JP2024031212A - 外付けスラスタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 船舶を横移動させるための安全、安価な外付けスラスタを提供する。【解決手段】 本発明はスラスタ104をアーム上部格納状態時のアーム位置113の様に喫水線116より高いドライな空間でこれを保持し、使用時にはヒンジ要素117を中心とし、回転方向114の様に、回転させ、スタンバイ状態時のアーム位置115の様に水中に移動設置し、スラスタ104の構成要素である電動機に電力を供給し、電動機回転軸に取り付けられたプロペラを回転させ、横方向の推力を発生させる手法、および水中への移動手段を採る。【選択図】図2

Description

本発明は、船舶に取り付けた外付けスラスタに関する。
従来から大型船舶には、船舶を横方向に動かすための動力装置である「サイドスラスタ」と呼ばれる装置が付けられている事が多い。接岸や離岸の際に使用することで、時間や手間を省くと共に、安全を確保することを目的に付けられる。また、近年では、レジャー目的の船舶にもサイドスラスタの有効性が認められ、装備する船舶が増えてきている。
船舶を着岸あるいは離岸させる場合、船舶に備えられている推進機のみで行う事は容易ではない。特に横風、強風下では、船首は風下に押し流され、岸壁に衝突したり港内に停泊している他の船舶に衝突したりする危険がある。
このため、船首や船尾に、通常の推進方向に対し右方向または左方向へ直角に推力を加えるサイドスラスタと呼ばれる動力を利用した機構を備え付けることが有効である。
かかるサイドスラスタのうち、船首に設けたのをバウスラスタ、船尾に設けたものをスターンスラスタと呼ぶ。
船尾には通常、舵を備えているため、船尾を左右に動かす事はそれほど困難なことではなく、よって小型の船舶の場合は、バウスラスタのみを設置し、スターンスラスタを備えない場合も多い。
その一方で、小型の船舶でも特にレジャーボートであるモータークルーザやセーリングクルーザなどでは、単独操縦や少人数での操縦がほとんどであるため、入港時に所望の係留場所に係留する際の操船が難しく、サイドスラスタを付ける船舶が増えている。
新造船時および中古の船体105に後付けでサイドスラスタをつける場合、図1に示すように、通常はトンネルスラスタと呼ばれるスラスタを取りつける。
このスラスタは、船首近くの喫水線116より下部の水中に、船舶の進行方向と直角に貫通した穴、すなわちトンネル103を開け、この穴の中央付近にプロペラ101aを配置し、トンネル103外に配置した電動機102aでこれを回転させる構造である。
電動機102aの回転は、傘歯車を介してプロペラ101aに伝達され、水流を発生し、その反作用として船舶の進行方向に対し横方向の推力を得る。また、回転の正転・反転を切り替えることにより、推力の方向を切り替えることができる。
この装置を使用することにより、船体105の船首は横移動することができる。
カナダ国 SIDE SHIFT社 モノハルスラスターズ(https://shop.sideshift.com/) KAWASAKI サイドスラスタ(https://www.khi.co.jp/mobility/marine/machinery/side.html)
トンネルスラスタの設置で問題になるのが、新造船もそうであるが、特に中古船に後付けで設置する場合、船舶の船首部における喫水線116より下部の水中にトンネル103を開口することが必要な点である。
トンネル103の穴開け作業は、船体105の材質が金属やガラス繊維強化プラスチックであることに係わらず容易ではなく、その内部にプロペラ101aと電動機102a、およびトンネル103になる太いパイプを取り付けるのには、数日の作業を要して煩雑である。その為、作業時間に応じた高額な費用も発生する。
さらに、後付けの場合、作業員の技量不足などで、追加工事を行ったトンネル103と船体105との接合部に、施工不良が発生するおそれも想定し得る。
万が一、船舶が座礁した場合は、船首部分が最初に岩などに乗り上げることとなるため、トンネルスラスタの場合、船首部分に取り付けたトンネル103と船体105との接合部に歪が発生し、接合部が破損浸水し、重大事故になる場合も想定される。
さらに、プロペラ101aは常に水中にあるため、フジツボやカキなどの海洋生物が付着し、プロペラ101aの回転を阻害する場合もある。
また、電動機102aから延伸されたプロペラ101aを駆動するための駆動軸は、その一部が常に水中にあるため、船体105への水の流入を防ぐ目的でメカニカルシールなどを設け、長期間、船舶を放置しても、船舶内への水の侵入を起こさないよう、漏れを完全に止める必要がある。
さらに、トンネルスラスタのトンネル103は、船舶が通常航行する際の水流の抵抗になり、船舶の航行速度を落とす原因にもなる。
そこで、本発明は、上記した問題点に鑑み、船舶を横移動させるための安全で安価な外付けスラスタを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、ヒンジ要素を持つ船体取り付け部品と、アームと、アームの一端に取り付けられたスラスタとから成り、該船体取り付け部品は、船舶の船首及または船尾付近に固定され、アームの他端は、該ヒンジ要素に接続し、スラスタは、電動機と該電動機により回転するプロペラとから成り、スラスタは、該ヒンジ要素を中心とした回転により、位置を変更可能であり、該スラスタを使用する場合には、該スラスタを該船舶の喫水線よりも低い位置に移動させ、該プロペラを回転させ、該船舶の進行方向と異なる方向への推力を得、該スラスタを使用しない場合には、該スラスタを該船舶の喫水線よりも高い位置のドライな空間に移動し、保持することを手段とする。
また、本発明は、船体取り付け部品と、伸縮可能なスライダと、スライダの一端に取り付けられたスラスタとから成り、該船体取り付け部品は、船舶の船首及または船尾付近に固定され、該スライダの他端は、該船体取り付け部品に接続し、該スラスタは、電動機と該電動機により回転するプロペラとから成り、該スラスタは、該スライダの伸縮により、位置を変更可能であり、該スラスタを使用する場合には、該スラスタを船舶の喫水線よりも低い位置に移動させ、プロペラを回転させ、船舶の進行方向と異なる方向への推力を得、スラスタを使用しないする場合には、スラスタを船舶の喫水線よりも高い位置のドライな空間に移動し、保持することを手段とする。
また、本発明は、前記船舶の船首あるいは船尾付近に、または前記船舶の船首及および船尾付近2箇所に、前記外付けスラスタ装置を設け、前記スラスタには水平に回転させる機構が設けられ、ジョイスティックにより、前記スラスタを回転させ、前記スラスタの推進方向を任意の方向に向け、前記スラスタの推力により、船体を任意の方向に移動させることができることを手段とする。
また、本発明は、スライダの一端の船舶の側面に接触する側には、横振れ防止フィンが船体側面に沿う形で延出しており、スライダは、船舶の喫水の深さに応じた位置に、スラスタを配置できることを手段とする。
本発明に係るスラスタ装置によれば、船体に大きな穴を開けることなく、船舶を横移動させるためのスラスタを安価に提供することができる。
従来のトンネルスラスタを示す図 本発明実施例の折り畳み方式スラスタを示す図 本発明実施例の溝トレイル方式スラスタを示す図 本発明実施例のストレートアーム方式を示す図 本発明実施例のスライダ方式を示す図 本発明実施例の電動機固定時の傘歯車およびプロペラピッチの説明図 本発明実施例の折り畳み方式およびスライド方式を複合した方式を示す図 本発明実施例の電動機の両側にプロペラを取り付けた図 本発明実施例のバウスラスタ、スターンスラスタ両スラスタ動作説明図 本発明実施例の回転機構およびスラスタ説明図 本発明実施例のスラスタ動作システム説明図
本発明に係る外付けスラスタ装置は、船舶へ容易にスラスタを外付けできることを最大の特徴とする。以下、本発明に係る外付けスラスタ装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、以下に示される外付けスラスタ装置の全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で適宜変更することができるものである。
また、以後の説明において、船首に付けたバウスラスタに対し説明を行っているが、船尾に付けたスターンスラスタについても同様に考えることができる。
(実施例1)
図2から図4、図6、図8に沿って、本発明を説明する。
図2は、折り畳み方式によるスラスタについての図である。図2(a)は、手動折り畳み方式スラスタを示す図であり、図2(b)は、電動機を用いた折り畳み方式スラスタを示す図であり、図2(c)は、折り畳み方式スラスタの動作を示す図である。
図3は、溝トレイル方式スラスタについての図である。図3(a)は、溝トレイル方式スラスタの分離時を示す図であり、図3(b)は、溝トレイル方式スラスタの装着時を示す図であり、図3(c)は、溝と突起部との関係を示す図であり、図3(d)は、棒状突起の形状を示す図であり、図3(e)は、板状突起の形状を示す図である。
図4は、ストレートアーム方式スラスタについての図である。図4(a)は、ストレートアーム方式上面図であり、図4(b)は、ストレートアーム方式の動作を示す図であり、図4(c)は、ストレートアーム方式に手動レバーを取り付けた図であり、図4(d)は、ストレートアーム方式にシリンダを付加した図である。
図6は、電動機固定時の傘歯車およびプロペラピッチの説明図である。
図8は、電動機の両側にプロペラを取り付けた図である。図8(a)は、電動機の両側にプロペラを取り付けた図であり、図8(b)は、2個の電動機に各々プロペラを取り付けた図である。
外付けスラスタ装置1は、船舶の船首、船尾等に装着し、スラスタの必要性に応じて、スラスタを待機状態または使用状態(スタンバイ状態)に変更する装置である。本実施例では、折り畳み方式スラスタについて説明する。
手動の場合について、説明し、電動の場合については、変形例として説明する。
外付けスラスタ装置1は、主に、船体取り付け部品106とアーム107aとスラスタ104とから成る(図2)。
(船体取り付け部品について)
船体取り付け部品106は、外付けスラスタ装置1を船体105に取り付ける部分であり、棒状体である。断面は略コの字状であり、中央の面と、中央の面に接する2つの側面から成る。中央の面と側面との角度は、側面が取り付ける船体105の面に沿うように、鈍角となっている。
船体取り付け部品106の側面には、船体取り付け穴110が開けられている。船体105の船首、あるいは船尾の喫水線116よりも上方に開けられた小さな穴に、ボルト等で、船体取り付け穴110を固定する。
ここで用いる喫水線は、船が水上に浮かんでいるときの水面と船体との交線であり、積載量によって変化する線を言う。
船体取り付け部品106の一端にはヒンジ要素117を持ち、ヒンジ要素117を介して、アーム107a等に接続される。
(アームについて)
アーム107aは、スラスタ104を保持する部分である。全体としては、船体取り付け部品106と同様の外観であり、棒状体である。また、断面は略コの字状であり、中央の面と、中央の面に接する2つの側面から成る。中央の面と側面との角度は、側面が、取り付ける船体105の面に沿うように、鈍角となっている。
アーム107aの一端の中央の面に、スラスタ104が取り付けられている。アーム107aの他端は、ヒンジ要素117を介して、船体取り付け部品106に接続されている。
従って、スラスタ104及びアーム107aは、ヒンジ要素を中心とした回転により、位置を変更可能である。
スラスタ104のプロペラ101aの軸線方向は、アーム107aの幅方向であり、アーム107aが船体105に接地された際、船舶の進行方向に対して概ね、垂直方向である。
アーム107aの中央の面の長手方向の中間部分には、引き上げロープ108の一端が固定されている。スラスタ104を喫水線116よりも上方のドライな空間に保持しておくためのものである。
アーム107aの船体取り付け部品106側の側面の端部には、幅方向に延びる突起部があり、突起部の先端には、アーム固定ロープ109の一端が固定されている。アーム固定ロープ109は、スラスタ104を使用する際、スラスタ104を船体に押しつけておくためのものである。
(スラスタについて)
スラスタ104は、船舶を進行方向以外の方向に動かすための推進部分である。スラスタ104は、電動機102aとプロペラ101aとから成る。
電動機102aは、プロペラ101aを回転させるための電動機である。鉛蓄電池などを用いた通常12Vまたは24Vの直流電源で駆動する。駆動のための電線を通す穴が必要になるが、甲板上で配線を行う場合は、特に配線の為の穿孔は必要ない。また、船体105に穿孔した場合でも、電線導入孔は小さな穴なので、船体105の強度を落とすことはない。簡単な止水対策を行えば、その穴から水が流入する事もほとんどない。
プロペラ101aは、回転することで、水中での推進力を発生させる。必要な推進力に応じて、市販されている一般的な水中用プロペラ、スクリューから選択することができる。
また、電動機とプロペラの変形例を示す。
図8(a)に示すように、スラスタ104の電動機102cの回転軸の両端2か所にプロペラ101c、101dを装着することもできる。
プロペラが1個の場合は、水流の方向により電動機が抵抗になり、普通プロペラの左右の推力に差が生じる。それに対して、電動機102cの両端にプロペラを装着することによって、電動機が抵抗となることなく、効率的に水流を作ることができる。
また、図8(b)に示すように、電動機102dと電動機102eを金具などにより一体化してもよい。図8(a)の場合と同様に、効率的に水流を作ることができるし、各プロペラに対して、それぞれの電動機の力を加えることができるので、推進力を向上させることができる。
また、図6に示すように、ギアボックス413を用いても良い。
電動機408の回転出力はスライドシャフト409に伝達され、次に入力側傘歯車411に伝達される。説明上ここでは上方向から見て、右回りの回転方向414としている。
ギアボックス内に設けられた入力側傘歯車411を回転させることにより出力側傘歯車412a、412bを回転させ、同時に直結されたプロペラ415a、415bを図示したような回転方向416a、416bの方向に回転させ、さらに図示した方向に水流417a、417bを発生させる。反作用として、水流と反対方向に、推力を発生させることができる。
(手動折り畳み方式のスラスタ装置の動作)
図2(c)に沿って手動折り畳み方式の外付けスラスタ装置の動作を説明する。
スラスタ104を、使用状態であるスタンバイ状態の位置に設置する手順を説明する。
引き上げロープ108、アーム固定ロープ109はスラスタ104を移動、固定させる際に用いる。
引き上げロープ108を緩めることによって、アーム107aは、ドライな上部格納状態時のアーム位置113からヒンジ要素117を回転の中心として、回転方向114の方向に、スラスタ104と共に、喫水線よりも低い位置である水中に移動する。
十分にアームが移動した後、アーム固定ロープ109を引き上げる。すると、アーム107aは、ヒンジ要素117を中心とし、船体に押しつけられる方向に動く。また、アーム107aに設置されたスラスタ104も同様に、船体に接近する。
アーム固定ロープ109は、アーム107aのヒンジ要素方向の端部にある突起部に接続されているので、アーム107aに直接接続する場合に比べて、アーム固定ロープ109の力をヒンジ要素を軸とする回転力に効率よく変換することができる。
アーム固定ロープ109に十分な張力を持たせることで、アームの位置は、図2(c)のように、スタンバイ状態時のアーム位置115になる。スラスタ104及びアームは、アーム固定ロープ109の張力によって、船体105に付勢されている。従って、スラスタ104及びアームは、安定して固定され、スラスタ104による水流の方向を安定させることができる。
また、アーム107aの側面は、船体105の表面に沿う形であるので、2つの側面が船体105の船首や船尾を挟む構造となる。
水流発生による反作用は、船体105に対して、アーム107a及びスラスタ104を横方向にずらそうとするが、2つの側面が船体を挟む構造となるので、ずれを防止することができる。
この状態で、プロペラを回転させ、船舶の進行方向と異なる方向への推力を得ることで、船舶の離岸、接岸を容易にすることができる。
スラスタ104を上部格納状態の位置に移動する手順を説明する。
アーム固定ロープ109を緩め、アーム107a及びスラスタ104の船体105への付勢をなくす。
次に、引き上げロープ108を引くことによって、アーム107aはヒンジ要素117を中心として回転し、アーム107a及びスラスタ104を水中から引き上げる。
引き上げロープ108を引き続けることで、アームは、喫水線よりも高い位置のドライな空間である上部格納状態時のアーム位置113に移動し、保持される。この状態で、引き上げロープ108を船体105上の甲板等に固定することによって、アーム107aを安定して、上部格納状態に固定することができる。
このように、上述の構造を用いることによって、既存の船舶に容易に追加可能であり、且つ、スラスタの使用時と待機時とを、容易に変更でき、使用者の利便性に資するものである。
(アームの回転動作を電動化)
アームの回転動作を、アーム駆動電動機111を用い自動化する例を図2(b)に沿って説明する。
アーム107bと船体取り付け部品106との間には、アーム駆動電動機111と、アーム駆動歯車112が配置されている。
アーム駆動歯車112は、アーム駆動電動機111で作られた回転運動の回転数を落とし、回転トルクを増加させるものである。
アーム駆動電動機111と、アーム駆動歯車112とを用いることで、アーム固定ロープ109や引き上げロープ108を用いることなく、アームを回転させることができる。アーム駆動電動機111の駆動は、配線により外部電源を供給することによって行う。
この構成によって、容易に、アーム107b及びスラスタ104を回転移動させ、上部格納状態、スタンバイ状態に固定することができるので、アーム移動時の作業負担を軽減することができる。
また、後述する他のアーム駆動方式も電動機や、直動シリンダ等を用い自動化することも容易である。
(馬蹄形溝を利用した折り畳み方式)
馬蹄形溝を利用した折り畳み方式について、図3に沿って説明する。
図3(a)において船体取り付け部品106の下部に馬蹄形の溝がある馬蹄形溝板202を取り付ける。
図3(b)では、これにアーム107cの突起が片側に付、2か所ある突起部203を挿入し、この突起部が馬蹄形溝205を滑動するようにする。
図3(c)では、スラスタ104が上部格納状態時のアーム位置210からの中間状態時のアーム位置211を通り、スタンバイ状態時のアーム位置212になる位置まで示している。
その時突起部の位置は、上部格納状態時の突起部位置206、中間状態時の突起部位置207、スタンバイ状態時の突起部位置208となる。
溝が馬蹄形の為、付属のロープ201を引き上げるとアーム107cは船体105に対し、押しつけるような力が働く。
馬蹄形の型によりアームは180度以上の回転角度にする事ができる。
但し、必ずしも馬蹄形溝でなく、U字溝でも本発明の主旨から外れるわけではない。
また、突起の形状は図3(d)の様な棒状突起213のほかに、図3(e)の様な板状突起214が考えられる。板状突起214を用いることによって、よりスムーズに回転させることができる。
(ストレートアーム方式)
機能を単純化したストレートアーム方式について、図4に沿って説明する。
図4(a)は船体105を上から見た図であり、右舷側のアーム301aと左舷側のアーム301bの交差した所にスラスタ104が装着されている。アーム301a、アーム301bは各々のアームの支点302a、302bを支点として図4(b)では回転305の様に回転する。ここでは、左舷側のみ図示している。
また、図4(b)では、引き上げ方向304aの方向に引き上げていたロープ303を緩めることにより、上部格納状態時のアーム位置311のアームは、自重によって、水中に移動し、スタンバイ状態時のアーム位置312になる。
この時、ロープ303を引き上げ方向304bの方向に船体105上の甲板から引くことにより、スラスタ104を船体105に押し当てる事ができる。
このロープ303は引き上げる場所、方向により、スラスタ104を喫水線116よりも上方のドライな空間への引き上げ、船体105に押し当ての両方の機能を持たせる事ができる。
ロープ303は引き揚げた状態時のまま、船体105に固定する。
図4(c)はスラスタ104を付けたアームを上部格納状態時のアーム位置313から、支点302bを中心に回転移動する事により、スタンバイ状態時のアーム位置314にまで移動させる事ができる。これはレバー307を手で握り、船首方向に押し出すことにより行う。
アーム固定ロープ318等を用い、固定してもよいし、支点302a,302bにラチェット機構などを追加してもよい。
図4(d)は、直動シリンダを用い自動化したものである。
シリンダ317によりアームは上部格納状態時のアーム位置315に取り付けられたスラスタ104は通常、喫水線116上のドライな空間で保持され、使用時はシリンダ317を縮小することにより、回転310のように回転し、アームはスタンバイ状態時のアーム位置316のような位置になり、スラスタ104は水中に移動する。
このような構造をとることによって、スラスタ104は、左右の2点で支持されるので、スラスタ104の推力によるアームのゆがみ等が発生しにくく、スラスタ104の横ずれを防止することができる。
また、本ストレートアーム方式の場合、支点302a、支点302bとなる箇所に左右、各1カ所の穿孔のみで船体105に取り付けができるので、船体105の改修量を減らすことができる。
上述したようなアーム駆動電動機111を用いた折り畳み方式スラスタ、溝トレイル方式スラスタ、ストレートアーム方式スラスタは折り畳み方式の外付けスラスタ装置の変形例である。
また、図4(c)のストレートアーム方式に手動のレバーを取り付けた方式も、図4(d)のシリンダを用いた方式も、折り畳み方式の外付けスラスタ装置の変形例である。
(実施例2)
他の実施例について図5を用いて説明する。実施例1と同様の部分は省略する。
(スライド方式スラスタ)
図5は、スライダ方式を示す図である。図5(a)は、スライダを示す図であり、図5(b)は、スライダ方式を示す図であり、図5(c)は、スライダ方式格納時を示す図であり、図5(d)は、スライダ方式伸展時を示す図であり、図5(e)は、電動機固定のスライダ方式を示す図であり、図5(f)は、スライドシャフトを示す図である。
実施例1において、容易に後付け可能であり、待機状態及びスタンバイ状態への移動が可能な外付けスラスタ装置について説明した。
しかし、船舶によっては、積荷、人数等によって、喫水線が変わった際、喫水線の変化に応じて、スラスタの最適位置が変化する場合があった。そこで、スラスタ位置を変化させる技術が求められていた。
本実施例では、スライド方式スラスタについて説明し、変形例として、電動機固定スライド方式について説明する。
本実施例の外付けスラスタ装置1は、船舶の船首、船尾等に装着し、スラスタの必要性に応じて、スラスタを待機状態または使用状態に変更し、使用時のスラスタの位置を任意に設定可能である装置である。
外付けスラスタ装置1は、主に、船体取り付け部品406とスライダ407とスラスタ104から成る(図5(c)、(d))。
スラスタ104は、実施例1と同様である。
(船体取り付け部品)
船体取り付け部品106は、実施例1と同様に、外付けスラスタ装置1を船体105に取り付ける部分である。
船体取り付け部品106はスライダ407の1段目に固定されている。言い換えれば、船体取り付け部品106は、スライダ407の他端に固定されていると言える。
(スライダ)
スライダ407は、三段式であり、直線的に対象物を移動させる事ができるものである。スライダ格納時401はスライダを縮めた状態を示し、スライダ伸展時402はスライダを伸ばした状態を示す。
スライダの各段が、滑らかに移動させるため、個々のスライダは滑りを良くする潤滑油を用いたり、スライド鋼球と呼ばれる鋼球を用いる等工夫がされている。
スライダ407自体は、一般的な市販品でも良く、完成品を購入し、本発明の部品として使用することができる。これらのスライダは、規定以上に引き出した場合、ストッパにより、分解しないよう、工夫がされている。
スライダ407を伸長した際の三段目である端部の板には、スラスタ104が装着されている。また、引き上げロープ403の一端が3段目に繋がれている。
三段目である端部の板のスラスタ104が装着される位置には、横振れ防止フィン308が装着されている。横振れ防止フィン308は、スラスタ104を使用時に、スラスタ104等が船体105に対して横ずれすることを防ぐものである。
横振れ防止フィン308は、スライダの一端の船舶の側面に接触する側にあり、船体105方向に延出した2つの板で構成され、2つの板は、接触する船体に沿う面で形成されている。
言い換えれば、横振れ防止フィン308によって、船体105が挟まれる構造である。
外付けスラスタ装置1の動作を説明する。
図5(c)に沿って、スラスタ104をスタンバイ状態に固定するまでの動作を説明する。
スライダ407を、当初、引き上げロープ403によって、上部格納状態に固定されている(図5(c))。
引き上げロープ403を緩めることによって、スラスタ104の自重により、スライダ407は、スライダ格納時404の位置から、徐々に滑動しながら水中に移動する。
スライダ407が伸び、スラスタ104と共に、喫水線よりも低い水中に移動し、スライダ伸展時405の状態となる(図5(d))。
スラスタ104を使用する際、水流の反作用によって、スラスタ104、スライダ407に対して、大きな横方向の力が生る。すると、この力により船首、船尾に対するスラスタ104、スライダ407の位置がずれ、本来のスラスタの性能が発揮できないことが考えられる。
また、更にスライダに曲がりが生じたり、スライダが破損する可能性もある。そこで、横振れ防止フィン308で船体105を抱え込むことによって、スラスタ、スライダの曲がり、横ずれを防止する。
なお、スライダ自体が強固であれば、この構造は不要である。
図5(d)において引き上げロープ403はスラスタ104が降り切った位置で、プロペラ101bに絡まないよう船体105に固定する。さらに、スライダが動作中、水面上に上昇しないようアームを固定する直線ラチェットなどの仕組みが必要になる場合もある。
(任意の位置設定の説明)
スライダ407を伸ばし切った状態での使用について説明したが、スラスタを任意の位置で固定する使用方法について説明する。
対比として、一般的なスラスタは、船体にトンネル等を開け、設置することが多く、設置位置は固定されている。また、喫水は、積荷の量等によって、変化するものである。
ところで、スラスタにより、船を横方向に移動させる際、スラスタでの推進力は、船の側面のスラスタのある位置一点に集中する。すると、スラスタの推進力への反作用である水の抵抗力は、スラスタの位置よりも浅い部分と深い部分の水の抵抗力から成ると考えられる。
この2つの抵抗力に差が出ると、船が、浅い部分である上部分、深い部分である下部分のいずれかで押されることとなり、船が揺れたり、傾くことが考えられる。
そして、抵抗力の差は、喫水線の位置によって変化すると考えられる。
そこで、スラスタ使用時の船の安定性を向上させるために、喫水線の位置に応じて、スラスタの推力に対する浅い部分と深い部分の水の抵抗力のとれる位置に、スラスタを配置することが有効と考えられる。
以下、スラスタの設置位置を変更する例として説明する。
上述のように、喫水とスラスタの最適設置位置の関係が重要であるので、予め、喫水線の位置とスラスタの最適設置位置との関係を測定、算出し、データ化しておく。
スラスタを使用する際に、喫水線の位置を確認し、事前のデータから、それに応じたスラスタの最適設置位置を求める。
引き上げロープ403を緩め、スライダ407を伸ばす。
最適設置位置にスラスタ104が来た際、引き上げロープ403を張り、甲板等に固定し、スラスタ104の位置を最適設置位置に固定する。
この位置でスラスタ104を推進させることで、スラスタ使用による船の揺れ、傾きを最小限とすることができる。
また、スラスタ104部分には、横振れ防止フィン308があるので、どの位置に固定されても、スラスタの推力による横ずれを防ぐことができる。
このように、喫水の深さ(喫水線の位置)に応じて、スラスタの位置を設定することで、スラスタ使用時の船の揺れを軽減でき、横振れ防止フィンを用いることで、任意の位置にスラスタを設置しても、安定してスラスタを使用することができる。
(電動機固定のスライダ方式)
電動機固定のスライダ方式について、図5(e)(f)に沿って説明する。図5(e)は、電動機固定のスライダ方式を示す図であり、図5(f)は、スライドシャフトを示す図である。
図5(e)において、電動機408をスライダ407の1段目または船体105に取り付け固定部品406に固定する。
電動機408の回転軸はスライドシャフト409に連結され、図5(e)では2段目のスライダに取り付けられた、ギアボックス413に繋がる。このスライドシャフト409は伸縮し、水中に移動する。なお図5(e)では水中に入る直前の状態を示している。
図5(f)はスライドシャフトの動作を示す図である。
外側の軸は内側の軸に回転を伝える事ができ、内側の軸は、軸方向すなわちシャフトスライド方向410の様に自由に動く事ができる。
このような構造とすることによって、電気部品である電動機408を常に、喫水線よりも上方のドライな空間に置くことができるので、海水による電気部品の腐食等を軽減することができ、装置の寿命を延ばすことができる。
(折り畳みおよびスライド方式を複合した方式)
折り畳みおよびスライド方式を複合した方式について、図7に沿って説明する。
この図ではスライダ423は最初、スライド方向430にスライドした後、その先端に付けられた、ヒンジ要素422から、折り畳み方式のアーム421を出している。
アーム421の先端にはスラスタ104を取りつけている。アーム421はヒンジ要素422を中心として回転420し、水中に移動する。
(船舶におけるスラスタの動作説明)
船舶におけるスラスタの動作説明について、図9に沿って説明する。
図9は、バウスラスタ、スターンスラスタ両スラスタ装着図である。
図9(a)は、船体105の船首にバウスラスタ501、船尾にスターンスラスタ502を取り付けた図であり、図9(b)、図9(c)、図9(d)は船体506を上部から見たときの各スラスタを動作させた時の動作状態であり、図9(b)は、バウスラスタのみ作動させた時、図9(c)は、バウスラスタ、スターンスラスタ水流同方向作動時、図9(d)は、バウスラスタ、スターンスラスタ水流逆方向作動時を示す。
上述の説明では、主に、船首に付けたスラスタに対し説明を行ったが、船尾に取り付けることも可能である。
図9(b)はバウスラスタ501のみを作動させた状態を図示している。船首に取り付けたバウスラスタ501は船尾をあまり動かさずに船首のみ回転させる事ができる。水流は水流503aのような方向に流れる。
反作用として回転方向504aは、その時の船体105の回転移動方向を示す。
図9(c)はバウスラスタ501およびスターンスラスタ502を船首および船尾に各1個取り付けた後、同方向で作動させた場合を図示している。
図9(c)のように、左舷方向に水流503b、水流503cを発生させれば、船体105の移動方向は移動方向505の様になる。
このように船体105を岸から平行に離岸させることが可能である。十分に離岸させた後、この図では、舵を右舷側に切り、前進すれば船尾が岸壁に当たる事もなくなる。
図9(d)はバウスラスタ501およびスターンスラスタ502、各々逆方向に作動させた場合の図である。各スラスタを動作させると水流方向は、水流503d、水流503eの様になり、その場で船体105を回転方向504bの様に回転させる事ができる。狭い湾内で船足を止めた状態時で、方向転換ができる。
(実施例3)
他の実施例について図10、11を用いて説明する。実施例1と同様の部分は省略する。
(スラスタ動作システム)
図10は、回転機構およびスラスタ説明図である。
図11は、スラスタ動作システム説明図である。図11(a)は、ジョイスティック説明図であり、図11(b)は、スラスタ動作システム概略図であり、11図(c)は、スラスタ動作時の説明図である。
実施例1において、容易に後付け可能であり、待機状態及びスタンバイ状態への移動が可能な外付けスラスタ装置について説明したが、1つのスラスタで、移動を完全に制御することが難しいし、船首、船尾の2つのスラスタを用いる際にも、連携した制御は簡単でない場合が多かった。
そこで、ジョイスティック等を用いて、容易に制御できるシステムが求められていた。
本実施例では、スラスタ104の水平方向の角度を任意に変えることができる外付けスラスタ装置について説明する。
図10の様に、スラスタ605aの上部に回転機構602を設け、通常であれば、船舶の進行方向と直角に固定されているスラスタを、この回転機構602によりスラスタ605aの水平方向の角度を回転604のように回転させる事ができる。
これにより、船体を任意の方向に回転あるいは移動させる事ができる。
スラスタ605aは説明の便宜上8方向に推力を得る方法を説明する。固定軸601は船体に固定されており、スラスタ605aで発生した推力を船体に伝える役目を持つ。
折りたたみ方式、またはスライド方式を用いた投入方法により使用時はスラスタ605aを水中に投入する役目を持つ。
ここでは8方向のジョイスティックで船首につけたバウスラスタを操作する方法を説明する。
船尾にスラスタを装備すれば、さらに機能の向上を図る事ができるが、説明は本発明の主旨から逸脱するため、省略する。
回転機構602には、電動機とトルクを増大させるための歯車、回転軸603の角度を検出する角度検出機構などが内蔵される。
図11(a)はこのスラスタ605aを操作するためのジョイスティックの説明図である。
8方向に倒す事ができ、この図では、右斜め前方向にジョイスティックを倒している。
図11(c)ではスラスタ605cを右斜め前方向に向けた図を示す。スラスタ605cに電力を供給する事により、方向が設定された後、スラスタに電力を供給すれば水流方向631の方向に水流を発生させ反作用として船首は右斜め前方方向に推力方向632で示す方向に推力を得る。
図11(b)はこのシステムのブロックを示す。
回転機構624内にある角度検出機構からの角度エンコード信号627は制御ユニット623に入力され、制御ユニット623は、スラスタ605bの、現在の水平方向の角度を知ることができる。
通常、角度検出機構は、光を利用した、光学式エンコーダ、ホール素子を利用した、磁気式エンコーダ、プリント基板上に形成された銅箔のストリップラインを用いた、機械接点式などを用いた方式が一般的に使用される。
電源622は制御ユニット623、回転機構624へ、回転機構用電力626スラスタ605bに制御ユニット623からスラスタ用電力628が供給される。
上記の方法以外に、回転機構602内の電動機をステッピングモータ等を使用した場合、フィードバックを行わないワンウェイ制御でも行うこともできる。
なお、スラスタ605aが回転するのは前方向611から右斜め後方向614までの135度とし、残りの角度はスラスタ605aへの電流の極性を切り替えることにより、逆回転させ、推力は全方向に対し45度刻みで方向の切り替えが可能である。
前方向611は前方向への推力、右斜め前方向612は右斜め前方向への推力、右横方向613は右横方向への推力、右斜め後ろ方向614は右斜め後ろ方向への推力、後ろ方向615は後ろ方向への推力を発生させる。
電流を切り替えることなく、全方向に対し、スラスタを回転させる事も可能であり、この場合は、電力の供給はスリップリング等を持ちれば、電線の回転による、問題等は考慮しなくても済む。
このスラスタを水平方向に回転させる方式では、通常,横方向でしか推力を得られなかった、従来の方式と異なり、図11(a)のジョイスティック621aを前進方向611、後進方向615に倒すことにより前方方向、後方方向にも推力が得られるため、船舶に装備されている主推進機関を使用しないでも、船舶を前進、後進させる事もできる。
また、微速度で着岸や離岸を行う場合、大出力の主推進機関を使わなくても良く、湾内での船舶の操縦がより、容易になる。
なお、船尾にもスターンスラスタを装備した方が、船舶のコントロールはより安全になる。
このような構成とすることによって、スラスタの制御をきめ細かく行うことができ、且つ、微速度での主推進機関の代わりを行うことができ、船舶の制御精度を向上させることができる。
本発明に係る外付けスラスタ装置は、既存の船舶に容易に設置可能なスラスタ装置として産業上の利用可能性が大きいと解する。
1 外付けスラスタ装置
101a プロペラ
101b プロペラ
101c プロペラ
101d プロペラ
102a 電動機
102b 電動機
102c 電動機
102d 電動機
102e 電動機
103 トンネル
104 スラスタ
105 船体
106 船体取り付け部品
107a アーム
107b アーム
107c アーム
108 引き上げロープ
109 アーム固定ロープ
110 船体取り付け穴
111 アーム駆動電動機
112 アーム駆動歯車
113 上部格納状態時のアーム位置
114 回転方向
115 スタンバイ状態時のアーム位置
116 喫水線
117 ヒンジ要素
201 ロープ
202 馬蹄形溝板
203 突起部
205 馬蹄形溝
206 上部格納状態時の突起部位置
207 中間状態時の突起部位置
208 スタンバイ状態時の突起部位置
210 上部格納状態時のアーム位置
211 中間状態時のアーム位置
212 スタンバイ状態時のアーム位置
213 棒状突起
214 板状突起
301a アーム
301b アーム
302a 支点
302b 支点
303 ロープ
304a 引き上げ方向
304b 引き上げ方向
305 回転
307 レバー
308 横振れ防止フィン
310 回転
311 上部格納状態時のアーム位置
312 スタンバイ状態時のアーム位置
313 上部格納状態時のアーム位置
314 スタンバイ状態時のアーム位置
315 上部格納状態時のアーム位置
316 スタンバイ状態時のアーム位置
317 シリンダ
318 アーム固定ロープ
401 スライダ格納時
402 スライダ伸展時
403 引き上げロープ
404 スライダ格納時
405 スライダ伸展時
406 船体取り付け固定部品
407 スライダ
408 電動機
409 スライドシャフト
410 シャフトスライド方向
411 入力側傘歯車
412a 出力側傘歯車
412b 出力側傘歯車
413 ギアボックス
414 回転方向
415a プロペラ
415b プロペラ
416a 回転方向
416b 回転方向
417a 水流
417b 水流
420 回転
421 アーム
422 ヒンジ要素
423 スライダ
430 スライド方向
501 バウスラスタ
502 スターンスラスタ
503a 水流方向
503b 水流方向
503c 水流方向
503d 水流方向
503e 水流方向
504a 回転方向
504b 回転方向
505 移動方向
601 固定軸
602 回転機構
603 回転軸
604 回転
605a スラスタ
605b スラスタ
605c スラスタ
611 前方向
612 右斜め前方向
613 右横方向
614 右斜め後ろ方向
615 後ろ方向
621a ジョイスティック
621b ジョイスティック
622 電源
623 制御ユニット
624 回転機構
626 回転機構用電力
627 角度エンコード信号
628 スラスタ用電力
631 水流方向
632 推力方向
上記課題を解決するため、本発明は、ヒンジ要素を持つ船体取り付け部品と、アームと、アームの一端に取り付けられたスラスタとから成り、該船体取り付け部品は、船舶の船首および/または船尾付近に固定され、アームの他端は、該ヒンジ要素に接続し、スラスタは、電動機と該電動機により回転するプロペラとから成り、スラスタは、該ヒンジ要素を中心とした回転により、位置を変更可能であり、該スラスタを使用する場合には、該スラスタを該船舶の喫水線よりも低い位置に移動させ、該プロペラを回転させ、該船舶の進行方向と異なる方向への推力を得、該スラスタを使用しない場合には、該スラスタを該船舶の喫水線よりも高い位置のドライな空間に移動し、保持することを手段とする。
また、本発明は、船体取り付け部品と、伸縮可能なスライダと、スライダの一端に取り付けられたスラスタとから成り、該船体取り付け部品は、船舶の船首および/または船尾付近に固定され、該スライダの他端は、該船体取り付け部品に接続し、該スラスタは、電動機と該電動機により回転するプロペラとから成り、該スラスタは、該スライダの伸縮により、位置を変更可能であり、該スラスタを使用する場合には、該スラスタを船舶の喫水線よりも低い位置に移動させ、プロペラを回転させ、船舶の進行方向と異なる方向への推力を得、スラスタを使用しないする場合には、スラスタを船舶の喫水線よりも高い位置のドライな空間に移動し、保持することを手段とする。
また、本発明は、前記船舶の船首あるいは船尾付近に、または前記船舶の船首および船尾付近2箇所に、前記外付けスラスタ装置を設け、前記スラスタには水平に回転させる機構が設けられ、ジョイスティックにより、前記スラスタを回転させ、前記スラスタの推進方向を任意の方向に向け、前記スラスタの推力により、船体を任意の方向に移動させることができることを手段とする。

Claims (4)

  1. ヒンジ要素を持つ船体取り付け部品と、アームと、アームの一端に取り付けられたスラスタとから成り、
    該船体取り付け部品は、船舶の船首及または船尾に固定され、
    アームの他端は、該ヒンジ要素に接続し、
    スラスタは、電動機と該電動機により回転するプロペラとから成り、
    スラスタは、該ヒンジ要素を中心とした回転により、位置を変更可能であり、
    該スラスタを使用する場合には、
    該スラスタを該船舶の喫水線よりも低い位置に移動させ、該プロペラを回転させ、該船舶の進行方向と異なる方向への推力を得、
    該スラスタを使用しない場合には、該スラスタを該船舶の喫水線よりも高い位置のドライな空間に移動し、保持することを特徴とする外付けスラスタ装置。
  2. 船体取り付け部品と、伸縮可能なスライダと、スライダの一端に取り付けられたスラスタとから成り、
    該船体取り付け部品は、船舶の船首及または船尾に固定され、
    該スライダの他端は、該船体取り付け部品に接続し、
    該スラスタは、電動機と該電動機により回転するプロペラとから成り、
    該スラスタは、該スライダの伸縮により、位置を変更可能であり、
    該スラスタを使用する場合には、
    該スラスタを船舶の喫水線よりも低い位置に移動させ、プロペラを回転させ、船舶の進行方向と異なる方向への推力を得、
    スラスタを使用しないする場合には、スラスタを船舶の喫水線よりも高い位置のドライな空間に移動し、保持することを特徴とする外付けスラスタ装置。
  3. 前記船舶の船首あるいは船尾に、または前記船舶の船首及および船尾2箇所に、前記外付けスラスタ装置を設け、
    前記スラスタには水平に回転させる機構が設けられ、
    ジョイスティックにより、前記スラスタを回転させ、前記スラスタの推進方向を任意の方向に向け、
    前記スラスタの推力により、船体を任意の方向に移動させることができることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外付けスラスタ装置。
  4. (スライダ方式の追加事項)
    スライダの一端の船舶の側面に接触する側には、横振れ防止フィンが船体側面に沿う形で延出しており、
    船舶の喫水線の位置に応じた位置に、スラスタを配置できることを特徴とする請求項2に記載の外付けスラスタ装置。
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