JP2024050181A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】圃場の未作業領域を自動的に確認して作業を行えるようにすること。【解決手段】後部に作業機(13)を有する車体(2)と、車体(2)の現在位置を計測する現在位置計測手段(41)と、作業が行われる圃場(300)内の作物を検出する作物検出手段(31~33)の検出結果に基づいて、圃場(300)内の未作業領域(301)を取得する未作業領域取得手段(140)と、車体(2)の現在位置と、車体(2)の大きさと、未作業領域(310)とに基づいて、未作業領域(301)の作業を行う作業経路(321)を生成する経路生成手段(180)とを備えた作業車両(1)。【選択図】図1

Description

この発明は、コンバインや、トラクタ等の作業車両に関し、特に、圃場内を自律走行可能な作業車両に関する。
コンバインやトラクタ等の作業車両において、GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)を利用して作業車両の現在位置を検出して、圃場内の未収穫領域を収穫しながら自動走行可能であると共に、圃場を撮像するカメラ等の撮像装置を使用して圃場内の障害物の種類を判別し、障害物が石や柱、倒木等の場合は車両を停止し、障害物が動物の場合は車両を減速し、障害物が人や農機の場合は減速後に停止する技術が知られている(特許文献1)。
特開2020-178619号公報
特許文献1に記載の技術では、圃場内の未収穫領域と既収穫領域について、予め情報を取得しておいて、作業経路を作成する必要がある。圃場での作業開始前の状態であれば、圃場全体を未収穫領域とすればよい。ここで、圃場での作業が複数の日に跨って収穫作業が途中で中断したり、穀粒タンク(グレンタンク)が満杯となりトラックのコンテナ(第2の容器)に移し替える作業が必要になって収穫作業が途中で中断したりすることがある。したがって、中断時には、中断直前の未収穫領域の情報を保存し、中断後の作業再開時に未収穫領域の情報を引き継ぐ必要がある。
しかし、日を跨ぐ場合や移し替えの前後で作業者が休憩を取ったり、車両が故障したり藁が詰まるなどして、作業車両の電源が一度停止されてしまうと、未収穫領域の情報の引き継ぎができない場合がある。情報が引き継がれない場合は、作業を再開する際に、未収穫領域の情報を作業者が入力する必要があり、面倒であり、作業効率が低下する問題がある。情報を確実に引き継ぐには、全体が未収穫の状態から作業を開始して、作業車両の電源を停止せずに、その圃場について作業を最後まで完了する必要があり、圃場が広すぎる場合は対応できないといった制約や、作業開始時刻を早朝にしないと間に合わない等の制約が発生して、全体の作業効率が低下する場合がある。
本発明は、圃場の未作業領域を自動的に確認して作業を行えるようにすることを技術的課題とする。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、後部に作業機(13)を有する車体(2)と、前記車体(2)の現在位置を計測する現在位置計測手段(41)と、作業が行われる圃場(300)内の作物を検出する作物検出手段(31~33)の検出結果に基づいて、圃場(300)内の未作業領域(301)を取得する未作業領域取得手段(140)と、前記車体(2)の現在位置と、前記車体(2)の大きさと、前記未作業領域(301)とに基づいて、前記未作業領域(301)の作業を行う作業経路(321)を生成する経路生成手段(180)と、を備えたことを特徴とする作業車両である。
請求項2に記載の発明は、前記未作業領域(301)の角部の位置(311~314)と、前記車体(2)の現在位置と、予め定められた前記車体(2)の旋回方向と、に基づいて、前記現在位置から最も近い角部の位置を、前記作業経路(321)の作業開始位置(322)として前記作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項3に記載の発明は、前記作業開始位置(322)まで後進して移動可能な場合には、前記現在位置から前記車体(2)が前進して到達可能な最も近い角部(312)と、前記現在位置から前記車体(2)が後進して到達可能な最も近い角部(311)と、の中で、移動距離(L1,L2)が短い角部を前記作業開始位置(322)として前記作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
請求項4に記載の発明は、前記現在位置から最も近い直近角部(312)の位置と、次に近い次点角部(313)の位置と、前記未作業領域(301)の長手方向と、前記次点角部(313)へ向けて前記車体(2)が旋回する際に通過する旋回幅(L3)と、前記車体(2)の旋回半径(β)とに基づいて、前記直近角部(312)へ進入する際の方向が前記未作業領域(301)の短手方向である場合に、前記旋回幅(L3)が前記旋回半径(β)に達しない場合には前記直近角部(312)を前記作業開始位置(322)として作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)、を備えたことを特徴とする請求項3に記載の作業車両である。
請求項5に記載の発明は、作物を収穫する収穫装置で構成された前記作業機(13)と、収穫された作物が収容される容器(17)とを有する前記車体(2)と、前記車体(2)の走行距離に対する前記作業機(13)での収量(B0)と、前記容器(17)の容量(V0)と、に基づいて、前記容器(17)が収穫された作物で満杯になるまでに前記車体(2)が走行可能な距離である作業可能距離(L0)を算出する作業可能距離算出手段(160)と、前記旋回幅(L3)が前記旋回半径(β)に達する場合には、作業可能距離(L0)と作業経路(321)の長さとに基づく前記直近角部(312)と前記次点角部(313)との間の中割位置(315)を、前記作業開始位置(322)として前記作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の作業車両である。
請求項6に記載の発明は、作物を収穫する収穫装置で構成された前記作業機(13)と、収穫された作物が収容される容器(17)とを有する前記車体(2)と、前記車体(2)の走行距離に対する前記作業機(13)での収量(B0)と、前記容器(17)の容量(V0)と、前記未作業領域(301)の広さと、に基づいて、前記容器(17)が満杯になる回数(N0)を算出する満杯回数算出手段(190)と、前記圃場(300)の外部に配置されて前記容器(17)の作物が移される第2の容器(21)に対して、前記車体(2)が作業終了位置(323)から前記第2の容器(21)の位置まで移動する時間(t1)と、前記第2の容器(21)に対して前記容器(17)から作物を移す時間(t2)と、前記第2の容器(21)の位置から作業開始位置(322)まで移動する時間(t3)と、前記満杯になる回数(N0)と、作物を収穫する時間(t4)と、に基づいて、圃場(300)の収穫作業にかかる総時間(t0)を推定する総時間推定手段(200)と、推定された前記総時間(t0)が表示される表示部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項7に記載の発明は、藁を束ねて排出するドロッパ機能を有する前記車体(2)と、作業者の入力に応じて定められた藁束の量(D1)に応じて、藁束を排出しながら収穫作業を行う範囲(D2)を算出して、藁束の排出を終了する排出終了位置(324)を算出する排出終了位置算出手段(210)と、前記車体(2)が前記排出終了位置(324)に到達した場合に、前記ドロッパ機能の作動を終了するドロッパ制御手段(220)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、圃場(300)内の作物を検出する作物検出手段(31~33)の検出結果に基づいて未作業領域(301)を取得して、作業経路(321)を生成することで、圃場(300)の未作業領域(301)を自動的に確認して作業を行うことができ、従来技術に比べて、作業効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、車体(2)の現在位置から最も近い角部の位置を、作業経路(321)の作業開始位置(322)とすることで、短時間で作業開始位置(322)に移動して作業を開始できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、作業開始位置(322)まで後進して移動可能な場合に移動距離(L1,L2)が短い角部を前記作業開始位置(322)とすることで、後進した方が近い作業開始位置から作業を開始することもできる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、直近角部(312)へ進入する際の方向が短手方向である場合に、旋回幅(L3)が旋回半径(β)に達しない場合には直近角部(312)を作業開始位置(322)とすることで、旋回が難しい状況で強引に旋回を行わなくてもすむ。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、旋回幅(L3)が旋回半径(β)に達する場合に中割位置(315)を作業開始位置(322)とすることで、容器(17)が収穫された作物で満杯になる領域を効率的に作業できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、圃場(300)の収穫作業にかかる総時間(t0)を表示部に表示することで、作業者が総時間(t0)を認識して、予定を立てることができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、藁束の量(D1)に応じて算出された排出終了位置(324)に基づいてドロッパ機能の作動を終了することで、藁束の量を自動的に確保できる。
図1は本発明の実施の形態の作業車両の一例としてのコンバインの側面図である。 図2は図1の作業車両の正面図である。 図3は図1の作業車両の平面図である。 図4は図1の作業車両の背面図である。 図5は実施の形態の制御部の機能ブロック図である。 図6は実施の形態の作業経路の一例の説明図であり、図6(A)は前進方向の直近角部への進入方向が長手方向の場合の説明図、図6(B)は前進方向の直近角部への進入方向が短手方向の場合の説明図である。 図7は実施の形態のコンバインの収穫作業のフローチャートである。 図8は実施の形態の作業経路生成処理のフローチャートであり、図7のST1のサブルーチンである。 図9は実施の形態の作業経路生成処理のフローチャートであり、図8の続きの図である。
この発明の実施の形態を、以下に説明する。
図1は本発明の実施の形態の作業車両の一例としてのコンバインの側面図である。
図2は図1の作業車両の正面図である。
図3は図1の作業車両の平面図である。
図4は図1の作業車両の背面図である。
図1~図4において、本発明の実施の形態の作業車両の一例としてのコンバイン1は、車体2を有する。車体2の下部には、左右一対の走行装置11を有する。実施の形態の走行装置11は、一例として、無限軌道のいわゆるクローラーにより構成されている。車体2の右前方には、作業者が搭乗可能な搭乗部12が設置されている。車体2の前部には、圃場の作物を収穫する収穫装置13(作業機の一例)が配置されている。収穫装置13の後方には、収穫された穀粒を搬送する搬送装置14が配置されている。搬送装置14の後方には、搬送装置14で搬送された穀粒を脱穀する脱穀装置16が配置されている。脱穀装置16の右方には、脱穀装置16で処理された穀粒が収容されるグレンタンク17(容器の一例)が配置されている。グレンタンク17の後部には、グレンタンク17から圃場外のトラックのコンテナ(第2の容器の一例)21に穀粒を排出する排出装置18が接続されている。
車体2の後部には、藁を排出する藁排出装置19が配置されている。実施の形態の藁排出装置19は、藁を一時的に貯留することで、藁を束状にして排出が可能な装置、いわゆる、ドロッパで構成されている。すなわち、ドロッパ機能が作動中は、藁を束状にして排出可能であると共に、ドロッパ機能が停止中は、藁が束状にならずに収穫後の藁がそのまま排出される。
実施の形態のコンバイン1では、車体2の前部と左右両側に、作物検出手段の一例としての障害物センサ31,32,33が設置されている。障害物センサ31~33は、車体2の前方や左右両側の作物や障害物を検出可能である。なお、作物検出手段の一例として障害物センサを例示したが、これに限定されず、カメラ等の撮像装置を使用することも可能である。
また、実施の形態のコンバイン1には、現在位置計測手段の一例としての受信機41が搭乗部12の上面に設置されている。受信機41は、GNSS用の人工衛星42からの信号を受信して、コンバイン1の現在位置を計測可能である。したがって、実施の形態のコンバイン1は、GNSSを使用して自律走行(自動走行、無人走行)も可能であるし、搭乗部12に作業者が搭乗して操作に応じて走行する(手動走行、有人走行)も可能である。なお、自律走行時に、コンバイン1との間で無線通信が可能な端末51を操作する作業者は、コンバイン1の外部(圃場外または圃場内)にいることも可能であるし、端末51を携帯したまま搭乗部12に搭乗することも可能である。
(作業車両の制御部の説明)
図5は実施の形態の制御部の機能ブロック図である。
実施の形態のコンバイン1は、各機能を制御する制御部100を有する。制御部100は、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部100は、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部100は、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部100は、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施の形態の制御部100は、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部100は、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
制御部100には、搭乗部12に設置された図示しない入力ボタン(入力部の一例)や、障害物センサ31~33、GNSS用の受信機41、その他の図示しない各種センサ等の信号入力要素からの信号が入力される。また、制御部100には、端末51との間で信号の送受信が可能である。
制御部100は、被制御要素の一例としての走行装置11や収穫装置13、搬送装置14、脱穀装置16、排出装置18等に制御信号を送信して、コンバイン1の走行や、収穫作業の実行/停止を制御可能である。
また、制御部100は、搭乗部12に設置された図示しないモニタ(表示部の一例)に制御信号を出力して、作業情報や作業状況を表示可能である。
図6は実施の形態の作業経路の一例の説明図であり、図6(A)は前進方向の直近角部への進入方向が長手方向の場合の説明図、図6(B)は前進方向の直近角部への進入方向が短手方向の場合の説明図である。
実施の形態の制御部100は、以下の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
車体情報記憶手段110は、車体2に関する情報を記憶する。実施の形態では、車体2に関する情報の一例として、収穫装置13で収穫可能な幅である収穫幅W1や、車体2の旋回半径β、走行距離に対する収穫装置13での収穫量である単位収量B0、グレンタンク17の容量であるタンク容量V0、走行距離に対するドロッパ(19)での藁束の排出量である単位藁束量D0、等を記憶している。なお、これらの情報は、コンバイン1の機種によって予め既知であるが、オプション装置の追加等に応じて搭乗部12の入力ボタン、入力スイッチで変更、更新可能な構成とすることも可能である。
設定情報記憶手段120は、コンバイン1に関する設定情報を記憶する。実施の形態では、設定情報の一例として、作業開始位置に移動する際に後進を禁止しているか否かの設定情報や、ドロッパを使用するか否かの設定情報、ドロッパを使用する場合の藁束の必要量の設定情報、作業時に中割を行うか否かの設定情報、作業を行う際の旋回方向(右旋回または左旋回)の設定情報、前進側の角部と後進側の角部を選択する際に使用する後進係数αの設定情報、中割位置を設定する際に使用する非作業距離γの設定情報、コンテナ21の位置の設定情報、等を記憶している。
なお、中割は、未収穫領域の角部から作業を行わずに、角部と角部の間の位置(中割位置)から作業を開始して、中割位置で未収穫領域を割るように作業を行うことを指す。また、各設定情報は、端末51や、搭乗部12の入力ボタン、入力スイッチへの入力に応じて設定、変更が可能である。さらに、各設定情報は、圃場300毎に圃場300の状況に応じた値が設定されることが好ましい。したがって、圃場300が変わった場合は、設定情報もリセットされて、新たな圃場300に対応する設定情報を読み出したり、サーバ等から取得したりすることが好ましい。
現在位置取得手段130は、受信機41での受信データに基づいて、コンバイン1の現在位置を取得する。
未収穫領域取得手段(未作業領域取得手段の一例)140は、障害物センサ31~33の検知結果に基づいて、圃場300内の未収穫領域(未作業領域の一例)301を取得する。未収穫領域301を取得する場合、一例として、障害物センサ31~33を有するコンバイン1で未収穫領域301を1周走行して、コンバイン1の位置情報と障害物センサ31~33が検知した障害物までの距離とに基づいて、未収穫領域301の範囲を自動的に取得することが可能である。他の例としては、コンバイン1に搭載されたカメラや、端末51との間で情報の送受信が可能なドローンに搭載されたカメラで未収穫領域301を撮影して、画像解析を行って未収穫領域301を取得することも可能である。
角部位置取得手段150は、未収穫領域301の角部311,312,313,314の位置情報を取得する。実施の形態の角部位置取得手段150は、まず、各角部311~314の位置情報とコンバイン1の現在位置から、各角部311~314までの距離を計算する。この時、コンバイン1の現在位置と旋回方向の設定(図6は左旋回設定の場合の一例)から、後進方向の直近角部311までの距離L1や、前進方向の直近角部312までの距離L2、前進方向の次点角部313までの距離L2+L4、前進方向の次次点角部314までの距離L2+L4+L2+L1を計算する。なお、実施の形態では、角部311~314までの距離は、未収穫領域301の外周に沿った距離を使用している。したがって、各角部311~314までの距離と、旋回方向から、後進方向で最も距離が近い角部を後進方向の直近角部311、前進方向で最も距離が近い角部を前進方向の直近角部312、前進方向で次に距離が近い角部を前進方向の次点角部313として取得する。
さらに、実施の形態の角部位置取得手段150は、各角部311~314を取得する際に、未収穫領域301の長手方向の距離L1+L2を取得する。すなわち、図6に示すように、L1+L2とL4の内、距離の長い方を、未収穫領域301長手方向の距離として取得する。
また、実施の形態の角部位置取得手段150は、未収穫領域301の縁と圃場300の外周302との間の間隔である外周幅(旋回幅の一例)L3も計算し、取得する。なお、圃場300の外周302の位置情報は、GNSS等で予め計測され、記憶されているが、コンバイン1で圃場300の外周302に沿って周回して、外周302の位置情報を取得することも可能である。
収穫可能距離算出手段(作業可能距離算出手段の一例)160は、1回の収穫作業で走行可能な距離である収穫可能距離(作業可能距離の一例)L0を算出する。実施の形態では、収穫可能距離L0は、タンク容量V0を単位収量B0で割ることで算出可能である。すなわち、L0=V0/B0である。よって、収穫可能距離L0は、グレンタンク17が収穫された作物(穀粒)で満杯になるまでに車体2が走行可能な距離に相当する。実施の形態の収穫可能距離算出手段160では、計算された収穫可能距離L0と収穫幅W1から、1回の収穫作業で収穫可能な面積である作業可能面積A0(=L0×W1)も算出する。
作業開始位置設定手段170は、収穫作業を開始する位置である作業開始位置を設定する。実施の形態では、未収穫領域301の角部311~314の位置と、車体2の現在位置と、車体2の旋回方向の設定と、に基づいて、現在位置から最も近い角部312の位置を、作業経路321の作業開始位置322に設定する。
設定情報において、作業開始位置まで後進が禁止されていない場合(後進して移動可能な場合)には、現在位置から車体2が前進して到達可能な最も近い角部312と、現在位置から車体2が後進して到達可能な最も近い角部311と、の中で、移動距離L1,L2が短い角部311を作業開始位置322に設定する。ここで、実施の形態では、後進時は、切り返し(スイッチバック)が必要であることを考慮して、後進時の移動距離L1に対して、補正係数α(>1)を乗算した補正値α×L1を使用して、前進時の移動距離L2と比較する。そして、L2≦α×L1の場合は、前進方向の直近角部312(または前進方向の次点角部313)が作業開始位置322に設定され、L2>α×L1の場合は、後進方向の直近角部311が作業開始位置322に設定される。なお、実施の形態では、α>1に設定されているが、コンバイン1の機種や圃場の状況等に応じてα=1としたり、α<1とすることも可能である。
後進が禁止されている場合は、後進時の直近角部311は、移動距離が未収穫領域301のほぼ1周分となるため、作業開始位置322に設定されない。
実施の形態の作業開始位置設定手段170では、後進が禁止されている場合またはL2≦α×L1の場合であって、図6(A)に示すように前進方向の直近角部312への進入方向が長手方向に沿っている場合には、前進方向の直近角部312が作業開始位置322に設定される。
また、後進が禁止されている場合またはL2≦α×L1の場合であって、図6(B)に示すように前進方向の直近角部312への進入方向が短手方向に沿っている場合には、外周幅L3と旋回半径βに基づいて作業開始位置322が設定される。実施の形態では、外周幅L3が旋回半径βに達しない場合(L3≦β)は、直近角部312が作業開始位置322に設定される。外周幅L3が旋回半径βに達しない場合は、次点角部313に向けて旋回する際に、1回の旋回では曲がりきれず、複数回の切り返しが必要になり、旋回が円滑でなくなる。従って、実施の形態では、前進方向の直近角部312から短手方向に作業を実行するように作業開始位置322が設定される。なお、短手方向の作業(いわゆる横刈り)は、長手方向の作業(いわゆる縦刈り)に比べて、旋回回数が増加しやすいため、横刈りよりも縦刈りを実行することが好ましいが、実施の形態では、旋回が円滑でない場合には、強引に縦刈りを実行するのではなく横刈りが設定される。
なお、実施の形態において、外周幅L3の判別を行う閾値として旋回半径βを使用する場合を例示したが、これに限定されない。閾値(β)の値は、旋回時の余裕や、圃場の状況(旋回しにくい土質、旋回しやすい土質等)に応じて、作業者が設定変更可能な構成とすることも可能である。閾値の値が小さくなるほど旋回が急旋回になりやすく、閾値の値が大きくなるほど旋回が緩やかになりやすい。よって、閾値の値を小さくしすぎると安全に旋回できなくなるため、一例として、コンバイン1の全長の2倍以上の値を閾値の下限値とすることが望ましい。
外周幅L3が旋回半径βに達する場合(L3>β)には、中割設定や非作業距離γに基づいて、作業開始位置322が設定される。実施の形態では、中割が禁止されている場合には、次点角部313が作業開始位置322に設定される。中割が許可されている場合には、中割位置315を計算する。中割位置315は、長手方向の長さL1+L2と作業可能面積A0とに基づいて計算される。実施の形態では、前進方向の直近角部312からL5=A0/(L1+L2)の位置が中割位置315に設定される。したがって、中割位置315は、収穫可能距離L0が作業経路321の長さ(総延長)以下となる位置に相当する。そして、前進方向の直近角部312から中割位置315までの距離L5が非作業距離γに達しない(L5<γ)場合は、次点角部313が作業開始位置322に設定され、距離L5が非作業距離γに達する(L5≧γ)場合は、中割位置315が作業開始位置322に設定される。中割位置315が、前進方向の直近角部312に近すぎる場合は、中割位置315に旋回して進入する際に切り返しが必要になるため、距離L5が非作業距離γに達しない場合は、中割位置315が作業開始位置322に設定されない。
なお、非作業距離γは、一例として、車体2の大きさに応じて予め定められた値(例えば、40m)とすることが可能であり、作業者が好みや作業性、圃場の状況に応じて、設定変更可能とすることが可能である。設定変更する場合は、車体2の最小旋回半径等に応じて、下限値(例えば、20m)以上の値が設定できるようにすることが好ましい。
また、実施の形態では、中割位置315は、収穫可能距離L0、すなわち、グレンタンク17が満杯になるまでに収穫しきれる範囲に応じて、設定する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、作業者が、収穫したい量(グレンタンク17の容量V0以下)を入力して、入力値に応じて中割位置315を設定する構成とすることも可能である。他にも、前進方向の直近角部312と次点角部313の中間の位置を中割位置315に強制的に設定する構成とすることも可能である。
さらに、実施の形態では、作業開始位置322を角部311~314や中割位置315の中から自動で設定する場合を例示したが、これに限定されない。角部311~314や中割位置315を、端末51や搭乗部12のモニタに表示して、作業者に作業開始位置322を選択させる構成とすることも可能である。また、自動設定された作業開始位置322を推奨位置として作業者に提示して、作業者に確認を促す構成とすることも可能である。
経路生成手段180は、作業開始位置322と旋回方向とに基づいて、作業経路321が生成される。実施の形態では、図6に示すように、渦巻き状の作業経路321が生成される。実施の形態では、ドロッパで藁束が排出される場合に、車体2の真後ろではなく、右斜め後ろに排出されるため、ジグザグ状の作業経路321では、排出された藁束を車体2が踏む恐れがある。したがって、作業経路321が左旋回の渦巻き状に設定されている。なお、ドロッパで藁束が左斜め後ろに排出される場合は右旋回の渦巻き状とすることが好ましい。また、藁束が真後ろに排出される場合は、ジグザグ状とすることも可能であるし、右旋回または左旋回のいずれの渦巻き状とすることも可能である。なお、経路生成手段180で生成された作業経路321の終端が作業終了位置323となる。
満杯回数算出手段190は、車体2の走行距離に対する収穫装置13での収量(単位収量B0)と、グレンタンク17の容量(タンク容量V0)と、未収穫領域301の広さと、に基づいて、グレンタンク17が満杯になる回数N0を算出する。具体的には、単位収量B0とタンク容量V0から導出される作業可能面積A0で、未収穫領域301の広さA1を割った値が満杯になる回数N0(=A1/A0)として算出される。
総時間推定手段200は、コンテナ21に対して、車体2が作業終了位置323からコンテナ21の位置まで移動する時間t1と、コンテナ21に対してグレンタンク17から作物を移す時間t2と、コンテナ21の位置から作業開始位置322まで移動する時間t3と、満杯になる回数N0と、作物を収穫する時間t4と、に基づいて、圃場300の収穫作業にかかる総時間t0(=(t1+t2+t3+t4)×N0)を推定する。すなわち、未収穫領域301の収穫作業が完了するまでの総時間を概算する(大凡の見積もりを行う)。時間t1,t3は、各位置322,323とコンテナ21との距離を算出した後、車体2の非作業時の走行速度(設定値)から算出可能である。また、時間t2は、タンク容量V0と排出速度(設定値)から算出可能である。時間t4は、収穫可能距離L0と作業時の走行速度(設定値)から算出可能である。
なお、推定された総時間t0は、端末51の表示画面や搭乗部12の表示パネルに表示される。
実施の形態では、総時間t0を推定する構成を例示したが、これに限定されない。総時間t0だけでなく、例えば、残りの未収穫領域301の面積から残りの作業時間を推定したり、残りの予想収穫量を推定して端末51に表示することも可能である。
排出終了位置算出手段210は、作業者の入力に応じて定められた藁束の量に応じて、藁束を排出しながら収穫作業を行う範囲(ドロッパ作動距離)を算出して、作業開始位置322に対して藁束の排出を終了する排出終了位置324を算出する。実施の形態では、藁束の必要量D1と単位藁束量D0とに基づいてドロッパ作動距離D2(=D1/D0)が算出され、作業開始位置322からドロッパ作動距離D2進んだ位置が排出終了位置324に設定される。なお、実施の形態では、排出終了位置324が作業終了位置323を超える場合は、排出終了位置324は作業終了位置323に設定される。
ドロッパ制御手段220は、藁排出装置19のドロッパ機能の作動/停止を制御する。実施の形態では、作業開始位置322からドロッパ機能を作動させ、排出終了位置324に車体2が到達するとドロッパ機能を停止(作動終了)させる。ドロッパ機能は、藁を一時的に貯留して束状にする貯留用の部材をモータで移動させることで、藁を貯留する位置と、所定量貯留された藁束を排出する位置とで移動させて、藁束の排出を行うことが可能である。
なお、実施の形態において、藁束の必要量D1の入力方法は、重量や容積を指定することも可能であるし、圃場における割合(例えば、1~100%の間の数値)としたり、列数(「1列分」とか「5列分」等)とすることも可能である。なお、列数の上限は、収穫装置13の条数と作業経路321の往復回数から自動的に計算可能である。
また、実施の形態では、ドロッパ機能を作動させる位置を作業開始位置としたが、これに限定されない。例えば、藁束の必要量D1として圃場の50%と設定した場合に、作業可能面積A0の中で「コンテナ21に近い側」、「中央側」、「コンテナ21から遠い側」の中から作業者が選択可能として、選択に応じて、ドロッパ機能を作動させる排出開始位置と排出終了位置324とを設定することも可能である。列数で設定する場合も、「コンテナ21に近い側」、「中央側」、「コンテナ21から遠い側」の設定に応じた側に固まる(まとまる、偏る)ように排出開始位置と排出終了位置324を設定することが可能である。したがって、排出開始位置と排出終了位置324は、作業経路321に沿って1組だけでなく、複数組設定することも可能である。
さらに、実施の形態では、排出終了位置324に到達すると、ドロッパ機能は停止されるが、収穫作業自体は継続される。したがって、作業終了位置323までは束状にならずに藁が排出されることとなる(ドロッパ機能でなく、いわゆる、カット機能)。なお、この構成に限定されず、ドロッパ機能が停止されると、収穫作業も一時中断するような構成とすることも可能である。
(流れ図の説明)
次に、実施の形態のコンバイン1の処理を流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
なお、フローチャートで説明する以外のコンバイン1の各種処理(例えば、総時間t0を推定して端末51に表示する処理等)については、並行して処理されており、詳細な説明および図示は省略する。
(コンバイン1の収穫作業の説明)
図7は実施の形態のコンバインの収穫作業のフローチャートである。
図7の処理は、端末51から自動収穫作業の操作入力がされた場合に開始される。
図7のST1において、作業経路321が生成される。なお、ST1の処理の詳細については、図8、図9で後述する。そして、ST2に進む。
ST2において、ドロッパ機能の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST3において、排出終了位置324を計算する。そして、ST4に進む。
ST4において、車体2を作業開始位置322に向けて移動(自律走行)開始する。そして、ST5に進む。
ST5において、作業開始位置322に車体2が到達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、作業機である収穫装置13を作動させながら作業経路321の走行を開始する。そして、ST7に進む。
ST7において、ドロッパ機能の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST11に進む。
ST8において、ドロッパ機能を作動させる。そして、ST9に進む。
ST9において、排出終了位置324に車体2が到達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST9を繰り返す。
ST10において、ドロッパ機能を停止させる。そして、ST11に進む。
ST11において、作業終了位置323に車体2が到達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、収穫装置13を停止させる。そして、ST13に進む。
ST13において、コンテナ21の位置、すなわち、作物を排出する位置に向けて車体2の移動を開始する。そして、ST14に進む。
ST14において、車体2がコンテナ21の位置に到達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST14を繰り返す。
ST15において、排出装置18の先端をコンテナ21に伸ばして、排出装置18を作動させて、グレンタンク17からコンテナ21に作物を排出する排出作業を実行する。そして、ST16に進む。
ST16において、圃場300に未収穫領域301があるか(残っているか)否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合は収穫作業を終了する。
(作業経路生成処理の説明)
図8は実施の形態の作業経路生成処理のフローチャートであり、図7のST1のサブルーチンである。
図9は実施の形態の作業経路生成処理のフローチャートであり、図8の続きの図である。
図8のST31において、次の処理(1)~(4)を実行して、ST32に進む。
(1)車体2の現在位置を取得する。
(2)未収穫領域301の情報を取得する。
(3)各種設定情報を取得する。すなわち、作業開始位置322に向けて後進可能か否かの設定情報や、中割禁止の設定情報、旋回方向の設定情報等を取得する。
(4)旋回半径βや収穫幅W1、単位収量B0、タンク容量V0等の車体2に関する情報を取得する。
ST32において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST33に進む。
(1)現在位置から未収穫領域301の各角部311~314までの距離L1,L2,L4や外周幅L3を計算する。
(2)収穫可能距離L0や作業可能面積A0等を計算する。
ST33において、作業開始位置322に向けて後進禁止の設定がされているか否かを判別する。ノー(N)の場合はST34に進み、イエス(Y)の場合はST36に進む。
ST34において、L2>α×L1であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST35に進み、ノー(N)の場合はST36に進む。
ST35において、後進方向の直近角部311を作業開始位置322に設定する。そして、ST46に進む。
図9のST36において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST37に進む。
(1)前進方向の直近角部312と次点角部313を取得する。
(2)未収穫領域301の長手方向を取得する。
ST37において、前進方向の直近角部312に進入する方向が長手方向に沿っているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST38に進み、ノー(N)の場合はST39に進む。
ST38において、前進方向の直近角部312を作業開始位置322に設定する。なお、この場合は縦刈りとなる。そして、ST46に進む。
ST39において、L3≦βであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST40に進み、ノー(N)の場合はST41に設定する。
ST40において、前進方向の直近角部312を作業開始位置322に設定する。なお、この場合は横刈りとなる。そして、ST46に進む。
ST41において、中割禁止の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST42に進み、ノー(N)の場合はST43に進む。
ST42において、次点角部313を作業開始位置322に設定する。そして、ST46に進む。
ST43において、長手方向の距離L1+L2と作業可能面積A0から中割位置315を計算する。そして、ST44に進む。
ST44において、L5≧γであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST45に進み、ノー(N)の場合はST42に戻る。
ST45において、中割位置315を作業開始位置322に設定する。そして、ST46に進む。
図8のST46において、作業開始位置322と収穫可能距離L0と旋回方向から作業経路321を生成する。そして、図8、図9の作業経路生成処理を終了して、図7の処理に戻る。
前記構成を備えた実施の形態のコンバイン1では、自動収穫が開始されると、未収穫領域301が自動的に取得されて、未収穫領域301に応じた作業経路321が生成される。したがって、未収穫領域301に関する情報を作業者が入力する従来技術に比べて、未収穫領域301を自動的に取得可能であり、作業効率を向上させることが可能である。
なお、実施の形態では、自律走行を行う場合について説明したが、これに限定されず、自動取得された未収穫領域301から作業経路321を生成し、作業経路321に沿って案内(ナビゲーション)されながら作業車が手動運転で収穫作業を行う構成とすることも可能である。
本発明の作業車両は、コンバインに限定されず、人参や大根等を収穫する野菜収穫機や、田植え機、薬剤散布車両、トラクタ等、各種作業用車両にも適用できる。したがって、作業機も収穫装置13に限定されず、田植え機の植付装置や施肥装置、薬剤散布機の薬剤散布装置(ノズル等)、トラクタの耕耘装置等、とすることも可能である。例えば、田植え機の場合は、センサやカメラで、未作業(田植え前)の領域を取得して、作業経路を自動生成する構成とすることも可能である。
1…作業車両、
2…車体、
13…作業機、
17…容器、
21…第2の容器、
31,32,33…作物検出手段、
41…現在位置計測手段、
140…未収穫領域取得手段、
160…収穫可能距離算出手段、
180…経路生成手段、
190…満杯回数算出手段、
200…総時間推定手段、
210…排出終了位置算出手段、
220…ドロッパ制御手段、
300…圃場、
301…未収穫領域、
311~314…角部、
312…直近角部、
313…次点角部、
315…中割位置、
321…作業経路、
322…作業開始位置、
323…作業終了位置、
324…排出終了位置、
B0…車体の走行距離に対する作業機での収量、
D1…藁束の量、
D2…藁束を排出しながら収穫作業を行う範囲、
L0…収穫可能距離、
L3…旋回幅、
N0…容器が満杯になる回数、
t0…圃場の収穫作業にかかる総時間、
t1…作業終了位置から第2の容器の位置まで移動する時間、
t2…第2の容器に対して容器から作物を移す時間、
t3…第2の容器の位置から作業開始位置まで移動する時間、
t4…作物を収穫する時間、
V0…容器の容量、
β…旋回半径。

Claims (7)

  1. 後部に作業機(13)を有する車体(2)と、
    前記車体(2)の現在位置を計測する現在位置計測手段(41)と、
    作業が行われる圃場(300)内の作物を検出する作物検出手段(31~33)の検出結果に基づいて、圃場(300)内の未作業領域(301)を取得する未作業領域取得手段(140)と、
    前記車体(2)の現在位置と、前記車体(2)の大きさと、前記未作業領域(301)とに基づいて、前記未作業領域(301)の作業を行う作業経路(321)を生成する経路生成手段(180)と、
    を備えたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記未作業領域(301)の角部の位置(311~314)と、前記車体(2)の現在位置と、予め定められた前記車体(2)の旋回方向と、に基づいて、前記現在位置から最も近い角部の位置を、前記作業経路(321)の作業開始位置(322)として前記作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記作業開始位置(322)まで後進して移動可能な場合には、前記現在位置から前記車体(2)が前進して到達可能な最も近い角部(312)と、前記現在位置から前記車体(2)が後進して到達可能な最も近い角部(311)と、の中で、移動距離(L1,L2)が短い角部を前記作業開始位置(322)として前記作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記現在位置から最も近い直近角部(312)の位置と、次に近い次点角部(313)の位置と、前記未作業領域(301)の長手方向と、前記次点角部(313)へ向けて前記車体(2)が旋回する際に通過する旋回幅(L3)と、前記車体(2)の旋回半径(β)とに基づいて、前記直近角部(312)へ進入する際の方向が前記未作業領域(301)の短手方向である場合に、前記旋回幅(L3)が前記旋回半径(β)に達しない場合には前記直近角部(312)を前記作業開始位置(322)として作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
  5. 作物を収穫する収穫装置で構成された前記作業機(13)と、収穫された作物が収容される容器(17)とを有する前記車体(2)と、
    前記車体(2)の走行距離に対する前記作業機(13)での収量(B0)と、前記容器(17)の容量(V0)と、に基づいて、前記容器(17)が収穫された作物で満杯になるまでに前記車体(2)が走行可能な距離である作業可能距離(L0)を算出する作業可能距離算出手段(160)と、
    前記旋回幅(L3)が前記旋回半径(β)に達する場合には、作業可能距離(L0)と作業経路(321)の長さとに基づく前記直近角部(312)と前記次点角部(313)との間の中割位置(315)を、前記作業開始位置(322)として前記作業経路(321)を生成する前記経路生成手段(180)と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の作業車両。
  6. 作物を収穫する収穫装置で構成された前記作業機(13)と、収穫された作物が収容される容器(17)とを有する前記車体(2)と、
    前記車体(2)の走行距離に対する前記作業機(13)での収量(B0)と、前記容器(17)の容量(V0)と、前記未作業領域(301)の広さと、に基づいて、前記容器(17)が満杯になる回数(N0)を算出する満杯回数算出手段(190)と、
    前記圃場(300)の外部に配置されて前記容器(17)の作物が移される第2の容器(21)に対して、前記車体(2)が作業終了位置(323)から前記第2の容器(21)の位置まで移動する時間(t1)と、前記第2の容器(21)に対して前記容器(17)から作物を移す時間(t2)と、前記第2の容器(21)の位置から作業開始位置(322)まで移動する時間(t3)と、前記満杯になる回数(N0)と、作物を収穫する時間(t4)と、に基づいて、圃場(300)の収穫作業にかかる総時間(t0)を推定する総時間推定手段(200)と、
    推定された前記総時間(t0)が表示される表示部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  7. 藁を束ねて排出するドロッパ機能を有する前記車体(2)と、
    作業者の入力に応じて定められた藁束の量(D1)に応じて、藁束を排出しながら収穫作業を行う範囲(D2)を算出して、藁束の排出を終了する排出終了位置(324)を算出する排出終了位置算出手段(210)と、
    前記車体(2)が前記排出終了位置(324)に到達した場合に、前記ドロッパ機能の作動を終了するドロッパ制御手段(220)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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