JP2024049935A - インク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛翔性および飛翔安定性に優れるインク組成物を提供する。【解決手段】(A)光重合性化合物、(B)光重合開始剤、(C)セルロース誘導体樹脂を含む、インク組成物であって、(A)光重合性化合物中に含まれる単官能光重合性化合物の割合が70~100質量%の範囲内であることを特徴とする、インク組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、インク組成物に関し、特には、飛翔性および飛翔安定性に優れるインク組成物に関するものである。
近年、インクジェットプリンタ等による印刷技術の向上によって、様々な意匠を有する印刷物が広く普及している。特に、活性エネルギー線等によって硬化する光硬化型インクは、プラスチックや塩ビシート等のインクを吸収しにくい非吸収性あるいは難吸収性メディアに対する加飾において、速乾性があり、滲みの少ない画像を提供できることから、利用の幅が広がってきている。
特開2012-77197号公報(特許文献1)には、光硬化型インク組成物に関する発明が記載され、ここでは、重合開始剤としてアシルフォスフィンオキサイド系化合物を特定量で用いることで、低コストで硬化性に優れるインク組成物を提供することができ、さらに微量の青系顔料を併用することで、インクの黄変を緩和し、印刷後に優れた美観を付与することもできるとしている。
特開2011-177965号公報(特許文献2)では、基材または基材上に記録層として印刷塗膜が形成された印刷物に対してクリア層を形成させる手法に着目し、クリア層形成用インク組成物やそれを用いて形成されたクリア層を有する印刷物の発明が記載されている。特許文献2では、記録層の印刷性の点で基材の表面自由エネルギーの制御が重要であること、クリア層を形成させる点で記録層の表面自由エネルギーの制御が重要であることが記載されるとともに、印刷物の表面を構成するクリア層を形成するためのインク組成物についての接触角を特定の範囲に制御することで、画像上に立体感を持たせたり、模様を形成したりして、印刷物に優れた意匠性を付与できることを示唆しているものと認められる。
特表2013-503931号公報(特許文献3)には、光硬化型インク組成物に関する発明が記載され、ここでは、α-ヒドロキシケトン光開始剤を用いたり、アシルホスフィン光開始剤の量を制限したりすることで、高光沢を有する印刷画像を形成できるとしている。また、特許文献3に記載の光硬化型インク組成物は、単官能性アクリレートを30重量%以上含むものであり、かかるインク組成物から形成される印刷皮膜は、柔軟性があり、基材への良好な接着性を示すことも記載されている。
特開2012-77197号公報 特開2011-177965号公報 特表2013-503931号公報
本発明者は、単官能光重合性化合物の割合が高いインク組成物の開発を進めていたところ、吐出に適切な粘度よりも低くなってしまうことでインクの飛翔性やその安定性(飛翔安定性)に課題があることが分かった。
そこで、本発明の目的は、飛翔性および飛翔安定性に優れるインク組成物を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、単官能光重合性化合物の割合が高く粘度の低いインク組成物にセルロース誘導体樹脂を配合し粘度調整することで、インクの飛翔性やその安定性を向上できることを見出した。
したがって、本発明のインク組成物は、(A)光重合性化合物、(B)光重合開始剤、(C)セルロース誘導体樹脂を含む、インク組成物であって、(A)光重合性化合物中に含まれる単官能光重合性化合物の割合が70~100質量%の範囲内であることを特徴とする、インク組成物である。
本発明のインク組成物の好適例においては、(A)光重合性化合物中に含まれる環状構造を有する単官能光重合性化合物の割合が40~100質量%の範囲内である。
本発明のインク組成物の他の好適例においては、(A)光重合性化合物として多官能アクリルオリゴマーを含有する。
本発明のインク組成物の他の好適例においては、(C)セルロース誘導体がセルロースアセテートアルキレートである。
本発明のインク組成物の他の好適例においては、セルロースアセテートアルキレートが、セルロースアセテートブチレートおよび/またはセルロースアセテートプロピオネートである。
本発明のインク組成物の他の好適例においては、環状構造を有する単官能光重合性化合物として、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートをインク組成物中に10質量%以上含む。
本発明によれば、飛翔性に優れるインク組成物を提供することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の1つの態様は、(A)光重合性化合物、(B)光重合開始剤、(C)セルロース誘導体樹脂を含む、インク組成物である。本発明のインク組成物は、光硬化型のインク組成物であることが好ましい。本明細書において、光硬化型のインクとは、紫外線、可視光線、電子線等の活性エネルギー線の照射により硬化させることができるインク組成物を意味する。
(A)光重合性化合物は、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基(例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基またはアリル基を構成する炭素-炭素二重結合等の光重合性不飽和基)を介して重合反応を起こす化合物である。(A)光重合性化合物は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明のインク組成物中において(A)光重合性化合物の量は80~95質量%であることが好ましい。
(A)光重合性化合物は、単官能光重合性化合物または多官能光重合性化合物に分類される。ここで、単官能光重合性化合物としては、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を1つ有する単官能光重合性モノマー(例えば1つの光重合性不飽和基を有する単官能光重合性モノマー)や活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を1つ有する単官能光重合性オリゴマー(例えば、1つの光重合性不飽和基を有する単官能重合性オリゴマー)等が挙げられる。多官能光重合性化合物としては、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を2つ以上有する多官能光重合性モノマー(例えば2つ以上の光重合性不飽和基を有する多官能光重合性モノマー)や活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を2つ以上有する多官能光重合性オリゴマー(例えば、2つ以上の重合性不飽和基を有する多官能光重合性オリゴマー)等が挙げられる。
本明細書において、オリゴマーとは、同一分子中に同じ繰り返し構造を2個以上有し、25℃において液体状態である分子を示す。ただし、メタクリル酸またはアクリル酸のカルボキシル基に由来するエステル結合は、「オリゴマー」であるか否かの判断基準となる構造に含めない。具体的に、「オリゴマー」であるか否かの判断基準となる結合には、エステル結合やウレタン結合等が挙げられる。
本発明のインク組成物中において、単官能光重合性化合物の量は70~90質量%であることが好ましい。本発明のインク組成物中において、多官能光重合性化合物の量は、例えば30質量%以下であり、好ましくは20質量%以下である。本発明のインク組成物中において、光重合性オリゴマーの量は、収縮応力や硬化速度の観点から、3~20質量%であることが好ましい。また、このように、単官能光重合性化合物を多く配合し、多官能光重合性化合物の量を抑えることで、得られる膜の付着性を向上させることができる。
本発明のインク組成物において、(A)光重合性化合物中に含まれる単官能光重合性化合物の割合は、70~100質量%の範囲内であることが好ましく、80~95質量%の範囲内であることが更に好ましい。
単官能光重合性モノマーの具体例としては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシキプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンモノ(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレンモノ(メタ)アクリレート、ポリオキシブチレンモノ(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、N-アクリロイルモルホリン、N-メタクリロイルモルホリン、γ-ブチロラクトン(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、4-t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、ジメチルアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ヒドロキシエチルメタアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N-n-ブトキシメチルアクリルアミド、N-イソブトキシメチルアクリルアミド、N-メトキシメチルアクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-ビニルカプロラクタム、デシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、t-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル-ジグリコール(メタ)アクリレート、EO(エチレンオキシド)変性2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリル酸安息香酸エステル、N-アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、N-メタクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、1-アクリロイルピロリジン-2-オン、1-メタクリロイルピロリジン-2-オン、1-アクリロイルピペリジン-2-オン、1-メタクリロイルピペリジン-2-オン、N-ビニル-2-ピロリドン、N-ビニルイミダゾール、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、(2-メチル-2-エチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(メタ)アクリレート、環状トリメチロールプロパンフォルマル(メタ)アクリレート、エトキシ-ジエチレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、屋外広告やプラダン等の、人の目に触れる箇所で使用される際には印刷物に臭気を残さないモノマーを用いることが好ましく、トリデシルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド、N-アクリロイルモルホリン、N-メタクリロイルモルホリン、1-アクリロイルピロリジン-2-オン、1-メタクリロイルピロリジン-2-オン、1-アクリロイルピペリジン-2-オン、1-メタクリロイルピペリジン-2-オン、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、環状トリメチロールプロパンフォルマル(メタ)アクリレート、(2-メチル-2-エチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、4-t-ブチルシクロヘキシルアクリレート等が好ましい。
多官能光重合性モノマーのうち、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を2つ有する多官能光重合性モノマー(2官能光重合性モノマー)の具体例としては、1,12-ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、2-メチル-1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7-ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、PO(プロピレンオキシド)変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、屋外広告やプラダン等の、人の目に触れる箇所で使用される際には印刷物に臭気を残さないモノマーを用いることが好ましく、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が好ましい。
活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を3つ以上有する多官能光重合性モノマー(3官能以上の多官能光重合性モノマー)の具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO変性ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、EO変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本明細書において、(メタ)アクリレートの用語は、メタクリレートまたはアクリレートを意味する。例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートは、2-ヒドロキシエチルアクリレートまたは2-ヒドロキシエチルメタクリレートである。また、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート等のように、複数であることを示す接頭語が(メタ)アクリレートに付されている場合、各(メタ)アクリレートは同一でも異なっていてもよい。
光重合性オリゴマーは、好ましくはアクリルオリゴマーである。アクリルオリゴマーとは、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基としてアクリロイル基またはメタクリロイル基を有するオリゴマーである。
光重合性オリゴマーは、好ましくは多官能光重合性オリゴマー、より好ましくは多官能アクリルオリゴマーである。光重合性オリゴマーの官能基数は2以上であることが好ましく、4以上であることがより好ましく、光重合性オリゴマーの分子量は1000~20000であることが好ましい。ここで、光重合性オリゴマーの分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量である。
アクリルオリゴマーの具体例としては、ポリウレタンアクリルオリゴマー[ウレタン結合(-NHCOO-)を複数持つアクリルオリゴマー]、ポリエステルアクリルオリゴマー[エステル結合(-COO-)を複数持つアクリルオリゴマー]、ポリアミノアクリルオリゴマー[アミノ基(-NH)を複数持つアクリルオリゴマー]、ポリエポキシアクリルオリゴマー[エポキシ基を複数持つアクリルオリゴマー]、シリコーンアクリルオリゴマー[シロキサン結合(-SiO-)を複数持つアクリルオリゴマー]、ポリブタジエンアクリルオリゴマー[ブタジエン単位を複数持つアクリルオリゴマー]等が挙げられる。
また、アクリルオリゴマーとして、以下のものが知られている。
ビームセット502H、ビームセット505A-6、ビームセット550B、ビームセット575、ビームセットAQ-17(荒川化学工業社製)、
AH-600、UA-306H、UA-306T、UA-306I、UA-510H、UF-8001G(共栄社化学社製)、
CN910、CN959、CN963、CN964、CN965NS、CN966NS、CN969NS、CN980NS、CN981NS、CN982、CN983NS、CN985、CN991NS、CN996NS、CN2920、CN2921、CN8881NS、CN8883NS、CN9001NS、CN9004、CN9005、CN9009、CN9011、CN9021NS、CN9023、CN9028、CN9030、CN9178NS、CN9290、CN9893NS、CN929、CN989NS、CN968NS、CN9006NS、CN9010NS、CN9025、CN9026、CN9039、CN9062、CN9110NS、CN9029、CN8885NS、CN9013NS、CN973、CN978NS、CN992、CN9167、CN9782、CN9783、CN970、CN971、CN972、CN975NS、CN9165(サートマー社製)、
U-2PPA、U-6LPA、U-10HA、U-10PA、UA-1100H、U-15HA、UA-53H、UA-33H、U-200PA、UA-200PA、UA-160TM、UA-290TM、UA-4200、UA-4400、UA-122P(新中村化学工業社製)、
ニューフロンティアR-1235、R-1220、RST-201、RST-402、R-1301、R-1304、R-1214、R-1302XT、GX-8801A、R-1603、R-1150D(第一工業製薬社製)、
EBECRYL204、EBECRYL205、EBECRYL210、EBECRYL215、EBECRYL220、EBECRYL230、EBECRYL244、EBECRYL245、EBECRYL264、EBECRYL265、EBECRYL270、EBECRYL280/15IB、EBECRYL284、EBECRYL285、EBECRYL294/25HD、EBECRYL1259、EBECRYL1290、KRM8200、EBECRYL4820、EBECRYL4858、EBECRYL5129、EBECRYL8210、EBECRYL8254、EBECRYL8301R、EBECRYL8307、EBECRYL8402、EBECRYL8405、EBECRYL8411、EBECRYL8465、EBECRYL8800、EBECRYL8804、EBECRYL8807、EBECRYL9260、EBECRYL9270、EBECRYL7735、EBECRYL8296、EBECRYL8452、EBECRYL8904、EBECRYL8311、EBECRYL8701、EBECRYL8667(ダイセル・オルネクス社製)、
UV-1700B、UV-6300B、UV-7550B、UV-7600B、UV-7605B、UV-7610B、UV-7630B、UV-7640B、UV-7650B、UV-6630B、UV-7000B、UV-7510B、UV-7461TE、
UV-2000B、UV-2750B、UV-3000B、UV-3200B、UV-3300B、UV-3310B、UV-3700B、UV6640B(日本合成化学社製)、
アートレジンUN-333、UN-350、UN-1255、UN-2600、UN-2700、UN-5590、UN-6060PTM、UN-6200、UN-6202、UN-6300、UN-6301、UN-7600、UN-7700、UN-9000PEP、UN-9200A、UN-3320HA、UN-3320HC、UN-904、UN-906S(根上工業社製)、
アロニックスM-6100、M-6250、M-6500、M-7100、M-7300K、M-8030、M-8060、M-8100、M-8530、M-8560、M-9050(東亜合成社製)
本発明のインク組成物は、(A)光重合性化合物として、好ましくは環状構造を有する光重合性化合物、より好ましくは環状構造を有する単官能光重合性化合物、さらに好ましくは環状構造を有する単官能光重合性モノマーを含む。本明細書においては、「環状構造を有する光重合性化合物」を「環状構造含有光重合性化合物」とも称する。
(A)光重合性化合物中に含まれる環状構造を有する光重合性化合物の割合は、40~100質量%の範囲内であることが好ましく、70~100質量%の範囲内であることがより好ましい。
環状構造を有する単官能光重合性化合物は、ヘテロ原子を含む環状構造を有する単官能光重合性化合物とヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物に分類することができる。ここで、(A)光重合性化合物は、ヘテロ原子を含む環状構造を有する単官能光重合性化合物(好ましくはモノマー)とヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物(好ましくはモノマー)の両方を含むことが好ましい。ヘテロ原子とは、炭素、水素以外の原子を指す。
ヘテロ原子を含む環状構造(ヘテロ環構造)を有する単官能光重合性化合物は、得られる膜の耐ブロッキング性および延伸性の観点から、好ましい。本発明のインク組成物中において、ヘテロ原子を含む環状構造を有する単官能光重合性化合物の量は30~100質量%の範囲内であることが好ましく、40~90質量%の範囲内であることがより好ましく、40~80質量%の範囲内であることが更に好ましい。
ヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物は、得られる膜の付着性と耐ブロッキング性のバランスの観点から、好ましい。本発明のインク組成物中において、ヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物の量は5~60質量%の範囲内であることが好ましく、10~40質量%の範囲内であることがより好ましく、10~30質量%の範囲内であることが更に好ましい。
本発明のインク組成物中において、ヘテロ原子を含む環状構造を有する単官能光重合性化合物とヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物の合計量は、インク中の単官能光重合性化合物量の70~100質量%の範囲内であることが好ましい。
ヘテロ原子を含む環状構造を有する単官能光重合性化合物としては、例えば、N-アクリロイルモルホリン、N-メタクリロイルモルホリン、N-ビニルカプロラクタム、γ-ブチロラクトン(メタ)アクリレート、N-ビニル-2-ピロリドン、環状トリメチロールプロパンフォルマル(メタ)アクリレート、N-アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、N-メタクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、1-アクリロイルピロリジン-2-オン、1-メタクリロイルピロリジン-2-オン、1-アクリロイルピペリジン-2-オン、1-メタクリロイルピペリジン-2-オン、N-ビニルイミダゾール、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2-メチル-2-エチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明のインク組成物は、環状構造を有する単官能光重合性化合物として、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートを含むことが好ましく、その際のテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートの含有量は当該インク組成物中10質量%以上であることが好ましい。
ヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物としては、例えば、4-t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、t-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリル酸安息香酸エステル等が挙げられる。ヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物は、沸点が180℃以上であることが好ましい。特に、4-t-ブチルシクロヘキシルアクリレートが好ましい。
本発明のインク組成物において、(A)光重合性化合物は、臭気を抑える観点から、ヘテロ原子を含まない環状構造を有する単官能光重合性化合物として、イソボルニル(メタ)アクリレート、特にはイソボルニルアクリレートを含まないことが好ましい。
本発明のインク組成物において、(A)光重合性化合物は、環状構造を有する多官能光重合性化合物を含んでもよい。環状構造を有する多官能光重合性化合物としては、例えば、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレート等が挙げられる。
本発明のインク組成物は、(A)光重合性化合物として、好ましくは多官能光重合性オリゴマー、より好ましくは多官能アクリルオリゴマー、さらに好ましくはポリウレタンアクリルオリゴマーおよびポリエステルアクリルオリゴマーよりなる群から選択される少なくとも一種の多官能光重合性オリゴマーを含む。多官能性光重合性オリゴマーを含むインク組成物の硬化物は耐溶剤性に優れる。
(A)光重合性化合物中に含まれる多官能光重合性オリゴマーの割合は、好ましくは3~20質量%、より好ましくは3~10質量%の範囲内である。
(B)光重合開始剤は、活性エネルギー線を照射されることによって、上述した光重合性化合物の重合を開始させる作用を有する。(B)光重合開始剤の量は、インク組成物中1~25質量%であることが好ましく、3~20質量%であることが更に好ましく、3~15質量%であることが一層好ましい。(B)光重合開始剤の含有量が1質量%未満では、膜が硬化不良となることがあり、25質量%を超えると、低温時に析出物が発生してインクの吐出が不安定になることがある。更に、(B)光重合開始剤の開始反応を促進させるため、光増感剤等の助剤を併用することも可能である。
(B)光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系化合物、アセトフェノン系化合物、チオキサントン系化合物、ホスフィンオキサイド系化合物等が挙げられるが、硬化性の観点から、照射する活性エネルギー線の波長と光重合開始剤の吸収波長ができるだけ重複するものが好ましい。特に、(B)光重合開始剤は、LED硬化及び硬化時の着色の観点から、アシルホスフィンオキシド系開始剤を含むことが好ましい。(B)光重合開始剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)光重合開始剤の具体例としては、
2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、
1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン、
2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、
ベンゾフェノン、
1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン、
2-ヒドロキシ-1-{4-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオニル)-ベンジル]-フェニル}-2-メチル-プロパン-1-オン、
フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、
2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン、
2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン、
2-ジメチルアミノ-2-(4-メチル-ベンジル)-1-(4-モルフォリン-4-イル-フェニル)-ブタン-1-オン、
ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、
ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルフォスフィンオキサイド、
2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド、
1,2-オクタンジオン,1-[4-(フェニルチオ)-2-(O-ベンゾイルオキシム)]、
エタノン,1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-,1-(O-アセチルオキシム)、
2,4-ジエチルチオキサントン、
2-イソプロピルチオキサントン、
2-クロロチオキサントン等が挙げられる。
これらの中でも、インクの硬化性の観点から、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド、及び2,4-ジエチルチオキサントンが好ましく、更にはLED硬化及び硬化時の着色の観点から、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルフォスフィンオキサイド、及び2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイドが好ましく、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイドが特に好ましい。
本発明のインク組成物は、(C)セルロース誘導体樹脂を含む。インク組成物に樹脂としてセルロース誘導体を配合し、インクの粘度調整を行うことで、吐出性に優れるインクを設計することが可能である。上述のとおり、(A)光重合性化合物中に含まれる単官能光重合性化合物の割合を高くすることで、柔軟性に優れる膜を得ることができるものの、粘度が低くインクの飛翔性やその安定性(飛翔安定性)に課題があったが、本発明のインク組成物は、(C)セルロース誘導体樹脂を含むため、飛翔性および飛翔安定性に優れるインク組成物を提供することができる。
(C)セルロース誘導体樹脂は、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を有しない樹脂であることが好ましい。(C)セルロース誘導体樹脂は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明のインク組成物中において、(C)セルロース誘導体樹脂の量は0.5~3質量%であることが好ましい。
(C)セルロース誘導体樹脂の重量平均分子量は、20,000~500,000であることが好ましく、50,000~200,000であることが更に好ましい。本明細書において、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定した値であり、標準物質にはポリスチレンが使用される。
(C)セルロース誘導体樹脂の例としては、セルロースエーテル、セルロースエステル、ニトロセルロース、硫酸セルロース、リン酸セルロース、硝酸酢酸セルロース等が挙げられる。セルロースエーテルとしては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ベンジルセルロース、トリチルセルロース、シアノエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、アミノエチルセルロース、オキシエチルセルロース(ヒドロキシエチルセルロースとも称する)等が挙げられる。また、セルロースエステルとしては、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート等が挙げられる。
また、アクリル変性セルロース誘導体、ポリエステル変性セルロース誘導体、及びポリウレタン変性セルロース誘導体も、(C)セルロース誘導体樹脂の例として挙げられる。アクリル変性セルロース誘導体は、セルロースエーテル、セルロースエステル等のセルロース誘導体に、例えば、(メタ)アクリレート等のアクリル成分をグラフト重合させて得られる化合物である。ポリエステル変性セルロース誘導体は、セルロースエーテル、セルロースエステル等のセルロース誘導体に、例えば、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル成分(即ち、主鎖中に複数のエステル結合を有する成分)を結合させて得られる化合物である。ポリウレタン変性セルロース誘導体は、セルロースエーテル、セルロースエステル等のセルロース誘導体の水酸基に、例えば、イソシアネートプレポリマーを反応させて得られる化合物である。
本発明のインク組成物において、(C)セルロース誘導体樹脂は、セルロースアセテートアルキレートであることが好ましく、炭素数が1~6程度のアシル基で置換されているセルロースアセテートアルキレートであることがより好ましく、セルロースアセテートプロピオネートおよび/またはセルロースアセテートブチレートであることが更に好ましい。
本発明のインク組成物の一実施態様において、(C)セルロース誘導体樹脂は、他の樹脂と併用してもよい。他の樹脂についても、(C)セルロース誘導体樹脂と同様に、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を有しない樹脂であることが好ましい。
(C)セルロース誘導体樹脂と併用し得る樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体(アニオン変性ポリビニルアルコール等)、キサンタンガム、キサンタンガム誘導体(カルボキシメチルキサンタンガム等)、グァーガム、グァーガム誘導体(ヒドロキシプロピルグァーガム、カチオン化グァーガム等)、キトサン、キトサン誘導体(ヒドロキシエチルキトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキトサン、グリセリル化キトサン等)、セルロース、アルギン酸、アルギン酸誘導体(アルギン酸プロピレングリコールエステル等)、デンプン、コーンスターチ、コーンスターチ誘導体(ヒドロキシエチル化コーンスターチ等)等が挙げられる。また、これら樹脂の変性物も含まれる。変性の例として、ヒドロキシアルキルエーテル化変性、カルボン酸変性等が挙げられる。
本発明のインク組成物は、染料や顔料等の着色剤を含有してもよいが、その場合は、耐候性の観点から、顔料を含有することが好ましい。例えば、金属顔料を用いて、メタリックインクとすることも可能である。着色剤の含有量は、例えばインク組成物中0.1~15質量%である。着色剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
着色剤の具体例としては、
C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、13、14、15、16、17、24、32、34、35、36、37、41、42、43、49、53、55、60、61、62、63、65、73、74、75、77、81、83、87、93、94、95、97、98、99、100、101、104、105、106、108、109、110、111、113、114、116、117、119、120、123、124、126、127、128、129、130、133、138、139、150、151、152、153、154、155、165、167、168、169、170、172、173、174、175、176、179、180、181、182、183、184、185、191、193、194、199、205、206、209、212、213、214、215、219、
C.I.Pigment Orange 1、2、3、4、5、13、15、16、17、19、20、21、24、31、34、36、38、40、43、46、48、49、51、60、61、62、64、65、66、67、68、69、71、72、73、74、81、
C.I.Pigment Red 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、21、22、23、31、32、38、41、48、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49、52、52:1、52:2、53:1、54、57:1、58、60:1、63、64:1、68、81:1、83、88、89、95、101、104、105、108、112、114、119、122、123、136、144、146、147、149、150、164、166、168、169、170、171、172、175、176、177、178、179、180、181、182、183、184、185、187、188、190、193、194、200、202、206、207、208、209、210、211、213、214、216、220、220、221、224、226、237、238、239、242、245、247、248、251、253、254、255、256、257、258、260、262、263、264、266、268、269、270、271、272、279、
C.I.Pigment Violet 1、2、3、3:1、3:3、5:1、13、15、16、17、19、23、25、27、29、31、32、36、37、38、42、50、
C.I.Pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、16、17:1、24、24:1、25、26、27、28、29、36、56、60、61、62、63、75、79、80、
C.I.Pigment Green 1、4、7、8、10、15、17、26、36、50、
C.I.Pigment Brown 5、6、23、24、25、32、41、42、
C.I.Pigment Black 1、6、7、9、10、11、20、26、28、31、32、34、
C.I.Pigment White 1、2、4、5、6、7、11、12、18、19、21、22、23、26、27、28、
アルミニウムフレーク、ガラスフレーク、パール顔料及び中空粒子等が挙げられる。
これらの中でも、得られる膜の耐候性と色再現性の観点から、
C.I.Pigment Black 7、
C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:4、C.I.Pigment Blue 28、
C.I.Pigment Red 101、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Red 254、C.I.Pigment Red 282、
C.I.Pigment Violet 19、
C.I.Pigment White 6、
C.I.Pigment Yellow 42、C.I.Pigment Yellow 120、C.I.Pigment Yellow 138、C.I.Pigment Yellow 139、C.I.Pigment Yellow 150、C.I.Pigment Yellow 151、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 213が好ましい。
本発明のインク組成物は、機能性付与を目的に種々の化合物を含有してもよく、例えば、得られる膜の高度を高くするために炭酸カルシウム、硫酸バリウム等を含有してもよく、得られる膜に熱線吸収機能を付与するためにインジウム錫複合酸化物、アンチモン錫複合酸化物等を含有してもよく、得られる膜の屈折率を高くするために微粒子酸化チタン、微粒子酸化ジルコニウム等を含有してもよい。
吐出安定性の観点から、インク組成物中に分散している顔料粒子は、体積平均粒子径が0.05~0.4μmであり且つ体積最大粒子径が0.2~1μmであることが好ましい。体積平均粒子径が0.4μmより大きく且つ体積最大粒子径が1μmよりも大きいと、インク組成物を安定に吐出することが困難となる傾向がある。なお、体積平均粒子径及び体積最大粒子径は、動的光散乱法を用いた測定機器によって測定できる。
本発明のインク組成物は、顔料を分散させるために、必要に応じて顔料分散剤を更に含有してもよい。顔料分散剤の含有量は、例えばインク組成物中0.1~5質量%である。顔料分散剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
顔料分散剤の具体例としては、
ANTI-TERRA-U、ANTI-TERRA-U100、
ANTI-TERRA-204、ANTI-TERRA-205、
DISPERBYK-101、DISPERBYK-102、
DISPERBYK-103、DISPERBYK-106、
DISPERBYK-108、DISPERBYK-109、
DISPERBYK-110、DISPERBYK-111、
DISPERBYK-112、DISPERBYK-116、
DISPERBYK-130、DISPERBYK-140、
DISPERBYK-142、DISPERBYK-145、
DISPERBYK-161、DISPERBYK-162、
DISPERBYK-163、DISPERBYK-164、
DISPERBYK-166、DISPERBYK-167、
DISPERBYK-168、DISPERBYK-170、
DISPERBYK-171、DISPERBYK-174、
DISPERBYK-180、DISPERBYK-182、
DISPERBYK-183、DISPERBYK-184、
DISPERBYK-185、DISPERBYK-2000、
DISPERBYK-2001、DISPERBYK-2008、
DISPERBYK-2009、DISPERBYK-2020、
DISPERBYK-2025、DISPERBYK-2050、
DISPERBYK-2070、DISPERBYK-2096、
DISPERBYK-2150、DISPERBYK-2155、
DISPERBYK-2163、DISPERBYK-2164、
BYK-P104、BYK-P104S、BYK-P105、
BYK-9076、BYK-9077、BYK-220S、BYKJET-9150、BYKJET-9151(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
Solsperse3000、Solsperse5000、
Solsperse9000、Solsperse11200、
Solsperse13240、Solsperse13650、
Solsperse13940、Solsperse16000、
Solsperse17000、Solsperse18000、
Solsperse20000、Solsperse21000、
Solsperse24000SC、Solsperse24000GR、
Solsperse26000、Solsperse27000、
Solsperse28000、Solsperse32000、
Solsperse32500、Solsperse32550、
Solsperse32600、Solsperse33000、
Solsperse34750、Solsperse35100、
Solsperse35200、Solsperse36000、
Solsperse36600、Solsperse37500、
Solsperse38500、Solsperse39000、
Solsperse41000、Solsperse54000、
Solsperse55000、Solsperse56000、
Solsperse71000、Solsperse76500、
SolsperseX300(以上、ルブリゾール社製)、
ディスパロンDA-7301、ディスパロンDA-325、ディスパロンDA-375、ディスパロンDA-234(以上、楠本化成社製)、
フローレンAF-1000、フローレンDOPA-15B、フローレンDOPA-15BHFS、フローレンDOPA-17HF、フローレンDOPA-22、フローレンDOPA-33、フローレンG-600、フローレンG-700、フローレンG-700AMP、フローレンG-700DMEA、フローレンG-820、フローレンG-900、フローレンGW-1500、フローレンKDG-2400、フローレンNC-500、フローレンWK-13E、(以上、共栄社化学社製)、
TEGO Dispers610、TEGO Dispers610S、
TEGO Dispers630、TEGO Dispers650、
TEGO Dispers652、TEGO Dispers655、
TEGO Dispers662C、TEGO Dispers670、
TEGO Dispers685、TEGO Dispers700、
TEGO Dispers710、TEGO Dispers740W、
LIPOTIN A、LIPOTIN BL、
LIPOTIN DB、LIPOTIN SB(以上、エボニック・デグサ社製)、
PB821、PB822、PN411、PA111(以上、味の素ファインテクノ社製)、
テキサホール963、テキサホール964、テキサホール987、テキサホールP60、テキサホールP61、テキサホールP63、テキサホール3250、テキサホールSF71、テキサホールUV20、テキサホールUV21(以上、コグニス社製)、
BorchiGenSN88、BorchiGen0451(以上、ボーシャス社製)等が挙げられる。
本発明のインク組成物は、濡れ性の向上等の観点から、表面調整剤を更に含有してもよい。本明細書において、表面調整剤とは、分子構造中に親水性部位と疎水性部位を有し、添加することによりインク組成物の表面張力を調整し得る物質のことを意味する。
本発明のインク組成物に使用できる表面調整剤としては、具体的に、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性表面調整剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性表面調整剤、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン性表面調整剤、アクリル系表面調整剤、シリコン系表面調整剤、およびフッ素系表面調整剤などが挙げられる。特に、シリコン系表面調整剤、アクリル系表面調整剤であることが好ましく、ビックケミー社、エボニック社、東レ・ダウコーニング社等の市販品を使用することができる。さらにシリコン系表面調整剤の場合、ポリエーテル変性シリコーンオイルであり、かつHLBが7.6~12であることが好ましい。
表面調整剤の量は、使用目的により適宜選択し得るが、例えばインク組成物中0.01~1質量%であることが好ましい。表面調整剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
表面調整剤の具体例としては、
BYK-300、BYK-302、BYK-306、BYK-307、BYK-310、BYK-313、BYK-315N、BYK-320、BYK-322、BYK-323、BYK-325、BYK-326、BYK-330、BYK-331、BYK-333、BYK-342、BYK-345、BYK-346、BYK-347、BYK-348、BYK-349、BYK-350、BYK-354、BYK-355、BYK-356、BYK-358N、BYK-361N、BYK-370、BYK-375、BYK-377、BYK-378、BYK-381、BYK-392、BYK-394、BYK-399、BYK-3440、BYK-3441、BYK-3455、BYK-3550、BYK-3560、BYK-3565、BYK-3760、BYK-DYNWET 800N、BYK-SILCLEAN 3700、BYK-SILCLEAN 3701、BYK-SILCLEAN 3720、BYK-UV3500、BYK-UV3505、BYK-UV3510、BYK-UV3530、BYK-UV3535、BYK-UV3570、BYK-UV3575、BYK-UV3576(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
TEGO Flow 300、TEGO Flow 370、TEGO Flow 425、TEGO Flow ATF 2、TEGO Flow ZFS 460、TEGO Glide 100、TEGO Glide 110、TEGO Glide 130、TEGO Glide 406、TEGO Glide 410、TEGO Glide 411、TEGO Glide 415、TEGO Glide 432、TEGO Glide 435、TEGO Glide 440、TEGO Glide 450、TEGO Glide 482、TEGO GlideA 115、TEGO GlideB 1484、TEGO GlideZG 400(以上、エボニック ジャパン社製)、
501W ADDITIVE、FZ-2104、FZ-2110、FZ-2123、FZ-2164、FZ-2191、FZ-2203、FZ-2215、FZ-2222、FZ-5609、L-7001、L-7002、L-7604、OFX-0193、OFX-0309 FLUID、OFX-5211 FLUID、SF 8410 FLUID、SH3771、SH 3746 FLUID、SH 8400 FLUID、SH 8700 FLUID、Y-7006(以上、東レ・ダウコーニング社製)、
KF-351A、KF-352A、KF-353、KF-354L、KF-355A、KF-615A、KF-640、KF-642、KF-643、KF-644、KF-945、KF-6004、KF-6011、KF-6012、KF-6015、KF-6017、KF-6020、KF-6204、X-22-2516、X-22-4515(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
これらの中でも、構造およびHLBの観点から、501W ADDITIVE、FZ-2104、FZ-2123、FZ-2215、L-7002、OFX-0309 FLUID、OFX-5211 FLUID、SH 8400 FLUID、KF-351A、KF-353、KF-355A、KF-615A、KF-642、KF-644、KF-6004、KF-6011、KF-6204が好ましい。
本発明のインク組成物は、その他の成分として、酸化防止剤、可塑剤、防錆剤、溶剤、充填剤、消泡剤、荷電制御剤、応力緩和剤、浸透剤、導光材、光輝材、磁性材、蛍光体等の添加剤を必要に応じて使用してもよい。
本発明のインク組成物は、必要に応じて適宜選択される各種成分を混合し、必要に応じて、使用するインクジェットプリントヘッドのノズル径の約1/10以下のポアサイズを持つフィルターを用い、得られた混合物を濾過することによって、調製できる。
本発明のインク組成物は、その40℃における粘度が、5~25mPa・sであることが好ましく、7~15mPa・sであることが更に好ましい。40℃におけるインク粘度が上記特定した範囲内にあれば、良好な吐出安定性が得られる。なお、インク粘度は、コーンプレート型粘度計を用いて測定できる。
本発明のインク組成物は、その25℃における静的表面張力が20~35mN/mであることが好ましく、23~33mN/mであることが更に好ましい。25℃におけるインク表面張力が上記特定した範囲内にあれば、良好な吐出安定性が得られる。インク表面張力は、プレート法により測定できる。
本発明のインク組成物は、クリアインクであることが好ましい。本明細書において、クリアインクは、厚さ30μmの膜を形成した際の波長380~800nmの範囲における光線透過率が80%以上となるクリアインクを指し、該光線透過率は好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、更に好ましくは97%以上である。本明細書において、光線透過率は、JIS K7361-1:1997「プラスチック-透明材料の全光線透過率の試験方法-第1部:シングルビーム法」に準拠して測定される。
本発明のインク組成物は、表面保護のために使用されることが好ましく、表面保護形成用インク組成物として好適である。具体的に、本発明のインク組成物は、加飾層、特には染料や有機顔料を含む加飾層の表面を保護するためのクリアインクであることが好ましい。加飾層は、例えば、塗料、インク(例えば印刷インキ、インクジェットインク)及び粉体トナーの内の少なくとも1種によって形成される加飾層である。
本発明の別の態様は、本発明のインク組成物を用いた印刷方法である。本発明の印刷方法は、加飾層の表面に、上述した本発明のインク組成物で印刷(好ましくはインクジェット印刷)を行うことを特徴とする。本発明のインク組成物の説明において記載した内容については、本発明の印刷方法にも当てはまることである。
本発明の印刷方法の一実施態様において、加飾層は、染料や顔料等の着色剤を含み、色付けされた層であり、これによって加飾が行われている。加飾層は、例えば、塗料、インク(例えば印刷インキ、インクジェットインク)及び粉体トナーの内の少なくとも1種によって形成される加飾層である。
加飾層は、着色剤の他、樹脂、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤、酸化防止剤、可塑剤、防錆剤、充填剤、荷電制御剤、導光材、光輝材、磁性材、蛍光体、ワックス等を必要に応じて含むことができる。
本発明の印刷方法の一実施態様において、加飾層は、基材や基材上に形成される下塗り層などの表面の少なくとも一部に形成されている。
ここで、加飾層が形成される基材としては、特に限定されるものではないが、工業ラインで用いられる基材が好適に挙げられる。基材の形状としては、例えば、フィルム状、シート状、板状等がある。基材の材質としては、例えば、エポキシ樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、特にはポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリプロピレン(PP)等のプラスチック、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属、木材、セメント、コンクリート、石膏、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、ガラス等が挙げられる。基材の具体例としては、塩ビシート、ターポリン、プラダン(プラスチック製ダンボール)、アクリル板、フレキシブルボード、ケイ酸カルシウム板、石膏スラグバーライト板、炭酸カルシウム板、木片セメント板、プレキャストコンクリート板、軽量発泡コンクリート(ALC)板、石膏ボード、タイル、及びガラス板等が挙げられる。
また、加飾層の付着性や発色性を向上させる観点から、基材は表面処理がなされていてもよい。例えば、基材は、その表面に下塗り層を有していてもよい。
本発明の印刷方法において、印刷は、インクジェット印刷方式にて行われることが好適であるものの、これに限定されず、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、スクリーン印刷方式、コーター方式等の各種印刷方法によって行うことも可能である。
インクジェット印刷には、種々のインクジェットプリンタに使用することができる。インクジェットプリンタとしては、例えば、荷電制御方式又はピエゾ方式によりインク組成物を噴出させるインクジェットプリンタが挙げられる。また、大型インクジェットプリンタ、具体例としては工業ラインで生産される物品への印刷を目的としたインクジェットプリンタも好適に使用できる。
本発明の印刷方法の一実施態様においては、本発明のインク組成物を用いた印刷によって、加飾層を覆う層が形成される。この層はクリア層であることが好ましい。本明細書において、クリア層は、厚さ30μmである場合に波長380~800nmの範囲における光線透過率が80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、更に好ましくは97%以上である膜であり、上述したクリアインクから形成することが可能である。
本発明の印刷方法の一実施態様において、基材や基材上に形成される下塗り層などの表面の一部に加飾層が存在しない箇所がある場合には、本発明のインク組成物から形成される層は、基材や基材上に形成される下塗り層などの表面に形成されてもよい。
本発明のインク組成物を用いた印刷により形成される層は、紫外線等の活性エネルギー線の照射により硬化されることになる。活性エネルギー線の光源としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、LEDランプ等を使用できる。また、この層を硬化させるために照射する活性エネルギー線の波長は、光重合開始剤の吸収波長と重複していることが好ましく、活性エネルギー線の主波長が350~400nmであることが好ましい。なお、活性エネルギー線の積算光量は100~2000mJ/cmの範囲にあることが好ましい。
本発明のインク組成物は、インクジェット印刷の吐出条件やその後の硬化条件を適宜選択することで、グロス調、マット調等の表面仕上げ加工を行うことができる。例えば、インク組成物が拡がった後、時間を置いて硬化すればグロス調になり、インク滴がレンズ状のまま硬化すればマット調になる。
本発明の別の態様は、本発明のインク組成物を用いた印刷物である。本発明の印刷物は、加飾層と、加飾層上に位置する層とを備え、ここで、加飾層上に位置する層は、上述した本発明のインク組成物により形成される層であり、クリア層であることが好ましい。本発明のインク組成物および本発明の印刷方法の説明において記載した内容については、本発明の印刷物にも当てはまることである。
本発明の印刷物の一実施態様において、加飾層は、基材や基材上に位置する下塗り層などの表面の少なくとも一部に配置されている。すなわち、本発明の印刷物は、基材と、基材上に位置する加飾層と、加飾層上に位置し、本発明のインク組成物により形成される層とを備える印刷物とすることができ、また、基材と、基材上に位置する下塗り層、下塗り層上に位置する加飾層と、加飾層上に位置し、本発明のインク組成物により形成される層とを備える印刷物とすることもできる。
本発明の印刷物の一実施態様において、本発明のインク組成物により形成される層は、加飾層の少なくとも一部を覆う層であるが、本発明のインク組成物により形成される層は、加飾層の表面全体を覆う層であることが好ましい。
本発明の印刷物の一実施態様において、基材や下塗り層などの表面の一部に加飾層が存在しない箇所がある場合には、本発明のインク組成物より形成される層は、基材や下塗り層などの表面に配置されていてもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<インク調製方法>
表1~5に示す成分を表1~5に示す量(質量部)で含有する混合物を撹拌・溶解させ均一にした後、濾過を行い、実施例1~12及び比較例1~12に示す活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを調製した。
以下に、表に示される成分の詳細を示す。
・IBXA : イソボルニルアクリレート、共栄社化学株式会社製単官能光重合性化合物
・SR217 : 4-tert-ブチルシクロヘキシルアクリレート、アルケマフランス社製単官能光重合性化合物
・POEA : フェノキシエチルアクリレート、共栄社化学株式会社製単官能光重合性化合物
・ACMO : アクリロイルモルホリン、KJケミカルズ株式会社製単官能光重合性化合物
・THFA : テトラヒドロフルフリルアクリレート、共栄社化学株式会社製単官能光重合性化合物
・CTFA : 環状トリメチロールプロパンホルマルアクリレート、大阪有機化学工業株式会社製単官能光重合性化合物
・NVC : N-ビニルカプロラクタム、BASF社製単官能光重合性化合物
・IDA : イソデシルアクリレート、共栄社化学株式会社製単官能光重合性化合物
・DPMA : メトキシジプロピレングリコールアクリレート、共栄社化学株式会社製単官能光重合性化合物
・EB8402 : EBECRYL8402、ダイセルオルネックス社製多官能アクリルオリゴマー
・EB7100 : EBECRYL7100、ダイセルオルネックス社製多官能アクリルオリゴマー
・アロニックスM7100 : アロニックスM-7100、東亜合成社製多官能アクリルオリゴマー
・紫光 1700B : 紫光 UV-1700B、三菱ケミカル株式会社社製多官能アクリルオリゴマー
・CAB551-0.01 : CAB551-0.01、イーストマンケミカルズ社製セルロースアセテートブチレート樹脂
・CAP504-0.2 : CAP504-0.2、イーストマンケミカルズ社製セルロースアセテートプロピオネート樹脂
・エスレックBL-2 : BL-2、積水化学株式会社製ブチラール樹脂
・addbond LTH : TEGO addbond LTH、エボニック社製変性ポリエステル樹脂
・PI718 : SB-PI718 シャンバン有限公司社製光重合開始剤
・TEGO GLIDE 410 : TEGO GLIDE 410 エボニック社製表面調整剤
上記<インク調製方法>で調製された実施例1~12及び比較例1~12に示す活性エネルギー線硬化型インクジェットインクについて、後述の評価方法に従い、付着性、吐出(飛翔安定性および飛翔性)ならびに粘度の評価を行った。結果を表1~5に示す。
<付着性>
ポリカーボネート板にバーコーター#5で活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを塗布し、385nmのLED照射(2000mW/cm,2000mJ/cm)を行い硬化させた後、得られた膜に対してJIS K 5600-5-6に基づき付着評価を実施した。評価基準は以下のとおりである。
[評価基準]
× JIS K 5600-5-6 分類3-5
△ JIS K 5600-5-6 分類2
○ JIS K 5600-5-6 分類1
◎ JIS K 5600-5-6 分類0
<吐出-飛翔安定性>
RICOH社製 GEN5を用いて、40℃で5kHzにて同時に全てのノズルを駆動させ活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの吐出を行い、トライテック社製 Dot viewを用いてその様子を観察した。また、使用した吐出波形はDot viewの初期標準波形を使用した。評価基準は以下のとおりである。吐出の評価結果が△、○または◎であったインクは、飛翔安定性に優れるインクである。
[評価基準]
× 吐出できない、または、1分以内に10%以上よれる
△ 吐出開始1分後のよれが5%以上10%以内
○ 吐出開始1分後のよれが2%以上5%未満
◎ 吐出開始1分後のよれが2%未満
<吐出-飛翔性>
RICOH社製 GEN5を用いて、40℃で20kHzにて1ノズルのみを駆動させ、活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの吐出を行い、トライテック社製 Dot viewを用いてその様子を観察した。また、使用した吐出波形はDot viewの初期標準波形を使用した。評価基準は以下のとおりである。ノズルから1mm時点における吐出の評価結果が△または○であったインクは、飛翔性に優れるインクである。
[評価基準]
× 液滴の液切れが悪く、前滴と次滴が分離していない
△ 液滴のテールがバラバラだが、前滴と次滴は分離している
○ 液滴がノズルから1mm地点で1滴にまとまる
表1~5に示されるとおり、実施例1~12のインクは、飛翔性および飛翔安定性に優れるインク組成物である。
<粘度>
レオメーターを用いて、40℃における活性エネルギー線硬化型インクジェットインクの粘度測定を行った。評価基準は以下のとおりである。
[評価基準]
L 粘度7mPa・s未満
○ 粘度7-12mPa・s
H 粘度12mPa・sを超える
Figure 2024049935000001
Figure 2024049935000002
Figure 2024049935000003
Figure 2024049935000004
Figure 2024049935000005

Claims (6)

  1. (A)光重合性化合物、(B)光重合開始剤、(C)セルロース誘導体樹脂を含む、インク組成物であって、(A)光重合性化合物中に含まれる単官能光重合性化合物の割合が70~100質量%の範囲内であることを特徴とする、インク組成物。
  2. (A)光重合性化合物中に含まれる環状構造を有する単官能光重合性化合物の割合が40~100質量%の範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載のインク組成物。
  3. (A)光重合性化合物として多官能アクリルオリゴマーを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載のインク組成物。
  4. (C)セルロース誘導体がセルロースアセテートアルキレートであることを特徴とする、請求項1または2に記載のインク組成物。
  5. セルロースアセテートアルキレートが、セルロースアセテートブチレートおよび/またはセルロースアセテートプロピオネートであることを特徴とする、請求項4に記載のインク組成物。
  6. 環状構造を有する単官能光重合性化合物として、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートをインク組成物中に10質量%以上含むことを特徴とする請求項1または2に記載のインク組成物。
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