JP2024030320A - 燃料供給装置 - Google Patents

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将太 塚本
Shota Tsukamoto
義彦 本田
Yoshihiko Honda
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Abstract

【課題】燃料ポンプの駆動部に発生する熱による燃料タンクの内圧の過大化を抑制する。【解決手段】燃料供給装置10は、燃料タンク12と、燃料タンク12内の燃料Fを圧送する燃料ポンプ20と、を備える。燃料ポンプ20は、駆動部21と、駆動部21によって駆動されるポンプ部30と、駆動部21とポンプ部30との間を液密的に区画する隔壁部50と、を有する。燃料ポンプ20は、燃料タンク12の底部に設置される。ポンプ部30は、隔壁部50の上側に配置される。駆動部21は、隔壁部50の下側で燃料タンク12の外部に配置される。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は燃料供給装置に関する。
例えば、特許文献1には、燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプと、を備える燃料供給装置が記載されている。燃料ポンプは、駆動部と、駆動部によって駆動されるポンプ部と、駆動部とポンプ部との間を液密的に区画する隔壁部材と、を有する。燃料ポンプは、燃料タンクの上壁部に設けられかつ下方に向かって延びる円筒状のケースに設置されている。駆動部は、ケースの内部に配置されている。ポンプ部は、隔壁部の下側あるいはフレキシブルジョイントを介して燃料タンクの底部で燃料タンク内に配置されている。
特開2003-269275号公報
特許文献1によると、燃料ポンプの駆動部がケースにより燃料タンク内の燃料と分離されているものの、ケース自体が燃料タンク内に配置されている。このため、駆動部に発生する熱がケースを介して燃料タンク内の燃料に伝わりやすく、燃料タンクの内圧が過大化するおそれがある。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、燃料ポンプの駆動部に発生する熱による燃料タンクの内圧の過大化を抑制することにある。
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、燃料タンクと、前記燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプと、を備える、燃料供給装置であって、前記燃料ポンプは、駆動部と、該駆動部によって駆動されるポンプ部と、前記駆動部と前記ポンプ部との間を液密的に区画する隔壁部と、を有しており、前記燃料ポンプは、前記燃料タンクの底部に設置されており、前記ポンプ部は、前記隔壁部の上側に配置されており、前記駆動部は、前記隔壁部の下側で前記燃料タンクの外部に配置されている、燃料供給装置である。
第1の手段によると、燃料ポンプの駆動部が隔壁部の下側で燃料タンクの外部に配置されていることによって、駆動部に発生する熱が燃料タンク内の燃料に伝わることを抑制することができる。よって、燃料ポンプの駆動部に発生する熱による燃料タンクの内圧の過大化を抑制することができる。
第2の手段は、第1の手段の燃料供給装置であって、前記ポンプ部の燃料吸入通路の始端側開口は、前記燃料タンクの内底面の高さ以下の位置に配置されている、燃料供給装置である。
第2の手段によると、燃料残量が少なくなった場合において、燃料タンクの内底面上に残る燃料をポンプ部の燃料吸入通路の始端側開口から全部又はほとんど全部吸入することができる。これにより、ポンプ部により吸入することのできない燃料を低減し、ポンプ部の空転や摺動摩耗を抑制することができる。
第3の手段は、第1又は2の手段の燃料供給装置であって、前記ポンプ部の燃料吐出通路には、燃料の圧力を調整しかつ余剰燃料を排出する圧力調整弁が配置されている、燃料供給装置である。
第3の手段によると、ポンプ部以外の部位に圧力調整弁を配置する場合と比べて、ポンプ部に圧力調整弁をコンパクトに配置することができる。
第4の手段は、第1又は2の手段の燃料供給装置であって、前記燃料タンク内には、前記ポンプ部に吸入される燃料を貯留可能な燃料溜め部を形成する溜め部形成部材が設けられている、燃料供給装置である。
第4の手段によると、燃料残量が少なくなった場合において、燃料タンクの傾斜等の姿勢の変化にともない、燃料溜め部内に燃料を溜めることにより、その燃料をポンプ部によって吸入することができる。これにより、燃料タンクの傾斜等の姿勢の変化にともなう燃料の偏りによる燃料の吸入不足を抑制し、ポンプ部の空転や摺動摩耗を抑制することができる。
第5の手段は、第4の手段の燃料供給装置であって、前記ポンプ部の燃料吐出通路には、燃料の圧力を調整しかつ余剰燃料を排出する圧力調整弁が配置されており、前記圧力調整弁は、余剰燃料を前記燃料溜め部内に排出するように配置されている、燃料供給装置である。
第5の手段によると、ポンプ部以外の部位に圧力調整弁を配置する場合と比べて、ポンプ部に圧力調整弁をコンパクトに配置することができる。また、燃料残量が少なくなった場合において、圧力調整弁が余剰燃料を燃料溜め部内に排出することによって、燃料溜め部に溜まる燃料を増加させることができる。
第6の手段は、第1又は2の手段の燃料供給装置であって、前記隔壁部又は前記ポンプ部の一部材は、前記燃料タンクの底面開口部を閉鎖する蓋部材に設けられている、燃料供給装置である。
第6の手段によると、隔壁部又は隔壁部に結合されるポンプ部の一部材と蓋部材とを別々に設ける場合と比べて、燃料供給装置の構成を簡素化することができる。
本明細書に開示の技術によると、燃料ポンプの駆動部に発生する熱による燃料タンクの内圧の過大化を抑制することができる。
実施形態1にかかる燃料供給装置を示す断面図である。 燃料供給装置の要部を示す断面図である。 実施形態2にかかる燃料供給装置の要部を示す断面図である。 実施形態3にかかる燃料供給装置の要部を示す断面図である。 実施形態4にかかる燃料供給装置の要部を示す断面図である。 実施形態5にかかる燃料供給装置の要部を示す断面図である。 実施形態6にかかる燃料供給装置の要部を示す断面図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるエンジンシステム、燃料電池システム、発電用エンジンシステム等に用いられる燃料供給装置を例示する。図1は燃料供給装置を示す断面図である。燃料供給装置の上下方向は、車両の燃料タンクに搭載された状態での重力方向いわゆる天地方向に対応する。
(燃料供給装置の概要)
図1に示すように、燃料供給装置10は、燃料Fを貯留する燃料タンク12と、燃料タンク12内の燃料Fを燃料供給先へ圧送する燃料ポンプ20と、を備えている。
(燃料タンク12)
燃料タンク12は中空状容器である。燃料タンク12は、底壁部13aを有するタンク本体13と、底壁部13aに形成された底面開口部14を閉鎖する蓋部材16と、を有する。底壁部13aには、底面開口部14を形成する円環状の枠部13bが形成されている。枠部13bは、下方に開口する段付き凹部を有する断面逆L字状に形成されている。
蓋部材16は略円形板状に形成されている。蓋部材16は、タンク本体13の枠部13bの段付き凹部内に嵌合されている。蓋部材16の外周部16aは、枠部13bに対して複数本のボルト等により結合されている。これにより、タンク本体13の底面開口部14が蓋部材16によって閉鎖されている。蓋部材16と枠部13bとの間には、両者間をシールするOリング18が設けられている。蓋部材16の外周部16aの上面は、底壁部13aの上面と同一面をなすように配置されている。蓋部材16の外周部16aの上面は、底壁部13aの上面と同一面をなすように配置されている。
燃料タンク12内には、燃料F、例えば液化アンモニアが貯留されている。液化アンモニアは、腐食性の強い燃料であるため、燃料タンク12を構成する部材(13、16、17)は、燃料Fに対する耐食性を有する材料、例えばSUS316、SUS304等のSUS材、あるいは、カーボン材、セラミック材等の無機系材料により形成されている。
(燃料ポンプ20)
燃料ポンプ20は、燃料タンク12内の燃料Fを吸入して燃料供給先に圧送する。燃料供給先は、例えば、液化アンモニアを用いる燃料電池、アンモニアエンジン等である。図2は燃料供給装置の要部を示す断面図である。
図2に示すように、燃料ポンプ20は、駆動部21と、駆動部21によって駆動されるポンプ部30と、駆動部21とポンプ部30との間を液密的に区画する隔壁部50と、を有する。燃料ポンプ20は、駆動部21の駆動力をポンプ部30に非接触状態で伝達するマグネットカップリング60を有する。
マグネットカップリング60は、駆動部21側に配置される駆動側カップリング部材61と、ポンプ部30側に配置される従動側カップリング部材65と、により構成されている。マグネットカップリング60は後で説明する。
隔壁部50は、蓋部材16の中央部に形成されている。隔壁部50を間にして駆動部21及びポンプ部30が組み付けられている。これにより、タンク本体13の底面開口部14が蓋部材16によって閉鎖されると同時に、燃料タンク12の底部に燃料ポンプ20が設置される。
隔壁部50は、逆ハット状に形成されており、蓋部材16の外周部16aと連続する円環状の環状板部50aと、環状板部50aの内周端から下方へ延びる円筒状の筒状部50bと、筒状部50bの下端開口部を閉鎖する端板部50cと、を有する。環状板部50aの上面は、蓋部材16の外周部16aの上面と同一面をなすように配置されている。タンク本体13の底壁部13aの上面、蓋部材16の外周部16aの上面、及び、環状板部50aの上面、を総称して、燃料タンク12の内底面12aという。
(駆動部21)
駆動部21は、蓋部材16の隔壁部50の下側に同心状に配置されている。駆動部21は、取付台座22と、駆動モータ23と、駆動側カップリング部材61と、を備える。取付台座22は、上下方向に延在する円筒状に形成されている。取付台座22は、蓋部材16の下面側に同心状にかつ隔壁部50の筒状部50bの周辺部を取り囲むように配置されている。取付台座22の上端部は、隔壁部50の環状板部50aに対して複数本のボルト等により結合されている。
駆動モータ23は、例えばブラシレスモータである。駆動モータ23は、取付台座22の下面側に同心状に設置されている。駆動モータ23が有する出力軸23aは、上方すなわち取付台座22内に向けて突出されている。
駆動側カップリング部材61は、隔壁部50の筒状部50bを同心状に取り囲む有底円筒状に形成されている。駆動側カップリング部材61は、駆動モータ23の出力軸23aに同心状に接続されている。駆動側カップリング部材61の内周面には、S極とN極とが周方向に交互に配置された複数のアウターマグネット61aが取り付けられている。
駆動部21は、蓋部材16の隔壁部50によって燃料タンク12内の燃料Fと分離されているから、燃料Fと接触しない。したがって、駆動部21を構成する部材(22、23、61)には、燃料Fに対する耐食性を有さない材料を用いてもよい。
(ポンプ部30)
ポンプ部30は、蓋部材16の隔壁部50の上側に同心状に配置されている。ポンプ部30は、燃料タンク12内の燃料F中に浸漬されている。ポンプ部30は、ポンプ本体31と、従動側カップリング部材65と、を有する。
ポンプ本体31は、例えばウエスコ式ポンプである。ポンプ本体31は、ポンプボデー32とポンプカバー33と回転軸34とインペラ35とを有する。ポンプボデー32は略円環板状に形成されている。ポンプボデー32は、蓋部材16の隔壁部50の環状板部50a上に同心状に配置されている。ポンプボデー32は、環状板部50aに対して駆動部21の取付台座22とともに複数本のボルト等により結合されている。
ポンプカバー33は円板状に形成されている。ポンプカバー33は、ポンプボデー32上に同心状に配置されており、ポンプボデー32に対して複数本のボルト等により結合されている。ポンプボデー32とポンプカバー33との間にポンプ室37が形成されている。
回転軸34の軸方向の中間部は、ポンプボデー32内に対して第1軸受38を介して回転可能に支持されている。回転軸34の上端部は、ポンプカバー33に対して第2軸受39を介して回転可能に支持されている。回転軸34の下端部は、隔壁部50の筒状部50b内に突出されている。
インペラ35は、ポンプ室37内に回転可能に配置されている。インペラ35は、回転軸34に対して連動可能に嵌合されている。
ポンプボデー32には、燃料タンク12内の燃料Fをポンプ室37に吸入する略L字状の燃料吸入通路41が形成されている。燃料吸入通路41の側端側開口すなわち始端側開口は、ポンプボデー32の側面(図2において左側面)に開口されている。燃料吸入通路41の上端側開口すなわち終端側開口はポンプ室37に連通されている。
ポンプボデー32には、ポンプ室37内の燃料Fを外部に吐出する略Z字状の燃料吐出通路43が形成されている。燃料吐出通路43の上端側開口すなわち始端側開口はポンプ室37に連通されている。隔壁部50の環状板部50aには、燃料吸入通路41の下端側開口すなわち終端側開口と連通する吐出口44が形成されている。吐出口44には、燃料供給先に繋がる配管46が接続されている。
従動側カップリング部材65は略円筒状に形成されており、回転軸34の下端部に嵌合されている。従動側カップリング部材65の外周面には、S極とN極とが周方向に交互に配置された複数のインナーマグネット65aが取り付けられている。
マグネットカップリング60は、隔壁部50の筒状部50bを挟んでアウターマグネット61aとインナーマグネット65aとが磁力によって互いに引き合うことにより、駆動側カップリング部材61と共に従動側カップリング部材65を回転させる。これにより、駆動モータ23を駆動したときには、ポンプ部30のインペラ35を非接触状態で回転駆動することができる。
ポンプボデー32には圧力調整弁70が設置されている。圧力調整弁70は、燃料吐出通路43の下流側屈曲部の側端部に配置されている。圧力調整弁70は、燃料吐出通路43を通る燃料(加圧燃料)Fの燃料圧力を調整しかつ余剰燃料を燃料タンク12内へ排出する。
ポンプ部30を構成する部材(31、65、70)は、燃料Fと接触するため、燃料Fに対する耐食性を有する材料、例えばSUS316、SUS304等のSUS材、あるいは、カーボン材、セラミック材等の無機系材料により形成されている。また、インペラ35は、燃料Fに対して低膨潤な材料、例えば、金属材、カーボン材、無機系材料、等により形成するとよい。また、インペラ35は、有機系材料で形成してもよい。
(燃料供給装置10の作動)
燃料ポンプ20の駆動部21の駆動モータ23に給電すると、駆動モータ23の出力軸23aが回転して駆動部21の駆動側カップリング部材61を回転駆動する。駆動側カップリング部材61は、ポンプ部30の従動側カップリング部材65と磁力で連結されているから、出力軸23aの回転をポンプ部30の回転軸34を介してインペラ35を回転駆動することができる。これにより、ポンプ部30は、燃料タンク12内の燃料Fを燃料吸入通路41からポンプ室37内に吸入して加圧し、燃料吐出通路43から吐出する。すなわち、吐出された燃料(加圧燃料)Fは、吐出口44から配管46を介して燃料供給先へ送給される。また、燃料吐出通路43を通る燃料Fの燃料圧力は、圧力調整弁70により調整されかつ余剰燃料は燃料タンク12内へ排出される。
(実施形態1の利点)
本実施形態によると、燃料ポンプ20の駆動部21が隔壁部50の下側で燃料タンク12の外部に配置されていることによって、駆動部21に発生する熱が燃料タンク12内の燃料Fに伝わることを抑制することができる。よって、燃料ポンプ20の駆動部21に発生する熱による燃料タンク12の内圧の過大化を抑制することができる。
また、駆動部21が燃料タンク12の外部に配置されることで、駆動部21が燃料タンク12内の燃料と接触するのを確実に防止することができる。これにより、駆動部21におけるターミナル、コイル線等の腐食を抑制し、導通不良、機能障害等のリスクを低減することができる。
また、ポンプ部30のポンプ本体31が燃料タンク12内の底部に配置されることで、燃料残量が少ないときにも、ポンプ部30のポンプ本体31に燃料Fを吸入することができ、ポンプ部30のポンプ本体31の空転や摺動摩耗を抑制することができる。
また、燃料ポンプ20の駆動部21の駆動モータ23とポンプ部30のポンプ本体31との間には、非接触状態で回転を伝達するマグネットカップリング60を設けているから、駆動部21の駆動側カップリング部材61とポンプ部30の従動側カップリング部材65との間を蓋部材16の隔壁部50によって液密的に区画することができる。
また、燃料タンク12内の燃料Fを直接的に吸入可能に配置されるように、燃料ポンプ20のポンプ部30を燃料タンク12の底部に配置したことによって、燃料タンク12と燃料ポンプ20との間に配管等を要する場合と比べて、配管等を省略し、燃料供給装置10をコンパクト化することできる。
また、ポンプ部30の燃料吐出通路43には、燃料Fの圧力を調整しかつ余剰燃料を排出する圧力調整弁70が配置されている。したがって、ポンプ部30以外の部位に圧力調整弁70を配置する場合と比べて、ポンプ部30に圧力調整弁70をコンパクトに配置することができる。また、圧力調整弁70から排出される余剰燃料を燃料タンク12内に戻すことにより、ポンプ部30の空転や摺動摩耗を抑制することができる。
また、隔壁部50は、燃料タンク12の底面開口部14を閉鎖する蓋部材16に設けられている。したがって、隔壁部50と蓋部材16とを別々に設ける場合と比べて、燃料供給装置10の構成を簡素化することができる。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1(図2参照)の燃料ポンプ20のポンプ部30のポンプ本体31に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図3は燃料供給装置の要部を示す断面図である。実施形態2の変更にかかる部位には100番台の符号を付す。
図3に示すように、本実施形態は、実施形態1(図2参照)の燃料吐出通路43が、ポンプカバー33の燃料吐出通路143に変更されたものである。燃料吐出通路143は、ポンプカバー33に逆U字状に形成されている。燃料吐出通路143の始端側開口はポンプ室37に連通されている。燃料吐出通路143の終端側開口と隔壁部50の吐出口44とは、中継管148を介して連通されている。中継管148は、蓋部材16とポンプカバー33との間に架設されている。また、圧力調整弁70は、ポンプカバー33の燃料吐出通路143の下流側屈曲部の側端部に設置されている。本実施形態によっても、実施形態1と同様の作用・効果が得られる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1(図2参照)の燃料ポンプ20に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図4は燃料供給装置の要部を示す断面図である。実施形態3の変更にかかる部位には200番台の符号を付す。
図4に示すように、本実施形態は、実施形態1(図2参照)の蓋部材16、ポンプボデー32、ポンプカバー33及び隔壁部50が、蓋部材216、ポンプボデー232、ポンプカバー233及び隔壁部250に変更されたものである。
蓋部材216の中央部にポンプボデー232が一体形成されている。蓋部材216の外周部216aの内周部とポンプボデー232の外周部とは、短円筒状の連結部280を介して接続されている。これにともない、隔壁部250は、蓋部材216とは別体で形成されている。
連結部280内にポンプカバー233が嵌合されている。蓋部材216の外周部216aの上面及びポンプカバー233の上面は、タンク本体13の底壁部13aの上面と同一面をなすように配置されているため、総称して燃料タンク12の内底面12aという。なお、燃料タンク12の内底面12a上に突出するタンク本体13の枠部13bの突出部分には、径方向に横切る開口部(不図示)が形成されている。このため、内底面12aは、連続的な一平面をなしている。なお、ポンプボデー232は本明細書でいう「ポンプ部の一部材」に相当する。
ポンプカバー233には、上下方向に直線状に延びる燃料吸入通路241が形成されている。燃料吸入通路241の下端側開口すなわち終端側開口はポンプ室37に連通されている。燃料吸入通路241の上端側開口すなわち始端側開口は、ポンプカバー233の上面すなわち燃料タンク12の内底面12aに開口されている。すなわち、燃料吸入通路241の始端側開口が燃料タンク12の内底面12aの高さ位置に配置されている。
ポンプボデー232には、L字状の燃料吐出通路243が形成されている。燃料吐出通路243の上端側開口すなわち始端側開口はポンプ室37に連通されている。燃料吐出通路243の側端側開口すなわちすなわち終端側開口は、ポンプボデー232の側面(図4において右側面)に開口されている。燃料吐出通路243の終端側開口には、燃料供給先に繋がる配管46が接続されている。なお、実施形態1(図2参照)の吐出口44は省略されている。
ポンプボデー232には、上下方向に直線状に延びかつ燃料吐出通路243と燃料タンク12内とを連通する連通路282が形成されている。連通路282の上端開口部に圧力調整弁70が配置されている。圧力調整弁70は、燃料吐出通路43から連通路282に流入する燃料Fの燃料圧力を調整しかつ余剰燃料を燃料タンク12内へ排出する。
(実施形態3の利点)
本実施形態によると、ポンプ部30の燃料吸入通路241の始端側開口が燃料タンク12の内底面12aの高さ位置に配置されている。したがって、燃料残量が少なくなった場合において、燃料タンク12の内底面12a上に残る燃料Fをポンプ部30の燃料吸入通路241の始端側開口から全部又はほとんど全部吸入することができる。これにより、ポンプ部30により吸入することのできない燃料Fを低減し、ポンプ部30の空転や摺動摩耗を抑制することができる。
なお、ポンプカバー233の上面を燃料タンク12の内底面12aと同一面に配置したが、ポンプカバー233の上面を燃料タンク12の内底面12aよりも低い位置に配置して、燃料吸入通路241の始端側開口を燃料タンク12の内底面12aの高さ位置より低い位置に配置してもよい。また、実施形態1、2における燃料吸入通路41の始端側開口についても、燃料タンク12の内底面12aの高さ以下の位置に配置するとよい。
また、ポンプボデー232が蓋部材216に設けられている。したがって、ポンプボデー232と蓋部材216とを別々に設ける場合と比べて、燃料供給装置10の構成を簡素化することができる。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態1(図2参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図5は燃料供給装置の要部を示す断面図である。実施形態3の変更にかかる部位には300番台の符号を付す。
図5に示すように、本実施形態は、実施形態1(図2参照)の燃料タンク12の内底面12a、詳しくは蓋部材16の外周部16aの上面に、ポンプ部30における隔壁部50の環状板部50a上に突出する部分の周囲を覆う筒状の囲い壁部301が設けられたものである。囲い壁部301は、ポンプカバー33の上面よりも高い高さを有する。囲い壁部301内に、ポンプ部30に吸入される燃料Fを貯留可能な燃料溜め部302が形成されている。これにともない、圧力調整弁70は、余剰燃料を燃料溜め部302内に排出するように配置されている。
燃料残量が囲い壁部301の高さ以上あるときには、液面の高さに関係なく、燃料タンク12内の燃料が燃料溜め部302内に溜められる。また、燃料残量が囲い壁部301の高さ以下に少なくなったときには、燃料タンク12の傾斜等の姿勢の変化にともない、燃料タンク12内の燃料が燃料溜め部302内に流入して溜められる。
囲い壁部301は本明細書でいう「溜め部形成部材」に相当する。また、囲い壁部301は、少なくとも燃料吸入通路41の始端側開口を取り囲む形状であればよい。また、囲い壁部301は、少なくとも燃料吸入通路41の始端側開口の高さよりも高い高さを有していればよい。
(実施形態4の利点)
本実施形態によると、燃料タンク12内には、ポンプ部30に吸入される燃料Fを貯留可能な燃料溜め部302を形成する囲い壁部301が設けられている。したがって、燃料残量が少なくなった場合において、燃料タンク12の傾斜等の姿勢の変化にともない、燃料溜め部302内に燃料Fを溜めることにより、その燃料Fをポンプ部30によって吸入することができる。これにより、燃料タンク12の傾斜等の姿勢の変化にともなう燃料の偏りによる燃料の吸入不足を抑制し、ポンプ部30の空転や摺動摩耗を抑制することができる。
また、ポンプ部30の燃料吐出通路43に配置された圧力調整弁70は、余剰燃料を燃料溜め部302に排出する。したがって、ポンプ部30以外の部位に圧力調整弁70を配置する場合と比べて、ポンプ部30に圧力調整弁70をコンパクトに配置することができる。また、燃料残量が少なくなった場合において、圧力調整弁70が余剰燃料を燃料溜め部302内に排出することによって、燃料溜め部302内に溜まる燃料Fを増加させることができる。また、燃料溜め部302に溜まる燃料Fが増加することで、ポンプ部30の空転や摺動摩耗を長期に亘って抑制することができる。
[実施形態5]
本実施形態は、実施形態2(図3参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態2と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図6は燃料供給装置の要部を示す断面図である。図6に示すように、本実施形態は、実施形態2(図3参照)の蓋部材16の外周部16aの上面に、実施形態4(図5参照)と同様、燃料溜め部302を形成する囲い壁部301が設けられたものである。本実施形態によっても、実施形態4と同様の作用・効果が得られる。
[実施形態6]
本実施形態は、実施形態3(図4参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態3と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図7は燃料供給装置の要部を示す断面図である。図7に示すように、本実施形態は、実施形態3(図4参照)の蓋部材216の外周部216aの上面に、実施形態4(図5参照)と同様、燃料溜め部302を形成する囲い壁部301が設けられたものである。本実施形態によっても、実施形態4と同様の作用・効果が得られる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、実施形態では、燃料としてアンモニアを用いたが、ガソリン、LPG等の液体燃料であってもよい。また、燃料ポンプ20のポンプ本体31は、ウエスコ式ポンプに限らず、ローラーベーン式、トロコイド式、ギア式等のポンプでもよい。また、燃料ポンプ20にキャンドモータポンプを用いてもよい。また、インペラ35の回転駆動は、駆動モータ23の固定子による駆動でもよい。すなわち、駆動モータ23の固定子を駆動部21に配置し、回転子をポンプ部30のインペラ35と直結し、固定子と回転子との間に隔壁部を配置してもよい。
10 燃料供給装置
12 燃料タンク
12a 内底面
14 底面開口部
16 蓋部材
20 燃料ポンプ
21 駆動部
30 ポンプ部
41 燃料吸入通路
43 燃料吐出通路
50 隔壁部
70 圧力調整弁
143 燃料吐出通路
216 蓋部材
232 ポンプボデー(ポンプ部の一部材)
241 燃料吸入通路
243 燃料吐出通路
250 隔壁部
301 囲い壁部(溜め部形成部材)
302 燃料溜め部
F 燃料

Claims (6)

  1. 燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプと、
    を備える、燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプは、駆動部と、該駆動部によって駆動されるポンプ部と、前記駆動部と前記ポンプ部との間を液密的に区画する隔壁部と、を有しており、
    前記燃料ポンプは、前記燃料タンクの底部に設置されており、
    前記ポンプ部は、前記隔壁部の上側に配置されており、
    前記駆動部は、前記隔壁部の下側で前記燃料タンクの外部に配置されている、燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
    前記ポンプ部の燃料吸入通路の始端側開口は、前記燃料タンクの内底面の高さ以下の位置に配置されている、燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置であって、
    前記ポンプ部の燃料吐出通路には、燃料の圧力を調整しかつ余剰燃料を排出する圧力調整弁が配置されている、燃料供給装置。
  4. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置であって、
    前記燃料タンク内には、前記ポンプ部に吸入される燃料を貯留可能な燃料溜め部を形成する溜め部形成部材が設けられている、燃料供給装置。
  5. 請求項4に記載の燃料供給装置であって、
    前記ポンプ部の燃料吐出通路には、燃料の圧力を調整しかつ余剰燃料を排出する圧力調整弁が配置されており、
    前記圧力調整弁は、余剰燃料を前記燃料溜め部内に排出するように配置されている、燃料供給装置。
  6. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置であって、
    前記隔壁部又は前記ポンプ部の一部材は、前記燃料タンクの底面開口部を閉鎖する蓋部材に設けられている、燃料供給装置。
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