JP2024058014A - 点群復号装置、点群復号方法及びプログラム - Google Patents

点群復号装置、点群復号方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2024058014000001
【課題】符号化の圧縮性能を向上させるる点群復号装置、点群復号方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】点群符号化装置及び点群復号装置を有する点群処理システムにおいて、点群復号装置200は、幾何情報復号部と、ツリー合成部と、近似表面合成部と、幾何情報再構成部と、逆座標変換部と、属性情報復号部と、逆量子化部と、RAHT部と、LoD算出部と、逆リフティング部と、逆色変換部と、フレームバッファとを有する。ツリー合成部は、Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、点群復号装置、点群復号方法及びプログラムに関する。
非特許文献1には、Predictive codingを行う技術が開示されている。
また、非特許文献2では、Predictive cordingにおいて、1つの参照フレームから選出した予測器を用いてインター予測を行う技術が開示されている
G-PCC codec description、ISO/IEC JTC1/SC29/WG7 N00271 G-PCC 2nd Edition codec description、ISO/IEC JTC1/SC29/WG7 N00314
しかしながら、非特許文献1で開示されている技術では、インター予測をしないため、符号化の圧縮性能が損なわれることがあるという問題点があった。
また、非特許文献2で開示されている技術では、参照フレームが1つだけであるため、参照フレーム上の点にノイズが多い場合や遮蔽等による欠損が含まれていた場合に、適切な予測器を選択できず、符号化の圧縮性能が損なわれることがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化の圧縮性能を向上させることができる点群復号装置、点群復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、点群復号装置であって、Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行うツリー合成部を備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、点群復号方法であって、Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行う工程を有することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、点群復号装置として機能させるプログラムであって、前記点群復号装置は、Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行うツリー合成部を備えることを要旨とする。
本発明によれば、符号化の圧縮性能を向上させることができる点群復号装置、点群復号方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、一実施形態に係る点群処理システム10の構成の一例を示す図である。 図2は、一実施形態に係る点群復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。 図3は、一実施形態に係る点群復号装置200の幾何情報復号部2010で受信する符号化データ(ビットストリーム)の構成の一例を示す図である。 図4は、GPS2011のシンタックス構成の一例を示す図である。 図5は、一実施形態に係る点群復号装置200のツリー合成部2020における処理の一例を示すフローチャートである 図6は、ステップS502における処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、フレームバッファ2120における復号済みフレームの格納方法の一例を示す図である。 図8-1は、ステップS504におけるグローバル動き補償の処理の一例を示す図である。 図8-2は、ステップS504におけるグローバル動き補償の処理の一例を示す図である。 図9は、ステップS505におけるスライスデータの復号処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、ステップS905における座標予測の処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、ステップS1002におけるインター予測の処理の一例を示す図である。 図12-1は、ステップS1002におけるインター予測の処理の一例を示す図である。 図12-2は、ステップS1002におけるインター予測の処理の一例を示す図である。 図13-1は、ステップS1004におけるインター予測で求められた予測器へのインデックス付与の処理の一例を示す図である。 図13-2は、ステップS1004におけるインター予測で求められた予測器へのインデックス付与の処理の一例を示す図である。 図13-3は、ステップS1004におけるインター予測で求められた予測器へのインデックス付与の処理の一例を示す図である。 図14は、本実施形態に係る点群符号化装置100の機能ブロックの一例について示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
(第1実施形態)
以下、図1~図14を参照して、本発明の第1実施形態に係る点群処理システム10について説明する。図1は、本実施形態に係る実施形態に係る点群処理システム10を示す図である。
図1に示すように、点群処理システム10は、点群符号化装置100及び点群復号装置200を有する。
点群符号化装置100は、入力点群信号を符号化することによって符号化データ(ビットストリーム)を生成するように構成されている。点群復号装置200は、ビットストリームを復号することによって出力点群信号を生成するように構成されている。
なお、入力点群信号及び出力点群信号は、点群内の各点の位置情報と属性情報とから構成される。属性情報は、例えば、各点の色情報や反射率である。
ここで、かかるビットストリームは、点群符号化装置100から点群復号装置200に対して伝送路を介して送信されてもよい。また、ビットストリームは、記憶媒体に格納された上で、点群符号化装置100から点群復号装置200に提供されてもよい。
(点群復号装置200)
以下、図2を参照して、本実施形態に係る点群復号装置200について説明する。図2は、本実施形態に係る点群復号装置200の機能ブロックの一例について示す図である。
図2に示すように、点群復号装置200は、幾何情報復号部2010と、ツリー合成部2020と、近似表面合成部2030と、幾何情報再構成部2040と、逆座標変換部2050と、属性情報復号部2060と、逆量子化部2070と、RAHT部2080と、LoD算出部2090と、逆リフティング部2100と、逆色変換部2110と、フレームバッファ2120とを有する。
幾何情報復号部2010は、点群符号化装置100から出力されるビットストリームのうち、幾何情報に関するビットストリーム(幾何情報ビットストリーム)を入力とし、シンタックスを復号するように構成されている。
復号処理は、例えば、コンテクスト適応二値算術復号処理である。ここで、例えば、シンタックスは、位置情報の復号処理を制御するための制御データ(フラグやパラメータ)を含む。
ツリー合成部2020は、幾何情報復号部2010によって復号された制御データ及び後述するツリー内のどのノードに点群が存在するかを示すoccupancy codeを入力として、復号対象空間内のどの領域に点が存在するかというツリー情報を生成するように構成されている。
なお、occupancy codeの復号処理をツリー合成部2020内部で行うよう構成されていてもよい。
本処理は、復号対象空間を直方体で区切り、occupancy codeを参照して各直方体内に点が存在するかを判断し、点が存在する直方体を複数の直方体に分割し、occupancy codeを参照するという処理を再帰的に繰り返すことで、ツリー情報を生成することができる。
ここで、かかるoccupancy codeの復号に際して、後述するインター予測を用いてもよい。
本実施形態では、上述の直方体を常に立方体として8分木分割を再帰的に行う「Octree」と呼ばれる手法、及び、8分木分割に加え、4分木分割及び2分木分割を行う「QtBt」と呼ばれる手法を使用することができる。QtBt」を使用するか否かは、制御データとして点群符号化装置100側から伝送される。
或いは、制御データによってPredictive geometry codingを使用するように指定された場合、ツリー合成部2020は、点群符号化装置100において決定した任意のツリー構成に基づいて各点の座標を復号するように構成されている。
近似表面合成部2030は、ツリー合成部2020によって生成されたツリー情報を用いて近似表面情報を生成し、かかる近似表面情報に基づいて点群を復号するように構成されている。
近似表面情報は、例えば、物体の3次元点群データを復号する際等において、点群が物体表面に密に分布しているような場合に、個々の点群を復号するのではなく、点群の存在領域を小さな平面で近似して表現したものである。
具体的には、近似表面合成部2030は、例えば、「Trisoup」と呼ばれる手法で、近似表面情報を生成し、点群を復号することができる。「Trisoup」の具体的な処理例については後述する。また、Lidar等で取得した疎な点群を復号する場合は、本処理を省略することができる。
幾何情報再構成部2040は、ツリー合成部2020によって生成されたツリー情報及び近似表面合成部2030によって生成された近似表面情報を元に、復号対象の点群データの各点の幾何情報(復号処理が仮定している座標系における位置情報)を再構成するように構成されている。
逆座標変換部2050は、幾何情報再構成部2040によって再構成された幾何情報を入力として、復号処理が仮定している座標系から、出力点群信号の座標系に変換を行い、位置情報を出力するように構成されている。
フレームバッファ2120は、幾何情報再構成部2040によって再構成された幾何情報を入力として、参照フレームとして保存するように構成されている。保存した参照フレームは、ツリー合成部2020において時間的に異なるフレームのインター予測を行う場合に、フレームバッファ2130から読み出されて参照フレームとして使用される。
ここで、各フレームに対してどの時刻の参照フレームを用いるかどうかは、例えば、点群符号化装置100からビットストリームとして伝送されてくる制御データに基づいて決定されてもよい。
属性情報復号部2060は、点群符号化装置100から出力されるビットストリームのうち、属性情報に関するビットストリーム(属性情報ビットストリーム)を入力とし、シンタックスを復号するように構成されている。
復号処理は、例えば、コンテクスト適応二値算術復号処理である。ここで、例えば、シンタックスは、属性情報の復号処理を制御するための制御データ(フラグ及びパラメータ)を含む。
また、属性情報復号部2060は、復号したシンタックスから、量子化済み残差情報を復号するように構成されている。
逆量子化部2070は、属性情報復号部2060によって復号された量子化済み残差情報と、属性情報復号部2060によって復号された制御データの一つである量子化パラメータとを元に、逆量子化処理を行い、逆量子化済み残差情報を生成するように構成されている。
逆量子化済み残差情報は、復号対象の点群の特徴に応じて、RAHT部2080及びLoD算出部2090のいずれかに出力される。いずれに出力されるかは、属性情報復号部2060によって復号される制御データによって指定される。
RAHT部2080は、逆量子化部2070によって生成された逆量子化済み残差情報及び幾何情報再構成部2040によって生成された幾何情報を入力とし、RAHT(Region Adaptive Hierarchical Transform)と呼ばれるHaar変換(復号処理においては、逆Haar変換)の一種を用いて、各点の属性情報を復号するように構成されている。RAHTの具体的な処理としては、例えば、非特許文献1に記載の方法を用いることができる。
LoD算出部2090は、幾何情報再構成部2040によって生成された幾何情報を入力とし、LoD(Level of Detail)を生成するように構成されている。
LoDは、ある点の属性情報から、他のある点の属性情報を予測し、予測残差を符号化或いは復号するといった予測符号化を実現するための参照関係(参照する点及び参照される点)を定義するための情報である。
言い換えると、LoDは、幾何情報に含まれる各点を複数のレベルに分類し、下位のレベルに属する点については上位のレベルに属する点の属性情報を用いて属性を符号化或いは復号するといった階層構造を定義した情報である。
LoDの具体的な決定方法としては、例えば、上述の非特許文献1に記載の方法を用いてもよい。
逆リフティング部2100は、LoD算出部2090によって生成されたLoD及び逆量子化部2070によって生成された逆量子化済み残差情報を用いて、LoDで規定した階層構造に基づいて各点の属性情報を復号するように構成されている。逆リフティングの具体的な処理としては、例えば、上述の非特許文献1に記載の方法を用いることができる。
逆色変換部2110は、復号対象の属性情報が色情報であり且つ点群符号化装置100側で色変換が行われていた場合に、RAHT部2080又は逆リフティング部2100から出力される属性情報に逆色変換処理を行うように構成されている。かかる逆色変換処理の実行の有無については、属性情報復号部2060によって復号された制御データによって決定される。
点群復号装置200は、以上の処理により、点群内の各点の属性情報を復号して出力するように構成されている。
(幾何情報復号部2010)
以下、図3~図4を用いて幾何情報復号部2010で復号される制御データについて説明する。
図3は、幾何情報復号部2010で受信する符号化データ(ビットストリーム)の構成の一例である。
第1に、ビットストリームは、GPS2011を含んでいてもよい。GPS2011は、ジオメトリパラメータセットとも呼ばれ、幾何情報の復号に関する制御データの集合である。具体例については後述する。各GPS2011は、複数のGPS2011が存在する場合に個々を識別するためのGPS id情報を少なくとも含む。
第2に、ビットストリームは、GSH2012A/2012Bを含んでいてもよい。GSH2012A/2012Bは、ジオメトリスライスヘッダ或いはジオメトリデータユニットヘッダとも呼ばれ、後述するスライスに対応する制御データの集合である。以降では、スライスという呼称を用いて説明するが、スライスをデータユニットと読み替えることもできる。具体例については後述する。GSH2012A/2012Bは、各GSH2012A/2012Bに対応するGPS2011を指定するためのGPS id情報を少なくとも含む。
第3に、ビットストリームは、GSH2012A/2012Bの次に、スライスデータ2013A/2013Bを含んでいてもよい。スライスデータ2013A/2013Bには、幾何情報を符号化したデータが含まれている。スライスデータ2013A/2013Bの一例としては、後述するoccupancy codeが挙げられる。
以上のように、ビットストリームは、各スライスデータ2013A/2013Bに、1つずつGSH2012A/2012B及びGPS2011が対応する構成となる。
上述のように、GSH2012A/2012Bにて、どのGPS2011を参照するかをGPS id情報で指定するため、複数のスライスデータ2013A/2013Bに対して共通のGPS2011を用いることができる。
言い換えると、GPS2011は、スライスごとに必ずしも伝送する必要がない。例えば、図3のように、GSH2012B及びスライスデータ2013Bの直前では、GPS2011を符号化しないようなビットストリームの構成とすることもできる。
なお、図3の構成は、あくまで一例である。各スライスデータ2013A/2013Bに、GSH2012A/2012B及びGPS2011が対応する構成となっていれば、ビットストリームの構成要素として、上述以外の要素が追加されてもよい。
例えば、図3に示すように、ビットストリームは、シーケンスパラメータセット(SPS)2001を含んでいてもよい。また、同様に、伝送に際して、図3と異なる構成に整形されてもよい。更に、後述する属性情報復号部2060で復号されるビットストリームと合成して単一のビットストリームとして伝送されてもよい。
図4は、GPS2011のシンタックス構成の一例である。
なお、以下で説明するシンタックス名は、あくまで一例である。以下で説明したシンタックスの機能が同様であれば、シンタックス名は異なっていても差し支えない。
GPS2011は、各GPS2011を識別するためのGPS id情報(gps_geom_parameter_set_id)を含んでもよい。
なお、図4のDescriptor欄は、各シンタックスが、どのように符号化されているかを意味している。ue(v)は、符号無し0次指数ゴロム符号であることを意味し、u(1)は、1ビットのフラグであることを意味する。
GPS2011は、ツリー合成部2020でインター予測を行うか否かを制御するフラグ(interprediction_enabled_flag)を含んでもよい。
例えば、interprediction_enabled_flagの値が「0」の場合は、インター予測を行わないと定義し、interprediction_enabled_flagの値が「1」の場合は、インター予測を行うと定義してもよい。
なお、interprediction_enabled_flagは、GPS2011ではなくSPS2001に含んでいてもよい。
GPS2011は、ツリー合成部2020でツリータイプを制御するためのフラグ(geom_tree_type)を含んでもよい。例えば、geom_tree_typeの値が「1」の場合は、Predicitive codingを使用すると定義し、geom_tree_typeの値が「0」の場合は、Predicitive codingを使用しないように定義されていてもよい。
なお、geom_tree_typeが、GPS2011ではなくSPS2001に含んでいてもよい。
GPS2011は、ツリー合成部2020で、Angularモードとして処理を行うかどうかを制御するためのフラグ(geom_angular_enabled)を含んでもよい。
例えば、geom_angular_enabledの値が「1」の場合は、AngularモードとしてPredictive codingを行うと定義し、geom_angular_enabledの値が「0」の場合は、AngularモードとしてPredictive codingを行わないように定義されていてもよい。
なお、geom_angular_enabledが、GPS2011ではなくSPS2001に含んでいてもよい。
GPS2011は、ツリー合成部2020でインター予測の参照フレームの数を制御するフラグ(reference_mode_flag)を含んでもよい。
例えば、reference_mode_flagの値が「0」の場合は、参照フレームの数は1と定義し、reference_mode_flagの値が「1」の場合は、参照フレームの数は2と定義してもよい。
なお、reference_mode_flagが、GPS2011ではなくSPS2001に含んでいてもよい。
GPS2011は、ツリー合成部2020のインター予測で使用する参照フレームを規定するシンタックス(reference_id)を含んでいてもよい。
例えば、reference_idはフレームバッファ2120に含まれるフレームのうち参照フレームとして使用するフレームを示すインデックス番号として表現されていてもよい。インデックス番号は、reference_mode_flagで規定される参照フレームの数と同数が含まれるように構成してもよい。
なお、reference_idが、GPS2011ではなくSPS2001に含んでいてもよい。
reference_idの代わりに、現在のフレームの直前に処理されたフレームから、reference_mode_flagで規定される数のフレームを参照フレームとして選択してもよい。
GPS2011は、ツリー合成部2020でインター予測のためにグローバル動き補償を行うか否かを制御するフラグ(global_motion_enabled_flag)を含んでもよい。
例えば、global_motion_enabled_flagの値が「0」の場合は、グローバル動き補償を行わないと定義し、global_motion_enabled_flagの値が「1」の場合は、グローバル動き補償を行うと定義してもよい。
グローバル動き補償を行う場合、各スライスデータには、グローバル動きベクターが含まれていてもよい。
なお、global_motion_enabled_flagは、GPS2011ではなくSPS2001に含んでいてもよい。
(ツリー合成部2020)
以下、図5~図13を用いてツリー合成部2020の処理について説明する。図5は、ツリー合成部2020における処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下では「Predictive geometry coding」を使用してツリーを合成する場合の例について説明する。
なお、「Predictive cording」の代わりに「Predictive geometry」、「Predictive geometry coding」、「Predictive tree」等の呼称が用いられる場合もある。
図5に示すように、ステップS501において、ツリー合成部2020は、interprediction_enabled_flagの値に基づき、インター予測を使用するかどうかを判定する。
ツリー合成部2020は、インター予測を使用すると判定した場合、ステップS502へ進み、インター予測を使用しないと判定した場合、ステップS505へ進む。
ステップS502において、ツリー合成部2020は、reference_mode_flagの値に基づく数の参照フレームを取得する。ステップS502の具体的な処理は、後述する。ツリー合成部2020は、参照フレームを取得した後、ステップS503に進む。
ステップS503において、ツリー合成部2020は、global_motion_enabled_flagに基づき、グローバル動き補償を行うかどうかを判定する。
ツリー合成部2020は、グローバル動き補償を行うと判定した場合、ステップS504へ進み、グローバル動き補償を行わないと判定した場合、ステップS505へ進む。
ステップS504において、ツリー合成部2020は、ステップS502で取得した参照フレームに対してグローバル動き補償を行う。ステップS504の具体的な処理は、後述する。ツリー合成部2020は、グローバル動き補償を行った後、ステップS505に進む。
ステップS505において、ツリー合成部2020は、スライスデータの復号を行う。ステップS505の具体的な処理は、後述する。ツリー合成部2020は、スライスデータを復号した後、ステップS506へ進む。
ステップS506において、ツリー合成部2020は、処理を終了する。なお、ステップS503及びステップS504の処理、つまり、グローバル動き補償の判定及び実行は、ステップS505のスライスデータの復号処理の中で行われてもよい。
図6は、ステップS502における処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS601において、ツリー合成部2020は、reference_idで規定される参照フレームIDリストが空かどうか判定する。
ツリー合成部2020は、参照フレームIDリストが空であると判定した場合、ステップS605に進み、参照フレームIDリストが空でないと判定した場合、ステップS602に進む。
ステップS602において、ツリー合成部2020は、参照フレームIDリストの先頭の要素を取り出し参照フレームIDとしてセットする。ツリー合成部2020は、参照フレームIDのセットが完了した後、ステップS603に進む。
ステップS603において、ツリー合成部2020は、フレームバッファ2120から参照フレームIDに基づき参照フレームを選択する。フレームバッファ2120における復号済みフレームの格納方法については、後述する。ツリー合成部2020は、参照フレームを選択した後、ステップS604に進む。
ステップS604において、ツリー合成部2020は、選択した参照フレームを参照フレームリストに追加する。ツリー合成部2020は、参照フレームリストへの追加が完了した後、ステップS601へ進む。
ステップS605において、ツリー合成部2020は、ステップS502の処理を終了する。
以上のように、ツリー合成部2020は、Predictive cordingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行うよう構成されていてもよい。これにより、インター予測の性能が向上できる。
図7は、フレームバッファ2120における復号済みフレームの格納方法の一例を示す図である。
フレームバッファ2120には、以前に復号されたフレームがリストとして記憶されているとしてもよい。
フレームの復号は、時刻t、時刻t+1、…と時系列順に行われているとしてもよく、復号されたフレームは、フレームバッファ2120のリストの先頭から順に追加されるとしてもよい。
かかるリスト内では、先頭から順にIndex(インデックス)が振られているとしてもよい。
リストの長さには、最大数の制限が設けられており、最大数を超えた場合には、リストの末尾の要素から削除されるとしてもよい。
復号されたフレームのフレームバッファ2120への追加は、全フレームで行われなくともよく、規定の数のフレームの復号が完了する毎に、1或いは規定の数のフレームが追加されるとしてもよい。
以上のように、フレームバッファ2120は、復号されたフレームを最近復号されたものから順に複数保持し、保持できる最大数を超えた場合に古いフレームを棄却するように構成されてもよい。 これにより、メモリの使用量を抑えながらインター予測で複数の参照フレームを利用することができる。
図8は、ステップS504におけるグローバル動き補償の処理の一例を示す図である。
ここで、グローバル動き補償は、フレームごとの大域的な位置ずれを補正する処理である。
ステップS504において、ツリー合成部2020は、幾何情報復号部2010によって復号されたグローバル動きベクターを用いて、ステップS502で取得した参照フレームと処理対象フレームとの間の大域的な位置ずれを解消するように参照フレームを補正する。
例えば、ツリー合成部2020は、参照フレームの全ての座標に対応するグローバル動きベクターを足してもよい。
参照フレームが、複数ある場合、ツリー合成部2020は、補正の方法として、例えば、図8-1に示す方法、或いは、図8-2に示す方法を用いてもよい。
図8-1に示す方法は、複数の参照フレーム1、2のそれぞれに対して、処理対象フレームに対するグローバル動きベクター1、2を足す方法である。これにより、複数の参照フレームにグローバル動き補償を適用することができる。
図8-2に示す方法は、参照フレーム1に対しては、処理対象フレームに対するグローバル動きベクター1を足し、参照フレーム2に対しては、グローバル動きベクター1と、参照フレーム2の参照フレーム1に対するグローバル動きベクター2とを足す方法である。これにより、グローバル動きベクターの伝送時のデータ量を抑えながら複数の参照フレームにグローバル動き補償を適用することができる。
図8-2に示す方法では、先頭の参照フレーム(参照フレーム1)の処理対象フレームに対するグローバル動きベクター1について保持され、後続の処理において再利用されてもよい 。これにより、グローバル動きベクターの伝送時のデータ量を抑えることができる。
例えば、処理対象が、後続のフレームに移り、処理対象フレーム及び参照フレーム1が、それぞれ参照フレーム1及び参照フレーム2として選択されるとき、グローバル動きベクター1は、グローバル動きベクター2として再利用されてもよい。
なお、図8-1に示す方法及び図8-2に示す方法を採る場合、グローバル動きベクターは、どの参照フレームに対応するかを示すIndex等を含んでいてもよい。
図9は、ステップS505におけるスライスデータの復号処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップS901において、ツリー合成部2020は、スライスデータに対応する予測木の構築を行う。
スライスデータには、予測木の各ノードの子ノードの数が深さ優先順に並んだリストが含まれていてもよい。予測木を構築する方法としては、ルートノードから開始して、深さ優先順で、各ノードに、上述のリストで指定された数の子ノードを追加する方法を採ってもよい。
ツリー合成部2020は、予測木の構築を完了した後、ステップS902へ進む。
ステップS902において、ツリー合成部2020は、予測木の全ノードの処理が完了したかどうかを判定する。
ツリー合成部2020は、予測木の全ノードの処理が完了していると判定した場合、ステップS907へ進み、予測木の全ノードの処理が完了していないと判定した場合、ステップS903へ進む。
ステップS903において、ツリー合成部2020は、予測木から処理対象ノードを選択する。
ツリー合成部2020は、予測木のノードの処理順序として、ルートノードから開始して深さ優先順としてもよく、直前に処理したノードの次のノードを処理対象ノードとして選択してもよい。
ツリー合成部2020は、処理対象ノードの選択が完了した後、ステップS904へ進む。
ステップS904において、ツリー合成部2020は、処理対象ノードに対応する点の座標の予測残差を復号する。
スライスデータには、予測木の各ノードの予測残差が深さ優先順に並んだリストが含まれていてもよい。
ツリー合成部2020は、処理対象ノードの予測残差の復号が完了した後、ステップS905へ進む。
ステップS905において、ツリー合成部2020は、処理対象ノードに対応する点の座標を予測する。座標予測の具体的な方法は、後述する。ツリー合成部2020は、座標予測が完了した後、ステップS906へ進む。
ステップS906において、ツリー合成部2020は、処理対象ノードに対応する点の座標を再構成する。ツリー合成部2020は、点の座標について、ステップS904において復号された残差と、ステップS905において予測された座標の和によって求めてもよい。
ツリー合成部2020は、Angularモードが使用されている場合は、予測残差及び予測座標が球面座標系に基づく値であることを考慮し、非特許文献1及び2に記載の方法で、座標の再構成を行ってもよい。
ツリー合成部2020は、Angularモードが使用されている場合は、非特許文献1及び2に記載の方法で、再構成された座標を球面座標系から直交座標系へ変換してもよい。
ツリー合成部2020は、座標の再構成が完了した後、ステップ902へ進む。
ステップS907において、ツリー合成部2020は、ステップS505の処理を終了する。
図10は、ステップS905における座標予測の処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、ステップS1001において、ツリー合成部2020は、interprediction_enabled_flagに基づき、インター予測を行うかどうかを判定する。
ツリー合成部2020は、インター予測を行うと判定した場合、ステップS1002へ進み、インター予測を行わないと判定した場合、ステップS1003へ進む。
ステップS1002において、ツリー合成部2020は、参照フレームのノードの座標に基づき、処理対象ノードの座標を予測するインター予測を行う。ここで、予測に利用されるノードは、予測器と呼ばれる。予測器は、複数あってもよい。インター予測の具体的な方法は、後述する。
ツリー合成部2020は、インター予測が完了した後、ステップS1004へ進む。
ステップS1003において、ツリー合成部2020は、処理対象ノードの親ノードの点に基づき、処理対象ノードの座標を予測するイントラ予測を行う。予測に利用されるノードは、予測器と呼ばれる。予測器は、複数あってもよい。イントラ予測の方法としては、非特許文献1及び2と同様の方法を用いてもよい。
ツリー合成部2020は、イントラ予測が完了した後、ステップS1004へ進む。
ステップS1004において、ツリー合成部2020は、インター予測或いはイントラ予測において求めた予測器に、インデックスを付与する。イントラ予測において求めた予測器へのインデックス付与の方法としては、非特許文献1及び2と同様の方法を用いてもよい。インター予測において求めた予測器へのインデックス付与の具体的な方法は、後述する。
なお、ツリー合成部2020は、予測器が1つしかない場合、ステップS1004の処理はスキップしてもよい。
ツリー合成部2020は、予測器へのインデックス付与が完了した後、ステップS1005へ進む。
ステップS1005において、ツリー合成部2020は、使用する予測器を選択する。
ここで、ツリー合成部2020は、予測器が1つしかない場合、その予測器を選択してもよい。
一方、予測器が複数ある場合、スライスデータに予測器のインデックスが1つ含まれていてもよく、ツリー合成部2020は、かかるインデックスに対応する予測器を選択してもよい。
選択された1つの予測器の座標は、処理対象ノードの座標の予測値とされてもよい。
ツリー合成部2020は、予測器の選択が完了した後、ステップS1006へ進む。
ステップS1006において、ツリー合成部2020は、ステップS905の処理を終了する。
図11及び図12は、ステップS1002におけるインター予測の処理の一例を示す図である。
図11は、参照フレームが1つの場合のインター予測の処理の一例について示す図である。
ツリー合成部2020は、参照フレームの中から、処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選び、選択したノードの子ノード、又は、かかるノードの子ノード及び孫ノードを、予測器としてもよい。
ツリー合成部2020は、処理対象フレームの親ノードと参照フレームのノードとの対応付けについては、そのノードに紐づく復号済みの点の情報に基づいて行い、点の情報が同じ或いは点の情報が近いもの同士を対応付けてもよい。
ツリー合成部2020は、点の情報として、座標を用いてもよく、Angularモードの場合は、レーザーIDや方位角を用いてもよい。
図12は、参照フレームが複数の場合のインター予測の処理の一例を示す図である。
図12-1の例では、ツリー合成部2020は、各参照フレームの中から処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選ぶ方法として、参照フレーム1の中からは、処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選び、参照フレーム2の中からは、参照フレーム1で選ばれたノードに対応するノードを選ぶ。
ツリー合成部2020は、各参照フレームの中から選ばれたノードの子ノード、又は、かかるノードの子ノード及び孫ノードを、予測器とする。これにより、複数の参照フレームから予測器を選択できる。
図12-2の例では、ツリー合成部2020は、各参照フレームの中から処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選ぶ方法として、参照フレーム1及び参照フレーム2の中から処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選ぶ。そして、ツリー合成部2020は、各参照フレームの中から対応付けられたノードの子ノード、又は、かかるノードの子ノード及び孫ノードを、予測器とする。これにより、複数の参照フレームから予測器を選択できる。
ツリー合成部2020は、複数の参照フレームで求められた予測器の全てを、予測器としてもよいし、集約或いは選抜してもよい。
ツリー合成部2020は、集約の方法として、例えば、全ての予測器の代わりに、それらの予測器の平均を取った新たな予測器を用いてもよい。
ツリー合成部2020は、各参照フレームにおける子ノード同士或いは孫ノード同士でそれぞれ平均を取った新たな予測器を用いてもよい。
ここで、ツリー合成部2020は、処理対象フレームと時間的に近い参照フレームから得た予測器ほど重視するように、重み付き平均を取ってもよい。
ツリー合成部2020は、選抜の方法として、例えば、処理対象フレームと時間的に近い参照フレームほど多くの予測器を持つように、参照フレーム1からは子ノード及び孫ノードを予測器として用い、参照フレーム2からは子ノードのみを予測器として用いるようにしてもよい。
ツリー合成部2020は、複数の参照フレームから得られた全ての予測器に対してある基準に基づく順位付けを行い、上位から事前に指定の数の予測器を選抜するようにしてもよい。ここで、ある基準とは、例えば、Angularモードの場合、方位角の値を基準に用いてもよい。
図13は、ステップS1004におけるインター予測で求められた予測器へのインデックス付与の処理の一例を示す図である。
図13-1は、予測器が属する参照フレームの順に予測器へインデックスを付与する方法である。ツリー合成部2020は、同じ参照フレームに属する予測器に対しては、子ノード及び孫ノードの順に、インデックスを付与してもよい。
図13-2は、Angularモードの場合に、予測器のノードが持つ点の情報のうち、方位角の小さいものから順にインデックスを付与する方法である。
図13-3は、予測器のノードが持つ点の情報が処理対象ノードの親ノードに似ているものから順にインデックスを付与する方法である。
(点群符号化装置100)
以下、図14を参照して、本実施形態に係る点群符号化装置100について説明する。図14は、本実施形態に係る点群符号化装置100の機能ブロックの一例について示す図である。
図14に示すように、点群符号化装置100は、座標変換部1010と、幾何情報量子化部1020と、ツリー解析部1030と、近似表面解析部1040と、幾何情報符号化部1050と、幾何情報再構成部1060と、色変換部1070と、属性転移部1080と、RAHT部1090と、LoD算出部1100と、リフティング部1110と、属性情報量子化部1120と、属性情報符号化部1130と、フレームバッファ1140とを有する。
座標変換部1010は、入力点群の3次元座標系から、任意の異なる座標系への変換処理を行うよう構成されている。座標変換は、例えば、入力点群を回転することにより、入力点群のx、y、z座標を任意のs、t、u座標に変換してもよい。また、変換のバリエーションの1つとして、入力点群の座標系をそのまま使用してもよい。
幾何情報量子化部1020は、座標変換後の入力点群の位置情報の量子化及び座標が重複する点の除去を行うように構成されている。なお、量子化ステップサイズが1の場合は、入力点群の位置情報と量子化後の位置情報とが一致する。すなわち、量子化ステップサイズが1の場合は、量子化を行わない場合と等価になる。
ツリー解析部1030は、量子化後の点群の位置情報を入力として、後述のツリー構造に基づいて、符号化対象空間のどのノードに点が存在するかについて示すoccupancy codeを生成するように構成されている。
ツリー解析部1030は、本処理において、符号化対象空間を再帰的に直方体で区切ることにより、ツリー構造を生成するように構成されている。
ここで、ある直方体内に点が存在する場合、かかる直方体を複数の直方体に分割する処理を、直方体が所定のサイズになるまで再帰的に実行することでツリー構造を生成することができる。なお、かかる各直方体をノードと呼ぶ。また、ノードを分割して生成される各直方体を子ノードと呼び、子ノード内に点が含まれるか否かについて0又は1で表現したものがoccupancy codeである。
以上のように、ツリー解析部1030は、所定のサイズになるまでノードを再帰的に分割しながら、occupancy codeを生成するように構成されている。
本実施形態では、上述の直方体を常に立方体として8分木分割を再帰的に行う「Octree」と呼ばれる手法、及び、8分木分割に加え、4分木分割及び2分木分割を行う「QtBt」と呼ばれる手法を使用することができる。
ここで、「QtBt」を使用するか否かについては、制御データとして点群復号装置200に伝送される。
或いは、任意のツリー構成を用いるPredictive codingを使用するように指定されてもよい。かかる場合、ツリー解析部1030が、ツリー構造を決定し、決定されたツリー構造は、制御データとして点群復号装置200へ伝送される。
例えば、ツリー構造の制御データは、図5~図12で説明した手順で復号できるよう構成されていてもよい。
近似表面解析部1040は、ツリー解析部1030によって生成されたツリー情報を用いて、近似表面情報を生成するように構成されている。
近似表面情報は、例えば、物体の3次元点群データを復号する際等において、点群が物体表面に密に分布しているような場合に、個々の点群を復号するのではなく、点群の存在領域を小さな平面で近似して表現したものである。
具体的には、近似表面解析部1040は、例えば、「Trisoup」と呼ばれる手法で、近似表面情報を生成するように構成されていてもよい。また、Lidar等で取得した疎な点群を復号する場合は、本処理を省略することができる。
幾何情報符号化部1050は、ツリー解析部1030によって生成されたoccupancy code及び近似表面解析部1040によって生成された近似表面情報等のシンタックスを符号化してビットストリーム(幾何情報ビットストリーム)を生成するように構成されている。ここで、ビットストリームには、例えば、図4で説明したシンタックスを含まれていてもよい。
符号化処理は、例えば、コンテクスト適応二値算術符号化処理である。ここで、例えば、シンタックスは、位置情報の復号処理を制御するための制御データ(フラグやパラメータ)を含む。
幾何情報再構成部1060は、ツリー解析部1030によって生成されたツリー情報及び近似表面解析部1040によって生成された近似表面情報に基づいて、符号化対象の点群データの各点の幾何情報(符号化処理が仮定している座標系、すなわち、座標変換部1010における座標変換後の位置情報)を再構成するように構成されている。
フレームバッファ1140は、幾何情報再構成部1060によって再構成された幾何情報を入力とし、参照フレームとして保存するように構成されている。
例えば、フレームバッファ1140は、図7においてフレームバッファ2120について説明した方法と同様の方法で参照フレームを保持するよう構成されていてもよい。
保存された参照フレームは、ツリー解析部1030において時間的に異なるフレームのインター予測を行う場合に、フレームバッファ1140から読み出されて参照フレームとして使用される。
ここで、各フレームに対してどの時刻の参照フレームを用いるかどうかが、例えば、符号化効率を表すコスト関数の値に基づいて決定され、使用する参照フレームの情報が制御データとして点群復号装置200へ伝送されてもよい。
色変換部1070は、入力の属性情報が色情報であった場合に、色変換を行うように構成されている。色変換は、必ずしも実行する必要は無く、色変換処理の実行の有無については、制御データの一部として符号化され、点群復号装置200へ伝送される。
属性転移部1080は、入力点群の位置情報、幾何情報再構成部1060における再構成後の点群の位置情報及び色変換部1070での色変化後の属性情報に基づいて、属性情報の歪みが最小となるように属性値を補正するように構成されている。具体的な補正方法は、例えば、非特許文献2に記載の方法を適用できる。
RAHT部1090は、属性転移部1080による転移後の属性情報及び幾何情報再構成部1060によって生成された幾何情報を入力とし、RAHT(Region Adaptive Hierarchical Transform)と呼ばれるHaar変換の一種を用いて、各点の残差情報を生成するように構成されている。RAHTの具体的な処理としては、例えば、上述の非特許文献2に記載の方法を用いることができる。
LoD算出部1100は、幾何情報再構成部1060によって生成された幾何情報を入力とし、LoD(Level of Detail)を生成するように構成されている。
LoDは、ある点の属性情報から、他のある点の属性情報を予測し、予測残差を符号化或いは復号するといった予測符号化を実現するための参照関係(参照する点及び参照される点)を定義するための情報である。
言い換えると、LoDは、幾何情報に含まれる各点を複数のレベルに分類し、下位のレベルに属する点については上位のレベルに属する点の属性情報を用いて属性を符号化或いは復号するといった階層構造を定義した情報である。
LoDの具体的な決定方法としては、例えば、上述の非特許文献2に記載の方法を用いてもよい。
リフティング部1110は、LoD算出部1100によって生成されたLoD及び属性転移部1080での属性転移後の属性情報を用いて、リフティング処理により残差情報を生成するように構成されている。
リフティングの具体的な処理としては、例えば、上述の非特許文献2に記載の方法を用いてもよい。
属性情報量子化部1120は、RAHT部1090又はリフティング部1110から出力される残差情報を量子化するように構成されている。ここで、量子化ステップサイズが1の場合は、量子化を行わない場合と等価である。
属性情報符号化部1130は、属性情報量子化部1120から出力される量子化後の残差情報等をシンタックスとして符号化処理を行い、属性情報に関するビットストリーム(属性情報ビットストリーム)を生成するように構成されている。
符号化処理は、例えば、コンテクスト適応二値算術符号化処理である。ここで、例えば、シンタックスは、属性情報の復号処理を制御するための制御データ(フラグ及びパラメータ)を含む。
点群符号化装置100は、以上の処理により、点群内の各点の位置情報及び属性情報を入力として符号化処理を行い、幾何情報ビットストリーム及び属性情報ビットストリームを出力するように構成されている。
また、上述の点群符号化装置100及び点群復号装置200は、コンピュータに各機能(各工程)を実行させるプログラムであって実現されていてもよい。
なお、上記の各実施形態では、本発明を点群符号化装置100及び点群復号装置200への適用を例にして説明したが、本発明は、かかる例のみに限定されるものではなく、点群符号化装置100及び点群復号装置200の各機能を備えた点群符号化/復号システムにも同様に適用できる。
なお、本実施形態によれば、例えば、動画像通信において総合的なサービス品質の向上を実現できることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
10…点群処理システム
100…点群符号化装置
1010…座標変換部
1020…幾何情報量子化部
1030…ツリー解析部
1040…近似表面解析部
1050…幾何情報符号化部
1060…幾何情報再構成部
1070…色変換部
1080…属性転移部
1090…RAHT部
1100…LoD算出部
1110…リフティング部
1120…属性情報量子化部
1130…属性情報符号化部
1140…フレームバッファ
200…点群復号装置
2010…幾何情報復号部
2020…ツリー合成部
2030…近似表面合成部
2040…幾何情報再構成部
2050…逆座標変換部
2060…属性情報復号部
2070…逆量子化部
2080…RAHT部
2090…LoD算出部
2100…逆リフティング部
2110…逆色変換部
2120…フレームバッファ

Claims (18)

  1. 点群復号装置であって、
    Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行うツリー合成部を備えることを特徴とする点群復号装置。
  2. フレームバッファを備え、
    前記フレームバッファは、復号されたフレームを最近復号したものから順に複数保持し、保持できる最大数を超えた場合に古いフレームを棄却することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
  3. 前記ツリー合成部は、前記インター予測で、前記複数の参照フレームのそれぞれに対して、処理対象フレームに対するグローバル動きベクターを用いたグローバル動き補償を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の点群復号装置。
  4. 前記ツリー合成部は、
    1番目の参照フレームに対して、処理対象フレームに対する第1グローバル動きベクターを用いたグローバル動き補償を行い、
    2番目の参照フレームに対して、前記第1グローバル動きベクター及び 前記2番目の参照フレームの前記1番目の参照フレームに対する第2グローバル動きベクターを用いたグローバル動き補償を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の点群復号装置。
  5. 前記ツリー合成部は、
    前記第1グローバル動きベクター1について保持し、後続の処理において再利用することを特徴とする請求項4に記載の点群復号装置。
  6. 前記ツリー合成部は、
    1番目の参照フレームの中から、処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選び、
    2番目の参照フレームの中から、前記1番目の参照フレームの中から選ばれたノードに対応するノードを選び、
    前記1番目の参照フレーム及び前記2番目の参照フレームの中から選ばれたノードの子ノード、又は、前記1番目の参照フレーム及び前記2番目の参照フレームの中から選ばれたノードの子ノード及び孫ノードを、予測器とすることを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
  7. 前記ツリー合成部は、
    1番目の参照フレーム及び2番目の参照フレームの中から、処理対象ノードの親ノードに対応するノードを選び、
    前記1番目の参照フレーム及び前記2番目の参照フレームの中から選ばれたノードの子ノード、又は、前記1番目の参照フレーム及び前記2番目の参照フレームの中から選ばれたノードの子ノード及び孫ノードを、予測器とすることを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
  8. 前記ツリー合成部は、全ての予測器の代わりに、前記全ての予測器の平均を取った新たな予測器を用いて、インター予測を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の点群復号装置。
  9. 前記ツリー合成部は、全ての予測器の代わりに、前記子ノード同士或いは前記孫ノード同士でそれぞれ平均を取った新たな予測器を用いて、インター予測を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の点群復号装置。
  10. 前記ツリー合成部は、処理対象フレームと時間的に近い参照フレームから得た予測器ほど重視するような重み付き平均を取ることを特徴とする請求項8に記載の点群復号装置。
  11. 前記ツリー合成部は、処理対象フレームと時間的に近い参照フレームから得た予測器ほど重視するような重み付き平均を取ることを特徴とする請求項9に記載の点群復号装置。
  12. 前記ツリー合成部は、前記処理対象フレームと時間的に近い参照フレームほど多くの予測器を持つように、前記1番目の参照フレームでは前記子ノード及び前記孫ノードを前記予測器として用い、前記2番目の参照フレームでは前記子ノードのみを予測器として用いることを特徴とする請求項6又は7に記載の点群復号装置。
  13. 前記ツリー合成部は、前記複数の参照フレームから得られた全ての予測器の代わりに、前記全ての予測器の中である基準に基づく順位付けを行い、上位から事前に指定の数の予測器を用いることを特徴とする請求項6又は7に記載の点群復号装置。
  14. 前記ツリー合成部は、
    異なる参照フレームに属する予測器間では、前記予測器が属する参照フレームの順に基づいて、前記予測器にインデックスを付与し、
    同じ参照フレームに属する予測器間では、ノードの親子関係に基づいて、前記予測器へインデックスを付与することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
  15. 前記ツリー合成部は、Angularモードにおいて、予測器の方位角に基づいて、複数の予測器のそれぞれにインデックスを付与することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
  16. 前記ツリー合成部は、予測器と処理対象ノードの親ノードとの間の類似度に基づいて、複数の予測器のそれぞれにインデックスを付与することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
  17. 点群復号方法であって、
    Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行う工程を有することを特徴とする点群復号方法。
  18. コンピュータを、点群復号装置として機能させるプログラムであって、
    前記点群復号装置は、
    Predictive codingにおいて、複数の参照フレームを用いてインター予測を行うツリー合成部を備えることを特徴とするプログラム。
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