JP2024054832A - 電動非同期機のロータおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】孔が配設されたエンドプレートを省くことができる電動非同期機のロータおよびその製造方法を提供する。【解決手段】シャフト(11)、回転子積層鉄芯(2)、および前記回転子積層鉄芯(2)の端面(21、22)に装着された端絡環(301、302)を備えた電動非同期機のロータ(1)に関する。前記端絡環(301、302)の少なくとも1つは、少なくとも2つの円環形ディスク(31)から組み立てられている。少なくとも1つの端絡環(301)の少なくとも1つのディスク(31)が切欠き(41、42)を有し、これらは、前記回転子積層鉄芯(2)の少なくとも1つの流路(23、24)と流体接続しかつ前記シャフト(11)の前記側面(14)上の前記少なくとも1つの貫通箇所(13)を前記回転子積層鉄芯(2)の少なくとも1つの流路(23、24)と流体接続させる1つの流路構造(4)が前記端絡環(301)内に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電動非同期機のロータおよびその製造方法に関する。
このようなロータは、シャフトと、多数の開口部を有する少なくとも1つの回転子積層鉄芯と、少なくとも1つの回転子ケージを含む。この回転子ケージは、両端部に回転子積層鉄芯を越える突出部を有するように回転子積層鉄芯の開口部内に挿設された導電性回転子バーと、回転子バーの前記端部が突出している多数の切欠きが外周範囲に配置された、回転子積層鉄芯の端面に装着された端絡環とからなっている。
電動非同期機では、ロータの回転子積層鉄芯内での渦電流損失により高温が生じる。これにより、特に高出力の機械においては、冷媒、通常は油、による追加冷却が必要である。冷媒はロータシャフトを通して供給され、それから回転子積層鉄芯の端面に装着されている追加のエンドプレートを介して取り入れられる。これらのエンドプレート内に配設されている孔を介して、冷媒は、回転子積層鉄芯内へ、そこに設けられた流路または溝内を通って送られる。冷媒はそのあとロータ軸と平行に回転子積層鉄芯を通って流れ、続いてロータから排出される。
ここでは、エンドプレート内に孔を配設しなくてはならないということが欠点である。これにより追加の支出とそれによる費用が必要となる。
本発明は、これらの欠点を解消する電動非同期機のロータおよびその製造方法を提供するという課題に基づくものである。
本発明は、ロータに関しては請求項1に記載の特徴により、および、そのようなロータを製造する方法に関しては請求項11に記載の特徴により表される。他の従属請求項は本発明の好適な実施形態および改良形態に関するものである。
本発明は電動非同期機のロータに関する。前記ロータは、軸方向、半径方向および周方向を規定するシャフトを有する。前記シャフトは、半径方向外側の側面と、シャフト内部で軸方向に延びる中空室と、シャフトの前記側面上にある少なくとも1つの貫通箇所と、前記中空室を前記少なくとも1つの貫通箇所と接続する少なくとも1つの流路を有する。言い換えれば、前記流路は、つまり、流体が前記中空室から前記流路を通って前記少なくとも1つの貫通箇所へ流れることができるように配置されている。さらに、前記ロータは、第1端面およびこれに対して軸方向で反対側の第2端面を備える回転子積層鉄芯を含み、この回転子積層鉄芯は、回転子積層鉄芯内部で前記第1端面から前記第2端面まで延びる少なくとも1つの流路を有する。前記回転子積層鉄芯の前記端面には端絡環が装着されており、その端絡環の少なくとも1つが、互いに接合して1つのディスクパッケージをなす少なくとも2つのディスクから組み立てられている。それぞれのディスクは2つの円環形表面を有する。隣り合うディスクの互いに向き合う表面は平面的に接触している。本発明によれば、少なくとも1つの端絡環の少なくとも1つのディスクが切欠きを有し、これらは、前記回転子積層鉄芯の少なくとも1つの流路と流体接続しかつ前記シャフトの前記側面上の前記少なくとも1つの貫通箇所を前記回転子積層鉄芯の少なくとも1つの流路と流体接続させる1つの流路構造が前記端絡環内に形成されているように、配置されている。
本発明は、回転子積層鉄芯内に配設された回転子バー同士を電気的に接続するために端絡環が回転子積層鉄芯の端面に存在している、という考察から始まっている。前記端絡環の少なくとも1つは、このとき、少なくとも2つの円環形ディスクから、これらのディスクを平面的に組み合わせかつ接合することにより1つのディスクパッケージが形成されるように構成されている。このような端絡環は、例えば独国特許出願公開第102017010685号明細書から公知である。これらには、個々のディスクを製造する際に大きな追加支出をしないで切欠きを備えることができる。これらの切欠きは、個々のディスクを組み合わせて接合した後に端絡環内のこれらの切欠きにより1つの流路構造が形成されているように、前記ディスクの少なくとも1つに配設されており、この流路構造は、ロータシャフト内部の中空室を流れる流体がこの流路構造を通って回転子積層鉄芯へ供給されうるように構成されている。このため、前記流路構造は、一方では回転子積層鉄芯の少なくとも1つの流路と、他方では前記端絡環の内周において前記シャフトの側面上の前記貫通箇所と、流体接続している。したがって、ロータシャフトからの流体を回転子積層鉄芯内の1つまたは複数の流路へ分配することができる、またはこれらの流路の1つまたは複数から取り入れることができる前記流路構造は、前記端絡環の少なくとも1つに組み込まれている。
特に有利な点は、追加で必要とされる、特に孔が配設されたエンドプレートを省くことができるということにある。端絡環のディスクの少なくとも1つに切欠きを配設することは、個々のディスクの製造の際に直接圧印加工または打抜き加工によって非常に安価に行うことができる。さらに、ディスクから構成された端絡環は、バランスディスクの機能を担うことができる。
端絡環は、通常、銅または銅合金から製造されている。銅および銅合金の良好な熱伝導性により、提案されているこのロータにおいては、流体が貫流する前記端絡環もロータの全体冷却に貢献する。
回転子積層鉄芯の流路は、回転子バーと空間的に離れて配置されていてよい。あるいは、これらは回転子バーが挿設されている開口部と1つのユニットを形成してもよい。
本発明の有利な形態では、それぞれの端絡環は、互いに接合して1つのディスクパッケージをなす少なくとも2つのディスクから組み立てられており、および、それぞれの端絡環の少なくとも1つのディスクが切欠きを有し、これらは、前記回転子積層鉄芯の少なくとも1つの流路と流体接続している1つの流路構造が前記端絡環内にそれぞれ形成されているように、配置されている。前述の利点はここでは両端絡環に生じる。
両端絡環のディスクの少なくとも1つに切欠きを配設することで、さらに、非常に柔軟な流路構造形状およびそれにより回転子積層鉄芯内の流体の流れ誘導が可能になる。例えば、流体が片方の端面においては1つまたは複数の流路内を通って回転子積層鉄芯へ流入し、他端においてはそこにある端絡環の流路構造により集められ、そのあとロータから排出される、と設定することができる。しかし、前記端絡環の1つにおける流路構造を、回転子積層鉄芯から第1の多数の流路を通って流れ出る流体が端絡環内で180°向きを変えて、第2の多数の流路により再度前記回転子積層鉄芯を流れるように構成することも可能である。
本発明の1つの実施態様では、端絡環の少なくとも1つのディスクが、その表面の1つの上に、溝状または筋状凹部の形の少なくとも1つの切欠きを有し、それにより、他のディスクとの接合体中に、前記流路構造の少なくとも一部である流路が形成されていてよい。このような凹部は、特に単に圧印加工することによりディスクの表面に配設することができる。このような凹部により、流体を半径方向および/または周方向に誘導することが可能である。
この実施態様の特別な形態の範囲では、隣り合うディスクの溝状または筋状凹部は、互いに補完して1つの流路をなすように形成されていてよい。これにより、特に大きな断面積を有する流路を形成することが可能である。このような流路の幅は、軸方向で、個々のディスクの厚みよりも大きくてよい。
本発明の別の実施態様では、少なくとも1つの端絡環の前記流路構造は、半径方向に延びる少なくとも1つの第1切欠きを含み、かつ軸方向に延びる少なくとも1つの第2切欠きを含んでよい。流路構造のこのような構成では、流体をロータのシャフトから半径方向に逸らして、それから軸方向に回転子積層鉄芯へ供給することができる。
この別の実施態様の特別な形態の範囲では、軸方向に延びる前記第2切欠きは、端絡環の少なくとも1つのディスク内の孔により形成されていてよい。
その上さらに、少なくとも1つの端絡環の前記流路構造は、周方向に延びる少なくとも1つの第3切欠きを含むことが好適である。これにより、回転子積層鉄芯を冷却する流体を、周方向の様々な位置で回転子積層鉄芯内に配置された複数の流路に分配することが可能である。
本発明の他の好適な形態では、少なくとも1つの端絡環の第1切欠きが、前記端絡環内部で異なる流れ断面を有し、および/または、少なくとも1つの端絡環の第2切欠きが、前記端絡環内部で異なる流れ断面を有し、および/または、少なくとも1つの端絡環の第3切欠きが、前記端絡環内部で異なる流れ断面を有していてよい。このようにして、流体が流れる際の圧力低下に影響を及ぼすことができ、それによって回転子積層鉄芯の流路への流体の分配を制御することができる。
本発明の他の特別な実施態様の範囲では、少なくとも1つの端絡環の前記流路構造は、平面状凹部として形成され半径方向にも周方向にも延びている少なくとも1つの切欠きと、さらに、軸方向に延びる少なくとも第2切欠きを含んでよい。平面状凹部により、流体を、周方向の様々な位置で回転子積層鉄芯内に配置された複数の流路へ圧力低下に関して特に有利に分配することが可能となる。特に、隣り合うディスクの平面状凹部が、互いに補完して流体の流れのための空間をなすように形成されていることが好適である。これにより、流体の流れのための特に大きな断面積を有する空間を形成することが可能である。
本発明の1つの特別な実施態様の範囲では、前記回転子積層鉄芯は少なくとも1つの第1流路と少なくとも1つの第2流路を有してよく、および、前記端絡環の1つにおける前記流路構造は、前記回転子積層鉄芯の前記第1流路から前記端絡環の前記流路構造へ流れ込む流体がそこで少なくとも軸方向に対して向きを変えて前記回転子積層鉄芯の前記第2流路へ誘導されるように構成されていてよい。この流れ誘導は、熱交換器における二路式誘導と類似しており、回転子積層鉄芯の均等冷却を可能にする。
本発明によるロータの他の技術的特徴および利点に関しては、ここで、このようなロータを製造するための本発明による方法に関連する以下の説明、ならびに図面および実施例に明示されている。
本発明の他の側面は、前述したようなロータを製造する方法に関するものであり、この方法は以下の工程:
a)2つの円環形表面を備えた少なくとも1つのディスクを準備する工程、
b)流路構造を形成するために前記ディスクの前記表面の少なくとも1つに切欠きを配設する工程、
c)前記ディスクを少なくとも1つの他のディスクと合わせて1つのディスクパッケージに組み立てる工程、
d)前記回転子積層鉄芯の一端面において前記ロータの前記シャフト上に前記ディスクパッケージを配置する工程、
e)ディスクパッケージの隣り合うディスク間に継ぎ合わせ接合部を製造して1つの端絡環を形成する工程
を含む。
工程a)で準備したディスクは、通常、銅または銅合金からなる。あるいは、これがアルミニウムまたはアルミニウム合金からなっていることも可能である。工程a)では、このディスクを例えばテープまたは金属薄板から打抜き加工することができる。工程b)での前記ディスクの前記表面の少なくとも1つに切欠きを配設する工程は、好ましくは工程a)と、両工程を1つの工程にまとめることにより、つまり同時にかつただ1つの工具を用いて実施することにより、組み合わせてよい。あるいは、工程b)を工程a)のすぐ後に実施してもよい。両方の変形例は、切欠きの配設がディスクの準備と緊密に関連しており、それにより著しい超過支出を必要としない、という利点を有する。工程b)を工程a)のすぐ後に行うという前記代替工程においても、ディスクはすでに別々にされており、特別に位置決めする必要はない。さらに、工程b)では、好適には、他の構造部材をディスクに配設してよい。例えば、回転子バー端部用の開口部を配設することができる。工程b)は、工程c)で1つのディスクパッケージに組み立てられる1つまたは複数の他のディスクにも任意に適用することができる。工程c)からe)は、独国特許出願公開第102017010685号明細書から公知のように実施することができる。
本発明により得られる利点は、特に、流路構造を形成するための切欠きを著しい超過支出なしに端絡環に配設するということにある。
本発明の好適な形態では、工程b)における前記切欠きの配設を、フライス加工、圧印加工、打抜き加工および/または穿孔により行ってよい。
本発明による方法の他の技術的特徴および利点に関しては、ここで、本発明によるロータに関連する前記説明、ならびに図面および実施例に明示されている。
ロータの断面図を示す。 他のロータの断面図を示す。 端絡環のディスクを示す。 端絡環のディスクの別の実施態様を示す。 端絡環のディスクの他の実施態様を示す。 方向転換部を有する端絡環のディスクを示す。
本発明の実施例を、概略図により詳細に説明する。それぞれ対応する部分は、すべての図面において同一の符号を付している。
図1は、ロータ1の断面図を示す。ロータ1は、軸Aを有するシャフト11を含む。シャフト11は、ほぼ回転対称形の本体であり、それにより軸方向、半径方向および周方向が規定される。分かりやすくするために、シャフト11を円筒体として表している。シャフトの半径方向外側表面は、側面14として表される。シャフト11は、特にその側面14上に、図示されていない段部、ねじ部および他の特徴または要素を有していてよい。シャフト11内部には、軸Aに沿って延びる中空室12がある。さらにシャフト11は流路15を有しており、これらは、半径方向に延び、中空室12を側面14上の貫通箇所13と接続させている。図1には例としてこれらの流路15が2つ表示されている。
シャフト11は、その側面14において回転子積層鉄芯2と接続している。回転子積層鉄芯2は、ほぼ軸方向に回転子積層鉄芯2全体を貫いて延びる複数の流路23、24を有する。このとき、第1流路23は半径方向でより内側にあり、一方、第2流路24は半径方向でより外側にある。回転子積層鉄芯2の半径方向外側範囲には、自体公知の方法でほぼ軸方向に回転子積層鉄芯2を貫いて延びる回転子バー25がある。回転子バー25は、ねじれを有していてよい。回転子バー25は、回転子積層鉄芯2の両端面21、22にそれぞれ回転子積層鉄芯2を越える突出部を有する。突出部の範囲において、回転子バー25は端絡環301、302と、例えばはんだ付けあるいは溶接により、機械的および導電的に接続している。端絡環301、302はディスクパッケージ32として構成されている。このとき、それぞれ2つのディスク31が平面的に互いに接合して1つのディスクパッケージ32に組み立てられている。1つの端絡環301、302が2つより多いディスク31から構成されていることも可能である。端絡環301、302の内径はシャフト11の外径と等しいので、端絡環301、302はシャフト11の側面14と接触している。
図1において回転子積層鉄芯2の左側端面21に表されている端絡環301には、凹部44および孔45の形の切欠き41、42がディスク31に配設されている。両方のディスク31の半径方向に延びる第1切欠き41は、それぞれ対になって互いに対向しており、隣り合うディスク31の互いに対向する第1切欠き41が一緒に1つの流路を形成するように構成されている。このとき、第1切欠き41は、この流路が端絡環301の内径にまで延びるように形作られている。第1切欠き41から形成された流路は、シャフト11の側面14上にある貫通箇所13の向かい側で終わり、その貫通箇所13をシャフト11内部の中空室12と接続させる流路15と一列に配置されている。軸方向に延びる第2切欠き42はディスク31内の孔45として作製されている。これらは、半径方向に延びる第1切欠き41を回転子積層鉄芯2の流路23と接続させるか、あるいは、回転子積層鉄芯2の流路24をロータ1の周囲と接続させる。第1および第2切欠き41、42により、端絡環301内に流路系4が形成され、それにより、流体をシャフト11の中空室12から回転子積層鉄芯2の1つまたは複数の流路23に誘導することができ、かつ流体を回転子積層鉄芯2の1つまたは複数の流路24からロータ1の周囲へ排出することができる。
図1において回転子積層鉄芯2の右側端面22に表されている端絡環302には、回転子積層鉄芯2に直接接しているディスク31内に、半径方向に延びる第1切欠き41が凹部44の形で配設されている。このとき、これらの切欠き41は、回転子積層鉄芯2の半径方向でより内側にある流路23が回転子積層鉄芯2の半径方向でより外側にある流路24と接続するように形作られている。切欠き41全体により、端絡環302内に流路系4が形成され、それにより、回転子積層鉄芯2の半径方向でより内側にある流路23から流れる流体を取り入れることができ、回転子積層鉄芯2の半径方向でより外側にある流路24へ供給することができる。
端絡環301、302のディスク31に配設された第1および第2切欠き41、42は、シャフト11の中空室12を通って供給され1つまたは複数の流路15を介してシャフト11の側面14上の1つまたは複数の貫通箇所13へ進む流体が、第1端絡環301の流路系4に進入しかつそこで回転子積層鉄芯2の1つまたは複数の第1流路23へ供給されるように、構成されている。流体は、このような流路23を貫流した後、第2端絡環302の流路系4へ進入し、そこで180°向きを変えて、1つまたは複数の第2流路24内を再度回転子積層鉄芯2を通って流れる。第1端絡環301のディスク31に配設された切欠き42、45により、流体はロータを離れて周囲へ流れ、そこで流体は適当な装置により再び捕集される。
図2は、他のロータ1の断面図を示す。図2に示されたロータ1は、回転子積層鉄芯2の右側端面22に位置する端絡環302内の流路系4の形状においてのみ、図1に示されたロータ1と異なる。図2に示された例では、端絡環302の両ディスク31内に、半径方向に延びる第1切欠き41が凹部44の形で配設されている。このとき、両ディスク31の切欠き41は、それぞれ対になって互いに対向しており、一緒に1つの流路を形成するように構成されている。回転子積層鉄芯に直接接しているディスク31内には、さらに、軸方向に延びる第2切欠き42が存在し、これらは孔45として作製されている。これらの切欠き42は、半径方向に延びる第1切欠き41を回転子積層鉄芯2の流路23、24と接続させる。図2の回転子積層鉄芯2の右側端面22における端絡環302内の流路系4の機能は、図1の回転子積層鉄芯2の右側端面22における端絡環302内の流路系4の機能と同じである。
図3は、端絡環301のディスク31の表面33の平面図を示す。ディスク31は円環形を有する。ディスク31はその外縁範囲に、回転子バー25の端部用の開口部26を有する。ディスク31の内径はシャフト11の外径と合うように調整されている。ディスク31の内径から、溝状凹部44の形の第1切欠き41が半径方向外側へ延びている。これらの切欠き41のそれぞれが、周方向に延びる筋状凹部44の形の他の切欠き43に開口している。さらに、ディスク31は、軸方向に延びる孔45の形の第2切欠き42を有する。これらの切欠き42は、異なる直径の2つの同心円上に配置されている。これらの切欠き42を介して流路系4は回転子積層鉄芯の流路23、24と流体接続している。
図4は、端絡環301のディスク31の別の実施態様の表面33の平面図を示す。ディスク31は、軸方向に延びる孔45の形の切欠き42を有する。これらの切欠き42は、異なる直径の2つの同心円上に配置されている。ディスク31の内径を軸方向に延びかつ2つの同心円の内側で軸方向に延びる切欠き42と接続させる他の切欠き43は、ここでは平面状凹部44として作製されている。これにより流体の圧力低下が減少する。
図5は、端絡環301のディスク31のさらに別の実施態様の表面33の平面図を示す。ディスク31は、直接その内周に、周方向に取り囲む切欠き43を凹部44の形で有する。このような切欠き43により、1つまたは2つの貫通箇所13でのみ端絡環301に供給される流体を全周に亘って分配することができる。流体は、半径方向に延びる切欠き41を介して、軸方向へ延びる切欠き42へ、さらにそのあと回転子積層鉄芯2の流路23へ供給される。
図6は、端絡環302のディスク31の表面33の平面図を示す。ディスク31は、軸方向に延びる孔45の形の切欠き42を有する。これらの切欠き42は、異なる直径の2つの同心円上に配置されている。これらの切欠き42は2つずつ、半径方向に延びる他の切欠き41により互いに接続している。このようなディスクにより、回転子積層鉄芯2の第1流路23から端絡環へ流れ込む流体を180°向きを変えさせて、回転子積層鉄芯の第2流路24へ供給することができる。
本発明の開示は、前記図面に示された本発明の実施例だけでなく、様々な図面に含まれる特徴を目的に合わせて組み合わせることも含んでいる。さらに、切欠きの大きさ、数および位置は目的に合わせて変えることが可能である。特に、回転子積層鉄芯内に配設された流路が回転子バーに対して特別な空間的配置を有するように切欠きの数および位置を選択することが好適であるかもしれない。
1 ロータ
11 シャフト
12 中空室
13 貫通箇所
14 側面
15 流路
2 回転子積層鉄芯
21、22 端面
23、24 流路
25 回転子バー
26 開口部
301、302 端絡環
31 ディスク
32 ディスクパッケージ
33 表面
4 流路構造
41、42、43 切欠き
44 凹部
45 孔
A 軸

Claims (12)

  1. 軸方向、半径方向および周方向を規定し、半径方向外側の側面(14)と、シャフト(11)内部で軸方向に延びる中空室(12)と、シャフト(11)の前記側面(14)上にある少なくとも1つの貫通箇所(13)と、前記中空室(12)を前記少なくとも1つの貫通箇所(13)と接続する少なくとも1つの流路(15)を有するシャフト(11)、
    第1端面(21)およびこれに対して軸方向で反対側の第2端面(22)を備え、回転子積層鉄芯(2)内部で前記第1端面(21)から前記第2端面(22)まで延びる少なくとも1つの流路(23、24)を有する回転子積層鉄芯(2)、
    少なくとも1つが、互いに接合して1つのディスクパッケージ(32)をなす少なくとも2つのディスク(31)から組み立てられており、それぞれのディスク(31)が2つの円環形表面(33)を有し、かつ隣り合うディスク(31)の互いに向き合う表面(33)が平面的に接触している、前記回転子積層鉄芯(2)の前記端面(21、22)に装着された端絡環(301、302)
    を備えた電動非同期機のロータ(1)において、
    少なくとも1つの端絡環(301)の少なくとも1つのディスク(31)が切欠き(41、42、43)を有し、これらは、前記回転子積層鉄芯(2)の少なくとも1つの流路(23、24)と流体接続しかつ前記シャフト(11)の前記側面(14)上の前記少なくとも1つの貫通箇所(13)を前記回転子積層鉄芯(2)の少なくとも1つの流路(23、24)と流体接続させる1つの流路構造(4)が前記端絡環内(301)に形成されているように、配置されていることを特徴とする、電動非同期機のロータ(1)。
  2. それぞれの端絡環(301、302)は、互いに接合して1つのディスクパッケージ(32)をなす少なくとも2つのディスク(31)から組み立てられており、および、それぞれの端絡環(301、302)の少なくとも1つのディスク(31)が切欠き(41、42、43)を有し、これらは、前記回転子積層鉄芯(2)の少なくとも1つの流路(23、24)と流体接続している1つの流路構造(4)が前記端絡環(301、302)内にそれぞれ形成されているように、配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のロータ(1)。
  3. 端絡環(301、302)の少なくとも1つのディスク(31)が、その表面(33)の1つの上に、溝状または筋状凹部(44)の形の少なくとも1つの切欠き(41、43)を有し、それにより、他のディスク(31)との接合体中に、前記流路構造(4)の少なくとも一部である流路が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のロータ(1)。
  4. 隣り合うディスク(31)の溝状または筋状凹部(44)は、互いに補完して1つの流路をなすように形成されていることを特徴とする、請求項3に記載のロータ(1)。
  5. 少なくとも1つの端絡環(301、302)の前記流路構造(4)は、半径方向に延びる少なくとも1つの第1切欠き(41)を含み、かつ軸方向に延びる少なくとも1つの第2切欠き(42)を含むことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載のロータ(1)。
  6. 軸方向に延びる前記第2切欠き(42)は、端絡環(301、302)の少なくとも1つのディスク(31)内の孔(45)により形成されていることを特徴とする、請求項5に記載のロータ(1)。
  7. 少なくとも1つの端絡環(301、302)の前記流路構造(4)は、周方向に延びる少なくとも1つの第3切欠き(43)を含むことを特徴とする、請求項5または6に記載のロータ(1)。
  8. 少なくとも1つの端絡環(301、302)の第1切欠き(41)が、前記端絡環(301、302)内部で異なる流れ断面を有し、および/または
    少なくとも1つの端絡環(301、302)の第2切欠き(42)が、前記端絡環(301、302)内部で異なる流れ断面を有し、および/または
    少なくとも1つの端絡環(301、302)の第3切欠き(43)が、前記端絡環(301、302)内部で異なる流れ断面を有することを特徴とする、請求項3から7までのいずれか1項に記載のロータ(1)。
  9. 少なくとも1つの端絡環(301、302)の前記流路構造(4)は、平面状凹部(44)として形成されかつ半径方向にも周方向にも延びている少なくとも1つの切欠き(41、43)と、軸方向に延びる少なくとも第2切欠き(42)を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のロータ(1)。
  10. 前記回転子積層鉄芯(2)は少なくとも1つの第1流路(23)と少なくとも1つの第2流路(24)を有し、および、前記端絡環(302)の1つにおける前記流路構造(4)は、前記回転子積層鉄芯(2)の前記第1流路(23)から前記端絡環(302)の前記流路構造(4)へ流れ込む流体がそこで少なくとも軸方向に対して向きを変えて前記回転子積層鉄芯(2)の前記第2流路(24)へ誘導されるように構成されていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載のロータ(1)。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載のロータ(1)を製造する方法であって、以下の工程:
    a)2つの円環形表面(33)を備えた少なくとも1つのディスク(31)を準備する工程、
    b)流路構造(4)を形成するために前記ディスク(31)の前記表面(33)の少なくとも1つに切欠き(41、42、43)を配設する工程、
    c)前記ディスク(31)を少なくとも1つの他のディスク(31)と合わせて1つのディスクパッケージ(32)に組み立てる工程、
    d)前記回転子積層鉄芯(2)の一端面(21、22)において前記ロータ(1)の前記シャフト(11)上に前記ディスクパッケージ(32)を配置する工程、
    e)ディスクパッケージ(32)の隣り合うディスク(31)間に継ぎ合わせ接合部を製造して1つの端絡環(301、302)を形成する工程
    を含む、ロータ(1)の製造方法。
  12. 工程b)における前記切欠き(41、42、43)の配設を、フライス加工、圧印加工、打抜き加工および/または穿孔により行うことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
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