JP2024021979A - 商品情報処理装置および商品情報処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、商品情報処理装置および商品情報処理システムに関する。
近年、商品ロスを削減する観点から、賞味期限、消費期限、使用期限などの期限が近い商品に対して、顧客の購買意欲を高めるために割引サービスを行うことが多々ある。商品の割引サービスに一貫性を持たせるために、個々に商品の状態を把握し、商品の状態に応じて商品の販売価格を設定する商品処理装置が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の商品処理装置では、ハイパースペクトルカメラによって商品を測定した測定結果である分光情報を分析し、分析結果に応じて商品の状態を表す特性情報を生成している。そして、特性情報に基づいて商品の販売価格を設定し、例えば電子棚札などに商品の販売価格を表示している。
しかしながら、特許文献1の商品処理装置では、商品の販売価格を表示させるためには、オペレータにより商品を個々にハイパースペクトルカメラで測定する必要があり、手間であるという問題がある。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で顧客が手に取った商品に関する情報を報知することができる商品情報処理装置および商品情報処理システムを提供することを目的とする。
本開示によれば、商品情報処理装置は、商品に取り付けられている無線タグのID情報と商品の商品情報とを関連付けて記憶する記憶部と、無線タグのID情報を読み取る読取部と、制御部とを備える。読取部は、無線タグの移動を検出する。制御部は、移動が検出された無線タグのID情報に関連付けられた商品情報を記憶部から取得して顧客に報知するための報知情報を生成し、報知情報を報知部に送信する。
本開示によれば、商品情報処理システムは、上記の商品情報処理装置と、前記商品に取り付ける前記無線タグと、前記制御部から受け取った前記報知情報を報知する前記報知部とを備える。
本開示によれば、商品情報処理装置および商品情報処理システムは、簡易な方法で顧客が手に取った商品に関する情報を報知することができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
本開示に係る商品情報処理装置は、店舗において陳列棚に陳列される商品の個々の商品情報を保有し、商品を購入する顧客に対して商品に関する情報を報知する装置である。以下の説明では、商品情報処理装置で商品情報が取り扱われる商品として、青果などの生鮮食品を例に挙げて説明する。なお、本開示の商品情報処理装置は、賞味期限若しくは消費期限が設定される食品、又は、使用期限が設定される物品などの商品にも適用することができる。
図1及び図2を参照して、本実施形態に係る商品情報処理装置1について説明する。図1は、本実施形態に係る商品情報処理装置1の構成を示す図である。図2は、本実施形態に係る商品情報処理装置1の機能を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、商品情報処理装置1は、読取部11と、記憶部21と、制御部22とを備える。記憶部21及び制御部22は、通信機2を介して読取部11と通信可能に接続されるサーバ装置20に備えられる。また、商品情報処理装置1は、報知部12を備えてもよい。なお、商品情報処理装置1は、報知部12を備えず、読取部11、記憶部21及び制御部22を備える商品情報処理装置1と、報知部12と、無線タグ13とによって商品情報処理システムを構成してもよい。以下では、読取部11、報知部12、記憶部21及び制御部22を備える商品情報処理装置1について説明するが、以下の説明における商品情報処理装置1は、報知部12及び無線タグ13を商品情報処理装置1の外部に備える商品情報処理システムと読み替えてもよい。
無線タグ13は、商品30に取り付けるタグである。無線タグ13は、商品30が販売される店舗において、陳列棚3に陳列される全ての商品30のそれぞれに一個ずつ取り付けられる。無線タグ13は、商品30が出荷される際、又は、商品30が店舗に入荷される前の流通過程で予め取り付けられていてもよいし、陳列する前に店舗で取り付けてもよい。
無線タグ13は、RFID(Radio Frequency Identifier)タグ、電子タグ、ICタグなどとも呼ばれる記憶媒体である。無線タグ13は、ID情報が埋め込まれており、電波による無線通信によってID情報の読み書きが行える。無線タグ13には、読取部11からの電波をエネルギー源として動作するパッシブ型のタグを用いてもよいし、電池を内蔵したアクティブ型のタグを用いてもよい。
読取部11は、無線タグ13のID情報を読み取る装置である。読取部11は、例えば、RFIDリーダなどである。読取部11は、陳列棚3に備え付けられる。具体的には、商品情報処理装置1は、複数個の読取部11を備える。複数個の読取部11は、陳列棚3の各棚に陳列される全ての商品30の無線タグ13のID情報を、少なくとも1つの読取部11で読み取れるように、陳列棚3の上下左右などの位置に配置される。
読取部11は、読取部11の読取領域内における無線タグ13の移動を検出する。具体的には、読取部11は、無線タグ13から受信する電波の受信信号強度(以下、「RSSI(Received Signal Strength Indicator)」ともいう)の変化を取得する。これにより、顧客が商品30を手に取るなどして商品30が移動すると、無線タグ13からの受信信号強度が変化し、その変化を取得することで読取部11が商品30の移動を検出する。
記憶部21は、商品30に取り付けられている無線タグ13のID情報と、商品30の商品情報とを関連付けて記憶する。記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を備える。
商品情報は、例えば、商品30の商品名と、価格及び鮮度情報の少なくとも一方とを含んでいてもよい。本実施形態では、商品情報は、商品30の商品名、価格、及び鮮度情報である。鮮度情報は、出荷日からの日数、賞味期限、消費期限、使用期限などである。商品情報には、店舗において陳列されている商品30の位置情報を含んでもよい。
報知部12は、制御部22から受け取った報知情報を報知する。報知情報については後述する。報知部12は、電子棚札121と、通信機2を介して通信可能な電子機器とのうちの少なくとも一方である。電子機器とは、例えば、顧客が保持するスマートフォン、タブレットコンピュータなどの携帯通信端末である。
本実施形態では、報知部12は電子棚札121であるとして説明する。電子棚札121からなる報知部12は、陳列棚3に備え付けられる。具体的には、商品情報処理装置1は、商品30の種類(商品名)ごとに、1個~複数個の報知部12を備える。報知部12は、陳列棚3に陳列される商品30の商品情報を顧客が把握しやすい位置に配置される。
制御部22は、移動が検出された無線タグ13のID情報に関連付けられた商品情報を記憶部21から取得して顧客に報知するための報知情報を生成し、報知情報を報知部12に送信する。また、制御部22は、陳列棚3に陳列されている商品30に関連する商品情報を記憶部21から取得して顧客に報知するための報知情報を生成し、報知情報を報知部12に送信する。
報知情報は、記憶部21に記憶されている商品情報に基づいて生成される情報である。具体的には、報知情報は、特定の商品30の商品情報、同一の商品名を有する複数の商品30の商品情報から抽出される商品30の最安値及び最高値、若しくは、同一の商品名を有する複数の商品30のうちの最も新鮮な商品30の商品情報及び位置情報又は最も安価な商品30の商品情報及び位置情報などである。最も新鮮な商品30は、商品情報に含まれる鮮度情報によって決定される。例えば、消費期限が遅い商品30、出荷日からの日数が短い商品などが新鮮な商品であると判断される。以下では、「報知情報」のことを、具体的に、「商品情報」、「最安値」、「最高値」又は「位置情報」ともいう。
また、制御部22は、読取部11で移動が検出された無線タグ13が取り付けられている商品30よりも、推奨したい推奨商品30がある場合、推奨商品30の商品情報を記憶部21から取得して、取得した商品情報を報知情報として報知部12に送信する。推奨商品30とは、例えば、新鮮な商品30、安価な商品30などである。新鮮な商品30の商品情報と安価な商品30の商品情報とは、いずれか一方のみの商品情報を報知情報として報知部12に送信してもよいし、両方の商品情報を報知情報として報知部12に送信してもよい。また、制御部22は、推奨商品30の商品情報を報知情報として報知部12に送信する場合、移動が検出された無線タグ13が取り付けられている商品30の商品情報と共に推奨商品30の商品情報を報知情報としてもよいし、推奨商品30の商品情報のみを報知情報としてもよい。
制御部22は、読取部11で移動が検出された無線タグ13が取り付けられている商品30に最も近い電子棚札121に、報知情報を送信することが好ましい。これにより、顧客は手に取った商品30の近くにある電子棚札121ですぐに手に取った商品30の商品情報を確認することができる。
制御部22は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを備える。制御部22は、制御プログラムを実行することで、読取部11及び報知部12の動作を制御する。
報知部12は、通常は、陳列棚3に陳列されている商品30の商品名と、陳列棚3に陳列されている商品30の最安値及び最高値の少なくとも一方とを報知情報として報知する。本実施形態では、報知部12は、商品30の商品名と、商品30の最安値及び最高値とを報知情報として報知する。報知部12は、顧客が商品30を手に取ることで、読取部11が無線タグ13の移動を検出すると、読取部11で移動が検出された無線タグ13のID情報に関連付けられた商品30の商品情報を報知する。
また、報知部12は、顧客が手に取った商品30よりも推奨したい推奨商品30があり、制御部22から推奨商品30の商品情報を受け取った場合には、推奨商品30の商品情報も併せて報知してもよい。さらに、推奨商品30の位置情報、すなわち、新鮮な商品30の位置情報、及び/又は、安価な商品30の位置情報をさらに報知してもよい。このとき、報知部12は、顧客が新鮮な商品30、及び/又は、安価な商品30を手に取ると、顧客が手に取った商品30が推奨した商品30であることを示す報知をさらに行ってもよい。また、推奨商品30の商品情報等を報知する場合、顧客が手に取った商品30の商品情報は報知しなくてもよい。
次に、図3~図13も参照して、商品情報処理装置1の動作について、より詳細に説明する。
<商品30陳列時の処理>
まず、図1、図3及び図4を参照して、陳列棚3に商品30が陳列されたときの商品情報処理装置1の動作について説明する。図3は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、商品陳列時の状態を示す図である。図4は、商品情報処理装置1の商品陳列時の処理のフロー図である。
まず、図1、図3及び図4を参照して、陳列棚3に商品30が陳列されたときの商品情報処理装置1の動作について説明する。図3は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、商品陳列時の状態を示す図である。図4は、商品情報処理装置1の商品陳列時の処理のフロー図である。
以下では、図1に示す陳列棚3の最上段の棚を棚A、上から二段目の棚を棚Bとし、図3に示すように陳列棚3の最上段の棚Aを例にとって説明する。ここで例示する陳列棚3には、棚A及び棚Bの上部にそれぞれ3個の読取部11が設けられ、棚A及び棚Bの棚板上にそれぞれ2個の電子棚札121が設けられている。なお、図3では棚Bの電子棚札121は省略している。
読取部11及び電子棚札121は、図3視において左右方向に離間して設けられている。読取部11は、棚Aの左端の読取部11から右側へ、次いで下側の棚Bの左端の読取部11から右側へと順に、読取部11a~読取部11fとする。同様に、電子棚札121は、棚Aの左端の電子棚札121から右側へ、次いで下側の棚Bの左端の電子棚札121から右側へと順に、電子棚札121a~電子棚札121dとする。なお、電子棚札121c,121dは、図1における棚Bの左側から順に備え付けられている電子棚札121で、図3では図示を省略する。
記憶部21には、各読取部11a~11f及び各電子棚札121a~121dが取り付けられている棚情報(棚A,棚B)並びに各読取部11a~11f及び各電子棚札121a~121dの位置情報が記憶されている。位置情報は、x座標及びy座標のように座標で記憶される。また、記憶部21には、各棚(棚A,棚B)に陳列する商品30の商品名を登録しておく。陳列する商品30の商品名は、店員によって登録される。
なお、読取部11及び電子棚札121の数及び配置は、上記に限られない。また、以下では、図3に示すように、陳列棚3の上下方向に従って上下方向を定義する。また、商品30を取り出せる方向を前側として前後方向を定義する。そして、上下方向と前後方向に直交する方向を左右方向とする。
陳列棚3に商品30を陳列する前に、陳列する全ての商品30に、個々に無線タグ13が取り付けられ、各商品30の無線タグ13のID情報と、各商品30の商品情報とが関連付けられて記憶部21に登録される。商品情報の登録は、店舗の店員によって行われる。商品情報のうちの価格は、商品情報を登録する際に設定してもよいし、鮮度情報などに基づいて自動的に算出されてもよい。全ての商品30の商品情報の登録が終わると、店員は、陳列棚3の所定位置に無線タグ13が取り付けられた商品30を陳列する。所定位置に陳列するとは、記憶部21に記憶した棚Aの商品名と合致する商品名の商品30を棚Aに陳列することである。
図4に示すように、商品30が陳列棚3に陳列されると、制御部22は、記憶部21から陳列棚3に備え付けられている読取部11の一覧を取得する(S10)。取得された一覧は、表1のようになる。表1に示すように、読取部11の記号と棚の記号とが一覧で取得される。
それから、棚Aに陳列されている商品30の商品情報を棚Aに備え付けられている電子棚札121a,121bに報知させるために、棚Aに備え付けられている読取部11a~11cが、陳列棚3に陳列された全ての商品30の無線タグ13から無線タグ13ごとにID情報及びRSSIを読み取り、制御部22に送信する。このとき、各読取部11a~11cは、読み取れた無線タグ13のID情報及びRSSIを制御部22に送信する。制御部22は、読取部11a~11cから受信した無線タグ13ごとのRSSIの一覧を作成する(S12)。作成された一覧は、表2のようになる。
表2では、読取部11a~11cは図1における棚Bの商品30に取り付けられた無線タグ13のRSSIも受信しているため、無線タグ13は7個となる。無線タグ13は、棚Aの左端の無線タグ13から右側へ、次いで下側の棚Bの左端の無線タグ13から右側へと順に、無線タグ13a~無線タグ13gとする。なお、無線タグ13d~13gは、図1における棚Bの左側から順に陳列されている商品30に取り付けられている無線タグ13で、図3では図示を省略する。
それから、制御部22は、記憶部21から棚Aの商品名を取得する(S14)。取得された商品名は、表3のように示される。ここでは、棚Aにほうれん草が陳列されるため、商品名「ほうれん草」が取得される。
それから、制御部22は、棚Aに備え付けられている読取部11a~11cで読み取れた無線タグ13のID情報に基づいて、記憶部21にID情報と関連付けて記憶されている商品情報を記憶部21から取得する。そして、制御部22は、各無線タグ13に関連付けられた商品情報を棚Aの商品名と対比し、一致する商品名を商品情報として持つ無線タグ13a~13cを抽出して、棚Aに陳列されている無線タグ13a~13cの一覧を作成する(S16)。作成された一覧は、表4のようになる。表4に示すように、棚Aに陳列されているとして抽出された無線タグ13a~13cの商品名と価格が一覧として示される。
それから、制御部22は、取得した棚Aに陳列されている無線タグ13a~13cの価格から、最安値の無線タグ13aと最高値の無線タグ13bと抽出する(S18)。最安値は表5に示すように、最高値は表6に示すようにして抽出される。
それから、制御部22は、記憶部21に記憶されている電子棚札121の一覧を取得する(S20)。取得された一覧は、表7のようになる。表7に示すように、電子棚札121の記号と棚の記号とが一覧で取得される。
それから、制御部22は、棚Aに陳列されている商品30の商品情報を報知するため、棚Aに備え付けられている電子棚札121a,121bを抽出し、棚Aに備え付けられている電子棚札121a,121bに、棚Aに陳列される商品30の商品名と最安値と最高値を報知する(S22)。すなわち、図3に示すように電子棚札121a,121bが表示される。そして、処理を終了する。
RSSIの一覧を作成してから、商品名と最安値と最高値とを報知するまでの一連の流れは、商品30の補充や入れ替えがあった棚のみに対して行ってもよいし、陳列棚3の全ての棚に対して行ってもよい。陳列棚3の全ての棚に対して行う際は、引き続いて、例えば、棚Bに対して同様の処理を行う。
<顧客の商品30取得時の処理>
次に、図5~図13を参照して、顧客が商品30を手に取ったときの商品情報処理装置1の動作について説明する。図5は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品を手に取った状態を示す図である。以下では、図5等に示すように、棚Aの右端の商品30が顧客の手に取られた場合を例示して説明する。なお、図5でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。
次に、図5~図13を参照して、顧客が商品30を手に取ったときの商品情報処理装置1の動作について説明する。図5は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品を手に取った状態を示す図である。以下では、図5等に示すように、棚Aの右端の商品30が顧客の手に取られた場合を例示して説明する。なお、図5でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。
<商品30の移動検知の処理>
まず、図6を参照して、顧客が商品30を手に取ることによって商品30に取り付けられている無線タグ13cの位置が変わったことを検知するフローを説明する。図6は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに商品の移動を検知するときの処理のフロー図である。
まず、図6を参照して、顧客が商品30を手に取ることによって商品30に取り付けられている無線タグ13cの位置が変わったことを検知するフローを説明する。図6は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに商品の移動を検知するときの処理のフロー図である。
制御部22は、記憶部21から陳列棚3に備え付けられている読取部11の一覧を取得する(S30)。また、読取部11a~11fは、陳列棚3に陳列されている全ての商品30の無線タグ13a~13gから無線タグ13a~13gごとにID情報及びRSSIを読み取り、制御部22に送信する。このとき、各読取部11a~11fは、読み取れた無線タグ13a~13gのID情報及びRSSIを制御部22に送信する。制御部22は、読取部11a~11fから受信した無線タグ13a~13gごとのRSSIの一覧を作成する(S32)。作成された一覧は、表8のようになる。
全ての読取部11a~11fで無線タグ13a~13gの読み取りが終わると、制御部22は、記憶部21から全ての読取部11a~11fの位置情報を取得する(S34)。取得された位置情報は、表9のようになる。
それから、全ての読取部11a~11fの位置情報と、読取部11a~11fで読み取った各無線タグ13a~13gのRSSIとに基づいて、各無線タグ13a~13gの位置を特定する(S36)。具体的には、読取部11と無線タグ13との位置が近いとRSSIが大きく、位置が遠いとRSSIが小さくなる。この性質を利用すると、各読取部11a~11fを中心とした、RSSIに反比例する半径を有する球が描かれる。図5において顧客の手に取られた商品30の無線タグ13cを例にとって説明すると、無線タグ13cのRSSIを読み取った全ての読取部11に対して、読取部11が読み取ったRSSIに反比例する半径を有する球を描くと、その球の重なる地点に無線タグ13cがあるとして無線タグ13cの位置が特定される。特定された位置が無線タグ13cの位置情報となる。このようにして特定された無線タグ13a~13gの位置情報は、表10のようになる。
最初に商品30が陳列棚3に陳列された際に特定された無線タグ13a~13gの位置情報は、無線タグ13a~13gを位置情報の初期値として記憶部21に記憶される。記憶部21に記憶されている無線タグ13a~13gの位置情報は、表11のようになっている。
次いで無線タグ13a~13gの位置情報が特定されると、制御部22は、記憶部21に記憶されている以前の無線タグ13a~13gの位置情報の一覧(表11)を取得する(S38)。そして、制御部22は、記憶部21から取得した無線タグ13a~13gの位置情報(表11)と、新たに特定した無線タグ13a~13gの位置情報(表10)とを対比し(S40)、位置が変わった無線タグ13の有無を確認する(S42)。
位置が変わった無線タグ13があると、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cを抽出する(S44)。抽出された無線タグ13の一覧は、表12のようになる。ここでは、無線タグ13cが取り付けられた商品30が顧客の手に取られたため、無線タグ13cの位置が変わり抽出される。
位置が変わった無線タグ13が抽出されると、制御部22は、記憶部21に記憶されている無線タグ13a~13gの位置情報を、新たに特定された無線タグ13a~13gの位置情報に更新して記憶部21に記憶する(S46)。そして、処理を終了する。位置が変わった無線タグ13がないと、そのまま処理を終了する。なお、一旦処理は終了するが、商品30は、顧客が手に取ったり戻したり、また、店員が補充したり陳列しなおしたりして常時位置が移動するため、常時同様の処理が繰り返される。
<全ての電子棚札の表示変更の処理>
次に、図5及び図7を参照して、顧客が商品30を手に取ったときの電子棚札121の表示の変更について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ると、商品30を陳列していた棚Aの全ての電子棚札121a,121bの表示が変更される。図7は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに商品情報を報知するときの処理のフロー図である。図5は、図7の処理を経て電子棚札121の表示が変更された後の状態を示す。
次に、図5及び図7を参照して、顧客が商品30を手に取ったときの電子棚札121の表示の変更について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ると、商品30を陳列していた棚Aの全ての電子棚札121a,121bの表示が変更される。図7は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに商品情報を報知するときの処理のフロー図である。図5は、図7の処理を経て電子棚札121の表示が変更された後の状態を示す。
商品30の移動検知の処理において商品30が手に取られたこと、すなわち無線タグ13cの位置が変わったことが検知されると、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの位置情報を取得する(S50)。位置が変わった無線タグ13cの位置情報の取得は、商品30の移動検知の処理において位置が変わった無線タグ13cを抽出したことで取得される。このとき、表12の一覧が取得される。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cのID情報に基づいて、記憶部21に無線タグ13cのID情報と関連付けて記憶されている商品情報を記憶部21から取得する(S52)。ここでは、商品情報として商品名と価格とを取得しており、商品情報を一覧にすると表13のようになる。
それから、制御部22は、記憶部21に記憶されている棚と棚に陳列する商品30の商品名とが関連付けられたデータから、位置が変わった無線タグ13cに関連付けられた商品名と一致する商品名と関連付けられている棚の情報を取得する(S54)。取得した棚の情報は、棚の記号と商品名とで表14のように示される。
それから、制御部22は、記憶部21に記憶されている棚情報と電子棚札121と電子棚札121の位置情報とが関連付けられたデータから、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bの一覧を作成する(S56)。作成した一覧は、表15のようになる。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bに、位置が変わった無線タグ13cの商品情報(商品名及び価格)を報知する(S58)。すなわち、図5に示すように電子棚札121a,121bが表示される。そして、処理を終了する。
表示が変更された電子棚札121a,121bは、一定時間経過後、顧客が手持ちの買い物かごに商品30を入れて陳列棚3を離れた後、又は、顧客が商品30を棚Aに戻した後に、図3に示すような最安値から最高値までを表示する状態に戻る。顧客が手持ちの買い物かごに商品30を入れて陳列棚3を離れた後、及び、顧客が商品30を棚Aに戻した後は、商品30の移動検知の処理において特定される無線タグ13の位置情報に基づいて判断される。すなわち、読取部11で読み取った無線タグ13の位置情報が所定値以上若しくは所定値以下となる、又は、読取部11で無線タグ13が読み取れなくなると顧客が陳列棚3から離れたと判断される。また、読取部11で読み取った無線タグ13の位置情報が陳列棚3に陳列されていると判断できる値であると商品30が陳列棚3に戻されたと判断される。
<手に取られた商品30に近い電子棚札121の表示変更の処理>
次に、図8及び図9を参照して、顧客が商品30を手に取ったときの電子棚札121の表示の変更の変形例について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ると、顧客が手に取った商品30に近い電子棚札121bの表示が変更される。図8は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品30を手に取った状態を示す図である。図9は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに商品情報を報知するときの処理のフロー図である。図8は、図9の処理を経て電子棚札121bの表示が変更された状態を示す。なお、図8でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。
次に、図8及び図9を参照して、顧客が商品30を手に取ったときの電子棚札121の表示の変更の変形例について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ると、顧客が手に取った商品30に近い電子棚札121bの表示が変更される。図8は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品30を手に取った状態を示す図である。図9は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに商品情報を報知するときの処理のフロー図である。図8は、図9の処理を経て電子棚札121bの表示が変更された状態を示す。なお、図8でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。
商品30の移動検知の処理において商品30が手に取られたこと、すなわち無線タグ13cの位置が変わったことが検知されると、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの位置情報を取得する(S70)。位置が変わった無線タグ13cの位置情報の取得は、商品30の移動検知の処理において位置が変わった無線タグ13cを抽出したことで取得される。このとき、表12の一覧が取得される。
それから、制御部22は、全ての電子棚札121a,121bの表示変更の処理と同様にして、位置が変わった無線タグ13cの商品情報を記憶部21から取得し(S72)、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する商品名と関連付けられている棚の情報を取得する(S74)。そして、制御部22は、全ての電子棚札121a,121bの表示変更の処理と同様にして、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bの一覧を作成する(S76)。各処理で取得又は作成される表は、表13~表15のとおりである。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bの位置情報を記憶部21から取得し、電子棚札121a,121bの位置情報と、位置が変わった無線タグ13cの位置情報とを比較する。そして、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cと最も近い電子棚札121bを特定する(S78)。具体的には、いずれもx座標とy座標とで特定されている電子棚札121a,121bの位置情報と無線タグ13cの位置情報とを差分して、差が小さい電子棚札121bを位置が変わった無線タグ13cと最も近い電子棚札121bであると特定する。特定された電子棚札121bの情報を表16に示す。
位置が変わった無線タグ13cと最も近い電子棚札121bが特定されると、制御部22は、特定された電子棚札121bに、位置が変わった無線タグ13cの商品情報(商品名及び価格)を報知する(S80)。すなわち、図8に示すように電子棚札121bのみ表示が変更される。そして、処理を終了する。
表示が変更された電子棚札121bは、全ての電子棚札121a,121bの表示変更の処理と同様に、一定時間経過後、顧客が手持ちの買い物かごに商品30を入れて陳列棚3を離れた後、又は、顧客が商品30を棚Aに戻した後に、図3に示すような最安値から最高値までを表示する状態に戻る。
<推奨商品30の提案の処理>
次に、図10及び図11を参照して、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客に対して推奨する商品30があるときの電子棚札121の表示の変更について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客が手に取った商品30よりも安価な商品30があることを報知する。図10は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品を手に取ったときに推奨商品30を報知する状態を示す図である。図11は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに推奨商品30を報知するときの処理のフロー図である。図10は、図11の処理を経て電子棚札121の表示が変更された状態を示す。なお、図10でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。また、図10では、電子棚札121a,121bの表示を分かりやすくするため、電子棚札121a,121bを拡大して表示している。
次に、図10及び図11を参照して、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客に対して推奨する商品30があるときの電子棚札121の表示の変更について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客が手に取った商品30よりも安価な商品30があることを報知する。図10は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品を手に取ったときに推奨商品30を報知する状態を示す図である。図11は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに推奨商品30を報知するときの処理のフロー図である。図10は、図11の処理を経て電子棚札121の表示が変更された状態を示す。なお、図10でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。また、図10では、電子棚札121a,121bの表示を分かりやすくするため、電子棚札121a,121bを拡大して表示している。
商品30の移動検知の処理において商品30が手に取られたこと、すなわち無線タグ13cの位置が変わったことが検知されると、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの位置情報を取得する(S90)。位置が変わった無線タグ13cの位置情報の取得は、商品30の移動検知の処理において位置が変わった無線タグ13cを抽出したことで取得される。このとき、表12の一覧が取得される。
それから、制御部22は、全ての電子棚札121a,121bの表示変更の処理と同様にして、位置が変わった無線タグ13cの商品情報を記憶部21から取得し(S92)、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する商品名と関連付けられている棚の情報を取得する(S94)。各処理で取得又は作成される表は、表13及び表14のとおりである。
それから、制御部22は、記憶部21より読取部11a~11fの一覧を取得し、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aの読取部11a~11cの一覧を作成する(S96)。作成された一覧は、表17のようになる。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aの全ての読取部11a~11cで無線タグ13a~13gのID情報及びRSSIを読み取り、読み取れた無線タグ13a~13gのRSSIの一覧を作成する(S98)。作成された一覧は、表18のようになる。
位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aの全ての読取部11a~11cで無線タグ13a~13gの読み取りが完了すると、制御部22は、読み取った無線タグ13a~13gのID情報から、記憶部21で関連付けられている各無線タグ13a~13gの商品情報を取得する。そして、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cと商品名が一致する無線タグ13a~13cを抽出し、商品情報(商品名及び価格)の一覧を作成する(S100)。作成された一覧は、表19のようになる。
それから、制御部22は、抽出した商品情報を比較し、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する商品30の価格を比較する(S102)。そして、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する商品30で、位置が変わった無線タグ13cよりも価格の安い商品30があるかを確認する(S104)。
制御部22は、位置が変わった無線タグ13cよりも価格の安い商品30があると、その中の最安値の商品30を抽出する(S106)。抽出した商品30の一覧は、表20のようになる。
また、制御部22は、全ての電子棚札121a,121bの表示変更の処理と同様にして、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bの一覧を作成する(S108)。作成された一覧は、表21のようになる。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bに、位置が変わった無線タグ13cの商品情報(商品名及び価格)と、推奨する商品30の商品情報(価格)とを報知する(S110)。すなわち、図10に示すように電子棚札121a,121bが表示される。そして、処理を終了する。また、安価な商品30がない場合は、そのまま処理を終了する。
顧客が、推奨する商品30の商品情報を確認して、推奨した商品30を手にした場合、制御部22は、電子棚札121a,121bに「その商品です」などの表示を報知させてもよい。推奨した商品30を顧客が手にしたか否かの判断は、商品30の移動検知の処理に基づいて商品30の移動を検知しつつ、移動された商品30の無線タグ13のID情報が、推奨商品30の無線タグ13のID情報と一致した場合に、推奨商品30が顧客の手に取られたと判断する。
<推奨商品30とその位置情報の提案の処理>
次に、図12及び図13を参照して、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客に対して推奨する商品30があるときの電子棚札121の表示の変更について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客が手に取った商品30よりも安価な商品30があること及びその安価な商品30の位置を報知する。図12は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品30を手に取ったときに推奨商品30を報知する状態を示す図である。図13は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに推奨商品30を報知するときの処理のフロー図である。図12は、図13の処理を経て電子棚札121の表示が変更された状態を示す。なお、図12でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。また、図12では、電子棚札121a,121bの表示を分かりやすくするため、電子棚札121a,121bを拡大して表示している。
次に、図12及び図13を参照して、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客に対して推奨する商品30があるときの電子棚札121の表示の変更について説明する。ここでは、顧客が商品30を手に取ったときに、顧客が手に取った商品30よりも安価な商品30があること及びその安価な商品30の位置を報知する。図12は、本実施形態の商品情報処理装置1が適用された陳列棚3を示す図で、顧客が商品30を手に取ったときに推奨商品30を報知する状態を示す図である。図13は、商品情報処理装置1の顧客が商品30を手に取ったときに推奨商品30を報知するときの処理のフロー図である。図12は、図13の処理を経て電子棚札121の表示が変更された状態を示す。なお、図12でも、電子棚札121c,121d及び無線タグ13d~13gの図示は省略する。また、図12では、電子棚札121a,121bの表示を分かりやすくするため、電子棚札121a,121bを拡大して表示している。
商品30の移動が検知されてから位置が変わった無線タグ13cよりも価格の安い商品30があるかを確認するまでの処理は、推奨商品30の提案の処理と同様であるため、各処理に同一の符号を付して説明を省略する。
制御部22は、位置が変わった無線タグ13cよりも価格の安い商品30があると、その中の最安値の商品30を抽出する(S106)。抽出した商品30の一覧は、表20のとおりである。その後、制御部22は、抽出した最安値の商品30の位置情報を記憶部21から取得する(S112)。取得した最安値の商品30の位置情報は、表22のようになる。
また、制御部22は、全ての電子棚札121a,121bの表示変更の処理と同様にして、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bの一覧を作成する(S108)。作成された一覧は、表21となる。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある最安値の商品30の位置情報と、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bの位置情報とから、それぞれの電子棚札121a,121を起点とした最安値の商品30のある方向を特定する(S114)。具体的には、いずれもx座標とy座標とで特定されている電子棚札121a,121bの位置情報と最安値の商品30の無線タグ13cの位置情報とを差分し、x座標の増加分とy座標の増加分とから電子棚札121a,121bを起点とした最安値の商品30がある方向の角度を算出して最安値の商品30のある方向を特定する。
それから、制御部22は、位置が変わった無線タグ13cの商品名と一致する棚Aにある電子棚札121a,121bに、位置が変わった無線タグ13cの商品情報(商品名及び価格)と、推奨する商品30の商品情報(価格)及び位置情報(方向を示す矢印)とを報知する(S116)。すなわち、図12に示すように電子棚札121a,121bが表示される。そして、処理を終了する。
制御部22は、位置が変わった無線タグ13cよりも価格の安い商品30がないと、顧客が手に取った商品30が最安値の商品30であることを電子棚札121a,121bに報知させる(S118)。そして、処理を終了する。
顧客が、推奨する商品30の商品情報を確認して、推奨した商品30を手にした場合、制御部22は、電子棚札121a,121bに「その商品です」などの表示を報知させてもよい。
以上のように、本開示の商品情報処理装置1では、個々の商品30に無線タグ13が取り付けられており、顧客が商品30を取り上げると、取り上げた商品30の商品情報を表示することができる。これにより、顧客は、自身が手に取った商品30の商品情報、特に価格を容易に知ることができる。
また、本開示の商品情報処理装置1では、推奨商品30として、顧客が手に取った商品30よりも安価な商品30の商品情報を表示することができる。例えば、賞味期限などが近づいてきた商品30について安価な価格とし、その商品30を顧客に提案することで、顧客が安価な商品30を購入してくれると、賞味期限などが徒過して商品30を廃棄することを抑止することができる。これにより、商品ロスなどを抑止することができる。
また、本開示の商品情報処理装置1では、推奨商品30の位置情報を報知することができる。これにより、無人店舗や店員が少人数の店舗などでも、顧客が自ら推奨商品30の位置を把握して推奨商品30を選ぶことができる。
以上、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明した。但し、本開示は、上記の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の開示の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本開示の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、商品陳列時に、棚ごとに商品名と最安値と最高値とを報知しているが、本開示はこれに限定されない。例えば、図3の陳列棚の棚Aにおいて、棚Aの左側に値段の高い商品30を陳列し、棚Aの右側に値段の安い商品30を陳列した場合に、左側の電子棚札121aには左側に陳列される商品30の最安値と最高値とを報知し、右側の電子棚札121bには右側に陳列される商品30の最安値と最高値とを報知してもよい。すなわち、左側の電子棚札121aと右側の電子棚札121bとで、同じ商品名であっても異なる価格帯を示してもよい。
上記の実施形態では、安価な商品30を推奨商品30としているが、本開示はこれに限定されない。例えば、新鮮な商品30を推奨商品とすることもできる。この場合、価格に基づいて最安値の商品30を抽出する処理に代えて、記憶部21から商品情報として鮮度情報を取得し、鮮度情報に基づいて新鮮な商品30を抽出すればよい。また、安価な商品30及び新鮮な商品30のいずれかではなく、安価な商品30と新鮮な商品30とを順に抽出し、両方を顧客に提案してもよい。
上記の実施形態では、図12に示すように、推奨商品30の位置情報は矢印で示しているが、本開示はこれに限定されない。例えば、推奨商品30の位置情報は、陳列棚3の模式図に推奨商品30の位置を図示する形態でもよい。また、顧客が陳列棚3の棚番号などを把握できる場合には、推奨商品30の位置情報は、棚番号で表示してもよい。
上記の実施形態では、推奨商品30を提案するときに、顧客が手に取った商品30と同じ商品30が陳列されている棚Aの全ての電子棚札121a,121bに推奨商品30の商品情報を報知したが、本開示はこれに限定されない。例えば、顧客が手に取った商品30に近い電子棚札121のみに推奨商品30を報知してもよい。この場合、手に取られた商品30に近い電子棚札121の表示変更の処理と同様にして、手に取られた商品30に近い電子棚札121を特定する。
上記の実施形態では、顧客が商品30を手に取ったときに、商品情報として商品名と価格とを報知しているが、本開示はこれに限定されない。例えば、商品情報として、商品名及び価格と併せて鮮度情報を報知してもよい。
上記の実施形態では、顧客が手に取った商品30の商品情報は電子棚札121に報知しているが、本開示はこれに限定されない。例えば、顧客が保持する電子機器に商品情報を報知してもよい。このとき、電子棚札121は、顧客が手に取った商品30の商品情報を報知してもよいし、陳列棚3に陳列されている商品30の最安値から最高値を報知する状態のままでもよい。
本開示は、個々の商品の商品情報を保有し、商品を購入する顧客に商品情報を報知する商品情報処理装置および商品情報処理システムの分野に利用可能である。
1 商品情報処理装置
3 陳列棚
11 読取部
12 報知部
13 無線タグ
21 記憶部
22 制御部
30 商品
121 電子棚札
3 陳列棚
11 読取部
12 報知部
13 無線タグ
21 記憶部
22 制御部
30 商品
121 電子棚札
Claims (9)
- 商品に取り付けられている無線タグのID情報と前記商品の商品情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記無線タグのID情報を読み取る読取部と、
制御部と
を備え、
前記読取部は、前記無線タグの移動を検出し、
前記制御部は、移動が検出された前記無線タグのID情報に関連付けられた商品情報を前記記憶部から取得して顧客に報知するための報知情報を生成し、前記報知情報を報知部に送信する、商品情報処理装置。 - 前記読取部は、前記読取部の読取領域内における前記無線タグの移動を検出する、請求項1に記載の商品情報処理装置。
- 前記制御部から受け取った前記報知情報を報知する前記報知部をさらに備える、請求項1に記載の商品情報処理装置。
- 前記報知部は、電子棚札、及び、前記商品情報処理装置と通信可能な電子機器のうちの少なくとも一方である、請求項3に記載の商品情報処理装置。
- 前記報知部は、複数の前記電子棚札を少なくとも含み、
前記制御部は、前記読取部で移動が検出された前記無線タグが取り付けられている前記商品に最も近い前記電子棚札に、前記報知情報を送信する、請求項4に記載の商品情報処理装置。 - 前記報知部は、通常は陳列棚に陳列されている前記商品の最安値及び最高値の少なくとも一方を前記報知情報として報知し、前記読取部が前記無線タグの移動を検出すると、前記読取部で移動が検出された前記無線タグのID情報に関連付けられた前記商品情報を報知する、請求項3~5のいずれか一項に記載の商品情報処理装置。
- 前記制御部は、前記読取部で移動が検出された前記無線タグが取り付けられている前記商品よりも、新鮮な商品の商品情報、及び、安価な商品の商品情報のうちの少なくとも一方の商品情報を前記記憶部から取得して、取得した前記商品情報を前記報知情報として前記報知部に送信する、請求項1~5のいずれか一項に記載の商品情報処理装置。
- 前記商品情報は、商品名と、価格及び鮮度情報の少なくとも一方とを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の商品情報処理装置。
- 請求項1に記載の商品情報処理装置と、
前記商品に取り付ける前記無線タグと、
前記制御部から受け取った前記報知情報を報知する前記報知部と
を備える、商品情報処理システム。
Priority Applications (1)
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JP2022125221A JP2024021979A (ja) | 2022-08-05 | 2022-08-05 | 商品情報処理装置および商品情報処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022125221A JP2024021979A (ja) | 2022-08-05 | 2022-08-05 | 商品情報処理装置および商品情報処理システム |
Publications (1)
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JP2022125221A Pending JP2024021979A (ja) | 2022-08-05 | 2022-08-05 | 商品情報処理装置および商品情報処理システム |
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