JP2024063878A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の熱を効率的に利用し燃料電池を暖機可能な燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と二次電池とを有する車両の燃料電池システムであって、前記燃料電池を冷却する冷媒が流れる第1冷却通路と、前記二次電池を冷却する冷媒が流れる第2冷却通路と、前記第1冷却通路と、前記第2冷却通路と、を接続する接続通路と、前記接続通路を開閉する開閉弁と、前記開閉弁を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記燃料電池に凍結が発生しているか否か判断し、前記凍結が発生していると判断した場合、前記開閉弁を開き、前記第2冷却通路から前記第1冷却通路に冷媒を供給する。【選択図】 図1

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
従来から車両に搭載される燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような燃料電池システムは、燃料電池システムが効率的に稼働できるように燃料電池の温度を管理する必要がある。特許文献1の燃料電池システムでは、冷媒が通過する循環路上に燃料電池を配置し、冷媒の温度を管理することによって、燃料電池の温度を管理している。
また、このような燃料電池システムは、例えば燃料電池の温度が低下した場合、燃料電池を温めるヒータや燃料電池の暖機運転によって、燃料電池を加熱している。特許文献1の燃料電池システムでは、二次電池に冷媒が流れるバイパス通路を設け、このバイパス通路に冷媒を流すことによって、二次電池の温度を利用し燃料電池の温度が低下することを抑制している。これによって、燃料電池の暖機運転の機会やヒータの稼働を抑制している。
特開2019-79658号公報
しかし、特許文献1の燃料電池システムでは、バイパス通路に流れる冷媒は、バイパス弁が開いたときにのみ循環する。このため、例えば氷点下などの低温時は、バイパス通路に残存する冷媒が冷やされ、二次電池の熱を効率的に利用できない。この結果、燃料電池内の水が凍結した場合などは、暖機運転やヒータの稼働が必要となる恐れがある。
本開示の課題は、二次電池の熱を効率的に利用し燃料電池を暖機可能な燃料電池システムを提供することである。
本開示に係る燃料電池システムは、燃料電池と二次電池とを有する車両の燃料電池システムであって、前記燃料電池を冷却する冷媒が流れる第1冷却通路と、前記二次電池を冷却する冷媒が流れる第2冷却通路と、前記第1冷却通路と、前記第2冷却通路と、を接続する接続通路と、前記接続通路を開閉する開閉弁と、前記開閉弁を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記燃料電池に凍結が発生しているか否か判断し、前記凍結が発生していると判断した場合、前記開閉弁を開き、前記第2冷却通路から前記第1冷却通路に冷媒を供給する。
この構成によれば、燃料電池が凍結している場合、開閉弁が開き二次電池を冷却する第2冷却通路に流れる冷媒が、燃料電池を冷却する第1冷却通路に流れる。これによって、二次電池の熱を効率的に利用し、燃料電池内の凍結した水を解氷できる。
本開示によれば、二次電池の熱を効率的に利用し燃料電池を暖機可能な燃料電池システムを提供できる。
本開示の一実施形態による燃料電池システムのシステム図。 本開示の一実施形態による制御部が実行する制御手順を示すフローチャート。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池(図1のFC)2と二次電池(図1のB)4とを有する車両Cの燃料電池システム1である。燃料電池システム1は、燃料電池2を冷却する冷媒が流れる第1冷却通路10と、駆動用電池(二次電池の一例)4を冷却する冷媒が流れる第2冷却通路12と、第1冷却通路10と、第2冷却通路12と、を接続する接続通路14と、接続通路14を開閉する開閉弁16と、開閉弁16を制御する制御装置(制御部の一例)18と、を備える。燃料電池システム1は、このほか、酸化ガス(本実施形態では空気)を加圧する電動コンプレッサ20、燃料ガス(本実施形態では水素)を貯蔵するタンク22、および燃料電池2を加熱するヒータ24などを備えてもよい。開閉弁16、電動コンプレッサ20、タンク22、およびヒータ24は、それぞれ制御装置18と電気的に接続される。
本実施形態の燃料電池システム1は、例えば、外部充電又は外部給電が可能なレンジエクステンダー型プラグイン燃料電池自動車(PFCV)等の車両Cに搭載される。車両Cの車輪6を駆動するモータジェネレータ(図1のMG)8は、インバータ(図示せず)を介して、燃料電池2および駆動用電池4に電気的に接続される。燃料電池システム1は、主として駆動用電池4の充電が必要な際に起動され、燃料電池2で発電した電力をDC-DCコンバータ(図示せず)で電圧を変換したのち駆動用電池4に供給する。また、駆動用電池4からのモータジェネレータ8への出力が不足する場合は、一時的に燃料電池2からモータジェネレータ8への電力の供給を行う。
燃料電池2は、燃料ガスと酸化ガスとが供給され発電する装置である。本実施形態では、燃料電池2は、水素(燃料ガス)と酸素(酸化ガス)とを結合させて、水および電気エネルギを生成(発電)する水素燃料電池である。燃料電池2は、一般的な水素燃料電池であればよく、詳細な説明は省略する。燃料電池2は、燃料電池の温度を取得可能な温度センサ2aを有する。温度センサ2aは、制御装置18と電気的に接続される。燃料電池2は、制御装置18が電動コンプレッサ20による空気の供給量、およびタンク22からの水素の供給量を制御することによって、発電量が制御される。
駆動用電池4は、燃料電池2によって発電した電力を蓄電するとともに、蓄電した電力をモータジェネレータ8に供給可能な装置である。本実施形態では、駆動用電池4は、リチウムイオン電池等の二次電池で構成され、複数の電池セルをまとめて構成された図示しない電池モジュールを有する。駆動用電池4は、電池モジュールの温度(電池温度の一例)を取得可能な温度センサを含み、電池モジュールの電圧などから充電率(State Of Charge、以下、SOC)を算出可能な電池制御部4aを有する。駆動用電池4は、電池制御部を介して制御装置18と電気的に接続される。
第1冷却通路10は、第1ポンプ10aと、第1ラジエタ10bと、を有する。第1冷却通路10は、内部に冷媒が通り、冷媒が燃料電池2の内部と、第1ラジエタ10bとの間を循環することによって、燃料電池2を冷却する。本実施形態では、第1ポンプ10aは、冷媒を圧送する電動ポンプである。第1ポンプ10aは、制御装置18と接続され制御装置18によって作動が制御される。第1ラジエタ10bは、第1ファン10cと、熱交換部(図示せず)と、を含む熱交換器である。第1ラジエタ10bは、冷媒と空気との間で熱交換を行い、冷媒を冷却する。第1ファン10cは、熱交換する際に風量を増加させることによって、冷媒の冷却を促進する。本実施形態では、冷媒は、燃料電池2を出て第1ラジエタ10bに入る。第1ラジエタ10bを出た冷媒は、第1ポンプ10aに圧送され、再び燃料電池2に入る。すなわち、本実施形態では、冷媒は図1において時計回りに流れる。したがって、図1における燃料電池2の左側が出口側の第1冷却通路10であり、右側が入口側の第1冷却通路10である。
第2冷却通路12は、第2ポンプ12aと、第2ラジエタ12bと、を有する。第2冷却通路12は、内部に冷媒が通り、冷媒が駆動用電池4の内部と、第2ラジエタ12bとの間を循環することによって、駆動用電池4を冷却する。本実施形態では、第2ポンプ12aは、冷媒を圧送する電動ポンプである。第2ポンプ12aは、制御装置18と接続され制御装置18によって作動が制御される。第2ラジエタ12bは、第2ファン12cと、熱交換部(図示せず)と、を含む熱交換器である。第2ラジエタ12bは、冷媒と空気との間で熱交換を行い、冷媒を冷却する。第2ファン12cは、熱交換する際に風量を増加させることによって、冷媒の冷却を促進する。本実施形態では、冷媒は、駆動用電池4を出て第2ラジエタ12bに入る。第2ラジエタ12bを出た冷媒は、第2ポンプ12aに圧送され、再び駆動用電池4に入る。すなわち、本実施形態では、冷媒は図1において時計回りに流れる。したがって、図1における駆動用電池4の左側が出口側の第2冷却通路12であり、右側が入口側の第2冷却通路12である。
接続通路14は、第1冷却通路10と、第2冷却通路12と、を接続することによって、燃料電池2を冷却する冷媒と、駆動用電池4を冷却する冷媒と、が合流することを可能にする通路である。このように、燃料電池2を冷却する冷媒と、駆動用電池4を冷却する冷媒とが合流することによって、2つの冷媒の間で熱交換が可能となる。本実施形態では、接続通路14は、第1冷却通路10および第2冷却通路12の出口側どうしを接続する出口側接続通路14aと、第1冷却通路10および第2冷却通路12の入口側どうしを接続する入口側接続通路14bと、を有する。
開閉弁16は、接続通路14を開閉することによって第1冷却通路10を流れる冷媒と、第2冷却通路12を流れる冷媒の往来を制御する弁である。本実施形態では、開閉弁16は、出口側接続通路14aおよび入口側接続通路14bのそれぞれに一つずつ設けられる。2つの開閉弁16は、それぞれが制御装置18によって制御される。制御装置18が出口側接続通路14aの開閉弁16を開いた状態にすると、出口側接続通路14aを介して第2冷却通路12から第1冷却通路10に冷媒が供給される。一方、制御装置18が入口側接続通路14bの開閉弁16を開いた状態にすると、入口側接続通路14bを介して第1冷却通路10から第2冷却通路12に冷媒が供給される。制御装置18は、このように開閉弁16を開くことによって、第2冷却通路12を流れる冷媒を第1冷却通路10を流れる冷媒に合流させる。
制御装置18は、各センサおよび各種装置からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムを含むソフトウェアに基づいて、燃料電池システム1が、所望の運転状態となるように制御するECU(Electrоnic Control Unit)である。制御装置18は、実際には、演算装置と、メモリと、入出力バッファ等とを含むマイクロコンピュータによって構成される。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
次に図2を用いて制御装置18が実行する制御手順について説明する。なお、制御装置18は、図示しないイグニッションスイッチがオンされると制御手順を開始する。
ステップS1では、制御装置18は、氷点下か否か判断する。本実施形態では、制御装置18は、氷点下か否かを制御装置18に含まれる外気温度センサから取得した外気の温度が摂氏0度以下か否かによって判断する。しかし、氷点下か否かの判断は、燃料電池2から発生する水が凍結し得る状態か否かによって判断すればよく、例えば摂氏0度よりも高い温度であっても、凍結し得る状態であれば制御装置18が氷点下以下と判断してもよい。制御装置18は、氷点下以下と判断した場合(ステップS1 YES)、ステップS2に処理を進める。
ステップS2では、制御装置18は、凍結判定処理を実行する。本実施形態では、制御装置18は、凍結判定処理において、燃料電池2の排気圧を取得する。制御装置18は、凍結判定処理を実行するとステップS3に処理を進める。ステップS3において、制御装置18は、凍結が発生しているか否か判断する。本実施形態では、制御装置18は、排気圧が高い場合、凍結していると判断する。制御装置18は、凍結判定処理において凍結が発生していることが判断できればよく、この他の方法によっても凍結していると判断してもよい。制御装置18は、凍結していると判断した場合(ステップS3 YES)、ステップS4に処理を進める。
ステップS4において制御装置18は、駆動用電池4の充電率SOCを取得し、充電率SOCが所定充電率(所定値の一例)SOCtより大きいか否か判断する。所定充電率SOCtは、駆動用電池4の充電が必要な充電率である。車両Cは、所定充電率SOCtより大きい充電率SOCでは、駆動用電池4からの電力のみによって走行可能である。したがって、所定充電率SOCtは、例えば車両Cの走行状態によって変化する値である。制御装置18は、充電率SOCが所定充電率SOCtより大きいと判断した場合(ステップS4 YES)、ステップS5に処理を進める。
ステップS5において、制御装置18は、駆動用電池4の温度である電池温度BTを取得し、電池温度BTが所定電池温度BTt以上か否か判断する。所定電池温度BTtは、燃料電池2の凍結を解除できる程度に電池温度BTが高いか否かによって決まる値である。所定電池温度BTtは、例えば摂氏0度より高い温度であればよい。このような電池温度であれば駆動用電池4を冷却する冷媒が摂氏0度より高い値である可能性が高い。このような冷媒温度であれば、燃料電池2の凍結した水を解氷できる。制御装置18は、電池温度BTが所定電池温度BTtよりも高い場合、ステップS6に処理を進める。
ステップS6において、制御装置18は、駆動用電池4からの電力のみによって走行する駆動用電池走行を実行しながら、出口側および入口側の開閉弁16を開く。これによって、第2冷却通路12を流れる冷媒が第1冷却通路10を流れる冷媒に合流する。このとき、第2冷却通路12を流れる冷媒は、第1冷却通路10を流れる冷媒よりも温度が高い。これによって、第1冷却通路10を流れる冷媒の温度が上昇し、燃料電池2に摂氏0度よりも高い温度の冷媒が流れる。この結果、燃料電池2内に発生した氷を解氷できる。制御装置18は、開閉弁16を開くと、ステップS7に処理を進める。
ステップS7では、制御装置18は、再び駆動用電池4の充電率SOCを取得し、充電率SOCが所定充電率SOCtより大きいか否か判断する。制御装置18は、充電率SOCが所定充電率SOCtより大きいと判断した場合(ステップS7 YES)、ステップS8に処理を進め、駆動用電池走行を継続する。
ステップS1において、制御装置18は、氷点下以下でないと判断した場合(ステップS1 NO)、ステップS9に処理を進め、燃料電池2を通常起動する。ここで通常起動とは、例えばヒータ24による燃料電池2を加熱する昇温制御、および、電動コンプレッサ20を高回転させて空気の供給量を増やすとともに水素の供給量を増やし燃料電池2の反応量を増やして燃料電池2を加熱する昇温制御を実行せずに、燃料電池2を起動することである。
ステップS3において、制御装置18は、凍結が発生していないと判断した場合(ステップS3 NO)、ステップS9に処理を進め燃料電池2を通常起動する。制御装置18は、燃料電池2を起動したのち、ステップS1に処理を進める。
ステップS4において、制御装置18は、充電率SOCが所定充電率SOC以下であると判断した場合(ステップS4 NO)、ステップS10に処理を進め、燃料電池2の昇温制御を実行したのち燃料電池2を起動する。このように、駆動用電池4の充電が必要な場合、すぐに燃料電池2に発電させることが好ましい。このような場合、制御装置18は、電力を消費する昇温制御を実行し、燃料電池2の解氷を進める。制御装置18は、燃料電池2を起動したのち、ステップS1に処理を進める。
ステップS5において、制御装置18は、駆動用電池4の電池温度BTが所定電池温度BTt未満であると判断した場合(ステップS5 NO)、ステップS10に処理を進め、開閉弁16を閉じた状態のまま燃料電池2の昇温制御を実行し、そののち燃料電池2を起動する。駆動用電池4の温度が、例えば摂氏0度以下の場合、駆動用電池4を流れる冷媒によって燃料電池2を温めることができない。このため、このような電池温度BTの場合、昇温制御を実行する方がよい。
ステップS7において、制御装置18は、開閉弁16を開いている状態で充電率SOCが所定充電率SOCt以下であると判断した場合(ステップS7 NO)、ステップS11に処理を進める。ステップS11において、制御装置18は、再び凍結判定処理を実行し、ステップS12に処理を進める。ステップS12において、制御装置18は、凍結が発生しているか否か判断する。制御装置18は、凍結していると判断した場合(ステップS12 YES)、ステップS13に処理を進め、昇温制御を実行する。制御装置18は、昇温制御を実行するとステップS11に処理を進め、凍結が解消するまで昇温制御を継続する。
一方、制御装置18は、ステップS12において凍結が解消していると判断した場合(ステップS12 NO)、ステップS14に処理を進め、燃料電池2を通常起動する。制御装置18は、燃料電池2を通常起動するとステップS15に処理を進める。ステップS15において、制御装置18は、燃料電池2の温度である燃料電池温度FCTを取得し、燃料電池温度FCTが電池温度BT以上か否か判断する。制御装置18は、燃料電池温度FCTが電池温度BT以上と判断した場合(ステップS15 YES)、ステップS16に処理を進め、開閉弁16を閉じ、ステップS1に処理を進める。このように、燃料電池温度FCTが電池温度BT以上となった場合、第1冷却通路10を流れる冷媒の方が第2冷却通路12を流れる冷媒よりも高温となる。このような状態において、開閉弁16を開き続けると駆動用電池4を加熱することとなり、駆動用電池4の出力や劣化に悪影響がでる。したがって、燃料電池温度FCTが電池温度BT以上となった場合、開閉弁16を閉じる方がよい。
制御装置18は、ステップS15において燃料電池温度FCTが電池温度BT未満と判断した場合(ステップS15 NO)、ステップS14に処理を進め、開閉弁16を開いた状態で燃料電池2の通常起動を継続する。燃料電池2は、摂氏60度から摂氏80度程度の温度領域であると、効率的に運転できる。このため、燃料電池温度FCTが電池温度BT未満の場合は、駆動用電池4の熱を燃料電池2に供給する方が、より早く上記の温度に達成する。
上記のとおり昇温制御は、電動コンプレッサ20およびヒータ24によって電力を消費するため、極力抑制する方が好ましい。本実施形態による燃料電池システム1は、このような燃料電池2が氷点下にさらされた場合、駆動用電池4の温度を効率的に利用して燃料電池2内で凍結した水を解氷する。これによって、昇温制御による電力消費を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池システム1のような主として燃料電池2を駆動用電池4の充電のために用いるシステムにおいては、燃料電池2が停止する機会が多い。このような燃料電池システム1は、氷点下においては燃料電池2が凍結する頻度も高くなりやすい。しかし、このような凍結を解消するためだけに昇温制御を用いて燃料電池2を加熱した場合、電力消費および燃料消費の悪化を招くおそれがある。
本実施形態による燃料電池システム1によれば、車両Cの走行中は、駆動用電池4が常時電力の入出力を繰り返し加熱されている。このため、駆動用電池4を冷却する第2冷却通路12の冷媒は加熱されやすい。また、第2冷却通路12と第1冷却通路10は、開閉弁16が閉じた状態では完全に分離された状態である。このため、第2冷却通路12を流れる冷媒は、燃料電池2によって熱が奪われるおそれもない。本実施形態の燃料電池システム1では、このような加熱されやすい第2冷却通路12の冷媒を、第1冷却通路10を流れる冷媒に合流させる。この結果、燃料電池2を効率的に暖機でき、燃料電池2の凍結した水を解氷しやすい。
以上説明した通り、本開示によれば、二次電池の熱を効率的に利用し燃料電池を暖機可能な燃料電池システムを提供できる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
上記実施形態では、駆動用電池4の電池制御部4aに設けた温度センサによって電池温度BTを取得しているが、本開示はこれに限定されない。例えば、第2冷却通路12中に温度センサを設け、第2冷却通路12を流れる冷媒の温度を取得し、電池温度BTとしてもよい。
また、上記実施形態では、燃料電池2に設けた温度センサ2aによって燃料電池温度FCTを取得しているが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1冷却通路10中に温度センサを設け、第1冷却通路10を流れる冷媒の温度を取得し、燃料電池温度FCTとしてもよい。
1 :燃料電池システム
2 :燃料電池
4 :駆動用電池
10 :第1冷却通路
12 :第2冷却通路
14 :接続通路
16 :開閉弁
18 :制御装置
BT :電池温度
BTt :所定電池温度
C :車両
FCT :燃料電池温度
SOC :充電率
SOCt :所定充電率

Claims (5)

  1. 燃料電池と二次電池とを有する車両の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池を冷却する冷媒が流れる第1冷却通路と、
    前記二次電池を冷却する冷媒が流れる第2冷却通路と、
    前記第1冷却通路と、前記第2冷却通路と、を接続する接続通路と、
    前記接続通路を開閉する開閉弁と、
    前記開閉弁を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池に凍結が発生しているか否か判断し、前記凍結が発生していると判断した場合、前記開閉弁を開き、前記第2冷却通路から前記第1冷却通路に冷媒を供給する、
    燃料電池システム。
  2. 前記制御部は、前記二次電池の電池温度を取得し、
    前記電池温度が所定温度以上の場合、前記開閉弁を開く、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御部は、前記燃料電池の温度を取得し、
    前記温度が、前記電池温度以上の場合、前記開閉弁を閉じる、
    請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御部は、前記燃料電池を昇温する昇温制御を有し、
    前記二次電池の充電率を取得し、前記充電率が所定値以下の場合、前記開閉弁を閉じた状態にし、前記昇温制御を実行する
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御部は、前記二次電池の充電率を取得し、
    前記充電率が所定値以下の場合、前記燃料電池を起動する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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