JP2024029404A - 無人航空機を用いた伐採システム、及び樹木の伐採方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送電設備からの離隔距離の確保のため樹木の伐採作業を効率よく安全に行えるようにする。【解決手段】支持台と、上記支持台に設けられ、樹木を伐採する切断機構と、上記支持台に設けられ、樹木に取り付くことにより上記支持台を上記樹木に固定する樹木取付機構と、上記切断機構及び上記樹木取付機構を遠隔操作する制御装置及び通信装置と、を備えた伐採装置を、無人航空機から吊下げて伐採の現場に運搬し、上記樹木取付機構を遠隔操作することにより上記支持台を伐採の対象となる樹木に固定し、上記切断機構を作動させて伐採の対象となる幹又は枝を切断する。伐採装置は、吊り索により無人航空機から吊下げられ、伐採装置は、吊り索の伸長又は巻取を行う吊下げ機構を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、無人航空機を用いた伐採システム、及び樹木の伐採方法に関する。
近年、業務の効率化や安全性の向上等を目的として、送電線等の電力設備の巡視/点検業務への無人航空機(ドローン、UAV(Unmanned Aerial Vehicle))の活用について検討が進められており、そのための様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1には、送電線への接近樹木の点検等を自動的に行うことを目的として構成された、無人航空機を用いた送電線点検システムについて記載されている。送電線点検システムは、自律飛行しつつ送電線の点検箇所まで飛行するための飛行制御系及び点検箇所の画像並びに距離測定データを含む各種情報を収集するための情報収集系を備える無人ヘリコプタと、無人ヘリコプタの飛行を制御するとともに無人ヘリコプタからの各種情報を収集して処理する飛行制御/情報収集系を備える管制センターと、無人ヘリコプタの情報収集系により収集された点検箇所の画像及び距離測定データから3次元画像を作成し、作成した3次元画像を処理し、処理された3次元画像に基づいて点検箇所の送電線に異常があるか否かを点検する接近樹木等点検手段と、接近樹木等点検手段における点検に使用される各種データが記憶された記憶装置と、を備える。
特開2005-265699号公報
ところで、送電線の多くはアクセスが困難な山間部や急峻な場所に存在するため、現場で作業を行う作業者の負担が大きい。また、樹木に上って高所で作業しなければならない場合もあり、作業の効率化や作業時の安全性の確保が課題となっている。
上記の特許文献1には、送電線への接近樹木の点検を無人航空機を用いて行うことが記載されている。しかし、同文献における無人航空機の利用は点検業務にとどまり、送電線との間の離隔距離の確保のための樹木の伐採作業そのものについては、人が現場に赴いて行う必要がある。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、樹木の伐採作業を効率よく安全に行うことが可能な、無人航空機を用いた伐採システム、及び樹木の伐採方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段の一つは、無人航空機を用いた伐採システムであって、無人航空機と、前記無人航空機から吊下げられ、前記無人航空機が飛行することにより伐採の現場に運搬される伐採装置と、を含み、前記伐採装置は、支持台と、前記支持台に設けられ、樹木を伐採する切断機構と、前記支持台に設けられ、樹木に取り付くことにより前記支持台を前記樹木に固定する樹木取付機構と、を備える。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、樹木の伐採作業を効率よく安全に行うことができる。
伐採システムの概略的な構成を示す図である。 伐採システムにより樹木を伐採している状態を示す図である。 樹木取付機構の一例を示す図である。 無人航空機の主な構成を示す図である。 無人航空機の主な機能を説明するブロック図である。 伐採装置の主な構成を示す図である。 伐採装置の主な機能を説明するブロック図である。 樹木伐採処理を説明するフローチャートである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態として説明する、無人航空機を用いた伐採システム(以下、「伐採システム1」と称する。)の概略的な構成を示している。同図に示すように、伐採システム1は、無人航空機200(ドローン、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)、無人飛行体)と、無人航空機200から吊下げられる伐採装置100と、を含む。
無人航空機200は、自律飛行、もしくは地上に設けられた遠隔制御装置(地上ステーション)から無線送信されてくる指令を受信して行う遠隔制御により飛行し、また、空中静止飛行(ホバリング)が可能な飛行体(マルチコプタ、ヘリコプタ等)である。
同図に示すように、無人航空機200は、伐採装置100を吊下げた状態で、送電設備(本例では送電線2とする。)からの離隔距離の確保のための伐採の対象となる樹木4(以下、「対象樹木」と称する。)が存在する現場まで飛行する。
伐採装置100は、吊下げ機構51、切断機構52、支持台53、及び一つ以上(同図の例では2つ)の樹木取付機構54を備える。
吊下げ機構51は、伐採装置100を、無人航空機200から垂下させた吊り索6(ロープ、ワイヤ)の下端に結合させるとともに、吊り索6の長さを変化させることにより伐採装置100の上下方向の位置(高さ)を調節する機構である。吊下げ機構51は、例えば、吊り索6が巻回されるドラムと、ドラムを左右双方向に回転させる回転制御機構(回転方向制御(正転、逆転)、回転速度制御等を含む)を備える。また、吊下げ機構51は、例えば、緊急時等において自律的にもしくは遠隔制御により吊り索6の連結を解除して無人航空機200から伐採装置100を離脱させる仕組みを備える。吊り索6の素材としては、例えば、伐採装置100に作用する力(風や樹木4の反作用)が無人航空機200に伝わりにくいものが選択される。
切断機構52は、樹木4の伐採(切断)を行う機構であり、例えば、電動のこぎりやチェーンソー等の切断工具と、切断工具の位置や姿勢(幹や枝への切断工具の刃の当て方)を調節する機構とを含む。切断機構52は、樹木取付機構54が樹木4に取り付くことにより支持台53が樹木4に固定された状態で、伐採の対象となる幹や枝を切断する。
支持台53は、棒状又は直方体状の台座であり、吊下げ機構51や切断機構52、樹木取付機構54が設けられる。支持台53の素材としては、例えば、無人航空機200への影響(航続距離、操縦性等)を考慮し、剛性が高く軽量のもの(樹脂、炭素繊維、軽量な金属等)が選択される。吊下げ機構51は、例えば、支持台53の上方に設けられる。また、切断機構52は、例えば、支持台53の下方に設けられる。尚、支持台53の所定位置には、吊下げ機構51、切断機構52、及び樹木取付機構54を動作させるための電力を供給する、図示しないバッテリが搭載される。
樹木取付機構54は、支持台53の所定位置に設けられ、対象樹木の幹や枝に取り付くことにより支持台53を樹木4に固定する。これにより支持台53が樹木4にしっかりと固定され、切断機構52による樹木4の伐採作業を安定して精度よく行うことができる。
図2に、2つの樹木取付機構54が樹木4の幹や枝に取り付くことにより支持台53が樹木4に固定され、切断機構52により樹木4を伐採している状態を示す。
同図に示すように、樹木取付機構54は、アーム541と、アーム541の先端に設けられた把持装置542とを有する。アーム541は、地上から作業者が無線により遠隔操作することが可能なロボットアームとして機能する。アーム541は、関節機構を有し、把持装置542の位置や姿勢を調節する。把持装置542は、把持機構を有し、幹や枝の把持(握り動作、掴み動作等)や把持の解除を行う。
切断機構52は、アーム521と、アーム521の先端に設けられた切断工具522とを有する。アーム521は、地上から作業者が無線により遠隔操作することが可能なロボットアームとして機能する。アーム521は、関節機構を有し、切断工具522の位置や姿勢を調節する。切断工具522は、例えば、地上から作業者が無線により遠隔操作(切断動作開始制御、切断動作停止制御等)することが可能である。
このように、本実施形態の伐採システム1においては、送電線2からの離隔距離の確保のための樹木4の伐採に際し、無人航空機200が、まず、対象樹木が存在する現場まで伐採装置100を吊下げて運搬する。そして、現場で伐採装置100の樹木取付機構54が対象樹木に取り付くことにより支持台53を樹木4に固定した後、切断工具522により伐採対象となる幹や枝を切断する。このため、切断工具522の位置や姿勢を安定させた状態で伐採対象となる幹や枝を効率よく切断することができる。また、伐採装置100は、伐採装置100に作用する力(風や樹木4の反作用)が無人航空機200に伝わりにくい素材の吊り索6により無人航空機200に吊下げられているため、支持台53を樹木4に固定した後、無人航空機200の飛行高度をやや下げて吊り索6を弛ませる(吊り索6のテンションを下げる)ことで伐採中に無人航空機200に樹木4から反作用等の影響が及ぶことがなく、小型の無人航空機200であっても安定して安全に飛行させることができる。また、本実施形態の伐採システム1を用いることで、作業者等の人が伐採作業を行う必要がなく、軽負荷かつ低コストで安全に伐採作業を行うことができる。
ところで、図1及び図2には、支持台53に2つの樹木取付機構54を設けた場合を例示したが、支持台53に設ける樹木取付機構54の数は必ずしも限定されない。
一例として、図3に、支持台53に4つの樹木取付機構54を設けた場合の例を示す。このように支持台53に設ける樹木取付機構54の数を増やすことで、例えば、樹木4の様々な態様に応じて柔軟に対応することが可能になり、また、支持台53を樹木4により確実に固定することができる。
尚、上記とは逆に、例えば、支持台53に設ける樹木取付機構54の数を一つとしてもよい。支持台53に設ける樹木取付機構54の数を少なくすることで、伐採装置100全体のサイズを小さくすることができ、幹や枝の密度が高い所でも伐採装置100への対象樹木の切断部位への接近や支持台53の固定が容易になる。
また、支持台53に設ける切断工具522の数は必ずしも限定されない。例えば、作業効率を向上するため、支持台53に2つ以上の切断工具522を設けてもよい。
また、伐採作業の様子や伐採装置100の状態を地上の作業者がリアルタイムに確認することができるように、例えば、無人航空機200に設けた撮影装置により伐採装置100やその周辺の様子を撮影して地上に映像データをリアルタイムに無線伝送するようにしてもよい。また、無人航空機200だけでなく、伐採装置100にも撮影装置を設け、伐採装置100やその周辺の様子を近い位置から撮影して地上に映像データを無線伝送するようにし、地上等の遠隔した場所から樹木取付機構54や切断工具522の動作や状態を作業者が細かく確認できるようにしてもよい。また、撮影した映像データについて画像認識技術や物体認識技術を適用することにより、幹や枝の形や位置を自動的に認識し、樹木取付機構54や切断工具522を自動で遠隔制御するようにしてもよい。
また、伐採装置100を無人航空機200からの1点支持(吊り索6が一本)で吊下げた場合、飛行中に吊り索6の捻れにより支持台53が回転してしまうことも想定される。この支持台53の回転を防ぐには、例えば、支持台53に、上記回転を検出するための角速度センサ(ジャイロセンサ)、回転を打ち消すためのサーボ機構又はファン(プロペラ)、及び上記角速度センサの出力に基づき上記サーボ機構又はファンの回転をフィードバック制御する制御装置を設け、角速度センサにより検出した回転を打ち消すように制御装置がサーボ機構又はファンの動作を制御するようにすればよい。また、他の方法として、伐採装置100を無人航空機200から2点以上の支持(吊り索6が2本以上)により吊下げて支持台53の回転を防ぐようにしてもよい。
<詳細構成>
図4Aは、無人航空機200の主な構成を示す図である。同図に示すように、無人航空機200は、推力発生装置201、飛行制御装置202、各種センサ203、撮影装置204、通信装置205、及びバッテリ206を備える。
推力発生装置201は、無人航空機200が飛行するための推力を発生する装置であり、例えば、電動モータ及びモータ制御装置(ESC:Electronic Speed Controller)を備える。尚、推力発生装置201は、例えば、燃料の燃焼により動力を発生させるいわゆるエンジン(グローエンジン、ガソリンエンジン、タービンエンジン等)を用いて構成されるものでもよい。
飛行制御装置202は、プロセッサやメモリを有するマイクロコンピュータ(マイコン)等の情報処理装置(コンピュータ)を用いて構成され、無人航空機200の飛行や無人航空機200に搭載されている各種装置や機能の制御、センサ情報の監視等を行う。
各種センサ203は、無人航空機200の飛行に必要な情報を取得するセンサであり、例えば、加速度センサ、速度センサ、地磁気センサ、GNSS(Global Navigation Satellite System)(衛星測位装置(GNSSセンサ))、マイクロ波レーダー、LiDAR(Light Detection and Ranging)、EKF(Extended Kalman Filter)装置等である 。
撮影装置204は、例えば、撮影方向や画角、露出等の撮影条件を無線通信により遠隔操作が可能なビデオカメラ、もしくは動画撮影が可能なデジタルスチールカメラであり、自身(無人航空機200)や周囲の様子、伐採装置100や樹木4の様子を撮影した映像データを生成する。撮影装置204は、各種センサ203の一つとして機能させてもよい。前述したように、撮影装置は伐採装置100に設けてもよい。
通信装置205は、遠隔制御装置(地上ステーション)や伐採装置100と無線通信を行う装置(例えば、2.4GHz帯、5GHz帯の周波数を利用する無線通信装置)である。通信装置205は、例えば、撮影装置204により撮影した映像データや、無人航空機200の状態を示す情報等を、例えば、無線映像伝送技術やテレメトリ(telemetry)通信により随時、遠隔制御装置に送信する。また、通信装置205は、例えば、伐採装置100から送られてくる、伐採装置100の状態を示す情報を受信し、受信した情報を遠隔制御装置に送信する。また、通信装置205は、例えば、遠隔制御装置から送られてくる、伐採装置100を制御するための情報を受信し、受信した情報を伐採装置100に送信する。
バッテリ206は、例えば、リチウムイオンポリマー二次電池であり、無人航空機200の各構成の動作に必要な電力を供給する。
図4Bは、無人航空機200の主な機能を説明するブロック図である。同図に示すように、無人航空機200は、記憶部210、飛行制御部220、通信処理部230、及び映像伝送部235の各機能を備える。これらの機能は、例えば、飛行制御装置202のプロセッサが、メモリに記憶しているソフトウェアを実行することにより実現される。
記憶部210は、機体情報211及び映像データ212を記憶する。機体情報211は、無人航空機200の機体に関する情報(現在位置情報2111、飛行速度/加速情報2112、及びバッテリ残量情報2113等)を含む。
飛行制御部220は、遠隔制御装置から送られてくる飛行制御指示に従って受動的に無人航空機200の飛行を制御する遠隔制御方式、もしくは、機体情報211に基づき自律的に無人航空機200の飛行を制御する自律制御方式のいずれかにより、無人航空機200の飛行を制御する。自律制御方式の場合、飛行制御部220は、例えば、予め設定された飛行計画に従って無人航空機200の飛行を制御する。
通信処理部230は、通信装置205を介して、遠隔制御装置や伐採装置100と無線通信又は無線通信を行う。通信処理部125は、例えば、遠隔制御装置から、飛行制御指示を受信する。また、通信処理部230は、記憶部110が記憶している機体情報211を、通信装置56を介して遠隔制御装置に随時送信する。
映像伝送部235は、撮影装置204が撮影して生成した映像データ212を記憶部210に格納するとともに通信装置205により遠隔制御装置に送信(例えば、リアルタイムに伝送)する。
図5Aは、伐採装置100の主な構成を示す図である。同図に示すように、伐採装置100は、吊下げ機構51、切断機構52、樹木取付機構54、各種センサ55、通信装置56、及び制御装置57を備える。尚、吊下げ機構51、切断機構52、及び樹木取付機構54については前述の通りであるので重複した説明を省略する。
各種センサ55は、吊下げ機構51、切断機構52、及び樹木取付機構54の要所に設けられ、これらの動作や状態に関する情報(ロボットアームの制御や監視に必要な情報等)を取得するセンサ群(内界センサ、外界センサ)であり、例えば、角速度センサ、加速度センサ(Gセンサ)、感圧センサ、速度センサ、電圧センサ、電流センサ、衝撃センサ、エンコーダ、傾斜計、地磁気センサ、赤外線センサ、振動センサ、TOF(Time Of Flight)センサ等の距離センサ、赤外線センサ、超音波センサ等である。
通信装置56は、遠隔制御装置(地上ステーション)や無人航空機200と無線通信又は有線通信(例えば、無人航空機200との間は有線通信としてもよい)を行う装置である。通信装置56は、例えば、各種センサ55により取得した情報を無人航空機200や遠隔制御装置に随時送信する。また、通信装置56は、無人航空機200や遠隔制御装置から送られてくる制御指示を受信し、受信した制御指示に基づき、吊下げ機構51、切断機構52、及び樹木取付機構54を制御する。
制御装置57は、プロセッサとメモリを有するマイクロコンピュータ(マイコン)等の情報処理装置(コンピュータ)を用いて構成され、吊下げ機構51、切断機構52、樹木取付機構54、各種センサ55、及び通信装置56の統括的な制御を行う。
図5Bは、伐採装置100の主な機能を説明するブロック図である。同図に示すように、伐採装置100は、記憶部110、センサ情報取得部120、通信処理部125、吊下げ機構制御部130、樹木取付機構制御部135、及び切断機構制御部140の各機能を備える。これらの機能は、例えば、制御装置57のプロセッサが、メモリに記憶しているソフトウェアを実行することにより実現される。
記憶部110は、各種センサ情報111、吊下げ機構状態情報112、樹木取付機構状態情報113、及び切断機構状態情報114を記憶する。
各種センサ情報111は、各種センサ55により取得される情報である。吊下げ機構状態情報112は、各種センサ55により取得される、吊下げ機構51のリアルタイムな動作や状態を示す情報である。樹木取付機構状態情報113は、各種センサ55により取得される、樹木取付機構54のリアルタイムな動作や状態を示す情報である。切断機構状態情報114は、各種センサ55により取得される、切断機構52のリアルタイムな動作や状態を示す情報である。
センサ情報取得部120は、各種センサ情報111、吊下げ機構状態情報112、樹木取付機構状態情報113、及び切断機構状態情報114を随時(例えば、リアルタイムに)各種センサ55から取得して記憶部110に管理する。
通信処理部125は、通信装置56を介して、遠隔制御装置や無人航空機200と無線通信又は無線通信を行う。通信処理部125は、例えば、遠隔制御装置や無人航空機200から、吊下げ機構51、切断機構52、樹木取付機構54の制御指示を受信する。また、通信処理部125は、例えば、記憶部110が記憶している情報を、通信装置56を介して遠隔制御装置や無人航空機200に随時送信する。
吊下げ機構制御部130は、遠隔制御装置や無人航空機200から受信した制御指示に従い、吊下げ機構51を制御する。吊下げ機構制御部130は、吊下げ機構51のドラムの回転を制御することにより吊り索6の伸長や巻取を行い、伐採装置100の垂直方向(上下方向)の位置を調節する。尚、作業者は、例えば、無人航空機200からリアルタイムに送られてくる、吊り索6や伐採装置100の映像を確認しつつ、吊下げ機構51を遠隔制御し、支持台53を樹木4の適切な高さに位置決めする。
樹木取付機構制御部135は、遠隔制御装置や無人航空機200から受信した制御指示に従い樹木取付機構54を制御する。樹木取付機構制御部135は、アーム541や把持装置542を制御することにより樹木4の幹や枝を把持装置542により把持して支持台53を樹木4の所定位置に固定する。尚、作業者は、例えば、無人航空機200からリアルタイムに送られてくる伐採装置100の映像を確認しつつ、樹木取付機構54を遠隔制御し、支持台53を樹木4の所定位置に固定する。
切断機構制御部140は、遠隔制御装置や無人航空機200から受信した制御指示に従い、切断機構52を制御する。切断機構制御部140は、アーム521を制御することにより切断工具522の位置や姿勢を調節し、切断工具522を作動させて樹木4を伐採(幹又は枝の切断)する。尚、作業者は、例えば、無人航空機200からリアルタイムに送られてくる伐採装置100の映像を確認しつつ、アーム521を制御して切断工具522の位置や姿勢を適切な状態に調節し、切断工具522を遠隔操作により作動させて樹木4の伐採を行う。尚、作業者は、樹木4の伐採が終了すると、樹木取付機構54を遠隔制御して把持装置542の把持を解除し、支持台53を樹木4から離脱させる。
図6は、送電線2からの離隔距離の確保のための対象樹木の伐採に際して伐採システム1が行う処理の一例(以下、「樹木伐採処理S600」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに樹木伐採処理S600について説明する。
まず、無人航空機200は、発着場を離陸し、伐採装置100を吊下げた状態で対象樹木が存在する現場まで、自律飛行もしくは遠隔操作により飛行する(S611~S612)。
続いて、作業者は、無人航空機200から送られてくる映像を確認しつつ、対象樹木の伐採対象となる幹又は枝を特定し(S613)、吊下げ機構51を遠隔制御することにより、特定した幹又は枝の近くにまで伐採装置100を近づける(S614)。
続いて、作業者は、無人航空機200から送られてくる映像を確認しつつ樹木取付機構54を遠隔制御することにより、樹木取付機構54の把持装置542により樹木4の幹や枝を把持させ、伐採の対象となる樹又は枝の近傍に支持台53を固定する(S615~S616)。
続いて、作業者は、無人航空機200を遠隔制御し無人航空機200の飛行高度をやや下げることにより吊り索6を弛ませる(S617)。
続いて、作業者は、無人航空機200から送られてくる映像を確認しつつ切断機構52を制御しして切断工具522の位置や姿勢を調節し、切断工具522を作動させて樹木4を伐採(切断)する(S618)。
樹木4の切断が終了すると、続いて、作業者は、樹木取付機構54を遠隔制御して把持装置542の把持を解除し、支持台53を樹木4から離脱させる(S619)。
続いて、作業者は、無人航空機200から送られてくる映像を確認しつつ吊下げ機構51を遠隔制御することにより吊り索6を巻き取り、伐採装置100を安全な位置まで引き上げる(S620)。
続いて、作業者は、作業すべき他の伐採対象があるか否かを判断する(S621)。他の伐採対象がある場合は(S621:NO)、他の伐採対象についてS613からの処理を繰り返す。他の伐採対象がない場合は(S621:YES)、遠隔制御して無人航空機200を発着場に帰投させる(S622)。
以上に詳細に説明したように、本実施形態の伐採システム1によれば、無人航空機200を利用して、電力設備からの離隔距離の確保のための樹木4の伐採にかかる作業を効率よく行うことができる。また、遠隔地から現場の撮影映像を確認しつつ無人航空機200や伐採装置100を操作することで、作業者が現場に赴く必要もなく、軽負荷かつ安全に伐採作業を行うことができる。
尚、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1 伐採システム、4 樹木、6 吊り索、51 吊下げ機構、52 切断機構、521 アーム、522 切断工具、53 支持台、54 樹木取付機構、541 アーム、542 把持装置、55 各種センサ、56 通信装置、57 制御装置、100 伐採装置、110 記憶部、111 各種センサ情報、112 吊下げ機構状態情報、113 樹木取付機構状態情報、114 切断機構状態情報、120 センサ情報取得部、125 通信処理部、130 吊下げ機構制御部、135 樹木取付機構制御部、140 切断機構制御部、200 無人航空機、201 推力発生装置、202 飛行制御装置、203 各種センサ、204 撮影装置、205 通信装置、206 バッテリ、210 記憶部、211 機体情報、220 飛行制御部、230 通信処理部、235 映像伝送部、S600 樹木伐採処理

Claims (8)

  1. 無人航空機と、
    前記無人航空機から吊下げられ、前記無人航空機が飛行することにより伐採の現場に運搬される伐採装置と、
    を含み、
    前記伐採装置は、
    支持台と、
    前記支持台に設けられ、樹木を伐採する切断機構と、
    前記支持台に設けられ、樹木に取り付くことにより前記支持台を前記樹木に固定する樹木取付機構と、
    を備える、無人航空機を用いた伐採システム。
  2. 請求項1に記載の伐採システムであって、
    前記切断機構及び前記樹木取付機構のうちの少なくともいずれかを遠隔操作する制御装置及び通信装置を更に備える、
    伐採システム。
  3. 請求項1に記載の伐採システムであって、
    前記伐採装置は、吊り索により前記無人航空機から吊下げられ、
    前記伐採装置は、前記吊り索の伸長又は巻取を行う吊下げ機構を更に備える、
    無人航空機を用いた伐採システム。
  4. 請求項3に記載の伐採システムであって、
    前記吊下げ機構を遠隔操作する制御装置及び通信装置を更に備える、
    無人航空機を用いた伐採システム。
  5. 請求項1に記載の伐採システムであって、
    前記切断機構は、切断工具と、前記切断工具の位置及び姿勢を制御するロボットアームと
    を含む、
    無人航空機を用いた伐採システム。
  6. 請求項1に記載の伐採システムであって、
    前記樹木取付機構は、樹木の幹又は枝を把持する把持装置と、前記把持装置の位置及び姿勢を制御するロボットアームとを含む、
    無人航空機を用いた伐採システム。
  7. 請求項1に記載の伐採システムであって、
    前記無人航空機及び前記伐採装置のうちの少なくともいずれかは、
    前記伐採装置や前記伐採装置の周囲を撮影する撮影装置と、
    遠隔に存在する装置に前記撮影装置により撮影された映像をリアルタイムに送信する通信装置と、
    を更に備える、無人航空機を用いた伐採システム。
  8. 支持台と、前記支持台に設けられ、樹木を伐採する切断機構と、前記支持台に設けられ、樹木に取り付くことにより前記支持台を前記樹木に固定する樹木取付機構と、前記切断機構及び前記樹木取付機構を遠隔操作する制御装置及び通信装置と、を備えた伐採装置を、無人航空機から吊り索により吊下げて伐採の現場に運搬し、
    前記樹木取付機構を遠隔操作することにより前記支持台を伐採の対象となる樹木に固定し、無人航空機の高度を下げて前記吊り索を弛ませ、前記切断機構を差動させて伐採の対象となる幹又は枝を切断する、
    樹木の伐採方法。
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