JP2024024411A - 分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分光測定に由来する光退色の影響を軽減して、樹脂の劣化に係る情報を簡易に取得できる分析方法を提供することを目的とする。【解決手段】分析方法が、検体の所定領域に第1の光を照射することで測定された第1の蛍光スペクトルに基づいて官能基の光学密度に係る第1の情報を取得する工程と、第1の光の照射後に行われ所定領域の少なくとも一部に第2の光を照射することで測定された第2の蛍光スペクトルに基づいて官能基の光学密度に係る第2の情報を取得する工程と、第1の情報および第2の情報に基づいて検体の劣化に係る第3の情報を取得する工程と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、回収製品、回収部品等に含まれる樹脂の劣化に関する情報を取得する分析方法に関するものである。
製品回収後に再利用可能な部品を特定したり、回復処理により再生部品として再利用が可能となる部品を特定したりすることで、回収部品の再利用率を高め、廃棄物を削減するリデュースが知られている。再利用の可能性は、強度試験のような不可逆な破壊検査ではなく、分光識別装置により、非破壊試験で構成する材料の劣化度に係る指標を取得する方法が採用される。特許文献1、2には、ラマン散乱光を用いた識別装置による樹脂の劣化度を推定する手法が開示されている。
特許文献1は、二次光として取得される分光スペクトルに含まれるアルカン構造とエステル構造に対応するそれぞれの蛍光強度の二色比に基づいて太陽電池モジュールの封止部材を構成する樹脂の劣化度を評価する分光識別装置を開示している。特許文献1は、合焦調整のための一次光の照射スポットから移動した位置において劣化度を評価することで、合焦調整による蛍光退色の影響を軽減する分析手法を開示している。
特許文献2は、標準試料と測定試料とで蛍光ピーク強度を比較することにより、被覆電線の保護樹脂の劣化度を評価する分光識別装置を開示している。特許文献2は、一次光の波長を蛍光成分の生成効率が高い波長からずらした波長を採用することで、蛍光退色の影響を軽減する分析手法を開示している。
特開2020-195182号公報 特開平07-260688号公報
分光識別装置により取得された蛍光成分には、測定に用いる一次光の照射により蛍光退色する官能基由来の成分が含まれるため、測定の影響と測定前の経時劣化により生成された官能基とを分離できず、当該樹脂の劣化を正確に評価しきれない恐れがあった。
特許文献1は、退色対策として一次光の照射スポットの移動を採用しているため、移動する範囲を含め他照射領域における材料の一様性が担保されているか否かの事前情報が必要とするものであった。特許文献2は、退色対策に検体毎の一次光の波長探索を採用しているため、探索までの時間や工数が予見できないことが懸念された。検体の一様性や波長選択に係る事前情報を必要とすることなく、樹脂の劣化に係る情報を簡易に取得できる評価手法が求められていた。
本願は、分光測定に由来する光退色の影響を軽減して、樹脂の劣化に係る情報を簡易に取得できる分析方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る分析方法は、樹脂に含まれる官能基の光学密度に係る情報を用いて樹脂を含む検体の劣化に関する情報を取得する分析方法であって、検体の所定領域に第1の光を照射することで測定された第1の蛍光スペクトルに基づいて官能基の光学密度に係る第1の情報を取得する工程と、前記第1の光の照射後に行われ前記所定領域の少なくとも一部に第2の光を照射することで測定された第2の蛍光スペクトルに基づいて前記光学密度に係る第2の情報を取得する工程と、前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて前記検体の劣化に係る第3の情報を取得する工程と、を有する。
本発明に係る実施形態によれば、分光測定に由来する光退色の影響を軽減して、樹脂の劣化に係る情報を簡易に取得できる分析方法を提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る分析方法における各工程を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る分析方法が実行される第1の識別装置(a)と撮像部へのスペクトル像の投影(b)を示す図である。 第1の実施形態に係る分析方法の工程S100、S200の動作を示す概略構成図(a)、(b)である。 第1の実施形態に係る分析方法の工程S100、S200に対応する一次光と蛍光の各強度の経時グラフである。 第2の実施形態に係る分析方法における各工程を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る分析方法が実行される第2の識別装置の動作を示す概略構成図(a)(b)である。 第2の実施形態に係る各工程に対応する一次光と蛍光の各強度の経時グラフである。 第3の実施形態に係る分析方法における各工程を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る各工程に対応する一次光と蛍光の各強度の経時グラフである。 第4の実施形態に係る分析方法における各工程を示すフローチャート(a)と劣化に関する予備的情報を取得する工程の判定例を示す図(b)である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る分析方法1000について、図1、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)ならびに、図4を用いて説明する。本実施形態に係る分析方法1000を構成する各工程とそれらの順序を表すフローチャートを図1に示す。第1の実施形態に係る分析方法1000が実行される第1の識別装置1100(a)と分光取得部100(b)の概略構成を図2に示す。本実施形態に係る識別装置1100の動作を図3(a)、(b)に示す。また、第1の実施形態に係る各工程に対応する一次光の照射強度Ip(t)と蛍光成分の検出強度Is(t)の経時グラフを図4に示す。
(樹脂の劣化モード)
本実施形態に係る分析方法が取得する情報は、樹脂検体の劣化に関する情報である。樹脂の劣化モードについて、簡単に説明する。
主骨格が分断されることで官能基が生成される構造変化を受けて劣化が進行する樹脂の劣化モデルを扱う。数理的な解釈としては、樹脂の劣化は、官能基の生成が生じてない未劣化で樹脂骨格の存在量(残存量)に依存して、単位時間あたりの劣化挙動を記述する劣化モデルである一般式(1)、(2)に従う。
式(1)は、前述の劣化モデルに対応する微分方程式であり、式(2)は、式(1)から一義的に導出される一般解である。ここで、tは、水、熱、ガス、光、応力等の環境負荷に応じて劣化が進行する樹脂製造後の経過時間tである。また、時刻tにおいて存在する樹脂骨格の存在量に該当する分子量であり、樹脂骨格の残存量と換言される。また、τは、分子量V(t)の樹脂骨格が経時的な劣化を記述する劣化パラメータである劣化時定数である。
-ΔV(t)/V(t)=cΔt 式(1)
ln(V(t))=-c+c
=1/τ、c=ln(V(0))
V(t)=V(0)×exp(-t/τ) 式(2)
本発明が、本来的に取得したいターゲット情報は、樹脂検体の劣化に関する情報であり、初期の樹脂骨格量と測定直前の時点で残存している樹脂骨格量の差分であるV(0)-V(t)に対応する情報である。なお、ln(P)は底数eの数値Pの自然対数である。
一般的に、環境負荷の履歴が不明の回収部品は、残存する樹脂骨格量V(t)、初期の樹脂骨格量V(0)、劣化時定数τd、経過時間tdは不明である。しかしながら、初期の樹脂骨格量と残存している樹脂骨格量の差分であるV(0)-V(t)に対応する蛍光を呈する官能基の光学密度に関する情報は、ラマン散乱分光のサイレント領域の蛍光成分の強度情報から光学的に取得することが可能である。本実施形態に係る分析方法1000は、基本的には上記の手法を利用するものである。
ラマン散乱光を含む分光スペクトルは、検体900iを構成する分子結合に対応するラマン散乱光成分と、検体表面で弾性散乱し分子結合の情報を含まないレイリー散乱光成分と、吸光したエネルギーが失活する過程で生成される蛍光成分と、を含む。取得された分光スペクトルにおいて、ラマン散乱光成分は、波数シフトに関して、連続に一様に分布して観測されずに、波数シフトの低い側と高い側に指紋領域、CH、OHの伸縮振動領域と呼ばれる特定の帯域に観測される。脂肪領域と伸縮振動領域の間の1800cm-1以上2700cm-1以下の波数帯域はサイレント領域と呼ばれ、ラマン散乱光のピークが有意に観測されない。
サイレント領域に観測される分光スペクトルは樹脂検体に離散的に含まれる官能基由来の蛍光成分であるとみなせる。本実施形態に係る分析方法1000は、検体900i中の樹脂の劣化により生成された官能基の光学密度に関する情報V(0)-V(t)を与える指標として、サイレント領域に検出される蛍光成分の強度Is(t)を扱う。
ポリプロピレンPP、ポリエチレンPE、ポリカカーボネートPC、ポリスチレンPSの場合は、1800cm―1~2700cm―1から選んだ帯域幅50~900cm-1の蛍光信号の強度を、樹脂の劣化により生成された官能基由来の指標として採用される。
(分光識別に伴う蛍光退色の影響)
ラマン散乱光を利用した分光識別装置は、ラマン散乱光成分の検出強度が一次光の照射強度に対して10―5~10―6のオーダと極めて微弱である点から、レーザ光を集束させて照射する一次光を利用している。ラマン散乱光を利用した分光識別法は、蛍光発光を呈する官能基の樹脂検体中の光学密度を指標としているが、かかる官能基の蛍光特性は一次光の照射により不可逆に失活する光退色を受ける。
従って、ラマン散乱分光識別装置により一次光の照射を受けた樹脂検体からの蛍光成分の強度は、一次光の照射により生ずる蛍光退色の影響を含んでいる蓋然性がある。このため、正確な樹脂の劣化を評価するためには、蛍光退色の影響が分離された、すなわち測定を受ける直前の検体に存在する蛍光を呈する官能基の光学密度に関する情報を取得する必要がある。
(蛍光退色の分離)
次に、図1、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)を用いて、蛍光退色の影響が分離された樹脂検体の劣化に関する第3の情報を取得する分析方法1000を説明する。
本実施形態に係る分析方法1000は、図1のように、検体の所定領域に第1の光を照射することで測定された第1の蛍光スペクトルに基づいて、かかる検体に含まれる所定の官能基の光学密度に係る第1の情報を取得する工程S100を有している。また、分析方法1000は、さらに、第1の光の照射後に行われ所定領域の少なくとも一部に第2の光を照射することで測定された第2の蛍光スペクトルに基づいて光学密度に係る第2の情報を取得する工程S200を有している。また、分析方法1000は、さらに、第1の情報および第2の情報に基づいて検体の劣化に係る第3の情報を取得する工程S300を有している。第3の情報は、第1、第2の各情報を取得するために照射した第1、第2の光による光退色の影響が分離された、分光測定直前の樹脂の劣化状態に対応する情報を含むものとなっている。なお、図2(a)に示す識別装置1100の概略構成図は、図3(a)、(b)のB-B‘面に対応し、図3(a)、(b)に示す識別装置1100の概略構成図は、図2(a)のA-A’面に対応する。
識別装置1100は、検体900iからのラマン散乱光を二次光として採光し、分光素子550と撮像部170とを備える分光識別部10により一次元のスペクトル像情報Isとして分光スペクトルを取得することが可能なラマン散乱識別装置である。
また、識別装置1100は、取得した一次元のスペクトル像情報に基づいて、検体900iに含まれる材料の劣化に関する材料情報を取得する取得部30と、取得部30からの情報に基づいて弁別装置300に対して弁別動作を指令する司令部40と、を備えている。弁別装置300は、司令部40からの弁別指令に基づいて、劣化度に基づいて識別された複数検体900iを、再利用可能な検体群と、再利用不可能な検体群とに弁別する。
また、第1の実施形態に係る分析方法1000を構成する第1の情報および第2の情報を取得する工程S100、S200における一次光の照射条件と退色減衰率との関係を示す一覧表を表1に示す。退色減衰率D(t)は、時刻tにおける蛍光退色の影響度に対応する指標である。
なお、蛍光退色、光退色は、それぞれ、蛍光褪色、光褪色と換言される場合がある。また、本願は樹脂劣化の指標となる構造として、蛍光を呈する官能基を扱うが、かかる官能基を蛍光基と換言する場合がある。
Figure 2024024411000002
本実施形態の第1の情報を取得する工程S100において、蛍光強度から取得される第1の情報Is(0.5Δt1)と未照射状態に対応する蛍光強度Is(0)とは、代数的に記述され、式(3)が導出される。
なお、ここで、Is(0)、Is(0.5Δt1)、Is(2.5Δt1)、照射強度がIp(1)の一次光220の照射時刻に対応して、二次光に含まれる蛍光強度であり、第3の情報、第1の情報、第2の情報に該当する。また、Δt1は、第1の情報を得る工程S100において、検体900iが一次光220の照射を受ける時間(秒)である。本実施形態では、工程S100、工程S140、工程S200は、共通する期間Δt1となっている。また、τは、照射強度がIp(1)の一次光220の照射時刻を受けた検体900iに含有される樹脂の蛍光退色過程の緩和時定数である。
ここで、Is(0)は、一次光220が照射される直前の未照射状態に対応する未知の蛍光強度Is(0)であり、本実施形態の分析方法1000の分析のターゲットとなる情報である。また、Is(0)は、検体900iが第1の工程S100における一次光220の照射を受けていない段階の仮想的な蛍光強度であり、一次光220の照射密度と照射時間の積が0に漸近した照射条件で観測されると予測される蛍光強度であると換言される。
第1の情報を取得する工程S100により、図4に示すように、蛍光強度Is(0.5Δt1)が取得される。蛍光強度Is(0.5Δt1)は、式(3)の通り、一次光220の照射条件により定まる蛍光退色の時定数τと一次光220が未照射段階の蛍光強度Is(0)で記述された劣化関数、工程S100、S200の期間に蛍光が取得される代表時刻で記述される。
Is(0.5Δt1)=Is(0)×exp(-0.5Δt1/τ) 式(3)
式(3)は変形され、時定数τを消去した式(4)が得られる。
Is(0)=Is(0.5Δt1)×exp(0.5Δt1/τ)
=Is(0.5Δt1)×(Is(0.5Δt1)
/Is(2.5Δt1))^0.5 式(4)
同様にして、第2の情報を取得する工程S200から、図4に示すように、蛍光強度Is(2.5Δt1)は取得される。蛍光強度Is(2.5Δt1)は、式(5)の通り、一次光220の照射条件により定まる蛍光退色の時定数τと一次光220が未照射段階の蛍光強度Is(0)で記述された劣化関数、工程S100、S200の期間に蛍光が取得される代表時刻で記述される。
Is(2.5Δt1)=Is(0)×exp(-1.5Δt1/τ) 式(5)
式(5)は変形され、時定数τを消去した式(6)が得られる。
Is(0)=Is(2.5Δt1)×exp(1.5Δt1/τ)
=Is(2.5Δt1)×(Is(0.5Δt1)
/Is(2.5Δt1))^1.5 式(6)
式(4)および式(6)は変形され、式(7)が得られる。
工程S300において、以下の式(7)に従い、第1の情報(Is(0.5Δt1))、および第2の情報(Is(2.5Δt1)から、一次光220による光退色の影響を受けていない樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)は取得される。
Is(0)=(Is(0.5Δt1))^1.5
×Is(2.5Δt1))^(-0.5) 式(7)
同様にして、工程S400において、以下の式(8)に従い、第1の情報(Is(0.5Δt1))、および第2の情報(Is(2.5Δt1)から、一次光220による光退色の影響による蛍光退色の影響に係る第4の情報に該当するτは取得される。
τ=Δt1/ln(Is(0.5Δt1)/Is(2.5Δt1)) 式(8)
光退色の影響が分離された樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)、一次光220による光退色に係る第4の情報(減衰時定数τ)、は、いずれも、可観測または測定条件として既知のパラメータで記述されたものとなっている。
(識別装置)
次に、本実施形態の分析方法1000を実行可能な、識別装置1100の構成を、図2(a)、(b)を用いて詳細に説明する。
(分光情報取得部)
識別装置1100は、検体900iから採光した光の分光情報を取得する分光情報取得部100を有している。分光情報取得部100は、検体900iからの二次光に含まれるラマン散乱光と一次光に含まれる励起光との波数差に対応するラマンシフトと、かかるラマンシフトに対応する分光成分の強度と、蛍光成分の強度とを、を含む情報を取得するユニットである。
(採光ユニット)
分光情報取得部100は、図2(a)、(b)に示すように、異なる時刻t0、t1(>t0)で二次光に含まれる分光情報を取得するために第1の光学系76-1と、第2の光学系76-2とを備えている。第1の光学系は、第1の照射部22-1、第1の採光部20-1を備え、第2の光学系は、第2の照射部22-2、第2の採光部20-2を備え、第1の光学系よりも搬送方向dcにおいて下流側に配置されている。第1の照射部22-1、第2の照射部22-2は、レーザ光源を備える第1の光源25-1、第2の光源25-1に光学的に結合されている。第1の光学系76-1は、第1の光である一次光の照射と、二次光の採光とを担う一つのユニットであることから第1の採光ユニット76―1と換言する場合がある。同様にして、第2の光学系76-2は、第2の採光ユニット76-2と換言する場合がある。
識別装置1100において、第1の光学系76-1と、第2の光学系76-2とは、搬送方向において設けられる位置が異なるが、各ユニットの機能と構成する光学要素は共通である。このため、理解のために、以下において、2つのユニットに対応する枝番(-1、―2)を省略して説明する場合がある。
図2(b)は、分光情報取得部100の構成の一例を模式的に示す図である。分光情報取得部100は、検体900iに光を照射する照射部22(22―1、22-2)と、検体900iからのラマン散乱光を採光する採光部20(20-1、20-2)と、を有する採光ユニット27を備えている。照射部22と採光部20とは、ダイクロイックミラー250から見て検体側(対物側)において同軸配置をとっており、検体900iの照射面に高低差や傾きがあっても、照射スポットの中心と採光する散乱光の光束の中心との間で位置ずれが生じ難くなっている。
(照射部)
照射部22(22―1、22-2)は、図2(a)に示すように、搬送部200の搬送面200Sから所定の作動距離WDを隔てて搬送部200の上方に配置されている。
照射部22(22―1、22-2)は、検体900iの上側の面に向けて照射光220(220―1、220-2)を集束させるように配置されることで、レイリー散乱光に比較し数桁ほど微弱なラマン散乱光の散乱強度を高めている。照射部22と光源25とを含むユニットを、照射光学系と称する場合がある。対物レンズ260は、検体900iの厚みと対物側の焦点距離FOを考慮して、搬送面200Sから作動距離WDの隔てた上方に配置される。
照射部22は、図2(b)に示すように、対物レンズ260、ダイクロイックミラー250、コリメートレンズ230、シリンドリカルレンズ、反射ミラー210を含んでいる。対物レンズ260は、凸レンズ、コリメートレンズ、凹レンズ、ズームレンズ等が採用される。
なお、コリメートレンズ230、シリンドリカルレンズ240、対物レンズ260等の硝材は、合成石英を用いることができる。これらのレンズに合成石英を硝材とするレンズを用いることで、硝材に由来する蛍光やラマン散乱光を含むバックグラウンド成分を低減することができる。
対物レンズ260は、照射部22において、レーザ光源25からの光を検体900iに集光する集光レンズとして作用する。対物レンズ260は、開口数NAに対応して対物レンズ260より焦点距離FOだけ離れた位置に焦点面65、不図示の焦点径φの焦点(フォーカルスポット)、焦点深度ΔDFを形成する。
コリメータレンズ230およびシリンドリカルレンズ240は、レーザ光源25の出射光の拡がりを低減し平行光に整形する。シリンドリカルレンズ240は、アナモルフィックプリズムペアなど他のコリメート用光学素子を利用してもよい。なお、また、照射部22は、その瞳面の位置に、レーザラインフィルタ等の波長フィルタが配置されてもよい。これにより、照射部22によって検体900iに照射される光の波長特性を改善することができる。
照射部22は、図2(b)に示すように、少なくとも一部を、採光部20と共有することができる。本実施形態の採光部20と照射部22は同軸配置をとるため、対物レンズ260、ダイクロイックミラー250が、採光部20と照射部22に共有されている。
(光源)
光源25(25-1、25-2)は、光ファイバ130と照射部22とを介して一次光220を検体900iに照射するための光源である。光源25は、光ファイバ130を介して照射部22に光学的に結合していると換言される。光源25は、400nm以上1200nm以下の波長帯域に中心波長を有するレーザ光源が採用される。照射光の波長が短いほどラマン散乱光成分の励起効率が上がり、波長が長いほどバックグラウンドとなる蛍光成分が低減される。
第1の情報を取得する工程S100において照射する一次光220の検体上の照度が、100j/m以上となるように、光源25ならびに照射光学系が調整される。
光源25に適用されるレーザ光源の励起波長は、対象となるターゲット材料と非ターゲット材料のラマンシフトの差異が明確に得られる波長を選択することが好ましいが、532、633、780、1064nmの少なくともいずれかを利用する場合がある。なお、ここでは照射部22の光源として半導体レーザ25を用いる場合を説明したが、これに限定はされず、半導体励起固体レーザやガスレーザなどの他のレーザ光源を用いることもできる。
(採光部)
採光部20(20-1、20-2)は、搬送部200により搬送される検体900iの上側の面からの二次光を採光できるように、搬送面200Sの上方に配置される。
採光部20は、対物レンズ260、ダイクロイックミラー250、結像レンズ270、光ファイバ190、を備えている。採光部20の対物レンズ260は、照射部22と同様に、凸レンズ、コリメートレンズ、凹レンズ、ズームレンズ等を含む。採光部20は、分光測定において不要な光を減光するために、一次光に含まれる励起光成分を低減するバンドパスフィルタやロングパスフィルタ等の波長フィルタを備える場合がある。
採光部20は、採光効率を担保するためには開口数が大きな対物レンズを採用し、作動距離WDならびに焦点深度を担保するためには開口数の小さな対物レンズを採用する。採光部20の対物レンズの開口数は、0.1以上0.5以下が採用される。
(分光画像取得部)
分光画像取得部10は、図2(b)に示すように、採光部20の側から順に、分岐部195、結像レンズ110、バンドバスフィルタ120、分光部150、および、撮像部170、を備えている。分光部150は、それぞれ、結像レンズ160を介して、採光部20が採光した光を分光し、撮像部170の受光素子配列の行方向または列方向に沿って連続スペクトルを撮像部170に投影するように配置される。
本実施形態において、図2(a)、(b)に示す様に、分光スペクトル280は、行方向172rに配列された受光素子350に沿って、撮像部170に投影され、撮像部170により一次元の分光スペクトル像280iとして取得される。
分光部150は、スペクトル像を撮像部170上の有効撮像領域に対して利用効率を高めて投影するために格子周期、中心波長が投影される波数帯域に応じて適宜最適化されてよい。このとき、撮像部170は分光部150からの出射角、分光部150の回折効率、波数分解能等を考慮して最適な位置に配置される。
(撮像部)
撮像部170は、二次元に受光素子が配列されたCCD、CMOS等の撮像デバイスが採用される。本実施形態の撮像部170の複数の受光素子350はマトリクス状に配置されているが、デルタ配列等の場合は、行方向、列方向を、3軸のうちの2軸の方向に対応付けるか、3軸のうちの1軸の方向と残る2軸を合成した合成方向とに対応付けられる。
ここで、識別装置1100は、搬送部200によって検体900iを搬送しながら検体900iの性状を識別し、その識別結果に応じて、後述する弁別装置300により検体900iを弁別する。識別装置1100による選別処理のスループットを高めるためには、搬送部200の搬送速度vcを高めることが好ましい。搬送されている検体900iが照射部22からの照射光220(集束光220)を照射領域に存在する間に、撮像部170上に分光スペクトル280が投影される。例えば、搬送部200による搬送速度vcが2m/秒、検体900iの搬送方向dcにおける長さが10mmである場合は、検体900iから発生するラマン散乱光によって形成されるスペクトル像を撮像部170が検出できる時間は5ミリ秒以下となる。したがって、撮像部170としては、フレームレートが高いことが求められる。このような高フレームレートの撮像部としてはCMOSイメージセンサが挙げられ、したがって、撮像部170としてはCMOSイメージセンサが好ましい。
また、上述のように、検体900iから発生するラマン散乱光の強度は極めて微弱であるため、撮像部170の受光素子350の各素子に入射する光の強度も極めて微弱である。したがって、撮像部170は分光スペクトル280に対応するスペクトル像を取得する波数領域において、高い感度を持ったものを使用することが好ましい。一般に、ローリングシャッタ方式のイメージセンサはグローバルシャッタ方式のイメージセンサと比較して画素構造が単純で開口率が高く、光電変換素子を大きくできるため、感度およびダイナミックレンジを高めることができる。また、画素構造が単純であることから、ローリングシャッタ方式のイメージセンサはグローバルシャッタ方式のイメージセンサよりも低コストであるというメリットもある。これらの理由から、本実施形態では、撮像部170としてローリングシャッタ方式のCMOSイメージセンサを用いている。
撮像部170は、受光素子350が配列した各行ごとに順次リセット動作を行うローリングリセット方式のイメージセンサを採用することができる。これにより、受光素子350が配列した各行の露光時間をできるだけ長くすることができ、感度を高めることができる。
本実施形態の撮像部170は、受光素子350が行方向172rと列方向172cとの二次元に配列された受光部171中の特定の行について読み出し動作を行うクロップ読み出し機能を有する。これにより、採光部20に対応する受光部171中の特定の行の読み出し動作を行うようにすることができる。
撮像部170は、読み出し回路173と、水平走査回路174と、垂直走査回路175と、出力回路176と、を有しており、行列状に配置された複数の画素からの信号を、行ごとに順次読み出す。垂直走査回路175は、受光部171中の任意の行を選択して駆動する。読み出し回路173は、垂直走査回路175によって選択された行の画素から出力された信号を読み出し、水平走査回路174の制御に応じて出力回路176に転送する。これにより、主走査方向(行方向)の読み出しが行われる。また、垂直走査回路175が選択する行をシフトして、水平走査回路174の制御に応じて読み出し回路173が主走査方向の読み出しを行う。これを繰り返して、選択する行を副走査方向(列方向)にシフトしていくことで、受光部171全体から信号を読み出すことができる。読み出された信号は、出力回路176が有する出力端177を介して、出力信号として撮像部170の外部に位置する取得部30に出力される。このとき、主走査方向の走査は高速に行われるが、副走査方向の走査は主走査方向の走査よりも遅い。
結像レンズ110は、採光部20からの光ファイバ190と、分岐部195からの光ファイバ190のいずれかと、を介して伝送された分岐光をそれぞれ平行光にする。光ファイバ190は、分岐導光部190と換言される場合がある。バンドバスフィルタ120は、採光した光に含まれる励起光成分を減光し、ラマン散乱光成分の一部を透過させる。バンドバスフィルタ120は、それぞれ高波数側、低波数側のラマン散乱光を減衰するような分光透過特性を有している。分光部150は、採光した光を分光し波長成分を扇状に分散させる。結像レンズ160は、分光部150により分光された光を撮像部170上に投影する。分光部150は、透過型の回折格子である。回折格子はローランド配置やツェルニターナー方式の反射型の回折格子を採用することが可能である。分光部150は、回折格子150と換言する場合がある。撮像部170を含む分光情報取得部100は、検体900iの分光情報Siを取得する。
(取得部)
取得部30は、分光情報取得部100から取得した分光情報Siに基づいて、検体900i毎に、劣化に関する第3の情報を取得し、再利用可能なターゲット検体か、再利用が不可能な劣化が進行した非ターゲット検体かを識別した識別情報Diを取得する。取得部30は、取得した識別情報Diを指令部40に出力する。取得部30は、分光情報Si、の少なくともいずれかに基づいて識別情報Diを取得する。
取得部30からの識別情報Diによる、識別装置1100の検体の弁別動作は後述する。
(制御ユニット)
識別装置1100は、検体900i毎に取得した劣化に関する第3の情報に基づき、弁別装置300の弁別動作を制御する指令部40と、制御条件をユーザーが指定可能なGUIを提供する表示部140と、含む制御ユニット400を備えている。制御ユニット400は、さらに、検体900i毎の性状を記憶する第1の記憶部60、弁別動作の制御条件を記憶する第2の記憶部80と、を備えている。指令部40は、取得部30介して分光情報取得部100から取得した分光スペクトル280iを表示部140に表示する不図示の表示制御部を備えている。
(記憶部)
本実施形態の識別装置1100は、識別動作、弁別動作、分光情報の取得に関するデータを記憶、呼び出し可能な第1の記憶部60、第2の記憶部80、第3の記憶部90、を有している。第1~第3の記憶部は、互いに統合されても、分割されても、リモートでアクセス可能なようにリモートサーバ上に設けられても良い。
第1の記憶部60は、検体900i毎に、識別情報Di、材料情報Mi、および、分光情報Siと、照射エリア220を検体900iが通過した時刻tpとを関連付けて記憶するように構成されている。時刻tpはタイミングtpと換言する場合がある。
第2の記憶部80は、検体900i毎に、識別情報Diに対応する、弁別装置300の弁別動作の強度Isを制御する制御条件を記憶するように構成されている。制御条件は、参照可能なテーブル、代数的に表現された一般式、機械学習された統計情報等の形式が含まれる。
(指令部)
指令部40は、取得部30からの識別情報Diに応じて、検体900i毎の材料、大きさに応じて、検体900iが弁別装置300により弁別処理される領域を通過する処理領域の通過時刻を推定し、弁別装置300の弁別動作を制御する指令を生成する。検体900iの処理領域の通過時刻は、分光情報取得部100からの信号、搬送部200に設けた不図示の検体センサからの信号、の少なくともいずれかに基づき推定することが可能である。
(弁別装置)
弁別装置300は、図2(a)、図3(a)、(b)に示すように、所定の角速度で開閉するフラップゲート330と、フラップゲート330を動作させる不図示のアクチュエータを制御する弁別制御部350と、を有する。弁別装置300は、指令部40から制御指令に基づき、検体900iをターゲット回収かご600と非ターゲット回収かご640に仕分ける。すなわち、弁別装置300は、蛍光退色の影響が分離された蛍光強度Is(0)を含む検体900iの樹脂劣化に係る第3の情報に応じた、弁別動作を行う。
なお、弁別装置300は、フラップゲート330を、所定の吐出時間、吐出速度、吐出流量で圧縮空気を吐出するためのエアノズル330に置き換えることができる。
(搬送部)
搬送部200は、フィーダ500から順次、供給される複数の検体900i(i=1、2、・・・)を所定の搬送速度vcで搬送方向dc(図1ではx方向)に搬送する搬送ユニットである。搬送部200は、フィーダ500とともに、検体900iを搬送する搬送ユニットを構成する。
本実施形態の搬送部200は、フィーダ500から供給された検体900iを、搬送方向dcに速度vcで搬送するコンベアベルトを有し、搬送面200S上で直線的に搬送する。搬送部200は、変形例として、渦巻状に検体を外側に搬送するターンテーブル型フィーダ、所定方向に移動させる加振器が設けられた振動型フィーダ、複数のローラで構成されるコンベアローラ等に置換できる。
本実施形態では、搬送部200の搬送速度vcは、コンベアベルトの場合、0.1~5m/sを適用することができる。
(材料情報参照部)
分光情報取得部100は、分光画像取得部10が取得した分光情報Siに基づき、検体900iの材料情報を取得する材料情報参照部180を有している。材料情報参照部180は、検体900iに含まれる材料情報Miを取得する。分光情報取得部100は、後述する指令部40を介して、第1の記憶部60に分光情報Siおよび材料情報Miの少なくともいずれか一方を記憶する。
また、材料情報参照部180が参照する材料データベースは、識別装置1100が備えるローカルサーバに収録されているものでも良いし、インターネットやイントラネットを介してアクセス可能なリモートサーバであっても良い。
以上のようにして、分光情報取得部100は、検体900iに含まれる材料情報Miを取得することができるように構成されている。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る分析方法2000について、図4~図6、表2を用いて説明する。
本実施形態に係る分析方法2000を構成する各工程とそれらの順序を表すフローチャートを図4に示す。また、本実施形態に係る各工程に対応する一次光の照射強度Ip(t)と蛍光成分の検出強度Is(t)の経時グラフを図5に示す。
また、本実施形態に係る分析方法2000を構成する第1の情報および第2の情報を取得する工程S100、S200における一次光の照射条件と退色減衰率との関係を示す一覧表を表2に示す。
分析方法2000は、図4のように、第1の情報を取得する工程S100の後であって第2の情報を取得する工程S200の前の期間において、ブランキング工程S120を行わず、退色化工程S160を行う点において、分析方法1000と相違する。
すなわち、第1の実施形態では、時刻tがΔt1~2Δt1までのΔt1の期間において、一次光220の照射を行わず、Ip(2)=0に相当するブランキング期間としていた。これに対して、本実施形態は、時刻tがΔt1~2Δt1までのΔt1の期間において、第1の情報を取得する工程で照射した一次光220と照射強度と照射波長が同じ一次光220の照射を行っている点において、第1の実施形態と相違する。
分析方法2000は、図6(a)、(b)に記載の識別装置2100を用いて実行することが可能である。識別装置2100は、搬送部200を構成するコンベアベルトで搬送方向dcに搬送速度vcで搬送される体900i(i=1、2、・・・)と同期した速度で、光学系76を移動するリニアステージ130を備えている点において、識別装置1100と相違する。また、識別装置2100は、搬送路に照射部22と採光部20を備える光学系76を1組だけ備えている点において、識別装置1100と相違する。なお、図6(a)、(b)のA-A‘面は、図2(a)のA-A’面に対応する。
識別装置2100は、時刻tが0から少なくとも3Δt1経過する期間、検体900iの搬送に同期させて、一次光220を照射しながら光学系76を搬送方向に移動させる。
識別装置2100は、図6(a)のように、時刻tが0からΔt1だけ経過する期間、検体900iからの二次光を採光し分光識別処理を行い、第1の情報に該当する蛍光強度Is(0.5Δt1)を取得し工程S100を実行する。図6(a)は、0≦時刻t0<Δt1の期間の識別装置2100の動作を示している。
次に、識別装置2100は、時刻tがΔt1からさらにΔt1だけ経過する期間、検体900iからの採光した二次光の分光識別処理を行わずに検体900iの移動に連動させて光学系76を移動させ退色化工程S160を実行する。
次に、識別装置2100は、図6(b)のように、時刻tが2Δt1からさらにΔt1だけ経過する期間、検体900iからの二次光を採光し分光識別処理を行い、第2の情報に該当する蛍光強度Is(2.5Δt1)を取得し工程S200を実行する。図6(b)は、2Δt1≦時刻t1<3Δt1の期間の識別装置2100の動作を示している。
分析方法2000は、表2、図5、図7に示すように、第1、第2の情報を取得する工程S100、S200と共通の照射条件Ip(1)で一次光220を照射するが二次光の分光情報を取得しない退色化工程S160を、工程S10とS200の間に行う。本実施形態の識別装置2100を用いる場合は、検体900iに対して工程S200を完了した後、検体900i+1に対して工程S100を実行するため、リニアステージ130を用いて光学系76を搬送路の上流側に復帰させる復帰動作を行う。
退色化工程S160は、工程S100と工程S200の際の一次光の照射条件と同じ照射条件の照射光220を、検体900iに照射する。また、退色化工程S160は、第1の情報を取得する工程S100、退色化工程S160、第2の情報を取得する工程S200が継続して、共通の照射条件で検体900i(i=1、2、・・・)のそれぞれに一次光220を照射するように実行される。
退色化工程S160を含む分析方法2000は、表2、図7のように、第2の情報Is(2.5Δt1)に含まれる退色減衰率Dはexp(-2.5Δt1/τ)となり、第1の実施形態の退色減衰率Dのexp(-1.5Δt1/τ)より大きく減衰している。第1の実施形態の係る分析方法1000に比較して、本実施形態に係る分析方法2000は、測定時の一次光220による光退色に係る第3の情報をより正確に算出することが可能である。このため、本実施形態に係る分析方法2000は、測定による光退色の影響が分離された樹脂の劣化に関する情報を、第1の実施形態よりさらに正確に取得することが可能である。
Figure 2024024411000003
本実施形態の分析方法2000の第1の情報を取得する工程S100により蛍光強度Is(0.5Δt1)が取得される。蛍光強度Is(0.5Δt1)は、蛍光退色の時定数τと、一次光220が未照射の段階の樹脂劣化に対応する仮想的な蛍光強度Is(0)、工程S100において蛍光スペクトルを取得する代表時刻、で記述された一般式(9)で算出される。蛍光退色の時定数τは、一次光220の照射条件により定まる。
なお、ここで、Is(0)、Is(0.5Δt1)、Is(2.5Δt1)、Δt1、τ、は、第1の実施形態で用いたパラメータと共通するものである。
Is(0.5Δt1)=Is(0)×exp(-0.5Δt1/τ) 式(9)
式(9)は変形され、時定数τを消去した式(10)が得られる。
Is(0)=Is(0.5Δt1)×exp(0.5Δt1/τ)
=Is(0.5Δt1)×(Is(0.5Δt1)
/Is(2.5Δt1))^0.25 式(10)
同様にして、本実施形態の分析方法2000の第2の情報を取得する工程S200から式(11)に係るIs(2.5Δt1)が取得される。
Is(2.5Δt1)=Is(0)×exp(-2.5Δt1/τ) 式(11)
式(11)は変形され、時定数τを消去した式(12)が得られる。
Is(0)=Is(2.5Δt1)×exp(2.5Δt1/τ)
=Is(2.5Δt1)×(Is(0.5Δt1)
/Is(2.5Δt1))^1.25 式(12)
式(10)および式(12)は変形され、式(13)が得られる。
工程S300において、以下の式(13)に従い、第1の情報(Is(0.5Δt1))、および第2の情報(Is(2.5Δt1)から、一次光220による光退色の影響を受けていない樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)は取得される。
Is(0)=(Is(0.5Δt1))^1.25
×(Is(2.5Δt1))^(-0.25) 式(13)
同様にして、工程S400において、以下の式(14)に従い、第1の情報(Is(0.5Δt1))、および第2の情報(Is(2.5Δt1)から、一次光220による光退色の影響による蛍光退色の影響に係る第4の情報に該当するτは、代数的に取得される。
τ=2Δt1/ln(Is(0.5Δt1)/Is(2.5Δt1)) 式(14)
光退色の影響が分離された樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)、一次光220による光退色に係る第4の情報(減衰時定数τ)、は、いずれも、可観測または測定条件として既知のパラメータで記述されたものとなっている。
すなわち、退色化工程S160を備える分析方法2000においても、図5、図7に示す通り、第1の実施形態の分析方法1000と同様にして、光退色の影響が分離された樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)を取得することが可能となっている。
<第2の実施形態の変形形態>
なお、光学系76からの一次光220の照射エリアと検体900iの分析対象領域と重なった時刻に搬送動作を停止させることが可能な、静止光学系76と搬送部200とを備える装置形態が、識別装置2100の不図示の変形形態となる。かかる不図示の変形形態に係る識別装置は、工程S100、S160、S200の一連の工程を、識別装置2100と同様に、行うことができる。かかる変形形態の識別装置は、搬送部200と光学系76の搬送方向の移動を同期させるリニアステージ130を備えなくとも良い。
静止光学系76は、識別装置が設置される設置面に対して静置されているため静置光学系76と換言される場合がある。分析対象領域は、関心領域ROI(region of interest)と換言される場合がある。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る分析方法3000について、図8、図9を用いて説明する。
本実施形態に係る分析方法3000を構成する各工程とそれらの順序を表すフローチャートを図8に示す。また、本実施形態に係る各工程に対応する一次光の照射強度Ip(t)と蛍光成分の検出強度Is(t)の経時グラフを図9に示す。
本実施形態の分析方法3000は、退色化工程160の代わりに、一次光220の照射強度だけが1.8倍に高めた加速退色化工程S180を行っている点において、第2の実施形態の分析方法2000と相違する。分析方法3000は、分析方法2000が適応可能であった識別装置2100ならびに識別装置2100の変形形態が適応可能である。
本実施形態の加速退色化工程S180における一次光220の照射強度は、第2の実施形態の退色化工程S160における一次光220照射強度の1.8倍であり、光退色の時定数が1/1.8倍≒0.556倍とする加速条件を与えることに該当する。本実施形態の加速退色化工程S180における一次光220の検体900i上の照度は、第2の実施形態の退色化工程S160における一次光220の検体900i上の照度の1.8倍であると換言される。また、本実施形態の加速退色化工程S180における一次光220の照射強度は、第2の実施形態の退色化工程S160における一次光220照射強度の1.8倍であり、二次光に含まれる蛍光成分の強度が1.8倍となる加速条件を与えることに該当する。なお、本実施形態の加速退色化工程S180における一次光220の照射波長は、第2の実施形態の退色化工程S160、本実施形態の工程S100、工程S200の一次光220の照射波長、のいずれとも同じ照射波長が採用されている。
また、本実施形態に係る分析方法3000を構成する第1の情報および第2の情報を取得する工程S100、S200における一次光の照射条件と退色減衰率Dとの関係を示す一覧表を表3に示す。
加速退色化工程S180を含む分析方法3000は、表3、図9の通り、第2の情報Is(2.5Δt1)に含まれる退色減衰率Dがexp(-3.3Δt1/τ)となり、第2の実施形態の退色減衰率Dのexp(-2.5Δt1/τ)より大きく減衰している。第1の実施形態の係る分析方法1000、第2の実施形態の係る分析方法2000に比較して、本実施形態に係る分析方法3000は、測定時の一次光220による光退色に係る第3の情報をより正確に算出することが可能である。このため、本実施形態に係る分析方法2000は、測定による光退色の影響が分離された樹脂の劣化に関する情報を、第1の実施形態、第2の実施形態よりさらに正確に取得することが可能である。
Figure 2024024411000004
本実施形態の分析方法3000の第1の情報を取得する工程S100により蛍光強度Is(0.5Δt1)が取得される。蛍光強度Is(0.5Δt1)は、蛍光退色の時定数τと、一次光220が未照射段階の樹脂劣化に対応する仮想的な蛍光強度Is(0)、工程S100を実行する期間に蛍光を取得する代表時刻0.5Δt1、で記述された一般式(15)で算出される。
なお、ここで、Is(0)、Is(0.5Δt1)、Is(2.5Δt1)、Δt1、τ、は、第1の実施形態、および、第2の実施形態で用いたパラメータと共通するものである。
Is(0.5Δt1)=Is(0)×exp(-0.5Δt1/τ) 式(15)
式(15)は変形され、時定数τを消去した式(16)が得られる。
Is(0)=Is(0.5Δt1)×exp(0.5Δt1/τ)
=Is(0.5Δt1)×(Is(0.5Δt1)
/Is(2.5Δt1))^(1/5.6) 式(16)
同様にして、本実施形態の分析方法2000の第2の情報を取得する工程S200から式(17)に係るIs(2.5Δt1)が取得される。
Is(2.5Δt1)=Is(0)×exp(-3.3Δt1/τ) 式(17)
式(17)は変形され、時定数τを消去した式(18)が得られる。
Is(0)=Is(2.5Δt1)×exp(3.3Δt1/τ)
=Is(2.5Δt1)×(Is(0.5Δt1)
/Is(2.5Δt1))^(6.6/5.6) 式(18)
式(16)および式(18)は変形され、式(19)が得られる。
Is(0)=(Is(0.5Δt1))^(6.6/5.6)
×(Is(2.5Δt1))^(-1/5.6) 式(19)
同様にして、工程S400において、以下の式(20)に従い、第1の情報(Is(0.5Δt1))、および第2の情報(Is(2.5Δt1)から、一次光220による光退色の影響による蛍光退色の影響に係る第4の情報に該当するτは取得される。
τ=2.8Δt1/ln(Is(0.5Δt1)/Is(2.5Δt1)) 式(20)
光退色の影響が分離された樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)、一次光220による光退色に係る第4の情報(減衰時定数τ)、は、いずれも、可観測または測定条件として既知のパラメータで記述されたものとなっている。
すなわち、加速退色化工程S180を備える分析方法3000においても、図8、図9の通り、分析方法1000、分析方法2000と同様にして、光退色の影響が分離された樹脂の劣化に係る第3の情報に該当するIs(0)を取得することが可能となっている。
<第4の実施形態>
第4の実施形態に係る分析方法4000について、図10(a)、(b)を用いて説明する。
本実施形態に係る分析方法4000を構成する各工程とそれらの順序を表すフローチャートを図10(a)に示す。また、分析方法4000が備える劣化に関する予備的情報を取得する工程S150において複数の検体900iの判定例を図10(b)に示す。
分析方法4000は、検体900iの劣化に係る予備的情報を取得する工程S150を備えている点において第2の実施形態の分析方法2000と相違する。
検体900iの劣化に係る予備的情報を取得する工程S150は、第1の情報を取得する工程S100において取得した第1の情報に該当する蛍光強度Is(0.5Δt1)を用いて、光退色の影響の校正処理が必要か否かの要否判定を行う。従って、検体900iの劣化に係る予備的情報を取得する工程S150は、光退色影響の校正要否判定S150と換言される。すなわち、工程S150における予備的情報とは、光退色の影響の校正処理が必要か否かの要否判定に係る情報である。
検体900i毎に取得した、第1の情報に該当する蛍光強度Is(0.5Δt1)を散布図として図10(b)に示す。蛍光強度Is(0.5Δt1)は、検体900i毎の劣化ならびに測定による蛍光退色の影響により分散していることが分かる。
本実施形態では、蛍光退色の影響を分離しなくも分光測定前に劣化により樹脂骨格が分断され生成した官能基の光学密度が十分に高く劣化していると見なして、工程S150から工程S300に移行し第3の情報を取得する。かかるみなし劣化検体群は、第1の情報係る蛍光強度Is(0.5Δt1)の保留判定上限Uhより高い検体群として抽出する。
同様にして、蛍光退色の影響を分離しなくも分光測定前に劣化により樹脂骨格が分断され生成した官能基の光学密度が十分に低く劣化していないと見なして、工程S150から工程S300に移行し第3の情報を取得する。かかるみなし非劣化検体群は、第1の情報係る蛍光強度Is(0.5Δt1)が保留判定下限Ulより低い検体群として抽出する。
一方で、分光測定前に劣化により樹脂骨格が分断され生成した官能基の光学密度に対応するか蛍光退色の影響を受けているのかが第1の情報からでは確からしくなく、蛍光退色の影響を分離する必要があると保留判定する。保留判定された検体900iに対しては、蛍光退色の影響を分離する必要があるため、工程S150から工程S160を経て工程S200に移行し、取得した第1の情報と第2の情報に基づいて工程S300で第3の情報を取得する。かかる保留判定検体群は、第1の情報に係る蛍光強度Is(0.5Δt1)が保留判定下限Ulより高く保留判定上限Uhより低い検体群として抽出する。
本実施形態によれば、光源25、分光素子550、撮像部170の稼働率を低減することが可能であり、ランニングコストの低減、システムダウンを考慮した分析装置全体の稼働率の向上が、他の実施形態より高められる。
分析方法4000は、分析方法2000の変形形態として示しているが、分析方法1000、3000も同様に、検体900iの劣化に係る予備的情報を取得する工程S150を備える分析方法に変形することが可能である。
1000、2000、3000、4000 検体の劣化に係る情報を取得する分析方法
S100 第1の情報を取得する工程
S200 第2の情報を取得する工程
S300 検体の劣化に係る第3の情報を取得する工程

Claims (14)

  1. 樹脂に含まれる官能基の光学密度に係る情報を用いて樹脂を含む検体の劣化に関する情報を取得する分析方法であって、
    検体の所定領域に第1の光を照射することで測定された第1の蛍光スペクトルに基づいて官能基の光学密度に係る第1の情報を取得する工程と、
    前記第1の光の照射後に行われ前記所定領域の少なくとも一部に第2の光を照射することで測定された第2の蛍光スペクトルに基づいて前記光学密度に係る第2の情報を取得する工程と、
    前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて前記検体の劣化に係る第3の情報を取得する工程と、を有する分析方法。
  2. 前記第3の情報は、前記検体が前記第1の光および前記第2の光により前記検体が光退色を受ける直前における前記検体の劣化に係る情報を含む請求項1に記載の分析方法。
  3. 前記第1の情報と前記第2の情報とに基づいて前記官能基の光退色に係る第4の情報を取得する工程を、さらに含む請求項1に記載の分析方法。
  4. 前記第2の光の照射条件は、照射波長に関して前記第1の光と同じである請求項1に記載の分析方法。
  5. 前記照射条件は、照射強度に関して前記第1の光と同じである請求項4に記載の分析方法。
  6. 前記第1の光を照射した後であって、前記第2の光を照射する前において、前記所定領域の少なくとも一部に第3の光を照射する退色化工程、をさらに含む請求項1に記載の分析方法。
  7. 前記第3の光の照射条件は、照射波長に関して前記第1の光と同じである請求項1に記載の分析方法。
  8. 前記照射条件は、照射強度に関して前記第1の光と同じである請求項7に記載の分析方法。
  9. 前記第1の情報に基づいて、前記第2の情報を取得する工程を実行するか否かを判定するための前記劣化に係る予備的情報を取得する工程をさらに含む請求項1に記載の分析方法。
  10. 前記第1の光および前記第2の光は、400nm以上1200nm以下の波長帯域に中心波長を有する請求項1に記載の分析方法。
  11. 前記第1の光は、100j/m以上の照度で前記検体に照射される請求項1に記載の分析方法。
  12. 前記第1の工程は、1800cm-1以上2700cm-1以下の波数帯域における前記検体からの散乱光を取得することで前記第1の情報を取得する請求項1に記載の分析方法。
  13. 前記樹脂は、ポリプロピレンPP、ポリエチレンPE、ポリカカーボネートPC、ポリスチレンPSのいずれかを含む請求項1に記載の分析方法。
  14. 主骨格が分断されることで前記官能基が生成される構造変化を受けて劣化が進行する樹脂を少なくとも含むような前記検体を分析の対象とする請求項1に記載の分析方法。
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