JP2024034388A - チャットボット制御システム、チャットボット制御方法、及びプログラム - Google Patents

チャットボット制御システム、チャットボット制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】操作の快適性の向上を図る。【解決手段】チャットボット制御システムが、ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、ユーザが利用する通信端末との間で行う通信制御部と、外部システムから、通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付部と、通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、通知に基づいた第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、チャットボット制御システム、チャットボット制御方法、及びプログラムに関する。
近年、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等においては、ユーザ間でメッセージの送受信を行うメッセージサービスが普及する傾向にある。当該メッセージサービスによるメッセージの送受信は、ユーザ間で行われる手法に制限するものではなく、テキスト又は音声によって対話を自動的に行うプログラムであるチャットボットを相手としたサービスも普及する傾向にある。
例えば、外部システムと連携を行うために、チャットボットを用いてユーザに対話(ダイアログ)を促す技術が提案されている。具体的な例としては、特許文献1に記載されているような、チャットボットが、外部システムから取得したデータに基づいて、ユーザと対話するためのメッセージを生成し、出力する技術が提案されている。チャットボットがメッセージを出力して、ユーザに対話を促すことで、外部システムに送信する情報を収集することを容易にしている。
このようなチャットボットを用いた対話(以下、チャットダイアログとも称する)は、ユーザからのメッセージの入力に従って開始される手法の他に、外部システムからの要求に従って開始される手法も存在する。
しかしながら、外部システムからの要求に従ってチャットダイアログが開始されるプッシュ通知が行われた時、プッシュ通知の対象となるユーザが既にチャットダイアログを実行中の状況も存在する。チャットダイアログの実行中に別のチャットダイアログを開始するためのメッセージが新たに差し込まれた場合、ユーザが、当該新たに差し込まれたメッセージを認識したり対応したりするため、既に実行中のチャットダイアログが中断されるという問題が生じる。
本発明の実施形態は、上記課題に鑑み、実行中のチャットダイアログが中断されることを抑制して、操作の快適性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、チャットボット制御システムが、ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、ユーザが利用する通信端末との間で行う通信制御部と、外部システムから、通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付部と、通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、通知に基づいた第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御部と、を備える。
本発明の実施形態によれば、ユーザがチャットボットとのチャットダイアログ中に、他のチャットダイアログが差し込まれるのを抑制することで、実行中のチャットダイアログの中断を抑制して、操作の快適性の向上を図る。
図1は、第1の実施形態に係る業務システムの一例を示した図である。 図2は、第1の実施形態に係るチャットクラウドサービス、業務連携クラウドサービス、業務システムクラウドサービス、業務連携端末、及び業務システムサーバのハードウェア構成図である。 図3は、第1の実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成図である。 図4は、第1の実施形態に係るチャットクラウドサービス、業務連携クラウドサービス、業務システムクラウドサービス、及びスマートフォンで実現される機能ブロックを例示した図である。 図5は、第1の実施形態に係るチャットシナリオ記憶部が記憶するチャットシナリオの一部を示した図である。 図6は、第1の実施形態に係るスマートフォンにおいて表示される表示画面を例示した図である。 図7は、第1の実施形態に係る業務システムにおけるチャットボット制御を概念的に示した図である。 図8は、第1の実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。 図9は、第1の実施形態に係るスマートフォンに表示されている、業務報告に対応するチャットダイアログの画面例である。 図10は、第1の実施形態に係るスマートフォンに表示されている、プッシュ通知に基づいた日程調整結果に対応するチャットダイアログの画面例である。 図11は、第2の実施形態に係るチャットクラウドサービス、業務連携クラウドサービス、業務システムクラウドサービス、及びスマートフォンで実現される機能ブロックを例示した図である。 図12は、第2の実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。 図13は、第3の実施形態に係るチャットクラウドサービス、業務連携クラウドサービス、業務システムクラウドサービス、スマートフォン、及びAI制御システムで実現される機能ブロックを例示した図である。 図14は、第3の実施形態に係るAI制御システムにおける学習済モデルを生成する際の処理手順を示したフローチャートである。 図15は、第3の実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。 図16は、第4の実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るチャットボット制御システム、チャットボット制御方法、及びプログラムを、業務システム適用した実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る業務システム1の一例を示した図である。図1に示される例では、本実施形態に係る業務システム1として、チャットクラウドサービス10と、業務連携クラウドサービス20と、業務システムクラウドサービス30と、業務連携端末40と、業務システムサーバ50と、スマートフォン60と、を備えている。
スマートフォン60は、通信ネットワーク100を介して、チャットクラウドサービス10などの外部のシステム環境との間で通信可能な通信端末である。本実施形態は、ユーザが利用する通信端末の一例として、スマートフォン60を用いる場合について説明する。なお、本実施形態は、ユーザが利用する通信端末を、スマートフォン60に制限するものではない。通信端末は、通信ネットワーク100に接続するための通信インターフェースを備える端末であればよく、例えば、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)であってもよい。
スマートフォン60は、ブラウザソフトウェア、又は、チャットを行うためのアプリケーションソフトウェアが動作すればよい。例えば、カーナビ、ゲーム機、テレビ受像器などもユーザが利用する通信端末となりうる。
チャットクラウドサービス10と、業務連携クラウドサービス20と、業務システムクラウドサービス30と、業務連携端末40と、スマートフォン60と、は通信ネットワーク100を介して接続されている。業務連携端末40と、業務システムサーバ50と、は、LAN(Local Area Network)110を介して接続されている。
通信ネットワーク100は、外部の装置が接続可能な広域ネットワークであって、例えば、複数のコンピュータネットワークを相互接続したInternetでもよい。さらには、通信ネットワーク100には、基地局を末端とする移動体通信ネットワークが含まれてよい。LAN(Local Area Network)110は、業務サービスを提供する事業者の構内に設けられたネットワークである。
チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、及び業務システムクラウドサービス30は、通信ネットワーク100を経由したクラウドサービスとして、後述するサービスを利用者に提供するために設けられたシステム環境である。本実施形態に係るチャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、及び業務システムクラウドサービス30が提供するサービスは、クラウドサービスに制限するものではなく、例えばASP(Application Service Provider)によって提供されるサービスであってもよい。
チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、及び業務システムクラウドサービス30は、例えば、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数のコンピュータで構成されるシステムで実現されるサービスであって、具体的なコンピュータのハードウェアの構成については後述する。
また、チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、及び業務システムクラウドサービス30は、サービスを提供する事業者と、コンピュータで構成されるシステムを提供する事業者と、を異ならせたシステム環境に制限するものではなく、オンプレミス環境として提供してもよい。
業務連携端末40は、業務システムサーバ50が業務サービスを提供するために、ゲートウェイサーバとして設けられた情報処理装置である。
業務システムサーバ50は、LAN110を介して業務連携端末40に接続されている。そして業務システムサーバ50は、業務連携端末40からの要求に応じて、業務サービスを、通信ネットワーク100を介して接続されている外部の装置(例えば、業務連携クラウドサービス20)に対して提供する。本実施形態では、業務システムサーバ50をオンプレミス環境で運用する例として示しているが、クラウドサービスとして提供されてもよい。
業務システムクラウドサービス30は、業務サービスを提供するためのクラウドサービスである。
業務システムサーバ50、及び業務システムクラウドサービス30が提供する業務サービスは、業務に関して提供可能なサービスであればよく、例えば、日程管理サービス、又は、業務報告文書の管理サービスなどが含まれる。
日程管理サービスは、様々な日程を管理する。例えば、任意の企業において、ユーザ及び会議室のスケジュール管理を行う。
さらに、日程管理サービスは、1人又は複数のユーザとの間で打合せなどの日程を調整するための機能を有する。例えば、日程を調整する機能としては、一人のユーザから打合せの設定依頼を受け付けた場合に、打合せに参加する複数のユーザに空いている日程の問い合わせを行うことで、複数のユーザが参加可能な打合せの日程を調整可能な機能とする。さらに、日程管理サービスは、会議室のスケジュール管理機能によって、当該日程における会議室の確保等を行ってもよい。
さらに、日程管理サービスは、以下の機能を有してもよい。
・同じグループの人とカレンダーを共有する
・登録された会議などのスケジュールについて、予約者が確認できる
・予定の30分前など、設定した日時にリマインドを行う
本実施形態に係る日程管理サービスにおいては、以下に示す、業務連携クラウドサービス20及びチャットクラウドサービス10を用いることで、打合せの設定依頼、空いている日程の問い合わせ、スケジュールの確認、及び日時のリマインドに、チャットボットを用いたチャットダイアログで実行してもよい。
業務報告文書の管理サービスは、ユーザによって作成された業務報告文書を管理する。業務報告文書の管理サービスは、ユーザによって作成された業務報告文書を受け取ると共に、必要に応じてユーザに関連する担当者(例えば上司)に、当該業務報告文書による報告を行ってもよい。
本実施形態に係る業務報告文書の管理サービスにおいては、以下に示す、業務連携クラウドサービス20及びチャットクラウドサービス10を用いることで、業務報告文書を作成する際に、業務作成文書の各項目の内容をユーザに入力させるために、チャットボットからの質問を行う手法を実行してもよい。
このように、業務システムサーバ50、及び業務システムクラウドサービス30は、以下に示す、業務連携クラウドサービス20及びチャットクラウドサービス10を用いることで、チャットボットによるユーザとのチャットダイアログによって、様々な業務サービスの提供を実現できる。
当該機能を実現するために、業務システムサーバ50、及び業務システムクラウドサービス30は、業務連携クラウドサービス20に対して、予め設定されたチャットシナリオに従ってユーザとチャットを行わせるために必要なデータを送信する。
<チャットボット制御システム>
本実施形態においては、業務連携クラウドサービス20と、チャットクラウドサービス10と、の組み合わせたチャットボット制御システムによって、業務システムからの要求に応じたチャットボットによるユーザとの対話(以下、チャットダイアログと称する)を実行する。なお、本実施形態は、チャットボット制御システムを、業務連携クラウドサービス20と、チャットクラウドサービス10と、の組み合わせた態様に制限するものではなく、1つ又は3個以上のシステムの組み合わせで実現してもよい。
業務連携クラウドサービス(外部連携システムの一例)20は、業務システムサーバ50及び業務システムクラウドサービス30からの提供される業務サービスと連携するために設けられたシステム環境とする。本実施形態に係る業務連携クラウドサービス20は、業務システムサーバ50及び業務システムクラウドサービス30からの要求に応じて、当該要求に対応するシナリオに従ってチャットダイアログを実行するためのプッシュ通知を、チャットクラウドサービス10に対して送信する。
チャットクラウドサービス(チャット制御システムの一例)10は、複数のユーザにおけるテキスト、音声、映像などの情報をリアルタイムに共有するためのチャットシステムを用いて、様々なサービスを提供する。共有される情報は、画像や音声等もありテキストに限られないが、本実施形態では説明の便宜上、通知には主にテキストが用いられる場合について説明する。例えば、チャットシステムは、グループ間の音声通話機能を提供してよい。音声通話は1対1でも1対N(≧2)でもよい。
なお、チャットシステムとしてはLINE(登録商標)、slack、Microsoft Teams(登録商標)等が知られているが、チャットボット(事前に決められている処理を実行するプログラム)から1又は複数のユーザに対して通知が可能なチャットシステムであればよい。
チャットクラウドサービス10は、ユーザが使用する通信端末(例えばスマートフォン60)との間で、チャットボットによるチャットダイアログを実行する。本実施形態に係るチャットクラウドサービス10は、業務連携クラウドサービス20が提供する業務連携サービスによって、チャットダイアログの結果を業務システムに提供できる。
チャットクラウドサービス10がチャットダイアログを開始する条件は、どのような条件であってもよく、例えば、ユーザが使用する通信端末(例えばスマートフォン60)から所定のキーワードを含むメッセージを受信した場合でもよいし、業務連携クラウドサービス20からプッシュ通知を受信した場合でもよい。
次に、チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、業務連携端末40、及び業務システムサーバ50のハードウェア構成について説明する。チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、業務連携端末40、及び業務システムサーバ50のハードウェア構成は、1つ又は複数の情報処理装置であればよい。
<ハードウェア構成>
<<チャットクラウドサービス、業務連携クラウドサービス、業務システムクラウドサービス、業務連携端末、及び業務システムサーバのハードウェア構成>>
図2は、本実施形態に係るチャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、業務連携端末40、及び業務システムサーバ50のハードウェア構成図である。図2に示されるハードウェア構成は、一例として示したものである。チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、業務連携端末40、及び業務システムサーバ50は、図2に示されるハードウェア構成に、一般的なサーバOSが実行されることで実現される。
特に、チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、及び業務システムクラウドサービス30は、任意の事業者から提供されるプラットフォーム上に構築されるサービスであるため、図2に示されるハードウェア構成に制限するものではなく、任意のハードウェア構成でよい。業務サービスの提供者は、当該プラットフォームを利用することで、ハードウェア構成を認識することなく、任意のサービスを提供することができる。
図2に示されているように、チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、業務連携端末40、及び業務システムサーバ50を実現するための情報処理装置は、1つ又は複数のコンピュータによって構築されており、図2に示されているように、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、データバス210、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
CPU201は、チャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、業務連携端末40、及び業務システムサーバ50の各々について、全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御に従って、HD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス210は、図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<<スマートフォン>>
図3は、第1の実施形態に係るスマートフォン60のハードウェア構成図である。図3に示されているように、スマートフォン60は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、CMOSセンサ305、撮像素子I/F306、加速度・方位センサ307、メディアI/F309、GPS受信部311を備えている。
これらのうち、CPU301は、スマートフォン60全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301やIPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御に従って、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みが行われる。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ305は、CPU301の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F306は、CMOSセンサ305の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ307は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F309は、フラッシュメモリ等の記録メディア308に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部311は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォン60は、遠距離通信回路312、CMOSセンサ313、撮像素子I/F314、マイク315、スピーカ316、音入出力I/F317、ディスプレイ318、外部機器接続I/F(Interface)319、近距離通信回路320、近距離通信回路320のアンテナ320a、及びタッチパネル321を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路312は、通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ313は、CPU301の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F314は、CMOSセンサ313の駆動を制御する回路である。マイク315は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ316は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F317は、CPU301の制御に従ってマイク315及びスピーカ316との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ318は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F319は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路320は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル321は、利用者がディスプレイ318を押下することで、スマートフォン60を操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォン60は、バスライン310を備えている。バスライン310は、図3に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<<ソフトウェア構成>>
図4は、本実施形態に係るチャットクラウドサービス10、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、及びスマートフォン60で実現される機能ブロックを例示した図である。
本実施形態においては、業務システムクラウドサービス30で提供される業務サービスが、チャットクラウドサービス10、及び業務連携クラウドサービス20を介することで、ユーザのスマートフォン60に対して、チャットボットによるチャットダイアログとして提供される。
本実施形態では、業務サービスが、チャットボットとの間のチャットダイアログとして提供される。この場合、複数の業務サービスの各々に対応するチャットダイアログの要求が、ユーザに対して行われる可能性がある。換言すれば、ユーザが一方のチャットボットと対話している時に他方のチャットボットによる対話が差し込まれる可能性がある。このような場合に、ユーザは、どちらに対して応答すべきか混乱する可能性がある。
そこで、本実施形態では、チャットクラウドサービス10、及び業務連携クラウドサービス20の制御によって、ユーザが一方のチャットボットと対話している時に、他方のチャットボットとの対話を待機されるように制御を行う。
業務システムクラウドサービス30(外部システムの一例)は、業務サービスをチャットダイアログとして提供するために、通信ネットワーク100に接続された業務連携クラウドサービス20との間でデータの送受信を行う。
業務連携クラウドサービス20は、通信制御部21と、業務連携制御部22と、プッシュ通知制御部23と、を有する。業務連携クラウドサービス20が有するこれら各機能部は、図2に示されたCPU201がHD204に記憶されたプログラムを読み込み、RAM203を作業領域として用いることで実現される。
本実施形態に係る業務連携クラウドサービス20は、業務システムクラウドサービス30及び業務連携端末40の各々から提供される業務サービスに対応するチャットダイアログを行うように制御する。例えば、本実施形態に係る業務連携クラウドサービス20は、業務システムクラウドサービス30及び業務連携端末40から業務サービスに関するデータを受信した場合に、当該業務サービスに対応するシナリオでチャットダイアログを行うように、チャットクラウドサービス10に要求する。
通信制御部(外部側通信制御部の一例)21は、ネットワークI/F209を介して、通信ネットワーク100に接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
例えば、通信制御部21は、業務システムクラウドサービス30又は業務連携端末40から、業務サービスに関するデータを送受信する。さらには、通信制御部21は、チャットクラウドサービス10との間で業務サービスに基づいたチャットダイアログに関するデータを送受信する。
業務連携制御部22は、業務システムクラウドサービス30又は業務連携端末40と連携して、業務サービスをユーザに提供するための制御を行う。例えば、業務連携制御部22は、業務システムクラウドサービス30又は業務連携端末40から業務サービスに関するデータを受信した場合に、当該業務サービスに対応するシナリオの識別情報を特定し、当該シナリオの識別情報と共に、チャットを開始させるプッシュ通知の依頼を、プッシュ通知制御部23に対して行う。
プッシュ通知制御部23は、業務連携制御部22からの依頼に従って、通信制御部21を介して、シナリオの識別情報及び業務サービスに関するデータと共に、チャットダイアログの開始の要求を示したプッシュ通知を、チャットクラウドサービス10に送信する。なお、送信するプッシュ通知には、チャットダイアログの要求先のスマートフォン60の識別情報が含まれている。
このように、業務連携クラウドサービス20の通信制御部21は、業務システムクラウドサービス30又は業務連携端末40からの要求に基づいたプッシュ通知制御部23の制御によって、チャットクラウドサービス10に対して、プッシュ通知を送信する。
チャットクラウドサービス10は、通信制御部11と、チャットフロントエンド12と、チャットシナリオ制御部13と、プッシュ通知受付部14と、チャット実行判定部15と、プッシュ通知待機部16と、を有する。チャットクラウドサービス10が有するこれら各機能部は、図2に示されたCPU201がHD204に記憶されたプログラムを読み込み、RAM203を作業領域として用いることで実現される。また、チャットシナリオ記憶部17は、HD204に設けられている。
本実施形態に係るチャットクラウドサービス10は、業務連携クラウドサービス20からのプッシュ通知に従って、業務サービスに対応するシナリオでチャットボットによるチャットダイアログを、要求先のスマートフォン60に対して行う。
チャットシナリオ記憶部17は、業務サービスに対応するチャットシナリオを記憶する。図5は、本実施形態に係るチャットシナリオ記憶部17が記憶するチャットシナリオの一部を示した図である。図5に示される例では、識別情報で示されるチャットシナリオに含まれる、チャットボットが出力するメッセージと、当該メッセージに対応してユーザが入力可能なアクションオブジェクトと、を示している。
本実施形態に係るメッセージとは、チャットダイアログ(対話)として、チャットボット及びユーザの各々が入出力可能な、言語その他の記号によって伝達される情報である。本実施形態では、主に言語を用いた文字列情報を例を説明する。本実施形態に係るメッセージは、言語による文字列情報に制限するものではなく、例えば、記号、スタンプ(アイコン)、数字、アルファベット、暗号等であってもよい。アクションオブジェクトとは、ユーザが入力可能なメッセージとする。
図5に示されるチャット情報510は、チャットダイアログが開始されるためのアクションオブジェクトとして、「商談入力する」511と、「日程調整する」512と、が示されている。ユーザによる、「商談入力する」511、又は「日程調整する」512の入力は、テキスト入力でもよいし、表示されたボタンの押下であってもよい。
ユーザによって、「商談入力する」511(開始メッセージの一例)、又は「日程調整する」512(開始メッセージの一例)が入力された場合に、チャットダイアログが開始される。図5では「商談入力する」511が入力された場合を示している。「日程調整する」512が入力された場合については説明を省略する。
チャット情報520は、ユーザによって「商談入力する」511が入力された場合に行われるシナリオである。チャットボットは、チャット情報520で示されたシナリオに従って「誰と打合せしましたか?」521と出力する。そして、ユーザは、「誰と打合せしましたか?」521との問い合わせに対して、打合せ相手522をテキスト入力する。
チャット情報530は、ユーザによって打合せ相手522が入力された場合に行われるシナリオである。チャットボットは、チャット情報530で示されたシナリオに従って「何を話しましたか?」531と出力する。そして、ユーザは、「何を話しましたか?」531との問い合わせに対して、打合せ内容532をテキスト入力する。
チャット情報540は、ユーザによって打合せ内容532が入力された場合に行われるシナリオである。チャットボットは、チャット情報540で示されたシナリオに従って「お疲れ様でした。上司に報告しますか?」541と出力する。そして、ユーザは、「お疲れ様でした。上司に報告しますか?」541との問い合わせに対して、「はい」542、又は「いいえ」543を入力する。「はい」542が入力された場合には、チャットダイアログが継続する。「いいえ」543(終了メッセージの一例)が入力された場合には、チャットシナリオが終了する。
図5に示されるように、チャットシナリオ記憶部17は、チャットダイアログの開始となる開始メッセージから、チャットダイアログの終了となる終了メッセージまでに、入力又は出力される一連のメッセージを対応付けて記憶している。
さらには、チャットシナリオ記憶部17に記憶されるシナリオに従ってチャットダイアログが行われることで、ユーザは業務をチャット形式で処理することができる。図510で示される例では、ユーザは、チャットボットからの質問に答え続けることで、商談相手と商談内容とを対応付けた商談の業務報告書の作成、及び報告を行うことができる。
図4に戻り、通信制御部11は、ネットワークI/F209を介して、通信ネットワーク100に接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
例えば、通信制御部11は、業務連携クラウドサービス20からチャットダイアログを開始するためのプッシュ通知を受信する。
さらに通信制御部11は、ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、当該ユーザが利用するスマートフォン60との間で行う。
通信制御部11による、メッセージの送信及び受信は、開始メッセージの送信又は受信によってチャットダイアログが開始された後、当該開始メッセージに対応する終了メッセージを送信又は受信するまで行われる。
開始メッセージ及び終了メッセージは、チャットクラウドサービス10からスマートフォン60に送信されるメッセージでもよいし、スマートフォン60からチャットクラウドサービス10に送信されるメッセージでもよい。さらに、開始メッセージ及び終了メッセージは、テキスト入力された文字列情報でもよいし、表示画面から選択されたボタンに対応する文字列情報でもよい。
プッシュ通知受付部14は、通信制御部11を介して、業務システムクラウドサービス30からの要求に従って、業務連携クラウドサービス20から出力された、チャットダイアログの開始要求を示したプッシュ通知を受け付ける。
チャット実行判定部15は、プッシュ通知を受け付けた場合に、プッシュ通知でチャットの対象となっているユーザが利用するスマートフォン60と、チャットボットと、の間で、チャットダイアログが実行されているか否かを判定する。
チャット実行判定部15は、スマートフォン60と、チャットボットと、の間で、チャットダイアログが実行されている(実行中)と判定した場合に、所定時間(例えば5分)経過した後に、スマートフォン60とチャットボットとの間でチャットダイアログが実行されているか否かを判定する。当該判定は、チャットダイアログが実行されていないと判定されるまで繰り返される。
本実施形態に係るチャット実行判定部15は、後述するチャットシナリオ制御部13から入力されるダイアログ開始ステータスがオンであるか否かに応じて、チャットダイアログが実行されているか否かを判定する。ダイアログ開始ステータスは、対話中であるか否かに応じて設定されるステータスとする。
つまり、本実施形態においては、チャットシナリオ制御部13は、ユーザとダイアログを開始する時、ダイアログ開始ステータスをオンに設定する。チャットシナリオ制御部13は、ダイアログを終了する時、ダイアログ開始ステータスをオフに設定する。これにより、プッシュ通知受付の状態となる。当該状態でプッシュ通知依頼を受け付けた場合に、プッシュ通知に対応するダイアログを行うことができる。なお、プッシュ通知に対応するチャットダイアログにおいても、開始時にダイアログ開始ステータスがオンに設定され、プッシュ通知に対応するチャットダイアログが開始される。
プッシュ通知待機部(待機制御部の一例)16は、プッシュ通知受付部14がプッシュ通知を受け付けた後、スマートフォン60とチャットボットとの間でチャットダイアログが実行されている(実行中)と判定された場合に、プッシュ通知に基づいたチャットダイアログを待機させる制御を行う。
本実施形態に係るプッシュ通知待機部16は、チャットダイアログが実行されている間、換言すれば、スマートフォン60との間で、開始メッセージを送信又は受信してから、終了メッセージを送信又は受信するまでの間、当該スマートフォン60に対するプッシュ通知に基づいたチャットダイアログを待機させる制御を行う。
そして、本実施形態に係るプッシュ通知待機部16は、チャット実行判定部15によってチャットダイアログが実行されていないと判定された場合に、プッシュ通知に基づいたチャットダイアログの待機させる制御を終了する。
チャットシナリオ制御部13は、チャットシナリオ記憶部17に記憶されたチャットシナリオを参照して、プッシュ通知に基づいたチャットダイアログを行うためシナリオ制御を行う。
本実施形態に係るチャットシナリオ制御部13は、チャット実行判定部15によってチャットダイアログが実行されていないと判定された後、換言すれば、プッシュ通知待機部16によるチャットダイアログを待機させる制御が終了した後に、プッシュ通知に基づいたチャットダイアログを行うためのシナリオ制御を行う。
チャットフロントエンド12は、チャットシナリオ制御部13による制御に基づいて、チャットボットとして、スマートフォン60等の通信端末との間でメッセージの送受信を制御する。
本実施形態に係るチャットボットとは、ユーザとの間でチャットによる対話(ダイアログ)を行うために、自動化されたタスクを実行するアプリケーション(プログラム)である。ユーザがテキストや音声を入力した場合に、内容を解析して、チャットシナリオ制御部13によるシナリオ制御に従って、情報を提示する。また、ユーザが入力したテキストや音声を受け付け、タスクを実行する。実行するタスクは、現在のチャットダイアログに対応する業務サービスによって異なる。
そして、通信制御部11は、チャット実行判定部15によってチャットダイアログが実行されていないと判定された場合に、チャットフロントエンド12による制御に従って、プッシュ通知に基づいたチャットダイアログの開始メッセージを、スマートフォン60に送信する。
つまり、本実施形態に係るチャットクラウドサービス10は、上述した制御によって、スマートフォン60との間でチャットダイアログを開始するタイミングを調整している。
スマートフォン60は、通信制御部61と、チャット用アプリケーション62と、を有する。スマートフォン60が有するこれら各機能部は、図3に示されたCPU301がEEPROM304に記憶されたプログラムを読み込み、RAM303を作業領域として用いることで実現される。
通信制御部61は、遠距離通信回路312を介して、通信ネットワーク100に接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
例えば、通信制御部61は、後述するチャット用アプリケーション62による制御に従って、メッセージの送受信を行う。
チャット用アプリケーション62は、チャットクラウドサービス10との間でチャットを行うためのアプリケーションである。チャット用アプリケーション62は、チャットクラウドサービス10との間でメッセージの送受信が可能であれば、周知のアプリケーションを用いてもよい。
表示制御部63は、チャット用アプリケーション62を利用するための表示画面を、ディスプレイ318に表示するための制御を行う。
図6は、本実施形態に係るスマートフォン60において表示される表示画面を例示した図である。図6に示される表示画面においては、メッセージの表示欄611と、テキストによるメッセージの入力欄601と、が表されている。
図6に示されるように、メッセージの表示欄611には、任意のチャットダイアログが終了した後、次のチャットダイアログを開始するメッセージを入力するためのボタン(「商談入力する」ボタン602、及び「日程調整する」ボタン603)が表示されてもよい。
「商談入力する」ボタン602が押下された場合には、商談に関する業務報告を行うためのチャットシナリオに従ったチャットダイアログが表示される。
また、「日程調整する」ボタン603が押下された場合には、打合せの日程調整を行うためのチャットシナリオに従ったチャットダイアログが表示される。
本実施形態においては、表示画面に表示されたボタンの押下を受け付けることで、業務システムクラウドサービス30等が提供している業務サービスによるチャットダイアログを実行できる。このように、ユーザの操作によって容易に業務サービスを利用することができる。
図7は、本実施形態に係る業務システム1におけるチャットボット制御を概念的に示した図である。図7に示される例では、業務システムクラウドサービス30が、業務システム営業支援(SFA)と、業務システムカレンダーと、を提供する。
業務システムカレンダーでは、本日、第1ユーザに「16:00-17:00 A社様と打合せ」とスケジュールが設定されている場合に、業務システムクラウドサービス30は、17時を経過した時点で、業務報告書の提出の要求を、業務連携クラウドサービス20に対して行う。
これにより、業務連携クラウドサービス20の業務連携制御部22は、業務報告書の提出の要求に対応するシナリオ(例えば第1シナリオ)を特定し、第1シナリオに必要なパラメータ(例えば17:00)と共にプッシュ通知の依頼を、プッシュ通知制御部23に対して行う。これにより、プッシュ通知制御部23が、第1シナリオ要求を示したプッシュ通知を、チャットクラウドサービス10に送信する。なお、当該プッシュ通知には、第1シナリオに必要なパラメータ(例えば17:00)が含まれている。
そして、チャットシナリオ制御部13は、チャットシナリオ記憶部17を参照して、プッシュ通知で示された第1シナリオを読み出す。そして、読み出した第1シナリオに、プッシュ通知に含まれていたパラメータ(例えば17:00)を割り当てることで、メッセージを生成する。
そして、チャットフロントエンド12は、チャットシナリオ制御部13によるシナリオに従って生成されたメッセージを、第1ユーザが使用しているスマートフォン60に送信する。
これにより、業務サービスに対応したメッセージが、スマートフォン60に表示される。第1ユーザは、画面に表示されたメッセージに従って、様々な文字列を入力することで、商談に関する業務報告書が生成される。生成された業務報告書は、業務連携制御部22から、通信制御部21を介して業務システムクラウドサービス30に提供される。さらには、生成された業務報告書は、業務連携制御部22から、通信制御部21を介して、第1ユーザの上司が使用しているスマートフォン60Aに送信されてもよい。これにより、打合せに関する上司報告を実現できる。
次に、プッシュ通知が行われた際に、チャットダイアログが実行されているため、プッシュ通知に対応するチャットダイアログを待機させる手法について説明する。
図8は、本実施形態に係る業務システム1で行われる処理を示したシーケンス図である。
まず、ユーザは、チャット用アプリケーション62から、業務サービスに関するチャットボットに対して、日程調整依頼を示したメッセージ(開始メッセージの一例)を入力する。日程調整依頼を示したメッセージは、テキスト入力されてもよいし、「日程調整する」ボタン603の押下でもよい。
これにより、チャットフロントエンド12が、スマートフォン60の通信制御部61からの、日程調整依頼を示したメッセージ(開始メッセージの一例)を受け付ける(S801)。
チャットフロントエンド12は、日程調整のチャットダイアログを開始する旨を、チャットシナリオ制御部13に出力する(S802)。
チャットシナリオ制御部13は、開始する旨の入力を受け付けた際に、ダイアログ開始ステータスがオンになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S803)。チャット実行判定部15は、ダイアログ開始ステータスのオン又はオフによって、スマートフォン60との間でチャットダイアログが実行されているか否かを判定する。
チャットシナリオ制御部13は、ダイアログ開始ステータスの出力と共に、日程調整に対応するチャットダイアログを実行するためのシナリオ制御を行う。これにより、チャットフロントエンド12と、スマートフォン60との間で、日程調整するためのチャットダイアログが実行される。
チャットシナリオ制御部13は、スマートフォン60との間のチャットダイアログによって日程調整に必要な情報の入力を受け付けた後、入力された情報と共に日程調整依頼を、通信制御部11を介して、業務連携クラウドサービス20に送信する(S804)。
業務連携クラウドサービス20の業務連携制御部22は、通信制御部21を介して、日程調整依頼を受信した場合に、通信制御部21を介して、受信した情報に基づいた日程調整を、業務システムクラウドサービス30に送信する(S805)。
その後、業務システムクラウドサービス30が、受信した条件に基づいた日程調整の処理を行う(S806)。当該処理においては、必要に応じて複数のユーザに対する空いている時間の問い合わせ、及び会議室の確保等が行われる。
一方、チャットシナリオ制御部13は、日程調整依頼を、業務連携クラウドサービス20に送信した後、日程調整のチャットダイアログの終了させるよう、日程調整の依頼完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力を指示する(S807)。
チャットフロントエンド12は、スマートフォン60に、日程調整の依頼完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力する(S808)。これにより、スマートフォン60のユーザは、日程調整の依頼が完了したことを認識できる。
さらに、チャットシナリオ制御部13は、日程調整の終了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力完了した後に、ダイアログ開始ステータスがオフになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S809)。これにより、チャット実行判定部15は、スマートフォン60との間でチャットダイアログが完了したことを認識できる。
次に、ユーザが、チャット用アプリケーション62から、業務サービスに関するチャットボットに対して、業務報告依頼を示したメッセージ(開始メッセージの一例)を入力する。業務報告依頼を示したメッセージは、テキスト入力されてもよいし、「商談入力する」ボタン602の押下でもよい。
これにより、チャットフロントエンド12が、スマートフォン60の通信制御部61からの、業務報告依頼を示したメッセージ(開始メッセージの一例)を受け付ける(S810)。
チャットフロントエンド12は、業務報告のチャットダイアログ(第2のチャットダイアログの例)を開始する旨を、チャットシナリオ制御部13に出力する(S811)。
チャットシナリオ制御部13は、開始する旨の入力を受け付けた際に、ダイアログ開始ステータスがオンになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S812)。これにより、チャット実行判定部15は、スマートフォン60との間でチャットダイアログが実行されていると認識する。
チャットシナリオ制御部13は、ダイアログ開始ステータスの出力と共に、業務報告に対応するチャットダイアログを実行するためのシナリオ制御を行う。これにより、チャットフロントエンド12と、スマートフォン60との間で、業務報告するためのチャットダイアログが実行される。
一方、業務システムクラウドサービス30が、日程調整の処理を終了した後、業務連携クラウドサービス20に、日程調整結果を示した情報を出力する(S813)。
業務連携クラウドサービス20の業務連携制御部22は、日程調整結果を示した情報を、通信制御部21を介して受け付けた場合、日程調整結果を示した情報と共に、日程調整結果の表示に対応するシナリオの識別情報を特定し、当該シナリオの識別情報と共に、プッシュ通知の依頼を、プッシュ通知制御部23に対して行う(S814)。
プッシュ通知制御部23は、日程調整結果を示した情報と、シナリオの識別情報と、に基づいた、チャットダイアログの開始要求を示したプッシュ通知(第1のチャットダイアログの例)を、チャットクラウドサービス10に出力する(S815)。
プッシュ通知受付部14は、業務連携クラウドサービス20から、チャットダイアログ(第1のチャットダイアログの例)の開始要求を示したプッシュ通知を受け付けた場合、チャット実行判定部15にチャットダイアログが実行可能かの判定依頼を出力する(S816)。
チャット実行判定部15は、判定依頼が入力された際に、ダイアログ開始ステータスに基づいてダイアログが実行されている(ダイアログ中)か否かを判定する(S817)。S817で示される時点では、ダイアログ開始ステータスがオンのために、チャットダイアログ(第2のチャットダイアログの例)が実行されていると判定する。これにより、プッシュ通知に対応するチャットダイアログが実行されるのが抑制される。
図9は、スマートフォン60に表示されている、業務報告に対応するチャットダイアログの画面例である。図9に示される画面例では、チャットボットからの質問に応じて、業務報告するための情報をユーザが入力している。つまり、ユーザによる「商談入力する」ボタン602の押下に従って、チャットボットによるチャットダイアログが開始されている。そして、チャットボットによる質問902、904に従って、ユーザが、質問に対応する情報903、911をテキスト入力する。このような状態で、プッシュ通知に基づいて日程調整結果に関するメッセージが表示されると、ユーザはどう対応すべきか分からなくなる可能性がある。そこで、本実施形態では、チャットダイアログ中において、プッシュ通知に対応するチャットダイアログの実行が抑制される。
図8に戻り、チャット実行判定部15は、プッシュ通知の待機を、プッシュ通知待機部16に指示する(S818)。プッシュ通知待機部16は、プッシュ通知で示されたパラメータ(日程調整結果を示した情報)と、シナリオの識別情報と、を保持し、所定時間(例えば5分)毎に、チャット実行判定部15にチャットダイアログが実行されているか否かの判定を依頼する。
チャットシナリオ制御部13は、スマートフォン60との間のチャットダイアログによって業務報告に必要な情報の入力を受け付けた後、入力された情報と共に業務報告依頼を、通信制御部11を介して、業務連携クラウドサービス20に送信する(S819)。
業務連携クラウドサービス20の業務連携制御部22は、通信制御部21を介して、業務報告依頼を受信した場合に、通信制御部21を介して、受信した情報に基づいた業務報告を、業務システムクラウドサービス30に送信する(S820)。
その後、業務システムクラウドサービス30が、受信した情報に基づいた業務報告の処理を行う(S821)。
一方、チャットシナリオ制御部13は、業務報告調整依頼を、業務連携クラウドサービス20に送信した後、業務報告のチャットダイアログの終了させるよう、業務報告完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力を指示する(S822)。
これにより、チャットフロントエンド12は、スマートフォン60に、業務報告完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力する(S823)。これにより、スマートフォン60のユーザは、業務報告完了したことを認識できる。
チャットシナリオ制御部13は、業務報告の終了メッセージ(終了メッセージの一例)を出力した後に、業務ダイアログ開始ステータスがオフになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S824)。
プッシュ通知待機部16は、所定時間毎に、待機させているプッシュ通知について、チャット実行判定部15にチャットダイアログが実行可能かの判定依頼を出力する(S825)。
チャット実行判定部15は、判定依頼が入力された際に、ダイアログ開始ステータスに基づいてダイアログが実行されている(ダイアログ中)か否かを判定する(S826)。S826で示される時点では、ダイアログ開始ステータスがオフのために、チャットダイアログが実行されていないと判定する。
チャット実行判定部15は、チャットダイアログが実行されていないと判定した場合に、待機させていたプッシュ通知によるチャットダイアログの実行依頼をチャットシナリオ制御部13に出力する(S827)。その際に、チャット実行判定部15は、プッシュ通知で示されたパラメータ(日程調整結果を示した情報)と、シナリオの識別情報と、をチャットシナリオ制御部13に出力する。
チャットシナリオ制御部13は、プッシュ通知によるチャットダイアログの実行依頼を受け付けた際に、ダイアログ開始ステータスがオンになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S828)。
チャットシナリオ制御部13は、ダイアログ開始ステータスの出力と共に、日程調整結果に対応するチャットダイアログを実行するためのシナリオ制御を行う。
チャットシナリオ制御部13は、シナリオ制御によって生成された、プッシュ通知に対応するチャットダイアログの開始メッセージ(開始メッセージの一例)の出力を指示する(S829)。
これにより、チャットフロントエンド12は、スマートフォン60に、プッシュ通知に対応する、日程調整結果の開始メッセージ(開始メッセージの一例)の出力する(S830)。
図10は、スマートフォン60に表示されている、プッシュ通知に基づいた日程調整結果に対応するチャットダイアログの画面例である。図10に示される画面例では、業務報告のダイアログが、終了メッセージ1001によって終了した後に、日程調整結果の開始メッセージ1002が表示されている。図10に示される例では、業務報告が完了した後に、日程調整結果のチャットダイアログが実行されているため、ユーザは混乱することなく対応できる。
図8に戻り、チャットシナリオ制御部13は、日程調整結果に対応するチャットダイアログを実行するためのシナリオ制御を行う。これにより、チャットフロントエンド12と、スマートフォン60との間で、日程調整結果を出力するためのチャットダイアログが実行される。
チャットシナリオ制御部13は、日程調整結果を出力した後、プッシュ通知に対応する、日程調整結果のチャットダイアログの終了させるよう、日程調整結果の出力完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力を指示する(S831)。
これにより、チャットフロントエンド12は、スマートフォン60に、プッシュ通知に対応する、日程調整結果の出力完了メッセージ(終了メッセージの一例)を出力する(S832)。
チャットシナリオ制御部13は、日程調整結果の出力完了メッセージ(終了メッセージの一例)を出力した後に、業務ダイアログ開始ステータスがオフになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S833)。
本実施形態では、チャットクラウドサービス10及び業務連携クラウドサービス20が、上述した構成を備えることで、ユーザに対してチャッダイアログを適切なタイミングで行うことができる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態においては、チャットクラウドサービス10が、プッシュ通知に対応するチャットダイアログを待機させる例について説明した。しかしながら、プッシュ通知に対応するチャットダイアログの待機を、チャットクラウドサービス10側で行う例に制限するものではない。そこで第2の実施形態では、プッシュ通知に対応するチャットダイアログの待機を、業務連携クラウドサービスで行う場合について説明する。
<<ソフトウェア構成>>
図11は、本実施形態に係るチャットクラウドサービス10A、業務連携クラウドサービス20A、業務システムクラウドサービス30、及びスマートフォン60で実現される機能ブロックを例示した図である。図11に示される例では、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を割り当て説明を省略する。次に、本実施形態に係る業務システム1Aの各構成について説明する。
業務連携クラウドサービス20Aは、通信制御部21と、業務連携制御部22Aと、プッシュ通知制御部23Aと、プッシュ通知待機部24Aと、を有する。
業務連携制御部22Aは、業務システムクラウドサービス30又は業務連携端末40と連携して、業務サービスをユーザに提供するための制御を行う。さらに本実施形態に係る業務連携制御部22Aは、業務システムクラウドサービス30又は業務連携端末40から業務サービスに関するデータを受信した場合に、当該業務サービスに対応するシナリオの識別情報を特定し、当該シナリオの識別情報と共に、チャットを開始させるプッシュ通知の問い合わせを、プッシュ通知待機部24Aに対して行う。
プッシュ通知待機部24Aは、プッシュ通知してよいか否かを、チャットクラウドサービス10Aに問い合わせる。プッシュ通知待機部24Aは、チャットクラウドサービス10Aからプッシュ通知を許可する旨の結果を受け付けた場合には、プッシュ通知制御部23Aにプッシュ通知を依頼する。一方、プッシュ通知待機部24Aは、チャットクラウドサービス10Aからプッシュ通知が許可されない旨の結果を受け付けた場合には、所定時間経過(例えば5分)後に、再び問い合わせを行う。当該問い合わせは、プッシュ通知が許可されるまで繰り返される。
このように、プッシュ通知待機部24Aは、チャットクラウドサービス10Aから受信した、チャットクラウドサービス10Aからプッシュ通知を許可するか否かを示した情報(換言すれば、チャットダイアログが実行されているか否かを示した情報)に基づいて、プッシュ通知を、チャットクラウドサービス10Aに送信することを待機させる制御を行う。
プッシュ通知制御部23Aは、プッシュ通知待機部24Aからの依頼に従って、通信制御部21を介して、シナリオの識別情報及び業務サービスに関するデータと共に、チャットダイアログのプッシュ通知を、チャットクラウドサービス10に送信する。
チャットクラウドサービス10は、通信制御部11と、チャットフロントエンド12と、チャットシナリオ制御部13と、プッシュ通知受付部14Aと、チャット実行判定部15Aと、を有する。
チャット実行判定部15Aは、業務連携クラウドサービス20Aから、プッシュ通知してよいか否かの問い合わせを受け付けた場合に、プッシュ通知でチャットダイアログの要求先となっているユーザが利用するスマートフォン60と、チャットボットと、の間で、チャットダイアログが実行されているか否かを判定する。そして、チャット実行判定部15Aは、判定結果を、業務連携クラウドサービス20Aに送信する。
プッシュ通知受付部14Aは、業務システムクラウドサービス30からの要求に従って、業務連携クラウドサービス20から出力された、チャットダイアログの開始要求を示したプッシュ通知を受け付ける。本実施形態においては、プッシュ通知は、チャット実行判定部15Aによってチャットダイアログが実行されていないと判定された場合に受け付けられる。
そして、チャットシナリオ制御部13は、プッシュ通知受付部14Aが受け付けたプッシュ通知に基づいたチャットダイアログを実行するためシナリオ制御を行う。
次に、プッシュ通知が行われた際に、チャットダイアログが実行されているため、プッシュ通知に対応するチャットダイアログを待機させる手法について説明する。
図12は、本実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。
本実施形態においては、第1の実施形態の図8のS801~S809で示した処理手順と同様の処理で、日程調整の依頼が行われる(S1201~S1209)。
次に、第1の実施形態の図8のS801~S809で示した処理手順と同様の処理で、日程調整の処理が行われる(S1201~S1209)。
次に、ユーザによる業務報告依頼が開始される。これにより、第1の実施形態の図8のS810~S812で示した処理手順と同様の処理で、業務報告に関する処理が行われる(S1210~S1212)。
そして、チャットシナリオ制御部13は、業務報告に対応するチャットダイアログを実行するためのシナリオ制御を行う。これにより、チャットフロントエンド12と、スマートフォン60との間で、業務報告するためのチャットダイアログが行われる。
一方、業務システムクラウドサービス30が、日程調整の処理を終了した後、業務連携クラウドサービス20に、日程調整結果を示した情報を出力する(S1213)。
業務連携クラウドサービス20の業務連携制御部22は、日程調整結果を示した情報を、通信制御部21を介して受け付けた場合、日程調整結果を示した情報と共に、日程調整結果の表示に対応するシナリオの識別情報を特定し、当該シナリオの識別情報と共に、プッシュ通知の依頼を、プッシュ通知待機部24Aに対して行う(S1214)。
プッシュ通知待機部24Aは、プッシュ通知を行ってよいか否かの問い合わせを、チャットクラウドサービス10に出力する(S1215)。
チャット実行判定部15Aは、業務連携クラウドサービス20から、プッシュ通知を行ってよいか否かの問い合わせを受け付けた場合、ダイアログ開始ステータスに基づいてダイアログが実行されている(ダイアログ中)か否かを判定する(S1216)。S1216で示される時点では、ダイアログ開始ステータスがオンのために、チャットダイアログが実行されていると判定する。
そして、チャット実行判定部15Aは、プッシュ通知を許可しない旨(プッシュ通知NG)の返信を、業務連携クラウドサービス20に出力する(S1217)。
これにより、プッシュ通知待機部24Aは、プッシュ通知を待機する制御を行う(S1218)。
チャットシナリオ制御部13は、スマートフォン60との間のチャットダイアログによって業務報告に必要な情報の入力を受け付けた後、入力された情報と共に業務報告依頼を、通信制御部11を介して、業務連携クラウドサービス20に送信する(S1219)。
業務連携クラウドサービス20の業務連携制御部22Aは、業務報告依頼を受信した場合に、通信制御部21を介して、受信した情報に基づいた業務報告を、業務システムクラウドサービス30に送信する(S1220)。
その後、業務システムクラウドサービス30が、受信した情報に基づいた業務報告の処理を行う(S1221)。
一方、チャットシナリオ制御部13は、業務報告調整依頼を、業務連携クラウドサービス20に送信した後、業務報告のチャットダイアログの終了させるよう、業務報告完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力を指示する(S1222)。
これにより、チャットフロントエンド12は、スマートフォン60に、業務報告完了メッセージ(終了メッセージの一例)の出力する(S1223)。これにより、スマートフォン60のユーザは、業務報告完了したことを認識できる。
チャットシナリオ制御部13は、業務報告の終了メッセージ(終了メッセージの一例)を出力した後に、業務ダイアログ開始ステータスがオフになる旨をチャット実行判定部15に出力する(S1224)。
プッシュ通知待機部24Aは、所定時間の経過に伴い、プッシュ通知を行ってよいか否かの問い合わせを、チャットクラウドサービス10に出力する(S1225)。
チャット実行判定部15Aは、業務連携クラウドサービス20から、プッシュ通知を行ってよいか否かの問い合わせを受け付けた場合、ダイアログ開始ステータスに基づいてダイアログが実行されている(ダイアログ中)か否かを判定する(S1226)。S1226で示される時点では、ダイアログ開始ステータスがオフのために、チャットダイアログが実行されていないと判定する。
そして、チャット実行判定部15Aは、プッシュ通知を許可する旨(プッシュ通知OK)の返信を、業務連携クラウドサービス20に出力する(S1227)。
プッシュ通知待機部24Aは、プッシュ通知を許可する旨(プッシュ通知OK)の返信を受信した場合、プッシュ通知の依頼を、プッシュ通知制御部23Aに出力する(S1228)。
プッシュ通知制御部23Aは、(日程調整結果を示した情報)と、シナリオの識別情報と、を含むプッシュ通知の依頼を、チャットクラウドサービス10に出力する(S1229)。
チャットクラウドサービス10のプッシュ通知受付部14Aは、プッシュ通知の依頼を受け付けた場合に、プッシュ通知によるチャットダイアログの実行依頼をチャットシナリオ制御部13に出力する(S1230)。その際に、プッシュ通知受付部14Aは、プッシュ通知で示されたパラメータ(日程調整結果を示した情報)と、シナリオの識別情報と、を、チャットシナリオ制御部13に出力する。
その後、第1の実施形態と同様の図8のS828~S833の処理と同様に、プッシュ通知に関するチャットダイアログの処理が実行される(S1231~S1236)。
本実施形態では、チャットクラウドサービス10及び業務連携クラウドサービス20が、上述した構成を備えることで、ユーザに対してチャッダイアログを適切なタイミングで行うことができる。
(第3の実施形態)
上述した実施形態においては、チャットボットがスマートフォン60に出力されるメッセージは、予めチャットシナリオ記憶部に記憶されている例について説明した。しかしながら、チャットボットが出力するメッセージは、予めシナリオとして設定された情報に制限するものではなく、AI学習によって学習された学習済モデルによって出力された情報を含んでもよい。そこで、第3の実施形態では、学習済モデルを適用した場合について説明する。本実施形態においては、第1の実施形態で示した業務システム1に、AI制御システム70が追加された業務システム1Bの例とする。
図13は、本実施形態に係るチャットクラウドサービス10B、業務連携クラウドサービス20、業務システムクラウドサービス30、スマートフォン60、及びAI制御システム70で実現される機能ブロックを例示した図である。本実施形態においては、チャットボット制御システムは、チャットクラウドサービス10B、業務連携クラウドサービス20、及びAI制御システム70の組み合わせで構成されている。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を割り当て、説明を省略する。次に、本実施形態に係る業務システム1Bの各構成について説明する。
チャットクラウドサービス10Bは、第1の実施形態のチャットクラウドサービス10と比べて、チャットシナリオ制御部13の代わりに、チャットシナリオ制御部13Bを備えている点で異なる。
チャットシナリオ制御部13Bは、チャットシナリオ制御部13と同様の機能を有する共に、AI制御システム70に対して、チャットダイアログに関する問い合わせを行う機能が追加されている。なお、問い合わせについては後述する。
AI(Artificial Intelligence)制御システム70は、任意の事業者から提供されるプラットフォーム上に構築されるサービスであってもよく、例えば、図2に示されるハードウェア構成を備えるものとする。なお、本実施形態は、AI制御システム70のハードウェア構成を制限するものではなく、任意のハードウェア構成でよい。
AI制御システム70は、通信制御部71と、モデル生成部72と、AIシナリオ制御部78と、を有する。AI制御システム70が有するこれら各機能部は、図2に示されたCPU201がHD204に記憶されたプログラムを読み込み、RAM203を作業領域として用いることで実現される。また、モデル生成部72が備えるデータレイク74は、HD204に設けられている。AI制御システム70は、機械学習の学習をモデル生成部72で実現し、機械学習の推論をAIシナリオ制御部78で実現する。
通信制御部71は、ネットワークI/F209を介して、通信ネットワーク100に接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
例えば、通信制御部71は、チャットクラウドサービス10から、スマートフォン60とチャットボットとの間で行われたチャットダイアログのログ情報を受信する。さらに、通信制御部71は、チャットクラウドサービス10からチャットダイアログの現在の状況に基づいた問い合わせを受信し、当該受信した問い合わせに対応して、チャットボットとして出力するメッセージの候補を、チャットクラウドサービス10に送信する。
モデル生成部72は、データ取得部73と、データレイク74と、学習用データ生成部75と、学習部76と、モデル出力部77と、を備え、学習済モデル79を生成し、生成した学習済モデル79を、AIシナリオ制御部78に出力する。
データ取得部73は、チャットクラウドサービス10とスマートフォン60との間で対話として行われた時系列順に入出力された1連のメッセージを含むチャットダイアログの履歴を示したログ情報を、通信制御部71を介して、チャットシナリオ制御部13から取得する。
データレイク74は、データ取得部73により取得された、時系列順に入出力された1連のメッセージを含むチャットダイアログのログ情報を記憶する。データレイク74へのチャットダイアログの保存は、チャットダイアログの終了時点で行われる。データレイク74には、少なくともユーザ及びチャットボットから入力されたメッセージが含まれている。さらには、データレイク74には、チャットダイアログが行われた時刻、ユーザが押下したボタン、ユーザの識別情報、チャットダイアログ(に関連する業務サービス)の種類、チャットダイアログのシナリオの識別情報等が含まれてもよい。
学習用データ生成部75は、データレイク74に記憶された、チャットダイアログのログ情報に基づいて、予め設定された条件(特徴量、使用するアルゴリズム等)に従って、学習済モデルを生成するための学習用データ(教師データとも称する)を生成する。
学習用データは、チャットダイアログの現在の状況で、ユーザがメッセージとして回答する可能性がある候補を出力できるよう、学習するためのデータとする。つまり、学習用データは、入力データとしてチャットダイアログの状況を示すパラメータ(例えばチャットボットが行った質問のメッセージを含む)と、出力データとして、当該状況に対応してユーザにより入力されたメッセージ(例えば、質問に対応してユーザが入力したメッセージ)と、が対応付けたデータセットとして生成される。
本実施形態に係る学習用データとして含まれる、チャットダイアログの状況を示すパラメータとしては、例えば、チャットダイアログの種類(例えば、日程調整、業務報告)、当該状況でチャットボットが次に出力したメッセージ(例えば質問のメッセージ)、チャットダイアログを実行中のユーザの識別情報等を含んでもよい。
学習部76は、学習用データ生成部75により生成された学習用データを用いたAI学習を行うことで、学習済モデルを生成する。
学習済モデル79は、少なくとも一つのニューラルネットワークで構成されている。当該ニューラルネットワークは、入力層と、中間層と、出力層と、を備え、各々の層が複数のニューロンで構成されている。学習済モデル79は、各層のニューロン間は接続されると共に、各ニューロンには学習用データによって学習された重みづけ係数が定められている。
そして、学習済モデル79は、上述した学習用データで学習することで、入力層にチャットダイアログの現在の状況を示すパラメータ(例えば、ユーザ、チャットボットが次に出力するメッセージ)が入力された場合に、チャットボットが次に出力するメッセージに対応して、ユーザが回答する可能性がある候補が出力層から出力されるよう、コンピュータに機能させることができる。
モデル出力部77は、生成された学習済モデル79を、AIシナリオ制御部78に出力する。
AIシナリオ制御部(モデル制御部の一例)78は、入力された学習済モデル79に基づいて、チャットシナリオ制御部13から入力された、チャットダイアログの現在の状況を示したパラメータに基づいて、現在の状況に応じてユーザが回答する可能性を有するメッセージの候補を生成する。回答する可能性を有するメッセージの候補は、チャットシナリオ制御部13に出力される。
これにより、チャットクラウドサービス10Bにおいて、通信制御部11が、チャットフロントエンド12からの指示に応じて、入力されたメッセージを選択可能な態様で、スマートフォン60に送信する。
これにより、例えば、チャットフロントエンド12は、チャットボットとして、スマートフォン60に質問のメッセージを表示する際に、当該質問のメッセージに対応してユーザが選択可能な回答の候補を同時に表示する。
例えば、データレイク74に記憶された日程調整のチャットダイアログは、ユーザAとの対話で、チャットボットが「誰と日程調整しますか?」と質問メッセージを出力した場合に、「ユーザB」及び「ユーザC」と回答するメッセージが多く含まれている。そして、学習用データ生成部75が、当該日程調整のダイアログから、学習用データを生成し、学習部76が、当該学習用データで学習した学習済モデル79を生成する。このように生成された学習済モデル79は、チャット相手"ユーザA"と「誰と日程調整しますか?」とが入力層に入力された場合、回答する候補として、「ユーザB」、及び「ユーザC」を出力層から出力できる。
当該学習済モデル79が利用される状況について説明する。チャットクラウドサービス10のチャットシナリオ制御部13は、「誰と日程調整しますか?」をスマートフォン60に出力する段階で、当該出力を行う前に、チャットの相手(ユーザA)と、次に「誰と日程調整しますか?」と出力する旨と、を含めて、AIシナリオ制御部78に問い合わせを行う。
AIシナリオ制御部78は、日程調整を学習した学習済モデル79を有する場合、問い合わせと共に入力されたパラメータ(チャット相手(ユーザA)、及び「誰と日程調整しますか?」)を学習済モデル79の入力層に入力する。AIシナリオ制御部78は、学習済モデル79から出力された「ユーザB」及び「ユーザC」を、チャットクラウドサービス10のチャットシナリオ制御部13に送信する。
これにより、チャットフロントエンド12が、チャットシナリオ制御部13のシナリオ制御に従って、ユーザAのスマートフォン60に「誰と日程調整しますか?」と表示する際に、選択可能な候補(例えば押下可能なボタン)として、「ユーザB」、及び「ユーザC」を表示する。
上述した日程調整に関する学習済モデル79は、一例として示したものであって、他の状況に対応する学習済モデル79を用意してもよい。
例えば、業務報告に関する学習済モデル79を用意してもよい。この場合、学習部76は、データレイク74に記憶されたチャットダイアログから生成された学習用データに従って、"X社"の"担当"が"担当Y"であることを学習した学習済モデル79を生成する。
チャットシナリオ制御部13が、スマートフォン60に「X社の誰と面談したか」と出力する段階で、業務報告のチャットダイアログを実行中であることと、次に「X社の誰と面談したか」と出力する旨と、を含めて、AIシナリオ制御部78に問い合わせを行う。この場合、AIシナリオ制御部78は、問い合わせと共に受信したパラメータを、学習済モデル79に入力し、学習済モデル79から出力された"担当Y"をチャットシナリオ制御部13に送信する。
これにより、チャットフロントエンド12が、チャットシナリオ制御部13のシナリオ制御に従って、「X社の誰と面談したか」と表示する際に、「担当Y」を(例えばボタンとして)選択可能に表示する。
本実施形態に係る業務システム1Bでは、上述した構成を備えることで、チャットボットからの質問に対して、ユーザが回答する際の操作負担を軽減できる。
次に、本実施形態に係るAI制御システム70における学習済モデル79を生成する際の処理手順について説明する。
図14は、本実施形態に係るAI制御システム70における学習済モデル79を生成する際の処理手順を示したフローチャートである。
まず、データ取得部73は、チャットクラウドサービス10でチャットダイアログが終了する毎に、チャットダイアログのログ情報を取得する(S1401)。
次に、データ取得部73は、取得したチャットダイアログのログ情報を、データレイク74に保存する(S1402)。
学習用データ生成部75は、データレイク74に保存されたログ情報に基づいて、学習用データを生成する(S1403)。学習用データ生成部75は、予め設定された条件(特徴量、使用するアルゴリズム等)に従うことで、学習済モデル79の入力データと出力データとの対応関係を明確にした学習用データを生成する。予め設定された条件は、例えば日程調整など、ダイアログの種類に応じて定められてもよい。
学習部76は、学習用データ生成部75により生成された学習用データによって、学習済モデル79の生成又は修正を行う(S1404)。
モデル出力部77は、生成又は修正された学習済モデル79を、AIシナリオ制御部78に出力する(S1405)。
本実施形態に係るAI制御システム70は、上述した処理を行うことで、チャットダイアログに基づいた学習済モデル79を生成できる。
図15は、本実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。本実施形態の業務システム1Bで行われる処理は、第1の実施形態の業務システム1に行われる図8のS801~S833に加えて、S1501~S1508の処理が行われる。図8で示した処理については省略する。
図15に示される例では、スマートフォン60からの日程調整依頼を示したメッセージ(開始メッセージの一例)の受付に応じて、チャットシナリオ制御部13が、ダイアログ開始ステータスがオンになる旨をチャット実行判定部15に出力するまで行われる(S801~S803)。
これにより、チャットシナリオ制御部13は、日程調整に対応するチャットダイアログを行うためのシナリオ制御を行う。
チャットシナリオ制御部13が、シナリオ制御を行う際に、現在の状況を示したパラメータと共に、AI制御システム70に問い合わせを行う(S1501)。
AI制御システム70のAIシナリオ制御部78は、問い合わせを受け付けた場合に、現在の状況を示したパラメータを学習済モデル79に入力することで、ユーザが回答するメッセージの候補を生成し、生成したメッセージの候補(機械学習の結果)を、チャットクラウドサービス10に出力する(S1502)。そして、チャットシナリオ制御部13は、入力されたメッセージの候補を用いたシナリオ制御を行う。
これにより、チャットフロントエンド12は、チャットシナリオ制御部13によるシナリオ制御によって、機械学習の結果として生成されたメッセージの候補を選択可能に表示できる。
そして、S804~S809までの処理が終了した後、チャットシナリオ制御部13が、チャットダイアログのログ情報を、AI制御システム70に出力する(S1503)。
AI制御システム70のデータ取得部73は、入力されたチャットダイアログのログ情報を、データレイク74に保存する(S1504)。
以降についても同様とする。つまり、S810~S824までの処理が終了した後、チャットシナリオ制御部13が、チャットダイアログのログ情報を、AI制御システム70に出力する(S1505)。そして、AI制御システム70のデータ取得部73は、入力されたチャットダイアログのログ情報を、データレイク74に保存する(S1506)。
S825~S833までの処理が終了した後、チャットシナリオ制御部13が、チャットダイアログのログ情報を、AI制御システム70に出力する(S1507)。そして、AI制御システム70のデータ取得部73は、入力されたチャットダイアログのログ情報を、データレイク74に保存する(S1508)。
本実施形態に係る業務システム1Bにおいては、上述した処理を行うことで、学習済モデル79によって生成されたメッセージの候補を表示できる。さらに、チャットダイアログが行われる毎に、チャットダイアログのログ情報を保存する。AI制御システム70においては、当該ログ情報を用いて学習済モデル79を修正することでより適切なメッセージの候補を表示できる。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、第1の実施形態で示した業務システムに、AI制御システムが追加された例について説明した。しかしながら、AI制御システムの追加は、第1の実施形態の業務システムに制限するものではなく、例えば、第2の実施形態の業務システムに追加してもよい。そこで、第4の実施形態では、第2の実施形態の業務システムに、AI制御システムを追加する例について説明する。
第4の実施形態の業務システムは、第2の実施形態の業務システム1Aと比べて、AI制御システム70が追加されると共に、チャットクラウドサービス内の構成が一部変更されている。
第4の実施形態のチャットクラウドサービスは、第2の実施形態のチャットクラウドサービス10Aと比べて、チャットシナリオ制御部13の代わりに、チャットシナリオ制御部13Bを備えている点で異なる。
チャットシナリオ制御部13Bは、チャットシナリオ制御部13と同様の機能を有する共に、第3の実施と同様に、AI制御システム70に対して、チャットダイアログに関する問い合わせを行う機能が追加されている。
AI制御システム70は、第3の実施形態と同様の構成を備えている。つまり、AI制御システム70は、第3の実施形態と同様の処理によって、学習済モデル79を生成すると共に、学習済モデル79を用いたメッセージの候補の生成が行われる。
図16は、本実施形態に係る業務システムで行われる処理を示したシーケンス図である。本実施形態の業務システム1Bで行われる処理は、第2の実施形態の業務システム1Aに行われる図12のS1201~S1236に加えて、S1601~S1608の処理が行われる。図12でも示されているS1201~S1236による処理は、上述した通りとして説明を省略する。
また、図16で示されているS1601~S1608による処理は、図15で示されたS1501~S1508と同様の処理として説明を省略する。
本実施形態に係る業務システムにおいては、上述した処理を行うことで、学習済モデル79によって生成されたメッセージの候補を表示できる。さらに、チャットダイアログが行われる毎に、チャットダイアログのログ情報を保存する。AI制御システム70においては、当該ログ情報を用いて学習済モデル79を修正することでより適切なメッセージの候補を表示できる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
<作用>
上述した実施形態においては、プッシュ通知を行う際に、チャットダイアログが実行されている場合、プッシュ通知に対応するチャットダイアログが待機される。これにより、ユーザがチャットボットとの間でチャットダイアログが実行されているときに、プッシュ通知によって他のチャットダイアログが差し込まれることを抑制できる。これにより、ユーザが複数種類のチャットダイアログを同時に実行することが抑制される。したがって、ユーザがチャットダイアログにおいて、どのように対応すればよいのか混乱が生じることを抑制できる。したがって、上述した実施形態においては、ユーザがチャットダイアログによって快適な入力が可能となるので、操作性を向上させることができる。さらには、上述した実施形態においては、実行中のチャットダイアログの中断を抑制するので、操作の快適性の向上を図ることができる。
以上、本発明を実施するための幾つかの形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明の態様は、例えば、以下の通りである。
<1>
ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、前記ユーザが利用する通信端末との間で行う通信制御部と、
外部システムから、前記通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付部と、
前記通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御部と、
を備えるチャットボット制御システム。
<2>
前記チャットダイアログの開始となる開始メッセージと、前記チャットダイアログの終了となる終了メッセージと、を対応付けたチャットダイアログ記憶部をさらに有し、
前記通信制御部が、前記通信端末との間で、前記開始メッセージを送信又は受信した後、当該開始メッセージに対応する前記終了メッセージを送信又は受信し、
前記待機制御部は、前記第2のチャットダイアログである、前記開始メッセージを送信又は受信してから、前記開始メッセージに対応する前記終了メッセージを送信又は受信するまでの間、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う、
<1>に記載のチャットボット制御システム。
<3>
前記通信制御部は、前記通信端末に表示された画面から選択されたボタンに対応付けられたメッセージを、前記開始メッセージとして受信する、
<2>に記載のチャットボット制御システム。
<4>
前記通信制御部が送信又は受信する前記メッセージに基づいて、前記通信端末において前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを判定する実行判定部をさらに備え、
前記実行判定部は、前記第2のチャットダイアログが実行されていると判定した場合、所定時間経過した後、前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを判定し、
前記待機制御部は、前記実行判定部によって、前記第2のチャットダイアログが実行されていないと判定されるまで、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる、
<1>乃至<3>のいずれか一つに記載のチャットボット制御システム。
<5>
前記通信制御部は、前記実行判定部によって、前記第2のチャットダイアログが実行されていないと判定された場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを構成する前記メッセージを前記通信端末に送信する、
<4>に記載のチャットボット制御システム。
<6>
前記チャットボット制御システムは、前記チャットダイアログを制御するチャット制御システムと、前記外部システムと連携する外部連携システムと、を有し、
前記外部連携システムは、
前記外部システムからの要求に基づいて、前記チャット制御システムに対して、前記通知を送信する外部側通信制御部を有し、
前記チャット制御システムは、
前記通信制御部と、前記受付部と、前記待機制御部と、を有し、
前記受付部は、前記外部システムから、前記外部連携システムを介して前記通知を受け付ける、
<1>に記載のチャットボット制御システム。
<7>
前記チャットボット制御システムは、前記チャットダイアログを制御するチャット制御システムと、前記外部システムと連携する外部連携システムと、を有し、
前記チャット制御システムは、
前記受付部と、前記通信制御部と、を有し、
前記通信制御部は、さらに、前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを示した情報を、前記外部連携システムに送信し、
前記外部連携システムは、
前記待機制御部と、前記外部システムからの要求に基づいて、前記チャット制御システムに対して前記通知を送信する外部側通信制御部と、を有し、
前記待機制御部は、前記チャット制御システムから受信した、前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを示した情報に基づいて、前記第1のチャットダイアログの開始の要求を示した前記通知を、前記チャット制御システムに送信することを待機させる制御を行う、
<1>に記載のチャットボット制御システム。
<8>
前記チャットダイアログの状況を示したパラメータと当該状況で前記ユーザにより入力された前記メッセージとの組み合わせに基づいて学習された学習済モデルを参照して、前記チャットダイアログの現在の状況を示したパラメータに基づいて、前記現在の状況に対応する前記メッセージを生成するモデル制御部を、さらに備え、
前記通信制御部は、前記モデル制御部により生成された前記メッセージを選択可能な態様で送信する、
<1>乃至<7>のいずれか一つに記載のチャットボット制御システム。
<9>
ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、通信インターフェースを用いて前記ユーザが利用する通信端末との間で行う通信ステップと、
外部システムから、前記通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付ステップと、
前記通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御ステップと、
を有するチャットボット制御方法。
<10>
ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、通信インターフェースを用いて前記ユーザが利用する通信端末との間で行う通信ステップと、
外部システムから、前記通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付ステップと、
前記通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
1、1A、1B 業務システム
10、10A チャットクラウドサービス
11 通信制御部
12 チャットフロントエンド
13、13B チャットシナリオ制御部
14、14A プッシュ通知受付部
15、15A チャット実行判定部
16 プッシュ通知待機部(待機制御部の一例)
17 チャットシナリオ記憶部
20 業務連携クラウドサービス
21 通信制御部
22、22A 業務連携制御部
23、23A プッシュ通知制御部
24A プッシュ通知待機部
30 業務システムクラウドサービス
40 業務連携端末
50 業務システムサーバ
60 スマートフォン
61 通信制御部
62 チャット用アプリケーション
63 表示制御部
64 操作受付部
70 AI制御システム
71 通信制御部
72 モデル生成部
73 データ取得部
74 データレイク
75 学習用データ生成部
76 学習部
77 モデル出力部
78 AIシナリオ制御部
79 学習済モデル
100 通信ネットワーク
特開2021‐117690号公報

Claims (10)

  1. ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、前記ユーザが利用する通信端末との間で行う通信制御部と、
    外部システムから、前記通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付部と、
    前記通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御部と、
    を備えるチャットボット制御システム。
  2. 前記チャットダイアログの開始となる開始メッセージと、前記チャットダイアログの終了となる終了メッセージと、を対応付けたチャットダイアログ記憶部をさらに有し、
    前記通信制御部が、前記通信端末との間で、前記開始メッセージを送信又は受信した後、当該開始メッセージに対応する前記終了メッセージを送信又は受信し、
    前記待機制御部は、前記第2のチャットダイアログである、前記開始メッセージを送信又は受信してから、前記開始メッセージに対応する前記終了メッセージを送信又は受信するまでの間、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う、
    請求項1に記載のチャットボット制御システム。
  3. 前記通信制御部は、前記通信端末に表示された画面から選択されたボタンに対応付けられたメッセージを、前記開始メッセージとして受信する、
    請求項2に記載のチャットボット制御システム。
  4. 前記通信制御部が送信又は受信する前記メッセージに基づいて、前記通信端末において前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを判定する実行判定部をさらに備え、
    前記実行判定部は、前記第2のチャットダイアログが実行されていると判定した場合、所定時間経過した後、前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを判定し、
    前記待機制御部は、前記実行判定部によって、前記第2のチャットダイアログが実行されていないと判定されるまで、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う、
    請求項1に記載のチャットボット制御システム。
  5. 前記通信制御部は、前記実行判定部によって、前記第2のチャットダイアログが実行されていないと判定された場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを構成する前記メッセージを前記通信端末に送信する、
    請求項4に記載のチャットボット制御システム。
  6. 前記チャットボット制御システムは、前記チャットダイアログを制御するチャット制御システムと、前記外部システムと連携する外部連携システムと、を有し、
    前記外部連携システムは、
    前記外部システムからの要求に基づいて、前記チャット制御システムに対して、前記通知を送信する外部側通信制御部を有し、
    前記チャット制御システムは、
    前記通信制御部と、前記受付部と、前記待機制御部と、を有し、
    前記受付部は、前記外部システムから、前記外部連携システムを介して前記通知を受け付ける、
    請求項1に記載のチャットボット制御システム。
  7. 前記チャットボット制御システムは、前記チャットダイアログを制御するチャット制御システムと、前記外部システムと連携する外部連携システムと、を有し、
    前記チャット制御システムは、
    前記受付部と、前記通信制御部と、を有し、
    前記通信制御部は、さらに、前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを示した情報を、前記外部連携システムに送信し、
    前記外部連携システムは、
    前記待機制御部と、前記外部システムからの要求に基づいて、前記チャット制御システムに対して前記通知を送信する外部側通信制御部と、を有し、
    前記待機制御部は、前記チャット制御システムから受信した、前記第2のチャットダイアログが実行されているか否かを示した情報に基づいて、前記第1のチャットダイアログの開始の要求を示した前記通知を、前記チャット制御システムに送信することを待機させる制御を行う、
    請求項1に記載のチャットボット制御システム。
  8. 前記チャットダイアログの状況を示したパラメータと当該状況で前記ユーザにより入力された前記メッセージとの組み合わせに基づいて学習された学習済モデルを参照して、前記チャットダイアログの現在の状況を示したパラメータに基づいて、前記現在の状況に対応する前記メッセージを生成するモデル制御部を、さらに備え、
    前記通信制御部は、前記モデル制御部により生成された前記メッセージを選択可能な態様で送信する、
    請求項1に記載のチャットボット制御システム。
  9. ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、通信インターフェースを用いて前記ユーザが利用する通信端末との間で行う通信ステップと、
    外部システムから、前記通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付ステップと、
    前記通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御ステップと、
    を有するチャットボット制御方法。
  10. ユーザとチャットボットとの間の対話を示したチャットダイアログを構成するメッセージの、送信及び受信のうちいずれか一つ以上を、通信インターフェースを用いて前記ユーザが利用する通信端末との間で行う通信ステップと、
    外部システムから、前記通信端末に対して第1のチャットダイアログの開始の要求を示した通知を受け付ける受付ステップと、
    前記通信端末において第2のチャットダイアログが実行されている場合に、前記通知に基づいた前記第1のチャットダイアログを待機させる制御を行う待機制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7542904B1 (ja) 2024-04-11 2024-09-02 Spiral.AI株式会社 システム、プログラムおよび情報処理方法

Cited By (1)

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