JP2024021856A - 移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024021856A JP2024021856A JP2022124992A JP2022124992A JP2024021856A JP 2024021856 A JP2024021856 A JP 2024021856A JP 2022124992 A JP2022124992 A JP 2022124992A JP 2022124992 A JP2022124992 A JP 2022124992A JP 2024021856 A JP2024021856 A JP 2024021856A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication device
- mobile communication
- iab
- iab node
- handover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 title claims abstract description 113
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 102
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims abstract description 188
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 81
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 20
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 7
- 238000012545 processing Methods 0.000 abstract description 53
- 230000006870 function Effects 0.000 description 17
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 230000004044 response Effects 0.000 description 9
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 9
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 8
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 230000010267 cellular communication Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 2
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 description 2
- 230000006978 adaptation Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 235000019527 sweetened beverage Nutrition 0.000 description 1
- 230000029305 taxis Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W36/00—Hand-off or reselection arrangements
- H04W36/16—Performing reselection for specific purposes
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W36/00—Hand-off or reselection arrangements
- H04W36/24—Reselection being triggered by specific parameters
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W4/00—Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
- H04W4/30—Services specially adapted for particular environments, situations or purposes
- H04W4/40—Services specially adapted for particular environments, situations or purposes for vehicles, e.g. vehicle-to-pedestrians [V2P]
- H04W4/42—Services specially adapted for particular environments, situations or purposes for vehicles, e.g. vehicle-to-pedestrians [V2P] for mass transport vehicles, e.g. buses, trains or aircraft
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W84/00—Network topologies
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】中継機能を有する移動通信装置(モバイルIABノード)がハンドオーバを行う際に、配下の各無線端末(UE)に対して個別に適切な通信制御を行う移動通信装置及びその制御方法並びにプログラムを提供する。【解決手段】無線通信システム100において、モバイルIABノードは、コアネットワーク130との通信のための接続先を他の無線基地局又は他のIABドナーへハンドオーバを行う前に、当該モバイルIABノードに接続中のUE毎に、所定の条件を満たすか否かに基づいて、当該モバイルIABノードと一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う。モバイルIABノードは更に、決定処理によって一緒に接続先を切り替える対象としないと決定されたUEに対して、モバイルIABノードから他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)において、バックホール用の通信技術としてIAB(Integrated Access and Backhaul)の規格化が進んでいる。IABでは、基地局とユーザ端末(UE:User Equipment)との間のアクセス回線に用いられる無線リソースが、バックホール回線においても使用される。例えば、IABにおいて、28GHz帯等のミリ波帯の無線リソースが使用される(特許文献1)。バックホール回線にIABを使用することで、中継装置(IABノード)が基地局装置(IABドナー)とUEとの間の通信を無線回線によって中継可能となり、無線アクセスネットワークの接続性を改善できる。
無線アクセスネットワークの接続性の更なる改善に向けて、バス、タクシー、列車等の車両に搭載されるモバイルIABノードが検討されている。モバイルIABノードを用いることで、車両内における良好な通信サービスの提供に加えて、局所的に電波状況の悪いエリア又は混雑エリアにおける通信品質の改善が期待されている。モバイルIABノードは、移動に伴って、接続先を他のIABドナー又はIABノードに切り替えるハンドオーバを行う。モバイルIABノードのように、移動局(無線端末)と基地局との間の通信を中継するリレーノードがハンドオーバを行う際に、当該リレーノードの配下の移動局のハンドオーバを決定して補助する技術が提案されている(特許文献2)。
モバイルIABノードがハンドオーバを行う際に、当該ノードの配下の各UEについて、当該ノードと一緒に接続先を切り替えるグループハンドオーバを行うべきか否かを区別する仕組みはこれまで提供されていない。このため、例えば、モバイルIABノードが搭載された車両の内部及び外部にそれぞれ位置するUEに対して個別に適切な通信制御(ハンドオーバ処理)を実現することができない。
本発明は、中継機能を有する移動通信装置(モバイルIABノード)がハンドオーバを行う際に、配下の各無線端末(UE)に対して個別に適切な通信制御を行うための技術を提供するものである。
本発明の一態様に係る移動通信装置は、無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置であって、コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う決定手段と、前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、中継機能を有する移動通信装置(モバイルIABノード)がハンドオーバを行う際に、配下の各無線端末(UE)に対して個別に適切な通信制御を行うことが可能になる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一又は同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
図1は、本開示の実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。無線通信システム100は、3GPPのセルラ通信規格において規定されているIAB(Integrated Access and Backhaul)による中継通信システムとして構成される。無線通信システム100は、コアネットワーク(CN)130に接続されたIABドナー101及び102と、IABノード103とを含む。CN130は、ユーザ端末(UE)の認証及びネットワークスライスの利用登録等、様々な処理を行う1つ以上のネットワークノード(制御ノード)を含む。
図1は、本開示の実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。無線通信システム100は、3GPPのセルラ通信規格において規定されているIAB(Integrated Access and Backhaul)による中継通信システムとして構成される。無線通信システム100は、コアネットワーク(CN)130に接続されたIABドナー101及び102と、IABノード103とを含む。CN130は、ユーザ端末(UE)の認証及びネットワークスライスの利用登録等、様々な処理を行う1つ以上のネットワークノード(制御ノード)を含む。
IABドナー101及び102は、CN130と接続される無線アクセスネットワークの無線基地局であり、それぞれのカバレッジエリア(セル)内に位置するUEに対して通信サービスを提供可能である。IABドナー101及び102は、それぞれのカバレッジエリア内に位置するIABノード(例えば、IABノード103)の端末機能(Mobile Termination)との間で無線接続を確立する。IABドナー101及び102は、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)による設定を行い、無線接続したIABノードが中継装置(中継機能を有する通信装置)として機能することを可能とする。
IABノード103は、無線基地局であるIABドナーと、無線端末であるUEとの間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置(移動通信ノード)の一例である。当該中継機能は、3GPPにおけるIABによる中継を行うものである。なお、IABノード103は、IABドナー101と直接又は間接的に接続された他のIABノードと接続することも可能である。この場合、IABノード103は、他のIABノードの中継により、IABドナー101との接続を確立し、通信パスを設定する。IABノード103とIABドナー101との間の通信は、他のIABノードを介して行われる。
図1の例において、IABドナー101には、IABノード103が接続され、IABドナー101及びIABノード103を介する通信パスが設定される。IABノード103は、バス140に搭載されたモバイルIABノードとして構成されている。IABノード103は、バス140の移動に伴って、他のIABドナー(無線基地局)又はIABノード(中継装置)のカバレッジエリア内を移動可能である。IABノード103は、バス140の内外に位置するUEに対して通信サービスを提供可能なカバレッジエリア(セル)を形成している。なお、本実施形態では、IABノード103がバス140に搭載される例を用いているが、IABノード103は、バス以外のタイプの車両、航空機、船舶等の、移動を伴う物体又は人に搭載されるIABノードであってもよい。
UE110及び111は、バス140の乗客が使用しているモバイル端末である。UE112は、例えば、バス140の外に位置する歩行者が使用しているモバイル端末、又は、バス140の外に位置する車両内のユーザが使用しているモバイル端末若しくは当該車両に搭載されたモバイル端末である。UE110~112は、IABノード103のカバレッジエリア内に位置している。図1の例において、UE110~112はいずれも、IABドナー101のカバレッジエリア内にも位置しているが、無線通信の通信品質(電波強度)がより良好なIABノード103に接続している。
UE110~112は、通話、テレビ会議、又はオンラインゲーム等のアプリケーションの実行のための通信を、IABノード103及びIABドナー101を介してCN130との間で継続中であるものとする。これらのアプリケーションは、通信接続の切断が許容されないサービスを利用するためのアプリケーションの一例である。この場合、IABドナー101及びIABノード103は、各UEとCN130との間の通信を継続するためのセッション情報を保持している。
バス140に搭載されたIABノード103は、IABドナー101のカバレッジエリア内でIABドナー101と無線接続を確立している。IABノード103は、進行方向141へのバス140の移動に伴い、IABドナー101との間の通信パス120の電波強度(受信信号強度)が低下すると、IABドナー101から他のIABドナー又はノードへの接続先の切り替え(ハンドオーバ)を行う。
図1の例では、IABドナー102は、バス140の進行方向141における前方にカバレッジエリアを形成している。IABノード103は、例えば、IABドナー102から受信される報知信号の電波強度(受信信号強度)が良好になる(例えば、所定レベル以上となる)と、IABドナー101からIABドナー102へのハンドオーバを行う。これにより、IABノード103は、CN130との通信のための接続先を、IABドナー101からIABドナー102へ切り替える。即ち、IABノード103は、CN130との通信のための通信パスを、IABドナー101を介する通信パス120から、IABドナー102を介する通信パス122に切り替える。
上述のようにIABノード103がハンドオーバを行う場合、例えば、IABノード103に接続中の(IABノード103の配下の)全UEについて、接続先を一緒にIABドナー102へ切り替えるグループハンドオーバが一括で行われうる。しかし、IABノード103の配下のUEごとに、その通信状況に合わせて異なる通信制御(ハンドオーバ処理)が行われることが望ましい状況が想定されうる。例えば、図1の例では、バス140内に位置するUE110,111と、バス140外に位置するUE112とに対して、個別に適切な通信制御を行うことが望ましい場合がありうる。具体的には、バス140内のUE110,111については、IABノード103と一緒にグループハンドオーバを行うことで、ハンドオーバ後も通信品質が維持されることが想定される。一方、バス140外のUE112については、IABノード103一緒にグループハンドオーバを行うよりも、他の無線基地局へハンドオーバを行うことで通信品質が維持される可能性がある。
そこで、本実施形態のIABノード103は、他のIABドナー又はノードにハンドオーバを行う際に、配下のUEごとにグループハンドオーバ(グループHO)を行うべきか否かを区別できるように構成される。これにより、例えば、IABノード103が搭載されたバス140の内部及び外部にそれぞれ位置するUEに対して個別に適切な通信制御(ハンドオーバ処理)を実現することを可能にする。
具体的には、IABノード103は、他のIABドナー又はノードへハンドオーバを行う前に、IABノード103に接続中のUEごとに、IABノード103と一緒に接続先を切り替えるグループHOの対象とするか否かを決定する決定処理を行う。IABノード103は、決定処理において、接続中のUEごとに、後述する所定の条件(グループHO条件)を満たすか否かに基づいて、当該UEをグループHOの対象とするか否かを決定する。IABノード103は更に、決定処理によってグループHOの対象としないと決定されたUEに対して、IABノード103から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う。また、IABノード103は、決定処理によってグループHOの対象とすると決定されたUEに対して、IABドナー102をハンドオーバ先としたグループHOを実行する。このようにして、例えば、IABノード103に接続中の各UEが、通信接続の切断が許容されないアプリケーションを実行中であっても、IABノード103のハンドオーバ後にアプリケーションをシームレスに実行できるように通信制御を行うことが可能になる。
以下では、上述の決定処理により、バス140内に位置するUE(UE110,111)が、グループHO対象のUEとして決定され、バス140外に位置するUE(UE112)が、グループHO対象外のUEとして決定されるものとする。
図1の例では、IABノード103は、上述の決定処理の結果に従って、当該IABノード103に接続中の各UEについて以下の通信制御を行う。IABノード103は、グループHO対象のUEとして決定した、バス140内に位置するUE(UE110,111)について、IABノード103と一緒にIABドナー102へ接続先を切り替えるグループHOを実行する。
一方、IABノード103は、グループHO対象外のUEとして決定した、バス140外に位置するUE(UE112)について、通信品質の低下が予測される場合にはIABドナー101へのハンドオーバを行うための通信制御を行う。これにより、UE112とCN130との通信のための通信パスが、IABノード103を介する通信パス121からIABドナー101を介する通信パス123へ切り替えられる。
<装置構成>
図2(A)は、IABノード103のハードウェア構成例を示すブロック図である。IABノード103は、制御部201、記憶部202、無線通信部203、アンテナ制御部204、及びアンテナ205を備える。なお、IABノード103は、他のハードウェア構成を更に含んでもよいし、図2(A)に示される構成の一部を含まなくてもよい。
図2(A)は、IABノード103のハードウェア構成例を示すブロック図である。IABノード103は、制御部201、記憶部202、無線通信部203、アンテナ制御部204、及びアンテナ205を備える。なお、IABノード103は、他のハードウェア構成を更に含んでもよいし、図2(A)に示される構成の一部を含まなくてもよい。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の1つ以上のプロセッサを含む。なお、制御部201は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、又はASIC(特定用途向け集積回路)等を含んでもよい。制御部201は、例えば、記憶部202に格納されている制御プログラムを実行することにより、装置全体を制御する。
記憶部202は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み出し専用メモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)及びSSD(ソリッドステートドライブ)等の、1つ以上の記憶装置(メモリ)を含む。記憶部202は、制御部201によって実行される各種プログラム(例えば、制御プログラム)、及び制御部201による処理に用いられる各種情報(例えば、UEに関連するセッション情報及び通信品質情報、IABドナー101,102に関連する通信品質情報)を格納するように構成される。
セッション情報は、アプリケーションによって実行されるデータ通信のための仮想的な通信路を示す識別子(ID)等の情報を含む。なお、セッション情報は、一時的にバッファリングされるデータそのものを含んでもよい。通信品質情報は、受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、変調・符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)、通信速度等の、通信品質に関連する情報を含む。
無線通信部203は、LTE(ロングタームエボリューション)規格又は5G(第5世代)規格等の3GPP規格に準拠した無線通信(セルラ通信)に関連する処理を行う。無線通信部203は、例えば、ベースバンドチップ及びRF(無線周波数)チップ等の、通信処理用の回路を含む。アンテナ制御部204は、無線通信部203によって行われる無線通信に使用されるアンテナ205を制御する。また、アンテナ制御部204は、アンテナ205の受信信号に基づいて、通信品質の測定を行うことが可能である。アンテナ制御部204は、測定結果を示す通信品質情報として、例えば、受信信号強度を示すRSSIを生成してもよいし、SNRを生成してもよい。
図3は、IABノード103の機能構成例を示すブロック図である。IABノード103は、信号送信部301、信号受信部302、データ記憶部303、接続制御部304、UE管理部305、及びセッション管理部306を備える。図3に示す各ブロックが有する機能は、記憶部202に格納されている制御プログラムを制御部201が実行することにより実現されうる。
信号送信部301及び信号受信部302は、無線通信部203を制御して、他のIABドナー又はノード(例えば、IABドナー101,102)及びUE(例えば、UE110~112)との間で、無線信号の送受信を行う。信号送信部301及び信号受信部302は、LTE規格又は5G規格等の3GPP規格に準拠した無線信号の送受信を行う。データ記憶部303は、各種プログラム及び各種データ(各種情報)を記憶部202に格納することで保持する。
接続制御部304は、UE又はCN130との間で行われる、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージの送受信等の、UEの接続及び切断に関連する処理を行う。接続制御部304は更に、他のIABドナー又はノードとの接続、及びCN130との接続に関連する処理を行う。接続制御部304は、IABノード103自体のハンドオーバ処理、及びIABノード103に接続中の(IABノード103の配下の)UEのハンドオーバ処理を行う。また、接続制御部304は、無線通信時にアンテナ制御部204を制御する。接続制御部304は、アンテナ制御部204から通信品質情報を取得し、取得した通信品質情報をデータ記憶部303又はUE管理部305へ送る。
UE管理部305は、IABノード103のハンドオーバ時にグループHOの対象とするUEと、グループHOの対象としない(対象外とする)UEとの決定及び管理を行う。セッション管理部306は、IABノード103に接続中のUEが実行しているアプリケーションのセッション情報を管理する。セッション管理部306は、IABノード103に接続中のUEのハンドオーバ時に、信号送信部301を介して、当該UEのセッション情報をハンドオーバ先へ転送する。
<IABノードのハンドオーバ処理>
図4は、本実施形態に係る、IABノード103におけるハンドオーバ処理(HO処理)の手順の例を示すフローチャートである。ここでは、IABノード103が、IABドナー101に接続中であり、接続先をIABドナー101からIABドナー102へ切り替えるHO処理を行う例を用いて説明を行う。
図4は、本実施形態に係る、IABノード103におけるハンドオーバ処理(HO処理)の手順の例を示すフローチャートである。ここでは、IABノード103が、IABドナー101に接続中であり、接続先をIABドナー101からIABドナー102へ切り替えるHO処理を行う例を用いて説明を行う。
まずS400で、IABノード103は、接続先(IABドナー又はノード)の切り替え(ハンドオーバ)が必要となったか否かを判定する。即ち、IABノード103は、接続中のIABノード103から他のIABドナー又はノードへの接続先の切り替えが必要になったか否かを判定する。例えば、IABノード103は、IABドナー101との通信におけるRSSIが、所定の閾値以下に低下したことを検出すると、接続先の切り替えが必要になったと判定する。この判定は、RSSIに限らず、接続中のIABドナー又はノードとの通信における通信品質を示す他のパラメータ値(例えば、SNR)を用いて行われてもよい。また、IABノード103がバス等の場合、運行予定の経路が決まっている場合もある。このように運行予定の経路が決まっている場合、通信品質に加えて、事前の処理として接続先の候補情報と接続先の位置情報をIABノード103に記憶しておく。そして、通信品質に加えて、記憶した情報と、移動するIABノード103の位置情報も補助情報として考慮して、切り替えが必要かどうかを判定するようにIABノード103を構成してもよい。
S400において、IABノード103は、接続先の切り替えが必要となっていないと判定した場合、S400の判定を、例えば所定の時間間隔又は移動に伴う条件に従って繰り返す。ここで、移動に伴う条件は、例えば、バス140の発車、停車、進行方向の変化、又は位置情報等に基づく条件(例えば、バス140が所定距離、移動した)でありうる。一方、IABノード103は、接続先の切り替えが必要となったと判定した場合、S401へ処理を進める。
S401で、IABノード103は、後述する図5の手順に従って、IABノード103に接続中のUEごとに、グループHOの対象とするか否かを決定する決定処理(グループHO対象UEの決定処理)を行う。このように、IABノード103は、当該IABノード103のハンドオーバが必要になったと判定されると(ハンドオーバの実行が予測されると)、グループHO対象UEの決定処理を行う。当該決定処理において、IABノード103は、IABノード103に接続中のUE(本例ではUE110~112)のそれぞれについて、グループHO対象のUEとするかグループHO対象外のUEとするかを区別する。S401の決定処理が完了すると、IABノード103はS402へ処理を進める。なお、以下では、S401の決定処理により、UE110,111が、グループHO対象のUEとして決定され、UE112が、グループHO対象外のUEとして決定されたケースを一例として用いている。
S402で、IABノード103は、S401の決定処理の結果、IABノード103に接続中のUEのうち、グループHO対象外のUEが存在するか否かを判定する。IABノード103は、グループHO対象外のUEが存在する場合にはS403へ処理を進め、存在しない場合にはS404へ処理を進める。S403で、IABノード103は、グループHO対象外の各UE(本例ではUE112)について、IABノード103から他のIABドナー又はノードへのHO処理を実行する。なお、グループHO対象外の各UEについてのHO処理の例については、図6を用いて後述する。IABノード103は、グループHO対象外の全てのUEについてHO処理が完了すると、S404へ処理を進める。
S404で、IABノード103は、S401の決定処理の結果、グループHOの対象とするUEが存在するか否かを判定する。IABノード103は、グループHOの対象とするUEが存在する場合にはS405へ処理を進め、存在しない場合にはS406へ処理を進める。
S405で、IABノード103は、グループHO対象のUE(本例では、UE110,111)と一緒に他のIABドナー又はノード(本例では、IABドナー102)へハンドオーバを行うグループHO処理の実行を決定する。グループHO処理により、IABノード103の移動に伴い決定された、IABノード103のハンドオーバ先(本例では、IABドナー102)に対して、グループHO対象のUEについても一緒にハンドオーバが行われる。IABノード103は、IABノード103の移動に伴い決定されたハンドオーバ先へのハンドオーバを行う際に、グループHOの対象とすると決定されたUEと一緒に当該ハンドオーバ先へのハンドオーバを行うことで、グループHOを実行する。なお、このグループHO処理の例については、図7を用いて後述する。
一方、S406で、IABノード103は、グループHO対象のUEが存在しないため、自局のみについて、IABノード103の移動に伴い決定されたハンドオーバ先(本例では、IABドナー102)へのHO処理の実行を決定する。
S405又はS406の処理が完了すると、IABノード103は、図4の手順による処理を終了する。
<グループHO対象UEの決定処理(S401)>
図5は、本実施形態に係る、上述のS401において実行される、IABノード103に接続中のUEごとに、グループHOの対象とするか否かを決定する決定処理(グループHO対象UEの決定処理)の手順の例を示すフローチャートである。この決定処理は、IABノード103においてUE管理部305によって実行される。
図5は、本実施形態に係る、上述のS401において実行される、IABノード103に接続中のUEごとに、グループHOの対象とするか否かを決定する決定処理(グループHO対象UEの決定処理)の手順の例を示すフローチャートである。この決定処理は、IABノード103においてUE管理部305によって実行される。
なお、図5の手順による決定処理は、S401において実行されるのに加えて、これとは異なるタイミングに実行されてもよい。例えば、IABノード103(UE管理部305)は、新たなUEからの接続要求を受信した場合、接続を許可するタイミングに、図5の手順による決定処理を実行してもよい。また、IABノード103(UE管理部305)は、定期的なタイミング、又は、バス140の発車、停車、進行方向の変化、又は位置情報等に基づくタイミングに、図5の手順による決定処理を実行してもよい。UE管理部305は、決定処理の実行結果を示す情報を管理情報として管理し、決定処理を実行するごとに当該管理情報を更新する。
本決定処理では、IABノード103は、当該IABノード103に接続中のUEごとに、グループHOの対象とするか否かを、所定のグループHO条件を満たすか否かに基づいて決定する。IABノード103は、グループHO条件を満たすUEを、グループHOの対象とするUEとして決定する。一方、IABノード103は、グループHO条件を満たさないUEを、グループHOの対象としないUE(グループHOの対象外とするUE)として決定する。
まずS500で、IABノード103は、IABノード103に接続中のUEのうち、グループHOの対象とするか否かの決定が完了していないいずれか1つのUEを、処理対象のUEとして選択し、S501へ処理を進める。
S501で、IABノード103は、処理対象のUEが、所定のグループHO条件を満たすか否かを判定する。本実施形態では、グループHO条件は、IABノード103と処理対象のUEとの間の通信品質が良好であることである。より具体的には、通信品質(通信品質を示すパラメータ値)が所定の閾値以上であることが、グループHO条件として設定される。IABノード103との間の通信品質が良好なUEについては、IABノード103のハンドオーバ時にグループHOを行ってIABノード103との通信を継続することで、通信品質を維持できる可能性が高い。このため、本実施形態のIABノード103は、処理対象のUEとの間の通信品質が所定の閾値以上である場合、グループHO条件を満たすと判定し、当該通信品質が所定の閾値以上ではない場合、グループHO条件を満たさないと判定する。当該所定の閾値は、IABノード103が、自身の接続先の切り替えを行うと判定していないときに、単純に通信品質が低下したUEを別の基地局にハンドオーバするかどうかの判定に用いる第2の所定の閾値と比較して大きい閾値としてもよい。例えば、ノード103との通信品質が普通か、やや悪い程度のUEであり、第2の所定の閾値を判断条件とした場合にはハンドオーバが不要であると判断されるUEについても、S501においてグループHOの条件を満たさないと判定するよう構成することができる。
通信品質を示すパラメータ値は、例えば、RSSI、SNR、MCS、通信速度、又は信号対干渉雑音比(SINR)の値であり、それらの1つ以上を組み合わせに基づく値であってもよい。ここでは、通信品質を示すパラメータ値としてRSSIが用いられる例について説明する。通信品質を示すパラメータ値としてRSSIが用いられる場合、RSSIは、IABノード103において、処理対象のUEからの受信信号に基づく測定により取得されてもよい。あるいは、IABノード103は、UEにおいて行われた測定により取得されたRSSIを、UEから測定報告として受信してもよい。
ここで、UEにおける通信品質の測定は、例えば、IABノード103から定期的に送信(報知)されるSSBを用いて行われてもよい。SSBは、同期信号(SS:Synchronization Signal)及び物理報知チャネル(PHCH:Physical Broadcast Channel)から構成される、同期信号/報知チャネルブロック(SS/PBCH Block)である。SSBは、主に、UEが通信開始時にセルID及び受信タイミングの検出を行うために、基地局から定期的に送信される。NRでは、SSBは各セルの受信品質測定にも利用される。本実施形態では、IABドナー101,102及びIABノード103は、SSBを定期的に送信する。UE110~112は、IABドナー101,102及びIABノード103から受信したSSBを用いて、通信品質(受信品質)を測定可能である。
IABノード103は、処理対象のUEがグループHO条件を満たす場合(例えば、RSSIが閾値以上である場合)には、S501からS502へ処理を進める。S502で、IABノード103は、処理対象のUEを、グループHOの対象とするUEに決定し、S504へ処理を進める。一方、IABノード103は、処理対象のUEがグループHO条件を満たさない場合(例えば、RSSIが閾値以上ではない場合)には、S501からS503へ処理を進める。S503で、IABノード103は、処理対象のUEを、グループHOの対象としないUE(グループHO対象外のUE)に決定し、S504へ処理を進める。
S504で、IABノード103は、IABノード103に接続中の全てのUEについて処理が完了したか否かを判定する。IABノード103は、全てのUEについて処理が完了した場合には、図5の手順による決定処理を終了し、全てのUEについて処理が完了していない場合には、S500へ処理を戻し、次の処理対象のUEを選択し、S501の処理を再び実行する。
なお、グループHO条件として、上述の条件(通信品質(通信品質を示すパラメータ値)が所定の閾値以上であること)以外の条件が設定されてもよい。例えば、上述のグループHO条件として、通信品質を示すパラメータ値が、所定時間にわたって閾値以上であり、かつ、所定の範囲内であることが設定されてもよい。
<グループHO対象外UEのHO処理>
図6は、本実施形態に係る、グループHO対象外のUE(UE112)についてのHO処理の例を示すシーケンス図である。上述の例のように、グループHO対象UEの決定処理(S401)により、UE112が、グループHO対象外のUEとして決定されているものとする。
図6は、本実施形態に係る、グループHO対象外のUE(UE112)についてのHO処理の例を示すシーケンス図である。上述の例のように、グループHO対象UEの決定処理(S401)により、UE112が、グループHO対象外のUEとして決定されているものとする。
S600で、UE112は、アプリケーションの実行のためのデータ通信を、CN130を介して実行中である。UE112とCN130との間で、当該アプリケーション関連のデータの中継が、IABドナー101及びIABノード103によって行われている。IABノード103は、図4のS403において、HO対象外の各UEについて、本シーケンスによる処理を実行する。
S602で、IABノード103は、UE112に、当該UE112の周辺の各IABドナー又はノード(本例では、IABドナー101,102)からの受信信号に基づく通信品質の測定を実行させる。UE112は、IABノード103からの指示に従って、当該UE112の周辺の各IABドナー又はノードから送信されるSSBの受信品質を測定する。その後S603で、UE112は、S602における測定結果(本例では、IABドナー101,102のそれぞれに対応する受信品質の測定結果)を、IABノード103へ送信する。
S604で、IABノード103は、UE112から受信した測定結果に基づいて、UE112のハンドオーバ先を決定する。本例では、IABドナー101が、UE112のハンドオーバ先として決定される。S605で、IABノード103は、UE112のハンドオーバ先として決定したIABドナー101に対して、UE112のハンドオーバの受け入れを要求する。本例では、IABドナー101は、IABノード103からの要求に応じて、IABドナー101へのUE112のハンドオーバを許可する。
IABノード103は、IABドナー101による許可に応じて、IABドナー101へのUE112のハンドオーバ処理を行う。具体的には、S606で、IABノード103は、IABドナー101へのハンドオーバをUE112に対して指示する。更にS607で、IABノード103は、UE112のセッション情報をIABドナー101へ転送する。
IABノード103からハンドオーバ指示を受けたUE112は、S608で、IABノード103からIABドナー101へのハンドオーバのために、IABドナー101との同期処理を行う。具体的には、UE112は、IABドナー101から報知(ブロードキャスト)されたSSBを受信し、受信したSSBを用いてIABドナー101との同期処理を行うことで、IABドナー101との接続を確立する。なお、UE112は、この段階において、IABノード103との接続を切断せずに維持してもよい。
また、IABノード103からUE112のセッション情報の転送を受けたIABドナー101は、S609で、UE112との通信用の通信パスについてのパス切り替え要求を、CN130(CN130内のネットワークノード)へ送信する。CN130は、受信した要求に基づくパス切り替えを許可すると、S610及びS611で、UE112との通信用の通信パスを、IABノード103を経由する通信パスから、IABドナー101を経由する通信パスへ切り替える。その際、IABノード103からIABドナー101へ転送済みのUE112のセッション情報の使用が開始される。また、UE112は、IABノード103との接続を切断する。
通信パスの切り替えの完了後、S612で、UE112は、UE112とCN130との間の、実行中のアプリケーションのための通信を、IABドナー101経由でシームレスに継続する。以上のようなシーケンスで、IABノード103のハンドオーバ時にグループHOの対象とされないUE112についてのハンドオーバ処理が実行される。
<グループHO対象UEのHO処理>
図7は、本実施形態に係る、グループHO対象のUE(UE110,111)についてのHO処理(グループHO処理)の例を示すシーケンス図である。上述の例のように、グループHO対象UEの決定処理(S401)により、UE110,111が、グループHO対象のUEとして決定されているものとする。
図7は、本実施形態に係る、グループHO対象のUE(UE110,111)についてのHO処理(グループHO処理)の例を示すシーケンス図である。上述の例のように、グループHO対象UEの決定処理(S401)により、UE110,111が、グループHO対象のUEとして決定されているものとする。
IABノード103は、接続先のIABドナー101との通信におけるRSSIの低下の検出(S400)に従って、グループHO対象のUEについてグループHO処理の実行を決定(S405)している。ただし、本例では、IABノード103のHO処理及びグループHO対象UEのグループHO処理が、IABドナー101による制御で実行されるケースについて説明する。
S700で、UE110,111は、アプリケーションの実行のためのデータ通信を、CN130を介して実行中である。UE110,111とCN130との間で、当該アプリケーション関連のデータの中継が、IABドナー101及びIABノード103によって行われている。
S701で、IABドナー101は、IABノード103との通信におけるRSSI(IABノード103からの受信信号に基づくRSSI)の低下を検出する。例えば、IABドナー101は、IABノード103との通信におけるRSSIが所定の閾値を下回ると、RSSIが低下したと判定する。IABドナー101は、IABノード103との通信におけるRSSIの低下の検出に応じて、IABノード103に、IABドナー101からのハンドオーバ先を決定するための通信品質の測定を実行させる。
具体的には、S702で、IABドナー101は、IABノード103に、当該IABノード103の周辺の各IABドナー又はノード(本例では、IABドナー102)からの受信信号に基づく通信品質の測定を実行させる。IABノード103は、IABドナー101からの指示に従って、当該IABノード103の周辺の各IABドナー又はノードから送信されるSSBの受信品質を測定する。その後S703で、IABノード103は、S702における測定結果(本例では、IABドナー102に対応する受信品質の測定結果)を、IABドナー101へ送信する。
S704で、IABドナー101は、IABノード103から受信した測定結果に基づいて、IABノード103のハンドオーバ先を決定する。本例では、IABドナー102が、IABノード103のハンドオーバ先として決定される。S705で、IABドナー101は、IABノード103のハンドオーバ先として決定したIABドナー102に対して、IABノード103のハンドオーバの受け入れを要求する。本例では、IABドナー102は、IABドナー101からの要求に応じて、IABドナー102へのIABノード103のハンドオーバを許可する。
IABドナー101は、IABドナー102による許可に応じて、IABドナー102へのIABノード103のハンドオーバ処理を行う。具体的には、S706で、IABドナー101は、IABドナー102へのハンドオーバをIABノード103に対して指示する。IABドナー101からハンドオーバ指示を受けたIABノード103は、S707で、IABノード103に接続中のUEのうちで、グループHO対象のUE(本例では、UE110,111)のセッション情報をIABドナー101へ転送する。IABドナー101は、S708で、IABノード103のセッション情報、及び、IABノード103から転送された、グループHO対象のUEであるUE110,111のセッション情報を、IABドナー102へ転送する。
IABドナー101からハンドオーバ指示を受けたIABノード103は更に、S709で、IABドナー101からIABドナー102へのハンドオーバ(グループHO)のために、IABドナー102との同期処理を行う。具体的には、IABノード103は、IABドナー102から報知(ブロードキャスト)されたSSBを受信し、受信したSSBを用いてIABドナー102との同期処理を行うことで、IABドナー102との接続を確立する。なお、IABノード103は、この段階において、IABドナー101との接続を切断せずに維持してもよい。
また、S710で、IABドナー101は、IABノード103との通信用の通信パスについてのパス切り替え要求を、CN130(CN130内のネットワークノード)へ送信する。CN130は、受信した要求に基づくパス切り替えを許可すると、S711及びS712で、IABノード103との通信用の通信パスを、IABドナー101を経由する通信パスから、IABドナー102を経由する通信パスへ切り替える。その際、IABドナー102へ転送済みの、IABノード103のセッション情報、及びUE110,111のセッション情報の使用が開始される。また、IABノード103は、IABドナー101との接続を切断する。
通信パスの切り替えの完了後、S713で、UE110,111は、UE110,111とCN130との間の、実行中のアプリケーションのための通信を、IABノード103及びIABドナー102経由でシームレスに継続する。以上のようなシーケンスで、IABノード103と、当該IABノード103に接続中のUEのうちでグループHO対象とされるUE110,111とについてのハンドオーバ処理(グループHO処理)が実行される。
最後に図示省略のIABノード103が、自身の接続先の切り替えを行うと判定していないときのUEのハンドオーバ処理について説明する。自身の接続先の切り替えを行うと判定していない場合、IABノード103は、前述した第2の所定の閾値及び、各UEから受信した、周辺のIABノードの電波の受信品質の測定結果とに基づきハンドオーバ処理を行うかどうかを決定する。例えば、UEとIABノードとの通信品質がすぐさまハンドオーバを行った方が望ましい程度に悪化しているUEについて、他の基地局にハンドオーバする制御が行われる。他の基地局へハンドオーバする仕組みは、図6で示した処理と同様であるため説明は省略する。前述した自身の接続先の切り替えを行うと判定したときの処理との差異は、前述した所定の閾値より値の小さい第2の所定の閾値を用いてハンドオーバを行うかどうかを判定する点である。この第2の所定の閾値を用いるハンドオーバ処理では、ノード103との通信品質が普通か、やや悪い程度のUEは、ハンドオーバが必要とは判断されない。一方、通信品質が普通といった程度や、やや悪いといった程度よりも悪化しているUEについては、ハンドオーバが必要と判断され、ハンドオーバ処理が実行される。
以上説明したように、本実施形態のIABノード103は、CN130との通信のための接続先を他のIABドナー又はノードへハンドオーバを行う前に(例えば、ハンドオーバの実行が予測されると)、IABノード103に接続中のUEごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、IABノード103と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う。IABノード103は更に、決定処理によって、IABノード103と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定されたUEに対して、IABノード103から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う。また、IABノード103は、決定処理によって、IABノード103と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定されたUEに対して、IABドナー102をハンドオーバ先としたグループHOを実行する。
このように、IABノード103は、他のIABドナー又はノードにハンドオーバを行う際に、配下のUEごとにグループHOを行うべきか否かを区別できるように構成される。このため、例えば、IABノード103が搭載されたバス140の内部及び外部にそれぞれ位置するUEに対して個別に適切な通信制御(ハンドオーバ処理)を実現できる。したがって、本実施形態によれば、IABノード103がハンドオーバを行う際に、配下のUEに対して個別に適切な通信制御を行うことが可能になる。
[実施形態2]
実施形態1では、IABノード103のHO処理及びグループHO対象UEのグループHO処理が、IABドナー101による制御で実行される例について説明した。実施形態2では、IABノード103のHO処理及びグループHO対象UEのグループHO処理を、IABノード103が能動的に実行する例について説明する。以下では、実施形態1と共通する部分の説明を省略する。
実施形態1では、IABノード103のHO処理及びグループHO対象UEのグループHO処理が、IABドナー101による制御で実行される例について説明した。実施形態2では、IABノード103のHO処理及びグループHO対象UEのグループHO処理を、IABノード103が能動的に実行する例について説明する。以下では、実施形態1と共通する部分の説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る、グループHO対象のUE(UE110,111)についてのHO処理(グループHO処理)の例を示すシーケンス図である。上述の例と同様、グループHO対象UEの決定処理(S401)により、UE110,111が、グループHO対象のUEとして決定されているものとする。
IABノード103は、接続先のIABドナー101との通信におけるRSSIの低下の検出(S400)に従って、グループHO対象のUEについてグループHO処理の実行を決定(S405)している。
S800で、UE110,111は、アプリケーションの実行のためのデータ通信を、CN130を介して実行中である。UE110,111とCN130との間で、当該アプリケーション関連のデータの中継が、IABドナー101及びIABノード103によって行われている。
S801で、IABノード103は、IABドナー101との通信におけるRSSI(IABドナー101からの受信信号に基づくRSSI)の低下を検出する。例えば、IABノード103は、IABドナー101との通信におけるRSSIが所定の閾値を下回ると、RSSIが低下したと判定する。IABノード103は、IABドナー101との通信におけるRSSIの低下の検出に応じて、IABドナー101からのハンドオーバ先を決定するための通信品質の測定を実行する。
具体的には、S802で、IABノード103は、当該IABノード103の周辺の各IABドナー又はノードからの受信信号に基づく通信品質の測定(各IABドナー又はノードから送信されるSSBの受信品質の測定)を実行する。S803で、IABノード103は、S802における測定結果に基づいて、IABノード103のハンドオーバ先を決定する。本例では、IABノード103は、IABドナー102から受信したSSBの受信品質(RSSI)が良好である(例えば、所定の閾値以上である)ことを検出し、IABドナー102を、IABドナー101からのハンドオーバ先として決定する。
S804で、IABノード103は、グループHO対象のUE(本例では、UE110,111)と一緒にハンドオーバを行うグループHOを、ハンドオーバ先として決定したIABドナー102に対して要求する。本例では、IABドナー102は、IABノード103からの要求に応じて、IABドナー102へのグループHOを許可する。S805で、IABドナー102は、IABドナー102へのグループHOを許可することを示す許可応答を、IABノード103へ送信する。IABノード103は、IABドナー102による許可に応じて、以下の処理により、IABドナー102へのグループHO処理を行う。
S806で、IABドナー102は、IABノード103によるIABドナー102へのグループHOのためのセッション情報の転送を、IABノード103のハンドオーバ元であるIABドナー101に対して要求する。IABドナー102からの要求を受けると、S807で、IABドナー101は、グループHO対象のUE(本例では、UE110,111)のセッション情報の転送を、IABノード103に対して要求する。IABドナー101からの要求に応じて、S808で、IABノード103は、グループHO対象のUEであるUE110,111のセッション情報を、IABドナー101へ転送する。IABドナー101は、S809で、IABノード103のセッション情報、及び、IABノード103から転送された、グループHO対象のUEであるUE110,111のセッション情報を、IABドナー102へ転送する。
その後S810で、IABノード103は、IABドナー101からIABドナー102へのハンドオーバ(グループHO)のために、IABドナー102との同期処理を行う。具体的には、IABノード103は、IABドナー102から報知(ブロードキャスト)されたSSBを受信し、受信したSSBを用いてIABドナー102との同期処理を行うことで、IABドナー102との接続を確立する。IABドナー102との接続を確立すると、S811で、IABノード103は、IABドナー101に対して切断要求を送信する。
IABノード103から切断要求を受信したIABドナー101は、S813で、IABノード103との通信用の通信パスについてのパス切り替え要求を、CN130(CN130内のネットワークノード)へ送信する。CN130は、受信した要求に基づくパス切り替えを許可すると、S813及びS814で、IABノード103との通信用の通信パスを、IABドナー101を経由する通信パスから、IABドナー102を経由する通信パスへ切り替える。その際、IABドナー102へ転送済みの、IABノード103のセッション情報、及びUE110,111のセッション情報の使用が開始される。その後S815で、IABドナー101は、当該IABドナー101とIABノード103との間の接続(通信パス)を切断する。
通信パスの切り替えの完了後、S816で、UE110,111は、UE110,111とCN130との間の、実行中のアプリケーションのための通信を、IABノード103及びIABドナー102経由でシームレスに継続する。以上のようなシーケンスで、IABノード103と、当該IABノード103に接続中のUEのうちでグループHO対象とされるUE110,111とについてのハンドオーバ処理(グループHO処理)が実行される。
以上説明したように、本実施形態では、IABノード103のHO処理及びグループHO対象UEのグループHO処理を、IABノード103が能動的に実行する場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることが可能である。即ち、IABノード103がハンドオーバを行う際に、配下のUEに対して個別に適切な通信制御を行うことが可能になる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、IABノード103に接続中のUEをグループHOの対象として決定する条件(グループHO条件)として、当該UEとIABノード103との間の通信品質(例えば、RSSI)が所定の閾値以上であることが定められている。このグループHO条件は、これとは異なる条件に定められてもよい。
上述の実施形態では、IABノード103に接続中のUEをグループHOの対象として決定する条件(グループHO条件)として、当該UEとIABノード103との間の通信品質(例えば、RSSI)が所定の閾値以上であることが定められている。このグループHO条件は、これとは異なる条件に定められてもよい。
例えば、グループHO条件として、IABノード103に接続中のUEであって、かつ、通信を行っている通信状態(例えば、アプリケーションの実行のための通信を行っている状態)にあるUEであることが定められてもよい。UEが通信を行っている通信状態は、例えば、RRC状態のうち、RRC INACTIVE状態、及びRRC CONNECTED状態を含んでもよい。あるいは、グループHO条件として、所定の時間にわたってこのような通信状態を継続しているUEであることが定められてもよい。
また、他のグループHO条件として、IABノード103の移動情報又は位置情報を用いた条件が定められてもよい。例えば、そのような条件として、所定の時間にわたってIABノード103と同じ移動方向に移動しているUEであることが定められてもよい。
この場合、IABノード103は、図2(B)に示すように、IMU(Inertial Measurement Unit)211、GPS(Global Positioning System)制御部212、及びGPSアンテナ213を更に備えてもよい。これにより、IABノード103は、自局の移動方向及び位置を示す情報を取得することが可能である。また、IABノード103は、接続中の各UEから、その移動方向及び位置を示す情報を取得してもよい。
この場合、IABノード103は、図2(B)に示すように、IMU(Inertial Measurement Unit)211、GPS(Global Positioning System)制御部212、及びGPSアンテナ213を更に備えてもよい。これにより、IABノード103は、自局の移動方向及び位置を示す情報を取得することが可能である。また、IABノード103は、接続中の各UEから、その移動方向及び位置を示す情報を取得してもよい。
また、IABノード103は、信号レベル(電波強度)の異なる2種類の報知信号(例:SSB)を送信し、UEによるそのような報知信号の受信の可否に基づいて、グループHOの対象とするか否かを決定してもよい。その場合、グループHO条件として、IABノード103から送信された信号レベル(電波強度)の異なる2種類の報知信号のうち、少なくとも低い信号レベルの報知信号を受信できたUEであることが定められてもよい。
このような種々のグループHO条件を用いた場合にも、実施形態1及び2と同様の効果を得ることが可能である。即ち、IABノード103がハンドオーバを行う際に、配下のUEに対して個別に適切な通信制御を行うことが可能になる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本明細書の開示は、以下の移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラムを含む。
(項目1)
無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置であって、
コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う決定手段と、
前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする移動通信装置。
(項目2)
前記制御手段は、前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定された無線端末に対して、前記グループハンドオーバを実行する
ことを特徴とする項目1に記載の移動通信装置。
(項目3)
前記制御手段は、前記移動通信装置の移動に伴い決定されたハンドオーバ先へのハンドオーバを行う際に、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定された無線端末と一緒に前記ハンドオーバ先へのハンドオーバを行うことで、グループハンドオーバを実行する
ことを特徴とする項目2に記載の移動通信装置。
(項目4)
前記移動通信装置が接続中の無線基地局又は前記中継機能を有する通信装置との間の通信品質に基づいて、他の無線基地局又は他の通信装置への前記移動通信装置のハンドオーバが必要となったか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記決定手段は、前記移動通信装置のハンドオーバが必要になったと判定されると、前記決定処理を行う
ことを特徴とする項目1乃至3のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目5)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末と前記移動通信装置との間の通信品質を示すパラメータ値が所定の閾値以上であることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目6)
前記通信品質を示すパラメータ値は、前記移動通信装置に接続中の無線端末からの受信信号に基づく測定で得られたRSSI(受信信号強度インジケータ)である
ことを特徴とする項目5に記載の移動通信装置。
(項目7)
前記通信品質を示すパラメータ値は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記移動通信装置から送信された報知信号に基づく測定により得たRSSIであって、当該無線端末から測定報告として受信されたRSSIである
ことを特徴とする項目5に記載の移動通信装置。
(項目8)
前記報知信号は、SSB(同期信号/報知チャネルブロック)である
ことを特徴とする項目7に記載の移動通信装置。
(項目9)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末と前記移動通信装置との間の通信品質を示すパラメータ値が、所定時間にわたって閾値以上であり、かつ、所定の範囲内であることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目10)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記コアネットワークと通信を行っている通信状態にあることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目11)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記コアネットワークと通信を行っている通信状態を、所定の時間、継続していることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目12)
前記通信状態は、RRC(無線リソース制御)状態のうち、RRC INACTIVE状態、及びRRC CONNECTED状態を含む
ことを特徴とする項目10又は11に記載の移動通信装置。
(項目13)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、所定の時間、前記移動通信装置と同じ移動方向に移動していることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目14)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記移動通信装置から送信される、第1報知信号と前記第1報知信号より信号レベルが低い第2報知信号とのうち、少なくとも前記第2報知信号を受信できたことである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目15)
前記中継機能は、3GPP(第3世代パートナシッププロジェクト)におけるIAB(Integrated Access and Backhaul)による中継を行うものであり、
前記無線基地局はIABドナーであり、
前記移動通信装置はモバイルIABノードである
ことを特徴とする項目1乃至14のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目16)
無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置の制御方法であって、
コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う工程と、
前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
(項目17)
項目16に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(項目1)
無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置であって、
コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う決定手段と、
前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする移動通信装置。
(項目2)
前記制御手段は、前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定された無線端末に対して、前記グループハンドオーバを実行する
ことを特徴とする項目1に記載の移動通信装置。
(項目3)
前記制御手段は、前記移動通信装置の移動に伴い決定されたハンドオーバ先へのハンドオーバを行う際に、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定された無線端末と一緒に前記ハンドオーバ先へのハンドオーバを行うことで、グループハンドオーバを実行する
ことを特徴とする項目2に記載の移動通信装置。
(項目4)
前記移動通信装置が接続中の無線基地局又は前記中継機能を有する通信装置との間の通信品質に基づいて、他の無線基地局又は他の通信装置への前記移動通信装置のハンドオーバが必要となったか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記決定手段は、前記移動通信装置のハンドオーバが必要になったと判定されると、前記決定処理を行う
ことを特徴とする項目1乃至3のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目5)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末と前記移動通信装置との間の通信品質を示すパラメータ値が所定の閾値以上であることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目6)
前記通信品質を示すパラメータ値は、前記移動通信装置に接続中の無線端末からの受信信号に基づく測定で得られたRSSI(受信信号強度インジケータ)である
ことを特徴とする項目5に記載の移動通信装置。
(項目7)
前記通信品質を示すパラメータ値は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記移動通信装置から送信された報知信号に基づく測定により得たRSSIであって、当該無線端末から測定報告として受信されたRSSIである
ことを特徴とする項目5に記載の移動通信装置。
(項目8)
前記報知信号は、SSB(同期信号/報知チャネルブロック)である
ことを特徴とする項目7に記載の移動通信装置。
(項目9)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末と前記移動通信装置との間の通信品質を示すパラメータ値が、所定時間にわたって閾値以上であり、かつ、所定の範囲内であることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目10)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記コアネットワークと通信を行っている通信状態にあることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目11)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記コアネットワークと通信を行っている通信状態を、所定の時間、継続していることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目12)
前記通信状態は、RRC(無線リソース制御)状態のうち、RRC INACTIVE状態、及びRRC CONNECTED状態を含む
ことを特徴とする項目10又は11に記載の移動通信装置。
(項目13)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、所定の時間、前記移動通信装置と同じ移動方向に移動していることである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目14)
前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記移動通信装置から送信される、第1報知信号と前記第1報知信号より信号レベルが低い第2報知信号とのうち、少なくとも前記第2報知信号を受信できたことである
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目15)
前記中継機能は、3GPP(第3世代パートナシッププロジェクト)におけるIAB(Integrated Access and Backhaul)による中継を行うものであり、
前記無線基地局はIABドナーであり、
前記移動通信装置はモバイルIABノードである
ことを特徴とする項目1乃至14のいずれか1項目に記載の移動通信装置。
(項目16)
無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置の制御方法であって、
コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う工程と、
前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
(項目17)
項目16に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:無線通信システム、101、102:IABドナー、103:IABノード、110~112:UE、130:CN
Claims (17)
- 無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置であって、
コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う決定手段と、
前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする移動通信装置。 - 前記制御手段は、前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定された無線端末に対して、グループハンドオーバを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信装置。 - 前記制御手段は、前記移動通信装置の移動に伴い決定されたハンドオーバ先へのハンドオーバを行う際に、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とすると決定された無線端末と一緒に前記ハンドオーバ先へのハンドオーバを行うことで、グループハンドオーバを実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の移動通信装置。 - 前記移動通信装置が接続中の無線基地局又は前記中継機能を有する通信装置との間の通信品質に基づいて、他の無線基地局又は他の通信装置への前記移動通信装置のハンドオーバが必要となったか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記決定手段は、前記移動通信装置のハンドオーバが必要になったと判定されると、前記決定処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信装置。 - 前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末と前記移動通信装置との間の通信品質を示すパラメータ値が所定の閾値以上であることである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 前記通信品質を示すパラメータ値は、前記移動通信装置に接続中の無線端末からの受信信号に基づく測定で得られたRSSI(受信信号強度インジケータ)である
ことを特徴とする請求項5に記載の移動通信装置。 - 前記通信品質を示すパラメータ値は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記移動通信装置から送信された報知信号に基づく測定により得たRSSIであって、当該無線端末から測定報告として受信されたRSSIである
ことを特徴とする請求項5に記載の移動通信装置。 - 前記報知信号は、SSB(同期信号/報知チャネルブロック)である
ことを特徴とする請求項7に記載の移動通信装置。 - 前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末と前記移動通信装置との間の通信品質を示すパラメータ値が、所定時間にわたって閾値以上であり、かつ、所定の範囲内であることである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記コアネットワークと通信を行っている通信状態にあることである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記コアネットワークと通信を行っている通信状態を、所定の時間にわたって継続していることである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 前記通信状態は、RRC(リソース制御)状態のうち、RRC INACTIVE状態、及びRRC CONNECTED状態を含む
ことを特徴とする請求項10に記載の移動通信装置。 - 前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、所定の時間にわたって前記移動通信装置と同じ移動方向に移動していることである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 前記所定の条件は、前記移動通信装置に接続中の無線端末が、前記移動通信装置から送信される、第1報知信号と前記第1報知信号より信号レベルが低い第2報知信号とのうち、少なくとも前記第2報知信号を受信できたことである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 前記中継機能は、3GPP(第3世代パートナシッププロジェクト)におけるIAB(Integrated Access and Backhaul)による中継を行うものであり、
前記無線基地局はIABドナーであり、
前記移動通信装置はモバイルIABノードである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動通信装置。 - 無線基地局と無線端末との間の通信を中継する中継機能を有する移動通信装置の制御方法であって、
コアネットワークとの通信のための接続先を他の無線基地局又は前記中継機能を有する他の通信装置へ切り替えるハンドオーバを行う前に、前記移動通信装置に接続中の無線端末ごとに、所定の条件を満たすか否かに基づいて、前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象とするか否かを決定する決定処理を行う工程と、
前記決定処理によって前記移動通信装置と一緒に接続先を切り替える対象としないと決定された無線端末に対して、前記移動通信装置から他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバのための通信制御を行う工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。 - 請求項16に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022124992A JP2024021856A (ja) | 2022-08-04 | 2022-08-04 | 移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム |
PCT/JP2023/022867 WO2024029222A1 (ja) | 2022-08-04 | 2023-06-21 | 移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022124992A JP2024021856A (ja) | 2022-08-04 | 2022-08-04 | 移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024021856A true JP2024021856A (ja) | 2024-02-16 |
Family
ID=89848823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022124992A Pending JP2024021856A (ja) | 2022-08-04 | 2022-08-04 | 移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024021856A (ja) |
WO (1) | WO2024029222A1 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100338A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Fujitsu Ltd | 通信制御装置、および通信制御方法 |
US20140274060A1 (en) * | 2011-11-08 | 2014-09-18 | Kyocera Corporation | Communication system, radio communication node, and communication control method |
US9474008B2 (en) * | 2012-01-19 | 2016-10-18 | Lg Electronics Inc. | Method and apparatus for indicating handover in wireless communication system including mobile relay node |
-
2022
- 2022-08-04 JP JP2022124992A patent/JP2024021856A/ja active Pending
-
2023
- 2023-06-21 WO PCT/JP2023/022867 patent/WO2024029222A1/ja unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2024029222A1 (ja) | 2024-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN113179540B (zh) | 一种移动切换方法及相关设备 | |
EP2314104B1 (en) | Improved mobility management | |
CN108353330B (zh) | 用于实现移动性过程的方法和节点 | |
CN109937610B (zh) | 基站和终端设备 | |
CN110248376B (zh) | 一种链路维护的方法及装置 | |
US9629044B2 (en) | Apparatus and method for communication | |
US10681605B2 (en) | Handover for video or other streaming services | |
KR20230070322A (ko) | 서빙 주파수 측정들을 위한 빔 보고 구성 | |
US20210014771A1 (en) | Base station device, control method for the same, and computer-readable storage medium in wireless communication system in which handover that involves relay transmission path is executed | |
CN111602427A (zh) | 一种配置辅小区的方法、设备及计算机存储介质 | |
CN110650498B (zh) | 一种速率调整方法及其装置、系统 | |
US20200288363A1 (en) | Mobile communication system and apparatus | |
EP3619951B1 (en) | A method for using a short signal identity in communication between a radio terminal and a radio access node, a radio terminal and a radio access node | |
JPWO2009147940A1 (ja) | ハンドオーバ方法、無線基地局および移動端末 | |
EP4315966A1 (en) | Methods for improved federated machine learning in wireless networks | |
CN108029064B (zh) | 第一和第二无线电网络节点以及在其中执行的方法 | |
WO2024029222A1 (ja) | 移動通信装置及びその制御方法、並びにプログラム | |
WO2023008095A1 (en) | User equipment, method of user equipment, network node, and method of network node | |
CN111656809A (zh) | 系统和用户设备 | |
CN108476454B (zh) | 一种基于微基站的链接操作方法及终端、基站 | |
CN112205032A (zh) | 基于高度指示处理无线设备到基站的连接的方法 | |
US20170325150A1 (en) | Base station and processor | |
WO2014079486A1 (en) | Supporting moving relay nodes | |
WO2019146204A1 (ja) | 端末装置、中継装置、制御方法、及びプログラム | |
CN113615253B (zh) | 到潜在目标节点的有条件切换执行概率信息 |