JP2024056360A - 粉体回収装置および粉体回収装置の制御方法 - Google Patents

粉体回収装置および粉体回収装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設置コストおよび設置スペースの増大や外気の汚染を防止しつつ加熱された処理対象ガスから粉体を分離して冷却する。【解決手段】生成ガスフィルタ31Aと、冷却ホッパ31Bと、冷却ホッパ31Bの導入ライン31Baに配置される第1排出弁31Dと、冷却ホッパ31Bの排出ライン31Bcに配置される第2排出弁31Eと、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbを加圧する加圧動作を実行する加圧部31Fと、回収容器31Bbを減圧する減圧動作を実行する減圧部31Gと、制御部と、を備え、制御部は、第1排出弁31Dおよび第2排出弁31Eを閉状態にして加圧部31Fによる加圧動作と減圧部31Gによる減圧動作とを交互に繰り返した後に、第2排出弁31Eを開状態にして回収容器31Bbに回収されたチャーを排出ライン31Bcから排出するよう制御する集塵設備31を提供する。【選択図】図2

Description

本開示は、粉体回収装置および粉体回収装置の制御方法に関する。
従来、燃焼ガス中から灰捕集装置よって回収された灰を減温して系外へ排出する灰処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される灰処理装置は、灰を含む高圧高温燃焼ガスから捕集された灰を灰冷却器で冷却して高圧灰貯槽へ搬送する。高圧灰貯槽の下部に堆積した灰は減圧ホッパへ払い出され、大気圧まで減圧した後に灰サイロへ送られる。
特開平7-42910号公報
しかしながら、特許文献1では、灰捕集装置よって回収された灰を減温するための設備として灰冷却器が必要であるため、灰捕集装置の設置コストが増大するとともに灰冷却器を設置するための設置スペースが必要となる。また、灰捕集装置が捕集する灰の粒子の細孔に可燃性ガスが吸着している場合には、灰捕集装置から排出される未燃分を含む灰が酸化して発熱(自然発熱)したり、灰から可燃性ガスが脱離して外気を汚染させる可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、設置コストおよび設置スペースの増大や粉体の自然発熱、及び外気の汚染を抑制しつつ加熱された処理対象ガスから粉体を分離して冷却することが可能な粉体回収装置および粉体回収装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示に係る粉体回収装置は、加熱された処理対象ガスから粉体を分離して回収する粉体回収装置であって、前記処理対象ガスが導入されるとともに前記処理対象ガスから前記粉体を分離する粉体分離部と、前記粉体分離部により分離された前記粉体が導入される導入部と、前記導入部から導入される前記粉体を一時的に回収する回収容器と、前記回収容器に回収された前記粉体を排出する排出部と、を有する第1回収部と、前記導入部に設置される第1開閉弁と、前記排出部に設置される第2開閉弁と、前記回収容器へ加圧用ガスを供給して前記回収容器を加圧する加圧動作を実行する加圧部と、前記回収容器から前記加圧用ガスを外部へ排出して前記回収容器を減圧する減圧動作を実行する減圧部と、前記第1開閉弁と、前記第2開閉弁と、前記加圧部と、前記減圧部とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する。
本開示に係る粉体回収装置の制御方法は、加熱された処理対象ガスから粉体を分離して回収する粉体回収装置の制御方法であって、前記粉体回収装置は、前記処理対象ガスが導入されるとともに前記処理対象ガスから前記粉体を分離する粉体分離部と、前記粉体分離部により分離された前記粉体が導入される導入部と、前記導入部から導入される前記粉体を一時的に回収する回収容器と、前記回収容器に回収された前記粉体を排出する排出部と、を有する第1回収部と、前記導入部に設置される第1開閉弁と、前記排出部に設置される第2開閉弁と、前記回収容器へ加圧用ガスを供給して前記回収容器を加圧する加圧動作を実行する加圧部と、前記回収容器から前記加圧用ガスを外部へ排出して前記回収容器を減圧する減圧動作を実行する減圧部と、を備え、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記加圧動作を実行する加圧工程と、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記減圧部による前記減圧動作を実行する減圧工程と、前記加圧工程と前記減圧工程とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出する排出工程と、を備える。
本開示によれば、設置コストおよび設置スペースの増大や粉体の自然発熱、及び外気の汚染を抑制しつつ加熱された処理対象ガスから粉体を分離して冷却することが可能な粉体回収装置および粉体回収装置の制御方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係るバイオマスガス化設備を示した概略構成図である。 図1に示す集塵設備の系統構成を示した概略構成図である。 本実施形態の集塵設備の制御方法を示すフローチャートである。 加圧動作および減圧動作の繰り返しを実行する時間と冷却ホッパ内のチャーの温度の関係を示すグラフである。 加圧動作および減圧動作の繰り返しを実行する時間と冷却ホッパ内のガスの希釈率との関係を示すグラフである。 第2内部圧力に対する第1内部圧力の圧力比と、冷却ホッパの内部のチャーの冷却時間との関係を示すグラフである。
以下に、本開示の一実施形態に係るバイオマスガス化設備10について、図1を用いて説明する。本実施形態に係るバイオマスガス化設備10は、バイオマス燃料を部分燃焼させてガス化することで、可燃性のバイオマスガスを生成する装置である。バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
図1に示すように、バイオマスガス化設備10は、バイオマスガスを生成するバイオマスガス化炉11と、バイオマスガス化炉11から排出されたバイオマスガスが導かれる高温合成ガスクーラー12(高温SGC:Synthesis Gas Cooler)と、バイオマスガスに含まれるチャー(未燃炭素及び灰が主成分)を回収するチャー回収設備30と、回収されたチャーを冷却するチャークーラー(熱交換部)16と、チャーが除去されたバイオマスガスが導かれる低温合成ガスクーラー14(低温SGC)と、低温合成ガスクーラー14へ導かれるガス化剤を予熱する給水予熱部17と、バイオマスガスから不純物を取り除くスクラバ18と、制御部90と、を備えている。
バイオマスガス化炉11は、バイオマス供給部19によって供給されるバイオマス燃料をガス化することで、バイオマスガスを生成する。バイオマス供給部19は、バイオマス燃料をバイオマスガス化炉11まで搬送するとともに、バイオマス燃料をバイオマスガス化炉11へ投入するフィーダ(図示省略)を有している。
バイオマスガス化炉11で生成されたバイオマスガスは、第1バイオマスガスラインL1を介して高温合成ガスクーラー12へ導かれる。バイオマスガス化炉11には、酸素ラインL17が接続されている。酸素ラインL17は、酸素供給装置(図示省略)から供給される酸素が流通している。
高温合成ガスクーラー12及び低温合成ガスクーラー14は、バイオマスガスと給水又は蒸気(ガス化剤)とを熱交換する。高温合成ガスクーラー12及び低温合成ガスクーラー14は、バイオマスガス化炉11で生成されたバイオマスガスの熱を利用して、バイオマスガス化炉11へガス化剤として導かれる蒸気を加熱するとともに、バイオマスガスを冷却する。高温合成ガスクーラー12から排出されたバイオマスガスは、第2バイオマスガスラインL2を介して、チャー回収設備30の集塵設備31に導かれる。低温合成ガスクーラー14から排出されたバイオマスガスは、第4バイオマスガスラインL4を介して、スクラバ18へ導かれる。
チャー回収設備30は、バイオマスガスを通過させるとともに、通過するバイオマスガスに含まれるチャーを回収する。チャー回収設備30は、集塵設備(粉体回収装置)31と供給ホッパ32とを備える。集塵設備31は、バイオマスガス化炉11で生成された生成ガスに含有するチャーを分離することができる。そして、チャーが分離されたバイオマスガス(生成ガス)は、第3バイオマスガスラインL3を介して、低温合成ガスクーラー14に送られる。チャー回収設備30の詳細については後述する。
集塵設備31で分離されたチャーは、第1チャーラインL6を介して、供給ホッパ32へ導かれる。供給ホッパ32に貯留されたチャーは、所定のタイミングで供給ホッパ32の出口から排出され、第2チャーラインL7を介して、チャークーラー16へ導かれる。
チャークーラー16は、補給水によってチャーを冷却する。補給水供給装置(図示省略)から第1補給水ラインL9を介してチャークーラー16へ補給水(ガス化剤)が導かれる。冷却されたチャーは、第3チャーラインL8を介して、系外へ排出される。チャークーラー16には、補給水供給装置(図示省略)から常温の補給水が供給される。補給水は、チャークーラー16を含む複数の機器で加熱された後に、第2補給水ラインL10を介して、バイオマス供給部19へ導かれる。バイオマス供給部19で加熱された補給水は、バイオマス供給部19と給水ラインとを接続する第3補給水ラインL11を介して、第1給水ラインL12へ導かれる。
給水予熱部17は、熱媒体によって給水を加熱する。給水予熱部17には、給水供給装置(図示省略)から常温の給水が供給される。給水予熱部17において給水は、熱媒体との熱交換で加熱され一部又は全部が蒸気となる。給水は、低温合成ガスクーラー14にて結露や不純物の析出の観点から支障が無い温度まで加熱される。給水予熱部17から排出された蒸気は、第1蒸気ラインL13を介して、低温合成ガスクーラー14へ導かれる。低温合成ガスクーラー14で加熱された蒸気は、第2蒸気ラインL14を介して、高温合成ガスクーラー12へ導かれる。
スクラバ18は、バイオマスガスに含まれる不純物(例えば、タール分やアンモニア等)を除去する。スクラバ18で除去された不純物と余剰水蒸気は、スクラバ水とともに排水として排水ラインL18を介して系外へ排出される。不純物と余剰水蒸気が除去されたバイオマスガスは、スクラバ18から排出され、第5バイオマスガスラインL5を介して後流設備へ導かれる。後流設備とは、一例として、バイオジェット燃料などの液体燃料合成設備等が挙げられる。
制御部90は、チャー回収設備30を含むバイオマスガス化設備10の各部を制御する装置である。
次に、本実施形態の集塵設備31について詳細に説明する。図2は、図1に示す集塵設備31の系統構成を示した概略構成図である。図2に示すように集塵設備31は、生成ガスフィルタ(粉体分離部)31Aと、冷却ホッパ(第1回収部)31Bと、排出ホッパ31Cと、第1排出弁(第1開閉弁)31Dと、第2排出弁(第2開閉弁)31Eと、加圧部31Fと、減圧部31Gと、温度センサ(検出部)31Hと、第1レベルセンサ31Iと、第2レベルセンサ31Jと、を備える。図2に示すように、鉛直方向の上方から順に、生成ガスフィルタ31Aと、冷却ホッパ31Bと、排出ホッパ31Cとが配置される。
生成ガスフィルタ31Aは、高温合成ガスクーラー12から第2バイオマスガスラインL2を介して生成ガス(処理対象ガス)が導入され、生成ガスからチャー(バイオマス燃料の未反応分と灰分を含む粉体)を分離して回収する装置である。生成ガスフィルタ31Aに供給される生成ガスは、例えば、300℃以上かつ500℃以下の範囲の温度である。
生成ガスフィルタ31Aは、容器31Aa内にフィルタ31Abを備えている。フィルタ31Abは、細孔を多数有するフィルタであり、例えばセラミックス製や焼結金属製である。フィルタ31Abは、例えば円筒形状であり、鉛直方向に軸線を有して並列に複数設けられている。フィルタ31Abによって容器31Aa内の空間が上下に仕切られており、下方空間31Acがチャーを含む生成ガスが流入する濾過前の空間となり、上方空間31Adが濾過後の空間となる。
生成ガスフィルタ31Aの下方空間31Acには、チャーを含む生成ガスを導く第2バイオマスガスラインL2が接続されている。生成ガスフィルタ31Aの上方空間31Adには、チャーを分離した後の生成ガスを低温合成ガスクーラー14へと導く第3バイオマスガスラインL3が接続されている。
生成ガスフィルタ31Aには、逆洗装置31Aeが設けられている。逆洗装置31Aeは、フィルタ31Abを逆洗して、フィルタ31Abの下方空間31Ac側の表面などに付着したチャーを下部へ払い落とすための逆洗ガスをパルス的(例えば0.5秒間隔)に上方空間31Ad側から下方空間31Ac側に向けて噴射する。逆洗ガスとしては、窒素などの不活性ガスが用いられる。
冷却ホッパ31Bは、生成ガスフィルタ31Aから排出されるチャーを一時的に回収するとともに冷却し、排出ホッパ31Cへ排出する装置である。冷却ホッパ31Bは、導入ライン(導入部)31Baと、回収容器31Bbと、排出ライン(排出部)31Bcと、を有する。導入ライン31Baは、生成ガスフィルタ31Aにより生成ガスから分離されたチャーを回収容器31Bbへ導入する配管である。回収容器31Bbは、導入ライン31Baから導入されるチャーを一時的に回収する容器である。排出ライン31Bcは、回収容器31Bbに回収されたチャーを排出ホッパ31Cへ排出する配管である。
排出ホッパ31Cは、冷却ホッパ31Bから排出されるチャーを一時的に回収し、供給ホッパ32へ供給する装置である。排出ホッパ31Cは、回収容器31Caと、ロータリフィーダ31Cbと、排出ライン31Ccと、を有する。回収容器31Caは、排出ライン31Bcから導入されるチャーを一時的に回収する容器である。ロータリフィーダ31Cbは、モータの駆動力により回転することにより回収容器31Caから排出ライン31Ccへチャーを導く装置である。排出ライン31Ccは、回収容器31Caに回収されたチャーを供給ホッパ32へ供給する配管である。
第1排出弁31Dは、導入ライン31Baに配置され、生成ガスフィルタ31Aの容器31Aaの内部空間と冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbの内部空間とを連通させる開状態と、生成ガスフィルタ31Aの容器31Aaの内部空間と冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbの内部空間とを連通させない閉状態とを切り替える開閉弁である。
第2排出弁31Eは、排出ライン31Bcに配置され、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbの内部空間と排出ホッパ31Cの回収容器31Caの内部空間とを連通させる開状態と、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbの内部空間と排出ホッパ31Cの回収容器31Caの内部空間とを連通させない閉状態とを切り替える開閉弁である。
加圧部31Fは、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbへ加圧用ガスを供給して回収容器31Bbの内部空間を加圧する加圧動作を実行する装置である。加圧部31Fは、加圧用ガス供給源31Faと、開閉弁31Fbと、を有する。開閉弁31Fbは、加圧用ガス供給源31Faから回収容器31Bbに加圧用ガスを供給する開状態と加圧用ガス供給源31Faから回収容器31Bbに加圧用ガスを供給しない閉状態とを切り替える。
加圧用ガスは、例えば、窒素ガスであるが、他の不活性ガスを用いてもよい。例えば、酸素濃度が10%以下でチャーとの接触によりチャーが酸化して発熱することのないガスを用いることができる。図2に示すように、加圧部31Fは、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbの下方側のチャーが回収される回収領域31Bdに加圧用ガスを導入し、回収領域31Bdに存在するチャーを攪拌する。
減圧部31Gは、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbから加圧用ガスを外部へ排出して回収容器31Bbの内部空間を減圧する減圧動作を実行する装置である。減圧部31Gは、フィルタ31Gaと、排出ライン31Gbと、開閉弁31Gcと、オリフィス31Gdと、を有する。減圧部31Gは、回収容器31Bbの内部空間が大気圧より高く加圧された加圧状態で開閉弁31Gcを閉状態から開状態へ切り替えることにより、回収容器31Bbから排出ライン31Gbを介して加圧用ガスを排出する。
なお、回収容器31Bbに回収されたチャーの細孔内部には、生成ガス(可燃性ガス)が含まれている場合がある。このような場合には、回収容器31Bbから外部(例えば、大気中)へ排出される加圧用ガスが可燃性ガスを含んだものとなるが、加圧用ガスにより環境基準値以下且つ可燃範囲以下にまで希釈されているため、周辺環境を汚染させることが抑制される。また、加圧用ガスに含まれる可燃性ガスを処理するために、排出ライン31Gbをグランドフレアやフレアスタック等の処理装置(図示略)に接続し、可燃性ガスを燃焼させるようにしてもよい。
フィルタ31Gaは、細孔を多数有するフィルタであり、例えばセラミックス製や焼結金属製である。フィルタ31Gaは、例えば円筒形状である。図2に示す減圧部31Gは単一のフィルタ31Gaを有するものであるが、複数のフィルタ31Gaを有するものとしてもよい。
排出ライン31Gbは、フィルタ31Gaを通過する際にチャーが除去された加圧用ガスを外部へ導く配管である。排出ライン31Gbには、開閉弁31Gcと、オリフィス31Gdとが設置されている。
開閉弁31Gcは、回収容器31Bbの内部空間と外部とを排出ライン31Gbを介して連通させる開状態と、回収容器31Bbの内部空間と外部とを排出ライン31Gbを介して連通させない閉状態とを切り替える装置である。
オリフィス31Gdは、開閉弁31Gcを開状態とした場合に排出ライン31Gbを単位時間当たりに流通する加圧用ガスの流量を制限するための装置である。オリフィス31Gdは、流路断面積を予め設定された所定値とすることにより、排出ライン31Gbを単位時間当たりに流通する加圧用ガスの流量の最大値を規定する。
温度センサ31Hは、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbの回収領域31Bdに回収されるチャーの温度を検出する装置である。温度センサ31Hは、検出したチャーの温度を制御部90に伝達する。
第1レベルセンサ31Iは、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbに回収されるチャーの堆積高さが第1所定高さまで到達しているかどうかを検出するセンサである。第2レベルセンサ31Jは、冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbに回収されるチャーの堆積高さが第1所定高さよりも高い第2所定高さまで到達しているかどうかを検出するセンサである。図2に示す状態では、第1レベルセンサ31Iがチャーの堆積高さが第1所定高さまで到達していることを検出し、第2レベルセンサ31Jがチャーの堆積高さが第2所定高さまで到達していることを検出しない。
次に、本実施形態の集塵設備31の制御方法について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態の集塵設備31の制御方法を示すフローチャートである。図3のフローチャートの各処理は、制御部90が記憶部(図示略)に記憶された制御プログラムにより実行される。制御部90は、図3に示すフローチャートの各処理において、第1排出弁31Dと、第2排出弁31Eと、加圧部31Fと、減圧部31Gとを制御する。
ステップS101で、制御部90は、排出ライン31Bcに設置された第2排出弁31Eを閉状態とするよう第2排出弁31Eを制御する。第2排出弁31Eが閉状態である場合、冷却ホッパ31Bと排出ホッパ31Cとが連通しない状態となる。
ステップS102で、制御部90は、導入ライン31Baに設置された第1排出弁31Dを開状態とするよう第1排出弁31Dを制御する。第1排出弁31Dが開状態である場合、生成ガスフィルタ31Aと冷却ホッパ31Bとが連通する状態となり、生成ガスフィルタ31Aから冷却ホッパ31Bにチャーが供給される。
ステップS103で、制御部90は、ステップS102で第1排出弁31Dを開状態としてから所定時間が経過したことに応じて、導入ライン31Baに設置された第1排出弁31Dを閉状態とするよう第1排出弁31Dを制御する。第1排出弁31Dが閉状態である場合、生成ガスフィルタ31Aと冷却ホッパ31Bとが連通しない状態となり、生成ガスフィルタ31Aから冷却ホッパ31Bへのチャーの供給が停止される。
ステップS104で、制御部90は、冷却ホッパ31Bに回収されるチャーが回収容器31Bbに堆積する堆積高さが第2所定高さ以上であるかどうかを判定し、堆積高さが第2所定高さ以上である場合はステップS105に処理を進める。制御部90は、第2レベルセンサ31Jがチャーの堆積高さが第2所定高さまで到達していることを検出する場合に、ステップS104でYESと判定する。制御部90は、ステップS104でNOと判定した場合はステップS104でYESと判定されるまでステップS102およびステップS103の処理を繰り返す。
ステップS105で、制御部90は、第1排出弁31Dおよび第2排出弁31Eを閉状態にして回収容器31Bbに閉空間を形成し、回収容器31Bbへ加圧用ガスを供給して回収容器31Bbの内部空間を加圧する加圧動作を実行する。制御部90は、回収容器31Bbの内部空間の圧力が大気圧よりも高い第1内部圧力に到達するまで開閉弁31Fbを開状態とし、回収容器31Bbの内部空間の圧力が第1内部圧力に到達したことに応じて開閉弁31Fbを閉状態とする。
制御部90は、例えば、圧力センサ(図示略)で回収容器31Bbの内部空間の圧力を検出して回収容器31Bbの内部空間の圧力が第1内部圧力に到達したかどうかを判定する。制御部90は、回収容器31Bbの内部空間の圧力が大気圧から第1内部圧力に到達するまでに開閉弁31Fbを開状態とすべき設定時間を予め設定しておき、開閉弁31Fbを開状態としてから設定時間が経過したことにより回収容器31Bbの内部空間の圧力が第1内部圧力に到達したと判定してもよい。
ステップS106で、制御部90は、第1排出弁31Dおよび第2排出弁31Eを閉状態にして回収容器31Bbに閉空間を形成し、回収容器31Bbから加圧用ガスを排出して回収容器31Bbの内部空間を減圧する減圧動作を実行する。制御部90は、回収容器31Bbの内部空間の圧力が第1内部圧力から第1内部圧力よりも低い第2内部圧力(例えば、大気圧)に到達するまで開閉弁31Gcを開状態とし、回収容器31Bbの内部空間の圧力が第2内部圧力に到達したことに応じて開閉弁31Gcを閉状態とする。
制御部90は、例えば、圧力センサ(図示略)で回収容器31Bbの内部空間の圧力を検出して回収容器31Bbの内部空間の圧力が第2内部圧力に到達したかどうかを判定する。制御部90は、回収容器31Bbの内部空間の圧力が第1内部圧力から第2内部圧力に到達するまでに開閉弁31Gcを開状態とすべき設定時間を予め設定しておき、開閉弁31Gcを開状態としてから設定時間が経過したことにより回収容器31Bbの内部空間の圧力が第2内部圧力に到達したと判定してもよい。
ステップS107で、制御部90は、ステップS105の加圧動作およびステップS106の減圧動作をそれぞれN回(Nは2以上の整数)実行したかどうかを判定し、YESであればステップS108に処理を進め、NOであればステップS107でYESと判定されるまでステップS105の加圧動作およびステップS106の減圧動作を繰り返す。すなわち、制御部90は、加圧動作および減圧動作を交互にN回ずつ繰り返して実行した後に、ステップS108へ処理を進める。
ここで、図4および図5を参照して、加圧動作および減圧動作を交互にN回ずつ繰り返す理由について説明する。図4は、加圧動作および減圧動作の繰り返しを実行する時間と冷却ホッパ内のチャーの温度の関係を示すグラフである。図5は、加圧動作および減圧動作の繰り返しを実行する時間と冷却ホッパ内のガスの希釈率との関係を示すグラフである。
図4に示す例は、冷却ホッパ31Bで回収されたチャーの初期温度が420℃であり、冷却ホッパ31Bの内部空間の容積が2mであり、冷却ホッパ31Bで第2所定高さに到達したチャーの重量が50Kgである場合に、加圧動作を40秒間、減圧動作を120秒間で繰り返した例を示す。図4に示すプロットは、加圧動作を開始するタイミングを示し、プロットの間隔は加圧動作と減圧動作の実行時間である160秒である。
図4に示すように、加圧動作と減圧動作を繰り返すことにより、チャーの熱が伝達された加圧用ガスが外部に排出されるため、チャーの温度が漸次降下する。図4に示す例では、加圧動作と減圧動作を1セットとした動作を21回繰り返すことにより、チャーの温度が420℃から自然酸化温度(例えば、150℃)未満に降下する。
例えば、冷却ホッパ31B内のチャーの冷却後の目標温度を150℃未満とする場合、ステップS107におけるNとして21を設定する。制御部90は、ステップS105からステップS107で、冷却ホッパ31B内のチャーの温度が150℃未満となるように加圧部31Fによる加圧動作と減圧部31Gによる減圧動作とを交互にN回繰り返した後に、チャーを冷却ホッパ31Bから排出ホッパ31Cへ排出する。
なお、ステップS107では、加圧動作および減圧動作をN回繰り返すことにより冷却ホッパ31B内のチャーの温度を150℃未満となったと判定するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、制御部90は、温度センサ31Hが検出するチャーの温度が150℃未満となったことに応じて、加減圧動作を停止してステップS108に移行し、第2排出弁31Eを開状態にして冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbに回収されたチャーを排出ライン31Bcから排出するようにしてもよい。
図5に示すように、減圧後に冷却ホッパ31B内に残留している加圧用ガスは、新たに加圧部31Fから導入される加圧用ガスにより希釈されるため、加圧動作と減圧動作を繰り返すことにより、希釈率が漸次減少(希釈倍率が漸次増加)する。そのため、加圧動作および減圧動作をN回繰り返した後に冷却ホッパ31B内に存在する可燃性ガスの濃度は、可燃範囲以下且つ環境基準値以下となり、外部に排出しても発火や汚染を生じさせない程度の濃度となる。
ステップS108で、制御部90は、加圧部31Fによる加圧動作と減圧部31Gによる減圧動作とを交互にN回繰り返した後に、第2排出弁31Eを開状態にして冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbに回収されたチャーを排出ライン31Bcから排出ホッパ31Cに排出するよう制御する。
ステップS109で、制御部90は、冷却ホッパ31Bに回収されるチャーが回収容器31Bbに堆積する堆積高さが第1所定高さ未満であるかどうかを判定し、堆積高さが第1所定高さ未満である場合はステップS110に処理を進める。制御部90は、第1レベルセンサ31Iがチャーの堆積高さが第1所定高さ未満となっていることを検出する場合に、ステップS109でYESと判定する。制御部90は、ステップS109でNOと判定した場合はステップS109でYESと判定されるまでステップS109の処理を繰り返す。
ステップS110で、制御部90は、冷却ホッパ31Bに回収されるチャーが回収容器31Bbに堆積する堆積高さが第1所定高さ未満となったため、第2排出弁31Eを閉状態にして冷却ホッパ31Bの回収容器31Bbから排出ホッパ31Cへのチャーの排出を停止するよう制御する。制御部90は、ステップS110の実行後に本フローチャートの処理を終了させる。
ここで、ステップS105の加圧動作における第1内部圧力について説明する。第1内部圧力は、第2内部圧力の20倍以下に設定するのが好ましい。図6は、第2内部圧力に対する第1内部圧力の比である圧力比(第1内部圧力/第2内部圧力)と、冷却ホッパ31Bの内部のチャーの冷却時間との関係を示すグラフである。冷却時間とは、冷却ホッパ31Bの内部のチャーが初期温度である420℃から150℃まで降下するのに要する時間である。
図6に示すように、圧力比が20を超える領域では、圧力比を上昇させたとしても冷却時間に殆ど変化がない。したがって、圧力比を20より大きくすることは、冷却時間を短縮することへの影響が殆ど無い。そのため、本実施形態において、第1内部圧力は、第2内部圧力の20倍以下に設定する。
本実施形態では、加圧部31Fによる加圧動作と減圧部31Gによる減圧動作に繰り返しにより、チャーから加圧用ガスへの熱伝達と、熱伝達された加圧用ガスの排出によりチャーを冷却している。1回の加圧動作と1回の減圧動作を実行する前のチャーの温度をT1とし、1回の加圧動作と1回の減圧動作を実行した後のチャーの温度をT2とすると、T1とT2は以下の式(1)を満たす。加圧用ガスは、窒素ガスとする。
a・T2+b・T2+c (1)
ここで、a、b、cは、以下の式(2),(3),(4)に示す係数である。
a=Cpm・G (2)
b=CpN・ρN・V・[(P1-P2)/P0]・Ts-T1・Cpm・G
(3)
c=-T0・CpN・ρN・V・[(P1-P2)/P0]・Ts (4)
ここで、Cpmはチャーの比熱[kJ/kg・K]であり、Gはチャーの重量[kg]である。また、CpNは窒素ガスの比熱[kJ/kg・K]であり、ρNは窒素ガスの比重[kg/m]であり、Vは冷却ホッパ31Bの内部空間の容積[m]であり、P1は第1内部圧力[kPa]であり、P2は第2内部圧力[kPa]である。また、Tsは標準温度である273.14[K]であり、T0は冷却ホッパ31Bに供給される窒素ガスの温度[K]である。
以上説明した各実施形態に記載の粉体回収装置および粉体回収装置の制御方法は例えば以下のように把握される。
本開示の第1態様に係る粉体回収装置は、加熱された処理対象ガスから粉体を分離して回収する粉体回収装置(31)であって、前記処理対象ガスが導入されるとともに前記処理対象ガスから前記粉体を分離する粉体分離部(31A)と、前記粉体分離部により分離された前記粉体が導入される導入部(31Ba)と、前記導入部から導入される前記粉体を一時的に回収する回収容器(31Bb)と、前記回収容器に回収された前記粉体を排出する排出部(31Bc)と、を有する第1回収部(31B)と、前記導入部に設置される第1開閉弁(31D)と、前記排出部に設置される第2開閉弁(31E)と、前記回収容器へ加圧用ガスを供給して前記回収容器を加圧する加圧動作を実行する加圧部(31F)と、前記回収容器から前記加圧用ガスを外部へ排出して前記回収容器を減圧する減圧動作を実行する減圧部(31G)と、前記第1開閉弁と、前記第2開閉弁と、前記加圧部と、前記減圧部とを制御する制御部(90)と、を備え、前記制御部は、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する。
本開示の第1態様に係る粉体回収装置によれば、粉体分離部で加熱された処理対象ガスから粉体が分離されて第1回収部の導入部に導入され、回収容器に一時的に貯留された後に排出部から排出される。導入部には第1開閉弁が設置され、排出部には第2開閉弁が設置され、第1開閉弁および第2開閉弁を閉状態にすることにより、第1回収部の回収容器に閉空間が形成される。回収容器は、加圧部が加圧動作を実行することにより加圧用ガスで加圧され、減圧部が減圧動作を実行して加圧用ガスを排出することにより減圧される。
本開示の第1態様に係る粉体回収装置によれば、制御部は、第1開閉弁および第2開閉弁を閉状態にして加圧部による加圧動作と減圧部による減圧動作とを交互に繰り返すよう制御する。加圧動作と減圧動作の繰り返しにより、回収容器内で粉体から熱が伝達された加圧用ガスが複数回に渡って置換されて粉体が漸次冷却される。
このように、本開示の第1態様に係る粉体回収装置によれば、別途の冷却器を設けることなく粉体を冷却することができるため、粉体回収装置の設置コストおよび設置スペースの増大を防止することができる。また、回収容器内の加圧用ガスが複数回に渡って置換される際に粉体に吸着した可燃性ガス等が加圧用ガスで希釈化した状態で外部へ排出されるため、発火や外気の汚染を防止することができる。
本開示の第2態様に係る粉体回収装置は、第1態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記制御部は、前記加圧動作により加圧された前記回収容器の第1内部圧力が前記減圧動作により減圧された前記回収容器の第2内部圧力の20倍以下となるように前記加圧部および前記減圧部を制御する。
本開示の第2態様に係る粉体回収装置によれば、加圧動作により回収容器を加圧することで、回収容器に回収される粉体の冷却と粉体に吸着した可燃性ガス等の希釈化を確実に行うことができる。また、加圧動作により加圧された回収容器の第1内部圧力を減圧動作により減圧された回収容器の第2内部圧力の20倍以下とすることで、回収容器の第1内部圧力を粉体の冷却や粉体に吸着した可燃性ガス等の希釈化に不要なほど過度に高めないようにすることができる。
本開示の第3態様に係る粉体回収装置は、第1態様または2態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記制御部は、前記粉体の温度が自然酸化温度未満となるように前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する。
本開示の第3態様に係る粉体回収装置によれば、回収容器に回収された粉体の温度が自然酸化温度未満となってから排出されるため、自然酸化温度以上で排出された粉体が大気中で自然酸化することを適切に防止することができる。
本開示の第4態様に係る粉体回収装置は、第3態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記粉体回収装置に回収される前記粉体の温度を検出する検出部(31H)を備え、前記制御部は、前記検出部が検出する前記粉体の温度が自然酸化温度未満となったことに応じて、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する。
本開示の第4態様に係る粉体回収装置によれば、粉体の温度が自然酸化温度未満となったことを検出部で検出したことに応じて、粉体を回収容器から排出することができる。
本開示の第5態様に係る粉体回収装置は、第3態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記制御部は、前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とをそれぞれ所定回数実行した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する。
本開示の第5態様に係る粉体回収装置によれば、粉体の温度が自然酸化温度未満とするのに必要な加圧動作と減圧動作の繰り返し回数を所定回数とし、加圧動作と減圧動作を所定回数実行した後に自然酸化温度未満となった粉体を回収容器から排出させることができる。
本開示の第6態様に係る粉体回収装置は、第1態様または第2態様において、前記加圧用ガスは、酸素濃度が10%以下のガスである。
本開示の第6態様に係る粉体回収装置によれば、酸素濃度が10%以下のガスを回収容器に導入することで、回収容器内でガスと接触した高温の粉体が自然酸化することを確実に防止することができる。
本開示の第7態様に係る粉体回収装置は、第6態様において、前記加圧用ガスは、窒素ガスである。
本開示の第7態様に係る粉体回収装置によれば、窒素ガスを回収容器に導入することで、回収容器内でガスと接触した高温の粉体が自然酸化することを確実に防止することができる。
本開示の第8態様に係る粉体回収装置は、第1態様または第2態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記加圧部は、前記回収容器の下方側の前記粉体が回収される回収領域(31Bd)に前記加圧用ガスを導入する。
本開示の第8態様に係る粉体回収装置によれば、回収容器の下方側の粉体が回収される回収領域に加圧用ガスが導入されるため、加圧用ガスにより粉体が攪拌されて粉体の熱を加圧用ガスに効率的に伝達することができる。
本開示の第9態様に係る粉体回収装置の制御方法は、加熱された処理対象ガスから粉体を分離して回収する粉体回収装置の制御方法であって、前記粉体回収装置は、前記処理対象ガスが導入されるとともに前記処理対象ガスから前記粉体を分離する粉体分離部と、前記粉体分離部により分離された前記粉体が導入される導入部と、前記導入部から導入される前記粉体を一時的に回収する回収容器と、前記回収容器に回収された前記粉体を排出する排出部と、を有する第1回収部と、前記導入部に設置される第1開閉弁と、前記排出部に設置される第2開閉弁と、前記回収容器へ加圧用ガスを供給して前記回収容器を加圧する加圧動作を実行する加圧部と、前記回収容器から前記加圧用ガスを外部へ排出して前記回収容器を減圧する減圧動作を実行する減圧部と、を備え、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記加圧動作を実行する加圧工程(S105)と、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記減圧部による前記減圧動作を実行する減圧工程(S106)と、前記加圧工程と前記減圧工程とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出する排出工程(S108)と、を備える。
本開示の第9態様に係る粉体回収装置の制御方法によれば、粉体分離部で加熱された処理対象ガスから粉体が分離されて第1回収部の導入部に導入され、回収容器に一時的に貯留された後に排出部から排出される。導入部には第1開閉弁が設置され、排出部には第2開閉弁が設置され、第1開閉弁および第2開閉弁を閉状態にすることにより、第1回収部の回収容器に閉空間が形成される。回収容器は、加圧部が加圧動作を実行することにより加圧用ガスで加圧され、減圧部が減圧動作を実行して加圧用ガスを排出することにより減圧される。
本開示の第9態様に係る粉体回収装置の制御方法によれば、排出工程で、第1開閉弁および第2開閉弁を閉状態にして加圧工程と減圧工程とを交互に繰り返される。加圧動作と減圧動作の繰り返しにより、回収容器内で粉体から熱が伝達された加圧用ガスが複数回に渡って置換されて粉体が漸次冷却される。
このように、本開示の第9態様に係る粉体回収装置の制御方法によれば、別途の冷却器を設けることなく粉体を冷却することができるため、粉体回収装置の設置コストおよび設置スペースの増大を防止することができる。また、回収容器内の加圧用ガスが複数回に渡って置換される際に粉体に吸着した可燃性ガス等が加圧用ガスで希釈化した状態で外部へ排出されるため、発火や外気の汚染を防止することができる。
10 バイオマスガス化設備
11 バイオマスガス化炉
12 高温合成ガスクーラー
14 低温合成ガスクーラー
16 チャークーラー
17 給水予熱部
18 スクラバ
30 チャー回収設備
31 集塵設備(粉体回収装置)
31A 生成ガスフィルタ(粉体分離部)
31Aa 容器
31Ab フィルタ
31Ac 下方空間
31Ad 上方空間
31Ae 逆洗装置
31B 冷却ホッパ(第1回収部)
31Ba 導入ライン(導入部)
31Bb 回収容器
31Bc 排出ライン(排出部)
31Bd 回収領域
31C 排出ホッパ(第2回収部)
31Ca 回収容器
31Cb ロータリフィーダ
31Cc 排出ライン
31D 第1排出弁(第1開閉弁)
31E 第2排出弁(第2開閉弁)
31F 加圧部
31Fa 加圧用ガス供給源
31Fb 開閉弁
31G 減圧部
31Ga フィルタ
31Gb 排出ライン
31Gc 開閉弁
31Gd オリフィス
31H 温度センサ(検出部)
31I 第1レベルセンサ
31J 第2レベルセンサ
32 供給ホッパ
90 制御部

Claims (9)

  1. 加熱された処理対象ガスから粉体を分離して回収する粉体回収装置であって、
    前記処理対象ガスが導入されるとともに前記処理対象ガスから前記粉体を分離する粉体分離部と、
    前記粉体分離部により分離された前記粉体が導入される導入部と、前記導入部から導入される前記粉体を一時的に回収する回収容器と、前記回収容器に回収された前記粉体を排出する排出部と、を有する第1回収部と、
    前記導入部に設置される第1開閉弁と、
    前記排出部に設置される第2開閉弁と、
    前記回収容器へ加圧用ガスを供給して前記回収容器を加圧する加圧動作を実行する加圧部と、
    前記回収容器から前記加圧用ガスを外部へ排出して前記回収容器を減圧する減圧動作を実行する減圧部と、
    前記第1開閉弁と、前記第2開閉弁と、前記加圧部と、前記減圧部とを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する粉体回収装置。
  2. 前記制御部は、前記加圧動作により加圧された前記回収容器の第1内部圧力が前記減圧動作により減圧された前記回収容器の第2内部圧力の20倍以下となるように前記加圧部および前記減圧部を制御する請求項1に記載の粉体回収装置。
  3. 前記制御部は、前記粉体の温度が自然酸化温度未満となるように前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する請求項1または請求項2に記載の粉体回収装置。
  4. 前記回収容器に回収される前記粉体の温度を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記検出部が検出する前記粉体の温度が自然酸化温度未満となったことに応じて、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する請求項3に記載の粉体回収装置。
  5. 前記制御部は、前記加圧部による前記加圧動作と前記減圧部による前記減圧動作とをそれぞれ所定回数実行した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出するよう制御する請求項3に記載の粉体回収装置。
  6. 前記加圧用ガスは、酸素濃度が10%以下のガスである請求項1または請求項2に記載の粉体回収装置。
  7. 前記加圧用ガスは、窒素ガスである請求項6に記載の粉体回収装置。
  8. 前記加圧部は、前記回収容器の下方側の前記粉体が回収される回収領域に前記加圧用ガスを導入する請求項1または請求項2に記載の粉体回収装置。
  9. 加熱された処理対象ガスから粉体を分離して回収する粉体回収装置の制御方法であって、
    前記粉体回収装置は、
    前記処理対象ガスが導入されるとともに前記処理対象ガスから前記粉体を分離する粉体分離部と、
    前記粉体分離部により分離された前記粉体が導入される導入部と、前記導入部から導入される前記粉体を一時的に回収する回収容器と、前記回収容器に回収された前記粉体を排出する排出部と、を有する第1回収部と、
    前記導入部に設置される第1開閉弁と、
    前記排出部に設置される第2開閉弁と、
    前記回収容器へ加圧用ガスを供給して前記回収容器を加圧する加圧動作を実行する加圧部と、
    前記回収容器から前記加圧用ガスを外部へ排出して前記回収容器を減圧する減圧動作を実行する減圧部と、を備え、
    前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記加圧動作を実行する加圧工程と、
    前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉状態にして前記減圧部による前記減圧動作を実行する減圧工程と、
    前記加圧工程と前記減圧工程とを交互に繰り返した後に、前記第2開閉弁を開状態にして前記回収容器に回収された前記粉体を前記排出部から排出する排出工程と、を備える粉体回収装置の制御方法。
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