JP2024035862A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極体の端部の破損を抑制することにより良好な電池性能が得られる二次電池を提供すること。【解決手段】二次電池1は、正極集電箔41上に正極合材層42が形成された正極シート40と、負極集電箔51上に負極合材層52が形成された負極シート50と、がセパレータ60を介して積層方向に積層された電極体20と、正極シート40において正極合材層42が形成されず露出した正極集電箔41が積層された電極体20の正極タブ部21の束ねられた部分に取り付けられた正極集電端子30と、を有し、負極シート50は、正極集電端子30側において正極合材層42と対向しない負極未対向部53と、セパレータ60を介して正極合材層42と対向する負極対向部54と、を有し、負極未対向部53の負極合材層52は、負極対向部54の負極合材層52よりも積層方向の厚みが減少するように形成されている。【選択図】図2

Description

本開示は二次電池に関し、特に正極シート、負極シート、及びセパレータが積層された電極体を有する二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池等に代表される二次電池は、繰り返し充放電可能な蓄電装置である。軽量でエネルギー密度が高いことから、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源として、さらには車両駆動用電源として、広く用いられている。例えば、リチウムイオン二次電池は、電流密度や単位体積あたりの電池容量が高いことから、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両の駆動用高出力電源として、好適に用いられる。この種の二次電池の一形態として、正極シートと負極シートとがセパレータを介して積層された電極体を備えるものが挙げられる。
特許文献1には、正極板と負極板との間に配置され、正極板及び負極板とともに複数層積層される第一セパレータであって、第一層と、第一層上に配置される、第一層と材質が異なる第二層とを備え、第一層と第二層との端部の剥離強度は、中央部の剥離強度よりも高いセパレータ及び蓄電素子が開示されている。
特開2013-206605号公報
ところで、正極シート、負極シート、及びセパレータが積層された電極体の端部では、正負極の電極シートにおいて活物質を含む合材層が形成されず金属箔が露出したタブ部に、集電端子が取り付けられる。この際、金属箔が積層されたタブ部を束ねた状態で集電端子と電気的に接続する。さらに、電極体を形成した後の負極シートは、セパレータを介して正極の合材層と対向する負極対向部に加え、正極の合材層と対向しない負極未対向部を有している。
正極のタブ部を束ねた状態で正極の集電端子を接合する場合、特に電極体の積層方向の外側では、正極のタブ部が正極の集電端子との接合部分に向かって大きな力で引っ張られるため、接合部分の近傍で正極のタブ部の箔破れが起きる可能性がある。また、正極のタブ部を束ねることにより、特に電極体の積層方向の外側では、正極のタブ部と負極未対向部との間に挟まれたセパレータが隣接する負極未対向部と接触してセパレータに圧力が加わる。これにより、セパレータが破損して負極シートと正極シートとの短絡が発生する可能性がある。
特許文献1に記載の技術の場合、複数の層を有するセパレータにおいて、層の剥がれを抑制し得ることが記載されているが、負極未対向部との接触に起因するセパレータの破損や接合部分の近傍で生じ得る箔破れを抑制することを意図したものではない。そのため、特許文献1に記載の技術では、負極未対向部との接触によるセパレータの破損や接合部分の近傍における箔破れが生じる虞があり、その結果、所期の電池性能が得られないという問題があった。
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、電極体の端部の破損を抑制することにより良好な電池性能が得られる二次電池を提供することを目的とする。
一実施の形態にかかる二次電池は、正極集電箔上に正極合材層が形成された正極シートと、負極集電箔上に負極合材層が形成された負極シートと、がセパレータを介して積層方向に積層された電極体と、正極シートにおいて正極合材層が形成されず露出した正極集電箔が積層された電極体の正極タブ部の束ねられた部分に取り付けられた正極集電端子と、を有し、負極シートは、正極集電端子側において正極合材層と対向しない負極未対向部と、セパレータを介して正極合材層と対向する負極対向部と、を有し、負極未対向部の負極合材層は、負極対向部の負極合材層よりも積層方向の厚みが減少するように形成されている。
本開示により、電極体の端部の破損を抑制することにより良好な電池性能が得られる二次電池を提供することができる。
実施の形態1にかかる二次電池の一例を示す斜視図である。 図1に示す二次電池の正極集電端子側の構造を示す断面図である。 負極未対向部及びセパレータ端部が薄膜化されていない二次電池の正極集電端子側の構造を示す断面図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。ただし、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。図中に示したものは、全体の一部であり、図示しないその他の構成が実際には多く含まれる。なお、以下の説明において同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2を参照して、本実施形態にかかる二次電池1の概要を説明する。本実施形態では、二次電池1をリチウムイオン二次電池に具体化して説明する。リチウムイオン二次電池では、電気化学反応に際し、正極及び負極の間で電荷担体であるリチウムイオンが電解液中を伝導することで、充放電が実現される。
図1は、実施の形態1にかかる二次電池の一例を示す斜視図である。図1に示すように、二次電池1は、扁平な直方体形状の電池ケース、電池ケース内に収納される電極体20及び電解質を有する。
電池ケースは、アルミニウム、アルミニウム合金、及びステンレス鋼等の金属材料により形成される。電池ケースは、ケース本体10と、蓋11と、を有する。ケース本体10は、上端が開口した有底角筒形状を有する。蓋11は、矩形平板形状を有し、ケース本体10の開口を閉塞するように設けられ、溶接等を用いてケース本体10に接合される。蓋11は、ケース本体10の内側に電極体20が収納された状態で、電池ケース内を密封するものである。
蓋11には、電力の出入力に用いられる正極端子12及び負極端子13が設けられている。正極端子12及び負極端子13は、電池ケース内の電極体20と電気的に接続されている。なお、本実施形態では、正極端子12及び負極端子13は、電池ケース(蓋11)の上面に配置されているが、電池ケース(ケース本体10)の幅方向の側面に正極端子12及び負極端子13を配置してもよい。
図2を参照して、電池ケース内の詳細を説明する。本実施形態にかかる二次電池1は、正極集電端子30側に配置された電極体20の端部の構造に特徴の1つを有する。図2は、図1に示す二次電池の正極集電端子側の構造を示す断面図である。
なお、図2は、二次電池1を積層方向に沿って切断した断面であって、電極体20の正極集電端子30側の一部及び正極集電端子30を含む断面を示しており、その他の構成要素の図示を省略している。また、図2には、電極体20のうち積層方向の最外側から数枚分の正極シート40、負極シート50、及びセパレータ60に加え、正極集電端子30を示しているが、中心軸線Cを対象軸として積層方向の他方側も同様の構成である。
電解質としては、例えば電解液を用いることができる。電解液は、例えばリチウム塩を有機溶媒に溶解した非水電解液である。リチウム塩としては、LiClO、LiPF、LiAsF、LiBF、LiSOCF等を用いることができる。有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート等の環状カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート等の鎖状カーボネート、テトラヒドロフラン、2‐メチルテトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル化合物、エチルメチルスルホン、ブタンスルトン等の硫黄化合物、又はリン酸トリエチル、リン酸トリオクチル等のリン化合物等が挙げられる。電解液として、これらを単独又は複数混合して用いることができる。
電極体20は、電池ケース内に収納されている。電極体20は、正極集電端子30側の端部に正極タブ部21を有し、負極集電端子側の端部に負極タブ部を有している。正極タブ部21は、正極集電端子30を介して正極端子12に電気的に接続されている。負極タブ部は、負極集電端子を介して負極端子13に電気的に接続されている。
正極集電端子30は、正極タブ部21の束ねられた部分に取り付けられている。正極タブ部21は、例えば溶接等によって正極タブ部21に接合されている。負極集電端子は、負極タブ部の束ねられた部分に取り付けられている。負極集電端子もまた、溶接等によって負極タブ部に接合されている。
正極集電端子30及び負極集電端子は、それぞれ導電性の良好な金属により構成され、正極集電箔41及び負極集電箔51と電極を対応させて同一の材料を好ましく用いることができる。なお、正極集電端子30及び負極集電端子の配置は特に限定されず、二次電池1の形態に応じて適宜設計される。本実施形態では、電池ケース内において、幅方向の一方側に正極集電端子30が配置され、幅方向の他方側に負極集電端子が配置されているものとする。
電極体20は、正極シート40、負極シート50、及びセパレータ60を有している。正極シート40及び負極シート50に蓄電された電気は、それぞれ正極タブ部21及び負極タブ部で集電され、正極端子12及び負極端子13から出力される。電極体20は、それぞれ複数の正極シート40と負極シート50とがセパレータ60を介して積層された積層型電極体であってもよく、それぞれ長尺状の正極シート40と負極シート50とが長尺状のセパレータ60を介して積層されたものを長さ方向に捲回した捲回型電極体であってもよい。
正極シート40は、正極集電箔41と、正極集電箔41上に形成された正極合材層42と、を有する。正極合材層42は、正極集電箔41の両面のそれぞれ一部に形成されている。また、正極シート40は、正極集電箔41の両面に正極合材層42が形成されず正極集電箔41が露出した正極タブ部21を有する。
正極集電箔41は、導電性の良好な金属(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)の箔により構成される。正極合材層42は、正極集電箔41に保持され、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な正極活物質を少なくとも含んでいる。また、正極合材層42は、導電材及びバインダ等の他の任意の成分を含んでもよい。正極活物質としては、例えばコバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMn)、リン酸鉄リチウム(LiFePO)、ニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム(NCA)、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(NCM)等を単独又はこれらを組み合わせて用いることができる。
正極シート40は、例えば以下の要領で作製される。正極タブ部21を除いた正極集電箔41の両面に、上述した正極活物質を少なくとも含む正極合材組成物を塗工し、これを乾燥、プレスすることにより正極集電箔41上に正極合材層42が形成された正極シート40を得ることができる。正極合材組成物は、例えば、正極活物質、他の任意の成分、及び溶媒を混錬し、適切な粘度のペースト状またはスラリー状の組成物に調製したものを用いることができる。
負極シート50は、負極集電箔51と、負極集電箔51上に形成された負極合材層52と、を有する、負極合材層52は、負極集電箔51の両面のそれぞれ一部に形成されている。また、負極シート50は、負極集電箔51の両面に負極合材層52が形成されず負極集電箔51が露出した負極タブ部を有する。
負極集電箔51は、導電性の良好な金属(例えば、銅、銅合金、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)の箔により構成される。負極合材層52は、負極集電箔51に保持され、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な負極活物質を少なくとも含んでいる。また、負極合材層52は、導電材及びバインダ等の他の任意の成分を含んでもよい。負極活物質としては、例えば天然黒鉛、人造黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料等を単独又はこれらを組み合わせて用いることができる。
また、本実施形態において、負極シート50に含まれる負極合材層52の幅方向の長さは、正極シート40に含まれる正極合材層42の幅方向の長さよりも長い。これにより、電極体20を形成した後の負極シート50は、正極集電端子30側において正極合材層42と対向しない負極未対向部53と、セパレータ60を介して正極合材層42と対向する負極対向部54と、を有している。なお、負極未対向部53は、電極体20の正極集電端子30側の端部に含まれる。
そして、本実施形態にかかる二次電池1において、負極未対向部53の負極合材層52は、負極対向部54の負極合材層52よりも積層方向の厚みが減少するように形成されている。すなわち、負極未対向部53の積層方向に沿った厚みT10は、負極対向部54の積層方向に沿った厚みT1よりも小さい。
負極シート50は、例えば以下の要領で作製される。負極タブ部を除いた負極集電箔51の両面に、上述した負極活物質を少なくとも含む負極合材組成物を塗工し、これを乾燥、プレスすることにより、負極集電箔51上に薄膜化前の負極合材層52が形成された積層体が得られる。なお、負極合材組成物は、例えば、負極活物質、他の任意の成分、及び溶媒を混錬し、適切な粘度のペースト状またはスラリー状の組成物に調製したものを用いることができる。
このようにして得られた積層体のうち、少なくとも負極未対向部53となる端部(積層体の正極集電端子30側に配置される端部)をプレスすることにより、負極集電箔51上に負極合材層52が形成されるとともに、負極未対向部53及び負極対向部54を有する負極シート50を得ることができる。負極未対向部53となる端部をプレスすると、プレス前よりも負極合材層52の厚みが減少した負極未対向部53が形成され、これに伴って負極対向部54が形成される。
また、負極未対向部53となる端部をプレスすると、内部の空隙が低減されて高密度化した負極合材層52を含む負極未対向部53を形成することができるため、二次電池1の充放電に伴う電極体20の膨張収縮時に電解液の保液性が向上する。電解液の保液性を向上する観点から、負極未対向部53を形成するためのプレスを行なう際には、積層体の両端部(負極未対向部53となる端部及び負極集電側の端部)をプレスすることが好ましい。
セパレータ60は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、等の絶縁性を有する多孔質シートで構成される。このような多孔質シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造であってもよい。
また、本実施形態において、セパレータ60の幅方向の長さは、正極シート40に含まれる正極合材層42の幅方向の長さよりも長い。これにより、電極体20を形成した後のセパレータ60は、正極集電端子30側において正極合材層42と対向しないセパレータ端部61と、正極合材層42及び負極合材層52の間に介在するセパレータ中央部62と、を有している。なお、セパレータ端部61は、電極体20の正極集電端子30側の端部に含まれる。
そして、本実施形態にかかる二次電池1において、このセパレータ端部61は、セパレータ中央部62よりも積層方向の厚みが減少するように形成されていてもよい。すなわち、セパレータ端部61の積層方向に沿った厚みz10は、セパレータ中央部62の積層方向に沿った厚みzよりも小さい。
セパレータ60は、例えば以下の要領で作製される。厚みzを有するセパレータ材料のうち、少なくともセパレータ端部61となる端部(セパレータ材料の正極集電端子30側に配置される端部)を熱源によって上下から加熱することより、セパレータ60を得ることができる。セパレータ端部61となる端部を加熱すると、加熱前よりも厚みが減少したセパレータ端部61が形成され、これに伴ってセパレータ中央部62が形成される。
また、セパレータ端部61となる端部を加熱すると、内部の空隙が低減されて高密度化したセパレータ端部61を形成することができるため、この部分における突き刺し強度が向上する。突き刺し強度を向上する観点から、セパレータ材料を加熱する際には、セパレータ材料の両端部(セパレータ端部61となる端部及び負極集電体側の端部)を加熱することが好ましい。また、セパレータ材料を加熱する際には、加熱される端部を必要に応じて加圧してもよい。
正極シート40、負極シート50、及びセパレータ60が積層された電極体20は、正極合材層42、負極合材層52、及びセパレータ60が積層された領域を有する。正極タブ部21は、正極シート40において正極合材層42が形成されずに露出した正極集電箔41が、当該領域から外側に突出した状態で積層されてなる。正極タブ部21は、積層方向の両側から束ねられた状態で、この束ねられた部分に取り付けられた正極集電端子30と電気的に接続されている。負極タブ部は、負極シート50において負極合材層52が形成されずに露出した負極集電箔51が、当該領域から外側に突出した状態で積層されてなる。負極タブ部もまた、積層方向の両側から束ねられた状態で、この束ねられた部分に取り付けられた負極集電端子に電気的に接続されている。
正極タブ部21及び負極タブ部が突出する方向は特に限定されず、二次電池1の構造に応じて適宜設計される。本実施形態では、正極タブ部21及び負極タブ部は、それぞれ幅方向の外側に向かって突出しているものとする。
ここで、図3に示す二次電池100を例に挙げて、負極未対向部53及びセパレータ端部61が薄膜化されていない場合の問題点を説明する。図3は、負極未対向部及びセパレータ端部が薄膜化されていない二次電池の正極集電端子側の構造を示す断面図である。
図3に示すように、二次電池100は、負極未対向部53の厚みT10及びセパレータ端部61の厚みz10がそれぞれ低減されていないことを除いて、二次電池1と同様の構成を有する。すなわち、負極未対向部53及び負極対向部54のそれぞれは厚みT1を有し、セパレータ端部61及びセパレータ中央部62のそれぞれは厚みzを有している。
正極タブ部21に正極集電端子30を接合する際には、正極タブ部21が正極集電端子30と接合される接合部分の周囲を積層方向の外側から押圧して、正極タブ部21を束ねた状態で正極集電端子30と接合する。そのため、積層方向の外側に配置された正極タブ部21ほど大きな力で接合部分に向かって引っ張られる。このように引っ張られることにより、正極集電端子30の端縁位置P3では、正極タブ部21の座屈した部分に局所的な応力が生じる。これにより、接合部分の近傍で正極タブ部21の箔破れが起きる可能性がある。
また、正極タブ部21を束ねることにより、正極タブ部21及び負極未対向部53の間に挟まれたセパレータ端部61が、これと隣接する負極未対向部53に接触してセパレータ端部61に圧力が加わる。このようにしてセパレータ端部61に圧力が加わると、負極未対向部53の端縁位置P2では、セパレータ端部61の座屈した部分に局所的な応力が生じる。この現象は、積層方向の外側に配置されたセパレータ60ほど顕著に現れる。このようにしてセパレータ60が破損すると、負極シート50と正極シート40との短絡が発生する可能性がある。
したがって、これらの応力を低減し、電極体20の端部の破損を抑制することが求められる。本実施形態にかかる二次電池1によれば、これらの応力を低減し、電極体20の端部の破損を抑制することにより良好な電池性能が得られる。
本実施形態にかかる二次電池1では、負極未対向部53の負極合材層52が負極対向部54の負極合材層52よりも厚みが減少するように形成されている。このような構成によれば、積層方向に束ねられた正極タブ部21及び負極未対向部53の間に挟まれたセパレータ端部61が、これと隣接する負極未対向部53に接触してセパレータ端部61に圧力が加わることによるセパレータ60の破損を抑制することができる。また、積層方向に束ねられた正極タブ部21が正極集電端子30との接合部分に向かって引っ張られる力を低減し、接合部分の近傍での正極タブ部21の箔破れを抑制することができる。
さらに、上記したように、負極未対向部53が高密度化された負極合材層52を有することにより、二次電池1の充放電に伴う電極体20の膨張収縮時に電解液の保液性が向上する。その結果、二次電池1の内部抵抗の増加を抑制することができる。
より好適には、本実施形態にかかる二次電池1は、セパレータ端部61がセパレータ中央部62よりも厚みが減少するように形成されている。これにより、セパレータ60の破損を抑制する効果及び箔破れを抑制する効果を効果的に得ることができるだけでなく、上記したようにセパレータ60の強度が向上する。
より好適には、本実施形態にかかる二次電池1は、負極対向部54の積層方向に沿った厚みT1及び負極対向部54に隣接するセパレータ中央部62の積層方向に沿った厚みzを合計した総厚みT1+zと比べた場合、負極未対向部53の積層方向に沿った厚みT10及び負極未対向部53に隣接するセパレータ端部61の積層方向に沿った厚みz10を合計した総厚みT10+z10の厚み減少率k(%)が下記式(1)を満たす。
k≦[{(a+b)y-ac}/{(a+b}(x+z)}]×100・・・式(1)
ここで、式(1)において、aは負極未対向部53の幅方向に沿った長さである。bは負極未対向部53及び正極集電端子30の間の幅方向に沿った長さである。cは積層方向の最外側に配置された正極シート40の積層方向の外側の端縁位置P4及び積層方向における電極体20の中央位置P5の間の積層方向に沿った長さである。なお、中央位置P5は、電極体20の中心軸線C上に存在する。xは負極対向部54の負極合材層52の積層方向に沿った厚みである。yは正極合材層42の積層方向に沿った厚みである。zはセパレータ中央部62の積層方向に沿った厚みである。
上記式(1)を満たすことにより、本開示の効果を一層効果的に得ることができる。そこで、図2及び図3を参照して、上記式(1)の算出方法について説明する。以下の説明において、正極シート40、負極シート50、及びセパレータ60はそれぞれ積層方向の最外側に配置されたものを指す。
図2及び図3に示すように、二次電池1では、二次電池100の場合と比べて角度θ1を角度θ2に近づけるように小さくする一方、二次電池100の場合と比べて角度θ3を大きくする。これにより、セパレータ60の破損を抑制する効果及び箔破れを抑制する効果を得ることができる。
ここで、角度θ1は、端縁位置P1を通る積層方向に沿った想像線L1と、端縁位置P1及び端縁位置P2の間の正極タブ部21と、のなす角度である。また、角度θ2は、想像線L1と、最外側に配置された正極タブ部21の端縁位置P1及び正極集電端子30の端縁位置P3を結ぶ想像線L2と、のなす角度である。さらに、角度θ3は、端縁位置P3より幅方向の外側の正極タブ部21と、端縁位置P2及び端縁位置P3の間の正極タブ部21と、のなす角度である。
角度θ1の鋭角を有し、想像線L1と、端縁位置P1及び端縁位置P2の間にそれぞれ延びるセパレータ端部61と、正極タブ部21と、により区画される直角三角形においては、下記式(2)が成立する。
tanθ1=a/{y+(x+z)k/100}・・・式(2)
角度θ2の鋭角を有し、想像線L1と、想像線L2と、中心軸線Cと、により区画される直角三角形においては、下記式(3)が成立する。
tanθ2=(a+b}/c・・・式(3)
そして、tanθ1=tanθ2のとき、角度θ3が最も大きくなることから、上記式(2)及び(3)に基づいて下記式(4)が導出される。
k=[{(a+b)y-ac}/{(a+b}(x+z)}]×100・・・式(4)
したがって、上記式(4)を用いて、厚み減少率k(%)を算出することができる。このようにして、二次電池1における負極未対向部53の厚みT10及びセパレータ端部61の厚みz10をそれぞれ適切に設定することができる。
1、100 二次電池
10 ケース本体
11 蓋
12 正極端子
13 負極端子
20 電極体
21 正極タブ部
30 正極集電端子
40 正極シート
41 正極集電箔
42 正極合材層
50 負極シート
51 負極集電箔
52 負極合材層
53 負極未対向部
54 負極対向部
60 セパレータ
61 セパレータ端部
62 セパレータ中央部
C 中心軸線
L1、L2 想像線
P1、P2、P3、P4 端縁位置
P5 中央位置

Claims (3)

  1. 正極集電箔上に正極合材層が形成された正極シートと、負極集電箔上に負極合材層が形成された負極シートと、がセパレータを介して積層方向に積層された電極体と、
    前記正極シートにおいて前記正極合材層が形成されず露出した前記正極集電箔が積層された前記電極体の正極タブ部の束ねられた部分に取り付けられた正極集電端子と、を有し、
    前記負極シートは、前記正極集電端子側において前記正極合材層と対向しない負極未対向部と、前記セパレータを介して前記正極合材層と対向する負極対向部と、を有し、
    前記負極未対向部の前記負極合材層は、前記負極対向部の前記負極合材層よりも前記積層方向の厚みが減少するように形成されている二次電池。
  2. 前記セパレータは、前記正極集電端子側において前記正極合材層と対向しないセパレータ端部と、前記正極合材層及び前記負極合材層の間に挟まれたセパレータ中央部と、を有し、
    前記セパレータ端部は、前記セパレータ中央部よりも前記積層方向の厚みが減少するように形成されている請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記負極対向部の前記積層方向に沿った厚み及び前記負極対向部に隣接する前記セパレータ中央部の前記積層方向に沿った厚みを合計した総厚みと比べた場合、前記負極未対向部の前記積層方向に沿った厚み及び前記負極未対向部に隣接する前記セパレータ端部の前記積層方向に沿った厚みを合計した総厚みの厚み減少率k(%)が下記式(1)を満たす請求項2に記載の二次電池。
    k≦[{(a+b)y-ac}/{(a+b}(x+z)}]×100・・・式(1)
    ここで、式(1)において、
    aは前記負極未対向部の前記積層方向と直交する幅方向に沿った長さであり、bは前記負極未対向部及び前記正極集電端子の間の前記幅方向に沿った長さであり、cは前記積層方向の最外側に配置された前記正極シートの前記積層方向の外側の端縁位置及び前記積層方向における前記電極体の中央位置の間の前記積層方向に沿った長さであり、xは前記負極対向部の前記負極合材層の前記積層方向に沿った厚みであり、yは前記正極合材層の前記積層方向に沿った厚みであり、zは前記セパレータ中央部の前記積層方向に沿った厚みである。
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