JP2024044076A - 無線タグ読取装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線タグの読み取りに影響を与える外的要因がある場合に、報知を行うことができる無線タグ読取装置およびプログラムを提供する。【解決手段】無線タグ読取装置は、電波の送信と、当該電波に対する無線タグからの応答波の受信とを行う電波送受信部と、時刻とともに移動する電波送受信部が受信した応答波を時系列信号として取得する信号取得部と、信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であると判定されたことを条件として、応答波に含まれる、無線タグに登録された情報を取得する情報取得部と、少なくとも収容部または物品の移動を検出する環境認識部と、電波送受信部が電波の送信を行っている間に、環境認識部が、少なくとも収容部または物品の移動を検出したことを条件として、報知を行う報知部と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明の実施形態は、無線タグ読取装置およびプログラムに関する。
従来、カゴに収容された商品に付された無線タグの情報を読み取る無線タグ読取装置が知られている(例えば、特許文献1)。
このような無線タグ読取装置にあっては、商品に付された無線タグの読取中に、商品や商品が収容されたカゴを動かしてしまうと、正しい情報を読み取ることができないという問題があった。また、無線タグ読取装置の周囲で人が移動すると、電波環境が変化するため、無線タグの読取結果に影響が出る可能性があった。
本発明が解決しようとする課題は、無線タグの読み取りに影響を与える外的要因がある場合に、報知を行うことができる無線タグ読取装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の無線タグ読取装置は、電波送受信部と、移動制御部と、信号取得部と、判定部と、情報取得部と、環境認識部と、報知部とを備える。電波送受信部は、電波の送信と、当該電波に対する無線タグからの応答波の受信とを行う。移動制御部は、電波送受信部の位置を時刻とともに移動させる。信号取得部は、移動制御部によって移動する電波送受信部が受信した応答波を時系列信号として取得する。判定部は、信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であるかを判定する。情報取得部は、判定部が、信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であると判定したことを条件として、応答波に含まれる、無線タグに登録された情報を取得する。環境認識部は、少なくとも、収容部の移動または物品の移動を検出する。報知部は、電波送受信部が電波の送信を行っている間に、環境認識部が、少なくとも収容部の移動または物品の移動を検出したことを条件として、報知を行う。
図1は、実施形態の無線タグ読取装置の一例を示す外観斜視図である。 図2は、実施形態の無線タグ読取装置のアンテナ周辺の要部構成の一例を示す上面図である。 図3は、実施形態の無線タグ読取装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。 図4は、無線タグ読取装置がRFIDタグから取得する情報の一例を示す図である。 図5Aは、無線タグ読取装置が、カゴの中の商品に付されたRFIDタグの情報を読み取っている様子の一例を示す上面図および側面図である。 図5Bは、RSSI値と位相値について説明する図である。 図6は、RFIDタグがカゴの内部にあるか外部にあるかを判定する方法を説明する図である。 図7は、監視カメラが撮影した映像から、カゴや商品や人の移動がないかを認識する方法を説明する図である。 図8は、実施形態の無線タグ読取装置が行う報知の方法の一例を示す図である。 図9は、実施形態の無線タグ読取装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 図10は、実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本発明を、無線タグ読取装置10に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
(無線タグ読取装置の概略構成)
図1と図2を用いて、無線タグ読取装置10の概略構成を説明する。図1は、実施形態の無線タグ読取装置の一例を示す外観斜視図である。図2は、実施形態の無線タグ読取装置のアンテナ周辺の要部構成の一例を示す上面図である。
無線タグ読取装置10は、例えばセルフレジに設置される。無線タグ読取装置10は、図1に示すように、載置台12に載置された、客が購入した商品22が収容されたカゴ13の下方で、移動ステージ18に設置された一対のアンテナ14、アンテナ15をY軸に沿って移動させる。一対のアンテナ14、15は、載置台12の下方に、X軸に沿って設置される。一対のアンテナ14、15は、互いに、カゴ13が載置される位置に向けてY軸の周りに傾けられた状態で設置される。カゴ13は、載置台12の所定の位置、例えば、載置台12に付された載置位置マーカ16の内側に載置される。カゴ13の中には、商品22が複数収容されている。カゴ13は、本開示における収容部の一例である。また、商品22は、本開示における物品の一例である。なお、商品22は、載置台12の載置位置マーカ16の内側に直接載置されてもよい。即ち、カゴ13はなくてもよい。
移動ステージ18は、図2に示すように、駆動モータ20の回転駆動力によって、レール21に沿ってY軸方向、即ち矢印Aの方向に移動する。
アンテナ14とアンテナ15とは、Y軸方向に移動しながら、時分割で、商品22に付されたRFIDタグ24に登録された情報(タグ情報)を読み取るための電波(送信波)を送信する。また、アンテナ14とアンテナ15は、RFIDタグ24からの電波(応答波)を受信する。無線タグ読取装置10は、このような電波の送受信を、所定の時間間隔で繰り返し実行する。
RFIDタグ24は指向性を有しているため、無線タグ読取装置10は、2台のアンテナ14,15を備えて、異なる方向から送信波を送ることによって、カゴ13の内部におけるRFIDタグ24の配置状態によらずに、RFIDタグ24からの応答波を確実に検出できる。なお、アンテナの台数は2台に限定されるものではない。
RFID(Radio Frequency IDentification)タグ24は、本開示における無線タグの一例である。RFIDタグ24は、アンテナを備えて、近距離無線通信により、アンテナ14,15から送信された送信波を受信する。また、RFIDタグ24は、送信波に対する応答波として、RFIDタグ24の記憶媒体に記憶されている情報を送信する。RFIDタグ24は、記憶媒体にタグ情報を記憶している。タグ情報は、例えば、RFIDタグ24が付されている商品22を識別可能な商品コード(例えばEPC(Electronic Product Code)である。RFIDタグ24は、アンテナ14,15から、記憶媒体に記憶されている情報を読み出す電波を受信した場合に、記憶媒体に記憶されている商品コード等を送信する。
載置台12の上方には、図1に示すように、載置台12に向けて監視カメラ26が設置されている。監視カメラ26は、載置台12とその周辺の範囲、例えば、図1における画角ωの範囲を監視する。無線タグ読取装置10は、アンテナ14とアンテナ15とが移動している最中に監視カメラ26が撮影した映像を解析して、カゴ13や商品22や人の移動がないかを認識する。詳しくは後述する。なお、監視カメラ26は、本開示における撮像部の一例である。
なお、無線タグ読取装置10は、外部の異物によって電波環境が乱されるのを防止するために、載置台12の上に、カゴ13を取り囲むように、電波を遮蔽するシールドを備えてもよい。
(無線タグ読取装置のハードウエア構成)
図3を用いて、無線タグ読取装置10のハードウエア構成を説明する。図3は、実施形態の無線タグ読取装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
無線タグ読取装置10は、当該無線タグ読取装置10の各部を制御するための制御部31を備える。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)32と、ROM(Read Only Memory)33と、RAM(Random Access Memory)34とを備える。CPU32は、アドレスバス、データバス等の内部バス35を介して、ROM33と、RAM34と接続する。CPU32は、ROM33や記憶部36に記憶された各種プログラムを、RAM34に展開する。CPU32は、RAM34に展開された各種プログラムに従って動作することで無線タグ読取装置10の動作を制御する。即ち、制御部31は、一般的なコンピュータの構成を有する。
制御部31は、内部バス35を介して、記憶部36と、送受信コントローラ37と、モータドライバ38と、カメラドライバ39と、表示デバイス40と、操作デバイス41と、通信インタフェース42と接続する。
制御部31は、送受信コントローラ37と、アンテナ14と、アンテナ15と協働することで、RFIDタグ24に登録された情報を読み取るリーダとして機能する。また、制御部31を、RFIDタグ24に情報を書き込むライタとして機能させてもよい。
制御部31は、アンテナ14,15を特定する情報と、応答波を受信した時刻と、RFIDタグ24から読み取ったEPCと、RSSI値と、位相値とを関連付けて取得する。RSSI値(Received Signal Strength Indicator)は、RFIDタグ24から帰ってくる応答波の強さを表す値である。位相値は、送信波と、RFIDタグ24から帰ってくる応答波との位相差を表す値である。位相値に基づいて、アンテナ14とRFIDタグ24との距離、またはアンテナ15とRFIDタグ24との距離を推定することができる。なお、RSSI値と位相値について、詳しくは後述する(図5B参照)。
記憶部36は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部36は、無線タグ読取装置10の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
記憶部36は、制御プログラムPと、読取データDと、タグ位置推定モデルMaと、物体認識モデルMbと、骨格モデルMcとを記憶する。
制御プログラムPは、無線タグ読取装置10を動作させるためのプログラムである。
読取データDは、アンテナ14,15が移動しながら読み取った、RFIDタグ24から取得した時系列データである。読取データDの内容について、詳しくは後述する(図4参照)。
タグ位置推定モデルMaは、応答波を受信したRFIDタグ24の存在位置を推定する学習モデルである。タグ位置推定モデルMaは、既知のデータを登録したRFIDタグ24を、予め決められた複数の位置に載置して、無線タグ読取装置10で応答波を読み取った結果を蓄積記憶することによって、RFIDタグ24の応答波の入力に対して、当該RFIDタグ24の存在位置を出力するように学習されたモデルである。より具体的には、タグ位置推定モデルMaは、RFIDタグ24からの応答波のRSSI値と位相値とに基づいて生成される。なお、タグ位置推定モデルMaについて、詳しくは後述する(図6参照)。
物体認識モデルMbは、監視カメラ26が撮像した画像の中から商品22やカゴ13を認識するためのモデルである。
骨格モデルMcは、監視カメラ26が撮像した画像の中から人間を検出するための、人間の骨格を表すモデルである。
送受信コントローラ37は、制御部31とアンテナ14、アンテナ15との間で、電波の送受信を行う。
モータドライバ38は、移動ステージ18を駆動する駆動モータ20のコントローラである。モータドライバ38は、制御部31が出力したアンテナ14,15の移動指示に従って、駆動モータ20を制御する。
カメラドライバ39は、制御部31の指示を受けて、監視カメラ26の撮像動作を制御する。
表示デバイス40は、制御部31の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス40は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)等のデバイスで構成される。なお、表示デバイス40は、本開示における表示部の一例である。
操作デバイス41は、操作者の入力操作を取得して制御部31に送信する。操作デバイス41は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
通信インタフェース42は、ネットワーク等を介して、非図示のPOS端末やストアサーバ等の外部機器と通信を行うためのインタフェースである。無線タグ読取装置10は、RFID24の読取結果を、これらの外部機器に出力する。
(無線タグ読取装置が取得する情報の説明)
図4を用いて、無線タグ読取装置10がRFIDタグ24から取得する読取データDの内容を説明する。図4は、無線タグ読取装置がRFIDタグから取得する情報の一例を示す図である。
読取データDは、アンテナ識別情報Daと、時刻情報Dbと、EPC(Dc)と、RSSI値Ddと、位相値Deとを関連付けて格納する。
アンテナ識別情報Daは、アンテナ14が受信した情報か、アンテナ15が受信した情報かを識別する情報である。
時刻情報Dbは、RFIDタグ24の応答波を受信した時刻を示す情報である。時刻情報Dbは、制御部31によって計時される。なお、時刻情報Dbの代わりに、RFIDタグ24の応答波を受信した際のアンテナ14の位置、またはアンテナ15の位置を示す位置情報を記憶してもよい。アンテナ14,15の位置は、例えば、予め決められたホームポジションに位置する移動ステージ18が、駆動モータ20の回転方向で規定される方向に、駆動モータ20の回転数分だけ移動したことを検出することによって特定される。
EPC(Dc)は、商品22を識別可能な商品コードである。EPC(Dc)は、例えばJANコード等である。
RSSI値Ddは、RFIDタグ24から帰ってくる応答波の強さを表す値である。
位相値Deは、送信波とRFIDタグ24から帰ってくる応答波との位相差を表す値である。なお、位相値Deは、0°から359°の間で変化する。そして、送信波と応答波の位相差が359°から360°へと変化した場合、位相値は再び0°を示す。従って、無線タグ読取装置10が取得する位相値は、359°と0°の間で不連続になる。そのため、無線タグ読取装置10は、取得した位相値を補正する処理を行う。具体的には、位相値が359°から0°に変化した場合、変化後の位相値は360°に補正される。また、位相値が0°から359°に変化した場合、変化後の位相値は-1°に補正される。これによって、無線タグ読取装置10が取得する位相値Dfは、時刻とともに連続的に変化する特性を示す。
なお、無線タグ読取装置10は、RFIDタグ24の読取処理を、セッション1(S1)、セッション2(S2)、またはセッション3(S3)で動作させる。したがって、1度応答したRFIDタグ24は、所定時間に亘って、再度の応答を行わないものとする。
(RSSI値と位相値の説明)
図5Aと図5Bを用いて、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値Ddと位相値Dfについて説明する。図5Aは、無線タグ読取装置が、カゴの中の商品に付されたRFIDタグの情報を読み取っている様子の一例を示す上面図および側面図である。図5Bは、RSSI値と位相値について説明する図である。
図5Aに示すように、無線タグ読取装置10は、アンテナ14とアンテナ15とを、定位置に載置されたカゴ13の下方をY軸に沿って移動させながら、各アンテナから時分割で、カゴ13に向けて電波を送信する。そして、アンテナ14とアンテナ15は、自身が送信した送信波に対する、商品22に付されたRFIDタグ24からの応答波を受信する。
電波の送信と応答波の受信とは、アンテナ14,15が移動しながら、所定の時間間隔で実行されるため、無線タグ読取装置10は、図5Bに示すRSSI値と位相値との時系列データを取得する。
図5Bの横軸は、無線タグ読取装置10が応答波を取得した時刻tを示す。また、図5Bの横軸は、アンテナ14,15のY軸方向位置を示すと考えてもよい。
RSSI値の時系列データは、アンテナ14またはアンテナ15が、応答波を返したRFIDタグ24と近い位置にあるときほど、大きい値を示す。また、RSSI値の時系列データは、アンテナ14またはアンテナ15が、応答波を返したRFIDタグ24と遠い位置にあるときほど、小さい値を示す。従って、図5Bに示すように、アンテナ14,15が、カゴ13に近い位置にあるときほど、RSSI値は大きい値を示す。
位相値の時系列データは、アンテナ14またはアンテナ15と、応答波を返したRFIDタグ24との距離に応じた値を示す。図5Bは、アンテナ14またはアンテナ15と、応答波を返したRFIDタグ24との距離が近いほど、位相値が大きい値を示す例である。なお、図5Bに示す位相値は、不連続に変化する位相値を、連続的に変化するように補正した結果を示している。
(RFIDタグの位置を推定する方法の説明)
図6を用いて、無線タグ読取装置10が、RFIDタグ24の位置を推定する方法を説明する。図6は、RFIDタグがカゴの内部にあるか外部にあるかを判定する方法を説明する図である。
無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターン(図5B参照)は、RFIDタグ24の存在位置と略1対1に対応する。図6は、同じRFIDタグ24を、カゴ13の内外の複数の位置に載置した場合に、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターンの概要を示す。
RFIDタグ24を付した商品22が、カゴ13の内部にある場合、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターンは、図5Bに示すように、RSSI値、位相値ともに、急峻なピークを有する特性を呈する。
RFIDタグ24を付した商品221が、商品22とX軸方向の位置が等しく、Y軸方向の位置が負側にオフセットした状態でカゴ13の外部にある場合を想定する。この場合、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターンは、RSSI値、位相値ともに、アンテナ14,15がY軸正側に移動するにつれて単調減少する特定を呈する。そして、この場合、RSSI値と位相値にピークは発生しない。
RFIDタグ24を付した商品222が、商品22とX軸方向の位置が等しく、Y軸方向の位置が正側にオフセットした状態でカゴ13の外部にある場合を想定する。この場合、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターンは、RSSI値、位相値ともに、アンテナ14,15がY軸正側に移動するにつれて単調増加する特定を呈する。そして、この場合、RSSI値と位相値にピークは発生しない。
RFIDタグ24を付した商品223が、商品22とY軸方向の位置が等しく、X軸方向の位置が負側にオフセットした状態でカゴ13の外部にある場合を想定する。この場合、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターンは、RSSI値、位相値ともにピークを有するが、発生するピークが、RFIDタグ24がカゴ13の内部にある場合に比べて緩やかになる特性を呈する。
このように、無線タグ読取装置10が取得するRSSI値と位相値の時系列変化パターンは、RFIDタグ24の存在位置と略1対1に対応する。無線タグ読取装置10が記憶しているタグ位置推定モデルMaは、複数の既知の位置に載置されたRFIDタグ24の各々から取得した、複数のRSSI値と位相値の時系列変化パターンを、RFIDタグ24の載置位置と関連付けて記憶したモデルである。タグ位置推定モデルMaは、RSSI値と位相値の時系列変化パターンを入力した際に、RFIDタグ24の推定位置を出力するように学習されている。
(カゴや商品や人の動きの検出方法の説明)
図7を用いて、無線タグ読取装置10が、カゴ13と商品22と人60の動きを検出する方法を説明する。図7は、監視カメラが撮影した映像から、カゴや商品や人の移動がないかを認識する方法を説明する図である。
監視カメラ26は、少なくとも、無線タグ読取装置10が電波を送信している間に亘って、所定の時間間隔で、図7に示す監視画像I(t)を撮像する。監視画像I(t)には、買い物を行って、カゴ13の近傍にいる人60と、載置台12と、カゴ13と、商品22とが映っている。
無線タグ読取装置10は、監視画像I(t)に対して、予め決められた画像処理を行うことによって、監視画像I(t)の中から、人60と、カゴ13と商品22を抽出する。
無線タグ読取装置10は、例えば、公知の深層学習を用いた骨格検知手法を用いることによって、監視画像I(t)の中から人60を検出する。続いて、姿勢推定と呼ばれる、人物の骨格データを検出する技術を活用することによって、人物検出処理で検出した人物の姿勢を推定する。推定された人60の姿勢は、図7に示す骨格62として認識される。無線タグ読取装置10は、所定の時間間隔で撮像される監視画像I(t)に対して、検出された人60の追跡を行う。これによって、無線タグ読取装置10は、検出された人60が動いているか否かを判定する。特に、載置台12の上に翳した手を動かすような動作が検出された場合、RFIDタグ24の読取結果に影響が出る可能性があるため、無線タグ読取装置10は報知を行う。
なお、人60の追跡処理は、例えば、深層学習を用いた画像分類を行うことによって実現することができる。具体的には、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)の畳み込み層などを特徴抽出器として利用することによって、人60の少なくとも1つの特徴量を抽出する。そして、異なる監視画像I(t)から抽出された特徴量同士を、最近傍法等を用いて互いに比較することによって、同一人物であるか否かを判定して、同一人物を追跡することができる。
また、無線タグ読取装置10は、監視画像I(t)の中からカゴ13を検出する。カゴ13を真上から見た形状と大きさは決まっているため、無線タグ読取装置10は、監視画像I(t)の中から、既知の形状、大きさの領域を検出する処理を行う。或いは、カゴ13を真上から見た画像をテンプレートとしてテンプレートマッチングを行うことによって、カゴ13を検出してもよい。検出されたカゴ13の位置には、例えば、図7に示すように、カゴ位置61を描画してもよい。
無線タグ読取装置10は、所定の時間間隔で撮像される監視画像I(t)に対して、検出されたカゴ13の追跡を行う。追跡処理は、前記した人60の追跡と同様に行うことができる。これによって、無線タグ読取装置10は、検出されたカゴ13が動いているか否かを判定する。カゴ13が動いていることが検出された場合、RFIDタグ24の読取結果に影響が出る可能性があるため、無線タグ読取装置10は報知を行う。
また、無線タグ読取装置10は、監視画像I(t)に対して、例えばオブジェクト認識を行うことによって商品22を検出する。更に、無線タグ読取装置10は、所定の時間間隔で撮像される監視画像I(t)に対して、検出された商品22の追跡を行う。追跡処理は、前記した人60の追跡と同様に行うことができる。これによって、無線タグ読取装置10は、検出された商品22が動いているか否かを判定する。例えば、前記した姿勢推定と協働することによって、人60が、右手63と左手64で商品65を掴んで動かしているような状態を検出することもできる。
なお、無線タグ読取装置10は、監視カメラ26に加えて、非図示の測距センサを備えてもよい。測距センサは、例えばTOF(Time Of Flight)センサ等である。そして、無線タグ読取装置10は、監視画像I(t)の他に、測距センサが取得した距離情報も併用して、カゴ13や商品22や人60の動きを認識してもよい。なお、測距センサは本開示における測距部の一例である。
また、カゴ13が移動したことは、例えば、載置台12に重量センサを内蔵して、当該重量センサの出力の変動を監視することによって検出してもよい。即ち、無線タグ読取装置10が電波を送信している際に、重量センサの出力が変動した場合には、カゴ13が移動したと判定してもよい。
無線タグ読取装置10がRFIDタグ24の読み取りを行っているときに、カゴ13や商品22や人60の動きが発生すると、無線タグ読取装置10がRFIDタグ24から取得するRSSI値Ddと位相値Deが変動するため、RFIDタグ24の存在位置が正確に推定できない可能性がある。そのため、無線タグ読取装置10は、RFIDタグ24の読み取りを行っているときに、カゴ13や商品22や人60の動きが発生した場合に、報知を行う。
(カゴや商品や人の動きがあったことを報知する方法)
図8を用いて、無線タグ読取装置10がRFIDタグ24の読み取りを行っているときに、カゴ13や商品22や人60の動きが検出された場合に行われる報知の方法を説明する。図8は、実施形態の無線タグ読取装置が行う報知の方法の一例を示す図である。
無線タグ読取装置10は、RFIDタグ24の読取中に、カゴ13や商品22や人60の動きが検出された場合に、表示デバイス40(図3参照)に警告画面70を表示する。
警告画面70は、メッセージ71と再読取ボタン72とを含む。メッセージ71は、RFIDタグ24の読取中に、カゴ13や商品22や人60の動きが検出されたことを伝えるメッセージである。再読取ボタン72は、無線タグ読取装置10に対して、RFIDタグ24の再読取を指示するボタンである。
なお、報知の方法は、図8の例に限定されるものではない。例えば、図3に非図示のスピーカから音声メッセージを出力してもよい。
また、図8には図示しないが、カゴ13や商品22や人60の動きが検出された場合に、無線タグ読取装置10は、警告画面70に、バーコードリーダ等の別の読取装置による、商品22の再度の読み取りを促すメッセージを表示してもよい。
また、カゴ13や商品22や人60の動きが検出された場合に、無線タグ読取装置10は、警告画面70に、タグ情報取得部55が取得した識別情報を表示デバイス40に表示して、読み取った情報に間違いがないかを客に確認させてもよい。
(無線タグ読取装置の機能構成)
図9を用いて、無線タグ読取装置10の機能構成を説明する。図9は、実施形態の無線タグ読取装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
無線タグ読取装置10の制御部31は、制御プログラムPをRAM34に展開して動作させることによって、図9に示すタグ情報読取部50と、環境認識部56と、報知部57とを機能部として実現する。
タグ情報読取部50は、RFIDタグ24に電波を照射して、応答波を検出する。また、タグ情報読取部50は、検出した応答波から、RFIDタグ24が所定の領域(カゴ13の内部)にあるかを判定する。更に、タグ情報読取部50は、所定の領域にあるRFIDタグ24から応答波に含まれる、RFIDタグ24に登録された情報を取得する。タグ情報読取部50は、電波送受信部51と、アンテナ移動制御部52と、応答波取得部53と、タグ位置判定部54と、タグ情報取得部55とを備える。
電波送受信部51は、電波の送信と、当該電波に対するRFIDタグ24からの応答波の受信とを行う。
アンテナ移動制御部52は、電波送受信部51の位置を時刻とともに移動させる。なお、アンテナ移動制御部52は、本開示における移動制御部の一例である。
応答波取得部53は、アンテナ移動制御部52によって移動する電波送受信部51が受信した応答波を時系列信号として取得する。なお、応答波取得部53は、本開示における信号取得部の一例である。
タグ位置判定部54は、応答波取得部53が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれたカゴ13に収容された商品22に付されたRFIDタグ24からの応答波であるかを判定する。なお、タグ位置判定部54は、本開示における判定部の一例である。
タグ情報取得部55は、タグ位置判定部54が、応答波取得部53が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれたカゴ13に収容された商品22に付されたRFIDタグ24からの応答波であると判定したことを条件として、応答波に含まれる、RFIDタグ24に登録された情報を取得する。なお、タグ情報取得部55は、本開示における情報取得部の一例である。
環境認識部56は、電波送受信部51が電波を送信している間に、少なくともカゴ13の移動または商品22の移動を検出する。また、環境認識部56は、カゴ13の近傍にいる人60の移動を検出する。
報知部57は、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、環境認識部56が、少なくともカゴ13の移動または商品22の移動を検出したことを条件として、報知を行う。
また、報知部57は、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、環境認識部56が、少なくともカゴ13の移動または商品22の移動を検出したことを条件として、客に対して、別の読取装置による、商品22の再度の読み取りを促してもよい。別の読取装置とは、例えば、商品22に付されたバーコードを読み取るバーコードリーダ等である。また、無線タグ読取装置10において、アンテナ14、15を固定状態にして、商品22に付されたRFIDタグ24の再読取を行ってもよい。
また、報知部57は、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、環境認識部56が、少なくともカゴ13の移動または商品22の移動を検出したことを条件として、タグ情報取得部55が取得した識別情報を表示デバイス40に表示して、客の確認を促してもよい。
(無線タグ読取装置が行う処理の流れ)
図10を用いて、無線タグ読取装置10が行う処理の流れを説明する。図10は、実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、タグ情報読取部50が行う処理の流れを説明する。まず、アンテナ移動制御部52は、アンテナ14,15をスタート位置に移動する(ステップS11)。
電波送受信部51は、一方のアンテナ(例えばアンテナ14)から電波を送信する(ステップS12)。
電波送受信部51は、応答波を受信する(ステップS13)。
電波送受信部51は、他方のアンテナ(例えばアンテナ15)から電波を送信する(ステップS14)。
電波送受信部51は、応答波を受信する(ステップS15)。
応答波取得部53は、応答波を受信した時刻と、応答波に含まれるEPC、RSSI値、位相値を取得する(ステップS16)。
アンテナ移動制御部52は、アンテナ14,15の移動を完了したかを判定する(ステップS17)。アンテナ14,15の移動を完了したと判定される(ステップS17:Yes)とステップS18に進む。一方、アンテナ14,15の移動を完了したと判定されない(ステップS17:No)とステップS19に進む。
ステップS17において、アンテナ14,15の移動を完了したと判定されないと、アンテナ移動制御部52は、アンテナ14,15を所定量だけ移動させる(ステップS19)。その後、ステップS12に戻って、前記した処理を繰り返す。
一方、ステップS17において、アンテナ14,15の移動を完了したと判定されると、アンテナ移動制御部52は、環境認識部56に対して、アンテナ14,15の移動を完了したことを示すアンテナ移動完了情報を出力する(ステップS18)。
タグ位置判定部54は、ステップS16で取得したRSSI値と位相値とに基づいて、応答波を返したRFIDタグ24がカゴ13の内部にあるかを判定する(ステップS20)。
続いて、タグ情報取得部55は、ステップS20において、カゴ13の内部にあると判定されたRFIDタグ24について、当該RFIDタグ24から取得したEPCを読み取る(ステップS21)。
次に、タグ情報読取部50は、読み取りを行っている間に、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたかを判定する(ステップS22)。カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定される(ステップS22:Yes)とステップS23に進む。一方、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定されない(ステップS22:No)とステップS24に進む。
ステップS22において、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定されると、タグ情報読取部50は、報知部57に対して、報知の実行を指示する(ステップS23)。その後、タグ情報読取部50は、図10の処理を終了する。
一方、ステップS22において、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定されないと、タグ情報取得部55は、ステップS21で読み取った情報を確定する(ステップS24)。その後、タグ情報読取部50は、図10の処理を終了する。なお、確定した読取結果は、POS端末や上位サーバ等に送信されて、商品の会計処理や決済処理が行われる。
次に、環境認識部56が行う処理の流れを説明する。まず、環境認識部56は、電波送受信部51が電波を送信しているかを判定する(ステップS31)。電波送受信部51が電波を送信していると判定される(ステップS31:Yes)とステップS32に進む。一方、電波送受信部51が電波を送信していると判定されない(ステップS31:No)とステップS31の判定を繰り返す。
ステップS31において、電波送受信部51が電波を送信していると判定されると、環境認識部56は、監視カメラ26が撮像した監視画像I(t)の中から、カゴ13を検出する(ステップS32)。
また、環境認識部56は、監視画像I(t)の中から、商品22を検出する(ステップS33)。
更に、環境認識部56は、監視画像I(t)の中から、人60を検出する(ステップS34)。
環境認識部56は、時刻の経過とともに撮像される複数の監視画像I(t)の中から、ステップS32で検出したカゴ13の追跡を行う(ステップS35)。
また、環境認識部56は、時刻の経過とともに撮像される複数の監視画像I(t)の中から、ステップS33で検出した商品22の追跡を行う(ステップS36)。
更に、環境認識部56は、時刻の経過とともに撮像される複数の監視画像I(t)の中から、ステップS34で検出した人60の追跡を行う(ステップS37)。
環境認識部56は、カゴ13、商品22、人60の追跡結果に基づいて、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたかを判定する(ステップS38)。カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定される(ステップS38:Yes)とステップS39に進む。一方、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定されない(ステップS38:No)とステップS40に進む。
ステップS38において、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定されると、環境認識部56は、カゴ13、商品22または人60の移動を検出した旨をタグ情報読取部50に伝達する(ステップS39)。その後、環境認識部56は、図10の処理を終了する。
ステップS38において、カゴ13、商品22または人60の移動が検出されたと判定されないと、環境認識部56は、アンテナ移動制御部52から、アンテナ14,15の移動を完了したことを示すアンテナ移動完了情報を取得したかを判定する(ステップS40)。アンテナ移動完了情報を取得したと判定される(ステップS40:Yes)と、環境認識部56は、図10の処理を終了する。一方、アンテナ移動完了情報を取得したと判定されない(ステップS40:No)と、ステップS35に戻って、前記した処理を繰り返す。
次に、報知部57が行う処理の流れを説明する。まず、報知部57は、タグ情報読取部50から報知の指示を受けたかを判定する(ステップS51)。タグ情報読取部50から報知の指示を受けたと判定される(ステップS51:Yes)とステップS52に進む。一方、タグ情報読取部50から報知の指示を受けたと判定されない(ステップS51:No)と、ステップS53に進む。
ステップS51において、タグ情報読取部50から報知の指示を受けたと判定されると、報知部57は、例えば図8に示す警告画面70を表示する等の報知を行う(ステップS52)。その後、報知部57は、図10の処理を終了する。
一方、ステップS51において、タグ情報読取部50から報知の指示を受けたと判定されないと、報知部57は、アンテナ移動制御部52から、アンテナ14,15の移動を完了したことを示すアンテナ移動完了情報を取得したかを判定する(ステップS53)。アンテナ移動完了情報を取得したと判定される(ステップS53:Yes)と、報知部57は、図10の処理を終了する。一方、アンテナ移動完了情報を取得したと判定されない(ステップS53:No)と、ステップS51に戻って、前記した処理を繰り返す。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、本実施形態の無線タグ読取装置10は、電波の送信と、当該電波に対するRFIDタグ24(無線タグ)からの応答波の受信とを行う電波送受信部51と、時刻とともに移動する電波送受信部51が受信した応答波を時系列信号として取得する応答波取得部53(信号取得部)と、応答波取得部53が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれたカゴ13(収容部)に収容された商品22(物品)に付されたRFIDタグ24からの応答波であるかを判定するタグ位置判定部54(判定部)と、タグ位置判定部54が、応答波取得部53が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれたカゴ13に収容された商品22に付されたRFIDタグ24からの応答波であると判定したことを条件として、応答波に含まれる、RFIDタグ24に登録された情報を取得するタグ情報取得部55(情報取得部)と、少なくとも、カゴ13の移動または商品22の移動を検出する環境認識部56と、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、環境認識部56が、カゴ13または商品22の移動を検出したことを条件として、報知を行う報知部57と、を備える。したがって、RFIDタグ24の読み取りに影響を与える外的要因がある場合に、報知を行うことができる。なお、環境認識部56は、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、更に、人60の移動を検出してもよい。
また、本実施形態の無線タグ読取装置10において、時系列信号は、RFIDタグ24(無線タグ)に登録されている商品22(物品)を識別する識別情報と、応答波のRSSI値Ddと、応答波の位相値Deとを含む。したがって、商品22の存在位置に係る情報を取得することができる。
また、本実施形態の無線タグ読取装置10において、報知部57は、更に、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、環境認識部56が、カゴ13または商品22の移動を検出したことを条件として、別の読取装置による、商品22(物品)の再度の読み取りを促す。したがって、読取結果の信頼性が低い場合には、別の読取装置による再度の読み取りを促すことができる。
また、本実施形態の無線タグ読取装置10において、報知部57は、更に、電波送受信部51が電波の送信を行っている間に、環境認識部56が、カゴ13または商品22の移動を検出したことを条件として、タグ情報取得部55(情報取得部)が取得した識別情報を表示デバイス40(表示部)に表示して、確認を促す。したがって、読取結果の信頼性が低い場合には、客に確認を促すことができる。
また、本実施形態の無線タグ読取装置10において、環境認識部56は、監視カメラ26(撮像部)が撮影した映像、または測距センサ(測距部)が計測した距離情報に基づいて、カゴ13(収容部)または商品22(物品)の移動を検出する。したがって、カゴ13や商品22の移動を容易に検出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 無線タグ読取装置
12 載置台
13 カゴ(収容部)
14,15 アンテナ
16 載置位置マーカ
18 移動ステージ
20 駆動モータ
21 レール
22,221,222,223,65 商品(物品)
24 RFIDタグ(無線タグ)
26 監視カメラ(撮像部)
40 表示デバイス(表示部)
50 タグ情報読取部
51 電波送受信部
52 アンテナ移動制御部(移動制御部)
53 応答波取得部(信号取得部)
54 タグ位置判定部(判定部)
55 タグ情報取得部(情報取得部)
56 環境認識部
57 報知部
60 人
61 カゴ位置
70 警告画面
71 メッセージ
72 再読取ボタン
D 読取データ
Da アンテナ識別情報
Db 時刻情報
Dc EPC
Dd RSSI値
De 位相値
Ma タグ位置推定モデル
Mb 物体認識モデル
Mc 骨格モデル
I(t) 監視画像
特許第7007170号公報

Claims (6)

  1. 電波の送信と、当該電波に対する無線タグからの応答波の受信とを行う電波送受信部と、
    前記電波送受信部の位置を時刻とともに移動させる移動制御部と、
    前記移動制御部によって移動する前記電波送受信部が受信した応答波を時系列信号として取得する信号取得部と、
    前記信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であるかを判定する判定部と、
    前記判定部が、前記信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であると判定したことを条件として、前記応答波に含まれる、前記無線タグに登録された情報を取得する情報取得部と、
    少なくとも、前記収容部の移動または前記物品の移動を検出する環境認識部と、
    前記電波送受信部が電波の送信を行っている間に、前記環境認識部が、少なくとも前記収容部または前記物品の移動を検出したことを条件として、報知を行う報知部と、を備える
    無線タグ読取装置。
  2. 前記時系列信号は、前記無線タグに登録されている前記物品を識別する識別情報と、前記応答波のRSSI値と、前記応答波の位相とを含む、
    請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  3. 前記報知部は、更に、前記電波送受信部が電波の送信を行っている間に、前記環境認識部が、少なくとも前記収容部または前記物品の移動を検出したことを条件として、別の読取装置による、前記物品の再度の読み取りを促す、
    請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  4. 前記報知部は、更に、前記電波送受信部が電波の送信を行っている間に、前記環境認識部が、少なくとも前記収容部または前記物品の移動を検出したことを条件として、前記情報取得部が取得した前記識別情報を表示部に表示して、確認を促す、
    請求項2に記載の無線タグ読取装置。
  5. 前記環境認識部は、
    撮像部が撮影した映像、または測距部が計測した距離情報に基づいて、前記収容部の移動または前記物品の移動を検出する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線タグ読取装置。
  6. コンピュータを、
    電波の送信と、当該電波に対する無線タグからの応答波の受信とを行う電波送受信部と、
    前記電波送受信部の位置を時刻とともに移動させる移動制御部と、
    前記移動制御部によって移動する前記電波送受信部が受信した応答波を時系列信号として取得する信号取得部と、
    前記信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であるかを判定する判定部と、
    前記判定部が、前記信号取得部が取得した時系列信号が、所定の位置に置かれた収容部に収容された物品に付された無線タグからの応答波であると判定したことを条件として、前記応答波に含まれる、前記無線タグに登録された情報を取得する情報取得部と、
    少なくとも、前記収容部の移動または前記物品の移動を検出する環境認識部と、
    前記電波送受信部が電波の送信を行っている間に、前記環境認識部が、前記収容部の移動または前記物品の移動を検出したことを条件として、報知を行う報知部と、
    して機能させるプログラム。
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