JP2024057836A - 積層シートの製造方法および光学積層体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層シートの外縁の形状精度を向上できる積層シートの製造方法、および、該積層シートを用いた光学積層体の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の実施形態による積層フィルムの製造方法は、第1フィルムと、該第1フィルムよりも小さい外形形状を有する第2フィルムとを準備する工程と;該第1フィルムの厚み方向から見て該第2フィルムの全体が第1フィルムの外縁の内側に位置するように、該第2フィルムを該第1フィルムに貼り合わせる工程と;を含んでいる。【選択図】図5

Description

本発明は、積層シートの製造方法および光学積層体の製造方法に関する。
各種産業製品において、複数の樹脂層が積層された積層体が幅広く利用されている。このような積層体は、例えば、複数の樹脂シートを貼り合わせた後、得られた積層シートから小片状に切断されて製造される(例えば、特許文献1参照)。通常、積層シートからの積層体の切断は、積層シートの外縁を基準に切削刃の位置を調整して実施される。そのため、複数の樹脂シートが所望の位置からずれて貼り合わされ、積層シートの外縁形状にずれが生じると、積層シートにおける積層体の切断位置がばらついてしまう。とりわけ、近年、用途の多様化に応じて、積層体の小型化および高品質化が求められており、積層体の切断位置にばらつきが生じると、製造される積層体の品質を十分に確保できない場合がある。
特開2013-121673号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、積層シートの外縁の形状精度を向上できる積層シートの製造方法、および、該積層シートを用いた光学積層体の製造方法を提供することにある。
本発明の実施形態による積層シートの製造方法は、第1シートと、該第1シートよりも小さい外形形状を有する第2シートとを準備する工程と;第1シートの厚み方向から見て該第2シートの全体が該第1シートの外縁の内側に位置するように、該第2シートを該第1シートに貼り合わせる工程と;を含んでいる。
別の局面による光学積層体の製造方法は、上記積層シートの製造方法によって製造される積層シートを、該積層シートの外縁を基準に位置決めして、該積層シートに対する検査エリアを決定する工程と;該検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と;検査後の複数のチップエリアのそれぞれにおいて同じ位置にマーキングする工程と;該複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを上記積層シートに設ける工程と;上記積層シートを上記積層シートの外縁を基準に位置決めして、該情報コードから情報を読み取り、上記積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程と;を含んでいる。
本発明の実施形態によれば、外縁の優れた形状精度を有する積層シートであって、光学積層体の製造に好適に用いられる積層シートを製造することができる。
図1は、本発明の1つの実施形態による積層シートの製造方法に係る第1シートおよび第2シートを準備する工程を示す。 図2は、図1に示す第1シートの概略断面図である。 図3は、図1に示す第2シートの概略断面図である。 図4は、図3に示す第2シートを第1シートに貼り合わせる工程を示す。 図5は、図4に示す工程で得られる積層シートの平面図である。 図6は、図5に示す積層シートをマーキング装置に位置決めした状態の概略斜視図である。 図7は、図6に示す積層シートの検査エリアを複数のチップエリアに区画して検査する工程を示す。 図8は、図7に示すチップエリアにマーキングする工程を示す。 図9は、図8に示す積層シートに情報コードを設ける工程を示す。 図10は、図9に示す積層シートに表面保護フィルムを貼り付ける工程を示す。 図11は、図10に示す情報コードから情報を読み取って、積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程を示す。 図12は、図11に示す工程によって得られる光学積層体の平面図である。 図13は、図12に示す光学積層体の概略断面図である。 図14は、図13に示す光学積層体の端面加工工程を示す。
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)実質的に平行または直交
「実質的に直交」および「略直交」という表現は、2つの方向のなす角度が90°±10°である場合を包含し、好ましくは90°±7°であり、さらに好ましくは90°±5°である。「実質的に平行」および「略平行」という表現は、2つの方向のなす角度が0°±10°である場合を包含し、好ましくは0°±7°であり、さらに好ましくは0°±5°である。さらに、本明細書において単に「直交」または「平行」というときは、実質的に直交または実質的に平行な状態を含み得るものとする。
A.積層シートの製造方法の概略
図1は本発明の1つの実施形態による積層シートの製造方法に係る第1シートおよび第2シートの準備する工程を示し;図2は図1に示す第1シートの概略断面図であり;図3は図1に示す第2シートの概略断面図であり;図4は図3に示す第2シートを第1シートに貼り合わせる工程を示し;図5は図4に示す工程で得られる積層シートの平面図である。
本発明の実施形態による積層シートの製造方法では、最終製品としての積層体(光学積層体;光学積層体チップ)の製造に好適に用いられる積層シート(中間製品)が製造される。1つの実施形態による積層シートの製造方法は、第1シート3および第2シート4を準備する工程(準備工程)と;第2シート4を第1シート3に貼り合わせる工程(貼合工程)と;を含んでいる。第2シート4は、第1シートよりも小さい外形形状を有している。貼合工程において、第1シート3の厚み方向から見て第2シート4の全体が第1シート3の外縁の内側に位置するように、第2シート4を第1シート3に貼り合わせる。このような方法によれば、第1シートの外縁が積層シートの外縁となるので、第1シートおよび第2シートの貼り合わせにおけるずれが、積層シートの外縁形状に影響しない。そのため、積層シートの外縁の形状精度の向上を図ることができる。その結果、積層シートの外縁を基準に位置決めしても、積層シートから複数の積層体(光学積層体)を精度よく切断できる。特に、積層シートに対して種々の検査を実施した後に積層シートから積層体(光学積層体)を切断する場合、積層体の切断位置を検査部分と精度よく一致させることができる。そのため、積層シートから製造される積層体(光学積層体)の品質を安定させることができる。
B.光学積層体の製造方法の概略
図6は本発明の1つの実施形態による光学積層体の製造方法において、図5に示す積層シートを検査装置に位置決めした状態の概略斜視図であり;図7は図6に示す積層シートの検査エリアを複数のチップエリアに区画して検査する工程を示し;図8は図7に示すチップエリアにマーキングする工程を示し;図9は図8に示す積層シートに情報コードを設ける工程を示し;図10は図9に示す積層シートに表面保護フィルムを貼り付ける工程を示し;図11は図10に示す情報コードから情報を読み取って、積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程を示す。
本発明の実施形態による光学積層体の製造方法では、図12および図13に示すように、上記した積層シート34から、複数の光学積層体100(最終製品)を製造できる。1つの実施形態による光学積層体の製造方法は、上記した積層シート34を、積層シート34の外縁を基準に位置決めして、積層シート34に対する検査エリアE1を決定する工程(エリア決定工程)と;検査エリアE1を複数のチップエリアE2に区画して各チップエリアE2を検査する工程(検査工程)と;検査後の複数のチップエリアE2のそれぞれにおいて同じ位置にマーキングする工程(マーキング工程)と;複数のチップエリアE2の位置と各チップエリアE2の検査結果とに関する情報を有する情報コード35を、積層シート34に設ける工程(コード設置工程)と;積層シート34を積層シート34の外縁を基準に位置決めして、情報コード35から情報を読み取り、複数のチップエリアE2に沿って切断する工程(切断工程)と;を含んでいる。このような方法によれば、優れた形状精度を有する積層シートの外縁を基準に位置決めして、検査工程および切断工程が実施されるので、検査部分と切断位置とをより精度よく一致させることができ、製造される光学積層体の品質をより安定させることができる。
また、各チップエリア内に、検査規格(良否判定の基準)が異なる領域が設けられる場合がある。つまり、光学積層体は、相対的に厳しい基準で検査された第1領域と、相対的に緩い基準で検査された第2領域とを含み得る。この場合、光学積層体を種々の製品に採用するときに、第1領域を所望の位置に配置するには、光学積層体の向きが重要となる。1つの実施形態によれば、マーキング工程において、複数のチップエリアの同じ位置にマークが付されている。そのため、チップエリアに沿って積層シートから切断される光学積層体は、マークを有する。その結果、マークによって光学積層体の向きを確認でき、ひいては、光学積層体における第1領域の位置を確認できる。
さらに、積層シート34には、複数のチップエリアE2の位置と各チップエリアE2の検査結果とに関する情報を有する情報コード35が設けられる。そのため、切断工程において、情報コードから情報を読み取り、当該積層シートに対応するチップエリアが確認された後に切断される。その結果、積層シートが誤ったチップサイズで切断されることを抑制できる。
以下、各工程を具体的に説明する。
C.準備工程
図1~図3に示すように、準備工程では、第1シート3と第2シート4とを準備する。第1シート3は、代表的には偏光子を含んでいる。第2シート4は、代表的には、λ/4板として機能する位相差層を含んでいる。
C-1.第1シート
1つの実施形態において、第1シート3は、長尺状の第1原反シート1から、所定のサイズに打ち抜かれて準備される。明細書において「長尺状」とは、幅に対して長さが十分に長い細長形状を意味し、例えば、幅に対して長さが10倍以上、好ましくは20倍以上の細長形状を含む。長尺状の第1原反シート1は、ロール状に巻回可能である。第1原反シート1において、偏光子の吸収軸方向は、好ましくは第1原反シートの長尺方向に沿っている。第1シート3は、代表的には、第1原反ロール1から複数打ち抜かれる。第1シート3は、任意の適切な形状を有することができる。厚み方向から見た第1シート3の形状として、例えば、円形状、楕円形状、多角形状が挙げられ、好ましくは多角形状が挙げられ、より好ましくは矩形状(長方形状)が挙げられる。第1シート3が長方形状を有する場合、第1シート3は、長辺方向が第1原反シート1における偏光子の吸収軸方向に対して約45°傾斜するように打ち抜かれる。第1シート3が長方形状を有する場合、第1シート3の短辺の寸法は、例えば100mm以上、好ましくは200mm以上であり、例えば400mm以下、好ましくは300mm以下である。また、第1シート3の長辺の寸法は、例えば200mm以上、好ましくは350mm以上であり、例えば600mm以下、好ましくは450mm以下である。
図2に示すように、1つの実施形態において、第1シート3は、偏光子51を含む偏光板5と;nx>ny>nzの屈折率特性を示す第1位相差層6と;nz>nx>nyの屈折率特性を示す第2位相差層7と;をこの順に含んでいる。図示例の第1シート3は、偏光板5に対して第1位相差層6と反対側に粘着剤層12aをさらに備えている。また、第1シート3は、第2位相差層7に対して第1位相差層6と反対側に粘着剤層12bをさらに備えていてもよい。
C-1-1.偏光板
偏光板5が備える偏光子51としては、任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、偏光子を形成する樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
単層の樹脂フィルムから構成される偏光子の具体例としては、ポリビニルアルコール(PVA)系フィルム、部分ホルマール化PVA系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質による染色処理および延伸処理が施されたもの、PVAの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。好ましくは、光学特性に優れることから、PVA系フィルムをヨウ素で染色し一軸延伸して得られた偏光子が用いられる。
上記ヨウ素による染色は、例えば、PVA系フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することにより行われる。上記一軸延伸の延伸倍率は、好ましくは3~7倍である。延伸は、染色処理後に行ってもよいし、染色しながら行ってもよい。また、延伸してから染色してもよい。必要に応じて、PVA系フィルムに、膨潤処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が施される。例えば、染色の前にPVA系フィルムを水に浸漬して水洗することで、PVA系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、PVA系フィルムを膨潤させて染色ムラなどを防止することができる。
積層体を用いて得られる偏光子の具体例としては、樹脂基材と当該樹脂基材に積層されたPVA系樹脂層(PVA系樹脂フィルム)との積層体、あるいは、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子が挙げられる。樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子は、例えば、PVA系樹脂溶液を樹脂基材に塗布し、乾燥させて樹脂基材上にPVA系樹脂層を形成して、樹脂基材とPVA系樹脂層との積層体を得ること;当該積層体を延伸および染色してPVA系樹脂層を偏光子とすること;により作製され得る。本発明の1つの実施形態においては、好ましくは、樹脂基材の片側に、ハロゲン化物とポリビニルアルコール系樹脂とを含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成する。延伸は、代表的には積層体をホウ酸水溶液中に浸漬させて延伸することを含む。さらに、延伸は、必要に応じて、ホウ酸水溶液中での延伸の前に積層体を高温(例えば、95℃以上)で空中延伸することをさらに含み得る。加えて、本発明の1つの実施形態においては、好ましくは、積層体は、長手方向に搬送しながら加熱することにより幅方向に2%以上収縮させる乾燥収縮処理に供される。代表的には、本実施形態の製造方法は、積層体に、空中補助延伸処理と染色処理と水中延伸処理と乾燥収縮処理とをこの順に施すことを含む。補助延伸を導入することにより、熱可塑性樹脂上にPVAを塗布する場合でも、PVAの結晶性を高めることが可能となり、高い光学特性を達成することが可能となる。また、同時にPVAの配向性を事前に高めることで、後の染色工程や延伸工程で水に浸漬された時に、PVAの配向性の低下や溶解などの問題を防止することができ、高い光学特性を達成することが可能になる。さらに、PVA系樹脂層を液体に浸漬した場合において、PVA系樹脂層がハロゲン化物を含まない場合に比べて、ポリビニルアルコール分子の配向の乱れ、および配向性の低下が抑制され得る。これにより、染色処理および水中延伸処理など、積層体を液体に浸漬して行う処理工程を経て得られる偏光子の光学特性を向上し得る。さらに、乾燥収縮処理により積層体を幅方向に収縮させることにより、光学特性を向上させることができる。得られた樹脂基材/偏光子の積層体はそのまま用いてもよく(すなわち、樹脂基材を偏光子の保護層としてもよく)、樹脂基材/偏光子の積層体から樹脂基材を剥離し、当該剥離面に目的に応じた任意の適切な保護層を積層して用いてもよい。このような偏光子の製造方法の詳細は、例えば特開2012-73580号公報、特許第6470455号に記載されている。これらの公報は、その全体の記載が本明細書に参考として援用される。
偏光子の厚みは、例えば1μm~80μmであり、好ましくは1μm~15μmであり、より好ましくは1μm~12μmであり、さらに好ましくは3μm~12μmであり、特に好ましくは3μm~8μmである。偏光子の厚みがこのような範囲であれば、加熱時のカールを良好に抑制することができ、および、良好な加熱時の外観耐久性が得られる。
偏光子は、好ましくは、波長380nm~780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率は、例えば41.5%~46.0%であり、好ましくは43.0%~46.0%であり、より好ましくは44.5%~46.0%である。偏光子の偏光度は、好ましくは97.0%以上であり、より好ましくは99.0%以上であり、さらに好ましくは99.9%以上である。
偏光板5は、保護層52を備えることができる。保護層52は、偏光子51の少なくとも一方の面に設けられている。図示例の保護層52は、偏光子51に対して第1位相差層6と反対側に設けられている。保護層52は、代表的には、任意の適切な接着剤層11aを介して偏光子51に貼り合わされている。接着剤層11aを形成する接着剤として、代表的には紫外線硬化型接着剤が挙げられる。接着剤層11aの厚みは、例えば0.4μm以上3.0μm以下である。
保護層は、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、ポリノルボルネン系等のシクロオレフィン(COP)系、ポリエチレンテレフタレート(PET)系等のポリエステル系、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート(PC)系、(メタ)アクリル系、ポリビニルアルコール系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、アセテート系等の透明樹脂が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。なお、「(メタ)アクリル系樹脂」とは、アクリル系樹脂および/またはメタクリル系樹脂をいう。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001-343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN-メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。樹脂フィルムの材料は、単独でまたは組み合わせて使用できる。
保護層の厚みは、代表的には5mm以下であり、好ましくは1mm以下、より好ましくは1μm~500μm、さらに好ましくは5μm~150μmである。
また、保護層52における偏光子51と反対側の表面には、機能層52aが設けられていてもよい。機能層52aは、保護層52の表面に直接形成されている。本明細書において「直接」とは接着層(接着剤層または粘着剤層)が介在しないことを意味する。
機能層52aは、偏光板5に任意の適切な性能を付与し得る。機能層52aとして、例えば、ハードコート層が挙げられる。ハードコート層は、十分な表面硬度、優れた機械的強度、および優れた光透過性を有する。ハードコート層は、代表的には紫外線硬化型樹脂から形成される。紫外線硬化型樹脂としては、例えば、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アミド系、シリコーン系、エポキシ系が挙げられる。機能層52aの厚みは、例えば0.5μm以上20μm以下である。
C-1-2.第1位相差層
第1位相差層6は、代表的には、任意の適切な接着剤層11bを介して偏光板5(偏光子51)に貼り合わされている。接着剤層11bは、上記した接着剤層11aと同様に説明される。第1位相差層6は、上記のようにnx>ny>nzの屈折率特性を示し、遅相軸を有する。屈折率特性がnx>ny>nzの関係を示す層(フィルム)は、「負の二軸プレート」、「ネガティブBプレート」等と称される場合がある。
第1位相差層6の面内位相差Re(550)は、代表的には90nm以上140nm以下であり、好ましくは110nm以上130nm以下である。第1位相差層6のNz係数は、代表的には0.9以上1.7以下であり、好ましくは1.0以上1.3以下である。
第1位相差層6の遅相軸方向と偏光子51の吸収軸方向とがなす角度は、代表的には80°以上100°以下であり、好ましくは85°以上95°以下である。
第1位相差層6は、位相差値が測定光の波長に応じて大きくなる逆分散波長特性を示してもよく、位相差値が測定光の波長に応じて小さくなる正の波長分散特性を示してもよく、位相差値が測定光の波長によってもほとんど変化しないフラットな波長分散特性を示してもよい。第1位相差層6は、好ましくはフラットな波長分散特性を示す。
第1位相差層6を構成する樹脂としては、例えばノルボルネン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリスルホン系樹脂が挙げられる。このような樹脂は、単独でまたは組み合わせて使用できる。第1位相差層を構成する樹脂は、好ましくは、ノルボルネン系樹脂および/またはセルロース系樹脂を含む。
このような第1位相差層6は、代表的には、上記した第1位相差層6を構成する樹脂から形成される高分子フィルムの延伸フィルムであり、高分子フィルムを任意の適切な延伸条件で延伸することにより調製される。
第1位相差層6の厚みは、所望の光学特性が得られるように設定され得る。当該第1位相差層6の厚みは、例えば10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましくは60μm以上であり、例えば100μm以下、好ましくは90μm以下、さらに好ましくは80μm以下である。
C-1-3.第2位相差層
第2位相差層7は、第1位相差層6に対して偏光板5と反対側に位置する。第2位相差層7は、代表的には、任意の適切な接着剤層11cを介して第1位相差層6に貼り合わされている。接着剤層11cは、上記した接着剤層11aと同様に説明される。
第2位相差層7は、上記のようにnz>nx>nyの屈折率特性を示し、遅相軸を有する。屈折率特性がnz>nx>nyの関係を示す層(フィルム)は、「正の二軸プレート」、「ポジティブBプレート」等と称される場合がある。
第2位相差層7の面内位相差Re(550)は、代表的には15nm以上55nm以下であり、好ましくは25nm以上45nm以下である。第2位相差層7のNz係数は、代表的には1.0以上6.3以下であり、好ましくは1.8以上3.6以下である。
第2位相差層7の遅相軸方向と偏光子51の吸収軸方向とがなす角度は、代表的には80°以上100°以下であり、好ましくは85°以上95°以下である。
第2位相差層7は、逆分散波長特性を示してもよく、正の波長分散特性を示してもよく、フラットな波長分散特性を示してもよい。第2位相差層7は、好ましくは逆分散波長特性を示す。すなわち、第2位相差層7は、好ましくはRe(450)<Re(550)の関係を満たす。
第2位相差層7は、任意の適切な構成であり得る。具体的には、位相差フィルム単独であってもよいし、同一または異なる2枚以上の位相差フィルムの積層体であってもよい。第2位相差層は、好ましくは、単独の位相差フィルムである。
第2位相差層7を構成する樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂が挙げられ、好ましくは、負の複屈折を示すポリマー、正の複屈折を示すポリマーが挙げられる。このような樹脂は、単独でまたは組み合わせて使用できる。第2位相差層を構成する樹脂は、より好ましくは、負の複屈折を示すポリマーを含む。負の複屈折を示すポリマーを用いることにより、nz>nx>nyの屈折率楕円体を有する位相差フィルムであって、遅相軸方向の均一性に優れた位相差フィルムを簡便に得ることができる。ここで、「負の複屈折を示す」とは、ポリマーを延伸等により配向させた場合に、その延伸方向の屈折率が相対的に小さくなることをいう。換言すると、延伸方向と直交する方向の屈折率が大きくなることをいう。負の複屈折を示すポリマーとしては、例えば、芳香環やカルボニル基などの分極異方性の大きい化学結合や官能基が、側鎖に導入されたポリマーが挙げられる。具体的には、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、マレイミド系樹脂が挙げられ、好ましくはスチレン系樹脂が挙げられる。
第2位相差層7を構成するスチレン系樹脂として、好ましくは、スチレン-無水マレイン酸共重合体、スチレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-(メタ)アクリレート共重合体、スチレン-マレイミド共重合体、ビニルエステル-マレイミド共重合体、オレフィン-マレイミド共重合体が挙げられる。これらは単独でまたは二種以上組み合わせて用いることができる。
また、上記負の複屈折を示すポリマーとして、好ましくは、下記一般式(I)で表わされる繰り返し単位を有するポリマーも用いられる。このようなポリマーは、より一層、高い負の複屈折を示し、かつ、耐熱性、機械的強度に優れ得る。このようなポリマーは、例えば、出発原料のマレイミド系モノマーのN置換基として、少なくともオルト位に置換基を有するフェニル基を導入したN-フェニル置換マレイミドを用いることにより得ることができる。
Figure 2024057836000002
上記一般式(I)中、R~Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン原子、カルボン酸、カルボン酸エステル、水酸基、ニトロ基、または炭素数1~8の直鎖もしくは分枝のアルキル基もしくはアルコキシ基を表し(ただし、RおよびRは、同時に水素原子ではない)、RおよびRは、水素または炭素数1~8の直鎖もしくは分枝のアルキル基もしくはアルコキシ基を表し、nは、2以上の整数を表す。
このような第2位相差層7は、代表的には、上記した第2位相差層7を構成する樹脂から形成される高分子フィルムの延伸フィルムであり、高分子フィルムを任意の適切な延伸条件で延伸することにより調製される。
第2位相差層7の厚みは、所望の光学特性が得られるように設定され得る。当該第2位相差層7の厚みは、例えば5μm以上、好ましくは10μm以上、より好ましくは20μm以上であり、例えば70μm以下、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは40μm以下である。
C-1-4.粘着剤層
粘着剤層12aは、光学積層体100を画像表示セルに貼り付けるために設けられる。図示例では、粘着剤層12aは、保護層52に対して偏光子51の反対側に位置しており、機能層52aに積層されている。粘着剤層12aを構成する粘着剤としては、(メタ)アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤およびシリコーン系粘着剤が挙げられ、好ましくは、(メタ)アクリル系粘着剤を含有する。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリルおよびメタクリルを含む。粘着剤層12aの厚みは、例えば3.5μm以上35μm以下である。粘着剤層12aの表面には、光学積層体100が使用に供されるまで、はく離ライナー13が仮着されていることが好ましい。
粘着剤層12bは、第1シート3と第2シート4との貼り合わせのために設けられる。図示例では、粘着剤層12bは、第2位相差層7に積層されている。粘着剤層12bは、上記した粘着剤層12aと同様に説明される。図示しないが、粘着剤層12bの表面には、後述する貼合工程まで、はく離ライナーが仮着されていることが好ましい。
C-2.第2シート
図1に示すように、1つの実施形態において、第2シート4は、長尺状の第2原反シート2から、所定のサイズに打ち抜かれて準備される。長尺状の第2原反シート2は、ロール状に巻回可能である。第2原反シート2において、位相差層の遅相軸方向は、好ましくは第2原反シート2の長尺方向に沿っている。第2シート4は、代表的には、第2原反ロール2から複数打ち抜かれる。第2シート4は、第1シート3よりも小さい外形形状を有する。第2シート4は、代表的には、第1シート3と同種の外形形状を有する。
第1シート3が好ましくは矩形状(長方形状)を有するため、第2シート4も好ましくは矩形状(長方形状)を有する。第2シート4が矩形状を有する場合、第2シート4の一辺の寸法は、対応する第1シート3の一辺の寸法に対して、例えば-5mm以下、好ましくは―10mm以下である。第2シート4の一辺の寸法が上記上限以下であると、貼合工程において、第2シートの全体が第1シートの外縁の内側に位置するように、第2シートを第1シートに安定して貼り付けできる。
第2シート4が長方形状を有する場合、第2シート4は、長辺方向が第2原反シート2における位相差層の遅相軸方向と略平行となるように打ち抜かれる。第2シート4が長方形状を有する場合、第2シート4の短辺の寸法は、第1シート3の短辺の寸法を100としたときに、例えば90.0以上、好ましくは95.0以上、より好ましくは97.0以上であり、例えば100未満、好ましくは99.0以下である。また、第2シート4の長辺の寸法は、第1シート3の長辺の寸法を100としたときに、例えば90.0以上、好ましくは95.0以上、より好ましくは97.5以上であり、例えば100未満、好ましくは99.5以下である。
図3に示すように、1つの実施形態において、第2シート4は、λ/4板として機能する第3位相差層8と、nz>nx=nyの屈折率特性を示す第4位相差層9と;保護基材10と;第1表面保護フィルム14と;をこの順に含んでいる。
C-2-1.第3位相差層
第3位相差層8は、代表的にはnx>ny≧nzの屈折率特性を示し、遅相軸を有する。なお、ここで「ny=nz」はnyとnzが完全に等しい場合だけではなく、実質的に等しい場合を包含する。したがって、本発明の効果を損なわない範囲で、ny<nzとなる場合があり得る。位相差層のNz係数は、好ましくは0.9~2.0であり、より好ましくは0.9~1.5であり、さらに好ましくは0.9~1.2である。
第3位相差層8の面内位相差Re(550)は、例えば100nm以上、好ましくは110nm以上、より好ましくは130nm以上であり、例えば200nm以下、好ましくは180nm以下、より好ましくは150nm以下である。
第3位相差層8は、逆分散波長特性を示してもよく、正の波長分散特性を示してもよく、フラットな波長分散特性を示してもよい。第3位相差層8は、好ましくは逆分散波長特性を示す。すなわち、第3位相差層8は、好ましくはRe(450)<Re(550)の関係を満たす。
第3位相差層8を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネート系樹脂、ポリエステルカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリアリレート系樹脂、環状オレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。このような樹脂は、単独でまたは組み合わせて使用できる。第3位相差層8を構成する樹脂は、好ましくはポリカーボネート系樹脂を含む。
ポリカーボネート系樹脂は、好ましくは、下記一般式(1)で表される構造単位および/または下記一般式(2)で表される構造単位からなる群から選択される少なくとも1つの構造単位を含む。これらの構造単位は、2価のオリゴフルオレンに由来する構造単位であり、以下、オリゴフルオレン構造単位と称する場合がある。このようなポリカーボネート系樹脂等は、正の屈折率異方性を有する。
Figure 2024057836000003
Figure 2024057836000004
一般式(1)および(2)中、R~Rは、それぞれ独立に、直接結合、置換または非置換の炭素数1~4のアルキレン基であり;R~Rは、それぞれ独立に、水素原子、置換または非置換の炭素数1~10のアルキル基、置換または非置換の炭素数4~10のアリール基、置換または非置換の炭素数1~10のアシル基、置換または非置換の炭素数1~10のアルコキシ基、置換または非置換の炭素数1~10のアリールオキシ基、置換または非置換のアミノ基、置換または非置換の炭素数1~10のビニル基、置換または非置換の炭素数1~10のエチニル基、置換基を有する硫黄原子、置換基を有するケイ素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、またはシアノ基であり;ただし、R~Rは、互いに同一であっても、異なっていてもよく、R~Rのうち隣接する少なくとも2つの基が互いに結合して環を形成していてもよい。
ポリカーボネート系樹脂におけるオリゴフルオレン構造単位の含有割合は、例えば1質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは18質量%以上であり、例えば40質量%以下、好ましくは35質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下である。オリゴフルオレン構造単位の含有割合が上記下限以上であると、第3位相差層において所望の逆分散波長依存性を安定して発現させることができる。オリゴフルオレン構造単位の含有割合が上記上限以下であると、位相差を安定して発現できる。
ポリカーボネート系樹脂は、より好ましくは、オリゴフルオレン構造単位に加えて、下記構造式(3)で表される構造単位、および/または下記構造式(4)で表される構造単位を含む。ポリカーボネート系樹脂が下記構造式(3)および/または下記構造式(4)で表される構造単位を含有すると、第3位相差層において所望の逆分散波長依存性をより安定して発現させることができる。
Figure 2024057836000005
Figure 2024057836000006
ポリカーボネート系樹脂における上記構造式(3)で表される構造単位の含有割合は、例えば5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは25質量%以上であり、例えば90質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
ポリカーボネート系樹脂における上記構造式(4)で表される構造単位の含有割合は、例えば5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上であり、例えば90質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。
第3位相差層8を構成する樹脂は、とりわけ好ましくは、ポリカーボネート系樹脂に加えて、(メタ)アクリル系樹脂を含む。
(メタ)アクリル系樹脂は、代表的にはメタクリル酸メチル由来の構造単位を含む。(メタ)アクリル系樹脂におけるメタクリル酸メチル由来の構造単位の含有割合は、例えば70質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上である。メタクリル酸メチル由来の構造単位の含有割合が上記下限以上であれば、ポリカーボネート系樹脂との優れた相溶性を発現できる。メタクリル酸メチル由来の構造単位の含有割合は、代表的には100質量%以下である。
(メタ)アクリル系樹脂の重量平均分子量Mwは、例えば10,000以上、好ましくは30,000以上、より好ましくは50,000以上であり、例えば200,000以下、好ましくは180,000以下、より好ましくは150,000以下である。なお、上記の重量平均分子量はGPCにより測定されるポリスチレン換算の分子量である。重量平均分子量Mwがこのような範囲であれば、ポリカーボネート系樹脂との優れた相溶性を安定して発現できる。
第3位相差層8を構成する樹脂における(メタ)アクリル系樹脂の含有割合は、例えば0質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.6質量%以上であり、例えば2.0質量%以下、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.9質量%以下、とりわけ好ましくは0.8質量%以下である。(メタ)アクリル系樹脂の含有割合が上記範囲内であると、伸張性および位相差発現性を顕著に増大させることができ、かつ、ヘイズを抑制することができる。
このような第3位相差層8は、代表的には、上記した第3位相差層を構成する樹脂から形成される高分子フィルムの延伸フィルムであり、高分子フィルムを延伸することにより調製される。
第3位相差層8の厚みは、所望の光学特性が得られるように設定され得る。当該第3位相差層8の厚みは、例えば10μm以上、好ましくは15μm以上であり、例えば60μm以下、好ましくは55μm以下である。
C-2-2.第4位相差層
第4位相差層9は、代表的には、任意の適切な接着剤層11dを介して第3位相差層8に貼り合わされている。接着剤層11dは、上記した接着剤層11aと同様に説明される。第4位相差層9は、上記のようにnz>nx=nyの屈折率特性を示す。屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す層(フィルム)は、「ポジティブCプレート」等と称される場合がある。なお、ここで「nx=ny」はnxとnyとが完全に等しい場合だけではなく、実質的に等しい場合を包含する。第4位相差層9の面内位相差Re(550)は、例えば0nm以上10nm未満であり得る。
第4位相差層9の厚み方向の位相差Rth(550)は、代表的には-100nm以上-60nm以下であり、好ましくは-90nm以上-70nm以下である。
第4位相差層9は、任意の適切な材料で形成され得る。第4位相差層9は、好ましくは、ホメオトロピック配向に固定された液晶材料を含むフィルムからなる。ホメオトロピック配向させることができる液晶材料(液晶化合物)は、液晶モノマーであっても液晶ポリマーであってもよい。当該液晶化合物および当該光学補償層の形成方法の具体例としては、特開2002-333642号公報の[0020]~[0028]に記載の液晶化合物および当該光学補償層の形成方法が挙げられる。この場合、第4位相差層9の厚みは、例えば10μm以下、好ましくは8μm以下、より好ましくは5μm以下であり、代表的には0.5μm以上である。
C-2-3.保護基材
保護基材10は、第4位相差層9に対して第3位相差層8と反対側に位置する。保護基材10は、代表的には、任意の適切な粘着剤層12cを介して第4位相差層9に貼り合わされている。粘着剤層12cは、上記した粘着剤層12aと同様に説明される。保護基材10は、任意の適切な樹脂フィルムで形成される。保護基材10を構成する樹脂としては、例えば、保護層52を構成する樹脂と同様のものが挙げられ、好ましくは(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。保護基材10の厚みは、例えば20μm以上200μm以下である。図示しないが、保護基材10における第4位相差層9と反対側の表面には、光学機能層が設けられていてもよい。光学機能層として、例えば、ハードコート層、反射防止層、スティッキング防止層、アンチグレア層が挙げられ、好ましくは、反射防止層が挙げられる。
C-2-4.表面保護フィルム
図示例において、第1表面保護フィルム14は、保護基材10に貼り付けられている。第1表面保護フィルム14は、一時的に仮着され、光学積層体の使用前に剥離されるもの(工程材として用いられるもの)であってもよく、光学積層体の表面に貼着したままの状態で使用されるもの(永久接着を目的としたもの)であってもよい。図示しないが、第1表面保護フィルム14は、代表的には、基材と、粘着剤層とを備えている。基材の材料としては、例えば、保護層52を構成する樹脂と同様のものが挙げられ、好ましくはCOP系樹脂が挙げられる。粘着剤層は、第1表面保護フィルム14の基材を保護基材10に貼り付けている。粘着剤層は、上記した粘着剤層12aと同様に説明される。
D.貼合工程
貼合工程では、以上のように準備された第1シート3および第2シート4を貼り合わせる。図4および図5に示すように、第1シート3の厚み方向から見て第2シート4の全体が第1シート3の外縁の内側に位置するように、第2シート4を第1シート3に貼り合わせる。より詳しくは、第3位相差層8の遅相軸方向と偏光子51の吸収軸方向とがなす角度が下記の範囲となるように、第2シート4の第3位相差層8を、第1シート3の粘着剤層12bに接触させる。遅相軸方向と吸収軸方向とがなす角度は、例えば代表的には40°以上50°以下、好ましくは42°以上48°以下、より好ましくは44°以上46°以下、さらに好ましくは45°である。
以上によって、積層シート34が製造される。積層シート34は、相対的に大きなサイズを有する第1シート3と、相対的に小さなサイズを有する第2シート4とを備えている。第1シート3と第2シート4とは貼り合わされており、第1シート3の厚み方向から見て、第2シート4は、第1シート3の周端部であるマージン領域3aに囲まれている。マージン領域3aの幅は、全体に均一であってもよく、部分的に異なっていてもよい。マージン領域3aの幅は、例えば2.5mm以上、好ましくは5mm以上であり、例えば30mm以下、好ましくは20mm以下である。
積層シート34は、複数の光学積層体100を製造可能なマザーシートであり得る。積層シート34は、複数の光学積層体100の製造に供される。
E.エリア決定工程
エリア決定工程では、図6に示すように、上記した積層シート34が、積層シート34(第1シート3)の外縁を基準としてマーキング装置に位置決めされる。マーキング装置としては、例えば、キーエンス社製のMK-Gが挙げられる。図示例では、積層シート34は、マーキング装置が備えるステージ20上に配置され、積層シート34(第1シート3)の外縁が、マーキング装置が備える固定治具21と接触する。より詳しくは、2つの固定治具21が、積層シート34の外縁のうち対角の角部と接触する。これによって、積層シート34がマーキング装置に固定される。1つの実施形態では、固定治具21は、積層シート34を位置決めした状態で、ステージ20に相対移動不能に支持されており、ステージ20は、固定治具21とともに、横方向(X方向)および縦方向(Y方向)に移動可能である。そのため、積層シート34は、ステージ20に固定された状態で、ステージ20の移動に伴って、横方向(X方向)および縦方向(Y方向)に移動可能である。
次いで、図7に示すように、固定治具21(すなわち積層シート34の外縁)を基準として、積層シート34に対する検査エリアE1を決定する。検査エリアE1は、第2シート4に区画される。検査エリアE1の枠は、好ましくは第2シート4にマーキングされる。検査エリアの枠がマーキングされると、後述する切断工程において、積層体が適切に切断されたか否かを、マーキングされた当該枠と切断位置とから容易に確認できる。マーキング方法としては、任意の適切な方法が採用でき、例えばインクジェット印刷が挙げられる。
F.検査工程
次に、検査工程では、固定治具21(すなわち積層シート34の外縁)を基準として、上記した検査エリアE1を複数のチップエリアE2に区画する。そして、各チップエリアE2を検査する。チップエリアE2は、最終製品としての光学積層体100に対応しており、所望の光学積層体100に応じて任意の適切な形状およびサイズが採用され得る。図示例では、チップエリアE2は、第1シート3の厚み方向から見て矩形状(長方形状)を有している。チップエリアE2は、代表的には、検査規格が異なる領域を含んでいる。より詳しくは、チップエリアE2は、最も厳しい基準で検査される第1領域E2-1と、第1領域に次ぐ基準で検査される第2領域E2-2と、第2領域に次ぐ基準で検査される第3領域E2-3と、最も緩い基準で検査される第4領域E2-4とを有している。第1領域E2-1は、光学積層体100が画像表示装置(特にVRゴーグルなどの小型の画像表示装置)に採用された場合、ユーザの目と向かい合うように設定される。図示例では、第1領域E2-1は、チップエリアE2の長辺方向において、チップエリアE2の中心から一方側にずれて配置されている。第2領域E2-2は、第1領域E2-1を囲むように配置され、第3領域E2-3は、第2領域E2-2を囲むように配置され、第4領域E2-4は、第3領域E2-3を囲むように配置されている。
検査工程で実施される検査は、代表的には異物検査である。異物検査では、積層シート34の各チップエリアE2における異物の有無を検査し、各チップエリアE2を良品または不良品と判定する。異物検査としては、例えば特開2021-135219号公報に記載の検査方法が挙げられる。例えば、検査装置が備えるカメラ22によって、各チップエリアE2に含まれる異物のサイズおよび個数を検知し、所定サイズ以上の異物の個数によりチップエリアE2の良否を判定する。1つの実施形態において、第1領域E2-1の検査基準は10μm以上の異物が1個未満(=ないこと)であり、第2領域E2-2の検査基準は15μm以上の異物が1個未満(=ないこと)であり、第3領域E2-3の検査基準は20μm以上の異物が1個未満(=ないこと)であり、第4領域E2-4の検査基準は30μm以上の異物が1個未満(=ないこと)である。これら検査基準の全てを満たせば、チップエリアE2は良品と判定され、検査基準の少なくともいずれか1つを満たさない場合、チップエリアE2は不良品と判定される。
G.マーキング工程
次いで、図8に示すように、マーキング工程では、検査後のチップエリアE2のそれぞれにおいて同じ位置にマーキングする。マークは、各チップエリアE2において同じ位置であれば、任意の適切な位置に設けられる。マークMは、好ましくはチップエリアE2の端部に設けられ、図示例ではチップエリアE2の角部に設けられている。マークMは、任意の適切な形状を有する。マークMの形状として、例えば、円形状、楕円形状、多角形状が挙げられる。図示例では、マークMは円形状を有する。マーキング方法としては、任意の適切な方法が採用でき、例えばインクジェット印刷が挙げられる。
H.コード設置工程
次いで、コード設置工程では、複数のチップエリアE2の位置と各チップエリアE2の検査結果との情報を有する情報コード35を、積層シート34に設ける。情報コード35は、一次元コードであってもよく、二次元コードであってもよい。情報コード35は、好ましくは二次元コードである。図示例では、情報コード35は、第2シート4の周端部に設けられている。情報コード35は、第1シート3のマージン領域3aに設けられてもよい。これによって、図9に示すように、情報コード付積層シート30が得られる。情報コード付積層シート30は、積層シート34と、情報コード35とを備えている。
I.表面保護工程
図10に示すように、光学積層体の製造方法は、第2表面保護フィルム36を積層シート34に貼り付ける表面保護工程をさらに含んでいてもよい。表面保護工程は、代表的には、コード設置工程後かつ切断工程前に実施される。より詳しくは、第2シート4の第1表面保護フィルム14に、第2表面保護フィルム36を貼り付ける。第2表面保護フィルム36は、光学積層体(最終製品)の輸送工程において一時的に仮着され、光学積層体の検査前に表面保護フィルム14から剥離される工程材である。第2表面保護フィルム36は、例えば、COP系樹脂から形成される基材と、基材に積層される粘着剤層とを備えている。
第2表面保護フィルム36は、代表的には、第1シート3よりも小さい外形形状を有している。第2表面保護フィルム36は、代表的には、第1シート3と同種の外形形状を有する。第1シート3が好ましくは矩形状(長方形状)を有するため、第2表面保護フィルム36も好ましくは矩形状(長方形状)を有する。第2表面保護フィルム36が矩形状を有する場合、第2表面保護フィルム36の一辺の寸法は、対応する第1シート3の一辺の寸法に対して、例えば-5mm以下、好ましくは―10mm以下である。第2表面保護フィルムの一辺の寸法が上記上限以下であると、表面保護工程において、第2表面保護フィルムの全体が第1シートの外縁の内側に位置するように、第2表面保護フィルムを第2シートに安定して貼り付けできる。第2表面保護フィルム36は、代表的には、情報コード35と重ならないように、第2シート4に貼り付けられる。第2表面保護フィルム36が長方形状を有する場合、第2表面保護フィルム36の短辺の寸法は、第1シート3の短辺の寸法を100としたときに、例えば90.0以上、好ましくは95.0以上、より好ましくは97.0以上であり、例えば100未満、好ましくは99.0以下である。また、第2表面保護フィルム36の長辺の寸法は、第1シート3の長辺の寸法を100としたときに、例えば90.0以上、好ましくは95.0以上、より好ましくは97.5以上であり、例えば100未満、好ましくは99.5以下である。
J.切断工程
次いで、図11に示すように、切断工程では、まず、積層シート34(情報コード付積層シート30)を、積層シート34(情報コード付積層シート30)の外縁を基準に、切断装置に位置決めする。具体的には、切断装置が備える複数の位置決めピン41を、積層シート34の外縁(すなわち第1シート3の外縁)に接触させる。次いで、切断装置が備える読取部42が、情報コード35から情報(チップエリアE2の位置および検査結果)を読み取り、取得した情報に基づいて、切断装置が、積層シート34を複数のチップエリアE2の区画線(切断線C)に沿って切断する。これによって、1つの積層シート34から、複数の光学積層体100(最終製品;光学積層体チップ)を一括して製造できる。
K.光学積層体
図12に示すように、各光学積層体100は、マークMを有している。すなわち、光学積層体100は、マーク付光学積層体である。このような光学積層体100では、マークMによって光学積層体100の向きを確認でき、ひいては、光学積層体100における第1領域E2-1の位置を確認できる。1つの実施形態において、一括して製造された複数の光学積層体100は、マークM基準で光学積層体100の向きを揃えてピックアップされる。その後、必要に応じて、図14に示すように、複数の光学積層体100は、マークMが厚み方向に並ぶように積層され、端面加工装置50によって一括して端面加工される。
図13に示すように、光学積層体100は、偏光板5と;第1位相差層6と;第2位相差層7と;第3位相差層8と;第4位相差層9と;保護基材10と;第1表面保護フィルム14と;第2表面保護フィルム36と;をこの順に備えている。光学積層体100は、第2表面保護フィルム36を備えているので、第1表面保護フィルム14が保護されており、光学積層体100(最終製品)の流通時、搬送時などにおいて、第1表面保護フィルム14が傷つくことを抑制できる。そのため、第2表面保護フィルム36を剥離した後に光学積層体100を検査(代表的には異物検査)に供することで、第1表面保護フィルム14の傷が誤検出されることを抑制でき、光学積層体100の検査結果と積層シート34の検査結果とを整合させることができる。
このような光学積層体100(最終製品)は、例えば長辺10mm~70mmおよび短辺10mm~70mm程度、また例えば長辺20mm~40mmおよび短辺10mm~30mm程度の矩形であり得る。
L.画像表示装置
上記A項~K項に記載の光学積層体は、画像表示装置に適用され得る。より詳しくは、はく離ライナー13を粘着剤層12aから剥離した後、その光学積層体を粘着剤層12aによって画像表示セルに貼り付けて、画像表示装置に適用する。したがって、本発明の1つの実施形態は、そのような光学積層体を用いた画像表示装置も包含する。画像表示装置の代表例としては、液晶表示装置、有機EL表示装置が挙げられる。特に、上記A項~K項に記載の光学積層体は、VRゴーグルなどの小型の画像表示装置に好適に用いられる。本発明の実施形態による画像表示装置は、代表的には、その視認側に上記A項~K項に記載の光学積層体を備える。画像表示装置は、画像表示パネルを含む。画像表示パネルは、画像表示セルを含む。なお、画像表示装置を光学表示装置と称する場合があり、画像表示パネルを光学表示パネルと称する場合があり、画像表示セルを光学表示セルと称する場合がある。
本発明の実施形態による積層シートの製造方法によって得られる積層シートは、光学積層体の製造に好適に用いられる中間製品であり、単独で流通可能である。光学積層体は、液晶表示装置およびEL表示装置等の画像表示装置、特に非常に小型(例えば、VRゴーグル)な画像表示装置に好適に用いられ得る。
3 第1シート
4 第2シート
34 積層シート
100 光学積層体

Claims (2)

  1. 第1シートと、前記第1シートよりも小さい外形形状を有する第2シートとを準備する工程と、
    前記第1シートの厚み方向から見て前記第2シートの全体が前記第1シートの外縁の内側に位置するように、前記第2シートを前記第1シートに貼り合わせる工程と、を含む、積層シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の積層シートの製造方法によって製造される積層シートを、前記積層シートの外縁を基準に位置決めして、前記積層シートに対する検査エリアを決定する工程と、
    前記検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と、
    検査後の複数のチップエリアのそれぞれにおいて同じ位置にマーキングする工程と、
    前記複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを、前記積層シートに設ける工程と、
    前記積層シートを前記積層シートの外縁を基準に位置決めして、前記情報コードから情報を読み取り、前記複数のチップエリアに沿って前記積層シートを切断する工程と、を含む、光学積層体の製造方法。
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