JP2024051158A - Aiol送達システムおよび関連するデバイスと方法 - Google Patents

Aiol送達システムおよび関連するデバイスと方法 Download PDF

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Abstract

【課題】AIOL送達システムおよび関連するデバイスと方法の提供。【解決手段】本技術は、AIOLを患者の眼の中に送達するためのシステム、デバイスおよび方法に関する。いくつかの実施形態では、AIOLをaに送達するための先端部アセンブリは、AIOLを受容するように構成された注入器先端部を含む。注入器先端部は、患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成された遠位部分を含むことができる。先端部アセンブリはまた注入器先端部内に少なくとも部分的に配置可能なプランジャアセンブリを含むこともできる。プランジャアセンブリはプランジャ先端部を含むことができ、プランジャ先端部は、AIOLと、このプランジャ先端部と結合されてこのプランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置された外側部材とに係合するように構成されている。【選択図】図17D

Description

関連出願の相互参照
この出願は、2019年4月22日に出願されたAIOL DELIVERY DEVICEと題された米国仮特許出願第62/836,956号、2019年4月30日に出願されたAIOL DELIVERY DEVICEと題された米国仮特許出願第62/840,583号、および2019年12月9日に出願されたAIOL DELIVERY DEVICEと題された米国仮特許出願第62/945,331号の優先権を主張し、これらの各々の内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本技術は、概して移植可能な医療デバイスに関し、様々な態様において、調節式眼内レンズ(以下「AIOL」)または眼内レンズ(以下「IOL」)を送達するためのシステムおよび関連する方法に関する。
白内障は、世界中の成人人口の大部分に影響を及ぼし、本来の水晶体の混濁や、場合によっては失明をもたらすおそれがある。白内障の患者は、本来の水晶体の除去および人工IOLの外科移植によって治療され得る。米国では、年間350万のIOL移植手技が実施されるが、世界中では年間2,000万を超えるIOL移植手技が実施される。
IOL移植手技は視力の回復に効果的であるが、従来のIOLにはいくつかの欠点がある。例えば、従来のIOLの多くは、本来の水晶体のような焦点を変えること(調節として既知である)ができない。従来のIOLは、移植後に発生する屈折異常の影響を受けやすく、遠方視力を矯正するために眼鏡が必要になる場合がある。さらに、他の場合には、従来のIOLが遠方視力を提供するのに効果的であり得るが、患者は依然として中間視力および近方視力用の眼鏡を必要とする場合がある。
AIOLは、患者が物体を見る距離に応じて調節可能な屈折力を提供するために提案されている。しかしながら、このようなAIOLを送達するためのデバイスおよびシステムは、一般的にいまだ開発中であり、様々な欠点がある。例えば、従来の送達システムは、患者の回復のために望まれるよりも大きい眼の切開を必要とする場合がある。さらに、従来の送達システムは、意図された構成でAIOLを眼の中に確実に送達することができない場合がある。
本技術は、一般に、AIOLを送達するためのシステムならびに関連するデバイスおよび方法を対象とする。本技術の実施形態に従って構成されたAIOL送達システムは、例えば、注入器に結合するように構成された先端部アセンブリを含むことができる。先端部アセンブリは、AIOLを受容するように構成された注入器先端部を含むことができる。注入器先端部は、患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成された遠位部分を含むことができる。先端部アセンブリはまた、注入器先端部内に少なくとも部分的に配置可能なプランジャアセンブリを含むこともできる。プランジャアセンブリは、AIOLと係合するように構成された内側部材と、外側部材の周りに少なくとも部分的に配置された外側部材とを含むことができる。プランジャアセンブリが作動すると、内側部材は、外側部材に対して遠位方向に移動して、AIOLを注入器先端部から出して患者の眼内に変位させるように構成することができる。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
AIOLを患者の眼の中に送達するための先端部アセンブリであって、前記先端部アセンブリが、
前記AIOLを受容するように構成された注入器先端部であって、前記注入器先端部が、近位部分と、前記患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成された遠位部分とを含み、前記注入器先端部が、前記近位部分が前記遠位部分よりも広くなるような先細形状を有する、注入器先端部と、
前記注入器先端部内に少なくとも部分的に配置可能なプランジャアセンブリであって、前記プランジャアセンブリが、前記AIOLを前記注入器先端部から前記患者の眼の中に遠位に押し出すために第1の構成と第2の構成との間で移動可能である、プランジャアセンブリと、を備え、前記プランジャアセンブリが、
プランジャ先端部と、
フレーム構造であって、
(a)前記プランジャアセンブリが前記第1の構成にあるときには、前記プランジャ先端部が前記フレーム構造内に少なくとも部分的に配置され、それにより前記プランジャ先端部およびフレーム構造の両方が前記AIOLに係合し、かつ
(b)前記プランジャアセンブリが前記第2の構成にあるときには、前記プランジャ先端部が前記フレーム構造に対して遠位に配置され、それにより前記プランジャ先端部が前記フレーム構造なしで前記AIOLに係合するように、前記プランジャ先端部に入れ子構成で結合されたフレーム構造と、を含む、先端部アセンブリ。
(項目2)
前記プランジャ先端部がシリコーンでできている、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目3)
前記プランジャ先端部が、前記AIOLと係合するように成形された広げられた端部分と、前記広げられた端部分に結合された細長い本体部分とを備える、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目4)
前記広げられた端部分が凹状の遠位面を備える、項目3に記載の先端部アセンブリ。
(項目5)
前記フレーム構造が、リングと、前記リングから遠位に延在する少なくとも1つのプロングとを含む、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目6)
前記注入器先端部の前記先細形状は、前記AIOLが前記注入器先端部を通って遠位に移動するときに、前記AIOLをレスト構成から圧縮構成に変形させるように構成されている、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目7)
前記レスト構成における前記AIOLの断面寸法が、前記遠位部分よりも広く前記近位部分よりも狭い、項目6に記載の先端部アセンブリ。
(項目8)
前記プランジャ先端部および前記フレーム構造が、前記近位部分よりも狭く前記遠位部分よりも広い合わせた断面寸法を有する、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目9)
前記注入器先端部の前記遠位部分が斜角の端部分で終端する、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目10)
前記注入器先端部の前記遠位部分が、3.5mm以下の長さを有する切開部を介して前記患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目11)
前記注入器先端部が、10N以下の摩擦係数を有する低摩擦コーティングを含む、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目12)
前記注入器先端部を注入器に結合するように構成されたアダプタをさらに備える、項目1に記載の先端部アセンブリ。
(項目13)
前記注入器が、ユーザによって作動されるように構成されたプランジャを含み、前記プランジャアセンブリは、前記プランジャの前記作動によって前記プランジャアセンブリが遠位に移動させられ、前記AIOLを前記注入器先端部の外に変位させるように前記プランジャに係合するように構成されている、項目12に記載の先端部アセンブリ。
(項目14)
AIOLを患者の眼の中に送達するための先端部アセンブリであって、前記先端部アセンブリが、
前記AIOLを受容するように構成された注入器先端部であって、前記患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成された遠位部分を含む注入器先端部と、
前記注入器先端部内に少なくとも部分的に配置可能なプランジャアセンブリと、を備え、前記プランジャアセンブリが、
前記AIOLと係合するように構成されているプランジャ先端部と、
前記プランジャ先端部に結合され、前記プランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置された外側部材と、を含み、
前記プランジャアセンブリが作動されると、前記プランジャ先端部が、前記外側部材に対して遠位に移動して前記AIOLを前記注入器先端部から出して前記患者の眼の中に変位させるように構成されている、先端部アセンブリ。
(項目15)
前記プランジャ先端部がシリコーンでできている、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目16)
前記プランジャ先端部が、前記AIOLと係合するように成形された広げられた端部分と、前記広げられた端部分に結合された細長い本体部分と、を備える、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目17)
前記広げられた端部分が凹状の遠位面を含む、項目16に記載の先端部アセンブリ。
(項目18)
作動されると、前記プランジャアセンブリが、前記プランジャ先端部が前記外側部材内に少なくとも部分的に配置される第1の構成と、前記プランジャ先端部が前記外側部材に対して遠位に配置される第2の構成との間で入れ子式に移動するように構成されている、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目19)
前記プランジャアセンブリが前記第1の構成にあるときには、前記プランジャ先端部と前記外側部材の両方が前記AIOLと係合し、
前記プランジャアセンブリが前記第2の構成にあるときには、前記プランジャ先端部は前記AIOLと係合し前記外側部材は前記AIOLと係合しない、項目18に記載の先端部アセンブリ。
(項目20)
前記外側部材がフレーム構造を含む、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目21)
前記フレーム構造が、リングと、前記リングから遠位に延在する少なくとも1つのプロングとを含む、項目20に記載の先端部アセンブリ。
(項目22)
前記外側部材が、中に管腔を有する細長い空洞シース構造を含む、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目23)
前記注入器先端部が、前記注入器先端部の前記遠位部分が前記注入器先端部の近位部分よりも狭くなるような先細形状を含む、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目24)
前記先細形状が、前記AIOLが前記注入器先端部を通って遠位に移動するときに、前記AIOLをレスト構成から圧縮構成に変形させるように構成されている、項目23に記載の先端部アセンブリ。
(項目25)
前記レスト構成における前記AIOLの断面寸法が、前記遠位部分よりも広く前記近位部分よりも狭い、項目24に記載の先端部アセンブリ。
(項目26)
前記プランジャ先端部および前記外側部材が、前記近位部分よりも狭く前記遠位部分よりも広い合わせた断面寸法を有する、項目23に記載の先端部アセンブリ。
(項目27)
前記注入器先端部の前記遠位部分が斜角の端部分で終端する、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目28)
前記注入器先端部の前記遠位部分が、3.5mm以下の長さを有する切開部を介して前記患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目29)
前記注入器先端部が、10N以下の摩擦係数を有する低摩擦コーティングを含む、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目30)
前記注入器先端部を注入器に結合するように構成されたアダプタをさらに備える、項目14に記載の先端部アセンブリ。
(項目31)
前記注入器が、ユーザによって作動されるように構成されたプランジャを含み、前記プランジャアセンブリは、前記プランジャの前記作動によって前記プランジャアセンブリが遠位に移動させられ、前記AIOLを前記注入器先端部の外に変位させるように前記プランジャに係合するように構成されている、項目30に記載の先端部アセンブリ。
(項目32)
項目1~31のいずれか一項に記載の先端部アセンブリと、注入器と、を備える、AIOL送達システム。
(項目33)
AIOLを患者の眼の中に送達するための方法であって、前記方法が、
AIOLを注入器先端部の遠位部分に向かって移動させるために、プランジャ先端部および前記プランジャ先端部を少なくとも部分的に取り囲む外側部材を使用して、前記注入器先端部内に配置された前記AIOLと係合させることと、
前記プランジャ先端部を、前記外側部材から離れるように遠位に移動させることと、
前記AIOLを前記プランジャ先端部に係合させて、前記AIOLを前記遠位部分から出して前記患者の眼の中に移動させることと、を含む、方法。
(項目34)
前記AIOLが前記近位部分から前記遠位部分に移動するときに、前記AIOLを圧縮することをさらに含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記AIOLが、反転するかまたは裏返しになることなく前記患者の眼の中に送達される、項目33に記載の方法。
(項目36)
AIOL送達注入器で使用するための先端部アセンブリであって、前記先端部アセンブリが、
AIOLを受容するように構成されている注入器先端部と、
前記注入器先端部内に少なくとも部分的に配置され、前記AIOLを、前記注入器先端部内から出して患者の眼嚢内に変位させるように構成されているプランジャアセンブリと、
前記注入器先端部を前記AIOL送達注入器に結合するように構成されているアダプタと、を備える、先端部アセンブリ。
(項目37)
前記注入器先端部が先細形状を有する、項目36に記載の先端部アセンブリ。
(項目38)
前記プランジャアセンブリが前記AIOL送達注入器のプランジャに結合するように構成され、それにより、前記プランジャの作動により、前記プランジャアセンブリが前記AIOLを前記注入器先端部の遠位に移動させるように構成されている、項目36に記載の先端部アセンブリ。
(項目39)
前記プランジャアセンブリが、前記AIOLと係合するように構成されたプランジャ先端部を含む、項目36に記載の先端部アセンブリ。
(項目40)
前記プランジャ先端部がシリコーンでできている、項目39に記載の先端部アセンブリ。
(項目41)
前記プランジャアセンブリが、前記プランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置されるように構成されたフレーム構造をさらに含む、項目39に記載の先端部アセンブリ。
(項目42)
前記プランジャ先端部およびフレーム構造が入れ子構成で配備されている、項目41に記載の先端部アセンブリ。
(項目43)
前記プランジャアセンブリが、第1の構成と第2の構成との間で遷移するように構成され、前記第1の構成では、前記フレーム構造が前記プランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置され、前記第2の構成では、前記プランジャ先端部が前記フレーム構造に対して遠位に変位される、項目42に記載の先端部アセンブリ。
(項目44)
前記第1の構成では、前記プランジャ先端部およびフレーム構造の両方が前記AIOLに係合し、前記第2の構成では、前記プランジャ先端部が前記フレーム構造なしで前記AIOLに係合する、項目43に記載の先端部アセンブリ。
(項目45)
前記プランジャ先端部が、前記AIOLと係合するように成形された端部分と、前記端部分に結合された細長い本体部分とを備える、項目39に記載の先端部アセンブリ。
(項目46)
前記端部分が凹状の遠位面を含む、項目45に記載の先端部アセンブリ。
(項目47)
前記フレーム構造が、リングと、前記リングから遠位に延在する一対のプロングとを含む、項目41に記載の先端部アセンブリ。
(項目48)
前記プランジャ先端部が、細長い本体部分と、前記細長い本体部分の周りに入れ子構成で配置されたシース構造とを備える、項目39に記載の先端部アセンブリ。
(項目49)
項目36~48のいずれか一項に記載の先端部アセンブリと、AIOL送達注入器とを備える、AIOL送達システム。
(項目50)
AIOLを受容するように構成された漏斗状挿入器を備え、前記漏斗状挿入器が、患者の眼嚢に挿入されるように構成された拡張可能な遠位先端部分を含み、
前記拡張可能な遠位先端部分が、複数のフラップおよび膜を含む、AIOL送達注入器。
(項目51)
前記膜が前記複数のフラップと一体的に形成されている、項目50に記載のAIOL送達注入器。
(項目52)
前記膜が複数の膜部分を含み、各膜部分が、対応する一対のフラップ間に配設されている、項目50に記載のAIOL送達注入器。
(項目53)
前記膜が前記複数のフラップに結合されている、項目52に記載のAIOL送達注入器。
(項目54)
前記膜が、伸長および/または変形するように構成されており、これにより前記複数のフラップが互いに離れて移動して、前記拡張可能な遠位先端部分を開くことを可能にする、項目50に記載のAIOL送達注入器。
(項目55)
前記拡張可能な遠位先端部分に形成された1つ以上の張力緩和開口部をさらに備える、項目50に記載のAIOL送達注入器。
(項目56)
AIOL送達注入器であって、
入口、出口、および前記入口と前記出口との間に延在する注入器チャネルを有する注入器本体と、
遠位端部分と前記遠位端部分の反対側の近位端部分とを有するピストンと、を備え、
前記ピストンの前記遠位端部分が、前記注入器本体の前記入口を通過するように構成されており、
前記注入器本体の前記出口が、前記注入器本体の前記入口よりも小さい、AIOL送達注入器。
(項目57)
前記注入器本体が、
前記注入器本体の前記入口に隣接する近位端部分と、前記注入器本体の前記出口に隣接する遠位端部分とを有する挿入器であって、AIOLを受容するように構成された内部チャネルを画定する、挿入器と、
ハンドルであって、前記ハンドル内に前記挿入器の少なくとも一部を受容するように構成されている、ハンドルと、
前記ハンドルに接続し、前記ハンドルが前記挿入器から外れるのを防ぐように構成されているキャップと、を備える、項目56に記載のAIOL送達注入器。
(項目58)
前記ピストンの前記近位端部分が、軸方向の力を受容するように構成されており、
前記ピストンの前記遠位端部分が、前記注入器本体の内壁による前記ピストンの前記遠位端部分の圧縮に応答して、前記ピストンの長さに対して垂直な方向に圧縮および/または偏向するように構成されている、項目56に記載のAIOL送達注入器。
(項目59)
前記挿入器の前記遠位端部分が、前記注入器本体の前記出口よりも小さい断面積を有するくびれ部分を含む、項目57に記載のAIOL送達注入器。
(項目60)
遠位端部分および近位端部分を含む注入器本体と、
前記注入器本体内に配置された可撓性部材と、
前記注入器本体内に部分的に配置され、前記注入器本体の前記近位端を通って延在するプランジャと、
前記注入器本体を通って延在し、前記注入器本体への材料の導入を容易にするように構成された1つ以上のポートと、を備える、AIOL送達システム。
(項目61)
前記注入器本体に移動可能に接続され、第1の位置と第2の位置との間で遷移するように構成された封止部をさらに備え、前記封止部が、前記第1の位置にあるときは前記1つ以上のポートを閉じ、前記第2の位置にあるときは前記1つ以上のポートを開く、項目60に記載のAIOL送達システム。
(項目62)
前記可撓性部材がヒドロゲルから構築された、項目60に記載のAIOL送達システム。
(項目63)
前記可撓性部材が、外殻と充填材料とを含み、前記充填材料が前記外殻よりも順応性がある、項目60に記載のAIOL送達システム。
(項目64)
AIOL保管デバイスであって、
第1の端部の第1の開口部と、
第2の端部の第2の開口部と、
前記第1の端部と第2の端部との間に延在する空洞本体と、
前記空洞本体内の1つ以上のポートと、
前記第1の端部を封止する第1のプラグと、
前記第2の端部および前記1つ以上のポートを封止する第2のプラグと、を備える、AIOL保管デバイス。
(項目65)
前記空洞本体がAIOLを収容するように構成されている、項目64に記載のAIOL保管デバイス。
(項目66)
前記空洞本体が、AIOL注入器の注入器本体内に少なくとも部分的に適合するように構成されている、項目64に記載のAIOL保管デバイス。
(項目67)
前記空洞本体が、前記第1および第2の開口部のうちの一方または両方を通してプランジャの少なくとも一部を受容するように構成されている、項目64に記載のAIOL保管デバイス。
(項目68)
前記空洞本体内に配置された可撓性部材をさらに備え、前記可撓性部材が、外殻と充填材料とを含み、前記充填材料が前記外殻よりも順応性がある、項目64に記載のAIOL保管デバイス。
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照して、よりよく理解することができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。代わりに、本技術の原理を明確に例示することに、重点が置かれている。さらに、構成要素は、説明を明確にするだけのために特定の図において透明として示される場合があり、図示された構成要素が必ずしも透明であることを示すものではない。また、構成要素が概略的に示されている場合もある。
本技術の一実施形態に従って構成されたAIOL送達システムを示す。 図1の送達システムの分解図である。 図2の送達システムの断面図である。 本技術の一実施形態に従って構成されたピストンを示す。 本技術の別の実施形態に従って構成されたピストンを示す。 本技術のさらなる実施形態に従って構成されたピストンを示す。 本技術の一実施形態に従って構成された、斜角の遠位先端部分を備えた漏斗状挿入器を示す。 本技術の一実施形態に従って構成された、くびれ付きの漏斗状挿入器を示す。 本技術の別の実施形態に従って構成された、くびれ付きの漏斗状挿入器を示す。 本技術の一実施形態による、眼の切開部から挿入された漏斗状挿入器の遠位先端部分を示す。 本技術の一実施形態による、眼の切開部から挿入されたくびれ付きの遠位先端部分を示す。 本技術の一実施形態による、眼の切開部から挿入された切り込み付きの遠位先端部分を示す。 図12Aの遠位先端部分からのレンズの送達を示す。 遠位先端部分が複数の折り目または波形を備え、本技術の一実施形態に従って構成された漏斗状挿入器を示す。 図13Aの漏斗状挿入器の遠位先端部分の拡大図である。 遠位先端部分がくびれを備え、本技術の一実施形態に従って構成された漏斗状挿入器を示す。 図14Aの漏斗状挿入器の遠位先端部分の拡大図である。 複数の膜部分によって互いに接続され、本技術の一実施形態に従って構成された複数のフラップを含む遠位先端部分の拡大図である。 膜によって互いに接続され、本技術の一実施形態に従って構成された複数のフラップを含む遠位先端部分の拡大図である。 複数の切り込みと内側膜とを含み、本技術の一実施形態に従って構成された遠位先端部分の拡大図である。 本技術の一実施形態に従って構成されたAIOL送達システムを示す。 図15AのAIOL送達システムの側面図である。 図15AのAIOL送達システムの、図15Bの線A-Aに沿った断面図である。 本技術の一実施形態による、保管構成または輸送構成での図15AのAIOL送達システムを示す。 図15AのAIOL送達システム内のAIOLの拡大図である。 本技術の一実施形態に従って構成されたAIOL送達システムを示す。 図16AのAIOL送達システムの側面図である。 図16BのAIOL送達システムの、図16Bの線A-Aに沿った断面図である。 図16AのAIOL送達システムのカートリッジを示す。 図16Dのカートリッジの側面図を示す。 図16Dのカートリッジの、図16Eの線B-Bに沿った断面図を示す。 本技術の一実施形態に従って構成された別のAIOL送達システムを示す。 図17Aの送達システムで使用可能であり、本技術の一実施形態に従って構成された注入器を示す。 図17Bの注入器を分解したときを示す。 図17Aの送達システムの先端部アセンブリおよび注入器の分解図である。 図17Dの先端部アセンブリと注入器とを組み立てたときを示す。 図17Eの先端部アセンブリおよび注入器を、分かりやすくするためにアダプタと注入器先端部とを省略して示す。 図17Aの送達システムで使用可能であり、本技術の一実施形態に従って構成された注入器先端部を示す。 本技術の一実施形態による、図17Gの注入器先端部で使用可能な楕円形の断面形状を示す。 本技術の一実施形態による、図17Gの注入器先端部で使用可能な変形された楕円形の断面形状を示す。 本技術の一実施形態による、図17Gの注入器先端部で使用可能な丸みを帯びた六角形の断面形状を示す。 図17Aの送達システムのプランジャアセンブリの斜視図である。 図17Kのプランジャアセンブリの分解図である。 図17Lのプランジャアセンブリのプランジャ先端部およびフレーム構造の分解図である。 本技術の一実施形態による図17AのAIOL送達システムの、初期構成での上部断面図である。 図17NのAIOL送達システムの側面断面図である。 本技術の一実施形態による、AIOL送達の第1段階における図17AのAIOL送達システムの上部断面図である。 図17PのAIOL送達システムの側面断面図である。 本技術の一実施形態による、AIOL送達の第2段階における図17AのAIOL送達システムの上部断面図である。 図17RのAIOL送達システムの側面断面図である。 図17RのAIOL送達システムの拡大した上部断面図である。 図17RのAIOL送達システムの拡大した側面断面図である。 本技術の一実施形態に従って構成されたプランジャ先端部を示す。 本技術の一実施形態に従って構成された、図18Aのプランジャ先端部およびフレーム構造を示す。 本技術の別の実施形態に従って構成されたプランジャ先端部を示す。 本技術の一実施形態に従って構成されたフレーム構造を示す。 本技術の別の実施形態に従って構成されたフレーム構造を示す。 ばね搭載の注入器で使用可能であり、本技術の一実施形態に従って構成されたプランジャ先端部およびフレーム構造を示す。 本技術の一実施形態に従って構成された、ばね要素を備えたプランジャ先端部およびフレーム構造を示す。 正方形または長方形の断面形状を有し、本技術の一実施形態に従って構成された端部を有するプランジャ先端部の端面図である。 図24Aのプランジャ先端部の上部図である。 図24Aのプランジャ先端部の側面図である。 本技術の一実施形態に従って構成された、斜角端部を有するプランジャ先端部の側面図である。 一対の突起部を含み、本技術の一実施形態に従って構成された端部を有するプランジャ先端部の端面図である。 図26Aのプランジャ先端部の上部図である。 図26Aのプランジャ先端部の側面図である。 本技術の一実施形態に従って構成された、端部が丸みを帯びたプランジャ先端部の端面図である。 図27Aのプランジャ先端部の上部図である。 図27Aのプランジャ先端部の側面図である。 本技術の一実施形態に従って構成された、シース構造を有するプランジャ先端部の側面図である。 図28Aのプランジャ先端部の分解側面図である。 図28Aのプランジャ先端部の分解斜視図である。 プロングを備えたシース構造を有し、本技術の一実施形態に従って構成されたプランジャ先端部の側面図である。 図29Aのプランジャ先端部の分解側面図である。 図29Aのプランジャ先端部の分解斜視図である。
本技術の様々な実施形態の具体的な詳細は、図1~図29Cを参照して以下に説明する。AIOLおよび関連する方法に関して特定の実施形態を以下に説明するが、他の実施形態は本技術の範囲内である。例えば、本明細書には、AIOLに関連する送達システムおよびデバイス(例えば、注入器)の特定の実施形態を記載するが、本明細書の説明から、これらの送達システムおよびデバイス、ならびに様々な関連する特徴および方法が、IOLや他のレンズでも同様に使用され得ることが理解されよう。さらに、本技術の他の実施形態は、本明細書に記載されているものとは異なる構成、構成要素、および/または手順を有することができる。例えば、本技術に従って構成されたAIOL送達システムは、本明細書に記載されるものを超える追加の要素および特徴を含む場合があり、または他の実施形態が、本明細書に示され記載される要素および特徴のいくつかを含まない場合がある。
本明細書において「一実施形態(one embodiment)」または「実施形態(an embodiment)」に言及する場合、当該実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味している。したがって、本明細書全体の様々な場所において「一実施形態において」または「実施形態において」という句が出現した場合、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
本明細書全体を通して、例えば「一般的に」、「およそ」、および「約」などの相対的な用語に言及する場合、本明細書では、記載された値プラスまたはマイナス10%を意味するために使用される。
本明細書全体を通して、「上」、「下」、「横方向」、「高さ」、および「幅」などの用語に言及する場合、図面で示される方向を考慮して、本明細書の実施形態における特徴の相対的な方向、位置、または寸法を指すことができる。しかしながら、本技術が、図面に示される配向とは異なる配向を有する実施形態を包含することが理解されよう。例えば、他の実施形態では構成要素を90度回転させて、元の実施形態の「高さ」が回転した実施形態の「幅」に対応し、元の実施形態の「幅」が回転した実施形態では「高さ」に対応するようにしてもよい。
本技術は、一般に、AIOLを患者の眼の中に送達するためのシステムおよびデバイスを対象とする。いくつかの実施形態では、例えば、AIOL送達システムは、その中にAIOLを受容するように構成された注入器先端部(本明細書では「注入器本体」、「漏斗」、または「漏斗状挿入器」と交換可能に呼ばれ得る)を含む。システムはさらに、AIOLを係合してAIOLを注入器先端部から出して患者の眼内に遠位に変位させるように構成されたプランジャ(本明細書では「ピストン」と交換可能に呼ばれ得る)を含むことができる。システムの構成要素(例えば、注入器先端部、プランジャなど)は、眼の比較的小さな切開(例えば、長さ3.5mm以下の切開)に対応するように構成することができ、同時に、AIOLを破裂またはさもなければ損傷させる可能性のあるAIOLに対する応力を防ぐかまたは低減させる。さらに、本明細書の実施形態は、制御可能かつ信頼できる方法で(例えば、AIOLが反転することも裏返しになることもなく、または他の望ましくない動きをすることなく)AIOL送達を提供することができる。したがって、本技術は、AIOL移植手技の安全性、効率性、および均一性を改善することが期待される。
いくつかの実施形態では、例えば、本明細書に記載のAIOL送達システムは、AIOLを患者の眼の中に送達するように構成された先端部アセンブリを含む。先端部アセンブリは、AIOLを受容するように構成された注入器先端部を含むことができる。注入器先端部は、より狭い遠位部分(例えば、眼への挿入用)およびより広い近位部分を備えた先細形状を有することができる。いくつかの実施形態では、例えば、遠位部分は3.5mm以下の断面寸法(例えば、直径、幅、高さ)を有し、近位部分は遠位部分の断面寸法よりも大きい断面寸法を有する。注入器先端部の先細形状は、AIOLを、レスト構成(resting configuration)から比較的小さな切開を介して眼の中に導入するのに適した薄型の送達構成に制御可能かつ均一に変形させるように構成することができる。先端部アセンブリはまた、注入器先端部を通してAIOLを遠位に押して眼の中に入れるように構成されたプランジャアセンブリを含むことができる。注入器先端部の先細形状に対応するために、プランジャアセンブリは、外側部材に対して入れ子式に動くように構成された内側部材を有することができる。プランジャアセンブリが注入器先端部を通って遠位に移動すると、プランジャアセンブリは、内側部材と外側部材とが一緒にAIOLを押す第1の構成から、内側部材だけがAIOLを押す第2の構成に遷移できる。
別の実施例として、本明細書に記載のAIOL送達システムは、注入器本体を含むことができ、この注入器本体の近位部分の入口を介してピストンを受容するように構成されている。入口は、ピストンの注入器本体への方向付けを容易にするために、先細状、フレア状、および/またはそれ以外の形状にすることができる。注入器本体の遠位部分は、切開(例えば、角膜切開)を通過して眼の中に入るようなサイズおよび形状の出口を含むことができる。注入器本体は、入口から出口に向かって先細になる内部チャネルを含むことができる。内部チャネルは、AIOLまたは他の光学デバイスを受容し、入口と出口との間でデバイスを圧縮するように構成できる。任意選択で、注入器本体は、注入器本体の遠位端または遠位端の近くに、ネック部分、狭くなった部分、またはくびれ部分を含むことができる。注入器本体のくびれ部分を注入器本体の遠位端の近位に配置することにより、光学デバイスが注入器本体の出口を出る前に、この光学デバイスの事前拡張を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、光学デバイスのそのような事前拡張により、光学デバイスの移植中の眼への損傷のリスクを低減することができる。
図1~図3は、本技術の実施形態に従って構成されたAIOL送達システム100を示す。より具体的には、図1および図2は、送達システム100の分解図であり、図3は、送達システム100の注入器本体103の断面図である。最初に図1を参照すると、送達システム100は、注入器本体103およびピストン101を含む。注入器本体103は、レンズシステムまたはAIOL102をその中に受容するように構成することができる。図1には、注入器本体103の近位に配置され、ピストン101の遠位に配置されたAIOL102が示されている。ピストン101を作動させて、AIOL102を注入器本体103の流出部分108bから患者の眼内に押し出すことができる。
注入器本体103は、流入(例えば、近位)部分108aおよび流出(例えば、遠位)部分108bを含むことができる。AIOL102は、最初に、流入部分108aに置くか、または流入部分108a内に配置することができる。流入部分108a内にあるとき、AIOL102は、変形していないか、または実質的に変形していない構成であり得る。例えば、流入部分108aは、AIOL102の光軸に垂直なAIOL102の断面寸法(本明細書では、AIOL102の断面として参照される)を、AIOL102の変形がほとんどまたはまったくない状態で収容するように構成された断面寸法(例えば、面積、直径、幅など)を有することができる。
流出部分108bは、AIOL102を送達するために少なくとも部分的に患者の眼に挿入されるように構成することができる。流出部分108bは、流入部分108aと比較して縮小された断面寸法(例えば、面積、直径、幅)を有することができる。例えば、流入部分108aは、長方形の断面形状(例えば、3mm×10mmの長方形の形状)を有することができ、流出部分108bは、円形の断面形状(例えば、直径4mmの円形の形状)を有することができる。いくつかの実施形態では、流出部分108bの断面寸法は、比較的小さな角膜切開を介したAIOL送達のために構成される。例えば、切開は、2.0mm、2.5mm、3.0mm、3.5mm、4.0mm、4.5mm、または5.0mm以下の長さを有することができる。結果として、AIOL102は、注入器本体103から眼の中に送達されるか、または任意選択で、眼への切開の長さ、ひいては怪我の大きさを最小化するかさもなければ短縮する断面寸法を有する送達ツールに送達されることができる。
いくつかの実施形態では、注入器本体103の流出(例えば、遠位)部分108bは拡張可能である。任意選択で、注入器本体103の流出部分108bは拡張可能であり、流出部分108bに近位の部分は拡張可能ではない。流出部分108bの近位の部分(中間先端部分と呼ばれることもある)は、例えば、送達中の切開部位への圧力を制限するために、流出部分108bよりも剛性であってよい。流出部分108bの追加の特徴は、以下でより詳細に説明される。
注入器本体103は、流入部分108aの断面形状(例えば、サイズおよび/または形状)が、流出部分108bの断面形状に比較的かつ単調に遷移するように成形することができる。AIOL102は、ピストン101によって、注入器本体103を通して流入部分108aから流出部分108bに押されることができる。いくつかの実施形態では、ピストン101は、AIOL102と接触しているピストン101の端部が、注入器本体103の形状の変化に従って形状を変化させることを可能にする特徴(図示せず)を含む。例えば、ピストン101の端部は、注入器本体103との接触に応答して偏向するように構成された、1つ以上の弱められた部分を含むことができる。このアプローチは、以下でより詳細に説明されるように、流入部分108aから流出部分108bにAIOL102を押すピストン101の能力を改善することが期待される。
次に図2および図3を一緒に参照すると、いくつかの実施形態では、注入器本体103は、ハンドルまたはハウジング105に取り付けられた漏斗状挿入器106を含む。漏斗状挿入器106は、その中にAIOL102を受容するように構成することができ、かつ流入部分108aおよび流出部分108bを含むことができる。ハンドル105は、使用時に送達システム100を保持および把持するために、操作者によって使用され得る。漏斗状挿入器106はハンドル105に受容され、エンドキャップ104によって固定されることができる。図示の実施形態では、例えば、漏斗状挿入器106は、エンドキャップ104とハンドル105との間の締まり嵌めで漏斗状挿入器106のフランジ部分107を捕捉することによって、ハンドル105内に保持される。しかしながら、他の実施形態では、注入器本体103は、漏斗状挿入器106およびハンドル105が互いに一体的に形成されている単一の一体構成要素として製造してもよい。
いくつかの実施形態では、漏斗状挿入器106の少なくとも表面(複数可)(例えば、内面)は、AIOL102と漏斗状挿入器106との間の界面摩擦を低減または最小化するのに適した材料でできているか、コーティングされているか、さもなければそのような材料を含んでいる。他の実施形態では、漏斗状挿入器106の全体は、AIOL102と漏斗状挿入器106との間の界面摩擦を低減または最小化するのに適した材料でできている。いくつかの実施形態では、例えば、漏斗状挿入器106は、熱収縮材料でできている。
いくつかの実施形態では、漏斗状挿入器106は、単一の一体構成要素として製造されている。しかしながら、他の実施形態では、漏斗状挿入器106は、2つの別個の構成要素として製造することができ、例えば、図3に示す断面を画定する平面と同じ平面または平行する平面に沿って分割することができる。そのような実施形態では、AIOL102は、漏斗状挿入器106の片方の半分に配置することができ、次いで、漏斗状挿入器106のもう片方の半分を、AIOL102を装填した後に配置および固定することができる。
ピストン101は、漏斗状挿入器106を通してAIOL102を押すように構成することができる。ピストン101が漏斗状挿入器106を通って前進すると同時に、ピストン101の先行(例えば、遠位)セクションは、形状を変化させ、漏斗状挿入器106の変化する断面および変形するAIOL102の近位表面に適応することができる。ピストン101の近位端部分は、AIOL102を変形させ、それを、ピストンが加えられた荷重の下で縮小されたかまたは最小の変形を維持しながら漏斗状挿入器106を通して移動させるために、AIOL構成要素に対して十分に剛性であり得る。ピストン101の近位端部分は、硬い材料、剛性挿入器もしくは支持体、および/または本明細書の説明から理解されるであろう他の機構を含むことによって、そのような剛性を付与され得る。ピストン101の遠位端部分は、遠位端部分が漏斗状挿入器106の断面に一致することを可能にする材料および/または特徴を含むことができる。例えば、ピストン101は、AIOL102の近くの領域(例えば、ピストン101の遠位領域)において、より順応性のある、かつ/または変形可能である2つ以上の部品から作製されてもよい。あるいは、ピストン101は、AIOL102に近い領域で増加する弾性コンプライアンス(材料および/または構造)を有する単一の部品でできていてもよい。
図4~図6は、本明細書に記載のAIOL送達システムで使用することができるピストンの様々な実施形態を示す。図4~図6に関して説明するピストンの特徴は、互いに、または本明細書に記載の他の任意の実施形態(例えば、図1~図3のピストン101)と組み合わせることができる。
最初に図4を参照すると、ピストン400は、遠位端部分408および近位端部分411を含む。遠位端部分408は、AIOL(図示せず)と係合するように構成することができ、近位端部分411は、ユーザによって作動されるように構成することができる。ピストン400は、遠位端部分408で構造的に順応性があり、近位端部分411では剛性であることができる。例えば、遠位端部分408は、長手方向に延在する2つのアーム409の間に配置された可撓性遠位面410を含むことができる。アーム409は、ピストン400が漏斗状挿入器(例えば、図1の漏斗状挿入器106)の先細部分を通って前進するときに互いに向かって移動するように構成された、可撓性構造であり得る。図示の実施形態では、ピストン400の遠位面410は、アーム409が一緒に押されるときに近位方向に(例えば、近位端411に向かって)屈曲および/または偏向するように、ヒンジ式または他の方法で構成された凹形状を有する。近位端部分411は、ピストン400の動作中にユーザの親指または他の指を収容するように構成された湾曲した形状を有することができる。
次に図5を参照すると、ピストン500は、遠位端部分508および近位端部分511を含む。ピストン500は、図4のピストン400と同一であるまたは概して同様であることができるが、ただし、ピストン500の遠位端部分508が、アーム509が一緒に押されるときに遠位方向に屈曲および/または偏向するようにヒンジ式または他の方法で構成された凸形状を持つ遠位表面510を有するという点を除く。いくつかの実施形態では、遠位面510は、ピストン500の正中線に向かって単調に縮小する断面寸法(例えば、厚さ)を有する。
次に図6を参照すると、ピストン600は、近位の剛性ピストン本体601および遠位の変形可能なピストン先端部608を含む。変形可能なピストン先端部608は、AIOL(図示せず)と係合するように構成することができる。変形可能なピストン先端部608は、ピストン600が漏斗状挿入器(例えば、図1の漏斗状挿入器106)の先細部分を通って前進するときに変形するのに十分な可撓性および/または弾性を有する任意の構造であり得る。変形可能なピストン先端部608は、発泡体、流体で満たされたバッグ、シリコーンまたはポリウレタンなどの低デュロメータ流体、または他の粘着性粘弾性材料を含み得る。ピストン600は、AIOLを移植するためのピストン600の動作中にユーザの親指または他の指を収容するように湾曲した強化されたプラットフォームまたは同様の構造を備えた近位端部分611を含むことができる。
図7~図14Eは、本明細書に記載のAIOL送達システムで使用することができる漏斗状挿入器の様々な実施形態を示している。図7~図14Eに関して説明する漏斗状挿入器の特徴は、互いに、または本明細書に記載の他の任意の実施形態(例えば、図1~図3の漏斗状挿入器106)と組み合わせることができる。
最初に図7を参照すると、漏斗状挿入器700は、少なくとも部分的に患者の眼に挿入されるように構成された遠位先端部分712を含む。遠位先端部分712は、一般に円形の断面形状を有する円筒形であり得る。他の実施形態では、遠位先端部分712は、異なる断面形状(例えば、楕円形、正方形、長方形、または他の断面形状)を有してもよい。図示の実施形態では、遠位先端部分712は、その最遠位端に角度の付いたまたは斜角の切断部を含む。任意選択で、漏斗状挿入器700は、近位フランジ特徴部707を含むことができる。フランジ特徴部707を使用して、漏斗状挿入器700を別の構成要素(例えば、図1~図3のハンドル105)に固定することができる。
次に図8を参照すると、漏斗状挿入器800は、遠位先端部分812の近位部分がくびれたまたは狭くなった部分813を含むことを除いて、図7の漏斗状挿入器700と同一または概して類似している。くびれ813は、遠位先端部分812の他の部分と比較して、縮小された断面寸法(例えば、面積、直径、幅)を有することができる。結果として、くびれ813は、AIOLの注入中に漏斗状挿入器800が眼と接触する領域において漏斗状挿入器800のサイズを縮小することができ、これによりAIOLが送達される間の眼への損傷を最小化または低減することが期待される。いくつかの実施形態では、以下でさらに詳細に論じられるように、くびれ813は、AIOLが遠位先端部分812から出る前に拡張し始めることを可能にすることができる。遠位先端部分812の残りの部分(例えば、くびれ813に近位の部分)は、拡張可能であってもよくまたは拡張不可能であってもよい。
次に図9を参照すると、漏斗状挿入器900は、漏斗状挿入器900が先細状の遠位先端部分912を含むことを除いて、図8の漏斗状挿入器800と同一または概して類似している。漏斗状挿入器900はまた、先細状の遠位先端部分912の近位にくびれ913を含むことができる。いくつかの実施形態では、先細状の遠位先端部分912は、1つ以上の切り込み914を含む。切り込み914は、漏斗状挿入器900の先細状の遠位先端部分912が切開部位を介して眼に少なくとも部分的に挿入されると、先細状の遠位先端部分912が開いたりかつ/または拡張したりして、切開部位へのさらなる損傷の危険性を避けるかまたは減らすことができるように、構成することができる。このようにして、比較的大きなAIOLを、切開部位の拡大を制限するか、または拡大せずに送達することができる。図示の実施形態では、切り込み914は、遠位先端部分912の上部(例えば、上半分)にのみ分布されている。そのような実施形態では、使用中、切り込み914は眼の後方に向けることができ、一方、切り込みのない遠位先端部分912の部分は眼の前方に向けることができAIOLを眼嚢に向けるために使用することができる。ただし、他の実施形態では、切り込み914は、遠位先端部分912の全周の周りに分布させてもよい。
図10は、本技術の実施形態に従って構成された、漏斗状挿入器(図示せず)の遠位先端部分1012を示す。図10に見られるように、眼は、前房、虹彩、毛様体、チン小帯、眼嚢、および角膜などの様々な構造を含む。角膜の切開部は、当業者に知られている技法に従って作ることができる。遠位先端部分1012は、切開部を通して眼嚢に隣接する位置または眼嚢近くの位置に挿入されて、AIOL(図示せず)を眼嚢内に送達することができる。図示の実施形態では、遠位先端部分1012は、例えば、図7の遠位先端部分712と同様の円筒形を有する。ただし、他の実施形態では、遠位先端部分1012は、異なる形状を有してもよい。
図11は、本技術の別の実施形態に従って構成された、漏斗状挿入器(図示せず)の遠位先端部分1112を示す。図8の遠位先端部分812と同様に、くびれ1113は、遠位先端部分1112の近位部分に形成することができる。図11に示されるように、遠位先端部分1112が眼に挿入されるとき、くびれ1113は、切開部に隣接して、および/または切開部と相互作用するように配置され得る。くびれ1113の狭くなった形状は、遠位先端部分112によって切開部位に加えられる力の量を減らして、AIOL送達中の不注意な組織損傷を減らすことができる。
図12Aおよび図12Bは、本技術のさらなる実施形態に従って構成された、漏斗状挿入器(図示せず)の遠位先端部分1212を示す。遠位先端部分1212は、眼内の切開部を通して挿入するように構成された、均一に縮小された断面寸法を有する部分を含む。遠位先端部分1212はまた、最遠位部分に形成された1つ以上の切り込み1214を含む。切り込み1214は、切開部の遠位にある遠位先端部分1212の部分が、レンズ1202(例えば、AIOL)の送達中に眼内で開いたりかつ/または拡張したりすることを可能にできる。このアプローチは、送達中の切開部サイズおよび/または眼への損傷をさらに減らすことができる。
図13Aおよび13Bは、本技術の別の実施形態に従って構成された漏斗状挿入器1300を示す。図示の実施形態では、漏斗状挿入器1300の遠位先端部1312は、くびれ1313を備える(例えば、図8の漏斗状挿入器800と同様)。遠位先端部分1312は、くびれ1313の遠位にある先細状および/または折り畳まれた部分1316を含むことができる。折り畳まれた部分1316は、くびれ1313に接続されてもよく、かつ/またはくびれ1313との一体部分として形成されてもよい。図13Bに示されるように、折り畳まれた部分1316は、複数の折り目1318a~dおよび/または波形を含むことができる。図示の例では、漏斗状挿入器1300は、4つの折り目1318a~d(総称して1318)を含む。いくつかの実施形態では、より多くの折り目を使用することができ、またいくつかの実施形態では、より少ない折り目を使用することができる。折り目1318は、漏斗状挿入器1300の長手方向軸に平行に延在することができる。いくつかの実施形態では、折り目1318は、漏斗状挿入器1300の長手方向軸に対して螺旋状および/または斜めの形状で延在する。折り目1318は、例えば、材料の管に折り目を付け、圧着し、かつ/または他の方法で変形させることによって形成することができる。管は、折り畳む前に、円筒形、楕円形、フルスト円錐形、および/または多角形の断面を有し得る。いくつかの実施形態では、折り目1318は、漏斗の遠位端が通過する刺入創への損傷のリスクを回避または低減しながら、AIOL送達中に遠位先端部分1312を開くように展開するように構成することができる。
図14Aおよび図14Bは、本技術の別の実施形態に従って構成された漏斗状挿入器1400を示している。図示の実施形態では、漏斗状挿入器1400の遠位先端部分1412は、くびれ1413を含む。遠位先端部分1412は、くびれ1413の遠位にある先細状および/または丸められた部分1420(図14B)を含むことができる。丸められた部分1420は、くびれ1413に接続されてもよく、かつ/またはくびれ1413との一体部分として形成されてもよい。図14Bに示されるように、圧延部分1420は、先細形状および/または斜角形状を有することができる。丸められた部分1420は、例えば、管の一部分を切断して重ねることによって形成することができる。管は、切断および/または重ね合わせる前に、円筒形、楕円形、および/または他の断面を有し得る。いくつかの実施形態では、丸められた部分1420は、漏斗の遠位端が通過する刺入創への損傷のリスクを回避または低減しながら、AIOL送達のために遠位先端部分1412を開くように展開するように構成することができる。
図14Cは、本技術の実施形態に従って構成された、漏斗状挿入器(図示せず)の遠位先端部分1432の拡大図である。遠位先端部分1432は、複数の膜部分1436a~cによって互いに接続された複数のセグメントまたはフラップ1434a~cを含む。図示の例では、遠位先端部分1432は、3つのフラップ1434a~c(総称して1434)および3つの膜部分1436a~c(総称して1436)を含む。いくつかの実施形態では、より多くのフラップおよび/または膜部分を使用することができ、またいくつかの実施形態では、より少ないフラップおよび/または膜部分を使用することができる。各フラップ1434は、先細状または台形形状を有することができ、フラップ1434の遠位領域1438は、フラップ1434の近位領域1440よりも狭い。各膜部分1436は三角形の形状を有することができ、対応する一対のフラップ1434の間に配置することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の膜部分1436は、台形形状または他の形状を有する。いくつかの実施形態では、フラップ1434および膜部分1436は、単一の材料から(例えば、切断、彫刻、エッチング、成形などによって)互いに一体的に形成される。膜部分1436は、フラップ1434よりも薄くかつ/またはより順応性のあるものであることができる。膜部分1436は、フラップ1434が互いに離れて移動すること、および/または遠位先端部1432の中心長手方向軸から離れて移動して遠位先端部分1432を開くことを可能にするために、伸長および/または変形(例えば、塑性的にまたは弾力的に変形)することができる。例えば、膜部分1436およびフラップ1434は、AIOLが遠位先端部分1432を通過することに応答して、変形、偏向、伸長、および/または他の方法で移動することができる。
図14Dは、本技術の別の実施形態に従って構成された、漏斗状挿入器(図示せず)の遠位先端部分1452の拡大図である。遠位先端部分1452は、膜1456によって互いに接続された複数のセグメントまたはフラップ1454a~cを含む。フラップ1454は、上述のフラップ1434と実質的に同様または同じであり得る。図示の例では、遠位先端部分1452は、3つのフラップ1454a~c(総称して1454)を含む。いくつかの実施形態では、より多くのフラップを使用することができ、またいくつかの実施形態では、より少ないフラップを使用することができる。各フラップ1454は、先細状または台形形状を有することができ、フラップ1454の遠位領域1458は、フラップ1454の近位領域1460よりも狭い。膜1456は管状形状を有することができ、フラップ1454の内面に(例えば、接着剤、結合剤、留め具によって)結合することができる。いくつかの実施形態では、膜1456は、膜1456の遠位端が膜1456の近位端よりも小さい直径または狭い幅を有する先細状(例えば、円錐台状)の形状を有する。いくつかの実施形態では、膜1456は、フラップ1454が互いに離れて移動すること、および/または遠位先端部分1452の中心長手方向軸から離れ、それによって遠位先端部分1452を開くことを可能にするために、伸長および/または変形(例えば、塑性的にまたは弾力的に変形)することができる順応性材料から作られる。膜1456は、フラップ1454とは独立して伸長および/または変形することができ、したがって、送達中に(例えば応力集中によって)損傷する可能性を低減する。
任意選択で、遠位先端部分1452は、複数の張力緩和カットアウト部、くぼみ、または開口部1462(例えば、開口部1462a~b)を含むことができる。張力緩和開口部1462は、各フラップ1454の近位領域1460の両側に配置することができる。張力緩和開口部1462は、フラップ1454が互いに離れて移動すること、および/または遠位先端部の中心長手方向軸から離れて移動することを容易にするように、成形および/またはサイズ決めすることができる。例えば、張力緩和開口部1462は、円形または楕円形を有することができる。いくつかの実施形態では、張力緩和開口部1462は、遠位先端部分1452が(例えば応力集中によって)開かれるときに、亀裂、裂け目、および/または他の損傷を抑制または防止することができる。
図14Eは、本技術のさらなる実施形態に従って構成された、漏斗状挿入器(図示せず)の遠位先端部分1472の拡大図である。図示の実施形態では、遠位先端部分1472は、複数の切り込み1474を含む。切り込み1474は、遠位先端部分1472の周りに円周方向に分布させることができる。切り込み1474は、複数の細長いフラップ1476を形成するように、互いに実質的に平行に、遠位先端部分1472の長手方向軸に沿って延在することができる。図示の例では、12個の切り込み1474および12個のフラップ1476を含むが、切り込み1474およびフラップ1476の数は、必要に応じて変えてもよい(例えば、遠位先端部分1472は、より多くの切り込み1474およびフラップ1476を含んでもよく、またはより少ない切り込み1474およびフラップ1476を含んでもよい)。いくつかの実施形態では、遠位先端部分1472は、管状形状を有し、フラップ1476の内面に結合された内膜1478を含む。いくつかの実施形態では、膜1478は、先細状および/または円錐台状の形状を有する。膜1478は、フラップ1476が互いに離れて移動すること、および/または遠位先端部分1472の中心長手方向軸から離れて移動して遠位先端部分1472を開くことを可能にするために、伸長および/または変形(例えば、塑性的にまたは弾力的に変形)することができる順応性材料から作られる。任意選択で、遠位先端部分1472は、各々が対応する切り込み1474の近位端に配置された、複数の張力緩和カットアウト部、くぼみ、または開口部1480を含むことができる。張力緩和開口部1480は、(例えば図14Dの張力緩和開口部1462と同様に)フラップ1476の移動を容易にすることができる。
図15A~図15Eは、本技術の実施形態に従って構成されたAIOL送達システム1500を示す。最初に図15Aを参照すると、送達システム1500は、注入器本体1510と、注入器本体に動作可能に接続されたプランジャ1514とを含むことができる。注入器本体1510は、(例えば図1~図3および図7~図14Eに関して)本明細書に記載の注入器本体/漏斗状挿入器のいずれかの特徴のいずれかを含むことができる。例えば、図15Aに示されるように、注入器本体1510は、近位端部分1518および遠位端部分1520を含むことができる。遠位端部分1520は、遠位先端部分1524を含むことができる。遠位先端部分1524は、(例えば図1~図3および図7~図14Eに関して)本明細書に記載の遠位先端部分のいずれかと同様または同じであり得る。いくつかの実施形態では、注入器本体1510の遠位端部分1520は、先細部分1530を含む。先細部分1530は、より広い近位端からより狭い遠位端に遷移する先細形状を有することができる。いくつかの実施形態では、先細部分1530の遠位端は、遠位先端部分1524とほぼ同じ断面を有する。
プランジャ1514は、注入器本体1510の近位端部分1518を通って(例えばその開口部を通って)延在するようにサイズ決めおよび成形することができる。プランジャ1514は、係合特徴を有する近位端1534を含むことができる。係合特徴は、プランジャ1514へのユーザ入力を容易にするようなサイズおよび/または形状にすることができる。例えば、係合特徴は、くぼみ、ディンプル、鞍状部、および/またはユーザ(例えばユーザの親指または他の指)とプランジャ1514との間の係合を容易にするように構成された他のいくつかの特徴であり得る。いくつかの実施形態では、プランジャ1514またはその一部は、機械的および/または電気機械的入力に応答して移動するように構成することができる。いくつかの実施形態では、プランジャ1514は、注入器本体1510と係合するようにねじ切りされているか、そうでなければ注入器本体1510と係合するように構成されている。プランジャ1514は、(例えば図1~図6に関して)本明細書に記載のプランジャ/ピストンのいずれかの特徴のいずれかを含むことができる。
図15Bに示されるように、注入器本体1510または送達システム1500の他のいくつかの部分は、1つ以上のポート1540を含むことができる。例えば、注入器本体1510は、注入器本体1510の長さに沿って配置された第1のポートおよび第2のポート1540を含むことができる。ポート1540は、注入器本体1510の内部または送達システム1500の他のいくつかの部分へのアクセスを可能にするように構成することができる。いくつかの実施形態では、ポート1540は、注入器本体1510のネック部分または狭くなった部分1544に配置される。いくつかの実施形態では、注入器本体1510は、ネック部分または狭くなった部分を含まず、ポート1540は、近位端部分1518と遠位端部分1520との間の注入器本体1510の一部を通って延在する。
送達システム1500は、1つ以上のポート1540を選択的に開閉したり、覆ったり、かつ/または覆いを外したりするように構成された1つ以上の封止部、弁、および/または他のいくつかの構造を含むことができる。図示の実施形態では、例えば、図15Cおよび図15Dに示されるように、封止部1550は、注入器本体1510に移動可能に接続され得る。第1の位置では、図15A~図15Cに示されるように、封止部1550は、ポート1540から離れて配置することができる。第2の位置では、図15Dに示されるように、封止部1550は、1つ以上のポート1540を覆うように配置することができる。シール1550は、ポート1540から離れる封止部1550の意図的な移動を可能にしつつ、ポート1540の偶発的な開封(例えば、覆いを外す)といったリスクを低減するために、ポート1540と係合するように構成された1つ以上の戻り止め構造または他の特徴を含むことができる。
1つ以上のポート1540は、開かれたときに、注入器本体1510の内部への材料の注入および/または挿入を可能にするように構成することができる。そのような材料として、例えば、眼科粘弾性装置(OVD)材料または他の適切な材料が挙げられ得る。そのような材料は、例えば、注射器または他の流体注入装置を介して導入することができる。いくつかの実施形態では、ポート1540は、AIOL1560の保管位置の遠位にある注入器本体1510の長さに沿って配置される。ポート1540をAIOL1560の遠位に配置することにより、遠位先端部分1524のAIOL1560の間に材料を注入することが可能となり得る。いくつかの実施形態では、注入器本体1510の内部チャネル1562は、AIOL1560が、AIOL1560の遠位側から注入器本体1510内のAIOL1560の近位側へのOVD材料の通過を阻害または防止するようなサイズおよび形状である。AIOL1560の移植前に注入器本体1510の遠位部分にOVD材料または他の同様の材料を導入することにより、AIOL1560が注入器本体1510の遠位先端部分1524を通過するときに眼への損傷のリスクを低減することができる。OVD材料または他の同様の材料を使用することにより、前房を維持するのに役立つだけでなく、AIOLの移植中に角膜内皮を保護するのに役立つ。
再び図15Cおよび図15Dを参照すると、送達システム1500は、可撓性部材1570(例えば、クッション、枕、および/または外力に応じて少なくとも部分的に変形するように構成された他の構造)を含むことができる。可撓性部材1570は、注入器本体1510内に配置することができる。いくつかの実施形態では、可撓性部材1570は弾力性がある。可撓性部材1570は、ソリッド構造および/または均一な構造として構築することができる。例えば、可撓性部材1570は、ヒドロゲル材料から構築することができる。いくつかの実施形態では、可撓性部材1570は、空洞であり、かつ/または可撓性部材1570の外壁を形成する材料とは異なる材料で満たされている。例えば、可撓性部材1570は、液体、ゲル(例えば、ヒドロゲル)、ガス、および/またはそれらのいくつかの組み合わせなどの充填材料で満たされた可撓性外殻から形成することができる。いくつかの実施形態では、可撓性部材1570を充填するために使用される充填材料は、外殻を形成するために使用される材料よりも順応性がある(例えば、より可撓性である/より粘性が低い)。
可撓性部材1570は、移植前または移植中にAIOL1560への損傷の可能性を低減するように構成することができる。例えば、可撓性部材1570は、プランジャ1514からAIOL1560に与えられる損傷の可能性を低減することができる。いくつかの実施形態では、可撓性部材1570を使用することにより、AIOL1560を押す構造とAIOL1560との間の表面積接触の改善を可能にする。言い換えれば、可撓性部材1570は、注入器本体1510の近位開口部から遠位方向に見られるように、AIOL1560表面積の大部分にわたってAIOL1560に接触するように構成することができる。注入器本体1510の内部チャネル1562が遠位先端部分1524に向かって狭くなるにつれて、可撓性部材1570も狭くすることができる。したがって、可撓性部材1570の可撓性および/または圧縮性は、AIOL1560が遠位先端部分1524に向かって内部チャネル1562を通過するときに、内部チャネル1562の断面積に実質的に等しいAIOL1560内の可撓性部材1570との間の接触を可能にすることができる。
図15Eに示されるように、AIOL1560は、AIOL1560の外周に沿ったくぼみ1576によって画定される1つ以上の円周部分1574(例えば、可撓性部分)を含むことができる。いくつかの実施形態では、くぼみ1576は、AIOL1560の比較的堅い部分に対応する。可撓性部材1570は、AIOL1560のくぼみ1576のうちの1つと係合するように構成された突起または他の係合特徴1577を含むことができる。AIOL1560が奇数(例えば、3つ、5つ、または他のいくつかの数)のくぼみ1576を有するような図示の実施形態では、AIOL1560のくぼみ1576を可撓性部材1570の係合特徴1577と合わせることにより、AIOL1560の可撓性部分1574が遠位方向に配置される可能性を高めることができる。AIOL1560の可撓性部分1574をAIOL1560の遠位側に配置することにより、AIOL1560の圧縮性を改善し、AIOL1560が内部チャネル1562、注入器本体1510、および遠位先端部分の1524の開口部を通過するときのAIOL1560への応力を低減することができる。
図15Dに戻ると、送達システム1500は、保管構成または輸送構成で示されている。保管構成では、封止部1550は、ポート1540を封止する第2の位置に配置することができる。いくつかの実施形態では、プランジャ1514は取り外されている。例えば、プラグ1580または他の天井構造が注入器本体1510の近位端部分1518の開口部内に配置されている。いくつかの実施形態では、遠位プラグ1582は、遠位先端部分1524を封止するように配置されている。プラグ1580、1582の代わりに、またはそれらに加えて、いくつかの実施形態では、箔、ポリマー、および/または他の薄い材料/取り外し可能な材料を、注入器本体1510の遠位先端部分1524の開口部上および/または近位端部分1518の開口部上に配置することができる。好ましくは、注入器本体1510の内部チャネル1562は、少なくとも部分的に緩衝材料で満たされている。緩衝材料は、例えば、生理食塩水、または送達システム1500の他の部分(例えば、可撓性部材1570)を所望の(例えば水和の)状態に維持するように構成された他の材料であり得る。
図16A~図16Fは、本技術の別の実施形態に従って構成されたAIOL送達システム1600を示す。送達システム1600は、図15A~図15Eに関して上記で説明した送達システム1500と概ね同様であり得る。したがって、同様の番号(例えば、注入器本体1510に対しては注入器本体1610)を使用して類似または同一の構造を識別し、図16A~図16Fに示される送達システム1600の説明は、図15A~図15Eに関して説明した実施形態とは異なる特徴に限定される。
図16Aおよび図16Bを参照すると、注入器本体1610にはポートがない場合がある。いくつかの実施形態では、送達システム1600の注入器本体1610は、ネック部分または狭くなった部分をまったく含まない。図16Cに示されるように、送達システム1600は、注入器本体1610内に配置されたカートリッジ1690を含むことができる。カートリッジ1690は、使用後に注入器本体1610から取り外すことができる。いくつかの実施形態では、カートリッジ1690は、注入器本体1610および/またはプランジャ1614とは別に輸送および保管することができ、使用前に注入器本体1610に挿入することができる。AIOL1660および可撓性部材1670の一方または両方は、カートリッジ1690内に配置することができる。いくつかの実施形態では、AIOL1660および/または可撓性部材1670は、それぞれ上述のAIOL1560および可撓性部材1570と同じかまたは同様である。
図16Dおよび図16Eに示されるように、カートリッジ1690は、1つ以上のポート1640を含むことができる。1つ以上のポート1640は、上述のポート1540と同様のまたは同じ方法で動作することができる。いくつかの実施形態では、送達システム1600は、カートリッジが保管構成および/または輸送構成にあるときにカートリッジと係合するように構成された、1つ以上のプラグを含むことができる。例えば、送達システム1600は、カートリッジ1690の遠位端1694を封止しかつ1つ以上のポート1640を封止するように構成された、第1のプラグ1692を含むことができる。第2のプラグ1696がカートリッジ1690の近位端1698の中または上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグに加えて、またはその代わりに、キャップ、封止部材(例えば、ホイル、ポリマー、および/または他の封止部材)、および/または他の構造を使用して、カートリッジ1690の内部を封止することができる。好ましくは、(例えばエグサリン溶液または他の材料)の緩衝液は、カートリッジ1690が保管および/または出荷されるときに、カートリッジ1690の内部を少なくとも部分的に満たす。
使用中、カートリッジ1690は、注入器本体1610に挿入され得る。好ましくは、プラグ、キャップ、封止部、および他の天井構造は、カートリッジ1690を注入器本体1610に挿入する前に取り外される。次に、プランジャ1614が、注入器本体1610の近位端に導入され、図15A~図15Eに関して上述されたプランジャ1514と同様の方法で使用され得る。
図17A~図17Uは、本技術のさらなる実施形態に従って構成されたAIOL送達システム1700の実施形態を示す。送達システム1700は、以下でさらに詳細に説明されるように、注入器1702(図17Bおよび図17C)および先端部アセンブリ1730(図17D~図17M)を含む。送達システム1700は、以下でさらに詳細に説明されるように、AIOLを患者の眼の中に送達するために使用することができる(図17N~図17U)。いくつかの実施形態では、注入器1702は、IOL注入器と同様の1つ以上の特徴を含み得る。他の実施形態では、注入器1702は、レンズまたは他の移植可能な光学部品を眼の中に送達するのに適した任意のデバイスであり得る。先端部アセンブリ1730は、注入器1702に動作可能に結合されて、本明細書に記載の実施形態によるAIOL送達のために注入器1702を適合させることができる。以下で詳細に説明されるように、先端部アセンブリ1730の様々な構成要素は、破裂または他の損傷をもたらす可能性のあるAIOLへの応力を低減または回避しながら、AIOLを比較的小さな切開部を介して制御可能かつ確実に眼の中に送達するように構成することができる。
図17Bおよび図17Cは、送達システム1700の注入器1702の、組み立てられたとき(図17B)および分解されたとき(図17C)を示す。注入器1702は、ユーザによって操作されて、AIOLの患者の眼の中への送達が作動され得る。図示の実施形態では、注入器1702は、本体部分1704およびプランジャ1706を含む。プランジャ1706は、本体部分1704に対して遠位に移動するように構成することができる。いくつかの実施形態では、例えば、本体部分1704は、中にプランジャ1706を受容するようなサイズおよび/または形状の細長い管1708を含む。プランジャ1706は、バレル1712内にスライド可能に配置された細長いシャフト1710を含むことができる。注入器1702が組み立てられると(図17B)、バレル1712は管1708内に配置することができ、シャフト1710の一部が本体部分1704から近位外側に延在される。プランジャ1706は、ユーザによって作動されて、シャフト1710をバレル1712および本体部分1704に対して遠位に移動させることができる。プランジャ1706は、以下でより詳細に説明されるように、作動力を係合して送達システム1700の別の構成要素に伝達するように構成された、遠位延長部1720をさらに含むことができる。
任意選択で、注入器1702は、注入器1702を片手で保持および/または操作することを可能にする機能を含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、プランジャ1706は、プランジャ1706の作動を容易にするようにサイズ決めおよび/または成形された第1の係合機能1714および第2の係合機能1716を含む。例えば、第1の係合機能1714(例えば、フランジ、サムレスト、または他の構造)は、ユーザの親指と係合するためにシャフト1710上に配置することができ、第2の係合機能1716(例えば、フランジ、ループ、または他の構造)は、ユーザの他の指と係合するためにバレル1712上に配置することができる。ただし、他の実施形態では、第1の係合特徴1714および第2の係合特徴1716は、異なる構成を有してもよく、かつ/またはこれらの係合特徴の一方または両方を含まなくてもよい。
図17D~図17Kは、送達システム1700の先端部アセンブリ1730の様々な構成要素を示している。例えば、先端部アセンブリ1730は、注入器1702の遠位部分1718に結合することができる(図17D~図17F)。先端部アセンブリ1730は、アダプタ1732(図17Dおよび図17E)、注入器先端部1740(図17D、図17E、および図17G~図17I)、およびプランジャアセンブリ1760(図17D、図17F、および図17K~図17M)を含むことができる。図示の実施形態では、アダプタ1732、注入器先端部1740、およびプランジャアセンブリ1760は、先端部アセンブリ1730を組み立てるために互いに(例えば、締まり嵌め、嵌合機能、接着剤、結合などによって)取り付けられる別個の構成要素である。ただし、他の実施形態では、これらの構成要素のいくつかは、単一の一体構造として互いに一体的に形成することができる(例えば、アダプタ1732および注入器先端部1740)。
図17D~図17Fは、注入器1702の先端部アセンブリ1730および遠位部分1718の、分解時の図(図17D)および組み立て時(図17E~図17F)の両方を示す。図17D~図17Fを一緒に参照すると、先端部アセンブリ1730は、注入器1702に結合するように構成されたアダプタ1732、AIOL(図示せず)を受容するように構成された注入器先端1740、および注入器1702が作動されたときにAIOLを注入器先端部1740の外に押し出すように構成されたプランジャアセンブリ1760を含む。先端部アセンブリ1730は、注入器1702の遠位部分1718に結合できるか、さもなければ係合することができるようなサイズおよび形状にすることができる。例えば、図17Eおよび図17Fは、注入器1702の遠位部分1718に結合されたときの先端部アセンブリ1730を示す(明確にするために、アダプタ1732および注入器先端部1740は図17Fでは省略されている)。
図17Dおよび図17Eを一緒に参照すると、アダプタ1732は、注入器先端部1740および/またはプランジャアセンブリ1760を注入器1702の遠位部分1718に結合するようなサイズおよび/または形状にすることができる。例えば、アダプタ1732は、注入器先端部1740の対応する部分(例えば、近位部分1742)を受容および/または嵌合するように構成された遠位開口部1734を含むことができる。アダプタ1732は、注入器先端部1740を注入器1702に固定するために、注入器1702の遠位部分1718に結合する係合部分1736をさらに含むことができる。例えば、係合部分1736は、注入器1702の遠位部分1718と係合するように成形された一対の近位に延在する側壁1738を含むことができる。側壁1738は、任意選択で、注入器1702の遠位部分1718上の嵌合特徴に結合するように構成された特徴を含むことができる。例えば、側壁1738は、注入器1702の遠位部分1718の1つ以上のスロット1721(図17F)内に受け入れられるように成形された1つ以上のタブ1739(図17A)を含むことができる。組み立て中、タブ1739がスロット1721内に配置されるように、アダプタ1732を注入器1702上でスライドさせることができる。次に、アダプタ1732を注入器1702に対して回転させて(またはその逆)、タブ1739をスロット1721内にロックすることができる。他の実施形態では、アダプタ1732および注入器1702は、突起、ピン、溝、穴、ねじ切りなどのような異なるタイプの嵌合機能を含むことができる。
図17D、図17E、および図17G~図17Iを一緒に参照すると、注入器先端部1740は、AIOL(例えば、図17Gに示されるAIOL1755)および/またはAIOL送達に有用な任意の他の構成要素(例えばOVD材料)を受容するように構成された空洞構造とすることができる。図17Dに示されるように、注入器先端部1740は、近位部分1742および遠位部分1743を含む。近位部分1742は、注入器1702に(例えば、直接的にまたはアダプタ1732を介して間接的に)結合するように構成することができ、遠位部分1743は、眼内の切開部に少なくとも部分的に挿入するように構成することができる。注入器先端部1740は、(例えば、図1~図3および図7~図16Fに関して)本明細書に記載の注入器本体/漏斗状挿入器のいずれかの特徴のいずれかを含むことができ、かつ/または遠位部分1743は、(例えば、図1~図3および図7~図16Fに関して)本明細書に記載の遠位部分または遠位先端部分のいずれかの特徴のいずれかを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、注入器先端部1740の近位部分1742が注入器先端部1740の遠位部分1743よりも広くなるような先細形状を有する。例えば、遠位部分1743は、約3.5mm以下、3.25mm以下、3mm以下、2.75mm以下、2.5mm以下、2.25mm以下、または2mm以下の幅を有することができる。近位部分1742は、約5mm以上、5.5mm以上、6mm以上、6.5mm以上、7mm以上、7.5mm以上、8mm以上、8.5mm以上、9mm以上、9.5mm以上、10mm以上、10.5mm以上、11mm以上、11.5mm以上、または12mm以上の幅を有することができる。
注入器先端部1740またはその少なくとも一部(例えば、遠位部分1743(図17G))の形状は、AIOLの眼の中への送達を改善するように構成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、遠位部分1743の形状は、AIOLを、圧縮されていないレスト構成から圧縮された送達構成に圧縮するように構成される。送達構成では、AIOLは、小さな切開部を介して眼の中に送達するのに適した折り畳まれた形状および/または丸められた形状を有することができる。例えば、圧縮された構成は、約2.0mm、2.5mm、3.0mm、3.5mm、4.0mm、4.5mm、または5.0mmの長さを有する切開部を介した送達に適し得る。遠位部分1743の形状は、AIOLを破裂させたり、さもなければ損傷を与えたりすることなく、AIOLを制御可能かつ均一に送達構成に圧縮するように構成することができる。
図17Gを参照すると、例えば、遠位部分1743は、第1のセクション1744a、第1のセクション1744aの遠位にある第2のセクション1744b、および第1のセクション1744aと第2のセクション1744bを接続する先細状セクション1744cを含むことができる。第1のセクション1744aおよび第2のセクション1744bは各々、(例えば、面積、直径、円周、幅、形状などに関して)均一または概ね均一な断面形状を有する細長い形状を有することができる。第1のセクション1744aは、第1の断面寸法(例えば、面積、直径、円周、幅、高さ)を有することができる。第1の断面寸法は、レスト(例えば、圧縮されていない、かつ/または変形されていない)構成にあるときは、AIOL1755の対応する断面寸法以上であり得る。いくつかの実施形態では、第1の断面寸法は、AIOL1755の最大寸法(例えば、直径)以下である。第2の断面1744bは、第1の断面寸法よりも小さい第2の断面寸法を有することができる。第2の断面寸法は、レスト構成におけるAIOL1755の対応する断面寸法未満とすることができる。先細状セクション1744cは、第1のセクション1744aと第2のセクション1744bとの間の滑らかで緩やかな遷移を提供する、徐々に減少する断面寸法を有することができる。したがって、AIOLが先細状セクション1744cを介して第1のセクション1744aから第2のセクション1744bに移動する際に、断面寸法の減少により、AIOLは、レスト構成から送達構成に徐々に圧縮(例えば、折り畳まれおよび/または巻き上げ)され得る。
図17G~図17Iを一緒に参照すると、遠位部分1743の少なくとも一部(例えば、第2のセクション1744bおよび/または先細状セクション1744c)の断面形状は、制御されて均一にAIOLが送達構成に圧縮されることを容易にするように構成することができる。いくつかの実施形態では、例えば、第2のセクション1744bは、AIOL1755と相互作用して、AIOL1755を折り畳むか巻き上げるかさもなければ送達構成に遷移させるように、成型される。例えば、第2のセクション1744bは、楕円形1745a(図17H)、変形楕円形1745b(図17I)、または丸みを帯びた六角形1745c(図17J)である断面形状を有することができる。変形楕円形1745bは、例えば、1つ以上の平坦な側面(例えば、平坦化された上面および下面)を有する楕円であり得る。丸みを帯びた六角形1745cは、例えば、丸みを帯びた角および平坦な上面および下面を有する6面形状であり得る。いくつかの実施形態では、楕円形1745a、変形楕円形1745b、および/または丸みを帯びた六角形1745cの側面は、AIOL1755の対応する側面部分と相互作用して、AIOL1755の対応する側面部分が上向きまたは下向きに折り畳まれ、かつ/または曲げられて、送達構成になるのを促進する。
第2のセクション1744bの断面寸法(例えば、幅、高さ、直径)は、比較的小さな切開部(例えば、長さ3.5mm未満の切開部)を介して送達するためにAIOLを圧縮するように構成することができる。いくつかの実施形態では、例えば、第2のセクション1744bの最大断面幅(例えば、図17Hの幅w、図17Iの幅w、図17Jの幅w)は、レスト構成におけるAIOLの直径未満であり、これによりAIOLは、第2のセクション1744b内に配置されたときに圧縮された送達構成に抑制される。例えば、第2のセクション1744bの最大断面幅は、約3.5mm以下、3.25mm以下、3mm以下、2.75mm以下、2.5mm以下、2.25mm以下、または2mm以下であることができる。いくつかの実施形態では、第2のセクション1744bの高さ(例えば、図17Hの高さh、図17Iの高さh、図17Jの高さh)は、約3以下である。2.5mm、2.25mm、2mm、1.75mm、または1.5mm。
再び図17Gを参照すると、第2のセクション1744bは、角度の付いたまたは斜角の端部分1747で終端することができ、これにより、(線B-Bによって表される)端部分1747の平面は、(線C-Cによって表される)遠位部分1743の長手方向軸に対して斜角1748をなす。斜角1748が選択され得ることにより、AIOLが、所望の位置および/または向きで、例えば反転することなくまたは裏返しになることなく、眼の中に迅速かつ制御可能に送達されることを可能にする。いくつかの実施形態では、斜角1748は、約20度、25度、30度、35度、40度、45度、50度、55度、または60度である。
(例えば、第2のセクション1744bの最近位の部分から最遠位の先端部1750までを測定した)第2のセクション1744bの長さは、眼の中へのAIOL送達を容易にするように選択することができる。端部分1747が斜角である実施形態では、第2のセクション1744bは、最大長さLと最小長さLを有し得る。いくつかの実施形態では、長さ(例えば、Lおよび/またはL)は、第2のセクション1744bを眼内に挿入することを可能にするのに十分な長さでありながらも、(例えば過度の挿入深さに起因する)眼への損傷の可能性を低減するのに十分な短さである。例えば、長さは、約1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、3.5mm、4mm、4.25mm、4.3mm、4.35mm、4.4mm、4.45mm、4.5mm、4.55mm、4.6mm、4.65mm、4.7mm、4.75mm、4.8mm、4.85mm、4.9mm、4.95mm、5mm、5.25mm、5.5mm、または6mmであり得る。いくつかの実施形態では、最小長さLは1.5mm以下であり、最大長さLは1.5mmより大きい。
いくつかの実施形態では、第2のセクション1744bの長さ(例えば、Lおよび/またはL)は、AIOLへの圧縮応力を低減すると同時に、遠位部分1743の眼内への十分な挿入深さを可能にするように構成される。例えば、長さは、患者の眼の中への送達中の任意の所与の時点で、第2のセクション1744b内で圧縮されるAIOLの部分を縮小するように構成することができる。第2のセクション1744bの形状は、AIOLのサイズに基づいて構成することができる。例えば、長さは、送達中に第2のセクション1744bで圧縮されるAIOLの部分を縮小するために、AIOLの直径よりも短くすることができる。移植中の任意の所与の時点で第2のセクション1744b内のAIOLの部分を縮小することにより、AIOLの圧縮に応答してAIOL内の流体圧力によって及ぼされるAIOLの結合への応力を減らすことができる。いくつかの実施形態では、例えば、AIOLの直径に対する第2のセクション1744bの長さの比は、約0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、または0.8である。
いくつかの実施形態では、注入器先端部1740またはその一部(例えば、遠位部分1743)は、AIOLが注入器先端部1740を通って遠位に移動するとき、および/または注入器先端部1740の遠位部分1743から出るときに、AIOLの回転角を制御するように構成されている。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、AIOLが回転できないように、またはAIOLが比較的少量の回転(例えば、20度、15度、10度、または5度以下の回転)を示すように、送達中にAIOLの回転角を維持するように構成される。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、AIOLが注入器先端部1740の遠位部分1743から排出されるときに、AIOLの回転を防止または低減するように構成される。ただし、他の実施形態では、注入器先端部1740は、送達中にAIOLを回転させるように構成することができる。例えば、AIOLは、遠位部分1743を通って押し出されるのを容易にするために回転され得る。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、AIOLが注入器先端部1740の遠位部分1743から排出されるときに、AIOLを(例えば180度)回転させるように構成される。
注入器先端部1740は、ポリマー(例えば、ポリプロピレン)などの任意の適切な材料で作ることができる。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740の少なくとも一部は、低摩擦材料または材料コーティング(例えば、親水性ポリマー、樹脂などの親水性材料)を含む。例えば、注入器先端部1740の内面は、低摩擦材料を含むことができる。そのような実施形態では、低摩擦材料は、摩擦係数が10N以下、9N以下、8N以下、7N以下、6N以下、5N以下、4N以下、3N以下、2n以下または1N以下であるように、注入器先端部1740とAIOLとの間の摩擦を低減することができる。代替として、もしくは組み合わせて、注入器先端の遠位部分1743の外面は、例えば、遠位部分1743と眼組織との間の摩擦を低減するために、低摩擦材料を含むことができる。低摩擦材料は、コーティング、架橋、層状化、堆積、またはそれらの組み合わせなどの任意の適切な技術を使用して、注入器先端部1740に適用することができる。低摩擦材料は、例えば、親水性材料(例えば、ポリウレタン、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)、ポリアクリルアミド、メチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、またはそれらの組み合わせ)であってよい。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、比較的疎水性の材料(例えば、ポリプロピレン)でできており、親水性の低摩擦材料を注入器先端部1740に適用して、その親水性を高めることができる。任意選択で、注入器先端部1740は、注入器先端部1740への低摩擦材料の接着を改善するための前処理(例えば、プラズマ処理)を施され得る。低摩擦材料の最終的な厚さは、必要に応じて、例えば約5ミクロン~約10ミクロンの厚さに変えることができる。
図17D、図17F、および図17K~図17Mを一緒に参照すると、プランジャアセンブリ1760は、作動時に(例えば、図17Dおよび図17Fに示される注入器1702によって)AIOLを注入器先端部1740から遠位に押し出すように構成される。いくつかの実施形態では、プランジャアセンブリ1760は、注入器先端部1740の断面寸法が縮小しても、AIOLとの十分な係合を維持するように構成される。これは、例えば、プランジャアセンブリ1760の少なくとも一部がAIOLと接触したままであるように、プランジャアセンブリ1760が注入器先端部1740を通って遠位に移動するときにプランジャアセンブリ1760の構成を変更することによって達成することができる。注入器先端部1740の先細形状に対応するために、プランジャアセンブリ1760のAIOLと接触する部分(複数可)の断面寸法(例えば、面積、幅)を、プランジャアセンブリ1760が遠位に移動するにつれて減少させることができる。
例えば、以下でより詳細に説明されるように、プランジャアセンブリ1760は、外側部材(例えば、フレーム構造1766)に対して可動である内側部材(例えば、プランジャ先端部1764)を含む入れ子構造を有することができる。内側部材および外側部材は、合わせた一つの断面寸法(例えば、幅)を有することができ、この断面は、注入器先端部1740の近位部分1742よりも狭いが、注入器先端部1740の遠位部分1743よりも広い。AIOL送達の第1の段階の間、プランジャアセンブリ1760は、第1の構成(例えば、短縮および/または折り畳まれた構成)を有することができ、この構成では、内側部材が外側部材内に少なくとも部分的に配置され、それによりこれらの構成要素が一緒にAIOLと係合および接触する。AIOL送達の第2の段階の間、プランジャアセンブリ1760は、第2の構成(例えば、拡張構成)に入れ子式に移動することができ、この構成では、内側部材が外側部材に対して遠位に配置され、外側部材なしでAIOLと係合する。結果として、内側部材は、プロセスの大部分またはプロセス全体の間にAIOLと接触し、一方で外側部材は、注入器先端部1740が狭すぎて外側部材のさらなる遠位移動が可能でなくなるまで、接触したままとなる。
図17K(組み立て図)および図17L~図17M(分解図)を参照すると、いくつかの実施形態では、例えば、プランジャアセンブリ1760は、ベース1762、プランジャ先端部1764、および/またはフレーム構造1766を含む。ベース1762は、アダプタ部分1768と、アダプタ部分1768から遠位に延在するステム1770(図17L)とを含むことができる。アダプタ部分1768は、注入器1702の遠位部分1718に(例えば、図17Cおよび図17Fに示されるように、プランジャ1706の遠位延長部1720に)結合することができる。
プランジャ先端部1764は、AIOLと係合してそれを押すように構成されている。いくつかの実施形態では、プランジャ先端部1764は、シリコーンなどの可撓性、順応性、および/または弾性材料でできている。プランジャ先端部1764は、ステム1770の遠位端1772を受容するように形作られた内部空洞(図示せず)、本体部分1773、およびAIOLに係合するように形作られた端部分1774を含むことができる。プランジャ先端部1764は、ハンマーのような形状を有することができ、端部分1774は、本体部分1773よりも幅が広い。本体部分1773は、細長い(例えば、円筒形の)形状を有することができる。端部分1744は、AIOLの対応する表面を受容しかつそれに適合するように形作られた、凹状の端面を有することができる。いくつかの実施形態では、端部分1774の端面は、端部分1774の遠位点から近位方向に見たときに、概して多角形(例えば、長方形)のまたは湾曲した(例えば、円形または楕円形の)面を有する。
フレーム構造1766は、プランジャ先端部1764と連動してAIOLと係合し、AIOLを押しつけるように構成することができる。フレーム構造1766は、プランジャ先端部1764の周りに少なくとも部分的に配設することができる。例えば、フレーム構造1766は、リング1776と、リング1776から遠位に延在する1つ以上のプロング1778とを含むことができる。プロング1778は、リング1776の反対側に配置することができ、プランジャアセンブリ1760の長手方向軸に沿って互いに平行に延在することができる。リング1776は、プランジャ先端部1764の周り(例えば、本体部分1773および/または狭くなったネック部分1780の周り)に着座させることができる。プロング1778は、プランジャ先端部1764の本体部分1773に沿って延在し、端部分1774またはその近くで終端することができる。いくつかの実施形態では、プランジャ先端部1764およびフレーム構造1766は、プランジャ先端部1764がフレーム構造1766に対して遠位に移動することができるように、入れ子構成で配備される。
図17N~図17Uは、先端部アセンブリ1730からのAIOL1755の送達における連続するステップを示す。最初に図17N(上面断面図)および図17O(側面断面図)を参照すると、AIOL1755は、最初に、注入器先端部1740内、例えば近位部分1742内に配置される。近位部分1742は、AIOL1755が最初は圧縮されていないレスト構成にあるように、AIOL1755よりも広くすることができる。プランジャアセンブリ1760は、最初に、AIOL1755および注入器先端部1740の近位に配置することができ、プランジャ先端部1764およびフレーム構造1766は、AIOL1755の近位表面1756の近くに配置される。
次に図17P(上部断面図)および図17Q(側面断面図)を参照すると、プランジャ1706(図示せず)が作動されると、その作動力がプランジャアセンブリ1760に伝達され、プランジャアセンブリ1760を注入器先端部1740内へと遠位方向に前進させる。プランジャ先端部1764およびプランジャアセンブリ1760のフレーム構造1766の両方が、AIOL1755の近位面1756に向かって前進しAIOL1755の近位面1756と係合することができ、それにより、AIOL1755を注入器先端部1740の遠位部分1743に向かって押す。例えば、プランジャ先端1764は、端部分1774を介してAIOL1755に接触することができ、一方、フレーム構造1766は、プロング1778を介してAIOL1755に接触することができる。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、遠位部分1743がAIOL1755よりも狭い先細形状を有し、それによりAIOL1755は、注入器先端部1740を通して遠位に押されるときに送達構成に圧縮される。本明細書で前述したように、注入器先端部1740またはその少なくとも一部(例えば、遠位部分1743)の形状は、AIOL1755の送達構成への圧縮を容易にするように選択することができる。
図17R(上部断面図)および図17S(側面断面図)を参照すると、作動が継続するにつれて、プランジャアセンブリ1760は、注入器先端部1740を通って遠位部分1743に向かってさらに前進する。いくつかの実施形態では、注入器先端部1740は、プランジャ先端部1764とフレーム構造1766とを合わせた幅よりも狭い幅に向かって先細りになり、その結果、フレーム構造1766は注入器先端部1740の内壁によって抑制され、遠位に移動し続けられない。プランジャ先端部1764は、フレーム構造1766から分離し、遠位部分1743に向かって移動し続けることができ、その結果、AIOL1755は、フレーム構造1766によってではなく、プランジャ先端部1764によって(例えば、端部分1774を介して)係合され、遠位に押される。
図17T(拡大上部断面図)および図17U(拡大側面断面図)を参照すると、送達が継続するにつれて、AIOL1755は、注入器先端部1740の遠位部分1743から患者の眼内に押し出される。AIOL1755は、遠位部分1743を出るときに、圧縮されていないレスト構成に戻ることができる。
システム1700は、AIOL送達のための従来のシステムに勝るいくつかの利点を提供することが期待される。例えば、先端部アセンブリ1730を使用して、AIOL送達のために多くの異なるタイプの注入器を適合させることができ、したがって、本明細書の方法を市販のデバイスを含む多種多様なデバイスで実施することが可能となる。別の例として、注入器先端部1740の先細形状は、AIOLを損傷することなく、AIOLをその通常の状態から圧縮状態に徐々に変形させて送達することができる。注入器先端部1740の狭くなった遠位部分1743はまた、患者の眼の切開部サイズを縮小することもできる。さらに、プランジャ先端部1764およびフレーム構造1766の入れ子構成により、作動中にAIOLと接触する十分な表面積を維持しながら、先細状の注入器先端部1740を介して眼内へのAIOLのよりスムーズかつより効果的な送達が可能となり、AIOLの損傷のリスクを減らすことができる。
図18A~図29Cは、本明細書に記載のAIOL送達システム(例えば、図17A~図17Uの送達システム1700)と共に使用することができるプランジャ先端部およびフレーム構造の様々な実施形態を示す。本明細書に記載のプランジャ先端部およびフレーム構造は、図17A~図17Uに関して上述したプランジャ先端部1764およびフレーム構造1766にそれぞれ類似することができる。したがって、図18~図29Cに示される実施形態の説明は、図17A~図17Uに関して説明される実施形態とは異なる特徴に限定される。図18A~図29Cに関して記載された実施形態の特徴は、互いに、または本明細書に記載された他の任意の実施形態と組み合わせることができることが理解されよう。
図18Aおよび図18Bは、プランジャアセンブリのプランジャ先端部1800およびフレーム構造1850を示す。プランジャ先端部1800は、遠位端面1804で終端する細長い本体部分1802を有する。本体部分1802は、楕円形の断面形状を有することができる。端面1804は、AIOLの対応する表面を受容しかつそれに適合するように構成された、湾曲した(例えば、凹状の)表面であることができる。フレーム構造1850は、プランジャ先端部1800の周りに少なくとも部分的に配置することができる。フレーム構造1850は、楕円形リング1852と、リング1852から遠位に延在する1つ以上のプロング1854とを含むことができる。リング1852は、プランジャ先端部1800の周り(例えば、本体部分1802および/または狭くなったネック部分1806の周り)に着座させることができる。プロング1854は、プランジャ先端部1800の本体部分1802に沿って延在し、端面1804またはその近くで終端することができる。
図19は、プランジャ先端部1900の別の実施形態を示す。プランジャ先端部1900は、本体部分1902が円形の断面形状を有することを除いて、図18Aおよび図18Bに関して説明されたプランジャ先端部1800と概ね同様であり得る。プランジャ先端部1900は、フレーム構造(図示せず)に結合するための狭くなったネック部分1906を含むことができる。
図20は、フレーム構造2050を示す。フレーム構造2050は、フレーム構造2050が円形リング2052を含むことを除いて、図18Bに関して説明されたフレーム構造1850と概ね同様であり得る。一対のプロング2054は、リング2052から遠位に延在する。フレーム構造2050は、図19に関して説明したプランジャ先端部1900などの円形断面形状を有する、プランジャ先端部に結合することができる。
図21は、フレーム構造2150の別の実施形態を示す。フレーム構造2150は、一対のプロング2154によって互いに接続された、第1の近位弓形要素2152aと第2の遠位弓形要素2152b(総称して2152)とを含む。弓形要素2152は、半円形または半楕円形を有してよい。いくつかの実施形態では、第1の弓形要素2152aは、第2の弓形要素2152bよりも小さい直径を有する。いくつかの実施形態では、弓形要素2152の一方または両方は、対応する本体部分(図示せず)の180°を超える部分にわたって延在する。いくつかのそのような実施形態では、フレーム構造2150は、フレーム構造2150と本体部分との嵌合(例えば、スナップフィット)を可能にするように屈曲するように構成された、可撓性および/または弾性材料から構築される。
図22は、ばね式注入器(図示せず)と共に使用することができるプランジャ先端部2200およびフレーム構造2250を示す。プランジャ先端部2200およびフレーム構造2250は、(例えば、図17D~図17Fに関して)本明細書で前述したような注入器(図示せず)に結合することができる。いくつかの実施形態では、注入器は、注入器が少なくとも1つのばね要素を含み、かつ/またはそのばね要素に結合されるように、ばね荷重がかけられている。ばね要素(複数可)は、例えば、プランジャ先端部2200および/またはフレーム構造2250を介してAIOLに伝達されるばね力を適用することによって、プランジャ先端部2200および/またはフレーム構造2250とAIOL(図示せず)との係合を容易にすることができる。本明細書に開示される実施形態での使用に適したばね式注入器の構成は、当業者には既知である。例えば、いくつかの実施形態では、ばね式注入器は、注入器またはその構成要素の作動(例えば、注入器のプランジャを押すこと)が少なくとも1つのばね要素を圧縮するように構成されている。ユーザが注入器を解放すると、ばね要素(複数可)は圧縮されていない状態に戻り、したがって注入器またはその構成要素が跳ね戻る。したがって、この構成は、繰り返される作動(例えば、押し込み)によってAIOLが注入器から制御可能に送達されることを可能にすることができる。別の例として、ばね式注入器は、注入器またはその構成要素が回転(例えば、注入器のプランジャの回転)によって作動されるように、ねじのような機構で構成することができる。注入器またはその構成要素の回転は、少なくとも1つのばね要素を圧縮することができる。注入器が解放されると、ばね要素(複数可)は圧縮されていない状態に戻り、したがって注入器またはその構成要素が回転軌道に沿って跳ね戻る。この構成により、注入器またはそのコンポーネントの回転作動を繰り返すことで、AIOLを注入器から制御可能に送達することができる。
図23は、ばね要素2360を備えたプランジャ先端部2300およびフレーム構造2350を示す。ばね要素2360(例えば、らせんばね、弾性スリーブ、または他の弾性要素またはばね構造)は、リング2352のすぐ近位のフレーム構造2350に結合されて、フレーム構造2350に対して遠位方向の力を加えることができる。フレーム構造2350は、リング2352とプランジャ先端部2300の本体部分2302との間の接触を介して、この力をプランジャ先端部2300に伝達することができる。ばね要素2360によって加えられる力は、プランジャ先端部2300および/またはフレーム構造2350とAIOL(図示せず)との係合を改善することができる。いくつかの実施形態では、フレーム構造2350と注入器先端の内壁との間の摩擦力および/または干渉力がばね要素2360のバイアス力に打ち勝つと、フレーム構造2350は、プランジャ先端部2300の本体部分2302から後退するように構成される。
いくつかの実施形態では、ばね要素2360は、送達中にAIOLに加えられる力または負荷を制御するために使用される。例えば、プランジャ先端部2300およびフレーム構造2350は、注入器の作動がばね要素2360を圧縮するように、(例えば、図17D~図17Fに関して)本明細書で前述したように注入器に結合することができる。AIOLの送達中、ユーザは、ばね要素2360が装填されるまで(例えば、ユーザが停止を感じるまで)注入器を作動させることができる。ばね要素2360は減圧することができ、それによって荷重をフレーム構造2350および/またはプランジャ先端部2300に伝達し、荷重が次にAIOLを遠位方向に押す。AIOLの移動が停止すると、ユーザは注入器を再度作動させてばね要素2360を再装填し、AIOLを遠位方向に沿ってさらに押すことができる。このプロセスが繰り返されて、一連の漸進的な遠位運動を通じてAIOLを眼の中に送達することができる。結果として、AIOLにかかる力は、ユーザによってではなく、ばね要素2360によって制御される(例えば、制限される)ことができる。この漸進的な送達方法は、AIOLが(例えば反転することなくまたは裏返しになることなく)所望の方向に送達される可能性を高め、(例えば、過度の力または圧力による)AIOLへの損傷の可能性を減らすことによって、かつ/またはより単純な作動手順(例えば、片手作動)を可能にすることによって、AIOL送達を改善することが期待される。さらに、いくつかの実施形態では、本方法により、追加の力がAIOLに加えられる前に、AIOL内の流体が、注入器先端部の遠位部分内のAIOLの部分から注入器先端部の遠位のAIOLの部分に通ることを可能にする。その結果、注入器先端部の遠位部分内で圧縮されたAIOLの部分の内圧を下げることができる。注入器先端部の遠位にあるAIOLの部分へのこの流体移動およびその結果としての膨張はまた、AIOLを遠位方向に沿って引っ張ることを可能にし、ひいては、ばね要素2360が完全に減圧された後でもAIOLの継続的な遠位移動を可能にする。
図24A~図24Cは、正方形または長方形の断面形状を有する端部分2404を有するプランジャ先端部2400を示す。プランジャ先端部2400はまた、細長い本体部分2402と、(例えば、フレーム構造(図示せず)に結合するために)狭くなったネック部分2406とを含むことができる。端部分2404の形状は、AIOLとの係合を容易にするために、必要に応じて変更することができる。例えば、端部分2404は、AIOLの対応する表面と係合するように成形された凹状の遠位面2408を含むことができる。
図25は、斜角の端部分2504を有するプランジャ先端部2500を示す。プランジャ先端部2500は、端部分2504が平面2510と斜角面2512とを含むことを除いて、図24A~図24Cに関して説明したプランジャ先端部2400と概ね同様であり得る。
図26A~図26Cは、一対の突起部2610aおよび2610b(総称して2610)を含む端部分2604を有するプランジャ先端部2600を示す。端部分2604は、細長い本体部分2602に接続することができる。いくつかの実施形態では、プランジャ先端部2600は、フレーム構造なしで使用されるように構成され、その結果、プランジャ先端部2600は狭くなったネック部分を含まない。端部分2604は、図24A~図24Cに関して説明された端部分2504と同様に、凹状の遠位面2608を含むことができる。端部分2604は、突起部2610が端部分2604の対向側面に配置された正方形または長方形の断面形状を有することができる。突起2610は、各々が正方形または長方形の断面形状を有することができる。
図27A~図27Cは、丸みを帯びた端部分2704を有するプランジャ先端部2700を示す。端部分2704は、細長い本体部分2702に接続することができる。いくつかの実施形態では、プランジャ先端部2700は、フレーム構造なしで使用されるように構成され、その結果、プランジャ先端部2700は狭くなったネック部分を含まない。端部分2704は、図24A~図24Cおよび図26A~図26Cに関して説明された実施形態と同様に、凹状の遠位面2708を含むことができる。端部分2704は、対向側面2712aおよび2712bが湾曲し、対向側面2714aおよび2714bが真っ直ぐである、丸みを帯びた形状を有することができる。
図28A~図28Cは、シース構造2870を有するプランジャ先端部2800を示す。シース構造2870は、細長い本体部分2802の周りに配置されている。本体部分2802は、図18Aおよび図18Bに関して説明された本体部分1802と概ね同様であり得る。シース構造2870は、本体部分2802を受容するように成形された管腔2872を有する細長い空洞な構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、シース構造2870は、内部フランジ2874および/または本体部分2802上のくぼみもしくはネック部分2876と解放可能に結合するように構成された、1つ以上の内部突起を含む。いくつかの実施形態では、本体部分2802およびシース構造2870は各々、楕円形の断面形状を有する。本体部分2802およびシース構造2870は、AIOLの送達を容易にするために入れ子構成で配備することができ、本体部分2802が内側部材として機能し、シース構造2870が外側部材として機能する。このアプローチは、フレーム構造の代わりにシース構造2870が使用されることを除いて、図17L~図17Sに関して前述されたアプローチと概ね同様であり得る。例えば、AIOL送達の第1段階の間、本体部分2802は、本体部分2802とシース構造2870との両方がAIOLに接触してAIOLを押し付けるように、シース構造2870内に配置することができる。続くAIOL送達の第2の段階の間、本体部分2802は、シース構造2870から遠位に移動することができ、それにより本体部分2802は、シース構造2870なしでAIOLに接触してAIOLを押し付ける。
図29A~図29Cは、プロング2972a~bを備えたシース構造2970を有するプランジャ先端部2900を示す。プランジャ先端部2900は、端部分2904に結合された細長い本体部分2902を有することができる。本体部分2902および端部分2904は、図24A~図24Cに関して説明された対応する実施形態と概ね同様であり得る。シース構造2970は、本体部分2902および/または端部分2904を受容するように成形された管腔2974を含む細長い空洞な構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、シース構造2970は、内部フランジ2975および/または本体部分2902上のくぼみもしくはネック部分2976と解放可能に結合するように構成された、1つ以上の内部突起を含む。一対のプロング2972a~bをシース構造2970の外面に結合することができる。プロング2972a~bは、プロング2972a~bがシース構造2970の遠位端を越えて延在するように、シース構造2970の長さよりも長い長さを有することができる。いくつかの実施形態では、シース構造2970は、シース構造2970に取り付けられた2つ以上のプロング2972を含む。
本体部分2902およびシース構造2970は、図28A~図28Cに関して説明されたアプローチと同様に、AIOLの送達を容易にするために入れ子構成で配備することができる。例えば、AIOL送達の第1段階の間、本体部分2902は、シース構造2970内に配置することができ、端部分2904は、シース構造2970から遠位方向外側にかつプロング2972a~bとの間に延在される。したがって、端部分2904およびプロング2972a~bの両方が、AIOLに接触してAIOLを押し付けることができる。続くAIOL送達の第2の段階の間、本体部分2902は、シース構造2970から遠位に移動してプロング2972を通過することができ、それにより端部分2904は、プロング2972a~bなしでAIOLに接触してAIOLを押し付ける。
当業者であれば、本明細書の開示から、上述のAIOL送達システムの様々な構成要素が本技術の範囲から逸脱することなく省略され得ることを理解するであろう。同様に、本技術の範囲から逸脱することなく、上記で明示的に説明されていない追加の構成要素がAIOL送達システムに追加され得る。したがって、本明細書に記載のシステムは、明示的に識別された構成に限定されず、むしろ、記載されたシステムの変形および変更を包含する。さらに、以下の段落では、本技術の様々な側面の追加の説明を提供する。当業者は、以下の態様を上記のシステムのうちのいずれかに組み込むことができることを理解するであろう。
本技術のいくつかの態様は、以下の実施例に記載されている。
1.AIOLを患者の眼の中に送達するための先端部アセンブリであって、先端部アセンブリは、
AIOLを受容するように構成された注入器先端部であって、注入器先端部が、近位部分と、患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成された遠位部分とを含み、注入器先端部が、近位部分が遠位部分よりも広くなるような先細形状を有する、注入器先端部と、
注入器先端部内に少なくとも部分的に配置可能なプランジャアセンブリであって、プランジャアセンブリが、AIOLを注入器先端部から患者の眼の中に遠位に押し出すために第1の構成と第2の構成との間で移動可能である、プランジャアセンブリと、を備え、プランジャアセンブリは、
プランジャ先端部と、
フレーム構造であって、
(a)プランジャアセンブリが第1の構成にあるときには、プランジャ先端部がフレーム構造内に少なくとも部分的に配置され、それによりプランジャ先端部およびフレーム構造の両方がAIOLに係合し、かつ
(b)プランジャアセンブリが第2の構成にあるときには、プランジャ先端部がフレーム構造に対して遠位に配置され、それによりプランジャ先端部がフレーム構造なしでAIOLに係合するように、プランジャ先端部に入れ子構成で結合されたフレーム構造と、を含む、先端部アセンブリ。
2.プランジャ先端部がシリコーンでできている、実施例1の先端部アセンブリ。
3.プランジャ先端部が、AIOLと係合するように成形された広げられた端部分と、広げられた端部分に結合された細長い本体部分と、を含む、実施例1または2の先端部アセンブリ。
4.広げられた端部分が凹状の遠位面を含む、実施例3の先端部アセンブリ。
5.フレーム構造が、リングと、このリングから遠位に延在する少なくとも1つのプロングとを含む、実施例1~4のいずれか一つの先端部アセンブリ。
6.注入器先端部の先細形状が、AIOLが注入器先端部を通って遠位に移動するときに、AIOLをレスト構成から圧縮構成に変形させるように構成されている、実施例1~5のいずれか一つの先端部アセンブリ。
7.レスト構成におけるAIOLの断面寸法が、遠位部分よりも広く近位部分よりも狭い、実施例6の先端部アセンブリ。
8.プランジャ先端部およびフレーム構造が、近位部分よりも狭く遠位部分よりも広い合わせた断面寸法を有する、実施例1~7のいずれか一つの先端部アセンブリ。
9.注入器先端部の遠位部分が斜角の端部分で終端する、実施例1~8のいずれか一つの先端部アセンブリ。
10.注入器先端部の遠位部分が、3.5mm以下の長さを有する切開部を介して患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている、実施例1の先端部アセンブリ。
11.注入器先端部が、10N以下の摩擦係数を有する低摩擦コーティングを含む、実施例1~9のいずれか一つの先端部アセンブリ。
12.注入器先端部を注入器に結合するように構成されたアダプタをさらに備える、実施例1~11のいずれか一つの先端部アセンブリ。
13.注入器が、ユーザによって作動されるように構成されたプランジャを含み、プランジャアセンブリは、プランジャの作動によってプランジャアセンブリが遠位に移動させられ、AIOLを注入器先端部の外に変位させるようにプランジャに係合するように構成されている、実施例12の先端部アセンブリ。
14.AIOLを患者の眼の中に送達するための先端部アセンブリであって、先端部アセンブリは、
AIOLを受容するように構成された注入器先端部であって、患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成された遠位部分を含む注入器先端部と、
注入器先端部内に少なくとも部分的に配置可能なプランジャアセンブリと、を備え、プランジャアセンブリは、
AIOLと係合するように構成されているプランジャ先端部と、
プランジャ先端部に結合され、プランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置された外側部材と、を含み、
プランジャアセンブリが作動されると、プランジャ先端部は、外側部材に対して遠位に移動してAIOLを注入器先端部から出して患者の眼の中に変位させるように構成されている、先端部アセンブリ。
15.プランジャ先端部がシリコーンでできている、実施例14の先端部アセンブリ。
16.プランジャ先端部が、AIOLと係合するように成形された広げられた端部分と、広げられた端部分に結合された細長い本体部分と、を含む、実施例14または15の先端部アセンブリ。
17.広げられた端部分が凹状の遠位面を含む、実施例16の先端部アセンブリ。
18.作動されると、プランジャアセンブリが、プランジャ先端部が外側部材内に少なくとも部分的に配置される第1の構成と、プランジャ先端部が外側部材に対して遠位に配置される第2の構成との間で入れ子式に移動するように構成されている、実施例14~17のいずれか一つの先端部アセンブリ。
19.実施例18の先端部アセンブリであって、
プランジャアセンブリが第1の構成にあるときには、プランジャ先端部と外側部材の両方がAIOLと係合し、
プランジャアセンブリが第2の構成にあるときには、プランジャ先端部はAIOLと係合し外側部材はAIOLと係合しない、先端部アセンブリ。
20.外側部材がフレーム構造を含む、実施例14~19のいずれか一つの先端部アセンブリ。
21.フレーム構造が、リングと、このリングから遠位に延在する少なくとも1つのプロングとを含む、実施例20の先端部アセンブリ。
22.外側部材が、中に管腔を有する細長い空洞シース構造を含む、実施例14~19のいずれか一つの先端部アセンブリ。
23.注入器先端部が、注入器先端部の遠位部分が注入器先端部の近位部分よりも狭くなるような先細形状を含む、実施例14~22のいずれか一つの先端部アセンブリ。
24.先細形状が、AIOLが注入器先端部を通って遠位に移動するときに、AIOLをレスト構成から圧縮構成に変形させるように構成されている、実施例23の先端部アセンブリ。
25.レスト構成におけるAIOLの断面寸法が、遠位部分よりも広く近位部分よりも狭い、実施例24の先端部アセンブリ。
26.プランジャ先端部および外側部材が、近位部分よりも狭く遠位部分よりも広い合わせた断面寸法を有する、実施例23~25のいずれか一つの先端部アセンブリ。
27.注入器先端部の遠位部分が斜角の端部分で終端する、実施例14~26のいずれか一つの先端部アセンブリ。
28.注入器先端部の遠位部分が、3.5mm以下の長さを有する切開部を介して患者の眼に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている、実施例14~27のいずれか一つの先端部アセンブリ。
29.注入器先端部が、10N以下の摩擦係数を有する低摩擦コーティングを含む、実施例14~28のいずれか一つの先端部アセンブリ。
30.注入器先端部を注入器に結合するように構成されたアダプタをさらに備える、実施例14~29のいずれか一つの先端部アセンブリ。
31.注入器は、ユーザによって作動されるように構成されたプランジャを含み、プランジャアセンブリは、プランジャの作動によってプランジャアセンブリが遠位に移動させられ、AIOLを注入器先端部の外に変位させるようにプランジャに係合するように構成されている、実施例30に記載の先端部アセンブリ。
32.実施例1~31のいずれか一つの先端部アセンブリと、注入器と、を備える、AIOL送達システム。
33.AIOLを患者の眼の中に送達するための方法であって、この方法は、
AIOLを注入器先端部の遠位部分に向かって移動させるために、プランジャ先端部およびプランジャ先端部を少なくとも部分的に取り囲む外側部材を使用して、注入器先端部内に配置されたAIOLと係合させることと、
プランジャ先端部を、外側部材から離れるように遠位に移動させることと、
AIOLをプランジャ先端部に係合させて、AIOLを遠位部分から出して患者の眼の中に移動させることと、を含む、方法。
34.AIOLが近位部分から遠位部分に移動するときに、AIOLを圧縮することをさらに含む、実施例33の方法。
35.AIOLが、反転することなくまたは裏返しになることなく患者の眼の中に送達される、実施例33または34の方法。
36.AIOL送達注入器で使用するための先端部アセンブリであって、
AIOLを受容するように構成されている注入器先端部と、
注入器先端部内に少なくとも部分的に配置され、AIOLを、注入器先端部内から外に出して患者の眼嚢内に変位させるように構成されているプランジャアセンブリと、
注入器先端部をAIOL送達注入器に結合するように構成されているアダプタと、を備える、先端部アセンブリ。
37.注入器先端部が先細形状を有する、実施例36の先端部アセンブリ。
38.プランジャアセンブリがAIOL送達注入器のプランジャに結合するように構成され、それにより、プランジャの作動により、プランジャアセンブリがAIOLを注入器先端部の遠位に移動させるように構成されている、実施例36または37の先端部アセンブリ。
39.プランジャアセンブリが、AIOLと係合するように構成されたプランジャ先端部を含む、実施例36~38のいずれか一つの先端部アセンブリ。
40.プランジャ先端部がシリコーンでできている、実施例39の先端部アセンブリ。
41.プランジャアセンブリが、プランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置されるように構成されたフレーム構造をさらに含む、実施例39または40の先端部アセンブリ。
42.プランジャ先端部およびフレーム構造が入れ子構成で配備されている、実施例41の先端部アセンブリ。
43.プランジャアセンブリが、第1の構成と第2の構成との間で遷移するように構成され、第1の構成では、フレーム構造がプランジャ先端部の周りに少なくとも部分的に配置され、第2の構成では、プランジャ先端部がフレーム構造に対して遠位に変位される、実施例42の先端部アセンブリ。
44.第1の構成では、プランジャ先端部およびフレーム構造の両方がAIOLに係合し、第2の構成では、プランジャ先端部がフレーム構造なしでAIOLに係合する、実施例43の先端部アセンブリ。
45.プランジャ先端部が、AIOLと係合するように成形された端部分と、端部分に結合された細長い本体部分とを備える、実施例39~44のいずれか一つの先端部アセンブリ。
46.端部分が凹状の遠位面を含む、実施例45の先端部アセンブリ。
47.フレーム構造が、リングと、このリングから遠位に延在する少なくとも41つのプロングとを含む、実施例41~46のいずれか一つの先端部アセンブリ。
48.プランジャ先端部が、細長い本体部分と、細長い本体部分の周りに入れ子構成で配置されたシース構造とを備える、実施例39または40の先端部アセンブリ。
49.実施例36~48のいずれか一つの先端部アセンブリと、AIOL送達注入器とを備える、AIOL送達システム。
50.AIOL送達注入器であって、
AIOLを受容するように構成された漏斗状挿入器を備えるAIOL送達注入器であって、漏斗状挿入器は、患者の眼嚢に挿入されるように構成された拡張可能な遠位先端部分を含み、
拡張可能な遠位先端部分が、複数のフラップおよび膜を含む、AIOL送達注入器。
51.膜が複数のフラップと一体的に形成されている、実施例50のAIOL送達注入器。
52.膜が複数の膜部分を含み、各膜部分が、対応する一対のフラップ間に配設されている、実施例50のAIOL送達注入器。
53.膜が複数のフラップに結合されている、実施例52のAIOL送達注入器。
54.膜が、伸長および/または変形するように構成されており、これにより複数のフラップが互いに離れて移動して、拡張可能な遠位先端部分を開くことを可能にする、実施例50~53のいずれか一つのAIOL送達注入器。
55.拡張可能な遠位先端部分に形成された1つ以上の張力緩和開口部をさらに備える、実施例50~54のいずれか一つのAIOL送達注入器。
56.AIOL送達注入器であって、
入口、出口、およびこの入口と出口との間に延在する注入器チャネルを有する注入器本体と、
遠位端部分と遠位端部分の反対側の近位端部分とを有するピストンと、を備え、
ピストンの遠位端部分は、注入器本体の入口を通過するように構成されており、
注入器本体の出口は、注入器本体の入口よりも小さい、AIOL送達注入器。
57.注入器本体は、
注入器本体の入口に隣接する近位端部分と、注入器本体の出口に隣接する遠位端部分とを有する挿入器であって、AIOLを受容するように構成された内部チャネルを画定する、挿入器と、
ハンドルであって、前記ハンドル内に挿入器の少なくとも一部を受容するように構成されている、ハンドルと、
ハンドルに接続し、ハンドルが挿入器から外れるのを防ぐように構成されているキャップと、を備える、実施例56のAIOL送達注入器。
58.ピストンの近位端部分が、軸方向の力を受容するように構成されており、
ピストンの遠位端部分が、注入器本体の内壁によるピストンの遠位端部分の圧縮に応答して、ピストンの長さに対して垂直な方向に圧縮および/または偏向するように構成されている、実施例56または57のAIOL送達注入器。
59.挿入器の遠位端部分が、注入器本体の出口よりも小さい断面積を有するくびれ部分を含む、実施例57のAIOL送達注入器。
60.AIOL送達システムであって、
遠位端部分および近位端部分を含む注入器本体と、
注入器本体内に配置された可撓性部材と、
注入器本体内に部分的に配置され、注入器本体の近位端を通って延在するプランジャと、
注入器本体を通って延在し、注入器本体への材料の導入を容易にするように構成された1つ以上のポートと、を備える、AIOL送達システム。
61.注入器本体に移動可能に接続され、第1の位置と第2の位置との間で遷移するように構成された封止部をさらに備え、封止部は、第1の位置にあるときは1つ以上のポートを閉じ、第2の位置にあるときは1つ以上のポートを開く、実施例60のAIOL送達システム。
62.可撓性部材がヒドロゲルから構築された、実施例60または61のAIOL送達システム。
63.可撓性部材が、外殻と充填材料とを含み、充填材料は外殻よりも順応性がある、実施例60のAIOL送達システム。
64.AIOL保管デバイスであって、
第1の端部の第1の開口部と、
第2の端部の第2の開口部と、
第1の端部と第2の端部との間に延在する空洞本体と、
空洞本体内の1つ以上のポートと、
第1の端部を封止する第1のプラグと、
第2の端部および1つ以上のポートを封止する第2のプラグと、を備える、AIOL保管デバイス。
65.空洞本体がAIOLを収容するように構成されている、実施例64のAIOL保管デバイス。
66.空洞本体が、AIOL注入器の注入器本体内に少なくとも部分的に適合するように構成されている、実施例64または65のAIOL保管デバイス。
67.空洞本体が、第1および第2の開口部のうちの一方または両方を通してプランジャの少なくとも一部を受容するように構成されている、実施例64~66のいずれか一つのAIOL保管デバイス。
68.空洞本体内に配置された可撓性部材をさらに備え、可撓性部材は、外殻と充填材料とを含み、充填材料は外殻よりも順応性がある、実施例64~67のいずれか一つのAIOL保管デバイス。
69.締まり嵌めによって所定の位置に保持された剛性ハウジングを含み、熱収縮形成された、AIOL送達注入器。
70.近位のくびれ部分および拡張可能な遠位部分を含み、眼嚢に挿入するための遠位領域を備える、AIOL送達注入器。
71.患者の眼嚢に挿入するための均一な直径の遠位領域を有するAIOL送達注入器であって、近位くびれ部分と拡張不可能な遠位部分とをさらに備える、AIOL送達注入器。
結論
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、または本技術を上記で開示された詳細な形態に限定することを意図していない。技術の特定の実施形態および技術の例を例示の目的で上に説明したが、当業者が認識するように、技術の範囲内で様々な同等の変更が可能である。例えば、本明細書に記載の注入器の特徴のいずれかを、本明細書に記載の他の注入器の特徴のいずれかと組み合わせることができ、またその逆も可能である。例えば、所与の順序でステップが提示されているが、代替の実施形態では異なる順序でステップが実行されてもよい。本明細書で説明される様々な実施形態はまた、さらなる実施形態を提供するために組み合わされてもよい。
上記のことから、本技術の特定の実施形態が例示の目的で本明細書で説明されてきたが、注入器に関連する周知の構造および機能は、本技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、詳細に示されていないか、または説明されていない。文脈が許す場合、単数または複数の用語は、それぞれ複数または単数の用語も含み得る。
さらに、「または(or)」という用語は、2つ以上の項目のリストに関して他の項目から除外される単一の項目のみを意味するように明確に限定されていない限り、そのようなリストでの「または」の使用は、(a)リスト内の単一のアイテム、(b)リスト内の全てのアイテム、または(c)リスト内のアイテムの任意の組み合わせを含むものとして解釈される。さらに、「備える(comprising)」という用語は、同じ特徴および/または他の特徴の追加のタイプの任意のより多くの数が排除されないように、少なくとも列挙された特徴を含むことを意味するために全体を通して使用される。特定の実施形態が例示を目的として本明細書で説明されたが、本技術から逸脱することなく様々な修正が行われ得ることも理解されよう。さらに、本技術のいくつかの実施形態に関連する利点がそれらの実施形態の文脈において説明されているが、他の実施形態は、このような利点を示すこともでき、全ての実施形態が、本技術の範囲内に収まるために必ずしもこのような利点を示す必要がある訳ではない。したがって、本開示および関連する技術は、本明細書において明示的に示されていないか、または説明されていない他の実施形態を包含することができる。

Claims (1)

  1. 本明細書に記載の発明。
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