(要素Fmn)が1の画素ブロック111は、図4の読出しモードTXFが4フレーム繰り返される。また、フィードバック信号F(要素Fmn)が0の画素ブロック111は、図4の読出しモードTXA,TXB,TXC,TXDが順に選択される。
図7(b)は、各フレーム(f1~f4)における各画素ブロック111の出力信号を示す。フィードバック信号F(要素Fmn)が1の領域では、フレームごとに、露光時間が1/ffのPD(A)~PD(D)に蓄積した電荷をビニングした信号が得られるため、局所的な高フレームレート撮像(高速撮影)が実現できる。要素Fmnが0の領域は、フレームごとに図示した画素位置の信号が出力される。すなわち、露光時間が4/ffの各フォトダイオードPD(A)~PD(D)に蓄積した電荷信号をそれぞれ独立に、フレームごとに取得できるため、局所的な高解像度撮影を実現することができる。なお、図7(b)では、高解像度撮像モードについては出力画素位置を明示するために、各画素が1/ffの期間、信号出力するように描かれているが、表示装置の画面上では、各画素が独立して4/ffの期間同じ画素値を出力するように表示するのが望ましい。
以上のとおり、本実施形態に係る撮像装置によれば、高フレームレート撮像若しくは高解像度撮像のいずれの動作モードが適しているかを、撮像画像の変化から撮像領域ごとに自動判定し、フィードバック信号Fとして画素ブロック111ごとに指定することができる。したがって、同一画面内に動きの速い被写体と高精細な被写体が同時に映り込むような撮像シーンにおいても、局所的な高フレームレート撮影若しくは高解像度撮影を実現することで、撮像素子のデータレートを一定としながら画面全体の画質を向上させることができる。
(実施形態の変形例)
本実施形態の撮像素子100は、次のような変形例として構成してもよい。
・制御単位の変形例
図2では、画素ブロック111の制御単位は、最小の場合としてフローティングディフュージョンFDを共有する画素(2×2画素)とする場合を例示したが、制御単位の大きさは任意である。例えば8×8画素(4×4画素ブロック)を制御単位とすれば、読出列制御信号線(TXA~TXD)の本数が1/4に削減できる。また、転送動作制御用トランジスタTGCを4×4画素ブロックで共有することができ、それらの個数を1/16に削減できることから、画素面積の大幅な縮小ができる。
・列読出回路の変形例
図2に示す実施形態では、画素アレイ110の下側にH個の列読出回路140を設け、画素ブロック列に対して並列に列読出回路を接続していたが、画素ブロック列に対する列読出回路の並列数は任意である。すなわち、1画素ブロック列に対応して2個の列読出回路(全体で2H個)を設ければ、1個の列読出回路140で処理する画素ブロック111の数が半数となる。また、さらに多くの列読出回路を設けることもできる。これにより、ADCの処理時間を十分にとることができ、ADCの性能向上を図ることができる。
・フィードバック信号の更新周期の変形例
フィードバック信号F(要素Fmn)は4フレームに1回の周期で更新することが望ましいが、被写体の移動速度や撮影シーンの時間変化速度に応じて適切な更新周期を選択してよい。
また、上記の実施の形態では、撮像素子及び撮像装置の構成と動作について説明したが、本発明はこれに限らず、映像信号を生成する撮像方法として構成されてもよい。すなわち、図1のデータの流れに従って、撮像装置の各ブロックにより高速撮影又は高解像度撮影の映像信号を生成する方法として構成されても良い。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形又は変更が可能である。例えば、実施形態に記載の各ブロック、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成ブロック、ステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
10 撮像部
11 レンズ
12 雲台
20 グローバル動き検出部
21 アフィン変換行列生成部
22 変位場生成部
23 二値化部
30 ローカル動き検出部
31 フレームメモリ部
32 アフィン変換部
33 減算処理部
34 二値化部
40 OR回路
100 撮像素子
110 画素アレイ
111 画素ブロック
120 行選択回路
130 読出列制御回路
140 列読出回路

Claims (5)

  1. フィードバック信号に応じて、高フレームレート撮像と高解像度撮像を複数の画素からなる画素ブロックごとに切り換える機能を有する撮像素子を備え、前記撮像素子の撮像画像、雲台のパン・チルト情報、及びレンズの焦点距離情報を出力する撮像部と、
    前記パン・チルト情報と前記焦点距離情報から前記撮像素子の撮像画面の動きを検出して、グローバル動き信号を出力するグローバル動き検出部と、
    前記撮像画像から被写体の動きを検出して、ローカル動き信号を出力するローカル動き検出部と、
    前記グローバル動き信号と前記ローカル動き信号から前記フィードバック信号を生成するOR回路と、
    を備えることを特徴とする、撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、光電変換部を備えた画素を隣接する2×2画素ごとに1つの画素ブロックとし、前記高フレームレート撮像は、前記画素ブロックの4画素の光電変換部に蓄積された全ての電荷をビニングしてフレームごとに読み出し、前記高解像度撮像は、前記画素ブロックの一つの画素の光電変換部に蓄積された電荷をフレームごとに順に読み出すことを特徴とする、撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記グローバル動き検出部は、前記パン・チルト情報と前記焦点距離情報からアフィン変換行列を生成し、現在の撮像画像と該撮像画像を前記アフィン変換行列で逆アフィン変換した画像と比較することで、撮像画面の各位置における変位量を求めて二値化し、グローバル動き信号を生成することを特徴とする、撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記ローカル動き検出部は、所定フレーム前の撮像画像を前記アフィン変換行列でアフィン変換した画像と、現在の撮像画像との差分信号を求めて二値化し、ローカル動き信号を生成することを特徴とする、撮像装置。
  5. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記フィードバック信号は、4フレームごとに更新することを特徴とする、撮像装置。
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