JP2024053867A - 蓄電装置および蓄電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】発電素子から受ける電圧が高い場合にも、内部回路の破損を抑止できる蓄電装置および蓄電システムを提供する。【解決手段】蓄電装置は、発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列から並列に切り替えるタイミング信号を生成する入力電圧の値と、並列から直列に切り替えるタイミング信号を生成する入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、入力電圧を電源電圧として受け、タイミング信号に応じてスイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、信号生成部は、スイッチ制御信号を生成する生成回路と、生成回路に直列に接続され、入力電圧の値より低い電圧を生成回路に供給する電圧制御回路とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電装置および蓄電システムに関する。
IoT(Internet of Things)技術の進展に伴い、エッジデバイスへの給電をエネルギーハーベスティング技術により電池レス化する取り組みが進んでいる。例えば、圧電素子または発電ゴムにおいて剥離帯電、摩擦帯電またはエレクトレットなどによる静電誘導により電力を発生させ、発生させた電力でLED(Light Emitting Diode)を点灯させる技術が実現されている。この種のハーベスタは、発電電圧が高く電流が小さい。
ハーベスタの出力を効率よく活用する目的で、ハーベスタからの出力電圧の蓄電時にコンデンサを直列に接続し、放電時にコンデンサを並列に接続することで、蓄電電圧を高くし、放電電圧を低くする蓄電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ハーベスタは発電電圧が高いため、ハーベスタが出力する最大の電圧までコンデンサを蓄電させると、コンデンサの充放電を制御するために蓄電装置内に設けられているトランジスタ等の内部回路が破損するおそれがある。
開示の技術は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、発電素子から受ける電圧が高い場合にも、内部回路の破損を抑止できる蓄電装置および蓄電システムを提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態の蓄電装置は、発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有する。
発電素子から受ける電圧が高い場合にも、内部回路の破損を抑止できる蓄電装置および蓄電システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。以下では、電圧が伝達される電圧線には、電圧名と同じ符号を使用し、信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。また、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<蓄電システムの構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電装置を含む蓄電システムの一例を示すブロック図である。図1に示す蓄電システム100は、蓄電装置10、発電素子20、整流回路30および負荷回路40を有する。蓄電装置10は、ヒステリシス部11、タイミング生成部12、13およびスイッチ部14を有する。スイッチ部14は、コンデンサC1、C2を含む蓄電部を有する。コンデンサC1、C2は、蓄電デバイスの一例である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電装置を含む蓄電システムの一例を示すブロック図である。図1に示す蓄電システム100は、蓄電装置10、発電素子20、整流回路30および負荷回路40を有する。蓄電装置10は、ヒステリシス部11、タイミング生成部12、13およびスイッチ部14を有する。スイッチ部14は、コンデンサC1、C2を含む蓄電部を有する。コンデンサC1、C2は、蓄電デバイスの一例である。
発電素子20は、例えば、発電ゴム、圧電素子または静電誘導により発電されるエナジーハーベスタである。エナジーハーベスタの発電する電力は、高電圧かつ低電流である。このため、蓄電装置10は、エナジーハーベスタの発電特性に応じて適切な蓄電ができる回路構成を有する。発電素子20の例は、図2に示される。
整流回路30は、発電素子20から出力される交流電圧を整流して直流電圧に変換し、変換した直流電圧を蓄電装置10に出力する。以下では、整流回路30から蓄電装置10に供給される直流電圧は、入力電圧Vinとも称される。
負荷回路40は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、各種IC(Integrated Circuit)、CPU(Central Processing Unit)またはセンサー等である。負荷回路40は、蓄電装置10が蓄電した電力の供給を受けて動作する。
ヒステリシス部11は、整流回路30からの入力電圧Vinの電圧値に応じて、コンデンサC1、C2を直列または並列に接続する切り替え制御用の基本信号である制御信号vmg1をタイミング生成部12に出力する。
例えば、制御信号vmg1は、入力電圧Vinの上昇に応じてコンデンサC1、C2の直列接続を解除し、並列接続する場合、第1電圧に設定される。制御信号vmg1は、入力電圧Vinの下降に応じてコンデンサC1、C2の並列接続を解除し、直列接続する場合、第1電圧より低い第2電圧に設定される。このように、ヒステリシス部11は、コンデンサC1、C2を並列に接続する入力電圧Vinと、コンデンサC1、C2を直列に接続する入力電圧Vinとを相違させることでヒステリシスを持たせる。ヒステリシスの切替えは、タイミング生成部12が生成するスイッチ制御信号S3の論理レベルに応じて実施される。
タイミング生成部12は、入力電圧Vinを電源電圧として受け、制御信号vmg1に応じて制御信号vm6gおよびスイッチ制御信号S3を生成する。制御信号vm6gは、タイミング生成部13に出力され、スイッチ制御信号S3は、ヒステリシス部11に出力される。タイミング生成部13は、入力電圧Vinを電源電圧として受け、制御信号vm6gに応じてスイッチ制御信号S1、S2を生成する。スイッチ制御信号S1、S2は、スイッチ部14に出力される。タイミング生成部12、13は、スイッチ制御信号S1、S2を生成する信号生成部の一例である。
スイッチ部14は、タイミング生成部13から受けるスイッチ制御信号S1、S2に応じて、コンデンサC1、C2を直列に接続し、または、コンデンサC1、C2を並列に接続する。蓄電部は、直列に接続されたコンデンサC1、C2に入力電圧Vinに応じた電荷を蓄積し、並列に接続されたコンデンサC1、C2に蓄積された電荷を出力電圧Voutとして負荷回路40に出力する。
そして、蓄電システム100は、発電素子20により発電された電力を整流回路30により整流し、整流した直流電圧の電力を直列接続されたコンデンサC1、C2に蓄電し、複数のコンデンサC1、C2が並列に接続された状態で負荷回路40に電力を供給する。
なお、蓄電部は、スイッチ部14の外部に設けられてもよい。また、蓄電部は、3個以上のコンデンサし、これらコンデンサの接続が直列または並列に切替えられてもよい。
<発電素子の概要>
図2は、図1の発電素子20の概要を示す説明図である。発電素子20は、例えば、発電ゴムを含み、発電ゴムに掛かる剥離の力、摩擦の力、振動の力、あるいは変形の力により電荷を発生させることで発電する。発電素子20は、発電ゴムの代わりに圧電素子を有してもよい。
図2は、図1の発電素子20の概要を示す説明図である。発電素子20は、例えば、発電ゴムを含み、発電ゴムに掛かる剥離の力、摩擦の力、振動の力、あるいは変形の力により電荷を発生させることで発電する。発電素子20は、発電ゴムの代わりに圧電素子を有してもよい。
例えば、発電素子20の発電量は、電圧が10~1000V(例えば、40V)であり、電流が50nA~100μA(例えば6μA)である。また、発電ゴムまたは圧電素子等を有する発電素子20は、高抵抗であり、所定の電荷による電流を出力するため、電流源21と内部抵抗22とに近似することができる。内部抵抗22の抵抗値は、1~100MΩ(メガオーム)(例えば、10MΩ)である。
<蓄電装置の回路構成>
図3は、図1の蓄電装置10の回路構成の一例を示す回路図である。図3では、図1の発電素子20は、電流源I1として示される。整流回路30は、整流用のダイオードD1、D2、D3、D4を含むダイオードブリッジ回路として示される。負荷回路40は、負荷抵抗R12として示される。蓄電装置10は、ヒステリシス部11、タイミング生成部12、13、スイッチ部14、コンデンサC3およびダイオードD5を有する。
図3は、図1の蓄電装置10の回路構成の一例を示す回路図である。図3では、図1の発電素子20は、電流源I1として示される。整流回路30は、整流用のダイオードD1、D2、D3、D4を含むダイオードブリッジ回路として示される。負荷回路40は、負荷抵抗R12として示される。蓄電装置10は、ヒステリシス部11、タイミング生成部12、13、スイッチ部14、コンデンサC3およびダイオードD5を有する。
ヒステリシス部11は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に直列に接続された抵抗R1、R3、R2と、トランジスタM1とを有する。
タイミング生成部12は、抵抗R4、R5、R6、R8、R11およびトランジスタM2、M3、M4、M5を有する。トランジスタM2、M3、M4、M5は、nチャネルMOSトランジスタである。トランジスタM4は、スイッチ制御信号S3を生成する生成回路の一例である。
タイミング生成部13は、抵抗R7、R9、R10、R14およびトランジスタM6、M7を有する。トランジスタM6および抵抗R9、R10は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に直列に接続される。トランジスタM6および抵抗R9は、ノードVm6sを介して互いに接続される。トランジスタM6は、スイッチ制御信号S2を生成する生成回路の一例である。トランジスタM7は、スイッチ制御信号S1を生成する生成回路の一例である。
スイッチ部14は、コンデンサC1、C2、トランジスタM8、M9、M10、トランジスタM11、M12およびダイオードD6を有する。トランジスタM8、M9、M10は、nチャネルMOSトランジスタである。トランジスタM11、M12は、pチャネルMOSトランジスタである。
トランジスタM1は、nチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。トランジスタM1は、ゲートがスイッチ制御信号線S3に接続され、ドレインが抵抗R2、R3の接続ノードに接続され、ソースが接地線GNDに接続される。
抵抗R1、R2の接続ノードvmg1は、コンデンサC3を介して接地線GNDに接続される。接続ノードvmg1に生成される信号vmg1は、コンデンサC1、C2の接続を直列または並列に切り替えるタイミング信号の一例である。
スイッチ制御信号S3がロウレベルからハイレベルに切り替わったとき、電圧vmg1は、抵抗R1、R3の分圧比にしたがって、入力電圧Vinの上昇とともに上昇する。スイッチ制御信号S2がハイレベルからロウレベルに切り替わったとき、電圧vmg1は、抵抗R1と直列抵抗R3、R2との分圧比にしたがって、入力電圧Vinの下降とともに下降する。
トランジスタM1のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R1、R3の直列抵抗の抵抗値に応じて入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM1の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R1、R3は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM1のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
ヒステリシス部11は、電圧vmg1の生成に使用する抵抗比をスイッチ制御信号S3に応じて切り替える。これにより、ヒステリシス部11は、コンデンサC1、C2への蓄電を開始する入力電圧Vinと、コンデンサC1、C2からの放電を開始する入力電圧Vinとにヒステリシスを持たせる。換言すれば、ヒステリシス部11は、コンデンサC1、C2を並列接続から直列接続に切り替える入力電圧Vinと、コンデンサC1、C2を直列接続から並列接続に切り替える入力電圧Vinとにヒステリシスを持たせる。入力電圧Vinのヒステリシスの特性は、抵抗分圧に応じてヒステリシス部11が生成する制御信号vmg1により決まる。
抵抗R4およびトランジスタM2は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に、ノードvm5gを介して直列に接続される。トランジスタM2は、ゲートがノードvmg1に接続され、ドレインがノードvm5gに接続され、ソースが接地線GNDに接続される。
トランジスタM2のゲートに掛かる電圧は、抵抗R1と抵抗R3、R2による直列抵抗とによる分圧比に応じて、入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM2の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R1、R3、R2は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM2のゲートに掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。なお、トランジスタM2がオンしている場合、トランジスタM2のゲートに掛かる電圧は、抵抗R1、R3の分圧比に応じて決まる。トランジスタM2のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R4により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM2の破損を抑止する電圧に設定される。
トランジスタM4および抵抗R5、R6、R11は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に直列に接続される。トランジスタM4および抵抗R5は、ノードvm5sを介して接続される。抵抗R5、R6の接続ノードは、スイッチ制御信号線S3に接続される。トランジスタM3は、ゲートがスイッチ制御信号線S3に接続され、ドレインが抵抗R6、R11の接続ノードに接続され、ソースが接地線GNDに接続される。
トランジスタM4のゲートに掛かる電圧は、抵抗R4により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM4の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R4は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM4のゲートに掛かる電圧の上限値およびトランジスタM2のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM4のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R5、R6、R11により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM4の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R5、R6、R11は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM4のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。なお、トランジスタM3がオンしている場合、トランジスタM4のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R5、R6による直列抵抗に応じて決まる。
トランジスタM1、M3、M5のゲートに掛かる電圧(すなわち、スイッチ制御信号S3の電圧)は、トランジスタM4のオン抵抗および抵抗R5による直列抵抗と、抵抗R6、R11による直列抵抗との分圧比に応じて、入力電圧Vinよりも下げられる。そして、制御電圧S3は、トランジスタM1、M3、M5の破損を抑止する電圧に設定される。なお、トランジスタM3がオンしている場合、トランジスタM1、M3、M5のゲートに掛かる電圧は、トランジスタM4のオン抵抗および抵抗R5による直列抵抗と抵抗R6との分圧比に応じて決まる。トランジスタM4および抵抗R5、R6、R11は、トランジスタM1、M3、M5のゲートに掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM3のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、トランジスタM4のオン抵抗および抵抗R5、R6による直列抵抗により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM3の破損を抑止する電圧に設定される。トランジスタM4および抵抗R5、R6は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM3のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
抵抗R8およびトランジスタM5は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に、ノードvm6gを介して直列に接続される。トランジスタM5は、ゲートがスイッチ制御信号線S3に接続され、ドレインがノードvm6gに接続され、ソースが接地線GNDに接続される。
トランジスタM5のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R8により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM5の破損を抑止する電圧に設定される。トランジスタM6のゲートに掛かる電圧は、抵抗R8により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM6の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R8は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM5のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値およびトランジスタM6のゲートに掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM6は、ゲートがノードvm6gに接続され、ドレインが入力電圧線Vinに接続され、ソースがノードvm6sに接続される。抵抗R9、R10の接続ノードは、スイッチ制御信号線S2に接続される。
抵抗R14、R7およびトランジスタM7は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に直列に接続される。抵抗R14、R7の接続ノードは、スイッチ制御信号線S1に接続される。トランジスタM7は、ゲートがスイッチ制御信号線S2に接続され、ドレインが抵抗R7に接続され、ソースが接地線GNDに接続される。抵抗R14、R7は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM7のドレインに掛かる電圧を入力電圧Vinに対して降圧する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM6のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R9、R10により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM6の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R9、R10は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM6のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM7、M8、M10、M12のゲートに掛かる電圧(すなわち、スイッチ制御信号S2の電圧)は、トランジスタM6のオン抵抗および抵抗R9による直列抵抗と、抵抗R10とよる分圧比に応じて、入力電圧Vinよりも下げられる。そして、スイッチ制御信号S2の電圧は、トランジスタM7、M8、M10、M12の破損を抑止する電圧に設定される。トランジスタM6および抵抗R9、R10は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM7、M8、M10、M12のゲートに掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM6のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R9、R10により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM6の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R9、R10は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM6のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM7のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、抵抗R14、R7により入力電圧Vinよりも下げられ、トランジスタM7の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R14、R7は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM7のソース・ドレイン間に掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
トランジスタM9、M11のゲートに掛かる電圧(すなわち、スイッチ制御信号S1の電圧)は、抵抗R14と、抵抗7およびトランジスタM7のオン抵抗による直列抵抗とよる分圧比に応じて、入力電圧Vinよりも下げられる。そして、スイッチ制御信号S1の電圧は、トランジスタM9、M11の破損を抑止する電圧に設定される。抵抗R14、抵抗7およびトランジスタM7は、入力電圧Vinが上昇したときにトランジスタM9、M11のゲートに掛かる電圧の上限値を制限する電圧制御回路として機能する。
ダイオードD5は、アノードが接地線GNDに接続され、カソードがスイッチ部14のノードVc1に接続される。
スイッチ制御信号S1、S2は、互いに異なる論理レベルに設定される。また、スイッチ制御信号S3は、スイッチ制御信号S1と同相である。このため、スイッチ制御信号S1、S3がハイレベルのとき、スイッチ制御信号S2はロウレベルである。スイッチ制御信号S1、S3がロウレベルのとき、スイッチ制御信号S2はハイレベルである。
コンデンサC1およびトランジスタM8は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に、ノードVc1を介して直列に接続される。トランジスタM8のゲートは、スイッチ制御信号線S2に接続される。トランジスタM8のソース・ドレイン間には、コンデンサC1、C2が直列に接続されている間、入力電圧Vinの1/2の電圧が印加される。また、トランジスタM8のソース・ドレイン間には、コンデンサC1、C2が並列に接続されている間、電圧は印加されない。トランジスタM8のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、最大でも入力電圧Vinの1/2であるため、入力電圧Vinの上昇によるトランジスタM8の破損は抑止される。
トランジスタM9、M12のソース・ドレインの一方は、ノードVc1を介してコンデンサC1に接続される。トランジスタM9、M12のソース・ドレインの他方は、ノードVc2を介してコンデンサC2に接続される。トランジスタM9のゲートは、スイッチ制御信号線S1に接続される。トランジスタM12のゲートは、スイッチ制御信号線S2に接続される。
トランジスタM9、M12のソース・ドレイン間には、コンデンサC1、C2が直列に接続されている間、電圧は印加されない。また、トランジスタM9、M12のソース・ドレイン間には、コンデンサC1、C2が並列に接続されている間、最大で入力電圧Vinの1/2の電圧が印加される。トランジスタM9、M12のソース・ドレイン間に掛かる電圧は、最大でも入力電圧Vinの1/2であるため、入力電圧Vinの上昇によるトランジスタM8の破損は抑止される。
ダイオードD6およびコンデンサC2は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に、ノードVc2を介して直列に接続される。ダイオードD6は、アノードがノードVc2に接続され、カソードが入力電圧線Vinに接続される。
トランジスタM10、M11のソース・ドレインの一方は、入力電圧線Vinに接続される。トランジスタM10、M11のソース・ドレインの他方は、ノードVoutを介して負荷回路40に接続される。トランジスタM10のゲートは、スイッチ制御信号線S2に接続される。トランジスタM11のゲートは、スイッチ制御信号線S1に接続される。
トランジスタM9、M12は、コンデンサC1、C2を入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に直列に接続するスイッチSW1(CMOS伝達ゲート)として機能する。スイッチSW1は、スイッチ制御信号S1、S2がそれぞれハイレベル、ロウレベルのときにオンし、コンデンサC1、C2を入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に直列に接続する。
スイッチSW1は、スイッチ制御信号S1、S2がそれぞれロウレベル、ハイレベルのときにオフする。このとき、トランジスタM8は、ハイレベルのスイッチ制御信号S2をゲートで受けてオンする。このため、コンデンサC1、C2は、入力電圧線Vinと接地線GNDとの間に並列に接続される。
トランジスタM10、M11は、入力電圧線Vinと負荷回路40との間を接続するスイッチSW2(CMOS伝達ゲート)として機能する。スイッチSW2は、スイッチ制御信号S1、S2がそれぞれハイレベル、ロウレベルのときにオフし、入力電圧線Vinと負荷回路40との接続を解除する。スイッチSW2は、スイッチ制御信号S1、S2がそれぞれロウレベル、ハイレベルのときにオンし、入力電圧線Vinを負荷回路40に接続する。
スイッチSW1、SW2の一方がオンされるとき、スイッチSW1、SW2の他方はオフされる。そして、スイッチSW1がオンされ、スイッチSW2がオフされている間、直列に接続されたコンデンサC1、C2は、入力電圧Vinにより蓄電される。スイッチSW1がオフされ、スイッチSW2がオンされている間、並列に接続されたコンデンサC1、C2から負荷回路40に出力電圧Voutが供給される。
また、並列に接続されたコンデンサC1、C2に蓄電された電荷に応じて出力電圧Voutが負荷回路40に出力されるとき、トランジスタM10、M11の各々のソース・ドレインは導通する。このため、トランジスタM10、M11のソース・ドレイン間に耐圧を超える電圧が掛かることが抑止される。
以上のように、蓄電装置10は、内蔵するトランジスタの耐圧より高い入力電圧Vinを受けた場合にも、スイッチ制御信号S1、S2、S3の電圧が入力電圧Vinに追従して上昇することを抑止することができる。これにより、蓄電装置10に内蔵されるトランジスタ等の内部回路に耐圧を超える電圧が掛かることを抑止することができる。この結果、トランジスタ等の内部回路を破損させることなく、コンデンサC1、C2の直列接続と並列接続とを相互に切替えて、入力電圧Vinの蓄電動作と放電動作とを実施することができる。
また、蓄電装置10に内蔵されるトランジスタの耐圧よりも十分に高い入力電圧Vinを使用して、コンデンサC1、C2を蓄電することができる。これにより、コンデンサC1、C2の蓄電効率を向上することができ、負荷回路40への電力の供給量を、従来に比べて増加させることができる。
なお、図3に示す蓄電装置10は、各種トランジスタのゲート電圧およびソース・ドレイン間電圧が耐圧を超えることを抑止するため、抵抗分圧回路を利用してゲート電圧等を生成している。しかしながら、例えば、図3に示す抵抗分圧回路の少なくとも一部は、定電流源と抵抗を利用した回路構成に置き換えられてもよい。また、図3に示す抵抗分圧回路の少なくとも一部は、入力電圧線Vinと接地線GNDと間に配置されるレベルシフタに置き換えられてもよい、または、入力電圧線Vinと接地線GNDと間に配置されるツェナーダイオードを利用した回路に置き換えられてもよい。
また、ヒステリシス部11およびタイミング生成部12、13に設けられる各種トランジスタのバックバイアスを制御することで、トランジスタの閾値電圧を調整し、トランジスタ等の内部回路に耐圧を超える電圧が掛かることを抑止してもよい。
<蓄電装置の動作>
図4は、図3の蓄電装置10の動作の一例を示すタイミング図である。図4では、コンデンサC1、C2の並列接続状態と直列接続状態とが交互に切り替わる。並列接続状態では、コンデンサC1、C2に蓄電された電力が出力電圧Voutとして負荷回路40に出力され、負荷回路40が動作する。直列接続状態では、発電素子20が発電した電力がコンデンサC1、C2に蓄電される。直列接続状態では、コンデンサC1、C2から負荷回路40に出力電圧Voutは出力されないため、負荷回路40は動作を停止する。
図4は、図3の蓄電装置10の動作の一例を示すタイミング図である。図4では、コンデンサC1、C2の並列接続状態と直列接続状態とが交互に切り替わる。並列接続状態では、コンデンサC1、C2に蓄電された電力が出力電圧Voutとして負荷回路40に出力され、負荷回路40が動作する。直列接続状態では、発電素子20が発電した電力がコンデンサC1、C2に蓄電される。直列接続状態では、コンデンサC1、C2から負荷回路40に出力電圧Voutは出力されないため、負荷回路40は動作を停止する。
例えば、並列接続状態において、負荷回路40の動作により、入力電圧Vinが徐々に低下する(図4(a))。この状態で、スイッチ制御信号S1、S3は、ロウレベルに設定され、スイッチ制御信号S2は、ハイレベルに設定される(図4(b))。
ヒステリシス部11は、ロウレベルのスイッチ制御信号S3によりトランジスタM1がオフし、電圧vmg1は、抵抗R1と直列抵抗R3、R2との分圧比にしたがって、入力電圧Vinの下降とともに下降する。そして、入力電圧Vinが放電停止電圧まで下降したときに、電圧vmg1は、トランジスタM2の閾値電圧以下になり、トランジスタM2がオフする。これにより、トランジスタM4、M5、M6、M7が、順次オン、オン、オフ、オフし、スイッチ制御信号S1、S3がハイレベルに変化し、スイッチ制御信号S2がロウレベルに変化する(図4(c)、(d))。なお、放電停止電圧は、抵抗R1および直列抵抗R3、R2の抵抗比により調整可能である。
ヒステリシス部11は、ハイレベルのスイッチ制御信号S3によりトランジスタM1がオンし、電圧vmg1は、抵抗R1、R3との分圧比にしたがって、入力電圧Vinに応じた値に設定される。ハイレベルのスイッチ制御信号S1およびロウレベルのスイッチ制御信号S2により、スイッチSW1がオンし、コンデンサC1、C2が並列接続から直列接続に切り替わる。並列接続から直列接続に切り替わりにより、入力電圧Vinは、充電開始電圧まで上昇する(図4(e))。
また、ハイレベルのスイッチ制御信号S1およびロウレベルのスイッチ制御信号S2により、スイッチSW2がオフし、出力電圧Voutの負荷回路40への出力が停止される。これにより、負荷回路40は、動作を停止する(図4(f))。
コンデンサC1、C2が直列に接続される期間(蓄電期間)の電圧vmg1は、入力電圧Vinが同じ場合、コンデンサC1、C2が並列に接続される期間(放電期間)の電圧vmg1よりも低下する。このため、蓄電期間に電圧vmg1をゲートで受けるトランジスタM2がオンする入力電圧Vinは、放電期間に電圧vmg1をゲートで受けるトランジスタM2がオフする入力電圧Vinよりも高くなる。
発電素子20の発電により入力電圧Vinが上昇し、コンデンサC1、C2が蓄電される(図4(g))。電圧vmg1は、入力電圧Vinの上昇とともに上昇する。そして、入力電圧Vinが電圧Vmaxまで上昇したときに、電圧vmg1は、トランジスタM2の閾値電圧より高くなり、トランジスタM2がオンする。これにより、トランジスタM4、M5、M6、M7が、順次オフ、オフ、オン、オンし、スイッチ制御信号S1、S3がロウレベルに変化し、スイッチ制御信号S2がハイレベルに変化する(図4(h)、(i))。なお、電圧Vmaxは、抵抗R1、R3の抵抗比により調整可能である。
上述したように、スイッチ制御信号S1、S2、S3のハイレベルは、スイッチ制御信号S1、S2、S3の各々をゲートで受けるトランジスタの耐圧より低い電圧である。また、蓄電装置10に搭載される各トランジスタのソース・ドレイン間電圧は、各トランジスタの耐圧より低い電圧に設定される。このため、入力電圧Vinが電圧Vmaxまで上昇してもトランジスタの破損を抑止することができる。換言すれば、蓄電装置10に搭載される分圧回路の分圧比を適切に設定することで、トランジスタの破損を抑止しつつ、電圧Vmaxの上限を高くすることができる。
ヒステリシス部11は、ロウレベルのスイッチ制御信号S3によりトランジスタM1がオフし、電圧vmg1は、抵抗R1と直列抵抗R3、R2との分圧比にしたがって、入力電圧Vinに応じた値に設定される。
ロウレベルのスイッチ制御信号S1およびハイレベルのスイッチ制御信号S2により、スイッチSW1がオフし、コンデンサC1、C2が直列接続から並列接続に切り替わる。これにより、入力電圧Vinは、放電開始電圧まで下降する(図4(j))。例えば、入力電圧Vinは、電圧Vmaxの1/2の値になる。また、ロウレベルのスイッチ制御信号S1およびハイレベルのスイッチ制御信号S2により、スイッチSW2がオンし、コンデンサC1、C2からの電荷の放電とともに入力電圧Vinは、出力電圧Voutとして負荷回路40に出力される。そして、負荷回路40は、動作を開始する(図4(k))。
負荷回路40の動作により、入力電圧Vinが徐々に低下する(図4(l))。図4では、説明の簡単化のため、コンデンサC1、C2の放電期間に、発電素子20から蓄電装置10への電力の供給はないとする。なお、コンデンサC1、C2の放電期間に、発電素子20から蓄電装置10への電力の供給が継続されてもよい。その場合、コンデンサC1、C2の放電期間に、入力電圧Vinは上昇されてもよく、ほぼ一定の電圧に維持されてもよい。
そして、入力電圧Vinが放電停止電圧まで下降したときに、スイッチ制御信号S1、S3がハイレベルに変化し、スイッチ制御信号S2がロウレベルに変化する(図4(m)、(n))。この後、上述した動作が繰り返される。すなわち、コンデンサC1、C2が直列接続状態の間、コンデンサC1、C2が蓄電状態になり、負荷回路40は動作を停止する。コンデンサC1、C2が並列接続状態の間、コンデンサC1、C2が放電状態になり、負荷回路40は動作する。
<蓄電装置の回路シミュレーション結果>
図5は、図3の蓄電装置10の回路のシミュレーション結果を示す波形図である。図5は、コンデンサC1、C2が直列に接続される直列接続期間と、直列接続から並列接続に切り替わる状態とを示している。抵抗による分圧回路を挿入した図3の蓄電装置10では、入力電圧Vinが上昇している期間、スイッチ制御信号S3の電圧を、入力電圧Vinに追従して上昇させることなく、トランジスタの破損が抑止される電圧以下に設定することができる。
図5は、図3の蓄電装置10の回路のシミュレーション結果を示す波形図である。図5は、コンデンサC1、C2が直列に接続される直列接続期間と、直列接続から並列接続に切り替わる状態とを示している。抵抗による分圧回路を挿入した図3の蓄電装置10では、入力電圧Vinが上昇している期間、スイッチ制御信号S3の電圧を、入力電圧Vinに追従して上昇させることなく、トランジスタの破損が抑止される電圧以下に設定することができる。
また、図3の蓄電装置10では、入力電圧Vinが下降するタイミングで一時的に電圧が上昇するスイッチ制御信号S2の電圧は、スイッチ制御信号S2をゲートで受けるトランジスタM7、M8、M10、M12のゲート耐圧以下に抑制することが可能である。例えば、ゲート耐圧が10Vであるとすると、抵抗R9、R10の抵抗値を、スイッチ制御信号S2の電圧を10V以下に抑制する値に設定することで、トランジスタM7、M8、M10、M12のゲート電圧をゲート耐圧以下に抑制することができる。
<他の蓄電装置の回路シミュレーション結果>
図6は、抵抗による分圧回路を挿入していない他の蓄電装置の回路のシミュレーション結果を示す波形図である。抵抗による分圧回路を挿入していない他の蓄電装置では、スイッチ制御信号S1、S2は、入力電圧Vinに追従して変化する。このため、スイッチ制御信号S1、S2の電圧をトランジスタの破損が抑止される電圧以下に設定することができず、トランジスタが破損するおそれがある。
図6は、抵抗による分圧回路を挿入していない他の蓄電装置の回路のシミュレーション結果を示す波形図である。抵抗による分圧回路を挿入していない他の蓄電装置では、スイッチ制御信号S1、S2は、入力電圧Vinに追従して変化する。このため、スイッチ制御信号S1、S2の電圧をトランジスタの破損が抑止される電圧以下に設定することができず、トランジスタが破損するおそれがある。
以上、この実施形態では、蓄電装置10は、内蔵するトランジスタの耐圧を超える高い入力電圧Vinを受けた場合にも、スイッチ制御信号S1、S2、S3の電圧が入力電圧Vinに追従して上昇することを抑止することができる。これにより、蓄電装置10に内蔵されるトランジスタ等の内部回路に耐圧を超える電圧が掛かることを抑止することができる。この結果、トランジスタ等の内部回路を破損させることなく、コンデンサC1、C2の直列接続と並列接続とを相互に切替えて、入力電圧Vinの蓄電動作と放電動作とを実施することができる。
また、蓄電装置10に内蔵されるトランジスタの耐圧よりも十分に高い入力電圧Vinを使用して、コンデンサC1、C2を蓄電することができる。これにより、コンデンサC1、C2の蓄電効率を向上することができ、負荷回路40への電力の供給量を、従来に比べて増加させることができる。
<1>
発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、
前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、
前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、
前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、
前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有すること
を特徴とする蓄電装置。
<2>
前記電圧制御回路は、前記入力電圧が供給される入力電圧線と接地線と間に接続された少なくとも1つの抵抗を有し、前記抵抗により分圧された電圧を生成回路に供給すること
を特徴とする<1>に記載の蓄電装置。
<3>
前記生成回路は、前記入力電圧の値より低い電圧をゲート、ソース、ドレインで受けるトランジスタであること
を特徴とする<1>または<2>に記載の蓄電装置。
<4>
前記ヒステリシス部における前記タイミング信号の出力ノードと接地線との間に接続されたコンデンサを有すること
を特徴とする<1>ないし<3>のいずれか1項に記載の蓄電装置。
<5>
電力を発電する発電素子と、
前記発電素子に接続される整流回路と、
前記整流回路の出力に接続され、前記発電素子が発電した電力を蓄電する蓄電装置と、
前記蓄電装置に蓄電された電力を受けて動作する負荷回路と、を有し、
前記蓄電装置は、
発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、
前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、
前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、
前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、
前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有すること
を特徴とする蓄電システム。
発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、
前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、
前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、
前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、
前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有すること
を特徴とする蓄電装置。
<2>
前記電圧制御回路は、前記入力電圧が供給される入力電圧線と接地線と間に接続された少なくとも1つの抵抗を有し、前記抵抗により分圧された電圧を生成回路に供給すること
を特徴とする<1>に記載の蓄電装置。
<3>
前記生成回路は、前記入力電圧の値より低い電圧をゲート、ソース、ドレインで受けるトランジスタであること
を特徴とする<1>または<2>に記載の蓄電装置。
<4>
前記ヒステリシス部における前記タイミング信号の出力ノードと接地線との間に接続されたコンデンサを有すること
を特徴とする<1>ないし<3>のいずれか1項に記載の蓄電装置。
<5>
電力を発電する発電素子と、
前記発電素子に接続される整流回路と、
前記整流回路の出力に接続され、前記発電素子が発電した電力を蓄電する蓄電装置と、
前記蓄電装置に蓄電された電力を受けて動作する負荷回路と、を有し、
前記蓄電装置は、
発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、
前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、
前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、
前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、
前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有すること
を特徴とする蓄電システム。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 蓄電装置
11 ヒステリシス部
12、13 タイミング生成部
14 スイッチ部
20 発電素子
21 電流源
22 内部抵抗
30 整流回路
40 負荷回路
100 蓄電システム
C1、C2 コンデンサ
Vin 入力電圧
vmg1、vm6g 制御信号
Vout 出力電圧
S1、S2、S3 スイッチ制御信号
SW1、SW2 スイッチ
11 ヒステリシス部
12、13 タイミング生成部
14 スイッチ部
20 発電素子
21 電流源
22 内部抵抗
30 整流回路
40 負荷回路
100 蓄電システム
C1、C2 コンデンサ
Vin 入力電圧
vmg1、vm6g 制御信号
Vout 出力電圧
S1、S2、S3 スイッチ制御信号
SW1、SW2 スイッチ
Claims (5)
- 発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、
前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、
前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、
前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、
前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有すること
を特徴とする蓄電装置。 - 前記電圧制御回路は、前記入力電圧が供給される入力電圧線と接地線と間に接続された少なくとも1つの抵抗を有し、前記抵抗により分圧された電圧を生成回路に供給すること
を特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。 - 前記生成回路は、前記入力電圧の値より低い電圧をゲート、ソース、ドレインで受けるトランジスタであること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電装置。 - 前記ヒステリシス部における前記タイミング信号の出力ノードと接地線との間に接続されたコンデンサを有すること
を特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の蓄電装置。 - 電力を発電する発電素子と、
前記発電素子に接続される整流回路と、
前記整流回路の出力に接続され、前記発電素子が発電した電力を蓄電する蓄電装置と、
前記蓄電装置に蓄電された電力を受けて動作する負荷回路と、を有し、
前記蓄電装置は、
発電素子により発電された電力を蓄電する複数の蓄電デバイスを有する蓄電部と、
前記複数の蓄電デバイスの接続をスイッチ制御信号に応じて直列または並列に切り替えるスイッチ部と、
前記発電素子からの電力を入力電圧として受け、前記複数の蓄電デバイスの接続を直列と並列とに相互に切り替えるタイミング信号を生成し、直列から並列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値と、並列から直列に切り替える前記タイミング信号を生成する前記入力電圧の値とが相違するヒステリシス部と、
前記入力電圧を電源電圧として受け、前記タイミング信号に応じて前記スイッチ制御信号を生成する信号生成部と、を有し、
前記信号生成部は、前記スイッチ制御信号を生成する生成回路と、前記生成回路に直列に接続され、前記入力電圧の値より低い電圧を前記生成回路に供給する電圧制御回路とを有すること
を特徴とする蓄電システム。
Priority Applications (1)
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