JP2024058713A - 光送信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信信号に対して予等化および予符号化を行う光伝送システムにおいて、歪を補償するために使用される信号の処理を簡単にする。【解決手段】光送信機は、変調部、振幅決定部、挿入部、補正部、モジュロ演算器、および送信回路を備える。変調部は、第1の信号を変調して第1の変調信号を生成する。振幅決定部は、第1の変調信号の振幅よりも大きいモジュロ振幅を決定する。挿入部は、第1の変調信号に第2の変調信号を挿入して送信信号を生成する。補正部は、送信信号の各シンボルを1または複数の直前のシンボルの振幅に応じて補正して予等化信号を生成する。モジュロ演算器は、予等化信号に対してモジュロ振幅に基づくモジュロ演算を実行する。送信回路は、モジュロ演算器の出力信号に基づいて変調光信号を生成して受信ノードに送信する。第2の変調信号の振幅は、モジュロ振幅と同じである。【選択図】図11
Description
本発明は、多値信号を送信する光送信機および光伝送システムに係わる。
大容量の光通信は、各シンボルが伝送するビットの数を多くすること、及び/又は、ボーレートを高くすることにより実現される。ただし、各シンボルが伝送するビットの数を多くするためには、大きな送信電力が必要であり、光送信機の消費電力が増加する。或いは、信号点間の距離が小さくなるので、誤り率が悪くなることがある。他方、ボーレートを高くする場合、光回路だけでなく、電気回路の高速化も必要である。ところが、送信機内の電気回路の高速化には限界がある。例えば、超高速通信に対応する帯域を有するD/A変換器(DAC:Digital-to-Analog Converter)を製造することは容易でない。
送信信号のボーレートに対してD/A変換器の帯域が十分でない場合、直前の1または複数のシンボルの振幅成分の影響により、送信シンボルの品質が劣化することがある。例えば、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号などの多値信号を送信する場合は、送信シンボルの振幅または位相に誤差が生じる。そして、多値信号の振幅または位相に誤差が発生すると、受信ノードにおいてデータを正しく再生できないことがある。このため、光送信機において直前の1または複数のシンボルの影響を補償する予等化が行われることがある。例えば、THP(Tomlinson-Harashima Precoding)は、直前の1または複数のシンボルの振幅に応じた波形歪を補償する。このとき、THPは、送信信号の振幅がDACの入力範囲を超えないように、送信信号に対してコーディングおよび予符号化を行う。これにより、電気回路(特に、DAC)の帯域を超える高速信号を伝送することが可能になる。
なお、コヒーレント光通信において、定モジュラス多次元符号を生成する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
光コヒーレント通信システムにおいて、受信ノードは、受信信号の歪を補償してデータを再生する。このとき、送信ノードは、主信号にパイロット信号を挿入してもよい。この場合、受信ノードは、パイロット信号を利用して主信号の歪を補償することができる。
主信号の歪を補償するために使用されるパイロット信号は、受信ノードにおいて偏波分離、伝送特性の推定、位相雑音の補償が容易であることが要求される。このため、パイロット信号は、信号点の数が少ない変調方式で生成される。例えば、パイロット信号はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号である。QPSKは、4個の信号点を利用して2ビットのデータを伝送する。
ただし、光送信機が上述したTHPで信号を処理する構成において主信号にパイロット信号が挿入される場合、主信号だけでなく、パイロット信号に対してもTHP処理が行われる。そして、パイロット信号に対しTHP処理を行うと、パイロット信号を送信するための信号点の数が増加することがある。例えば、QPSK信号に対してTHP処理を行うと、各シンボルは、16個の信号点のいずれかにマッピングされる。
信号点の数が増加すると、受信ノードにおいて、偏波分離、伝送特性の推定、位相雑音の補償が困難になる。或いは、偏波分離、伝送特性の推定、位相雑音を行う回路の構成が複雑になる。
本発明の1つの側面に係わる目的は、送信信号に対して予等化および予符号化を行う光伝送システムにおいて、歪を補償するために使用される信号の処理を簡単にすることである。
本発明の1つの態様に係わる光送信機は、第1の信号を変調して第1の変調信号を生成する変調部と、前記第1の変調信号の振幅よりも大きいモジュロ振幅を決定する振幅決定部と、前記第1の変調信号に第2の変調信号を挿入して送信信号を生成する挿入部と、前記送信信号の各シンボルを1または複数の直前のシンボルの振幅に応じて補正して予等化信号を生成する補正部と、前記予等化信号に対して前記モジュロ振幅に基づくモジュロ演算を実行するモジュロ演算器と、前記モジュロ演算器の出力信号に基づいて変調光信号を生成して受信ノードに送信する送信回路と、を備える。前記第2の変調信号の振幅は、前記モジュロ振幅と同じである。
上述の態様によれば、送信信号に対して予等化および予符号化を行う光伝送システムにおいて、歪を補償するために使用される信号の処理が簡単になる。
図1は、本発明の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す。本発明の実施形態に係わる光伝送システム100は、1組の光伝送装置1(1A、1B)を備える。光伝送装置1Aと光伝送装置1Bとの間には、光ファイバ伝送路2が設けられている。以下の記載では、光伝送装置1Aから光伝送装置1Bに光信号が伝送されるものとする。よって、光伝送装置1Aは光送信機10を備え、光伝送装置1Bは光受信機20を備える。ただし、光伝送装置1Aおよび光伝送装置1Bは、双方向に光信号を伝送してもよい。すなわち、各光伝送装置1(1A、1B)は、光送信機10および光受信機20を含む光送受信器を備えてもよい。
光送信機10は、フレーマ11、誤り訂正エンコーダ12、コンステレーションマッパ13、パイロット信号挿入部14、THP処理部15、パルスシェイパ16、D/A変換器(DAC)17、および送信回路18を備える、なお、光送信機10は、図1に示していない他の機能または回路を備えてもよい。
フレーマ11は、クライアントデータを格納するフレームを生成する。特に限定されるものではないが、フレーマ11はOTN(Optical Transport Network)フレームを生成してもよい。誤り訂正エンコーダ12は、フレーマ11により生成されるフレームに誤り訂正符号を付与する。なお、以下の記載においては、誤り訂正エンコーダ12の出力信号を「主信号」と呼ぶことがある。
コンステレーションマッパ13は、指定された変調方式に基づいて、主信号をコンステレーション上の信号点にマッピングする。例えば、16QAMにおいては、コンステレーション上に16個の信号点が定義され、各シンボルが4ビットを伝送する。この場合、主信号が4ビット毎に分割され、各4ビットデータがそれぞれ対応する信号点に割り当てられる。各信号点は、振幅および位相を表す。したがって、主信号は、コンステレーションマッパ13により変調される。なお、コンステレーションマッパ13は、入力信号を変調して変調信号を生成する変調部の一例である。
パイロット信号挿入部14は、コンステレーションマッパ13の出力信号(即ち、変調された主信号)にパイロット信号を挿入する。パイロット信号は、例えば、定期的に挿入される。また、パイロット信号は、受信ノードにおいて主信号の偏波分離および/または位相雑音の補償を行うために使用される。よって、主信号と比較して、パイロット信号の変調レベルは低い。ここで、変調レベルは、信号点の数または各シンボルが伝送するビット数に相当する。例えば、主信号が16QAMで変調されるとき、パイロット信号はQPSKで変調される。QPSKにおいては、コンステレーション上に4個の信号点が定義され、各シンボルが2ビットを伝送する。なお、パイロット信号が挿入された主信号を「送信信号」と呼ぶことがある。
THP処理部15は、送信信号に対して、周波数特性の劣化を補償するための予等化を行う。具体的には、THP処理部15は、送信信号の各シンボルを1または複数の直前のシンボルの振幅に応じて補正する予等化を行う。すなわち、THP処理部15は、入力信号に対してフィードバック等化器として動作する。この結果、予等化信号が生成される。そして、THP処理部15は、予等化信号に対してモジュロ振幅に基づくモジュロ演算を実行する。なお、THP処理部15の構成および動作については後で記載する。
パルスシェイパ16は、THP処理部15の出力信号のパルス波形を整形する。なお、パルスシェイパ16は、ナイキストフィルタを用いてパルス波形を整形してもよい。DAC17は、パルスシェイパ16の出力信号をアナログ信号に変換する。送信回路18は、レーザ光源および光変調器を備える。レーザ光源は、所定の波長のCW光を生成する。光変調器は、DAC17の出力信号でCW光を変調して変調光信号を生成する。この変調光信号は、光ファイバ伝送路2を介して伝送され、光伝送装置1Bにより受信される。
光受信機20は、光ファイバ伝送路2に接続される。そして、光受信機20は、受信回路21、A/D変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)22、タイミング再生/同期部23、歪補償部24、THPデコーダ25、コンステレーションデマッパ26、誤り訂正デコーダ27、およびデフレーマ28を備える。なお、光受信機20は、図1に示していない他の機能または回路を備えてもよい。
受信回路21は、光送信機10から送信される変調光信号を、光ファイバ伝送路2を介して受信する。受信回路21は、例えば、コヒーレント受信器を備える。この場合、受信回路21は、ローカル光源を備え、受信光信号を表す電界情報信号を生成する。ADC22は、受信回路21の出力信号をデジタル信号に変換する。タイミング再生/同期部23は、受信信号の同期を確立する。
歪補償部24は、受信信号の歪を補償する。この実施例では、歪補償部24は、受信信号からパイロット信号を抽出し、そのパイロット信号を利用して主信号の歪を補償する。ここで、歪補償部24は、図2に示すように、分散補償部41、非線形補償部42、適応イコライザ43、位相補償部44、不完全性補償部45を備える。なお、歪補償部24には、受信信号の電界を表す電界情報信号が入力される。
分散補償部41は、光送信機10と光受信機20との間の光伝送路の分散(主に、波長分散)を補償する。非線形補償部42は、光伝送路で発生する非線形歪を補償する。適応イコライザ43は、非線形補償部42の出力信号において残留する歪を補償する。また、光受信機20が受信する光信号が偏波多重光信号であるときは、適応イコライザ43は、偏波を分離する機能を備えてもよい。位相補償部44は、位相雑音を補償する。例えば、位相補償部44は、光送信機10と光受信機20との間の位相オフセットを推定して補償してもよい。不完全性補償部45は、光送信機10の不完全性に起因する歪を補償する。
THPデコーダ25は、歪が補償された主信号に対してTHP処理を行う。すなわち、THPデコーダ25は、入力信号の振幅がモジュロ振幅より大きいときに、その入力信号に対してモジュロ振幅に基づくモジュロ演算を行う。なお、THPデコーダ25は、THP処理部15と異なり、予等化を行う必要はない。
コンステレーションデマッパ26は、コンステレーションマッパ13のマッピング処理に対応するデマッピング処理を行う。すなわち、コンステレーションデマッパ26は、受信信号の信号点を識別し、その信号点に対応するデータを再生する。また、コンステレーションデマッパ26は、パイロット信号を除去する。これにより、主信号が再生される。誤り訂正デコーダ27は、再生された主信号に対して誤り訂正処理を実行する。デフレーマ28は、誤り訂正デコーダ27から出力されるフレームをビット列に変換する。これにより、クライアントデータが再生される。
図3は、光送信機10に実装されるTHP処理部15の一例を示す。THP処理部15は、送信シンボルakの直前のn個のシンボルの振幅に応じて送信シンボルakを補正する。具体的には、THP処理部15は、図3(a)に示すように、送信シンボルakの直前のn個のシンボルの振幅情報をフィードバックするためにn個の遅延素子Zを備える。n個の乗算機は、対応する遅延素子Zの出力信号に係数e(e1~en)を乗算する。係数eは、シンボル間干渉を抑制するように、帯域制限になるシステムの周波数特性に基づいて決定される。一例としては、係数eは、シンボル間干渉を抑制するようにシステムによって決定される。また、係数eは、モニタされるシステムの周波数特性に基づいて決定されてもよい。そして、各乗算機の出力信号が送信シンボルakに加算される。
なお、以下の記載では、送信シンボルakに対してフィードバック演算を行うことで生成される信号を「予等化信号dk」と呼ぶことがある。また、THP処理部15によるフィードバック演算を「フィードバック等化」と呼ぶことがある。さらに、THP処理部15においてフィードバック等化を行う回路は、送信信号の各シンボルを1または複数の直前のシンボルの振幅に応じて補正して予等化信号を生成する補正部の一例である。
モジュロ演算器Modは、予等化信号dkに対してモジュロ演算を行う。即ち、モジュロ演算器Modは、予等化信号dkの振幅が所定のモジュロ振幅より大きいときに、モジュロ振幅に基づいて予等化信号dkの値を補正する。具体的には、図3(b)に示すように、予等化信号dkの振幅がモジュロ振幅より大きいときに、モジュロ演算器Modは、予等化信号dkの振幅がモジュロ振幅より小さくなるように予等化信号dkの値を補正する。例えば、モジュロ振幅が「M」であるものとする。この場合、コンステレーション上での予等化信号dkの値が「M」より大きいときは、予等化信号dkの値から「2M」が減算される。また、コンステレーション上での予等化信号dkの値が「-M」より小さいときは、予等化信号dkの値に「2M」が加算される。
モジュロ振幅は、例えば、DAC17の入力範囲を超えないように設定される。この場合、送信シンボルを表すデジタル信号が正しいアナログ値に変換される。加えて、モジュロ振幅は、DAC17の入力範囲の幅に近い値に設定されることが好ましい。この場合、送信シンボルの振幅または電力を大きくできる。
ここで、(3)式中の「ak±2M」を「ck」で表すと、THP処理部15は、図4に示す構成で表される。すなわち、THP処理部15の出力信号bkは、信号ckに対してフィードバック等化を行うことで得られる。よって、受信ノードは、信号ckを復調することでデータを再生できる。
なお、送信シンボルakは、複素数で表される。すなわち、送信シンボルakは、実数部の値および虚数部の値で表される。そして、THP処理部15は、実数部および虚数部それぞれに対してフィードバック等化およびモジュロ演算を行う。
図5は、THPによる符号化および復号化について説明する図である。なお、図5に示すコンステレーションは、信号の位相および振幅を表す。横軸は実数成分(R)を表し、縦軸は虚数成分(I)を表す。また、この例では、送信信号は16QAMで変調されて送信される。この場合、各送信シンボルは、図5(a)に示す16個の信号点の中の1つに割り当てられる。この実施例では、送信シンボルakは、信号点P1に割り当てられるものとする。
THP処理部15は、送信シンボルakに対して、図3に示すフィードバック等化を行う。この結果、シンボルdkが生成される。この例では、シンボルdkの電界情報(すなわち、振幅および位相)は、図5(b)に示すように、点P2で表されるものとする。すなわち、シンボルakを送信するための電界情報は、フィードバック等化により、点P1から点P2に補正される。ここで、シンボルdkの実数部の値は「M」より大きい。したがって、THP処理部15は、シンボルbkの実数部の値から「2M」を減算する。この結果、シンボルbkが生成される。シンボルbkの電界情報は、点P3で表される。
光送信機10は、点P3により表される振幅および位相でシンボルbkを送信する。このとき、フィードバック等化により付加された成分は、DAC17および伝送路において実質的に相殺される。よって、受信ノードにおいて、シンボルbkの電界情報は、実質的に点P4で表される。なお、点P4の電界情報は、信号点P1の実数部の値を「-2M」だけシフトさせることで得られる。
受信ノードにおいて、点P4の実数部の値は、図5(c)に示すように、「-M」より小さい。よって、光受信機20のTHPデコーダ25は、点P4の実数部の値に「2M」を加算する。そうすると、信号点P1において受信シンボルが得られる。ここで、この信号点は、光送信機10においてシンボルakが割り当てられた信号点と同じである。したがって、光受信機20は、シンボルakを再生することができる。
なお、モジュロ振幅は、主信号の最大振幅より大きな値に設定される。例えば、図5に示す実施例において、16QAMの互いに隣接する信号点の間の距離が「2」であるものとする。すなわち、16QAM信号の最大振幅が「3」であるものとする。この場合、モジュロ振幅は、「3」より大きな値に設定される。ただし、モジュロ振幅は、DAC17の入力範囲を超えないように設定される。よって、DAC17の入力範囲が「±4」である場合、モジュロ振幅は「3」より大きく「4」を超えないように設定される。
このように、光送信機10にTHP処理部15を実装することにより、送信信号の振幅をDAC17の入力範囲内に保持しながら、フィードバック等化により周波数特性の劣化を補償できる。したがって、ボーレートが電気回路の帯域限界を超える場合であっても、品質の良い光通信を実現できる。
ただし、図1に示す光送信機10においては、主信号だけでなく、主信号に挿入されるパイロット信号に対してもTHP処理が行われる。ここで、パイロット信号の振幅が適切でないケースにおいては、パイロット信号を送信するために使用される信号点の数が増加することがある。そして、信号点の数が増加すると、受信ノードにおいてパイロット信号を再生するための回路が複雑になる。
図6は、パイロット信号を送信するための信号点の設定の一例を示す。この例では、パイロット信号はQPSK信号である。また、このパイロット信号は、主信号の信号対雑音比(SNR)を劣化させないように、小さい振幅で送信される。具体的には、パイロット信号の振幅は、モジュロ振幅Mの2分の1である。すなわち、パイロット信号の各シンボルは、図6(a)に示す4個の信号点P1~P4の中の対応する1つに割り当てられる。なお、図6において、黒丸印は、パイロット信号を送信するためのQPSK信号点を表し、白丸印は、主信号を送信するための16QAM信号点を表す。
主信号を送信するための16QAMにおいて、互いに隣接する信号点間の距離が「2」である場合、主信号の最大振幅は「3」である。また、モジュロ振幅Mは「4」であるものとする。そして、図6に示す例では、パイロット信号の振幅は、モジュロ振幅の2分の1であり、「2」である。
パイロット信号がTHP処理部15に与えられると、上述したフィードバック等化が実行され、更に、必要に応じてモジュロ演算が実行される。この結果、パイロット信号は、図6(b)に示す16個の信号点P1~P16の中の対応する1つに割り当てられる。例えば、信号点P1に割り当てられたシンボルに対してフィードバック等化を行った結果、このシンボルの実数部の値が「M」より大きくなったものとする。この場合、このシンボルは、信号点P1の実数部の値を「-2M」だけシフトさせることで得られる信号点(即ち、信号点P9)で送信される。なお、実際には、このシンボルは、信号点P9に対応する電界で送信されるのではなく、信号点P9に対応する電界成分にフィードバック等化による補正成分が付加することで算出される電界で送信される。ただし、フィードバック等化による補正成分は、DAC17および伝送路において実質的に相殺される。よって、以下では、記載を簡潔にするために、各シンボルを送信するための電界を表すときに、フィードバック等化による補正成分を省略することがある。
このように、パイロット信号の振幅がモジュロ振幅Mの2分の1であるときは、パイロット信号は、16個の信号点を使用して送信される。すなわち、パイロット信号は、実質的に、16QAMで送信される。よって、受信ノードにおいてパイロット信号を再生するための回路が複雑になる。
図7は、パイロット信号を送信するための信号点の設定の他の例を示す。この例では、パイロット信号の振幅は、モジュロ振幅Mの4分の3である。すなわち、パイロット信号の各シンボルは、図7(a)に示す4個の信号点P1~P4の中の対応する1つに割り当てられる。なお、図7においても、黒丸印は、パイロット信号を送信するためのQPSK信号点を表し、白丸印は、主信号を送信するための16QAM信号点を表す。
また、この例では、主信号の最大振幅は、モジュロ振幅Mの4分の3である。よって、パイロット信号を送信するための各信号点P1~P4は、主信号を送信するための16QAM信号点の中の対応する信号点と重複する。
パイロット信号がTHP処理部15に与えられると、上述したフィードバック等化が実行され、更に、必要に応じてモジュロ演算が実行される。この結果、パイロット信号は、図7(b)に示す16個の信号点P1~P16の中の対応する1つに割り当てられる。例えば、信号点P1に割り当てられているシンボルに対してフィードバック等化を行った結果、このシンボルの実数部の値が「M」より大きくなったときは、このシンボルは、信号点P1の実数部の値を「-2M」だけシフトさせることで得られる信号点(即ち、信号点P9)で送信される。或いは、信号点P3に割り当てられているシンボルに対してフィードバック等化を行った結果、このシンボルの虚数部の値が「-M」より小さくなったときは、このシンボルは、信号点P3の虚数部の値を「2M」だけシフトさせることで得られる信号点(即ち、信号点P6)で送信される。
このように、パイロット信号の振幅がモジュロ振幅Mの4分の3であるときも、パイロット信号は、16個の信号点を使用して送信される。よって、この場合も、受信ノードにおいてパイロット信号を再生するための回路が複雑になる。
図8は、本発明の実施形態においてパイロット信号を送信するための信号点の設定の一例を示す。パイロット信号は、特に限定されるものではないが、例えば、QPSK信号である。すなわち、パイロット信号は、コンステレーション上の4個の信号点を利用して送信される。なお、図8において、黒丸印は、パイロット信号を送信するためのQPSK信号点を表し、白丸印は、データ信号を送信するための16QAM信号点を表す。
本発明の実施形態においては、THP処理部15がモジュロ振幅Mに基づいてモジュロ演算を行うとき、パイロット信号の振幅も「M」である。具体的には、パイロット信号が図8に示す信号点P1~P4を利用して送信されるとき、各信号点は下記の通り設定される。
P1:実数部の値はMであり、虚数部の値はMである。
P2:実数部の値は-Mであり、虚数部の値はMである。
P3:実数部の値は-Mであり、虚数部の値は-Mである。
P4:実数部の値はMであり、虚数部の値は-Mである。
P1:実数部の値はMであり、虚数部の値はMである。
P2:実数部の値は-Mであり、虚数部の値はMである。
P3:実数部の値は-Mであり、虚数部の値は-Mである。
P4:実数部の値はMであり、虚数部の値は-Mである。
図9~図10は、本発明の実施形態におけるTHP処理部15の処理の例を示す。パイロット信号はQPSK信号である。また、図8を参照して説明したように、パイロット信号の振幅は、モジュロ振幅Mと同じである。なお、図9~図10に示す例では、パイロット信号を伝送するシンボルkが信号点P1に割り当てられたときのTHP処理部15の処理を示す。
図9(a)に示す例では、シンボルkを送信するための電界情報は、フィードバック演算により、コンステレーション上でP1からP5に補正されている。ここで、点P5の実数部の値は、-Mより大きく且つMより小さい。また、点P5の虚数部の値も、-Mより大きく且つMより小さい。したがって、モジュロ演算器Modの出力値は、モジュロ演算器Modの入力値と同じである。すなわち、光送信機10は、点P5により表される電界でシンボルkを送信する。
光受信機20は、光送信機10から送信されるシンボルkを受信する。ここで、フィードバック演算による補正成分は、DAC17および伝送路において実質的に相殺される。よって、光受信機20が受信するシンボルkの電界情報は、実質的に点P1で表される。すなわち、光受信機20は、信号点P1においてシンボルkを受信する。
図9(b)に示す例では、シンボルkを送信するための電界情報は、フィードバック演算により、コンステレーション上でP1からP6に補正される。ここで、点P6の実数部の値は、-Mより大きく且つMより小さい。ところが、点P6の虚数部の値は、Mより大きい。この場合は、モジュロ演算器Modは、点P6の虚数部の値から「2M」を減算する。この結果、点P7が得られる。そして、光送信機10は、点P7により表される電界でシンボルkを送信する。
光受信機20は、光送信機10から送信されるシンボルkを受信する。ここで、フィードバック演算による補正成分は、DAC17および伝送路において実質的に相殺される。よって、光受信機20が受信するシンボルkの電界情報は、実質的に点P4で表される。すなわち、光受信機20は、信号点P4においてシンボルkを受信する。
図10(a)に示す例では、シンボルkを送信するための電界情報は、フィードバック演算により、コンステレーション上でP1からP8に補正される。ここで、点P8の実数部の値は、Mより大きい。また、点P6の虚数部の値は、-Mより大きく且つMより小さい。この場合、モジュロ演算器Modは、点P8の実数部の値から「2M」を減算する。この結果、点P9が得られる。そして、光送信機10は、点P9により表される電界でシンボルkを送信する。
光受信機20は、光送信機10から送信されるシンボルkを受信する。ここで、フィードバック演算による補正成分は、DAC17および伝送路において実質的に相殺される。よって、光受信機20が受信するシンボルkの電界情報は、実質的に点P2で表される。すなわち、光受信機20は、信号点P2においてシンボルkを受信する。
図10(b)に示す例では、シンボルkを送信するための電界情報は、フィードバック演算により、コンステレーション上でP1からP10に補正される。ここで、点P10の実数部の値は、Mより大きい。また、点P10の虚数部の値も、Mより大きい。この場合は、モジュロ演算器Modは、点P10の実数部の値から「2M」を減算する。これにより、点P11が得られる。さらに、モジュロ演算器Modは、点P11の虚数部の値から「2M」を減算する。これにより、点P12が得られる。そして、光送信機10は、点P12により表される電界でシンボルkを送信する。
光受信機20は、光送信機10から送信されるシンボルkを受信する。ここで、フィードバック演算による補正成分は、DAC17および伝送路において実質的に相殺される。よって、光受信機20が受信するシンボルkの電界情報は、実質的に点P3で表される。すなわち、光受信機20は、信号点P3においてシンボルkを受信する。
このように、パイロット信号の変調方式がQPSKであり、このパイロット信号の振幅がTHP処理部15のモジュロ振幅と同じであるときは、光受信機20は、信号点P1~P4のいずれかにおいてパイロット信号を受信する。すなわち、光送信機10においてパイロット信号に対してTHP処理が行われる構成であっても、光受信機20は、QPSKの4個のシンボルを識別することでパイロット信号を再生できる。したがって、光送信機10においてパイロット信号に対してTHP処理が行われる構成であっても、回路構成を複雑にすることなくパイロット信号を再生できる。
なお、光送信機10においてモジュロ演算による予符号化が行われるときは、光送信機10において送信シンボルに割り当てられた信号点と光受信機20が検出する受信シンボルの信号点とが異なることがある。例えば、図9(b)に示す例では、光送信機10において送信シンボルに対して信号点P1が割り当てられるが、光受信機20は信号点P4において受信シンボルを検出する。
ただし、変調方式がQPSKであるときは、光送信機において送信シンボルに割り当てられた信号点と光受信機が検出する受信シンボルの信号点とが異なる場合であっても、公知の技術により送信シンボルを再生することは可能である。また、パイロット信号のデータパターンが既知であるときは、変調方式がQPSKでないときであっても、受信ノードにおいて送信シンボルを再生することは可能である。
図11は、光送信機10においてパイロット信号の振幅を設定する構成の一例を示す。なお、光送信機10は、図1には示してないが、振幅決定部31を備える。
振幅決定部31は、変調情報を取得する。ここで、変調情報は、予め振幅決定部31に与えられてもよい。或いは、振幅決定部31は、コンステレーションマッパ13から変調情報を取得してもよい。変調情報は、主信号を変調する変調方式を表す情報およびその変調方式における最大振幅を表す情報を含む。変調方式および最大振幅は、例えば、予め決められている。或いは、変調方式および最大振幅は、ネットワーク管理者から指示されてもよい。なお、変調情報は、最大振幅の代わりに、互いに隣接する信号点間の距離を表す情報を含んでもよい。
振幅決定部31は、変調情報に基づいてモジュロ振幅を決定する。ここで、モジュロ振幅は、主信号の変調方式における最大振幅より大きい値に決定される。ただし、モジュロ振幅は、DAC17の入力範囲を超えないように設定されることが好ましい。
例えば、図12(a)に示すように、変調方式が16QAMであり、コンステレーション上での互いに隣接する信号点間の距離が「2」であるものとする。ここで、送信信号の振幅は、コンステレーションの原点と対応する信号点との間の距離に相当する。また、電界情報の実数部および虚数部それぞれに対して振幅が設定される。この場合、コンステレーションの実数方向において信号点が配置される座標は「-3」「-1」「1」「3」なので、実数部の最大振幅は「3」である。コンステレーションの虚数方向において信号点が配置される座標は「-3」「-1」「1」「3」なので、虚数部の最大振幅も「3」である。したがって、この場合、モジュロ振幅は、「3」よりも大きい値に設定される。一例としては、モジュロ振幅は、互いに隣接する信号点間の距離の整数倍であることが好ましい。図12(b)に示す例では、モジュロ振幅は、互いに隣接する信号点間の距離の2倍である。そして、モジュロ振幅を表す振幅情報は、パイロット信号挿入部14およびTHP処理部15に与えられる。
THP処理部15は、振幅情報に従ってモジュロ演算を実行する。ここで、振幅情報により表されるモジュロ振幅が「M」であるものとする。この場合、モジュロ演算器Modは下記の演算を実行する。
(1)信号の電界の実数部の値がMより大きいときは、その値から2Mを減算する。
(2)信号の電界の実数部の値が-Mより小さいときは、その値に2Mを加算する。
(3)信号の電界の虚数部の値がMより大きいときは、その値から2Mを減算する。
(4)信号の電界の虚数部の値が-Mより小さいときは、その値に2Mを加算する。
(2)信号の電界の実数部の値が-Mより小さいときは、その値に2Mを加算する。
(3)信号の電界の虚数部の値がMより大きいときは、その値から2Mを減算する。
(4)信号の電界の虚数部の値が-Mより小さいときは、その値に2Mを加算する。
パイロット信号挿入部14は、パイロット信号を生成して主信号に挿入する。パイロット信号は、この実施例では、QPSKで送信される。よって、パイロット信号を送信するシンボルは、それぞれ2ビットを伝送する。また、パイロット信号挿入部14は、振幅決定部31から与えられる振幅情報に従って、パイロット信号を送信するためのシンボルを生成する。ここで、振幅情報が表すモジュロ振幅が「M」であるときは、パイロット信号挿入部14は、例えば、下記のマッピングパターンで、パイロット信号を送信するためのシンボルを生成する。
(1)パイロット信号が「11」であるときは、実数部の値をMに設定し、虚数部の値をMに設定する。
(2)パイロット信号が「01」であるときは、実数部の値を-Mに設定し、虚数部の値をMに設定する。
(3)パイロット信号が「00」であるときは、実数部の値を-Mに設定し、虚数部の値を-Mに設定する。
(4)パイロット信号が「10」であるときは、実数部の値をMに設定し、虚数部の値を-Mに設定する。
(2)パイロット信号が「01」であるときは、実数部の値を-Mに設定し、虚数部の値をMに設定する。
(3)パイロット信号が「00」であるときは、実数部の値を-Mに設定し、虚数部の値を-Mに設定する。
(4)パイロット信号が「10」であるときは、実数部の値をMに設定し、虚数部の値を-Mに設定する。
このように、パイロット信号の振幅は、モジュロ演算の振幅と同じである。なお、パイロット信号のマッピングパターンは、上述の実施例に限定されるものではない。
図13は、光送信機10の処理の一例を示すフローチャートである。ただし、このフローチャートは、光送信機10の処理の一部のみを示している。具体的には、このフローチャートは、図11に示す振幅決定部31、コンステレーションマッパ13、パイロット信号挿入部14、およびTHP処理部15の処理を示す。
S1において、振幅決定部31は、主信号の変調方式に対応する最大振幅に基づいてモジュロ振幅を決定する。モジュロ振幅は、例えば、主信号の変調方式に対応する最大振幅より大きく、且つ、DAC17の入力範囲を超えないように決定される。S2において、コンステレーションマッパ13は、指定された変調方式に従って、主信号をコンステレーション上の対応する信号点にマッピングする。S3において、パイロット信号挿入部14は、パイロット信号を生成して主信号に挿入する。このとき、パイロット信号の振幅は、モジュロ振幅と同じである。S4において、THP処理部15は、送信信号(パイロット信号が挿入された主信号)に対してフィードバック等化を行う。また、THP処理部15は、フィードバック等化により得られる信号がモジュロ振幅の範囲を超えているときに、モジュロ演算を実行する。この後、光送信機10は、THP処理部15により生成される信号を受信ノードに送信する。
なお、誤り訂正エンコーダ12、コンステレーションマッパ13、パイロット信号挿入部14、THP処理部15、および振幅決定部31は、例えば、プロセッサおよびメモリを含むプロセッサシステムまたはDSP(Digital Signal Processor)で実現してもよい。また、誤り訂正エンコーダ12、コンステレーションマッパ13、パイロット信号挿入部14、THP処理部15、および振幅決定部31は、ハードウェア回路で実現してもよい。或いは、誤り訂正エンコーダ12、コンステレーションマッパ13、パイロット信号挿入部14、THP処理部15、および振幅決定部31は、ソフトウェアおよびハードウェア回路の組合せで実現してもよい。
図14は、光受信機20においてパイロット信号を利用して主信号の歪を補償する方法の一例を示す。この実施例では、適応イコライザ43がパイロット信号を利用して残留歪を補償し、位相補償部44がパイロット信号を利用して位相雑音を補償する。
パイロット抽出部51は、分散補償部41の出力信号からパイロット信号を抽出する。すなわち、パイロット抽出部51は、パイロット信号の電界情報を取得する。タップ係数算出部52は、パイロット抽出部51により取得される電界情報に基づいて、適応イコライザ43に設定すべきタップ係数を計算する。適応イコライザ43は、FIRフィルタ等のデジタルフィルタで構成される。この場合、タップ係数算出部52は、このデジタルフィルタの各タップに設定すべきタップ係数を計算する。タップ係数は、たとえば、CMA(Constant Modulus Algorithm)またはLMS(Least Square Mean)アルゴリズムで計算される。なお、タップ係数算出部52は、例えば、定期的にタップ係数を計算してもよい。この場合、適応イコライザ43が使用するタップ係数は、常に、最新の値に更新される。
パイロット抽出部53は、適応イコライザ43の出力信号からパイロット信号を抽出する。すなわち、パイロット抽出部53は、歪が補償されたパイロット信号の電界情報を取得する。位相雑音推定部54は、パイロット抽出部53により取得される電界情報に基づいて位相雑音を推定する。このとき、位相雑音推定部54は、Viterbi-Viterbiアルゴリズムで位相雑音を推定してもよい。そして、位相補償部44は、主信号において、位相雑音推定部54により推定された位相雑音を補償する。
10 光送信機
13 コンステレーションマッパ
14 パイロット信号挿入部
15 THP処理部
17 D/A変換器(DAC)
18 送信回路
20 光受信機
24 歪補償部
25 THPデマッパ
31 振幅決定部
13 コンステレーションマッパ
14 パイロット信号挿入部
15 THP処理部
17 D/A変換器(DAC)
18 送信回路
20 光受信機
24 歪補償部
25 THPデマッパ
31 振幅決定部
Claims (5)
- 第1の信号を変調して第1の変調信号を生成する変調部と、
前記第1の変調信号の振幅よりも大きいモジュロ振幅を決定する振幅決定部と、
前記第1の変調信号に第2の変調信号を挿入して送信信号を生成する挿入部と、
前記送信信号の各シンボルを1または複数の直前のシンボルの振幅に応じて補正して予等化信号を生成する補正部と、
前記予等化信号に対して前記モジュロ振幅に基づくモジュロ演算を実行するモジュロ演算器と、
前記モジュロ演算器の出力信号に基づいて変調光信号を生成して受信ノードに送信する送信回路と、を備え、
前記第2の変調信号の振幅は、前記モジュロ振幅と同じである
ことを特徴とする光送信機。 - 前記モジュロ演算器は、前記予等化信号の振幅が前記モジュロ振幅より大きいときに、前記予等化信号の振幅が前記モジュロ振幅より小さくなるように、前記予等化信号に対してモジュロ演算を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第2の変調信号は、各シンボルがコンステレーション上の第1の信号点、第2の信号点、第3の信号点、または第4の信号点に割り当てられるQPSK信号であり、
前記モジュロ振幅がMであるときに、
前記第1の信号点の実数部の値および虚数部の値はそれぞれMおよびMであり、
前記第2の信号点の実数部の値および虚数部の値はそれぞれ-MおよびMであり、
前記第3の信号点の実数部の値および虚数部の値はそれぞれ-Mおよび-Mであり、
前記第4の信号点の実数部の値および虚数部の値はそれぞれMおよび-Mである
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第1の変調信号は16QAM信号であり、
前記モジュロ振幅は、コンステレーション上で16QAMの互いに隣接する信号点の間の距離の2倍である
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記モジュロ演算器の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器をさらに備え、
前記送信回路は、前記D/A変換器の出力信号に基づいて前記変調光信号を生成する構成であり、
前記モジュロ振幅は、前記D/A変換器の入力範囲を超えないように設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022165969A JP2024058713A (ja) | 2022-10-17 | 2022-10-17 | 光送信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022165969A JP2024058713A (ja) | 2022-10-17 | 2022-10-17 | 光送信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024058713A true JP2024058713A (ja) | 2024-04-30 |
Family
ID=90826747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022165969A Pending JP2024058713A (ja) | 2022-10-17 | 2022-10-17 | 光送信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024058713A (ja) |
-
2022
- 2022-10-17 JP JP2022165969A patent/JP2024058713A/ja active Pending
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