JP2024035053A - 面状発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】色むらを低減できる面状発光装置を提供する。【解決手段】面状発光装置1は、青色の光を発する複数の発光素子20と、複数の発光素子の上方に配置された波長変換部材32と、を備える。複数の発光素子20は、平面状に同じ間隔で配置される。波長変換部材32は、発光素子20から出力される光により励起され光を発する蛍光体を含む。平面視において、複数の発光素子20は、外周領域51に配置される第1発光素子21と、外周領域51よりも内側に位置する中央領域52に配置される第2発光素子22と、を有する。第1発光素子21から出力される光のピーク波長は、第2発光素子22から出力される光のピーク波長よりも短い。【選択図】図4
Description
実施形態は、面状発光装置に関する。
画像表示装置のバックライトとして、複数の発光素子を平面状に配置した面状発光装置が用いられている。面状発光装置としては、例えば特許文献1に記載の直下型バックライトがある。面状発光装置は、色むらが生じるおそれがある。面状発光装置は、色むらを低減することが求められている。
実施形態は、色むらを低減できる面状発光装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る面状発光装置は、平面状に同じ間隔で配置された青色の光を発する複数の発光素子と、前記複数の発光素子の上方に配置された波長変換部材と、を備える。前記波長変換部材は、前記発光素子から出力される光により励起され光を発する蛍光体を含む。平面視において、前記複数の発光素子は、外周領域に配置される第1発光素子と、前記外周領域よりも内側に位置する中央領域に配置される第2発光素子と、を有し、前記第1発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い。
本発明の一実施形態によれば、色むらを低減できる面状発光装置を実現できる。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る面状発光装置を模式的に示す平面図である。
図2は、第1実施形態に係る面状発光装置の一部を模式的に示す断面図であり、図1に示したII-II線による断面図である。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る面状発光装置1は、基板10と、下部配線11と、下部被覆部材12と、上部配線13と、上部被覆部材14と、区分部材15と、複数の発光素子20と、接合部材27と、透光性部材28と、波長変換部材32を含む光学部材30と、を備えている。
図1は、第1実施形態に係る面状発光装置を模式的に示す平面図である。
図2は、第1実施形態に係る面状発光装置の一部を模式的に示す断面図であり、図1に示したII-II線による断面図である。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る面状発光装置1は、基板10と、下部配線11と、下部被覆部材12と、上部配線13と、上部被覆部材14と、区分部材15と、複数の発光素子20と、接合部材27と、透光性部材28と、波長変換部材32を含む光学部材30と、を備えている。
面状発光装置1は、基板10の上に複数の発光素子20が設けられ、複数の発光素子20の上に光学部材30が設けられた構造を有する。また、面状発光装置1は、例えば、筐体5の内部に収納される。筐体5は、必要に応じて設けられる。また基板10、下部配線11、下部被覆部材12、上部配線13、上部被覆部材14、区分部材15、接合部材27、透光性部材28、波長変換部材32を除く光学部材30は、省略可能である。
本明細書では、発光素子20から光学部材30(波長変換部材32)に向かう方向を「上」といい、その逆方向を「下」という。ただし、この表現は便宜的なものであり、重力の方向とは無関係である。また、本明細書では、上下方向に沿って見ることを「平面視」という。また、本明細書では、上下方向に垂直な方向を「水平方向」という。
基板10は、複数の発光素子20が搭載される回路基板である。基板10は、水平方向に拡がる板状である。基板10の材料としては、例えば、セラミックス、樹脂、及び複合材料が挙げられる。
基板10の下には、下部配線11が設けられている。下部配線11は、基板10の下面に沿って設けられる。下部配線11は、例えば、水平方向に拡がる層状に設けられる。下部配線11の材料としては、例えば、金属などの導体が挙げられる。
下部配線11の下には、下部被覆部材12が設けられている。下部被覆部材12は、下部配線11の下面の少なくとも一部を覆う。下部被覆部材12は、例えば、水平方向に拡がる層状に設けられる。下部被覆部材12の材料としては、例えば、樹脂などの絶縁体が挙げられる。下部被覆部材12は、例えば、白色ソルダーレジストにより形成される。下部配線11と下部被覆部材12とは、省略可能である。
基板10の上には、上部配線13が設けられている。上部配線13は、基板10の上面に設けられ、基板10の上面の一部を覆う。上部配線13は、例えば、水平方向に拡がる層状に設けられる。上部配線13の材料としては、例えば、金属などの導体が挙げられる。
上部配線13の上には、上部被覆部材14が設けられている。上部被覆部材14は、上部配線13の上面に沿って設けられ、上部配線13の上面の一部を覆う。上部配線13の一部は、上部被覆部材14によって覆われておらず、上方に露出している。上部被覆部材14は、例えば、水平方向に拡がる層状に設けられる。上部被覆部材14の材料としては、例えば、樹脂などの絶縁体が挙げられる。
上部被覆部材14の上には、発光素子を取り囲んだ領域を複数有し、光反射性を有する区分部材15が設けられている。区分部材15は、平面視において格子状に配置された頂部と、頂部と連続する壁部15bであって、平面視において発光素子のそれぞれを取り囲む壁部15bと、壁部15bの下端と繋がる底部15aと、を含む。区分部材15は、底部15aを有しなくてもよい。壁部15bによって囲まれた領域を区分領域と称する。区分部材15は、複数の区分領域を有する。区分領域は、基板10上において、複数の発光素子20の少なくとも1つを囲むように設けられる。この例では、各区分領域15は、1つの発光素子20を囲むように設けられている。
区分部材15は、光反射性を有することが好ましい。光反射性を有する区分部材15は、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の金属酸化物粒子からなる反射材を含有する樹脂等を用いて成形される。光反射性を有する区分部材15は、反射材を含有しない樹脂を用いて成形した後、表面に反射材を設けることで形成されてもよい。光反射性を有する区分部材15を設けることで、発光素子20から発された光を区分部材15によって効率よく上方に反射させることができる。
上部配線13の上には、複数の発光素子20が設けられている。複数の発光素子20は、接合部材27を介して、上部配線13の上に配置されている。複数の発光素子20は、接合部材27を介して、上部配線13が設けられた基板10の上に配置されている。接合部材27の材料としては、例えば、金属などの導体が挙げられる。発光素子20には、例えば、上部配線13及び接合部材27を介して、基板10から電力が供給される。
複数の発光素子20は、基板10上に配置されている。複数の発光素子20の配置については、後述する。
発光素子20は、例えば、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)である。発光素子20は、青色の光を発する。発光素子20は、半導体積層体を有する。半導体積層体は、n型半導体層およびp型半導体層と、これらに挟まれた発光層とを含む。発光層は、ダブルヘテロ接合または単一量子井戸(SQW)などの構造を有していてもよいし、多重量子井戸(MQW)のようにひとかたまりの活性層群をもつ構造を有していてもよい。半導体積層体は、複数の発光層を含んでいてもよい。例えば、半導体積層体は、n型半導体層とp型半導体層との間に2以上の発光層を含む構造を有していてもよいし、n型半導体層と発光層とp型半導体層とを順に含む構造が複数回繰り返された構造を有していてもよい。半導体積層体が複数の発光層を含む場合、複数の発光層の間で発光ピーク波長が異っていてもよいし、発光ピーク波長が同じ発光層が半導体積層体に含まれていてもよい。
発光素子20としては、例えば、GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaN等の窒化物系半導体を用いたものを用いることができる。発光素子20が発する光のピーク波長は、例えば、430nm以上460nm以下、好ましくは440nm以上460nm以下である。後述するように、複数の発光素子20は、例えば、ピーク波長の異なる複数種類の発光素子を含む。発光素子20としては、図2に示すように、基板10の上面に設けられた正負一対の上部配線13に跨るように、接合部材27を介してフリップチップ実装されたものが挙げられる。但し、発光素子20は、フリップチップ実装のみならず、フェイスアップ実装されたものでもよい。また、発光素子20は、上面に光反射膜を有していてよい。光反射膜としては、銀、銅等の金属膜、樹脂に白色系のフィラー等を含有させたもの、誘電体多層膜(DBR)などが挙げられる。また、発光素子に替えて、発光素子と樹脂等を含む発光装置を用いてもよい。
透光性部材28は、基板10上において、複数の発光素子20の少なくとも1つを覆っている。透光性部材28は、発光素子20を外部環境から保護するとともに、発光素子20から出力される光を光学的に制御する(例えば、バットウィング配光特性を得る)等の目的で、発光素子20を被覆する。透光性部材28の材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はそれらを混合した樹脂等の透光性樹脂、ガラス等を用いることができる。これらのうち、耐光性及び成形のしやすさを考慮して、シリコーン樹脂を用いることが好ましい。透光性部材28は、発光素子20からの光を拡散させるための拡散剤、発光素子20の発光色に対応した着色剤等を含んでもよい。拡散剤及び着色剤等は、当該分野で公知のものを使用できる。この例では、1つの透光性部材28が1つの発光素子20を覆っている。1つの透光性部材28が2つ以上の発光素子20を覆っていてもよい。また、透光性部材28の一部は、発光素子20と基板10との間に位置していてもよい。
光学部材30は、複数の発光素子20の上方に配置される。光学部材30は、例えば、拡散板31と、波長変換部材32と、第1プリズムシート33と、第2プリズムシート34と、偏光シート35と、を含む。拡散板31、波長変換部材32、第1プリズムシート33、第2プリズムシート34、及び偏光シート35は、例えば水平方向に拡がる板状である。拡散板31、第1プリズムシート33、第2プリズムシート34、及び偏光シート35は、必要に応じて設けられ、省略可能である。つまり、光学部材30は、少なくとも波長変換部材32を含んでいればよい。
拡散板31は、例えば光学部材30の下部に位置する。拡散板31は、入射する光を拡散させて透過させる。拡散板31を設けることで、光の均一性を向上できる。拡散板31の材料としては、例えば、ポリカーボネイト樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、及びポリエチレン樹脂などの可視光に対して光吸収の少ない材料が挙げられる。拡散板31は、あとに詳述する波長変換部材32の上に位置してもよい。
波長変換部材32は、拡散板31の上に位置する。波長変換部材32は、複数の発光素子20の上方に配置される。複数の発光素子20と波長変換部材32とは、離隔している。例えば、区分部材15の壁部15bの頂部と波長変換部材32、あるいは波長変換部材32の下に設ける拡散板31とを接して設けることで、複数の発光素子20と波長変換部材32とを離隔させることができる。
波長変換部材32は、発光素子20から発された青色の光の一部を吸収し、青色と異なる光、例えば緑色の光、赤色の光、または黄色の光を発する。波長変換部材32は、発光素子20から発された青色の光により励起され、青色と異なる光、例えば緑色の光、赤色の光、または黄色の光を発する蛍光体を含む。蛍光体については、後述する。
第1プリズムシート33は、波長変換部材32の上に位置する。第1プリズムシート33は、その表面に、所定の方向に延びる複数のプリズムが配列された形状を有する。第1プリズムシート33は、例えば、xy平面に配置され、x方向に延びる複数のプリズムを有する。
第2プリズムシート34は、第1プリズムシート33の上に位置する。第2プリズムシート34は、その表面に、所定の方向に延びる複数のプリズムが配列された形状を有する。第2プリズムシート34は、例えば、xy平面に配置され、y方向に延びる複数のプリズムを有する。
偏光シート35は、第2プリズムシート34の上に位置する。偏光シート35は、例えば、第1偏光の光を選択的に透過させ、第1偏光に垂直な向きの第2偏光の光を反射させる。偏光シート35において反射された第2偏光の光の一部は、第1プリズムシート33、第2プリズムシート34、波長変換部材32、及び拡散板31で再度反射される。このとき、偏光方向が変化し、例えば、第2偏光の光が第1偏光の光に変換され、再び偏光シート35に入射する。これにより、面状発光装置1から出射する光の偏光方向を揃え、表示パネルの輝度向上に有効な偏光方向の光を高効率で出射させることができる。偏光シート35としては、例えば、バックライト用の光学部材として市販されているものを使用できる。
なお、上記の例では、基板10を備えた面状発光装置1について説明したが、基板10は、必要に応じて設けられ、省略可能である。例えば、複数の発光素子20が、一体の透光性の樹脂などで保持された面状発光装置を用いることができる。
以下、波長変換部材32について、さらに詳しく説明する。
図3は、第1実施形態に係る面状発光装置の波長変換部材の一部を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、波長変換部材32は、蛍光体32aと、母材32bと、を含む。母材32bは、例えば、透光性材料からなる。蛍光体32aは、例えば、母材32bの内部に分散して配置されている。
図3は、第1実施形態に係る面状発光装置の波長変換部材の一部を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、波長変換部材32は、蛍光体32aと、母材32bと、を含む。母材32bは、例えば、透光性材料からなる。蛍光体32aは、例えば、母材32bの内部に分散して配置されている。
蛍光体32aは、発光素子20から出力される光(励起光EL)により励起され、発光素子20から出力される光とは異なる光(蛍光FL)を発する。蛍光体32aは、例えば、発光素子20からの青色の光により励起され緑色の光を発する緑色蛍光体と、発光素子20からの青色の光により励起され赤色の光を発する赤色蛍光体と、を含む。
緑色蛍光体が発する光のピーク波長は、例えば、490nm以上、570nm以下、好ましくは525nm以上、549nm以下である。緑色蛍光体は、例えば、β-サイアロン(β-SiAlON((Si,Al)3(O,N)4:Eu)、クロロシリケート(Ca8MgSi4O16Cl2:Eu)、シリケート、BSON(Ba3Si6O12N2:Eu)、ペロブスカイト(CsPb(F,Cl,Br,I)3)、及びチオガレートからなる群より選択される少なくとも1つを含む。
赤色蛍光体が発する光のピーク波長は、例えば、600nm以上680nm以下である。赤色蛍光体は、例えば、KSF(K2SiF6:Mn)、KSAF(K2Si0.99Al0.01F5.99:Mn)、MGF(3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn)、SCASN((Sr,Ca)AlSiN3:Eu)、CASN(CaAlSiN3:Eu)、及びα-サイアロン(Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
蛍光体32aが緑色蛍光体及び赤色蛍光体を含む場合、発光素子20から発された青色の光(励起光EL)の一部は、緑色蛍光体により緑色の光(蛍光FL)に変換される。発光素子20から発された青色の光(励起光EL)の別の一部は、赤色蛍光体により赤色の光(蛍光FL)に変換される。発光素子20から発された青色の光(励起光EL)のさらに別の一部は、変換されずに波長変換部材32を透過する。緑色の光(蛍光FL)と、赤色の光(蛍光FL)と、青色の光(励起光EL)と、が混ざることで、波長変換部材32から白色の光が出射される。これにより、青色の光を発する発光素子20を用いて、白色の光を出射する面状発光装置1を実現できる。また、所望の色度の白色の光を出射する面状発光装置1を実現できる。
蛍光体32aは、例えば、緑色蛍光体及び赤色蛍光体の代わりに、発光素子20からの青色の光により励起され黄色の光を発する黄色蛍光体を含んでいてもよい。黄色蛍光体が発する光のピーク波長は、例えば、540nm以上620nm以下である。黄色蛍光体は、例えば、YAG(Y3(Al,Ga)5O12:Ce)及びSBSiON((Sr,Ba,Ca)Si2O2N2:Eu)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
蛍光体32aが黄色蛍光体を含む場合、発光素子20から発された青色の光(励起光EL)の一部は、黄色蛍光体により黄色の光(蛍光FL)に変換される。発光素子20から発された青色の光(励起光EL)の別の一部は、変換されずに波長変換部材32を透過する。黄色の光(蛍光FL)と、青色の光(励起光EL)と、が混ざることで、波長変換部材32から白色の光が出射される。これにより、青色の光を発する発光素子20を用いて、白色の光を出射する面状発光装置1を実現できる。
以下、発光素子20の配置について、さらに詳しく説明する。
図4は、第1実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図1及び図4に示すように、複数の発光素子20は、平面視において、行列状に規則的に配列されている。複数の発光素子20は、平面状に同じ間隔で配置されている。ここで、水平方向に沿う方向の1つを第1方向(例えば、行列の行方向)、水平方向に沿う方向であって第1方向と直交する方向を第2方向(例えば、行列の列方向)、とする。第1方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第1方向における距離(間隔)は、それぞれ、同じ(一定)である。また、第2方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第2方向における距離(間隔)は、それぞれ、同じ(一定)である。また、第1方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第1方向における距離(間隔)は、第2方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第2方向における距離(間隔)と同じである。
また、言い換えると、図1及び図4に示すように、複数の発光素子20が平面状に同じ間隔で配置されるということは、第1方向および/または第2方向に隣り合って配置される任意の2つの発光素子20の間隔がすべて同じであることを意味する。加えて、任意の2つの発光素子20の間に、面状発光装置として発光するための他の発光素子が配置されることはない。
図4は、第1実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図1及び図4に示すように、複数の発光素子20は、平面視において、行列状に規則的に配列されている。複数の発光素子20は、平面状に同じ間隔で配置されている。ここで、水平方向に沿う方向の1つを第1方向(例えば、行列の行方向)、水平方向に沿う方向であって第1方向と直交する方向を第2方向(例えば、行列の列方向)、とする。第1方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第1方向における距離(間隔)は、それぞれ、同じ(一定)である。また、第2方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第2方向における距離(間隔)は、それぞれ、同じ(一定)である。また、第1方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第1方向における距離(間隔)は、第2方向に並ぶ複数の発光素子20の間の第2方向における距離(間隔)と同じである。
また、言い換えると、図1及び図4に示すように、複数の発光素子20が平面状に同じ間隔で配置されるということは、第1方向および/または第2方向に隣り合って配置される任意の2つの発光素子20の間隔がすべて同じであることを意味する。加えて、任意の2つの発光素子20の間に、面状発光装置として発光するための他の発光素子が配置されることはない。
なお、本願明細書では、間隔が「同じ」とは、間隔が平均間隔±10%以内の範囲に含まれることを意味する。平均間隔は、面状発光装置1に含まれるすべての発光素子20において、互いに隣り合う2つの発光素子20の間の間隔の平均値である。また、面状発光装置1に含まれるすべての発光素子20のうち90%以上が、平面状に同じ間隔で配置されていることが好ましい。面状発光装置1に含まれるすべての発光素子20のうち95%以上が、平面状に同じ間隔で配置されていることがより好ましい。面状発光装置1に含まれるすべての発光素子20(100%)が、平面状に同じ間隔で配置されていることがさらに好ましい。
複数の発光素子20は、外周領域51に配置される第1発光素子21と、外周領域51よりも内側に位置する中央領域52に配置される第2発光素子22と、を有する。外周領域51及び中央領域52は、それぞれ、発光素子20を中心とする発光領域を複数含む。図4に示す外周領域51及び中央領域52は、例えば基板10の上面において、複数の発光素子20が配置される素子配置領域における外周領域51と、中央領域52と定義することができる。また、別の観点から、図4に示す外周領域51及び中央領域52は、例えば、面状発光装置1の発光面における外周領域及び中央領域と定義することできる。図4では、外周領域51を網掛けで示している。外周領域51は、素子配置領域のうちの最外周に位置する。外周領域51は、外周縁50aを含む最も外側に位置する領域である。外周領域51は、角50bを含む。素子配置領域のうち、中央領域52は、平面視において、外周領域51よりも内側に位置する。
複数の発光素子20は、第1発光素子21と、第2発光素子22と、を有する。図4では、第1発光素子21を「A」、第2発光素子22を「B」で示している。第1発光素子21は、外周領域51に配置されている。第2発光素子22は、中央領域52に配置されている。第1発光素子21は、外周発光素子と称してもよく、第2発光素子22は、中央発光素子と称してもよい。
第1発光素子21は、ピーク波長λ1を有する光を出力する。第2発光素子22は、ピーク波長λ2を有する光を出力する。ピーク波長λ1は、ピーク波長λ2よりも短い。ピーク波長λ1は、好ましくは430nm以上460nm以下、より好ましくは440nm以上446nm以下である。ピーク波長λ2は、好ましくは430nm以上460nm以下、より好ましくは447nm以上455nm以下である。ピーク波長λ1とピーク波長λ2との差は、好ましくは1nm以上10nm以下、より好ましくは2nm以上5nm以下である。
ピーク波長λ1は、例えば、外周領域51に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長として求められる。外周領域51に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長は、例えば、外周領域51に配置された発光素子20のみを発光させることで求めることができる。あるいは、外周領域51に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長は、例えば、外周領域51以外に配置された発光素子20を遮光した状態で、全ての発光素子20を発光させることで求めることができる。なお、ピーク波長λ1は、例えば、外周領域51に配置された発光素子20から選択された複数個の発光素子20から出力される光の個別のピーク波長の平均値として求められてもよい。
ピーク波長λ2は、例えば、中央領域52に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長として求められる。中央領域52に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長は、例えば、中央領域52に配置された発光素子20のみを発光させることで求めることができる。中央領域52の所定範囲内に配置された発光素子20のみを発光させて求めた所定範囲内の発光素子20のピーク波長を、ピーク波長λ2とみなしてもよい。あるいは、中央領域52に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長は、例えば、中央領域52以外に配置された発光素子20を遮光した状態で、全ての発光素子20を発光させることで求めることができる。中央領域52の所定範囲以外に配置された発光素子20を遮光して求めた所定範囲内の発光素子20のピーク波長を、ピーク波長λ2とみなしてもよい。なお、ピーク波長λ2は、例えば、中央領域52に配置された発光素子20から選択された複数個の発光素子20から出力される光の個別のピーク波長の平均値として求められてもよい。
なお、実施形態においては、第2発光素子22として、ピーク波長の異なる複数種類の発光素子を配置してもよい。この場合、第2発光素子22として、例えば、ピーク波長が447.75nm以上449.00nm以下の第2発光素子22と、ピーク波長が449.00nmを超え450.25nm以下の第2発光素子22と、を交互に配置するなどとしてもよい。
ピーク波長が同じ青色の光を発する複数の発光素子20が、外周領域51と中央領域52とを含む素子配置領域に配置されている場合、面状発光装置として色むらが生じることがある。中央領域52及び外周領域51において、発光素子20を中心とする1つの発光領域における出射光は、その中心に位置する発光素子20から出射される光と、その発光領域の周囲に位置する発光領域に配置される発光素子20から出射された光のうち、斜め上方向に出射される光と、を含む。つまり、各発光領域からの光は、周囲に位置する発光素子20からの光を含む光として視認される。中央領域52では、発光素子20から上方に向かって出射された光に、周囲の全方位に位置する発光素子20から斜め上方に出射された光が加わり、波長変換部材32を通過することで、所望の白色の光が出射される。一方、最外周である外周領域51では、1つの発光領域は、その周囲のうち、発光素子20の外側に発光素子20が設けられていない。つまり、1つの発光領域において、周囲に配置される発光素子20が中央領域52よりも少ない。これにより、外周領域51における出射光は、周囲の発光素子20から斜め方向に出射される光の割合が、中央領域52よりも、小さい。そして斜め上方に出射される光は、直上に出射される光と比べて、波長変換部材32中を通過する距離が長くなるため、波長変換された色の光の割合が多くなる傾向がある。そのため、面状発光装置を上方から見たとき、外周領域51から出射される光は、中央領域52から出射される光に比べて、波長変換された色の光の割合が少なく、青白く見えやすい。このように、外周領域51と中央領域52のそれぞれに、同じピーク波長の青色の光を発する複数の発光素子20を配置した場合、外周領域51と中央領域52との間に色度差が生じ、色むらが生じることがある。
これに対し、実施形態によれば、外周領域51に配置される第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1を、中央領域52に配置される第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短くしている。第1発光素子21から出力されるピーク波長λ1の光は、第2発光素子22から出力されるピーク波長λ2の光よりも青の視感度が低い。そのため、中央領域52にピーク波長λ2の光を出力する第2発光素子22を配置し、外周領域51にピーク波長λ2よりも短いピーク波長λ1の光を出力する第1発光素子21を配置することで、外周領域51から出射される光が中央領域52から出射される光に比べて青白く見えることを低減できる。したがって、外周領域51と中央領域52との間の色度差を小さくすることができ、色むらを低減できる。
図5は、第1実施形態に係る面状発光装置における緑色蛍光体及び赤色蛍光体の励起スペクトルの一例を示すグラフである。
図5における横軸は、波長[nm]である。図5における縦軸は、赤色蛍光体の励起効率の最大値を1とした励起効率の相対値である。
図5における横軸は、波長[nm]である。図5における縦軸は、赤色蛍光体の励起効率の最大値を1とした励起効率の相対値である。
この例では、緑色蛍光体は、β-サイアロンであり、赤色蛍光体は、KSFである。図5では、緑色蛍光体(β-サイアロン)の励起スペクトルを一点鎖線で示し、赤色蛍光体(KSF)の励起スペクトルを実線で示している。また、この例では、第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1は、445nmであり、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2は、449nmである。
図5に示すように、この例では、緑色蛍光体のピーク波長λ1における励起効率G1は、緑色蛍光体のピーク波長λ2における励起効率G2よりも高い。一方で、この例では、赤色蛍光体のピーク波長λ1における励起効率R1は、赤色蛍光体のピーク波長λ2における励起効率R2よりも低い。
中央領域52から出射される光に比べて、外周領域51から出射される光は、波長変換された色の光の割合が少なくなる傾向にあるところ、このように、ピーク波長λ1における励起効率G1がピーク波長λ2における励起効率G2よりも高くなるような緑色蛍光体を使用することで、外周領域51において、波長変換された緑色の光を補填することができる。これにより、外周領域51と中央領域52との色度差を小さくすることができ、色むらを低減できる。
なお、緑色の光は、赤色の光に比べて、視感度に与える影響が大きい。そのため、この例では、ピーク波長λ1における励起効率R1がピーク波長λ2における励起効率R2よりも低くなっているものの、ピーク波長λ1における励起効率G1がピーク波長λ2における励起効率G2よりも高くなることで、外周領域51と中央領域52との間の色度差を小さくすることができ、色むらを低減できる。
外周領域51と中央領域52との間の色度差を小さくすることができ、色むらをより低減するためには、ピーク波長λ1における励起効率G1がピーク波長λ2における励起効率G2よりも高くなるような緑色蛍光体と、ピーク波長λ1における励起効率R1がピーク波長λ2における励起効率R2よりも高くなるような赤色蛍光体と、を組み合わせて使用することが好ましい。また、緑色蛍光体のピーク波長λ1における励起効率G1がピーク波長λ2における励起効率G2よりも高くなり、かつ、赤色蛍光体のピーク波長λ1における励起効率R1がピーク波長λ2における励起効率R2よりも高くなるようなピーク波長λ1及びピーク波長λ2の組み合わせを選択することが好ましい。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図6に示すように、第2実施形態に係る面状発光装置1Aでは、素子配置領域は、外周領域51と、中央領域52と、中間領域53とを有し、それぞれの領域に複数の発光素子20が配置されている。これらの領域のうち、中間領域53は、外周領域51と中央領域52との間に位置する。中間領域53は、外周領域51の内側の領域であり、中央領域52の外側の領域である。図6では、外周領域51を濃い色の網掛けで示し、中間領域53を薄い色の網掛けで示している。中間領域53は、平面視において、外周領域51よりも内側に位置する。中間領域53は、平面視において、中央領域52よりも外側に位置する。中間領域53は、例えば、外周領域51と隣接している。中間領域53は、例えば、中央領域52と隣接している。
図6は、第2実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図6に示すように、第2実施形態に係る面状発光装置1Aでは、素子配置領域は、外周領域51と、中央領域52と、中間領域53とを有し、それぞれの領域に複数の発光素子20が配置されている。これらの領域のうち、中間領域53は、外周領域51と中央領域52との間に位置する。中間領域53は、外周領域51の内側の領域であり、中央領域52の外側の領域である。図6では、外周領域51を濃い色の網掛けで示し、中間領域53を薄い色の網掛けで示している。中間領域53は、平面視において、外周領域51よりも内側に位置する。中間領域53は、平面視において、中央領域52よりも外側に位置する。中間領域53は、例えば、外周領域51と隣接している。中間領域53は、例えば、中央領域52と隣接している。
複数の発光素子20は、第1発光素子21及び第2発光素子22に加えて、第3発光素子23をさらに有する。図6では、第1発光素子21を「A」、第2発光素子22を「B」、第3発光素子23を「C」で示している。第1発光素子21は、外周領域51に配置されている。第2発光素子22は、中央領域52に配置されている。第3発光素子23は、中間領域53に配置されている。第3発光素子23は、中間発光素子と称してもよい。
第1発光素子21は、ピーク波長λ1を有する光を出力する。第2発光素子22は、ピーク波長λ2を有する光を出力する。第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1は、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短い。第1発光素子21及び第2発光素子22は、第1実施形態において説明した第1発光素子21及び第2発光素子22と実質的に同じであるため、説明を省略する。
第3発光素子23は、ピーク波長λ3を有する光を出力する。ピーク波長λ3は、例えば、第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1よりも長く、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短い。ピーク波長λ3は、好ましくは430nm以上460nm以下、より好ましくは445nm以上449nm以下である。ピーク波長λ1とピーク波長λ3との差は、好ましくは1nm以上5nm以下である。ピーク波長λ2とピーク波長λ3との差は、好ましくは1nm以上5nm以下である。
ピーク波長λ3は、例えば、中間領域53に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長として求められる。中間領域53に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長は、例えば、中間領域53に配置された発光素子20のみを発光させることで求めることができる。あるいは、中間領域53に配置された全ての発光素子20を発光させたときの光のピーク波長は、例えば、中間領域53以外に配置された発光素子20を遮光した状態で、全ての発光素子20を発光させることで求めることができる。なお、ピーク波長λ3は、例えば、中間領域53に配置された発光素子20から選択された複数個の発光素子20から出力される光の個別のピーク波長の平均値として求められてもよい。
この例においても、中央領域52にピーク波長λ2の光を出力する第2発光素子22を配置し、外周領域51にピーク波長λ2よりも短いピーク波長λ1の光を出力する第1発光素子21を配置することで、外周領域51から出射される光が中央領域52から出射される光に比べて青白く見えることを低減できる。したがって、外周領域51と中央領域52との間の色度差を小さくすることができ、色むらを低減できる。
また、外周領域51と中央領域52との間に位置する中間領域53に、第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1よりも長く第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短いピーク波長λ3を有する光を発する第3発光素子23を配置することで、外周領域51と中央領域52との間においてピーク波長を段階的に短くすることができる。
外周領域51と中央領域52との間に位置する中間領域53に、第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1と同じピーク波長λ3を有する光を発する第3発光素子23を配置してもよい。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図7に示すように、第3実施形態に係る面状発光装置1Bでは、外周領域51は、第1部分51aと、第2部分51bと、を有する。第1部分51aは、角50bを含む部分である。第2部分51bは、第1部分51aに隣接する部分である。また、中間領域53は、第3部分53aを有する。第3部分53aは、第1部分51aに隣接する部分である。第1部分51a、第2部分51b、及び第3部分53aは、角50b周辺の領域を構成する。
図7は、第3実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図7に示すように、第3実施形態に係る面状発光装置1Bでは、外周領域51は、第1部分51aと、第2部分51bと、を有する。第1部分51aは、角50bを含む部分である。第2部分51bは、第1部分51aに隣接する部分である。また、中間領域53は、第3部分53aを有する。第3部分53aは、第1部分51aに隣接する部分である。第1部分51a、第2部分51b、及び第3部分53aは、角50b周辺の領域を構成する。
複数の発光素子20は、第1発光素子21及び第2発光素子22に加えて、第3発光素子23をさらに有する。図7では、第1発光素子21を「A」、第2発光素子22を「B」、第3発光素子23を「C」で示している。第1発光素子21は、外周領域51に配置されている。第2発光素子22は、中央領域52及び中間領域53に配置されている。第3発光素子23は、中間領域53に配置されている。
第1発光素子21は、ピーク波長λ1を有する光を出力する。第2発光素子22は、ピーク波長λ2を有する光を出力する。第3発光素子23は、ピーク波長λ3を有する光を出力する。第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1は、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短い。第3発光素子23から出力される光のピーク波長λ3は、例えば、第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1よりも長く、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短い。第1発光素子21及び第2発光素子22は、第1実施形態において説明した第1発光素子21及び第2発光素子22と実質的に同じであるため、説明を省略する。第3発光素子23は、第2実施形態において説明した第3発光素子23と実質的に同じであるため、説明を省略する。
第1発光素子21は、外周領域51のうち少なくとも第1部分51a及び第2部分51bに配置されることが好ましい。この例では、第1発光素子21は、第1部分51a及び第2部分51bを含む外周領域51の全域に配置されている。
第3発光素子23は、中間領域53のうち少なくとも第3部分53aに配置されることが好ましい。この例では、第1発光素子21は、第3部分53aのみに配置されている。中間領域53のうち第3部分53a以外の部分には、第2発光素子22が配置されている。
この例においても、中央領域52にピーク波長λ2の光を出力する第2発光素子22を配置し、外周領域51にピーク波長λ2よりも短いピーク波長λ1の光を出力する第1発光素子21を配置することで、外周領域51から出射される光が中央領域52から出射される光に比べて青白く見えることを低減できる。したがって、外周領域51と中央領域52との間の色度差を小さくすることができ、色むらを低減できる。
角50b周辺の領域は、周囲の発光素子から斜め上方に出射された光の強度が最も小さい領域であり、色むらが生じやすい。そこで、角50b周辺の領域(第1部分51a、第2部分51b、及び第3部分53a)に第1発光素子21及び第3発光素子23を配置することで、色むらが生じやすい角50b周辺の領域において、色むらを低減できる。
<第4実施形態>
図8は、第4実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図8に示すように、第4実施形態に係る面状発光装置1Cでは、複数の発光素子20は、第1発光素子21及び第2発光素子22に加えて、介在発光素子24をさらに有する。図8では、第1発光素子21を「A」、第2発光素子22を「B」、介在発光素子24を「D」で示している。第1発光素子21は、外周領域51に配置されている。第2発光素子22は、中央領域52に配置されている。介在発光素子24は、外周領域51に配置されている。
図8は、第4実施形態に係る面状発光装置における発光素子の配置を説明する平面図である。
図8に示すように、第4実施形態に係る面状発光装置1Cでは、複数の発光素子20は、第1発光素子21及び第2発光素子22に加えて、介在発光素子24をさらに有する。図8では、第1発光素子21を「A」、第2発光素子22を「B」、介在発光素子24を「D」で示している。第1発光素子21は、外周領域51に配置されている。第2発光素子22は、中央領域52に配置されている。介在発光素子24は、外周領域51に配置されている。
介在発光素子24は、外周領域51において、複数の第1発光素子21の間に位置している。また、第1発光素子21は、外周領域51において、複数の介在発光素子24の間に位置している。この例では、外周領域51において、第1発光素子21と介在発光素子24とは、交互に配置されている。2つの第1発光素子21の間に位置する介在発光素子24の数は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。2つの介在発光素子24の間に位置する第1発光素子21の数は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
第1発光素子21は、ピーク波長λ1を有する光を出力する。第2発光素子22は、ピーク波長λ2を有する光を出力する。第3発光素子23は、ピーク波長λ3を有する光を出力する。第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1は、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短い。第1発光素子21及び第2発光素子22は、第1実施形態において説明した第1発光素子21及び第2発光素子22と実質的に同じであるため、説明を省略する。
介在発光素子24は、ピーク波長λ4を有する光を出力する。ピーク波長λ4は、例えば、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2と同じ、または、第2発光素子22から出力される光のピーク波長λ2よりも短い。ピーク波長λ4は、第1発光素子21から出力される光のピーク波長λ1よりも長い。ピーク波長λ4は、好ましくは430nm以上460nm以下、より好ましくは445nm以上449nm以下である。ピーク波長λ1とピーク波長λ4との差は、好ましくは1nm以上5nm以下である。ピーク波長λ2とピーク波長λ4との差は、好ましくは1nm以上5nm以下である。
ピーク波長λ4は、例えば、外周領域51に配置された発光素子20を個別に発光させたときの光のピーク波長として求められる。外周領域51に配置された発光素子20を個別に発光させたときの光のピーク波長は、例えば、発光素子20が外周領域51に配置された状態で測定されてもよいし、発光素子20を外周領域51から取り外した状態で測定されてもよい。例えば、ピーク波長λ1よりも長いピーク波長を有する発光素子20を介在発光素子24とみなすことができる。
実施形態は、以下の構成を含んでもよい。
(構成1)
平面状に同じ間隔で配置された青色の光を発する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の上方に配置され、前記発光素子から出力される光により励起され光を発する蛍光体を含む波長変換部材と、
を備え、
平面視において、前記複数の発光素子は、外周領域に配置される第1発光素子と、前記外周領域よりも内側に位置する中央領域に配置される第2発光素子と、を有し、
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、面状発光装置。
平面状に同じ間隔で配置された青色の光を発する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の上方に配置され、前記発光素子から出力される光により励起され光を発する蛍光体を含む波長変換部材と、
を備え、
平面視において、前記複数の発光素子は、外周領域に配置される第1発光素子と、前記外周領域よりも内側に位置する中央領域に配置される第2発光素子と、を有し、
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、面状発光装置。
(構成2)
平面視において、前記複数の発光素子は、前記外周領域と前記中央領域との間に位置する中間領域に配置される第3発光素子をさらに有し、
前記第3発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第1発光素子から出力される光のピーク波長よりも長く、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、構成1記載の面状発光装置。
平面視において、前記複数の発光素子は、前記外周領域と前記中央領域との間に位置する中間領域に配置される第3発光素子をさらに有し、
前記第3発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第1発光素子から出力される光のピーク波長よりも長く、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、構成1記載の面状発光装置。
(構成3)
前記複数の発光素子は、平面視において、矩形状に配置され、
前記外周領域は、角を含む第1部分と、前記第1部分に隣接する第2部分と、を有し、
前記中間領域は、前記第1部分に隣接する第3部分を有し、
前記第1発光素子は、前記第1部分及び前記第2部分に配置され、
前記第3発光素子は、前記第3部分に配置される、構成2記載の面状発光装置。
前記複数の発光素子は、平面視において、矩形状に配置され、
前記外周領域は、角を含む第1部分と、前記第1部分に隣接する第2部分と、を有し、
前記中間領域は、前記第1部分に隣接する第3部分を有し、
前記第1発光素子は、前記第1部分及び前記第2部分に配置され、
前記第3発光素子は、前記第3部分に配置される、構成2記載の面状発光装置。
(構成4)
平面視において、前記複数の発光素子は、前記外周領域に配置される介在発光素子をさらに有し、
前記介在発光素子は、複数の前記第1発光素子の間に位置し、
前記介在発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長と同じまたは前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、構成1~3のいずれか1つに記載の面状発光装置。
平面視において、前記複数の発光素子は、前記外周領域に配置される介在発光素子をさらに有し、
前記介在発光素子は、複数の前記第1発光素子の間に位置し、
前記介在発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長と同じまたは前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、構成1~3のいずれか1つに記載の面状発光装置。
(構成5)
前記複数の発光素子が載置される基板と、
前記基板上において、前記複数の発光素子の少なくとも1つを覆う透光性部材と、
をさらに備えた、構成1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。
前記複数の発光素子が載置される基板と、
前記基板上において、前記複数の発光素子の少なくとも1つを覆う透光性部材と、
をさらに備えた、構成1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。
(構成6)
前記複数の発光素子が載置される基板と、
前記基板上において、前記発光素子を取り囲んだ領域を複数有し、光反射性を有する区分部材と、
をさらに備えた、構成1~5のいずれか1つに記載の面状発光装置。
前記複数の発光素子が載置される基板と、
前記基板上において、前記発光素子を取り囲んだ領域を複数有し、光反射性を有する区分部材と、
をさらに備えた、構成1~5のいずれか1つに記載の面状発光装置。
(構成7)
前記波長変換部材は、板状であり、
前記複数の発光素子と前記波長変換部材とは、離隔している、構成1~6のいずれか1つに記載の面状発光装置。
前記波長変換部材は、板状であり、
前記複数の発光素子と前記波長変換部材とは、離隔している、構成1~6のいずれか1つに記載の面状発光装置。
(構成8)
前記蛍光体は、
β-サイアロン、クロロシリケート、シリケート、BSON、ペロブスカイト、及びチオガレートからなる群より選択される少なくとも1つと、
KSF、KSAF、MGF、SCASN、CASN、及びα-サイアロンからなる群より選択される少なくとも1つと、
を含む、構成1~7のいずれか1つに記載の面状発光装置。
前記蛍光体は、
β-サイアロン、クロロシリケート、シリケート、BSON、ペロブスカイト、及びチオガレートからなる群より選択される少なくとも1つと、
KSF、KSAF、MGF、SCASN、CASN、及びα-サイアロンからなる群より選択される少なくとも1つと、
を含む、構成1~7のいずれか1つに記載の面状発光装置。
(構成9)
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長及び前記第2発光素子から出力される光のピーク波長は、それぞれ、430nm以上460nm以下である、構成1~8のいずれか1つに記載の面状発光装置。
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長及び前記第2発光素子から出力される光のピーク波長は、それぞれ、430nm以上460nm以下である、構成1~8のいずれか1つに記載の面状発光装置。
(構成10)
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長と前記第2発光素子から出力される光のピーク波長との差は、1nm以上10nm以下である、構成1~9のいずれか1つに記載の面状発光装置。
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長と前記第2発光素子から出力される光のピーク波長との差は、1nm以上10nm以下である、構成1~9のいずれか1つに記載の面状発光装置。
以上のように、実施形態によれば、色むらを低減できる面状発光装置が提供される。
前述の各実施形態は、本発明を具現化した例であり、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、前述の各実施形態において、いくつかの構成要素又は工程を追加、削除又は変更したものも本発明に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
本発明は、例えば、照明装置及び表示装置の光源等に利用することができる。
1、1A、1B、1C:面状発光装置
5:筐体
10:基板
11:下部配線
12:下部被覆部材
13:上部配線
14:上部被覆部材
15:区分部材
15a:底部
15b:壁部
20:発光素子
21:第1発光素子
22:第2発光素子
23:第3発光素子
24:介在発光素子
27:接合部材
28:透光性部材
30:光学部材
31:拡散板
32:波長変換部材
32a:蛍光体
32b:母材
33:第1プリズムシート
34:第2プリズムシート
35:偏光シート
50a:外周縁
50b:角
51:外周領域
51a:第1部分
51b:第2部分
52:中央領域
53:中間領域
53a:第3部分
EL:励起光
FL:蛍光
5:筐体
10:基板
11:下部配線
12:下部被覆部材
13:上部配線
14:上部被覆部材
15:区分部材
15a:底部
15b:壁部
20:発光素子
21:第1発光素子
22:第2発光素子
23:第3発光素子
24:介在発光素子
27:接合部材
28:透光性部材
30:光学部材
31:拡散板
32:波長変換部材
32a:蛍光体
32b:母材
33:第1プリズムシート
34:第2プリズムシート
35:偏光シート
50a:外周縁
50b:角
51:外周領域
51a:第1部分
51b:第2部分
52:中央領域
53:中間領域
53a:第3部分
EL:励起光
FL:蛍光
Claims (10)
- 平面状に同じ間隔で配置された青色の光を発する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の上方に配置され、前記発光素子から出力される光により励起され光を発する蛍光体を含む波長変換部材と、
を備え、
平面視において、前記複数の発光素子は、外周領域に配置される第1発光素子と、前記外周領域よりも内側に位置する中央領域に配置される第2発光素子と、を有し、
前記第1発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、面状発光装置。 - 平面視において、前記複数の発光素子は、前記外周領域と前記中央領域との間に位置する中間領域に配置される第3発光素子をさらに有し、
前記第3発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第1発光素子から出力される光のピーク波長よりも長く、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、請求項1記載の面状発光装置。 - 前記複数の発光素子は、平面視において、矩形状に配置され、
前記外周領域は、角を含む第1部分と、前記第1部分に隣接する第2部分と、を有し、
前記中間領域は、前記第1部分に隣接する第3部分を有し、
前記第1発光素子は、前記第1部分及び前記第2部分に配置され、
前記第3発光素子は、前記第3部分に配置される、請求項2記載の面状発光装置。 - 平面視において、前記複数の発光素子は、前記外周領域に配置される介在発光素子をさらに有し、
前記介在発光素子は、複数の前記第1発光素子の間に位置し、
前記介在発光素子から出力される光のピーク波長は、前記第2発光素子から出力される光のピーク波長と同じまたは前記第2発光素子から出力される光のピーク波長よりも短い、請求項1記載の面状発光装置。 - 前記複数の発光素子が載置される基板と、
前記基板上において、前記複数の発光素子の少なくとも1つを覆う透光性部材と、
をさらに備えた、請求項1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。 - 前記複数の発光素子が載置される基板と、
前記基板上において、前記発光素子を取り囲んだ領域を複数有し、光反射性を有する区分部材と、
をさらに備えた、請求項1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。 - 前記波長変換部材は、板状であり、
前記複数の発光素子と前記波長変換部材とは、離隔している、請求項1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。 - 前記蛍光体は、
β-サイアロン、クロロシリケート、シリケート、BSON、ペロブスカイト、及びチオガレートからなる群より選択される少なくとも1つと、
KSF、KSAF、MGF、SCASN、CASN、及びα-サイアロンからなる群より選択される少なくとも1つと、
を含む、請求項1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。 - 前記第1発光素子から出力される光のピーク波長及び前記第2発光素子から出力される光のピーク波長は、それぞれ、430nm以上460nm以下である、請求項1~4のいずれか1つに記載の面状発光装置。
- 前記第1発光素子から出力される光のピーク波長と前記第2発光素子から出力される光のピーク波長との差は、1nm以上10nm以下である、請求項9に記載の面状発光装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN202311051355.9A CN117637723A (zh) | 2022-08-30 | 2023-08-21 | 面状发光装置 |
US18/454,066 US20240072220A1 (en) | 2022-08-30 | 2023-08-23 | Planar light-emitting device |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022136734 | 2022-08-30 | ||
JP2022136734 | 2022-08-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024035053A true JP2024035053A (ja) | 2024-03-13 |
Family
ID=90193759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023071733A Pending JP2024035053A (ja) | 2022-08-30 | 2023-04-25 | 面状発光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024035053A (ja) |
-
2023
- 2023-04-25 JP JP2023071733A patent/JP2024035053A/ja active Pending
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