JP2024041255A - 電力装置 - Google Patents

電力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024041255A
JP2024041255A JP2022145959A JP2022145959A JP2024041255A JP 2024041255 A JP2024041255 A JP 2024041255A JP 2022145959 A JP2022145959 A JP 2022145959A JP 2022145959 A JP2022145959 A JP 2022145959A JP 2024041255 A JP2024041255 A JP 2024041255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
power
closing
battery
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022145959A
Other languages
English (en)
Inventor
裕樹 栗栖
Hiroki Kurisu
勤 高橋
Tsutomu Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2022145959A priority Critical patent/JP2024041255A/ja
Publication of JP2024041255A publication Critical patent/JP2024041255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Distribution Board (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】従来技術と比較してユーザの利便性を向上できる電力装置を提供する。【解決手段】バッテリ交換機1(電力装置)は、外部電源と接続される外部電源接続部と、筐体2と、筐体の内部に配置される蓄電部と接続される内部接続部と、外部電源接続部と内部接続部とを接続する電力伝達経路上に設けられる電力変換部73と、筐体2の上面を開閉可能にするアッパーカバー8と、アッパーカバー8が閉じているか否かを検知可能な開閉検知部83と、を備える。電力変換部73は、筐体2の内部において上方に位置する第二の領域32に設けられる。開閉検知部83は、アッパーカバー8の回動軸80の近傍に配置される。【選択図】図7

Description

本発明は、電力装置に関するものである。
従来、複数の電源機器が収容される電力装置が知られている。これらの電力装置では、蓋を開いて、内側の電源機器のメンテナンス等を行う構成が開示されている。
例えば特許文献1には、バッテリの充電が可能な電力装置の構成が開示されている。電力装置の下段には、複数のバッテリを着脱可能に収容するスロットが設けられている。電力装置の上段には、バッテリの充放電などを制御する制御装置等が収容されている。特許文献1に記載の技術によれば、各スロットには、バッテリが挿入される挿入口よりも内側に、バッテリの挿脱に応じてスロットに対して回動する扉が設けられている。これにより、バッテリの挿脱を容易に行うことができるとされている。
国際公開第2022/075430号
ところで、上述のような電力装置において、制御装置等の電源機器が収容される上段には、電源機器等のメンテナンスを行うために下段とは別の蓋(アッパーカバー)が設けられる。アッパーカバーでは、ユーザの利便性を高める為に、例えば天板の一端にヒンジを設け、他端にラッチと係合するストライカなどの固定部を設ける場合がある。従来のアッパーカバーにおいては、ユーザの手前側の先端部(前端部)にストライカ及びラッチが設けられるので、電源機器等を引き出す際に、引き出される電源機器とラッチとが干渉するおそれがあり、メンテナンス性を低下させるおそれがあった。さらに天板の強度を確保するためにアッパーカバーの重量が増加し、ユーザの利便性が低下するおそれがあった。
また、アッパーカバーには通常アッパーカバーの開閉を検知するためのスイッチが設けられる。しかしながら例えば外的荷重等により天板が反ると、筐体と天板との間に隙間が生じ、アッパーカバーが閉じているにもかかわらずアッパーカバーが開いているとの誤検知が生じるおそれがあった。したがって、従来技術にあっては、電力装置において、ユーザの利便性を向上する点において改善の余地があった。
そこで、本発明は、従来技術と比較してユーザの利便性を向上できる電力装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係る電力装置(例えば、実施形態におけるバッテリ交換機1)は、外部電源(例えば、実施形態における外部電源500)と電気的に接続される外部電源接続部(例えば、実施形態における外部電源接続部4)と、筐体(例えば、実施形態における筐体2)と、前記筐体の内部に配置される蓄電部(例えば、実施形態におけるバッテリ3)と接続される内部接続部(例えば、実施形態における内部接続部5)と、前記外部電源接続部と前記内部接続部とを電気的に接続する電力伝達経路(例えば、実施形態における電力伝達経路6)上に設けられる電力変換部(例えば、実施形態における電力変換部73)と、を備え、前記内部接続部は、前記筐体の内部において第一の領域(例えば、実施形態における第一の領域31)に設けられており、前記電力変換部は、前記筐体の内部において前記第一の領域よりも上方に位置する第二の領域(例えば、実施形態における第二の領域32)に設けられることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係る電力装置は、前記筐体は、前記筐体の上方を向く面を開閉可能に設けられる開閉部(例えば、実施形態におけるアッパーカバー8)を有することを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部は、水平方向に延びる回動軸(例えば、実施形態における回動軸80)に対して回動可能に設けられることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部は、前記開閉部を閉じた閉状態において、前記筐体の前記上方を向く面に配置され、上下方向を面直方向とする主部(例えば、実施形態における主部53)と、前記閉状態において、前記主部と一体的に設けられ、かつ水平方向を面直方向とする延出部(例えば、実施形態における延出部54)と、を有することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明に係る電力装置は、前記回動軸は、前記主部に対して前記延出部が設けられる位置と反対側の位置に設けられることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部が閉じているか否かを検知可能な検知部(例えば、実施形態における開閉検知部83)をさらに備えることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部は、水平方向に延びる回動軸に対して回動可能に設けられており、前記検知部は、前記筐体の内部であって、かつ前記回動軸の近傍に配置されることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明に係る電力装置は、前記筐体の内部のうち前記開閉部の近傍に設けられ、水平方向に沿って延在する骨組み部(例えば、実施形態における骨組み部88)をさらに備えることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明に係る電力装置は、前記骨組み部は、前記開閉部を閉じた状態において、前記開閉部の先端部(例えば、実施形態における先端部51)よりも前記回動軸側の位置に設けられることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部を閉じた状態で前記開閉部と互いに係合する一対の係合部材(例えば、実施形態における一対の係合部材82)をさらに備え、一対の前記係合部材のうち一方(例えば、実施形態におけるストライカ86)は、前記開閉部に設けられており、一対の前記係合部材のうち他方(例えば、実施形態におけるラッチ87)は、前記骨組み部に設けられることを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明に係る電力装置は、前記電力変換部は、電力変換部本体(例えば、実施形態における充電用DC/DC変換器66)と、前記電力変換部本体を挿脱可能に収容する収容部(例えば、実施形態における第二収納ポケット42)と、を有することを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明に係る電力装置は、前記電力変換部は、前記電力変換部本体に設けられる本体側接続部(例えば、実施形態における端子部45)と、前記収容部に設けられ、前記本体側接続部と着脱可能に接続される収容部側接続部(例えば、実施形態におけるケース側端子部43)と、を有することを特徴としている。
また、請求項13に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部は、前記開閉部を開いた状態において、前記電力変換部本体を前記収容部に対して挿脱可能とするように設けられることを特徴としている。
また、請求項14に記載の発明に係る電力装置は、前記開閉部は、前記主部の裏面に取り付けられる補強部材(例えば、実施形態における補強部材84)を有することを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の電力装置によれば、電力変換部は、内部接続部が設けられる第一の領域よりも上方に位置する第二の領域に設けられる。外部電源接続部と内部接続部とを接続する電力変換部を、内部接続部が設けられる領域とは分けて設けることにより、内部接続部に関する作業と電力変換部に関する作業を別個で実施できる。これにより、各々の作業を行う作業者(ユーザ)にとって利便性を高めることができる。さらに領域を分けることにより、例えば電力変換部に関する作業を行うユーザにとって作業領域が狭まるので、移動等の手間を省くことができる。また、電力変換部を比較的上方に位置する第二の領域にまとめて設けることにより、電力変換部のメンテナンス作業を行い易くすることができる。
したがって、従来技術と比較してユーザの利便性を向上できる電力装置を提供できる。
本発明の請求項2に記載の電力装置によれば、開閉部は筐体の上方を向く面を開閉可能に設けられるので、開閉部を開閉することにより第二の領域を解放又は閉塞できる。これにより、開閉部を開くことで第二の領域に設けられた電力変換部のメンテナンス等を実施できる。開閉部は筐体の上面のみ、すなわち第二の領域のみを開閉可能に設けられるので、例えば内部接続部に関する作業を行う一般ユーザには開けられず、電力変換部のメンテナンスを行うユーザ(メンテナンス作業者)だけが開閉できるような構成とすることができる。これにより、安全性を高めるとともにメンテナンス作業者の作業性を向上できる。
本発明の請求項3に記載の電力装置によれば、開閉部は、水平方向に延びる回動軸に対して回動可能に設けられるので、開閉部を容易に開閉させることができる。よって、メンテナンス性を向上できる。
本発明の請求項4に記載の電力装置によれば、開閉部は、閉状態において筐体の上方を向く面に配置される主部と、閉状態において主部と一体的に設けられ、かつ水平方向を面直方向とする延出部と、を有する。開閉部が主部及び延出部を有するので、開閉部を開けたときに筐体の上面に加えて筐体の前面の一部をも同時に開口させることができる。これにより筐体の開口部の面積を大きくすることができる。よって、開閉部を開けてメンテナンスを実施する作業者にとって、作業スペースを広く確保することができ、メンテナンス性を向上できる。また、延出部を主部と連続して設けることにより、開閉部の意匠性を向上できる。
本発明の請求項5に記載の電力装置によれば、回動軸は、主部に対して延出部とは反対側に設けられる。例えば延出部をユーザから見て手前側に設け、回動軸をユーザから見て奥側に設けることにより、開閉部を開閉し易く、かつ開状態の開閉部がメンテナンスの邪魔になることを抑制できる。また、回動軸とは反対側の端部に延出部が位置することになるので、開閉部を開けた場合に筐体の開口部の面積を大きく確保することができる。よってメンテナンス性を含むユーザの利便性を向上できる。
本発明の請求項6に記載の電力装置によれば、電力装置は、開閉部が閉じているか否かを検知可能な検知部を有するので、開閉部の締め忘れなどを抑制できる。これにより、例えば雨等による被水や、メンテナンス作業者以外の一般ユーザが誤って電力変換部を触る等の意図しない危険状況の発生を抑制できる。また、例えば検知部の検知結果に応じて内部の電源機器の通電及び電力遮断を切り替えるなどの制御を行うことができる。よって、より一層ユーザの利便性を向上できる。
本発明の請求項7に記載の電力装置によれば、検知部は回動軸の近傍に配置される。ここで、検知部を回動軸から離間した先端部等に設ける従来技術にあっては、例えば筐体のがたつきや外的荷重が作用すること等の外的要因により天板が反ったり開閉部の先端部が浮いたりすることで、開閉部がロックされているにも関わらず開閉部が開いていると誤検知されるおそれがあった。この対策として例えば開閉部の剛性を高めてがたつきや反りを抑制する等の方法が考えられるが、この場合、開閉部の重量増加やコストアップという問題が生じるおそれがあった。
これに対して本発明の電力装置によれば、検知部が回動軸の近傍に配置されるので、上述した外的要因が作用した場合であっても、検知部と対応する開閉部の浮き量が小さく抑えられる。これにより検知部が外的要因の影響を受けにくくすることができる。よって、検知部が回動軸から離間した先端部に設けられる従来技術と比較して、検知部における誤検知の発生を抑制できる。よってユーザの利便性を向上できる。また、開閉部の剛性を必要以上に高める必要が無いので、開閉部の重量化やコストアップを抑制できる。
さらに、検知部が外的要因の影響を受けにくいので、例えば従来よりも検知範囲の狭いセンサ等を検知部として使用した場合であっても、誤検知の発生を抑制できる。よって、検知部の汎用性を高めることができる。
本発明の請求項8に記載の電力装置によれば、開閉部の近傍において水平方向に沿って延在する骨組み部が設けられる。これにより、筐体の強度を高めるとともに、閉状態における開閉部の撓みや変形等を抑制できる。
本発明の請求項9に記載の電力装置によれば、骨組み部は、開閉部を閉じた状態において、開閉部の先端部よりも回動軸側の位置に設けられる。これにより、開閉部を開けてメンテナンスを行う際に、作業者から見て骨組み部が比較的奥側に配置されることになるので、手前側の空間が確保されてメンテナンスを行い易い。よって、メンテナンスの作業性を向上できる。
本発明の請求項10に記載の電力装置によれば、一対の係合部材のうち一方は開閉部に設けられており、一対の係合部材のうち他方は骨組み部に設けられる。一方の係合部材と他方の係合部材とを互いに係合させることにより、骨組み部に対して開閉部を固定することができる。つまり開閉部を閉じた状態で固定できる。このとき、前後方向において中央部近傍に位置する骨組み部に対応して、開閉部のうち前後方向のほぼ中央部に係合部材の一方が設けられるので、開閉部に加わる荷重を、係合部材を介して骨組み部に伝達できる。これにより開閉部に加わる荷重を筐体に分散させることができる。よって、開閉部の剛性を必要以上に高める必要が無く、開閉部の重量増加やコストアップ等を抑制できる。開閉部の重量を小さく抑えることで、開閉部の開閉動作に伴う労力を軽減し、ユーザの利便性を向上できる。
本発明の請求項11に記載の電力装置によれば、電力変換部は、電力変換部本体と、電力変換部本体を挿脱可能に収容する収容部と、を有する。収容部に電力変換部本体を収容する構成とすることで、複数の機器からなる電力変換部を一括して収容することができる。また電力変換部本体を整理して配置できるので、電力変換部のメンテナンス性を向上できる。
本発明の請求項12に記載の電力装置によれば、電力変換部本体には本体側接続部が設けられ、収容部には収容部側接続部が設けられる。収容部側接続部は、本体側接続部と着脱可能に接続される。これにより、収容部に電力変換部本体を収容することで、収容部側接続部と本体側接続部とを電気的に接続できる。さらに収容部側接続部が予め内部接続部及び外部電源接続部と接続される構成とした場合には、電力変換部本体を収容部に収容することにより電力変換部を内部接続部及び外部電源接続部と接続できる。よって、電力変換部の交換やメンテンナンスを容易に行うことができる。
本発明の請求項13に記載の電力装置によれば、開閉部は、開閉部を開いた状態において、電力変換部本体を収容部に対して挿脱可能とするように設けられる。これにより、電力変換部をメンテナンスする際には、まず開閉部を開く。その後、電力変換部本体を収容部に対して挿入又は抜出することにより、電力変換部のメンテナンスを容易に行うことができる。また、開閉部を開いた後に電力変換部へアクセス可能となるので、例えば開閉部の開閉に応じて電力変換部の一部の通電を遮断する等の制御を組み込むことができる。これによりメンテナンス作業性を向上するとともにユーザの安全性を確保できる。
本発明の請求項14に記載の電力装置によれば、開閉部は、主部の裏面に取り付けられる補強部材を有する。これにより、開閉部のうち強度が必要な部分だけを補強できる。よって、開閉部の重量増加を最低限に抑え、重量増加によるユーザの利便性の低下を抑制できる。
実施形態に係るバッテリシェアサービスシステムの一例を示す説明図。 実施形態に係るバッテリ交換機の斜視図。 実施形態に係るバッテリ交換機の断面図。 実施形態に係るバッテリ交換機の電気的構成の一例を示す図。 バッテリ交換機の第二の領域内部の構成図。 電源機器ユニットの分解図。 実施形態に係るアッパーカバーの開状態を示す斜視図。 天板を除いたアッパーカバーの閉状態におけるバッテリ交換機の斜視図。 図8のIX部拡大図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、バッテリ交換機1を使用するユーザから見て手前側を前、奥側を後ろ、右手側を右、左手側を左、とそれぞれ言う場合がある。
(バッテリシェアサービスシステム)
図1は、実施形態に係るバッテリシェアサービスシステム100の一例を示す説明図である。
バッテリシェアサービスシステム100は、1個以上(例えば複数)のバッテリ交換ステーション200(図1では4個のバッテリ交換ステーション200-1から200-4を図示)と、管理サーバ装置300とを含む。
バッテリ交換ステーション200は、例えば、1個以上のバッテリ交換機1(請求項の電力装置)(図1では3個のバッテリ交換機1a,1b,1cを図示)を備える。複数のバッテリ交換機1のうち少なくとも1個(図1ではバッテリ交換機1c)はステーション制御装置210を兼ねている。ステーション制御装置210とバッテリ交換機1とは、有線または無線により通信可能である。ステーション制御装置210とバッテリ交換機1とは、別体の装置としてではなく、1つの装置として一体に構成されてもよい。
ステーション制御装置210は、バッテリ交換機1におけるバッテリ3の充放電と、バッテリ3の受領および供与(以下「バッテリ3の交換」と称する)とを管理する。バッテリ3は、バッテリ交換機1に対して着脱が可能な着脱式バッテリである。ステーション制御装置210は、電動車両400のユーザがバッテリ交換ステーション200を利用する場合に、バッテリ3の交換のための情報をユーザに提供する。例えば、ステーション制御装置210は、電動車両400で使用されて残容量が少なくなったバッテリ3を受領するバッテリスロット27を示す情報や、受領したバッテリ3の代わりに提供する別のバッテリ3が収容されているバッテリスロット27を示す情報などをユーザに提供する。バッテリスロット27は、バッテリ3の少なくとも一部を収容する。
バッテリ交換機1は、バッテリスロット27にバッテリ3を収容することにより、バッテリ3を保管する。バッテリ交換機1は、バッテリ3の充放電および交換を行う装置である。バッテリ交換機1は、1個以上(例えば複数)のバッテリスロット27を有する。バッテリスロット27は、バッテリ3を収容して充放電可能な収容部である。バッテリスロット27は、バッテリ3を着脱可能に保持する。図1に示す例では、1つのバッテリ交換機1は、12個のバッテリスロット27を有し、12個のバッテリ3を同時に収容可能である。
バッテリ交換機1は、複数のバッテリスロット27に収容された複数のバッテリ3(図1に示す例では、最大12個のバッテリ3)を同時に充電可能である。本明細書で「同時に充電」または「同時充電」とは、複数のバッテリ3の充電を同時に開始する場合に限定されず、あるバッテリ3の充電時間の一部と、別のバッテリ3の充電時間の一部とが同時である場合なども含む。
バッテリ交換機1には、外部電源500から電力が供給される。外部電源500は、例えば交流100Vの商用電源である。バッテリ交換機1は、ステーション制御装置210による制御に応じて、電動車両400のユーザから受領したバッテリ3を充電する。バッテリ交換機1は、バッテリ3の充電が完了した場合に、充電が完了したことを示す通知をステーション制御装置210に送信する。これにより、ステーション制御装置210は、電動車両400のユーザに供与可能なバッテリ3を認識する。バッテリ交換機1は、バッテリ3に残っている電力を放電させることを行ってもよい。
管理サーバ装置300は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などのうち1つ以上を含む。本実施形態では、管理サーバ装置300は、ネットワークNWを介して複数のバッテリ交換ステーション200と通信し、複数のバッテリ交換ステーション200を管理する。例えば、管理サーバ装置300は、各バッテリ交換ステーション200からバッテリ交換ステーション200の状態を示す情報(以下「状態情報」と称する)を受信し、状態情報に基づき各バッテリ交換ステーション200の状態を判定する。
管理サーバ装置300は、直接またはネットワークNWを介して、バッテリシェアサービスシステム100を管理する管理者P1が使用する端末装置T1と通信を行い、バッテリ交換ステーション200の状態に関する所定の通知を端末装置T1に出力する。端末装置T1は、設置型またはノート型のパーソナルコンピュータなどである。管理サーバ装置300は、ネットワークNWを介して、バッテリ交換ステーション200の保守を担当する保安要員P2が使用する端末装置T2と通信を行い、バッテリ交換ステーション200の状態に関する所定の通知を端末装置T2に出力する。端末装置T2は、例えば携帯型の端末装置であり、スマートフォンやタブレット端末などである。
電動車両400は、バッテリ3から供給される電力によって駆動される電動機(電動モータ)の駆動力で走行する。ただし、電動車両400は、バッテリ3と、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関とを組み合わせた駆動力によって走行するハイブリッド電動車両であってもよい。電動車両400は、例えば、バッテリ3が接続されるバッテリ接続部(不図示)を備える。
なお、本実施形態では充電されたバッテリ3の使用先として電動車両400を例に挙げたが、これに限られない。バッテリ交換機1は、持ち運びが可能な各種用途に用いられるモバイルバッテリを充電可能であってよい。
(バッテリ交換機)
(筐体)
図2は、実施形態に係るバッテリ交換機1の斜視図である。図3は、実施形態に係るバッテリ交換機1の断面図である。
バッテリ交換機1は、筐体2と、バッテリ3(請求項の蓄電部)と、外部電源接続部4と、内部接続部5と、電力伝達経路6と、電源機器ユニット7と、アッパーカバー8と、を備える。筐体2は、例えば、縦長の直方体状に形成されている。具体的に、筐体2は、下壁21、前壁22(前面パネル)、後壁23、左側壁24、及び右側壁25を有する。下壁21は、床面に設置される。前壁22、後壁23、左側壁24、および右側壁25は、それぞれ下壁21の前端、後端、左端、および右端から起立しており、鉛直方向に延びている。筐体2の上面は開口されており、詳しくは後述するアッパーカバー8により筐体2の上面が閉塞又は開口される。
より詳細に、後壁23、右側壁25、及び左側壁24は、床面からの高さが同等となっている。前壁22は、後壁23、右側壁25、及び左側壁24と比較して床面からの高さが低くなっている。右側壁25及び左側壁24の上方かつ前方に位置する角部26は、バッテリ交換機1の側方から見て、前方へ向かうにつれて下方に位置するように湾曲する弧状に形成されている。これにより前壁22の手前に立つユーザにとって筐体2の内部を視認し易くするとともに電源機器72のメンテナンス等を行い易くしている。
前壁22には、筐体2の内部に設けられたバッテリスロット27を筐体2の外部に露出させる開口部(バッテリ交換口28)が設けられている。本実施形態では、12個のバッテリスロット27が水平方向に3列、鉛直方向に4段のマトリクス状に配置されている。バッテリ3は、バッテリ交換口28からバッテリスロット27に挿入されることで、筐体2の内部に配置される。
バッテリスロット27に挿入されたバッテリ3は、バッテリ交換機1により充電されることで発熱する。前壁22及び後壁23には、この発熱により上昇した空気を換気するための複数の吸気口及び排気口(いずれも不図示)が設けられている。吸気口及び排気口は、筐体2の内部と外部とを連通させる。なお、吸気口及び排気口の近くにファン(不図示)が設けられてもよい。また、筐体2は、冷却された空気を筐体2内に排出する冷却装置を別途有してもよい。
図3に示すように、バッテリスロット27は、バッテリ交換機1の前面に開口する。バッテリスロット27は、手前側から奥側へ向かうにつれて下方へ位置するように傾斜して配置されている。つまり。バッテリスロット27のバッテリ交換口28は、斜め上方に向けて開口している。これにより、ユーザがバッテリ3をバッテリスロット27に挿入するときに、ユーザは前傾姿勢を取ることができる。そのため、バッテリ3をバッテリスロット27に挿入し易くなる。
図2に示すように、前壁22のバッテリスロット27よりも上方には、フロントパネル29及びフロントパネル29と一体形成された操作パネル30が設けられている。フロントパネル29は、例えばメッシュ状に形成されている。フロントパネル29は、上下方向において後述する電源機器ユニット7のファン34(図3参照)と対応する位置に設けられ、電源機器ユニット7から発生した熱を外部に逃がしている。操作パネル30は、フロントパネル29の右端部に一体的に設けられている。操作パネル30は、ユーザにより操作される装置である。ユーザは、操作パネル30を操作することにより、例えば、料金の支払い等を行う。
(バッテリ)
バッテリスロット27に挿入されるバッテリ3は、例えば、複数の単電池を直列に接続した組電池を含む。組電池を構成する単電池は、例えば、リチウムイオン電池(Lithium-Ion Battery:LIB)や、ニッケル水素電池、全固体電池など、充電と放電とを繰り返すことができる二次電池である。組電池を構成する二次電池としては、例えば、鉛蓄電池、ナトリウムイオン電池などの他、電気二重層キャパシタなどのキャパシタ、または二次電池とキャパシタとを組み合わせた複合電池なども考えられる。組電池を構成する二次電池の構成に関しては特に限定されない。
バッテリ3は、組電池の他にBMUや接続部等を備える。BMUは、バッテリ3の充電や放電の制御、セルバランシング、バッテリ3の異常検出、バッテリ3のSOCの推定などを行う。BMUは、各種センサの測定結果に基づいて把握したバッテリ3の状態を状態情報として記憶する不揮発性の記憶装置を含む。
(外部電源接続部)
(内部接続部)
図3に示すように、外部電源接続部4は、バッテリ交換機1の外部電源500と電気的に接続される。外部電源接続部4を介して外部電源500からの電力がバッテリ交換機1に供給される。
内部接続部5は、例えばバッテリスロット27の後端部に設けられている。内部接続部5は、筐体2の内部に配置されるバッテリ3と電気的に接続される。内部接続部5は、例えば不図示のプラグ(例えば雄型コネクタ)である。雄型コネクタにはバッテリ3の雌型コネクタが嵌合する。これによりバッテリスロット27にバッテリ3を挿入することで、バッテリ3と筐体2内部の回路(詳しくは後述する電力伝達経路6)とが電気的に接続される。
(電力伝達経路)
図4は、実施形態に係るバッテリ交換機1の電気的構成(電力伝達経路6)の一例を示す図である。図4中の実線は電力線(電力ケーブルなど)を示す。図4中の破線は信号線(通信ケーブルなど)を示す。
図3及び図4に示す電力伝達経路6は、筐体2の内部に設けられた電気回路であり、外部電源接続部4を介して外部電源500と内部接続部5とを電気的に接続する。図4に示すように、電力伝達経路6は、AC/DC変換器61と、DC/DC変換器群62と、複数のインターフェース基板(IF基板63)と、制御基板64と、を有する。
AC/DC変換器61には、外部電源500から交流電力が供給される。AC/DC変換器61は、外部電源500から供給された交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力をDC/DC変換器群62に供給する。AC/DC変換器61は、バッテリ3と電気的に接続される。AC/DC変換器61は、複数のバッテリスロット27(複数のバッテリ3)に対して1個設けられている。AC/DC変換器61は、複数のバッテリスロット27に収容された複数のバッテリ3に対して充電電力を同時に供給可能に配置されている。すなわち、1個のAC/DC変換器61に対して複数のバッテリスロット27が接続されている。
DC/DC変換器群62は、複数の充電用DC/DC変換器66と、冷却用DC/DC変換器67と、制御用DC/DC変換器68と、を有する。
充電用DC/DC変換器66は、複数のバッテリスロット27に対して1対1の関係で設けられている。複数の充電用DC/DC変換器66は、AC/DC変換器61に対して電気的に並列に接続されている。充電用DC/DC変換器66に電気的に接続されたバッテリ3は、各々の充電用DC/DC変換器66に対して放電したり、充電用DC/DC変換器66によって充電されたりする。充電用DC/DC変換器66は、バッテリスロット27の内部接続部5を介して、バッテリスロット27に収容されたバッテリ3と接続される。充電用DC/DC変換器66は、AC/DC変換器61から供給される直流電力を、バッテリ3の充電に適した電圧を持つ直流電力に変換し、変換した直流電力をバッテリ3に供給する。
冷却用DC/DC変換器67は、熱交換用のファン(例えば図3に示す第二の領域に設けられるファン34等)やコンデンサ等と接続される。冷却用DC/DC変換器67は、AC/DC変換器61から供給される直流電力を、ファンやコンデンサ等の冷却システムに適した電圧を持つ直流電力に変換し、変換した直流電力を、IF基板63を介してファンに供給する。IF基板63とファンの間の配線には、電力検出器が接続されている。
制御用DC/DC変換器68は、電力伝達経路6のメイン制御部である制御基板64と接続される。制御用DC/DC変換器68は、AC/DC変換器61から供給される直流電力を、制御基板64に適した電圧を持つ直流電力に変換し、変換した直流電力を、IF基板63を介して制御基板64に供給する。
複数のIF基板63は、複数のバッテリスロット27に対して1対1の関係で設けられている。本実施形態においてIF基板63は、バッテリスロット27の後端部に設けられている。IF基板63は、バッテリスロット27の内部接続部5を介して、バッテリスロット27に収容されたバッテリ3と接続される。IF基板63は、バッテリ3と通信を行い、バッテリ3のBMUの記憶部に記憶された情報(例えば、バッテリ3の状態情報やバッテリ3のID等)をバッテリ3から取得する。IF基板63は、バッテリ3から取得した情報を制御基板64に出力する。
制御基板64(制御部)は、AC/DC変換器61、DC/DC変換器群62における各DC/DC変換器、及び複数のIF基板63を制御する。例えば、制御基板64は、同時に充電するバッテリ3の個数に応じてAC/DC変換器61に含まれる電界効果トランジスタ(Field effect transistor:FET)を制御することで、AC/DC変換器61により変換される電力の大きさを制御する。なお、明細書中における「基板」とは、部品が実装される基台の意味であり、プリント配線基板に限らず、金属製のプレートなどでもよい。
(電源機器ユニット)
図3に示すように、電源機器ユニット7は、筐体2の内部において、バッテリスロット27よりも上方に配置されている。本実施形態では、筐体2の内部には、仕切壁33が設けられている。仕切壁33は、複数のバッテリスロット27(複数のバッテリ3)よりも上方に配置されている。電源機器ユニット7は、仕切壁33の上に載せられ、複数のバッテリスロット27よりも上方に配置されている。換言すれば、仕切壁33は、筐体2内の空間を、バッテリスロット27及びバッテリ3の内部接続部5が設けられる第一の領域31と、電源機器ユニット7が設けられる第二の領域32と、に区切っている。上述した吸気口及び排気口は第一の領域31と対応する位置に設けられ、第一の領域31と外部空間とを連通している。なお、第二の領域32にも同様に、第二の領域32と外部空間とを連通する吸気口及び排気口が設けられている。
図5は、バッテリ交換機1の第二の領域32内部の構成図である。図6は、電源機器ユニット7の分解図である。
図5及び図6に示すように、電源機器ユニット7は、収納ケース71と、電源機器72と、電力変換部73と、を有する。
収納ケース71は、電源機器72を収納している。収納ケース71は、少なくとも上述したAC/DC変換器61及びDC/DC変換器群62を一体的に収納している。収納ケース71は、AC/DC変換器61及びDC/DC変換器群62を挿脱可能に収容する。収納ケース71は、電源機器72が収納される複数の収納ポケット41,42と、ケース側端子部43(請求項の収容部側接続部)と、を有する。
図6に示すように、複数の収納ポケットは、具体的に、第一収納ポケット41と、第二収納ポケット42と、を有する。
第一収納ポケット41は、ユーザから見て左側に設けられている。第一収納ポケット41は、上下方向に並んで複数(本実施形態では2個)設けられている。
第二収納ポケット42は、第一収納ポケット41よりも右側に設けられている。第二収納ポケット42は、水平方向に3列、鉛直方向に5列の合計15個のマトリクス状に配置されている。以下の説明において、15個の第二収納ポケット42のうち正面から見て最も左下に位置するものを1番の収納ポケット42aといい、その右隣を2番の収納ポケット42bといい、その右隣を3番の収納ポケット42cという場合がある。同様に、下から二段目の左端のものを4番の収納ポケット42dといい、その右隣を5番の収納ポケット42eといい、その右隣を6番の収納ポケット42fという場合がある。下から三段目の左端のものを7番の収納ポケット42gといい、その右隣を8番の収納ポケット42hといい、その右隣を9番の収納ポケット42iという場合がある。下から四段目の左端のものを10番の収納ポケット42jといい、その右隣を11番の収納ポケット42kといい、その右隣を12番の収納ポケット42lという場合がある。最上段の左端のものを13番の収納ポケット42mといい、その右隣を14番の収納ポケット42nといい、その右隣を15番の収納ポケット42pという場合がある。このように第二収納ポケット42は、1番から15番まで合計15個の収納ポケット42a~42pを有している、
ケース側端子部43は、第一収納ポケット41及び第二収納ポケット42の後端部にそれぞれ設けられている。ケース側端子部43は、例えば収納ポケットの個数と同じ個数設けられている。本実施形態では、2個の第一収納ポケット41及び15個の第二収納ポケット42に応じて合計17個のケース側端子部43が設けられている。なお、図6ではケース側端子部43の一部を図示している。ケース側端子部43は、電力伝達経路6と接続されている。ケース側端子部43には、収納ケース71の各収納ポケットに収納された電源機器72の端子が接続される。よって、収納ケース71に電源機器72が収納されることで、電源機器72と筐体2内部の電力伝達経路6とが電気的に接続される。
電源機器72は、上述したAC/DC変換器61及びDC/DC変換器群62を含む。AC/DC変換器61は、外形がボックス状に形成されている。本実施形態においてAC/DC変換器61は、例えばボックス状の機器が上下に2個並んで配置されることにより構成されている。これらの2個のAC/DC変換器61は、収納ケース71の第一収納ポケット41に収納されている。各AC/DC変換器61の後端部には端子部45が設けられている。AC/DC変換器61を第一収納ポケット41に収納することにより、AC/DC変換器61の端子部45と、第一収納ポケット41の後端部に設けられたケース側端子部43と、が接続される。
DC/DC変換器群62は、外形がAC/DC変換器61よりも一回り小さいボックス状に形成されている。本実施形態において、DC/DC変換器群62は、12個の充電用DC/DC変換器66と、1個の制御用DC/DC変換器68と、2個の冷却用DC/DC変換器67と、を有する。各DC/DC変換器(充電用DC/DC変換器66、制御用DC/DC変換器68及び冷却用DC/DC変換器67)は、外形が同等なボックス状に形成されている。
12個の充電用DC/DC変換器66はそれぞれ同じ構成となっている。12個の充電用DC/DC変換器66は、第二収納ポケット42のうち1番から12番の収納ポケット42a~42lにそれぞれ収容されている。12個の充電用DC/DC変換器66は、互いに区画された状態で収納ポケットに収納されている。
1個の制御用DC/DC変換器68は、第二収納ポケット42のうち13番の収納ポケット42mに収容されている。
2個の冷却用DC/DC変換器67は、第二収納ポケット42のうち14番及び15番の収納ポケット42n,42pにそれぞれ収容されている。2個の冷却用DC/DC変換器67は、互いに区画された状態で収納ポケットに収納されている。
なお、電源機器72は、上述したAC/DC変換器61及びDC/DC変換器群62の他にIF基板63や制御基板64(制御部)等を有してもよい。この場合、図5に示すように、例えばIF基板63及び制御基板64は、収納ケース71の上部に載置されて設けられてもよい。また、例えばIF基板63及び制御基板64を収納するための第三収納ポケット(不図示)を収納ケース71に形成し、第三収納ポケットにIF基板63及び制御基板64を収納してもよい。
電力変換部73は、電力伝達経路6上に設けられ、筐体2の第二の領域32に設けられ、かつバッテリスロット27に挿入される各バッテリ3に対応する電力変換部73である。図5及び図6に示すように、本実施形態の電力変換部73は、上述の第二収納ポケット42(より詳細には、第二収納ポケット42の1番から12番の収納ポケット42a~42l)(請求項の収容部)と、DC/DC変換器群62のうちの充電用DC/DC変換器66(請求項の電力変換部本体)と、を有する。第二収納ポケット42の1番から12番の収納ポケット42a~42lは、充電用DC/DC変換器66を挿脱可能に収容する。
さらに電力変換部73は、電力変換部本体である各充電用DC/DC変換器66に設けられる端子部45(請求項の本体側接続部)と、収納ケース71に設けられるケース側端子部43(請求項の収容部側接続部)と、を有する。電力変換部73のケース側端子部43は、第二収納ポケット42の1番から12番の収納ポケット42a~42l(請求項の収容部)の後端部にそれぞれ設けられている。電力変換部73のケース側端子部43は、充電用DC/DC変換器66の端子部45と着脱可能に接続される。
(アッパーカバー)
図7は、実施形態に係るアッパーカバー8の開状態を示す斜視図である。
アッパーカバー8(請求項の開閉部)は、後方に位置する基端部52(後端部)が筐体2に対して回動することにより、筐体2の上面を開閉可能に設けられる。以下の説明において、アッパーカバー8が筐体2の上面を閉塞した状態をアッパーカバー8の閉状態と言い、アッパーカバー8が筐体2の上面を開放した状態をアッパーカバー8の開状態と言う場合がある。アッパーカバー8は、天板81と、一対の係合部材82と、開閉検知部83(請求項の検知部)と、補強部材84と、を有する。
図8は、天板81を除いたアッパーカバー8の閉状態におけるバッテリ交換機1の斜視図である。図8では、説明のため天板81の図示を省略している。
図7及び図8に示すように、天板81は、筐体2の上面を覆う板状に形成されている。天板81の基端部52にはヒンジ50(図8参照)が設けられている。ヒンジ50は左右に離れて一対設けられている。ヒンジ50の一端は天板81の基端部52の裏面に固定されている。ヒンジ50の他端は筐体2の後壁23に固定されている。ヒンジ50を介して筐体2の後壁23と天板81とが接続されることにより、筐体2に対して、水平方向に延びる回動軸80周りに天板81が回動可能となっている。換言すれば、回動軸80は天板81の基端部52に沿って設けられており、回動軸80を中心として天板81の先端部(前端部)51が上下に回動することにより天板81が筐体2に対して開閉する。
図7に示すように、天板81は、筐体2の上面を隙間なく覆うように、筐体2の上面の形状に沿った形状に形成されている。具体的に天板81は、主部53と、延出部54と、端板部55と、を有する。主部53は、アッパーカバー8の閉状態において、筐体2の上面を覆うとともに上下方向を面直方向とする平板状に形成されている。主部53は、左右方向において右側壁25から左側壁24の間の全体に亘って設けられている。また主部53は、アッパーカバー8の閉状態において、前後方向において後壁23から右側壁25及び左側壁24の円弧状の角部26の湾曲が開始される箇所までの間の全体に亘って設けられている。
延出部54は、主部53の前端部に接続されている。延出部54は、主部53と一体的に設けられている。延出部54は、アッパーカバー8の閉状態において、水平方向を面直方向とするように形成されている。主部53と延出部54との間の部分は、アッパーカバー8の閉状態において、右側壁25及び左側壁24の角部26の円弧状に沿って、前方へ向かうにつれて下方へ位置するように湾曲している。アッパーカバー8の閉状態において、延出部54の下端部は、前壁22の上端部と同等の高さに位置している。つまり、バッテリ交換機1の側方から見て、左側壁24(又は右側壁25)の上端縁に沿って天板81の主部53及び延出部54が形成されている。これにより、上前方に向かって開口する筐体2上面の開口を天板81で隙間なく覆うことが可能となる。なお、延出部54の下端部は、前壁22の上端部より低い位置まで延びていてもよい。すなわち天板81の一部(延出部54の下端部)が前壁22に対して多少オーバーラップするように形成されてもよい。
このように形成されたアッパーカバー8において、アッパーカバー8の回動軸80は、上述の主部53に対して延出部54が設けられる位置と反対側の位置に設けられる。
なお、延出部54とフロントパネル29とを、鉛直方向に沿う回動軸周りに回動する構造(例えば横開きの構成)としても、AC/DC変換器61及び電力変換部73(充電用DC/DC変換器66)の挿脱や保守・整備(清掃含む)は可能である。但し、アッパーカバー8を水平方向に延びる回動軸80周りに回動可能とし、回動軸80を最背部(最後部)に配置する本実施形態の構成によれば、アッパーカバー8を開いたときの開口部である上方空間が大きくなるので、筐体2内部の第二の領域32に配置されるAC/DC変換器61や電力変換部73(充電用DC/DC変換器66)等の部品の挿脱や保守・整備の作業性を向上することが可能となる。
端板部55は、主部53及び延出部54の左右の端部にそれぞれ接続されている。端板部55は、主部53及び延出部54の左右の端部から、主部53及び延出部54のそれぞれの面直方向であって、かつ筐体2の内側に向かう方向に延びている。アッパーカバー8の閉状態において、端板部55は、右側壁25及び左側壁24の上端部を左右方向の外側から覆うように形成されている。これにより端板部55は、アッパーカバー8の閉状態における左右の側壁と天板81との隙間をより確実に覆うことが可能となっている。端板部55は、前後方向において主部53及び延出部54の全体に亘って設けられている。
一対の係合部材82は、天板81を筐体2に固定可能に構成されている。一対の係合部材82は、ストライカ86(請求項の一方の係合部材)と、ラッチ87(請求項の他方の係合部材)と、を有する。ストライカ86は、天板81の裏面に取り付けられている。ストライカ86は、天板81の平面視において天板81のほぼ中央に設けられている。具体的に、ストライカ86は、左右方向において天板81の中央部に設けられている。ストライカ86は、主部53のうち、前後方向の中央部よりもやや前方に設けられている。
図8に示すように、筐体2側には、ストライカ86と対応する位置にラッチ87が設けられている。ラッチ87は、筐体2に設けられた骨組み部88に取り付けられている。骨組み部88は、筐体2の内部のうちアッパーカバー8の近傍に設けられている。骨組み部88は、左右の側壁間を架け渡すように水平方向(左右方向)に沿って延びている。骨組み部88の左右の両端部は、筐体2を構成するフレーム等に接続されている。これにより骨組み部88及びこれに取り付けられるラッチ87の取り付け強度が高められる。骨組み部88は、前後方向において、ストライカ86と対応する位置に設けられている。つまり、骨組み部88は、アッパーカバー8の閉状態において、アッパーカバー8の先端部51よりも回動軸80側の位置に設けられる。
上述のラッチ87及びストライカ86が互いに係合することにより、アッパーカバー8(天板81)は筐体2に対して閉状態で固定される。本実施形態のアッパーカバー8は鍵付きのカバーとされているので、ラッチ87及びストライカ86が互いに係合した状態からアッパーカバー8を開ける際には、まず筐体2又はアッパーカバー8に設けられた鍵穴(不図示)に鍵を差し込んで、ラッチ87及びストライカ86の係合を解除する。係合が解除された後、アッパーカバー8の先端部51を上方に持ち上げて回動させることにより、アッパーカバー8を開けて、第二の領域32に配置された電源機器72にアクセス可能である。換言すれば、アッパーカバー8は、アッパーカバー8の開状態において、充電用DC/DC変換器66を含む電源機器72を収納ケース71に対して挿脱可能とするように設けられる
図9は、図8のIX部拡大図である。
図8及び図9に示すように、開閉検知部83は、アッパーカバー8が閉じているか否か(すなわちアッパーカバー8の開閉状態)を検知する。開閉検知部83は、例えば接触式のセンサ等である。開閉検知部83は、スイッチ本体57と、スイッチ当接部58(図7参照)と、を有する。スイッチ本体57は、筐体2に取り付けられている。スイッチ本体57は、例えば上下方向に移動するスイッチ部を有し、スイッチ部の移動量を検出可能である。図7に示すように、スイッチ当接部58は、アッパーカバー8のうちスイッチ本体57と重なる位置に設けられる。スイッチ当接部58は、アッパーカバー8が開状態から閉状態へ移行する間にスイッチ本体57のスイッチ部と当接してスイッチ部を所定量押し込む。スイッチ部が所定量以上押し込まれることで、開閉検知部83は、アッパーカバー8が閉じたことを検知する。開閉検知部83は、電源機器72の制御部(制御基板64)と電気的に接続されており、アッパーカバー8の開閉状態に応じて所望の制御を行ってもよい。
なお、アッパーカバー8の裏面をスイッチ当接部58としてもよい。すなわちアッパーカバー8が直接スイッチ本体57のスイッチ部を押すように構成してもよい。
本実施形態において、開閉検知部83は、天板81の前後方向における中央部よりも基端部52側に設けられている。より具体的には、開閉検知部83は、筐体2の内部であって、かつアッパーカバー8の回動軸80と隣接して(近傍に)設けられている。本実施形態の開閉検知部83は、右後方の角部26に設けられている。例えば、前後方向における開閉検知部83とストライカ86との距離は、天板81の前後方向の全長の半分よりも大きい。
図7に示すように、補強部材84は、天板81の主部53の裏面に取り付けられている。補強部材84は、天板81とは別体で形成されている。補強部材84は、例えば板金材料により形成され、溶接や溶着等により天板81に固定されている。補強部材84は、天板81の平面視において左右方向に長い長方形状に形成されている。補強部材84は、左右方向において天板81のほぼ全体に亘って設けられている。補強部材84は、前後方向においてストライカ86よりも後方に設けられている。また、補強部材84は、前後方向において開閉検知部83よりも前方に設けられている。
(作用、効果)
次に、上述の電力装置の作用、効果について説明する。
本実施形態の電力装置によれば、電力変換部73は、バッテリスロット27の内部接続部5が設けられる第一の領域31よりも上方に位置する第二の領域32に設けられる。外部電源接続部4と内部接続部5とを接続する電力変換部73を、内部接続部5が設けられる領域とは分けて設けることにより、内部接続部5に関する作業と電力変換部73に関する作業を別個で実施できる。これにより、各々の作業を行う作業者(ユーザ)にとって利便性を高めることができる。さらに領域を分けることにより、例えば電力変換部73に関する作業を行うユーザにとって作業領域が狭まるので、移動等の手間を省くことができる。また、電力変換部73を比較的上方に位置する第二の領域32にまとめて設けることにより、電力変換部73のメンテナンス作業を行い易くすることができる。
したがって、従来技術と比較してユーザの利便性を向上できる電力装置を提供できる。
開閉部(アッパーカバー8)は筐体2の上方を向く面(本実施形態では上面)を開閉可能に設けられるので、アッパーカバー8を開閉することにより第二の領域32を解放又は閉塞できる。これにより、アッパーカバー8を開くことで第二の領域32に設けられた電力変換部73のメンテナンス等を実施できる。アッパーカバー8は筐体2の上面のみ、すなわち第二の領域32のみを開閉可能に設けられるので、例えば内部接続部5に関する作業を行う一般ユーザには開けられず、電力変換部73のメンテナンスを行うユーザ(メンテナンス作業者)だけが開閉できるような構成とすることができる。これにより、安全性を高めるとともにメンテナンス作業者の作業性を向上できる。
アッパーカバー8は、水平方向に延びる回動軸80に対して回動可能に設けられるので、アッパーカバー8を容易に開閉させることができる。よって、メンテナンス性を向上できる。
アッパーカバー8は、閉状態において筐体2の上方を向く面(上面)に配置される主部53と、閉状態において主部53と一体的に設けられ、かつ水平方向を面直方向とする延出部54と、を有する。アッパーカバー8が主部53及び延出部54を有するので、アッパーカバー8を開けたときに筐体2の上面に加えて筐体2の前面の一部をも同時に開口させることができる。これにより筐体2の開口部の面積を大きくすることができる。よって、アッパーカバー8を開けてメンテナンスを実施する作業者にとって、作業スペースを広く確保することができ、メンテナンス性を向上できる。また、延出部54を主部53と連続して設けることにより、アッパーカバー8の意匠性を向上できる。
回動軸80は、主部53に対して延出部54とは反対側に設けられる。例えば延出部54をユーザから見て手前側に設け、回動軸80をユーザから見て奥側に設けることにより、アッパーカバー8を開閉し易く、かつ開状態のアッパーカバー8がメンテナンスの邪魔になることを抑制できる。また、回動軸80とは反対側の端部に延出部54が位置することになるので、アッパーカバー8を開けた場合に筐体2の開口部の面積を大きく確保することができる。よってメンテナンス性を含むユーザの利便性を向上できる。
電力装置は、アッパーカバー8が閉じているか否かを検知可能な開閉検知部83を有するので、開閉部の締め忘れなどを抑制できる。これにより、例えば雨等による被水や、メンテナンス作業者以外の一般ユーザが誤って電力変換部73を触る等の意図しない危険状況の発生を抑制できる。また、例えば開閉検知部83の検知結果に応じて内部の電源機器72の通電及び電力遮断を切り替えるなどの制御を行うことができる。よって、より一層ユーザの利便性を向上できる。
開閉検知部83は回動軸80の近傍に配置される。ここで、開閉検知部83を回動軸80から離間した先端部等に設ける従来技術にあっては、例えば筐体2のがたつきや外的荷重が作用すること等の外的要因により天板が反ったりアッパーカバー8の先端部が浮いたりすることで、アッパーカバー8がロックされているにも関わらずアッパーカバー8が開いていると誤検知されるおそれがあった。この対策として例えばアッパーカバー8の剛性を高めてがたつきや反りを抑制する等の方法が考えられるが、この場合、アッパーカバー8の重量増加やコストアップという問題が生じるおそれがあった。
これに対して本発明の電力装置によれば、開閉検知部83が回動軸80の近傍に配置されるので、上述した外的要因が作用した場合であっても、開閉検知部83と対応するアッパーカバー8の浮き量が小さく抑えられる。これにより開閉検知部83が外的要因の影響を受けにくくすることができる。よって、開閉検知部83が回動軸80から離間した先端部に設けられる従来技術と比較して、開閉検知部83における誤検知の発生を抑制できる。よってユーザの利便性を向上できる。また、アッパーカバー8の剛性を必要以上に高める必要が無いので、開閉部の重量化やコストアップを抑制できる。
さらに、開閉検知部83が外的要因の影響を受けにくいので、例えば従来よりも検知範囲の狭いセンサ等を開閉検知部83として使用した場合であっても、誤検知の発生を抑制できる。よって、開閉検知部83の汎用性を高めることができる。
アッパーカバー8の近傍において水平方向に沿って延在する骨組み部88が設けられる。これにより、筐体2の強度を高めるとともに、閉状態におけるアッパーカバー8の撓みや変形等を抑制できる。
骨組み部88は、アッパーカバー8を閉じた状態において、アッパーカバー8の先端部51よりも回動軸80側の位置に設けられる。これにより、開閉部を開けてメンテナンスを行う際に、作業者から見て骨組み部88が比較的奥側に配置されることになるので、手前側の空間が確保されてメンテナンスを行い易い。よって、メンテナンスの作業性を向上できる。
一対の係合部材82のうち一方(ストライカ86)はアッパーカバー8に設けられており、一対の係合部材82のうち他方(ラッチ87)は骨組み部88に設けられる。ストライカ86とラッチ87とを互いに係合させることにより、骨組み部88に対してアッパーカバー8を固定することができる。つまりアッパーカバー8を閉じた状態で固定できる。このとき、前後方向において中央部近傍に位置する骨組み部88に対応して、アッパーカバー8のうち前後方向のほぼ中央部にストライカ86が設けられるので、アッパーカバー8に加わる荷重を、係合部材82を介して骨組み部88に伝達できる。これによりアッパーカバー8に加わる荷重を筐体2に分散させることができる。よって、アッパーカバー8の剛性を必要以上に高める必要が無く、アッパーカバー8の重量増加やコストアップ等を抑制できる。アッパーカバー8の重量を小さく抑えることで、アッパーカバー8の開閉動作に伴う労力を軽減し、ユーザの利便性を向上できる。
電力変換部73は、電力変換部本体(充電用DC/DC変換器66)と、電力変換部本体を挿脱可能に収容する収容部(第二収納ポケット42の1番から12番の収納ポケット42a~42l)と、を有する。第二収納ポケット42に充電用DC/DC変換器66を収容する構成とすることで、複数の機器からなる電力変換部73を一括して収容することができる。また充電用DC/DC変換器66を整理して配置できるので、電力変換部73のメンテナンス性を向上できる。
充電用DC/DC変換器66には本体側接続部(端子部45)が設けられ、第二収納ポケット42には収容部側接続部(ケース側端子部43)が設けられる。ケース側端子部43は、充電用DC/DC変換器66の端子部45と着脱可能に接続される。これにより、第二収納ポケット42に充電用DC/DC変換器66を収容することで、ケース側端子部43と充電用DC/DC変換器66の端子部45とを電気的に接続できる。さらにケース側端子部43が予め内部接続部5及び外部電源接続部4と接続される構成とした場合には、充電用DC/DC変換器66を第二収納ポケット42に収容することにより電力変換部73を内部接続部5及び外部電源接続部4と接続できる。よって、電力変換部73の交換やメンテンナンスを容易に行うことができる。
アッパーカバー8は、アッパーカバー8を開いた状態において、電力変換部73の充電用DC/DC変換器66を第二収納ポケット42に対して挿脱可能とするように設けられる。これにより、電力変換部73をメンテナンスする際には、まずアッパーカバー8を開く。その後、充電用DC/DC変換器66を第二収納ポケット42に対して挿入又は抜出することにより、電力変換部73のメンテナンスを容易に行うことができる。また、アッパーカバー8を開いた後に電力変換部73へアクセス可能となるので、例えばアッパーカバー8の開閉に応じて電力変換部73の一部の通電を遮断する等の制御を組み込むことができる。これによりメンテナンス作業性を向上するとともにユーザの安全性を確保できる。
アッパーカバー8は、主部53の裏面に取り付けられる補強部材84を有する。これにより、アッパーカバー8のうち強度が必要な部分だけを補強できる。よって、アッパーカバー8の重量増加を最低限に抑え、重量増加によるユーザの利便性の低下を抑制できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上述の実施形態では、モバイルバッテリ3の充電を行うバッテリ交換機1を例に説明したが、他の電力装置に適用されてもよい。外部電源接続部4は、電力装置(バッテリ交換機1)に対して系統電力が接続される部分であればよく、筐体2の外側に設けられてもよい。
アッパーカバー8の形状は上述した実施形態の形状に限定されない。
開閉検知部83のスイッチ本体57がアッパーカバー8に設けられ、スイッチ当接部58が筐体2側に設けられてもよい。開閉検知部83は例えば非接触式のセンサ等であってもよい。開閉検知部83はアッパーカバー8が閉じているか否かを検知可能な構成としたが、開閉検知部83はアッパーカバー8が開いているか否かを検知可能な構成としてもよい。
回動軸80は、例えば前後方向に沿って延びるように設けられてもよい。
係合部材82としてストライカ86及びラッチ87以外の構成が適用されてもよい。ストライカ86が筐体2側に設けられ、ラッチ87がアッパーカバー8側に設けられてもよい。
収納ケース71には、AC/DC変換器61及びDC/DC変換器群62以外の電源機器72が収容されてもよい。この場合、収納ケース71は、第一収納ポケット41及び第二収納ポケット42に加えてさらに収納ポケットを複数有してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 バッテリ交換機(電力装置)
2 筐体
3 バッテリ(蓄電部)
4 外部電源接続部
5 内部接続部
6 電力伝達経路
8 アッパーカバー(開閉部)
31 第一の領域
32 第二の領域
42 第二収納ポケット(収容部)
43 ケース側端子部(収容部側接続部)
45 端子部(本体側接続部)
52 (アッパーカバーの)先端部
53 主部
54 延出部
66 充電用DC/DC変換器(電力変換部本体)
73 電力変換部
80 回動軸
82 一対の係合部材
83 開閉検知部(検知部)
84 補強部材
86 ストライカ(一対の係合部材の一方)
87 ラッチ(一対の係合部材の他方)
88 骨組み部
500 外部電源

Claims (14)

  1. 外部電源と電気的に接続される外部電源接続部と、
    筐体と、
    前記筐体の内部に配置される蓄電部と接続される内部接続部と、
    前記外部電源接続部と前記内部接続部とを電気的に接続する電力伝達経路上に設けられる電力変換部と、
    を備え、
    前記内部接続部は、前記筐体の内部において第一の領域に設けられており、
    前記電力変換部は、前記筐体の内部において前記第一の領域よりも上方に位置する第二の領域に設けられることを特徴とする電力装置。
  2. 前記筐体は、前記筐体の上方を向く面を開閉可能に設けられる開閉部を有することを特徴とする請求項1に記載の電力装置。
  3. 前記開閉部は、水平方向に延びる回動軸に対して回動可能に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電力装置。
  4. 前記開閉部は、
    前記開閉部を閉じた閉状態において、前記筐体の前記上方を向く面に配置され、上下方向を面直方向とする主部と、
    前記閉状態において、前記主部と一体的に設けられ、かつ水平方向を面直方向とする延出部と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の電力装置。
  5. 前記回動軸は、前記主部に対して前記延出部が設けられる位置と反対側の位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載の電力装置。
  6. 前記開閉部が閉じているか否かを検知可能な検知部をさらに備えることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の電力装置。
  7. 前記開閉部は、水平方向に延びる回動軸に対して回動可能に設けられており、
    前記検知部は、前記筐体の内部であって、かつ前記回動軸の近傍に配置されることを特徴とする請求項6に記載の電力装置。
  8. 前記筐体の内部のうち前記開閉部の近傍に設けられ、水平方向に沿って延在する骨組み部をさらに備えることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の電力装置。
  9. 前記骨組み部は、前記開閉部を閉じた状態において、前記開閉部の先端部よりも前記回動軸側の位置に設けられることを特徴とする請求項8に記載の電力装置。
  10. 前記開閉部を閉じた状態で前記開閉部と互いに係合する一対の係合部材をさらに備え、
    一対の前記係合部材のうち一方は、前記開閉部に設けられており、
    一対の前記係合部材のうち他方は、前記骨組み部に設けられることを特徴とする請求項9に記載の電力装置。
  11. 前記電力変換部は、
    電力変換部本体と、
    前記電力変換部本体を挿脱可能に収容する収容部と、
    を有することを特徴とする請求項2から請求項10のいずれか1項に記載の電力装置。
  12. 前記電力変換部は、
    前記電力変換部本体に設けられる本体側接続部と、
    前記収容部に設けられ、前記本体側接続部と着脱可能に接続される収容部側接続部と、
    を有することを特徴とする請求項11に記載の電力装置。
  13. 前記開閉部は、前記開閉部を開いた状態において、前記電力変換部本体を前記収容部に対して挿脱可能とするように設けられることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電力装置。
  14. 前記開閉部は、前記主部の裏面に取り付けられる補強部材を有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電力装置。
JP2022145959A 2022-09-14 2022-09-14 電力装置 Pending JP2024041255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022145959A JP2024041255A (ja) 2022-09-14 2022-09-14 電力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022145959A JP2024041255A (ja) 2022-09-14 2022-09-14 電力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024041255A true JP2024041255A (ja) 2024-03-27

Family

ID=90417155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022145959A Pending JP2024041255A (ja) 2022-09-14 2022-09-14 電力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024041255A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5339492B2 (ja) 蓄電装置
EP2620994B1 (en) Electricity storage system
JP5632071B1 (ja) 電力貯蔵装置
JP5881140B2 (ja) 蓄電装置
JP5744257B2 (ja) 電池収容体、蓄電装置および蓄電システム
US20150030889A1 (en) Power storage device
JPWO2013137447A1 (ja) 電池収容体及び蓄電装置
JP2024041255A (ja) 電力装置
CN219436416U (zh) 配电汇流柜和储能集装箱
JP5936114B2 (ja) 蓄電装置
WO2024058242A1 (ja) 電力装置
WO2024087507A1 (zh) 电池充放电测试装置
JP2015153533A (ja) 電池モジュール固定構造
KR20130007864A (ko) 전지모듈 케이스
JP3847586B2 (ja) 閉鎖配電盤
JP2007196911A (ja) 電源パックの冷却構造
JP2009187813A (ja) 電源装置
CN202308213U (zh) 电池系统
CN218071099U (zh) 应急电源接入箱
CN213520203U (zh) 电池箱装置及轨道车辆
KR102240921B1 (ko) 전지팩
CN221226461U (zh) 一种储能集装箱
CN219477633U (zh) 储能装置
CN221574162U (zh) 一种储能装置
JP2023068394A (ja) モジュール運搬箱の運用方法およびモジュール運搬箱