JP2024030760A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】作図問題の解答を評価し、評価結果を提示することで採点業務などをアシストする。【解決手段】情報処理装置は、まず、作図問題の解答を解答結果データとして取得する。そして、情報処理装置は、事前に作図問題に対する解答結果データと評価の関係を学習済みの評価用モデルを用いて、対象となる解答結果データの評価に関する評価情報を取得し、出力する。これにより、情報処理装置は、評価情報に基づいて、作図問題の解答の評価結果を分かりやすく指導者等に提示することができる。【選択図】図18

Description

本発明は、作図問題の解答を採点する技術に関する。
従来から、テストの自動採点を行うシステムが知られている。特許文献1には、スキャナーが読み取った解答用紙の画像と、記憶デバイスに記憶されている解答集とを照合して自動採点を行うシステムが開示されている。
特開2017-211497号公報
解答として図形等を作図する作図問題は、解答のバリエーションが多いため、採点や評価の負荷が高く、指導者に大きな負担となっていた。また、このような作図問題の解答は、システムによる自動採点も難しいという問題が生じていた。
本発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、作図問題の解答を評価し、評価結果を提示することで採点業務などをアシストする情報処理装置を提供することにある。
本発明の1つの観点では、情報処理装置は、作図問題の解答を解答結果データとして取得する解答結果データ取得部と、事前に前記作図問題に対する解答結果データと評価の関係を学習済みの評価用モデルを用いて、対象となる解答結果データの評価に関する評価情報を取得する評価情報取得部と、前記評価情報を出力する評価情報出力部と、を備える。この態様によれば、情報処理装置は、作図問題の解答を評価し、評価情報に基づいて評価結果を出力することができる。これにより、指導者の評価や採点をアシストし、負荷を軽減することができる。
上記の情報処理装置の一態様では、複数の作図問題に対応する複数の評価用モデルを記憶する記憶部と、対象となる解答結果データに対応する作図問題に関する情報に基づいて、前記記憶部から、前記評価用モデルを選択する評価用モデル選択部を備え、前記評価情報取得部は、選択された評価用モデルを用いて評価情報を取得する。この態様によれば、情報処理装置は、作図問題に関する情報に基づいて、記憶部から適切な評価用モデルを選択し、解答結果データの評価情報を取得することができる。
上記の情報処理装置の一態様では、前記記憶部は、複数の評価用モデルと、各評価用モデルを構築した作図問題に関する情報とを対応付けて記憶しており、前記評価用モデル選択部は、評価の対象となる解答結果データに対応する作図問題に関する情報と、前記評価用モデルを構築した作図問題に関する情報との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の評価用モデルを選択する。この態様によれば、情報処理装置は、作図問題に関する情報の類似度に基づいて、記憶部から適切な評価用モデルを選択することができる。
上記の情報処理装置の一態様では、前記作図問題に関する情報は、前記作図問題の問題文のテキスト、問題の画像、及び、模範解答の画像に関する情報を含む。この態様によれば、情報処理装置は、作図問題の問題文のテキスト、問題の画像、及び、模範解答の画像の類似度をそれぞれ算出し、算出した類似度に基づいて、記憶部から適切な評価用モデルを選択することができる。
上記の情報処理装置の一態様では、対象となる解答結果データは、満点、減点及び0点のいずれかに評価される。この態様によれば、情報処理装置は、評価情報に基づいて、解答結果データの評価を、満点、減点及び0点のいずれかで指導者等に提示することができる。これにより、指導者等に評価を分かりやすく提示することができる。
上記の情報処理装置の一態様では、対象となる解答結果データが減点と評価される場合、前記評価情報取得部は、前記評価情報と共に、前記評価に影響を与えた領域の情報を減点領域情報として取得する。この態様によれば、情報処理装置は、評価と共に、減点という評価に影響を与えた領域の情報を出力することができる。
本発明の別の観点では、コンピュータを備える情報処理装置により実行されるプログラムであって、作図問題の解答を解答結果データとして取得する解答結果データ取得部、事前に前記作図問題に対する解答結果データと評価の関係を学習済みの評価用モデルを用いて、対象となる解答結果データの評価に関する評価情報を取得する評価情報取得部、前記評価情報を出力する評価情報出力部、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータにインストールして実行させることで、本発明に係る情報処理装置を構成させることができる。
本発明に係る情報処理装置によれば、作図問題の解答を評価し、評価結果を提示することで採点業務などをアシストすることができる。
本発明のサーバを適用した学習支援システムの構成を示す。 問題用紙の一例である。 解答用紙の一例である。 模範用紙の一例である。 領域検出により各用紙から取り出したデータの一例である。 解答DBのデータ構成の一例である。 作図問題の評価基準を説明する図である。 解答結果画像を採点結果毎にグループ分けした一例である。 評価用モデルの学習を説明する図である。 評価用モデルDBのデータ構成の一例である。 サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 サーバの機能構成を示すブロック図である。 テキスト類似度の算出方法を説明する図である。 CNNを用いた類似度算出方法を説明する図である。 類似度に基づく評価用モデルの選択方法を説明する図である。 減点領域画像の一例である。 評価結果画面の一例である。 評価処理のフローチャートである。 変形例のサーバを適用した学習支援システムの構成を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
<実施形態>
[全体構成]
図1は、本発明のサーバを適用した学習支援システムの構成を示す。学習支援システム100は、作図問題の解答を評価し、評価結果を提示することで採点業務などをアシストするシステムである。学習支援システム100は、複数の学習者用端末9と、指導者用端末10と、サーバ20とがインターネット等のネットワーク5を介して通信可能に構成されている。なお、本実施形態において、作図問題とは、解答として図形等を作図する問題である。また、学習者は、作図問題に取り組む生徒等であり、指導者は、作図問題の解答を採点する教師等である。
学習者用端末9は、学習者が使用するものであって、例えば、タブレットやパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理機器である。また、指導者用端末10は、指導者が使用するものであって、学習者用端末9と同様に、タブレットやPC等の情報処理機器である。具体的に、学習者用端末9は、作図問題を含むテストの問題用紙を表示したり、学習者が問題用紙に解答を入力したりする端末装置である。一方、指導者用端末10は、問題用紙や学習者が解答を入力した解答用紙に関する情報をサーバ20に送信したり、サーバ20から評価結果画面に関する画面情報を受信して表示したりする端末装置である。
サーバ20は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置であって、例えばサーバ装置、PCまたは汎用のタブレット等である。また、サーバ20は、後述する解答データベース(以下、「データベース」を「DB」と記す。)31及び評価用モデルDB32と接続されている。
[問題用紙]
ここで、本実施形態に用いるテストの問題用紙について説明する。図2は、作図問題を含むテストの問題用紙の一例である。本実施形態では、テストの問題用紙は、デジタル教材であって、各学習者が使用するタブレット等に表示されるものとする。問題用紙は、図2(a)に示すように、テスト科目部22、氏名入力部23及び解答入力部24から構成される。テスト科目部は、テストの時期、対象学年、テストの科目、テスト時間等の情報を表示する。氏名入力部23は、テストに取り組んだ学習者の学年、組、番号、氏名等の情報をそれぞれ入力する複数の項目を有する。解答入力部24は、テストを構成する問題の問題文を表示し、各問題の解答を入力する複数の項目を有する。
本実施形態において、問題は、解答として数字や記号を入力する計算問題と、解答として図形等を作成する作図問題と、を有する。具体的に、問題用紙の解答入力部24は、図2(b)に示すように、粗い点線で示す計算問題の問題文領域(以下、「計算問題文領域」ともいう。)60~64と、細い実線で示す計算問題の解答領域(以下、「計算解答領域」ともいう。)65a、66a、67a及び68aと、を含む。また、解答入力部24は、太い実線で示す作図問題の問題文領域(以下、「作図問題文領域」ともいう。)69と、細かい点線で示す作図問題の解答領域(以下、「作図解答領域」ともいう。)70と、を含む。説明の便宜上、図面では各領域を示す実線や点線を示しているが、実際には表示されない。
なお、問題用紙の氏名入力部23及び解答入力部24が有する項目には、何も入力されていないものとする。本実施形態では、問題用紙の氏名入力部23に学習者に関する情報、解答入力部24に学習者の解答が入力された用紙を「解答用紙」とする。また、問題用紙の解答入力部24に模範解答が入力された用紙を「模範用紙」とする。
[解答用紙]
次に、本実施形態に用いるテストの解答用紙について説明する。図3は、作図問題を含むテストの解答用紙の一例である。テストの解答用紙は、デジタル教材とする。解答用紙は、学習者により所定の情報が入力された問題用紙であって、図3(a)に示すように、テスト科目部22、氏名入力部23及び解答入力部24から構成される。学習者は、学習者用端末9を用いて、氏名入力部23の各項目に学年、組、番号、氏名を入力する。また、学習者は、解答入力部24の各項目に対応する問題の解答を入力する。換言すると、解答用紙の氏名入力部23の各項目には、学習者の学年、組、番号、氏名が入力されている。また、解答入力部24の各項目には、対応する問題の学習者による解答が入力されている。
図3(b)に示すように、解答用紙も問題用紙と同様に、計算問題文領域60~64と、計算解答領域65b、66b、67b及び68bと、作図問題文領域69と、作図解答領域70bと、を含む。
[模範用紙]
次に、本実施形態に用いるテストの模範用紙について説明する。図4は、作図問題を含むテストの模範用紙の一例である。テストの模範用紙は、デジタル教材とする。模範用紙は、テストの模範解答が入力された問題用紙であって、図4(a)に示すように、テスト科目部22、氏名入力部23及び解答入力部24から構成される。解答入力部24の各項目には対応する問題の模範解答が入力されている。
図4(b)に示すように、模範用紙も問題用紙と同様に、計算問題文領域60~64と、計算解答領域65c、66c、67c及び68cと、作図問題文領域69と、作図解答領域70cと、を含む。
[領域検出]
次に、サーバ20による各用紙の領域検出について説明する。サーバ20は、問題用紙、解答用紙又は模範用紙に対し、任意の領域検出方法を適用することができる。ここで、領域検出方法とは、所定の用紙に関する情報に基づいて、当該用紙に含まれる各領域の位置情報を検出し、各領域にラベルを付与する方法である。
例えば、領域検出方法は、R-CNN(Rich feature hierarchies for accurate object detection and semantic segmentation)等、ディープラーニングを用いて画像に写る物体を矩形領域として検出する方法を適用することができる。
具体的に、図3(a)に示す解答用紙の解答入力部24に対する領域検出について説明する。この場合、サーバ20は、まず、図3(b)に示すような、計算問題文領域60~64と、計算解答領域65a、66a、67a及び68aと、作図問題文領域69と、作図解答領域70aと、についてそれぞれ位置情報を検出する。そして、サーバ20は、計算問題文領域60~64に、計算問題を表す文字や記号の領域であることを示すラベルを付与する。同様に、サーバ20は、計算解答領域65a、66a、67a及び68aに計算問題に対する解答の領域であることを示すラベルを、作図問題文領域69に作図問題を表す文字や記号の領域であることを示すラベルを、作図解答領域70bに作図問題に対する解答の領域であることを示すラベルをそれぞれ付与する。
図5は、領域検出により各用紙から取り出したデータの一例である。サーバ20は、解答用紙の領域検出により、作図問題文領域69の位置情報として、例えば、解答用紙上における作図問題文領域69を示す座標を取得する。そして、サーバ20は、取得した座標に基づいて、解答用紙に関する情報から、図5(a)に示すような、作図問題の問題文のテキスト(以下、「問題文テキスト」ともいう。)を問題文データとして取得する。同様に、サーバ20は、解答用紙の領域検出により、作図解答領域70bの位置情報を取得し、図5(b)に示すような、作図問題に対する学習者による解答の画像(以下、「解答結果画像」ともいう。)を解答結果データとして取得する。
サーバ20は、解答用紙の領域検出と同様に、問題用紙及び模範用紙に対する領域検出を行う。問題用紙に対する領域検出により、サーバ20は、作図解答領域70aの位置情報を取得し、問題用紙に関する情報から、図5(c)に示すような、作図問題の解答に予め記載されている画像(以下、「問題画像」ともいう。)を問題画像データとして取得する。また、模範用紙に対する領域検出により、サーバ20は、作図解答領域70cの位置情報を取得し、図5(d)に示すような、作図問題に対する模範解答の画像(以下、「模範解答画像」ともいう。)を模範解答データとして取得する。
[解答DB]
次に、解答DB31について説明する。解答DB31は、作図問題の解答や採点に関する情報を記憶している。図6は、解答DB31のデータ構造の一例である。図6に示すように、解答DB31は、作図問題を識別する問題IDと、作図問題に解答した学習者の氏名と、学習者の解答結果画像である解答結果データと、作図問題の配点と、学習者の解答の採点結果とを対応付けて記憶している。
ここで、図2に示す問題用紙に含まれる作図問題の評価基準について説明する。図7は、作図問題の評価基準を説明する図である。このような作図問題の場合、図7に示すように、まず、Aを中心とした円の弧である曲線をコンパスで描画する。同様に、Bを中心とした円の弧である曲線をコンパスで描画する。そして、2つの曲線の交点である2つの点を通る直線を描画する。この直線は、直線ABの垂直二等分線となる。直線ABと垂直二等分線の交点を中心とし、A及びBを通る円をコンパスで描画する。これが、「線分ABを直径とする円を作図しなさい。」という作図問題に対する模範解答の描き方であり、評価や採点の際の基準は、「垂直二等分線を正確に描けているか」及び「ABを通る円を正確に描けているか」の2点となる。
指導者が作図問題の解答を採点する場合、これら2点の基準を満たしているかを判断し、例えば、2点の基準を満たしている場合は満点、いずれか1点のみ基準を満たしている場合は配点の5割減点、いずれの基準も満たしていない場合は0点と採点する。この他、2点の基準を完璧ではないがおおよそ満たしている場合は配点の2割減点、いずれか1点の基準をおおよそ満たしている場合は8割減点等としてもよく、その採点は指導者により任意である。
なお、上述した解答DB31の記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であってもよい。また、解答DB31は、例えばHDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)等の記録媒体により実現される。
[評価用モデルの構築]
次に、評価用モデルの構築について説明する。評価用モデルの構築(生成)には、学習用データを用いる。学習用データは、評価用モデルの学習において入力される入力データと、当該入力データに対応する正解データとを対応付けたデータである。
本実施形態において、入力データは、所定の作図問題に対する様々な学習者の解答結果画像から構成され、正解データは、解答結果画像の採点結果から構成される。このとき、評価用モデルは、各作図問題に対して1つ構築される。しかし、1つの作図問題に対して1つの評価用モデルを構築することに限定されるものではなく、例えば、作図問題の問題文が「線分ABを直径とする円を作図しなさい。」と「線分ABを直径とする円を作図しましょう。」のように文末表現は異なるが意味は同じである場合、作図問題の問題画像や模範解答画像が類似する場合等には、類似する複数の作図問題に対して1つの評価用モデルを構築してもよい。なお、問題画像や模範解答画像が類似しているか否かは、完全一致による類似度算出方法やCNN(Convolutional Neural Network)を用いた類似度算出方法により類似度を定量化して判断してもよいし、指導者が目視で判断してもよい。ここで、完全一致による類似度算出方法は、例えば、対象となる画像同士のサイズを合わせ、ピクセル間の差分を算出し、差分の総和を類似度とする方法である。CNNを用いた類似度算出方法は、便宜上、詳細を後述する。
具体的に、解答DB31に基づく学習用データの生成について説明する。図8は、解答結果画像を採点結果毎にグループ分けした一例である。サーバ20は、図8に示すように、採点結果が配点と同じ、即ち満点である解答結果画像を解答DB31から取得し、満点グループとする。そして、サーバ20は、満点グループの解答結果画像に「満点」の正解データを対応付ける。また、サーバ20は、採点結果が0点である解答結果画像を解答DB31から取得し、0点グループとする。そして、サーバ20は、0点グループの解答結果画像に「0点」の正解データを対応付ける。
また、サーバ20は、採点結果が配点から2割減点されている解答結果画像を解答DB31から取得し、2割減点グループとする。そして、サーバ20は、2割減点グループの解答結果画像に「2割減点」の正解データを対応付ける。また、サーバ20は、採点結果が配点から5割減点されている解答結果画像を解答DB31から取得し、5割減点グループとする。そして、サーバ20は、5割減点グループの解答結果画像に「5割減点」の正解データを対応付ける。このように、サーバ20は、解答DB31に基づいて学習用データを生成する。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、2割減点グループ及び5割減点グループを併せて減点グループとし、「減点」の正解データを対応付けることとする。このように、満点グループ及び0点グループ以外のグループ分けは任意に設定することができる。
生成した学習用データにより、サーバ20は、「満点」、「減点」、「0点」の確率を推定するように評価用モデルを学習させる。機械学習の方法としては、例えば、CNNのディープラーニング等が挙げられる。図9は、評価用モデルの学習を説明する図である。具体的に、サーバ20は、図9に示すように、満点グループの解答結果画像を入力した場合、満点の確率「100%」、減点の確率「0%」、0点の確率「0%」と推定するように評価用モデルを学習させる。また、サーバ20は、減点グループの解答結果画像を入力した場合、満点の確率「0%」、減点の確率「100%」、0点の確率「0%」と推定するように評価用モデルを学習させる。また、サーバ20は、0点グループの解答結果画像を入力した場合、満点の確率「0%」、減点の確率「0%」、0点の確率「100%」と推定するように評価用モデルを学習させる。
なお、本実施形態では、サーバ20が評価用モデルを構築することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、評価用モデルの構築は別のサーバ等で行い、サーバ20は、構築された評価用モデルを記憶していることとしてもよい。
[評価用モデルDB]
次に、評価用モデルDB32について説明する。評価用モデルDB32は、評価用モデルに関する情報を記憶している。図10は、評価用モデルDB32のデータ構造の一例である。図10に示すように、評価用モデルDB32は、評価用モデルを識別するモデルIDと、評価用モデルと、モデル構築用データとを対応付けて記憶している。モデル構築用データは、評価用モデルに対応する作図問題に関する情報であって、評価用モデルを学習させるために用いた解答結果データに対応する作図問題に関する情報である。
具体的に、本実施形態では、モデル構築用データを構成する問題文データ、問題画像データ及び模範解答データは、それぞれ作図問題の問題文テキスト、問題画像、模範解答画像である。例えば、図10に示すように、評価用モデルDB32は、モデルID「XXX」の評価用モデルに対応付けて、問題文テキスト「線分ABを直径とする円を作図しなさい。」、問題画像35a及び模範解答画像36aと、問題文テキスト「線分ABを直径とする円を作図しましょう。」、問題画像35b及び模範解答画像36bとを記憶している。また、モデルID「XXY」の評価用モデルに対応付けて、問題文テキスト「三角形Aと相似の関係の三角形を作図しなさい。」、問題画像37及び模範解答画像38を記憶している。
なお、上述した評価用モデルDB32の記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であってもよい。また、評価用モデルDB32は、例えばHDD、SSD等の記録媒体により実現される。
[サーバの構成]
図11は、サーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ20は、評価用モデルを用いて対象となる解答結果データの評価情報を取得し、出力するものであって、通信部11と、制御部12と、記憶部13と、記録媒体14と、表示部15と、入力部16とを備える。なお、これらの構成要素と、解答DB31と、評価用モデルDB32とは、バス19を介して相互に接続されている。
なお、サーバ20はコンピュータ単体で実行しても良いし、複数のコンピュータで分散して実行しても良いし、仮想マシンで分散して実行しても良い。
通信部11は、ネットワーク5を通じて学習者用端末9及び指導者用端末10と通信を行うための通信ユニットである。具体的に、通信部11は、指導者用端末10から問題用紙に関する問題用紙情報、解答用紙に関する解答用紙情報及び模範用紙に関する模範用紙情報を受信したり、評価結果画面に関する画面情報を指導者用端末10へ送信したりする。
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部13に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、サーバ20に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、プログラムは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、図11では制御部12を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部13はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部12が処理を実行するために必要なプログラム又はデータ等を記憶している。また、記憶部13は、制御部12が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
記録媒体14は、ディスク状記録媒体、半導体メモリ等の不揮発性で非一時的な記録媒体であり、サーバ20に対して着脱可能に構成される。記録媒体14は、制御部12が実行する各種プログラムを記録している。サーバ20が評価処理を実行する際には、記録媒体14に記録されているプログラムが記憶部13にロードされ、制御部12により実行される。
表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部12の指示に従い各種情報を表示する。入力部16は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部12へ出力する。
なお、本実施形態において、記憶部13と各種DBは一体の記憶装置として構成されていてもよいし、別々の記憶装置であってもよい。また、各種DBは、サーバ20に接続された外部記憶装置であってもよく、その構成は任意に設定することができる。
図12は、サーバ20の機能構成を示すブロック図である。サーバ20は、機能的には、解答DB31と、評価用モデルDB32と、入力情報取得部41と、領域検出部42と、問題文データ取得部43と、解答結果データ取得部44と、問題画像データ取得部45と、模範解答データ取得部46と、評価用モデル選択部47と、評価情報取得部48と、減点領域情報取得部49と、評価結果画面作成部50と、画面出力部51とを備える。
なお、入力情報取得部41、領域検出部42、問題文データ取得部43、解答結果データ取得部44、問題画像データ取得部45、模範解答データ取得部46、評価用モデル選択部47、評価情報取得部48、減点領域情報取得部49、評価結果画面作成部50及び画面出力部51は、制御部12がプログラムを実行することにより実現される。
入力情報取得部41は、指導者用端末10から、評価結果画面の要求と共に入力情報を取得する。入力情報は、問題用紙情報と、解答用紙情報と、模範用紙情報とを含む。具体的に、指導者は、指導者用端末10を使用し、各学習者の学習者用端末9からそれぞれ各学習者の解答用紙情報を取得する。そして、指導者は、取得した問題用紙情報と、当該問題用紙に対応する解答用紙情報及び模範用紙情報とを入力情報として評価結果画面の要求と共にサーバ20へ送信する。これにより、サーバ20は、指導者用端末10から入力情報を取得する。なお、本実施形態では、指導者用端末10が入力情報をサーバ20へ送信することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、サーバ20による入力情報の取得方法は任意に設定することができる。
領域検出部42は、解答用紙情報に基づいて、任意の領域検出方法により、解答用紙に含まれる各領域の位置情報を検出し、対応するラベルを付与する。また、領域検出部42は、問題用紙情報に基づいて、任意の領域検出方法により、問題用紙に含まれる各領域の位置情報を検出し、対応するラベルを付与する。また、領域検出部42は、模範用紙情報に基づいて、任意の領域検出方法により、模範用紙に含まれる各領域の位置情報を検出し、対応するラベルを付与する。
問題文データ取得部43は、解答用紙情報から、解答用紙の作図問題文領域69を示す位置情報に基づいて、問題文テキストを取得する。問題文データ取得部43が取得した問題文テキストは、評価用モデルを選択するために用いられる。
解答結果データ取得部44は、解答用紙情報から、解答用紙の作図解答領域70bを示す位置情報に基づいて、解答結果画像を取得する。解答結果データ取得部44が取得した解答結果画像は、評価用モデルによる評価の対象となる。
問題画像データ取得部45は、問題用紙情報から、問題用紙の作図解答領域70aを示す位置情報に基づいて、問題画像を取得する。問題画像データ取得部45が取得した問題画像は、評価用モデルを選択するために用いられる。
模範解答データ取得部46は、模範用紙情報から、模範用紙の作図解答領域70cを示す位置情報に基づいて、模範解答画像を取得する。模範解答データ取得部46が取得した模範解答画像は、評価用モデルを選択するために用いられる。
評価用モデル選択部47は、評価用モデルDB32に記憶されている複数の評価用モデルから、対象となる解答結果データを評価するために使用する評価用モデルを選択し、取得する。具体的に、評価用モデル選択部47は、対象となる解答結果データに対応する作図問題に関する情報に基づいて、評価用モデルDB32から評価用モデルを選択し、取得する。ここで、作図問題に関する情報とは、問題文データ、問題画像データ及び模範解答データである。評価用モデル選択部47は、問題文類似度算出部55と、問題画像類似度算出部56と、模範解答類似度算出部57とを備える。
問題文類似度算出部55は、問題文データ取得部43が取得した問題文テキストと、評価用モデルDB32が記憶している各評価用モデルの問題文テキストとの類似度を算出する。
テキスト類似度は、特徴量空間上において、近い距離の問題ほど類似度が高く数値は1に近づき、遠い距離の問題ほど類似度は低く数値は0に近づくものである。図13は、テキスト類似度の算出方法を説明する図である。問題文類似度算出部55は、図13に示すように、例えば、類似度算出の対象となる問題文テキスト「線分ABを直径とする円を作図しなさい。」を、「線」、「分」のように1文字ずつテキストとして扱い、LSTM(Long Short Term Memory)等、時系列の情報やテキスト情報を処理可能な機械学習の方法を用いることで、当該問題文テキストの特徴量を数値化して抽出する。具体的に、問題文類似度算出部55は、LSTMの入力を「線分ABを直径とする円を作図しなさい。」とし、同じテキストを出力するように学習させる。そして、学習終了後、問題文類似度算出部55は、LSTMの中間層の特徴量を抽出して活用する。同様に、問題文類似度算出部55は、評価用モデルDB32に記憶された全ての問題文テキストに基づいて、各評価用モデルを構築した問題文テキストの特徴量を数値化して抽出する。そして、問題文類似度算出部55は、対象となる問題文テキストの特徴量と、各評価用モデルを構築した問題文テキストの特徴量との差分を類似度として算出する。
問題画像類似度算出部56は、問題画像データ取得部45が取得した問題画像と、評価用モデルDB32が記憶している各評価用モデルの問題画像との類似度を算出する。
例えば、問題画像類似度算出部56は、完全一致による類似度算出方法を適用し、類似度算出の対象となる問題画像、及び、各評価用モデルを構築した問題画像のサイズを合わせ、ピクセル間の差分を算出し、差分の総和を類似度としてもよい。また、問題画像類似度算出部56は、CNNを用いた類似度算出方法を適用してもよい。図14は、CNNを用いた類似度算出方法を説明する図である。図14に示すように、問題画像類似度算出部56は、類似度算出の対象となる問題画像を特徴量抽出用CNNに入力し、特徴ベクトルを抽出する。具体的に、問題画像類似度算出部56は、入力する画像と同じ画像を出力するように特徴量抽出用CNNを学習させる。そして、学習終了後、問題画像類似度算出部56は、中間層の値を特徴ベクトルとして抽出し、活用する。同様に、問題画像類似度算出部56は、各評価用モデルを構築した問題画像を特徴量抽出用CNNに入力し、特徴ベクトルを抽出する。そして、問題画像類似度算出部56は、抽出した2つの特徴ベクトル間の差分を算出し、類似度とする。
模範解答類似度算出部57は、模範解答データ取得部46が取得した模範解答画像と、評価用モデルDB32が記憶している各評価用モデルの模範解答画像との類似度を算出する。なお、模範解答画像の類似度算出方法は、問題画像の類似度算出方法と同様のため、便宜上説明は省略する。
評価用モデル選択部47は、問題文類似度算出部55、問題画像類似度算出部56及び模範解答類似度算出部57がそれぞれ算出した問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像の類似度をそれぞれ0~100に正規化する。具体的に、評価用モデル選択部47は、算出した類似度の値に対し、一定の値の範囲毎に0~100を割り当てることで正規化する。この場合、一定の値の範囲や類似度として割り当てる数値は、例えば、正規化前の類似度が「0.0~10.0」であれば正規化後の類似度が「100」、正規化前の類似度が「10.0~20.0」であれば正規化後の類似度が「99」のように任意に設定することができる。そして、評価用モデル選択部47は、問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像の正規化後の類似度それぞれに対して閾値を設定し、評価用モデルDB32に、全ての閾値の条件を満たす評価用モデルが存在するか否かを判定する。
図15は、類似度に基づく評価用モデルの選択を説明する図である。例えば、問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像の正規化後の類似度の閾値を、それぞれ90%、95%及び95%とする。この場合、図15に示すように、モデルID「XXX」の評価用モデルは、問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像の正規化後の類似度が全て閾値以上である。よって、評価用モデル選択部47は、評価用モデルDB32から、全ての閾値の条件を満たすものとしてモデルID「XXX」の評価用モデルを選択し、取得する。一方、図15に示すように、モデルID「XXY」の評価用モデルは、問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像の正規化後の類似度が全て閾値未満である。よって、評価用モデル選択部47は、モデルID「XXY」の評価用モデルは、全ての閾値の条件を満たす評価用モデルではないと判断する。
なお、評価用モデル選択部47は、問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像の正規化後の類似度が全て閾値未満の場合に限らず、正規化後の類似度のうち1つでも閾値未満であれば、解答結果画像を評価する評価用モデルとして選択することはない。
評価情報取得部48は、評価用モデル選択部47が選択した評価用モデルを用いて、対象となる解答結果データの評価に関する評価情報を取得する。例えば、評価情報取得部48は、選択した評価用モデルに、対象となる解答結果データとして解答結果画像を入力し、満点の確率「100%」、減点の確率「0%」、0点の確率「0%」と出力された評価を評価情報として取得する。このとき、評価情報取得部48は、解答結果画像を、満点、減点及び0点の中で最も確率の高いものと評価する。よって、この場合、評価情報取得部48は、解答結果画像を満点と評価する。評価情報は、解答結果画像が満点、減点及び0点となるそれぞれの確率の他に、解答結果画像が満点、減点、0点のいずれに評価されたかを示す評価結果を含んでもよい。
減点領域情報取得部49は、対象となる解答結果データが減点と評価された場合に、当該評価に影響を与えた領域に関する情報を減点領域情報として取得する。具体的に、減点領域情報取得部49は、評価用モデルを用いて、入力した解答結果画像から減点と評価された領域(以下、「減点と評価された領域」を「減点領域」ともいう。)を可視化した減点領域画像を作成し、取得する。解答結果画像において減点領域を特定する方法としては、例えば、Grad-CAM等、CNNを用いた画像分類において出力結果に影響を与えた画像の位置を特定する方法が挙げられる。また、評価用モデルにおいて「減点の確率が高い」と判断された場合に、その判断に影響を与えた画像の位置を特定する方法が挙げられる。図16は、減点領域画像の一例である。図16に示すように、これらの方法を適用することで、減点領域情報取得部49は、減点領域画像を作成し、取得することが実現可能である。
評価結果画面作成部50は、対象となる解答結果データの評価結果を含む評価結果画面を作成する。図17は、評価結果画面の一例である。図17に示すように、評価結果画面は、解答エリア80と、問題文エリア81と、学習者エリア82と、評価結果エリア83と、減点領域エリア84と、指導者エリア85と、変更ボタン86a及び86bと、点数入力エリア87と、確定ボタン88とを備える。
解答エリア80は、評価の対象となる解答結果データである解答結果画像を表示するエリアである。問題文エリア81は、解答結果画像に対応する作図問題の問題文を表示するエリアである。学習者エリアは、解答結果画像の解答を入力した学習者の氏名等を表示するエリアである。評価結果エリア83は、解答結果画像の評価結果を表示するエリアである。減点領域エリア84は、評価結果が減点の場合に、減点領域画像を表示するエリアである。減点領域エリア84は、評価結果が満点又は0点の場合、何も表示しない。指導者エリア85は、評価結果画面の要求やログインを行った指導者の氏名等を表示するエリアである。
変更ボタン86a及び86bは、解答エリア80に表示する解答結果画像を変更するボタンである。例えば、指導者が変更ボタン86aを押下すると、解答エリア80は、現在表示している学習者の前の番号の学習者の解答結果画像を表示する。一方、指導者が変更ボタン86bを押下すると、解答エリア80は、現在表示している学習者の後の番号の学習者の解答結果画像を表示する。点数入力エリア87は、指導者が学習者の解答に対する点数を入力するエリアである。指導者は、評価結果や減点領域画像を確認して、学習者の解答に対する点数を入力することができる。確定ボタン88は、指導者が入力した点数を確定するボタンである。
上記の構成において、サーバ20の解答結果データ取得部44、評価用モデル選択部47、評価情報取得部48、画面出力部51及び評価用モデルDB32は、それぞれ本発明の解答結果データ取得部、評価用モデル選択部、評価情報取得部、出力部及び記憶部の一例である。また、サーバ20の減点領域情報取得部49は、本発明の評価情報取得部の一例である。
[評価処理]
次に、評価用モデルを用いて対象となる解答結果データの評価情報を取得し、出力する評価処理について説明する。図18は、評価処理のフローチャートである。この処理は、サーバ20が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
指導者は、指導者用端末10を使用して入力情報を送信する。サーバ20は、入力情報を取得すると(ステップS11)、まず、入力情報に含まれる問題用紙情報、解答用紙情報及び模範用紙情報に基づいて、問題用紙、解答用紙及び模範用紙それぞれに含まれる領域を検出する(ステップS12)。そして、サーバ20は、解答用紙情報から、作図問題文領域69の問題文テキストと、作図解答領域70bの解答結果画像と、を取得する(ステップS13)。また、サーバ20は、問題用紙情報から、作図解答領域70aの問題画像を取得する(ステップS14)。また、サーバ20は、模範用紙情報から、作図解答領域70cの模範解答画像を取得する(ステップS15)。
サーバ20は、対象となる解答結果画像に対応する作図問題に関する情報に基づいて、評価用モデルDB32から、評価用モデルを選択し、取得する(ステップS16)。具体的に、サーバ20は、作図問題の問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像と、各評価用モデルを構築した問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像との類似度をそれぞれ算出する。そして、サーバ20は、評価用モデルDB32に、問題文テキスト、問題画像及び模範解答画像それぞれの類似度が全て閾値以上という条件を満たす評価用モデルが存在するか否かを判定する(ステップS17)。条件を満たす評価用モデルが存在しない場合(ステップS17;No)、解答結果画像の評価ができないため、サーバ20は評価処理を終了する。
一方、条件を満たす評価用モデルが存在する場合(ステップS17;Yes)、サーバ20は、当該評価用モデルを、解答結果画像を評価するために使用する評価用モデルとして選択し、評価用モデルDB32から取得する。そして、サーバ20は、取得した評価用モデルに、対象となる解答結果画像を入力することで、当該解答結果画像の評価を出力させ、評価結果情報を取得する(ステップS18)。このとき、サーバ20は、解答結果画像の評価結果が減点であるか否かを判定する(ステップS19)。評価結果が減点である場合(ステップS19;Yes)、サーバ20は、減点領域情報を取得する(ステップS20)。一方、評価結果が満点や0点であって、減点ではない場合(ステップS19;No)、サーバ20は、ステップS21の処理に進む。そして、サーバ20は、評価結果情報や減点領域情報に基づいて、評価結果や減点領域画像を含む評価結果画面を作成し、当該評価結果画面に関する画面情報を指導者用端末10に送信する(ステップS21)。指導者用端末10が評価結果画面を表示することで、指導者は、学習者の解答結果画像や減点領域情報を容易に確認することができ、作図問題の採点に役立てることができる。これにより、評価処理は終了する。
なお、本実施形態では、問題用紙、解答用紙及び模範用紙をデジタル教材としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙の教材であってもよい。この場合、問題用紙、解答用紙及び模範用紙はスキャンデータとしてサーバ20へ送信される。そのため、サーバ20は、解答用紙のスキャンデータに基づき、作図問題文領域69の画像をOCR(Optical Character Reader)により文字認識することで、作図問題の問題文テキストを取得する。
また、本実施形態では、問題画像及び模範解答画像をそれぞれ問題用紙情報及び模範解答用紙情報から領域検出により取得することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、解答用紙に予め問題画像及び模範解答画像が紐づいていることとしてもよい。また、予め問題DBに問題を識別する問題IDと、問題文テキストと、問題画像と、模範解答画像とを対応付けて記憶しておき、作図問題の問題文テキストに基づいて問題DBから問題画像及び模範解答画像を抽出することとしてもよい。これによれば、入力情報に問題用紙情報及び模範用紙情報を含めなくてよい。また、問題用紙及び模範用紙の領域検出もしなくてよい。
また、本実施形態では、複数の問題から構成されるテストの解答用紙から領域検出により解答結果画像を取得しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、指導者用端末10から解答結果画像を直接取得してもよい。この場合、解答結果画像に問題IDが紐づいており、問題IDと、問題文テキストと、問題画像と、模範解答画像とを対応付けた問題DBを参照することで、サーバ20は評価処理を実行することが可能である。
また、本実施形態では、評価結果を「満点」、「減点」、「0点」としているが、例えば、「〇」、「△」、「×」等としてもよい。また、「減点」をさらに細分化し、「2割減点」、「5割減点」、「8割減点」等としてもよい。この場合、評価結果画面において指導者が手動で点数を入力するのではなく、作図問題の配点が事前に分かっていれば、減点の割合によって解答結果画像の点数を自動算出することとしてもよい。
本実施形態の学習支援システム100は、指導者等に、作図問題の解答の評価結果を分かりやすく提示する。また、評価結果が減点の場合、指導者等に、減点領域を可視化した画像を提示する。これにより、学習支援システム100は、指導者による評価や採点をアシストすることができる。よって、バリエーションが多い作図問題の解答の評価や採点について、指導者の負荷を軽減することができる。
<変形例>
上記の実施形態において、指導者は指導者用端末10を使用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、指導者はサーバ20の機能を有する指導者用端末90を使用することとしてもよい。指導者用端末90は、サーバ20と同様に、例えば、PCまたは汎用のタブレット等である。
図19は、この場合の学習支援システム200の構成例を示す。指導者用端末90は、解答DB91及び評価用モデルDB92が接続されており、ネットワーク5を介して学習者用端末9と通信可能に構成されている。指導者用端末90は、サーバ20が行っていた評価処理を実行し、評価用モデルを用いて対象となる解答結果データの評価情報を取得し、出力することができる。この場合、指導者用端末90は、本発明の情報処理装置の一例である。
5 ネットワーク
9 学習者用端末
10、90 指導者用端末
20 サーバ
31、91 解答DB
32、92 評価用モデルDB
41 入力情報取得部
42 領域検出部
43 問題文データ取得部
44 解答結果データ取得部
45 問題画像データ取得部
46 模範解答データ取得部
47 評価用モデル選択部
48 評価情報取得部
49 減点領域情報取得部
50 評価結果画面作成部
51 画面出力部
55 問題文類似度算出部
56 問題画像類似度算出部
57 模範解答類似度算出部
100、200 学習支援システム

Claims (7)

  1. 作図問題の解答を解答結果データとして取得する解答結果データ取得部と、
    事前に前記作図問題に対する解答結果データと評価の関係を学習済みの評価用モデルを用いて、対象となる解答結果データの評価に関する評価情報を取得する評価情報取得部と、
    前記評価情報を出力する評価情報出力部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 複数の作図問題に対応する複数の評価用モデルを記憶する記憶部と、
    対象となる解答結果データに対応する作図問題に関する情報に基づいて、前記記憶部から、前記評価用モデルを選択する評価用モデル選択部を備え、
    前記評価情報取得部は、選択された評価用モデルを用いて評価情報を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶部は、複数の評価用モデルと、各評価用モデルを構築した作図問題に関する情報とを対応付けて記憶しており、
    前記評価用モデル選択部は、対象となる解答結果データに対応する作図問題に関する情報と、前記評価用モデルを構築した作図問題に関する情報との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の評価用モデルを選択する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記作図問題に関する情報は、前記作図問題の問題文のテキスト、問題の画像、及び、模範解答の画像に関する情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 対象となる解答結果データは、満点、減点及び0点のいずれかに評価される請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 対象となる解答結果データが減点と評価される場合、前記評価情報取得部は、前記評価情報と共に、前記評価に影響を与えた領域の情報を減点領域情報として取得する請求項5に記載の情報処理装置。
  7. コンピュータを備える情報処理装置により実行されるプログラムであって、
    作図問題の解答を解答結果データとして取得する解答結果データ取得部、
    事前に前記作図問題に対する解答結果データと評価の関係を学習済みの評価用モデルを用いて、対象となる解答結果データの評価に関する評価情報を取得する評価情報取得部、
    前記評価情報を出力する評価情報出力部、
    として前記コンピュータを機能させるプログラム。
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