JP2024058611A - それぞれがラウドスピーカおよびマイクロホンを備えるネットワーク化電子デバイス間の距離を決定するための、システムと方法 - Google Patents
それぞれがラウドスピーカおよびマイクロホンを備えるネットワーク化電子デバイス間の距離を決定するための、システムと方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定する方法を提供する。【解決手段】第1の周波数を有しているとともに、第1の周波数よりも高い第1の搬送波周波数を有する第1の搬送波で搬送される第1の測定波を含む第1の音声信号が、第1のデバイスによって放出される。第2のデバイスは第1の音声信号を受信する。第2のデバイスは、第1の周波数を有しているとともに、第1の搬送波周波数とは異なる第2の搬送波周波数を有する第2の搬送波で搬送される第2の測定波を含む第2の音声信号を定める。第2の測定波の位相は、第2のデバイス上で第1の測定波の反射をシミュレートするように設定される。第2の音声信号は第2のデバイスによって放出される。第2の音声信号は第1のデバイスによって受信される。第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離は、放出された第1の測定波と受信された第2の測定波間の位相シフトに基づき算出される。【選択図】図3
Description
本発明は、ネットワーク化電子デバイス間の距離を決定することに関する。特に本発明は、ネットワーク化電子デバイスのラウドスピーカおよびマイクロホンを用いてネットワーク化電子デバイスが放出かつ受信する音の特性を使用して、このような距離を決定することに関する。
多くの用途では、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定する必要がある。例えば、巻き尺、レーザを用いる距離計、またはソナーを使用するなど、様々な方法を使用して距離の測定を行うことが知られている。これらの様々な方法には長所と短所がある。
本発明の発明者らは、特に建物内に取り付けられたデバイスシステムのデバイス間の距離を決定する場合に、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定するさらなる方法が必要であることを認識している。
上記に鑑みて、本発明の目的は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定する方法を提供することである。
第1の態様によれば、第1のネットワーク化電子デバイスと第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を決定するための方法が提供される。第1のネットワーク化電子デバイスは、第1のラウドスピーカおよび第1のマイクロホンを有する。第2のネットワーク化電子デバイスは、第2のラウドスピーカおよび第2のマイクロホンを有する。本方法は、第1のラウドスピーカを使用して第1の音声信号を放出することを含む。第1の音声信号は、第1の周波数を有しているとともに、第1の搬送波周波数を有する第1の搬送波で搬送される第1の測定波を含む。第1の搬送波周波数は、第1の周波数よりも高い。本方法は、第2のマイクロホンを使用して第1の音声信号を受信することをさらに含む。本方法は、第2の電子デバイスにおいて第2の音声信号を定めることをさらに含む。第2の音声信号は、第2の搬送波で搬送される第2の測定波を含む。第2の測定波は、第1の測定波と同じ周波数である。そのため、第2の測定波は第1の周波数を有する。第2の搬送波は、第1の搬送波周波数とは異なる第2の搬送波周波数を有する。第2の測定波の位相は、第2のネットワーク化電子デバイス上で第1の測定波の反射をシミュレートするように設定される。本方法は、第2のラウドスピーカを使用して第2の音声信号を放出することをさらに含む。本方法は、第1のマイクロホンを使用して第2の音声信号を受信することをさらに含む。本方法は、放出された第1の測定波と受信された第2の測定波との間の位相シフトに基づき、第1のネットワーク化電子デバイスと第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を算出することをさらに含む。
上記に沿って、本発明者らは、音声の特性を使用することによって、それぞれにラウドスピーカおよびマイクロホンが備え付けられた2つのデバイス間の距離を決定することができることを認識している。これは、音声をベースとする搬送波で搬送される、低周波数の周期測定波の位相シフトを確認することによって行われる。低周波数の周期測定波は、20Hz未満の場合もある。距離を1m~50mの範囲で決定するには、測定波の周波数は3~160Hzである必要がある。その理由として、測定波の波長は、2つのデバイス間の距離の半分よりも長い必要があるためである。大半のラウドスピーカは、このように周波数の低い波を再現することができない。搬送波の放出を使用することによって、上記で論じられるような周波数の低い測定波が提供される。
第1および第2の搬送波は、200~20000Hzの範囲内の搬送波周波数を有し得る。
第2の音声信号を定めることは、第2の測定波の位相を、第2のマイクロホンが受信した第1の音声信号の第1の測定波の位相と同じになるように設定することを含み得る。
第2の測定波の位相を設定することは、受信された第1の測定波の位相を決定するために、第2のネットワーク化電子デバイスにおいて第1の音声信号を分析する回路の処理時間に基づき、第2の測定波の位相を決定することを含み得る。
第2の音声信号を定め、かつ放出することは、候補となる第2の音声信号を放出すること、受信された第1の測定波の位相と、候補となる第2の音声信号の第2の測定波の位相とが一致するまで、第2のマイクロホンで聴取しながら候補となる第2の音声信号の第2の測定波の位相をシフトさせること、および、受信された第1の測定波の位相と、候補となる第2の音声信号の第2の測定波の位相とが一致した後、位相の一致した第2の音声信号を放出することを含み得る。
第2の態様によれば、第1のネットワーク化電子デバイスと第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を決定するためのシステムが提供される。本システムは、第1のラウドスピーカおよび第1のマイクロホンを有する第1のネットワーク化電子デバイスと、第2のラウドスピーカおよび第2のマイクロホンを有する第2のネットワーク化電子デバイスとを備える。第1のネットワーク化電子デバイスは、第1の周波数を有しているとともに、第1の周波数よりも高い第1の搬送波周波数を有する第1の搬送波で搬送される第1の測定波を含む第1の音声信号を定め、かつ第1のラウドスピーカを駆動させて第1の音声信号を放出するように構成された第1の回路をさらに備える。第2のネットワーク化電子デバイスは、第2のマイクロホンによる登録後に第1の音声信号を分析するように、第1の周波数を有しているとともに第1の周波数よりも高く第1の搬送周波数とは異なる第2の搬送波周波数を有する第2の搬送波で搬送される第2の測定波であって、その位相が第2のネットワーク化電子デバイス上で第1の音声信号の第1の測定波の反射をシミュレートするように設定される第2の測定波を含む第2の音声信号を定めるように、かつ、第2のラウドスピーカを駆動させて第2の音声信号を放出するように構成された第2の回路をさらに備える。第1のネットワーク化電子デバイスの第1の回路はさらに、第1のマイクロホンによる登録後に第2の音声信号を分析し、放出された第1の測定波と受信された第2の測定波との間の位相シフトを決定し、かつ、決定された位相シフトに基づき第1のネットワーク化電子デバイスと第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を算出するように構成される。
上述された本方法の特徴は、適用可能な場合にはこの第2の態様にも同様に適用される。過度の繰り返しを避けるべく、上記を参照されたい。
さらなる適用範囲は、後述される詳細な説明から明白となるであろう。しかし、詳細な説明および特定の例は、単なる例示として提供されることを理解されたい。
本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態の説明のみを目的としており、限定を意図したものではないことを理解されたい。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、冠詞「a」、「an」、「the」、および「前記(said)」は、文脈上別途明確に指示されていない限り、1つまたは複数の要素が存在することを意味すると意図されることに留意されたい。このため、例えば「ユニット(a unit)」または「当該ユニット(the unit)」に対する言及は、いくつかのデバイスなどを含む場合がある。さらに、「含むこと(comprising)」、「備えること(including)」、「含有すること(containing)」という語、および同様の表現は、他の要素または工程を排除するものではない。
ここで、上記および他の態様を、添付の図面を参照しつつより詳細に記載する。図面は限定的と見なされるべきではなく、その代わりに説明と理解のために使用される。
図に例示されるように、層および領域のサイズは、例示目的のために拡大される場合があり、したがって全体構造を例示するために提供される。同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を指す。
ここで、本発明の現在好ましい実施形態が示される添付の図面を参照しながら、本発明を以下のとおりより詳細に説明する。しかし本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよいとともに、本明細書に明記される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、これらの実施形態は、徹底さと完全性のために、かつ本発明の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。
図1は、建物50内に取り付けられるネットワーク化電子デバイス100のシステム10を例示する。かかるネットワーク化電子デバイスは、図2に概略的に例示される。ネットワーク化電子デバイス100は、それぞれラウドスピーカ110およびマイクロホン120を有する。かかるネットワーク化電子デバイス100の例は、ネットワーク化ラウドスピーカ、ネットワーク化監視カメラ、および/またはネットワーク化アクセス制御デバイスである。ネットワーク化電子デバイス100は、ラウドスピーカ110およびマイクロホン120に加えて、回路130、メモリ140、および通信モジュール150を備えてもよい。通信モジュール150は、ネットワーク化電子デバイス100が接続される通信ネットワークを経由して、データを送信かつ/または受信するように構成される。回路130は、ネットワーク化電子デバイス100の機能と動作に対する全体的な制御を実行するように構成される。回路130は、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、またはマイクロプロセッサなどのプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、ネットワーク化電子デバイス100の機能と動作を実行するために、メモリ140に記憶されたプログラムコードを実行するように構成される。メモリ140は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または別の好適なデバイスのうちの1つまたは複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ140は、長期のデータ記憶用の不揮発性メモリ、およびネットワーク化電子デバイス100用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリを備える場合がある。メモリ140は、データバス160を介して、回路130、ラウドスピーカ110、マイクロホン120、および/または通信モジュール150とデータを交換する場合がある。ネットワーク化電子デバイス100の機能と動作は、ネットワーク化電子デバイス100の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ140)に記憶されて(例えば、プロセッサを使用して)回路130によって実行される、実行可能な論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形で実施される場合がある。さらに、ネットワーク化電子デバイス100の機能と動作は、スタンドアロンのソフトウェアアプリケーションであり得るか、または、ネットワーク化電子デバイス100に関連する追加のタスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を形成し得る。機能と動作は、ネットワーク化電子デバイス100がそれを実行するように構成される方法と考慮され得る。また、機能と動作はソフトウェアで実施され得るが、かかる機能性は、専用のハードウェアもしくはファームウェア、またはハードウェア、ファームウェア、および/もしくはソフトウェアの一部の組合せによって同様に実行され得る。
ネットワーク化電子デバイス100のシステム10の試運転中など一部の用途では、異なるネットワーク化電子デバイス100間の距離が決定されることになる。距離を決定するための種々の方法は、今日では例えば、巻き尺、レーザを用いる距離計、またはソナーとして存在する。しかし、これらはいずれも、建物50に取り付けられている2つのネットワーク化電子デバイス100間の距離を決定するのに最適ではない。
本発明の発明者らは、それぞれにラウドスピーカおよびマイクロホンが備え付けられた2つのネットワーク化電子デバイス100aと100bとの間の距離を決定する際に、音声の特性を使用できることを認識している。ここで、このことについて図3および図4とともに論じる。図3は、2つのネットワーク化電子デバイス100aと100bとの間の距離を決定するための、音声の特性の使用を概略的に例示しており、図4は、第1の電子デバイス100aと第2の電子デバイス100bとの間の距離を決定するための方法についてのブロック図である。
第1のネットワーク化電子デバイス100aは、そのラウドスピーカによって、第1の周波数を有しているとともに第1の搬送波周波数を有する第1の搬送波320で搬送される第1の測定波310を含む、第1の音声信号300を放出S402するように命じられる。第1の音声信号300は、図3の「前向き経路」に沿って例示される。
第2のネットワーク化電子デバイス100bは、第1の音声信号300の可聴範囲内で、そのマイクロホンによって第1の音声信号300を聴取するように設定される。したがって、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、第1の音声信号を受信S404するように設定される。
第1の音声信号300の受信後、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、そのラウドスピーカによって、第2の測定波360を有する第2の音声信号350を放出S406するように設定される。第2の測定波360は、第1の測定波310と同じ第1の周波数を有するが、第1の搬送波周波数とは異なる第2の搬送波周波数を有する第2の搬送波370で搬送される。第2の音声信号350は、図3の「後向き経路」に沿って例示される。第1の搬送波周波数とは異なる第2の搬送波周波数を使用することにより、第2の音声信号350は、他の構造体からの第1の音声信号300のエコーと区別され得る。
さらに、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、第2のネットワーク化電子デバイス100b上で第1の測定波310の反射をシミュレートするよう第2の測定波360の位相をシフトさせるように、設定される。すなわち、第2の測定波360の位相は、第2のネットワーク化電子デバイス100bにおいて第1の測定波320の位相と同じとなるように設定されることになる。したがって、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、第2の測定波360の位相が第2のネットワーク化電子デバイス100b上で第1の測定波310の反射をシミュレートするよう設定されるように、第2の音声信号350を定めるように設定される。第2の音声信号350は、第2のネットワーク化電子デバイス100bの回路を使用して定められてもよい。したがって、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、着信する第1の音声信号300の第1の測定波310と同じ位相を有する第2の測定波360を含む、第2の音声信号350により応答するように設定される。すなわち、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、第1の測定波310の反射をシミュレートするように設定される。しかし、シミュレートされた反射を他の構造体上での実際の反射と区別するために、第2のネットワーク化電子デバイス100bは、第1の音声信号300の搬送波周波数とは異なる搬送波周波数を有する第2の搬送波370で第2の測定波360を搬送するように設定される。換言すると、第2の音声信号350を定めることは、第2の測定波360の位相を、第2のネットワーク化電子デバイス100bの第2のマイクロホンが受信した第1の音声信号300の第1の測定波310の位相と同じになるように設定することを含む。第2の測定波360の位相を設定することは、受信された第1の測定波310の位相を決定するために、第2のネットワーク化電子デバイス100bにおいて第1の音声信号300を分析する回路の処理時間に基づき、第2の測定波360の位相を決定することを含み得る。そうすることで、第2の測定波360の位相を、受信された第1の測定波310の位相とタイミングを合わせることができる。代替的に、または組合せにおいて、第2の音声信号350を定めること、及び第2の音声信号350を放出することは、i)候補となる第2の音声信号を放出すること、ii)受信された第1の測定波310の位相と、候補となる第2の音声信号の第2の測定波の位相とが一致するまで、第2のネットワーク化電子デバイス100bの第2のマイクロホンで聴取しながら候補となる第2の音声信号の第2の測定波の位相をシフトさせること、および、iii)受信された第1の測定波310の位相と、候補となる第2の音声信号の第2の測定波の位相とが一致した後、位相の一致した第2の音声信号350を放出することを含み得る。
次いで、第1のネットワーク化電子デバイス100aは、そのマイクロホン120aによって第2の音声信号350を聴取するように設定される。したがって、第1のネットワーク化電子デバイス100aは、第2の音声信号を受信S408するように設定される。
次いで、第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離を、第1のネットワーク化電子デバイス100aにおいて放出された第1の測定波310と、第1のネットワーク化電子デバイス100aにおいて受信された第2の測定波360との間にある位相シフトに基づき決定することができる。この理由として、このような位相シフトは、第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離に左右されるためである。第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離Dは、
として表すことができ、式中、ΔΦは、[ラジアンで表される]位相シフトであり、λは、
として定められる測定波の波長であり、この式中、fは、測定波310と360の周波数、すなわち上記で論じた第1の周波数である。これは、第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離が波長の半分以内であるという仮定の下にある。したがって、第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離Dは、放出された第1の測定波310と受信された第2の測定波360との間の位相シフトに基づき算出S410される。算出S410は、好ましくは第1のネットワーク化電子デバイス100aの回路によって行われる。しかし、算出S410は、計算能力を有するとともに第1のネットワーク化電子デバイス100aに接続されている他のあらゆるデバイスにおいて行うことができ、その結果、位相シフト、またはその位相シフトを算出するための情報が、このデバイスに通信され得る。
として表すことができ、式中、ΔΦは、[ラジアンで表される]位相シフトであり、λは、
として定められる測定波の波長であり、この式中、fは、測定波310と360の周波数、すなわち上記で論じた第1の周波数である。これは、第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離が波長の半分以内であるという仮定の下にある。したがって、第1のネットワーク化電子デバイス100aと第2のネットワーク化電子デバイス100bとの間の距離Dは、放出された第1の測定波310と受信された第2の測定波360との間の位相シフトに基づき算出S410される。算出S410は、好ましくは第1のネットワーク化電子デバイス100aの回路によって行われる。しかし、算出S410は、計算能力を有するとともに第1のネットワーク化電子デバイス100aに接続されている他のあらゆるデバイスにおいて行うことができ、その結果、位相シフト、またはその位相シフトを算出するための情報が、このデバイスに通信され得る。
測定が求められる距離に対する作業可能範囲が1m~50mの間であると仮定すると、第1の周波数は160Hz~3.3Hzの範囲内になければならない。第1の搬送波320および第2の搬送波370の周波数は、第1の周波数よりも高くなければならいため、典型的には200Hzを超える。第1の搬送波320および第2の搬送波370の周波数の上限は、典型的に20000Hzである。上述したように、第1の搬送波320および第2の搬送波370は、異なる搬送波周波数を有するように設定される。異なる搬送波320および搬送波370の周波数に対して異なる搬送波周波数を使用することにより、第2の音声信号350は、建物内で他の構造体からの第1の音声信号300のエコーと区別され得る。さらに、ネットワーク化電子デバイス100の同一性は、特定の搬送波周波数を特定のネットワーク化電子デバイスに割り当てることによって符号化することができる。典型的に、第1の音声信号300および第2の音声信号350は、正弦波で振幅を変調された信号である。しかし、搬送波によって搬送可能なあらゆる周期信号が機能することになる。
当業者であれば、本発明が上記で明示的に記載されたものには決して限定されないことを認識する。むしろ、添付の特許請求の範囲内で多くの修正および変形が可能である。
例えば、一部の用途では、第1のネットワーク化電子デバイスと第2のネットワーク化電子デバイスは、ともに建物内に固定して取り付けられる。他の用途では、第1の電子デバイスは、携帯電話などのポータブル電子デバイスであってもよい。
さらに、図面、本開示、および添付の特許請求の範囲を検討することで、当業者であれば特許請求された発明を実施する際に変形形態を理解かつ達成することができる。
Claims (8)
- 第1のラウドスピーカおよび第1のマイクロホンを有する第1のネットワーク化電子デバイスと、第2のラウドスピーカおよび第2のマイクロホンを有する第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を決定するための方法であって、
前記第1のラウドスピーカを使用して、第1の音声信号を放出することであって、前記第1の音声信号が、第1の周波数を有しているとともに、前記第1の周波数よりも高い第1の搬送波周波数を有する第1の搬送波で搬送される第1の測定波を含み、前記第1の音声信号が正弦波で振幅を変調される、第1の音声信号を放出すること、
前記第2のマイクロホンを使用して前記第1の音声信号を受信すること、
前記第2のネットワーク化電子デバイスにおいて、第2の音声信号を定めることであって、前記第2の音声信号が、前記第1の周波数を有しているとともに、前記第1の搬送波周波数とは異なる第2の搬送波周波数を有する第2の搬送波で搬送される第2の測定波を含み、前記第2の音声信号が正弦波で振幅を変調され、前記第2の音声信号を定めることが、前記第2の測定波の位相を、前記第2のマイクロホンが受信した前記第1の音声信号の前記第1の測定波の位相と同じになるよう設定することを含み、それによって前記第2の測定波の位相が、前記第2のネットワーク化電子デバイス上で前記第1の測定波の反射をシミュレートするように設定される、第2の音声信号を定めること、
前記第2のラウドスピーカを使用して前記第2の音声信号を放出すること、
前記第1のマイクロホンを使用して前記第2の音声信号を受信すること、ならびに
放出された前記第1の測定波と受信された前記第2の測定波との間の位相シフトに基づき、前記第1のネットワーク化電子デバイスと前記第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を算出すること
を含む方法。 - 前記第1の測定波および前記第2の測定波の前記第1の周波数が、3~160Hzの範囲にある、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の搬送波および前記第2の搬送波が、200~20000Hzの範囲内にある搬送波周波数を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の測定波の位相を設定することが、受信された前記第1の測定波の位相を決定するために、前記第2のネットワーク化電子デバイスにおいて前記第1の音声信号を分析する回路の処理時間に基づき、前記第2の測定波の位相を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の音声信号を定めること、及び前記第2の音声信号を放出することが、
候補となる第2の音声信号を放出すること、
受信された前記第1の測定波の位相と、前記候補となる第2の音声信号の前記第2の測定波の位相とが一致するまで、前記第2のマイクロホンで聴取しながら前記候補となる第2の音声信号の前記第2の測定波の位相をシフトさせること、および
受信された前記第1の測定波の位相と、前記候補となる第2の音声信号の前記第2の測定波の位相とが一致した後、位相の一致した前記第2の音声信号を放出すること
を含む、請求項1に記載の方法。 - 第1のネットワーク化電子デバイスと第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を決定するためのシステムであって、
第1のラウドスピーカおよび第1のマイクロホンを有する前記第1のネットワーク化電子デバイスと、
第2のラウドスピーカおよび第2のマイクロホンを有する前記第2のネットワーク化電子デバイスとを備え、
前記第1のネットワーク化電子デバイスが、
第1の周波数を有しているとともに、前記第1の周波数よりも高い第1の搬送波周波数を有する第1の搬送波で搬送される第1の測定波を含む第1の音声信号であって、正弦波で振幅を変調される第1の音声信号を定めること、かつ
前記第1のラウドスピーカを駆動させて前記第1の音声信号を放出すること
を行うように構成された第1の回路をさらに備え、
前記第2のネットワーク化電子デバイスが、
前記第2のマイクロホンによる登録後に前記第1の音声信号を分析すること、
前記第1の周波数を有しているとともに、前記第1の周波数よりも高く前記第1の搬送波周波数とは異なる第2の搬送波周波数を有する第2の搬送波で搬送される第2の測定波(360)を含む第2の音声信号であって、正弦波で振幅を変調される第2の音声信号を定めることであって、前記第2の音声信号を定めることが、前記第2の測定波の位相を、前記第2のマイクロホンが受信した前記第1の音声信号の前記第1の測定波の位相と同じになるよう設定することを含み、それによって前記第2の測定波の位相が、前記第2のネットワーク化電子デバイス上で前記第1の音声信号の前記第1の測定波の反射をシミュレートするように設定される、第2の音声信号を定めること、および
前記第2のラウドスピーカを駆動させて前記第2の音声信号を放出すること
を行うように構成された第2の回路をさらに備え、
前記第1のネットワーク化電子デバイスの前記第1の回路がさらに、
前記第1のマイクロホンによる登録後に前記第2の音声信号を分析すること、
放出された前記第1の測定波と受信された前記第2の測定波との間の位相シフトを決定すること、かつ
決定された前記位相シフトに基づき前記第1のネットワーク化電子デバイスと前記第2のネットワーク化電子デバイスとの間の距離を算出すること
を行うように構成される、システム。 - 前記第1の測定波および前記第2の測定波の前記第1の周波数が、3~160Hzの範囲内にある、請求項6に記載のシステム。
- 前記第1の搬送波および前記第2の搬送波が、200~20000Hzの範囲内にある搬送波周波数を有する、請求項6に記載のシステム。
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EP22201258 | 2022-10-13 |
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