JP2024044121A - 血圧介入装置、及び、血圧介入システム - Google Patents

血圧介入装置、及び、血圧介入システム Download PDF

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Abstract

【課題】対象者に適した外部刺激を加えること。【解決手段】血圧介入装置20は、対象者の血圧を示す血圧データを取得する血圧取得部21と、血圧取得部21が取得した血圧データに基づいて、対象者の血圧の変動は、介入が必要な状態であるか否かを判定する介入判定部22と、対象者の居室内における位置を示す位置データを取得する位置取得部24と、位置取得部24によって取得された位置データが示す、対象者の居室内における場所から、対象者の血圧の変動の要因となった、対象者の事前行動を推定する事前行動推定部25と、事前行動推定部25によって推定された事前行動に応じて、対象者の血圧の変動に介入するために、家電を制御する家電制御信号生成部33と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、血圧介入装置、及び、血圧介入システムに関する。
対象者の生体情報から評価した精神状態、および、対象者と因果関係にある事象情報に基づいて、対象者の精神状態が変化するように対象者に刺激を付与する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2020/045042号
特許文献1に記載の技術では、対象者の生体情報に応じて、精神状態を変化させる刺激を制御していた。しかしながら、生体情報のみでは、対象者がなぜそのような生体情報が示す状態になったのかを検知することは難しく、その対象者に最適な刺激の制御を行うことが難しいおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対象者に適した外部刺激を加えることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る血圧介入装置は、対象者の血圧を示す血圧データを取得する血圧取得部と、前記血圧取得部が取得した前記血圧データに基づいて、前記対象者の血圧の変動は、介入が必要な状態であるか否かを判定する介入判定部と、前記対象者の居室内における位置を示す位置データを取得する位置取得部と、前記位置取得部によって取得された前記位置データが示す、前記対象者の前記居室内における場所から、前記対象者の血圧の変動の要因となった、前記対象者の事前行動を推定する事前行動推定部と、前記事前行動推定部によって推定された前記事前行動に応じて、前記対象者の血圧の変動に介入するために、家電を制御する家電制御信号生成部と、を備える。
本発明に係る血圧介入システムは、前記対象者の血圧を測定する血圧計と、上記の血圧介入装置とを備える。
本発明によれば、対象者に適した外部刺激を加えることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る血圧介入システムの構成例の一例を示すブロック図である。 図2は、場所行動データの一例を示す図である。 図3は、変動要因データの一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る血圧介入装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る血圧介入装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る血圧介入装置における処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る血圧介入装置、及び、血圧介入システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[実施形態]
<血圧介入システム>
図1は、実施形態に係る血圧介入システムの構成例の一例を示すブロック図である。血圧介入システム1は、対象者の血圧の変動が検知されたとき、血圧の変動が良好に回復するように介入処理を行う。より詳しくは、血圧介入システム1は、対象者の血圧の変動が検知されたとき、血圧の変動前の事前行動を推定して、事前行動に応じた家電制御を介入処理として行う。血圧介入システム1は、血圧計11と、血圧記憶部12と、位置センサ13と、場所行動記憶部14と、変動要因記憶部15と、通知部17と、警報部18と、通信部19と、血圧介入装置20とを備える。
対象者とは、血圧計11によって血圧を測定される被測定者である。
事前行動とは、対象者が血圧の変動前に行った行動である。事前行動とは、例えば、血圧が変動する直前に行った行動である。
血圧介入システム1は、例えば、住宅内などの居室内に設置されている。
血圧計11は、対象者の血圧を対象者の身体に接触または非接触で測定する。血圧計11は、対象者の血圧の変動を取得可能となるように、血圧を測定する。血圧計11は、例えば、常時または所定時間間隔で対象者の血圧を測定する。血圧計11は、測定した血圧データを血圧介入装置20の血圧取得部21へ出力する。
血圧記憶部12は、対象者の血圧を記憶する。血圧記憶部12は、血圧計11が測定した血圧データを時刻とともに記憶する。血圧記憶部12が血圧データを記録することにより、血圧の変動が取得可能である。血圧記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子などの記録媒体である。血圧記憶部12は、通信部19を介して接続される、外部の記憶装置であってもよい。
位置センサ13は、対象者の居室内での位置および移動を検知するセンサである。位置センサ13は、例えば、居室内の各部屋の天井に設置されている。位置センサ13は、例えば、対象者の居室内の各部屋への出入り、および、各部屋における位置を検知する。位置センサ13は、例えば、対象者の居室内における姿勢の変化を検知可能なセンサでもよい。位置センサ13は、取得した位置データを血圧介入装置20の位置取得部24へ出力する。
本実施形態では、位置センサ13は、例えば、対象者の位置が、寝室、トイレ、書斎、キッチン、洗面所(トイレ、浴室)、ダイニング、ソファエリア、出入口などの居室内の各場所のいずれにいるかを検知する。
「出入口」とは、対象者の居住スペースの出入口であり、通常の住宅においては玄関ドアのことであり、老人ホームまたは寮のような集団居住施設では個人の居住スペースのドアのことである。
場所行動記憶部14は、居室内の場所ごとに、その場所で対象者が行う可能性がある行動を場所行動データとして記憶する。場所行動記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子などの記録媒体である。場所行動記憶部14は、通信部19を介して接続される、外部の記憶装置であってもよい。
図2は、場所行動データの一例を示す図である。例えば、場所「寝室」における行動は、「睡眠前」または「睡眠」であることが記憶されている。例えば、場所「トイレ」における行動は、「排泄(小)」または「排泄(大)」であることが記憶されている。例えば、場所「書斎」における行動は、「仕事」または「趣味」であることが記憶されている。例えば、場所「キッチン」における行動は、「調理」または「洗い物」であることが記憶されている。例えば、場所「洗面所」における行動は、「入浴」または「整容」であることが記憶されている。例えば、場所「ダイニング」における行動は、「食事」、「休憩」または「テレビ鑑賞」であることが記憶されている。例えば、場所「ソファエリア」における行動は、「テレビ鑑賞」、「休憩」または「食事」であることが記憶されている。例えば、場所「出入口」における行動は、「外出」であることが記憶されている。
図2では図示していないが、場所行動データには、各場所における行動を、その行動を行う時間帯ともに記憶されていてもよい。例えば、場所「寝室」における行動「睡眠」は、「0時から7時までの時刻」であることが記憶されている。例えば、場所「寝室」における行動「睡眠前」は、「0時から7時まで以外の時刻」であることが記憶されている。
図2では図示していないが、場所行動データには、各場所における行動を、その行動を行う際の血圧変動とともに記憶されていてもよい。例えば、場所「洗面所」における行動「入浴」は、「最高血圧上昇」または「最低血圧低下」であることが記憶されている。例えば、場所「書斎」における行動「仕事」は、「血圧上昇」することが記憶されている。例えば、場所「書斎」における行動「趣味」は、「血圧低下」であることが記憶されている。
変動要因記憶部15は、行動ごとに、家電制御の順位を示す変動要因データを記憶する。本実施形態では、変動要因記憶部15は、行動ごとに、血圧の状態、タグ、家電制御の順位を示す変動要因データを記憶する。変動要因記憶部15は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子などの記録媒体である。変動要因記憶部15は、通信部19を介して接続される、外部の記憶装置であってもよい。
本実施形態では、変動要因記憶部15は、学習部28によって学習済の場所行動データを記憶する。
タグとは、対象者の行動、対象者の血圧の状態、および、対象者の状態の少なくもいずれかを示す情報である。
図3は、変動要因データの一例を示す図である。例えば、行動「入浴」は、バイタルデータの状態は「最高血圧上昇、最低血圧低下、かつ、体温上昇」であり、家電制御順位は「空調 1位」、「風(扇風機) 2位」、「光(照明) 3位」、「音(スピーカ) 5位」、「アロマディフューザ 4位」であることが記憶されている。例えば、行動「入浴」には、タグ「#入浴、#リラックス」が記憶されている。例えば、行動「睡眠前」は、バイタルデータの状態は「血圧低下」であり、家電制御順位は「空調 2位」、「風(扇風機) 5位」、「光(照明) 1位」、「音(スピーカ) 4位」、「アロマディフューザ 3位」であることが記憶されている。例えば、行動「睡眠前」には、タグ「#睡眠、#リラックス」が記憶されている。例えば、行動「休憩」は、バイタルデータの状態は「血圧低下」であり、家電制御順位は「空調 5位」、「風(扇風機) 4位」、「光(照明) 2位」、「音(スピーカ) 3位」、「アロマディフューザ 1位」であることが記憶されている。例えば、行動「休憩」には、タグ「#安静、#リラックス、#血圧低下誘導」が記憶されている。例えば、行動「仕事」は、バイタルデータの状態は「血圧上昇」であり、家電制御順位は「空調 5位」、「風(扇風機) 4位」、「光(照明) 2位」、「音(スピーカ) 3位」、「アロマディフューザ 1位」であることが記憶されている。例えば、行動「仕事」には、タグ「#仕事、#リラックス、#血圧低下誘導」が記憶されている。
図3では図示していないが、変動要因データには、各家電をどのように制御するかが記憶されていてもよい。例えば、行動「入浴」の「空調」は、洗面所の温度に応じて自動で「冷房」または「暖房」されることが記憶されていてもよい。例えば、行動「入浴」の「光(照明)」は、「明るく」されることが記憶されていてもよい。例えば、行動「睡眠前」の「光(照明)」は、「暗く」されることが記憶されていてもよい。例えば、行動「睡眠前」の「音(スピーカ)」は、「リラクゼーション効果のある音楽を低音量で再生」されることが記憶されていてもよい。例えば、行動「仕事」の「音(スピーカ)」は、「脳の活性化効果のある音楽を中音量で再生」されることが記憶されていてもよい。
通知部17は、一例としては、血圧介入システム1に固有の音声出力装置、または、他のシステムと共用した音声出力装置などである。通知部17は、例えば、スピーカである。通知部17は、通知制御部31から出力された音声信号に基づいて、例えば、対象者の血圧傾向を音声で通知する。通知部17は、例えば、表示部である液晶ディスプレイまたはLED等表示器である。通知制御部31から出力された信号に基づいて、例えば、対象者の血圧傾向を画像または光で通知してもよい。
血圧傾向は、例えば、血圧が正常範囲内、血圧が低下、血圧が上昇、最高血圧が上昇、および、最低血圧が低下、などの血圧の変動の傾向である。
血圧の正常範囲は、例えば、80[mmHg]以上130[mmHg]以下とする。
警報部18は、音声、光または振動で血圧の変動に関する警報を出力する。警報部18は、例えば、スピーカ、ブザー、警告灯、または、振動部などである。本実施形態では、警報部18は、血圧の変動が検出され、対象者の周辺の環境が危険な環境である場合、または、血圧の変動が良好に回復しない場合、警報を出力する。警報部18は、例えば、対象者が確認しやすい位置に設けられている。警報部18は、警報制御部32からの制御信号によって警報を出力する。
危険な環境とは、周辺環境データから、例えば、熱中症になるとされている温度および湿度、ヒートショックを誘発しやすいとされる温度などであると判定される環境のことである。
警報部18は、対象者の家族、対象者の居室の管理者、消防署など救急要請を行う機関などにも設置され、出力されるようにしてもよい。
通信部19は、無線通信などを行うための通信ユニットである。通信部19は、例えば、Wi-Fi(登録商標)や携帯電話回線などを用いた通信方法で通信を行い、イントラネットやインターネットに接続される。通信部19は、血圧介入装置20の通信制御部29によって通信を制御される。
<血圧介入装置>
血圧介入装置20は、対象者の血圧の変動が検知されたとき、血圧の変動が良好に回復するように介入処理を行う。より詳しくは、血圧介入装置20は、対象者の血圧の変動が検知されたとき、血圧の変動前の事前行動を推定する。そして、血圧介入装置20は、事前行動に応じた家電制御を行う。血圧介入装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。血圧介入装置20は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。血圧介入装置20には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは血圧介入装置20におけるデータの一時記憶などに用いられる。
血圧介入装置20は、血圧取得部21と、介入判定部22と、周辺環境取得部23と、位置取得部24と、事前行動推定部25と、良否判定部26と、変動要因推定部27と、学習部28と、通知制御部31と、警報制御部32と、家電制御信号生成部33と、通信制御部34とを備える。
血圧取得部21は、血圧計11から対象者の血圧データを取得する。血圧取得部21は、取得した血圧データを血圧記憶部12へ記憶する。
介入判定部22は、血圧取得部21が取得した血圧データに基づいて、対象者の血圧が変動し、介入が必要な状態であるか否かを判定する。介入判定部22は、所定期間内の血圧の変動が、対象者の健康を害するおそれがある程度に変動した場合、介入が必要であると判定する。介入判定部22は、例えば、血圧が所定期間内に変動閾値以上、上昇または下降した場合、介入が必要な状態であると判定する。介入判定部22は、例えば、血圧が、いわゆるヒートショックと同様に変動した場合、介入が必要な状態であると判定する。介入判定部22は、例えば、血圧の所定期間の変動が変動閾値未満である場合、介入が不要な状態であると判定する。
所定期間は、例えば、数十秒間程度である。
変動閾値は、例えば、15[mmHg]とする。
介入判定部22は、介入後、介入の終了を判定する。介入判定部22は、血圧が正常範囲内に戻った場合、介入を終了すると判定する。介入判定部22は、血圧が正常範囲内に戻っていない場合、介入を終了しないと判定する。
周辺環境取得部23は、対象者の周辺の環境を示す周辺環境データを取得する。周辺環境取得部23は、対象者の血圧の変動に影響をおよぼす可能性がある周辺の環境を示す周辺環境データを取得する。周辺環境取得部23は、例えば、室温、湿度、照度、スピーカの動作状態、および、アロマディフューザの動作状態の少なくともいずれか一つを周辺環境データとして取得する。周辺環境取得部23は、例えば、各家電から通信部19を介して取得したデータから、室温、湿度、照度、スピーカの動作状態、および、アロマディフューザの動作状態の少なくともいずれか一つを取得する。周辺環境取得部23は、例えば、各居室に設置された各種センサから通信部19を介して取得したデータから、室温、湿度、照度の少なくともいずれか一つを取得する。周辺環境取得部23は、例えば、血圧の変動が検知され、介入処理が実行される介入前、および、介入後の周辺環境データを取得する。
位置取得部24は、位置センサ13から位置データを取得する。位置取得部24は、対象者の居室内の位置を取得可能な位置データを取得する。位置取得部24は、例えば、対象者の位置が、寝室、トイレ、書斎、キッチン、洗面所、ダイニング、ソファエリア、出入口などの居室内の各場所のいずれにいるかを取得可能な位置データを取得する。位置取得部24は、例えば居室がワンルームである場合、同一の居室内であれば、キッチン、ダイニング、ベッド、ソファなどの居室内におけるエリアをあらかじめ記憶部に記憶しておくことにより、位置データから居室内の位置を検知できる。
位置取得部24は、居室内の各位置における滞在時間を取得可能な位置データを取得する。
位置取得部24は、位置データから、トイレ、浴室、または、出入口などは、そのエリアに繋がるドアの前まで対象者が移動した後、対象者が検出されなくなることにより、その部屋から出入りしたことが検知できる。
位置取得部24は、位置データから、対象者が検出されなくなった後、再度そのドアの付近で対象者が検出された場合、対象者が検出されなくなってから再度検出されるまでの時間をそのエリアの滞在時間として推定してもよい。
位置取得部24は、対象者の居室内における姿勢の変化を検知してもよい。
事前行動推定部25は、対象者の事前行動を推定する。事前行動推定部25は、対象者の位置と関連の深い行動を事前行動として推測する。事前行動推定部25は、対象者の場所で行う可能性が高い行動を事前行動として推測する。より詳しくは、事前行動推定部25は、位置取得部24によって取得された位置データに基づいて、対象者が、居室内の特定エリアに移動したか否かを判定する。そして、事前行動推定部25は、場所行動記憶部14に記憶されたデータから、対象者の場所に応じて事前行動を推定する。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「寝室」にいる場合、「睡眠前」または「睡眠」と判定する。
特定エリアは、場所行動記憶部14に記憶された場所に対応する居室内のエリアである。本実施形態では、特定エリアは、例えば、寝室、トイレ、書斎、キッチン、洗面所、ダイニング、ソファエリア、および、出入口である。
事前行動推定部25は、場所行動記憶部14に記憶された場所行動データから、対象者の位置と現在時刻とに基づいて、事前行動を推定してもよい。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「寝室」にいて、現在時刻が「0時から7時までの時刻」である場合、「睡眠」と判定する。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「寝室」にいて、現在時刻が「0時から7時まで以外の時刻」である場合、「睡眠前」と判定してもよい。
事前行動推定部25は、場所行動記憶部14に記憶された場所行動データから、対象者の場所および滞在時間に応じて事前行動を推定してもよい。事前行動推定部25は、対象者が特定エリアに移動したと判定する場合、位置取得部24により取得された位置データから滞在時間を計測する。そして、事前行動推定部25は、例えば、対象者が「洗面所」にいて、滞在時間が「10分未満」である場合、「整容」と判定する。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「洗面所」にいて、滞在時間が「10分以上」である場合、「入浴」と判定する。
事前行動推定部25は、場所行動記憶部14に記憶された場所行動データから、対象者の場所および血圧変動に応じて事前行動を推定してもよい。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「洗面所」にいて、血圧変動が「最高血圧上昇」または「最低血圧低下」である場合、「入浴」と判定する。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「書斎」にいて、血圧変動が「血圧上昇」である場合、「仕事」と判定する。事前行動推定部25は、例えば、対象者が「書斎」にいて、血圧変動が「血圧低下」である場合、「趣味」と判定する。
事前行動推定部25は、対象者が特定エリアに移動したと判定しない場合、次のような処理を行ってもよい。事前行動推定部25は、対象者の姿勢が変化したか否かを判定する。そして、事前行動推定部25は、姿勢が変化したと判定する場合、対象者の場所および血圧変動に応じて事前行動を推定してもよい。
良否判定部26は、介入処理が実行された介入後、血圧の変動の良否を判定する。良否判定部26は、介入前と介入後の血圧データを比較して、血圧の変動が、血圧の正常範囲に戻る方向の変動である場合、血圧の変動が良好であると判定する。良否判定部26は、介入前と介入後の血圧データを比較して、血圧の変動が、血圧の正常範囲から外れる方向の変動である場合、血圧の変動が良好ではないと判定する。
変動要因推定部27は、介入後、血圧変動の促進・阻害要因を推定する。より詳しくは、変動要因推定部27は、介入後、血圧の変動が良好であると判定された場合、行った家電制御から、血圧変動を良好にすることに有効だった家電制御の制御内容を、促進要因として推定する。変動要因推定部27は、介入後、血圧の変動が良好ではないと判定された場合、行った家電制御から、血圧変動を良好にすることに有効ではなかった家電制御の制御内容を、阻害要因として推定する。
学習部28は、変動要因推定部27の推定結果に基づいて、介入処理の結果、家電制御による血圧変動に与えた影響度合いを学習して、変動要因データとして変動要因記憶部15に蓄積する。学習部28は、血圧の変動が良好であると判定された場合、変動要因推定部27の推定結果に基づいて、学習した変動要因データを変動要因記憶部15に蓄積する。学習部28は、血圧の変動が良好であると判定されなかった場合、変動要因推定部27の推定結果に基づいて、学習した変動要因データを変動要因記憶部15に蓄積してもよい。学習部28において学習することにより、変動要因データの家電制御の順位は、変動する。次回以降の家電制御に、学習した変動要因データが利用される。変動要因データを学習する方法は公知の方法を使用可能であり、限定されない。
本実施形態では、学習部28は、介入処理によって血圧の変動が良好であると判定された場合、または、事前行動が推定できない場合であって、血圧の変動が良好であると判定された場合、学習した変動要因データを変動要因記憶部15に蓄積する。
通知制御部31は、血圧の変動の傾向を、通知部17により音声、画像または光などで通知する。通知制御部31は、例えば、血圧の変動の傾向を通知部17により音声で通知するよう音声信号を出力する。通知制御部31は、例えば、血圧の変動の傾向を通知部17により画像または光を出力する信号を出力する。
警報制御部32は、警報を制御する。より詳しくは、警報制御部32は、警報を出力させる制御信号または警報の出力を停止させる制御信号を出力する。警報制御部32は、血圧の変動が検出されて、危険な環境であると判定された場合、警報を出力する制御信号を出力する。警報制御部32は、血圧の変動が検出されて、快適な環境であると判定され、かつ、血圧の変動が良好に回復しないと判定された場合、警報を出力する制御信号を出力する。警報制御部32は、警報の出力後、所定時間経過後に、警報を停止する制御信号を出力する。
警報制御部32は、対象者の家族、対象者の居室の管理者、消防署など救急要請を行う機関などへ通信部19を介して出力されるようにしてもよい。
家電制御信号生成部33は、家電を制御する制御信号を生成する。より詳しくは、まず、家電制御信号生成部33は、変動要因記憶部15に記憶された変動要因データから、推定された事前行動に対応する変動要因データを取得する。家電制御信号生成部33は、取得した変動要因データの家電制御の順位に基づいて、各家電に対する制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。家電制御信号生成部33は、対象者の血圧の変動が良好であると判定されるまで、家電制御の順位に基づいて、制御を行う制御信号を生成する。家電制御信号生成部33は、例えば、家電制御後の血圧の変動量に基づいて、家電制御を行う制御信号を生成してもよい。
家電制御信号生成部33は、例えば、推定された事前行動が「入浴」である場合、まず「空調」を「冷房」、「送風」または「換気」を行う制御信号を生成して、洗面所または居室の空調機器に対して通信部19を介して出力する。次に、家電制御信号生成部33は、「扇風機」を「ON」にする制御信号を生成して、洗面所または居室の扇風機に対して通信部19を介して出力する。次に、家電制御信号生成部33は、「照明」を「ON」にする制御信号を生成して、洗面所または居室の照明機器に対して通信部19を介して出力する。次に、家電制御信号生成部33は、「スピーカ」を「ON」にしてリラクゼーション効果のある音楽を再生する制御信号を生成して、洗面所または居室の音響機器に対して通信部19を介して出力する。次に、家電制御信号生成部33は、「アロマディフューザ」を「ON」にする制御信号を生成して、洗面所または居室のアロマディフューザに対して通信部19を介して出力する。
家電制御信号生成部33は、推定された事前行動に対応する変動要因データに基づく家電制御が終わって、かつ、血圧の変動が良好であると判定されていない場合、同じタグが登録されている他の事前行動に対応する変動要因データに基づいて家電制御を行う制御信号を生成してもよい。図3に示した変動要因データは、各行動に対して制御する家電は「空調」、「風(扇風機)」、「光(照明)」、「音(スピーカ)」、「アロマディフューザ」の5種類で同じであるが、各行動に対して制御する家電の種類が異なる場合には、この方法も有効である。
家電制御信号生成部33は、対象者の周辺の環境が危険であると判定される場合、周辺の環境を改善するように、各家電に対する制御信号を生成し、通信部19を介して出力してもよい。家電制御信号生成部33は、対象者の周辺の温度が安全閾値範囲外の危険な高温である場合、空調機器に対して、「空調」を「冷房」にする制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。家電制御信号生成部33は、対象者の周辺の温度が安全閾値範囲外の危険な低温である場合、空調機器に対して、「空調」を「暖房」にする制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。
家電制御信号生成部33は、対象者の周辺の環境が危険ではないが、快適ではないと判定される場合、周辺の環境を改善するように、各家電に対する制御信号を生成し、通信部19を介して出力してもよい。家電制御信号生成部33は、対象者の周辺の温度が快適閾値範囲外の温度である場合、空調機器に対して、快適範囲内の温度になるように制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。
通信制御部34は、通信部19による通信を制御する。通信制御部29は、通信部19を介して、住居内の制御対象の家電と相互に通信する。より詳しくは、通信制御部29は、通信部19を介して、住居内の制御対象の家電に対して、家電制御信号生成部33が生成した制御信号を送信するよう制御する。
<血圧介入方法>
次に、図4ないし図6を用いて、血圧介入システム1における血圧介入方法について説明する。図4は、実施形態に係る血圧介入装置における処理の流れを示すフローチャートである。実施形態に係る血圧介入装置における処理の流れを示すフローチャートである。図6は、実施形態に係る血圧介入装置における処理の流れを示すフローチャートである。血圧介入装置20は、血圧介入システム1の起動中、常時、血圧計11によって測定された血圧データが、血圧取得部21によって取得され、血圧記憶部12に記憶される。
図4を用いて、血圧介入装置20における基本処理について説明する。血圧介入装置20は、血圧介入システム1の起動中、常時、図4に示すフローチャートの処理を実行する。
血圧介入装置20は、血圧が変動したか否かを判定する(ステップS101)。より詳しくは、血圧介入装置20は、介入判定部22によって、例えば、取得された血圧データに基づいて、血圧が所定期間内に変動閾値以上、上昇または下降した場合、血圧が変動したと判定する。血圧介入装置20は、介入判定部22によって、例えば、取得された血圧データに基づいて、血圧の所定期間の変動が変動閾値未満である場合、血圧が変動していないと判定する。血圧介入装置20は、血圧が変動したと判定する場合(ステップS101でYes)、ステップS102へ進む。血圧介入装置20は、血圧が変動したと判定しない場合(ステップS101でNo)、ステップS101へ進む。
血圧が変動したと判定する場合(ステップS101でYes)、血圧介入装置20は、介入前の周辺環境データを取得する(ステップS102)。より詳しくは、血圧介入装置20は、周辺環境取得部23によって、例えば、室温、湿度、照度、スピーカの動作状態、および、アロマディフューザの動作状態の少なくともいずれか一つを介入前の周辺環境データとして取得する。血圧介入装置20は、ステップS103へ進む。
血圧介入装置20は、事前行動推定処理を実行する(ステップS103)。事前行動推定処理については後述する。血圧介入装置20は、事前行動推定処理を実行後、ステップS104へ進む。
血圧介入装置20は、血圧傾向を通知する(ステップS104)。より詳しくは、血圧介入装置20は、通知制御部31によって、例えば、血圧の変動の傾向を通知部17により音声で通知するよう音声信号を出力する。血圧介入装置20は、通知制御部31によって、例えば、血圧の変動の傾向を通知部17により画像または光を出力する信号を出力する。血圧介入装置20は、ステップS105へ進む。
血圧介入装置20は、家電を制御する(ステップS105)。より詳しくは、血圧介入装置20は、家電制御信号生成部33によって、変動要因記憶部15に記憶された変動要因データから、推定された事前行動に対応する変動要因データを取得する。そして、血圧介入装置20は、家電制御信号生成部33によって、取得した変動要因データの家電制御の順位に基づいて、各家電に対する制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。血圧介入装置20は、ステップS106へ進む。
血圧介入装置20は、介入後の周辺環境データを取得する(ステップS106)。より詳しくは、血圧介入装置20は、周辺環境取得部23によって、例えば、室温、湿度、照度、スピーカの動作状態、および、アロマディフューザの動作状態の少なくともいずれか一つを介入後の周辺環境データとして取得する。血圧介入装置20は、ステップS107へ進む。
血圧介入装置20は、血圧の変動が良好であるか否かを判定する(ステップS107)。より詳しくは、血圧介入装置20は、良否判定部26によって、介入前と介入後の血圧データを比較して、血圧の変動が、血圧の正常範囲に戻る方向の変動である場合、血圧の変動が良好であると判定する。血圧介入装置20は、良否判定部26によって、血圧の変動が良好であると判定される場合(ステップS107でYes)、ステップS108へ進む。血圧介入装置20は、良否判定部26によって、血圧の変動が良好であると判定されない場合(ステップS107でNo)、ステップS104の処理を再度実行する。
血圧の変動が良好であると判定される場合(ステップS107でYes)、血圧介入装置20は、変動要因推定部27によって、血圧変動の促進・阻害要因を推定する(ステップS108)。より詳しくは、血圧介入装置20は、変動要因推定部27によって、行った家電制御から、血圧変動を良好にすることに有効だった家電制御の制御内容を、促進要因として推定する。血圧介入装置20は、ステップS109へ進む。
血圧介入装置20は、変動要因データの蓄積・学習を行う(ステップS109)。より詳しくは、血圧介入装置20は、学習部28によって、変動要因推定部27の推定結果に基づいて、介入処理の結果、家電制御による血圧変動に与えた影響度合いを学習して、変動要因データとして変動要因記憶部15に蓄積する。血圧介入装置20は、ステップS110へ進む。
血圧介入装置20は、介入を終了するか否かを判定する(ステップS110)。より詳しくは、血圧介入装置20は、介入判定部22によって、例えば、取得された血圧データから、血圧の正常範囲に戻ったと判定される場合、介入を終了すると判定する。血圧介入装置20は、血圧の正常範囲に戻った場合、介入を終了すると判定する。血圧介入装置20は、介入を終了すると判定する場合(ステップS110でYes)、図4に示すフローチャートの処理を終了する。血圧介入装置20は、介入を終了すると判定しない場合(ステップS110でNo)、ステップS105の処理を再度実行する。
このようにして、血圧介入装置20は、血圧の変動が検知されると、事前行動を推定して、介入処理として家電を制御する。血圧介入装置20は、対象者の血圧の変動が良好であると判定されるまで、家電制御の順位に基づいて、介入処理として家電を制御する。
<事前行動推定方法>
図5を用いて、血圧介入装置20における事前行動推定について説明する。血圧介入装置20は、図4に示すフローチャートのステップS103において、図5に示すフローチャートの処理を実行する。
血圧介入装置20は、対象者の居室内の位置を取得する(ステップS121)。より詳しくは、血圧介入装置20は、位置取得部24によって、位置センサ13によって検知された位置データを取得する。血圧介入装置20は、位置取得部24によって、居室内の各位置における滞在時間を取得可能な位置データを取得する。血圧介入装置20は、ステップS122へ進む。
血圧介入装置20は、特定エリアに移動したか否かを判定する(ステップS122)。より詳しくは、血圧介入装置20は、事前行動推定部25によって、位置取得部24により取得された位置データから、例えば、寝室、トイレ、書斎、キッチン、洗面所、ダイニング、ソファエリア、出入口などの居室内の特定エリアに移動したか否かを判定する。血圧介入装置20は、特定エリアに移動したと判定する場合(ステップS122でYes)、ステップS123へ進む。血圧介入装置20は、特定エリアに移動したと判定しない場合(ステップS122でNo)、ステップS125へ進む。
特定エリアに移動したと判定する場合(ステップS122でYes)、血圧介入装置20は、滞在時間を計測する(ステップS123)。より詳しくは、血圧介入装置20は、事前行動推定部25によって、位置取得部24により取得された位置データから、滞在時間を計測する。血圧介入装置20は、ステップS124へ進む。
血圧介入装置20は、場所および滞在時間から事前行動が推定されたか否かを判定する(ステップS124)。より詳しくは、血圧介入装置20は、事前行動推定部25によって、場所行動記憶部14に記憶された場所行動データから、ステップS122で検知された特定エリア、ステップS123で計測された滞在時間に該当する場所行動データを取得する。血圧介入装置20は、場所および滞在時間から事前行動が推定されたと判定する場合(ステップS124でYes)、図4に示すフローチャートのステップS104へ進む。血圧介入装置20は、場所および滞在時間から事前行動が推定されたと判定しない場合(ステップS124でNo)、ステップS126へ進む。
特定エリアに移動したと判定しない場合(ステップS122でNo)、血圧介入装置20は、姿勢が変化したか否かを判定する(ステップS125)。より詳しくは、事前行動推定部25によって、位置データから対象者の姿勢変化を検知したか否かを判定する。血圧介入装置20は、姿勢が変化したと判定する場合(ステップS125でYes)、ステップS126へ進む。血圧介入装置20は、姿勢が変化したと判定しない場合(ステップS125でNo)、ステップS121の処理を再度実行する。
姿勢が変化したと判定する場合(ステップS125でYes)、血圧介入装置20は、血圧変動から事前行動が推定されたか否かを判定する(ステップS126)。より詳しくは、血圧介入装置20は、事前行動推定部25によって、場所行動記憶部14に記憶された場所行動データから、特定エリア、滞在時間に加えて血圧変動に該当する場所行動データを取得する。血圧介入装置20は、血圧変動から事前行動が推定されたと判定する場合(ステップS126でYes)、図4に示すフローチャートのステップS104へ進む。血圧介入装置20は、特定エリア、滞在時間から事前行動が推定されたと判定しない場合(ステップS126でNo)、ステップS127へ進む。
血圧介入装置20は、行動推定不可処理を実行する(ステップS127)。行動推定不可処理については後述する。血圧介入装置20は、行動推定不可処理を実行後、図4に示すフローチャートのステップS104へ進む。
このようにして、血圧介入装置20は、対象者の血圧が変動する直前の事前行動を推定する。
<事前行動が推定できないときの処理方法>
図6を用いて、血圧介入装置20における行動推定不可処理について説明する。血圧介入装置20は、図5に示すフローチャートのステップS127において、図9に示すフローチャートの処理を実行する。
血圧介入装置20は、危険な環境であるか否かを判定する(ステップS141)。血圧介入装置20は、図4に示すフローチャートのステップS102で取得した周辺環境データに基づいて、対象者の周辺の環境が危険な環境であるか否かを判定する。血圧介入装置20は、例えば、室温または湿度のどちらかが安全閾値範囲外である場合、危険な環境であると判定して(ステップS141でYes)、ステップS142へ進む。血圧介入装置20は、室温および湿度のどちらも安全閾値範囲内である場合、危険な環境ではないと判定して(ステップS141でNo)、ステップS144へ進む。
安全閾値範囲とは、例えば、温度の場合、10℃以上28℃以下である。安全閾値範囲とは、例えば、温度および湿度が、熱中症になる可能性が低い範囲としてもよい。
危険な環境であると判定する場合(ステップS141でYes)、血圧介入装置20は、警報を出力する(ステップS142)。より詳しくは、血圧介入装置20は、警報制御部32によって、危険な環境であることを知らせる警報を出力する。血圧介入装置20は、ステップS143へ進む。
血圧介入装置20は、家電を制御する(ステップS143)。より詳しくは、血圧介入装置20は、家電制御信号生成部33によって、危険な環境を改善するように、各家電に対する制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。血圧介入装置20は、このフローチャートの処理を終了する。
危険な環境ではないと判定する場合(ステップS141でNo)、血圧介入装置20は、快適な環境であるか否かを判定する(ステップS144)。より詳しくは、図4に示すフローチャートのステップS102で取得した周辺環境データに基づいて、対象者の周辺の環境が快適閾値範囲内の快適な環境であるか否かを判定する。血圧介入装置20は、快適な環境であると判定する場合(ステップS144でYes)、ステップS145へ進む。血圧介入装置20は、快適な環境ではないと判定する場合(ステップS144でNo)、ステップS147へ進む。
快適閾値範囲とは、例えば、温度の場合、15℃以上25℃以下である。
快適な環境であると判定する場合(ステップS144でYes)、血圧介入装置20は、血圧変動を通知する(ステップS145)。より詳しくは、血圧介入装置20は、通知制御部31によって、血圧変動を通知する。血圧介入装置20は、ステップS146へ進む。
血圧介入装置20は、一定時間待機する(ステップS146)。血圧介入装置20は、ステップS149へ進む。
一定時間は、例えば、1分間程度とする。
快適な環境ではないと判定する場合(ステップS144でNo)、血圧介入装置20は、家電を制御する(ステップS147)。より詳しくは、血圧介入装置20は、家電制御信号生成部33によって、快適な環境になるように、各家電に対する制御信号を生成し、通信部19を介して出力する。血圧介入装置20は、ステップS148へ進む。
血圧介入装置20は、血圧変動を通知する(ステップS148)。より詳しくは、血圧介入装置20は、通知制御部31によって、血圧変動を通知する。血圧介入装置20は、ステップS149へ進む。
血圧介入装置20は、血圧の変動が良好であるか否かを判定する(ステップS149)。より詳しくは、血圧介入装置20は、良否判定部26によって、血圧の変動が良好であると判定される場合(ステップS149でYes)、ステップS150へ進む。血圧介入装置20は、良否判定部26によって、血圧の変動が良好であると判定されない場合(ステップS149でNo)、ステップS152へ進む。
血圧の変動が良好であると判定される場合(ステップS149でYes)、血圧介入装置20は、変動要因推定部27によって、血圧変動の促進・阻害要因を推定する(ステップS150)。より詳しくは、血圧介入装置20は、変動要因推定部27によって、ステップS147において家電制御を行った場合、血圧変動を良好にすることに有効だった家電制御の制御内容を、促進要因として推定する。血圧介入装置20は、ステップS147において家電制御を行っていない場合、変動要因推定部27による処理を行わない。血圧介入装置20は、ステップS151へ進む。
血圧介入装置20は、変動要因データの蓄積・学習を行う(ステップS151)。より詳しくは、血圧介入装置20は、学習部28によって、変動要因推定部27の推定結果に基づいて、介入処理の結果、家電制御による血圧変動に与えた影響度合いを学習して、変動要因データとして変動要因記憶部15に蓄積する。血圧介入装置20は、このフローチャートの処理を終了する。
血圧介入装置20は、警報を出力する(ステップS151)。より詳しくは、血圧介入装置20は、警報制御部32によって、血圧が異常であることを知らせる警報を出力する。血圧介入装置20は、このフローチャートの処理を終了する。
このようにして、血圧介入装置20は、事前行動が推定できなかった場合に、行動推定不可処理を実行する。
<効果>
上述したように、本実施形態は、対象者の血圧の変動の要因となった、対象者の事前行動を推定し、推定された事前行動に応じて、家電を制御することができる。本実施形態は、例えば、同様の血圧の変動時でも、事前行動が異なれば、異なる家電制御を行うことができる。本実施形態によれば、より適切に血圧の変動の介入処理を行うことができる。このように、本実施形態は、対象者に適した外部刺激を加えることができる。
本実施形態は、対象者の場所における滞在時間から、対象者の事前行動を推定する。本実施形態によれば、対象者の場所だけでは事前行動を推定できない場合でも、対象者の事前行動を適切に推定することができる。
本実施形態は、対象者の血圧の変動から、対象者の事前行動を推定する。本実施形態によれば、対象者の場所だけでは事前行動を推定できない場合でも、対象者の事前行動を適切に推定することができる。
本実施形態は、周辺環境データに基づいて、対象者の血圧の変動の要因を推定する。本実施形態によれば、介入処理の結果、家電制御による血圧変動に与えた影響度合いを推測することができる。本実施形態によれば、血圧の変動が良好になるように、より有効な家電制御を行うことができる。
本実施形態は、血圧の変動が良好であると判定されるまで、家電制御の順位に沿って家電を制御することができる。本実施形態によれば、血圧の変動を良好に回復させることができる。
本実施形態は、血圧の変動の傾向を通知することができる。本実施形態によれば、対象者の血圧の変動を適切に通知することができる。
本実施形態は、血圧の変動が検出され、対象者の周辺の環境が危険な環境である場合、または、血圧の変動が良好に回復しない場合、警報を出力することができる。本実施形態によれば、対象者によって危険な状態である場合、警報によって周囲に知らせることができる。
さて、これまで本発明に係る血圧介入システム1について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
図示した血圧介入システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況等に応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
血圧介入システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラム等によって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
上記において、血圧介入装置20の変動要因推定部27および学習部28は必須の構成ではない。この場合、図4に示すフローチャートのステップS107の実行後、ステップS110の処理を実行する。
1 血圧介入システム
11 血圧計
12 血圧記憶部
13 位置センサ
14 場所行動記憶部
15 変動要因記憶部
17 通知部
18 警報部
19 通信部
20 血圧介入装置
21 血圧取得部
22 介入判定部
23 周辺環境取得部
24 位置取得部
25 事前行動推定部
26 良否判定部
27 変動要因推定部
31 通知制御部
32 警報制御部
33 家電制御信号生成部
34 通信制御部

Claims (7)

  1. 対象者の血圧を示す血圧データを取得する血圧取得部と、
    前記血圧取得部が取得した前記血圧データに基づいて、前記対象者の血圧の変動は、介入が必要な状態であるか否かを判定する介入判定部と、
    前記対象者の居室内における位置を示す位置データを取得する位置取得部と、
    前記位置取得部によって取得された前記位置データが示す、前記対象者の前記居室内における場所から、前記対象者の血圧の変動の要因となった、前記対象者の事前行動を推定する事前行動推定部と、
    前記事前行動推定部によって推定された前記事前行動に応じて、前記対象者の血圧の変動に介入するために、家電を制御する家電制御信号生成部と、
    を備える血圧介入装置。
  2. 前記事前行動推定部は、前記位置データと、前記対象者の前記場所における滞在時間とから、前記対象者の事前行動を推定する、
    請求項1に記載の血圧介入装置。
  3. 前記事前行動推定部は、前記位置データと、前記対象者の前記血圧の変動とから、前記対象者の事前行動を推定する、
    請求項1に記載の血圧介入装置。
  4. 前記対象者の周辺の環境を示す周辺環境データを取得する周辺環境取得部と、
    前記周辺環境取得部によって取得された前記周辺環境データに基づいて、前記対象者の血圧の変動の要因を推定する変動要因推定部と、
    を備える請求項1に記載の血圧介入装置。
  5. 介入前と介入後の血圧データを比較して、血圧の変動が、血圧の正常範囲に戻る方向の変動である場合、血圧の変動が良好であると判定する良否判定部、
    を備え、
    家電制御信号生成部は、前記良否判定部によって血圧の変動が良好であると判定されるまで、家電制御の順位に沿って前記家電を制御する、
    請求項1に記載の血圧介入装置。
  6. 前記血圧の変動の傾向を通知するよう制御する通知制御部、
    を備える請求項1に記載の血圧介入装置。
  7. 前記対象者の血圧を測定する血圧計と、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の血圧介入装置と、
    を備える血圧介入システム。
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