JP2024035533A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物体に対する人物の関心度を高精度に判断することのできる技術を提供する。【解決手段】本発明の情報処理装置は、ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得する第2取得手段と、前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段とを有することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は情報処理装置に関し、特に物体に対する人物の関心度を判断する技術に関する。
物体に対する人物の関心度を当該人物の視線情報に基づいて判断する技術が提案されている。特許文献1には、広告表示装置を設置したエリアに存在する人物の視線方向に基づいて、広告表示装置に表示された広告コンテンツを視聴している人数を計測する技術が開示されている。特許文献2には、注視対象物体に対する搭乗者(移動体の搭乗者)の注視持続時間に基づいて、注視対象物体に対する搭乗者の興味度を判定する技術が開示されている。
特開2008-112401号公報 特開2007-172378号公報
従来技術(例えば特許文献1,2に開示の技術)では、人物が物体を見る行為を人物が物体に関心を持つ行為とみなして、物体に対する人物の関心度が判断される。しかしながら、人物が物体を見たからといって、当該人物が当該物体に関心を持ったとは限らない。そのため、従来技術では関心度を高精度に判断することができない。
本発明は、物体に対する人物の関心度を高精度に判断することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得する第2取得手段と、前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段とを有することを特徴とする情報処理装置である。
本発明の第2の態様は、ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、前記物体の画像を解析することによって、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を取得する第2取得手段と、前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段とを有することを特徴とする情報処理装置である。
本発明の第3の態様は、ユーザーの視線情報を取得するステップと、前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出するステップと、前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得するステップと、前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断するステップとを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法である。
本発明の第4の態様は、ユーザーの視線情報を取得するステップと、前記視線情報に基
づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出するステップと、前記物体の画像を解析することによって、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を取得するステップと、前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断するステップとを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法である。
本発明の第5の態様は、コンピュータを、上述した情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。本発明の第6の態様は、コンピュータを、上述した情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
本発明によれば、物体に対する人物の関心度を高精度に判断することができる。
表示システムの外観図である。 表示システムの電気的構成を示すブロック図である。 視線検出方法の原理を説明するための図である。 眼画像などを示す図である。 視線検出処理のフローチャートである。 全体処理のフローチャートである。 表示システムの機能的構成を示すブロック図である。 注目物体と関心度基準情報を示す図である。 関心度判断処理のフローチャートである。 実施例2に係る基準情報取得処理のフローチャートである。
<<実施例1>>
本発明の実施例1について説明する。
なお、本発明は、人物の視線情報(視線に関する情報)を取得可能な各種電子機器に適用可能である。例えば、本発明は、ビデオシースルー方式の表示装置にも光学シースルー方式の表示装置にも適用可能である。ビデオシースルー方式の表示装置は、現実空間を撮像した画像(仮想空間)を、必要に応じてグラフィック(例えば仮想物体)を合成して表示面(現実空間(外界)からの光を透過しない表示面)に表示する。この場合に、ユーザーは、現実空間を直接見ることはできないが、表示された画像を見ることによって、現実空間を間接的に見たり、現実空間の画像に合成されたグラフィックを見たりすることができる。光学シースルー方式の表示装置は、例えば、表示面(現実空間からの光を透過する表示面)にグラフィックを表示する。この場合に、ユーザーは、表示面を介して現実空間を直接見たり、表示面に表示されたグラフィックを見たりすることができる。
本発明は、頭部装着型表示装置にも他の表示装置にも適用可能である。例えば、本発明は、ハンドヘルド型表示装置、および据え置き型表示装置にも適用可能である。頭部装着型表示装置は、例えば、スマートグラス(AR(Augmented Reality)グラス)またはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)である。ハンドヘルド型表示装置は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末である。ユーザーが手で保持して頭部に装着する(当てる)表示装置は、ハンドヘルド型表示装置の一種であり、頭部装着型表示装置の一種でもある。ヘッドマウントアダプタ(例えばVR(Virtual Reality)ゴーグル)に装着されたスマートフォンは、頭部装着型表示装置の一種である。本発明は、ユーザーが両目で画像を見る頭部装着型表示装置にも、ユーザーが片目で画像を見る頭部装着型表示装置にも適用可能である。
本発明は、現実空間をユーザーに視認させずに仮想空間のみをユーザーに視認させる方式にも適用可能である。つまり、本発明は、様々なXR(Cross Reality)、例えばAR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)、およびVR(Virtual Reality)に適用可能である。
本発明は、表示装置以外の電子機器にも適用可能である。本発明が適用された情報処理装置は、表示装置に設けられてもよいし、表示装置とは別体の電子機器に設けられてもよい。例えば、本発明は、表示装置に接続されたコントローラーまたはPC(パーソナルコンピュータ)にも適用可能である。本発明は、監視カメラにも適用可能である。
実施例1では、人物の視線情報を取得し、物体に対する人物の関心度を視線情報に基づいて判断する。実施例1では物体が現実物体であるとするが、物体は仮想物体であってもよい。従来技術では、人物が物体を見る行為を人物が物体に関心を持つ行為とみなして、物体に対する人物の関心度が判断される。しかしながら、人物が物体を見たからといって、当該人物が物体に関心を持ったとは限らない。そのため、従来技術では関心度を高精度に判断することができない。
例えば、広告媒体(例えばポスター、看板、およびデジタルサイネージ)は、アイキャッチのための広い領域(アイキャッチ領域)を有することがある。アイキャッチ領域は、例えば、人物(広告モデル)写真またはキャッチフレーズが大きく配置された領域である。ここで、アイキャッチ領域は、広告対象(例えば商品またはサービス)との関連性が低いことがある。そのため、人物がアイキャッチ領域を見たとしても、当該人物は、広告対象を連想せず、広告対象および広告媒体に対して関心を持たないことがある。なお、広告対象との関連性の低い領域は、アイキャッチ領域に限られない。
そこで、実施例1では、物体に応じた好適な判断基準で、物体に対する人物の関心度を高精度に判断する。例えば、物体の内容(物体のデザインの意図)を考慮した判断基準で、関心度を高精度に判断する。
<構成の説明>
図1(A),1(B)は、実施例1に係る表示システム100の外観を示す。図1(A)は正面斜視図であり、図1(B)は背面斜視図である。図1(A)に示すように、表示システム100は、HMD110、コントローラー120、およびサーバー130を有する。実施例1では、HMD110は、ビデオシースルー方式のHMDとして使用されるとする。コントローラー120は、HMD110に有線で接続されており、サーバー130に無線で接続されている。コントローラー120は、HMD110に無線で接続されてもよい。図2は、表示システム100の電気的構成を示すブロック図である。
図1(A),1(B),2に示すように、HMD110は、撮影レンズ111、表示部112、光源113a,113b、受光レンズ114、眼撮像素子115、およびツマミ140を有する。さらに、図2に示すように、HMD110は、撮像素子116、測光回路117、光源駆動回路118、および表示部駆動回路119を有する。図1(B)に示すように、表示部112、光源113a,113b、受光レンズ114、および眼撮像素子115は、ユーザーの右目と左目のそれぞれについて設けられている。
撮影レンズ111は、外界を撮像するためのレンズであり、撮像素子116は、外界を撮像するための撮像素子である。撮像素子116は、撮影レンズ111の予定結像面に配置されている。
表示部112は、様々な画像(情報)を表示する。例えば、表示部112は、撮像素子116によって撮像された外界の画像を表示したり、ユーザーが見ている物体に関する情報を表示したりする。表示部駆動回路119は、コントローラー120(後述するCPU121)によって制御され、表示部112を駆動する。
光源113aと光源113bのそれぞれは、ユーザーの眼(目)を照明する光源であり、例えばユーザーに対して不感の赤外光を発する赤外発光ダイオードである。光源駆動回路118は、コントローラー120(CPU121)によって制御され、光源113a,113bを駆動する。光源113a,113bから発せられてユーザーの眼で反射した光の一部は、受光レンズ114によって、眼撮像素子115に集光する。受光レンズ114は、ユーザーの眼を撮像するためのレンズであり、眼撮像素子115は、ユーザーの眼を撮像するための撮像素子である。
ツマミ140は、ユーザーの瞳孔間距離に合うように右目用の表示部112と左目用の表示部112との間隔を調整するためのツマミである。
測光回路117は、測光センサの役割を兼ねた撮像素子116から得られる信号、具体的には被写界の明るさに対応した輝度信号の増幅、対数圧縮、およびA/D変換を行い、その結果を被写界輝度情報としてコントローラー120(CPU121)に送る。
コントローラー120は、CPU121、メモリ部122、視線検出回路123、LPF(ローパスフィルタ)124、表示部駆動回路125、操作部材126~128、および無線通信回路129を有する。
CPU121は、コントローラー120に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理部であり、表示システム100全体を制御する。
メモリ部122は、眼撮像素子115からの映像信号の記憶機能と、視線補正パラメータの記憶機能とを有する。視線補正パラメータは、視線の個人差を補正するパラメータである。さらに、メモリ部122は、関心度基準情報の記憶機能を有する。関心度基準情報は、物体に対応する所定の情報であり、物体に対するユーザーの関心度を判断するための基準情報である。メモリ部122は、複数の物体にそれぞれ対応する複数の関心度基準情報を記憶する。
視線検出回路123は、眼撮像素子115上に眼の光学像が結像した状態での眼撮像素子115の出力(眼を撮像した眼画像)をA/D変換し、その結果をLPF124を介してCPU121に送信する。CPU121は、後述する所定のアルゴリズムに従って眼画像から視線検出に必要な特徴点を抽出し、特徴点の位置からユーザーの視線を検出する。
操作部材126~128は、ユーザーからの操作を受け付け、CPU121に操作信号(ユーザーによって行われた操作に応じた信号)を出力する。例えば、操作部材126はタッチ操作を受け付け可能なタッチパネルであり、操作部材127は各方向に押し倒し可能な操作レバーであり、操作部材128は4方向のそれぞれに押し込み可能な4方向キーである。操作部材126(タッチパネル)は、画像(情報)を表示する機能を有する。このように、操作部材126は、タッチパネルとしての機能と、表示部としての機能とを有する。表示部駆動回路125は、CPU121によって制御され、操作部材126(表示部)を駆動する。ユーザーは、操作部材126~128を用いて様々な操作(指示)を行うことができる。例えば、ユーザーは、操作部材126~128を用いて、表示部112に表示されたUI(ユーザーインターフェース、例えば指標)の位置を微調整することができる。
無線通信回路129は、CPU121によって制御され、外部機器と通信を行う。例えば、無線通信回路129は、CPU121によって判断された関心度(物体に対するユーザーの関心度)を、インターネットを介してサーバー130に送信して記録する。
<視線検出処理の説明>
図3,4(A),4(B),5を用いて、視線検出処理(視線検出方法)について説明する。右目の視線も左目の視線も、以下の視線検出方法で検出される。図3は、視線検出方法の原理を説明するための図であり、視線を検出するための光学系の概略図である。図3に示すように、光源113a,113bは受光レンズ114の光軸に対して略対称に配置され、ユーザーの眼球200を照らす。光源113a,113bから発せられて眼球200で反射した光の一部は、受光レンズ114によって、眼撮像素子115に集光する。図4(A)は、眼撮像素子115で撮像された眼画像(眼撮像素子115に投影された眼の光学像)の概略図であり、図4(B)は眼撮像素子115の出力強度を示す図である。図5は、視線検出処理のフローチャートである。
図5の視線検出処理が開始すると、ステップS1で、CPU121は、ユーザーの眼球200に向けて赤外光を発するように、光源駆動回路118を用いて光源113a,113bを駆動する。赤外光によって照明されたユーザーの眼の光学像は、受光レンズ114を通って眼撮像素子115上に結像し、眼撮像素子115によって光電変換される。これによって、処理可能な眼画像の電気信号が得られる。
ステップS2では、CPU121は、眼撮像素子115から視線検出回路123を介して眼画像(画像データ、画像信号)を取得する。
ステップS3では、CPU121は、ステップS2で得られた眼画像から、光源113a,113bの角膜反射像Pd,Peと瞳孔中心cに対応する点の座標を検出する。
光源113a,113bより発せられた赤外光は、ユーザーの眼球200の角膜201を照明する。このとき、角膜201の表面で反射した赤外光の一部によって形成される角膜反射像Pd,Peは、受光レンズ114によって集光され、眼撮像素子115上に結像して、眼画像における角膜反射像Pd’,Pe’となる。同様に瞳孔202の端部a,bからの光束も眼撮像素子115上に結像して、眼画像における瞳孔端像a’,b’となる。
図4(B)は、図4(A)の眼画像における領域αの輝度情報(輝度分布)を示す。図4(B)では、眼画像の水平方向をX軸方向、垂直方向をY軸方向とし、X軸方向の輝度分布が示されている。実施例1では、角膜反射像Pd’,Pe’のX軸方向(水平方向)の座標をXd,Xeとし、瞳孔端像a’,b’のX軸方向の座標をXa,Xbとする。図4(B)に示すように、角膜反射像Pd’,Pe’の座標Xd,Xeでは、極端に高いレベルの輝度が得られる。瞳孔202の領域(瞳孔202からの光束が眼撮像素子115上に結像して得られる瞳孔像の領域)に相当する、座標Xaから座標Xbまでの領域では、座標Xd,Xeを除いて、極端に低いレベルの輝度が得られる。そして、瞳孔202の外側の虹彩203の領域(虹彩203からの光束が結像して得られる、瞳孔像の外側の虹彩像の領域)では、上記2種の輝度の中間の輝度が得られる。例えば、X座標(X軸方向の座標)が座標Xaより大きい領域と、X座標が座標Xbより小さい領域とで、上記2種の輝度の中間の輝度が得られる。
図4(B)に示すような輝度分布から、角膜反射像Pd’,Pe’のX座標Xd,Xeと、瞳孔端像a’,b’のX座標Xa,Xbを得ることができる。例えば、輝度が極端に
高い座標を角膜反射像Pd’,Pe’の座標として得ることができ、輝度が極端に低い座標を瞳孔端像a’,b’の座標として得ることができる。受光レンズ114の光軸に対する眼球200の光軸の回転角θxが小さい場合には、瞳孔中心cからの光束が眼撮像素子115上に結像して得られる瞳孔中心像c’(瞳孔像の中心)の座標Xcは、Xc≒(Xa+Xb)/2と表すことができる。つまり、瞳孔端像a’,b’のX座標Xa,Xbから、瞳孔中心像c’の座標Xcを算出できる。このようにして、角膜反射像Pd’,Pe’の座標と、瞳孔中心像c’の座標とを見積もることができる。
ステップS4では、CPU121は、眼画像の結像倍率βを算出する。結像倍率βは、受光レンズ114に対する眼球200の位置によって決まる倍率で、角膜反射像Pd’,Pe’の間隔(Xd-Xe)の関数を用いて算出することができる。
ステップS5では、CPU121は、受光レンズ114の光軸に対する眼球200の光軸の回転角を算出する。角膜反射像Pdと角膜反射像Peの中点のX座標と角膜201の曲率中心OのX座標とはほぼ一致する。このため、角膜201の曲率中心Oから瞳孔202の中心cまでの標準的な距離をOcとすると、Z-X平面(Y軸に垂直な平面)内での眼球200の回転角θxは、以下の式1で算出できる。Z-Y平面(X軸に垂直な平面)内での眼球200の回転角θyも、回転角θxの算出方法と同様の方法で算出できる。

β×Oc×SINθx≒{(Xd+Xe)/2}-Xc ・・・(式1)
ステップS6では、CPU121は、視線検出に必要なパラメータをメモリ部122から読み出す。例えば、CPU121は、パラメータm,Ax,Bx,Ay,By,nx,nyを読み出す。パラメータmは、視線検出処理を行うための光学系の構成で定まる定数であり、回転角θx,θyを表示部112上での瞳孔中心cに対応する座標に変換する変換係数である。パラメータmは、予め決定されてメモリ部122に格納されるとする。パラメータAx,Bx,Ay,Byは、視線の個人差を補正する視線補正パラメータであり、視線検出のキャリブレーションを行うことで取得される。パラメータAxはX軸方向のオフセット値であり、パラメータBxはX軸方向の敏感度係数であり、パラメータAyはY軸方向のオフセット値であり、パラメータByはY軸方向の敏感度係数である。視線補正パラメータAx,Bx,Ay,Byは、視線検出処理が開始する前にメモリ部122に格納されるとする。右目の視線検出処理では、パラメータnx=nRxとパラメータny=nRyが取得され、左目の視線検出処理では、パラメータnx=nLxとパラメータny=nLyが取得される。パラメータnRxは、右目の視線情報を得るためのX軸方向の補正係数であり、パラメータnRyは、右目の視線情報を得るためのY軸方向の補正係数である。パラメータnLxは、左目の視線情報を得るためのX軸方向の補正係数であり、パラメータnLyは、左目の視線情報を得るためのY軸方向の補正係数である。パラメータnRx,nRy,nLx,nLyは、予め決定されてメモリ部122に格納されるとする。
ステップS7では、CPU121は、ステップS5で算出した回転角θx,θyと、ステップS6で読み出したパラメータm,Ax,Bx,Ay,By,nx,nyとを用いて、表示部112上でのユーザーの視点を推定する。視点は、視線が注がれた位置と捉えたり、ユーザーが見ている位置と捉えたり、視線位置と捉えたりすることもできる。視点の座標(Hx,Hy)が瞳孔中心cに対応する座標であるとすると、視点の座標(Hx,Hy)は以下の式2,3で算出できる。

Hx=m×(Ax×θx+Bx)×nx ・・・(式2)
Hy=m×(Ay×θy+By)×ny ・・・(式3)
ステップS8では、CPU121は、視点の座標(Hx,Hy)をメモリ部122に格納し、視線検出処理を終える。
なお、視線検出方法は上記方法に限られず、例えば、眼画像から視線情報を取得する方法であれば、どのような方法であってもよい。眼画像を用いずに、眼電位を検出して当該眼電位に基づいて視線を検出する方法のように、眼画像を用いない方法で視線を検出してもよい。最終的な視線情報として、視点を示す情報ではなく、視線方向(視線の方向)を示す情報が得られてもよい。例えば、視点の座標(Hx,Hy)を得ずに、回転角(Ax×θx+Bx)×nx,(Ay×θy+By)×nyを得るまでの処理が行われてもよい。最終的な視線情報として、両目での視点(右目の視線と左目の視線との交点、両目で見ている位置)を示す情報が取得されてもよい。
<全体処理の説明>
図6,7を用いて、表示システム100(コントローラー120)の全体処理について説明する。図6は、全体処理のフローチャートである。例えば、ユーザーがHMD110を装着して、HMD110とコントローラー120を起動させると、図6の全体処理が開始する。図7は、表示システム100の機能的構成を示すブロック図である。図7の各機能部は、コントローラー120のCPU121によって実現される。
図6の全体処理が開始すると、ステップS101で、外界画像取得部302が、撮像素子116によって撮像された外界の画像(外界画像)を取得する。図6,7には示されていないが、CPU121は、取得した外界画像を、所定の画像処理を施して表示部112に表示する。
ステップS102では、視線検出部301が、図5の視線検出処理を行うことによって、ユーザーの視線情報を取得する。
ステップS103では、CPU121が、ステップS102で取得した視線情報に基づいて、ユーザーが見ている物体(注目物体)を検出する。例えば、物体検出部303が、ステップS101で取得された外界画像から物体を検出する。そして、注目物体検出部304が、ステップS102で取得された視線情報に基づいて、物体検出部303によって検出された物体から、注目物体を検出する。例えば、注目物体は、時系列の複数の視線情報から得られる情報(例えば視点の軌跡、眼球のサッカード、視点が留まっている時間、および物体に対する注視の回数)に基づいて、注目物体を検出する。ステップS103の処理によって、注目物体の検出結果である注目物体情報が取得される。注目物体情報の詳細は後述する。
ステップS104では、基準情報取得部305が、ステップS103で取得された注目物体情報に基づいて、注目物体に対応する関心度基準情報を取得する(基準情報取得処理)。実施例1では、基準情報取得部305は、注目物体に対応する関心度基準情報をメモリ部122から取得する。関心度基準情報の詳細は後述する。
例えば、注目物体情報が注目物体の位置(現実空間内での位置、現実空間の座標系(ワールド座標系)における注目物体の位置)を示すとする。そして、メモリ部122に格納されている関心度基準情報に、当該関心度基準情報に対応する物体の位置が関連付けられているとする。その場合に、基準情報取得部305は、注目物体情報によって示された位置に最も近い位置に関連付けられている関心度基準情報をメモリ部122から取得してもよい。
注目物体情報は、注目物体の位置と種類を示してもよい。そして、メモリ部122に格納されている関心度基準情報に、当該関心度基準情報に対応する物体の位置と種類が関連付けられていてもよい。その場合に、基準情報取得部305は、注目物体情報によって示された種類の物体のうち、注目物体情報によって示された位置に最も近い位置に関連付けられている関心度基準情報をメモリ部122から取得してもよい。
注目物体情報は、注目物体を識別(特定)する識別情報(例えば識別子)を含んでもよい。そして、メモリ部122に格納されている関心度基準情報に、当該関心度基準情報に対応する物体の識別情報が関連付けられていてもよい。その場合に、基準情報取得部305は、基準情報取得部305は、注目物体情報に含まれた識別情報と同じ識別情報に関連付けられている関心度基準情報をメモリ部122から取得してもよい。
なお、複数の物体にそれぞれ対応する複数の関心度基準情報は、サーバー130に格納されていてもよい。その場合に、基準情報取得部305は、注目物体に対応する関心度基準情報をサーバー130から取得してもよい。注目物体情報に基づいて複数の関心度基準情報から注目物体に対応する関心度基準情報を選択する処理は、基準情報取得部305によって行われてもよいし、サーバー130によって行われてもよい。注目物体に対応する関心度基準情報を選択する処理をサーバー130が行う場合には、例えば、基準情報取得部305が注目物体情報をサーバー130に送信し、サーバー130が注目物体に対応する関心度基準情報を基準情報取得部305に返信する。
注目物体検出部304は、ユーザーの右目の視線情報と、ユーザーの左目の視線情報とに基づいて、注目物体の3次元位置を検出し、当該3次元位置を示す注目物体情報を生成してもよい。例えば、注目物体検出部304は、右目の視線情報、左目の視線情報、および瞳孔間距離(右目用の表示部112と左目用の表示部112との間隔)に基づいて、ユーザー(HMD110)と注目物体との3次元的な位置関係を判断(推定)する。そして、注目物体検出部304は、ユーザー(HMD110)の3次元位置と、判断した位置関係とに基づいて、注目物体の3次元位置を検出(推定)する。ユーザー(HMD110)の3次元位置は、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いて推定される。3次元位置を用いることによって、2次元位置を用いる場合に比べ高精度に、注目物体に対応する関心度基準情報を取得することができる(注目物体とは異なる物体の関心度基準情報が取得されるという誤動作を抑制できる)。なお、ユーザー(HMD110)の3次元位置の推定方法は、GPSを用いた方法に限られない。例えば、ユーザー(HMD110)の3次元位置は、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)によって推定されてもよい。ユーザー(HMD110)の3次元位置は、IMU(Inertial Measurement Unit)を用いたオドメトリによって推定されてもよい。
特定の種類の物体(例えば広告媒体)に対してのみ関心度基準情報が用意されている場合には、注目物体の種類が特定の種類である場合(例えば注目媒体が広告媒体である場合)に限って、ステップS104の処理が行われてもよい。そうすることによって、処理負荷を軽減することができる。
ステップS105では、関心度判断部306が、ステップS102で取得された視線情報、ステップS103で取得された注目物体情報、およびステップS104で取得された関心度基準情報に基づいて、注目物体に対するユーザーの関心度を判断する。ステップS105の処理(関心度判断処理)の詳細は後述する。
ステップS106で、関心度記録部307が、ステップS105で判断された関心度を
、インターネットを介してサーバー130に送信して記録する。関心度はメモリ部122に記録されてもよい。
<関心度判断処理の説明>
図8(A),8(B),9を用いて、関心度判断処理(図6のステップS105の処理)について説明する。図8(A)は注目物体を示し、図8(B)は、図8(A)の注目物体に対応する関心度基準情報を示す。図9は、関心度判断処理のフローチャートである。
図8(A)の注目物体は広告媒体であり、アイキャッチ領域、文章領域、および画像領域を含む。注目物体の中央上部に配置されたアイキャッチ領域には、広告対象である商品との関連性が低いキャッチフレーズが記載されている。注目物体の中央下部に配置された文章領域には、広告対象である商品の説明、および当該商品の会社名が記載されている。注目物体の右下部に配置された画像領域には、広告対象である商品の画像が描かれている。
図8(B)の関心度基準情報は、注目物体の複数の領域のそれぞれについて、注目物体の複数の領域のそれぞれについて、注目物体に対するユーザーの関心度を判断するための基準を示す。図8(B)の関心度基準情報は、設定領域1~3(注目物体全体に対する設定領域1~3それぞれの相対的な配置)を示す。設定領域1は画像領域に対応し、設定領域2はアイキャッチ領域に対応し、設定領域3は文章領域に対応する。さらに、図8(B)の関心度基準情報は、設定領域1~3のそれぞれについて、種類(画像領域/アイキャッチ領域/文章領域)、重み、および関連領域を示す。図8(B)では、設定領域1の関連領域として設定領域2が設定されており、設定領域2,3には関連領域が設定されていない。
図9の関心度判断処理が開始すると、ステップS201で、関心度判断部306は、関心度Iに0を代入する(関心度Iの初期化)。
ステップS202では、関心度判断部306は、関心度Iの敏感度kを設定する。敏感度kが大きいほど関心度Iは大きくなりやすい。例えば、関心度判断部306は、関心を持ちやすい(関心を持ってもらいたい)ユーザーの関心度Iとして大きい値が得やすくなるように、ユーザーの属性に応じた値を敏感度kとして設定する。注目物体が広告媒体であり且つ広告対象が化粧品である場合には、関心度判断部306は、当該化粧品が対象とする年齢(年齢層)と性別のユーザーの関心度として大きい値が得やすくなるように敏感度kを設定してもよい。
ステップS203では、関心度判断部306は、ユーザーの視点が設定領域1に閾値時間T1以上留まっているか否かを判定する。この判定は、ユーザーの視線が設定領域1に所定の閾値時間T1以上向いているか否かの判定と捉えることもできる。例えば、注目物体情報が、外界画像における注目物体の領域(表示部112上での注目物体の領域)を示す。関心度判断部306は、注目物体情報と、注目物体の関心度基準情報(注目物体全体に対する設定領域1の相対的な配置)とに基づいて、表示部112上での設定領域1を判断する。そして、関心度判断部306は、視線情報に基づいて、表示部112上での設定領域1に視点が閾値時間T1以上留まっているか否かを判定する。関心度判断部306は、ユーザーの視点が設定領域1に閾値時間T1以上留まっていると判定した場合はステップS211に処理を進め、ユーザーの視点が設定領域1に閾値時間T1以上留まっていないと判定した場合はステップS204に処理を進める。
ステップS211では、関心度判断部306は、注目物体の関心度基準情報(設定領域1の重みw1)を用いて、関心度Iを更新する。関心度判断部306は、重みw1が大き
いほど大きい値に、関心度Iを更新する。例えば、関心度判断部306は、以下の式4を用いて関心度Iを更新する。

I=I+(1+k)×w1 ・・・(式4)
ステップS204では、関心度判断部306は、設定領域2内に視点が移動するサッカードが発生しているか否かを判定する。関心度判断部306は、設定領域2内へのサッカードが発生していると判定した場合はステップS212に処理を進め、設定領域2内へのサッカードが発生していないと判定した場合はステップS205に処理を進める。
ステップS212では、関心度判断部306は、注目物体の関心度基準情報(設定領域2の重みw2)を用いて、関心度Iを更新する。例えば、関心度判断部306は、以下の式5を用いて関心度Iを更新する。

I=I+(1+k)×w2 ・・・(式5)
ステップS205では、関心度判断部306は、ユーザーの視点が設定領域1に閾値時間T1’以上留まっていおり且つユーザーの視点が設定領域2に閾値時間T2以上留まっているか否かを判定する。関心度判断部306は、ユーザーの視点が設定領域1に閾値時間T1’以上留まっていおり且つユーザーの視点が設定領域2に閾値時間T2以上留まっていると判定した場合はステップS213に処理を進め、そうでない場合はステップS206に処理を進める。
ステップS212では、関心度判断部306は、注目物体の関心度基準情報(設定領域1,2の重みw1,w2)を用いて、関心度Iを更新する。例えば、関心度判断部306は、以下の式6を用いて関心度Iを更新する。

I=I+(1+k)×(w1+w2) ・・・(式6)
上述したように、設定領域2に対応するアイキャッチ領域には、広告対象である商品との関連性が低いキャッチフレーズが記載されている。そのため、ユーザーが設定領域2を見たからといって、ユーザーが注目物体に関心を持ったとは限らない。ステップS204,S205のように、設定領域2を、注目物体の他の部分と組み合わせることによって、注目物体に対するユーザーの関心の有無を判断することができる。上述したように、設定領域1の関連領域として設定領域2が設定されている。そのため、ステップS205では設定領域1と設定領域2を組み合わせている。
ステップS206では、関心度判断部306は、ユーザーの視点が設定領域3に閾値時間T3以上留まっているか否かを判定する。関心度判断部306は、ユーザーの視点が設定領域3に閾値時間T3以上留まっていると判定した場合はステップS214に処理を進め、ユーザーの視点が設定領域3に閾値時間T3以上留まっていないと判定した場合は図9の関心度判断処理を終了する。
ステップS214では、関心度判断部306は、注目物体の関心度基準情報(設定領域3の重みw3)を用いて、関心度Iを更新する。例えば、関心度判断部306は、以下の式7を用いて関心度Iを更新する。

I=I+(1+k)×w3 ・・・(式7)
なお、閾値時間T1,T1’,T2,T3は、予め定められた固定時間であってもよいし、適宜変更される時間であってもよい。例えば、閾値時間T1,T1’,T2,T3は、ユーザーによって適宜変更される時間であってもよいし、コントローラー120によって適宜変更される時間であってもよい。コントローラーは、外界画像に基づいて注目物体の視認性を判断し、注目物体の視認性が低いほど長い時間を閾値時間T1,T1’,T2,T3として設定してもよい。閾値時間T1,T1’,T2,T3は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
3つの設定領域1~3が設定されている例を説明したが、設定領域の数は特に限定されない。関心度判断処理は、図9に示すような処理に限られない。関心度基準情報は、物体に対するユーザーの関心度を判断するための基準を示していればよく、図8(B)に示すような情報に限られない。例えば、関心度基準情報は、設定領域を見る順番を示してもよいし、設定領域を見てほしい時間を示してもよい。
<まとめ>
以上述べたように、実施例1によれば、注目物体に対応する所定の関心度基準情報を記憶部から取得して用いることによって、注目物体に対するユーザーの関心度を高精度に判断することができる。ひいては、ユーザーが関心を持っている商品の情報をユーザーに提示するサービスを高精度に行ったり、物体に関心を持っている人の数を高精度に取得したりすることができる。
<<実施例2>>
本発明の実施例2について説明する。なお、以下では、実施例1と同じ点(例えば実施例1と同じ構成および処理)についての説明は省略し、実施例1と異なる点について説明する。実施例2の全体処理は、実施例1(図6)の全体処理と同じである。但し、実施例1と実施例2とで、ステップS104の基準情報取得処理が異なる。実施例1の基準情報取得処理では、予め用意された複数の関心度基準情報から注目物体に対応する関心度基準情報が選択される。実施例2の基準情報取得処理では、注目物体の画像を解析することによって、注目物体に対応する関心度基準情報が取得される。図10は、実施例2に係る基準情報取得処理のフローチャートである。実施例2の関心度判断処理は、実施例1(図9)の関心度判断処理と同じである。
図10の基準情報取得処理が開始すると、ステップS301で、基準情報取得部305は、図6のステップS101で取得された外界画像から、ステップS103で検出された注目物体の領域を抽出する。これによって、注目物体画像(注目物体の画像)が取得される。
ステップS302~S305では、基準情報取得部305は、ステップS301で取得した注目物体画像を解析することによって、注目物体に対応する関心度基準情報を取得する。
ステップS302では、基準情報取得部305は、ステップS301で取得した注目物体画像の意味的領域分割(セグメンテーション)を行う。ステップS302の処理によって、図8(B)の設定領域1~3が設定される。
ステップS303では、基準情報取得部305は、ステップS302で設定した設定領域ごとに、設定領域から特徴パーツ(例えば文字または物体)を検出することによって、
設定領域の種類(画像領域/アイキャッチ領域/文章領域)を決定する。
ステップS304では、基準情報取得部305は、ステップS302で設定した設定領域ごとに、ステップS303で検出した特徴パーツを評価することによって、設定領域の重みと関連領域を決定する。注目物体が広告媒体である場合には、広告の趣旨に沿っていると推定される設定領域では大きい重みが決定され、広告の趣旨に沿わないと推定される設定領域では小さい重みが決定されてもよい。例えば、広告対象である商品が描かれた画像領域では大きい重みが決定され、当該商品との関連性が低いキャッチフレーズのみが記載されたアイキャッチ領域では小さい重みが決定されてもよい。そして、商品の説明が記載された文章領域では中程度の重みが決定されてもよい。
ステップS305では、基準情報取得部305は、ステップS302~S304の処理結果を統合することによって、注目物体に対応する関心度基準情報を取得する。
なお、基準情報取得部305は、注目物体画像を入力して注目物体画像の解析結果(例えばステップS302~S305のいずれかの処理結果)を出力する演算器(学習済みモデル)を用いてもよい。ステップS302~S305のうちの1つの処理に演算器が使用されてもよいし、2つ以上の処理に演算器が使用されてもよい。CPU121が演算器として機能してもよいし、コントローラー120が、演算器として機能するGPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。
サーバー130が、注目物体画像を解析して、注目物体に対応する関心度基準情報を取得してもよい。その場合には、例えば、基準情報取得部305が外界画像または注目物体画像をサーバー130に送信し、サーバー130が注目物体に対応する関心度基準情報を基準情報取得部305に返信する。
以上述べたように、実施例2によれば、注目物体画像を解析することによって注目物体に対応する関心度基準情報を取得し、取得した関心度基準情報を用いることによって、注目物体に対するユーザーの関心度を高精度に判断することができる。
なお、上記実施例(変形例を含む)はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で上記実施例の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。上記実施例の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。
<<その他の実施例>>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態の開示は、以下の構成、方法、プログラム、および媒体を含む。
(構成1)
ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、
前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、
前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得する第2取得手段と、
前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(構成2)
ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、
前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、
前記物体の画像を解析することによって、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を取得する第2取得手段と、
前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(構成3)
前記第2取得手段は、前記画像を入力して前記画像の解析結果を出力する学習済みモデルを用いて、前記基準情報を取得する
ことを特徴とする構成2に記載の情報処理装置。
(構成4)
前記第1取得手段は、前記ユーザーの右目の視線情報と、前記ユーザーの左目の視線情報とを取得し、
前記検出手段は、前記ユーザーの右目の視線情報と、前記ユーザーの左目の視線情報とに基づいて、前記物体の3次元位置を検出する
ことを特徴とする構成1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(構成5)
前記関心度をサーバーに記録する記録手段
をさらに有する
ことを特徴とする構成1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(構成6)
前記基準情報は、前記物体の複数の領域のそれぞれについて、前記関心度を判断するための基準を示す
ことを特徴とする構成1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(構成7)
構成1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
表示手段と、
を有することを特徴とする頭部装着型表示装置。
(方法1)
ユーザーの視線情報を取得するステップと、
前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出するステップと、
前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得するステップと、
前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断するステップと
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
(方法2)
ユーザーの視線情報を取得するステップと、
前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出するステップと、
前記物体の画像を解析することによって、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を取得するステップと、
前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断するステップと
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
(プログラム)
コンピュータを、構成1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
(媒体)
コンピュータを、構成1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
120:コントローラー 121:CPU
301:視線検出部 304:注目物体検出部
305:基準情報取得部 306:関心度判断部

Claims (11)

  1. ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、
    前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、
    前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得する第2取得手段と、
    前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. ユーザーの視線情報を取得する第1取得手段と、
    前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出する検出手段と、
    前記物体の画像を解析することによって、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を取得する第2取得手段と、
    前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断する判断手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記第2取得手段は、前記画像を入力して前記画像の解析結果を出力する学習済みモデルを用いて、前記基準情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1取得手段は、前記ユーザーの右目の視線情報と、前記ユーザーの左目の視線情報とを取得し、
    前記検出手段は、前記ユーザーの右目の視線情報と、前記ユーザーの左目の視線情報とに基づいて、前記物体の3次元位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記関心度をサーバーに記録する記録手段
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記基準情報は、前記物体の複数の領域のそれぞれについて、前記関心度を判断するための基準を示す
    ことを特徴とする請求項1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    表示手段と、
    を有することを特徴とする頭部装着型表示装置。
  8. ユーザーの視線情報を取得するステップと、
    前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出するステップと、
    前記物体に対応する所定の情報である、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を、記憶部から取得するステップと、
    前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断するステップと
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  9. ユーザーの視線情報を取得するステップと、
    前記視線情報に基づいて、前記ユーザーが見ている物体を検出するステップと、
    前記物体の画像を解析することによって、前記物体に対する前記ユーザーの関心度を判断するための基準情報を取得するステップと、
    前記視線情報と前記基準情報に基づいて、前記関心度を判断するステップと
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  11. コンピュータを、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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