JP2024038830A - 熱機関システム - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を相変化させる際の熱交換効率を高めることが可能な熱機関システムを提供する。【解決手段】熱機関システムは、ガス燃料によって駆動されて排気ガスを生成する熱機関と、前記排気ガスとの熱交換によって液体燃料を加熱することで、前記ガス燃料を生成する燃料加熱ラインを有し、前記排気ガスの排熱を回収する排熱回収ボイラと、前記燃料加熱ラインに前記液体燃料を供給する液体燃料供給部と、前記燃料加熱ラインで生成された前記ガス燃料を圧縮して前記熱機関に供給するガス燃料圧縮機と、を備え、前記燃料加熱ラインの少なくとも一部は、前記排熱回収ボイラにおいて、前記排熱回収ボイラを通過する前記排気ガスの温度が前記排気ガスに含まれる水分の露点以下となる温度領域である露点以下領域に配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、熱機関システムに関する。
各種の液体状態、または気体状態の媒体が外部から投入されることによって、所定の機能を発揮する機関(設備、装置等)がある。このような機関に媒体を投入するに先立ち、媒体を相変化させることがある。例えば、固体状態の媒体を液化させた後に、機関に投入することがある。また、液体状態の媒体を気化させた後に、機関に投入することがある。
例えば、特許文献1には、液体状態の媒体を気化させた後に機関に投入するガスタービンプラントが記載されている。このガスタービンプラントは、ガスタービンと、加熱装置と、分解ガス圧縮機と、を備えている。ガスタービンは、燃料を燃焼させることで生成される排気ガスを排気している。加熱装置は、液化アンモニアを加熱することで生成されたアンモニアガスを加熱し、水素ガスと窒素ガスとを含む分解ガスを生成している。分解ガス圧縮機は、加熱装置からの分解ガスを、ガスタービンに投入可能な投入圧力以上に昇圧している。このガスタービンプラントでは、液体状態のアンモニアが、ガスタービンからの排気ガスを利用して気化されている。このように液体から気体に相変化されたアンモニアを燃料(投入媒体)として、水素ガスと窒素ガスとを含む分解ガスを生成し、ガスタービンに供給している。
特許第6707013号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構成を始め、媒体を相変化させて用いる場合、媒体を相変化させる際に必要な熱を効果的に供給することが常に望まれている。一般に、気化や融解等のように、媒体をエンタルピーが高い相に相変化させる際には、単に温度を高める場合と比較して、非常に大きな熱が必要となる。従って、エンタルピーが高い相への相変化はエネルギー消費量の増大に繋がるため、効果的な熱供給が特に重要である。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、熱媒体を高エンタルピーの相から低エンタルピーの相に相変化させる際の排熱を有効に用いて、投入媒体を低エンタルピーの相から高エンタルピーの相に相変化させる際に必要な大量の熱を効果的に供給することが可能な熱機関システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る熱機関システムは、ガス燃料によって駆動されて排気ガスを生成する熱機関と、前記排気ガスとの熱交換によって液体燃料を加熱することで、前記ガス燃料を生成する燃料加熱ラインを有し、前記排気ガスの排熱を回収する排熱回収ボイラと、前記燃料加熱ラインに前記液体燃料を供給する液体燃料供給部と、前記燃料加熱ラインで生成された前記ガス燃料を圧縮して前記熱機関に供給するガス燃料圧縮機と、を備え、前記燃料加熱ラインの少なくとも一部は、前記排熱回収ボイラにおいて、前記排熱回収ボイラを通過する前記排気ガスの温度が前記排気ガスに含まれる水分の露点以下となる温度領域である露点以下領域に配置されている。
本開示に係る熱機関システムは、投入対象機関に対して投入される前の投入媒体を加熱して相変化させる熱機関システムであって、前記投入対象機関から排出され、前記投入媒体よりも高温の熱媒体と前記投入媒体とを熱交換させることで、前記熱媒体の相変化及び前記投入媒体の相変化を生じさせる熱交換部と、前記熱交換部で相変化した前記投入媒体を圧縮して前記投入対象機関に供給する投入媒体圧縮部と、を備える。
本開示の熱機関システムによれば、媒体を相変化させる際に必要な熱を効果的に供給することが可能な熱機関システムを提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る熱機関システムの構成を示す図である。 上記熱機関システムにおける、アンモニアの流れを機能的に示す図である。 上記熱基幹システムにおける、排気ガス、アンモニア、及び蒸気の温度と熱交換量との相関を示す図である。 本開示の第二実施形態に係る熱機関システムの構成を機能的に示す図である。
以下、添付図面を参照して、本開示による熱機関システムを実施するための形態を説明する。しかし、本開示はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
<第一実施形態>
(熱機関システムの構成)
熱機関システム100は、投入対象機関に対して投入される前の投入媒体を加熱して相変化させる。第一実施形態における熱機関システム100は、ガスタービン110の排気ガスEGで蒸気タービン120を駆動させつつ、ガスタービン110への投入媒体であるアンモニア(NH)を排気ガスEGで加熱するコンバインドサイクルプラントである。図1に示すように、熱機関システム100は、ガスタービン(熱機関、投入対象機関)110と、蒸気タービン120と、排熱回収ボイラ(熱交換部)130と、液体燃料供給部145と、ガス燃料圧縮機148と、を備えている。つまり、熱機関システム100は、投入対象機関であるガスタービン110に対して投入される前の投入媒体である液体アンモニア(液体状態のアンモニア)FLを加熱してアンモニアガス(気体状態のアンモニア)FGへと相変化させている。
(ガスタービンの構成)
ガスタービン110は、ガス燃料であるアンモニアガスFGを燃料として駆動されて排気ガスEGを生成する。本実施形態の熱機関システム100では、ガスタービン110から排出された排気ガスEGを、熱媒体として用いる。ガスタービン110は、空気圧縮機112と、燃焼器113と、タービン114と、を備えている。
空気圧縮機112は、外部から取り込んだ空気を圧縮する。燃焼器113は、空気圧縮機112で圧縮された空気中で、アンモニアガスFGを燃焼させて燃焼ガスを生成する。アンモニアガスFGは、後述するガス燃料圧縮機148で圧縮されて燃焼器113に供給される。
タービン114は、燃焼器113で生成された高温高圧の燃焼ガスにより駆動される。タービン114のタービンロータと空気圧縮機112の圧縮機ロータとは相互に連結されて、ガスタービンロータ115を構成している。ガスタービンロータ115には、例えば、発電機117が接続されている。タービン114から排気された排気ガスEGは、排熱回収ボイラ130に供給される。
(蒸気タービンの構成)
蒸気タービン120は、排熱回収ボイラ130で回収された排気ガスEGの排熱を利用して駆動される。具体的には、蒸気タービン120は、排熱回収ボイラ130により生成された蒸気によって駆動される。蒸気タービン120は、高圧蒸気タービン121、中圧蒸気タービン122、低圧蒸気タービン123、復水器125、及び給水ポンプ127を備えている。
高圧蒸気タービン121、中圧蒸気タービン122、及び低圧蒸気タービン123は、排熱回収ボイラ130の第一排熱回収ボイラ131で発生した蒸気を利用してそれぞれ駆動される。高圧蒸気タービン121のタービンロータ、中圧蒸気タービン122のタービンロータ、及び低圧蒸気タービン123のタービンロータは、相互に連結されて、一つの蒸気タービンロータ124を成している。この蒸気タービンロータ124は、発電機128に接続されている。
高圧蒸気タービン121は、後述の第一排熱回収ボイラ131の高圧過熱器138により過熱された蒸気によって駆動される。中圧蒸気タービン122は、高圧蒸気タービン121から排出された蒸気によって駆動される。低圧蒸気タービン123は、後述の低圧過熱器135により過熱された蒸気、及び中圧蒸気タービン122から排出された蒸気によって駆動される。
復水器125は、低圧蒸気タービン123から排出された蒸気を水に戻す。給水ポンプ127は、復水器125中の水を、後述の第一排熱回収ボイラ131に戻す。具体的には、給水ポンプ127は、復水器125中の水を後述の低圧節炭器132に戻す。
(排熱回収ボイラの構成)
排熱回収ボイラ130は、ガスタービン110から排出された排気ガスEGの排熱(熱エネルギー)を回収する。排熱回収ボイラ130は、第一排熱回収ボイラ131と、第二排熱回収ボイラ141と、を有している。
第一排熱回収ボイラ131は、ガスタービン110から排出された排気ガスEGの熱エネルギーを利用して、蒸気タービン120を駆動するための蒸気を生成する。第一排熱回収ボイラ131は、低圧節炭器(ECO-LP)132、低圧蒸発器(EVA-LP)133、高圧ポンプ134、低圧過熱器(SH-LP)135、高圧節炭器(ECO-HP)136、高圧蒸発器(EVA-HP)137、高圧過熱器(SH-HP)138を有している。なお、第一排熱回収ボイラ131の構成は、一例に過ぎず、適宜変更可能である。
ここで、第一排熱回収ボイラ131中の排気ガスEGが流れる方向で、ガスタービン110に近い側を上流側、その反対の第二排熱回収ボイラ141に近い側を下流側とする。第一排熱回収ボイラ131の内部には、下流から上流に向かって、低圧節炭器132、低圧蒸発器133、低圧過熱器135、高圧節炭器136、高圧蒸発器137、高圧過熱器138の順序で配置されている。
低圧節炭器132は、蒸気タービン120の復水器125から供給される水を加熱する。低圧蒸発器133は、低圧節炭器132で加熱された水を蒸気にする。この実施形態で例示する低圧蒸発器133は、上部にドラムが配置された自然循環ボイラである(以下、高圧蒸発器137も同様)。高圧ポンプ134は、低圧節炭器132で加熱された水を昇圧して高圧節炭器136に供給する。低圧過熱器135は、低圧蒸発器133で生成した蒸気を過熱する。低圧過熱器135により過熱された蒸気は、低圧蒸気タービン123に供給される。
高圧節炭器136は、高圧ポンプ134で昇圧された水を加熱する。高圧蒸発器137は、高圧節炭器136で加熱された水を加熱して蒸気にする。なお、高圧蒸発器137は、排熱回収ボイラ130が有する他の蒸発器、即ち、低圧蒸発器133よりも圧力の高い蒸発器である。つまり、高圧蒸発器137は、排熱回収ボイラ130において、最も圧力の高い蒸発器である。高圧過熱器138は、高圧蒸発器137で生成した蒸気を過熱する。高圧過熱器138により過熱された蒸気は、高圧蒸気タービン121に供給される。
第二排熱回収ボイラ141は、ガスタービン110から排出された排気ガスEGの熱エネルギーを利用して、ガスタービン110の燃料となるアンモニアガス(ガス燃料)FGを生成する。第二排熱回収ボイラ141は、排気ガスEGの熱エネルギーを利用して、液体アンモニア(液体燃料、投入媒体)FLを相変化させてアンモニアガスFGを生成する。第二排熱回収ボイラ141には、第一排熱回収ボイラ131で蒸気生成に利用された後の排気ガスEGが供給される。つまり、第二排熱回収ボイラ141では、第一排熱回収ボイラ131で蒸気生成に利用された後の温度の下がった排気ガスEGの熱エネルギーが利用される。
第二排熱回収ボイラ141は、燃料加熱ライン140と、予熱器142と、蒸発器(熱交換部)143と、過熱器144と、を有している。ここで、第二排熱回収ボイラ141中の排気ガスEGが流れる方向で、第一排熱回収ボイラ131に近い側を上流側、その反対の煙突150に近い側を下流側とする。第二排熱回収ボイラ141の内部には、下流から上流に向かって、予熱器142、蒸発器143、過熱器144の順序で配置されている。
燃料加熱ライン140は、排気ガスEGの排熱を回収し、排気ガスEGとの熱交換によって液体アンモニアFLを加熱することで、アンモニアガスFGを生成する。燃料加熱ライン140には、液体燃料供給部145から液体アンモニアFLが供給される。液体燃料供給部145は、液体燃料圧縮部146を備えている。液体燃料圧縮部146は、液体アンモニアタンク等の液体アンモニア供給源(図示せず)から供給される液体アンモニアFLを液体状態のまま圧縮する。本実施形態の液体燃料圧縮部146は、ポンプである。液体燃料圧縮部146は、後に詳述するように、液体アンモニアFLの飽和温度が、第二排熱回収ボイラ141に送り込まれる排気ガスEGに含まれる水分の露点未満となる範囲で、燃料加熱ライン140に供給される液体アンモニアFLを圧縮する。つまり、第二排熱回収ボイラ141に送り込まれる排気ガスEGに含まれる水分の露点温度をTegdpとすると、液体アンモニアFLの飽和温度がTegdpとなる圧力よりも低い圧力まで、液体燃料圧縮部146、即ちポンプは、液体アンモニアFLを圧縮する。
また、燃料加熱ライン140は、第二排熱回収ボイラ141において、第二排熱回収ボイラ141を通過する排気ガスEGの温度が、排気ガスEGに含まれる水分の露点以下となる温度領域である露点以下領域141aとなる位置を通過するように配置されている。そのため、燃料加熱ライン140は、供給された液体アンモニアFLを、第一排熱回収ボイラ131で蒸気生成した後の排気ガスEGとの熱交換によって液体アンモニアFLを加熱する。燃料加熱ライン140は、排気ガスEGを利用して、液体アンモニアFLから生成したアンモニアガスFGをガス燃料圧縮機148に供給する。
予熱器142は、液体燃料圧縮部146で圧縮された液体アンモニアFLを、排気ガスEGの熱エネルギーを利用して加熱(予熱)する。予熱器142には、蒸発器143を経た排気ガスEGが供給されている。予熱器142は、排気ガスEGとの熱交換によって、液体アンモニアFLを液体状態のまま加熱する。つまり、予熱器142は、液体アンモニアFLを相変化させることなく加熱する。蒸発器143を経た排気ガスEGは、蒸発器143で液体アンモニアFLと熱交換することで温度低下している。本実施形態の予熱器142は、第二排熱回収ボイラ141において、最も温度の低い排気ガスEGが供給されている。
蒸発器143は、予熱器142で加熱された液体アンモニアFLを、排気ガスEGの熱エネルギーを利用して気化させ、アンモニアガスFGを生成する。蒸発器143は、液体アンモニアFLを相変化させてアンモニアガスFGを生成する。つまり、蒸発器143は、液体状態から気体状態へと液体燃料であるアンモニアを相変化させている。蒸発器143には、過熱器144を経た排気ガスEGが供給されている。蒸発器143は、液体アンモニアFLと排気ガスEGとを熱交換することによって、過熱器144を経た排気ガスEGに含まれる水分を凝縮させる。つまり、蒸発器143は、液体アンモニアFLよりも高温の排気ガスEGと、液体アンモニアFLとを熱交換させることで、排気ガスEGの相変化と、液体アンモニアFLの相変化と、を同時に生じさせる。蒸発器143は、第二排熱回収ボイラ141において、排気ガスEGの温度が露点以下領域141aとなる位置に配置されている。本実施形態の第二排熱回収ボイラ141では、予熱器142及び蒸発器143のみが排気ガスEGの温度が露点以下領域141aとなる位置に配置されている。
過熱器144は、蒸発器143に供給される排気ガスEGとの熱交換によって、蒸発器143で生成されたアンモニアガスFGの温度を上昇させる。過熱器144を経た排気ガスEGは、過熱器144でアンモニアガスFGと熱交換することで温度低下している。過熱器144は、ガスタービン110から排出されて第一排熱回収ボイラ131を経た排気ガスEGが、第二排熱回収ボイラ141において、一番初めに供給されている。つまり、本実施形態の過熱器144は、第二排熱回収ボイラ141において、最も温度の高い排気ガスEGが供給されている。過熱器144は、排気ガスEGの温度よりもわずかに低い温度(例えば、5℃から15℃程度)までアンモニアガスFGを加熱する。過熱器144は、排気ガスEGとの熱交換によって、アンモニアガスFGを気体状態のまま加熱する。つまり、過熱器144は、アンモニアガスFGを相変化させることなく加熱する。
燃料加熱ライン140は、上述した予熱器142、蒸発器143、及び過熱器144の順にアンモニアを通過させている。燃料加熱ライン140で生成されたアンモニアガスFGは、ガス燃料供給ライン147を介して、ガス燃料圧縮機(投入媒体圧縮部)148に供給される。ガス燃料圧縮機148は、燃料加熱ライン140で生成されたアンモニアガスFGを圧縮し、ガスタービン110に供給する。つまり、ガス燃料圧縮機148は、第二排熱回収ボイラ141を経て、ガスタービン110に供給される直前のアンモニアガスFGを昇圧している。ガス燃料圧縮機148は、アンモニアガスFGを気体状態のまま燃焼器113への投入圧力まで昇圧する。ガス燃料圧縮機148で昇圧されたアンモニアガスFGは、他の装置を経由することなく、燃焼器113へ直接供給される。
図2及び図3に示すように、排気ガスEGは、第一排熱回収ボイラ131で水との熱交換によって蒸気を生成する。蒸気生成する過程で、排気ガスEGの温度は、次第に低下していく(図3における点P10→点P11)。復水器125から給水ポンプ127を経て第一排熱回収ボイラ131に供給される水は、第一排熱回収ボイラ131での排気ガスEGとの熱交換により、加熱されて蒸気となる。その結果、水(蒸気)の温度は、排気ガスEGの温度とは逆に、次第に上昇していく(図3における点P20→点P21、実際には水の蒸発が発生する等、より複雑である。ここでは簡略化し、点P20と点P21を直線(破線)で接続して示す)。第一排熱回収ボイラ131で温度低下した排気ガスEGは、第二排熱回収ボイラ141に供給される。
排気ガスEGは、第二排熱回収ボイラ141で、過熱器144、蒸発器143、予熱器142を順次通過していく。その際、液体アンモニアFL又はアンモニアガスFGとの熱交換によって、排気ガスEGの温度は、さらに低下していく(図3における点P11→点P12→点P13→点P14)。第二排熱回収ボイラ141を経た排気ガスEGは、煙突150から大気中に排出される。
液体アンモニアFLは、液体アンモニア供給源から燃料加熱ライン140へ供給される間に、液体燃料圧縮部146で圧縮される(図3における点P1まで)。液体アンモニアFLは、液体燃料圧縮部146により、液体アンモニアFLの飽和温度が、排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr(図3参照)未満となる範囲で圧縮される。
圧縮された液体アンモニアFLは、燃料加熱ライン140に供給される。液体アンモニアFLは、燃料加熱ライン140では、まず、予熱器142を通過し、排気ガスEGとの熱交換によって加熱されて、液体状態のまま昇温される(図3における点P1→点P2)。加熱後の液体アンモニアFLの温度(図3における点P2)は、排気ガスEGに含まれる水分の露点Prよりも、予め設定された温度差だけ低い温度とされている。一方、排気ガスEGは、第一排熱回収ボイラ131、過熱器144、及び蒸発器143を経ることで、排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下の温度(図3における点P13)まで低下している。排気ガスEGは、予熱器142で、液体アンモニアFLとの熱交換により、より低い温度(図3における点P14)まで低下する。
予熱器142で加熱された液体アンモニアFLは、蒸発器143で、排気ガスEGとの熱交換によりさらに加熱される。蒸発器143は、ガス化されるまで液体アンモニアFLを加熱し、アンモニアガスFGを生成している(図3における点P2→点P3)。つまり、蒸発器143は、液体アンモニアFLを気体へと相変化させてアンモニアガスFGを生成している。一方で、排気ガスEGは、蒸発器143に供給された時点では、第一排熱回収ボイラ131及び過熱器144を経ることで温度が低下しているものの、排気ガスEGに含まれる水分の露点Prよりも高い温度となっている(図3における点P12)。その後、排気ガスEGは、蒸発器143で、液体アンモニアFLと熱交換することにより、排気ガスEGに含まれる水分の露点Prまで温度が低下する。その結果、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する(図3における点P12→点Pr→点P13)。
蒸発器143で生成されたアンモニアガスFGは、過熱器144における排気ガスEGとの熱交換により、さらに加熱される。(図3における点P3→点P4)。過熱器144では、アンモニアガスFGは気体状態のまま相変化することなく加熱される。過熱器144を経ることで、アンモニアガスFGの温度(図3における点P4)は排気ガスEGの温度(図3における点P11)よりもわずかに低い温度となっている。一方、排気ガスEGは、過熱器144でのアンモニアガスFGとの熱交換により、温度が低下する(図3における点P11→点P12)。過熱器144から排出されて蒸発器143に供給される排気ガスEGの温度(点P12)は、排気ガスEGに含まれる水分の露点Prよりも高くなっている。
過熱器144を経たアンモニアガスFGは、ガス燃料供給ライン147を経て、ガス燃料圧縮機148へと送られる。ガス燃料圧縮機148で、アンモニアガスFGは、燃焼器113への投入圧力まで昇圧される。その後、ガス燃料圧縮機148で昇圧されたアンモニアガスFGは、他の装置を経由することなく、ガスタービン110へと供給される。ガスタービン110では、供給されたアンモニアガスFGを燃料として駆動されて排気ガスEGを生成する。その後、排気ガスEGは、第一排熱回収ボイラ131に供給される。
(作用効果)
上記構成の熱機関システム100では、ガスタービン110は、アンモニアガスFGによって駆動されることで、排気ガスEGを生成する。ガスタービン110で生成された排気ガスEGは、第一排熱回収ボイラ131に供給される。第一排熱回収ボイラ131では、排気ガスEGの熱エネルギーを利用して、水から蒸気を生成する。蒸気の生成に利用された排気ガスEGは、温度が低下した状態で、第二排熱回収ボイラ141に供給される。また、液体燃料供給部145から燃料加熱ライン140に液体アンモニアFLが供給される。第二排熱回収ボイラ141では、液体燃料供給部145から供給された液体アンモニアFLと排気ガスEGとの熱交換により、液体アンモニアFLを加熱する。第二排熱回収ボイラ141は、液体アンモニアFLを加熱して相変化させ、アンモニアガスFGを生成する。第二排熱回収ボイラ141で生成されたアンモニアガスFGは、燃料加熱ライン140からガス燃料圧縮機148に供給される。ガス燃料圧縮機148は、アンモニアガスFGを圧縮し、ガスタービン110に供給する。また、燃料加熱ライン140は、第二排熱回収ボイラ141を通過する排気ガスEGの温度が排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下となる温度領域である露点以下領域141aに配置されている。このため、燃料加熱ライン140において、排気ガスEGとの熱交換によって液体アンモニアFLを加熱する際、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮するときの熱エネルギーである潜熱を利用することができる。このように、液体アンモニアFLを加熱して相変化させ、アンモニアガスFGを生成する際に、通常の熱交換で利用される排気ガスEGの顕熱だけでなく、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する際の潜熱を利用することが可能となる。これにより、排気ガスEGの熱エネルギーを余すことなく効果的に利用できる。したがって、従来、排気ガスEGと共に捨てられることが多かった、排気ガスEG中の水分を相変化させる際に発生する大量の熱を有効に活用して、液体アンモニアFLを相変化させるのに必要な大量の熱を効果的に供給することが可能となる。即ち、熱媒体である排気ガスEG中の水分を高エンタルピーの相(気体)から低エンタルピーの相(液体)に相変化させる際の排熱を有効に用いて、投入媒体である液体アンモニアFLを低エンタルピーの相(液体)から高エンタルピーの相(気体)に相変化させる際に必要な大量の熱を効果的に供給することが可能となる。
また、熱機関システム100では、液体燃料圧縮部146によって、燃料加熱ライン140に供給される前の液体アンモニアFLが、液体アンモニアFLの飽和温度を、排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr未満となる範囲で圧縮される。したがって、燃料加熱ライン140で液体アンモニアFLからアンモニアガスFGが生成される際に、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する際の潜熱を利用することが妨げられない。その結果、排気ガスEG中の水分を凝縮させつつ、排気ガスEGと液体アンモニアFLを熱交換させ、液体アンモニアFLを気化させることができる。従って、排気ガスEG中の水分が凝縮する際に発生する潜熱を使って液体アンモニアFLを気化するのに必要な大量の熱を供給することができる。さらに、液体アンモニアFLが昇圧されていることで、燃料加熱ライン140からガス燃料圧縮機148に供給されるアンモニアガスFGも昇圧された状態となっている。そのため、燃焼器113への投入圧力までアンモニアガスFGを昇圧させるためのガス燃料圧縮機148の動力を低減することができる。これにより、ガス燃料圧縮機148の設置コストを抑えることができる。
また、熱機関システム100では、蒸発器143は、液体アンモニアFLと排気ガスEGとを熱交換している。これにより、液体アンモニアFLは気化してアンモニアガスFGとなる。同時に、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する。このように、燃料加熱ライン140が蒸発器143を利用することで、排気ガスEGに含まれる水分の潜熱を利用して液体アンモニアFLからアンモニアガスFGを生成する構造を容易に設置できる。
また、熱機関システム100では、予熱器142は、蒸発器143で液体アンモニアFLと熱交換することで温度が低下した排気ガスEGとの熱交換によって、液体アンモニアFLを液体状態のまま加熱する。これにより、アンモニアガスFGを生成するために液体アンモニアFLと熱交換した排気ガスEGの熱エネルギーをさらに利用することができる。また、予熱器142で液体アンモニアFLの温度が上昇することで、蒸発器143で液体アンモニアFLを気化させるために必要な熱エネルギーが少なくなる。したがって、液体アンモニアFLを相変化させる際の熱交換効率を更に高めることができる。
また、熱機関システム100では、過熱器144は、蒸発器143に供給される前の排気ガスEGとの熱交換によって、蒸発器143で生成されたアンモニアガスFGの温度をさらに上昇させている。これにより、蒸発器143に供給される前の排気ガスEGから、熱エネルギーを得て、蒸発器143で生成されたアンモニアガスFGの温度を上昇させることができる。過熱器144でアンモニアガスFGとの熱交換を行うことにより、蒸発器143に供給される排気ガスEGの温度が低下する。そのため、蒸発器143に供給される排気ガスEGの温度が過度に高くなり過ぎることを抑え、排気ガスEGの温度が排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下となる温度領域である露点以下領域141aを、第二排熱回収ボイラ141内で実現しやすくなる。さらに、燃料加熱ライン140からガス燃料圧縮機148に供給されるアンモニアガスFGの温度が高くなっている。そのため、ガス燃料圧縮機148の出口、即ち、燃焼器113の入口におけるアンモニアガスFGの温度も高くなる。従って、燃焼器113に投入されるアンモニアガスFGの保有熱量が増大し、燃料であるアンモニアガスFGの消費量を削減することができる。従って、熱機関システム100の効率を高めることができる。
また、熱機関システム100では、ガスタービン110であるガスタービン110から排出される排気ガスEGの排熱を利用し、第一排熱回収ボイラ131で蒸気タービン120を駆動するための蒸気を相変化により生成している。その後、燃料加熱ライン140では、第一排熱回収ボイラ131で蒸気の生成に利用されて温度の低下した排気ガスEGの排熱を利用し、アンモニアガスFGを生成している。このように排気ガスEGの熱エネルギーを蒸気及びアンモニアガスFGの生成に利用することで、排気ガスEGの熱エネルギーを余すことなく効果的に利用できる。
(第一実施形態の変形例)
なお、上記第一実施形態において、液体アンモニアFLを気化させる燃料加熱ライン140は、第一排熱回収ボイラ131よりも排気ガスEGの流れ方向の下流側に配置された第二排熱回収ボイラ141のみに配置されていた。しかしながら、燃料加熱ライン140の構成はこのような形態に限定されるものではない。例えば、排気ガスEGの温度が排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下となる温度領域である露点以下領域が第一排熱回収ボイラ131内に配置されているのであれば、燃料加熱ライン140は、第一排熱回収ボイラ131内を通過するように配置されてもよい。その際には、例えば、低圧節炭器132を二つに分けて、その間に液体アンモニアFLを気化させる装置を別途配置させてもよい。
また、上記第一実施形態において、燃料加熱ライン140は、液体アンモニアFLと排気ガスEGを直接熱交換させていた。しかしながら、燃料加熱ライン140の構成はこのような形態に限定されるものではない。例えば、排気ガスEGによって加熱された中間熱輸送媒体を用いて液体アンモニアFLを加熱、気化させても良い。中間熱輸送媒体としては、例えば、水、各種油、各種アルコール、等を用いることができる。
また、上記第一実施形態において、アンモニアガスFGによって駆動されて排気ガスEGを生成する熱機関として、ガスタービン110を例示したが、ガスタービン110以外の装置を採用してもよい。アンモニアガスFGによって駆動されて排気ガスEGを生成する熱機関としては、例えば、レシプロエンジンや燃料電池等が挙げられる。
また、上記第一実施形態において、液体燃料として液体アンモニアFL、ガス燃料としてアンモニアガスFGを例示したが、これ以外の流体を採用してもよい。相変化する液体燃料及びガス燃料としては、例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル等を採用してもよい。
<第二実施形態>
次に、本開示に係る熱機関システムの第二実施形態について説明する。なお、以下に説明する第二実施形態においては、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、第二実施形態の熱機関システム200は、アンモニア(NH)と二酸化炭素(CO)とを化学反応により合成し、尿素(NHCONH)を生成する尿素合成プラントである。熱機関システム200は、尿素合成設備210と、第一熱交換部(熱交換部)243と、第二熱交換部245と、第一圧縮部247と、第二圧縮部248と、ガス圧縮部(投入媒体圧縮部)249と、を備えている。つまり、熱機関システム200は、投入対象機関である尿素合成設備210に対して投入される前の投入媒体である液体アンモニア(液体状態のアンモニア)FLを加熱してアンモニアガス(気体状態のアンモニア)FGへと相変化させている。
尿素合成設備210は、下式(1)に示すように、投入媒体であるアンモニアガス(気体状態のアンモニア)FGと、二酸化炭素ガスCGとを化学反応により合成し、液体状態の尿素(NHCONH)Mを生成する。
2NH+CO→NHCONH+HO …(1)
本実施形態の熱機関システム200では、上式(1)により、尿素合成設備210で生成された液体状態の尿素Mを、熱媒体として用いる。液体状態の尿素Mは、合成反応前のアンモニアガスFG及び二酸化炭素ガスCGよりも高温である。
第一熱交換部243及び第二熱交換部245は、尿素合成設備210で生成された液体状態の尿素Mの排熱(熱エネルギー)を回収する。第一熱交換部243は、尿素合成設備210から排出され、液体アンモニアFLよりも高温の液体状態の尿素Mと、液体アンモニアFLとを熱交換させる。第一熱交換部243は、液体状態の尿素Mと液体アンモニアFLとの熱交換により、液体状態の尿素Mの相変化及び液体アンモニアFLの相変化を生じさせる。すなわち、第一熱交換部243において、液体アンモニアFLは、相変化して気化し、アンモニアガスFGが生成される。一方、第一熱交換部243において、液体状態の尿素Mは、相変化して凝固し、固体状態の尿素が生成される。第一熱交換部243は、生成したアンモニアガスFGをガス圧縮部249に供給する。
第一圧縮部247は、第一熱交換部243に供給される前の液体アンモニアFLを圧縮する。第一圧縮部247は、液体アンモニアタンク等の液体アンモニア供給源(図示せず)から供給される液体アンモニアFLを液体状態のまま圧縮する。本実施形態の第一圧縮部247は、ポンプである。第一圧縮部247は、液体アンモニアFLの飽和温度が、第一熱交換部243に送り込まれる液体状態の尿素Mの凝固点(例えば133~135℃)以下となる範囲で、第一熱交換部243に供給される液体アンモニアFLを圧縮する。つまり、第一熱交換部243に送り込まれる尿素Mの凝固点をTmsとすると、液体アンモニアFLの飽和温度がTmsとなる圧力よりも低い圧力まで、第一圧縮部247、即ちポンプは、液体アンモニアFLを圧縮する。
ガス圧縮部249は、第一熱交換部243で液体状態から気体状態へと相変化したアンモニアガスFGを圧縮して尿素合成設備210に供給する。つまり、ガス圧縮部249は、第一熱交換部243を経て、尿素合成設備210に供給される直前のアンモニアガスFGを昇圧している。ガス圧縮部249は、アンモニアガスFGを気体状態のまま尿素合成設備210への投入圧力まで昇圧する。ガス圧縮部249で昇圧されたアンモニアガスFGは、他の装置を経由することなく、尿素合成設備210へ直接供給される。
一方、尿素合成設備210に供給される液体二酸化炭素CLは、第二熱交換部245から供給される。第二熱交換部245は、尿素合成設備210から排出され、液体二酸化炭素CLよりも高温の液体状態の尿素Mと、液体二酸化炭素CLとを熱交換させる。第二熱交換部245は、液体二酸化炭素CLと液体状態の尿素Mとの熱交換により、液体状態の尿素Mの相変化及び液体二酸化炭素CLの相変化を生じさせる。すなわち、第二熱交換部245において、液体二酸化炭素CLは、相変化して気化し、二酸化炭素ガスCGが生成される。一方、第二熱交換部245において、液体状態の尿素Mは、相変化して凝固し、固体状態の尿素が生成される。
第二圧縮部248は、第二熱交換部245に供給される前の液体二酸化炭素CLを圧縮する。第二圧縮部248は、液体に炭化炭素タンク等の液体二酸化炭素供給源(図示せず)から供給される液体二酸化炭素CLを液体状態のまま圧縮する。本実施形態の第二圧縮部248は、ポンプである。第二圧縮部248は、液体二酸化炭素CLの飽和温度が、第二熱交換部245に送り込まれる液体状態の尿素Mの凝固点(例えば133~135℃)以下となる範囲で、第二熱交換部245に供給される液体アンモニアFLを圧縮する。つまり、第二熱交換部245に送り込まれる尿素Mの凝固点をTms2とすると、液体二酸化炭素CLの擬臨界温度がTms2となる圧力よりも低い圧力まで、第二圧縮部248、即ちポンプは、液体アンモニアFLを圧縮する。
(作用効果)
上述したような熱機関システム200によれば、第一圧縮部247で圧縮された液体アンモニアFLは、第一熱交換部243において、尿素合成設備210から排出された液体状態の尿素Mとの熱交換により、相変化(気化)する。また、液体状態の尿素Mは、液体アンモニアFLとの熱交換により、相変化(凝固)する。ガス圧縮部249は、第一熱交換部243で相変化して生成されたアンモニアガスFGを圧縮し、尿素合成設備210に投入する。このため、液体状態の尿素Mとの熱交換によって液体アンモニアFLを加熱、気化する際、液体状態の尿素Mが凝固するときの熱エネルギーである凝固熱を利用することができる。このように、液体状態の尿素Mが相変化する際の凝固熱を利用して液体アンモニアFLを相変化させることで、液体状態の尿素Mの熱エネルギーを潜熱も含めて余すことなく効果的に利用できる。したがって、熱媒体である液体状態の尿素Mを高エンタルピーの相(液体)から低エンタルピーの相(固体)に相変化させる際の排熱を有効に用いて、投入媒体である液体アンモニアFLを低エンタルピーの相(液体)から高エンタルピーの相(気体)に相変化させる際に必要な大量の熱を効果的に供給することが可能となる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、本実施形態における投入媒体はアンモニアに限定されるものではない、投入媒体は、熱機関を駆動させるガス燃料のように投入対象機関に投入される媒体であればよい。つまり、投入媒体は、アンモニア以外の物質であってもよい。同様に、熱媒体は、排気ガスEGや尿素であることに限定されるものではない。投入対象機関から排出され、投入媒体よりも高温の媒体であればよい。つまり、熱媒体は、排気ガスEGや尿素以外の物質であってもよい。
また、上記実施形態における投入媒体の「相変化」の一形態である「気化」には、
1)臨界圧未満(亜臨界圧)の圧力で、飽和温度の投入媒体を加熱する場合、
2)臨界圧で、臨界温度以下の投入媒体を加熱し、臨界温度以上とする場合、
3)超臨界圧の圧力下で、擬臨界温度以下の投入媒体を、擬臨界温度以上に加熱する場合、を含む。上記(3)の、超臨界圧の圧力下で投入媒体を加熱する場合における、擬臨界温度とは、定圧比熱が極大となる温度である。
具体的に、加熱される投入媒体(例えば、液体アンモニア)の圧力が臨界圧である場合、臨界圧において定圧比熱が極大となる温度、すなわち臨界温度(定圧比熱極大温度)以下の温度の投入媒体を、臨界温度以上の温度に加熱する。加熱される投入媒体の圧力が臨界圧よりも高い場合、加熱される投入媒体の圧力において定圧比熱が極大となる温度、すなわち擬臨界温度(定圧比熱極大温度)以下の温度の投入媒体を擬臨界温度以上の温度に加熱する。加熱される投入媒体の圧力が臨界圧よりも低い場合、投入媒体の圧力において定圧比熱が極大となる温度、すなわち飽和温度(定圧比熱極大温度)以下の温度の投入媒体を飽和温度以上の温度に加熱する。よって、投入媒体を気化させることで生成されるガス(例えば、アンモニアガス)とは、臨界圧において、臨界温度以下の温度の投入媒体が臨界温度以上の温度になった流体、又は、超臨界圧において、擬臨界温度以下の温度の投入媒体が擬臨界温度以上の温度になった流体、亜臨界圧において、飽和温度以下の温度の投入媒体が飽和温度以上の温度になった流体を含んでいる。
また、上記実施形態における熱媒体の「相変化」の一形態である「凝縮」には、
1)臨界圧未満(亜臨界圧)の圧力で、飽和温度の投入媒体を冷却する場合、
2)臨界圧で、臨界温度以上の投入媒体を冷却し、臨界温度以下とする場合、
3)超臨界圧の圧力下で、擬臨界温度以上の投入媒体を、擬臨界温度以下に冷却する場合、を含む。上記(3)の、超臨界圧の圧力下で投入媒体を加熱する場合における、擬臨界温度とは、定圧比熱が極大となる温度である。
具体的に、冷却される熱媒体(例えば、気体アンモニア)の圧力が臨界圧である場合、臨界圧において定圧比熱が極大となる温度、すなわち臨界温度(定圧比熱極大温度)以上の温度の熱媒体を、臨界温度以下の温度に冷却する。冷却される熱媒体の圧力が臨界圧よりも高い場合、冷却される熱媒体の圧力において定圧比熱が極大となる温度、すなわち擬臨界温度(定圧比熱極大温度)以上の温度の熱媒体を擬臨界温度以下の温度に冷却する。冷却される熱媒体の圧力が臨界圧よりも低い場合、熱媒体の圧力において定圧比熱が極大となる温度、すなわち飽和温度(定圧比熱極大温度)以上の温度の熱媒体を飽和温度以下の温度に冷却する。よって、熱媒体を凝縮させることで生成される液(例えば、液体アンモニア)とは、臨界圧において、臨界温度以上の温度の熱媒体が臨界温度以下の温度になった流体、又は、超臨界圧において、擬臨界温度以上の温度の熱媒体が擬臨界温度以下の温度になった流体、亜臨界圧において、飽和温度以上の温度の熱媒体が飽和温度以下の温度になった流体を含んでいる。
<付記>
各実施形態に記載の熱機関システム100は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る熱機関システム100は、ガス燃料FGによって駆動されて排気ガスEGを生成する熱機関110と、前記排気ガスEGとの熱交換によって液体燃料FLを加熱することで、前記ガス燃料FGを生成する燃料加熱ライン140を有し、前記排気ガスEGの排熱を回収する排熱回収ボイラ141と、前記燃料加熱ライン140に前記液体燃料FLを供給する液体燃料供給部145と、前記燃料加熱ライン140で生成された前記ガス燃料FGを圧縮して前記熱機関110に供給するガス燃料圧縮機148と、を備え、前記燃料加熱ライン140の少なくとも一部は、前記排熱回収ボイラ141において、前記排熱回収ボイラ141を通過する前記排気ガスEGの温度が前記排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下となる温度領域である露点以下領域に配置されている。
熱機関110の例としては、ガスタービン、レシプロエンジン、燃料電池が挙げられる。
ガス燃料FG、液体燃料FLの例としては、アンモニア、メタノール、エタノール、ジメチルエーテルが挙げられる。
これにより、燃料加熱ライン140は、排熱回収ボイラ141を通過する排気ガスEGの温度が排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下となる温度領域である露点以下領域141aに配置されている。このため、燃料加熱ライン140において、排気ガスEGとの熱交換によって液体燃料FLを加熱する際、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮するときの熱エネルギーである潜熱を利用することができる。このように、液体燃料FLを加熱して相変化させ、ガス燃料FGを生成する際に、通常の熱交換で利用される排気ガスEGの顕熱だけでなく、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する際の潜熱を利用することが可能となる。これにより、排気ガスEGの熱エネルギーを余すことなく効果的に利用できる。即ち、熱媒体である排気ガスEG中の水分を高エンタルピーの相(気体)から低エンタルピーの相(液体)に相変化させる際の排熱を有効に用いて、投入媒体である液体アンモニアFLを低エンタルピーの相(液体)から高エンタルピーの相(気体)に相変化させる際に必要な大量の熱を効果的に供給することが可能な熱機関システム100を提供することができる。
(2)第2の態様に係る熱機関システム100は、(1)の熱機関システム100であって、前記液体燃料供給部145は、前記液体燃料FLの飽和温度が前記水分の露点Pr未満となる範囲で、前記燃料加熱ライン140に供給される前記液体燃料FLを圧縮する液体燃料圧縮部146を備える。
したがって、燃料加熱ライン140で液体燃料FLからガス燃料FGが生成される際に、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する際の潜熱を利用することが妨げられない。その結果、排気ガスEG中の水分を凝縮させつつ、排気ガスEGと液体アンモニアFLを熱交換させ、液体アンモニアFLを気化させることができる。従って、排気ガスEG中の水分が凝縮する際に発生する潜熱を使って液体アンモニアFLを気化するのに必要な大量の熱を供給することができる。さらに、液体燃料FLが昇圧されていることで、燃料加熱ライン140からガス燃料圧縮機148に供給されるガス燃料FGも昇圧された状態となっている。そのため、ガスタービン110への投入圧力までガス燃料FGを昇圧させるためのガス燃料圧縮機148の動力を低減することができる。これにより、ガス燃料圧縮機148の設置コストを抑えることができる。
(3)第3の態様に係る熱機関システム100は、(1)又は(2)の熱機関システム100であって、前記排熱回収ボイラ141は、前記排気ガスEGとの熱交換することによって、前記液体燃料FLを気化させて前記ガス燃料FGを生成するとともに、前記排気ガスEGに含まれる水分を凝縮させる蒸発器143を有し、前記燃料加熱ライン140は、前記蒸発器143で前記液体燃料を加熱して前記ガス燃料FGを生成する。
これにより、蒸発器143によって、液体燃料FLは気化してガス燃料FGとなる。同時に、蒸発器143によって、排気ガスEGに含まれる水分が凝縮する。このように、燃料加熱ライン140が蒸発器143を利用することで、排気ガスEGに含まれる水分の潜熱を利用して液体燃料FLからガス燃料FGを生成する構造を容易に設置できる。
(4)第4の態様に係る熱機関システム100は、(3)の熱機関システム100であって、前記排熱回収ボイラ141は、前記蒸発器143で前記液体燃料FLと熱交換することで温度低下した前記排気ガスEGとの熱交換によって、前記液体燃料FLを液体状態のまま加熱する予熱器142を有し、前記燃料加熱ライン140は、前記蒸発器143で加熱する前の前記液体燃料を前記予熱器142で加熱する。
これにより、ガス燃料FGを生成するために液体燃料FLと熱交換した排気ガスEGの熱エネルギーをさらに利用することができる。また、予熱器142で液体燃料FLの温度が上昇することで、蒸発器143で液体燃料FLを気化させるために必要な熱エネルギーが少なくなる。したがって、液体燃料FLを相変化させる際の熱交換効率を更に高めることができる。
(5)第5の態様に係る熱機関システム100は、(3)又は(4)の熱機関システム100であって、前記排熱回収ボイラ141は、前記蒸発器143に供給される前記排気ガスEGとの熱交換によって、前記ガス燃料FGの温度を上昇させる過熱器144を有し、前記燃料加熱ライン140は、前記蒸発器143で生成された前記ガス燃料を前記過熱器144で加熱する。
これにより、蒸発器143に供給される前の排気ガスEGから、熱エネルギーを得て、蒸発器143で生成されたガス燃料FGの温度を上昇させることができる。過熱器144でガス燃料FGとの熱交換を行うことにより、蒸発器143に供給される排気ガスEGの温度が低下する。そのため、蒸発器143に供給される排気ガスEGの温度が過度に高くなり過ぎることを抑え、排気ガスEGの温度が排気ガスEGに含まれる水分の露点Pr以下となる温度領域である露点以下領域141aを、排熱回収ボイラ141内で実現しやすくなる。さらに、燃料加熱ライン140からガス燃料圧縮機148に供給されるガス燃料FGの温度が高くなっている。そのため、ガス燃料圧縮機148出口、即ち、燃焼器113入口におけるアンモニアガスFGの温度も高くなる。従って、燃焼器113に投入されるアンモニアガスFGの保有熱量が増大し、燃料であるアンモニアガスFGの消費量を削減することができる。従って、熱機関システム100の効率を高めることができる。
(6)第6の態様に係る熱機関システム100は、(1)から(5)の何れか一つの熱機関システム100であって、前記熱機関110はガスタービン110であり、前記排熱回収ボイラ141で回収された排熱により生成された蒸気によって駆動される蒸気タービン120を更に備え、前記燃料加熱ライン140は、前記蒸気を生成した後の前記排気ガスEGとの熱交換によって前記液体燃料を加熱する。
これにより、蒸気の生成に利用されて温度の低下した排気ガスEGの排熱を利用し、ガス燃料FGを生成している。このように排気ガスEGの熱エネルギーを蒸気及びガス燃料FGの生成に利用することで、排気ガスEGの熱エネルギーを余すことなく効果的に利用できる。
(7)第7の態様に係る熱機関システム100は、投入対象機関110、210に対して投入される前の投入媒体FLを加熱して相変化させる熱機関システム100、200であって、前記投入対象機関110、210から排出され、前記投入媒体FLよりも高温の熱媒体EG、Mと前記投入媒体FLとを熱交換させることで、前記熱媒体EG、Mの相変化及び前記投入媒体FLの相変化を生じさせる熱交換部143、243と、前記熱交換部143、243で相変化した前記投入媒体FLを圧縮して前記投入対象機関110、210に供給する投入媒体圧縮部148、249と、を備える。
これにより、熱媒体EG、Mを相変化させるときの熱エネルギーを利用して投入媒体FLを相変化させることで、熱媒体EG、Mの熱エネルギーを余すことなく効果的に利用できる。したがって、熱媒体EG、Mを高エンタルピーの相から低エンタルピーの相に相変化させる際の排熱を有効に用いて、投入媒体FLを低エンタルピーの相から高エンタルピーの相に相変化させる際に必要な大量の熱を効果的に供給することが可能となる。
投入媒体は、アンモニア、メタノール、エタノール、ジメチルエーテルが挙げられる。
熱媒体は、排気ガスに含まれる水分、尿素が挙げられる。
投入対象機関は、ガスタービン、レシプロエンジン、燃料電池、化学反応による合成設備が挙げられる。
100…熱機関システム
110…ガスタービン(熱機関、投入対象機関)
112…空気圧縮機
113…燃焼器
114…タービン
115…ガスタービンロータ
117…発電機
120…蒸気タービン
121…高圧蒸気タービン
122…中圧蒸気タービン
123…低圧蒸気タービン
124…蒸気タービンロータ
125…復水器
127…給水ポンプ
128…発電機
130…排熱回収ボイラ(熱交換部)
131…第一排熱回収ボイラ
132…低圧節炭器
133…低圧蒸発器
134…高圧ポンプ
135…低圧過熱器
136…高圧節炭器
137…高圧蒸発器
138…高圧過熱器
140…燃料加熱ライン
141…第二排熱回収ボイラ
141a…露点以下領域
142…予熱器
143…蒸発器(熱交換部)
144…過熱器
145…液体燃料供給部
146…液体燃料圧縮部
147…ガス燃料供給ライン
148…ガス燃料圧縮機(投入媒体圧縮部)
150…煙突
200…熱機関システム
210…投入対象機関
243…第一熱交換部(熱交換部)
245…第二熱交換部
247…第一圧縮部
248…第二圧縮部
249…ガス圧縮部(投入媒体圧縮部)
CG…二酸化炭素ガス
CL…液体二酸化炭素
EG…排気ガス(熱媒体)
FG…アンモニアガス(ガス燃料)
FL…液体アンモニア(液体燃料、投入媒体)
M…尿素
Pr…露点

Claims (7)

  1. ガス燃料によって駆動されて排気ガスを生成する熱機関と、
    前記排気ガスとの熱交換によって液体燃料を加熱することで、前記ガス燃料を生成する燃料加熱ラインを有し、前記排気ガスの排熱を回収する排熱回収ボイラと、
    前記燃料加熱ラインに前記液体燃料を供給する液体燃料供給部と、
    前記燃料加熱ラインで生成された前記ガス燃料を圧縮して前記熱機関に供給するガス燃料圧縮機と、を備え、
    前記燃料加熱ラインの少なくとも一部は、前記排熱回収ボイラにおいて、前記排熱回収ボイラを通過する前記排気ガスの温度が前記排気ガスに含まれる水分の露点以下となる温度領域である露点以下領域に配置されている熱機関システム。
  2. 前記液体燃料供給部は、前記液体燃料の飽和温度が前記水分の露点未満となる範囲で、前記燃料加熱ラインに供給される前記液体燃料を圧縮する液体燃料圧縮部を備える請求項1に記載の熱機関システム。
  3. 前記排熱回収ボイラは、前記排気ガスとの熱交換によって、前記液体燃料を気化させて前記ガス燃料を生成するとともに、前記排気ガスに含まれる前記水分を凝縮させる蒸発器を有し、
    前記燃料加熱ラインは、前記蒸発器で前記液体燃料を加熱して前記ガス燃料を生成する請求項1に記載の熱機関システム。
  4. 前記排熱回収ボイラは、前記蒸発器で前記液体燃料と熱交換することで温度低下した前記排気ガスとの熱交換によって、前記液体燃料を液体状態のまま加熱する予熱器を有し、
    前記燃料加熱ラインは、前記蒸発器で加熱する前の前記液体燃料を前記予熱器で加熱する請求項3に記載の熱機関システム。
  5. 前記排熱回収ボイラは、前記蒸発器に供給される前記排気ガスとの熱交換によって、前記ガス燃料の温度を上昇させる過熱器を有し、
    前記燃料加熱ラインは、前記蒸発器で生成された前記ガス燃料を前記過熱器で加熱する請求項3又は4に記載の熱機関システム。
  6. 前記熱機関はガスタービンであり、
    前記排熱回収ボイラで回収された排熱により生成された蒸気によって駆動される蒸気タービンを更に備え、
    前記燃料加熱ラインは、前記蒸気を生成した後の前記排気ガスとの熱交換によって前記液体燃料を加熱する請求項1又は2に記載の熱機関システム。
  7. 投入対象機関に対して投入される前の投入媒体を加熱して相変化させる熱機関システムであって、
    前記投入対象機関から排出され、前記投入媒体よりも高温の熱媒体と前記投入媒体とを熱交換させることで、前記熱媒体の相変化及び前記投入媒体の相変化を生じさせる熱交換部と、
    前記熱交換部で相変化した前記投入媒体を圧縮して前記投入対象機関に供給する投入媒体圧縮部と、を備える熱機関システム。
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