JP2024051194A - 車両管理システム - Google Patents

車両管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2024051194A
JP2024051194A JP2022157221A JP2022157221A JP2024051194A JP 2024051194 A JP2024051194 A JP 2024051194A JP 2022157221 A JP2022157221 A JP 2022157221A JP 2022157221 A JP2022157221 A JP 2022157221A JP 2024051194 A JP2024051194 A JP 2024051194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
control device
manned
unmanned vehicle
management system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022157221A
Other languages
English (en)
Inventor
政樹 金井
真二郎 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2022157221A priority Critical patent/JP2024051194A/ja
Publication of JP2024051194A publication Critical patent/JP2024051194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】有人車両のオペレータが領域干渉の回避の必要性を把握しつつ、無人車両の生産遅延を抑制することができる車両管理システムを提供する。【解決手段】車両管理システム1は、無人車両20及び有人車両90を管制制御する管制局30を備える。管制局30の管制制御装置31は、無人車両20の位置と有人車両90の位置に基づき、無人車両20の領域63,64A,64Bと有人車両90の領域65が重なる領域干渉の発生を検知した場合、無人車両20の速度を制限する指令を無人車両20の走行制御装置21に送信する。管制制御装置31は、領域干渉の発生を予測した場合、領域干渉の影響による無人車両20の生産遅延指標を推定し、生産遅延指標を含む警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、無人車両及び有人車両を管制制御する管制局を備えた車両管理システムに関する。
特許文献1は、鉱山等の作業現場で運用され、無人車両及び有人車両を管制制御する管制局を備えた車両管理システムを開示する。管制局は、無人車両及び有人車両と通信可能であり、管制制御装置を備える。
無人車両は、自律走行可能な車両(例えばダンプトラック)であって、無人車両(自車)の位置を計測する位置センサと、無人車両(自車)の走行を制御する走行制御装置とを備える。管制局の管制制御装置は、無人車両の位置センサで取得された無人車両の位置を受信し、無人車両の走行制御装置に指令を送信して、無人車両の走行を制御させる。これにより、無人車両を管制制御する。
有人車両は、オペレータの操作により無人車両の走行領域にて走行する車両(例えばドーザ、グレーダ、散水車、又はサービスカー)であって、有人車両(自車)の位置を計測する位置センサと、警報を出力可能な出力装置と、出力装置を制御する管理制御装置とを備える。管制局の管制制御装置は、有人車両の位置センサで取得された有人車両の位置を受信し、有人車両の管理制御装置に警報を出力する指令を送信して、有人車両の出力装置に警報を出力させる。これにより、有人車両を管制制御する。
管制局の管制制御装置は、無人車両の位置と有人車両の位置に基づき、無人車両の車体を包含する領域(走行可能領域)と有人車両の車体を包含する領域(停止トリガー領域)が重なる領域干渉の発生を検知又は予測する。管制制御装置は、領域干渉の発生を検知した場合、無人車両を停止する指令を無人車両の走行制御装置に送信する。これにより、無人車両を停止させて、安全性を高める。
管制制御装置は、領域干渉の発生を予測又は検知した場合、警報を出力する指令を有人車両の管理制御装置に送信して、有人車両の出力装置に警報を出力させる。具体的には、予測又は検知された領域干渉の状況や、領域干渉を回避する動作を促すメッセージを表示させる。そして、有人車両のオペレータが領域干渉(すなわち、無人車両の停止)を回避する動作を行えば、無人車両の生産遅延を抑制することが可能である。
特開2021-162976号公報
上述した通り、特許文献1に記載の技術では、予測又は検知された領域干渉の状況や、領域干渉を回避する動作を促すメッセージを表示することにより、領域干渉を回避する動作を有人車両のオペレータに促す。しかし、有人車両のオペレータは、領域干渉(すなわち、無人車両が停止してしまうこと)により無人車両がどの程度の生産遅延の影響を与えるのか分からないため、回避の必要性を把握できない。そのため、場合によっては、領域干渉を回避する動作を行わず、無人車両の生産遅延を抑制しない可能性がある。
本発明の目的は、有人車両のオペレータが領域干渉の回避の必要性を把握しつつ、無人車両の生産遅延を抑制することができる車両管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、自律走行可能な無人車両とオペレータの操作により前記無人車両の走行領域にて走行する有人車両とを管制制御する管制局を備えた車両管理システムであって、前記管制局は、前記無人車両に設けられた位置センサで取得された前記無人車両の位置情報と、前記有人車両に設けられた位置センサで取得された前記有人車両の位置情報とを受信し、前記無人車両に設けられた走行制御装置に前記無人車両の走行を制御する指令を送信し、前記有人車両に設けられた警報装置を制御する管理制御装置に指令を送信する管制制御装置を備え、前記管制制御装置は、前記無人車両の位置と前記有人車両の位置に基づき、前記無人車両の車体を包含する領域と前記有人車両の車体を包含する領域が重なる領域干渉の発生を検知した場合、前記無人車両の速度を制限する指令を前記無人車両の前記走行制御装置に送信し、前記無人車両の位置と前記有人車両の位置に基づき、前記領域干渉の発生を予測又は検知した場合、前記領域干渉の影響による前記無人車両の生産遅延指標を推定し、前記生産遅延指標を含む警報を出力する指令を前記有人車両の前記管理制御装置に送信する。
本発明によれば、有人車両のオペレータが領域干渉の回避の必要性を把握しつつ、無人車両の生産遅延を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態における車両管理システムの構成を表す概略図である。 本発明の第1の実施形態における車両管理システムの構成を表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における配車情報の具体例を表す図である。 本発明の第1の実施形態における管制情報の具体例を表す図である。 本発明の第1の実施形態における無人車両の領域の具体例を表す図である。 本発明の第1の実施形態における有人車両の領域の具体例を表す図である。 本発明の第1の実施形態における管制制御装置の領域干渉発生検知に係わる処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における管制制御装置の領域干渉発生検知の具体例を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における領域干渉発生検知時の警報画面を表す図である。 本発明の第1の実施形態における有人車両の領域移動範囲の具体例を表す図である。 本発明の第1の実施形態における無人車両の領域移動範囲の具体例を表す図である。 本発明の第1の実施形態における管制制御装置の領域干渉発生予測に係わる処理内容を表すフローチャートである。 図12で示された有人車両推奨動作の取得処理の詳細を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における領域干渉発生予測時の警報画面を表す図である。 本発明の一変形例における実績データを構成する生産遅延指標の演算方法を説明するための図である。 本発明の一変形例における生産遅延指標の推定モデルの構築方法又は補正方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における車両管理システムの構成を表すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における管制制御装置の領域干渉発生予測に係わる処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における車両管理システムの構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるレベルテーブルの具体例を表す図である。
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における車両管理システムの構成を表す概略図である。図2は、本実施形態における車両管理システムの構成を表すブロック図である。なお、図2においては、便宜上、無人車両及び有人車両がそれぞれ1台ずつ示されているものの、2台以上存在してもよい。
本実施形態の車両管理システム1は、鉱山等の作業現場で運用されている。この車両管理システム1は、掘削作業及び積込作業を行う1台以上の積込機械10と、作業現場の搬送路60を走行して、積込機械10から積み込まれた土砂等を搬送する1台以上の無人車両20と、作業現場の搬送路60(言い換えれば、無人車両20の走行領域)を走行する1台以上の有人車両90と、無人車両20及び有人車両90を管制制御する管制局30とを備える。
無人車両20、有人車両90、及び管制局30は、無線通信回線40によって互いに通信可能に構成されている。具体的には、複数の無線基地局41が作業現場に設置されており、無線基地局41を介して無人車両20、有人車両90、及び管制局30が互いに通信を行っている。
無人車両20は、例えば管制局30の指令に基づいて自律走行可能なダンプトラックである。無人車両20は、走行制御装置21、走行駆動装置22、位置センサ23、速度センサ24、積載センサ25、記憶装置26、及び無線通信装置27を備える。
無人車両20の走行駆動装置22は、走行制御装置21の制御信号に応じて駆動し、無人車両20を走行させる。走行駆動装置22は、例えば無人車両20の操舵角を変更するための操舵モータ、無人車両20を走行させるための走行モータ、およびブレーキ等を備える。
無人車両20の位置センサ23は、無人車両20(自車)の位置を計測し、計測した位置を走行制御装置21に出力する。なお、位置センサ23は、例えば、衛星からの信号を用いて位置を特定するGPS(Global Positioning System)、GPSと慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement)を組み合わせたもの、あるいは、地上の基地局からの電波を用いて位置を特定するものである。
無人車両20の速度センサ24は、無人車両20(自車)の速度を計測し、計測した速度を走行制御装置21に出力する。なお、速度センサ24は、例えば、車輪の回転速度を検知するロータリーエンコーダ、無人車両20の位置の変化量から速度を計測するGPS、慣性計測装置、あるいは、それらの組み合わせによる速度推定装置である。
無人車両20の積載センサ25は、無人車両20(自車)に積載された積荷の重量(すなわち、積載量)を計測し、計測した積載量を走行制御装置21に出力する。なお、積載センサ25は、例えば、荷台の着座部分に備えられた重量センサ、あるいは、荷台を動作させるシリンダの圧力に基づいて重量を推定するものである。
無人車両20の記憶装置26は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム、データベース等が格納されている。また、記憶装置26は、地図データを記憶する地図データ記憶部261を有する。
無人車両20の無線通信装置27は、走行制御装置21と無線通信回線40を接続するための無線機である。無人車両20の走行制御装置21は、無線通信装置27などを介して管制局30の管制制御装置31との間で情報や指令の送受信を行う。
無人車両20の走行制御装置21は、例えば、演算を実行するCPU(Central Processing Unit)と、演算のためのプログラムを記録した二次記憶装置としてのROM(Read Only Memory)と、演算経過の保存や一時的な制御変数を保存する一時記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)とを組み合わせてなるマイクロコンピュータにより構成されている。走行制御装置21は、機能的構成として、情報管理部211及び自律走行制御部212を有する。
走行制御装置21の情報管理部211は、位置センサ23で取得された位置と、速度センサ24で取得された速度と、積載センサ25で取得された積載量とを管理するとともに、これらの情報を管制局30の管制制御装置31に送信する。
走行制御装置21の自律走行制御部212は、上述した位置、速度、及び積載量と、管制局30の管制制御装置31から受信した指令(詳細には、無人車両20の走行経路及び走行許可区間の情報)とに基づき、走行経路に追従しつつ走行許可区間から逸脱しないように無人車両20を走行させるための制御信号(例えば加減速制御信号や操舵制御信号)を生成する。自律走行制御部212は、生成した制御信号を走行駆動装置22に出力する。これにより、無人車両20の走行を制御する。
有人車両90は、例えばオペレータが搭乗して操作するドーザ、グレーダ、散水車、又はライトビークル等である。有人車両90は、管理制御装置91、位置センサ92、方位センサ93、速度センサ94、出力装置95、及び無線通信装置97を備える。
有人車両90の位置センサ92は、有人車両90(自車)の位置を計測し、計測した位置を管理制御装置91に出力する。なお、位置センサ92は、例えば、GPS、GPSと慣性計測装置を組み合わせたもの、あるいは、地上の基地局からの電波を用いて位置を特定するものである。
有人車両90の方位センサ93は、有人車両90(自車)の方位を計測し、計測した方位を管理制御装置91に出力する。なお、方位センサ93は、例えば地磁気センサ、あるいは、方位を計測可能なGPSである。
有人車両90の速度センサ94は、有人車両90(自車)の速度を計測し、計測した速度を管理制御装置91に出力する。なお、速度センサ94は、例えば、ロータリーエンコーダ、有人車両90の位置の変化量から速度を計測可能なGPS、慣性計測装置、あるいは、それらの組み合わせによる速度推定装置である。
有人車両90の出力装置95(警報装置)は、例えば液晶モニタおよびスピーカーであり、管理制御装置91からの指令に応じて、有人車両90(自車)及び周辺環境の状態に関する情報の表示や、警報の出力(例えばモニタの警告画面の表示、またはスピーカーの警告音の吹鳴)を行う。
有人車両90の無線通信装置97は、管理制御装置91と無線通信回線40を接続するための無線機である。有人車両90の管理制御装置91は、無線通信装置97などを介して管制局30の管制制御装置31との間で情報や指令の送受信を行う。
有人車両90の管理制御装置91は、例えば、演算を実行するCPUと、演算のためのプログラムを記録した二次記憶装置としてのROMと、演算経過の保存や一時的な制御変数を保存する一時記憶装置としてのRAMとを組み合わせてなるマイクロコンピュータにより構成されている。管理制御装置91は、機能的構成として、情報管理部911及び警報制御部912を有する。
管理制御装置91の情報管理部911は、位置センサ92で取得された位置と、方位センサ93で取得された方位と、速度センサ94で取得された速度とを管理するとともに、これらの情報を管制局30の管制制御装置31に送信する。
管理制御装置91の警報制御部912は、管制局30の管制制御装置31から警報の指令を受信した場合に、出力装置95に指令を出力して、警報の出力を行わせる(詳細は後述)。
管制局30は、管制制御装置31、記憶装置32、及び無線通信装置33を備える。
管制局30の記憶装置32は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OSや各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム、データベース等が格納されている。記憶装置32は、配車情報記憶部321、管制情報記憶部322、及び地図データ記憶部323を有する。
管制局30の無線通信装置33は、管制制御装置31と無線通信回線40を接続するための無線機である。管制局30の管制制御装置31は、無線通信装置33などを介して無人車両20の走行制御装置21又は有人車両90の管理制御装置91との間で情報や指令の送受信を行う。
管制局30の管制制御装置31は、例えば演算を実行するCPUと、演算のためのプログラムを記録した二次記憶装置としてのROMと、演算経過の保存や一時的な制御変数を保存する一時記憶装置としてのRAMとを組み合わせてなるマイクロコンピュータにより構成されている。管制制御装置31は、機能的構成として、配車管理部311、管制制御部312、領域干渉検知部313、速度制限指示部314、警報指示部315、領域干渉予測部316、及び生産遅延指標推定部317を有する。
管制制御装置31の配車管理部311は、無人車両20の走行制御装置21から受信した無人車両20の位置に基づいて、目的地までの無人車両20の走行経路を設定する。例えば無人車両20が積込場にいる場合、放土場までの無人車両20の走行経路を設定する。また、例えば無人車両20が放土場にいる場合、積込場までの無人車両20の走行経路を設定する。配車管理部311は、設定した無人車両20の走行経路を配車情報として記憶装置32の配車情報記憶部321に記憶させると共に、無人車両20の走行制御装置21へ送信する。
配車情報は、例えば図3で示すようにテーブル形式であり、無人車両の識別情報である車両IDと、車両ID毎に設定された走行経路とを含む。走行経路は、例えば、積込位置node_LP0から放土位置node_DP0までの走行経路、あるいは、放土位置node_DP0から積込位置node_LP0までの走行経路である。走行経路は、地図データの搬送路に準じたものであって、ノードで分割された区間で構成されている。
管制制御装置31の管制制御部312は、無人車両20の走行制御装置21から受信した無人車両20の位置に基づいて、走行許可区間制御を行う。詳しく説明すると、無人車両20の位置に基づいて、無人車両20が存在する区間及びその前方の区間(例えば3つの区間)を抽出する。無人車両20の前方の区間は、他の車両が走行許可されていなければ、無人車両20が存在する区間と共に無人車両20の走行許可区間として設定される。管制制御部312は、無人車両20の走行許可区間を管制情報として記憶装置32の管制情報記憶部322に記憶させると共に、無人車両20の走行制御装置21へ送信する。
管制情報は、例えば図4で示すようにテーブル形式であり、「ノードID・リンクID」と、ノードID・リンクIDで示された区間が無人車両の走行許可区間であるかと共に無人車両の識別情報を示す「走行許可車両」とを含む。
管制制御装置31の領域干渉検知部313は、管制制御部312で設定された無人車両20の走行許可区間に基づいて(言い換えれば、無人車両20の位置に基づいて)、無人車両20の車体を包含する領域63,64A,64B(図5参照)を設定する。領域63は、停止トリガー領域であって、例えば走行許可区間と同じ走行長さと、無人車両20の車体を包含する所定の走行幅とを有するように設定される。領域64A,64Bは、減速トリガー領域であって、例えば領域63の幅方向の両外側に設定される。
管制制御装置31の領域干渉検知部313は、有人車両90の管理制御装置91から受信した有人車両90の位置、方位、及び速度に基づいて、有人車両90の車体を包含する領域65(図6参照)を設定する。領域65は、停止トリガー領域又は減速トリガー領域であって、例えば、有人車両90の位置及び方位に基づいて有人車両90の車体を包含するように矩形状に設定され、有人車両90の速度に基づいて演算された制動距離を含む走行長さを有するように設定される。
管制制御装置31の領域干渉検知部313は、無人車両20の領域63,64A,64Bと有人車両90の領域65が重なる領域干渉の発生を検知する。この領域干渉の発生の検知に係わる処理内容を、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態における管制制御装置の領域干渉発生検知に係わる処理内容を表すフローチャートである。
ステップS701にて、管制制御装置31の領域干渉検知部313は、図8(a)で示すように無人車両20の領域63と有人車両90の領域65が重なる領域干渉(以降、第1の領域干渉という)の発生を検知したかどうかを判定する。第1の領域干渉の発生を検知した場合、ステップS702及びS703に移る。
ステップS702にて、管制制御装置31の速度制限指示部314は、無人車両20の速度を制限する指令として、無人車両20を停止する指令を無人車両20の走行制御装置21に送信する。これにより、無人車両20を停止させる。その結果、安全性を高めることができる。
ステップS703にて、管制制御装置31の警報指示部315は、警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する。有人車両90の出力装置95は、管理制御装置91を介して入力された指令に応じて、警報を出力する。詳細には、例えば、図示しない警告画面により、搬送路60と、有人車両90の位置及び領域65と、無人車両20の位置及び領域63,64A,64Bと、無人車両を停止させている旨のメッセージとを表示する。また、例えば、警告音を吹鳴する。
ステップS701にて、第1の領域干渉の発生を検知しない場合、ステップS704に移る。ステップS704にて、管制制御装置31の速度制限指示部314は、図8(b)で示すように無人車両20の領域64A又は64Bと有人車両90の領域65が重なる領域干渉(以降、第2の領域干渉という)の発生を検知したかどうかを判定する。第2の領域干渉の発生を検知した場合、ステップS705及びS706に移る。
ステップS705にて、管制制御装置31の速度制限指示部314は、無人車両20の速度を制限する指令として、無人車両20を減速する指令を無人車両20の走行制御装置21に送信する。これにより、無人車両20を減速させる。その結果、安全性を高めることができる。
ステップS706にて、管制制御装置31の警報指示部315は、警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する。有人車両90の出力装置95は、管理制御装置91を介して入力された指令に応じて、警報を出力する。詳細には、例えば図9で示す警告画面により、搬送路60と、有人車両90の位置及び領域65と、無人車両20の位置及び領域63,64A,64Bと、無人車両を減速させている旨のメッセージ71とを表示する。また、例えば、警告音を吹鳴する。
上述の図2に戻り、管制制御装置31の領域干渉予測部316は、領域干渉検知部313で設定された無人車両20の領域63,64A,64Bと、無人車両20の速度とに基づき、所定の予測時間中に無人車両20の領域63,64A,64Bが移動する範囲66(図10参照。以降、領域移動範囲66という)を推定する。また、領域干渉検知部313で設定された有人車両90の領域65と、有人車両90の方位及び速度とに基づき、所定の予測時間中に有人車両90の領域65が移動する範囲67(図11参照。以降、領域移動範囲67という)を推定する。
管制制御装置31の領域干渉予測部316は、無人車両20の領域移動範囲66と有人車両90の領域移動範囲67が重なるかどうかにより、無人車両20の領域63,64A,64Bと有人車両90の領域65が重なる領域干渉が将来発生するかどうかを予測する。この領域干渉の発生の予測に係わる処理内容を、図12及び図13を用いて説明する。図12は、本実施形態における管制制御装置の領域干渉発生予測に係わる処理内容を表すフローチャートである。図13は、図12で示された有人車両推奨動作の取得処理の詳細を表すフローチャートである。
ステップS1201にて、管制制御装置31の領域干渉予測部316は、領域干渉の発生を予測したかどうかを判定する。領域干渉の発生を予測した場合、ステップS1202及びS1203に移る。
ステップS1202にて、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、無人車両20の速度及び有人車両90の速度を含む複数のパラメータを有する推定モデルを用いて、領域干渉の影響による無人車両20の生産遅延指標を推定する。無人車両20の生産遅延指標は、例えば、無人車両20の停止又は減速によって生じる無人車両20の遅延時間であるか、若しくは、領域干渉の継続時間である。なお、前述した複数のパラメータは、例えば、有人車両90の車種及び作業状態並びに領域干渉の発生位置における走行領域の勾配及び曲率のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
ステップS1203にて、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、領域干渉予測部316と連携して、領域干渉を回避するか若しくは生産遅延指標を減少する有人車両90の推奨動作の情報を取得する処理を行う。この処理の詳細について説明する。
ステップS1301にて、管制制御装置31の領域干渉予測部316は、有人車両90のパラメータ(詳細には、方位及び速度)に関し、所定のパターン数だけ変更する。例えば、現在の方位に対し、10度刻みで―30度から+30度まで変更し、現在の速度に対し、5km/h刻みで―20km/hから+20km/hまで変更する。そして、有人車両90のパラメータの条件毎に、有人車両90の領域移動範囲67を再推定し、無人車両20の領域移動範囲66と重ならないかどうかにより、予測された領域干渉が解消されたかどうかを確認する。
その後、ステップS1302に進み、管制制御装置31の領域干渉予測部316は、予測された領域干渉が解消された有人車両90のパラメータの条件があるかどうかを判定する。予測された領域干渉が解消された有人車両90のパラメータの条件がある場合、ステップS1303に移る。ステップS1303にて、予測された領域干渉が解消された有人車両90のパラメータの条件のうち、現在のパラメータに対する変化が最小となる有人車両90のパラメータの条件を選択する。
その後、ステップS1304に進み、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、ステップS1303で選択された有人車両90のパラメータの条件への変更を推奨動作として取得する。例えば、有人車両90の方位のみの変更であれば、有人車両90の操舵操作を推奨動作として取得し、有人車両90の速度のみの変更であれば、有人車両90の加速操作又は減速操作を推奨動作として取得する。
ステップS1302にて、予測された領域干渉が解消された有人車両90のパラメータの条件がない場合、ステップS1305に移る。ステップS1305にて、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、ステップS1301と同様、有人車両90のパラメータ(詳細には、方位及び速度)に関し、所定のパターン数だけ変更する。そして、有人車両90のパラメータの条件毎に、生産遅延指標を推定し、上述のステップS1202で推定された値より減少したかどうかを確認する。
その後、ステップS1306に進み、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、生産遅延指標が減少した有人車両90のパラメータの条件があるかどうかを判定する。生産遅延指標が減少した有人車両90のパラメータの条件がある場合、ステップS1307に移る。ステップS1307にて、生産遅延指標が減少した有人車両90のパラメータの条件のうち、現在のパラメータに対する変化が最小となる有人車両90のパラメータの条件を選択する。
その後、ステップS1304に進み、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、ステップS1303で選択された有人車両90のパラメータの条件への変更を推奨動作として取得する。
ステップS1306にて、生産遅延指標が減少した有人車両90のパラメータの条件がない場合、ステップS1308に移る。ステップS1308にて、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、有人車両の推奨動作が無いと判定する。
ステップS1304又はS1308の終了後、ステップS1204に移る。ステップS1204にて、管制制御装置31の警報指示部315は、上述のステップS1202で推定された無人車両20の生産遅延指標と上述のステップS1203で取得された有人車両90の推奨動作とを含む警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する。有人車両90の出力装置95は、管理制御装置91を介して入力された指令に応じて、警報を出力する。詳細には、例えば図14で示す警告画面により、搬送路60と、有人車両90の位置、領域65、及び領域移動範囲67と、無人車両20の領域63,64A,64B及び領域移動範囲66と、生産遅延指標のメッセージ72と、推奨動作を促すメッセージ73とを表示する。また、例えば、警告音を吹鳴する。
以上のように本実施形態においては、領域干渉の発生を予測した場合、領域干渉の影響による無人車両20の生産遅延指標を推定し、生産遅延指標を含む警報を出力する。そのため、有人車両90のオペレータが領域干渉の回避の必要性を把握することができる。その結果、有人車両90のオペレータが領域干渉(すなわち、無人車両20の停止又は減速)を回避する動作を行い、無人車両20の生産遅延を抑制することができる。
また、本実施形態においては、領域干渉の発生を予測した場合、領域干渉を回避するか若しくは生産遅延指標を減少する有人車両90の推奨動作の情報を取得し、推奨動作の情報を含む警報を出力する。そのため、有人車両90のオペレータが推奨動作を行い、無人車両20の生産遅延を抑制することができる。
なお、第1の実施形態において、特に説明しなかったが、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、生産遅延指標の推定モデルを構築又は補正してもよい。
詳しく説明すると、管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、実績データを構成する無人車両20の生産遅延指標を演算する。すなわち、領域干渉検知部313で領域干渉が解消されたと判定されたときに、無人車両20の生産遅延指標を演算する。無人車両20の生産遅延指標の演算方法を、図15を用いて説明する。図15の実線は、無人車両20の実速度の変化を表し、破線は、無人車両20の最大速度の変化を表す。A0は領域干渉の開始時刻、A1は領域干渉の終了時刻、A2は無人車両20の速度の復帰時刻である。
領域干渉の影響による無人車両20の生産遅延指標として、領域干渉の影響による無人車両20の遅延時間Tdを演算する場合について説明する。領域干渉の影響による無人車両20の遅延時間Tdは、時刻A0から時刻A2までの実際の走行時間と、時刻A0から時刻A2までの間に走行した距離を最大速度で除算して得られた理想の走行時間との差分である。
領域干渉の開始時刻A0から無人車両の速度の復帰時刻A2までの走行時間をN分割し、i番目のサンプル時刻をti(i=1,2,…,N)と定義する。また、時刻tiにおける無人車両20の実速度をvi、最大速度をvi*と定義する。時刻tiから時刻t(i+1)までの時間Δtで走行した距離ΔLiは、下記の式(1)で算出され、時刻tiから時刻t(i+1)までの間で生じる遅延時間Tdiは、下記の式(2)で算出される。したがって、領域干渉の影響による無人車両20の遅延時間Tdは、下記の式(3)で算出される。
ΔLi=vi×Δt ・・・(1)
Tdi=Δt―ΔLi/vi* ・・・(2)
Td=Td1+Td2+…+TdN ・・・(3)
領域干渉の影響による無人車両20の生産遅延指標として、領域干渉の継続時間Teを演算する場合について説明する。領域干渉の継続時間Teは、下記の式(4)で算出される。
Te=A1-A0 ・・・(4)
管制制御装置31の生産遅延指標推定部317は、上述のように演算された生産遅延指標とこれに関連する複数のパラメータを実績データとして記憶装置32に記憶させる。そして、実績データを用いて生産遅延指標の推定モデルを構築又は補正する。1つのパラメータに着目して説明すると、例えば図16で示すように、無人車両20の速度などのパラメータと生産遅延指標との関係を実績データとして記憶する。そして、例えば最小二乗法を用いた直線近似により、予生産遅延指標の推定測モデルを構築又は補正する。
本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図17は、本実施形態における車両管理システムの構成を表すブロック図である。図18は、本実施形態における管制制御装置の領域干渉発生予測に係わる処理内容を表すフローチャートである。
本実施形態では、管制局30の管制制御装置31は、機能的構成として、作業現場の情報を取得して監視する現場状況監視部318を有する。
管制制御装置31の現場状況監視部318は、例えば、管制局30の入力装置(図示しないものの、例えばタッチパネル又はボタン等で構成されたもの)で入力されるか、若しくは有人車両90の入力装置(図示しないものの、例えばタッチパネル又はボタン等で構成されたもの)で入力されて管制制御装置31に受信された、有人車両90の作業情報を取得する。
管制制御装置31の現場状況監視部318は、例えば、特定の無人車両20の走行の目的地(例えば積込場)における他の無人車両20の停車時間(待ち時間)を、他の無人車両20の位置センサ23の計測結果等に基づいて算出し、これに基づき、特定の無人車両20の走行の目的地における特定の無人車両20の必要度合いを算出する。すなわち、他の無人車両20の停車時間が長いほど特定の無人車両20の必要度合いが低く、他の無人車両20の停車時間が短いほど特定の無人車両20の必要度合いが高くなるように、特定の無人車両20の必要度合いを算出する。
管制制御装置31の現場状況監視部318は、例えば、無人車両20の積載センサ25で取得された積載量を積算して作業現場の生産量を算出し、予め設定された目標値に対する生産量の達成率を算出する。
管制制御装置31の警報指示部315は、領域干渉予測部316で領域干渉の発生が予測された場合に、現場状況監視部318で取得された作業現場の情報に基づき、無人車両20より有人車両90を優先すべきであるかどうかを判定する(図18のステップS1205参照)。
詳しく説明すると、例えば、現場状況監視部318で取得された有人車両90の作業情報が、予め登録された作業情報(例えば搬送路60の整地作業)であれば、無人車両20より有人車両90を優先すべきであると判定する。また、例えば、現場状況監視部318で取得された無人車両20の走行の目的地における無人車両20の必要度合いが、予め設定された閾値より低ければ、無人車両20より有人車両90を優先すべきであると判定する。また、例えば、現場状況監視部318で取得された作業現場の生産量の達成率が、予め設定された閾値(例えば100%)より高ければ、無人車両20より有人車両90を優先すべきであると判定する。
図18で示すように、管制制御装置31の警報指示部315は、領域干渉予測部316で領域干渉の発生が予測され、且つ、無人車両20より有人車両90を優先すべきでないと判定した場合、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する。一方、領域干渉予測部316で領域干渉の発生が予測され、且つ、無人車両20より有人車両90を優先すべきであると判定した場合、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信しない。
以上のように本実施形態においては、領域干渉の発生を予測し、且つ、無人車両20より有人車両90を優先すべきでないと判定した場合、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力する。そのため、第1の実施形態と同様、有人車両90のオペレータが領域干渉の回避の必要性を把握することができる。また、有人車両90のオペレータが領域干渉(すなわち、無人車両20の停止又は減速)を回避する動作を行い、無人車両20の生産遅延を抑制することができる。
また、本実施形態においては、領域干渉の発生を予測し、且つ、無人車両20より有人車両90を優先すべきであると判定した場合、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力しない。これにより、不要な警報をなくし、警報の重要性を高めることができる。
本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図19は、本実施形態における車両管理システムの構成を表すブロック図である。図20は、本実施形態におけるレベルテーブルの具体例を表す図である。
本実施形態では、管制局30の記憶装置32は、図13で示すようなレベルテーブルを記憶する。このレベルテーブルは、有人車両のID、オペレータのID、警報レベル、及び干渉予測レベルの組合わせからなる。
管制局30の管制制御装置31は、機能的構成として、レベルテーブルを作成又は更新する(言い換えれば、警報レベル及び干渉予測レベルを設定する)レベル設定部319を有する。管制制御装置31のレベル設定部319は、例えば、管制局30の入力装置で入力されるか、若しくは有人車両90の入力装置で入力されて管制制御装置31に受信された、有人車両のID及びオペレータのIDを取得する。
管制制御装置31のレベル設定部319は、領域干渉の発生が予測され、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力する指令が有人車両90の管理制御装置91に送信された後、有人車両90の管理制御装置91から受信した有人車両90の位置、方位、及び速度に基づいて、有人車両90の推奨動作が行われたかどうかを確認し、その履歴を有人車両のID及びオペレータのIDと関連付けて記憶装置32に記憶させる。そして、有人車両90の推奨動作が行われた回数が多いほど、警報レベルが低く、有人車両90の推奨動作が行われない回数が多いほど、警報レベルが高くなるように、警報レベルを更新する。
管制制御装置31の警報指示部315は、記憶装置32で記憶された警報レベルに応じた警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する。有人車両90の出力装置95は、管理制御装置91を介して入力された警報レベルが高いほど、推奨動作をより強く促すようにメッセージ73の表現を変更する。また、例えば、管理制御装置91を介して入力された警報レベルが高いほど、警告音をより強く吹鳴する。
管制制御装置31のレベル設定部319は、領域干渉の発生が予測され、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力する指令が有人車両90の管理制御装置91に送信された後、領域干渉予測部316と連携して、予測された領域干渉が回避されたかどうかを確認し、その履歴を有人車両のID及びオペレータのIDと関連付けて記憶装置32に記憶させる。そして、予測された領域干渉が回避された回数が多いほど、干渉予測レベルが低く、予測された領域干渉が回避されない回数が多いほど、干渉予測レベルが低くなるように、干渉予測レベルを更新する。
管制制御装置31の領域干渉予測部316は、記憶装置32で記憶された干渉予測レベルが高いほど、予測時間を長くして、無人車両20の領域移動範囲66及び有人車両の領域移動範囲67を長くする。また、無人車両20記憶装置32で記憶された干渉予測レベルが低いほど、予測時間を短くして、無人車両20の領域移動範囲66及び有人車両の領域移動範囲67を短くする。
以上のように構成された本実施形態においても、第1の実施形態と同様、有人車両90のオペレータが領域干渉の回避の必要性を把握することができる。また、有人車両90のオペレータが領域干渉(すなわち、無人車両20の停止又は減速)を回避する動作を行い、無人車両20の生産遅延を抑制することができる。
また、本実施形態においては、有人車両90とオペレータの組合せに対応して、警報の強さや、領域干渉の予測長さを調整することができる。この観点からも、有人車両90のオペレータが領域干渉を回避する動作を行い、無人車両20の生産遅延を抑制することができる。
なお、第1~第3の実施形態において、管制制御装置31の領域干渉検知部313は、無人車両20の領域63,64A,64Bを、走行許可区間と同じ走行長さを有するように設定する場合を例にとって説明したが、これに限られない。無人車両20の領域63,64A,64Bを、車体の前方に予め設定された第1のマージをとり、車体の後方に予め設定された第2のマージをとるように設定してもよい。また、管制制御装置31の領域干渉検知部313は、停止トリガー領域である領域63を設定し、減速トリガー領域である領域64A,64Bを設定しなくてもよい。
また、第1~第3の実施形態において、管制制御装置31の領域干渉検知部313は、有人車両90の領域65を、有人車両90の位置及び方位に基づいて有人車両90の車体を包含するように矩形状に設定し、有人車両90の速度に基づいて演算された制動距離を含む走行長さを有するように設定した場合を例にとって説明したが、これに限られない。有人車両90の領域65を、有人車両90の位置及び方位に基づいて有人車両90の車体を包含するように扇形状又は楕円形状に設定してもよい。また、有人車両90の領域65を、有人車両90の方位及び速度によらず、有人車両90の位置のみに基づいて有人車両90の車体を包含するように円形状に設定してもよい。
また、第1~第3の実施形態において、管制制御装置31の警報指示部315は、領域干渉の発生が検知されたとき、生産遅延指標及び推奨動作を含まない警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信する場合を例にとって説明したが、これに限られない。管制制御装置31の警報指示部315は、領域干渉の発生が検知されたとき、生産遅延指標及び推奨動作を含む警報を出力する指令を有人車両90の管理制御装置91に送信してもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
1 車両管理システム
20 無人車両
21 走行制御装置
23 位置センサ
30 管制局
31 管制制御装置
90 有人車両
91 管理制御装置
92 位置センサ
95 出力装置(警報装置)

Claims (10)

  1. 自律走行可能な無人車両とオペレータの操作により前記無人車両の走行領域にて走行する有人車両とを管制制御する管制局を備えた車両管理システムであって、
    前記管制局は、前記無人車両に設けられた位置センサで取得された前記無人車両の位置情報と、前記有人車両に設けられた位置センサで取得された前記有人車両の位置情報とを受信し、前記無人車両に設けられた走行制御装置に前記無人車両の走行を制御する指令を送信し、前記有人車両に設けられた警報装置を制御する管理制御装置に指令を送信する管制制御装置を備え、
    前記管制制御装置は、
    前記無人車両の位置と前記有人車両の位置に基づき、前記無人車両の車体を包含する領域と前記有人車両の車体を包含する領域が重なる領域干渉の発生を検知した場合、前記無人車両の速度を制限する指令を前記無人車両の前記走行制御装置に送信し、
    前記無人車両の位置と前記有人車両の位置に基づき、前記領域干渉の発生を予測又は検知した場合、前記領域干渉の影響による前記無人車両の生産遅延指標を推定し、前記生産遅延指標を含む警報を出力する指令を前記有人車両の前記管理制御装置に送信することを特徴とする車両管理システム。
  2. 請求項1に記載の車両管理システムにおいて、
    前記生産遅延指標は、前記無人車両の遅延時間又は前記領域干渉の継続時間であることを特徴とする車両管理システム。
  3. 請求項1に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、前記無人車両の速度及び前記有人車両の速度を含む複数のパラメータを有する推定モデルを用いて、前記領域干渉の影響による前記無人車両の生産遅延指標を推定することを特徴とする車両管理システム。
  4. 請求項3に記載の車両管理システムにおいて、
    前記複数のパラメータは、前記有人車両の車種及び作業状態並びに前記領域干渉の発生位置における前記走行領域の勾配及び曲率のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする車両管理システム。
  5. 請求項3に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、前記領域干渉が解消されたときに前記領域干渉の影響による前記無人車両の生産遅延指標を演算し、演算された生産遅延指標とこれに関連する複数のパラメータを実績データとして記憶し、前記実績データを用いて前記推定モデルを構築又は補正することを特徴とする車両管理システム。
  6. 請求項1に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、前記領域干渉の発生を予測又は検知し、かつ前記無人車両より前記有人車両を優先すべきでないと判定した場合、前記警報を出力する指令を前記有人車両の前記管理制御装置に送信し、一方、前記領域干渉の発生を予測又は検知し、かつ前記無人車両より前記有人車両を優先すべきであると判定した場合、前記警報を出力する指令を前記有人車両の前記管理制御装置に送信しないことを特徴とする車両管理システム。
  7. 請求項6に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、前記有人車両の作業情報と、前記無人車両の走行の目的地における前記無人車両の必要度合いと、作業現場の生産量の達成率とのうちの少なくとも1つに基づき、前記無人車両より前記有人車両を優先すべきであるかどうかを判定することを特徴とする車両管理システム。
  8. 請求項1に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、前記領域干渉を回避するか若しくは前記生産遅延指標を減少する前記有人車両の推奨動作の情報を取得し、前記生産遅延指標及び前記推奨動作の情報を含む警報を出力する指令を前記有人車両の前記管理制御装置に送信することを特徴とする車両管理システム。
  9. 請求項8に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、前記有人車両の推奨動作が行われたかどうかの履歴に基づいて警報レベルを設定し、前記警報レベルに応じた警報を出力する指令を前記有人車両の前記管理制御装置に送信することを特徴とする車両管理システム。
  10. 請求項1に記載の車両管理システムにおいて、
    前記管制制御装置は、予測時間中に前記無人車両の前記領域が移動する範囲と、前記予測時間中に前記有人車両の前記領域が移動する範囲とが重なるかどうかにより、前記領域干渉が発生するかどうかを予測しており、
    前記管制制御装置は、予測された前記領域干渉が回避されたかどうかの履歴に基づいて干渉予測レベルを設定し、前記干渉予測レベルに応じて前記予測時間を変更することを特徴とする車両管理システム。
JP2022157221A 2022-09-30 2022-09-30 車両管理システム Pending JP2024051194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022157221A JP2024051194A (ja) 2022-09-30 2022-09-30 車両管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022157221A JP2024051194A (ja) 2022-09-30 2022-09-30 車両管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024051194A true JP2024051194A (ja) 2024-04-11

Family

ID=90622659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022157221A Pending JP2024051194A (ja) 2022-09-30 2022-09-30 車両管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024051194A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10431083B2 (en) Onboard terminal device and traffic control system
AU2015200254B2 (en) Vehicle control system
WO2016170855A1 (ja) 車両及び鉱山用運搬車両の運用システム
EP3703030A2 (en) Server and vehicle assistance system
US10796577B2 (en) Safe operation assistance system and vehicle collision prevention method
JP7382791B2 (ja) 異常判定装置、車両支援システム
WO2015037084A1 (ja) 車両の管制制御システム
JP6325655B2 (ja) 交通管制サーバ及びシステム
KR102227845B1 (ko) V2v 및 das 센서 기반의 군집주행 제어 시스템 및 방법
JP6990600B2 (ja) 自律走行システム
CN115309169B (zh) 一种井下无人车控制方法及装置
EP3929048A1 (en) Vehicle safe stop
US11577747B2 (en) Method for operating at least one automated vehicle
EP3667451A1 (en) Method and system for controlling a plurality of autonomous vehicles
US20220251809A1 (en) Autonomous mine vehicle operation
JP2024051194A (ja) 車両管理システム
JP7241606B2 (ja) 車両管理システム
WO2022201989A1 (ja) 車両管理システム
CN115309168B (zh) 一种井下无人车控制方法及装置
EP3974935A1 (en) Underground vehicle monitoring system
EP4325317A1 (en) Autonomous vehicle control guided by occupancy scores
KR20240032237A (ko) 자동 이송 시스템 및 자동 이송 시스템 제어방법