JP2024061263A - 地上給電装置 - Google Patents

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俊哉 橋本
眞 橋本
正樹 金▲崎▼
恵亮 谷
宜久 山口
和良 大林
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Abstract

【課題】複数の送電コイルによって生成された磁界の強度を適切に検出する。【解決手段】受電ユニット14を有する車両5へ電力を非接触で給電する地上給電装置1は、車両へ電力を送電する送電コイル44をそれぞれ含む複数の共振回路43と、共振回路へ交流電力を供給する電力供給装置と、共振回路へ交流電力を供給することによって発生した磁界の強度を検出する複数の磁界強度検出機33と、検出された磁界の強度に基づいて共振回路又は前記受電ユニットの異常を診断する診断装置34と、を有する。診断装置は、複数の前記送電コイルのうち各磁界強度検出機に隣接して配置された送電コイルを除く一部の送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときにその磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて交流電力が供給されている共振回路又はこの共振回路の送電コイルに対向して位置する車両の受電ユニットに関する異常を診断する。【選択図】図3

Description

本開示は、地上給電装置に関する。
非接触で車両へ送電するための送電コイルが車線に沿って複数配置されて、走行中の車両へ電力を送電する地上給電装置が知られている(特許文献1)。
特開2019-526219号公報
送電コイルを含む共振回路の異常を診断するためには、送電コイルによって発生した磁界の強度を送電コイルの周りで検出することが考えられる。ところが、一つの磁界強度検出機で、異なる位置に配置された複数の送電コイルの磁界強度を検出しようとすると、ダイナミックレンジの広い磁界強度検出機が必要になる。
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、ダイナミックレンジの広くない磁界強度検出機を用いても複数の送電コイルによって生成された磁界の強度を適切に検出することができる地上給電装置を提供することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1) 受電ユニットを有する車両へ電力を非接触で給電する地上給電装置であって、
前記車両へ電力を送電する送電コイルをそれぞれ含む複数の共振回路と、
前記共振回路へ交流電力を供給する電力供給装置と、
前記共振回路へ交流電力を供給することによって発生した磁界の強度を検出する複数の磁界強度検出機と、
検出された磁界の強度に基づいて前記共振回路又は前記受電ユニットの異常を診断する診断装置と、を有し、
前記診断装置は、複数の前記送電コイルのうち各磁界強度検出機に隣接して配置された送電コイルを除く一部の送電コイルを含む前記共振回路に交流電力が供給されているときに該磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて前記交流電力が供給されている前記共振回路又は該共振回路の送電コイルに対向して位置する前記車両の前記受電ユニットに関する異常を診断する、地上給電装置。
(2)前記診断装置は、第1の磁界強度検出機に隣接して配置された前記送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときには、該送電コイルに隣接していない第2の磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて、交流電力が供給されている前記共振回路又は該共振回路の送電コイルに対向して位置する前記車両の前記受電ユニットに関する異常を診断する、上記(1)に記載の地上給電装置。
(3)道路の所定区間内に配置される前記磁界強度検出機の数は、前記道路の同一の区間内に配置される前記送電コイルの数よりも少なく、隣り合う前記磁界強度検出機間の間隔は隣り合う前記送電コイル間の間隔よりも長い、上記(1)又は(2)に記載の地上給電装置。
(4)前記磁界強度検出機は、該磁界強度検出機に隣接して配置された前記送電コイルを含む前記共振回路に交流電力が供給されているときには磁界の強度を検出しない、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の地上給電装置。
(5)前記診断装置は、前記磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に応じて変化する強度パラメータの値が所定の基準範囲内であるか否かに応じて前記共振回路又は前記受電ユニットに関する異常を診断し、
前記強度パラメータの値又は前記基準範囲は、前記交流電力が供給されている共振回路の送電コイルと前記磁界強度検出機との間の距離に応じて変化する、上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の地上給電装置。
(6)前記診断装置は、前記車両が前記送電コイルに対向して位置しない状態で該送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときに前記磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて、前記交流電力が供給されている前記共振回路に関する異常を診断する、上記(1)~(5)のいずれか1つに記載の地上給電装置。
(7)前記診断装置は、前記車両が前記送電コイルに対向して位置している状態で該送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときに前記磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて、前記交流電力が供給されている前記共振回路又は該共振回路の送電コイルに対向して位置する前記車両の前記受電ユニットに関する異常を診断する、上記(1)~(5)のいずれか1つに記載の地上給電装置。
(8)前記診断装置は、一つの前記送電コイルに複数の前記車両が対向して位置しているそれぞれの場合に、該送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときの前記強度パラメータの値が前記基準範囲内であるか否かに応じて、前記送電コイルを含む共振回路に関する異常を診断する、上記(5)に記載の地上給電装置。
(9)前記診断装置は、一つの前記車両が複数の前記送電コイルのそれぞれに対向して位置しているそれぞれ場合に、前記送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときの前記強度パラメータの値が前記基準範囲内であるか否かに応じて、前記車両の受電ユニットに関する異常を診断する、上記(5)に記載の地上給電装置。
(10)前記診断装置は、前記共振回路へ供給される交流電力が大きいほど、該共振回路に含まれる前記送電コイルからより離れて位置する磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて異常を診断する、上記(1)~(9)のいずれか1つに記載の地上給電装置。
本開示によれば、ダイナミックレンジの広くない磁界強度検出機を用いても複数の送電コイルによって生成された磁界の強度を適切に検出することができる地上給電装置が提供される。
図1は、第一実施形態に係る地上給電装置及び車両を概略的に示す図である。 図2は、地上給電装置及び車両の構成を概略的に示す図である。 図3は、地上給電装置の送電コイル及び磁界強度センサの位置関係を概略的に示す図である。 図4は、送電コイルと磁界強度センサとの距離と、磁界強度センサによって検出される磁界強度の比との関係を示す図である。 図5は、地上給電装置の異常診断処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、地上給電装置の送電コイル及び磁界強度センサの位置関係を概略的に示す図である。 図7は、送電コイルへの電力供給及び磁界強度センサによる磁界強度の検出を行う処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、地上給電装置及び車両の異常診断処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
第一実施形態
<地上給電装置の概要>
図1を参照して、第一実施形態に係る地上給電装置1と、地上給電装置1から電力を受電可能な車両5の概要について説明する。図1は、第一実施形態に係る地上給電装置1及び車両5を概略的に示す図である。地上給電装置1は、磁界共振結合(磁界共鳴)による非接触電力伝送により車両5へ送電する。特に、本実施形態では、車両5が走行しているときに、地上給電装置1から車両5への非接触電力伝送が行われる。
なお、走行中という用語は、車両5が走行のために道路上に位置する状態を意味する。したがって、走行中という用語は、車両5が実際にゼロよりも大きい任意の速度で走っている状態のみならず、例えば信号待ちなどによって道路上で停止している状態も含む。
地上給電装置1は、車両5が走行する道路内(地中)に埋め込まれた複数の送電コイル44を有する。図1に示されるように、本実施形態では、送電コイル44は、車両5が走行する各車線100の中央に、各車線100に沿って所定間隔毎に整列して配置される。また、地上給電装置1は、送電コイル44によって生じる磁界の強度を検出する磁界強度センサ33を有する。図1に示されるように、本実施形態では、磁界強度センサ33は、車線100から離れて道路内に配置される。なお、磁界強度センサ33は、車線100内に送電コイル44と整列して配置されてもよいし、車線100から離れて地上に配置されてもよい。
<車両の構成>
次に、図2を参照して、車両5の構成について説明する。図2は、地上給電装置1及び車両5の構成を概略的に示す図である。図2に示されるように、車両5は、モータ11、バッテリ12、パワーコントロールユニット(PCU)13、受電ユニット14、車両側通信機15、及び電子制御ユニット(ECU)16を有する。車両5は、モータ11が車両5を駆動する電動車両(BEV)、又はモータ11に加えて内燃機関が車両5を駆動するハイブリッド車両(HEV)である。
モータ11は、例えば交流同期モータであり、電動機及び発電機として機能する。モータ11は、電動機として機能するときには、バッテリ12に蓄えられた電力を動力源として駆動される。モータ11の出力は減速機及び車軸を介して車輪に伝達される。
バッテリ12は、充電可能な二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等から構成される。バッテリ12は車両5の走行に必要な電力(例えばモータ11の駆動電力)を蓄える。受電ユニット14が受電した電力がバッテリ12に供給されると、バッテリ12が充電される。バッテリ12が充電されると、バッテリ12の充電率(SOC:State Of Charge)が回復する。なお、バッテリ12は、車両5に設けられた充電ポートを介して地上給電装置1以外の外部電源によっても充電可能であってもよい。
PCU13はモータ11及びバッテリ12に電気的に接続される。PCU13は、インバータ、昇圧コンバータ及びDC/DCコンバータを有する。インバータは、バッテリ12から供給された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ11に供給する。昇圧コンバータは、バッテリ12に蓄えられた電力がモータ11に供給されるときに、必要に応じてバッテリ12の電圧を昇圧する。DC/DCコンバータは、バッテリ12に蓄えられた電力がヘッドライト等の電子機器に供給されるときに、バッテリ12の電圧を降圧する。
受電ユニット14は、送電ユニット31から受電し、受電した電力をバッテリ12に供給する。受電ユニット14は、受電側共振回路21、受電側整流回路24及び充電回路25を有する。
受電側共振回路21は、路面との距離が小さくなるように車両5の底部に配置される。受電側共振回路21は、受電コイル22及び受電側共振コンデンサ23を有する。受電コイル22は、周りに磁界が生じると、受電コイル22に電流が流れるように構成される。受電コイル22と受電側共振コンデンサ23とは共振器を構成する。受電コイル22及び受電側共振コンデンサ23の各種パラメータ(受電コイル22の外径及び内径、受電コイル22の巻数、受電側共振コンデンサ23の静電容量、等)は、受電側共振回路21の共振周波数が送電側共振回路43の共振周波数と一致するように定められる。なお、受電側共振回路21の共振周波数と送電側共振回路43の共振周波数とのずれ量が小さければ、例えば受電側共振回路21の共振周波数が送電側共振回路43の共振周波数の±10%の範囲内であれば、受電側共振回路21の共振周波数は送電側共振回路43の共振周波数と必ずしも一致している必要はない。
受電側整流回路24は受電側共振回路21及び充電回路25に電気的に接続される。受電側整流回路24は、受電側共振回路21から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力を充電回路25に供給する。受電側整流回路24は例えばAC/DCコンバータである。
充電回路25は受電側整流回路24及びバッテリ12に電気的に接続される。充電回路25は、受電側整流回路24から供給された直流電力をバッテリ12の電圧レベルに変換してバッテリ12に供給する。送電ユニット31から送電された電力が受電ユニット14によってバッテリ12に供給されると、バッテリ12が充電される。充電回路25は例えばDC/DCコンバータである。
車両側通信機15は、地上給電装置1の後述する地上側通信機32と無線で通信する。特に、本実施形態では、車両側通信機15は、狭域無線通信により、地上側通信機32と通信する。狭域無線通信は、広域無線通信に比べて通信距離が短い通信であり、具体的には例えば通信距離が10メートル未満の通信である。狭域無線通信としては、通信距離が短い種々の近距離無線通信を用いることができ、例えば、IEEE、ISO、IEC等によって策定された任意の通信規格(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標))に準拠した通信が用いられる。また、狭域無線通信を行うための技術としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)、DSRC(dedicated Short Range Communication)等が用いられる。なお、車両側通信機15は、広域無線通信により、地上側通信機32と通信することができてもよい。
ECU16は車両5の各種制御を行う。ECU16は、各種処理を実行するプロセッサと、プロセッサに各種処理を実行させるためのプログラム及びプロセッサが各種処理を実行するときに使用される各種データ等を記憶するメモリと、を有する。例えば、ECU16は、受電ユニット14の充電回路25に電気的に接続され、送電コイル44から送電された電力によるバッテリ12の充電を制御すべく充電回路25を制御する。また、ECU16は、PCU13に電気的に接続され、バッテリ12とモータ11との間の電力の授受を制御すべくPCU13を制御する。さらに、ECU16は、車両側通信機15に電気的に接続され、地上側通信機32へのデータの送信や地上側通信機32からのデータの受信を制御する。
<地上給電装置の構成>
次に、図2を参照して、地上給電装置1の構成について概略的に説明する。図2に示されるように、地上給電装置1は、電源2に接続された送電ユニット31と、地上側通信機32と、複数の磁界強度センサ33と、コントローラ34と、を有する。
送電ユニット31は、電源2から供給された交流電力によって、交番磁界を発生させる。送電ユニット31は、送電側整流回路41と、複数のインバータ回路42と、複数の送電側共振回路43と、を有する。地上給電装置1では、電源2から供給された交流電力が送電側整流回路41において直流電力に変換され、この直流電力がインバータ回路42において高周波交流電力に変換され、この高周波交流電力が送電側共振回路43に供給される。本実施形態では、送電ユニット31の送電側共振回路43(すなわち、後述する送電コイル44及び送電側共振コンデンサ45)は地中に埋め込まれる。一方、送電ユニット31の送電側整流回路41及びインバータ回路42は、地中に埋め込まれてもよいし、地上に設けられてもよい。
電源2は、送電側整流回路41及びインバータ回路42を介して、送電側共振回路43に電力を供給する。電源2は、例えば、単層交流電力を供給する商用交流電源である。なお、電源2は、三相交流電力を供給する他の交流電源であってもよいし、燃料電池のような直流電源であってもよい。
送電側整流回路41は、電源2及びインバータ回路42に電気的に接続される。送電側整流回路41は、電源2から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力をインバータ回路42に供給する。送電側整流回路41は例えばAC/DCコンバータである。本実施形態では、一つの地上給電装置1に一つの送電側整流回路41が設けられる。なお、電源2が直流電源である場合には、送電側整流回路41は省略されてもよい。
インバータ回路42は送電側整流回路41及び送電側共振回路43に電気的に接続される。インバータ回路42は、送電側整流回路41から供給された直流電力を、電源2の交流電力よりも高い周波数の交流電力(高周波交流電力)に変換し、高周波交流電力を送電側共振回路43に供給する。本実施形態では、地上給電装置1は、送電側共振回路43の数に対応する数のインバータ回路42を有する。各インバータ回路42は、それぞれ対応する一つの互いに異なる送電側共振回路43に接続される。
なお、電源2、送電側整流回路41及びインバータ回路42は、送電側共振回路43に交流電力を供給する電力供給装置として機能する。電力供給装置は、送電側共振回路43に交流電力を供給することができれば、本実施形態の構成とは異なる構成を有していてもよい。
送電側共振回路43は、高周波電力が供給されると、交番磁界を発生させる。送電側共振回路43は、それぞれ、送電コイル44と送電側共振コンデンサ45とを有する。送電コイル44は、電流が流れると、非接触で電力を伝送すべく交番磁界を発生させる。送電コイル44と送電側共振コンデンサ45とは共振器を構成する。送電コイル44及び送電側共振コンデンサ45の各種パラメータ(送電コイル44の外形及び内径、送電コイル44の巻数、送電側共振コンデンサ45の静電容量、等)は、送電側共振回路43の共振周波数が所定の設定値になるように定められる。所定の設定値は、例えば10kHz~100GHzであり、好ましくは、非接触電力伝送用の周波数帯域としてSAE J2954規格によって定められた85kHzである。
本実施形態では、一つの地上給電装置1は、複数の送電側共振回路43を有し、各送電側共振回路43はそれぞれ一つの送電コイル44を有する。本実施形態では、複数の送電側共振回路43の複数の送電コイル44は、図1に示されるように、道路の車線に一列に埋め込まれる。本実施形態では、全ての送電側共振回路43は、送電コイル44及び送電側共振コンデンサ45の各種パラメータが互いに同一になるように構成される。換言すると、全ての送電側共振回路43は、同一の構成を有する。
地上側通信機32は、車両側通信機15と無線で通信する。特に、本実施形態では、地上側通信機32は、狭域無線通信により、車両側通信機15と通信する。また、地上側通信機32は、一つの地上給電装置1に複数設けられる。特に、本実施形態では、地上給電装置1は、送電コイル44の数に対応する数の地上側通信機32を有する。各地上側通信機32は、対応する送電コイル44に近接して配置される。このように構成された地上側通信機32は、狭域無線通信を用いることにより、その地上側通信機32に対応する送電コイル44に近接して位置する車両5の車両側通信機15と通信する。したがって、車両側通信機15及び地上側通信機32を用いることにより、対応する送電コイル44に近接して位置する車両5を検出することができる。
磁界強度センサ33は、周辺の磁界の強度を検出する磁界強度検出機として機能する。特に、磁界強度センサ33は、送電側共振回路43へ交流電力を供給することによって発生した交番磁界の強度を検出する。磁界強度センサ33は、例えば、磁気インピーダンス(MI:Magneto-Impedance)センサである。磁界強度センサ33の駆動電力は、例えば電源2等から駆動回路を介して磁界強度センサ33に供給される。なお、磁界強度センサ33は、周囲の磁界の強度を検出することができれば、ホールセンサ、磁気抵抗効果(MR:Magneto Resistive)センサ等、磁気インピーダンスセンサ以外のセンサであってもよい。
コントローラ34は、例えば汎用コンピュータであり、地上給電装置1の各種制御を行う。特に、コントローラ34は、送電ユニット31のインバータ回路42に電気的に接続され、送電ユニット31による送電を制御すべくインバータ回路42を制御する。具体的には、例えば、コントローラ34は、地上側通信機32の出力に基づいて車両5が上に位置している送電コイル44を特定すると共に、特定された送電コイル44を含む送電側共振回路43に電力を供給するようにインバータ回路42を制御する。したがって、コントローラ34は、地上給電装置1、特にインバータ回路42を制御する制御装置として機能する。また、本実施形態では、コントローラ34は、磁界強度センサ33に電気的に接続され、磁界強度センサ33の出力に基づいて、地上給電装置1、特に送電側共振回路43の異常診断を行う。したがって、コントローラ34は、地上給電装置1、特に送電側共振回路43の異常診断を行う診断装置として機能する。さらに、コントローラ34は、地上側通信機32に電気的に接続され、車両側通信機15へのデータの送信や車両側通信機15からのデータの受信を制御する。
コントローラ34は、各種処理を実行するプロセッサと、プロセッサに各種処理を実行させるためのプログラム及びプロセッサが各種処理を実行するときに使用される各種データ等を記憶するメモリと、を有する。
このように構成された地上給電装置1及び車両5では、図2に示されるように車両5の受電側共振回路21の受電コイル22が地上給電装置1の送電側共振回路43の送電コイル44と対向しているときに、送電側共振回路43に交流電力が供給されて送電コイル44によって交番磁界が生成される。このように交番磁界が生成されると、交番磁界の振動が、受電コイル22に伝達される。この結果、電磁誘導によって受電コイル22に誘導電流が流れ、誘導電流によって受電側共振回路21に誘導起電力が発生する。すなわち、送電側共振回路43を含む送電ユニット31から受電側共振回路21を含む受電ユニット14へ電力が伝送される。
<送電側共振回路の異常診断>
次に、図3~図5を参照して、地上給電装置1の異常診断、特に送電側共振回路43の異常診断について説明する。本実施形態では、磁界強度センサ33によって検出される磁界強度に基づいて、送電側共振回路43の異常診断が行われる。
ところで、送電側共振回路43に交流電力が供給されると送電コイル44によって交番磁界が生成される。送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されると、生成される交番磁界の強度も同一である。したがって、磁界強度センサ33によって検出される磁界強度も、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に応じた一定の範囲内の値となる。
ところが、送電側共振回路43に異常が生じると、送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されても、生成される交番磁界の強度が変わる。したがって、磁界強度センサ33によって検出される磁界強度は、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に応じた一定の範囲内の値にならない。換言すると、送電側共振回路43に所定の交流電力が供給されたときに、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度が、その交流電力に対応した一定の範囲内の値であるときには送電側共振回路43は正常であると判断することができ、逆にその一定の範囲内の値でないときには送電側共振回路43には異常が生じていると判断することができる。そこで、本実施形態では、送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されたときに磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて、送電側共振回路43の異常診断が行われる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、異なる複数の送電側共振回路43の送電コイル44が、車線100に沿って一列に道路内に埋め込まれている。これに対して、磁界強度センサ33は、複数の送電コイル44毎に一つ設けられている。したがって、本実施形態では、一つの磁界強度センサ33によって、複数の送電コイル44の各々によって生成された交番磁界の強度が検出される。したがって、本実施形態では、一つの磁界強度センサ33によって複数の送電側共振回路43の異常診断が行われる。
図3は、地上給電装置1の送電コイル44及び磁界強度センサ33の位置関係を概略的に示す図である。図3に示される例では、第1送電コイル44-1から第28送電コイル44-28まで、28個の送電コイル44が一列に並んで配置されている。図3に示された例では、第1送電コイル44-1から第11送電コイル44-11の11個の送電コイル44がA群、第12送電コイル44-12から第22送電コイル44-22の11個の送電コイル44がB群、第23送電コイル44-23以降の11個の送電コイル44がC群とされている。
また、本実施形態では、磁界強度センサ33は、11個の送電コイル44毎に一つ配置されている。図3に示される例では、送電コイル群Aの中央に位置する第6送電コイル44-6に隣接して、第1磁界強度センサ33-1が配置されている。また、送電コイル群Bの中央に位置する第17送電コイル44-17に隣接して、第2磁界強度センサ33-2が配置されている。さらに、送電コイル群Cの中央に位置する第28送電コイル44-28に隣接して、第3磁界強度センサ33-3が配置されている。
図4は、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離と、磁界強度センサ33によって検出される磁界強度の比との関係を示す図である。特に、図4は、送電コイル44を含む送電側共振回路43が正常な場合(異常が生じてない場合)における関係を示している。
図4は、磁界強度センサ33に隣接する送電コイル44(例えば、図3における第5送電コイル44-5)とその磁界強度センサ33(例えば、第1磁界強度センサ33-1)との間の距離を1とした場合の関係を示している。一方、磁界強度比は、磁界強度センサ33に隣接する送電コイル44を含む送電側共振回路43に所定の交流電力を加えたときに磁界強度センサ33によって検出される磁界強度に対する磁界強度の比である。
ここで、隣り合う送電コイル同士(例えば、図3における第5送電コイル44-5と第6送電コイル44-6)間の距離が1(磁界強度センサ33に隣接する送電コイル44とその磁界強度センサ33との間の距離と同一)である場合を考える。この場合、例えば、磁界強度センサ33に隣接する送電コイル44(例えば、第6送電コイル44-6)と隣り合う送電コイル44(例えば、図3における第5送電コイル44-5、第7送電コイル44-7)と、磁界強度センサ33(例えば、第1磁界強度センサ33-1)との間の距離は、√2である。
図4(A)に示されるように、磁界強度センサ33(例えば、第1磁界強度センサ33-1)に隣接する送電コイル44(例えば、第6送電コイル44-6)に交流電力が加えられたときの磁界強度センサ33における磁界強度比は1である。これに対して、磁界強度センサ33(例えば、第1磁界強度センサ33-1)からの距離が約6(=√37)である送電コイル44(例えば、第12送電コイル44-12)に交流電力が加えられたときの磁界強度センサ33における磁界強度比は約0.0046である。したがって、磁界強度センサ33に隣接する送電コイル44から、距離が約6である送電コイル44までの磁界強度を一つの磁界強度センサ33によって検出しようとすると、磁界強度センサ33に要求されるダイナミックレンジは約47dBである。
一方、図4(B)に示されるように、磁界強度センサ33(例えば、第1磁界強度センサ33-1)から距離が約11(=√122)である送電コイル44(例えば、第17送電コイル44-17)に交流電力が加えられたときの磁界強度センサ33における磁界強度比は0.00075である。したがって、磁界強度センサ33からの距離が約6である送電コイル44から、距離が約11である送電コイル44までの磁界強度を一つの磁界強度センサ33によって検出しようとすると、磁界強度センサ33に要求されるダイナミックレンジは約16dBである。
したがって、隣接する送電コイル44を含む比較的近くに配置された複数の送電コイル44について磁界強度を検出する場合には磁界強度センサ33としてダイナミックレンジの広いセンサを用いる必要がある。一方、隣接する送電コイル44を含まない比較的遠くに配置された複数の送電コイル44について磁界強度を検出する場合には磁界強度センサ33としてダイナミックレンジの広いセンサを用いる必要はない。したがって、本実施形態に係る地上給電装置1によれば、ダイナミックレンジの広くない磁界強度センサ33を用いても複数の送電コイル44の漏洩磁界を適切に検出することができる。
そこで、本実施形態では、送電コイル44のうち磁界強度センサ33に隣接して配置された送電コイル44を除く比較的遠くに配置された送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときにその磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて送電側共振回路43の異常診断が行われる。具体的には、例えば、第6送電コイル44-6から第11送電コイル44-11を含む送電側共振回路43に交流電力が加えられているときには第2磁界強度センサ33-2によって検出された磁界強度に基づいて送電側共振回路43の異常診断が行われる。また、例えば、第12送電コイル44-12から第17送電コイル44-17を含む送電側共振回路43に交流電力が加えられているときには第1磁界強度センサ33-1によって検出された磁界強度に基づいて送電側共振回路43の異常診断が行われる。
よって、図3に示される例では、送電コイル群Aの送電コイル44を含む送電側共振回路43は、第2磁界強度センサ33-2及びその他の磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて異常診断が行われる。また、送電コイル群Bの送電コイル44を含む送電側共振回路43は、第1磁界強度センサ33-1及び第3磁界強度センサ33-3によって検出された磁界強度に基づいて異常診断が行われる。さらに、送電コイル群Cの送電コイル44を含む送電側共振回路43は、第2磁界強度センサ33-2及びその他の磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて異常診断が行われる。
具体的には、本実施形態では、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度が所定の基準範囲内にあるか否かに基づいて、送電側共振回路43の異常診断が行われる。また、この基準範囲は、その送電側共振回路43の送電コイル44と、対応する磁界強度センサ33との距離に応じて変化する。特に、基準範囲は、送電コイル44と、対応する磁界強度センサ33との距離が長くなるほど小さくなるように、且つ範囲が狭くなるように変化する。本実施形態では、基準範囲は、送電コイル44と、対応する磁界強度センサ33との距離の3乗に反比例するように設定される。
そして、本実施形態では、送電側共振回路43に所定の交流電力を供給しているときにこの送電側共振回路43の送電コイル44に対応する磁界強度センサ33によって検出された磁界強度が所定の基準範囲内にあるときには、この送電コイル44を含む送電側共振回路43は正常であると判定される。一方、このようにして検出された磁界強度が所定の基準範囲外にあるときには、この送電コイル44を含む送電側共振回路43には異常が生じていると判定される。送電側共振回路43に異常が生じていると判定された場合には、例えば、コントローラ34に接続されたディスプレイ等の表示装置に送電側共振回路43に異常がある旨が表示される。また、送電側共振回路43に異常が生じていると判定された場合には、その送電側共振回路43への電力の供給が禁止されてもよい。
図5は、地上給電装置1の異常診断処理の流れを示すフローチャートである。図示した異常診断処理は、任意の時間間隔毎(例えば、数時間毎)にコントローラ34によって実行される。
図5に示されるように、コントローラ34は、送電コイル44の番号(以下、「コイル番号」という)nを1に設定する(ステップS11)。コイル番号は、異常診断が行われる送電側共振回路43に含まれる送電コイル44の番号を示している。次いで、コントローラ34は、ステップS11又は後述するステップS16で設定されたコイル番号nの送電コイル44上に車両5が対向して位置していないか否かを判定する(ステップS12)。送電コイル44上に車両5が位置するか否かは、地上側通信機32の出力に基づいて判定される。ステップS12においてコイル番号nの送電コイル44上に車両5が位置していると判定された場合には、ステップS12が繰り返される。
すなわち、本実施形態では、車両5が送電コイル44に対向して位置しない状態で送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときに磁界強度センサ33によって検出された磁界の強度に基づいて、この送電側共振回路43に関する異常が診断される。逆に、車両5が送電コイル44に対向して位置している状態では、この送電コイル44を含む送電側共振回路43に関する異常の診断が行われない。
ステップS12においてコイル番号nの送電コイル44上に車両5が位置しないと判定された場合には、コントローラ34は、コイル番号nの送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力を供給するようにインバータ回路42を制御する(ステップS13)。
次いで、コントローラ34は、コイル番号nの送電コイル44に対応する磁界強度センサ33に磁界強度を検出させる(ステップS14)。逆に、コントローラ34は、コイル番号nの送電コイル44に対応しない磁界強度センサ33には磁界強度を検出させない。したがって、磁界強度センサ33は、磁界強度センサ33の近くに配置された送電コイル44(磁界強度センサ33に隣接して配置された送電コイル44を含む)を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときには、磁界強度を検出しない。この結果、不要な磁界強度センサ33への磁界強度検出用の電力の供給が抑制され、よって異常診断に伴う電力消費を抑制することができる。
次いで、コントローラ34は、ステップS14で検出された磁界強度が所定の基準範囲外であるか否かを判定する(ステップS15)。基準範囲は、上述したように、コイル番号nの送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に基づいて設定される。ステップS15において、検出された磁界強度が基準範囲外であると判定された場合には、コントローラ34は、コイル番号nの送電コイル44を含む送電側共振回路43には異常が生じていると判定する(ステップS16)。この場合、コントローラ34は、表示装置に、コイル番号nの送電コイル44を含む送電側共振回路43に異常が生じている旨を表示させる。一方、ステップS15において、検出された磁界強度が基準範囲内であると判定された場合には、コントローラ34は、コイル番号nの送電コイル44を含む送電側共振回路43には異常が生じておらず正常であると判定する(ステップS17)。
その後、コントローラ34は、コイル番号nが、地上給電装置1に含まれる送電コイル44のコイル数Nと同一であるか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18において、コイル番号nがコイル数Nよりも少ないと判定された場合には、n+1が新たなnとされ(ステップS19)、ステップS12~S17が繰り返される。一方、ステップS18において、コイル番号nがコイル数Nと等しいと判定された場合、すなわち全ての送電側共振回路43について異常診断が完了した場合には、異常診断処理が終了される。
<変形例>
なお、上記実施形態では、磁界強度センサ33は、11個の送電コイル44毎に一つ配置されている。しかしながら、磁界強度センサ33は、11個以外の数の送電コイル44毎に一つ配置されていればよい。例えば、図6に示されるように、磁界強度センサ33は、5個の送電コイル44毎に一つ配置されてもよい。いずれにせよ、磁界強度センサ33は、道路の所定区間内に配置される磁界強度センサ33の数が、同一区間内に配置される送電コイル44の数よりも少なく、且つ隣り合う磁界強度センサ33間の間隔が隣り合う送電コイル44間の間隔よりも長ければ、如何なる態様で配置されてもよい。或いは、磁界強度センサ33は、一部の隣り合う磁界強度センサ33間の間隔が隣り合う送電コイル44間の間隔と同程度になるように配置されてもよい。
また、上記実施形態では、磁界強度センサ33からの距離が約6から約11である送電コイル44を含む送電側共振回路43それぞれに交流電力が加えられたときに磁界強度センサ33によって検出される磁界強度に基づいて、送電側共振回路43の異常診断が行われる。しかしながら、磁界強度センサ33に隣接して配置されている送電コイル44以外の送電コイル44であれば、磁界強度センサ33からの距離が約6から約11である送電コイル44以外を含む送電側共振回路43について、同様にして異常診断が行われてもよい。
すなわち、複数の送電コイル44のうち各磁界強度センサ33に隣接して配置された送電コイル44を除く一部の送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときに磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて、交流電力が供給されている送電側共振回路に関する異常が診断されればよい。特に、第1の磁界強度センサ33に隣接して配置された送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときには、この送電コイル44に隣接していない第2の磁界強度センサ33によって検出された磁界の強度に基づいて、交流電力が供給されている送電側共振回路43に関する異常が診断される。この場合でも、少なくとも磁界強度センサ33に隣接して配置されている送電コイル44については磁界強度の検出が行われないため、磁界強度センサ33に要求されるダイナミックレンジを狭くすることができる。
また、上記実施形態では、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に基づいて基準範囲が設定される。しかしながら、基準範囲を一定とすると共に、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に応じて変化する強度パラメータの値がこの基準範囲内にあるか否かに異常診断が行われてもよい。この場合、強度パラメータの値は、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に加えて、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に応じて変化する値であってもよい。特に、強度パラメータの値は、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度を距離の3乗で除算した値に比例する値であってもよい。
さらに、上記実施形態では、磁界強度センサ33は、磁界強度センサ33の近くに配置された送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときには、磁界強度を検出しない。しかしながら、磁界強度センサ33は、このようなときであっても磁界強度を検出してもよい。
また、上記実施形態では、各送電コイル44は、その送電コイル44からの距離が同一範囲内(例えば、距離が6から11)である磁界強度センサ33によって磁界強度が検出される。しかしながら、例えば、送電側共振回路43毎に供給される交流電力の大きさが異なる場合には、送電側共振回路43毎に異なる距離に配置された磁界強度センサ33によって磁界強度が検出されてもよい。この場合には、送電側共振回路43へ供給される交流電力が大きいほど、この送電側共振回路43の送電コイル44からより離れて位置する磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて異常診断が行われる。特に、送電側共振回路43へ供給される交流電力の1/2乗に比例して、送電コイル44から離れた磁界強度センサ33によって検出された磁界強度に基づいて異常診断が行われる。
したがって、例えば、上述した同一の大きさの交流電力よりも小さい交流電力が供給される場合には、図3の第9送電コイル44-9から第13送電コイル44-13によって生じた交番磁界の強度が第1磁界強度センサ33-1によって検出される。一方、上述した同一の大きさの交流電力よりも大きい交流電力が供給される場合には、図3の第14送電コイル44-14から第20送電コイル44-20によって生じた交番磁界の強度が第1磁界強度センサ33-1によって検出される。
さらに、上記実施形態では、車両5が送電コイル44に対向して位置している状態では、この送電コイル44を含む送電側共振回路43に関する異常の診断が行われていなかった。しかしながら、車両5が送電コイル44に対向して位置している状態においても、或いは車両5が送電コイル44に対向して位置している状態においてのみ、この送電コイル44を含む送電側共振回路43に関する異常の診断が行われてもよい。具体的には、例えば後述する図7に示した処理に基づいて車両5が送電コイル44に対向して位置して送電コイル44から車両5への給電が行われている際に、この送電コイル44に対応する磁界強度センサ33によって磁界強度が検出される。そして、このようにして検出された磁界強度が、対応する基準範囲内にあるか否かに基づいてその送電コイル44の異常診断が行われる。このように、車両5への給電中に検出された磁界強度に基づいて送電コイル44の異常診断が行われると、送電コイル44の異常診断のためだけに送電コイル44へ電力を供給する必要がなくなる。このため、送電コイル44への不要な電力供給を抑制することができ、また送電コイル44から不要な磁界を発生させることを抑制することができる。
第二実施形態
次に、図7及び図8を参照して第二実施形態に係る地上給電装置1と車両5について説明する。第二実施形態に係る地上給電装置1及び車両5の構成及び制御は、基本的に第一実施形態に係る地上給電装置1及び車両5の構成及び制御と同様である。以下では、第一実施形態に係る地上給電装置1及び車両5の構成及び制御とは異なる部分を中心に説明する。
上記第一実施形態では、送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときの磁界強度センサ33の出力に基づいて、この送電コイル44を含む送電側共振回路43の異常診断が行われていた。これに対して、本第二実施形態では、送電コイル44に対向して車両5が位置して地上給電装置1から車両5への電力供給が行われているときの磁界強度センサ33の出力に基づいて、この送電コイル44を含む送電側共振回路43、及びこの送電コイル44に対向して位置する車両5の受電ユニット14の異常診断が行われる。したがって、本実施形態では、地上給電装置1から車両5への電力供給が行われているときの出力に基づいて異常診断を行うことができると共に、送電側共振回路43及び受電ユニット14の両方の異常診断を行うことができる。
具体的には、本実施形態では、送電コイル44に対向して車両5が位置しているときに、この送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給される。これにより、送電コイル44によって交番磁界が生成され、この交番磁界によって車両5の受電ユニット14に電力が供給される。そして、このように送電側共振回路43に交流電力が供給されているときに、この送電側共振回路43に含まれる送電コイル44に対応する磁界強度センサ33によって磁界強度が検出される。
同様な操作が、異なる送電コイル44についても行われると共に、異なる車両5についても行われる。したがって、一つの送電コイル44に複数の車両5が対向して位置しているそれぞれの場合に、この送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときの磁界強度が、この送電コイル44に対応する磁界強度センサ33によって検出される。また、一つの車両5が複数の送電コイル44のそれぞれに対向して位置しているそれぞれの場合に、車両5に対向する送電コイル44を含む送電側共振回路43に電力が供給されているときの磁界強度が、この送電コイル44に対応する磁界強度センサ33によって検出される。
ここで、送電側共振回路43が正常である場合には、送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されて車両5への給電が行われると、対応する磁界強度センサ33によって検出される磁界強度は、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に応じた一定の範囲内の値となる。一方、上述したように、送電側共振回路43に異常が生じている場合には、送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されて車両5への給電が行われても、対応する磁界強度センサ33によって検出される磁界強度は、上記一定の範囲内の値にならない。
同様に、車両5の受電ユニット14が正常である場合には、送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されて車両5への給電が行われると、対応する磁界強度センサ33によって検出される磁界強度は、送電コイル44と磁界強度センサ33との距離に応じた一定の範囲内の値となる。一方、車両5の受電ユニット14に異常が生じている場合には、送電側共振回路43に同一の大きさの交流電力が供給されて車両5への給電が行われても、対応する磁界強度センサ33によって検出される磁界強度は、上記一定の範囲内の値にならない。
そこで、本実施形態では、車両5が送電コイル44に対向して位置している状態でこの送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときに、磁界強度センサ33によって磁界強度が検出される。特に、本実施形態では、上述したように異なる複数の車両5のそれぞれに異なる複数の送電側共振回路43のそれぞれから給電が行われているときに磁界強度センサ33によって磁界強度が検出される。そして、このようにして検出された磁界強度に基づいて、交流電力が供給されている送電側共振回路43及びこの送電側共振回路43の送電コイル44に対向して位置する車両5の受電ユニット14に関する異常診断が行われる。
特に、本実施形態では、一つの送電コイル44に複数の車両5が対向して位置しているそれぞれの場合に、その送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときに磁界強度センサ33によって検出された磁界強度が基準範囲内であるか否かに応じて、その送電コイル44を含む送電側共振回路43の異常を診断する。特に、本実施形態では、このようにして磁界強度センサ33によって検出された複数の磁界強度のうち基準範囲外である割合が一定値以上であるときに、その送電コイル44を含む送電側共振回路43に異常があると判定する。この結果、検出された磁界強度が基準範囲外であるときに、送電側共振回路43の異常を正確に特定することができる。
なお、このようにして磁界強度センサ33によって検出された複数の磁界強度に基づいて送電側共振回路43の異常診断が行われれば、他の方法で送電側共振回路43の異常診断が行われてもよい。例えば、このようにして磁界強度センサ33によって検出された複数の磁界強度の平均値が基準範囲外である場合に、その送電コイル44を含む送電側共振回路43に異常があると判定されてもよい。
また、本実施形態では、一つの車両5が複数の送電コイル44のそれぞれに対向して位置しているそれぞれの場合に、その送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力が供給されているときに磁界強度センサ33によって検出された磁界強度が基準範囲内であるか否かに応じて、その車両5の受電ユニットの異常を診断する。特に、本実施形態では、このようにして磁界強度センサ33によって検出された複数の磁界強度のうち基準範囲外である割合が一定値以上であるときに、その車両5の受電ユニット14に異常があると判定する。この結果、検出された磁界強度が基準範囲外であるときに、車両5の受電ユニット14の異常を正確に特定することができる。
なお、このようにして磁界強度センサ33によって検出された複数の磁界強度に基づいて送電側共振回路43の異常診断が行われれば、他の方法で受電ユニット14の異常診断が行われてもよい。例えば、このようにして磁界強度センサ33によって検出された複数の磁界強度の平均値が基準範囲外である場合に、その車両5の受電ユニット14に異常があると判定されてもよい。
図7は、送電コイル44への電力供給及び磁界強度センサ33による磁界強度の検出を行う処理の流れを示すフローチャートである。図示した処理は、各送電側共振回路43毎に任意の時間間隔毎にコントローラ34によって実行される。
図7に示されるように、コントローラ34は、まず、送電側共振回路43の送電コイル44上に車両5が対向して位置するか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21において送電コイル44上に車両5が位置しないと判定された場合には処理が終了される。一方、ステップS21において送電コイル44上に車両5が位置すると判定された場合には、送電コイル44を含む送電側共振回路43に交流電力を供給するようにインバータ回路42を制御する(ステップS22)。次いで、コントローラ34は、この送電コイル44に対応する磁界強度センサ33に磁界強度を検出させる(ステップS23)。磁界強度センサ33によって検出された磁界強度は、送電コイル44上に位置する車両5の識別情報(地上側通信機32を介して車両側通信機15から取得)及び送電コイル44を含む送電側共振回路43の識別情報と共に、コントローラ34のメモリに保存される。その後、車両5が送電コイル44上に位置する間、ステップS22及びS23が繰り返し実行され、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度のデータがコントローラ34のメモリに蓄積されていく。
図8は、地上給電装置1及び車両5の異常診断処理の流れを示すフローチャートである。図示した異常診断処理は、任意の時間間隔毎にコントローラ34によって実行される。
図8に示されるように、コントローラ34は、まず、磁界強度センサ33によって検出された磁界強度のデータをメモリに十分に蓄積されているか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31において磁界強度のデータがメモリに十分に蓄積されていないと判定された場合には、異常診断処理が終了される。
一方、ステップS31において磁界強度のデータがメモリに十分に蓄積されていると判定された場合には、コントローラ34は、メモリに蓄積されているデータに基づいて、磁界強度が基準範囲外である割合が一定値以上の送電コイル44が有るか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32において磁界強度が基準範囲外である送電コイル44が有ると判定された場合には、コントローラ34は、その送電コイル44を含む送電側共振回路43に異常があると判定する(ステップS33)。この場合、コントローラ34は、表示装置に、送電側共振回路43に異常が生じている旨を表示させる。また、この場合、コントローラ34は、その送電コイル44を含む送電側共振回路43への電力の供給を停止及び禁止してもよい。一方、ステップS32において磁界強度が基準範囲外である送電コイル44は無いと判定された場合には、コントローラ34は、送電コイル44に異常はなくて正常であると判定する(ステップS34)。この場合、コントローラ34は、表示装置に、全ての送電コイル44は正常である旨を表示させる。
次いで、コントローラ34は、メモリに蓄積されているデータに基づいて、磁界強度が基準範囲外である割合が一定値以上の車両5が有るか否かを判定する(ステップS35)。ステップS35において磁界強度が基準範囲外である車両5が有ると判定された場合には、コントローラ34は、車両5の受電ユニット14に異常があると判定する(ステップS36)。この場合、コントローラ34は、地上側通信機32を介して、車両5の受電ユニット14に異常が生じている旨をその車両5に通知する。一方、ステップS35において磁界強度が基準範囲外である車両5は無いと判定された場合には、コントローラ34は、車両5の受電ユニット14に異常はなくて正常であると判定する(ステップS37)。この場合、コントローラ34は、地上側通信機32を介して、車両5の受電ユニット14は正常である旨を車両5に通知する。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。したがって、例えば、送電コイル44は、片側1車線のみならず、片側2車線に埋設されてもよいし、反対車線に埋設されてもよい。
1 地上給電装置
2 電源
5 車両
14 受電ユニット
21 受電側共振回路
31 送電ユニット
33 磁界強度センサ
34 コントローラ
42 インバータ回路
43 送電側共振回路
44 送電コイル

Claims (10)

  1. 受電ユニットを有する車両へ電力を非接触で給電する地上給電装置であって、
    前記車両へ電力を送電する送電コイルをそれぞれ含む複数の共振回路と、
    前記共振回路へ交流電力を供給する電力供給装置と、
    前記共振回路へ交流電力を供給することによって発生した磁界の強度を検出する複数の磁界強度検出機と、
    検出された磁界の強度に基づいて前記共振回路又は前記受電ユニットの異常を診断する診断装置と、を有し、
    前記診断装置は、複数の前記送電コイルのうち各磁界強度検出機に隣接して配置された送電コイルを除く一部の送電コイルを含む前記共振回路に交流電力が供給されているときに該磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて前記交流電力が供給されている前記共振回路又は該共振回路の送電コイルに対向して位置する前記車両の前記受電ユニットに関する異常を診断する、地上給電装置。
  2. 前記診断装置は、第1の磁界強度検出機に隣接して配置された前記送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときには、該送電コイルに隣接していない第2の磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて、交流電力が供給されている前記共振回路又は該共振回路の送電コイルに対向して位置する前記車両の前記受電ユニットに関する異常を診断する、請求項1に記載の地上給電装置。
  3. 道路の所定区間内に配置される前記磁界強度検出機の数は、前記道路の同一の区間内に配置される前記送電コイルの数よりも少なく、隣り合う前記磁界強度検出機間の間隔は隣り合う前記送電コイル間の間隔よりも長い、請求項1又は2に記載の地上給電装置。
  4. 前記磁界強度検出機は、該磁界強度検出機に隣接して配置された前記送電コイルを含む前記共振回路に交流電力が供給されているときには磁界の強度を検出しない、請求項1又は2に記載の地上給電装置。
  5. 前記診断装置は、前記磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に応じて変化する強度パラメータの値が所定の基準範囲内であるか否かに応じて前記共振回路又は前記受電ユニットに関する異常を診断し、
    前記強度パラメータの値又は前記基準範囲は、前記交流電力が供給されている共振回路の送電コイルと前記磁界強度検出機との間の距離に応じて変化する、請求項1又は2に記載の地上給電装置。
  6. 前記診断装置は、前記車両が前記送電コイルに対向して位置しない状態で該送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときに前記磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて、前記交流電力が供給されている前記共振回路に関する異常を診断する、請求項1又は2に記載の地上給電装置。
  7. 前記診断装置は、前記車両が前記送電コイルに対向して位置している状態で該送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときに前記磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて、前記交流電力が供給されている前記共振回路又は該共振回路の送電コイルに対向して位置する前記車両の前記受電ユニットに関する異常を診断する、請求項1又は2に記載の地上給電装置。
  8. 前記診断装置は、一つの前記送電コイルに複数の前記車両が対向して位置しているそれぞれの場合に、該送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときの前記強度パラメータの値が前記基準範囲内であるか否かに応じて、前記送電コイルを含む共振回路に関する異常を診断する、請求項5に記載の地上給電装置。
  9. 前記診断装置は、一つの前記車両が複数の前記送電コイルのそれぞれに対向して位置しているそれぞれ場合に、前記送電コイルを含む共振回路に交流電力が供給されているときの前記強度パラメータの値が前記基準範囲内であるか否かに応じて、前記車両の受電ユニットに関する異常を診断する、請求項5に記載の地上給電装置。
  10. 前記診断装置は、前記共振回路へ供給される交流電力が大きいほど、該共振回路に含まれる前記送電コイルからより離れて位置する磁界強度検出機によって検出された磁界の強度に基づいて異常を診断する、請求項1又は2に記載の地上給電装置。
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