JP2024047696A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンタの終了処理時間が長い場合はリブートに時間がかかり、画像形成装置のダウンタイムが伸びてしまう。【解決手段】 少なくとも、待機状態と、終了状態とを遷移可能な画像形成装置であって、コントローラと、記録シートに画像を形成するプリンタ部と、前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信手段と、プリンタ部の終了処理と、コントローラの終了処理とを実行することにより、待機状態から終了状態に遷移する制御手段と、を有し、前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記プリンタ部の終了処理を実行せず、前記コントローラの終了処理を実行するよう制御する。【選択図】 図5
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、に関する。
画像形成装置は、待機状態で、終了イベントの受信をトリガに、終了状態への状態遷移を実施し、終了状態に遷移することができる。画像形成装置は、用紙印刷の耐久寿命を延ばすために、プリンタやスキャナなどのデバイスを保護しながら、終了する機能を有している。つまり、画像形成装置の終了処理として、プリンタ保護のためのプリンタ終了処理と、コントローラの終了処理とが行われている。特許文献1は、終了処理を開始した時に、サスペンド状態への移行が可能か不可能かを確認して、不可能の場合、終了処理がシャットダウンやリブートの場合はシャットダウン処理を開始する。
プリンタの終了処理には、1時間以上続く場合がある。つまり、画像形成装置は、リブートを開始しても、プリンタの終了処理にかかる時間が長い場合は、リブートに時間がかかってしまう。そのため、例えばシステム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートしても、プリンタの終了処理時間が長い場合はリブートに時間がかかり、画像形成装置のダウンタイムが伸びてしまい利便性が下がってしまうことがある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、プリンタの終了処理に時間を要する画像形成装置においてリブート処理に係る時間を短縮することで画像形成装置の利便性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、少なくとも、待機状態と、終了状態とを遷移可能な画像形成装置であって、コントローラと、記録シートに画像を形成するプリンタ部と、前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信手段と、前記プリンタ部の終了処理と、前記プリンタ部の終了処理と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、前記待機状態から前記終了状態に遷移する制御手段と、を有し、前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記プリンタ部の終了処理を実行せず、前記コントローラの終了処理を実行するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、リブート処理を受信すると、プリンタ装置の終了処理をスキップすることで画像形成装置のダウンタイムを短縮することができ、画像形成装置の利便性を高めることができる。
はじめに、画像形成装置における状態遷移やリブートの処理について説明する。
(終了状態、終了イベント、終了状態への状態遷移)
画像形成装置は、待機状態で、終了イベントの受信をトリガに、終了状態への状態遷移を実施し、終了状態に遷移可能である。
画像形成装置は、待機状態で、終了イベントの受信をトリガに、終了状態への状態遷移を実施し、終了状態に遷移可能である。
つまり、画像形成装置は、ユーザから操作部を操作された時に、画像形成装置が提供する機能を表示する、待機状態を有している。また、画像形成装置は、電源スイッチ操作を検知するためのデバイスのみ通電し、電源スイッチ操作を検知する以外のデバイスの給電を停止した、終了状態を有している。また、画像形成装置は、シャットダウンやリブートなどの終了イベントを受け付ける機能を有している。さらに、画像形成装置は、プリンタやスキャナなどのデバイスを保護するためのデバイス終了処理や、アプリケーションのデータを保護するためのデータ保存処理などの、待機状態から終了状態への状態遷移処理を有している。
(リブートの発行タイミング)
画像形成装置は、終了イベントの一つであるリブートのイベントを受信することで、リブート処理を開始する。リブートの発行タイミングは、プリンタやスキャナなどの画像調整の実行完了時や、プリンタやスキャナなどのデバイスとの通信エラーを解消するために接続をリトライする時がある。また、リブートの発行タイミングは、システムや印刷を制御するファームウェアの更新完了時や、システム設定情報を変更した後の反映時などがある。
画像形成装置は、終了イベントの一つであるリブートのイベントを受信することで、リブート処理を開始する。リブートの発行タイミングは、プリンタやスキャナなどの画像調整の実行完了時や、プリンタやスキャナなどのデバイスとの通信エラーを解消するために接続をリトライする時がある。また、リブートの発行タイミングは、システムや印刷を制御するファームウェアの更新完了時や、システム設定情報を変更した後の反映時などがある。
(プリンタの終了処理と実行時間)
さらに、画像形成装置は、プリンタの終了処理が長時間かかることにより、システム全体の終了処理の実行時間が延びることがある。プリンタは、用紙印刷の最大印刷枚数である耐久寿命を延ばすために、プリンタ終了処理を行う。プリンタ終了処理は、プリンタが長時間高温で部品劣化することを防ぐためのプリンタ冷却のファン回転制御や、定着器にトナーが載らず印刷画像が流れることを防ぐためのオゾンの機外排出のファン回転制御がある。ファン回転によるプリンタ冷却は、1時間かかることもあり、プリンタの終了処理は長時間の動作を伴う。また、プリンタ終了処理は、高速に印刷するために用紙とトナーを定着する定着ドラムを待機状態で圧着しているが、定着ドラムを長時間圧着して硬化することによる印刷時の画像スジの発生を除くための、定着ドラムの離間動作がある。また、プリンタ終了処理は、定着ドラムが乾燥してトナーが載らなくなることを防ぐための、乾燥を防ぐための帯電シャッター閉操作などがある。定着ドラムの離間動作や帯電シャッター閉操作は、ファン回転制御に比べると時間を要さず、短時間での動作である。
さらに、画像形成装置は、プリンタの終了処理が長時間かかることにより、システム全体の終了処理の実行時間が延びることがある。プリンタは、用紙印刷の最大印刷枚数である耐久寿命を延ばすために、プリンタ終了処理を行う。プリンタ終了処理は、プリンタが長時間高温で部品劣化することを防ぐためのプリンタ冷却のファン回転制御や、定着器にトナーが載らず印刷画像が流れることを防ぐためのオゾンの機外排出のファン回転制御がある。ファン回転によるプリンタ冷却は、1時間かかることもあり、プリンタの終了処理は長時間の動作を伴う。また、プリンタ終了処理は、高速に印刷するために用紙とトナーを定着する定着ドラムを待機状態で圧着しているが、定着ドラムを長時間圧着して硬化することによる印刷時の画像スジの発生を除くための、定着ドラムの離間動作がある。また、プリンタ終了処理は、定着ドラムが乾燥してトナーが載らなくなることを防ぐための、乾燥を防ぐための帯電シャッター閉操作などがある。定着ドラムの離間動作や帯電シャッター閉操作は、ファン回転制御に比べると時間を要さず、短時間での動作である。
(システムの電源制御の構成)
また、画像形成装置は、コントローラがシステム全体の電源を制御する場合や、プリンタがシステム全体の電源を制御する場合など、画像形成装置の電源制御部の制御主体を変えることがある。前者の場合、コントローラをリブートすると、プリンタをリブートすることができる。しかし、後者の場合、コントローラをリブートすると、プリンタにリブートをかけることができず、システム全体にリセットがかからず、次の起動時にエラーになることがある。
また、画像形成装置は、コントローラがシステム全体の電源を制御する場合や、プリンタがシステム全体の電源を制御する場合など、画像形成装置の電源制御部の制御主体を変えることがある。前者の場合、コントローラをリブートすると、プリンタをリブートすることができる。しかし、後者の場合、コントローラをリブートすると、プリンタにリブートをかけることができず、システム全体にリセットがかからず、次の起動時にエラーになることがある。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<システムの構成>
図1は、本実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。本例は、プリント機能、スキャナ機能、データ通信機能等を備える複合機を例とする。
図1は、本実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。本例は、プリント機能、スキャナ機能、データ通信機能等を備える複合機を例とする。
図1において、画像形成装置101は、LAN108を介してコンピュータ109よりジョブを受信可能に構成されている。なお、コンピュータの接続数は、1以上であってもよい。スキャナ装置102は、原稿から光学的に画像を読み取りデジタル画像に変換する。プリンタ装置104は、デジタル画像を用紙と呼ぶ紙デバイスなどの記録シートに出力する。プリンタ装置は、プリンタ部とも呼称する。操作部105は、本装置に対する設定をユーザから受け付けたり、処理状態を表示したりするためのタッチパネルやハードキーを備えている。ハードディスク106(HDDとも呼ぶ)は、デジタル画像や制御プログラム等を記憶する。HDD106は、SSDやeMMCなどでも良い、不揮発記憶装置である。FAX装置107は、電話回線等にデジタル画像を送受信する。コントローラ103は、スキャナ装置102、プリンタ装置104、操作部105、ハードディスク106、FAX装置107と接続され、各モジュールに指示を出す事で、画像形成装置101上でジョブを実行する。
画像形成装置101は、LAN108経由でコンピュータ109からデジタル画像の入出力、ジョブの発行や機器の指示等も行なうことが可能である。スキャナ装置102は、原稿束を自動的に逐次入れ替えることが可能な原稿給紙ユニット121、原稿を光学スキャンしデジタル画像に変換する事が可能なスキャナユニット122から成る。また、変換された画像データはコントローラ103に送信される。
プリンタ装置104は、紙束から一枚ずつ逐次給紙可能な給紙ユニット142、給紙した紙に画像データを印刷するためのマーキングユニット141、印刷後の紙を排紙するための排紙ユニット143から成る。フィニッシャ装置150は、画像形成装置101のプリンタ装置104の排紙ユニット143から出力された紙デバイスに対して、排紙、ソート、ステープル、パンチ、裁断、などの加工を施す。
<システムの機能>
以下、画像形成装置101の実行可能なジョブ(機能)の一例を説明する。
以下、画像形成装置101の実行可能なジョブ(機能)の一例を説明する。
〔複写機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、同時にプリンタ装置104を使用して印刷を行なう複写機能を備える。
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、同時にプリンタ装置104を使用して印刷を行なう複写機能を備える。
〔画像送信機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像を、LAN108を介してコンピュータ109に送信する画像送信機能を備える。
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像を、LAN108を介してコンピュータ109に送信する画像送信機能を備える。
〔画像保存機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、必要に応じて画像送信や画像印刷を行なう画像保存機能を備える。
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をハードディスク106に記録し、必要に応じて画像送信や画像印刷を行なう画像保存機能を備える。
〔画像印刷機能〕
画像形成装置101は、コンピュータ109から送信された、例えばページ記述言語を解析し、プリンタ装置104で印刷する画像印刷機能を備える。
画像形成装置101は、コンピュータ109から送信された、例えばページ記述言語を解析し、プリンタ装置104で印刷する画像印刷機能を備える。
<操作部(105)の構成>
図2を用いて、操作部105について説明する。
図2を用いて、操作部105について説明する。
操作部105は、コントローラ103に接続され、画像形成装置101を操作するための、ユーザインタフェースを提供する。ユーザインタフェースは、LCDタッチパネル600、バックライト、節電ボタン、コピーボタン、キャンセルボタン、リセットボタン、テンキー、ユーザモードキー、電源タリーランプ619などで構成される。
LCDタッチパネル600は、点灯や消灯が可能なバックライトを持ち、主なモード設定や状況表示を行う。なお、LCDタッチパネル600のことを、操作パネルとも称する。バックライトの点灯消灯の制御は、表示制御手段としてのコントローラ103が制御している。テンキー601は、0~9までの数値が入力されるために使う。IDキー602は、装置が部門管理されている場合に部門番号と暗証モードを入力されるために使う。
リセットキー603は、設定されたモードをリセットするために使う。ガイドキー604は、各モードについての説明画面を表示するために使う。ユーザモードキー605は、ユーザーモード画面を表示するために使う。割り込みキー606は、割り込みコピーを行うために使う。
スタートキー607は、コピー動作などを開始するために使う。ストップキー608は、実行中のコピージョブを中止させるために使う。
ソフトウェア電源スイッチ609は、押下されることにより、電源制御や節電制御やスリープ制御を行う。節電キー610は、押下されることで、スリープ状態に遷移して、LCDタッチパネル600のバックライトを消灯し、再度押下することで、スリープ状態から復帰して、LCDタッチパネル600のバックライトを点灯する。ソフトウェア電源スイッチ609や節電キー610は、一つのスイッチにして、押下されることで、スリープ状態に遷移や復帰しても良い。
ファンクションキーは、コピー611、送信612、ボックス613、拡張614の機能画面に移行するために使う。ボックス613は、画像をハードディスク106に保存する機能画面を表示する。LCDタッチパネル600は、コピー611の標準画面を表示した状態であり、その他のファンクションキーである、送信612、ボックス613、拡張614が押下されることで、それぞれの機能の標準画面を表示する。
調整キー615は、LCDタッチパネル600の画面コントラストを調整するために使う。カウンタ確認キー616は、それまでに使ったコピー枚数やプリント枚数などの集計を表示するカウント画面を表示する。
ジョブタリーランプ617は、ジョブ実行中や、画像メモリへの画像蓄積中を表す、LED明滅パターンや色表示を示す。エラータリーランプ618は、用紙がジャム状態であることや、ドアオープンなど、画像形成装置101がエラー状態にあることを表す、LED明滅パターンや色表示を示す。電源タリーランプ619は、画像形成装置101の主電源スイッチのON、OFF、状態遷移中などを表す、明滅パターンや色表示を示す。
また、これらのキーは、ハードウェアのキーや、LCDタッチパネル600上に表示されたソフトウェアのキーで実現することができ、ハードウェアの存在は必ずしも必須ではない。
<コントローラ(103)のブロック図>
次に、図3を用いて、コントローラ103と周辺装置のブロック図を説明する。コントローラ103はメインボード200と、サブボード220から構成される。
次に、図3を用いて、コントローラ103と周辺装置のブロック図を説明する。コントローラ103はメインボード200と、サブボード220から構成される。
メインボード200はいわゆる汎用的なCPUシステムである。ボード全体を制御するCPU340、ブートプログラムが含まれるブートロム202、CPUがワークメモリとして使用するメモリ341。外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ204、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ205。また、CPU340は、コントローラ103をリセットするウォッチドッグタイマ230(WDTとも呼ぶ)を制御する。
CPU340は、LAN108を介してコンピュータ109にデータを送受信するために、ネットワークコントローラ211を制御する。CPU340は、現在時刻や復帰時刻を設定するために、RTC212を制御する。さらに、ストレージ装置を制御するディスクコントローラ206、半導体デバイスで構成された比較的小容量なストレージ装置であるSSDやeMMC等のフラッシュディスク207。また、USBを制御することが可能なUSBコントローラ208等から構成される。メインボード200には外部に、USBメモリ209、操作部105、ハードディスク106等が接続される。
サブボード220は比較的小さな汎用CPUシステムと、画像処理ハードウェアから構成される。サブボード220は、ボード全体を制御するCPU221、CPUがワークメモリとして使用するメモリ223、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ224、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ225を有する。さらに、リアルタイムデジタル画像処理を行なう画像処理プロセッサ227とデバイスコントローラ226を有する。コントローラ103の外部に接続される、スキャナ装置102とプリンタ装置104は、デバイスコントローラ226を介して、デジタル画像データの受け渡しを行なう。プリンタ装置104から排紙した紙デバイスは、フィニッシャ装置150で加工する。FAX装置107はCPU221が直接制御を行なう。
なお、本図はブロック図であり簡略化している。例えばCPU340、CPU221等にはチップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータ等のCPU周辺ハードウェアが多数含まれているが、説明の粒度的に不必要であるため簡略化記載しており、このブロック構成が本発明を制限するものではない。
コントローラ103の動作について、紙デバイスによる画像複写を例に説明する。ユーザが操作部105から画像複写を指示すると、CPU340がCPU221を介してスキャナ装置102に画像読み取り命令を送る。スキャナ装置102は紙原稿を光学スキャンしデジタル画像データに変換してデバイスコントローラ226を介して画像処理プロセッサ227に入力する。画像処理プロセッサはCPU221を介してメモリ223にDMA転送を行いデジタル画像データの一時保存を行なう。
CPU340はデジタル画像データがメモリ223に一定量もしくは全て入ったことが確認できると、CPU221を介してプリンタ装置104に画像出力指示を出す。
CPU221は、画像処理プロセッサ227にメモリ223の画像データのアドレスを教える。メモリ223上の画像データは、プリンタ装置104からの同期信号に従って、画像処理プロセッサ227とデバイスコントローラ226を介してプリンタ装置104に送信される。プリンタ装置104は、紙デバイスにデジタル画像データを印刷する。
複数部印刷を行なう場合、CPU340は、メモリ223の画像データをハードディスク106に保存する。2部目以降はスキャナ装置102から画像データをもらわなくても、ハードディスク106やメモリ223から、プリンタ装置104に画像データを送ることが可能である。
<電源構成>
図4は、図1に示した画像形成装置101の電源構成を説明するブロック図である。以下、図4を用いて、画像形成装置101における、電源301、電源制御部303、コントローラ103、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104の構成について、本発明に関わる部分を説明する。
図4は、図1に示した画像形成装置101の電源構成を説明するブロック図である。以下、図4を用いて、画像形成装置101における、電源301、電源制御部303、コントローラ103、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104の構成について、本発明に関わる部分を説明する。
図4において、電源制御部303は、電源301から電源ライン経由で常時電源が供給されている。ただし、微弱な電力消費にとどまるため、電源オフ時にはこの電源制御部303だけに通電され、電力制御が行われる。
画像形成装置101は、電源スイッチ110が押下されると、電源制御部303が検知して、電源スイッチ(P)310を制御して、コントローラ103のCPU340に給電する。同様に、電源制御部303は、電源スイッチ(Q)311を制御して操作部105のCPU305、電源スイッチ(R)312を制御してスキャナ装置102、電源スイッチ(L)4を制御してプリンタ装置104に給電する。
また、コントローラ103のCPU340は、電源制御部303に通知することで、電源スイッチ(Q)311を制御して操作部105のCPU305へ個別に給電することができる。また同時に、電源スイッチ(R)312を制御してスキャナ装置102へ、電源スイッチ(L)313を制御してプリンタ装置104に、電源301から個別に給電することもできる。またこの時、プリンタ装置104のマーキングユニット141や給紙ユニット142や排紙ユニット143を個別に電源制御することなども可能である。
なお図4のようなブロックごとの給電は、たとえば電源スイッチ310を2系統で構成し、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながるリレースイッチのみをオフとし、他方をオンとしたままとすることなどで実現できる。シャットダウン状態では両方の系統のリレースイッチをオフにする。その場合には、電源制御信号は二値ではなく、通電状態に応じた多値制御信号となる。本例では特にそのような記載は省くが、スリープ状態やシャットダウン状態などを含む前述した各電力状態は、このような制御により電源供給が成される。この制御は、電源制御部303が、電源スイッチ(P)310を多値制御して、コントローラ103の各ブロックへ給電しても良い。また、この制御は、コントローラ103のCPU340が、電源制御部303に通知して、電源スイッチ(P)310を多値制御して、コントローラ103の各ブロックへ給電しても、どのような形態でも構わない。
<電源制御部303の再起動(リブート)時の給電>
続いて、画像形成装置101の再起動処理について説明する。
続いて、画像形成装置101の再起動処理について説明する。
画像形成装置101の、コントローラ103のCPU340は、起動後の待機状態で、リブートのイベントを受信する。リブートのイベントは、CPU340上で動くアプリケーションから発行される場合や、コンピュータ109からLAN108経由でCPU340が受信する場合などがある。
次に、CPU340は、アプリケーションの終了処理、メモリ341の情報をHDD106に保存する処理や、ペリフェラルの終了処理、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、フィニッシャ装置150などの終了処理を行う。CPU340は、電源制御部303に通知し、電源オフ状態に遷移する。
電源オフ状態において、電源制御部303は、各々の電源スイッチ(310、311、312、313)をオフし、コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、フィニッシャ装置150などの通電を切断する。電源制御部303は、電源のアナログ信号がなまって落ち切るまでの時間を待機する。各デバイスの電源オフは、電源オフではなくリセットにすることで、信号待ち時間を短縮することも可能である。
次に、電源制御部303は、各々の電源スイッチ(310、311、312、313)をオンし、コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、フィニッシャ装置150などの通電を行う。コントローラ103のCPU340は、起動処理を行い、ペリフェラルの初期化処理を行う。プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、フィニッシャ装置150も、各々の起動処理を行う。なお、本明細書において、ペリフェラルとは、例えばRTC212やWDT230などメインボード200に搭載されているCPU340以外の構成を指す。
<電源制御部303のスリープ移行時の給電>
続いて、コントローラ103のスリープ移行処理について、説明する。ユーザが使用しないアクティブ状態が一定時間続くと、CPU340はオートスリープタイマによりスリープ状態に遷移する。CPU340は、電源制御部303にスリープ状態への移行を通知し、コントローラ103への給電を変更する。
続いて、コントローラ103のスリープ移行処理について、説明する。ユーザが使用しないアクティブ状態が一定時間続くと、CPU340はオートスリープタイマによりスリープ状態に遷移する。CPU340は、電源制御部303にスリープ状態への移行を通知し、コントローラ103への給電を変更する。
なお前述したように、ブロックごとの給電は、たとえば電源スイッチ310をリレースイッチなどの2系統で構成し、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながるリレースイッチのみをオフとし、他方をオンとしたままとすることなどで実現される。
またこの時、CPU340は、電源制御部303に通知し、電源スイッチ(Q)311をオフし、電源301から操作部105への給電を停止することで、スリープ状態に遷移することもできる。
またこの時、CPU340は、操作部105のCPU305にシリアル通信などで通知し、操作部105のCPU305が操作パネルやペリフェラルを節電状態にすることで、スリープ状態に遷移することもできる。
同様に、スキャナ装置102、プリンタ装置104もスリープできるが、本実施例では説明を割愛する。
<電源制御部303のスリープ時の給電>
続いて、画像形成装置101のスリープ状態について、説明する。スリープ状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる状態である。ユーザが操作しない状態で一定時間が経過した時や、操作部105上のタッチパネルや節電キーを押下した時や、設定した時刻に達した時などに、スリープ状態に遷移する。スリープ状態の時は、コントローラ103のメモリ341、割り込みコントローラ、ネットワークコントローラ、RTC、USBコントローラなどに給電する。また、操作部105の節電キー、FAX装置の一部、各種センサ、などにも給電する。ただし、スリープ復帰要因はシステムによって異なるため、スリープ状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
続いて、画像形成装置101のスリープ状態について、説明する。スリープ状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる状態である。ユーザが操作しない状態で一定時間が経過した時や、操作部105上のタッチパネルや節電キーを押下した時や、設定した時刻に達した時などに、スリープ状態に遷移する。スリープ状態の時は、コントローラ103のメモリ341、割り込みコントローラ、ネットワークコントローラ、RTC、USBコントローラなどに給電する。また、操作部105の節電キー、FAX装置の一部、各種センサ、などにも給電する。ただし、スリープ復帰要因はシステムによって異なるため、スリープ状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
<電源制御部303のスリープ復帰時の給電>
スリープ復帰時のソフトウェアの動作について述べる。電源制御部303は、スリープ中に、ネットワーク、タイマやアラームを検知するRTC、着信やオフフックを検知するFAX、ソフトスイッチ、各種センサ、挿抜や通信を検知するUSBなどの1つ以上の割り込みを受け、給電を開始する。さらに具体的には、プリンタ装置の前ドアのカバー開閉、プリンタ装置のマルチ手差し給紙ユニットの印刷用紙挿抜、スキャナ装置の圧板開閉、スキャナ装置のオートドキュメントフィーダの原稿検知。さらに、NFCカードリーダのカード検知、人感センサ検知、FAXハンドセットのオフフック、FAX着信、などのことである。電源制御部303は、CPU340に割り込み原因を通知し、CPU340はその通知を受けてソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわちスリープ復帰処理を行う。
スリープ復帰時のソフトウェアの動作について述べる。電源制御部303は、スリープ中に、ネットワーク、タイマやアラームを検知するRTC、着信やオフフックを検知するFAX、ソフトスイッチ、各種センサ、挿抜や通信を検知するUSBなどの1つ以上の割り込みを受け、給電を開始する。さらに具体的には、プリンタ装置の前ドアのカバー開閉、プリンタ装置のマルチ手差し給紙ユニットの印刷用紙挿抜、スキャナ装置の圧板開閉、スキャナ装置のオートドキュメントフィーダの原稿検知。さらに、NFCカードリーダのカード検知、人感センサ検知、FAXハンドセットのオフフック、FAX着信、などのことである。電源制御部303は、CPU340に割り込み原因を通知し、CPU340はその通知を受けてソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわちスリープ復帰処理を行う。
続いて、コントローラ103のスリープ復帰処理について、説明する。電源制御部303は、スリープ中にスリープ復帰要因の一つである節電キーの押下イベントハンドラを受信すると、電源スイッチ310をオンし、コントローラ340のCPU340をスリープ復帰する。この時、例えば、電源制御部303は、電源スイッチ310を多値制御して、コントローラ103の各ブロックに給電する。さらに、電源制御部303は、CPU340に割り込み信号を発行することで、CPU340をスリープ復帰することもできるが、シーケンスが複雑になるため説明を割愛する。CPU340は電源制御部303に通知し、電源制御部303は電源スイッチ(311、312、313)をオンし、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104に給電する。なお、FAX装置107などのデバイスの給電を図示していないが、不図示の信号として用意することもできる。
また、前述のスリープ復帰要因は節電キー押下だったが、ネットワークのパケットでスリープ復帰し、スリープ中間状態でネットワークのパケットを処理することもできる。電源制御部303は、スリープ中にスリープ復帰要因であるネットワークのパケットを受信すると、電源スイッチ310をオンし、コントローラ340のCPU340をスリープ復帰する。またこの時、受信したネットワークのパケットを解釈して印刷ジョブだった場合、CPU340は電源制御部303に通知し、電源制御部303は電源スイッチ313をオンし、プリンタ装置104に給電する。この場合、操作部105やスキャナ装置102には、給電せずに処理することができる。つまり、操作部105は、ユーザがタッチパネルなどを使わない場合は、給電しなくても構わない。またプリンタ装置104やスキャナ装置102は、印刷ジョブが生成されていない場合や、デバイス情報の取得が不要な場合は、給電しなくても構わない。
<電源制御部303の再度スリープ突入時の給電>
CPU340は、ユーザのコピーや、ネットワーク経由の印刷ジョブが終了すると、再びスリープ状態に遷移する。つまり、CPU340は、スリープ移行を、電源制御部303に通知する。電源制御部303は、電源制御信号により、電源スイッチ(311、312、313)をオフにし、コントローラ103以外の給電を停止する。この時、例えば、電源制御部303は、CPU340を割り込み信号待ち状態にし、電源スイッチ310を多値制御して、コントローラ103の各ブロックをオフすることで、CPU340をスリープ状態にすることもできる。しかし、シーケンスが複雑になるため詳細な説明を割愛する。
CPU340は、ユーザのコピーや、ネットワーク経由の印刷ジョブが終了すると、再びスリープ状態に遷移する。つまり、CPU340は、スリープ移行を、電源制御部303に通知する。電源制御部303は、電源制御信号により、電源スイッチ(311、312、313)をオフにし、コントローラ103以外の給電を停止する。この時、例えば、電源制御部303は、CPU340を割り込み信号待ち状態にし、電源スイッチ310を多値制御して、コントローラ103の各ブロックをオフすることで、CPU340をスリープ状態にすることもできる。しかし、シーケンスが複雑になるため詳細な説明を割愛する。
<実施例1のフローチャート説明>
図5は、実施例1のフローチャートであり、本発明の特徴を最も端的に表すものである。
図5は、実施例1のフローチャートであり、本発明の特徴を最も端的に表すものである。
実施例1の課題は、プリンタ装置104の終了処理時間が長い場合がある点である。
実施例1は、リブートのイベントを受信した時に、コントローラ103の終了処理は行うが、プリンタ装置104が付いていたとしても、プリンタ装置104の終了処理をスキップする点が、従来と異なる。
図5のフローチャートを説明する。
画像形成装置101のCPU340は、実行イベントを受信可能な待機状態から開始する。
CPU340は、システムの終了処理イベントを受信する(S401)。終了処理イベントは、シャットダウン、リブート、高速起動可能な待機状態への遷移、などがある。CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブート以外だった場合(S402;No)、プリンタ装置104の終了処理を行い(S450)、コントローラ103の終了処理を行う(S460)。逆に、CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブートだった場合(S402;Yes)、プリンタ装置104の終了処理を行わず、コントローラ103の終了処理を行う(S460)。
終了処理イベントは、システム動作によりCPU340が処理を開始しても、コンピュータ109からLAN108経由で受信したイベントによりCPU(340)が処理を開始しても、どのような形態でも良い。
受信した終了処理イベントがリブートだった場合は、S460にてコントローラの終了処理を行うと、続いて電源制御部303が各々の電源スイッチ(310、311、312、313)をオンにする。そして、コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、フィニッシャ装置150などの通電を開始する。コントローラ103のCPU340は、起動処理を行い、ペリフェラルの初期化処理を行う。プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、フィニッシャ装置150も、各々の起動処理を行う。
終了処理イベントがリブートの場合は、電源スイッチ110がONのままで、シャットダウン処理が行われている。そのため、終了処理イベントがリブートの場合は、S460にてコントローラの終了処理を行うと、電力制御部303は、電源スイッチ110がONであることを受けて、電源制御部303が各々の電源スイッチ(310、311、312、313)をオンにする。以上により画像形成装置101のリブートが行われる。上記の説明は、電源スイッチ110がシーソースイッチの場合について説明した。例えばタクトスイッチなどスイッチの形状によっては、OFFとONの状態を持たないスイッチもある。このような場合は、CPU340が電源制御部にリブートを通知することで、システムをリブートすることもできる。リブートの制御方法は詳細な説明は割愛する。
(実施例1の効果)
実施例1の効果は、画像形成装置101がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置101は、リブートを開始すると、プリンタ装置104に終了通知せず、コントローラ終了処理を実行する。この結果、例えばシステム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートすると、プリンタ装置104の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置101のダウンタイムを短縮することができる。
実施例1の効果は、画像形成装置101がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置101は、リブートを開始すると、プリンタ装置104に終了通知せず、コントローラ終了処理を実行する。この結果、例えばシステム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートすると、プリンタ装置104の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置101のダウンタイムを短縮することができる。
<実施例2のフローチャート説明>
図6は、実施例2のフローチャートである。
図6は、実施例2のフローチャートである。
実施例2の課題は、プリンタの終了処理時間が短い場合に、可能であれば実施すべきプリンタ装置104の終了処理を、実施できない点である。この結果、再起動後の初期化処理で復旧できず、エラー状態になってしまうことがある。
そのため、実施例2は、リブートのイベントを受信した時に、コントローラ103の終了処理は行う。その時に、プリンタ装置104の終了処理時間が一定時間以上かどうかを確認し、一定時間以上だった場合に、プリンタ装置104の終了処理をスキップする点が、従来と異なる。
図6のフローチャートを説明する。
画像形成装置101のCPU340は、実行イベントを受信可能な待機状態から開始する。
CPU340は、システムの終了処理イベントを受信する(S501)。終了処理イベントは、シャットダウン、リブート、高速起動可能な待機状態への遷移、などがある。CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブート以外だった場合(S502;No)、プリンタ装置104の終了処理を行い(S550)、コントローラ103の終了処理を行う(S560)。逆に、CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブートだった場合(S502;Yes)、プリンタ装置104の終了処理時間が一定時間以上かどうかを判定する(S510)。CPU340は、プリンタ装置104の終了処理が一定時間以下だった場合、プリンタ装置104の終了処理を行い(S550)、コントローラ103の終了処理を行う(S560)。逆に、CPU340は、プリンタ装置104の終了処理が一定時間以上だった場合、プリンタ装置の終了処理を行わず、コントローラ103の終了処理を行う(S560)。
プリンタ装置104の終了処理時間は、コントローラ103のCPU340が、ハードディスク106などに保存した、静的な値を取得しても良い。また、プリンタ装置104の終了処理時間は、コントローラ103のCPU340が、プリンタ装置104のCPUに問い合わせして応答を受けることで、動的な値を取得しても良い。また、プリンタ装置104の終了処理時間は、一定時間以上かどうかをフラグによって判定する方法でも良く、どのような形態でも良い。
(実施例2の効果)
実施例2の効果は、画像形成装置(101)がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置(101)は、リブートを開始すると、プリンタ装置(104)の終了処理時間が長い場合は、プリンタ装置(104)に終了通知せず、コントローラ終了処理を実行する。この結果、システム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートする。この時に、プリンタ装置(104)の終了処理時間が長い場合は、プリンタ装置(104)の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置(101)のダウンタイムを短縮することができる。
実施例2の効果は、画像形成装置(101)がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置(101)は、リブートを開始すると、プリンタ装置(104)の終了処理時間が長い場合は、プリンタ装置(104)に終了通知せず、コントローラ終了処理を実行する。この結果、システム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートする。この時に、プリンタ装置(104)の終了処理時間が長い場合は、プリンタ装置(104)の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置(101)のダウンタイムを短縮することができる。
<実施例3のフローチャート説明>
図7は、実施例3のフローチャートである。
図7は、実施例3のフローチャートである。
実施例3の課題は、プリンタがシステム全体の電源を制御する場合、実施例1のように単純にコントローラをリブートすると、画像形成装置の全体にリブートがかからない点である。この結果、再起動後にエラー状態になってしまうことがある。
そのため、実施例3は、リブートのイベントを受信した時に、コントローラ103の終了処理は行う。その時に、画像形成装置101の電源構成を確認し、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御していない場合に、プリンタ装置104の終了処理をスキップする点が、従来と異なる。
(実施例3の電源構成)
コントローラ103が電源を制御する電源構成は、実施例1の図4の電源構成で前述した。プリンタ装置104が電源を制御する電源構成を、実施例3で図4の電源構成を用いて、以下に説明する。
コントローラ103が電源を制御する電源構成は、実施例1の図4の電源構成で前述した。プリンタ装置104が電源を制御する電源構成を、実施例3で図4の電源構成を用いて、以下に説明する。
図4は、図1に示した画像形成装置101の電源構成を説明するブロック図である。以下、図4を用いて、画像形成装置101における、電源301、電源制御部303、コントローラ103、操作部105、スキャナ装置102、プリンタ装置104の構成について、本発明に関わる部分を説明する。
図4において、電源制御部303は、電源301から電源ライン経由で常時電源が供給されている。ただし、微弱な電力消費にとどまるため、電源オフ時にはこの電源制御部303だけに通電され、電力制御が行われる。
画像形成装置101は、電源スイッチ110が押下されると、電源制御部303が検知して、電源スイッチ(L)313を制御して、プリンタ装置104のCPU307に給電する。同様に、電源制御部303は、電源スイッチ(P)310を制御してコントローラ103へ、電源スイッチ(Q)311を制御して操作部105のCPU305へ、電源スイッチ(R)312を制御してスキャナ装置102へ、給電する。
また、プリンタ装置104のCPU307は、電源制御部303に通知することで、電源スイッチ(P)310を制御してコントローラ103のCPU340へ、個別に給電することができる。
また、コントローラ103のCPU140は、電源制御部303に通知することで、電源スイッチ(Q)311を制御して操作部105のCPU305へ、電源301から個別に給電することもできる。また、コントローラ103のCPU140は、電源制御部303に通知することで、電源スイッチ(R)311を制御してスキャナ装置102へ、電源301から個別に給電することもできる。
またこの時、プリンタ装置104のCPU307は、電源制御部303に通知し、プリンタ装置104のマーキングユニット141や給紙ユニット142や排紙ユニット143を個別に電源制御することなどもできる。
なお図4のようなブロックごとの給電は、たとえば電源スイッチ(L)313を2系統で構成し、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながるリレースイッチのみをオフとし、他方をオンとしたままとすることなどで実現できる。シャットダウン状態では両方の系統のリレースイッチをオフにする。その場合には、電源制御信号は二値ではなく、通電状態に応じた多値制御信号となる。本例では特にそのような記載は省くが、スリープ状態やシャットダウン状態などを含む前述した各電力状態は、このような制御により電源供給が成される。この制御は、電源制御部303が、電源スイッチ(L)313を多値制御して、プリンタ装置104の各ブロックへ給電しても良い。また、この制御は、プリンタ装置104のCPU307が、電源制御部303に通知して、電源スイッチ(L)313を多値制御して、プリンタ装置104の各ブロックへ給電しても、どのような形態でも構わない。
また、実施例3における図4の電源系統図では、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御しており、電源301からの給電は階層構造になっている。プリンタ装置104は、コントローラ103への給電を制御する。コントローラ103は、操作部105、スキャナ装置102への給電を制御する。プリンタ装置104のCPU307が画像形成装置101の全体を電源制御している場合、プリンタ装置104をリブートすることで、コントローラ103、操作部105、スキャナ装置102をリブートする。また、プリンタ装置104のCPU307が画像形成装置101の全体を電源制御する場合は、コントローラ103をリブートするよう制御することで、操作部105、スキャナ装置102がリブートし、プリンタ装置104はリブートしないよう制御できる。
(実施例3のフローチャート説明)
図7のフローチャートを説明する。
図7のフローチャートを説明する。
画像形成装置101のCPU340は、実行イベントを受信可能な待機状態から開始する。
CPU340は、システムの終了処理イベントを受信する(S601)。終了処理イベントは、シャットダウン、リブート、高速起動可能な待機状態への遷移、などがある。CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブート以外だった場合(S602;No)、プリンタ装置104の終了処理を行い(S650)、コントローラ103の終了処理を行う(S660)。逆に、CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブートだった場合(S602;Yes)、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御しているかどうかを判定する(S620)。CPU340は、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御している場合(S620;Yes)、プリンタ装置104の終了処理を行い(S650)、コントローラ103の終了処理を行う(S660)。逆に、CPU340は、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御していない場合(S620;No)、プリンタ装置104の終了処理を行わず、コントローラ103の終了処理を行う(S660)。
プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御しているかどうかは、コントローラ103のCPU340が、ハードディスク106などに保存した、静的な値を取得しても良い。また、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御しているかどうかは、コントローラ103のCPU340が、電源制御部303のレジスタから値を取得することで、動的な値を取得しても良い。詳細な説明は省略するが、どのような形態でも良い。
(実施例3の効果)
実施例3の効果は、画像形成装置101がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置101は、リブートを開始する。この時、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御していない場合は、プリンタ装置104に終了通知せず、コントローラ終了処理を実行する。この結果、システム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートする。この時に、プリンタ装置104が画像形成装置101の電源を制御していない場合は、プリンタ装置104の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置101のダウンタイムを短縮することができる。
実施例3の効果は、画像形成装置101がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置101は、リブートを開始する。この時、プリンタ装置104が画像形成装置101の全体を電源制御していない場合は、プリンタ装置104に終了通知せず、コントローラ終了処理を実行する。この結果、システム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートする。この時に、プリンタ装置104が画像形成装置101の電源を制御していない場合は、プリンタ装置104の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置101のダウンタイムを短縮することができる。
<実施例4のフローチャート説明>
図8は、実施例4のフローチャートである。
図8は、実施例4のフローチャートである。
実施例4の課題は、プリンタの終了処理時間が短い場合に、可能であれば実施すべきプリンタ装置104の終了処理を、実施できない点である。この結果、再起動後の初期化処理で復旧できず、エラー状態になってしまうことがある。
そのため、実施例4は、リブートのイベントを受信した時に、プリンタ装置104にリブートなどの終了処理短縮イベントを送り、リブート時はプリンタ装置104終了処理を短縮する。逆に、シャットダウン時や高速起動状態への遷移時は、シャットダウンなどの終了処理を短縮しないイベントを送り、プリンタ装置104の終了処理を短縮しない点が、従来と異なる。
図8のフローチャートを説明する。
画像形成装置101のCPU340は、実行イベントを受信可能な待機状態から開始する。
CPU340は、システムの終了処理イベントを受信する(S701)。終了処理イベントは、シャットダウン、リブート、高速起動可能な待機状態への遷移、などがある。CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブート以外だった場合(S702;No)、プリンタ装置104の終了処理を行い(S750)、コントローラ103の終了処理を行う(S760)。逆に、CPU340は、受信した終了処理イベントが、リブートだった場合(S702;Yes)、プリンタ装置104に終了短縮イベントを通知する(S730)。続けて、CPU340は、プリンタ装置104の終了処理を行い(S750)、コントローラ103の終了処理を行う(S760)。
ここで、終了短縮イベントとは、プリンタの終了処理の一部を行うことを指す。プリンタの終了処理は、前述の通り、時間を要する処理と時間を要しない処理がある。時間の要する処理は、プリンタ冷却のファン回転制御やオゾンの機外排出のファン回転制御である。時間を要しない処理は、定着ドラムの離間動作や帯電シャッター閉操作などである。ここで、終了短縮イベントが通知されると、S750で実施されるプリンタの終了処理は、時間を要しない定着ドラムの離間動作や帯電シャッター閉操作のいずれかまたはその両方を行い、ファン回転制御を行わないように制御されることとなる。
(実施例4の効果)
実施例4の効果は、画像形成装置101がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置(101)は、リブートを開始すると、プリンタ装置(104)に終了短縮イベントを通知し、プリンタ装置(104)の終了処理を行い、コントローラ(103)の終了処理を実行する。この結果、例えばシステム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートすると、プリンタ装置(104)の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置(101)のダウンタイムを短縮することができる。
実施例4の効果は、画像形成装置101がリブートした時のダウンタイムを短くすることができるようになる。つまり、画像形成装置(101)は、リブートを開始すると、プリンタ装置(104)に終了短縮イベントを通知し、プリンタ装置(104)の終了処理を行い、コントローラ(103)の終了処理を実行する。この結果、例えばシステム設定情報が変更された時に、設定を反映するためにリブートすると、プリンタ装置(104)の終了処理をスキップすることができ、画像形成装置(101)のダウンタイムを短縮することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 画像形成装置
103 コントローラ
104 プリンタ装置
303 電源制御部
340 コントローラのCPU
103 コントローラ
104 プリンタ装置
303 電源制御部
340 コントローラのCPU
Claims (19)
- 少なくとも、待機状態と、終了状態とを遷移可能な画像形成装置であって、
コントローラと、
記録シートに画像を形成するプリンタ部と、
前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信手段と、
前記プリンタ部の終了処理と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、前記待機状態から前記終了状態に遷移する制御手段と、
を有し、
前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記プリンタ部の終了処理を実行せず、前記コントローラの終了処理を実行するよう制御する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 少なくとも、待機状態と、終了状態とを遷移可能な画像形成装置であって、
コントローラと、
記録シートに画像を形成するプリンタ部と、
前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信手段と、
前記プリンタ部の終了状態と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、前記待機状態から前記終了状態に遷移する制御手段と、
を有し、
前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記画像形成装置の所定の条件に基づいて、前記プリンタ部の終了処理を実行するか否かを制御する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記コントローラへの通電を制御する電源制御手段を有し、
前記リブートのイベントを受信し、前記コントローラの終了処理が完了すると、前記電源制御手段は、前記コントローラに電力を供給する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記所定の条件として前記プリンタ部の終了処理にかかる時間を判定し、一定時間よりもかかると判定されると、前記プリンタ部の終了処理を実行しないよう制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記所定の条件として前記画像形成装置の電源を前記プリンタ部が制御しているかを判定し、
前記プリンタ部が前記画像形成装置の電源を制御している場合に、前記制御手段は、前記プリンタ部の終了処理を実行するよう制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記プリンタ部の終了処理が終了すると、続いて前記コントローラの終了処理が実行される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記プリンタ部の終了処理は、少なくともプリンタ部の有するファンを回転する処理である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記プリンタ部に終了通知を通知しないことにより、前記プリンタ部の終了処理を実行しないよう制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記プリンタ部の終了処理は、第1の終了処理とプリンタ部の有するファンを回転する処理とで構成されており、
前記受信手段にてリブートのイベントを受信すると、前記制御手段は、前記プリンタ部の終了処理の短縮として、前記プリンタ部の第1の終了処理を実行し、前記ファンを回転する処理を実行しないよう制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第1の終了処理は、時間を要しない終了処理である
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記第1の終了処理は、定着ドラムの離間動作と帯電シャッターの閉操作の少なくとも1以上の処理であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記リブートのイベントとは、前記待機状態にある前記画像形成装置を、終了状態を経由し再び前記待機状態にするためのイベントである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - コントローラと、記録シートに画像を形成するプリンタ部とを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信工程と、
前記プリンタ部の終了処理と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、待機状態から終了状態に遷移する制御工程と、を備え、
リブートのイベントを受信すると、前記プリンタ部の終了処理を実行せず、前記コントローラの終了処理を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - コントローラと、記録シートに画像を形成するプリンタ部とを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信工程と、
前記プリンタ部の終了処理と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、待機状態から終了状態に遷移する制御工程と、を備え、
リブートのイベントを受信すると、前記制御工程にて、前記画像形成装置の所定の条件に基づいて、前記プリンタ部の終了処理を実行するか否かを制御する
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記コントローラへの通電を制御する電源制御手段を有し、
前記リブートのイベントを受信し、前記コントローラの終了処理が完了すると、前記電源制御手段は、前記コントローラに電力を供給する
ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記リブートのイベントを受信すると、前記所定の条件として前記プリンタ部の終了処理にかかる時間を確認し、一定時間よりもかかると判定されると、前記プリンタ部の終了処理を実行しないよう制御する
ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記リブートのイベントを受信すると、前記所定の条件として前記プリンタ部の終了処理にかかる時間を確認し、一定時間よりもかかると判定されると、前記プリンタ部の終了処理を実行しないよう制御する
ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。 - コントローラと、記録シートに画像を形成するプリンタ部とを有する画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記画像形成装置の制御方法は、
前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信工程と、
前記プリンタ部の終了処理と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、待機状態から終了状態に遷移する制御工程と、を備え、
リブートのイベントを受信すると、前記プリンタ部の終了処理を実行せず、前記コントローラの終了処理を実行することを特徴とするプログラム。 - コントローラと、記録シートに画像を形成するプリンタ部とを有する画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記画像形成装置の制御方法は、
前記画像形成装置の状態を遷移させるためのイベントを受信する受信工程と、
前記プリンタ部の終了処理と、前記コントローラの終了処理とを実行することにより、待機状態から終了状態に遷移する制御工程と、を備え、
リブートのイベントを受信すると、前記制御工程にて、前記画像形成装置の所定の条件に基づいて、前記プリンタ部の終了処理を実行するか否かを制御することを特徴とするプログラム。
Priority Applications (2)
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