JP2024056138A - 水溶性多区画単位用量物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の区画が高いシール品質で重畳構成で配置された、圧縮水溶性単位用量物品を提供する。【解決手段】本発明は、少なくとも2つの重畳区画を含む水溶性多区画単位用量物品であって、区画が、液体洗剤組成物を収容するために水溶性フィルムをシールすることによって形成される、水溶性多区画単位用量物品を提供する。水溶性フィルムは、ポリビニルアルコール樹脂を含むポリビニルアルコールポリマーを含み、ポリビニルアルコール樹脂は、ホモポリマーを含む。液体洗剤組成物の総体積は、10mL~20mLである。【選択図】図1

Description

重畳構成で個々の区画を含む水溶性多区画単位用量物品。
水溶性単位用量物品は、使用するのが便利かつ効率的であるため、消費者に好まれている。このような水溶性単位用量物品は、洗濯洗剤組成物を含むことが多い。各単位用量物品は、原則として、1回量の洗濯物を洗浄するのに十分な洗濯洗剤組成物を提供する。
このような水溶性単位用量物品は、複数の区画を有する設計を含む様々な設計で商品化されている。複数の区画は、並列構成で、重畳構成で、又は並列構成で配置された複数の区画が1つ以上の他の区画に重畳された混合構成で配置され得る。このような混合構成の例は、The Procter & Gamble Companyによって市販されているTide又はAriel Pods製品である。
重畳又は並列/重畳混合のパウチ構成を作製することに関する具体的な課題は、シール強度を確保することであり、2枚より多いフィルムを一緒にシールしなければならないことを考慮すると、シールが破損するリスクが増加する。このようなシールの破損により、水溶性単位用量物品から洗剤製品が漏出する恐れがある。
したがって、複数の区画が高いシール品質で重畳構成で配置された、圧縮水溶性単位用量物品が必要とされている。
驚くべきことに、本発明による水溶性フィルムを含む多区画水溶性単位用量物品がこの問題を克服することが見出された。
本発明は、水溶性フィルム及び少なくとも1つの液体洗剤組成物を含む単位用量物品であって、各液体洗剤組成物が、水溶性フィルムによって形成された区画内に封入されている単位用量物品に関する。単位用量物品は、少なくとも第1の区画及び少なくとも第2の区画を含み、第2の区画は第1の区画に対して重畳され、各区画は、液体洗剤組成物を収容するために区画を取り囲むシールによって形成される。水溶性フィルムはポリビニルアルコール樹脂を含み、ポリビニルアルコール樹脂はホモポリマーからなる。液体洗剤組成物の総体積は、10mL~20mLである。
本発明による水溶性単位分量物品である。 図1の単位用量物品の断面図である。 図2Aのシール部の拡大図である。
水溶性多区画パウチ
本発明は、本発明による水溶性フィルムと洗濯洗剤組成物とを含む水溶性多区画単位用量物品である。
本明細書では多区画とも呼ばれる複数区画の単位用量物品は、2つ以上の区画を含む。
重畳複数区画単位用量物品は、水平面上で安定した平衡状態に置かれたときに、水平面と接触する少なくとも第1の区画と、第1の区画の上方に配置され、水平面から隔てられた少なくとも第2の区画とを含む。
少なくとも1つの区画が洗濯洗剤組成物を含むが、洗濯洗剤組成物は、少なくとも2つの区画又は更には少なくとも3つの区画に含まれていてもよい。水溶性フィルムは、保管中に洗濯洗剤組成物が区画から漏出しないようにシールされる。ただし、水溶性単位分量物品を水に加えると、水溶性フィルムは溶解して、内部区画の内容物を洗浄液中に放出する。
各区画は、洗濯洗剤組成物を保持する、単位用量物品内の密閉された内部空間を意味すると理解されるべきである。単位用量物品は、水溶性フィルムが洗濯洗剤組成物を完全に取り囲み、そうすることによって洗濯洗剤組成物の入っている区画を画定するように製造される。フィルムについて、以下でより詳細に記載する。
単位用量物品は、少なくとも2つの区画、又は更には少なくとも3つの区画、又は更には少なくとも4つの区画を含み、少なくとも2つの区画が重畳位置で存在する、すなわち一方が他方の上に配置される。単位用量物品は、隣り合う向きで配置された、すなわち一方が他方の隣に配向された区画を更に含んでもよく、又は更には「タイヤ及びリム」配置で配向されてもよく、すなわち、第1の区画が第2の区画の隣に配置されるが、第1の区画は第2の区画を少なくとも部分的に取り囲むが、第2の区画を完全には取り囲んでいなくてもよく、あるいは1つの区画が別の区画内に完全に包囲されていてもよい。
区画のうちの1つは、他の区画よりも小さくてもよい。単位用量物品が少なくとも3つの区画を含む場合、区画のうちの2つが第3の区画より小さくてもよく、好ましくは、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられている。単位用量物品が少なくとも4つの区画を含む場合、区画のうちの3つが第4の区画より小さくてもよく、好ましくは、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられている。重ね合わせられた区画は、好ましくは、隣り合って配向される。
複数区画の向きにおいて、本発明による洗濯洗剤組成物が、区画のうちの少なくとも1つに含まれてもよい。例えば、洗濯洗剤組成物は、1つの区画だけに含まれていてもよく、又は2つの区画、若しくは更には3つの区画、若しくは更には存在する全ての区画に含まれていてもよい。
各区画は、同一の組成物又は異なる組成物を含んでもよい。異なる組成物は全て同じ形態であってもよく、又は異なる形態、例えば、液体若しくは粉末であってもよい。
好ましくは、水溶性単位用量物品は、1つのより大きな区画と、その上に重畳された少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つ、又は更には少なくとも3つのより小さな区画とを含む。好ましくは、より大きな底部区画が液体洗剤組成物を含み、より好ましくは、より大きな底部及び重畳されたより小さな区画のうちの少なくとも1つが液体洗剤組成物を含む。最も好ましくは、全ての区画が液体洗剤組成物を含む。水溶性単位用量物品は、10g~22g、好ましくは12g~20gの洗濯洗剤、好ましくは全ての液体洗濯洗剤を含む。最も好ましくは、水溶性単位用量物品は、10mL~20mL、好ましくは12mL~18mLの液体洗濯洗剤を含む、好ましくはそれらからなる。好ましくは、洗濯洗剤の60体積%超、更により好ましくは65体積%超、最も好ましくは70体積%~75体積%が、より大きな底部区画に含まれる。
外側輪郭シール領域は、フランジ領域を含む、又は好ましくはフランジ領域からなる。フランジ領域は、水溶性多区画単位用量物品の周囲の周りに配置され、フランジは、少なくとも2枚、3枚、又はそれ以上の水溶性フィルムからのシールされたフィルムを含む。換言すれば、フランジ領域は、水溶性単位用量物品から突出し、シールされたフィルムを含む。「シール領域」とは、本明細書では、フランジが存在しない個々の区画を画定するために一緒にシールされたフィルムの領域として定義される内側シール領域、並びに水溶性単位用量物品のフランジを画定する外側シール領域の両方を意味する。ここで、フランジは、内側シール領域を除外する。好ましくは、フランジは、少なくとも第1の水溶性フィルム、第2の水溶性フィルム、及び第3の水溶性フィルムからシールされたフィルムを含む。内側シール領域は、2枚の水溶性フィルムを一緒にシールして物理的に隔てられた個々の区画を作り出すことによって作り出してもよく、又は少なくとも3枚のフィルムを一緒にシールして物理的に隔てられた個々の区画を作り出すことによって作り出してもよい。好ましくは、内側シールは、2枚の水溶性フィルムのみを一緒にシールすることによって作り出される。
好ましくは、フランジを除く水溶性多区画単位用量物品は、長さ及び幅を有し、長さ及び幅のそれぞれは、独立して、50mm未満、好ましくは30mm~48mm、より好ましくは35mm~45mmであり、好ましくは幅の長さに対する比は、0.5~1.5、好ましくは0.75~1.25、更により好ましくは0.85~1.15、最も好ましくは0.9~1.1である。水溶性単位用量物品は、好ましくはフランジを含み、フランジは1mm~10mm、好ましくは4mm~8mmの幅を有する。より好ましくは、水溶性多区画単位用量物品は、更に最大高さを有し、最大高さは29mm未満、好ましくは15mm~27mm、より好ましくは20mm~26mmであり、幅の高さに対する比及び長さの高さに対する比(幅及び高さはフランジを含む)のそれぞれは、独立して、1.25~3.5、好ましくは1.5~2.5である。好ましくは、フランジを除く幅の高さに対する比及び長さの高さに対する比のそれぞれは、独立して、1~3、好ましくは1.25~2である。
図1は、本発明による水溶性単位用量物品1を示す。水溶性単位用量物品1は、第1の水溶性フィルム2と、第2の水溶性フィルム(図示しない、上部区画を底部区画から隔てている)と、第3の水溶性フィルム3とを含み、これらは一緒にシールされる。単位用量物品1はまた、フランジ4を含む。洗濯洗剤組成物5は、水溶性可溶性単位用量物品1内に含まれる。
図2A及び図2Bは、水溶性単位用量物品1の断面図を示す。断面図には、第1の水溶性フィルム2、第2の水溶性フィルム3、及び第3の水溶性フィルム6が開示されている。水溶性単位用量物品1は、第1の区画7、第2の区画8、及び第3の区画9を含む。水溶性単位用量物品1は、内側シール領域11及びフランジ4を含むシール領域10を含む。第2の水溶性フィルム3及び第3の水溶性フィルム6は、一緒にシールされて第2の区画8及び第3区画9を画定する。
多区画水溶性単位用量物品は、洗濯洗剤市場においてより一般的になってきており、多区画要素は、本質的に非相溶性の材料を同じ製品内で一緒に同時配合する柔軟性を配合者に提供する。多区画水溶性単位用量物品は、重畳構成で設計された場合、より多くのシールされたフィルムの層を必要とするので、より高いシール破損リスクを有すると考えられる。したがって、シール領域に対してより大きな応力が及ぼされたとき、これは、潜在的に、シールされたフィルムの引き裂け又は開口を引き起こす恐れがあり、したがって、水溶性単位用量物品を漏出させる恐れがある。驚くべきことに、水溶性樹脂化学の適切な選択と組み合わせて全洗剤を複合圧縮すると、シール品質を改善し、印加された応力を緩和するのに役立ち、したがってシール破損を低減することが見出された。
水溶性フィルム
本発明のフィルムは、水溶性又は水分散性である。水溶性フィルムは、好ましくは、20~150マイクロメートル、好ましくは35~125マイクロメートル、更により好ましくは50~110マイクロメートル、最も好ましくは約76マイクロメートルの変形前厚さを有する。
好ましくは、最大孔径が20マイクロメートルのガラスフィルタの使用後に、本明細書に記載の方法によって測定したとき、フィルムの水溶性は、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又は更には少なくとも95%である。
予め秤量した3Lのビーカーに、5グラム±0.1グラムのフィルム材料を添加し、2L±5mLの蒸留水を添加する。これを、600rpmに設定した磁気撹拌器(Lablineモデル番号1250)又は等価物、及び5cmの磁気撹拌器で、30℃で30分間にわたり激しく撹拌する。次に、混合物を、上記で定義した孔径(最大20マイクロメートル)のひだ付き定性焼成ガラスフィルタにより濾過する。任意の従来の方法によって、回収した濾液から水を乾燥させ、残った材料の重量を決定する(これが溶解画分又は分散画分である)。次に、溶解度又は分散率の百分率を計算し得る。
好ましいフィルム材料は、好ましくはポリマー材料である。フィルム材料を、当該技術分野において周知の、例えば、ポリマー材料の注型成形、吹込成形、押出成形又は吹込押出成形によって得ることができる。
水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールポリマーを含み、ポリビニルアルコールポリマーは、ポリビニルアルコールホモポリマー又はそのブレンドからなる。ポリビニルアルコールポリマーは、水溶性フィルムの50重量%~95重量%、好ましくは55重量%~90重量%、より好ましくは60重量%~80重量%存在し得る。理論に束縛されることを望むものではないが、「ホモポリマー」という用語は、概して、1種類のモノマー繰り返し単位を有するポリマー(例えば、単一のモノマー繰り返し単位を含む、又はそれからなるポリマー鎖)を含む。特にポリビニルアルコールの場合、「ホモポリマー」という用語は、加水分解度に応じて、ある分布のビニルアルコールモノマー単位及び任意選択で酢酸ビニルモノマー単位を有するコポリマー(例えば、ビニルアルコールモノマー単位及び酢酸ビニルモノマー単位を含むか又はそれらからなるポリマー鎖)を更に含む。加水分解が100%である場合、ポリビニルアルコールホモポリマーは、ビニルアルコール単位のみを含み得る。理論に束縛されることを望むものではないが、「コポリマー」という用語は、概して、2種類以上のモノマー繰り返し単位を有するポリマー(例えば、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーなどであるかどうかにかかわらず、2つ以上の異なるモノマー繰り返し単位を含む、又はそれらからなるポリマー鎖)を含む。特にポリビニルアルコールの場合、「コポリマー」(又は「ポリビニルアルコールコポリマー」)という用語は、加水分解度に応じて、ある分布のビニルアルコールモノマー単位及び酢酸ビニルモノマー単位、並びに少なくとも1つの他の種類のモノマー繰り返し単位を有するコポリマー(例えば、ビニルアルコールモノマー単位、酢酸ビニルモノマー単位、及び1つ以上の他のモノマー単位、例えばアニオン性モノマー単位を含むか又はそれらからなるター(又はそれ以上の)ポリマー鎖)を更に含む。加水分解が100%である場合、ポリビニルアルコールコポリマーは、ビニルアルコール単位及び1つ以上の他のモノマー単位を有するコポリマーを含んでいてもよいが、酢酸ビニル単位は含まない。理論に束縛されることを望むものではないが、「アニオン性コポリマー」という用語は、アニオン性部分を含むアニオン性モノマー単位を有するコポリマーを含む。
好ましくは、ポリビニルアルコール及び/若しくはポリビニルアルコールブレンドの場合は個々のポリビニルアルコールポリマー並びに/又は複合ポリビニルアルコールポリマーは、20℃の脱塩水中4%ポリビニルアルコールポリマー溶液として測定したとき、4mPa.s~30mPa.s、好ましくは10mPa.s~25mPa.sの範囲の平均粘度(μ1)を有する。ポリビニルアルコールポリマーの粘度は、British Standard EN ISO15023-2:2006 Annex E Brookfield Test methodに記載されるように、ULアダプタを備えたBrookfield LV型粘度計を使用して、新たに製造した溶液を測定することにより決定される。4%ポリビニルアルコール水溶液の20℃における粘度を指定することが国際的な慣行である。水溶性ポリマー水溶液(ポリビニルアルコール又はその他)の粘度は、同じポリマーの重量平均分子量と相関し、多くの場合、粘度は、重量平均分子量の代用として用いられることは、当該技術分野において周知である。したがって、ポリビニルアルコールの重量平均分子量は、30,000~175,000、又は30,000~100,000、又は55,000~80,000の範囲であり得る。好ましくは、ポリビニルアルコール及び/又はポリビニルアルコールブレンドの場合、個々のポリビニルアルコールポリマーは、75%~99%、好ましくは80%~95%、最も好ましくは85%~95%の範囲の平均加水分解度を有する。加水分解度を測定する好適な試験方法は、標準法であるJIS K6726に準拠するものである。
好ましくは、水溶性フィルムは、非水性可塑剤を含む。好ましくは、非水性可塑剤は、ポリオール、糖アルコール、及びこれらの混合物から選択される。好適なポリオールとしては、グリセロール、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、400分子量以下のポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン及びポリエーテルポリオール、又はこれらの混合物からなる群から選択されるポリオールが挙げられる。好適な糖アルコールとしては、イソマルト、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アドニトール、ズルシトール、ペンタエリスリトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群から選択される糖アルコールが挙げられる。より好ましくは、非水性可塑剤は、グリセロール、1,2-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、又はこれらの混合物から選択され、最も好ましくは、グリセロール、ソルビトール、トリメチロールプロパン、ジプロピレングリコール、及びこれらの混合物から選択される。1つの特に好適な可塑剤系は、グリセロール、ソルビトール、及びトリメチロールプロパンのブレンドを含む。別の特に好適な可塑剤系は、グリセリン、ジプロピレングリコール、及びソルビトールのブレンドを含む。好ましくは、フィルムは、フィルムの5重量%~50重量%、好ましくは10重量%~40重量%、より好ましくは20重量%~30重量%の非水性可塑剤を含む。
好ましくは、水溶性フィルムは、界面活性剤を含む。好ましくは、水溶性フィルムは、水溶性フィルムの0.1重量%~2.5重量%、好ましくは1重量%~2重量%の界面活性剤を含む。好適な界面活性剤としては、非イオン性、カチオン性、アニオン性及び双極性の部類を挙げることができる。好適な界面活性剤としては、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、アルコールエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート、第3級アセチレングリコール及びアルカノールアミド(非イオン性物質)、ポリオキシエチレン化アミン、第四級アンモニウム塩、及び四級化されたポリオキシエチレン化アミン(カチオン性物質)、及びアミンオキシド、N-アルキルベタイン及びスルホベタイン(双極性物質)が挙げられるが、これらに限定されない。他の好適な界面活性剤としては、ジオクチルナトリウムスルホサクシネート、グリセロールとプロピレングリコールのラクチル化脂肪酸エステル、脂肪酸のラクチルエステル(lactylic ester)、アルキル硫酸ナトリウム、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、レシチン、グリセロールとプロピレングリコールとのアセチル化脂肪酸エステル、及び脂肪酸のアセチル化エステル、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
好ましくは、本発明による水溶性フィルムは、潤滑剤/離型剤を含む。好適な潤滑剤/離型剤としては、脂肪酸及びそれらの塩、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、脂肪族アミン、脂肪族アミンアセテート及び脂肪酸アミドが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい潤滑剤/離型剤は、脂肪酸、脂肪酸塩、及び脂肪族アミンアセテートである。好ましくは、水溶性フィルム中の潤滑剤/離型剤の量は、水溶性フィルムの0.02重量%~1.5重量%、好ましくは0.1重量%~1重量%の範囲である。
好ましくは、水溶性フィルムは、充填剤、展延剤、粘着防止剤、粘着性除去剤、又はこれらの混合物を含む。好適な充填剤、展延剤、粘着防止剤、粘着性除去剤、又はこれらの混合物としては、デンプン、変性デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、架橋セルロース、微結晶セルロース、シリカ、金属酸化物、炭酸カルシウム、タルク、及び雲母が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい材料は、デンプン、変性デンプン、及びシリカである。好ましくは、水溶性フィルム中の充填剤、展延剤、粘着防止剤、粘着性除去剤、又はこれらの混合物の量は、水溶性フィルムの0.1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~10重量%、より好ましくは2重量%~8重量%、最も好ましくは3重量%~5重量%の範囲である。デンプンの非存在下では、好適な充填剤、展延剤、粘着防止剤、粘着性除去剤、又はこれらの混合物の1つの好ましい範囲は、水溶性フィルムの0.1重量%~1重量%、好ましくは4重量%、より好ましくは6重量%、更により好ましくは1重量%~4重量%、最も好ましくは1重量%~2.5重量%である。
好ましくは、本発明による水溶性フィルムは、カールフィッシャー滴定によって測定したとき、水溶性フィルムの少なくとも4重量%、より好ましくは4重量%~15重量%、更により好ましくは5重量%~10重量%の範囲の残留水分含量を有する。
好ましいフィルムは、冷水、すなわち、加熱されていない蒸留水中で良好な溶解を示すものである。好ましくは、そのようなフィルムは、24℃の温度で、更により好ましくは10℃で良好な溶解を呈する。良好な溶解とは、上述の最大孔径が20マイクロメートルのガラスフィルタの使用後に、本明細書に記載の方法によって測定した場合に、フィルムが、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又は更に少なくとも95%の水溶性を示すことを意味する。
フィルムは、不透明、透明又は半透明であってもよい。フィルムは、印刷された領域を含んでもよい。
印刷領域は、フレキソ印刷又はインクジェット印刷などの標準的な技術を使用して得ることができる。
フィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、スクロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の好適な濃度の嫌悪剤をフィルムに使用してもよい。好適な濃度としては、1~5000ppm、又は更には100~2500ppm、又は更には250~2000rpmが挙げられるが、これらに限定されない。
水溶性フィルム若しくは水溶性単位用量物品、又はその両方は、更に潤滑剤でコーティングされてもよく、好ましくは、潤滑剤は、タルク、酸化亜鉛、シリカ、シロキサン、ゼオライト、ケイ酸、アルミナ、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、変性デンプン、粘土、カオリン、石膏、シクロデキストリン、又はこれらの混合物から選択される。
好ましくは、水溶性フィルム及びその各個々の成分は、独立して、0ppm~20ppm、好ましくは0ppm~15ppm、より好ましくは0ppm~10ppm、更により好ましくは0ppm~5ppm、更により好ましくは0ppm~1ppm、更により好ましくは0ppb~100ppb、最も好ましくは0ppbのジオキサンを含む。当業者であれば、水溶性フィルム及びその成分内のジオキサンレベルを決定するための既知の方法及び技術を認識するであろう。
液体洗濯洗剤組成物
洗濯洗剤組成物は、粉末、液体、又はこれらの混合物、好ましくは液体であってもよい。
「液体洗濯洗剤組成物」という用語は、布地を濡らし、処理することが可能な液体を含む、任意の洗濯洗剤組成物を指し、限定するものではないが、液体、ゲル、ペースト、分散液などが挙げられる。液体組成物は、好適に細分された形態の固体又は気体を含み得るが、液体組成物は、錠剤又は顆粒などの、全体として非流動性である形態を除外する。
本明細書において粉末とは、洗濯洗剤組成物が固体粒子を含んでいてもよく、又は単一の均質な固体であってもよいことを意味する。好ましくは、粉末洗濯洗剤組成物は、粒子を含む。このことは、固体が単一の均質な固体であるのとは対照的に、粉末洗濯洗剤組成物が個々の固体粒子を含むことを意味する。粒子は、自由流動性であってもよく、又は圧縮されてもよく、好ましくは自由流動性である。
洗濯洗剤組成物は、布地の手洗い作業に使用されてもよく、自動洗濯機での布地洗浄作業に使用されてもよい。
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、非石鹸界面活性剤を含む。非石鹸界面活性剤は、好ましくは、非石鹸アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又はこれらの混合物から選択される。好ましくは、洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物の10重量%~60重量%、より好ましくは20重量%~55重量%の非石鹸界面活性剤を含む。非石鹸アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤との例示的な重量比は、1:1~20:1、1.5:1~17.5:1、2:1~15:1、又は2.5:1~13:1である。
好ましくは、アニオン性非石鹸界面活性剤は、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、アルコキシル化アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含む。好ましくは、アルコキシル化アルキルサルフェートは、エトキシル化アルキルサルフェートである。
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、洗剤組成物の5重量%~60重量%、好ましくは15重量%~55重量%、より好ましくは25重量%~50重量%、最も好ましくは30重量%~45重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含む。
好ましくは、非石鹸アニオン性界面活性剤は、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート及びアルコキシル化アルキルサルフェートを含み、直鎖状アルキルベンゼンスルホネートのアルコキシル化アルキルサルフェートに対する比、好ましくは、直鎖状アルキルベンゼンスルホネートのエトキシル化アルキルサルフェートに対する重量比は、1:2~9:1、好ましくは1:1~7:1、より好ましくは1:1~5:1、更により好ましくは1:1~4:1である。アルコキシル化アルキルサルフェートは、所望の平均アルキル炭素鎖長及び平均分岐度の間で、合成アルコール若しくは天然アルコールから、又はこれらのブレンドから誘導され得る。好ましくは、合成アルコールは、チーグラー法、オキソ法、変性オキソ法、フィッシャー・トロプシュ法、ゲルベ法、又はこれらの混合に従って作製される。好ましくは、天然由来のアルコールは、天然油、好ましくはココナッツ油、パーム核油、又はこれらの混合物から誘導される。
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物の1重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、最も好ましくは3重量%~15重量%の非イオン性界面活性剤を含む。非イオン性界面活性剤は、好ましくは、アルコールアルコキシレート、チーグラー合成アルコールアルコキシレート、オキソ合成アルコールアルコキシレート、ゲルベアルコールアルコキシレート、アルキルフェノールアルコールアルコキシレート、又はこれらの混合物から選択される。
好ましくは、洗濯洗剤組成物、好ましくは液体洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物の1.5重量%~20重量%、より好ましくは2重量%~15重量%、更により好ましくは3重量%~10重量%、最も好ましくは4重量%~8重量%の石鹸、好ましくは脂肪酸塩、より好ましくはアミン中和脂肪酸塩を含み、好ましくは、アミンは、より好ましくはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択されるアルカノールアミンであり、より好ましくはモノエタノールアミンである。
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、非水性溶媒を含み、好ましくは、非水性溶媒は、1,2-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリセロール、ポリプロピレングリコール、又はこれらの混合物から選択され、好ましくは、ポリプロピレングリコールは、400の分子量を有する。好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、液体洗濯洗剤組成物の10重量%~40重量%、好ましくは15重量%~30重量%の非水性溶媒を含む。理論に束縛されることを望むものではないが、非水性溶媒は、適切なレベルのフィルム可塑化を確実にするため、フィルムは脆くなりすぎず、「柔らか」すぎない。理論に束縛されることを望むものではないが、正しい可塑化度を有することは、洗浄プロセス中に水に曝されたときのフィルムの溶解も容易にする。
好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、液体洗濯洗剤組成物の0.5重量%~15重量%、好ましくは5重量%~13重量%の水を含む。
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、カチオン性ポリマー、ポリエステルテレフタレート、両親媒性グラフトコポリマー、カルボキシメチルセルロース、酵素、香料、カプセル化香料、漂白剤、又はこれらの混合物を含むリストから選択される成分を含む。
洗濯洗剤組成物は、補助成分を含んでいてもよく、補助成分は、エタノール、色相染料、審美染料、酵素、ビルダー、好ましくはクエン酸、キレート剤、洗浄ポリマー、分散剤、移染阻害剤ポリマー、蛍光増白剤、乳白剤、消泡剤、防腐剤、酸化防止剤、又はこれらの混合物から選択される。好ましくは、キレート剤は、アミノカルボキシレートキレート剤、アミノホスホネートキレート剤、又はこれらの混合物から選択される。
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、6~10、より好ましくは6.5~8.9、最も好ましくは7~8のpHを有し、洗濯洗剤組成物のpHは、20℃で脱塩水中の10%希釈物として測定される。
液体洗濯洗剤組成物は、ニュートン性であっても、非ニュートン性であってもよい。好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、非ニュートン性である。理論に束縛されることを望むものではないが、非ニュートン液体は、ニュートン液体とは異なる特性を有し、より具体的には、非ニュートン液体の粘度は、剪断速度に依存し、一方、ニュートン液体は、適用される剪断速度にかかわらず一定の粘度を有する。非ニュートン液体の剪断適用時の粘度の低下は、液体洗剤の溶解を更に促進すると考えられる。本明細書に記載される液体洗濯洗剤組成物は、配合された成分及び組成物の目的などの要因に応じて、任意の好適な粘度を有し得る。ニュートン性の場合、組成物は、本明細書に記載の方法に従って、20s-1の剪断速度及び20℃の温度で、100~3,000cP、あるいは200~2,000cP、あるいは300~1,000cPの粘度値を有し得る。非ニュートン性の場合、組成物は、本明細書に記載の方法に従って、20s-1の剪断速度及び20℃の温度で、100~3,000cP、あるいは300~2,000cP、あるいは500~1,000cPの高剪断粘度値、及び1s-1の剪断速度及び20℃の温度で、500~100,000cP、あるいは1000~10,000cP、あるいは1,300~5,000cPの低剪断粘度値を有し得る。粘度の測定方法は、当該技術分野で既知である。本開示によると、粘度測定は、回転レオメータ、例えばTA Instrument社のAR550を用いて実施される。この機器は、等方性液体用の約50~60μιηの隙間を有する40mmの2°若しくは1°のコーン固定具、又は液体を含有する粒子用の1000μιηの隙間を有する40mmの平板スチールプレートを含んでいる。この測定は、調整工程、ピークホールド、及び連続傾斜工程を含むフロー手順を用いて実施される。調整工程は、20℃の測定温度の設定で、10s1の剪断速度での10秒の予備剪断、及び選択された温度での60秒の平衡を含む。ピークホールドは、10s毎にサンプリングして、3分間20℃にて0.05s1の剪断速度を適用することを含む。連続傾斜工程は、全フロープロファイルを得るために、3分間20℃にて0.1~1200s1の剪断速度で実施する。
使用
本発明の態様は、シール破損の例を低減するための本発明による水溶性単位用量物品の使用である。
洗浄方法
本発明の更なる態様は、本発明による水溶性単位用量物品を十分な水に添加して洗濯洗剤組成物を少なくとも200倍、好ましくは250~3000倍、より好ましくは250~1500倍、最も好ましくは500~1500倍希釈し、洗浄液を作り出す工程と、被洗浄布地を当該洗浄液と接触させる工程と、を含む洗浄方法である。
水溶性単位用量物品が水に添加されると、水溶性フィルムが溶解して、内部の洗濯洗剤組成物が水中に放出される。洗濯洗剤組成物は、水中に分散して、洗浄液を作り出す。
好ましくは、洗浄液は、10L~75L、好ましくは20L~70L、より好ましくは30L~65Lの水を含み得る。
好ましくは、洗浄液は、約5℃~約90℃、好ましくは約10℃~約60℃、より好ましくは約12℃~約45℃、最も好ましくは約15℃~約40℃の温度である。
好ましくは、洗浄液中での布地の洗浄は、完了までに5分~50分、好ましくは5分~40分、より好ましくは5分~30分、更により好ましくは5分~20分、最も好ましくは6分~18分かかる。
好ましくは、洗浄液は、1kg~20kg、好ましくは5kg~20kg、最も好ましくは10~20kgの布地を含む。
洗浄液は、好ましくは0gpg~40gpgで変化する任意の硬度の水を含み得る。
製造方法
当業者であれば、当該技術分野において既知の技術を使用して、本発明に係る水溶性単位用量物品及び洗濯洗剤組成物を作製する方法を理解しているであろう。
より具体的には、本発明による水溶性単位用量物品を作製するプロセスは、
a.第1の水溶性フィルムを第1の方向に移動させる工程と;
b.第1の水溶性フィルムの第1の部分を変形させて、第1の開放区画を作り出す工程と;
c.第1の開放区画に処理組成物を充填する工程と;
d.第2の水溶性フィルムを第2の方向に移動させ、第1のフィルムを第2のフィルムと接触させて開放区画を閉鎖して、第1の閉鎖区画を作り出す工程と;
e.第1のフィルムと第2のフィルムとをシールする工程と;
f.第3の水溶性フィルムを第3の方向に移動させ、第3の水溶性フィルムの一部を変形させて、第2の開放区画を作り出す工程と;
g.第2の開放区画に処理組成物を充填する工程と;
h.第2のフィルムを第3のフィルムと接触させることによって、第2の開放区画を第1の閉鎖区画で閉鎖する工程と;
i.第3のフィルムをシールされた第1のフィルム及び第2のフィルムにシールして、閉鎖された重畳水溶性単位用量物品を作り出す工程とを含み得、
工程a~iの各々を逐次行うか、又は工程f及びbを同時に行い、工程c及びgを同時に行うか、又は工程fを工程bの前に行い、工程gを工程cの前に行うか、又はこれらの組み合わせである。
上記プロセスによって、3枚の水溶性フィルムを含む重畳された水溶性単位用量物品が作製される。
代替プロセスを使用して、4枚の水溶性フィルムを含む重畳された水溶性単位用量物品を作製することができる。したがって、本発明による水溶性単位用量物品を作製するプロセスは、
a.第1の水溶性フィルムを第1の方向に移動させる工程と;
b.第1の水溶性フィルムの第1の部分を変形させて、第1の開放区画を作り出す工程と;
c.第1の開放区画に処理組成物を充填する工程と;
d.第2の水溶性フィルムを第2の方向に移動させて第1の開放区画を閉鎖して、第1の閉鎖区画を作り出す工程と;
e.第1のフィルムと第2のフィルムとを一緒にシールする工程と;
f.第3の水溶性フィルムを第3の方向に移動させ、第3の水溶性フィルムの一部を変形させて、第2の開放区画を作り出す工程と;
g.第2の開放区画に処理組成物を充填する工程と;
h.第4の水溶性フィルムを第4の方向に移動させて第2の開放区画を閉鎖して、第2の閉鎖区画を作り出す工程と;
i.第3のフィルムと第4のフィルムとを一緒にシールする工程と;
j.第1の閉鎖区画及び第2の閉鎖区画が互いに重畳配向になるように第2のフィルムと第4のフィルムを接触させることによって、第1の閉鎖区画及び第2の閉鎖区画を配置する工程と;
k.シールされた第3のフィルム及び第4のフィルムをシールされた第1のフィルム及び第2のフィルムにシールして、重畳された水溶性単位用量物品を作り出す工程とを含み得、
工程a~kを逐次行うことができ、又は工程b~e及びf~iを互いに同時に行ってもよく、又は工程f~iを工程b~eの前に行ってもよく、又はそれらの混合である。
好ましくは、第1の閉鎖区画を回転ドラム上に作製し、好ましくは、第2の開放及び閉鎖区画を水平コンベヤベルト上に作製する。シーリングプロセスは、溶媒シーリングプロセス、ヒートシーリングプロセス、又はこれらの組み合わせから選択することができ、好ましくは溶媒シーリングプロセスであり、最も好ましくはシーリング溶媒が水を含み、好ましくは水から本質的になる。シーリング溶媒は、フェルトロールを使用すること等による直接接触アプローチ、又はスプレーシーリングアプローチを使用すること等による非直接接触アプローチに従って適用することができる。フィルム変形プロセスは、熱成形、真空成形、又はこれらの組み合わせから選択することができる。好ましくは、重畳された水溶性単位用量物品のウェブを上記のプロセスを通して作製し、その結果として、個々の水溶性単位用量物品に切断し、続いて移送ベルトで包装ユニットに移送して、好ましくは箱、タブ、又は袋から選択される包装容器内に投入する。
上記のプロセスを使用して、7.2m/分のライン速度で稼働するパイロットプラント規模の1レーンコンバータで水溶性単位用量物品を作製した。41mm×43mmのフットプリント及び12.3mL(本発明による)又は17.3mL(比較例)のいずれかの体積を有する第1のキャビティを作製した。コンバータの上部に配置された回転ドラム上に、4.7mLの合計体積を有するより小さな重畳キャビティを作製した。液体の総体積は、17mL(本発明による)又は22mL(比較例)のいずれかであった。17.3gsmのコーティング重量でシーリング水を塗布した。
キャビティのそれぞれは以下の洗剤組成物を含んでいた。
ヌクレアーゼ酵素は、同時係属中の欧州特許出願第19219568.3号に特許請求されているとおりである。
**BASF製のLutensol FP620-エトキシ化ポリエチレンイミン(PEI600 EO20)
***ポリエチレングリコール骨格(Pluriol E6000)と疎水性酢酸ビニル側鎖とを含むポリエチレングリコールグラフトポリマーであって、ポリエチレングリコール骨格ポリマーのポリマー系40重量%と、グラフトされた酢酸ビニル側鎖のポリマー系60重量%とを含むポリエチレングリコールグラフトポリマー
****Lutensit Z96(BASF製の双性イオン性ポリアミン-以下の式による双性イオン性ヘキサメチレンジアミン:100%が四級化され、ポリエトキシ(EO24)基の約40%がスルホン酸化されている)。
*****Clariant製のTexcare SRA300
水溶性フィルム1:
ポリビニルアルコールホモポリマー:ポリビニルアルコールホモポリマーブレンドからなるポリビニルアルコール、MonoSol社から入手したまま、Ariel All-in-1 Podsにおいて中間フィルムとして使用、2022年10月に英国で市販。
水溶性フィルム2:
アニオン性ポリビニルアルコールコポリマー:ポリビニルアルコールホモポリマー/アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーブレンドを含むポリビニルアルコール、MonoSol社から入手したまま、Ariel All-in-1 Podsにおいて外側フィルムとして使用、2022年10月に英国で市販。
試験方法
シール破損率%を求めるための試験方法は、最大100kN(キロニュートン)のロードセルを備えたMark-10試験機器ESM750SLCE(j.j.bos b.v.,Marconistraat 1,NL-2809 PH Gouda,The Nederlands)を使用する。外部圧縮力の作用下で、水溶性単位用量物品は変形し、フィルム及びシール領域の両方に応力が蓄積する。パウチの内圧は、水溶性単位用量物品の表面積全体に外部から印加される力に依存する。パウチ強度(ニュートン)は、破裂点まで水溶性単位用量物品の内圧を高めるのに2枚の平行板によって必要とされる最大圧縮力として定義される。シール領域で破裂した物品を、18回の反復試験にわたるシール破損率%(シール破損=1、シール破損なし=0)の計算に使用される「シール破損」として報告する。
水溶性単位用量物品を周囲条件で7日間保管し、23℃/50%RHで16~24時間プレコンディショニングした後、シール破損率%を測定した。本方法は、40~50%の相対湿度(RH)及び22~24℃の室内環境で実施される。物品は、プレコンディショニングから取り出して1時間以内に試験する。
結果
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
[1]水溶性フィルム及び少なくとも1つの液体洗剤組成物を含む単位用量物品であって、各液体洗剤組成物が、前記水溶性フィルムによって形成された区画内に封入されており、
前記単位用量物品が、少なくとも第1の区画及び少なくとも第2の区画を含み、前記第2の区画が前記第1の区画に対して重畳され、各区画が、前記液体洗剤組成物を収容するために前記区画を取り囲むシールによって形成され、
前記水溶性フィルムが、ポリビニルアルコール樹脂を含み、前記ポリビニルアルコール樹脂が、ポリビニルアルコールホモポリマーからなり、
前記液体洗剤組成物の総体積が、10mL~20mLである、単位用量物品。
[2]前記洗濯洗剤組成物が、前記洗剤組成物の5重量%~60重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含む、[1]に記載の単位用量物品。
[3]前記洗濯洗剤組成物が、前記洗濯洗剤組成物の1重量%~25重量%の非イオン性界面活性剤を含む、[1]又は[2]に記載の単位用量物品。
[4]前記洗濯洗剤組成物が、前記液体洗濯洗剤組成物の0.5%~15%の水を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の単位用量物品。
[5]前記液体洗剤組成物の総体積が、12mL~18mLである、[1]~[4]のいずれかに記載の単位用量物品。

Claims (5)

  1. 水溶性フィルム及び少なくとも1つの液体洗剤組成物を含む単位用量物品であって、各液体洗剤組成物が、前記水溶性フィルムによって形成された区画内に封入されており、
    前記単位用量物品が、少なくとも第1の区画及び少なくとも第2の区画を含み、前記第2の区画が前記第1の区画に対して重畳され、各区画が、前記液体洗剤組成物を収容するために前記区画を取り囲むシールによって形成され、
    前記水溶性フィルムが、ポリビニルアルコール樹脂を含み、前記ポリビニルアルコール樹脂が、ポリビニルアルコールホモポリマーからなり、
    前記液体洗剤組成物の総体積が、10mL~20mLである、単位用量物品。
  2. 前記洗濯洗剤組成物が、前記洗剤組成物の5重量%~60重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の単位用量物品。
  3. 前記洗濯洗剤組成物が、前記洗濯洗剤組成物の1重量%~25重量%の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の単位用量物品。
  4. 前記洗濯洗剤組成物が、前記液体洗濯洗剤組成物の0.5%~15%の水を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の単位用量物品。
  5. 前記液体洗剤組成物の総体積が、12mL~18mLである、請求項1~4のいずれか一項に記載の単位用量物品。
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