JP2024053982A - 旅客流動混雑予測装置、旅客流動混雑予測方法および旅客流動混雑予測プログラム - Google Patents

旅客流動混雑予測装置、旅客流動混雑予測方法および旅客流動混雑予測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることが可能な旅客流動混雑予測装置、旅客流動混雑予測方法を提供する。【解決手段】旅客流動混雑予測装置10は、データ取得部12、経路探索部13、列車割当部14を備える。データ取得部12は、鉄道駅に設置された自動改札機から取得された旅客ごとの鉄道駅への入場時刻と鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データD1と現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータD2とを取得する。経路探索部13は、データ取得部12において取得された旅客が入場した入場駅における入場時刻と旅客が出場した出場駅における出場時刻と現行列車の出発時刻および到着時刻とに基づいて経路候補を抽出する。列車割当部14は、改札機通過データD1およびダイヤデータD2に基づいて割当指数を算出し旅客を割当指数に応じて1人の旅客を複数の経路候補に割り当てる。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測装置、旅客流動混雑予測方法および旅客流動混雑予測プログラムに関する。
鉄道駅構内や列車内部における混雑の発生は、列車乗降時間の増加や、列車発着の遅延が生じる等、列車運行に大きな影響を与える可能性がある。そのため、鉄道輸送における混雑を避けるため、自動改札機から取得されたデータや、列車のダイヤデータ等の情報に基づいた統計的な手法により、旅客流動を予測するための手法がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1には、旅客の列車乗継経路の探索に用いる経路探索ネットワークにおいて、着/発ノードを乗客の着席/立席乗車に区別し、着席アークのコストを、対応する着席確率に応じて変更するとともに、駅間アークを、着席/立席乗車毎に対応するする駅間の混雑率に応じて変更し、列車の乗降制御において、着席乗客の降車によって生じた空席に、先ずは立席乗客を着席させ、滞留旅客を駅での待ち時間(滞留時間)に応じて優先/一般滞留旅客に区分し、優先滞留旅客を優先的に着席乗客となるように、滞留旅客を乗車させる旅客流動シミュレーション装置について開示されている。
特開2015-229459号公報
しかしながら、上記従来の旅客流動シミュレーション装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に示された旅客流動シミュレーション装置では、鉄道を利用する各旅客に入場駅から出場駅に至る多数の経路候補のうち、所定の条件を満たす1つの経路候補を列車乗継経路として設定することができる。
しかし、このような装置構成では、所定の条件を満たす経路候補が複数ある場合に、最も所定の条件に合致する経路候補以外の経路候補が除外されるため、鉄道を利用する1人の旅客を1つの経路候補にしか割り当てることができない。
よって、鉄道を利用する1人の旅客が入場駅から出場駅へ移動する間に1つの経路候補しか予測できないため、旅客流動の予測精度には、改善の余地がある。
そこで、本発明の課題は、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることが可能な旅客流動混雑予測装置、旅客流動混雑予測方法および旅客流動混雑予測プログラムを提供することにある。
第1の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測装置であって、データ取得部と、経路探索部と、列車割当部と、を備えている。データ取得部は、鉄道駅に設置された自動改札機から取得された旅客ごとの鉄道駅への入場時刻と鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データと、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータと、を取得する。経路探索部は、データ取得部において取得された、旅客が入場した入場駅における入場時刻と、旅客が出場した出場駅における出場時刻と、現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する。列車割当部は、改札機通過データおよび現行列車のダイヤデータに基づいて割当指数を算出し、旅客を割当指数に応じて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てる。
ここでは、改札機通過データに含まれる旅客の入場時刻および出場時刻と、現行列車のダイヤデータに含まれる列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てて、旅客の流動を予測する。
ここで、「改札機通過データ」とは、例えば、鉄道を利用する旅客が改札を通過する際に取得され、旅客1人1人の入場駅、入場時刻、退場駅および退場時刻等のデータである。「ダイヤデータ」とは、例えば、運行される各列車の始発駅、終着駅および途中停車駅を示す情報や、始発駅の出発時刻、途中停車駅の到着時刻および出発時刻および終着駅の到着時刻を示す情報等のデータである。
また、「割当指数」とは、鉄道を利用する1人の旅客が複数の経路候補を選択する割合を算出するための定量的なパラメータである。
これにより、鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることで、1人の旅客を特定の1つの利用経路に割り当てる場合と比較して、経路候補の偏りを小さくすることができる。
この結果、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、経路探索部は、入場駅における出発時刻が入場駅における入場時刻と同時もしくは上記入場時刻より遅く、出場駅における到着時刻が上記出発時刻より遅く、出場時刻が出場駅における到着時刻と同時もしくは上記到着時刻より遅くなる経路候補を抽出する。
ここでは、経路探索部は、大量に取得される改札機通過データから、入場時刻と出発時刻と到着時刻と出場時刻との前後関係が適切な経路候補を抽出する。
ここで、例えば、経路探索部は、入場時刻が9:10、出発時刻が9:11、到着時刻が9:12、出場時刻が9:13となる場合等は、上記条件を満たし各時刻の前後関係が適切となるため、当該経路候補を抽出する。また、例えば、経路探索部は、入場時刻が9:10、出発時刻が9:10、到着時刻が9:12、出場時刻が9:12となる場合でも、上記条件を満たし各時刻の前後関係が適切となるため、当該経路候補を抽出してもよい。しかし、例えば、経路探索部は、入場時刻が9:13、出発時刻が9:12、到着時刻が9:11、出場時刻が9:10となる場合等は、上記条件を満たさず各時刻の前後関係が不適切となるため、当該経路候補は抽出しない。
これにより、述する列車割当部は、適切な割当指数を求めることができる。
第3の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、経路探索部は、旅客が入場駅から出場駅の間に列車を乗り換える回数が最小となる経路候補を抽出する。
ここでは、経路探索部は、鉄道を利用する旅客が利用する尤もらしい移動方法を選択することを前提に、乗換回数を参考にして経路候補を抽出する。
ここで、鉄道を利用する旅客は、一般的に、乗り換え回数が少ない経路候補を利用する蓋然性が高いため、乗り換え回数が少ない経路候補が、尤もらしい経路候補となり得る。
このとき、鉄道を利用する旅客が入場駅から出場駅の間に列車を乗り換える回数が最小となる経路候補は、複数経路あってもよい。
また、旅客が入場駅から出場駅までの間を、速く移動している場合は、経路候補が少なくなり、ゆっくり移動している場合は、経路候補が多くなる。
これにより、列車割当部は、割当指数に基づいて、1人の旅客を適切な複数の経路候補に割り当てることができる。
第4の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、列車割当部によって割り当てられた経路候補において運行される列車ごとの混雑度を推定する第1混雑度推定部を、さらに備えている。
ここでは、第1混雑度推定部は、列車割当部によって割り当てられた経路候補における、列車の内部にいる鉄道を利用する旅客の人数と、入場駅で入場した旅客の人数および出場駅で出場した旅客の人数と、乗り換えを行った旅客の人数と、に基づき、列車ごとの混雑度を推定する。
このとき、第1混雑度推定部は、例えば、X駅に到着した列車Aの内部にいる鉄道を利用する旅客の人数から、X駅から出場する旅客の人数とX駅に到着した列車Aから他列車へ乗り換えを行う旅客の人数とを除き、X駅へ入場する旅客の人数と他列車からX駅から出発する列車Bへ乗り換えを行う旅客の人数とを加算することで、X駅から出発する列車Bの内部にいる旅客の人数を推定する。これらの値に応じて、列車ごとの混雑度を推定する。
ここで、「混雑度」とは、改札機通過データやダイヤデータからは予測が困難な、入場駅から入場してから出場駅で出場する期間における鉄道を利用する旅客の流動を示す指標である。
これにより、第1混雑度推定部は、1人の旅客が小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、列車ごとの旅客流動を精度よく予測することができる。
第5の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、鉄道駅の構内の時間帯別の混雑度を推定する第2混雑度推定部を、さらに備えている。
ここでは、第2混雑度推定部は、列車割当部によって割り当てられた経路候補における、入場駅の構内にいる鉄道を利用する旅客の人数と、乗り換えを行う各駅の構内にいる旅客の人数と、出場駅の構内にいる旅客の人数と、に基づき、鉄道駅の構内の時間帯別の混雑度を推定する。
これにより、1人の旅客が小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、鉄道駅の構内の時間帯別の旅客流動を精度よく予測することができる。
第6の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第4または第5の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、第1混雑度推定部は、旅客の入場時刻から入場駅における出発時刻までの間と、入場駅における出発時刻から出場駅における到着時刻までの間と、出場時刻から出場駅における到着時刻までの間と、における旅客の人数を、列車ごとに合算する。
ここでは、第1混雑度推定部は、鉄道を利用する1人の旅客を小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、複数の経路候補のうちの各経路候補における列車ごとの旅客の人数を合算する。
これにより、第1混雑度推定部は、複数の経路候補のうちの各経路候補における列車ごとの旅客流動を精度よく予測することができる。
第7の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第4または第5の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、第2混雑度推定部は、旅客の入場時刻から入場駅における出発時刻までの間と、入場駅における出発時刻から出場駅における到着時刻までの間と、出場時刻から出場駅における到着時刻までの間と、における旅客の人数を、駅ごとに合算する。
ここでは、第2混雑度推定部は、1人の旅客を小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、複数の経路候補のうちの各経路候補における駅ごと及び時刻ごとの旅客の人数を合算する。
これにより、第2混雑度推定部は、複数の経路候補のうちの各経路候補における駅ごと、および時刻ごとの旅客流動を精度よく予測することができる。
第8の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、経路探索部は、旅客の入場時刻以降の現行列車の所定本数の出発時刻を、出発時刻の候補とする。
ここでは、経路探索部は、旅客の入場時刻の直後の現行列車のダイヤデータに含まれる出発時刻を参考にして、鉄道を利用する旅客が乗車する列車の複数の候補を抽出する。
これにより、列車割当部は、入場時刻を基準にして、割当指数に基づいて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることができる。
第9の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、経路探索部は、現行列車の出場時刻以前の現行列車の所定本数の到着時刻を、到着時刻の候補とする。
ここでは、経路探索部は、旅客の出場時刻の直前の現行列車のダイヤデータに含まれる到着時刻を参考にして、鉄道を利用する旅客が降車する列車の複数の候補を抽出する。
これにより、列車割当部は、割当指数に基づいて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることができる。
第10の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、列車割当部は、経路候補における、入場時刻と出発時刻との時間差と、出場時刻と到着時刻との時間差と、の和に基づいて、割当指数を算出する。
ここでは、列車割当部は、データ取得部から取得した入場時刻および出場時刻と、現行列車のダイヤデータに含まれる出発時刻と到着時刻と、を用いて、1人の旅客を所定の比率で複数の経路候補に割り当てるための割当指数を算出する。
このとき、割当指数を求める関係式は、上記記載内容に限られず、任意の定数を関係式に組み込んでもよい。また、当該関係式は、複数の計算結果の中から最大の数値を選択するMAX関数を用いてもよい。さらに、当該関係式は、上記時間差の累乗を用いて算出してもよい。
これにより、列車割当部は、算出された割当指数に応じて1人の旅客を1未満の小数点単位で複数経路に割り当てることができる。
第11の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、経路探索部は、入場駅における出発時刻が入場駅における入場時刻と同時もしくは上記入場時刻より遅く、出場駅における到着時刻が上記出発時刻より遅く、出場時刻が出場駅における到着時刻と同時もしくは上記到着時刻より遅くなる経路候補の条件を満たさない場合において、出場時刻が入場時刻と同時もしくは入場時刻より遅い場合は、入場時刻以降の時刻で、列車の到着時刻が早い順に所定の数の経路候補を抽出する。
ここでは、経路探索部は、大量に取得される改札機通過データから、入場時刻と出発時刻と到着時刻と出場時刻との前後関係が不適切な経路候補のうち、到着時刻が出発時刻よりも早くなる経路候補を抽出する。
ここで、到着時刻が出発時刻よりも早くなる経路候補とは、例えば、ダイヤの乱れ等で当該時刻が適切な時刻を示さない場合等が該当する。
これにより、経路探索部が、時刻の組み合わせが不適切な場合にも、経路候補を抽出することで、列車割当部は、所定の演算を行い、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることができる。
第12の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、出発駅および到着駅の運行計画を示すダイヤデータと、出発駅と到着駅の組み合わせごとの利用者数を表すOD(Origin Destination)データと、出発駅および到着駅を示す駅データと、路線図を示す路線データと、を保存する記憶部を、さらに備えている。
これにより、旅客流動混雑予測装置内に設けられた記憶部に保存された各種データを用いて、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
第13の発明に係る旅客流動混雑予測装置は、第1または第2の発明に係る旅客流動混雑予測装置であって、列車割当部における割り当ての結果を出力する出力部を、さらに備えている。
これにより、出力部は、例えば、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てられた割り当ての結果を、出力されたデータを鉄道会社等に出力することで、当該鉄道会社は鉄道を利用する旅客の流動状況を把握することができる。
第14の発明に係る旅客流動混雑予測方法は、鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測方法であって、データ取得ステップと、経路探索ステップと、列車割当ステップと、を備えている。データ取得ステップは、鉄道駅に設置された自動改札機から取得された旅客ごとの鉄道駅への入場時刻と鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データと、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータと、を取得する。経路探索ステップは、データ取得ステップにおいて取得された、旅客が入場した入場駅における入場時刻と、旅客が出場した出場駅における出場時刻と、現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する。列車割当ステップは、改札機通過データおよび現行列車のダイヤデータに基づいて割当指数を算出し、旅客を割当指数に応じて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てる。
ここでは、改札機通過データに含まれる旅客の入場時刻および出場時刻と、現行列車のダイヤデータに含まれる列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てて、旅客の流動を予測する。
ここで、「改札機通過データ」とは、例えば、鉄道を利用する旅客が改札を通過する際に取得され、旅客1人1人の入場駅、入場時刻、退場駅および退場時刻等のデータである。「ダイヤデータ」とは、例えば、運行される各列車の始発駅、終着駅および途中停車駅を示す情報や、始発駅の出発時刻、途中停車駅の到着時刻および出発時刻および終着駅の到着時刻を示す情報等のデータである。
また、「割当指数」とは、鉄道を利用する1人の旅客が複数の経路候補を選択する割合を算出するための定量的なパラメータである。
これにより、鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることで、1人の旅客を特定の1つの利用経路に割り当てる場合と比較して、経路候補の偏りを小さくすることができる。
この結果、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
第15の発明に係る旅客流動混雑予測プログラムは、鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測プログラムであって、データ取得ステップと、経路探索ステップと、列車割当ステップと、を備えている。データ取得ステップは、鉄道駅に設置された自動改札機から取得された旅客ごとの鉄道駅への入場時刻と鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データと、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータと、を取得する。経路探索ステップは、データ取得ステップにおいて取得された、旅客が入場した入場駅における入場時刻と、旅客が出場した出場駅における出場時刻と、現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する。列車割当ステップは、改札機通過データおよび現行列車のダイヤデータに基づいて割当指数を算出し、旅客を割当指数に応じて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てる。
ここでは、改札機通過データに含まれる旅客の入場時刻および出場時刻と、現行列車のダイヤデータに含まれる列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てて、旅客の流動を予測する。
ここで、「改札機通過データ」とは、例えば、鉄道を利用する旅客が改札を通過する際に取得され、旅客1人1人の入場駅、入場時刻、退場駅および退場時刻等のデータである。「ダイヤデータ」とは、例えば、運行される各列車の始発駅、終着駅および途中停車駅を示す情報や、始発駅の出発時刻、途中停車駅の到着時刻および出発時刻および終着駅の到着時刻を示す情報等のデータである。
また、「割当指数」とは、鉄道を利用する1人の旅客が複数の経路候補を選択する割合を算出するための定量的なパラメータである。
これにより、鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることで、1人の旅客を特定の1つの利用経路に割り当てる場合と比較して、経路候補の偏りを小さくすることができる。
この結果、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
本発明に係る旅客流動混雑予測装置によれば、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る旅客流動混雑予測装置の構成を示すブロック図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる列車割当部によって割り当てられた1人の旅客が辿った経路候補の一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる経路探索部において抽出される、各時刻の前後関係が適切な場合であって乗換回数が最小となる経路候補の一例を示す図。 (a)~(d)は、図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる第1混雑度推定部において推定される列車ごとの混雑度・列車内人数・入出場人数・乗り換え人数の一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる経路探索部において抽出される、各時刻の前後関係が不適切な場合における経路候補の一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる列車割当部によって算出される割当指数に基づいて1人の旅客を複数の経路候補へ割り当てた一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる列車割当部によって算出される割当指数の数値関係の一例を示す図。 図2の経路候補に沿って1人の旅客が移動した乗降の様子を示す模式図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる第1混雑度推定部において推定される列車ごとの滞留人数の一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる第2混雑度推定部において推定される各鉄道駅の構内の時間帯別の滞留人数の一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置に含まれる第2混雑度推定部において推定される各鉄道駅の構内の時間帯別の滞留人数の集計データの一例を示す図。 図1の旅客流動混雑予測装置によって実施される1人の旅客を複数の経路候補に割り当てる処理の流れを示すフローチャート。
本発明の一実施形態に係る旅客流動混雑予測装置および旅客流動予測方法について、図1~図12を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、本実施形態では、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
また、出願人は、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(1)旅客流動混雑予測装置10の構成
本実施形態に係る旅客流動混雑予測装置10は、改札機通過データD1に含まれる旅客の入場駅における入場時刻および出場駅における出場時刻と、現行列車のダイヤデータD2に含まれる列車の入場駅における出発時刻および出場駅における到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てて、旅客の流動を予測する。
そして、旅客流動混雑予測装置10は、図1に示すように、入力装置2、表示装置3およびデータサーバ4と接続されている。
改札機通過データD1は、鉄道駅に設置された自動改札機5から得られる旅客の乗降データであって、例えば、図1に示す自動改札機5を旅客が通過した際に記録される。改札機通過データD1は、図2に示すように、旅客の媒体種別(例えば、ICカード、磁気乗車券等)、入場駅、入場駅における入場時刻、出場駅、出場駅における出場時刻等、が記録される。
ここで、改札機通過データD1は、複数のトリップデータの集積である。各トリップデータは、入場記録およびこれに対応する出場記録を含む一組のデータである。入場記録は、入場駅、および入場駅に設置されている自動改札機5を通過した時刻を含む。出場記録は、出場駅、および出場駅に設置されている自動改札機5を通過した時刻を含む。
入場記録および出場記録は、別の場所で別の時刻に自動改札機5で取得される。自動改札機5で取得された段階で、入場記録および出場記録には、自動改札機5の通過(入場または出場)に使用された乗車券ごとに付与されている乗車券ID情報が含まれる。収集された入場記録および出場記録は、乗車券ID情報を介して互いに紐付けされることによりトリップデータを形成する状態で、データサーバ4上に記憶されている。
トリップデータは、ある1人の旅客が、どのような乗車券を利用して、いつどの駅に入場して、いつどの駅から出場したのかを示し、入場から出場までの鉄道利用による1つのトリップを特定する。1つのトリップは、その主体としての1人の「旅客」と一対一で対応する。
ダイヤデータD2は、鉄道会社が管理する線路における列車の運転状況を表すデータである。例えば、ダイヤデータD2は、図3に示すように、出発駅における列車の各出発時刻T1および到着駅における列車の各到着時刻T2と、上記各出発時刻T1および上記各到着時刻T2の間における実線と点線を合わせた4本の経路候補と、を表す。
入力装置2は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等であって、各種指示入力が入力されるとともに、旅客流動混雑予測装置10に記憶されるべきダイヤデータD2、ODデータD3、駅データD4、路線データD5の入力を受け付ける。
ODデータD3は、鉄道を利用する旅客が乗車する列車の出発駅と、上記旅客が降車する列車の到着駅と、の組み合わせごとの利用者数を表すデータである。例えば、図4(a)~図4(d)に示すように、XXX駅と、YYY駅と、の組み合わせによる、ある列車の利用者数は、560人となる。
ここで、図4(a)は、列車ごとの混雑度の度合い(1~6の6段階)、図4(b)は、列車内部にいる旅客の人数、図4(c)は、入場駅および出場駅において入出場した旅客の人数、図4(d)は、乗換駅において乗り換えを行った旅客の人数、を表している。
なお、図4(a)に示される列車ごとの混雑度に関しては、後述する第1混雑度推定部15にて、詳細に説明する。
駅データD4は、鉄道会社が管理する路線に含まれる全ての駅の情報であって、例えば、出発駅名および到着駅名を表すデータである。また、駅データD4は、乗換駅における乗換に必要な時間等の情報を含んでいてもよい。
路線データD5は、鉄道会社が管理する全ての路線のデータであって、例えば、鉄道会社名、路線図、路線名を表すデータである。
なお、入力装置2から入力されたダイヤデータD2と、ODデータD3と、駅データD4と、路線データD5等と、の各種データは、旅客流動混雑予測装置10の記憶部11に保存されることなく、データ取得部12に送信されてもよい。
表示装置3は、例えば、鉄道会社が所持するPC(Personal Computer)等であって、旅客流動混雑予測装置10において割り当てられる鉄道を利用する1人の旅客を複数の経路候補に割り当てた結果や、その割り当て結果に基づいて推定される列車ごと、駅ごとの混雑状況を表示する。
データサーバ4は、鉄道駅の自動改札機を通過する旅客が所持する磁気乗車券および電子乗車券等から取得された改札機通過データD1を保存する。
自動改札機5は、鉄道駅に1または複数設置されており、旅客が通過する際に、旅客が所持しているIC(integrated circuit)カード等へ情報を書き込んだり、情報を読み取って運賃の請求処理を実施したりする。
また、本実施形態の旅客流動混雑予測装置10は、図1に示すように、記憶部11と、データ取得部12と、経路探索部13と、列車割当部14と、第1混雑度推定部15と、第2混雑度推定部16と、出力部17と、を備えている。
記憶部11は、入力装置2から入力されたダイヤデータD2、ODデータD3、駅データD4、路線データD5等の各種データを保存する。
これにより、例えば、旅客流動混雑予測装置10内に設けられた記憶部に保存された各種データを用いて、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
また、旅客流動混雑予測装置10の使用者は、例えば、列車のダイヤが変更され、ダイヤデータD2に含まれる出発時刻および到着時刻に変更が生じた場合には、変更後の出発時刻および到着時刻を含む新ダイヤデータを、入力装置2を介して、記憶部11に追加、また、変更してもよい。
これにより、例えば、経路探索部13が、ダイヤデータD2の変更に対応して、変更後の複数の経路候補を抽出することで、列車割当部14は、鉄道を利用する1人の旅客を適切な複数の経路候補へ割り当てることができる。
さらに、旅客流動混雑予測装置10の使用者は、例えば、新駅が設置され、ODデータD3と、駅データD4と、路線データD5と、に含まれる駅の組み合わせが新たに発生した場合には、新たな駅の組み合わせのリストを、入力装置2を介して、記憶部11に追加、また、変更してもよい。
これにより、例えば、経路探索部13が、新駅が設置される等の、周辺環境の変化に対応して新たに追加されたODデータD3と、駅データD4と、路線データD5と、を用いて新たな複数の経路候補を抽出することで、列車割当部14は、1人の旅客を適切な複数の経路候補へ割り当てることができる。
データ取得部12は、データサーバ4からデータ取得部12に送信された改札機通過データD1を取得する。
また、データ取得部12は、記憶部11に保存されているダイヤデータD2と、ODデータD3と、駅データD4と、路線データD5と、を取得する。あるいは、データ取得部12は、入力装置2から入力され記憶部11に保存されることなくデータ取得部12に送信されたダイヤデータD2と、ODデータD3と、駅データD4と、路線データD5と、を直接取得してもよい。
これにより、経路探索部13が、データ取得部12で取得された複数の経路候補を抽出することで、列車割当部14は、1人の旅客を適切な複数の経路候補へ割り当てることができる。
経路探索部13は、データ取得部12によって取得された改札機通過データD1に含まれる鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、現行列車のダイヤデータD2に含まれる列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて、時刻の前後関係が適切な複数の経路候補を抽出する。
ここで、時刻の前後関係が適切な経路候補とは、入場駅における出発時刻が入場駅における入場時刻と同時もしくは上記入場時刻より遅く、出場駅における到着時刻が上記出発時刻より遅く、出場時刻が出場駅における到着時刻と同時もしくは上記到着時刻より遅くなる経路候補である。
本実施形態では、図3に示されるように、4本の経路候補が例示されている。例えば、1本目の経路候補は、ある旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:10、乗換駅で列車の乗り換えを行い、出場駅に到着した到着時刻T2が09:12、出場駅から出場した出場時刻が09:16となる経路候補である。
2本目の経路候補は、ある旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:10、乗換駅で列車の乗り換えを行い、出場駅に到着した到着時刻T2が09:13、出場駅から出場した出場時刻が09:16となる経路候補である。
3本目の経路候補は、ある旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:11、出場駅に到着した到着時刻T2が09:15、出場駅から出場した出場時刻が09:16となる列車の乗り換えを行わない経路候補である。
4本目の経路候補は、ある旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:13、出場駅に到着した到着時刻T2が09:16、出場駅から出場した出場時刻が09:16となる列車の乗り換えを行わない経路候補である。
これにより、経路探索部13が、時刻の前後関係が適切な複数の経路候補を抽出することで、列車割当部14は、適切な割当指数を求めることができる。
経路探索部13は、時刻の前後関係が適切な複数の経路候補のうち、例えば、旅客が入場駅から出場駅の間に列車を乗り換える回数が最小となる経路候補を抽出する。
ここで、経路候補の数は、旅客が入場駅から出場駅まで速く移動している場合は、少なくなり、ゆっくり移動している場合は、多くなると考えられる。このため、経路探索部13は、適切な経路候補を抽出するために、乗り換え回数が最小となる経路候補を抽出する。
なお、図3に示される複数の経路候補のうち、上述した3本目の経路候補と、4本目の経路候補と、は時刻の前後関係が適切であり、乗り換え回数が最小となる経路候補に該当する。
これにより、列車割当部14は、適切な割当指数を算出することができる。また、列車割当部14は、適切な割当指数に基づいて、1人の旅客を適切な複数の経路候補に割り当てることができる。
経路探索部13は、旅客の入場時刻以降の列車の所定本数の出発時刻を、出発時刻の候補とする。
例えば、図3に示されるように、旅客の入場時刻が09:10のとき、出発駅における出発時刻は、入場時刻を基準にしてその同時刻である09:10と、その直後の4本分、09:11と、09:12と、09:13と、09:18と、が出発時刻の候補に該当する。
これにより、列車割当部14は、入場時刻を基準にして、割当指数に基づいて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることができる。
経路探索部13は、列車の出場時刻以前の列車の所定本数の到着時刻を、到着時刻の候補とする。
例えば、図3に示されるように、旅客の出場時刻が09:16のとき、到着駅における到着時刻は、出場時刻を基準にしてその同時刻である09:16と、その直前の4本分、09:15と、09:13と、09:12と、09:08と、が到着時刻の候補に該当する。
これにより、列車割当部14は、割当指数に基づいて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることができる。
また、経路探索部13は、データ取得部12によって取得された改札機通過データD1に含まれる鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、現行列車のダイヤデータD2に含まれる列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて、時刻の前後関係が不適切な複数の経路候補を抽出する。
ここで、時刻の前後関係が不適切な経路候補とは、入場駅における出発時刻が入場駅における入場時刻と同時もしくは上記入場時刻より遅く、出場駅における到着時刻が上記出発時刻より遅く、出場時刻が出場駅における到着時刻と同時もしくは上記到着時刻より遅くなる経路候補の条件を満たさない場合において、出場時刻が入場時刻と同時もしくは入場時刻より遅い場合は、入場時刻以降の時刻で、列車の到着時刻が早い順に抽出した所定の数の経路候補である。
ここで、図5には、5本の経路候補が例示されている。例えば、1本目の経路候補は、旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:10、乗換駅で列車の乗り換えを行い、出場駅に到着した到着時刻T4が09:12、出場駅から出場した出場時刻が09:10となる経路候補である。
2本目の経路候補は、旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:10、乗換駅で列車の乗り換えを行い、出場駅に到着した到着時刻T4が09:13、出場駅から出場した出場時刻が09:10となる経路候補である。
3本目の経路候補は、旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:11、乗換駅で列車の乗り換えを行い、出場駅に到着した到着時刻T4が09:13、出場駅から出場した出場時刻が09:10となる経路候補である。
4本目の経路候補は、旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:13、出場駅に到着した到着時刻T4が09:15、出場駅から出場した出場時刻が09:10となる列車の乗り換えを行わない経路候補である。
5本目の経路候補は、旅客が、入場駅に入場した入場時刻が09:10、入場駅から出発した出発時刻T1が09:18、出場駅に到着した到着時刻T4が09:16、出場駅から出場した出場時刻が09:10となる列車の乗り換えを行わない経路候補である。
なお、旅客が出場駅に到着した到着時刻T3は、明らかに、旅客が入場駅から出発した出発時刻T1より早いため、本実施形態では経路候補から除外してもよい。
この場合において、1人の旅客を3本の経路候補に割り当てる場合は、上述した1本目の経路候補と、2本目の経路候補と、3本目の経路候補と、は時刻の前後関係が不適切であり、到着時刻が出発時刻よりも早くなる経路候補となる。
これにより、例えば、ダイヤの乱れ等で当該時刻が不適切な場合にも、経路探索部13が、経路候補を抽出することで、列車割当部14は、所定の演算を行い、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることができる。
列車割当部14は、経路探索部13で抽出された経路候補における、入場時刻と出発時刻との時間差と、出場時刻と到着時刻との時間差と、の和に基づいて、割当指数を算出する。すなわち、列車割当部14は、下記関係式(1)の値に応じた比率を用いて経路の割り振りを行う。
diff=(出発時刻-入場時刻)+(出場時刻-到着時刻)…(1)
ここでは、割当指数を「diff」と表している。
ここで、図6には、鉄道を利用する1人の旅客が、入場駅であるX駅から入場し、出場駅であるY駅を出場するまでの2つの経路候補が示されている。
1つ目の経路候補は、1人の旅客が、入場駅であるX駅を9:10に入場し、09:11に入場駅であるX駅から出発する列車に乗車し、09:15に出場駅であるY駅に到着する列車を降車し、出場駅であるY駅を9:16に出場している経路候補である。
したがって、1つ目の経路候補では、diff=2となる。
また、2つ目の経路候補は、1人の旅客が、入場駅であるX駅を9:10に入場し、09:13に入場駅であるX駅から出発する列車に乗車し、09:16に出場駅であるY駅に到着する列車を降車し、出場駅であるY駅を9:16に出場している経路候補である。
したがって、2つ目の経路候補では、diff=3となる。
列車割当部14は、例えば、経路候補が、経路候補iから経路候補Nまである場合には、以下の関係式(2)を用いて、diffの逆数をiからNまで足し合わせる。また、列車割当部14は、例えば、求められたsumの値を用いて、経路候補iに対しは、(1/diff/sum)人を割り当てる。
Figure 2024053982000002
つまり、1つ目の経路候補から2つ目の経路候補まで足し合わせたとき、sum=5/6となる。また、1つ目の経路候補に割り当てられる人数は、3/5人となり、2つ目の経路候補に割り当てられる人数は、2/5人となる。
したがって、図6では、1つ目の経路候補は、diff=2となるため、1人の旅客のうち0.6人分が割り当てられる。さらに、2つ目の経路候補は、diff=3となるため、1人の旅客のうち0.4人分が割り当てられる。
なお、割当指数を求める関係式は、関係式(1)に限定されるものではなく、列車割当部14は、任意の定数を用いて減算することで、割当指数を小さくしてもよい。また、列車割当部14は、任意の定数を用いて減算した場合は、算出結果が負の整数になる場合があるので、関係式に累乗を用いることで、算出結果が正となるような工夫をしてもよい。さらに、列車割当部14は、複数の計算結果の中から最大の数値を選択するMAX関数を用いて割当指数の値が0よりも大きくなるように設定してもよい。
また、図7に示されるように、diff=2の経路候補に割り当てられた人数は、上述の割り当て結果の通り、diff=3の経路候補に割り当てられた人数の1.5倍の人数となる。すなわち、当該旅客がdiff=2の経路候補を選択する確率は、diff=3の経路候補を選択する確率より1.5倍高いと考えられる。これと同時に、当該旅客がdiff=3の経路候補を選択する場合は、当該旅客は、diff=2の経路候補を選択する場合に比べて、1.5倍の時間をロスすることになる。
これにより、列車割当部14は、算出された割当指数に応じて1人の旅客を1未満の小数点単位で複数の経路候補に割り当てることができる。また、旅客流動混雑予測装置10の使用者は、割当指数に基づいて割り当てられる複数の経路候補のうちどの経路候補がより選択され得る経路候補かを判断することができる。さらに、旅客流動混雑予測装置10の使用者は、割当指数に基づいて割り当てられる複数の経路候補同士を比較することにより、どの程度の時間を短縮できるか判断できる。
第1混雑度推定部15は、列車割当部14によって割り当てられた経路候補における、列車の内部にいる鉄道を利用する旅客の人数と、入場駅で入場した旅客の人数および出場駅で出場した旅客の人数と、乗り換えを行った旅客の人数と、に基づき、列車ごとの混雑度を推定する。
ここで、図4(a)~図4(d)には、割当指数に基づいて割り当てられた経路候補における、列車ごとの混雑度を算出する方法の一例が示されている。ここでは、定員800人の快速列車000が、XXX駅に到着し、XXX駅にて乗り換え等の旅客流動を経て、XXX駅を出発している。また、XXX駅に到着した列車000の内部にいる旅客の人数が512人、XXX駅から出場する旅客の人数が10人、XXX駅に到着した列車000から他列車へ乗り換えを行う旅客の人数が21人、XXX駅へ入場する旅客の人数が39人、他列車からXXX駅から出発する列車000へ乗り換えを行う旅客の人数が40人である。
したがって、第1混雑度推定部15は、XXX駅から出発する列車000の内部にいる旅客の人数は、上記数値を用いて、512-10-21+39+40=560(人)と推測する。
さらに、XXX駅に到着した列車000の内部にいる旅客の人数が512人であり、XXX駅から出発する列車000の内部にいる旅客の人数は560人である場合において、第1混雑度推定部15は、例えば、XXX駅に到着した列車000列車の混雑度は3、XXX駅から出発する列車000の混雑度は4、というように推定する。
なお、列車ごとの混雑度は、改札機通過データD1やダイヤデータD2からは予測が困難な、入場駅から入場してから出場駅で出場する期間における鉄道を利用する旅客の流動を示す指標であるため、任意の数値を用いて表されてもよい。例えば、混雑度は、1~6で表される。
また、図8には、図2の経路候補に沿って鉄道を利用する1人の旅客が移動した乗降の様子が示されている。ここでは、1人の旅客は、入場駅であるXXX駅へICカードを使用して10:23に入場し、入場駅であるXXX駅から10:25に出発する列車000に乗車し、乗換駅であるYYY駅にて列車000から10:32に降車し、乗換駅であるYYY駅から10:35に出発する列車123に乗り換えている。さらに、1人の旅客は、出場駅であるZZZ駅にて、乗換駅であるYYY駅にて乗車した列車123から10:55に降車し、出場駅から10:58にICカードを使用して出場している。
また、図9では、図8において1人の旅客が快速列車と普通列車で乗り換えを行った場合における、1人の旅客の割り当て方法および列車ごとの滞留人数が示されている。ここでは、定員800人の快速列車000および定員800人の普通列車123が、XXX駅に到着し、XXX駅にて乗り換え等の旅客流動を経て、XXX駅を出発している。その後、上記各列車は、YYY駅に到着し、YYY駅にて乗り換え等の旅客流動を経て、YYY駅を出発している。その後のZ駅でも同様に、上記各列車は、ZZZ駅に到着し、ZZZ駅にて乗り換え等の旅客流動を経て、ZZZ駅を出発している。
ここで、例えば、1人の旅客が、入場駅であるXXX駅から10:25に出発する快速列車000に乗車したとき、XXX駅を10:25に出発する快速列車000の内部にいる旅客の人数は、560人+1人、XXX駅へ入場する旅客の人数は、39人+1人というように加算される。
1人の旅客が、乗換駅であるYYY駅へ10:32に到着する快速列車000から降車し、他列車へ乗り換えを行ったとき、YYY駅を所定の時刻に出発する快速列車000の内部にいる旅客の人数は、700人-1人、YYY駅にて快速列車000から他列車へ乗り換えを行う旅客の人数は、7人+1人というように加減算される。
1人の旅客が、乗換駅であるYYY駅からへ10:35に出発する普通列車123に乗車したとき、YYY駅を10:35に出発する普通列車123の内部にいる旅客の人数は、430人+1人、他列車から10:35に出発する普通列車123に乗り換えを行った旅客の人数は、7人+1人というように加算される。
1人の旅客が、出場駅であるZZZ駅へ10:55に到着する普通列車123から降車したとき、ZZZ駅へ10:55に到着する普通列車123の内部にいる旅客の人数は、720人-1人、ZZZ駅から出場する旅客の人数は、5人+1人というように加減算される。
第1混雑度推定部15において推定される列車ごとの混雑度は、任意の数値を用いて表されてもよい。例えば、混雑度は、1~6で表される。
ここで、第1混雑度推定部15は、列車ごとの滞留人数および混雑度の算出方法に関して、1人の旅客を整数単位で計算してきたが、割当指数に基づいて割り当てられた経路候補であることを考慮すると、当該1人の旅客は小数点単位に割り当てられた旅客でもよい。
これにより、第1混雑度推定部15は、1人の旅客が小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、鉄道駅の構内の時間帯別の旅客流動を精度よく予測することができる。
さらに、第1混雑度推定部15は、入場時刻から入場駅における出発時刻までの間と、入場駅における出発時刻から出場駅における到着時刻までの間と、出場時刻から出場駅における到着時刻までの間と、における旅客の人数を、1人の旅客を小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、複数の経路候補のうちの各経路候補における列車ごとに、時刻ごとに合算する。
例えば、第1混雑度推定部15は、10:30において、10:25にXXX駅を出発する列車の内部にいる旅客の人数は560.6人であり、10:40において、10:35にYYY駅を出発する列車の内部にいる旅客の人数は700.4人である等、各時刻における列車ごとの滞留人数を小数点単位で合算してもよい。
さらに、第1混雑度推定部15は、上記各時刻における列車ごとの混雑度を、それぞれ3、5、というように表してもよい。
これにより、第1混雑度推定部15は、複数の経路候補のうちの各経路候補における列車ごとの旅客流動を精度よく予測することができる。
第2混雑度推定部16は、列車割当部14によって割り当てられた経路候補における、入場駅の構内にいる鉄道を利用する旅客の人数と、乗り換えを行う各駅の構内にいる旅客の人数と、出場駅の構内にいる旅客の人数と、に基づき、鉄道駅の構内の時間帯別の混雑度を推定する。
ここでは、第2混雑度推定部16は、例えば、入場駅であるXXX駅構内にいる旅客の全体の人数から、XXX駅構内から先に出発する列車999に乗車した旅客の人数を除外することで、列車999の出発時刻後、列車000の出発時刻前にXXX駅構内にいる旅客の人数を推定する。このとき、後に出発する列車000が出発した時刻以降におけるXXX駅構内の旅客の人数は、0人となる。また、列車000が到着駅であるZZZ駅までの間に乗換駅であるYYY駅で乗り換えを行い、列車999が到着駅であるZZZ駅まで乗り換え行わなかった場合、YYY駅構内にいる旅客の人数は、YYY駅で列車000から降車した旅客の人数となる。さらに、列車000が列車999よりも先にZZZ駅に到着した場合、当該到着時刻に列車000から降車した旅客の人数が、ZZZ駅構内にいる旅客の人数となり、その後に列車999がZZZ駅に到着した場合は、すでにZZZ駅構内にいる旅客の人数と、ZZZ駅で当該列車999から降車した旅客の人数と、を加算した人数が、ZZZ駅構内にいる旅客の人数と推定する。
ここで、図10には、列車割当部14おいて割当指数に基づいて割り当てられた0.2人分の旅客と、0.8人分の旅客と、の2つの経路候補が示されている。
0.2分の旅客は、入場駅であるXXX駅に10:23に入場し、入場駅であるXXX駅から10:25に出発する列車000に乗車している。また、上記旅客は、10:32に乗換駅であるYYY駅に到着した上記列車000から降車し、10:35に乗換駅であるYYY駅を出発する列車123に乗車している。さらに、上記旅客は、10:56に出場駅であるZZZ駅に到着する上記列車123を降車し、10:58にICカードを使用して出場駅であるZZZ駅を出場している。
0.8分の旅客は、入場駅であるXXX駅に10:23に入場し、入場駅であるXXX駅から10:24に出発する列車999に乗車している。その後、上記旅客は、乗り換えを行わずに、10:58に出場駅であるZZZ駅に到着する上記列車999を降車し、10:58にICカードを使用して出場駅であるZZZ駅を出場している。
上記状況において、XXX駅における時刻ごとの駅構内に滞留している人数は、10:23においては1.0人、10:24においては0.2人、10:25においては0.0人となる。
上記状況において、YYY駅における時刻ごとの駅構内に滞留している人数は、10:32から10:34の間においては0.2人である。
上記状況において、ZZZ駅における時刻ごとの駅構内に滞留している人数は、10:56から10:57の間においては0.2人、10:58においては1.0人となる。
また、第2混雑度推定部16は、例えば、XXX駅に滞留する旅客の人数が、10:24において0.2人とした場合、駅ごとの混雑度を任意の数値を用いて、2等と表してもよい。
これにより、第2混雑度推定部16は、1人の旅客が小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、鉄道駅の構内の時間帯別の旅客流動を精度よく予測することができる。
さらに、第2混雑度推定部16は、入場時刻から入場駅における出発時刻までの間と、入場駅における出発時刻から出場駅における到着時刻までの間と、出場時刻から出場駅における到着時刻までの間と、における旅客の人数を、1人の旅客を小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を用いて、複数の経路候補のうちの各経路候補における駅ごとに、時刻ごとに合算する。
例えば、第2混雑度推定部16は、10:58において、ZZZ駅構内に滞留する旅客の人数は、1つ目の経路候補を経由する場合は0.2人であり、2つ目の経路候補を経由する場合は0.8人であることから、両者を合算し1.0人としてもよい。
このとき、第2混雑度推定部16は、10:58における駅ごとの混雑度を、XXX駅は1、YYY駅は1、ZZZ駅は6等と表してもよい。
また、図11には、第2混雑度推定部16が、駅ごとに、時刻ごとに滞留人数を合算した集計結果が示されている。
ここで、例えば、07:30のとき、AAA駅における滞留人数は1253.5人であり、BBB駅における滞留人数は1082.1人である。
このとき、第2混雑度推定部16は、小数点単位で表される上記結果を比較して、各時刻における駅ごとの混雑度を推定してもよい。例えば、第2混雑度推定部16は、07:30における、AAA駅の混雑度は4、BBB駅の混雑度は3等と、任意の数値を用いて表してもよい。
集計される時刻は、03:00から翌日の02:59の間となっており、24時間の集計結果が表されている。ここで、時刻は1分単位でも1秒単位でもよく、特に限定はされない。
また、集計される駅はAAA駅からZZZ駅と表されているが、特に、駅の数は限定されない。
これにより、第2混雑度推定部16は、複数の経路候補のうちの各経路候補における駅ごと、および時刻ごとの旅客流動を精度よく予測することができる。
出力部17は、列車割当部14において割当指数に基づいて算出された割り当ての結果を出力する。
これにより、出力部17が、例えば、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てられた割り当ての結果を、出力されたデータを鉄道会社等に出力することで、当該鉄道会社は、鉄道を利用する旅客の流動状況を把握することができる。
<主な特徴>
旅客流動混雑予測装置10は、以上のように、鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う装置であって、データ取得部12と、経路探索部13と、列車割当部14と、を備えている。データ取得部12は、鉄道駅に設置された自動改札機から取得された旅客ごとの鉄道駅への入場時刻と鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データD1と、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータD2と、を取得する。経路探索部13は、データ取得部12において取得された、旅客が入場した入場駅における入場時刻と、旅客が出場した出場駅における出場時刻と、現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する。列車割当部14は、改札機通過データD1および現行列車のダイヤデータD2に基づいて割当指数を算出し、旅客を割当指数に応じて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てる。
これにより、鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることで、1人の旅客を特定の1つの利用経路に割り当てる場合と比較して、経路候補の偏りを小さくすることができる。
この結果、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
<旅客流動混雑予測方法>
本実施形態の旅客流動混雑予測装置10は、図12に示すフローチャートに従って、旅客流動混雑予測方法を実行する。
すなわち、本実施形態の旅客流動混雑予測方法では、図12に示すように、ステップS1において、データ取得部12が、データサーバ4に記録された自動改札機5を通過した鉄道を利用する1人の旅客のうち、n件目の改札機通過データD1の読み込みを行う。
次に、ステップS2では、経路探索部13が、ステップS1においてデータ取得部12が取得したn件目の改札機通過データD1を、件数nに1を代入することで、1件目の改札機通過データD1として判定する。
次に、ステップS3では、経路探索部13が、入力装置2に入力され記憶部11に保存されたダイヤデータD2・ODデータD3・駅データD4・路線データD5と、データ取得部12において取得された1件目の改札機通過データD1と、に基づいて、時刻の前後関係が適切となる経路候補Rを抽出する。
ここで、時刻の前後関係が適切となる経路候補とは、入場駅における出発時刻が入場駅における入場時刻と同時もしくは上記入場時刻より遅く、出場駅における到着時刻が上記出発時刻より遅く、出場時刻が出場駅における到着時刻と同時もしくは上記到着時刻より遅くなる経路候補(入場時刻≦出発時刻<到着時刻≦出場時刻の条件を満たす経路候補)である。
次に、ステップS4では、経路探索部13が、ステップS3において抽出された時刻の前後関係が適切となる経路候補Rが1つ以上であるか否かを判定する。
ここで、経路候補Rが1つ以上である場合はステップS5へ移行し、1つ未満の場合はステップS6へ移行する。
次に、ステップS5では、列車割当部14が、ステップS4において時刻の前後関係が適切となる経路候補Rが1つ以上であると判断されたため、下記関係式(3)を用いて割当指数を算出する。
diffi=(depi-Tenter)+(Texit-arri)…(3)
ここでは、割当指数を「diff」、1人の旅客が入場駅を入場する時刻を「Tenter」、入場駅から列車が出発する時刻を「dep」、乗換駅において旅客が乗り換えを行う回数を「trans」、出場駅に列車が到着する時刻を「arr」、旅客が出場駅を出場する時刻を「Texit」と表す。
次に、ステップS6では、経路探索部13が、ステップS4において時刻の前後関係が適切となる経路候補Rが1つ未満であると判断されたため、1人の旅客が入場駅を入場する時刻以降で、出場駅に到着する列車の到着時刻が最も早い時刻となる経路候補のうち、早く到着するものからM本の経路候補Rを抽出する。
次に、ステップS7では、列車割当部14が、ステップS4において時刻の前後関係が適切となる経路候補Rが1つ未満と判断され、ステップS6において1人の旅客が入場駅を入場する時刻以降で出場駅に到着する列車の到着時刻が最も早い時刻となる経路候補のうち、早く到着するものからM本の経路候補Rが抽出されたため、下記関係式(4)を用いて割当指数を算出する。
diff=1/M…(4)
次に、ステップS8では、列車割当部14が、ステップS4において時刻の前後関係が適切となる経路候補Rが1つ以上抽出され、ステップS5において算出された割当指数の計算結果が、diff=0となった場合において、diff=1として、割当指数を算出する。
また、列車割当部14が、ステップS4において時刻の前後関係が適切となる経路候補Rが1つ未満と判断され、ステップS6において1人の旅客が入場駅を入場する時刻以降で出場駅に到着する列車の到着時刻が最も早い時刻となる経路候補のうち、早く到着するものからM本の経路候補Rが抽出され、ステップS7において算出された割当指数の計算結果が、diff=0となった場合において、diff=1として、割当指数を算出する。
次に、ステップS9では、列車割当部14が、n番目の旅客における経路候補Rに対して、関係式(2)から算出したsumの値を用いて、(1/diff/sum)人を割り当てる。
このとき、データ取得部12が取得した改札機通過データD1の数が1のときは、1番目の旅客における経路候補Rに対して、上述した通りの割り当てを行う。
次に、ステップS10では、列車割当部14が、n件目の改札機通過データD1に基づく、ステップS9の割り当て処理が完了したか否かを判断する。
このとき、データ取得部12が取得した改札機通過データD1の件数が1のときは、1件目の改札機通過データD1に基づく、ステップS9の割り当て処理が完了したか否かを判断する。
ここで、全件の改札機通過データD1に基づく、ステップS9における割り当て処理が完了した場合は、ステップS12へ移行し、当該処理が完了していない場合は、ステップS11へ移行する。
次に、ステップS11では、経路探索部13が、ステップS10において全件の改札機通過データD1に基づく、ステップS9における割り当て処理が完了していないと判断されたため、改札機通過データD1の件数nにn+1を代入する。その後、ステップS3へ戻り、n+1件目の改札機通過データD1の読み込み結果に基づいて、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。
次に、ステップS12では、出力部17が、列車割当部14において1人の旅客が複数の経路候補へ割り当てられた割り当て結果を出力する。
これにより、鉄道を利用する旅客の入場時刻および出場時刻と、列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて算出される割当指数を用いて、1人の旅客を複数の経路候補に割り当てることで、1人の旅客を特定の1つの利用経路に割り当てる場合と比較して、経路候補の偏りを小さくすることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、旅客流動混雑予測装置および旅客流動混雑予測方法として、本発明を実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上述した旅客流動混雑予測方法をコンピュータに実行させる旅客流動混雑予測プログラムとして本発明を実現してもよい。
この旅客流動混雑予測プログラムは、旅客流動混雑予測装置に搭載されたメモリ(記憶部)に保存されており、CPUがメモリに保存された旅客流動混雑予測プログラムを読み込んで、ハードウェアに各ステップを実行させる。より具体的には、CPUが旅客流動混雑予測プログラムを読み込んで、上述したデータ取得ステップと、経路探索ステップと、列車割当ステップと、を実行することで、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本発明は、旅客流動混雑予測プログラムを保存した記録媒体として実現されてもよい。
(B)
上記実施形態では、車ごとの混雑度を推定する第1混雑度推定部15が、旅客流動混雑予測装置10内に設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、旅客流動混雑予測装置の使用者は、列車割当部が1人の旅客が小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を参照することで、各時刻における列車ごとのおおよその混雑度を把握することができる。このため、本発明の旅客流動混雑予測装置は、第1混雑部推定部を備えていない構成であってもよい。
(C)
上記実施形態では、鉄道駅の構内の時間帯別の混雑度を推定する第2混雑度推定部16が、旅客流動混雑予測装置10内に設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、旅客流動混雑予測装置の使用者は、列車割当部が1人の旅客が小数点単位で複数の経路候補に割り当てられた割り当て結果を参照することで、各時刻における鉄道駅ごとのおおよその混雑度を把握することができる。このため、本発明の旅客流動混雑予測装置は、第2混雑部推定部を備えていない構成であってもよい。
(D)
上記実施形態では、列車割当部14は、時刻の前後関係が適切な場合において、関係式(1)の値に応じた比率を用いて経路の割り振りを行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、列車割当部は、状況に応じて、割当指数の算出方法を変更することで、一人の旅客をより正確な複数の経路候補に割り当てることができるため、下記関係式(5)~関係式(9)を用いて、割当指数を算出してもよい。
diff=(出発時刻-入場時刻)+max(0,出場時刻-到着時刻-const…(5)
diff=max(出発時刻-入場時刻-const+(出場時刻-到着時刻-const…(6)
diff=max(出発時刻-入場時刻-const+max(0,(出場時刻-到着時刻-const))…(7)
diff=(出発時刻-入場時刻)+(出場時刻-到着時刻)…(8)
diff=1/N…(9)
ここでは、列車割当部は、「const」および「const」、は任意の定数、「k」および「l」は任意の実数を表すため、これらの数値を自由に設定することができる。また、「N」は経路候補数を表す。
また、列車割当部は、関係式(5)~関係式(9)に、乗り換え時の待ち時間を表す任意の実数pの項を加えることや、乗り換え時の待ち時間を表す任意の実数pを用いて累乗してもよい。
さらに、列車割当部は、関係式(1)および関係式(3)~関係式(9)における各項を取り除いたり、定数倍したりしてもよい。
(E)
上記実施形態では、列車割当部14が、時刻の前後関係が不適切な場合において、関係式(4)の値に応じた比率を用いて経路の割り振りを行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、列車割当部は、状況に応じて、割当指数の算出方法を変更することで、一人の旅客をより正確な複数の経路候補に割り当てることができるため、下記関係式(10)~関係式(14)を用いて、割当指数を算出してもよい。
diff=(出発時刻-入場時刻)…(10)
diff=(出発時刻-入場時刻)+max(|出場時刻-到着時刻|-const…(11)
diff=max(出発時刻-入場時刻-const,0)…(12)
diff=max(出発時刻-入場時刻-const,0)+max(|出場時刻-到着時刻|-const,0)…(13)
diff=(出発時刻-入場時刻)+|出場時刻-到着時刻|…(14)
ここでは、列車割当部は、「const」および「const」、は任意の定数、「k」および「l」は任意の実数を表すため、これらの数値を自由に設定することができる。また、「N」は経路候補数を表す。
また、列車割当部は、関係式(10)~関係式(14)に、乗り換え時の待ち時間を表す任意の実数pの項を加えることや、乗り換え時の待ち時間を表す任意の実数pを用いて累乗してもよい。
さらに、列車割当部は、関係式(10)~関係式(14)における各項を取り除いたり、定数倍したりしてもよい。
(F)
上記実施形態では、入力装置2から入力されたダイヤデータD2、ODデータD3、駅データD4、路線データD5等の各種データを保存する記憶部11が、旅客流動混雑予測装置10内に設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ダイヤデータ、ODデータ、駅データ、路線データ等を保存する記憶部は、旅客流動混雑予測装置の外部に設けられたサーバ等に設けられてもよい。つまり、本発明の旅客流動混雑予測装置は、外部の記憶装置等から必要なデータを取得することができる構成であれば、記憶部を備えていない構成であってもよい。
この場合でも、データ取得部が移動目的判定装置の外部に設けられたサーバから上記各種データを取得することで、旅客流動混雑予測装置は、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができる。
(G)
上記実施形態では、列車割当部14において割当指数に基づいて算出された割り当ての結果を出力する出力部17が、旅客流動混雑予測装置10内に設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、割当指数に基づいて算出された割り当ての結果の活用方法としては、出力部から外部へ出力して活用されること以外に、旅客流動混雑予測装置にデータとして保存するだけでもよい。
つまり、本発明の旅客流動混雑予測装置は、出力部を備えていない構成であってもよい。
本発明の旅客流動混雑予測装置は、鉄道輸送における旅客の流動の予測結果の精度を従来よりも向上させることができるという効果を奏することから、鉄道会社が鉄道を利用する旅客の流動を予測する各種装置等に対して広く適用可能である。
2 入力装置
3 表示装置
4 データサーバ
5 自動改札機
10 旅客流動混雑予測装置
11 記憶部
12 データ取得部
13 経路探索部
14 列車割当部
15 第1混雑度推定部
16 第2混雑度推定部
17 出力部
D1 改札機通過データ
D2 ダイヤデータ
D3 ODデータ
D4 駅データ
D5 路線データ
T1 出発時刻
T2 到着時刻
T3 到着時刻
T4 到着時刻

Claims (15)

  1. 鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測装置であって、
    鉄道駅に設置された自動改札機から取得された前記旅客ごとの前記鉄道駅への入場時刻と前記鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データと、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータと、を取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部において取得された、前記旅客が入場した入場駅における入場時刻と、前記旅客が出場した出場駅における出場時刻と、前記現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する経路探索部と、
    前記改札機通過データおよび前記現行列車のダイヤデータに基づいて割当指数を算出し、前記旅客を前記割当指数に応じて、1人の前記旅客を複数の前記経路候補に割り当てる列車割当部と、
    を備えている旅客流動混雑予測装置。
  2. 前記経路探索部は、前記入場駅における前記出発時刻が前記入場駅における前記入場時刻と同時もしくは前記入場時刻より遅く、前記出場駅における前記到着時刻が前記入場駅における前記出発時刻より遅く、前記出場時刻が前記出場駅における前記到着時刻と同時もしくは前記到着時刻より遅くなる前記経路候補を抽出する、
    請求項1に記載の旅客流動混雑予測装置。
  3. 前記経路探索部は、前記旅客が前記入場駅から前記出場駅の間に列車を乗り換える回数が最小となる前記経路候補を抽出する、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  4. 前記列車割当部によって割り当てられた前記経路候補において運行される列車ごとの混雑度を推定する第1混雑度推定部を、さらに備えている、
    請求項1に記載の旅客流動混雑予測装置。
  5. 前記鉄道駅の構内の時間帯別の混雑度を推定する第2混雑度推定部を、さらに備えている、
    請求項1に記載の旅客流動混雑予測装置。
  6. 第1混雑度推定部は、前記旅客の前記入場時刻から前記入場駅における前記出発時刻までの間と、前記入場駅における前記出発時刻から前記出場駅における前記到着時刻までの間と、前記出場時刻から前記出場駅における前記到着時刻までの間と、における前記旅客の人数を、列車ごとに、時刻ごとに合算する、
    請求項4または5に記載の旅客流動混雑予測装置。
  7. 第2混雑度推定部は、前記旅客の前記入場時刻から前記入場駅における前記出発時刻までの間と、前記入場駅における前記出発時刻から前記出場駅における前記到着時刻までの間と、前記出場時刻から前記出場駅における前記到着時刻までの間と、における前記旅客の人数を、駅ごとに、時刻ごとに合算する、
    請求項4または5に記載の旅客流動混雑予測装置。
  8. 前記経路探索部は、前記旅客の前記入場時刻以降の前記現行列車の所定本数の前記出発時刻を、前記出発時刻の候補とする、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  9. 前記経路探索部は、前記現行列車の前記出場時刻以前の前記現行列車の所定本数の前記到着時刻を、前記到着時刻の候補とする、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  10. 前記列車割当部は、前記経路候補における、前記入場時刻と前記出発時刻との時間差と、前記出場時刻と前記到着時刻との時間差と、の和に基づいて、前記割当指数を算出する、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  11. 前記経路探索部は、前記入場駅における前記出発時刻が前記入場駅における前記入場時刻と同時もしくは前記入場時刻より遅く、前記出場駅における前記到着時刻が前記入場駅における前記出発時刻より遅く、前記出場時刻が前記出場駅における前記到着時刻と同時もしくは前記到着時刻より遅くなる前記経路候補の条件を満たさない場合において、前記出場時刻が前記入場時刻と同時もしくは前記入場時刻より遅い場合は、前記入場時刻以降の時刻で、前記現行列車の前記到着時刻が早い順に所定の数の前記経路候補を抽出する、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  12. 出発駅および到着駅の運行計画を示すダイヤデータと、前記出発駅と前記到着駅の組み合わせごとの利用者数を表すODデータと、前記出発駅および前記到着駅を示す駅データと、路線図を示す路線データと、を保存する記憶部を、さらに備えている、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  13. 前記列車割当部における割り当ての結果を出力する出力部を、さらに備えている、
    請求項1または2に記載の旅客流動混雑予測装置。
  14. 鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測方法であって、
    鉄道駅に設置された自動改札機から取得された前記旅客ごとの前記鉄道駅への入場時刻と前記鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データと、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータと、を取得するデータ取得ステップと、
    前記データ取得ステップにおいて取得された、前記旅客が入場した入場駅における入場時刻と、前記旅客が出場した出場駅における出場時刻と、前記現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する経路探索ステップと、
    前記改札機通過データおよび前記現行列車のダイヤデータに基づいて割当指数を算出し、前記旅客を前記割当指数に応じて、1人の前記旅客を複数の前記経路候補に割り当てる列車割当ステップと、
    を備えている旅客流動混雑予測方法。
  15. 鉄道輸送における旅客の流動の予測を行う旅客流動混雑予測プログラムであって、
    鉄道駅に設置された自動改札機から取得された前記旅客ごとの前記鉄道駅への入場時刻と前記鉄道駅からの出場時刻とを含む改札機通過データと、現行列車の出発時刻と到着時刻とを含む現行列車のダイヤデータと、を取得するデータ取得ステップと、
    前記データ取得ステップにおいて取得された、前記旅客が入場した入場駅における入場時刻と、前記旅客が出場した出場駅における出場時刻と、前記現行列車の出発時刻および到着時刻と、に基づいて経路候補を抽出する経路探索ステップと、
    前記改札機通過データおよび前記現行列車のダイヤデータに基づいて割当指数を算出し、前記旅客を前記割当指数に応じて、1人の前記旅客を複数の前記経路候補に割り当てる列車割当ステップと、
    を備えている旅客流動混雑予測方法をコンピュータに実行させる旅客流動混雑予測プログラム。
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